JP2016043960A - ディスプレイ箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表板11、裏板12、底板13、天板14、左右側板15,16を有する箱からなり、裏板の高さ方向中央位置に略水平方向に設けられた二つ折り線18と、二つ折り線を跨いで形成された係止手段20と、が設けられ、表板の下端位置を残して除去可能な開封部17が設けられ、左右側板には、二つ折り線端部から表板まで延在する分割線18b,18cが設けられ、開封時には、二つ折り線から二つ折りにされて係止手段で係止することにより底板および天板を脚部として自立可能とされている。
【選択図】図1
Description
これらの特許文献では、複数の内容物を収納しているが、箱そのものが自立する寸法であり扁平ではなく、紙箱を開封して小分けの商品を販売することを想定して、扁平な商品を箱の中で傾斜展示するものである。
1.平袋状の内包に小分けされた商品を輸送および展示可能なディスプレイ箱において、内包商品の個別販売用に開封展示を容易に可能とすること。
2.内包商品を個別販売する開封展示に際して、安定的に自立可能とすること。
3.開封展示に際して、箱の自立状態に比べて、内包商品を傾斜展示可能とすること。
4.極めて扁平な紙箱において、自立状態での開封展示を安定的かつ容易に可能とすること。
5.商品輸送用の紙箱において、余計な部品を追加する必要がなく、低コストで開封展示を実現可能とすること。
前記裏板には、裏板の高さ方向中央位置に略水平方向に設けられた二つ折り線と、該二つ折り線を跨いで形成された係止手段と、が設けられ、
前記表板には、該表板の下端位置を残して除去可能な開封部が設けられ、
前記左右側板には、前記二つ折り線端部から前記表板まで延在する分割線が設けられ、
開封時には、前記二つ折り線から二つ折りにされて前記係止手段で係止することにより前記底板および前記天板を脚部として自立可能とされていることにより上記課題を解決した。
本発明では、前記係止手段が、前記二つ折り線の位置から前記二つ折り線と交差する方向に設けられた係止溝と、前記二つ折り線に対して前記係止溝と反対側から該係止溝に向けて延在しその前記二つ折り線側が前記係止溝よりも幅広とされた係止部とからなることが好ましい。
本発明は、前記底板および前記天板が、前記係止手段で係止した開封自立時に略面一となるよう設定されてなることができる。
本発明の前記開封部には、前記表板の全幅を占める開放領域と、前記天板と接続されない部分を有する天側領域とが設けられ、前記底板と接続する部分が設けられないことがある。
本発明の前記開封部が、前記表板の幅方向に複数分割されていることが望ましい。
本発明は、前記係止部が前記二つ折り線より前記底板側に設けられた手段か、前記係止部が前記二つ折り線より前記天板側に設けられた手段を採用することができる。
本発明においては、前記係止部として、前記二つ折り線より前記底板側の前係止部と、前記係止部が前記二つ折り線より前記天板側の後係止部とが設けられ、前係止部と後係止部とで係止部の長さ寸法が異なることがある。
前記裏板には、裏板の高さ方向中央位置に略水平方向に設けられた二つ折り線と、該二つ折り線を跨いで形成された係止手段と、が設けられ、
前記表板には、該表板の下端位置を残して除去可能な開封部が設けられ、
前記左右側板には、前記二つ折り線端部から前記表板まで延在する分割線が設けられ、
開封時には、前記二つ折り線から二つ折りにされて前記係止手段で係止することにより前記底板および前記天板を脚部として自立可能とされていることにより、開封部を除去し、分割線を切り離し、二つ折り線から二つ折りにして、係止手段によって係止することで、ディスプレイ箱を自立させることができる。
なお、本出願でいう「ディスプレイ箱」とは、組み立てられて、いわゆる箱状となっている場合は勿論のこと、組み立てられる前の状態をも含むものである。
図1は、本実施形態におけるディスプレイ箱を示す展開図であり、図2は、本実施形態におけるディスプレイ箱の収納状態を示す斜視図であり、図3は、本実施形態におけるディスプレイ箱に収納する内包物を示す斜視図であり、図4は、本実施形態におけるディスプレイ箱の開封状態を示す斜視図であり、図5は、本実施形態におけるディスプレイ箱の開封状態を示す斜視図であり、図6は、本実施形態におけるディスプレイ箱の展示状態を示す斜視図であり、図において、符号10は、ディスプレイ箱である。
枚葉のシート10aは、図1に示すように、略矩形の輪郭形状を有する表板11の右側に表板11と略同じ高さ寸法の右側板15が連続して接続され、表板11の左側に表板11と略同じ高さ寸法の左側板16が連続して接続される。右側板15と、左側板16とは、同じ左右寸法(厚さ寸法)を有する。
表板11の下側に表板11と同じ幅寸法の底板13が連続して接続され、表板11の上側に表板11と同じ幅寸法の天板14が連続して接続される。底板13と天板14とは、いずれも右側板15および左側板16の左右寸法(厚さ寸法)と同じ上下寸法(厚さ寸法)を有する。なお、底板13の寸法については後述する。
右側板15の上側に折り込みフラップ14bが接続される。折り込みフラップ14bは、右側板15と同じ幅寸法として右側板15に接続され、右側板15から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
左側板16の上側に折り込みフラップ14cが接続される。折り込みフラップ14cは、左側板16と同じ幅寸法として左側板16に接続され、左側板16から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
右側板15の下側に折り込みフラップ13bが接続される。折り込みフラップ13bは、右側板15と同じ幅寸法として右側板15に接続され、右側板15から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
左側板16の下側に折り込みフラップ13cが接続される。折り込みフラップ13cは、左側板16と同じ幅寸法として左側板16に接続され、左側板16から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
右側板15および左側板16の下端形状と、折り込みフラップ13bおよび折り込みフラップ13cの上端形状については後述する。
裏板12の右側には、貼り着けフラップ16aが連続して接続されている。貼り着けフラップ16aは、裏板12と同じ高さ寸法として裏板12に接続され、裏板12から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
なお、裏板12の上端部に、貼り着けフラップ13aと同等の貼り着けフラップを連続して接続させるとともに、この貼り着けフラップを折り込みフラップ14aに変えて、後述する底板13と貼り着ける貼り着けフラップ13aのように対応させて、天板14と貼り合わせる構成とすることも可能である。
また、開封部17としては、高さ方向において表板11の開放領域17aよりも下側には、底板13と接続する表板11下端側の開封部17が設けられない部分(残部)11aを含んだ狭隘領域17cが設けられる。
狭隘領域17cの上側輪郭、つまり、残部11e,11fの上端側輪郭は、右側板15側および左側板16側から下側かつ幅方向中央側に向かう傾斜直線とされ、この直線の下端側が表板11の幅寸法より小さい幅寸法とされる開封部17下端とされる。
なお、 開封部17の輪郭は、表板11と天板14との境界線と重なる幅方向中央付近において、天板14側に位置して、開封し易さを向上している。
右側板15には、二つ折り線18端部から表板11まで延在する分割線18bが設けられ、左側板16には、二つ折り線18端部から表板11まで延在する分割線18cが設けられる。
これら分割線18bおよび分割線18cは、狭隘領域17cにおける開封部17輪郭線と連続する傾斜直線として設けられている。分割線18bおよび分割線18cは、狭隘領域17cにおける開封部17の切り取り線と同様にガイド破断線のない、破断線とされている。また、貼り着けフラップ16aには、左側板16に貼り着けた際に分割線18cと協働してこの分割線18cと同時に切断可能となるように、分割線18cと重なる位置として分割線16cが設けられる。
係止溝21は、これら切り込み線21a,21bの間に位置する折り曲げ片21Aを折り込み線21cから折り曲げることで形成される。なお、折り曲げ片21Aの底板13側の端部は二つ折り線18と一致する直線とされている。
また、係止部22には、切り込み線21a,21bを延長した位置に、高さ方向に延在する平行な同じ長さの折れ線22e,22fを設けることができる。
本実施形態においては、底板13が、表板11及び裏板12に対してこれらと直交する厚さ方向から、表板11側から裏板12側に向かうにつれて、天板14に近づくように傾斜されている。
これにより、厳密に説明すると、表板11の高さ寸法に対して、裏板12の高さ寸法は、右側板15および左側板16の下端部の長さに対して角度θの正弦を乗じた分だけ短くなるように設定されている。
同時に、裏板12を二つ折り線18から谷折りして上裏板12Bと下裏板12Aとの外側表面どうしが対向して面接触するように折り曲げる。
なお、ディスプレイ箱10を自立展示状態とする際に、必要ならば、開封部17の分離後に、商品Cを一度取り出してから組み立てることも可能である。
図7は、本実施形態におけるディスプレイ箱を示す展開図、図8は、本実施形態におけるディスプレイ箱を示す斜視図、図9は、本実施形態におけるディスプレイ箱を示す斜視図であり、図において、符号30は、ディスプレイ箱である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは開封部、係止手段、底板の傾斜に関する点である。
枚葉のシート30aは、図7に示すように、略矩形の輪郭形状を有する表板31の右側に表板31と略同じ高さ寸法の右側板35が連続して接続され、表板31の左側に表板31と略同じ高さ寸法の左側板36が連続して接続される。右側板35と、左側板36とは、同じ左右寸法(厚さ寸法)を有する。
表板31の下側に表板31と同じ幅寸法の底板33が連続して接続され、表板31の上側に表板31と同じ幅寸法の天板34が連続して接続される。底板33と天板34とは、いずれも右側板35および左側板36の左右寸法(厚さ寸法)と同じ上下寸法(厚さ寸法)を有する。
右側板35の上側に折り込みフラップ34bが接続される。折り込みフラップ34bは、右側板35と同じ幅寸法として右側板35に接続され、右側板35から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
左側板36の上側に折り込みフラップ34cが接続される。折り込みフラップ34cは、左側板36と同じ幅寸法として左側板36に接続され、左側板36から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
右側板35の下側に折り込みフラップ33bが接続される。折り込みフラップ33bは、右側板35と同じ幅寸法として右側板35に接続され、右側板35から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
左側板36の下側に折り込みフラップ33cが接続される。折り込みフラップ33cは、左側板36と同じ幅寸法として左側板36に接続され、左側板36から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
裏板32の右側には、貼り着けフラップ36aが連続して接続されている。貼り着けフラップ36aは、裏板32と同じ高さ寸法として裏板32に接続され、裏板32から離間するに従って、その幅寸法が減少するように設定される。
開放領域37aは、切り離し線37Aから、右開封部37Bと、左開封部37Cとに幅方向に大きく2分割されて閉塞されている。開放領域37aよりも高さ方向において表板31の上側には、表板31と天板34との境界部分に沿って、天板34と接続されない部分(残部)31bと、残部31cと、残部31gとが、切り取り線37dと切り取り線37fとともに幅方向に並んで位置するように設けた天側領域37bが設けられる。
狭隘領域37cの上側輪郭、つまり、残部31e,31fの上端側輪郭は、右側板35側および左側板36側から下側かつ幅方向中央側に向かう傾斜直線とされ、この直線の下端側が表板31の幅寸法より小さい幅寸法とされる開封部37下端とされる。切り取り線37eの幅方向中央位置には、切り離し線37Aの下端が接続されている。
なお、開封部37の輪郭は、表板31と天板34との境界線と重なる幅方向中央付近において、高さ方向で天板34側に位置して、開封し易さを向上している。
右側板35には、二つ折り線38端部から表板31まで延在する分割線38bが設けられ、左側板36には、二つ折り線38端部から表板31まで延在する分割線38cが設けられる。
また、切り込み線41a,41bの天板34側の端部には、折り込み線41eと接続する位置に、それぞれ係止溝41の幅方向寸法が大きくなるように拡幅溝41f,41gが設けられている。
なお、折り曲げ片41の底板33側の拡幅端部41Bの先端は二つ折り線38と一致する直線とされている。
また、切り込み線42a,42bの底板33側端部には、折り込み線42eと接続する位置として折り込み線42eを外側に延長するように、それぞれ係止部42の幅方向寸法が大きくなるように拡幅溝42f,42gが設けられている。
また、係止部42の拡幅端部42Bには、切り込み線41a,41bを延長した位置に、高さ方向に延在する平行な同じ長さの折れ線42h,22jを設けることができる。
なお、右開封部37Bと左開封部37Cとはどちらを先に開封しても構わない。そして、切り取り線37eから開封部17を分離する。
同時に、裏板32を二つ折り線38から谷折りして上裏板32Bと下裏板32Aとの外側表面どうしが対向して面接触するように折り曲げる。
さらに、係止部42の基端部分42Aを、拡幅溝41f,41gに挟持されるように挿入する。
この際、係止溝41には、拡幅端部41Bに対応して二つ折り線38側が拡幅されているために、折れ線42h,22jを谷折りまたは山折りにして係止部42における拡幅端部42Bの幅方向寸法を係止溝21の幅寸法と略同一の状態とする必要はない。
そして、係止部41としての基端部分41Aのうち拡幅端部41Bの直近部分が係止溝42の拡幅溝42f,42gに位置した状態とすることにより、拡幅端部41B直近が拡幅溝42f,42gに係止されて、図9に示すように、ディスプレイ箱30が自立展示状態となる。同時に、図8に示す係止部42とされた基端部分42Aの長さに対して、図9に示す係止部41とされた基端部分41Aの長さが短く設定されていることに対応して、自立状態におけるディスプレイ箱30の上裏板32Bと下裏板32Aとの折り曲げ角度を、図8に示した係止部42の基端部分42Aに対応した状態より、図9に示すように、傾斜の少ない状態に設定して二つ折り状態を維持することが可能となる。
なお、係止部41または係止部42を用いてディスプレイ箱30を自立展示状態とする際に、必要ならば、右開封部37B、左開封部37Cの分離後に、商品Cを一度取り出してから組み立てることも可能である。
11,31…表板
11a,31a…下端部分(残部)
11c,11b,11e,11f,31b,31c,31e,31f…残部
12,32…裏板
13,33…底板
14,34…天板
15,35…右側板
16,36…左側板
17,37…開封部
17a,37a…開放領域
17b,37b…天側領域
37A…切り離し線
37B…右開封部
37C…左開封部
18、38…二つ折り線
18b,18c,38b,38c…分割線
20,40…係止手段
21,41…係止溝
22,42…係止部
Claims (8)
- 表板、裏板、底板、天板、左右側板を有する箱からなり、
前記裏板には、裏板の高さ方向中央位置に略水平方向に設けられた二つ折り線と、該二つ折り線を跨いで形成された係止手段と、が設けられ、
前記表板には、該表板の下端位置を残して除去可能な開封部が設けられ、
前記左右側板には、前記二つ折り線端部から前記表板まで延在する分割線が設けられ、
開封時には、前記二つ折り線から二つ折りにされて前記係止手段で係止することにより前記底板および前記天板を脚部として自立可能とされていることを特徴とするディスプレイ箱。 - 前記係止手段が、前記二つ折り線の位置から前記二つ折り線と交差する方向に設けられた係止溝と、前記二つ折り線に対して前記係止溝と反対側から該係止溝に向けて延在しその前記二つ折り線側が前記係止溝よりも幅広とされた係止部とからなることを特徴とする請求項1記載のディスプレイ箱。
- 前記底板および前記天板が、前記係止手段で係止した開封自立時に略面一となるよう設定されてなることを特徴とする請求項1または2記載のディスプレイ箱。
- 前記開封部には、前記表板の全幅を占める開放領域と、前記天板と接続されない部分を有する天側領域とが設けられ、前記底板と接続する部分が設けられないことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のディスプレイ箱。
- 前記開封部が、前記表板の幅方向に複数分割されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のディスプレイ箱。
- 前記係止部が前記二つ折り線より前記底板側に設けられたことを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のディスプレイ箱。
- 前記係止部が前記二つ折り線より前記天板側に設けられたことを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のディスプレイ箱。
- 前記係止部として、前記二つ折り線より前記底板側の前係止部と、前記係止部が前記二つ折り線より前記天板側の後係止部とが設けられ、前係止部と後係止部とで係止部の長さ寸法が異なることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載のディスプレイ箱。
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