JP2016043729A - 照明装置及び車両室内用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源からの入射光のロスを無くして、少ない消費電力で高輝度が得られる照明装置及び車両室内用照明装置を提供する。【解決手段】細長い棒状をした導光本体部23aと、光源22と対向する導光本体部23aの一端面側に光源22からの光を光軸中心O側に屈折させる凸状曲面形に設けられた光入射面28と、光入射面28の背面側で導光本体部23aの側面(光出射面)25a〜25dより光軸中心O外側方向に突出して設けられ、光入射面28を通って光軸中心O外側方向に漏れ出た光を捕捉し、かつ光軸中心O側に屈折させる光捕捉面27aを設けた光捕捉用鍔状部27とを有した導光体23を設けた。【選択図】図5
Description
本発明は照明装置及び車両室内用照明装置に関するものである。
従来、光源と導光体を使用し、光源からの光を導光体内に入射させ、その入射された光を導光体内で繰り返し拡散反射させることにより、当該導光体全体を発光させた状態にし、その発光させた光で周囲を照明する照明装置が知られており、車両にも採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、光源と導光体を使用した、従来の照明装置の基本構成は、図11及び図12に示す。同図に示す照明装置100は、棒状をした導光体101の一端面を光入射面101aとし、この光入射面101aに対向させてLED等の光源102を配置した構成となっている。また、一般に、光入射面101aは、平面で形成されている。
このように構成された照明装置100では、図12に示すように、光源102が点灯されて、光源102からの光L11が光入射面101aに照射されると、その光L11が光入射面101aから導光体101内に入射される。また、導光体101内に入射された光L11は、導光体101内での内面反射による拡散を繰り返しながら、矢印103で示す導光方向に進み、導光体101の全体が発光した状態とし、その光で照明装置100の周囲を照明する。
しかしながら、図11及び図12に示すような照明装置100では、光源102から光入射面101aに向かう光L11の中に、光入射面101aの外周端の部分において、光入射面101aから導光体101内に一度は入射するけれども、光軸中心Oの方向には向かわずに、そのまま真っ直ぐ進んで導光体101から再び外部に出る漏光L11aが発生することも少なくない。この漏光L11は入射光のロスであり、そのロスが多いと発光効率を悪くする。したがって、ロスが多い場合は、発光量の多い大きな光源を使用しなければならない。しかし、発光量の多い大きな光源を使用すると、照明装置自体も大形化し、また多くの消費電力を必要とするという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、光源からの入射光のロスを無くして、少ない消費電力で高輝度が得られる照明装置及び車両室内用照明装置を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に係る本発明は、(1)光源と、(2)細長い棒状をした導光本体部と、前記光源と対向する前記導光本体部の一端面側に前記光源からの光を光軸中心側に屈折させる凸状曲面形にして設けられた光入射面と、前記光入射面の背面側で前記導光本体部の側面より外側方向に突出して設けられ、前記光入射面を通って前記導光体本体の外側方向に漏れ出た光を捕捉し、かつ前記光軸中心側に屈折させる光捕捉面を設けてなる光捕捉用鍔状部を有した導光体と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源より光入射面に向かった光は、凸状曲面形の光入射面で屈折されて導光本体部の内側、すなわち光軸中心側に屈折される。そして、その後、導光本体部内での内面反射による拡散を繰り返しながら導光方向(長手方向)に進み、導光本体部の全体を発光させた状態にする。また、光源から光入射面に向かった光のうち、光入射面の外周端方向に向かった光の一部は、光入射面から導光本体部内に一度は入射するけれども、十分な屈折がなされずに、光軸中心側に向かうことなく、そのまま導光本体部の外側に進んで、導光本体部から再び外部に漏光する。しかしながら、光入射面の背面側には、光入射面を通って導光本体部の外側方向に漏れ出た光を捕捉し、その捕捉した光を再び光軸中心側に向けて屈折させる光捕捉面を有する光捕捉用鍔状部を設けているので、導光本体部から外部に漏光した光は、光捕捉用鍔状部の光捕捉面で捕捉されて光軸中心側に屈折され、導光本体部内に再び戻される。このため、光源から光入射面に向かった光のロスがなくなり、光源からの光をフルに使用して効率良く発光させることができる。これにより、小形で、また低消費電力の光源であっても、高い輝度を得ることが可能になる。
請求項2に係る本発明は、前記光捕捉用鍔状部の前記光捕捉面が、前記光入射面の外周端よりも外側に突出して設けられている、ことを特徴とする。
この構成によれば、光入射面の外周端から外側に拡がって逃げる漏光を、光入射面の外周よりも外側に突出して設けられている光捕捉面で確実に捕捉し、再び光軸中心側に戻すことができる。このため、入射光のロスを更に抑えて効率良く発光させることができる。
請求項3に係る本発明は、前記光捕捉面は、前記光軸中心に対して垂直に設けられている、ことを特徴とする。
この構成によれば、光入射面の外周端から外側に拡がって逃げる漏光を、光軸中心に対して垂直に設けられている光捕捉面により捕捉し、光軸中心側に再び戻すことができる。このため、入射光のロスを更に抑えて効率良く発光させることができる。
請求項4に係る本発明は、前記光捕捉面が、前記光軸中心に対して、前記光入射面と離れる方向に傾斜して設けられている、ことを特徴とする。
この構成によれば、光入射面の外周端から外側に拡がって逃げる漏光を、光軸中心に対して光入射面と離れる方向に傾斜して設けられている光捕捉面により捕捉し、光軸中心側に再び戻すことができる。このため、入射光のロスを更に抑えて効率良く発光させることができる。
請求項5に係る発明は、前記光捕捉用鍔状部が、所定の間隔をおいて前記光軸中心に沿って複数個設けられている、ことを特徴とする。
この構成によれば、光入射面の外周端から外側に拡がって逃げる漏光を、1段目の光捕捉用鍔状部の光捕捉面で捕捉して光軸中心側に戻すことができなかったときに、次段の光捕捉用鍔状部の光捕捉面で捕捉して光軸中心側に戻すことができる。そのため、入射光のロスを更に抑えて効率良く発光させることができる。
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置を車両に使用してなる、ことを特徴とする。
この構成によれば、照明装置を使用して、小形で、消費電力が少なく、また高輝度照明が可能な車両室内用照明装置を得ることができる。
本発明によれば、入射光のロスがなくなり、導光体を効率良く発光させることができる。これにより、小形で、消費電力が少なく、また高輝度照明が可能な照明装置を提供できる。したがって、照明装置の小形化により、照明装置を取り付ける車両側における配置の自由度が増すと共に、コスト低減が可能になる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明に係る照明装置を採用した車両用ドアの実施例を示す図である。なお、図1は車両室内側から見た車両用ドアの斜視図、図2は図1のA−A線拡大断面図である。
図1及び図2において、車両用ドア11(以下、単に「ドア11」という)は、ドアパネル(インナパネル)12の内面に取り付けた内装材本体(ドアトリム)13を備えている。その内装材本体13には、ドアポケット14や、後付け機能部品としてのスイッチパネル15及び操作部材16等も取り付けられている。
前記内装材本体13は、タルクを混入したPP樹脂(ポリプロピレン樹脂)をモールドプレス成形することにより所望の曲面形状に形成してなる樹脂芯材と、その樹脂芯材のプレス成形時、該樹脂芯材と一体化されたTPO(サーモプラスチックオレフィン)シート等の表皮材から構成されている。また、内装材本体13には、車室内側に膨出されたアームレスト17の下側にドアポケット14のポケット用開口14aを開設し、そのポケット用開口14aの周縁に、当該ドアポケット14内等を照明する車両室内用照明装置としての照明装置18が取り付けられている。
図2を使用して、ドアポケット14周辺の構造を更に詳述する。前記ドアポケット14は、ポケット用開口14aを挟むようにして、ドアポケット14の前側の壁面19aを形成するポケットフロントカバー19と、同じくドアポケット14の後側の壁面20a及び底面20b(以下、「内側底面20b」という)を形成するポケットバックカバー20と、により形成されている。
前記ポケットバックカバー20には、ポケット用開口14aの上部孔縁に対応して開口された照明用窓20cが、そのポケット用開口14aの上部孔縁に沿って、該ポケット用開口14aの前端付近から後端付近に向かって細長くスリット状に形成されている。また、その照明用窓20cの直ぐ背後には、前記照明装置18を収容配置するための収容部20dが、照明用窓20cと連通して設けられている。そして、その収容部20d内に、後述するユニット化された照明装置18が、後述する導光体23を照明用窓20cに沿わせて、また、その導光体23が車室内側から直接見えない状態にして取り付けられている。さらに、ドアポケット14の内側底面20b上には、中敷き21が着脱可能に敷設されている。
前記照明装置18は、図3乃至図5に示すように、光源22と前記導光体23を有してなる。
前記光源22は、本実施例においては単一の発光ダイオード(好ましくは高輝度LED又は超高輝度LED等)を使用している。なお、その光源22は、省電力化や小形化、発熱量を低く抑えられる等の利点から発光ダイオードを使用しているが、発光ダイオードに限定されるものでない。また、光源22のオン・オフ制御は、図示しないスイッチの操作等により可能となっている。
前記導光体23は、アクリル樹脂等の光透過性樹脂からなる成形品であり、導光本体部23aを基体としている。その導光本体部23aは、図3(b)及び図5中に矢印24で示す導光方向に沿う、光出射面としての4つの側面25a、25b、25c、25d(以下、これらをそれぞれ「光出射面25a、光出射面25b、光出射面25c、光出射面25d」という)を有する、断面四角形をした細長い棒状に形成されている。
また、図4及び図5に示すように、導光本体部23aの長手方向における一端面側には、該導光本体部23aの各光出射面25a、25b、25c、25dから外側に向かって、それぞれ該導光本体部23aの光軸中心Oに対して略直角に突出されてなる光入射用の鍔状部26(以下、これを「光入射用鍔状部26」という)と光捕捉用の鍔状部27(以下、これを「光捕捉用鍔状部27」という)が、導光本体部23aの長手方向(導光方向24)に所定の間隔をおいて形成されている。さらに、前記光源22が対向して配置される導光本体部23aの一端面には、光源22側に向かって突出する凸状曲面形をした光入射面28が、前記光入射用鍔状部26の前面26aと連続した状態で形成されている。すなわち、光入射用鍔状部26は、光入射面28の外周端28aから外側に突出して設けられている。なお、光入射用鍔状部26の背面側26bは、光捕捉用鍔状部27の前面27a側に下る傾斜面として形成され、光捕捉用鍔状部27の前面27aは光入射用鍔状部26の背面26bから離れる方向に昇る傾斜面として形成されている。また、光捕捉用鍔状部27の背面27bは、光捕捉用鍔状部27の前面27aから離れる方向に下る傾斜面として形成されている。
前記光入射面28及び光入射用鍔状部26は、光源22側に向かって突出された凸状曲面形に連続した状態で形成されていることにより、図5に示すように、光入射面28及び光入射用鍔状部26に光源22からの光L1が入射されると、それぞれが光L1を光軸中心O側に屈折させるように、光学的に構成されている。
前記光捕捉用鍔状部27は、図5に示すように、前記光入射面28及び光入射用鍔状部26から光軸中心Oの外側方向に漏れ出た光L2を前面27a(以下、これを「光捕捉面27a」という)で捕捉し、その捕捉した光を光軸中心O側に屈折させるように、光学的に構成されている。
なお、図5に示すように、光入射用鍔状部26及び光捕捉用鍔状部27の、導光本体部23aの各光出射面25a、25b、25c、25dからの各高さは、少なくとも同じ高さH1とする。しかし、光捕捉用鍔状部27の高さを、図5中に二点鎖線で示すように、光入射用鍔状部26の高さH1よりも大きい高さH2としても良い。光捕捉用鍔状部27の高さH2を光入射用鍔状部26の高さH1よりも大きくした場合では、光入射用鍔状部26からの漏光L2を、より確実に捕捉することが可能になる。
また、光捕捉用鍔状部27は、図6の(a)に示すように、所定の間隔をおいて光軸中心Oに沿って複数個設けてもよい。この場合では、光入射面28の外周端28aから外側に拡がって逃げる漏光を、1段目の光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉して光軸中心O側に戻すことができなかったときに、次段の光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉して光軸中心O側に戻すことが可能になる。これにより、入射光のロスを抑えることができる
更に、光捕捉用鍔状部27の前面27aの形状は、図6の(b)に示すように、光軸中心Oに対して垂直な面で形成してもよい。
このように構成された導光体23には、図4及び図5に示すように、基板29及びホルダー30を介して前記光源22が、光入射面28に対向した状態で導光体23の一端側に固定して取り付けられ、1つの照明装置18としてユニット化される。
そして、この照明装置18では、光源22が点灯されると、図5に示すように、光源22から光L1が光入射面28及び光入射用鍔状部26に向かって照射され、その光L1が光入射面28及び光入射用鍔状部26内に入射される。また、光入射面28及び光入射用鍔状部26に向かった光L1のうち、一部の光L2は、光入射面28及び光入射用鍔状部26内に一度は入射するけれども、光軸中心O側に十分な屈折が行われずに、光軸中心O側に向うことなく、そのまま導光本体部23aの外側に進んで、導光本体部23aから再び外部に漏光する。しかし、光入射面28及び光入射用鍔状部26の背面側には、光入射面28及び光入射用鍔状部26を通って導光本体部23aの外側方向に漏れ出た光L2を捕捉し、その捕捉した光L2を再び光軸中心O側に向けて屈折させる光捕捉面27aを有する光捕捉用鍔状部27が設けられている。したがって、導光本体部23aから外部に漏光した光L2は、光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉されて再び光軸中心O側に屈折され、導光本体部23a内に戻される。そして、これら導光本体部23a内に戻された光は、直接入射された光L1と共に、そのまま導光本体部23a内を、内面反射による拡散を繰り返しながら導光方向24に進み、導光体23の全体が発光された状態になる。また、これら発光された光は、各出射面(25a、25b、25c、25d)より全方向に出射されて、照明装置18の周囲を照明することができる。
そして、本実施例の車両用ドアでは、光源22と導光体23がユニット化されて一体化された照明装置18が、図2に示すように、ポケットバックカバー20の収容部20d内に、その収容部20dとの間に隙間を設けた状態で収容配置される。したがって、本実施例の車両用ドア11に車両室内用照明装置として取り付けられている照明装置18は、光源22が点灯されると、導光体23の各光出射面(25a〜25d)から外側に光が出射されて収容部20d内を照射し、その収容部20d及び照明用窓20cから漏れ出た光りがドアポケット14内を照らす。そして、この照明が乗員のアシストや、間接照明の効果を演出して車室内を装飾することができる。
上述したように、本実施例における照明装置18によれば、導光体23は、細長い棒状をした導光本体部23aと、光源22と対向する導光本体部23aの一端面側に光源22からの光を光軸中心O側に屈折させる凸状曲面形にして設けられた光入射面28と、光入射面28の背面側で導光本体部23aの側面(光出射面)25a〜25dより外側方向に突出して設けられ、光入射面28を通って導光本体部23aの外側方向に漏れ出た光を捕捉し、かつ光軸中心O側に屈折させる光捕捉面27aを設けてなる光捕捉用鍔状部27を有している。したがって、光源22から光入射面28に向かった光L1のうち、光入射面28の外周端28aに向かった光の一部L2が、光入射面28から導光本体部23a内に一度は入射したけれども、十分な屈折がなされずに、光軸中心O側に向かうことなく、そのまま導光本体部23aの外側に進んで、導光本体部23aから再び外部に漏光した場合、導光本体部23aから外部に漏光した光L2は、光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉されて光軸中心O側に屈折され、導光本体部23a内に再び戻される。このため、入射光のロスがなくなり、導光本体部23aを効率良く発光させることができる。これにより、小形で、また低消費電力の光源22であっても、高い輝度を得ることが可能になる。
また、光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aを、光入射面28の外周端28aよりも外側に突出して設けた場合では、光入射面28の外周端28aから外側に拡がって逃げる漏光を、光入射面28の外周よりも外側に突出して設けている光捕捉面27aで確実に捕捉して光軸中心O側に再び戻すことができる。
また、光捕捉用鍔状部27を、所定の間隔をおいて光軸中心O(長手方向)に沿って複数個設けた場合では、光入射面28の外周端から外側に拡がって逃げる漏光L2を、1段目の光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉して光軸中心O側に戻すことができなかったときに、次段の光捕捉用鍔状部27の光捕捉面27aで捕捉して光軸中心O側に戻すことができる。
図7及び図8は本発明の照明装置を採用したセンターコンソールの実施例を示す図で、図7は車両室内の概略配置構成を示す斜視図、図8は図7のC−C線拡大断面図である。なお、本実施例の照明装置18の構成は、図1乃至図5に示す実施例の照明装置18の構成と同一であるから、その同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
図7及び図8において、車室31には、運転席32、助手席33、インストルメントパネル34、センターコンソール35、シフトレバー機構36、操作手段であるところのパーキングブレーキ機構37等が配設されている。
前記センターコンソール35は、インストルメントパネル34から後席(図示せず)の前に達する長さに樹脂成形された内装材本体としてのセンターコンソール本体38(以下、これを「内装材本体38」という)が設けられている。
また、内装材本体38の前部上面に物入れ部39及びカップホルダ用の凹部40等が形成されている。さらに、内装材本体38には、凹部40に連ねて内装材本体38の中央にシフトレバー機構36を通すシフトレバー開口部41が開けられ、またシフトレバー開口部41の後方に連ねてパーキングブレーキ機構37を通すブレーキレバー挿通部42が開けられている。
さらに、内装材本体38の車幅方向両側部(運転席32側の側部と助手席33側の側部)には、車室31内における運転席32と助手席33の足下を照らす車両室内用照明装置としての照明装置18が設けられている。なお、図8では助手席33側の足下を照らす照明装置18を示し、運転席32側の足下を照らす照明装置18は図示していない。
前記照明装置18は、図8に示すように、車室31内に面してフロア上に取り付けられている内装材本体38の内部に、ユニット化された状態にして配設されている。
前記内装材本体38の側面には、照明装置18を配設する部分に対応して、床面を向いて、表裏に貫通してなる照明用窓43が車両の前後方向に向かって形成されており、その照明用窓43の直ぐ背後に照明装置18を収容配置するための収容部44が、照明用窓43と連通して設けられている。そして、その収容部44内にユニット化された照明装置18が、照明用窓43に導光体23を沿わせ、かつ、その導光体23が車室内側からは見えないようにして取り付けられている。
そして、図8に示すように、内装材本体38の裏面側において、光出射面(25a〜25d)のうちのいずれか1つの光出射面(本実施例では光出射面25a)を前記照明用窓43の方向、すなわち床面側に向け、かつ収容部44との間に隙間を設けて、導光体23が光源22と共に内装材本体38に取り付けられる。
したがって、本実施例のように、センターコンソール35の側面に取り付けられた照明装置18は、光源22が点灯されると、導光体23の各光出射面25a〜25dから外側に光が出射されて収容部44内を照射し、照明用窓43から漏れた光りが床面を照らす。そして、この照明により、乗員のアシストを行い、また間接照明を演出して車室内装飾を行うことができる。
図9及び図10は本発明の照明装置を採用した車両天井部の実施例を示す図で、図9はルーフパネル50を裏面側(車体のルーフパネル側)から見ている斜視図、図10は図9のE−E線拡大断面図である。そして、図9中の矢印Fが自動車の前方、矢印Rが自動車の後方である。なお、本実施例の照明装置の構成は図1乃至図5に示す実施例の車両室内用照明装置としての照明装置18の構成と同一であるから、その同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
更に詳述すると、図9は、ルーフパネル50を構成している内装材本体51と、当該内装材本体51に取り付けられる照明装置18の配置構成を概略的に示している。
前記内装材本体51は、例えば発泡樹脂基材、繊維質基材、段ボール基材等の形状保持性のある基材を使用して所定の天井の形に成形されており、左右の側縁にはそれぞれ、前端付近から後端付近にわたって延びる長尺な図10に示す照明用窓52と、この照明用窓52の直ぐ背後に照明装置18を収容配置するための同じく図10に示す収容部53が設けられている。その各収容部53には、ユニット化された照明装置18が、照明用窓52に導光体23を沿わせ、かつ、その導光体23が車室内側からは見えないようにして、照明用窓52の略全長に亘って取り付けられている。
そして、図10に示すように、内装材本体51の裏面側において、収容部53内に、光出射面(25a〜25d)のうちのいずれか1つの光出射面(本例では光出射面25a)を前記照明用窓52内方向、すなわち車室内側に向け、かつ、収容部53との間に隙間を設けて導光体23が光源22と共に内装材本体51に取り付けられる。
したがって、本実施例のように、内装材本体51に取り付けられた照明装置18は、光源22が点灯されると、導光体23の各光出射面25a〜25dから外側に光が出射されて収容部44内を照射し、照明用窓43から漏れた光りが車室内に面したルーフパネル面を照らす。そして、この照明により、乗員のアシストを行い、また間接照明を演出して車室内装飾を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
11 車両用ドア
12 ドアパネル
13 内装材本体(ドアトリム)
14 ドアポケット
14a ポケット用開口
15 スイッチパネル
16 操作部材
17 アームレスト
18 照明装置(車両室内用照明装置)
19 ポケットフロントカバー
19a 前側の壁面
20 ポケットバックカバー
20a 後側の壁面
20b 底面(内側底面)
20c 照明用窓
20d 収容部
21 中敷き
22 光源
23 導光体
23a 導光本体部
24 導光方向
25a〜25d 側面(光出射面)
26 光入射用鍔状部
26a 前面
26b 背面
27 光捕捉用鍔状部
27a 前面(光捕捉面)
27b 背面
28 光入射面
28a 外周端
29 基板
30 ホルダー
31 車室
32 運転席
33 助手席
34 インストールパネル
35 センターコンソール
36 シフトレバー機構
37 パーキングブレーキ機構
38 コンソール本体(内装材本体)
39 物入れ部
40 凹部
41 シフトレバー開口部
42 ブレーキレバー挿通部
43 照明用窓
44 収容部
50 ルーフパネル
51 内装材本体
52 照明用窓
53 収容部
L1 光
L2 光
H1、H2 高さ
O 光軸中心
12 ドアパネル
13 内装材本体(ドアトリム)
14 ドアポケット
14a ポケット用開口
15 スイッチパネル
16 操作部材
17 アームレスト
18 照明装置(車両室内用照明装置)
19 ポケットフロントカバー
19a 前側の壁面
20 ポケットバックカバー
20a 後側の壁面
20b 底面(内側底面)
20c 照明用窓
20d 収容部
21 中敷き
22 光源
23 導光体
23a 導光本体部
24 導光方向
25a〜25d 側面(光出射面)
26 光入射用鍔状部
26a 前面
26b 背面
27 光捕捉用鍔状部
27a 前面(光捕捉面)
27b 背面
28 光入射面
28a 外周端
29 基板
30 ホルダー
31 車室
32 運転席
33 助手席
34 インストールパネル
35 センターコンソール
36 シフトレバー機構
37 パーキングブレーキ機構
38 コンソール本体(内装材本体)
39 物入れ部
40 凹部
41 シフトレバー開口部
42 ブレーキレバー挿通部
43 照明用窓
44 収容部
50 ルーフパネル
51 内装材本体
52 照明用窓
53 収容部
L1 光
L2 光
H1、H2 高さ
O 光軸中心
Claims (6)
- (1)光源と、
(2)細長い棒状をした導光本体部と、前記光源と対向する前記導光本体部の一端面側に前記光源からの光を光軸中心側に屈折させる凸状曲面形に設けられた光入射面と、前記光入射面の背面側で前記導光本体部の側面より外側方向に突出して設けられ、前記光入射面を通って前記導光本体部の外側方向に漏れ出た光を捕捉し、かつ前記光軸中心側に屈折させる光捕捉面を設けてなる光捕捉用鍔状部を有した導光体と、
を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記光捕捉用鍔状部の前記光捕捉面が、前記光入射面の外周端よりも外側に突出して設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記光捕捉面が、前記光軸中心に対して垂直に設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
- 前記光捕捉面が、前記光軸中心に対して、前記光入射面と離れる方向に傾斜して設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
- 前記光捕捉用鍔状部が、所定の間隔をおいて前記光軸中心に沿って複数個設けられている、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の照明装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置を車両に使用してなる、ことを特徴とする車両室内用照明装置。
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