JP5949474B2 - 車両室内用照明装置 - Google Patents
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Description
そして、オーバーヘッドコンソールには、夜間などに車両室内を照明するためのルームランプとして用いられる車両室内用照明装置(車両用室内灯)が組み込まれている。
また、特許文献2の技術では、面状の拡散部材の下面側が面状発光装置の発光面となる。
特許文献1および特許文献2の技術では、乱反射や光の拡散・散乱により、光源の非点灯時に発光面が白濁色または灰〜黒色に見えるため、発光面が悪く目立ってしまい美観を損ねるという問題がある。
そのため、矩形状で大型のルームランプをオーバーヘッドコンソールに組み込むとなると、オーバーヘッドコンソールのレイアウトの自由度が低下するという問題がある。
第1の局面は、
自動車の車両室内のルーフ部に設置された車両室内用照明装置であって、
光を放射する光源部と、
車両室内の前後方向に延伸された棒状の導光体と
を備え、
導光体は、光源部の放射光が入射される一端面から軸方向他端側へ光を導光する透明材料によって形成され、
導光体の上面側に形成された反射面は、一端面から入射された後に導光体内を導光された光を反射する複数個の凹凸が形成された凹凸部を有し、
導光体の下面側に形成された出射面は、車両室内の前後方向に沿って下方へ向けて膨らむように湾曲した湾曲形状を成して露出され、反射面で反射された光を出射し、
導光体における車両室内の幅方向の両側部分には側壁面が形成され、
光源部の非点灯時には、外部から導光体の出射面を透して、導光体の反射面と、導光体の側壁面とが視認される。
そして、光源部の非点灯時に、外部から導光体の出射面を透して、反射面の凹凸部が視認されると共に、凹凸部が映り込んだ側壁面が視認される。
さらに、導光体の出射面が湾曲しているため、視認する角度に応じて、導光体の反射面が有する複数個の凹凸部の見え方や、導光体の側壁面に映り込んだ像の見え方が変化する。
そのため、凹凸部の意匠性を高めれば、導光体の出射面を透して視認される多数個の凹凸部により、例えば、導光体の外観にクリスタルガラス様の輝きを見せることが可能になる。
従って、光源部の非点灯時にも美観に優れた車両室内用照明装置を実現できる。
第2の局面は、第1の局面において、車両室内用照明装置は前席側のルーフ部に設置されており、光源部は、車両室内の前方側に配置され、導光体内を導光される光は、車両室内の前方側から後方側へ向けて進行する。
第2の局面では、車両室内用照明装置から照射された光が車両室内の前方側から後方側へ向かい易いため、車両室内の広い範囲を均一に照明できる。
第3の局面は、第1の局面または第2の局面において、光源部の放射光を反射するリフレクタを備え、リフレクタで反射された光は、導光体の一端面に入射された後に、導光体の反射面へ向けて進行する。
第4の局面は、自動車の車両室内のルーフ部に設置されたオーバーヘッドコンソールにおける車両室内の幅方向の両側部分に配設された、第1〜第3の局面の車両室内用照明装置である。
第4の局面では、第1〜第3の局面の車両室内用照明装置がオーバーヘッドコンソールの両側部分に配設されるため、オーバーヘッドコンソールのレイアウトの自由度を低下させることなく、操作時(使用時)にオーバーヘッドコンソールに操作者の手による影を生じさせずに明るく照明可能であり、オーバーヘッドコンソールの操作性を高めることができる。
尚、各図面では、説明を分かり易くするために、車両室内用照明装置10a,10bの構成部材の寸法形状および配置箇所を誇張して模式的に図示してあり、各構成部材の寸法形状および配置箇所が実物とは異なっている。
ルームランプとして用いられる車両室内用照明装置10a,10bは、車両室内の比較的広範囲を照明するための照明光を生成する。
マップランプ25a,25bは、その名称が示すように、例えば、地図を読む乗員の手元など、比較的狭い範囲にスポット光を照明するための照明光を生成する。
また、以下の説明における「後方側」とは、自動車の後方側(リア側)であり、図1〜図3に示す上方側である。
また、以下の説明における「上方側」とは、自動車の車両室内の上方側(ルーフ部RF側)であり、図3に示す左方側である。
また、以下の説明における「下方側」とは、自動車の車両室内の下方側(床面側)であり、図3に示す右方側である。
筺体21の前方側における車両室内用照明装置10a,10bの間には、複数個(図示例では5個)のスイッチ22aを有する操作スイッチ部22と、マップランプ25a,25bと、小物(例えば、サングラスなど)を収納するための収納部26とが配置形成されている。
車両室内用照明装置10bの前方側にはカバー部23bが被着され、車両室内用照明装置10bの後方側にはカバー部24bが被着されている。
各カバー部23a,23b,24a,24bの周縁部は、筺体21に取付固定されている。
そして、車両室内用照明装置10a,10b、カバー部23a,23b,24a,24b、マップランプ25a,25b、収納部26についても、中心線Sに対して線対称な形状である。
尚、光源モジュール11は、どのような光源(例えば、LED、有機EL、電球など)によって構成してもよい。
取付部12bは、2個の取付孔12aに挿通された雄ネジ(図示略)がオーバーヘッドコンソール20の筺体21に螺合されることにより、筺体21の前方側に取付固定されている。
反射面12fの表面には、光を反射するメッキ層が形成されている。
尚、導光体13の各部の詳細な寸法形状については、後述する作用・効果が確実に得られるように、実験やシミュレーション等に基づいて最適な寸法形状に設定すればよい。
取付部13aを導光体13の後端側に形成することにより、取付部13aを導光体13の前後端部の中間位置に形成した場合に比べて、導光体13を導光されてきた光が取付部13aにより損失され難くすることができる。
取付部13aは、取付孔13bに挿通された雄ネジ(図示略)がオーバーヘッドコンソール20の筺体21に螺合されることにより、筺体21の後端側に取付固定されている。。
出射面13dは、導光体13の延伸方向(ルーフ部RFの前後方向)に沿って、下方へ向けて僅かに膨らむように湾曲した湾曲形状(ラウンド形状)を成し、導光体13の下面側に形成されており、オーバーヘッドコンソール20から露出している。
側壁面13e,13fは平坦で互いに対向し、出射面13dと反射面13gを接続する導光体13の左右側面側(車両室内の幅方向の両側部分)に形成されており、オーバーヘッドコンソール20の筺体21に覆われている。
複数個(図示例では23個)の溝部13hは、側壁面13e,13f間を繋ぐ断面三角形状を成し、入射面13cと平行に間隔を空けて配置形成されており、導光体13の延伸方向における前方側から後方側に向かって寸法が大きくなっている。
複数個(図示例では18個)の平坦部13iは、入射面13cと平行な一定幅の帯状を成し、溝部13hの間に配置形成されており、導光体13の延伸方向における後方側から前方側に向かって幅が大きくなっている。
図1および図3に示すように、リフレクタ12は導光体13の前方側に配置され、リフレクタ12の出射面12eは導光体13の入射面13cに面接触する。
導光体13の取付部13aの下方には、不透明なカバー部24a,24bが被着されているため、取付部13aはオーバーヘッドコンソール20外からは視認不能である。
本実施形態の車両室内用照明装置10a,10bによれば、以下の作用・効果を得ることができる。
そのため、導光体13の出射面13dを意匠面にすることが可能であり、導光体13の出射面13dを覆うパネル材を別個設ける必要がないことから、低コスト化を図ることができる。
また、導光体13の側壁面13e,13fには、溝部13hおよび平坦部13iが映り込む。
そして、光源部11bの非点灯時には、車両室内用照明装置10a,10bの外部から導光体13の出射面13dを透して、反射面13gの溝部13hおよび平坦部13iが視認されると共に、溝部13hおよび平坦部13iが映り込んだ側壁面13e,13fが視認される。
さらに、導光体13の出射面13dが湾曲しているため、視認する角度に応じて、導光体13の反射面13gが有する複数個の溝部13hおよび平坦部13i(凹凸部)の見え方や、導光体13の側壁面13e,13fに映り込んだ像の見え方が変化する。
従って、光源部11bの非点灯時にも美観に優れた車両室内用照明装置10a,10bを実現できる。
尚、溝部13hおよび平坦部13iは、どのような形状の凹凸部に置き換えてもよく、例えば、微少な凸レンズまたは凸プリズムが反射面13gに複数個配置形成された形状にしてもよいが、その凹凸形状を肉眼により視認できる大きさ・形状にすることで十分な輝きを見せることができる。
そのため、車両室内用照明装置10a,10bから照射された光が車両室内の前方側から後方側へ向かい易いため、車両室内の広い範囲を均一に照明できる。
そのため、導光体13の反射面13gに光が到達し易くなり、導光体13の反射面13gで反射された後に出射面13dから放射される光量を増大させることが可能になることから、明るい車両室内用照明装置10a,10bを実現できる。
そして、車両室内用照明装置10a,10bは、自動車の車両室内のルーフ部RFに設置されたオーバーヘッドコンソール20における車両室内の幅方向の両側部分に配設されている。
そのため、リフレクタ12の出射面12eから出射された後に、導光体13の入射面13cへ入射される光が、出射面12eと入射面13cの間で損失される光損失を減少させることができる。
尚、本実施形態のリフレクタ12は前記のように導光体によって構成したが、リフレクタを反射部材(ミラー)によって構成してもよく、その場合でも、前記[1]〜[5]の作用・効果が得られる。
11…光源モジュール
11b…光源部
12…リフレクタ
12d…リフレクタ12の入射面
12e…リフレクタ12の出射面
12f…リフレクタ12の反射面
13…導光体
13c…導光体13の入射面(一端面)
13d…導光体13の出射面
13e,13f…導光体13の側壁面
13g…導光体13の反射面
13h…導光体13の溝部(凹凸部の凹部)
13i…導光体13の平坦部(凹凸部の凸部)
20…オーバーヘッドコンソール
22…操作スイッチ部
22a…スイッチ
RF…ルーフ部
Claims (3)
- 自動車の車両室内の前席側のルーフ部に設置された車両室内用照明装置であって、
車両室内の前方側に配置されて光を放射する光源部と、
その内部を導光される光が車両室内の前方側から後方側へ向けて進行するように、車両室内の前後方向に延伸された棒状の導光体と、
前記光源と前記導光体とが取付固定された筐体と、
前記導光体に形成され、前記筺体に取付固定される取付部と
を備え、
前記導光体は、前記光源部の放射光が入射される一端面から軸方向他端側へ光を導光する透明材料によって形成され、
前記取付部は、前記導光体の前記軸方向他端側に形成され、
前記導光体の上面側に形成された反射面は、前記一端面から入射された後に前記導光体内を導光された光を反射する複数個の凹凸が形成された凹凸部を有し、
前記導光体の下面側に形成された出射面は、車両室内の前後方向に沿って下方へ向けて膨らむように湾曲した湾曲形状を成して露出され、前記反射面で反射された光を出射し、
前記導光体における車両室内の幅方向の両側部分には、平坦で互いに対向する側壁面が形成され、
前記光源部の非点灯時には、外部から前記導光体の出射面を透して、前記導光体の反射面と、前記凹凸部が映り込んだ前記導光体の側壁面とが視認される車両室内用照明装置。 - 前記光源部の放射光を反射するリフレクタを備え、
前記リフレクタで反射された光は、前記導光体の前記一端面に入射された後に、前記導光体の反射面へ向けて進行する、
請求項1に記載の車両室内用照明装置。 - 自動車の車両室内のルーフ部に設置されたオーバーヘッドコンソールにおける車両室内の幅方向の両側部分に配設された、請求項1または請求項2に記載の車両室内用照明装置。
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