JP2016043563A - ブロー成形用の給気装置 - Google Patents

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竜太 青江
晃教 高津
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晃教 高津
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勝也 真鍋
吉則 宮崎
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吉則 宮崎
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Abstract

【課題】パリソンの冷却効率を向上させる。
【解決手段】ブロー成形用の給気装置Cは、支持部材26と、軸線を鉛直方向に向けて下端部を支持部材26に支持されたロッド20と、支持部材26に設けられ、上流端がエア圧送源42に接続され、下流端がロッド20に臨む給気部40と、ロッド20に形成され、上流端が給気部40と連通可能であり、下流端がロッド20の外周面において吐出口54として開口する給気路51とを備える。ロッド20には、上流端がロッド20の外周面において吸引口58として開口し、下流端が支持部材26に臨む排気路55が形成され、支持部材26には、上流端が排気路55に連通する排気部44が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブロー成形用の給気装置に関するものである。
特許文献1には、支持部材によって鉛直方向上向きに支持されて口金を保持するロッドと、ロッドと口金を包囲するようにパリソンを鉛直方向下向きに押し出すブロー成形機と、パリソンと非接触の型開き位置とパリソンを挟む型閉め位置との間で水平移動する一対の金型とを備えたブロー成形置が開示されている。この装置は、金型を型閉め位置へ移動させてパリソンを口金の外周に密着させ、パリソン内に閉鎖空間を形成する。そして、この閉鎖空間内に、ロッド内の流路を通して加圧空気を供給することにより、パリソンを膨張させてライナーを成形する。これにより、ライナーと口金が一体化されて圧力容器が製造される。
特開2006−161978号公報
ライナーを成形する工程では、パリソンを膨張させると同時に、パリソンを冷却して固化させる必要がある。従来の装置では、主として、パリソンの外周面から金型への熱伝達によってパリソンを冷却していたため、パリソンの内部に熱が籠もったままになり易く、冷却効率が良くない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パリソンの冷却効率を向上させることを目的とする。
本発明は、
支持部材と、
軸線を鉛直方向に向けて下端部を前記支持部材に支持されたロッドと、
前記支持部材に設けられ、上流端がエア圧送源に接続され、下流端が前記ロッドに臨む給気部と、
前記ロッドに形成され、上流端が前記給気部と連通可能であり、下流端が前記ロッドの外周面において吐出口として開口する給気路とを備えて構成され、
ブロー成形機から前記ロッドを包囲するように鉛直方向下向きに押し出されたパリソンを、前記吐出口から吐出させたエアの圧力により膨張させて金型に押圧するブロー成形用の給気装置であって、
前記ロッドに形成され、上流端が前記ロッドの外周面において吸引口として開口し、下流端が前記支持部材に臨む排気路と、
前記支持部材に設けられ、上流端が前記排気路に連通する排気部とを備えているところに特徴を有する。
パリソンを膨張させる工程では、エアが、給気部と給気路を通って吐出口からパリソンの内部に吐出されるとともに、パリソン内の空気が、吸引口と排気路と排気部を順に通って排出される。この間、パリソンの内部の熱が、パリソン内部を流動するエアに奪われるので、金型への熱伝達だけでパリソンを冷却する場合に比べると、パリソンを効果的に冷却することができる。
実施例1の給気装置を含むブロー成形装置において、金型を型開きした状態をあらわす断面図 ブロー成形装置において、金型を型閉めする直前の状態をあらわす断面図 ブロー成形装置において、金型を型閉めしてパリソンを膨張させた状態をあらわす断面図 給気装置の部分拡大断面図 図4のX−X線断面図 ロッドの一部切欠正面図 ブロー成形装置によって成形された圧力容器の断面図
(1)本発明は、前記吐出口と前記吸引口が上下方向に離間して配置されていてもよい。この構成によれば、パリソン内でのエアの流れが一方向に安定するので、パリソンから奪った熱の排出効率がよい。
(2)本発明は、前記吐出口が、前記パリソンの膨張範囲内における下端部に配置されていてもよい。この構成によれば、ロッド内におけるエアの流動経路を短くできるので、ロッドからエアへの熱伝達が抑えられ、エアが比較的低温のままパリソン内に吐出される。これにより、パリソンの冷却効率が良好となる。
(3)本発明は、前記ロッドが円形断面の棒状をなし、
前記給気部と前記給気路が、前記ロッドと同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっているものにおいて、
前記ロッドを前記支持部材に対して周方向に位置決めする位置決め部材が設けられていてもよい。この構成によれば、給気部と給気路を確実に連通させることができる。
(4)本発明は、前記ロッドが円形断面の棒状をなし、
前記排気部と前記排気路が、前記ロッドと同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっているものにおいて、
前記ロッドを前記支持部材に対して周方向に位置決めする位置決め部材が設けられていてもよい。この構成によれば、排気部と排気路を確実に連通させることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。本実施例1では、ブロー成形装置Bにおいて圧力容器Aを製造する例を説明する。
<圧力容器A>
図7に示すように、圧力容器Aは、構造的には、合成樹脂製のライナー10と、上下一対の口金13とを備えて構成されている。ライナー10は、容器本体部11と、容器本体部11の外面側へ突出した上下一対の筒状部12とを構成している。容器本体部11は、軸線を鉛直方向(上下方向)に向け円筒状をなしている。筒状部12は、軸線を鉛直方向に向けて、容器本体部11と同心状をなしている。口金13は、軸線を鉛直方向に向けた円筒状をなし、筒状部12の内周に同心状に固着されている。
ライナー10は、後述するようにブロー成形によって所定形状に成形されると同時に、口金13に固着されている。ライナー10の材料の一例として、高密度ポリエチレン(HDPE)とエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)の混合樹脂を用いることができる。
また、圧力容器Aは、機能的には、内部に流体(図示省略)を貯留するための貯留部14と、貯留部14に対する流体の流入出経路となる上下一対の口金構造15とを備えて構成されている。貯留部14は、容器本体部11と、容器本体部11の表面を覆う外層体(図示省略)とからなる2層構造となっている。外層体の材料の一例として、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いることができる。口金構造15は、筒状部12と口金13とを備えて構成されている。口金13の中心孔(図示省略)には、バルブ(図示省略)が取り付けられるようになっている。口金13には、筒状部12と口金13を密着状態に保持するためのリテーナ16が取り付けられている。
<ブロー成形装置B>
圧力容器Aを製造する際に用いられるブロー成形装置Bは、給気装置Cと、支持機構22と、ブロー成形機28と、一対の金型30L,30Rとを備えて構成されている。
<給気装置C>
給気装置Cは、図1,4,5に示すように、金属製の支持部材26と、支持部材26によって支持される金属製のロッド20と、位置決め部材47とを備えて構成されている。支持部材26は、水平な支持板22の上面に載置された状態で固定されている。支持板22は、シリンダ装置23に支持されている。シリンダ装置23は、固定して設けたシリンダ本体24と、シリンダ本体24から鉛直方向上向きに突出して伸縮するピストンロッド25とを備えている。支持板22は、ピストンロッド25の上端部に固着されている。
支持部材26はブロック状になしており、支持部材26には、その上面を凹ませた形態の支持孔27が形成されている。支持孔27は、軸線を鉛直方向(上下方向)に向け、軸線と直交する断面形状は円形である。支持部材26のうち支持孔27よりも下方の領域には、エアをロッド20へ供給するための給気部40と、ロッド20内のエアを排出するための排気部44とが形成されている。
図4に示すように、給気部40はL字形に屈曲した孔状をなしており、給気部40の上流端は、支持孔27の外側面に開口している。給気部40の上流端には、給気ホース41を介してエア圧送源42が接続されている。給気部40の下流端は支持孔27の底面に開口している。平面視において、給気部40の下流端は、支持孔27の軸心から径方向に外れた位置に開口している。また、支持孔27の底面には、給気部40の下流端を包囲するように給気用Oリング43が取り付けられている。
図4に示すように、排気部44も、給気部40と同様、L字形に屈曲した孔状をなしている。排気部44の上流端は、支持孔27の底面に開口している。平面視において、排気部44の上流端は、支持孔27の軸心から径方向に外れた位置であり、給気部40の下流端とは異なる位置に開口している。また、支持孔27の底面には、排気部44の上流端を包囲するように排気用Oリング45が取り付けられている。排気部44の下流端は、支持孔27の外側面に開口し、大気中に開放されている。
支持部材26には、互いに平行をなす一対の位置決め孔46L,46Rが形成されている。位置決め孔46L,46Rは、支持孔27の軸線と直角をなし、支持部材26の外面に開口している。両位置決め孔46L,46Rは、支持孔27の軸心に対し径方向に外れた位置に配されており、両位置決め孔46L,46Rの一部は支持孔27に臨んでいる。但し、一対の位置決め孔46L,46Rは、支持孔27の軸心を通り且つ位置決め孔46L,46Rと平行な軸に関して非対称である。この一対の位置決め孔46L,46Rは、位置決め部材47と協動することにより、支持孔27内でロッド20を周方向に位置決めする。
位置決め部材47は、一対の位置決め孔46L,46Rに個別に挿入される一対のアーム部48L,48Rと、一対のアーム部48L,48Rの基端部同士を連結する連結部49とを一体に成形したものである。位置決め部材47を位置決め孔46L,46Rに取り付けた状態では、アーム部48L,48Rの一部が、係止部50L,50Rとして支持孔27内に配置されるようになっている。支持孔27内における一対の係止部50L,50Rは、支持孔27の軸心を通り且つアーム部48L,48R(位置決め孔46L,46R)と平行な軸に関して非対称である。
ロッド20は、金属材料からなり、全体として円形断面の棒状をなしている。ロッド20は、軸線を鉛直方向(上下方向)に向けた姿勢で、その下端部のみを支持孔27内に差し込むことにより、支持部材26に支持されるようになっている。つまり、ロッド20は、支持部材26から鉛直方向上向きに突出する形態で支持され、ロッド20の上端部は他の部材によって支持されない自由端部となっている。
図4,5に示すように、ロッド20の内部には、エアをパリソン29の内部に供給するための孔状の給気路51と、パリソン29内のエアを排出するための孔状の排気路55とが形成されている。給気路51は、ロッド20の軸線と平行をなす給気孔52と、給気孔52の上端部からロッド20の外周面に吐出口54として開口する吐出孔53とから構成されている。給気路51の上流端(給気孔52の下端)は、ロッド20の下端面に開口している。給気路51の上流端の開口位置は、ロッド20の軸心から径方向に外れた位置であり、支持部材26の給気部40の下流端と整合可能な位置である。吐出孔53及び吐出口54の位置は、パリソン29のうち膨張させる領域における下端部に設定されている。
排気路55は、ロッド20の軸線と平行をなす排気孔56と、排気孔56の上端部からロッド20の外周面に吸引口58として開口する吸引孔57とから構成されている。排気路55の下流端(排気孔56の下端)は、ロッド20の下端面に開口している。排気路55の下流端の開口位置は、ロッド20の軸心から径方向に外れた位置であり、支持部材26の排気部44の上流端と整合可能な位置である。吸引孔57及び吸引口58の位置は、パリソン29のうち膨張させる領域における上端部に設定されている。したがって、吐出口54と吸引口58は、上下に大きく離間した位置関係となっている。
ロッド20の外周面のうち支持孔27内に収容される領域には、一対の位置決め凹部59L,59Rが形成されている。位置決め凹部59L,59Rは、ロッド20が支持孔27内に挿入された支持された状態において、位置決め孔46L,46Rと対応する高さに設定されている。一対の位置決め孔46L,46Rは、ロッド20の軸心を通り且つ一対の位置決め凹部59L,59Rの間を通る径方向線に関して、非対称である。
ロッド20の上端部には、上側の口金13が、その中心孔を上から嵌め込むようにして保持されるようになっている。ロッド20の下端部には、下側の口金13を所定高さに保持するためのフランジ部21が形成されている。下側の口金13は、上方からロッド20に嵌め込まれ、中心孔にロッド20を貫通させてフランジ部21に載置された状態で、ロッド20に保持される。
<ブロー成形機28>
ブロー成形機28は、給気装置Cの上方に配置されており、ライナー10の材料となる円筒状のパリソン29を、ロッド20と同軸に鉛直方向下向きに押し出すものである。押し出されたパリソン29は、ロッド20と、ロッド20に保持された上下2つの口金13を同心状に包囲する。
<金型30L,30R>
一対の金型30L,30Rは、パリソン29を成形することによってライナー10を得るとともに、ライナー10と口金13を一体化させるものである。一対の金型30L,30Rは、容器本体部11を成形するための第1成形面31と、筒状部12を成形するとともにその筒状部12を口金13の外周に密着させるための上下一対の第2成形面32とを備えている。一対の金型30L,30Rは、成形面31,32を互いに対向させた状態でロッド20を挟むように位置している。
一対の金型30L,30Rは、型開き位置(図1,2を参照)と型閉め位置(図3を参照)との間で、成形面31,32の対向方向(便宜上、左右方向とする)と平行に水平移動するようになっている。型開き位置は、一対の金型30L,30Rがパリソン29と接触しないように退避する位置である。型閉め位置は、一対の金型30L,30Rが接近し、パリソン29を口金13の外周に密着させる位置である。
<実施例1の作用及び効果>
圧力容器Aを製造する際には、一対の金型30L,30Rが型開き位置にある状態で、ロッド20の下端部を支持部材26の支持孔27に嵌入するとともに、2つの口金13をロッド20に取り付ける。尚、ロッド20を支持部材26に取り付ける工程と、ロッド20の口金13を取り付ける工程は、どちらを先に行ってもよい。ロッド20の下端部を支持孔27に収容した後は、ロッド20をその軸線を中心に回転させ、一対の位置決め凹部59L,59Rを一対の位置決め孔46L,46Rに整合させる。一対の位置決め凹部59L,59Rは非対称であり、一対の位置決め孔46L,46Rも非対称であるから、一対の位置決め凹部59L,59Rと一対の位置決め孔46L,46Rが整合するロッド20の向きは、一方向だけである。
一対の位置決め凹部59L,59Rと一対の位置決め孔46L,46Rを整合させた後、位置決め孔46L,46Rに位置決め部材47を嵌入する。すると、一対の係止部50L,50Rが、夫々、対応する一対の位置決め凹部59L,59Rに嵌合するので、ロッド20は支持孔27(支持部材26)に対して周方向の相対変位を規制された状態に位置決めされる。同時に、ロッド20が上方へ抜けることも規制される。
このようにロッド20を位置決めした状態では、ロッド20の給気路51の上流端が支持部材26の給気部40の下流端に連通するとともに、ロッド20の排気路55の下流端が支持部材26の排気部44の上流端に連通する。また、給気路51と給気部40との連通部分は、給気用Oリング43によって気密状にシールされ、排気路55と排気部44との連通部分は、排気用Oリング45によって気密状にシールされる。このようにして給気装置Cの準備が完了したら、ブロー成形機28からパリソン29を押し出す工程に移る。
パリソン29が押し出されたら、図3に示すように、一対の金型30L,30Rを型閉め位置へ移動させる。金型30L,30Rが移動すると、第2成形面32が、パリソン29のうち筒状部12となる上下2つの領域を口金13の外周に密着させる。この時点で、第1成形面31はパリソン29に接触していない。パリソン29のうち筒状部12となる部分が上下両口金13に密着すると、パリソン29の内部のうち上下両口金13によって封止された封止空間60は、ほぼ気密状態となる。そして、ロッド20の吐出口54が封止空間60の下端部で開口し、吸引口58は封止空間60の上端部で開口する。
この後、エア圧送源42から圧送されたエアが、給気部40と給気路51を通り、封止空間60(パリソン29の内部)の下端部に供給される。すると、供給されたエアの圧力により、パリソン29が、径方向(水平方向)に膨張していき、第1成形面31に密着する。この間、封止空間60内では、吐出口54から吸引口58に向かう上向きの整流状のエア流が生成され、封止空間60内のエアが、吸引口58から排気路55へ排出され、支持部材の排気部44を通って大気中に放出される。
また、パリソン29が金型30L,30Rの第1成形面31に接触すると、パリソン29の熱が金型30L,30Rに伝達するので、パリソン29が冷却される。一方、封止空間60内においても、エアがパリソン29の熱を奪うので、パリソン29が冷却される。このエアによるパリソン29の冷却は、パリソン29が金型30L,30Rに接触するより前に開始される。
また、吐出口54は封止空間60の下端部、つまり支持部材26の給気部40に近い位置に配置されているので、給気路51の経路が短くなっている。これは、パリソン29からの輻射熱によってロッド20が暖められても、ロッド20から給気路51内のエアへの熱の移動量が少なく抑えられることを意味する。したがって、吐出口54から吐出されるエアは、比較的低温のままである。
上記のようにしてパリソン29を冷却して固化させると、ライナー10が所定の形状に成形されるとともに、ライナー10と口金13が一体化される。この後は、金型30L,30Rが型開き位置へ移動させる。そして、位置決め部材47を支持部材26から抜き取り、ロッド20をライナー10及び口金13とともに支持部材26から取り外す。この後、リテーナ16を組み付ける工程と、ロッド20を口金13から離脱させる工程等へ進む。
上述のように本実施例のブロー成形用の給気装置Cは、支持部材26と、軸線を鉛直方向に向けて下端部を支持部材26に支持されたロッド20とを備えている。支持部材26には、上流端がエア圧送源42に接続され、下流端がロッド20に臨む給気部40が設けられている。ロッド20には、上流端が給気部40と連通可能であり、下流端がロッド20の外周面において吐出口54として開口する給気路51が形成されている。この給気装置Cによれば、ブロー成形機28からロッド20を包囲するように鉛直方向下向きに押し出されたパリソン29が、吐出口54から吐出させたエアの圧力により膨張させて金型30L,30Rに押圧されるようになっている。
そして、ロッド20には、上流端がロッド20の外周面において吸引口58として開口し、下流端が支持部材26に臨む排気路55が形成されている。さらに、支持部材26には、上流端が排気路55に連通する排気部44が設けられている。この構成によれば、パリソン29を膨張させる工程では、エアが、給気部40と給気路51を通って吐出口54からパリソン29の内部(封止空間60)に吐出されるとともに、パリソン29内の空気が、吸引口58と排気路55と排気部44を順に通って排出される。この間、パリソン29の内部の熱が、パリソン29内部を流動するエアに奪われるので、金型30L,30Rへの熱伝達だけでパリソン29を冷却する場合に比べると、パリソン29を効果的に冷却することができる。
また、吐出口54と吸引口58が上下方向に離間して配置されているので、パリソン29内(封止空間60)でのエアの流れが一方向に安定する。したがって、パリソン29から奪った熱の排出効率がよい。また、吐出口54は、パリソン29の膨張範囲内(つまり、封止空間60内)における下端部に配置されているので、ロッド20内におけるエアの流動経路(給気路51)を短くできる。これにより、ロッド20からエアへの熱伝達が抑えられ、エアが比較的低温のままパリソン29内に吐出されるので、パリソン29の冷却効率が良好となっている。
また、ロッド20が円形断面の棒状をなし、給気部40と給気路51が、ロッド20と同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっている。そこで、ロッド20を支持部材26に対して周方向に位置決めするための位置決め部材47を設けている。この構成によれば、給気部40と給気路51を確実に連通させることができる。同様に、排気部44と排気路55も、ロッド20と同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっているのであるが、位置決め部材47により、排気部44と排気路55を確実に連通させることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、吐出口と吸引口を上下に離間して配置したが、吐出口と吸引口は、上下方向においてほぼ同じ高さに配置してもよい。
(2)上記実施例では、吐出口を1箇所のみに設けが、吐出口は、上下方向又は周方向に異なる複数箇所に設けてもよい。
(3)上記実施例では、吸引口を1箇所のみに設けが、吸引口は、上下方向又は周方向に異なる複数箇所に設けてもよい。
(4)上記実施例では、吐出口を低い位置に配置し、吸引口を高い位置に配置したが、これとは逆に、吐出口を高い位置に配置し、吸引口を低い位置に配置してもよい。
(5)上記実施例では、排気部の下流端を大気に開放し、パリソン内の高温のエアを大気中に放出するようにしたが、排気部の下流端を熱交換器に接続し、パリソン内の高温のエアを冷却し、それをパリソンに供給してもよい。
(6)上記実施例では、支持部材に対しロッドを周方向に位置決めすることにより、ロッドの給気路を支持部材の給気部に連通させるようにしたが、これに替えて、ロッドの外周に給気部の上流端に連なる周方向の溝を形成するとともに、支持部材の給気部を支持孔の内周面に開口させることにより、溝を介して給気路と給気部を連通させてもよい。このようにすれば、ロッドを周方向に位置決めせずに済む。
(7)上記実施例では、支持部材に対しロッドを周方向に位置決めすることにより、ロッドの排気路を支持部材の排気部に連通させるようにしたが、これに替えて、ロッドの外周に排気部の下流端に連なる周方向の溝を形成するとともに、支持部材の排気部を支持孔の内周面に開口させることにより、溝を介して排気路と排気部を連通させてもよい。このようにすれば、ロッドを周方向に位置決めせずに済む。
(8)上記実施例では、圧力容器を製造する場合について説明したが、本発明は、圧力容器以外の製品を製造する場合にも適用できる。
(9)上記実施例では、支持部材が鉛直方向に伸縮するシリンダであるが、支持部材は伸縮動作を行わないものであってもよい。
C…給気装置
20…ロッド
22…支持部材
28…ブロー成形機
29…パリソン
30L,30R…金型
40…給気部
42…エア圧送源
44…排気部
47…位置決め部材
51…給気路
54…吐出口
55…排気路
58…吸引口

Claims (5)

  1. 支持部材と、
    軸線を鉛直方向に向けて下端部を前記支持部材に支持されたロッドと、
    前記支持部材に設けられ、上流端がエア圧送源に接続され、下流端が前記ロッドに臨む給気部と、
    前記ロッドに形成され、上流端が前記給気部と連通可能であり、下流端が前記ロッドの外周面において吐出口として開口する給気路とを備えて構成され、
    ブロー成形機から前記ロッドを包囲するように鉛直方向下向きに押し出されたパリソンを、前記吐出口から吐出させたエアの圧力により膨張させて金型に押圧するブロー成形用の給気装置であって、
    前記ロッドに形成され、上流端が前記ロッドの外周面において吸引口として開口し、下流端が前記支持部材に臨む排気路と、
    前記支持部材に設けられ、上流端が前記排気路に連通する排気部とを備えていることを特徴とするブロー成形用の給気装置。
  2. 前記吐出口と前記吸引口が上下方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項1記載のブロー成形用の給気装置。
  3. 前記吐出口が、前記パリソンの膨張範囲内における下端部に配置されていることを特徴とする請求項2記載のブロー成形用の給気装置。
  4. 前記ロッドが円形断面の棒状をなし、
    前記給気部と前記給気路が、前記ロッドと同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっているものにおいて、
    前記ロッドを前記支持部材に対して周方向に位置決めする位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のブロー成形用の給気装置。
  5. 前記ロッドが円形断面の棒状をなし、
    前記排気部と前記排気路が、前記ロッドと同心の円周方向における1箇所のみで連通するようになっているものにおいて、
    前記ロッドを前記支持部材に対して周方向に位置決めする位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載のブロー成形用の給気装置。
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