JP2016042816A - 植物育成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の光合成の量をさらに増加させることができる植物育成装置を提供する。
【解決手段】植物育成装置100は、植物2を支持するように構成された植物支持部1と、植物2の上方の位置から植物2へ光を照射する光出力部16と、植物支持部1の上方の位置であってかつ植物2の最上部よりも低い位置に設けられ、光出力部16よりも植物2に近い位置から植物2へ光を照射する導光体6と、導光体6が光を導くように導光体6よりも植物2から遠い位置で光を発する導光体用の光源5を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、人工光源から光を照射することにより植物を成長させる植物育成装置に関する。
従来から人工光源(以下、単に「光源」という。)が発した光を植物に照射することにより植物を成長させる植物育成装置の開発が進められている。光源から発せられた光を植物の光合成のために用いる植物育成装置においては、光源と植物との間の距離が小さいほど、光合成に利用できる光量は大きくなる。一方、光源と植物との間の距離が小さいほど、光源が発する熱に起因した温度の上昇が植物の光合成に悪影響を与えるおそれが大きくなる。したがって、光源の発熱に起因した植物の光合成への悪影響を抑制しながら、植物に照射される光の量を大きくしなければならない。そのため、発熱する光源が植物から離れた位置に設けられ、その光源が発する光を導光体、たとえば光ファイバによって植物まで導くように、植物育成装置を構成することが考えられる。これに関連する技術が次の特許文献1および2に開示されている。
特開平2−7003号公報 特開平2−303416号公報
上記した従来の植物育成装置によれば、光照射部としての光源の発熱が植物の光合成に与える悪影響を抑制しながら、ある程度まで植物の光合成の量を増加させることはできる。しかしながら、上記の技術による光合成の量の増加だけでは十分ではない。植物育成装置においては、植物生産の効率を一層高めるため、植物の光合成の量をさらに増加させる技術が求められている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、植物の光合成の量をさらに増加させることができる植物育成装置を提供することである。
本発明の実施の形態の植物育成装置は、植物を支持するように構成された植物支持部と、前記植物の上方の位置から前記植物へ光を照射する光出力部と、前記植物支持部の上方の位置であってかつ前記植物の最上部よりも低い位置に設けられ、前記光出力部よりも前記植物に近い位置から前記植物へ光を照射する導光体と、前記導光体が光を導くように前記導光体よりも前記植物から遠い位置で光を発する導光体用の光源と、を備えている。
本発明によれば、植物の光合成の量をさらに増加させることができる。
本発明の実施の形態1の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体のみが点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態1の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体および光出力部としての上側の導光体の双方が点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態の植物育成装置の導光体の断面構造およびその周辺構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態の植物育成装置の導光体の断面構造の他の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第1〜第3の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第4および第5の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体のみが点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態2の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体および光出力部としての上側の導光体の双方が点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態3の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体のみが点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態3の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体および光出力部としての上側の導光体の双方が点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第6の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第7の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体および光出力部としての上側の光源の双方が点灯している状態を示す図である。 本発明の実施の形態5の植物育成装置の概要を説明するための縦断面の模式図であって、下側の導光体および光出力部としての上側の光源の双方が点灯している状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の植物育成装置を説明する。
(実施の形態1)
以下、図1および図2を用いて、本発明の実施の形態1の植物育成装置を説明する。
(実施の形態1の植物育成装置の構造)
図1および図2に示されるように、本実施の形態1の植物育成装置100は、コンテナのようなある程度の機密性が保持され、かつ、外部からの光の進入が遮断された内部空間を内包する箱体200(ハウジング)内に設けられている。箱体200は、開閉可能な扉を備えている。植物2の育成をする育成作業員は、扉を開閉することにより、箱体200の内部へ入ったり、箱体200から外部へ出たりする。したがって、太陽光は、箱体200によって遮られているため、植物2には照射されない。
植物育成装置100は、筐体10(ケーシング)を備えている。実施の形態の筐体10は、植物2の育成空間の境界線を示す構造を有していれば、壁を有していない柱梁からなるフレーム構造および壁構造のいずれの構造からなっていてもよい。筐体10は、作業員が植物2を育成できるように、開閉可能な扉が設けられていれば、ある程度の機密性を有し、かつ、外部からの光の進入が遮断された内部空間を有する箱体であってもよい。筐体10は、光を透過させる透明の材料により構成されていてもよい。箱体200および筐体10内の雰囲気の温度および湿度等は、いずれも、センサを有する空気調和機によって管理されている。
筐体10の底面上には、植物2を支持する植物支持部1が設けられている。植物支持部1は、植物2を栽培するための培地としても機能する。そのため、植物支持部1は、土耕栽培であれば、土壌である。また、植物支持部1は、水耕栽培であれば、たとえば、発砲スチロールのような材料により構成されていることが好ましい。ただし、この場合には、植物2に接触する部分がスポンジ等の保水性および柔軟性を有する材料によって構成されていることが好ましい。
図1および図2に示されるように、植物育成装置100は、光出力部16の一例としての上側の導光体と、光出力部16よりも下側に設けられた下側の導光体6とを備えている。光出力部16としての上側の導光体および下側の導光体6は、それぞれ、筐体10の外部に設けられた光源15および光源5から発せられた光をその内部に導き、筐体10内においてその内部から外部へ光を発する導光棒である。
ただし、光出力部16および下側の導光体6のそれぞれの形状は、棒状でなくともよく、板状等の他のいかなる形状であってもよい。つまり、導光体は、一般的に使用されている、いわゆる導光板であってもよい。本実施の形態においては、光源5および光源15のそれぞれと植物2との間には、筐体10の側壁部が存在する。この筐体10の側壁部は、光源5および光源15から発せられる熱が植物2に伝達されることを抑制する断熱壁として機能している。ただし、箱体200内に光出力部16および下側の導光体6を支持する構造が設けられているのであれば、筐体10は設けられていなくてもよい。
下側の導光体6は、植物2に近い位置に配置されているため、自ら発熱を伴って発光する光源によって置き換えられることはできない。これは、植物2に発熱に起因した悪影響が及ぼされてしまうからである。下側の導光体6は、植物2が最も背丈が高くなった時点における植物2の最上部よりも低い位置に設けられていることが望ましい。これは、植物2の上側部分によって光出力部16から発せられた光が遮られてしまう植物2の下側部分に、下側の導光体6が発する光を照射することができるためである。
一方、光出力部16の一例としての上側の導光体は、植物2の上方に設けられている。つまり、光出力部16は、導光体6に比較して、植物2から遠い位置に設けられている。そのため、光出力部16は、植物2に悪影響を与えるおそれが小さい。したがって、光出力部16の一例としての上側の導光体は、自ら発熱を伴って発光する光源に置き換えられてもよい。本明細書においては、光出力部16の一例である上側の導光体およびその代替となる光源は、自ら発熱を伴って発光するか否かの相違はあるが、いずれも、光を出力する部分であるため、両者は、包括的に「光出力部」と呼ばれるものとする。
また、光出力部16としての導光体(または光源)および下側の導光体6は、いずれも、植物に光を照射する部分であるため、「光照射部」の一例であるものとする。したがって、本実施の形態の植物育成装置100は、上下方向において2つの光照射部を備えているものとする。ただし、下側の光照射部は、植物2の背丈が最も高くなった時点での植物2の最上部よりも低い位置に設けられている。
本実施の形態においては、光出力部16と下側の導光体6とは、互いに平行に延びる2本の棒状部材によって構成されており、平面視において互いが重なるように設けられている。しかしながら、平面視において、光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6とが同じ位置に重なるように設けられていなくてもよい。光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6とは、平面視において、互いにずれて配置されていてもよい。
また、光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6とは互いに平行に設けられていなくてもよい。光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6とは、ねじれの位置関係を有するように、たとえば、平面視において十字となるように配置されていてもよい。本願の発明の目的が達成され得るかぎり、光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6とは、いずれも、いかなる形状を有していてもよく、また、互いにいかなる態様で配置されてもよい。
図1および図2に示されるように、光出力部16の一例の上側の導光体は、筐体10の天井面から垂れ下がる支持部材16aと筐体10の側壁に設けられた貫通孔10bとによって支持されている。光出力部16は、筐体10の外部の光源15から発せられた光を筐体10の内側の空間に導く。上側の光源15は、光出力部16よりも植物2から遠い位置で発熱をともなって発光する。したがって、上側の光源15から発せられる熱が植物2に悪影響を与えるおそれは極めて小さい。光出力部16の一例の上側の導光体は、上側の光源15に比較して発熱量が極めて小さいため、植物2に発熱による悪影響をほとんど与えない。
下側の導光体6は、筐体10の植物支持部1から立ち上がる支持部材6aと筐体10の側壁に設けられた貫通孔10aを通過するように延びる移動機構20とによって支持されている。下側の導光体6は、筐体10の外部の光源5から発せられた光を筐体10の内側の空間に導く。下側の光源5は、下側の導光体6よりも植物2から遠い位置で発熱をともなって発光する。したがって、下側の光源5から発せられる熱が植物2に悪影響を与えるおそれは小さい。下側の導光体6は、下側の光源5に比較して発熱量が極めて小さいため、植物2に発熱による悪影響をほとんど与えない。
つまり、下側の導光体6を用いることにより、発熱する光源5を筐体10の外部に設置することができる一方で、導光体6を用いて植物2へ光を近接した位置から照射することができる。そのため、光源5の発熱の悪影響を低減しながら、植物2の光合成の量を増加させることができる。
また、発光量が小さい光源5が用いられても、植物2に近い位置から光を照射するため、植物2に照射される光の量を増加させることができる。そのため、植物育成装置100の電力消費量を低減することができる。さらに、発光量が大きい一方で非常に発熱量も大きい光源5を使用することも可能になる。そのため、光源5は、たとえば、発熱量が大きな蛍光灯またはLED(Light Emitting Diode)チップ等によって構成されていてもよい。
下側の導光体6は、図1に示される植物2の背丈が小さい場合、植物2の上方から植物2の全体に光を照射する。また、下側の導光体6は、図2に示される背丈が大きくなった植物2の下側部分に植物2の側方から光を照射する。光出力部16は、図1に示されるように、植物2の背丈が小さい場合には消灯されている。一方、光出力部16は、図2に示されるように、植物2の背丈が大きくなった場合には、植物2の大きさや茂り具合にもよるが、植物2の上方から主に植物2の上側部分に光を照射する。
上記の本実施の形態の植物育成装置100によれば、発熱量が極めて小さい下側の導光体6が植物2の側方の植物2の近傍に配置されている。そのため、下側の導光体6は、植物2に発熱に起因した大きな悪影響を与えることなく、光出力部16から発せられた光が到達しにくい部分に光を到達させることができる。
導光体6は、植物2が最も高くなった状態の高さ、つまり植物2の最上部よりも低い位置に設けられている。本実施の形態においては、下側の導光体6は、植物2の背丈が最も高くなった状態の植物2の高さ、すなわち植物2の最上部の高さの約1/3〜約2/3の範囲の位置に設けられている。そのため、下側の導光体6は、光出力部16の光が到達しにくい植物2の下側部分に光を容易に到達させることができる。
本実施の形態の植物育成装置100は、植物2の最上部の高さの約1/3〜約2/3の範囲内において、下側の導光体6を上下方向において移動させることができるように構成されている。具体的には、筐体10に設けられた貫通孔10aが上下方向に延びる長孔として形成されている。植物育成装置100は、下側の光源5および下側の導光体6を一体的に上下方向に移動させる移動機構20を備えている。また、制御部7は、移動機構20を制御することにより、貫通孔10aに沿って上下方向に下側の光源5および下側の導光体6を一体的に移動させることができる。
植物育成装置100は、光出力部16の下方であって、かつ、下側の導光体6の上側に光量検出部8が設けられている。光量検出部8は、主に光出力部16としての上側の導光体から発せられた光の量を測定するためのセンサである。光量検出部8が検出した光量の情報は、制御部7に送信される。
図3に示されるように、本実施の形態においては、下側の導光体6の上側には下側の導光体6から発せられた光を下側に方向付けるように反射する反射部60が設けられている。本実施の形態の反射部60は、半円弧状の断面を有しているが、単なる平板状をなしていてもよい。反射部60は、下側の導光体6とともに上下方向に移動する。光量検出部8は、反射部60の上面に固定されている。そのため、別途光量検出部8を設置するための部材を設ける必要はない。
本実施の形態においては、光量検出部8は、下側の導光体6に間接的に固定されているが、下側の導光体6に直接的に固定されていてもよい。また、光量検出部8は、導光体6の位置よりも上側に設けられていれば、導光体6の光の影響を大きく受けることなく、その上方に位置付けられた光出力部16から発せられた光の量を測定することができる。
図4に示されるように、下側の導光体6および光出力部16としての上側の導光体のいずれも、360度の範囲に光が発せられるものであってもよい。この場合、導光体6は、植物2の上側部分にも光を照射することができる。この場合、光量検出部8は、たとえば、植物支持部1から立ち上がるポール80の先端に取り付けられていてもよい。この場合も、光量検出部8は、光出力部16よりも低い位置であってかつ下側の導光体6よりも高い位置に設けられていることが好ましい。ただし、光量検出部8は、植物2の背丈が最も高くなった状態における植物2の最上部よりも低い位置に設けられている。
筐体10の内側面には植物2の高さを検出する高さ検出部18が設けられている。高さ光量検出部8は、画像センサ等であり、植物2が成長過程において植物2の高さを検出し続ける。高さ検出部18は、検出した植物2の高さの情報を制御部7に送信する。
植物2の高さは、植物2の最も高い部分の植物支持部1の上面からの距離であるものとする。たとえば、複数の植物2がある場合、または、植物2の幹から複数の枝が分岐している場合、最も高い部分を植物2の高さとする。ただし、複数の植物2または植物2の幹から分岐した複数の枝の最も高い位置の平均値または中央値等の他の値が植物2の高さとして用いられてもよい。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第1の例)
制御部7は、光量検出部8が検出した光量の情報および高さ検出部18が検出した植物2の高さの情報に基づいて、上側の光源15および下側の導光体用の光源5を制御する。それにより、制御部7は、光出力部16および下側の導光体6のそれぞれの点灯および消灯を独立して制御する。ただし、光出力部16および下側の導光体6は、いずれも、植物2の育成作業員によって点灯および消灯が切り替えられるものであってもよい。
植物育成装置の点灯/消灯制御の第1の例においては、制御部7は、光量が所定値よりも大きい場合に、導光体6を発光させずに光出力部16のみを発光させ、光量が所定値以下である場合に、導光体6および光出力部16の双方を発光させる。
このとき、導光体6は、通常では植物2の上側部分によって光の照射が阻害されることにより、照射される光量が不足している植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、光出力部16のみから光を植物2に照射する場合に比較して、植物2の光合成の量を増加させることができる。
また、植物2がある程度の高さになるまでは、導光体6の発光を停止している。そのため、植物2は、導光体6の方向へ曲がって伸びたり、葉や蔓が導光体6に巻き付いたりすることが抑制されている。言い換えると、植物2は、下側の導光体6が消灯している期間においては、光出力部16に向かって上方へ伸びる傾向が強くなっている。
次に、図5を用いて、前述の導光体用の光源5および光源15の点灯/消灯切替処理を具体的に説明する。
ステップS1において、制御部7は、植物2の育成が開始された否かを判別する。たとえば、制御部7は、植物育成装置100に備えられた植物2の育成の開始を指示するスイッチが押圧されたことを示す信号を受信した場合に、植物2の育成が開始されたと判定してもよい。また、植物支持部1に植物2が植物支持部1に支持されたことを検出するセンサが設けられている場合がある。この場合には、制御部7は、植物支持部1によって植物2が支持されたことを示す信号を受信したときに、植物2の育成が開始されたと判定してもよい。
ステップS1において、植物2の育成が開始されていないと判定された場合には、制御部7は、植物2の育成が開始されるまで、ステップS1の判別処理を繰り返す。一方、ステップS1において、植物2の育成が開始されている旨の判定がなされた場合には、ステップS2において、制御部7は、導光体用の光源5を発光させる。それにより、下側の導光体6が点灯する。
このとき、図1に示されるように、植物2の背丈は、下側の導光体6の高さよりも低い。したがって、この段階では、植物2は、上方から下側の導光体6の光を受け、上方へ向かって伸長する。次に、ステップS3において、高さ検出部18によって植物2の高さの検出が開始され、また、制御部7内のタイマがスタートされる。
次に、制御部7は、成長し続ける植物2の背丈に応じて、所定の期間だけ、下側の導光体6を移動機構20に上方へ徐々に移動させる。制御部7は、植物2と下側の導光体6との間の距離が一定になるように、植物2の変化する背丈に応じて、移動機構20に下側の導光体6を移動させる。
このとき、制御部7は、高さ検出部18によって検出される植物2の高さのデータと移動機構20の高さとのデータと用いて、植物2の最上部と下側の導光体6との間の距離を一定に維持するように、移動機構20の高さを制御する。ただし、制御部7は、植物2の伸長の速度が予め分かっている場合には、タイマの計時時間に基づいて、所定期間だけ、予め定められた一定の速度で移動機構20に下側の導光体6を移動させてもよい。
ステップS5において、制御部7は、高さ検出部18から送られてくる植物2の高さを示す信号に基づいて、植物2の高さが所定値以上になっているか否かを判別する。ただし、植物2の成長の伸長の速度が予め分かっている場合には、ステップS5において、制御部7は、タイマの計時時間が所定時間を経過しているか否かを判別してもよい。これによれば、予め植物2が所定の高さになる時間の平均値または中央値等を所定時間として決定しておけば、植物2の高さが所定値以上になっているか否かを、ある程度の正確性を伴って間接的に判別することができる。
ステップS5において、制御部7は、植物2の高さが所定値よりも小さいと判定されれば、下側の導光体6を移動させる制御を継続する。一方、ステップS5において、制御部7は、植物2の高さが所定値以上になっていると判定されれば、下側の導光体6の移動を停止し、ステップS6において、光出力部16(上側の導光体の光源15)を点灯させる。その後、ステップS7において、下側の導光体6を一旦消灯する。この段階では、光出力部16のみが点灯し、下側の導光体6が消灯しているため、植物2は、光出力部16の方向へ向かって伸びる傾向、すなわち、上方へ向かって伸びる傾向が強くなっている。
次に、ステップS8において、制御部7は、光量検出部8から送られてくる光の量が特定量以下になっているか否かを判別する。
ただし、後述されるように、植物2の高さによって植物2の葉や枝の茂り具合が予め分かっている場合がある。この場合には、ステップS8において、制御部7は、高さ検出部18によって検出された植物2の高さが特定値以上であるか否かを判別してもよい。これよれば、植物2の高さの情報に基づいて、光量検出部8の位置と同一の位置の光の量が前述の特定量より小さいか否かを、光量検出部8を用いることなく、ある程度の正確性を伴って判別することができる。植物2の背丈に応じて、植物2の茂り具合がある程度の正確性を伴って推測され得るからである。
また、後述されるように、植物2の伸長のおおよその速度が予め分かっている場合には、ステップS8において、制御部7は、タイマの計時時間が特定時間を経過しているか否かを判別してもよい。この場合、植物2の栽培の開始後の所定時点から植物2の高さが特定値になるまでの時間の平均値または中央値等を特定時間として予め決定しておくことが必要である。これによれば、光量検出部8の位置と同一の位置の光の量が前述の特定量より小さいか否かを、光量検出部8を用いることなく、ある程度の正確性を伴って判別することができる。植物2の育成の開始からの経過時間に応じて、植物2の茂り具合がある程度の正確性を伴って推測され得るからである。
ステップS8において、制御部7は、光量検出部8から送られてくる光の量が特定量以下になっていると判定されると、ステップS9において、導光体用の光源5を発光させることにより、下側に導光体6を点灯させる。これにより、光出力部16としての上側の導光体と下側の導光体6との双方が点灯する。
その後、ステップS10において、制御部7が、植物2の育成が終了したか否かを判別する。たとえば、制御部7は、植物育成装置100に備えられた植物2の育成の終了を指示するスイッチが押圧されたことを示す信号を受信した場合に、植物2の育成が終了したと判定してもよい。また、制御部7は、植物支持部1によって植物2が支持されていないことを示す信号を植物支持部1に設けられたセンサから受信した場合に、植物2の育成が終了したと判定してもよい。また、制御部7は、ステップS3において計時を開始したタイマが予め定められた育成時間、たとえば、3ヶ月を経過したことを計時した場合に、植物2の育成が終了したと判定してもよい。
ステップS10において、制御部7が植物2の育成が終了したと判定しない場合には、導光体用の光源5および光源15の双方が点灯している状態が維持される。一方、ステップS10において、制御部7は、植物2の育成が終了したと判定した場合に、ステップS11において、下側の導光体6の光源5および光出力部16の光源15の双方を消灯する。
上記した図5に示される点灯/消灯切替処理における、下側の導光体6の光源5および光出力部16の光源15の点灯および消灯の関係をまとめると、次の表1のようになる。
Figure 2016042816
表1において、ONは、光照射部(光源または導光体)の点灯を意味しており、OFFは、光照射部(光源または導光体)の消灯を意味している。また、表1において、(ON)および(OFF)は、それぞれ、変形例における光照射部(光源または導光体)の点灯状態および消灯状態を意味している。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第2の例)
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第2の例においては、図5に示された植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第1の例と基本的に同様の処理が実行される。ただし、植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第2の例においては、上記した図5のフローチャートのステップS8において、制御部7は、高さ検出部18によって検出された植物2の高さが特定値以上であるか否かを判別する。
制御部7は、ステップS8において、高さ検出部18によって検出された植物2の高さが特定値以上である場合に、ステップS9において、下側の導光体6を点灯させる。これにより、下側の導光体6が消灯し光出力部16のみが点灯している状態(図5のS7,S6)から下側の導光体6および光出力部16の双方が点灯している状態(図5のS6,S9)へ変化する。
この点灯/消灯制御の第2の例によっても、植物2の高さの情報に基づいて、植物2の下側部分に照射される光の量が必要とされる基準量(前述の特定量に対応した値)より小さいか否かを、ある程度の正確性を伴って判別することができる。したがって、成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足することが予想される植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、植物2の光合成の量を増加させることができる。
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第2の例に関しては、前述の下側の導光体6の光源5および光出力部16の導光体用の光源15の点灯および消灯の関係が上記の表1に記載されている。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第3の例)
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第3の例は、図5に示された植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第1の例と基本的に同様の処理が実行される。ただし、植物育成装置の制御の第3の例においては、上記した図5のフローチャートのステップS8において、植物2の伸長の速度が予め分かっていることを前提として、制御部7は、タイマの計時時間が特定時間を経過しているか否かを判別する。
制御部7は、ステップS8において、タイマが特定時間を計時している場合に、ステップS9において、下側の導光体6を点灯させる。これにより、下側の導光体6が消灯し光出力部16のみが点灯している状態(図5のS7,S6)から下側の導光体6および光出力部16の双方が点灯している状態(図5のS6,S9)へ変化する。この植物育成装置の制御の第3の例の場合、予め植物2の背丈が所定の高さになる時間の平均値等を特定時間として決定しておくことが必要である。
したがって、成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足することが予想される植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、植物2の光合成の量を増加させることができる。
この所定の高さは、導光体6(光量検出部8)の高さよりも大きな値であって、植物2が最も高くなったときの最上部の高さよりも小さい値である。これによっても、植物2の下側部分に照射される光の量が必要とされる基準量(前述の特定量に対応した値)より小さいか否かを、ある程度の正確性を伴って判別することができる。
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第3の例に関しては、前述の下側の導光体6の光源5および光出力部16の導光体用の光源15の点灯および消灯の関係が上記の表1に記載されている。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第4の例)
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第4の例は、図6に示されるように、上記した図5のフローチャートのステップS7〜S9が実行されないものであることが、植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第1〜3の例と異なっている。この点灯/消灯切替処理の第4の例においては、制御部7は、高さ検出部18により検出された植物2の高さの情報に基づいて、導光体用の光源5および光出力部16の光源15を制御する。
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第4の例においては、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達していない場合に(図6のS5においてNO)、光出力部16を発光させずに導光体6のみを発光させている状態(図6のS2)を形成する。この状態で、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達した場合に(図6のS5においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図6のS2,S6)。
これによっても、成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足することが予想される植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、植物2の光合成の量を増加させることができる。この場合、光出力部16が点灯することにより、植物2は光出力部16に向かって、つまり、上方へ伸びようとする。したがって、植物2の葉や枝が下側の導光体6の方向に伸びてしまうような、通常とは異なった態様で植物2が成長してしまうことが抑制されている。
前述の下側の導光体6の光源5および光出力部16の導光体用の光源15の点灯および消灯の関係は、次の表2にまとめられている。
Figure 2016042816
表2において、ONは、光照射部(光源または導光体)の点灯を意味しており、OFFは、光照射部(光源または導光体)の消灯を意味している。また、表2において、(ON)および(OFF)は、それぞれ、変形例における光照射部(光源または導光体)の点灯状態および消灯状態を意味している。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第5の例)
植物育成装置の点灯/消灯切替処理の第5の例は、図6に示されるように、上記した図5のフローチャートのステップS7〜S9が実行されないものであることが、植物育成装置の制御の第1〜3の例と異なっている。この点灯/消灯切替処理の第5の例においては、制御部7は、タイマの計時時間に基づいて、導光体用の光源5および光出力部16の光源15を制御する。
したがって、実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯制御の第5の例においては、図6に示されるように、制御部7は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する。この場合、制御部7は、タイマが所定時間を計時していない場合に(図6のS5においてNO)、光出力部16を発光させずに導光体6のみを発光させている状態(図6のS2)を形成する。この状態で、制御部7は、タイマが所定時間を計時した場合に(図6のS5においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図6のS2,S6)。
これによっても、成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足することが予想される植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、植物2の光合成の量を増加させることができる。この場合、光出力部16が点灯することにより、植物2は光出力部16に向かって、つまり、上方へ伸びようとする。したがって、植物2の葉や枝が下側の導光体6の方向に伸びてしまうような、通常とは異なった態様で植物2が成長してしまうことが抑制されている。
前述の下側の導光体6の光源5および光出力部16の導光体用の光源15の点灯および消灯の関係は、上記の表2に記載されているとおりである。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理の変形例)
表2に示されるように、下側の導光体6のみを点灯させた状態から光出力部16のみを点灯させる状態へ切り替える制御が行われてもよい。つまり、光出力部16を発光させずに下側の導光体6を点灯させた状態から下側の導光体6を発光させずに光出力部16を点灯させる状態へ切り替える制御が行われてもよい。
この点灯/消灯の切替の条件は、高さ検出部18が植物2の高さが所定値以上になったことを検出した場合に成立してもよい。この所定値は、植物2の高さ、すなわち植物2の部分の中で最も高くに位置付けられている部分が、下側の導光体6の高さをわずかに上回った値であることが好ましい。植物2の高さ下側の導光体6の高さ上回った後、下側の導光体6を消灯しかつ光出力部16のみを点灯させることにより、植物2に真っ直ぐ上方に伸びさせることができるからである。
また、点灯/消灯の切替の条件は、タイマが所定時間を計時した場合に成立してもよいする。植物2に真っ直ぐ上方に伸びさせるためには、この所定時間は、植物2の高さが、下側の導光体6の高さをわずかに上回ったであろうと推定される時間として予め定められている値であることが好ましい。
(実施の形態1の植物育成装置の点灯/消灯切替処理を行わない例)
表1および表2に示されるような点灯/消灯切替処理を行わず、植物2の育成の開始から終了までの間、光出力部16および下側の導光体6の双方を点灯させてもよい。この場合、作業員が点灯スイッチを入れることにより、光出力部16および下側の導光体6の双方が点灯するものであってもよい。
(実施の形態1の植物育成装置の移動機構の第1の例の制御)
植物育成装置100は、導光体6を上下方向において移動させる移動機構20を備えているため、植物2の種類に応じて、たとえば、成長した植物2の高さまたは葉の茂りの具合に応じて、導光体6の高さ位置を変更することができる。この移動機構20は、制御部7によって制御され、導光体6および導光体用の光源5を移動させる。ただし、導光体6および光源5は、育成作業員の操作部の操作による移動機構20の制御に基づいて上下方向に移動されてもよい。
この移動機構20の第1の例の制御は、図5および図6のステップS4およびS5に示されている。この場合、制御部7は、導光体6を発光させた状態で(S2)、植物2の高さが所定の高さからその所定の高さより大きな特定の高さになるまで(S5)、移動機構20に導光体6を上方へ徐々に移動させる(S4,S5)。これによれば、植物2が伸長している期間のうちの一部の期間において、植物2と導光体6との間の距離をある程度の範囲内の距離に維持することができる。
(実施の形態1の植物育成装置の移動機構の第2の例の制御)
この移動機構20の第2の例の制御も、図5および図6のステップS4およびS5に示されている。この場合、制御部7は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する。制御部7は、導光体6を発光させた状態で(S2)、タイマが所定時間を計時するまで(S5)、所定の速度で、移動機構20に導光体6を上方へ徐々に移動させる。
これによれば、所定時間および所定の速度を適切に設定しておくことにより、植物2が伸長をしている期間の一部の期間において、植物2の高さに合わせて、導光体6を移動させることができる。したがって、植物2が伸長している期間において、植物2と導光体6との間の距離をある程度の範囲内の距離に維持することができる。
(実施の形態2)
以下、図7および図8を用いて、本発明の実施の形態2の植物育成装置を説明する。
(実施の形態2の植物育成装置の構造)
図7および図8に示されるように、実施の形態2の植物育成装置の構造は、実施の形態1の植物育成装置の構造とほぼ同一であるので、その同一の部分の説明は繰り返さない。実施の形態2の植物育成装置の構造は、移動機構20が設けられていない点において、実施の形態1の植物育成装置の構造とは異なっている。本実施の形態の植物育成装置100によれば、断熱壁として機能する筐体10による導光体用の光源5と植物2との間の断熱効果をより高めることができる。
本実施の形態の植物育成装置の制御は、前述のステップS4における下側の導光体6の移動処理が実行されないこと以外においては、図5および図6に示される実施の形態1の植物育成装置の制御と同様である。
(実施の形態3)
以下、図9および図10を用いて、本発明の実施の形態3の植物育成装置を説明する。
実施の形態3の植物育成装置の構造および制御は、実施の形態1の植物育成装置の構造および制御とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。
図9および図10に示されるように、本実施の形態の植物育成装置100は、筐体10に形成された長孔である貫通孔10b沿って光出力部16を上下方向に移動させる移動機構120を備えている。この点において、本実施の形態の植物育成装置100は、実施の形態1の植物育成装置100と異なっている。
本実施の形態の植物育成装置100によれば、制御部7は、移動機構120に光出力部16を上下方向において移動させることができる。そのため、植物2の背丈に応じて、きめ細かく光出力部16の位置を変更することができる。
本実施の形態の植物育成装置の制御は、図11および図12に示されるように、ステップS71およびS72が実行されること以外においては、図5および図6に示される実施の形態1の植物育成装置の制御と同様である。ステップS71およびS72においては、制御部7は、光量検出部8によって検出された光量、植物2の高さ、およびタイマの計時時間のいずれかに基づいて、移動機構120を上下方向に移動させる。それにより、制御部7は、光出力部16および上側の光源15を上下方向に移動させる。
ただし、ステップS71およびS72において、制御部7は、タイマが計時する時間に基づいて移動機構120を上下方向に移動させることにより、光出力部16および上側の光源15を上下方向に移動させてもよい。
前述の下側の導光体6の光源5および光出力部16の導光体用の光源15の点灯および消灯の関係は、次の表3または表4のようになる。
Figure 2016042816
表3において、ONは、光照射部(光源または導光体)の点灯を意味しており、OFFは、光照射部(光源または導光体)の消灯を意味している。また、表3において、(ON)および(OFF)は、それぞれ、変形例における光照射部(光源または導光体)の点灯状態および消灯状態を意味している。
Figure 2016042816
表4において、ONは、光照射部(光源または導光体)の点灯を意味しており、OFFは、光照射部(光源または導光体)の消灯を意味している。また、表4において、(ON)および(OFF)は、それぞれ、変形例における光照射部(光源または導光体)の点灯状態および消灯状態を意味している。
(実施の形態4)
以下、図13を用いて、本発明の実施の形態4の植物育成装置を説明する。
実施の形態4の植物育成装置の構造および制御は、実施の形態2の植物育成装置の構造および制御とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。
本実施の形態の植物育成装置100は、光出力部116が自ら光を発する光源である点において、実施の形態2の植物育成装置100と異なっている。また、本実施の形態の植物育成装置100は、光量検出部8がポール80の先端に設けられている点において、実施の形態2の植物育成装置100と異なっている。
本実施の形態の植物育成装置100によれば、制御部7は、光源としての光出力部116および導光体用の光源5を制御する。光源としての光出力部116が多少発熱しても、光出力部116が植物2からある程度上方に位置付けられていれば、その発熱に起因した悪影響は植物2には及ばない。
この構成によれば、光出力部116の構成をシンプルにすることができる。この場合も、植物2の近くに位置付けられている導光体6は、発熱が極めて小さいため、発熱に起因した悪影響が植物2に及ぶおそれは抑制されている。
(実施の形態5)
以下、図14を用いて、本発明の実施の形態5の植物育成装置を説明する。
実施の形態5の植物育成装置の構造および制御は、実施の形態3の植物育成装置の構造および制御とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。
本実施の形態の植物育成装置100は、上下方向に移動可能な光出力部116が自ら光を発する光源である点において、実施の形態3の植物育成装置100と異なっている。また、本実施の形態の植物育成装置100は、光量検出部8がポール80の先端に設けられている点において、実施の形態3の植物育成装置100と異なっている。
本実施の形態の植物育成装置100によれば、実施の形態4の植物育成装置100と同様に、制御部7は、光源としての光出力部116および導光体用の光源5を制御する。光源としての光出力部116が多少発熱しても、光出力部116が植物2からある程度上方に位置付けられていれば、その発熱に起因した悪影響は植物2には及ばない。
この構成によれば、上下方向に移動可能な光出力部116の構成をシンプルにすることができる。この場合も、植物2の近くに位置付けられている導光体6は、発熱が極めて小さいため、発熱に起因した悪影響が植物2に及ぶおそれは抑制されている。
(実施の形態の植物育成装置の特徴等)
以下、本実施の形態の植物育成装置の特徴およびそれにより得られる効果を記載する。
一般に、1つの光源のみを用いる植物育成栽培装置の場合、植物の育成期間の全般を見たときに、植物が潜在的に有する最大限の光合成の量まで、植物の光合成の量を増加させることまではできていない。
たとえば、植物の背丈が最も高くなった植物の成熟期においては、1つの光源のみを有する植物育成栽培装置によれば、植物自身の日陰になる部分の光合成の量を増加させることまではできていない。言い換えると、光合成の量は、照射される光の量が小さい植物の下側部分においては、照射される光の量が大きい植物の上側部分に比較して小さい。したがって、植物の成熟期における植物の下側部分の光合成の量を増加させることが望ましい。
また、たとえば、植物の背丈が低い植物の若年期においては、1つの光源のみを有する植物育成装置の場合、植物の光合成の量は、前述の植物の成熟期に比較して小さい。これは、一般的には、植物の成熟期に適した位置に光照射部が設けられているため、植物の若年期においては、光照射部が植物から比較的遠い位置にあるためである。したがって、植物の若年期における植物の光合成の量を増加させることが望ましい。
以上から分かるように、1つの光源のみを有する植物育成装置の場合、植物の育成期間の全般における植物の光合成の量を、植物が有している潜在能力の最大限の量まで増加させることはできていない。したがって、植物の成熟期および若年期のうち少なくともいずれか一方の期間中における植物の光合成の量を増加させることが望ましい。
上述の事情から、実施の形態の植物育成装置が提案される。以下に述べられる実施の形態の植物育成装置によれば、植物の成熟期および若年期のうち少なくともいずれか一方の期間中における植物の光合成の量を増加させることができる。
以下、実施の形態の植物育成装置の特徴およびそれにより得られる効果を具体的に説明する。
(1) 本実施の形態の植物育成装置100は、植物2を支持するように構成された植物支持部1と、植物2の上方の位置から植物2へ光を照射する光出力部16とを備えている。植物育成装置100は、植物支持部1の上方の位置であってかつ植物2の最上部よりも低い位置に設けられ、光出力部16よりも植物2に近い位置から植物2へ光を照射する導光体6を備えている。
植物育成装置100は、導光体6が光を導くように導光体6よりも植物2から遠い位置で光を発する導光体用の光源5を備えている。光出力部16と導光体6とは、いずれも、植物2に光を照射する光照射部として機能している。
本実施の形態においては、「植物2の上方」とは、光出力部16が発する光が植物2の育成に有効に作用する程度の植物2よりも上側の位置を意味している。また、実施の形態においては、植物2の背丈は、光出力部16の高さよりも高くならない。言い換えると、光出力部16は、植物2の最も高い部分よりも上側に位置付けられているものとする。
本実施の形態においては、「植物支持部1の上方」とは、導光体6が発する光が植物2の育成に有効に作用する程度の植物支持部1よりも上側の位置を意味している。植物支持部1は、植物2の付け根の周辺に限定されず、植物2を支えている床に相当する部分、たとえば、図示された筐体10の内側の全ての底面を含む。
本実施の形態においては、「植物2の最上部」は、前述のように、植物2の背丈が最も高くなった時点における植物2の各部分の中で最も上側に位置付けられている部分であると定義される。この定義に基づくと、本実施の形態においては、植物2の背丈は、下側の導光体6の位置よりも高くなることが前提とされている。逆に言うと、下側の導光体6の位置が植物2の背丈よりも低く位置付けられている状態が形成されることが前提とされている。この前提が成り立つ場合に、導光体6は、植物2の上側部分の陰に隠れることにより光が到達しにくなっている植物2の下側部分に、容易に光を到達させることができる。したがって、植物2の上方のみから植物2へ光を照射するために、植物2の上側部分の陰に隠れた植物2の下側部分において光合成の量が相対的に低くなっている場合に比較して、光合成の量を増加させることができる。
本実施の形態において、「光出力部16よりも植物2に近い位置から植物2へ光を照射する導光体6」との記載は、植物2の背丈の大きさにかかわらず、導光体6と植物2との間の距離が光出力部16と植物2との間の距離よりも小さいことを意味する。つまり、本明細書においては、導光体6は、植物2の成長過程のいずれの時期においても、光出力部16よりも植物2に近くに位置付けられているものとする。
本実施の形態において、「導光体6よりも植物2から遠い位置で光を発する導光体用の光源5」との記載は、植物2の背丈の大きさにかかわらず、導光体用の光源5と植物2との間の距離が導光体6と植物2との間の距離よりも大きいことを意味する。つまり、本明細書においては、導光体用の光源5は、植物2の成長過程のいずれの時期においても、下側の導光体6よりも植物2に遠くに位置付けられているものとする。
上記の構成によれば、発熱量が比較的小さい導光体6が植物2の最上部よりも低い位置であってかつ植物2の近傍の位置に配置されている。そのため、植物2に熱による悪影響を与えることを抑制しながら、光出力部16から発せられた光が到達しにくい植物2の下側部分に下側の導光体6が発する光を到達させることができる。その結果、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
たとえば、導光体6は、植物2が最も高くなった状態の高さの約1/3〜2/3の高さの位置に設けられていることが好ましい。導光体6は、植物2が最も高くなった状態の高さの約1/2の高さの位置に設けられていてもよい。これによれば、光出力部16の光が到達しにくい植物2の下側部分に光を到達させ易くなる。
光出力部16は、自らが植物2へ光を発する光源であってもよい。また、光出力部16は、光源から発せられた光を導き、植物2へ光を照射する導光体であってもよい。導光体6および光出力部16は、それぞれ、育成作業員によって点灯および消灯が切り替えられるものであってもよい。導光体6と植物2との間には、断熱壁が設けられていることが望ましい。この場合、筐体10が断熱壁を構成することが部品点数の低減の観点から好ましい。
上側の光出力部16(光源または導光体)と下側の導光体6との双方を点灯させれば、植物2は、下側の導光体6に向かって曲がって伸びたり、葉や蔓が下側の導光体6に巻き付いたりすることなく、上方へ向かって伸長する。したがって、植物2の伸長の態様を通常とは大きく異なるものにすることなく、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
また、植物2の背丈が小さい若年期においては、下側の導光体6を発光させることにより、光出力部16よりも近い位置から植物2へ光を照射することができる。したがって、育成期間における若年期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
以上から分かるように、本実施の形態の植物育成装置100によれば、光照射部からの発熱に起因した悪影響および光照射部の位置に起因した悪影響が植物2に及ぼされることを抑制しながら、植物2の光合成の量を増加させることができる。また、本実施の形態の植物育成装置100によれば、植物2の成熟期および若年期のうち少なくともいずれか一方の期間中における植物2の光合成の量を増加させることができる。
(2) 植物育成装置100は、光出力部16の下方に設けられ、植物2の周辺の光量を検出する光量検出部8を備えていてもよい。植物育成装置100は、光量検出部8により検出された光量の情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7を備えていてもよい。この場合、制御部7は、導光体6を発光させずに光出力部16を発光させている状態(図5のS7,S6)になることがある。このとき、制御部7は、光量が特定量以下になった場合に(図5のS8においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図5のS6,S9)ことが好ましい。
一般に、植物2の下側部分が光出力部16から受ける光の量は、植物2が成長して枝および葉が茂ってくると、植物2の上側部分の陰に隠れることにより、植物2の上側部分がない場合に比較して減少している。したがって、植物2の周辺の光量は、植物2の成長に応じて変化すると言える。
上記の事情を考慮して、前述の「光量検出部8」が設けられる「植物2の周辺」の位置とは、植物2が光量検出部8の高さよりも高くなる程度に成長した状態において、植物2の上側部分によって光出力部16の陰が形成される位置であるものとする。光量検出部8は、植物2の陰になる位置の光量の低下を計測することを目的として設置されるセンサだからである。「植物2の周辺」は、成長した植物2の上側部分と植物2の下側部分との間の位置であることが好ましいが、この位置に限定されない。植物2の陰が形成される位置のいずれかでの光量の低下に基づいて植物2の下側部分に照射される光量が光出力部16の発光の量より低くなっている度合をある程度の正確性を伴って推定することができるからである。
上記の構成によれば、成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足している植物2の下側部分に光を照射することができる。したがって、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。植物2の光合成を促進させることができる。また、植物2がある程度の高さになるまでは、導光体6の発光を停止しているため、植物2が導光体6の方向へ曲がって伸びたり、葉や蔓が下側の導光体6に巻き付いたりすることが抑制される。その結果、植物2は、光出力部16に向かって上方へ伸びる傾向が強くなる。
(3) 光量検出部8は、導光体6に直接的にまたは間接的に固定されていてもよい。この構成によれば、導光体6を光量検出部8の設置部としても用いることができる。光量検出部8は、導光体6が下側に光を方向付けるようにその上側部分に反射部60を備えていてもよい。この反射部60は、導光体6とともに、移動機構20によって上下方向に移動するものであることが好ましい。この場合、光量検出部8は、反射部60の上面上に固定されていることが好ましい。これによれば、導光体6が発する光が光量検出部8によって検出されてしまうことが抑制される。
(4) 植物育成装置100は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7を備えていてもよい。この場合、制御部7は、タイマが所定時間を計時した場合に(図5のS5においてYES)、導光体6を発光させずに光出力部16を発光させている状態(図5のS7,S6)になることがある。この状態において、制御部7は、タイマが所定時間よりも後の特定時間を計時した場合に(図5のS8においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図5のS6,S9)ことが好ましい。
上記の構成によっても、ある程度の高さに成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足していると予想される植物2の下側部分に導光体6が発する光を照射することができる。したがって、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
(5) 植物育成装置100は、植物2の高さを検出する高さ検出部18と、高さ検出部18により検出された植物2の高さの情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7とを備えていてもよい。この場合、制御部7は、導光体6を発光させずに光出力部16を発光させている状態(図5のS7,S6)になることがある。この状態においては、制御部7は、植物2の高さが特定値に到達した場合に(図5のS8においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図5のS6,S9)ことが好ましい。
上記の構成によっても、ある程度の高さに成長した植物2の上側部分の陰に隠れることにより光量が不足していると予想される植物2の下側部分に導光体6が発する光を照射することができる。したがって、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
(6) 植物育成装置100は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7を備えていてもよい。この場合、制御部7は、タイマが所定時間を計時していない場合に(図6のS5においてNO)、光出力部16を発光させずに導光体6を発光させている状態(図6のS2)になることがある。この状態において、制御部7は、タイマが所定時間を計時した場合に(図6のS5においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図6のS2,S6)ことが好ましい。
上記の構成において、特定時間は、おおよそ植物2の高さが導光体6の高さを超える程度の時間に設定されていることが望ましい。この場合、導光体6の高さを植物2の高さが超えるころから、光出力部16が点灯している。そのため、導光体6の光が植物2の伸長の態様を通常のものとは大きく異ならせてしまうことを抑制することができる。また、上記した理由と同様の理由のため、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
(7) 植物育成装置100は、植物2の高さを検出する高さ検出部18と、高さ検出部18により検出された植物2の高さの情報に基づいて、導光体用の光源5および光出力部16を制御する制御部7とを備えていてもよい。この場合、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達していない場合に(図6のS5においてNO)、光出力部16を発光させずに導光体6を発光させている状態(図6のS2)になることがある。この状態において、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達した場合に(図6のS5においてYES)、導光体6および光出力部16の双方を発光させる(図6のS2,S6)ことが好ましい。
上記の構成によっても、植物2の高さが導光体6の高さを超えるころから、光出力部16が点灯している。そのため、導光体6の光が植物2の伸長の態様を通常のものとは大きく異ならせてしまうことを抑制することができる。また、上記した理由と同様の理由のため、成熟期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
(8) 植物育成装置100は、導光体6を上下方向において移動させる移動機構20をさらに備えていることが好ましい。この構成によれば、植物2の種類に応じて、たとえば、葉の茂りの具合に応じて、導光体6の高さ位置を変更することができる。導光体6は、植物2を育成する作業員によって上下方向に移動されてもよい。また、植物2と導光体6との間の距離が小さい値に維持するように移動機構20によって導光体6を移動させれば、若年期の植物2の光合成の量を増加させることができる。この場合、導光体6は、発熱量は極めて小さいため、植物2に与える悪影響はほとんどない。
(9) 植物育成装置100は、植物2の高さを検出する高さ検出部18と、高さ検出部18により検出された植物2の高さの情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7とを備えていてもよい。この場合、制御部7は、導光体6を発光させた状態で、植物2の育成過程の所定の時点から植物2の高さが所定値になるまで、移動機構20に導光体6を上方へ移動させる(図5、図6、図11、図12のS2〜S5)ことが好ましい。これにより、制御部7は、植物2と導光体6との間の距離が所定の範囲内の値になるように、移動機構20を制御する。
上記の構成によれば、植物2が伸長している期間において、植物2と導光体6との間の距離をある程度の範囲内の小さい値に維持することができる。それにより、一定の期間だけ、植物2の光合成の量を高い値に維持することができる。
(10) 植物育成装置100は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7を備えていてもよい。この場合、制御部7は、導光体6を発光させた状態で、前述の所定の時点からタイマが所定時間を計時するまで、所定の速度で、移動機構20に導光体6を上方へ移動させる(図5、図6、図11、図12のS2〜S5)ことが好ましい。
上記の構成によれば、所定の時点、所定時間、および所定の速度を適切に設定しておくことにより、植物2が伸長をしている期間において、植物2の高さに合わせて、導光体6を移動させることができる。したがって、植物2が伸長している期間の一部の期間において、植物2と導光体6との間の距離をある程度の範囲内の小さい値に維持することができる。
(11) 植物育成装置100は、植物2の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、導光体6および光出力部16を制御する制御部7を備えていてもよい。この場合、制御部7は、タイマが所定時間を計時していない場合に、光出力部16を発光させずに導光体6を発光させる状態になることがある(表2参照)。この状態において、制御部7は、タイマが所定時間を計時した場合に、導光体6を発光させずに光出力部16を発光させてもよい(表2参照)。
上記の構成によれば、植物2の背丈に応じて、植物2に適した位置にある光照射部から植物2に光を照射することができる。具体的には、植物2の背丈が小さい場合には、下側の導光体6から植物2へ光を照射し、植物2の背丈が大きくなった場合に、光出力部16から植物2へ光を照射することができる。これによれば、若年期の植物2の光合成の量を増加させることができる。
この場合の特定時間は、植物2の背丈が導光体6の位置よりも高くなるであろうと、実験結果に基づいて予め決定された値である。ただし、最も背丈が高くなる状態に近い状態まで植物2が成長したであろうと予測される時間が経過した時点で、導光体6のみの点灯から光出力部16のみの点灯へ切り替えてもよい。
(12) 植物育成装置100は、植物2の高さを検出する高さ検出部18と、高さ検出部18により検出された植物2の高さの情報に基づいて、導光体用の光源5および光出力部16を制御する制御部7とを備えていてもよい。この場合、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達していない場合に、光出力部16を発光させずに導光体6を発光させている状態になることがある(表2参照)。この状態において、制御部7は、植物2の高さが所定値に到達した場合に、導光体6を発光させずに光出力部16を発光させてもよい(表2参照)。
上記の構成によっても、植物2の背丈に応じて、植物2に適した位置にある光照射部から植物2に光を照射することができる。したがって、上記した理由と同様の理由のため、若年期の植物2の光合成の量を増加させることができる。この場合も、最も背丈が高くなる状態に近い状態まで植物2が成長した状態で、導光体6の点灯から光出力部16の点灯へ切り替えてもよい。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 植物支持部
2 植物
5 導光体用の光源
6 導光体
7 制御部
8 光量検出部
16 光出力部
18 高さ検出部
20 移動機構
100 植物育成装置

Claims (12)

  1. 植物を支持するように構成された植物支持部と、
    前記植物の上方の位置から前記植物へ光を照射する光出力部と、
    前記植物支持部の上方の位置であってかつ前記植物の最上部よりも低い位置に設けられ、前記光出力部よりも前記植物に近い位置から前記植物へ光を照射する導光体と、
    前記導光体が光を導くように前記導光体よりも前記植物から遠い位置で光を発する導光体用の光源と、を備えた、植物育成装置。
  2. 前記光出力部の下方に設けられ、前記植物の周辺の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部により検出された前記光量の情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記導光体を発光させずに前記光出力部を発光させている状態で、前記光量が特定量以下になった場合に、前記導光体および前記光出力部の双方を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  3. 前記光量検出部は、前記導光体に直接的にまたは間接的に固定された、請求項2に記載の植物育成装置。
  4. 前記植物の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記タイマが所定時間を計時した場合に、前記導光体を発光させずに前記光出力部を発光させ、前記タイマが前記所定時間よりも後の特定時間を計時した場合に、前記導光体および前記光出力部の双方を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  5. 前記植物の高さを検出する高さ検出部と、
    前記高さ検出部により検出された前記植物の高さの情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記導光体を発光させずに前記光出力部を発光させている状態で、前記植物の高さが特定値に到達した場合に、前記導光体および前記光出力部の双方を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  6. 前記植物の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記タイマが所定時間を計時していない場合に、前記光出力部を発光させずに前記導光体を発光させ、前記タイマが前記所定時間を計時した場合に、前記導光体および前記光出力部の双方を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  7. 前記植物の高さを検出する高さ検出部と、
    前記高さ検出部により検出された前記植物の高さの情報に基づいて、前記導光体用の光源および前記光出力部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記植物の高さ所定値に到達していない場合に、前記光出力部を発光させずに前記導光体を発光させ、前記植物の高さが前記所定値に到達した場合に、前記導光体および前記光出力部の双方を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  8. 前記導光体を上下方向において移動させる移動機構を備えた、請求項1に記載の植物育成装置。
  9. 前記植物の高さを検出する高さ検出部と、
    前記高さ検出部により検出された前記植物の高さの情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記導光体を発光させた状態で、前記植物の育成過程の所定の時点から前記植物の高さが所定値になるまで、前記植物と前記導光体との間の距離が所定の範囲内の値になるように、前記移動機構に前記導光体を上方へ移動させる、請求項8に記載の植物育成装置。
  10. 前記植物の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記導光体を発光させた状態で、前記所定時点から前記タイマが所定時間を計時するまで、所定の速度で、前記移動機構に前記導光体を上方へ移動させる、請求項8に記載の植物育成装置。
  11. 前記植物の育成過程の所定時点からの時間を計時するタイマの計時情報に基づいて、前記導光体および前記光出力部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記タイマが所定時間を計時していない場合に、前記光出力部を発光させずに前記導光体を発光させ、前記タイマが前記所定時間を計時した場合に、前記導光体を発光させずに前記光出力部を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
  12. 前記植物の高さを検出する高さ検出部と、
    前記高さ検出部により検出された前記植物の高さの情報に基づいて、前記導光体用の光源および前記光出力部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記植物の高さが所定値に到達していない場合に、前記光出力部を発光させずに前記導光体を発光させ、前記植物の高さが前記所定値に到達した場合に、前記導光体を発光させずに前記光出力部を発光させる、請求項1に記載の植物育成装置。
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