JP6391004B2 - 水耕栽培装置 - Google Patents

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Description

本発明は、土壌を使用せずに植物を育成するための水耕栽培装置に関する。
従来から、土壌を使用しない水耕栽培が行われている。水耕栽培においては、地下部の一部としての根を養液に浸すことにより、植物に栄養を供給する。このとき、地上部および地下部のそれぞれの周辺の温度を個別に管理することが行われている。たとえば、特許文献1に開示されているように、植物の性質に応じて、その地下部の周辺の雰囲気の温度をその地上部の周辺の雰囲気の温度に比較して低くする温度管理が行われている。
特開2003−189749号公報
一般に、植物においては、明期と暗期とで異なる生理作用が生じる。したがって、水耕栽培においては、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部および地上部のそれぞれに適した周辺環境を形成することが望ましい。しかしながら、上記の特許文献1は、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部および地上部のそれぞれに適した周辺環境を形成する手法を開示していない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部および地上部のそれぞれに適した周辺環境を形成することができる水耕栽培装置を提供することである。
本発明の第1の局面の水耕栽培装置は、植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と、前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、前記制御部は、前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、前記明期および前記暗期の双方の前記地下空間の温度が同一の温度で維持されるように、前記地下温度調整部を制御し、前記暗期においては、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する。
本発明の第2の局面の水耕栽培装置は、植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と、前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、前記制御部は、前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、前記暗期においては、前記地上空間の温度が前記地下空間の温度に近づくように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、かつ、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する。
本発明の第3の局面の水耕栽培装置は、 植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と、前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、前記制御部は、前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、前記暗期においては、前記地上空間の温度が前記地下空間の温度と同一になるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、かつ、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する。
本発明によれば、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部および地上部のそれぞれに適した周辺環境を形成することができる。
実施の形態1の水耕栽培装置を説明するための模式図である。 実施の形態2の水耕栽培装置を説明するための模式図である。 実施の形態3の水耕栽培装置を説明するための模式図である。 実施の形態4の水耕栽培装置を説明するための模式図である。 実施の形態の水耕栽培装置の空間温度(湿度)制御処理を説明するためのフローチャートである。 図5に示される制御処理によって制御される地下空間および地上空間の温度の状態を模式的に示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1を用いて、実施の形態1の水耕栽培装置100を説明する。なお、本実施の形態の水耕栽培装置100を用いて栽培される植物1の例として、オタネニンジン(高麗人参または朝鮮人参)等の根菜類が挙げられる。つまり、水耕栽培装置100は、地下部が肥大する植物を栽培するために適している。ただし、本発明の水耕栽培装置によって栽培され得る植物1は、これに限定されるものではない。
(水耕栽培装置の構造)
実施の形態の水耕栽培装置100は、コンテナのような箱体200内に設置されている。箱体200は、実質的に密閉された空間を構成している。箱体200には、扉が設けられている。栽培員は、その扉を開閉することにより、箱体200に入ることができる。箱体200内の空間が水耕栽培装置100の地上空間26を構成している。
実施の形態の水耕栽培装置100は、栽培槽6、光照射部5、地表面部7、地下温度検出部9、地下温度調整部20,40,78、地上温度検出部8、地上温度調整部90、および制御部50を備えている。実施の形態の水耕栽培装置100は、地下湿度検出部19、地下湿度調整部41、地上湿度検出部18、および地上湿度調整部91を備えている。
栽培槽6には水または養液60が貯留されている。栽培槽6は、水または養液60を排出するための排出配管6Cを備えている。栽培槽6には供給配管6Aから水または養液60が供給される。栽培槽6は、水槽のような構造をしている。ただし、プラスチック製の配管に貫通孔を明け、その貫通孔に水耕栽培用の培地を挿入する場合には、横方向に延びる配管が栽培槽6と同様の機能を果たす。この場合、栽培槽6および地表面部7の2つの部分の機能を、1つの配管が果たす。したがって、本発明の栽培槽6および地表面部7は、配管のような構造を有しており、その配管内において、水または養液が、貯留されているか、または、流れるもの等、いかなる構造を有するものであってもよい。
水耕栽培装置100は、水耕栽培用の培地30が挿入され得る貫通孔7Aを有する板状の地表面部7を備えている。栽培槽6内においては、植物1の地下部1Aが水耕栽培用の培地30によって水または養液60の上方に位置付けられている。
地表面部7は、植物1の地下部1Aが成長する地下空間16と植物1の地上部1Bが成長する地上空間26とを仕切っている。本実施の形態においては、地表面部7は、板状の部材であるが、水または養液60の上方に植物1を位置付けるように、水耕栽培用の培地30を保持することができるものであれば、地表面部7の形状はいかなるものであってもよい。地表面部7は、軽量化の観点から、たとえば、発砲スチロール等の材料により構成されていることが好ましい。
水耕栽培装置100の培地30は、図1に示されるように、植物1の地下部1Aを囲むように配置され、浸透した水分を保持し得るスポンジ等により構成されている。
培地30は、植物1の周囲に円筒状に形成されている。植物1は、植物1とスポンジとの間に生じる摩擦力によって支持されている。培地30を構成するスポンジは、成長していく植物1の大きさに応じて弾性変形することができる。
栽培槽6と地表面部7とは、一体となって地下空間16を内包している。地表面部7と栽培槽6とは、実質的に密閉された空間を形成している。そのため、地下空間16内の雰囲気の多少の出入りはあるが、地下空間16内の雰囲気の実質的な出入りは抑制されている。ただし、地表面部7と栽培槽6とは、地下空間16の雰囲気の温度および湿度を制御することができるように構成されていれば、いかなる形態を有していてもよい。
本実施の形態の水耕栽培装置100は、植物1の上方に光照射部5が設けられている。植物1の葉は、水耕栽培用の培地30から上方に突出しているため、光照射部5からの光を受けて、光合成を行うことができる。一方、植物1の根は、地下部1Aの下側部分から、水または養液60に浸るように垂れ下がっている。したがって、植物1は、その根から水または養液60を吸収することができる。
光照射部5は、植物1の上方に植物1に光を照射する明期の状態と植物1に光を照射しない暗期の状態とに制御される。光照射部5は、自ら発光する人工光源のみならず、太陽光または自ら発光する人工光源から導かれた光を植物1に照射する導光体であってもよい。
地下温度検出部9は、地下空間16の雰囲気の温度を検出し、地下空間16の雰囲気の温度の情報を制御部50へ送信する。地上温度検出部8は、地上空間26の雰囲気の温度を検出し、地上空間26の雰囲気の温度の情報を制御部50へ送信する。
地下湿度検出部19は、地下空間16の雰囲気の湿度を検出し、地下空間16の雰囲気の湿度の情報を制御部50へ送信する。地上湿度検出部18は、地上空間26の雰囲気の湿度を検出し、地上空間26の雰囲気の湿度の情報を制御部50へ送信する。
地下温度調整部20,40,78は、地下空間16の雰囲気の温度を調整する。地上温度調整部90は、地上空間26の雰囲気の温度を調整する。地下湿度調整部41は、加湿器および除湿器を含んでおり、地下空間16の雰囲気の湿度を調整する。地上湿度調整部91は、加湿器および除湿器を含んでおり、地上空間26の雰囲気の湿度を調整する。
地下温度調整部40は、栽培槽6の内部から栽培槽6の外部へ排出された雰囲気の温度を調整する機構と、その調整する機構により温度が調整された雰囲気を栽培槽6の外部から栽培槽6の内部へ導入する機構とを含んでいる。これによれば、地下空間16の雰囲気を地上空間26の雰囲気から独立して調整することができるため、より迅速に地下空間16の温度を目標温度に近づけることができる。
地下温度調整部78は、栽培槽6内に供給される水または養液60の温度を調整することにより、地下空間16内に存在する雰囲気の温度を調整する機構を含んでいる。地下温度調整部78は、ヒータ70およびチラー80を含んでいる。地下空間16の雰囲気の温度に応じて、ヒータ70およびチラー80のいずれかが地下空間16の雰囲気の温度を調整する。これによれば、水耕栽培に必要な水または養液60の循環経路を利用して地下空間16の温度を調整する。そのため、地下空間16の冷暖房のために、熱伝達媒体の循環経路を別途設けることなく、地下空間16の温度を調整することができる。
地下温度調整部20は、栽培槽6内において植物1にミスト状の水または養液を噴霧することにより、地下空間16内に存在する雰囲気の温度を調整する機構を含んでいる。地下温度調整部20は、ポンプ11によって送られてきたタンク12内の水または養液60を吐出口から植物1に向かって噴霧する。地下温度調整部20は、ミスト状の水または養液60が蒸発するときの気化熱によって地下空間16の温度を下げるものであってもよい。また、地下温度調整部20は、他の加熱機構または吸熱機構によって温度が調節されたミスト状の水または養液60が地下空間16内で噴霧されるものであってもよい。地下温度調整部20によれば、植物1への水または養液60の噴霧と地下空間16の温度および湿度の調整とを同時に実行することができる。
本実施の形態においては、植物1への潅水が地下温度調整部20により実行される栽培方式が採用されている。ただし、植物1を栽培する方式は、薄膜水耕栽培方式、つまり、NFT(Nutrient Film Technique)であってもよい。また、植物1を栽培する方式は、湛液型水耕栽培方式、つまりDFT(Deep Flow Technique)であってもよい。潅水方法が、NFTまたはDFTである場合、地下空間16を実質的な密閉状態にする必要はない。しかしながら、本実施の水耕栽培装置100においては、地下空間16の温度および湿度を制御するため、地下空間16が実質的に密閉された状態にされることが好ましい。
図1に示される水耕栽培装置100においては、3つの地下温度調整部20,40,78が地下空間16の温度を調整する。ただし、図2に示される水耕栽培装置100のように、地下温度調整部20のみが設けられていてもよい。図3に示される水耕栽培装置100のように、地下温度調整部40のみが設けられていてもよい。図4に示される水耕栽培装置100のように、地下温度調整部78のみが設けられていてもよい。3つの地下温度調整部20,40,78のうちいずれか2つの組合せによって地下空間16の温度が調整されてもよい。
地下温度調整部40および地上温度調整部90は、いずれも、雰囲気に熱を加えたり、雰囲気から熱を奪ったりすることができる熱伝達機構であってもよい。また、地下温度調整部40および地上温度調整部90は、予め温度が調整された雰囲気を、それぞれ、地下空間16および地上空間26へ導入する量を調整するダンパー等の風量調整機構であってもよい。
制御部50は、光照射部5を制御する。また、制御部50は、地下温度検出部9によって検出された地下空間16の雰囲気の温度の情報に基づいて、地下温度調整部20,40,78を制御する。制御部50は、地上温度検出部8によって検出された地上空間26の雰囲気の温度の情報に基づいて、地上温度調整部90を制御する。また、制御部50は、地下湿度検出部19によって検出された地下空間16の雰囲気の湿度の情報に基づいて、地下湿度調整部41を制御する。制御部50は、地上湿度検出部18によって検出された地上空間26の雰囲気の湿度の情報に基づいて、地上湿度調整部91を制御する。
本実施の形態においては、制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の温度が低くなるように、地上温度調整部90を制御する。これによれば、地上空間26の温度を低下させることによって、暗期における植物1の呼吸量を低減させることができる。また、制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の湿度が地下空間16の湿度に比較して低くなるように、地上湿度調整部91を制御する。これによれば、暗期において、地上空間26の湿度を低下させることによって、暗期における植物1の呼吸量を低減させることができる。
(水耕栽培装置の制御)
次に、図5を用いて、本発明の実施の形態の水耕栽培装置100の空間温度(湿度)制御処理を説明する。
図5に示されるように、ステップS1において、制御部50は、植物1の栽培が開始された否かを判別する。たとえば、制御部50は、水耕栽培装置100に備えられた植物1の栽培の開始を指示するスイッチが押圧されたことを示す信号を受信した場合に、植物1の栽培が開始されたと判定するものとする。ただし、栽培の開始の判定は、いかなる手段を用いてなされてもよい。
ステップS1において、植物1の栽培が開始されていないと判定された場合には、制御部50は、植物1の栽培が開始されるまで、ステップS1の判別処理を繰り返す。一方、ステップS1において、植物1の栽培が開始されている旨の判定がなされた場合には、ステップS2において、制御部50は、地下空間16の雰囲気の温度が地下目標温度で維持されるように、地下温度調整部20,40,78を制御する。本実施の形態においては、地下目標温度はX℃であるものとする。
本実施の形態においては、地下空間16の雰囲気の温度の調整は、明期および暗期のいずれにおいても同様に行われる。つまり、制御部50は、明期および暗期の双方の地下空間16の温度が同一の温度で維持されるように、地下温度調整部20,40,78を制御する。
つまり、植物1の地下部1Aの周辺環境が地下部1Aの成長に適した温度で維持される。これによれば、地下部1Aの周辺の温度変化による悪影響を受けやすい根菜類等の地下部1Aの成長不良の発生を抑制することができる。ただし、栽培される植物1の種類に応じて、地下空間16の雰囲気の温度が明期と暗期とで異なる温度に調整されてもよい。
次に、ステップS3において、現時点が、明期であるのか、または、暗期であるのかが判別される。つまり、制御部50は、自身が光照射部5を植物1に光を照射する状態に制御している時期であるのか否かを判別する。制御部50は、自身に内蔵されているタイマの計時時間に基づいて、現時点が、明期であるのか、または、暗期であるのかを判別してもよい。
ステップS3において、光照射部5が植物1に光を照射する状態に制御されるべき時期であると判定されると、ステップS4において、制御部50は、光照射部5を植物1に光を照射する明期の状態にする。光照射部5が自ら発光する光源であれば、制御部50は光源を点灯させる。光照射部5が自ら発光しない導光体または太陽光を取り入れる開閉式の窓等であれば、制御部50は、導光体または開閉式の窓を駆動させることによって、光が植物1に照射される明期の状態を形成する。
その後、ステップS5において、制御部50は、地上空間26の雰囲気の温度が地下目標温度よりも高い明期地上目標温度で維持されるように、地上温度調整部90を制御する。言い換えると、制御部50は、明期においては、地下空間16の温度が地上空間26の温度よりも低くなるように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御する。本実施の形態においては、明期地上目標温度は(X+10)℃であるものとする。そのため、明期、すなわち光照射部5から植物1へ光が照射されている場合においては、地上空間26の温度は約(X+10)℃で維持される。
一方、ステップS3において、現時点が暗期であると判定されると、ステップS6において、制御部50は、光照射部5を植物1に光を照射しない暗期の状態にする。光照射部5が自ら発光する光源であれば、制御部50は光源を消灯する。光照射部5が自ら発光しない導光体または太陽光を取り入れる開閉式の窓等であれば、制御部50は、導光体または開閉式の窓を駆動させることによって、光が植物1に照射されない暗期の状態を形成する。その後、ステップS7において、地上空間26の雰囲気の温度が地下目標温度以上であってかつ明期地上目標温度よりも低い暗期地上目標温度で維持されるように、地上温度調整部90を制御する。
つまり、制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の温度が低くなるように、地上温度調整部90を制御する。ただし、制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度が地下空間16の温度に近づくように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御する。つまり、制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度が地下空間16の温度よりも低下しないように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御する。これによれば、地上空間26の温度を低下させたことの悪影響が地下部1Aに与えられることが抑制される。このとき、制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の湿度が低くなるように、地上湿度調整部91を制御する。
本実施の形態においては、暗期地上目標温度は、X℃以上であって、かつ、(X+10)℃よりも低い温度である。そのため、暗期、すなわち光照射部5から植物1へ光が照射されていない場合においては、地上空間26は約X℃〜約(X+10)℃の間の範囲内の温度で維持される。ただし、植物1の成長に支障がないのであれば、暗期地上目標温度は、地下空間目標温度よりも若干低い温度であってもよい。
その後、ステップS8において、制御部50が、植物1の栽培が終了したか否かを判別する。たとえば、制御部50は、水耕栽培装置100に備えられた植物1の栽培の終了を指示するスイッチが押圧されたことを示す信号を受信した場合に、植物1の栽培が終了したと判定してもよい。また、制御部50は、ステップS1において栽培が開始した後にタイマの計時を開始し、タイマが、所定の栽培期間、たとえば、3ヶ月が経過したことを計時した場合に、植物1の栽培が終了したと判定してもよい。
図6は、上記した図5に示される制御処理によって制御される地下空間16および地上空間26のそれぞれの温度の状態を模式的に示している。図6から読み取られるように、上記の制御によれば、明期および暗期のいずれにおいても、地下空間16および地上空間26のそれぞれを、植物1が自然栽培されるときの温度に近い温度に制御することができる。具体的には、明期には地下空間16の温度を地上空間26の温度よりも低くすることにより、地下部および地上部のそれぞれに適した周辺環境を形成することができる。また、暗期には、地上空間26の雰囲気の温度を低下させることにより、植物1の呼吸量を低減させることができる。そのため、明期に光合成により蓄えられた養分の消費を抑制することができる。さらに、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下空間16および地上空間26の双方を冷房する場合には、明期における地上空間26の冷房に要する消費電力を低減することができる。
また、制御部50は、暗期においては、地下目標温度と同一の値である暗期地上目標温度、すなわち、X℃を用いて、地上温度調整部90を制御することが好ましい。これによれば、地上空間26の温度が地下空間16の温度と同一の温度になる。この制御によれば、植物1の地下部1Aに悪影響を与えることなく、植物1の呼吸の量を極力低減させることができる。
制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度を明期における地上空間26の温度から所定の温度まで段階的に低下させるように、地上温度調整部90を制御することが好ましい。この所定の温度は、たとえば、地下空間16の温度と同一であってもよいが、地下空間16の温度よりも多少低い温度であってもよい。
具体的には、制御部50は、光照射部5を植物1に光を照射しない状態に制御する場合には、暗期地上目標温度を段階的に低下させていくことが望ましい。つまり、制御部50は、暗期地上目標温度を所定時間ごとに一定の値ずつ低下させ、その段階的に低下する暗期地上目標温度に基づいて、地上温度調整部90を制御することが望ましい。たとえば、制御部50は、暗期地上目標温度を(X+10)℃からX℃まで、10分間ごとに2℃ずつ低下させ、その段階的に低下する暗期地上目標温度に基づいて、地上温度調整部90を制御することが望ましい。これによれば、地上空間26の急激な温度変化に起因した悪影響が植物1の地上部1Bに与えられることが抑制される。
同様の理由から、制御部50は、暗期においては、地上空間26の湿度を明期の地上空間26の湿度から所定の湿度まで段階的に低下させるように、地上湿度調整部91を制御することが好ましい。つまり、制御部50は、暗期地上目標湿度を所定時間ごとに一定の値ずつ低下させ、その段階的に低下する暗期地上目標湿度に基づいて、地上湿度調整部91を制御することが望ましい。これによれば、地上空間26の急激な湿度変化に起因した悪影響が植物1の地上部に与えられてしまうことが抑制される。
本実施の形態においては、地上部1Bの周辺の雰囲気の温度および地下部1Aの周辺の雰囲気の温度は、温度センサを用いたクローズ制御によって調整されているが、制御精度を問わない場合は、オーブン制御によって調整されてもよい。いずれの制御によっても、地上部1Bの周辺の雰囲気の温度および地下部1Aの周辺の雰囲気の温度が個別に制御されている。そのため、温度の調節のために要するコストを低減することがでるとともに、植物1の栽培に適した温度管理をすることができる。
以下、実施の形態の水耕栽培装置100の特徴的構成およびそれにより得られる効果を具体的に説明する。
一般に、植物1においては、明期と暗期とで異なる生理作用が生じる。具体的には、植物1は、明期には主として光合成を行う一方で、暗期には主として呼吸を行う。光合成は、植物1が栄養を蓄積する作用であるが、呼吸は、植物1が栄養を消費する作用である。したがって、植物1に栄養をより多く蓄積させるためには、光合成の量を増加させる一方で、呼吸の量を低下させることが必要になる。呼吸の量は、植物1の周辺の雰囲気の温度または湿度に依存し易い。具体的には、呼吸の量は、温度が低いほど小さい。また、呼吸の量は、湿度が低いほど小さい。したがって、植物1が明期に光合成によって蓄積された栄養を極力消費しないように、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の植物1の周辺の温度または湿度を低下させることが望ましい。暗期のみこのようにする理由は、明期においては、地上空間26の植物1の周辺の温度または湿度を低下させると、光合成の量が減少するおそれがあるためである。したがって、次のような実施の形態の水耕栽培装置100が提案される。
(1)実施の形態の水耕栽培装置100は、地表面部7、栽培槽6、光照射部5、地上温度検出部8、地上温度調整部90、および制御部50を備えている。
地表面部7は、植物1の地下部が成長する地下空間16と植物1の地上部が成長する地上空間26とを仕切る。栽培槽6は、地表面部7と一体となって地下空間16を内包し、植物1に供給される水または養液60を貯留する。光照射部5は、植物1に光を照射する明期の状態と植物1に光を照射しない暗期の状態とに制御される。
地上温度検出部8は、地上空間26の温度を検出する。地上温度調整部90は、地上空間26の温度を調整する。制御部50は、光照射部5を制御する。制御部50は、地上温度検出部8によって検出された地上空間26の温度の情報に基づいて、地上温度調整部90を制御する。制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の温度が低くなるように、地上温度調整部90を制御する。
上記の構成によれば、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部1Aおよび地上部1Bのそれぞれに適した周辺環境を形成することができる。つまり、自然栽培に近い環境下で植物1を水耕栽培することができる。
また、暗期には、地上空間26の温度を低下させることにより、暗期における植物1の呼吸量を低減させることができる。そのため、明期に光合成により蓄えられた養分の消費を抑制することができる。
光照射部5は、自ら発光する人工光源のみならず、太陽光または自ら発光する人工光源から導かれた光を植物1に照射する導光体であってもよい。
(2) 制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度を明期における地上空間26の温度から所定の温度まで段階的に低下させるように、地上温度調整部90を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、地上空間26の急激な温度変化に起因した悪影響が植物1の地上部に与えられてしまうことが抑制される。
(3) 水耕栽培装置100は、地下温度検出部9および地下温度調整部20,40,78を備えていることが好ましい。地下温度検出部9は、地下空間16の温度を検出する。地下温度調整部20,40,78は、地下空間16の温度を調整する。制御部50は、地下温度検出部9によって検出された地下空間16の温度の情報に基づいて、地下温度調整部20,40,78を制御する。この場合、制御部50は、明期においては、地下空間16の温度が地上空間26の温度よりも低くなるように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、明期および暗期のいずれにおいても、地下空間16および地上空間26のそれぞれを、植物1が自然栽培されるときの温度に近い温度に制御することができる。具体的には、明期および暗期のいずれにおいても、地下空間16の温度を地上空間26の温度よりも低くすることにより、地下部1Aおよび地上部1Bのそれぞれに適した周辺環境を形成することができる。
たとえば、オタネニンジン等の根菜類は、地上部1Bは、高温の環境に対する耐性を有しているが、地下部1Aは、高温の環境に対する耐性を有していない。そのため、地下部1Aの周辺の雰囲気の温度を低く維持する必要がある。上記の構成によれば、地下部1Aの周辺の雰囲気の温度を低い値で維持することができる。そのため、根菜類の地上部1Bに適した周辺環境を形成することができる。
さらに、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下空間16および地上空間26の双方を冷房する場合がある。この場合、上記の構成によれば、明期の地上空間26の温度が地下空間16の温度よりも高いため、明期における地上空間26の冷房に要する消費電力を低減することができる。
地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90は、いずれも、空気に熱を加えたり、空気から熱を奪ったりすることができる熱伝達機構であってもよい。また、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90は、それぞれ、予め温度が調整された空気の風量を調整するダンパー等であってもよい。
(4) 制御部50は、明期および暗期の双方の地下空間16の温度が同一の温度で維持されるように、地下温度調整部20,40,78を制御することが好ましい。本明細書においては、「明期および暗期の双方の地下空間16の温度が同一の温度で維持される」ことには、明期および暗期の双方の地下空間16の温度が予め定められた同一の範囲内の温度で維持されることが含まれる。つまり、本明細書においては、前述の「同一」の文言は、ある程度の幅を有している場合も含む意味で用いられている。
上記の構成によれば、明期および暗期のいずれにおいても、呼吸量の低減に効果がある地上空間26の温度のみを変更することができる。そのため、呼吸量の低減に起因して植物1の地下部1Aに悪影響が与えられてしまうことが防止される。これは、特に、植物1の地下部1Aの周辺の雰囲気の温度を一定に維持することが好ましい根菜類の栽培に適している。ただし、植物1の特性によっては、地下空間16の温度は、明期と暗期とで異なっていてもよい場合がある。
(5) 制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度が地下空間16の温度に近づくように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、地上空間26の温度が地下空間16の温度よりも低くなることに起因して植物1の地下部1Aに悪影響が与えられることを抑制しながら、植物1の呼吸の量を極力低減することができる。
ただし、植物1の特性によっては、暗期において、地上空間26の温度が地下空間16の温度よりも低くなってもよい場合がある。
(6) 制御部50は、暗期においては、地上空間26の温度と地下空間16の温度とが同一になるように、地下温度調整部20,40,78および地上温度調整部90を制御することが好ましい。この場合、「地上空間26の温度と地下空間16の温度とが同一になる」ことには、地上空間26の温度と地下空間16の温度とが予め定められた同一範囲内の温度になることが含まれる。つまり、本明細書においては、前述の「同一」の文言は、ある程度の幅を有している場合も含む意味で用いられている。これによれば、植物1の地下部1Aに悪影響を与えることなく、植物1の呼吸の量を最大限低減させることができる。
(7) 実施の形態の水耕栽培装置100は、地表面部7、栽培槽6、光照射部5、地上湿度検出部18、地上湿度調整部91、および制御部50を備えている。
地表面部7は、植物1の地下部1Aが成長する地下空間16と植物1の地上部1Bが成長する地上空間26とを仕切る。栽培槽6は、地表面部7と一体となって地下空間16を内包し、植物1に供給される水または養液60を貯留する。光照射部5は、植物1に光を照射する明期の状態と植物1に光を照射しない暗期の状態とに制御される。
地上湿度検出部18は、地上空間26の湿度を検出する。地上湿度調整部91は、地上空間26の湿度を調整する。制御部50は、光照射部5を制御する。制御部50は、地上湿度検出部18によって検出された地上空間26の湿度の情報に基づいて、地上湿度調整部91を制御する。制御部50は、暗期においては、明期に比較して、地上空間26の湿度が低くなるように、地上湿度調整部91を制御する。
上記の構成によれば、明期および暗期のそれぞれにおいて、地下部1Aおよび地上部1Bのそれぞれに適した周辺環境を形成することができる。また、暗期には、地上空間26湿度を低下させることにより、暗期における植物1の呼吸量を低減させることができる。ため、明期に光合成により蓄えられた養分の消費を抑制することができる。
(8) 制御部50は、暗期においては、地上空間26の湿度を明期の地上空間26の湿度から所定の湿度まで段階的に低下させるように、地上湿度調整部91を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、地上空間26の急激な湿度変化に起因した悪影響が植物1の地上部に与えられてしまうことが抑制される。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 植物
5 光照射部
6 栽培槽
7 地表面部
8 地上温度検出部
9 地下温度検出部
16 地下空間
18 地上湿度検出部
19 地下湿度検出部
26 地上空間
20,40,78 地下温度調整部
41 地下湿度調整部
60 水または養液
90 地上温度調整部
91 地上湿度調整部
100 水耕栽培装置

Claims (4)

  1. 植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、
    前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、
    前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、
    前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、
    前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、
    前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と
    前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、
    前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、
    前記明期および前記暗期の双方の前記地下空間の温度が同一の温度で維持されるように、前記地下温度調整部を制御し、
    前記暗期においては、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する、水耕栽培装置。
  2. 植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、
    前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、
    前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、
    前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、
    前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、
    前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と
    前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、
    前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、
    前記暗期においては、前記地上空間の温度が前記地下空間の温度に近づくように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、かつ、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する、水耕栽培装置。
  3. 植物の地下部が成長する地下空間と前記植物の地上部が成長する地上空間とを仕切る地表面部と、
    前記地表面部と一体となって前記地下空間を内包し、前記植物に供給される水または養液を貯留する栽培槽と、
    前記植物に光を照射する明期の状態と前記植物に光を照射しない暗期の状態とに制御される光照射部と、
    前記地上空間の温度を検出する地上温度検出部と、
    前記地上空間の温度を調整する地上温度調整部と、
    前記光照射部を制御しながら、前記地上温度検出部によって検出された前記地上空間の温度の情報に基づいて前記地上温度調整部を制御する制御部と
    前記地下空間の温度を検出する地下温度検出部と、
    前記地下空間の温度を調整する地下温度調整部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記明期においては、前記地下温度検出部によって検出された前記地下空間の温度の情報に基づいて、前記地下空間の温度が前記地上空間の温度よりも低くなるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、
    前記暗期においては、前記地上空間の温度が前記地下空間の温度と同一になるように、前記地下温度調整部および前記地上温度調整部を制御し、かつ、前記明期に比較して、前記地上空間の温度が低くなるように、前記地上温度調整部を制御する、水耕栽培装置。
  4. 前記制御部は、前記暗期においては、前記地上空間の温度を前記明期における前記地上空間の温度から所定の温度まで段階的に低下させるように、前記地上温度調整部を制御する、請求項1〜3のいずれかに記載の水耕栽培装置。
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