JP2016042124A - 照明装置、光学検査装置及び光学顕微鏡 - Google Patents

照明装置、光学検査装置及び光学顕微鏡 Download PDF

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展之 木村
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正基 高田
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Abstract

【課題】光量の損失を抑えつつ、照明光の光線角度分布を変化させることができる照明装置を提供する。【解決手段】光を出射する光源2と、光を光入射面から入射し、内部で多重反射させた後、光出射面から出射する多重反射素子4と、光の光線角度分布を変化させる種類の異なる複数の光学素子3と、を備え、光源2と多重反射素子4との間の光路中に、複数の光学素子3のうち何れか1つを入れ替え自在に配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置、光学検査装置及び光学顕微鏡に関する。
例えば、半導体ウェハの検査には、光学検査装置が一般的に用いられる。光学検査装置では、検査対象となる半導体ウェハに照明光を照射し、半導体ウェハの表面で反射した光によって得られる画像を撮像し、この画像から欠陥の有無等を検査することが行われている。また、光学顕微鏡においても、観察対象に照明光を照射し、その透過光又は反射光によって得られる画像を撮像することがある。
このような光学検査装置や光学顕微鏡では、例えばCCD(Charge Coupled Device) やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子を用いたデジタルカメラによって撮像が行われる。しかしながら、デジタルカメラを用いた場合には、撮像素子が輝度変化に対して敏感であるために、照明光にムラがあると、その影響が顕著に現れる。したがって、光学検査装置や光学顕微鏡に用いられる照明装置(照明光学系)では、ムラのない均一な照明光を照射することが求められる。
また、光学検査装置では、半導体ウェハに対する欠陥の検出感度を上げる方法として、半導体ウェハの表面に照射される照明光の光量や光線角度分布、波長、偏光方向などのパラメータを調整することが行われている。半導体ウェハには、様々な回路パターンが存在するため、ウェハ毎に最適なパラメータが存在する。その中でも、半導体ウェハに入射する光線角度分布を変えることで、検出感度が上がる回路パターンがある。
光学検査装置用の照明装置では、光源として超高圧水銀(UV)ランプを用い、この光源から出射された光をリフレクターにより反射して、後段の光学系に向かって集光させる。しかしながら、半導体ウェハに照射される照明光の光量分布は、上述した光学系に入射する光の光線角度を反映して不均一なものとなる。すなわち、この照明光の瞳面における光量分布は、図17に示すように、超高圧水銀ランプのバルブの影により中心部の光量が最も小さくなり、影を抜けた位置で光量が最も高く、そこから外周部に向かって光線強度が徐々に低下したものとなる。なお、図17は、照明光の瞳面の中心を通る断面光量分布を示すグラフである。
そこで、駆動電圧のオン/オフにより傾きが変化する微細なミラーが複数配列されたDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いて、各ミラーにより照明光の光線角度分布を変化させることが提案されている(特許文献1を参照。)。しかしながら、DMD素子を用いた場合、ミラーの反射率が低いために、光量が全体的に低下したものとなる。
照明光の光量は、あらゆる半導体パターンを検査する際に必要となるパラメータである。このため、半導体ウェハの検査を行う上で、十分な光量を確保することは必須である。したがって、DMD素子を用いた場合は、検出感度を上げるのに十分な光量を確保することは困難である。
一方、同心円方向に透過率を異ならせた光学素子を用いて、照明光の光線角度分布を変化させることが提案されている(特許文献2を参照。)。しかしながら、このような光学素子を用いた場合も、光量の損失によって検出感度が低下することがある。
国際公開第2005/026843号 特開2007−33790号公報
本発明の態様の一つは、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、光量の損失を抑えつつ、照明光の光線角度分布を変化させることができる、特に照明光の光線角度分布を異なるものに切り替えることができる照明装置、並びに、そのような照明装置を備えることによって、検出感度の更なる向上を図ることができる光学検査装置及び光学顕微鏡を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 本発明の第1の態様に係る照明装置は、光を出射する光源と、前記光を光入射面から入射し、内部で多重反射させた後、光出射面から出射する多重反射素子と、前記光の光線角度分布を変化させる種類の異なる複数の光学素子と、を備え、前記光源と前記多重反射素子との間の光路中に、前記複数の光学素子のうち何れか1つを入れ替え自在に配置することを特徴とする。
〔2〕 前記〔1〕に記載の照明装置において、前記複数の光学素子の配置を切り替える切替機構を備える構成であってもよい。
〔3〕 前記〔1〕又は〔2〕に記載の照明装置において、前記複数の光学素子は、凹レンズ、凸レンズ、円錐レンズ、ミラー、プリズム、シリンドリカルレンズのうち何れかを含む構成であってもよい。
〔4〕 前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の照明装置において、前記複数の光学素子は、前記光のスポットの径、形状、数のうち何れかを変化させる構成であってもよい。
〔5〕 本発明の第2の態様に係る光学検査装置は、前記〔1〕〜〔4〕の何れかに記載の照明装置を備えることを特徴とする。
〔6〕 本発明の第3の態様に係る光学顕微鏡は、前記〔1〕〜〔4〕の何れかに記載の照明装置を備えることを特徴とする。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、光量の損失を抑えつつ、照明光の光線角度分布を変化させることができる、特に照明光の光線角度分布を異なるものに切り替えることができる照明装置、並びに、そのような照明装置を備えることによって、検出感度の更なる向上を図ることができる光学検査装置及び光学顕微鏡を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る照明装置及び光学検査装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図2に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図4に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図6に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図8に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図10に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図12に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光学素子の構成例を示す平面図である。 図14に示す光学素子を用いた場合の照明光の瞳面の面内光量分布を示すグラフである。 図1に示す照明装置が備える光拡散素子の構成例を示す側面図である。 照明光の瞳面の中心を通る断面光量分布を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明では、各構成要素を見易くするため、図面において構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示す照明装置1及び光学検査装置100について説明する。なお、図1は、照明装置1及び光学検査装置100の概略構成を示す模式図である。
光学検査装置100は、図1に示すように、例えば検査対象となる半導体ウェハ(以下、単にウェハという。)Wの欠陥の有無等を検査するものである。具体的に、この光学検査装置100は、光源2と、光学素子3と、多重反射素子4と、光拡散素子5と、リレー光学系6と、光路変換素子7と、集光光学系8と、結像光学系9と、撮像装置10とを概略備えている。
このうち、光源2と、光学素子3と、多重反射素子4と、光拡散素子5と、リレー光学系6と、光路変換素子7と、集光光学系8とは、第1の光学軸AX1上において、順次並んで配置されている。一方、光路変換素子7と、結像光学系9と、撮像装置10とは、第1の光学軸AX1と直交する第2の光学軸AX2上において、順次並んで配置されている。
照明装置1は、光源2と、光学素子3と、多重反射素子4と、光拡散素子5と、リレー光学系6と、集光光学系8とを含み、ウェハWに対して照明光Lを照射する照明光学系を構成している。
光源2は、超高圧水銀(UV)ランプである。光源2の周囲には、リフレクター11が配置されている。リフレクター11は、その断面形状が楕円線を描くように形成された内側反射面11aを有し、この内側反射面11aで光源2から出射された光Laを反射して、後述する多重反射素子4の光入射面4aに向かって光Lbを集光させる。
なお、光源2については、上述した超高圧水銀ランプ以外にも、例えばLEDランプなどを用いることができる。また、光源2には、検出感度の向上を図るため、例えば、LPP(Laser Produced Plasma)やLDLS(Laser Driven Light Source)などの発光点の小さい点光源を用いてもよい。すなわち、光源2の種類については特に限定されるものではなく、検査対象に合わせて最適な光源を適宜選択して用いることが可能である。
光学素子3は、光源2から多重反射素子4に向かう光Lbの光線角度分布を変化させるものである。本実施形態の照明装置1では、例えば図2,4,6,8,10,12,14に示すような種類の異なる複数の光学素子3A〜3Gのうち何れか2種以上を含み、その中から選択された1つの光学素子3を光源2と多重反射素子4との間の光路中に入れ替え自在に配置することが可能である。
具体的に、図2に示す光学素子3Aは、一対のコリメータレンズ群31,32を含む構成である。一対のコリメータレンズ群31,32は、凹レンズと凸レンズとの組み合わせからなり、これらのレンズが光軸方向(第1の光学軸AX1上)に並んで配置されている。具体的に、一対のコリメータレンズ群31,32のうち、前段側のコリメータレンズ群31は、複数(本実施形態では2つ)の凹レンズ31a,31bにより構成されている。一方、後段側のコリメータレンズ群32は、複数(本実施形態では2つ)の凸レンズ32a,32bにより構成されている。なお、一対のコリメータレンズ群31,32を構成する凹レンズと凸レンズとの組み合わせについては、適宜変更を加えることが可能である。
光学素子3Aでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FLとし、この平行光束FLを後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Aを用いた場合の照明光Lの瞳面における面内光量分布を図3に示す。図3に示すように、光学素子3Aを用いた場合の照明光Lのスポットは、略円形状を有している。
一方、図4に示す光学素子3Bは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、一対の凹レンズ33及び凸レンズ34を光軸方向(第1の光学軸AX1上)に並べて配置した構成である。
光学素子3Bでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1を凹レンズ33により拡散させた後に、凸レンズ34により集束させることによって、平行光束FL1よりも拡径された平行光束FL2となる。その後、この平行光束FL2を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Bを用いた場合の照明光Lの瞳面における面内光量分布を図5に示す。図5に示すように、光学素子3Bを用いた場合の照明光Lのスポットは、図3に示す場合よりも拡径された略円形状を有している。
一方、図6に示す光学素子3Cは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、一対の凸レンズ35及び凹レンズ36を光軸方向(第1の光学軸AX1上)に並べて配置した構成である。
光学素子3Cでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1を凸レンズ35により集束させた後に、凹レンズ36により拡散させることによって、平行光束FL1よりも縮径された平行光束FL2となる。その後、この平行光束FL2を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Cを用いた場合の照明光Lの瞳面における面内光量分布を図7に示す。図7に示すように、光学素子3Cを用いた場合の照明光Lのスポットは、図3に示す場合よりも縮径された略円形状を有している。
一方、図8に示す光学素子3Dは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、一対の円錐レンズ37,38を光軸方向(第1の光学軸AX1上)に並べて配置した構成である。また、一対の円錐レンズ37,38は、互いの頂部が形成された面とは反対側の面を対向させた状態で配置されている。なお、2つの円錐レンズ37,38の配置については、上述した配置に限らず、例えば、互いの頂部が形成された面を対向させた状態で配置したり、互いの頂部が形成された面を同じ方向に向けた状態で配置したりすることも可能である。
光学素子3Dでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1が一対の円錐レンズ37,38の間を通過する間に、平行光束FL1の内周側と外周側との光線光路が反転した平行光束FL2となる。すなわち、平行光束FL1を構成する光線束のうち、円錐レンズ37の内周側を通過する光線の光路が外周側へと入れ替わる(図8中の2点鎖線を参照。)。一方、円錐レンズ37の外周側を通過する光線の光路が内周側へと入れ替わる(図8中の破線を参照。)。その後、この平行光束FL2を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Dを用いた場合の照明光Lの瞳面における面内光量分布を図9に示す。図9に示すように、光学素子3Dを用いた場合の照明光Lのスポットは、略円環状を有している。また、この図9に示す面内光量分布は、図3に示す面内光量分布とは内外周において光強度が逆転した光線角度分布を有している。
一方、図10に示す光学素子3Eは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、光路分離素子39を配置した構成である。光路分離素子39は、3つの三角柱ミラー40a,40b,40cを組み合わせたものからなる。
光学素子3Eでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1が光路分離素子39を通過することによって、2つの平行光束FL21,FL22に分離される。その後、これら2つの平行光束FL21,FL22を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Eを用いた場合の照明光Lの瞳面における光量分布を図11に示す。図11に示すように、光学素子3Eを用いた場合の照明光Lのスポットは、その中心軸を挟んで対称に2分割された形状を有している。
一方、図12に示す光学素子3Fは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、2つの光路分離素子39A,39Bを配置した構成である。2つの光路分離素子39A,39Bは、上記光路分離素子39と基本的に同じ構成である。また、前段の光路分離素子39Aと後段の光路分離素子39Bとは、第1の光学軸AX1と直交する面内において、互いの三角柱ミラー40a,40b,40cの長手方向が直交するように配置されている。
光学素子3Eでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1が前段の光路分離素子39Aを通過することによって、2つの平行光束FL21,FL22に分離される。さらに、2つの平行光束FL21,FL22が後段の光路分離素子39Bを通過することによって、それぞれ2つの平行光束FL31,L32と2つの平行光束FL33,FL34とに分離される。その後、これら4つの平行光束FL31,FL32,FL33,FL34を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Fを用いた場合の照明光Lの瞳面における光量分布を図13に示す。図13に示すように、光学素子3Fを用いた場合の照明光Lのスポットは、その中心軸を挟んで対称に4分割された形状を有している。
一方、図14に示す光学素子3Gは、上記光学素子3Aの構成に加えて、一対のコリメータレンズ群31,32の間に、一対のシリンドリカルレンズ41,42を光軸方向(第1の光学軸AX1上)に並べて配置した構成である。また、2つのシリンドリカルレンズ39のうち、一方(本実施形態では、前段のシリンドリカルレンズ41)が負レンズであり、他方(本実施形態では、後段シリンドリカルレンズ42)が正レンズである。前段のシリンドリカルレンズ41と他方のシリンドリカルレンズ42とは、第1の光学軸AX1と直交する面内において、互いの長手方向が一致するように配置されている。
光学素子3Gでは、光源2から出射された光Lbを前段側のコリメータレンズ群31により平行光束FL1とし、この平行光束FL1を前段のシリンドリカルレンズ41により拡散させた後に、後段のシリンドリカルレンズ42により集束させることによって、平行光束FL1よりも一方向(シリンドリカルレンズ41,42の長手方向)において拡大された平行光束FL2となる。その後、この平行光束FL2を後段側のコリメータレンズ群32により集光させることによって、多重反射素子4の光入射面4aに向けて集光された光Lcが出射される。
この光学素子3Gを用いた場合の照明光Lの瞳面における面内光量分布を図15に示す。図15に示すように、光学素子3Gを用いた場合の照明光Lのスポットは、図3に示す場合よりも一方向において拡大された略楕円形状を有している。
本実施形態の照明装置1では、上述した複数の光学素子3A〜3Gを入れ替えることによって、ウェハWの表面に照射される照明光Lのスポットの径、形状、数のうち何れかを変化させることが可能である。
なお、光学素子3としては、上述した光学素子3A〜3Gの構成以外にも、凹レンズ、凸レンズ、円錐レンズ、ミラー、プリズム、シリンドリカルレンズの何れかを含むことによって、ウェハWの表面に照射される照明光Lのスポットの径、形状、数のうち何れかを変化させるものであればよい。
照明装置1は、上述した複数の光学素子3A〜3Gの配置を切り替える切替機構50を備えている。切替機構50としては、上述した複数の光学素子3A〜3Gを光源2と多重反射素子4との間の光路中に着脱自在に配置する着脱式や、上述した複数の光学素子3A〜3Gを同心円状に並べて配置したターレット(図示せず。)を回転させることによって、光源2と多重反射素子4との間の光路中に光学素子3A〜3Gを切替自在に配置するターレット式などを挙げることができる。
多重反射素子4は、図1に示すように、ロッドインテグレータからなり、長手方向の一端に光入射面4aと、長手方向の他端に光出射面4bとを有している。多重反射素子4は、光学素子3を通過した光Lcを光入射面4aから入射し、内部で多重反射させた後、光出射面4bから光Ldを出射する。
光拡散素子5は、多重反射素子4の光出射面4bから出射された光Ldを拡散させるものである。具体的に、光拡散素子5は、例えば図16に示すように、基材5aの一面に微細な凹凸パターン5bが形成された構造を有している。光拡散素子5は、凹凸パターン5bが形成された面を多重反射素子4とは反対側に向けた状態で配置されている。これにより、光拡散素子5は、凹凸パターン5bにより拡散された光Leを出射する。なお、光拡散素子5は、凹凸パターン5bが形成された面を多重反射素子4に向けた状態で配置することも可能である。
リレー光学系6は、図1に示すように、第1のリレーレンズ12と、第2のリレーレンズ13とを含み、ウェハWの照射面の大きさに合わせて、光Lfのサイズを調整する。
光路変換素子7は、ダイクロイックミラーからなり、光をウェハWに向かう光Lfを透過する一方、後述するウェハWから反射して戻ってくる光Lgを撮像装置10に向けて反射する。
集光光学系8は、コンデンサーレンズ14と、対物レンズ15とを含み、ウェハWの表面に対して集光された光(照明光L)を照射する。これにより、ウェハWの表面で反射した光Lgが、対物レンズ15及びコンデンサーレンズ14を通過し、光路変換素子7に入射し、結像光学系9に向かって反射される。
結像光学系9は、集光レンズ16と、結像レンズ17とを含み、撮像装置10の撮像面の大きさに合わせて、光路変換素子7で反射された光Lhを撮像装置10の撮像面上に結像させる。
撮像装置10は、例えばCCDやCMOSなどの撮像素子を用いたデジタルカメラにより構成されている。撮像装置10は、ウェハWの表面で反射した光Lgによって得られる画像を撮像する。光学検査装置100では、この画像からウェハWの欠陥の有無等を検査することが可能となっている。
本実施形態の照明装置1では、上述した光学素子3によって、光量の損失を抑えつつ、ウェハWに入射する照明光Lの光線角度分布を変化させることができる。また、照明装置1では、複数の光学素子3A〜3Gを入れ替えることによって、照明光Lの光線角度分布を異なるものに切り替えることが可能である。
これにより、照明装置1では、ウェハWの様々な回路パターンに合わせて、ウェハWの表面に照射される照明光Lのスポットの径、形状、数のうち何れかを変化させることができる。その結果、回路パターンの検出感度を上げるのに最適な照明光Lを得ることが可能である。
以上のように、本実施形態の光学検査装置100では、上述した照明装置1を備えることによって、光量の損失を抑えつつ、検出感度の更なる向上を図ることができるため、高分解能での検査が可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、照明装置1を備えた光学検査装置100において、ウェハWの検査を行う場合を例示したが、光学検査装置100により検査可能なものであればよく、検査対象については特に限定されるものではない。
また、照明装置1は、光学検査装置100の他にも、観察対象に照明光Lを照射し、その透過光又は反射光によって得られる画像を撮像する光学顕微鏡に適用することが可能である。このような照明装置1を備えた光学顕微鏡では、光量の損失を抑えつつ、検出感度の更なる向上を図ることができるため、高分解能での観察が可能となる。
1…照明装置 2…光源 3,3A〜3G…光学素子 4…多重反射素子 5…光拡散素子 6…リレー光学系 7…光路変換素子 8…集光光学系 9…結像光学系 10…撮像装置 11…リフレクター 12…第1のリレーレンズ 13…第2のリレーレンズ 14…コンデンサーレンズ 15…対物レンズ 16…集光レンズ 17…結像レンズ 31,32…コリメータレンズ群 33…凹レンズ 34…凸レンズ 35…凸レンズ 36…凹レンズ 37,38…円錐レンズ 39,39A,39B…光路分離素子 41,42…シリンドリカルレンズ 50…切替機構 100…光学検査装置 W…半導体ウェハ L…照明光

Claims (6)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光を光入射面から入射し、内部で多重反射させた後、光出射面から出射する多重反射素子と、
    前記光の光線角度分布を変化させる種類の異なる複数の光学素子と、を備え、
    前記光源と前記多重反射素子との間の光路中に、前記複数の光学素子のうち何れか1つを入れ替え自在に配置することを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の光学素子の配置を切り替える切替機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記複数の光学素子は、凹レンズ、凸レンズ、円錐レンズ、ミラー、プリズム、シリンドリカルレンズのうち何れかを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記複数の光学素子は、前記光のスポットの径、形状、数のうち何れかを変化させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の照明装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の照明装置を備えることを特徴とする光学検査装置。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の照明装置を備えることを特徴とする光学顕微鏡。
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