JP2016042119A - 表示装置付き透明板 - Google Patents

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和重 太田
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和重 太田
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Abstract

【課題】表示装置の動作不良や故障等が防止された表示装置付き透明板を提供すること。【解決手段】透明板と、前面の画像表示部が透明充填材を介して前記透明板に当接する表示装置と、通気孔を備え、前記表示装置の背面を覆うカバーと、を有する表示装置付き透明板。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置付き透明板に関する。
例えば窓ガラスに液晶ディスプレイ等の表示装置が取り付けられた表示装置付き窓ガラスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−132206号公報
上記した表示装置付き窓ガラスでは、表示装置の基板や配線等が露出しないように、表示装置の背面側を覆うカバーが設けられていることが好ましい。しかし、表示装置により加熱された空気がカバー内に籠もり、カバー内が高温になる場合がある。このような高温環境下で使用されることで、表示装置の動作不良や故障等が発生する可能性がある。
また、表示装置が、液晶パネル及びバックライトを含む液晶ディスプレイ装置の場合、バックライトの重量が液晶パネルの重量に比べて大きいため、窓ガラスに取り付ける場合にはバックライトを確実に固定する必要がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、表示装置の動作不良や故障等が防止された表示装置付き透明板を提供することを目的とする。
本発明の一態様の表示装置付き透明板によれば、透明板と、前面の画像表示部が透明充填材を介して前記透明板に当接する表示装置と、通気孔を備え、前記表示装置の背面を覆うカバーと、を有する。
本発明の実施形態によれば、表示装置の動作不良や故障等が防止された表示装置付き透明板が提供される。
実施形態における表示装置付き透明板を例示する図である。 図1のA−A断面概略図である。 実施形態における表示装置付き透明板を例示する断面概略図である。 実施形態における表示装置付き透明板を例示する背面斜視図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<表示装置付き透明板>
図1は、実施形態における表示装置付き透明板100を例示する図である。また、図2は、図1のA−A断面概略図である。
表示装置付き透明板100は、図1及び図2に示すように、遮光部2を備える透明板10、表示装置30、カバー40を有する。なお、以下において、透明板10の表示装置30側の面を背面、透明板10の表示装置30とは反対側の面を前面として説明する。また、X方向は、表示装置付き透明板100の短手方向、Y方向は長手方向、Z方向は厚さ方向である。
(透明板)
透明板10は、例えばソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、無アルカリガラス等の無機ガラス、もしくはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等からなる有機ガラス等である。また、透明板10は、複数のガラス板が貼り合わされた合わせガラスであってもよい。
透明板10が無機ガラスである場合には、例えば化学強化処理又は物理強化処理等の表面強化処理が施されていてもよい。
また、透明板10の前面には、機能膜が設けられてもよい。機能膜としては、例えばシリケートや金属酸化物の薄膜や類似の薄膜が形成されたフィルム等からなる反射防止膜が挙げられる。反射防止膜は、例えばスパッタリング法、蒸着法、湿式コーティング法等により、透明板10の表面に直接形成されてもよく、上記したフィルムが貼り付けられることで形成されてもよい。このような反射防止膜によって反射が抑制され、外部から表示装置30に表示される画像をより鮮明に見ることが可能になる。
また、機能膜としては、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等の樹脂薄膜が蒸着や粘着層等を介して透明板10の表面に形成された、防汚・撥水・撥油機能膜等であってもよい。特に最外層にフッ素樹脂を有する機能膜は、透明板10に防汚性能や易清浄性を付与できるため好ましい。
なお、本実施形態における透明板10は矩形であるが、矩形以外の任意の形状であってもよい。
(表示装置)
透明板10の背面には、表示装置30が設けられている。本実施形態における表示装置30は液晶ディスプレイ装置であるが、例えば有機ELディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置等であってもよい。表示装置30は、例えば不図示の記憶装置に記憶されている画像や、ネットワークを介して接続するコンピュータやサーバ等から送信される画像を表示する。
表示装置30は、画像表示部としての液晶パネル31、バックライト32を有する。液晶パネル31は、透明板10との間に充填される透明充填材12を介して透明板10の背面に当接するように設けられている。液晶パネル31は、カバー40に固定されていてもよく、透明充填材12により透明板10に接合されていてもよい。バックライト32は、液晶パネル31の背面側に設けられ、カバー40に固定されている。カバー40は、接着剤11により透明板10に接合された支持部材33により固定支持されている。
本実施形態における透明板10は、液晶パネル31の外周縁及び表示装置30の外周縁(支持部材33の外周縁)を含む領域に、背面に着色層20が形成された遮光部2が設けられている。
遮光部2は、透明板10の背面に着色層20が形成されて不透明な部分であり、透明板10の前面側から背面側が見えないように遮蔽する。着色層20は、例えばセラミック顔料を含む塗料を用いたスクリーン印刷等によって所定の領域に形成される。着色層20は不透明な層であればよく、例えばインクジェット印刷等の異なる方法により形成されてもよく、不透明なフィルム等が貼合されることで形成されてもよい。
なお、遮光部2は、表示装置30の液晶パネル31に対向する領域を除く全面に設けられてもよく、図1に示すように、表示装置30の周縁部分にのみ設けられてもよい。遮光部2が表示装置30の周縁部分にのみ設けられる場合には、遮光部2の形状は矩形の枠状に限らず、任意の形状であってもよい。
透明板10に設けられている遮光部2により、表示装置30の外周縁及び液晶パネル31の外周縁が透明板10の前面側から見えなくなり、表示装置付き透明板100の意匠性が向上する。さらに、透明板10の前面から液晶パネル31の外周縁が見えなくなることで、液晶パネル31に表示される画像が、透明板10の前面側に浮き上がって見えるような効果が得られる。
(透明充填材)
透明板10と表示装置30との間には、透明充填材12が充填されている。透明充填材12は、例えばアクリル系、ウレタン系、シリコン系等の樹脂である。透明充填材12は、例えば屈折率が、透明板10の屈折率に対して0.8倍〜1.3倍であることが好ましく、0.93倍〜1.12倍であることがより好ましい。
透明板10と表示装置30との間に透明充填材12が充填されることで、表示装置30の表示部30aが透明板10の背面に写ることがなく、表示装置30の表示部30aに表示される画像の視認性が向上する。
また、透明充填材12は、硬化性樹脂組成物であってもよい。透明充填材12が硬化性樹脂組成物である場合には、透明板10の背面に未硬化の樹脂組成物を塗布して液晶パネル31を配置した後、樹脂組成物を硬化させることで、液晶パネル31を透明板10に接合できる。
透明充填材12は、25℃におけるせん断弾性率が、例えば10Pa〜10Paであることが好ましく、10Pa〜10Paであることがより好ましい。特に、透明充填材12の25℃におけるせん断弾性率が10Pa〜10Paである場合には、表示装置30と透明板10との間に生じ得る空隙を比較的容易に消失させることができる。
透明充填材12の25℃におけるせん断弾性率が10Pa以上の場合には、塗布された透明充填材12の形状が維持され易くなる。したがって、塗布された透明充填材12の厚さが比較的厚い場合であっても、透明充填材12全体で厚さが均一に維持され、液晶パネル31と透明充填材12との界面に空隙が発生し難くなる。
また、透明充填材12は、25℃におけるせん断弾性率が10Pa以上で変形が抑制され、25℃におけるせん断弾性率が10Pa以下で、表示装置30と透明板10との接合密着性が向上する。
透明充填材12の厚さは、例えば0.03mm〜2mmが好ましく、0.1mm〜0.8mmがより好ましい。透明充填材12の厚さが0.03mm以上であれば、透明板10の前面から外力等が加わった際に、透明充填材12が外力による衝撃を十分に低減し、液晶パネル31を保護できる。また、液晶パネル31と透明板10との間に、透明充填材12の厚さ未満の寸法の異物が混入しても、透明充填材12の厚さが変化しないため、異物混入による視認性への影響が抑制される。また、液晶パネル31の視認性が低下するため、透明充填材12の厚さは2mm以下であることが好ましい。
(カバー)
表示装置付き透明板100には、図2及び図3に示すように、表示装置30の背面を覆うカバー40が設けられている。なお、図3は、表示装置付き透明板100を背面から見た斜視図である。
カバー40は、透明板10側の一面が開口とされた矩形箱型の形状を有し、例えば表示装置30の支持部材33にネジ等により固定され、表示装置30のバックライト32との間に、不図示の基板や配線等が収納される。
カバー40には、図3に示すように、通気孔41が形成されている。表示装置30により加熱された空気は、通気孔41を通ってカバー40の外部に排出される。したがって、カバー40の内部に表示装置30によって加熱された空気が籠もることがなく、カバー40の内部の温度上昇が抑制される。
本実施形態では、図3に示すように、カバー40のY方向に対向する一対の側面40a,40bのそれぞれに通気孔41が複数形成されている。図3において、例えばX方向が略水平方向に平行になり、Y方向が略鉛直方向に平行となるように表示装置付き透明板100が設置されると、鉛直方向における上下に通気孔41が位置し、カバー40の内部で空気の対流が発生し易くなる。したがって、表示装置30により加熱された空気が上方の通気孔41から排出され易くなり、カバー40の内部の温度上昇がより抑制される。
カバー40は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等の熱伝導率の高い材料で形成されることが好ましい。このような材料で形成されることで、カバー40の内部の熱が外部に放出され易くなり、カバー40の内部の温度上昇がより抑制される。
なお、カバー40の形状は、本実施形態に例示する構成に限られず、ドーム状等の異なる形状であってもよい。また、カバー40を透明板10に固定する支持部材33は、図2に例示される構成に限られない。例えば透明板10が窓ガラスである場合には、支持部材33は、図4に示すように、一端が天井60に固定され、他端がカバー40を吊り下げるように支持する構成であってもよい。このように、支持部材33は、透明板10が設けられている周囲の建材等に一部が固定され、表示装置30を固定支持してもよい。
また、通気孔41の数、位置及び形状は、本実施形態に例示する構成に限られない。通気孔41は、1つ又は複数であってもよく、側面40a,40b以外に設けられてもよい。また、通気孔41の形状は任意の形状であってもよいが、埃等がカバー40内に入って表示装置30に付着するのを防ぐため、通気孔41の短手方向の長さは1mm以下であることが好ましい。
また、本実施形態では、カバー40の内部にファン50が設けられている。ファン50は、表示装置30により加熱された空気がカバー40の内部に籠もらないように、カバー40の内部の空気を外部に排出する。ファン50によって、カバー40の内部の温度上昇が抑制される。なお、ファン50の設置位置は、本実施形態に例示する構成に限られない。また、ファン50は、複数設けられてもよい。
以上で説明したように、本実施形態に係る表示装置付き透明板100は、通気孔41を備え、表示装置30の背面を覆うカバー40が設けられている。表示装置30により加熱された空気は、カバー40に設けられている通気孔41から排出されるため、カバー40の内部の温度上昇が抑制される。したがって、表示装置30が高温環境下で使用されることがなく、表示装置30の動作不良や故障などの発生が防止される。
以上、実施形態に係る表示装置付き透明板について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
2 遮光部
10 透明板
11 透明充填材
12 接着剤
20 着色層
30 表示装置
31 液晶パネル(画像表示部)
32 バックライト
33 支持部材
40 カバー
41 通気孔
50 ファン
100 表示装置付き透明板

Claims (12)

  1. 透明板と、
    前面の画像表示部が透明充填材を介して前記透明板に当接する表示装置と、
    通気孔を備え、前記表示装置の背面を覆うカバーと、を有する
    ことを特徴とする表示装置付き透明板。
  2. 前記カバーは、一面が開口とされた矩形箱型の形状を有し、少なくとも対向する一対の側面のそれぞれに前記通気孔が1つ以上形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置付き透明板。
  3. 前記通気孔は、短手方向の長さが1mm以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置付き透明板。
  4. 前記カバーは、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の表示装置付き透明板。
  5. 前記カバーの内部にファンを有する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の表示装置付き透明板。
  6. 前記透明板は、少なくとも前記画像表示部の外周縁及び前記表示装置の外周縁を含む領域に設けられ、前記表示装置側の面に着色層が形成された遮光部を有する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の表示装置付き透明板。
  7. 前記カバーを固定支持する支持部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の表示装置付き透明板。
  8. 前記支持部材は、前記透明板に接着剤により接合されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置付き透明板。
  9. 前記支持部材は、前記カバーを吊り下げて支持する
    ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置付き透明板。
  10. 前記表示装置は、液晶パネルと、バックライトとを有し、
    前記バックライトは、前記カバーに固定されている
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の表示装置付き透明板。
  11. 前記液晶パネルは、前記透明充填材により前記透明板に接合されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置付き透明板。
  12. 前記液晶パネルは、前記カバーに固定されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置付き透明板。
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