JP2016041476A - 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016041476A
JP2016041476A JP2014165717A JP2014165717A JP2016041476A JP 2016041476 A JP2016041476 A JP 2016041476A JP 2014165717 A JP2014165717 A JP 2014165717A JP 2014165717 A JP2014165717 A JP 2014165717A JP 2016041476 A JP2016041476 A JP 2016041476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
support member
fiber
laminated sheet
fiber reinforced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014165717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6375515B2 (ja
Inventor
小寺 定基
Sadamoto Kodera
定基 小寺
宮原 敏文
Toshifumi Miyahara
敏文 宮原
吉川 達夫
Tatsuo Yoshikawa
達夫 吉川
仲本 博司
Hiroshi Nakamoto
博司 仲本
毅 切通
Takeshi Kiritooshi
毅 切通
英生 峯
Hideo Mine
英生 峯
将一 岡本
Shoichi Okamoto
将一 岡本
一行 原田
Kazuyuki Harada
一行 原田
雅史 田中
Masafumi Tanaka
雅史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014165717A priority Critical patent/JP6375515B2/ja
Publication of JP2016041476A publication Critical patent/JP2016041476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6375515B2 publication Critical patent/JP6375515B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】筐体に繊維強化樹脂積層シートを使用した樹脂構造体において、炭素繊維織物などを補強材とするFRPからなる第1層と、樹脂からなる第2層との間で層間剥離し易く特に、物性的(熱収縮率)の違いにより成型直後に変形し易いという課題を有していた。【解決手段】樹脂構造体14を、ポリオレフィン系樹脂から成る繊維強化樹脂積層シート15と、繊維強化樹脂積層シート15と親和性が高い樹脂から成る樹脂支持部材16とで構成され、樹脂支持部材16にガラス繊維とタルク粉の少なくとも一方を混入させ、樹脂支持部材16を繊維強化樹脂積層シート15にインサート成型を含む一体成型工法で融着させる構造としたことにより、この樹脂構造体14は、樹脂支持部材16のインサート成型直後の熱収縮による形状変化が発生せず、繊維強化樹脂積層シート15との融着面でのソリ・ヒケなどの変形を防止できる。【選択図】図4

Description

本発明は、繊維強化樹脂積層シートと、樹脂支持部材とから構成された樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機に関するものである。
従来から炭素繊維やアラミド繊維などの強化繊維織物を複数枚積層した筐体は知られている(例えば特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の電子・電気機器用筐体を示すものである。
図7に示すように、炭素繊維織物または一方向にシート状に並べた炭素連続繊維に樹脂を含浸した材料をプレス成形してなるFRP(Fiber Reinforced Plastics)からなる第1層1aと、樹脂もしくは補強用短繊維を含む樹脂により射出成形、またはトランスファ成形してなる第2層2aとを、接着剤もしくは接着テープにより貼合せた構造となっている。
特開平9−46082号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、炭素繊維織物または一方向にシート状に並べた炭素連続繊維を補強材とするFRPからなる第1層1aと、樹脂もしくは補強用短繊維を含む樹脂からなる第2層2aとの間で、層間剥離や、物性的な違いにより成型後に熱収縮率の差による変形を起こし易いという課題を有していた。
また、炭素繊維など高価な材料を使用しており、コストが高いという課題も有していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、射出成型による部品の一体化も可能なポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シートを使用することにより、ポリオレフィン系樹脂支持部材との接合部で親和性があり、特に第1層と第2層の熱収縮率の差による変形を起こさず、層間外周端面からの層間剥離がなく、軽量であり、曲げに対する物理的強度も強く、コストも安価な樹脂構造体を提供するとともに、前記樹脂構造体を電気掃除機本体の筐体に有する電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、ポリオレフィン系樹脂から成る繊維強化樹脂積層シートと、前記繊維強化樹脂積層シートと親和性が高い樹脂から成る樹脂支持部材とで構成され、前記樹脂支持部材にガラス繊維とタルク粉の少なくとも一方を混入させ、前記樹脂支持部材を前記繊維強化樹脂シートにインサート成型を含む一体成型工法で融着させた樹脂構造体としたものである。
これにより、この樹脂構造体は、樹脂支持部材に混入させたガラス繊維やタルク粉の作用で、樹脂支持部材のインサート成型直後の熱収縮による形状変化が発生せず、樹脂支持部材と繊維強化積層シートとの融着面で発生するソリ・ヒケなどの変形を防止できる。
さらに、樹脂支持部材が、繊維強化樹脂積層シートのポリオレフィン系樹脂に対し、親和性が高い樹脂で形成されているため、接合部で親和性があり、層間剥離がなく、安価で軽量であり、曲げに対する物理的強度も高く、この樹脂構造体を電気機器の筐体に応用する
ことにより、電気機器の軽量化が図れるものである。
本発明の樹脂構造体は、樹脂支持部材のインサート成型直後の熱収縮による形状変化が発生せず、繊維強化積層シートとの融着面でのソリ・ヒケなどの変形を防止でき、さらに、樹脂支持部材が、繊維強化樹脂積層シートのポリオレフィン系樹脂に対し、親和性が高い樹脂で形成されているため、接合部で親和性があり、層間剥離がなく、安価で軽量であり、曲げに対する物理的強度も高く、この樹脂構造体を電気機器の筐体に応用することにより、電気機器の軽量化を図ることができる。
本発明の実施の形態における電気掃除機の外観斜視図 同電気掃除機の掃除機本体を上方から見た外観斜視図 同電気掃除機の掃除機本体の中央断面図 同電気掃除機のダストフタを裏側から見た外観斜視図 同電気掃除機のダストフタを示す図4のA―A断面図 同電気掃除機のダストフタに用いた繊維強化樹脂積層シートの積層構成を示した断面図 同電気掃除機のダストフタを示す図5をB方向から見た部分拡大平面図 (a)図5に示すC部(繊維強化樹脂積層シートの外周端面)の拡大図、(b)同C部の他の形態を示す拡大図、(c)同C部の他の形態を示す拡大図 図5に示すD部(樹脂支持部材が成型後の熱収縮により変形した状態)の拡大図 従来の筐体部品を示す外観斜視図
第1の発明は、ポリオレフィン系樹脂から成る繊維強化樹脂積層シートと、前記繊維強化樹脂積層シートと親和性が高い樹脂から成る樹脂支持部材とで構成され、前記樹脂支持部材にガラス繊維とタルク粉の少なくとも一方を混入させ、前記樹脂支持部材を前記繊維強化樹脂シートにインサート成型を含む一体成型工法で融着させた樹脂構造体としたことにより、この樹脂構造体は、樹脂支持部材に混入させたガラス繊維やタルク粉の作用で、樹脂支持部材のインサート成型直後の熱収縮による形状変化が発生せず、樹脂支持部材と繊維強化積層シートとの融着面で発生するソリ・ヒケなどの変形を防止できる。
さらに、樹脂支持部材が、繊維強化樹脂積層シートのポリオレフィン系樹脂に対し、親和性が高い樹脂で形成されているため、接合部で親和性があり、層間剥離がなく、安価で軽量であり、曲げに対する物理的強度も高く、この樹脂構造体を電気機器の筐体に応用することにより、電気機器の軽量化が図れるものである。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記樹脂支持部材に発泡剤を混入させたことにより、樹脂構造体の総重量を軽くすることができ、発泡剤の分量を調整することにより、強度と、剛性を損なわず軽量化を図ることができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、樹脂支持部材をポリオレフィン系樹脂で形成したことにより、繊維強化樹脂積層シートと樹脂支持部材とが共にポリオレフィン系樹脂であるため、接合部で親和性があり、層間剥離がなく、安価で軽量であり、曲げに対する物理的強度も高く、この樹脂構造体を電気機器の筐体に応用することにより、電気機器の軽量化が図ることができる。
第4の発明は、前記第1〜第3のいずれか1つの発明の樹脂構造体を、掃除機本体の全体または一部に用いた電気掃除機としたことにより、安価で軽量な掃除機本体の筐体を実
現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の外観斜視図を示すものである。図1に示すように、本発明の電気掃除機は、掃除機本体1と被清掃面の塵埃を吸引する吸込具2と、一端が吸込具2に接続される延長管3と、一端が延長管3に接続され、他端が掃除機本体1に接続されるホース4で構成される。
図2は掃除機本体1の外観斜視図であり、図3は掃除機本体1の中央断面図である。
掃除機本体1は、外郭下面を形成する本体ボデー下5と、本体ボデー下5に回転自在に嵌合された前車輪6および同じく前後回転可能に嵌合された左右一対の後車輪7と、本体ボデー下5に係止され、ホース4の一端を保持するためのフロントカバー8と、フロントカバー8に係止されユーザーが持ち運びするためのハンドル9と、外郭上及び後面を形成する本体ボデー上10と、本体ボデー上10の一部を覆い加飾するためのボデーアテイタ11と、集塵部12の空気漏れを防ぐ役割のダストフタ13で構成される。ダストフタ13は本体ボデー上10に回動可能に嵌合されている。
本発明の樹脂構造体は、前記ボデーアテイタ11とダストフタ13に採用されているが、同様の構成のためダストフタ13を例に説明する。
図4は同電気掃除機のダストフタ13を裏側から見た外観斜視図であり、図5は、図4に示すダストフタ13のA−A断面図である。
ダストフタ13は、ポリオレフィン系樹脂を基本材料とした繊維強化樹脂積層シート15と、リブやボス等と呼称されるポリオレフィン系の樹脂支持部材16とが一体成型されて構成された樹脂構造体14となっており、掃除機本体1の筐体を形成している。そして、本実施の形態におけるポリオレフィン系の樹脂支持部材16はポリプロピレン樹脂である。
図6は、図4および図5に示すダストフタ13に用いた繊維強化樹脂積層シート15の積層構成を示した断面図である。
繊維強化樹脂積層シート15の積層構成は、中核層17と、織物層18a、18bと、接着層19a、19b、19c、と透明層20と、着色層21、透明な保護層22からなる。ここでは、中核層17、織物層18a、18b、接着層19a、19b、19cを合わせて繊維強化層23と呼び、透明層20、着色層21、透明な保護層22を合わせてカバー層24と呼ぶ。
繊維強化樹脂積層シート15は、中核層17の両表面に接着層19a及び19bを介して織物層18a及び18bが貼り合わされた繊維強化層を含む。
中核層17はポリプロピレンを主成分とする樹脂である。この中核層17はシート状またはフィルム状で積層されている。中核層17は非発泡ポリプロピレン系シートを使用するのが好ましい。非発泡ポリプロピレン系シートはプレス成形によっても層が潰れることがなく、真空成型、熱変形を利用した曲げ加工成形なども容易にできる。
織物層18a及び18bは芯成分がポリプロピレン樹脂、鞘成分が芯成分より低融点のポリオレフィン系樹脂からなる芯鞘複合繊維の糸で構成される。鞘成分に低融点ポリオレ
フィン系成分とすることにより、加熱接着しやすくなる。織物は平織、綾織(斜文織)、朱子織、その他の変化織などどのような組織の織物であってもよい。
接着層19a・19b・19cは透明の熱融着ポリオレフィン系フィルムである。この素材にすることにより、中核層17と織物層18a及び18bとの加熱加圧接着が可能となり積層一体化しやすい。
前記繊維強化樹脂積層シート15は、繊維強化層23の一方の表層に接着層19cを介してカバー層24を一体化させたものである。
カバー層24は透明なポリオレフィン系樹脂シートで外部から織物層18aが見える程度の透明性があるのが好ましい。外部から織物層18aが見えると高強度に見え、美装状態を高く保つことができる。
カバー層24はポリプロピレン系樹脂シートの透明層20と着色層21とポリプロピレン系樹脂シートの保護層22で構成される。
前記保護層22と透明層20の間に薄い着色層21を入れることにより、白色の織物層18aを染色した風合いに見せることが可能となる。
前記繊維強化樹脂積層シート15は、中核層17の両表面に接着層19a、19bを介して、織物層18a、18bが貼り合わされ一体化されている。織物層18aの表面には接着層19cを介してポリプロピレン系樹脂の透明層20と着色層21とポリプロピレン系樹脂の保護層22が積層一体化されている。ここで、透明層20と着色層21と保護層22はカバー層24としてあらかじめ積層一体化しておいてもよい。
このようにして積層一体化された繊維強化樹脂積層シート15は、第一工程で打ち抜き加工され不要な部分をカットされる、次に第二工程で製品外郭の三次元形状に合わせて熱プレス機で加圧曲げ加工される。
その次の第三工程で、繊維強化樹脂積層シート15と、ダストフタ13としての機能を果すために必要なリブやボス等と呼称されるポリオレフィン系の樹脂支持部材16とが一体成型されて樹脂構造体14となることにより、接着材では接着が難しいポリオレフィン系樹脂どうしを強固に結びつけた樹脂構造体14にすることができる。
繊維強化樹脂積層シート15は折り曲げ、引き伸ばし、衝撃などについての耐力が大きいため、従来のABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene)共重合合成樹脂)等に比べて薄い材料で同等以上の性能を保つことが可能となる。また一般にポリオレフィン系樹脂は比重が軽いため、炭素繊維やガラス繊維よりも軽量化に適し、またコストも安価であり量産化に適している。
また、透明のカバー層24を設けることにより、表面の光沢感を出し、傷つきを防止すると同時に、下地の織物層18aに立体的かつ深みがあるように見せ、より美しく高級感を出すことができ、さらに保護層22と透明層20の中間に着色層21を設けることで、白色の織物層18aを染色したかのように見せることができ、カラー展開が容易となる。
また、本実施の形態では、ポリオレフィン系の繊維強化樹脂積層シート15とポリプロピレン樹脂からなるポリオレフィン系の樹脂支持部材16とをインサート射出成型により一体化成形した樹脂構造体14であり、この樹脂構造体14は、繊維強化樹脂積層シート15と樹脂支持部材16とが共にポリオレフィン系の同系統の材料からなる樹脂であるため、接合部で親和性があり層間剥離がなく、かつ各層の接着もポリオレフィン系樹脂であるため親和性があり層間剥離がなく、安価で軽量であり、曲げに対する物理的強度も高く
することができる。さらに、この樹脂構造体14を電気機器の筐体に応用することにより、電気機器の軽量化が図れるものである。
図7は、図5に示す樹脂構造体14であるダストフタ13をB方向から見た部分拡大平面図である。図6、図7に示されるように、本実施の形態では、繊維強化樹脂積層シート15の積層構成として、織物層18bを最下層にすることで、リブやボス等と呼称されるポリオレフィン系の樹脂支持部材16との一体成形において、織物層18b表面の繊維編み込み部25にポリオレフィン系の樹脂支持部材16の樹脂が入り込み剥がれ難く成形ができる(以下この現象をアンカー効果と呼ぶ)。
また、最下層の織物層18bの表層を故意に荒らすなどして、細かい凹凸部26を数多く付けることにより、よりアンカー効果を高めることができる。
またポリオレフィン系の樹脂支持部材16の根本に例えばT字状の拡張部27を設けることによって、繊維強化樹脂積層シート15とポリオレフィン系の樹脂支持部材16との密着面積を広げることができ、融着強度を高めることができる。
またさらに本実施の形態では、図5のC部を拡大した図8(a)に示すように、繊維強化樹脂積層シート15の外周端面を樹脂支持部材16に設けた外周保持部28で覆う形状にした樹脂構造体14とすることにより、外力により最も剥がれ易い繊維強化樹脂積層シート15の外周部が、樹脂支持部材16から剥離することを防止できる。
また、図8(b)に示すように、繊維強化樹脂積層シート15の外周に厚みが薄い薄肉部29を外周から一定の幅で設け、この薄肉部29における外周保持部28の樹脂厚みを厚くし厚肉部30を設けたことにより、外周保持部28の強度と、端面の曲げ力・ひねりに対する剛性が増し、外周端面から剥離することを防止することができる。
また、図8(c)に示すように、繊維強化樹脂積層シート15の外周に厚みが薄い薄肉部29を外周から一定の幅で設け、外周保持部28の樹脂が薄肉部29の表裏面を共に覆うように構成したことにより、外周保持部28の強度と、引き剥がしに対する剛性が増し、外周端面から剥離することを防止できる。
図9は、図6に示すD部を拡大した拡大図であり、樹脂支持部材16が成型後の熱収縮により変形した状態を示している。本実施の形態では、樹脂支持部材16に添加物であるガラス繊維やタルク粉を混入することで、物性的に変化させ、成型後の熱収縮を起き難くし、図9に示すような変形が起きないようにしている。
これにより、この樹脂構造体14は、樹脂支持部材16のインサート成型直後の熱収縮による形状変化が発生せず、樹脂支持部材16と繊維強化樹脂積層シート15との融着面で発生するソリ・ヒケなどの変形を防止できる。
また、本実施の形態では、樹脂支持部材16に発泡剤を混入させたことにより、樹脂内部で気泡が発生し、その分重量が軽くなるため、樹脂構造体14の総重量を軽くすることができる。また、発泡剤の分量を調整することにより、強度と、剛性を損なわず筐体の軽量化を図ることができる。
尚、本実施の形態では、ポリオレフィン系樹脂から成る繊維強化樹脂積層シート15と親和性のある樹脂として同系統のポリオレフィン系樹脂を樹脂支持部材16に採用した場合で説明したが、この場合に限定されず、ポリオレフィン系樹脂と同系統でなくてもポリオレフィン系樹脂と親和性の得られる樹脂であれば、同様の効果を得られるものである。
また、本実施の形態では、樹脂構造体14は、繊維強化樹脂積層シート15とポリオレフィン系の樹脂支持部材16とが一体成型で構成される場合で説明したが、接合の手段は何通りかあり、個々に成型したものを接着剤で接着することによっても同様の効果を得られるものである。
以上のように、本発明では、ポリオレフィン系の繊維強化樹脂積層シートを製品筐体に使っているため、炭素繊維・アラミド繊維など高価な材料を使うことなく、安価で衝撃に強い製品をつくることができ、電機掃除機の筐体の薄肉、軽量化に有効活用することができる。
1 掃除機本体
2 吸込具
3 延長管
4 ホース
5 本体ボデー下
6 前車輪
7 後車輪
8 フロントカバー
9 ハンドル
10 本体ボデー上
11 ボデーアテイタ
12 集塵部
13 ダストフタ
14 樹脂構造体
15 繊維強化樹脂積層シート
16 樹脂支持部材
17 中核層
18a、18b 織物層
19a、19b、19c 接着層
20 透明層
21 着色層
22 保護層
23 繊維強化層
24 カバー層
25 繊維編み込み部
26 凹凸部
27 拡張部
28 外周保持部
29 薄肉部
30 厚肉部

Claims (4)

  1. ポリオレフィン系樹脂から成る繊維強化樹脂積層シートと、前記繊維強化樹脂積層シートと親和性が高い樹脂から成る樹脂支持部材とで構成され、前記樹脂支持部材にガラス繊維とタルク粉の少なくとも一方を混入させ、前記樹脂支持部材を前記繊維強化樹脂シートにインサート成型を含む一体成型工法で融着させる構造とした樹脂構造体。
  2. 前記樹脂支持部材に発泡剤を混入させた請求項1に記載の樹脂構造体。
  3. 前記樹脂支持部材をポリオレフィン系樹脂で形成した請求項1または2に記載の樹脂構造体。
  4. 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂構造体を、掃除機本体の全体または一部に用いたことを特徴とする電気掃除機。
JP2014165717A 2014-08-18 2014-08-18 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機 Active JP6375515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014165717A JP6375515B2 (ja) 2014-08-18 2014-08-18 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014165717A JP6375515B2 (ja) 2014-08-18 2014-08-18 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018121418A Division JP6606671B2 (ja) 2018-06-27 2018-06-27 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016041476A true JP2016041476A (ja) 2016-03-31
JP6375515B2 JP6375515B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55591558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014165717A Active JP6375515B2 (ja) 2014-08-18 2014-08-18 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6375515B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079462A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法
JP2006044262A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Toray Ind Inc 中空成形体およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079462A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法
JP2006044262A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Toray Ind Inc 中空成形体およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6375515B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6361024B2 (ja) 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機
JP6439151B2 (ja) 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機
JP6267468B2 (ja) ポリオレフィン系積層シート及びその製造方法
JP5955830B2 (ja) 熱形成により任意の形状のコアを塗装するための方法、その実施のための自動機械及びそのような方法により得られた、仕上げられた製品
JP2005534531A (ja) 不連続の布帛表面領域を有する成形部品及びその製造方法
WO2020158916A1 (ja) 積層複合材、および積層複合材の製造方法
JP6163970B2 (ja) 加飾成形品及び加飾成形品の製造方法
JP6464063B2 (ja) ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法
CN101384418A (zh) 通过使用合成纤维板和将塑料施加到该纤维板来制造产品部件的方法
JP6606671B2 (ja) 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機
JP2017196893A (ja) 繊維複合シートの成形方法
CN107696628B (zh) 异材质层叠复合材料及其制品
JP6375515B2 (ja) 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機
JP5395459B2 (ja) 炭素繊維織物シートの樹脂成形体
JP6433869B2 (ja) ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法
JP6229197B2 (ja) 成型品およびその製造方法
JP6041378B2 (ja) 車両用天井内装材の製造方法
JP7304259B2 (ja) 加飾性シート及びその製造方法、並びに成形品
JP2016060201A (ja) ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法
JP2017104987A (ja) ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート
US20160096317A1 (en) Method of making a molded article and molded article
JP2010253801A (ja) 繊維強化複合材料成形品とその製造方法
TWM479216U (zh) 多層複合材料
WO2020158915A1 (ja) 積層複合材の製造方法、鞄の製造方法、立体成形物及び鞄
JP7365777B2 (ja) 粘着フィルムの作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180625

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6375515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151