JP2016040364A - 改質石炭製造設備および方法 - Google Patents

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慶一 中川
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Masakazu Sakaguchi
雅一 坂口
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Abstract

【課題】脱硫剤の超微粒子を低コストで簡単に発生できるようにすることが強く望まれている。
【解決手段】原料石炭11を処理する処理手段と、処理手段で処理された原料石炭の一部と水および脱硫剤とを混合撹拌して、脱硫剤が原料石炭に担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリ12を作製する脱硫剤担持装置121と、処理手段で処理された原料石炭の残部とスラリとバインダ3とを混練する混練機105と、混練機で得られた混練物13をブリケット状に成形して改質石炭14を得る成形機106とを備え、処理手段は、循環する乾燥ガス11abにより原料石炭を乾燥する乾燥装置101と、乾燥ガスを循環するガス循環ライン101aと、ガス循環ラインに設けられ、乾燥ガスに同伴される微粉炭11aaを分離する微粉炭分離装置111とを有するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、改質石炭製造設備および方法に関する。
石炭を燃料として使用するボイラなどの設備においては、石炭の燃焼により硫黄酸化物(SOx)を含む排ガスが生じ、当該排ガス中から硫黄酸化物を除去するようにしている。
例えば、下記特許文献1は、酸化カルシウム(CaO)や炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化カルシウム(Ca(OH)2)などのカルシウム化合物をレーザ照射加熱又はプラズマ加熱することにより、酸化カルシウム(CaO)の超微粒子(1〜100nm)を発生させて、当該超微粒子を炉内又は煙道内に吹き込んで排ガス中の硫黄酸化物と反応させることで、排ガス中から硫黄酸化物を除去する方法を提案している。
特開平5−269341号公報 特開平7−4610号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている方法においては、レーザーアブレーション装置や高周波誘導プラズマ発生装置やアークプラズマ発生装置などをボイラ設備に設置しなければならないため、大容量のボイラに適用しようとすると、設備コストが非常に高くなってしまい、実用的なものではなかった。
このため、脱硫剤の超微粒子を低コストで簡単に発生できるようにすることが強く望まれている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る改質石炭製造設備は、
褐炭又は亜瀝青炭からなる原料石炭を処理する処理手段と、
前記処理手段で処理された前記原料石炭の一部と水および脱硫剤とを混合撹拌して、当該脱硫剤が前記原料石炭に担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリを作製するスラリ作製手段と、
前記処理手段で処理された前記原料石炭の残部と前記スラリとバインダとを混練する混練手段と、
前記混練手段で得られた混練物をブリケット状に成形して改質石炭を得る成形手段とを備え、
前記処理手段は、
前記原料石炭を乾燥ガスにより乾燥する乾燥手段と、
前記乾燥ガスを循環させる循環手段と、
前記循環手段に設けられ、前記乾燥ガスに同伴される微粉炭を分離する第一微粉炭分離手段とを有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記処理手段は、前記乾燥手段で乾燥された前記原料石炭を乾留する乾留手段と、前記乾留手段で乾留された前記原料石炭を冷却する冷却手段と、前記冷却手段で冷却された前記原料石炭を不活性化処理する不活性化処理手段とを有し、
前記乾留手段または前記冷却手段または前記不活性化処理手段の少なくとも何れか一つにて生成したガスに同伴される微粉炭を分離する第二微粉炭分離手段と、
前記第二微粉炭分離手段で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製手段へ搬送する搬送手段とを備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1または第2の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記乾燥手段は、前記原料石炭を水蒸気により間接加熱する機器であり、
前記水蒸気が前記原料石炭を間接加熱して生じたドレン水を前記スラリ作製手段へ送給するドレン手段と、
前記ドレン手段に設けられ、前記ドレン水の前記スラリ作製手段への送給量を調整する送給量調整手段と、
を備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1から第3の何れか一つの発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記成形手段で得られた前記改質石炭と、前記原料石炭とは異なる種類の石炭とを混合する混合手段を備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記処理手段は、前記原料石炭を粉砕する粉砕手段を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第5の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記処理手段は、
前記乾燥手段および前記粉砕手段で前記原料石炭が処理されてなる微粉炭のうち比重の大きい微粉炭を落下排出する落下排出手段と、
前記落下排出手段により排出された比重の大きい前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離手段を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第6の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記第一微粉炭分離手段により分離された前記微粉炭を前記スラリ作製手段と前記混練手段とに分離して送給する微粉炭分離送給手段を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第6の発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記第一微粉炭分離手段により分離された前記微粉炭を前記混練手段に送給する微粉炭送給手段と、
前記灰分分離手段により分離された、灰分濃度が低い前記微粉炭を前記スラリ作製手段に送給する灰分分離微粉炭送給手段とを有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第9の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第6から第8の何れか一つの発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記循環手段で生成した凝縮水を分離して前記スラリ作製手段へ送給する凝縮水分離手段を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第10の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1から第4の何れか一つの発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記処理手段は、前記第一微粉炭分離手段で分離された前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離手段を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第11の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第6から第10の何れか一つの発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記灰分分離手段は、磁気により分離する磁気分離手段、または比重差により分離する比重分離手段である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第12の発明に係る改質石炭製造設備は、前述した第1から第11の何れか一つの発明に係る改質石炭製造設備であって、
前記脱硫剤は、カルシウムまたはマグネシウムまたはその化合物である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第13の発明に係る改質石炭製造方法は、
褐炭又は亜瀝青炭からなる原料石炭を処理する処理工程と、
前記処理工程で処理された前記原料石炭の一部と水および脱硫剤とを混合撹拌して、当該脱硫剤が前記原料石炭に担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリを作製するスラリ作製工程と、
前記処理工程で処理された前記原料石炭の残部と前記スラリとバインダとを混練する混練工程と、
前記混練工程で得られた混練物をブリケット状に成形して改質石炭を得る成形工程とを備え、
前記処理工程は、
前記原料石炭を乾燥ガスにより乾燥する乾燥工程と、
前記乾燥ガスを循環させる循環工程と、
前記循環工程にて、前記乾燥ガスに同伴される微粉炭を分離する第一微粉炭分離工程とを有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第14の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記処理工程は、前記乾燥工程で乾燥された前記原料石炭を乾留する乾留工程と、前記乾留工程で乾留された前記原料石炭を冷却する冷却工程と、前記冷却工程で冷却された前記原料石炭を不活性化処理する不活性化処理工程とを有し、
前記乾留工程または前記冷却工程または前記不活性化処理工程の少なくとも何れか一つにて生成したガスに同伴される微粉炭を分離する第二微粉炭分離工程と、
前記第二微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製工程へ搬送する搬送工程とを備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第15の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13または第14の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記乾燥工程は、前記原料石炭を水蒸気により間接加熱する機器を用いて行い、
前記水蒸気が前記原料石炭を間接加熱して生じたドレン水を前記スラリ作製工程へ送給するドレン工程と、
前記ドレン工程にて、前記ドレン水の前記スラリ作製工程への送給量を調整する送給量調整工程と、
を備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第16の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第15の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記成形工程で得られた前記改質石炭と、前記原料石炭とは異なる種類の石炭とを混合する混合工程を備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第17の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記処理工程は、前記原料石炭を粉砕する粉砕工程を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第18の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第17の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記処理工程は、
前記乾燥工程および前記粉砕工程で前記原料石炭が処理されてなる微粉炭のうち比重の大きい微粉炭を落下排出する落下排出工程と、
前記落下排出工程により排出された比重の大きい前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離工程を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第19の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第18の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製工程と前記混練工程とに分離して送給する微粉炭分離送給工程を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第20の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第18の発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記混練工程に送給する微粉炭送給工程と、
前記灰分分離工程で分離された、灰分濃度が低い前記微粉炭を前記スラリ作製工程に送給する灰分分離微粉炭送給工程とを有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第21の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第18から第20の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記循環工程で生成した凝縮水を分離して前記スラリ作製工程へ送給する凝縮水分離工程を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第22の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第16の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記処理工程は、前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離工程を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第23の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第18から第22の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記灰分分離工程は、磁気により分離する磁気分離工程、または比重差により分離する比重分離工程である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第24の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第23の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記脱硫剤として、カルシウムまたはマグネシウムまたはその化合物を用いる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第25の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第24の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記微粉炭と前記脱硫剤および前記水とを混合撹拌する時間は、0.5〜8時間である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第26の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第25の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記スラリの固形分濃度は、20wt%〜40wt%である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第27の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第26の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記脱硫剤担持炭における前記脱硫剤の担持濃度は、前記微粉炭との重量比で2wt%〜8wt%である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第28の発明に係る改質石炭製造方法は、前述した第13から第27の何れか一つの発明に係る改質石炭製造方法であって、
前記脱硫剤担持炭における前記原料石炭中の灰分は、2wt%(ドライベース)以下である
ことを特徴とする。
本発明によれば、高温燃焼されて排ガスとなると、高温燃焼に伴って、脱硫剤の酸化物を超微粒子(粒径:数〜数十nm)の状態で存在させることができる当該脱硫剤が担持された脱硫剤担持炭を含む改質石炭を簡単に製造することができる。前記脱硫剤担持炭の原料として原料石炭の処理により発生する微粉炭を有効利用することから、改質石炭の製造歩留まりが向上し、低コスト化を図ることができる。
本発明の第一の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第二の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第三の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第四の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第五の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第六の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明の第七の実施形態に係る改質石炭製造設備の概略構成図である。 本発明に係る改質石炭製造方法により製造された改質石炭を用いた場合と従来の石炭および炭酸カルシウム(粉末)を用いた場合の脱硫性能の結果を示すグラフである。
本発明に係る改質石炭製造設備および方法の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図1に基づいて説明する。
本実施形態に係る改質石炭製造設備は、褐炭または亜瀝青炭からなる原料石炭を加熱乾燥したときに生じる微粉炭に当該原料石炭中の硫黄(S)のモル量に対して等モル以上の脱硫剤が担持された変性炭(脱硫剤担持炭)と、前記原料石炭を加熱乾燥した乾燥石炭とからなる改質石炭を製造する設備である。なお、原料石炭の組成分析値である全硫黄含有量(wt%)は、特殊なデータではなく、原料石炭の品質として最も基本的に使われるデータであって、原料石炭の産出時や使用時などで実施される、例えば日本工業規格 M8813(2004)に規定される元素分析により得られるデータである。
このような本実施形態に係る改質石炭製造設備100は、図1に示すように、乾燥装置(乾燥手段)101、微粉炭分離装置(第一微粉炭分離手段)111、脱硫剤担持装置(スラリ作製手段)121、混練機(混練手段)105、成形機(成形手段)106、制御装置170などを備える。
乾燥装置101は、受入口から供給された原料石炭11を窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて加熱乾燥(110〜200℃)し水分を除去して水分含有率がほぼ0%の乾燥石炭11aを生成する。このとき、乾燥ガス11abも生成する。乾燥装置101として、例えば、ロータリ式のキルンなどを用いることができる。乾燥装置101の送出口は混練機105の受入口と連絡しており、乾燥装置101で生成した乾燥石炭11aを混練機105に移載可能になっている。乾燥装置101は、基端側が乾燥装置101の前記送出口側と接続し、先端側が乾燥装置101の前記受入口側と接続するガス循環ライン(循環手段)101aを備えており、乾燥ガス11abが流通可能になっている。なお、乾燥石炭11aのうち微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されて乾燥ガス11abと共にガス循環ライン101aを流通する。
微粉炭分離装置111は、ガス循環ライン101aに設けられる。微粉炭分離装置111は、乾燥ガス11abから当該乾燥ガス11abに同伴される微粉炭11aa(粒径:300μm以下)を分離する。微粉炭分離装置111の送出口は、微粉炭搬送ライン151を介して脱硫剤担持装置121の受入口と接続している。微粉炭搬送ライン151にはブロア151aなどが設けられる。微粉炭分離装置111として、例えば、サイクロンやバグフィルタなどを用いることが好ましい。サイクロンを用いる場合には、微粉炭11aaがサイクロンにより乾燥ガス11abから分離され、微粉炭搬送ライン151およびブロア151aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送される。バグフィルタを用いる場合には、振動装置をさらに設置し、微粉炭11aaがバグフィルタにより捕捉され、振動装置によりバグフィルタに振動が付与されることで、当該バグフィルタから落とされ、微粉炭搬送ライン151およびブロア151aにより脱硫剤担持装置121へ気流搬送される。なお、ブロア151aによる気流搬送の代わりに、微粉炭11aaを微粉炭分離装置111から脱硫剤担持装置121に落下送出するようにすることも可能である。
なお、ガス循環ライン101aには、乾燥ガス11abの温度を調整するための熱交換器(図示せず)およびブロア(図示せず)が設けられ、乾燥ガス11abの酸素濃度を調整するための不活性ガス供給源(図示せず)が接続される。これにより、温度および酸素濃度が調整された乾燥ガス11abは、乾燥装置101の前記受入口側へ送給されることになる。
脱硫剤担持装置121は、例えば、処理槽(図示せず)、撹拌翼(図示せず)などを備える。脱硫剤担持装置121は、水供給ライン122aおよび脱硫剤供給ライン123aを介して水供給源122および脱硫剤供給源123と接続しており、脱硫剤担持装置121の前記処理槽内に、水1および脱硫剤2を供給可能になっている。脱硫剤担持装置121の前記受入口に気流搬送された前記微粉炭11aaは、脱硫剤担持装置121の前記処理槽内に入れられる。前記処理槽内に入れられた前記微粉炭11aaと、当該処理槽内に供給された水1および脱硫剤2とは、脱硫剤担持装置121の前記撹拌翼で混合撹拌されて、脱硫剤2から金属イオンが水中に溶出し前記微粉炭11aaと接触することにより、当該微粉炭11aaに存在する水酸基(−OH)やカルボキシル基(−COOH)の水素イオンと前記金属イオンとがイオン交換して当該微粉炭11aaに金属を上述した量で担持した金属担持炭である変性炭(脱硫剤担持炭)が含まれるスラリ12となる。脱硫剤担持装置121による微粉炭11aaへの金属の担持方式として、バッチ方式および流通方式の何れの方式でも利用することができる。バッチ方式の場合には、前記処理槽を2槽以上用意することにより連続運転が可能となる。流通方式の場合には、スクリューコンベアなどを用いることにより連続運転が可能となる。脱硫剤担持装置121の送出口は、スラリ送給ライン152を介して混練機105の前記受入口と接続している。スラリ送給ライン152には、ポンプ152aなどが設けられる。これにより、脱硫剤担持装置121で生成したスラリ12は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105の前記受入口に送給される。
混練機105は、乾燥装置101から移載された乾燥石炭11aと、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより脱硫剤担持装置121から送給されたスラリ12と、バインダ供給源(図示せず)から供給されたバインダ3とを混練することにより混練物13を生成する。混練機105の送出口は成形機106の受入口と連絡しており、混練機105で生成した混練物13を成形機106に移載可能になっている。なお、前記バインダ3として、例えば、アスファルトやコンスターチを用いることができる。
成形機106は、混練物13を圧縮成型してブリケット状の改質石炭14を生成する。
制御装置170は、水供給ライン122aに設けられるポンプ(図示せず)およびバルブ(図示せず)、脱硫剤供給ライン123aに設けられるバルブ(図示せず)、ブロア151a、ポンプ152aなど、改質石炭製造設備100の各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備100の中心となる作動を説明する。
原料石炭11が乾燥装置101に供給されると、乾燥装置101は、原料石炭11を不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて加熱乾燥(110〜200℃)する(処理工程(乾燥工程))。これにより、乾燥石炭11aが生成すると共に、乾燥ガス11abが生成する。乾燥石炭11aは、当該乾燥装置101の前記送出口から混練機105の前記受入口に移載される。乾燥石炭11aのうちの微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されており、乾燥ガス11abと一緒に前記乾燥装置101の前記送出口側からガス循環ライン101aを流通する(循環工程)。
ガス循環ライン101aを流通する乾燥ガス11abおよび微粉炭11aaは、微粉炭分離装置111の受入口に送給される。微粉炭分離装置111は、乾燥ガス11abから微粉炭(粒径:300μm以下)11aaを分離する(分離工程)。微粉炭11aaを分離した乾燥ガス11abは、ガス循環ライン101aに設けられた前記熱交換器および前記不活性ガス供給源により温度および酸素濃度が調整され、ガス循環ライン101aをさらに流通して乾燥装置101の受入口側へ送給される。
微粉炭分離装置111で乾燥ガス11abから分離された微粉炭11aaは、微粉炭搬送ライン151およびブロア151aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送される。
脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送された前記微粉炭11aaは、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽に入れられる。脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、水供給源122および水供給ライン122aを介して水1が供給されると共に、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給される。
前記微粉炭11aaおよび前記水1および前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌される。これにより、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ12を生成する(スラリ作製工程)。スラリ12は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ12と、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物13を生成する(混練工程)。混練物13は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物13を圧縮成形してブリケット状の改質石炭14を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態によれば、原料石炭11を乾燥装置101により加熱乾燥して生じる乾燥石炭11aのうち乾燥ガス11abに同伴される微粉炭11aaを微粉炭分離装置111により分離し脱硫剤担持装置121に気流搬送し、脱硫剤担持装置121にて脱硫剤の金属が担持した微粉炭11aaを含むスラリ12を作製し、乾燥石炭11aとスラリ12とバインダ3とを混練機105により混練して混練物13を生成し、混練物13を成形機106に移載し圧縮成型することによりブリケット状の改質石炭14を製造することができる。改質石炭14は、高温燃焼(温度:1500〜1700℃)されて排ガスとなると、改質石炭14中の金属がイオンとなり、数個のイオンが凝集し、酸素と反応して、金属酸化物のナノ粒子(超微粒子:数〜数十nm)となることから、数μmの粉砕した酸化物(酸化カルシウム)と比べ、比表面積が大きく、反応性が良く、脱硫効率が高いものである。よって、高温燃焼時に発生する硫黄酸化物(SOx)と前記金属酸化物とが容易に反応して、炉内脱硫を行うことができる。原料石炭11を改質するプロセスで発生する微粉炭11aaを有効利用して改質石炭14を製造することから、改質石炭14の製造歩留まりが向上し、低コスト化を図ることができる。
なお、スラリ12の固形分濃度は、20wt%〜40wt%であることが好ましい。これは、スラリ12の固形分濃度が20wt%より低いと、混練機105による混練で混練物13から水が出てきて十分な強度を得られず、単位重量当たりの発熱量が低下して燃料としての価値が低下してしまうからであり、スラリ12の固形分濃度が40wt%より高いと、スラリ12の流動性が低下しスラリ送給ライン152を閉塞する可能性を高めてしまうからである。
脱硫剤担持装置121にて、前記微粉炭11aaおよび前記水1および前記脱硫剤2を混合撹拌する時間、すなわち、前記脱硫剤の金属の前記微粉炭11aaへの担持時間は、0.5〜8時間であることが好ましく、2〜5時間であるとより好ましい。これは、前記担持時間が0.5時間よりも短いと、原料石炭11中の硫黄(S)のモル量に対して等モル以上の金属を微粉炭11aaに担持することができない可能性があるからであり、前記担持時間が8時間よりも長いと、原料石炭11中の硫黄(S)のモル量に対して等モル以上の金属が微粉炭11aaに担持しており作業時間が過剰であり製造コスト増を招いてしまうからである。
前記スラリ12中の金属担持炭における金属担持濃度は、微粉炭11aa(ドライベース)との重量比で2wt%〜8wt%であることが好ましい。これは、前記金属担持濃度が2wt%より低いと乾燥石炭11aおよびバインダ3と混練するスラリ12の量、すなわち、微粉炭11aaの量が多くなり製造コスト増を招いてしまうからであり、前記金属担持濃度が8wt%より多いと、飽和に近いことから、担持時間が長くなり製造コスト増を招いてしまうからである。
混練物13中の前記金属担持炭の割合は、全石炭(乾燥石炭11a、スラリ12中の金属担持炭を構成する微粉炭11aa)との重量比で1wt%〜5wt%であることが好ましい。これは、混練物13中の前記金属担持炭の割合が1wt%より低いと、金属担持炭を含有することで高温燃焼時に金属のナノ粒子を生成し効率良く脱硫するという効果を低くする可能性があるからであり、5wt%より高いと、スラリ12の量、すなわち、水の含有量が多くなり、単位重量当たりの発熱量を低下させる可能性があるからである。
さらに、混練物13の水分含有率は、全体で15wt%未満であることが好ましく、10wt%未満であるとより好ましい。これは、前記混練物13の水分含有率が15wt%より高いと、成形機106で混練物13を成形したときに水を押し出すことから圧縮しにくく、単位重量当たりの発熱量を低下させてしまう可能性があるからである。
前記脱硫剤2として、例えば、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属またはその化合物を用いることが好ましい。
前記カルシウム源として、酸化カルシウム(CaO)や炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化カルシウム(Ca(OH)2)などのカルシウム化合物を用いることが好ましい。
前記マグネシウム源として、酸化マグネシウム(MgO)や炭酸マグネシウム(MgCO3)や水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)などのマグネシウム化合物を用いること好ましい。
前記脱硫剤2が担持される前記微粉炭11aa中の灰分、すなわち、前記スラリ12中の灰分は、2wt%(ドライベース)以下であることが好ましい。これは、前記微粉炭11aa中の灰分が2wt%(ドライベース)よりも多い場合、得られた改質石炭を高温燃焼(温度:1500〜1700℃)したときに、前記灰分が融けて生成するフライアッシュ(粒径:10μm〜20μm)などの石炭灰が前記改質石炭中の金属を取り込み、金属酸化物のナノ粒子による脱硫効率を高める効果が得られにくくなるからである。
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図2に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備に、乾留器、冷却器、不活性化処理装置を追加すると共に、乾留器による乾留で生じた微粉炭を分離する第二微粉炭分離装置などを追加した設備となっており、これ以外は概ね第一の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備200は、図2に示すように、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備100と同じ機器を具備すると共に、乾留器(乾留手段)102、冷却器(冷却手段)103、不活性化処理装置(不活性化処理手段)104、第二微粉炭分離装置(第二微粉炭分離手段)212、制御装置270などをさらに具備する。乾留器102、冷却器103、不活性化処理装置104は、乾燥装置101と混練機105との間に配置される。
本実施形態に係る改質石炭製造設備200においては、乾燥装置101の送出口は、乾留器102の受入口と連絡している。乾留器102は、乾燥装置101から移載された乾燥石炭11aを窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて加熱乾留(300〜500℃前後)することにより、水銀などを含めた揮発成分を除去した乾留石炭11bを生成する。乾留器102として、ロータリ式のキルンなどを用いることが好ましい。乾留器102の送出口は冷却器103の受入口と連絡しており、乾留器102で生成した乾留石炭11bを冷却器103に移載可能になっている。なお、乾留器102内で生成したガスは、冷却器103へ流通可能になっている。乾留石炭11bのうちの微粉炭は、前記ガスに同伴され当該ガスと共に冷却器103に流通可能になっている。
冷却器103は、乾留器102から移載された乾留石炭11bを不活性化雰囲気(酸素濃度1%以下)中で冷却(50〜150℃)して冷却炭11cを生成する。冷却器103の送出口は不活性化処理装置104の受入口と連絡しており、冷却器103で生成した冷却炭11cを不活性化処理装置104に移載可能になっている。なお、冷却器103内のガスは、不活性化処理装置104へ流通可能になっており、前記乾留器102で生成した前記ガスに同伴された前記微粉炭も当該冷却器103内の前記ガスと共に不活性化処理装置104に流通可能になっている。
不活性化処理装置104は、冷却器103から移載された冷却炭11cにおける活性化している表面を不活性化雰囲気(酸素濃度1%以下)中で不活性化処理して表面不活性石炭11dを生成する。このとき、ガス11dbも生成する。不活性化処理装置104の送出口は、混練機105の受入口と連絡しており、不活性化処理装置104で生成した表面不活性石炭11dを混練機105に移載可能になっている。不活性化処理装置105は、基端側が不活性化処理装置104の前記送出口側と接続し、先端側が不活性化処理装置104の前記受入口側と接続するガス循環ライン(ガス循環手段)104aを備えており、不活性化処理装置104で生成したガス11dbが流通可能になっている。表面不活性石炭11dのうち微粉炭と冷却器103内のガスに同伴して不活性化処理装置104内に流通された微粉炭で構成される不活性化処理装置104内の微粉炭(粒径:300μm以下)11daは、ガス11dbに同伴されてガス11dbと共にガス循環ライン104aを流通する。
第二微粉炭分離装置212は、ガス循環ライン104aに設けられる。第二微粉炭分離装置212は、乾留器102で生成したガスを含むガス11dbから当該ガス11dbに同伴される微粉炭11da(粒径:300μm以下)を分離する。第二微粉炭分離装置212の送出口は、微粉炭搬送ライン253を介して脱硫剤担持装置121の前記受入口と接続している。微粉炭搬送ライン253にはブロア253aなどが設けられる。第二微粉炭分離装置212として、上述した微粉炭分離装置111と同様、例えば、サイクロンやバグフィルタなどを用いることができる。ガス11dbに同伴された微粉炭11daは、第二微粉炭分離装置212によりガス11dbから分離され、搬送手段である微粉炭搬送ライン253およびブロア253aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送される。なお、ブロア253aによる気流搬送の代わりに、微粉炭11daを第二微粉炭分離装置212から脱硫剤担持装置121に落下送出するようにすることも可能である。
なお、上述したガス循環ライン104aには、流通するガス11dbの温度を調整するための熱交換器(図示せず)およびブロア(図示せず)が設けられ、ガス11dbの酸素濃度を調整するための不活性ガス供給源(図示せず)が接続される。これにより、温度および酸素濃度が調整されたガス11dbは、不活性化処理装置104の前記受入口側へ送給されることになる。
脱硫剤担持装置121の受入口に気流搬送された前記微粉炭11daも、脱硫剤担持装置121の前記処理槽内に入れられる。前記処理槽内に入れられた前記微粉炭11aa,11daと、当該処理槽内に供給された水1および脱硫剤2とは、前記脱硫剤担持装置121の撹拌翼で混合撹拌されて、脱硫剤から金属イオンが水中に溶出し前記微粉炭11aa,11daと接触することにより、当該微粉炭11aa,11daに存在する水酸基(−OH)やカルボキシル基(−COOH)の水素イオンと前記金属イオンとがイオン交換して当該微粉炭11aa,11daに金属を上述した量で担持した金属担持炭である変性炭(脱硫剤担持炭)が含まれるスラリ22となる。脱硫剤担持装置121で生成したスラリ22は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105の前記受入口に送給される。
混練機105は、不活性化処理装置104から移載された表面不活性石炭11dと、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより脱硫剤担持装置121から送給されたスラリ22と、バインダ供給源(図示せず)から供給されたバインダ3とを混練することにより混練物23を生成する。
制御装置270は、改質石炭製造設備100が具備する各種機器の他に、ブロア235aなど改質石炭製造設備200が具備する各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備200の中心となる作動を説明する。
原料石炭11が乾燥装置101に供給されて生成した乾燥石炭11aは、当該乾燥装置101の前記送出口から乾留器102の前記受入口に移載される。前記乾留器102の前記受入口に移載された乾燥石炭11aは、不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて加熱乾留(300〜500℃前後)されて乾留石炭11bとなり(処理工程(乾留工程))、当該乾留器102の前記送出口から冷却器103の前記受入口に移載される。前記冷却器103の前記受入口に移載された乾留石炭11bは、冷却されて冷却炭11c(50〜150℃)となり(処理工程(冷却工程))、当該冷却器103の前記送出口から不活性化処理装置104の前記受入口に移載される。前記不活性化処理装置104の前記受入口に移載された冷却炭11cは、表面が不活性化処理されて表面不活性石炭11dとなり(処理工程(不活性化処理工程))、当該不活性化処理装置104の前記送出口から混練機105の前記受入口に移載される。乾留器102にて乾燥石炭11aを加熱乾留したときに生成したガスは、冷却器103を介して不活性化処理装置104に流通しており、乾留石炭11bおよび冷却炭11cおよび表面不活性石炭11dの微粉炭11daは、不活性化処理装置104内で生成したガス11dbに同伴される。ガス11dbは、微粉炭11daと一緒に不活性化処理装置104の前記送出口側からガス循環ライン104aを流通する。
ガス循環ライン104aを流通するガス11dbおよび微粉炭11daは、第二微粉炭分離装置212の受入口に送給される。第二微粉炭分離装置212は、ガス11dbから微粉炭(粒径:300μm以下)11daを分離する(第二微粉炭分離工程)。微粉炭11daを分離したガス11dbは、ガス循環ライン104aに設けられた前記熱交換器および前記不活性ガス供給源により温度および酸素濃度が調整され、ガス循環ライン104aをさらに流通して不活性化処理装置104の受入口側へ送給される。
微粉炭分離装置212でガス11dbから分離された微粉炭11daは、微粉炭搬送ライン253およびポンプ253aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送される(搬送工程)。
脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送された前記微粉炭11aa,11daは、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽に入れられる。脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、水供給源122および水供給ライン122aを介して水1が供給されると共に、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給される。
前記微粉炭11aa,11daおよび前記水1および前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌される。これにより、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ22が作製される(スラリ作製工程)。スラリ22は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ22と、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物23を生成する(混練工程)。混練物23は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物23を圧縮成形してブリケット状の改質石炭24を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態によれば、原料石炭11を乾燥装置101により加熱乾燥して生じる乾燥石炭11aのうち乾燥ガス11abに同伴される微粉炭11aaを微粉炭分離装置111により分離し脱硫剤担持装置121に気流搬送すると共に、乾燥石炭11aを乾留器102により加熱乾留して生じる乾留石炭11b、乾留石炭11bを冷却器103により冷却して生じる冷却炭11c、および冷却炭11cを不活性化処理装置104により不活性処理して生じる表面不活性石炭11dのうちガス11dbに同伴される微粉炭11daを第二微粉炭分離装置212により分離し脱硫剤担持装置121に気流搬送し、脱硫剤担持装置121にて脱硫剤の金属が担持した微粉炭11aa,11daを含むスラリ22を作製し、表面不活性石炭11dとスラリ22とバインダ3とを混練機105により混練して混練物23を生成し、混練物23を成形機106に移載し圧縮成型することによりブリケット状の改質石炭24を製造することができる。改質石炭24は、高温燃焼(温度:1500〜1700℃)されて排ガスとなると、改質石炭24中の金属がイオンとなり、数個のイオンが凝集し、酸素と反応して、金属酸化物のナノ粒子(超微粒子:数〜数十nm)となることから、数μmの粉砕した酸化物(酸化カルシウム)と比べ、比表面積が大きく、反応性が良く、脱硫効率が高いものである。よって、高温燃焼時に発生する硫黄酸化物(SOx)と前記金属酸化物とが容易に反応して、炉内脱硫を行うことができる。原料石炭11を改質するプロセスで発生する微粉炭11aa,11daを有効利用して改質石炭24を製造することから、改質石炭24の製造歩留まりが向上し、低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態においても、上述の第一の実施形態と同様の理由により、スラリ22の固形分濃度を20wt%〜40wt%とすることが好ましい。脱硫剤担持装置121における前記微粉炭11aa,11daおよび前記水1および前記脱硫剤2を混合撹拌する時間(前記脱硫剤の金属の前記微粉炭11aa,11daへの担持時間)を0.5〜8時間とすることが好ましい。スラリ22中の金属担持炭における金属担持濃度を微粉炭11aa,11da(ドライベース)との重量比で2wt%〜8wt%とすることが好ましい。混練物23中の前記金属担持炭の割合を全石炭(表面不活性石炭11d、スラリ22中の金属担持炭を構成する微粉炭11aa,11da)との重量比で1wt%〜5wt%とすることが好ましい。混練物23の水分含有率は全体で15wt%未満であることが好ましく、10wt%未満であるとより好ましい。前記微粉炭11aa,11da中の灰分、すなわち、前記スラリ22中の灰分は、2wt%(ドライベース)以下であることが好ましい。
[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図3に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備が具備する乾燥装置を水蒸気により間接的に加熱する機器に特定し、当該第一の実施形態に係る改質石炭製造設備に、水蒸気供給源、水蒸気供給ライン、ドレン管などを追加した設備となっており、これ以外は概ね第一の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備300は、図3に示すように、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備100が具備する乾燥装置101の代わりに、水蒸気61により間接的に原料石炭11を加熱乾燥する乾燥装置301を備える。改質石炭製造設備300は、水蒸気供給源331、水蒸気供給ライン331a、ドレン管332、制御装置370などをさらに具備する。
乾燥装置301は、回転可能な内筒301Aと、内筒301Aの外側を覆う外筒301Bとガス循環ライン(循環手段)301aとを備える。外筒301Bは、水蒸気供給ライン331aを介して水蒸気供給源331と接続している。外筒301Bには、先端側が脱硫剤担持装置121の前記処理槽と連絡するドレン管332の基端側が接続している。内筒301Aの一端側(基端側)に供給された原料石炭11は、内筒301Aの回転に伴って撹拌されながら、当該内筒301Aの他端側(先端側)へ移動していくことになる。このとき、前記内筒301A内の原料石炭11は、外筒301B内に供給された水蒸気61により間接的に加熱されており、当該内筒301Aの他端側にて、水分含有量がほぼ0%の乾燥石炭11aとなる。
乾燥装置301は、上述した改質石炭製造設備100が具備する乾燥装置101と同様、基端側が乾燥装置301の前記送出口側と接続し、先端側が乾燥装置301の前記受入口側と接続するガス循環ライン301aを備えており、乾燥装置301で生成した乾燥ガス11abが流通可能になっている。なお、乾燥石炭11aのうち微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されて乾燥ガス11abと共にガス循環ライン301aを流通する。
なお、ガス循環ライン301aには、乾燥ガス11abの温度を調整するための熱交換器(図示せず)およびブロア(図示せず)が設けられ、乾燥ガス11abの酸素濃度を調整するための不活性ガス供給源(図示せず)が接続される。これにより、温度および酸素濃度が調整された乾燥ガス11abは、乾燥装置301の前記受入口側へ送給されることになる。
制御装置370は、改質石炭製造設備100が具備する各種機器の他に、バルブ332aなど改質石炭製造設備300が具備する各種機器を制御可能になっている。なお、ドレン管332およびバルブ332aなどがドレン手段を構成し、バルブ332aなどが送給量調整手段を構成している。
次に、上述した改質石炭製造設備300の中心となる作動を説明する。
乾燥装置301は、当該乾燥装置301の内筒301Aに原料石炭11を供給されると、蒸気供給源331および水蒸気供給ライン331aを介して乾燥装置301の外筒301B内に供給された水蒸気61により、不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて原料石炭11を加熱乾燥(110〜200℃前後)して(処理工程(乾燥工程))、乾燥石炭11aを生成すると共に、乾燥ガス11abを生成する。乾燥石炭11aのうちの微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されており、乾燥ガス11abと一緒に前記乾燥装置301の前記送出口側からガス循環ライン301aを流通する(循環工程)。
乾燥ガス11abに同伴された微粉炭11aa(粒径:300μm以下)は、微粉炭分離装置111により乾燥ガス11abから分離され(第一微粉炭分離工程)、微粉炭搬送ライン151およびブロア151aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ気流搬送されて、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽に入れられる。なお、微粉炭11aaを分離した乾燥ガス11abは、ガス循環ライン301aに設けられた前記熱交換器および前記不活性ガス供給源により温度および酸素濃度が調整され、ガス循環ライン301aをさらに流通して乾燥装置301の受入口側へ送給される。
前記脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給されると共に、ドレン管332およびバルブ332aにより、水蒸気61が内筒301Aを加熱し冷却して生じたドレン水(90〜100℃)61aが供給される(ドレン工程)。なお、このとき、バルブ332aなどにより前記脱硫剤担持装置121の前記処理槽へのドレン水61aの送給量が調整される(送給量調整工程)。
前記微粉炭11aaおよび前記ドレン水61aおよび前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌されて、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ32となる(スラリ作製工程)。スラリ32は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ32と、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物33を生成する(混練工程)。混練物33は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物33を圧縮成形してブリケット状の改質石炭34を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態によれば、乾燥装置301が水蒸気61により原料石炭11を間接的に加熱乾燥する機器であって、前記原料石炭11の間接的な加熱により水蒸気61が冷却されて生じたドレン水61aを脱硫剤担持装置121へ送給するドレン管332を具備することにより、脱硫剤担持装置121にて、通常の水(常温)と比べて温度の高いドレン水61aを利用でき、通常の水を利用する場合と比べて、微粉炭11aaへの脱硫剤の担持速度が速く、通常の水(常温)を用いた場合よりも、スラリ32中の金属担持炭が速く生成することから、前記処理槽を小型化することができる。さらに、通常の(水)は季節などで温度が変動しこれに応じて担持速度がばらつくが、ドレン水61aは季節などで温度が変化せず安定していることから、微粉炭への金属の担持速度が安定し、均質な金属担持炭を含むスラリ32を生成することができる。そのため、改質石炭34を高温燃焼したときの脱硫率を安定化させることができる。
[第四の実施形態]
本発明の第四の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図4に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備に、改質石炭送給ライン、原料石炭(異炭種)供給ライン、混合機などを追加した設備となっており、これ以外は概ね第一の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備400は、図4に示すように、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備100と同じ機器を具備すると共に、改質石炭送給ライン454、原料石炭供給ライン455、混合機(混合手段)461、制御装置470などをさらに具備する。
改質石炭送給ライン454は、基端側が成形機106の送出口と連絡して設けられる。改質石炭送給ライン454の先端側は、混合機461の受入口と連絡している。
原料石炭供給ライン455は、先端側が混合機461の受入口と連絡して設けられる。
混合機461は、改質石炭送給ライン454により供給された改質石炭14と、原料石炭供給ライン455により供給された原料石炭41とを混合して混合石炭45を生成する。
原料石炭41としては、例えば、原料石炭11(炭種A)と異なる炭種Bであって、当該原料石炭11と比べて、イオン交換法により脱硫剤(金属)2を担持しにくい石炭を用いることが可能である。
制御装置470は、改質石炭製造設備100が具備する各種機器の他に、混合機461など改質石炭製造設備400が具備する各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備400の中心となる作動を説明する。
原料石炭11(炭種A)が乾燥装置101に供給されると、上述した改質石炭製造設備100と同様、乾燥装置101、微粉炭分離装置111、脱硫剤担持装置121、混練機105、成形機106などにより改質石炭14が製造され、改質石炭14が改質石炭送給ライン454により混合機461に送給される。
原料石炭41(炭種B)は、原料石炭供給ライン455により混合機461に供給される。
混合機461は、改質石炭送給ライン454により送給された改質石炭14と原料石炭供給ライン455により供給された原料石炭41とを混合して混合石炭45を生成する(混合工程)。
したがって、本実施形態によれば、改質石炭送給ライン454と原料石炭供給ライン455と混合機461とを具備し、改質石炭送給ライン454により供給された改質石炭14と、原料石炭供給ライン455により供給された原料石炭41とを混合機461により混合して混合石炭45を製造することができることから、脱硫剤2を担持しにくい石炭を原料石炭41として利用でき、脱硫剤2を担持しやすい原料石炭11のみから改質石炭14を製造する場合と比べて、より多様な炭種の石炭を有効に利用することができる。
なお、混合機461にて、改質石炭14と原料石炭41との混合割合は、混練物13中の前記金属担持炭の割合を全石炭(乾燥石炭11a、スラリ12中の金属担持炭を構成する微粉炭11aa、原料石炭41)との重量比で1wt%〜5wt%とすることが好ましい。前記微粉炭11aa中の灰分、すなわち、前記スラリ12中の灰分は、上述の第一の実施形態と同様の理由により、2wt%(ドライベース)以下であることが好ましい。
[第五の実施形態]
本発明の第五の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図5に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備が具備する乾燥装置を粉砕機付きの装置に変更し、灰分分離装置および分離装置などを追加した設備となっており、これ以外は概ね第一の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備500は、図4に示すように、上述した第一の実施形態に係る改質石炭製造設備100と同じ機器を具備すると共に、乾燥装置(処理手段)501、灰分分離装置(灰分分離手段)513、分離装置514、制御装置570などをさらに具備する。
乾燥装置501は、乾燥器(乾燥手段)501Aと粉砕機(粉砕手段)501Bとが一体の装置であって、受入口から供給された原料石炭11を粉砕する(例えば、粒径:300μm以下)と同時に、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて加熱乾燥(例えば、110〜200℃)し、水分を除去して水分含有率がほぼ0%の乾燥石炭を生成する。このとき、乾燥ガス11abも生成すると共に、比重の大きい微粉炭11ba,11bbも生成する。
乾燥装置501は、基端側が乾燥装置501の前記送出口側と接続し、先端側が乾燥装置501の前記受入口側と接続するガス循環ライン(循環手段)501aを備えており、乾燥ガス11abが流通可能になっている。ガス循環ライン501aには、微粉炭分離装置111が設けられている。なお、前記乾燥石炭のうち微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されて乾燥ガス11abと共にガス循環ライン501aを流通する。ガス循環ライン501aには、乾燥ガス11abの温度を調整するための熱交換器(図示せず)およびブロア(図示せず)が設けられ、乾燥ガス11abの酸素濃度を調整するための不活性ガス供給源(図示せず)が接続される。これにより、温度および酸素濃度が調整された乾燥ガス11abは、乾燥装置501の前記受入口側へ送給されることになる。
乾燥装置501は、下部に設けられた下部送出口が落下排出ライン501bを介して灰分分離装置513の受入口と連絡しており、乾燥装置501で生成した比重の大きい微粉炭11ba,11bbを灰分分離装置513に送給可能になっている。なお、落下排出ライン501bなどが落下排出手段を構成している。
灰分分離装置513は、受入口から送給された比重の大きい微粉炭11ba,11bbを、灰分濃度が高い微粉炭(黄鉄鉱硫黄等を含む微粉炭)11bbと、灰分濃度が低い微粉炭11baに分離して、前記微粉炭11bbを除去する。灰分分離装置513は、送給ライン501cを介して乾燥装置501と接続しており、前記微粉炭11baは、送給ライン501cを介して乾燥装置501に戻される。灰分分離装置513として、例えば、磁気により分離する磁気分離装置(磁気分離手段)や、比重差により分離する比重分離装置(比重分離手段)などが挙げられる。
分離装置514は、微粉炭搬送ライン151に連結して設けられる。分離装置514は、第一微粉炭送給ライン555を介して脱硫剤担持装置121の前記受入口と接続し、第二微粉炭送給ライン556を介して混練機105の前記受入口と接続している。
制御装置570は、改質石炭製造設備100が具備する各種機器の他に、改質石炭製造設備500が具備する各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備500の中心となる作動を説明する。
乾燥装置501は、原料石炭11が供給されると、原料石炭11を不活性ガス雰囲気(酸素濃度1%以下)中にて粉砕する(粉砕工程)と共に、加熱乾燥する(乾燥工程)。これにより、乾燥石炭(微粉炭)11aa,11ba,11bbを生成すると共に、乾燥ガス11abが生成する。乾燥石炭11aa,11ba,11bbのうちの微粉炭(粒径:300μm以下)11aaは、乾燥ガス11abに同伴されて、乾燥ガス11abと一緒に前記乾燥装置501の前記送出口側からガス循環ライン501aを流通する。乾燥石炭11aa,11ba,11bbのうちの比重の大きい微粉炭(乾燥ガス11abに同伴されない程度の比重であり、例えば、比重:1.4以上)11ba,11bbは、乾燥装置501の下部送出口から排出され、落下排出ライン501bを介して灰分分離装置513の受入口に送給される(落下排出工程)。
灰分分離装置513の受入口に送給された乾燥石炭(微粉炭)11ba,11bbは、灰分濃度が高い微粉炭11bbと灰分濃度が低い微粉炭11baとに分離され、微粉炭11bbが除去される一方、微粉炭11baが送給ライン501dを介して乾燥装置501に戻され(灰分分離工程)、乾燥装置501にて再び粉砕されると共に加熱乾燥される。すなわち、灰分分離装置513として、磁気分離装置を用いた場合、微粉炭11ba,11bbは、磁気により、黄鉄鉱硫黄を含む微粉炭(磁性のある微粉炭)である、灰分濃度が高い微粉炭11bbと、黄鉄鉱硫黄を含まない微粉炭である、灰分濃度が低い微粉炭11baとに分離されて、微粉炭11ba,11bbから微粉炭11bbが除去される(磁気分離工程)。灰分分離装置513として、比重分離装置を用いた場合、微粉炭11ba,11bbは、比重差により、黄鉄鉱硫黄等を含む微粉炭(相対的に比重の大きい微粉炭)である、灰分濃度が高い微粉炭11bbと、それ以外の微粉炭(相対的に比重の小さい微粉炭)である、灰分濃度が低い微粉炭11baとに分離されて、微粉炭11ba,11bbから微粉炭11bbが除去される(比重分離工程)。
ガス循環ライン501aを流通する乾燥ガス11abおよび微粉炭11aaは、微粉炭分離装置111の受入口に送給される。微粉炭分離装置111は、乾燥ガス11abから微粉炭(粒径:300μm以下)11aaを分離する(第一微粉炭分離工程)。微粉炭11aaを分離した乾燥ガス11abは、ガス循環ライン501aに設けられた前記熱交換器および前記不活性ガス供給源により温度および酸素濃度が調整され、ガス循環ライン101aをさらに流通して乾燥装置501の受入口側へ送給される。
微粉炭分離装置111で分離された微粉炭11aaは、微粉炭搬送ライン151およびブロア151aにより分離装置514の受入口へ気流搬送される。分離装置514の受入口へ気流搬送された微粉炭11aaは、当該分離装置514により分離され、微粉炭11aaの一部である微粉炭11aaaが第一微粉炭送給ライン555を介して脱硫剤担持装置121の受入口に送給され、微粉炭11aaの残部である微粉炭11aabが第二微粉炭送給ライン556を介して混練機105の受入口へ送給される(微粉炭分離送給工程)。
脱硫剤担持装置121の受入口へ送給された前記微粉炭11aaaは、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽に入れられる。脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、水供給源122および水供給ライン122aを介して水1が供給されると共に、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給される。前記微粉炭11aaaおよび前記水1および前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌されて、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ52となる(スラリ作製工程)。スラリ52は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ52と、前記微粉炭11aabと、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物53を生成する(混練工程)。混練物53は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物53を圧縮成形してブリケット状の改質石炭54を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態によれば、上述の第一の実施形態と同様な作用効果を奏することに加え、乾燥装置501により原料石炭11を粉砕すると共に加熱乾燥して生じた乾燥石炭のうち比重の大きい微粉炭が落下排出されて灰分分離装置513に送給され、灰分分離装置513による灰分分離により灰分濃度が高い微粉炭11bbを除去したことにより、乾燥装置による粉砕および加熱乾燥と灰分分離装置による灰分分離とを行わない場合と比べて、改質石炭54に含まれる硫黄分を減らすことができる。
灰分分離装置513により、微粉炭11bbとして原料石炭11中の灰分を取り除き、脱硫剤2を担持する微粉炭11aaaが灰分をほとんど含有しないことから、原料石炭11の灰分含有量の制約はなく、灰分の含有量が多い石炭を原料石炭11として利用でき、灰分の含有量の少ない原料石炭で、灰分分離装置513を介さずに改質石炭を製造する場合と比べて、より多様な炭種の石炭を有効に利用することができる。
なお、本実施形態においても、上述の第一の実施形態と同様の理由により、スラリ52の固形分濃度を20wt%〜40wt%とすることが好ましい。脱硫剤担持装置121における前記微粉炭11aaaおよび前記水1および前記脱硫剤2を混合撹拌する時間(前記脱硫剤の金属の前記微粉炭11aaaへの担持時間)を0.5〜8時間とすることが好ましい。スラリ52中の金属担持炭における金属担持濃度を微粉炭11aaa(ドライベース)との重量比で2wt%〜8wt%とすることが好ましい(脱硫剤の担持率は、飽和担持率の30〜90%であることが好ましい)。混練物53中の前記金属担持炭の割合を全石炭(スラリ52中の金属担持炭を構成する微粉炭11aaa)との重量比で1wt%〜5wt%とすることが好ましい。混練物53の水分含有率は全体で15wt%未満であることが好ましく、10wt%未満であるとより好ましい。
[第六の実施形態]
本発明の第六の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図6に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第五の実施形態に係る改質石炭製造設備が具備する微粉炭分離装置および灰分分離装置の配置を変更した設備となっており、これ以外は概ね第五の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備600は、図6に示すように、上述した第五の実施形態に係る改質石炭製造設備500と同じ機器を具備すると共に、微粉炭送給ライン657、灰分分離微粉炭送給ライン658、制御装置670などを具備する。微粉炭分離装置111は、ガス循環ライン(循環手段)501aに設けられ、送出口が微粉炭送給ライン657を介して混練機105の受入口と接続される。灰分分離装置513は、落下排出ライン501bに設けられ、送出口が灰分分離微粉炭送給ライン658を介して脱硫剤担持装置121の受入口と接続される。微粉炭送給ライン657および灰分分離微粉炭送給ライン658には、ブロア657a,658aがそれぞれ設けられる。なお、微粉炭送給ライン657およびブロア657aなどが微粉炭送給手段を構成している。灰分分離微粉炭送給ライン658およびブロア658aなどが灰分分離微粉炭送給手段を構成している。
制御装置670は、改質石炭製造設備500が具備する各種機器の他に、ブロア657a,658aなど改質石炭製造設備600が具備する各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備600の中心となる作動を説明する。なお、原料石炭11を粉砕および加熱乾燥する工程と、微粉炭を分離する工程とは、上述した改質石炭製造設備500と同じであり、その説明を省略する。
微粉炭分離装置111で分離された微粉炭11aaは、微粉炭送給ライン657およびブロア657aにより混練機105の受入口へ送給される(微粉炭送給工程)。
灰分分離装置513で分離された微粉炭11baは、灰分分離微粉炭送給ライン658およびブロア658aにより脱硫剤担持装置121の受入口へ送給される(灰分分離微粉炭送給工程)。
脱硫剤担持装置121の受入口に送給された前記微粉炭11baは、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽内に入れられる。脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、水供給源122および水供給ライン122aを介して水1が供給されると共に、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給される。前記微粉炭11baおよび前記水1および前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌されて、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ62となる(スラリ作製工程)。スラリ62は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ62と、前記微粉炭11aaと、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物63を生成する(混練工程)。混練物63は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物63を圧縮成形してブリケット状の改質石炭64を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態によれば、上述の第五の実施形態と同様な作用効果を奏することに加え、微粉炭を脱硫剤の担持用と混練用と分離するための装置が不要となり、その分装置および処理を簡略化することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
なお、本実施形態においても、上述の第五の実施形態と同様の理由により、スラリ62の固形分濃度を20wt%〜40wt%とすることが好ましい。脱硫剤担持装置121における前記微粉炭11baおよび前記水1および前記脱硫剤2を混合撹拌する時間(前記脱硫剤の金属の前記微粉炭11baへの担持時間)を0.5〜8時間とすることが好ましい。スラリ62中の金属担持炭における金属担持濃度を微粉炭11ba(ドライベース)との重量比で2wt%〜8wt%とすることが好ましい(脱硫剤の担持率は、飽和担持率の30〜90%であることが好ましい)。混練物63中の前記金属担持炭の割合を全石炭(スラリ62中の金属担持炭を構成する微粉炭11ba)との重量比で1wt%〜5wt%とすることが好ましい。混練物63の水分含有率は全体で15wt%未満であることが好ましく、10wt%未満であるとより好ましい。
[第七の実施形態]
本発明の第七の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法を図7に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第五の実施形態に係る改質石炭製造設備が具備する水供給源を変更した設備となっており、これ以外は概ね第五の実施形態と同様になっている。
本実施形態に係る改質石炭製造設備700は、図7に示すように、上述した第五の実施形態に係る改質石炭製造設備500と同じ機器を具備すると共に、制御装置770および凝縮水分離装置780などをさらに具備する。
凝縮水分離装置780は、ガス循環ライン501aに上方が接続して設けられた凝縮水分離機781と、凝縮水分離機781と凝縮水排出管782を介して接続される貯水タンク783と、貯水タンク783の下部に基端部が接続されると共に、脱硫剤担持装置121に先端部が接続される凝縮水送給管784とを備える。凝縮水排出管782には、流量調整バルブ782aが設けられる。凝縮水送給管784にはポンプ784aが設けられる。
凝縮水分離装置780は、さらに、ガス循環ライン501aに接続される大気排出管501eに上方が接続して設けられた凝縮水分離機785を備える。凝縮水分離機785は、凝縮水排出管786を介して貯水タンク783と接続される。大気放出管501eおよび凝縮水排出管786には、流量調整バルブ501ea,786aがそれぞれ設けられる。なお、前記凝縮水分離装置780などが凝縮水分離手段を構成している。
制御装置770は、改質石炭製造設備500が具備する各種機器の他に、流量調整バルブ501ea,782a,786aおよびポンプ784aなど改質石炭製造設備700が具備する各種機器を制御可能になっている。
次に、上述した改質石炭製造設備700の中心となる作動を説明する。なお、原料石炭11を粉砕および乾燥して得られた微粉炭を灰分分離しつつ、脱硫剤担持用とそれ以外に分離する工程までは、上述した改質石炭製造設備500と同じであり、その説明を省略する。
脱硫剤担持装置121の受入口に送給された前記微粉炭11aaaは、当該脱硫剤担持装置121の前記処理槽内に入れられる。前記脱硫剤担持装置121の前記処理槽には、脱硫剤供給源123および脱硫剤供給ライン123aを介して脱硫剤2が供給されると共に、凝縮水分離装置780により、乾燥ガス11abがガス循環ライン501aおよび大気放出管501eで冷却されて凝縮水(90〜100℃)71を生じ、この凝縮水71が分離されて送給される(凝縮水分離工程)。なお、このとき、ポンプ784aなどにより前記脱硫剤担持装置121の前記処理槽への凝縮水71の送給量が調整される。
前記微粉炭11aaaおよび前記凝縮水71および前記脱硫剤2は、前記処理槽内にて前記撹拌翼により混合撹拌されて、脱硫剤(金属)2が担持された微粉炭を含むスラリ72となる(スラリ作製工程)。スラリ72は、スラリ送給ライン152およびポンプ152aにより混練機105へ送給される。
混練機105は、前記スラリ72と、前記微粉炭11aabと、前記バインダ供給源から供給されたバインダ3とを混練して混練物73を生成する(混練工程)。混練物73は、成形機106に移載される。
成形機106は、混練物73を圧縮成形してブリケット状の改質石炭74を生成する(成形工程)。
したがって、本実施形態に係る改質石炭製造設備700によれば、上述の第五の実施形態と同様な作用効果を奏することに加え、凝縮水分離装置780を具備することにより、ガス循環ライン501aおよび大気放出管501eで生じた凝縮水71をスラリ72の原料として利用することができる。これにより、スラリ作製用の水を得るのに厳しい環境であっても、改質石炭74を製造することができる。
なお、本実施形態においても、上述の第五の実施形態と同様の理由により、スラリ72の固形分濃度を20wt%〜40wt%とすることが好ましい。脱硫剤担持装置121における前記微粉炭11aaaおよび前記水71および前記脱硫剤2を混合撹拌する時間(前記脱硫剤の金属の前記微粉炭11aaaへの担持時間)を0.5〜8時間とすることが好ましい。スラリ72中の金属担持炭における金属担持濃度を微粉炭11aaa(ドライベース)との重量比で2wt%〜8wt%とすることが好ましい(脱硫剤の担持率は、飽和担持率の30〜90%であることが好ましい)。混練物73中の前記金属担持炭の割合を全石炭(スラリ72中の金属担持炭を構成する微粉炭11aaa)との重量比で1wt%〜5wt%とすることが好ましい。混練物73の水分含有率は全体で15wt%未満であることが好ましく、10wt%未満であるとより好ましい。
[他の実施形態]
なお、上記では、原料石炭11を乾燥した乾燥石炭11aを含有する改質石炭14を製造する改質石炭製造設備100を用いて説明したが、前記乾燥石炭11aをさらに乾留し冷却し不活性化処理した表面不活性化石炭を含有する改質石炭を製造する改質石炭製造設備とすることも可能である。
上記では、原料石炭11を熱処理して生じた微粉炭11aa,11daにのみ脱硫剤2を担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリ12,22を有する改質石炭14,24を作製する場合について説明したが、前記スラリ12,22のみならず、原料石炭11をミルなどで粉砕してなる微粉炭に脱硫剤2を担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリをも有する改質石炭を作製することも可能である。このような場合であっても、上述の改質石炭製造設備と同様な作用効果を奏する。
上記では、ガス循環ライン101a,301aに微粉炭分離装置111,111を設けた改質石炭製造設備100,300について説明したが、乾燥装置101,301内で生じた乾燥ガスを排出する排気ラインに微粉炭分離装置を設けた改質石炭製造設備とすることも可能である。
上記では、ガス循環ライン104aに第二微粉炭分離装置212を設けた改質石炭製造設備200について説明したが、不活性化処理装置104内で生じたガスを排出する排気ラインに第二微粉炭分離装置を設けた改質石炭製造設備とすることも可能である。
上記では、混練機105にてスラリ12とバインダ3を混練して混練物13とし、成形機106にて混練物13をブリケット状に成形してなる改質石炭14と原料石炭41を混合機461にて混合してなる混合炭45を製造する改質石炭製造設備400を用いて説明したが、前記原料石炭41を粉砕し、粉砕した前記原料石炭41とスラリ12とバインダ3を混練機105にて混練して混練物とし、成形機106にて当該混練物をブリケット状に圧縮成形してなる改質石炭を製造する改質石炭製造設備とすることも可能である。
上記第一〜第四の実施形態に係る改質石炭製造設備および方法において、微粉炭搬送ライン151に上述の灰分分離装置513を配置し、微粉炭11aaを脱硫剤担持装置121へ送給する前に、前記灰分分離装置513で微粉炭11aaを処理すること(灰分分離工程)により脱硫剤2の担持対象である微粉炭11aaから当該微粉炭11aaに含まれる、灰分濃度が高い微粉炭を除去することが好ましい。このように前記灰分分離装置513で微粉炭11aaを処理するだけで、灰分濃度が高い微粉炭が除去された、灰分濃度が低い微粉炭11aaに脱硫剤2を担持することができるので、原料石炭11の灰分含有量の制約はなく、灰分の含有量の多い石炭を原料石炭11として利用でき、灰分の含有量の少ない原料石炭で、前記灰分分離装置513を介さずに改質石炭を製造する場合と比べて、より多様な炭種の石炭を有効に利用することができる。
本発明に係る改質石炭製造設備および方法の作用効果を確認するために行った実施例を以下に説明するが、本発明は、各種データに基づいて説明する以下の実施例のみに限定されるものではない。
[確認試験]
下記の試験体および比較体に関し、炉内に吹込み高温燃焼(温度:1500〜1700℃)したときの脱硫性能について確認試験を行った。
<試験体の作製>
水に90gの乾燥石炭(平均粒径が75μm〜150μm)と、7.24gの水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を加え、全量を300gとしたものを常温で4時間撹拌することにより4重量%カルシウム担持炭を含むスラリ(スラリ濃度の固形分濃度が30重量%である)とし、4重量%カルシウム担持炭が全体石炭重量の3重量%相当になるように乾燥石炭を前記スラリに添加し混合して得られた改質石炭を試験体とした。
<比較体の作製>
前記試験体と同じ炭種の石炭と、炭酸カルシウム(粒径が2μm〜10μm)とを混合したものを比較体とした。
<試験>
上述した試験体を炉内吹き込み高温燃焼(温度:1500〜1700℃)したところ、図8に示す結果が得られた。上述した比較体も、試験体と同様に、炉内に吹込み高温燃焼(温度:1500〜1700℃)したところ、図5に示す結果が得られた。
<評価>
試験体は、比較体と比べて、脱硫率が高いことが確認された。
カルシウム/硫黄(モル比)が0.5であるときに試験体の脱硫率が40%であることから、カルシウム/硫黄(モル比)を1とすると、試験体の脱硫率が80%となることが推測された。
したがって、本試験によれば、カルシウムが担持された石炭を含むスラリと乾燥石炭とを混合したものを炉内に吹き込み高温燃焼した方が、石炭と炭酸カルシウム(粒径が2μm〜10μm)とを混合したもの炉内に吹込み高温燃焼する場合と比べて、脱硫率が向上することが明らかとなった。
本発明に係る改質石炭製造設備および方法は、高温燃焼時に脱硫剤の超微粒子を発生できる改質石炭を低コストで製造することができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
1 水
2 脱硫剤
3 バインダ
11 原料石炭(炭種A)
11a 乾燥石炭
11aa 微粉炭
11ab 乾燥ガス
11b 乾留石炭
11c 冷却炭
11d 表面不活性石炭
11da 微粉炭
11db ガス
12 スラリ
13 混練物
14 改質石炭
22 スラリ
23 混練物
24 改質石炭
32 スラリ
33 混練物
34 改質石炭
41 原料石炭(炭種B)
45 混合石炭
61 水蒸気
61a ドレン水
100 改質石炭製造設備
101 乾燥装置
102 乾留器
103 冷却器
104 不活性化処理装置
105 混練機
106 成形機
111 微粉炭分離装置
121 脱硫剤担持装置
122 水供給源
122a 水送給ライン
123a 脱硫剤送給ライン
151 微粉炭搬送ライン
151a ブロア
152 スラリ送給ライン
152a ポンプ
170 制御装置
200 改質石炭製造設備
212 第二微粉炭分離装置
253 微粉炭搬送ライン
253a ブロア
270 制御装置
300 改質石炭製造設備
301 乾燥装置
301A 内筒
301B 外筒
301a ガス循環ライン
331 水蒸気供給源
331a 水蒸気供給ライン
332 ドレン管
332a 流量調整弁
370 制御装置
400 改質石炭製造設備
454 改質石炭送給ライン
455 原料石炭供給ライン
461 混合機
470 制御装置
500 改質石炭製造設備
501 乾燥装置
501A 乾燥器
501B 粉砕機
513 灰分分離装置
514 分離装置
570 制御装置
600 改質石炭製造設備
670 制御装置
700 改質石炭製造設備
770 制御装置
780 凝縮水分離装置

Claims (28)

  1. 褐炭又は亜瀝青炭からなる原料石炭を処理する処理手段と、
    前記処理手段で処理された前記原料石炭の一部と水および脱硫剤とを混合撹拌して、当該脱硫剤が前記原料石炭に担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリを作製するスラリ作製手段と、
    前記処理手段で処理された前記原料石炭の残部と前記スラリとバインダとを混練する混練手段と、
    前記混練手段で得られた混練物をブリケット状に成形して改質石炭を得る成形手段とを備え、
    前記処理手段は、
    前記原料石炭を乾燥ガスにより乾燥する乾燥手段と、
    前記乾燥ガスを循環させる循環手段と、
    前記循環手段に設けられ、前記乾燥ガスに同伴される微粉炭を分離する第一微粉炭分離手段とを有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  2. 請求項1に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記処理手段は、前記乾燥手段で乾燥された前記原料石炭を乾留する乾留手段と、前記乾留手段で乾留された前記原料石炭を冷却する冷却手段と、前記冷却手段で冷却された前記原料石炭を不活性化処理する不活性化処理手段とを有し、
    前記乾留手段または前記冷却手段または前記不活性化処理手段の少なくとも何れか一つにて生成したガスに同伴される微粉炭を分離する第二微粉炭分離手段と、
    前記第二微粉炭分離手段で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製手段へ搬送する搬送手段とを備える
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  3. 請求項1または請求項2に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記乾燥手段は、前記原料石炭を水蒸気により間接加熱する機器であり、
    前記水蒸気が前記原料石炭を間接加熱して生じたドレン水を前記スラリ作製手段へ送給するドレン手段と、
    前記ドレン手段に設けられ、前記ドレン水の前記スラリ作製手段への送給量を調整する送給量調整手段と、
    を備える
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記成形手段で得られた前記改質石炭と、前記原料石炭とは異なる種類の石炭とを混合する混合手段を備える
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  5. 請求項1に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記処理手段は、前記原料石炭を粉砕する粉砕手段を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  6. 請求項5に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記処理手段は、
    前記乾燥手段および前記粉砕手段で前記原料石炭が処理されてなる微粉炭のうち比重の大きい微粉炭を落下排出する落下排出手段と、
    前記落下排出手段により排出された比重の大きい前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離手段を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  7. 請求項6に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記第一微粉炭分離手段により分離された前記微粉炭を前記スラリ作製手段と前記混練手段とに分離して送給する微粉炭分離送給手段を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  8. 請求項6に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記第一微粉炭分離手段により分離された前記微粉炭を前記混練手段に送給する微粉炭送給手段と、
    前記灰分分離手段により分離された、灰分濃度が低い前記微粉炭を前記スラリ作製手段に送給する灰分分離微粉炭送給手段とを有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  9. 請求項6から請求項8の何れか一項に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記循環手段で生成した凝縮水を分離して前記スラリ作製手段へ送給する凝縮水分離手段を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  10. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記処理手段は、前記第一微粉炭分離手段で分離された前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離手段を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  11. 請求項6から請求項10の何れか一項に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記灰分分離手段は、磁気により分離する磁気分離手段、または比重差により分離する比重分離手段である
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  12. 請求項1から請求項11の何れか一項に記載された改質石炭製造設備であって、
    前記脱硫剤は、カルシウムまたはマグネシウムまたはその化合物である
    ことを特徴とする改質石炭製造設備。
  13. 褐炭又は亜瀝青炭からなる原料石炭を処理する処理工程と、
    前記処理工程で処理された前記原料石炭の一部と水および脱硫剤とを混合撹拌して、当該脱硫剤が前記原料石炭に担持してなる脱硫剤担持炭を含むスラリを作製するスラリ作製工程と、
    前記処理工程で処理された前記原料石炭の残部と前記スラリとバインダとを混練する混練工程と、
    前記混練工程で得られた混練物をブリケット状に成形して改質石炭を得る成形工程とを備え、
    前記処理工程は、
    前記原料石炭を乾燥ガスにより乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥ガスを循環させる循環工程と、
    前記循環工程にて、前記乾燥ガスに同伴される微粉炭を分離する第一微粉炭分離工程とを有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  14. 請求項13に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記処理工程は、前記乾燥工程で乾燥された前記原料石炭を乾留する乾留工程と、前記乾留工程で乾留された前記原料石炭を冷却する冷却工程と、前記冷却工程で冷却された前記原料石炭を不活性化処理する不活性化処理工程とを有し、
    前記乾留工程または前記冷却工程または前記不活性化処理工程の少なくとも何れか一つにて生成したガスに同伴される微粉炭を分離する第二微粉炭分離工程と、
    前記第二微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製工程へ搬送する搬送工程とを備える
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  15. 請求項13または請求項14に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記乾燥工程は、前記原料石炭を水蒸気により間接加熱する機器を用いて行い、
    前記水蒸気が前記原料石炭を間接加熱して生じたドレン水を前記スラリ作製工程へ送給するドレン工程と、
    前記ドレン工程にて、前記ドレン水の前記スラリ作製工程への送給量を調整する送給量調整工程と、
    を備える
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  16. 請求項13から請求項15の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記成形工程で得られた前記改質石炭と、前記原料石炭とは異なる種類の石炭とを混合する混合工程を備える
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  17. 請求項13に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記処理工程は、前記原料石炭を粉砕する粉砕工程を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  18. 請求項17に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記処理工程は、
    前記乾燥工程および前記粉砕工程で前記原料石炭が処理されてなる微粉炭のうち比重の大きい微粉炭を落下排出する落下排出工程と、
    前記落下排出工程で排出された比重の大きい前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離工程を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  19. 請求項18に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記スラリ作製工程と前記混練工程とに分離して送給する微粉炭分離送給工程を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  20. 請求項18に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を前記混練工程に送給する微粉炭送給工程と、
    前記灰分分離工程で分離された、灰分濃度が低い前記微粉炭を前記スラリ作製工程に送給する灰分分離微粉炭送給工程とを有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  21. 請求項18から請求項20の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記循環工程で生成した凝縮水を分離して前記スラリ作製工程へ送給する凝縮水分離工程を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  22. 請求項13から請求項16の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記処理工程は、前記第一微粉炭分離工程で分離された前記微粉炭を、灰分濃度が低い微粉炭と、灰分濃度が高い微粉炭とに分離する灰分分離工程を有する
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  23. 請求項18から請求項22の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記灰分分離工程は、磁気により分離する磁気分離工程、または比重差により分離する比重分離工程である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  24. 請求項13から請求項23の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記脱硫剤は、カルシウムまたはマグネシウムまたはその化合物である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  25. 請求項13から請求項24の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記微粉炭と前記脱硫剤および前記水とを混合撹拌する時間は、0.5〜8時間である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  26. 請求項13から請求項25の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記スラリの固形分濃度は、20wt%〜40wt%である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  27. 請求項13から請求項26の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記脱硫剤担持炭における前記脱硫剤の担持濃度は、前記微粉炭との重量比で2wt%〜8wt%である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
  28. 請求項13から請求項27の何れか一項に記載された改質石炭製造方法であって、
    前記脱硫剤担持炭における前記原料石炭中の灰分は、2wt%(ドライベース)以下である
    ことを特徴とする改質石炭製造方法。
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