[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る決済システムの構成例を示した図である。図1に示すように、決済システムは、情報処理装置1,2と、端末装置3と、ネットワーク4と、カードネットワーク5と、を有している。
情報処理装置1は、例えば、サーバである。情報処理装置1は、例えば、インターネットを利用して商品販売を行う店舗(例えば、EC店舗)によって管理されている。
情報処理装置2は、例えば、サーバである。情報処理装置2は、クレジットカード会社によって管理されている。
端末装置3は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末などである。端末装置3は、例えば、情報処理装置1を管理するEC店舗から、商品を購入するユーザによって操作される。ユーザは、例えば、情報処理装置2を管理するクレジットカード会社のクレジットカードを所有し、そのクレジットカードを用いて、EC店舗から商品を購入することができる。
ネットワーク4は、例えば、インターネットである。ネットワーク4は、情報処理装置1,2と、端末装置3とを相互に接続している。すなわち、情報処理装置1,2および端末装置3は、ネットワーク4を介して、通信を行うことができる。
カードネットワーク5は、情報処理装置1と情報処理装置2とを接続するネットワークである。情報処理装置1,2は、カードネットワーク5を用いて、例えば、CAFIS(登録商標:Credit And Finance Information System)により通信を行い、ユーザの利用限度額やカードが不正使用されていないか等の有効性の確認を行うことができる。
以下で詳細に説明するが、図1の決済システムでは、クレジットカード会社が管理する情報処理装置2は、EC店舗から商品を購入しようとしているユーザに対し、ワンタイムの決済情報(1度限りの決済情報)を発行する。ユーザは、情報処理装置2から発行されるワンタイムの決済情報を用いて、商品の決済を行う。
図2、図3は、決済システムの処理の流れの例を示したシーケンス図である。図2、図3には、情報処理装置1と、情報処理装置2と、端末装置3との間の決済処理のシーケンスが示してある。図2、図3に示すシーケンスは、図2、図3に示す丸で囲った「A」において、処理が続いている。決済システムは、例えば、ユーザがEC店舗から商品を選んで購入しようとするとき、図2、図3に示すシーケンスの処理を実行する。
まず、端末装置3は、ユーザから、EC店舗が管理する情報処理装置1へのログイン操作を受付ける(ステップS1)。これにより、端末装置3は、EC店舗が管理する情報処理装置1へのアクセスが可能となる。
次に、情報処理装置1は、端末装置3からのログインを受付けると、ショッピング画面の画面データを端末装置3に送信する(ステップS2)。
次に、端末装置3は、情報処理装置1から送信されたショッピング画面の画面データをディスプレイに表示する(ステップS3)。これにより、端末装置3のユーザは、情報処理装置1を管理するEC店舗の商品を閲覧することができる。そして、ユーザは、購入したい商品を選ぶことができる。
次に、端末装置3は、ユーザから、購入したい商品の情報を受付ける(ステップS11)。
次に、端末装置3は、ステップS11にて、ユーザから、購入したい商品の情報を受付けると、商品購入要求を情報処理装置1に送信する(ステップS12)。端末装置3は、商品購入要求を送信する際、ユーザが選択した商品(ユーザが購入しようとしている商品)の情報も情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1は、端末装置3から商品購入要求を受信する(ステップS13)。その際、情報処理装置1は、端末装置3から送信された、ユーザが選択した商品の情報も受信する。
次に、情報処理装置1は、ステップS13にて、ユーザが選択した商品の情報を受信すると、受信した商品に関する購入商品情報を生成する(ステップS14)。そして、情報処理装置1は、生成した購入商品情報を端末装置3に送信する。
購入商品情報は、以下でも説明するが、ユーザがEC店舗から購入しようとしている商品に関する情報を有している。例えば、購入商品情報には、ユーザが購入しようとしている商品を識別する情報、その商品の金額、およびその商品を販売するEC店舗を識別する情報が含まれている。
次に、端末装置3は、情報処理装置1から送信される購入商品情報を受信する(ステップS15)。
次に、端末装置3は、ステップS15にて受信した購入商品情報をディスプレイに表示する(ステップS16)。
次に、端末装置3は、ユーザから、クレジットカード会社が管理する情報処理装置2へのログイン操作を受付ける(ステップS21)。これにより、端末装置3は、クレジットカード会社が管理する情報処理装置2へのアクセスが可能となる。
なお、端末装置3のディスプレイには、ステップS16の処理によって、購入商品情報の画面(EC店舗のウェブサイト)が表示されている。ユーザは、EC店舗のウェブサイトをディスプレイに表示させたまま、クレジットカード会社の情報処理装置2にログインし、EC店舗のウェブサイトと、クレジットカード会社のウェブサイトとをディスプレイに表示する。または、ユーザは、EC店舗のウェブサイトを閉じて、情報処理装置2にログインし、クレジットカード会社のウェブサイトのみをディスプレイに表示するようにしてもよい。この場合、ユーザは、ステップS16にて、端末装置3のディスプレイに表示された購入商品情報を控えておく。
次に、情報処理装置2は、端末装置3からのログインを受付けると、信用承認要求画面の画面データを端末装置3に送信する(ステップS22)。
次に、端末装置3は、情報処理装置2から送信された信用承認要求画面の画面データをディスプレイに表示する(ステップS23)。これにより、端末装置3のユーザは、情報処理装置2を管理するクレジットカード会社に対し、ユーザが所有するクレジットカードの信用承認の要求を行うことができる。そして、ユーザは、EC店舗から購入したい商品の決済を行うための決済情報の発行を、情報処理装置2から受けることができる。
次に、端末装置3は、ユーザから、信用承認要求を受付ける(ステップS31)。その際、端末装置3は、ユーザから、クレジットカードのカード情報と、ステップS16にて、ディスプレイに表示された購入商品情報とを受付ける。クレジットカードのカード情報には、例えば、PAN情報およびクレジットカードの有効期限が含まれる。
次に、端末装置3は、ステップS31にて、ユーザから、信用承認要求を受付けると、信用承認要求情報を情報処理装置2に送信する(ステップS32)。端末装置3は、信用承認要求情報を情報処理装置2に送信する際、ステップS31にて、ユーザから受付けたカード情報および購入商品情報も情報処理装置2に送信する。
端末装置3は、クレジットカード会社のウェブサイトから、ユーザのクレジットカードのカード情報と、購入商品情報とをクレジットカード会社の情報処理装置2に送信する。すなわち、ユーザのカード情報は、EC店舗の情報処理装置1を経由せずに、クレジットカード会社の情報処理装置2に送信される。従って、ユーザのカード情報は、EC店舗の情報処理装置1に保有されることがない。
次に、情報処理装置2は、端末装置3から信用承認要求情報を受信する(ステップS33)。その際、情報処理装置2は、端末装置3から送信されたカード情報および購入商品情報も受信する。
次に、情報処理装置2は、ステップS33にて受信したカード情報に基づいて、信用承認要求を行ったユーザの信用承認を行う(ステップS34)。
次に、情報処理装置2は、信用承認要求を行ったユーザの信用承認が正当であった場合、ワンタイムの決済情報を発行する(ステップS35)。その際、情報処理装置2は、発行した決済情報と、ステップS33にて受信した購入商品情報とを対応付けて、記憶装置に記憶する。これにより、情報処理装置2が発行した決済情報は、どの購入商品情報に対して発行されたものかが分かる。
次に、情報処理装置2は、ステップS35にて発行した決済情報を、端末装置3に送信する(ステップS36)。
次に、端末装置3は、情報処理装置2から送信された決済情報を受信する(ステップS37)。端末装置3は、受信した決済情報をディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、情報処理装置2から発行された決済情報を用いて、EC店舗から購入したい商品の決済を行うことが可能となる。
次に、端末装置3は、ユーザから、決済要求を受付ける(ステップS41)。その際、端末装置3は、ユーザから、ステップS16にて、ディスプレイに表示された購入商品情報と、ステップS37にて受信した決済情報とを受付ける。
次に、端末装置3は、ステップS41にて、ユーザから、決済要求を受付けると、決済要求情報を情報処理装置1に送信する(ステップS42)。端末装置3は、決済要求情報を情報処理装置1に送信する際、ステップS41にて、ユーザから受付けた購入商品情報および決済情報も情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1は、端末装置3から送信された決済要求情報を情報処理装置2に転送する(ステップS43)。その際、情報処理装置1は、端末装置3から送信される購入商品情報および決済情報も情報処理装置2に転送する。
次に、情報処理装置2は、情報処理装置1から転送される決済要求情報を受信する(ステップS44)。その際、情報処理装置2は、情報処理装置1から転送される購入商品情報および決済情報も受信する。
次に、情報処理装置2は、ステップS44にて受信した購入商品情報および決済情報に基づいて、決済認証を行う(ステップS45)。例えば、情報処理装置2は、ステップS44にて受信した購入商品情報および決済情報と、ステップS35にて記憶装置に記憶した購入商品情報および決済情報とに基づいて、決済認証を行う。より具体的には、情報処理装置2は、ステップS44にて受信した購入商品情報および決済情報の各々が、対応付けられて、記憶装置に記憶されているか否か判定し、決済認証を行う。情報処理装置2は、ステップS44にて受信した購入商品情報および決済情報の各々が、対応付けられて、記憶装置に記憶されている場合、ユーザの決済は正当であると判定する。
次に、情報処理装置2は、ステップS45の決済認証が正当であった場合、売上処理を行う(ステップS46)。例えば、情報処理装置2は、ユーザが商品を購入したEC店舗の口座に、商品の代金を振り込む。そして、情報処理装置2は、売上処理を行った旨を、情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1は、情報処理装置2からの売上処理の通知を受けて、売上登録処理および商品出荷処理を行う(ステップS47)。例えば、情報処理装置1は、ユーザが購入した商品の代金が振り込まれたことを記憶装置に記憶する。また、情報処理装置1は、商品がユーザに送付されたときは、その日付を記憶装置に記憶する。情報処理装置1は、売上登録処理および商品出荷処理が終了すると、決済が終了した旨を端末装置3に送信する。
次に、端末装置3は、情報処理装置1から決済が終了した旨を受信する(ステップS48)。端末装置3は、情報処理装置1から決済が終了した旨を受信すると、例えば、その情報をディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、購入したい商品の購入が完了したことを認識できる。
このように、クレジットカード会社の情報処理装置2は、情報処理装置1を経由してカード情報を受信するのではなく、端末装置3からカード情報と購入商品情報とを受信する。そして、情報処理装置2は、受信したカード情報と購入商品情報とに基づいて、決済情報を発行して端末装置3に送信し、端末装置3から送信される購入商品情報と発行した決済情報とに基づいて、ユーザの購入しようとしている商品の決済認証を行う。
これにより、上記の決済システムでは、ユーザのカード情報が情報処理装置1に保有されることなく、商品取引を行うことができ、ユーザのカード情報が、例えば、EC店舗の情報処理装置1から流出して、悪用されるということが防止できる。
なお、情報処理装置1と端末装置3との通信には、例えば、SLL通信を利用してもよい。また、情報処理装置2と端末装置3との通信には、例えば、SLL通信を利用してもよい。これにより、例えば、装置間で送受信される購入商品情報や決済情報のセキュリティを確保することができる。
また、情報処理装置1と情報処理装置2との通信には、CAFISを利用してもよい。これにより、例えば、ステップS43の転送処理やステップS46の売上処理の通知のセキュリティを確保することができる。
また、情報処理装置1は、ステップS43にて、端末装置3からの決済要求情報を情報処理装置2に転送する際、端末装置3から情報処理装置2へ送信される決済情報を記憶してもよい。決済情報は、クレジットカードのカード情報ではなく、また、ワンタイムな情報(決済が1度限りにおいて有効な情報)なので、流出した場合でも、第三者による悪用を抑制することができる。
また、情報処理装置1は、複数あってもよい。そして、複数の情報処理装置1のそれぞれは、異なるEC店舗によって管理されていてもよい。また、情報処理装置2も複数あってもよい。そして、複数の情報処理装置1のそれぞれは、異なるクレジットカード会社によって管理されていてもよい。
図4は、端末装置3の商品選択画面例を示した図である。図2のステップS3で説明したように、ユーザが端末装置3を用いて、EC店舗の情報処理装置1にログインすると、端末装置3のディスプレイには、ショッピング画面が表示される。端末装置3のユーザは、ショッピング画面にて、EC店舗の商品を閲覧し、購入したい商品を選ぶための画面へ進むと、端末装置3のディスプレイには、図4に示す画面11aが表示される。
ユーザは、画面11aの選択欄11aaにて、購入したい商品を選択する。そして、ユーザは、選択した商品の情報を情報処理装置1へ送信するため、ボタン11abを押下(クリック)する。すると、端末装置3は、選択欄11aaで選択された商品の情報を情報処理装置1へ送信する。図4の例の場合、ユーザは、購入したい商品として、「商品A」を選択している。そして、端末装置3は、ボタン11abが押下されると、「商品A」の情報を情報処理装置1に送信する。
図5は、端末装置3の購入商品情報の画面例を示した図である。図5に示す画面11bは、例えば、端末装置3が図2のステップS16の処理を実行すると、端末装置3のディスプレイに表示される。
例えば、情報処理装置1は、図2のステップS14で説明したように、端末装置3から、ユーザの購入したい商品の情報を受信すると、受信した商品に関する購入商品情報を生成し、生成した購入商品情報を端末装置3に送信する。端末装置3は、情報処理装置1が生成した購入商品情報を受信すると(図2のステップS15)、画面11bをディスプレイに表示する(図2のステップS16)。
端末装置3は、画面11bの表示欄11baに、情報処理装置2から受信した購入商品情報を表示する。例えば、表示欄11baには、「商品A」の購入商品情報が表示されている。より具体的には、表示欄11baには、「商品A」を識別する情報と、「商品A」の購入先であるEC店舗を識別する情報とを含む「購入No.」が表示されている。また、表示欄11baには、「商品A」の金額が表示されている。なお、表示欄11baに示す「123456789」の部分が、例えば、「商品A」を識別する情報であり、表示欄11baに示す「K00000001」の部分が、例えば、「商品A」の購入先のEC店舗を識別する情報である。
端末装置3は、画面11bの説明部11bbに、クレジットカード会社から「決済No.」(決済情報)を発行してもらい、発行してもらった「決済No.」を入力欄11bcに入力するように促す情報を表示する。これにより、ユーザは、クレジットカード会社の情報処理装置2にログインし、「商品A」の決済を行うための、決済情報(決済No.)を取得しなければならないことを認識できる。
端末装置3は、ボタン11bdが押下されると、表示欄11baに表示された購入商品情報(商品を識別する情報および店舗を識別する情報を含む「決済No.」と、商品の「金額」)と、入力欄11bcに入力された「決済No.」とをEC店舗の情報処理装置1へ送信する。
なお、図5では、まだ決済No.は、発行されていないため、入力欄11bcには、決済No.は入力されていない。従って、端末装置3は、例えば、ボタン11bdが押下されると、「エラー」等を表示する。
図6は、端末装置3の信用承認要求の画面例を示した図である。図6に示す画面12aは、端末装置3が図3のステップS23の処理を実行すると、端末装置3のディスプレイに表示される。
例えば、図5で説明したように、ユーザは、EC店舗から商品を購入するのに、クレジットカード会社の情報処理装置2にログインして、「決済No.」を発行してもらう必要がある。端末装置3は、ユーザから、情報処理装置2へのログイン操作を受付け(図3のステップS21)、情報処理装置2が信用承認要求画面の画面データを送信すると(図3のステップS22)、画面12aをディスプレイに表示する(図3のステップS23)。
端末装置3は、画面12aの説明部12aaに、EC店舗で生成された購入商品情報(購入No.および金額)を、入力欄12abに入力するよう促す情報を表示する。これにより、ユーザは、図5の表示欄11baに表示された購入No.「123456789−K00000001」と金額「1,234円」とを、画面12aの入力欄12abに入力すればよいことが分かる。
端末装置3は、画面12aの説明部12acに、ユーザのクレジットカードのカード番号と有効期限とを、入力欄12ad,12aeに入力するよう促す情報を表示する。これにより、ユーザは、画面12aの入力欄12ad,12aeに、クレジットカードのカード番号と有効期限とを入力すればよいことが分かる。
端末装置3は、ユーザによって、ボタン12afが押下されると、入力欄12abに入力された購入商品情報(商品を識別する情報と店舗を識別する情報とを含む購入No.および金額)と、入力欄12adに入力されたカード番号(PAN情報)と、入力欄12aeに入力された有効期限とを、情報処理装置2に送信する(図3のステップS32)。
なお、情報処理装置2は、端末装置3から「購入商品情報」、「カード番号」、および「有効期限」を受信すると(図3のステップS33)、ユーザのクレジットカードの信用承認を行い(図3のステップS34)、決済情報を発行する(図3のステップS35)。そして、情報処理装置2は、発行した決済情報を、端末装置3に送信する(図3のステップS36)。
図7は、端末装置3の決済情報表示の画面例を示した図である。図7に示す画面12bは、端末装置3が図3のステップS37の処理を実行すると、端末装置3のディスプレイに表示される。例えば、端末装置3は、情報処理装置2から決済情報を受信すると、ディスプレイに画面12bを表示する。
端末装置3は、画面12bの表示欄12baに決済情報(決済No.)を表示する。図7の例の場合、ユーザが購入しようとしている商品の購入No.「123456789−K00000001」に対し、決済No.「00000001」が発行されている。
図8は、端末装置3の決済情報の入力画面例を示した図である。図8に示す画面13aは、図5に示した画面11bと同じである。ただし、図8の画面13aは、図5の画面11bに対し、入力欄13aaに「決済No.」が入力されているところが異なる。
ユーザは、情報処理装置2から決済No.が発行されると、発行された決済No.を入力欄13aaに入力する。図8の例では、ユーザが、図7の表示欄12baに表示された決済No.「00000001」を、画面13aの入力欄13aaに入力した例を示している。
端末装置3は、ユーザによって、ボタン13abが押下されると、入力欄13aaに入力された「決済No.」と、表示欄13acに表示されている「購入No.」および「金額」とを、EC店舗の情報処理装置1へ送信する(図3のステップS42)。
なお、情報処理装置1は、端末装置3から送信された「決済No.」、「購入No.」、および「金額」を、情報処理装置2へ転送する(図3のステップS43)。情報処理装置2は、情報処理装置1から転送された「決済No.」、「購入No.」、および「金額」を受信すると、決済認証(図3のステップS45)および売上処理(図3のステップS46)を行い、売上処理が終了した旨を情報処理装置1へ通知する。そして、情報処理装置1は、決済が終了した旨を端末装置3に通知する。
図9は、端末装置3の商品決済画面例を示した図である。図9に示す画面13bは、端末装置3が図3のステップS48の処理を実行すると、端末装置3のディスプレイに表示される。例えば、端末装置3は、情報処理装置1から決済が終了した旨を受信すると、ディスプレイに画面13bを表示する。
端末装置3は、画面13bの説明部13baに、決済が終了した旨を表示する。端末装置3は、ボタン13bbが押下されると、商品の購入処理を終了する。
図10は、情報処理装置1の機能ブロックの一例を示した図である。図10に示すように、情報処理装置1は、受信部21と、購入商品情報生成部22と、売上登録処理部23と、送信部24と、商品情報記憶部25と、管理情報記憶部26と、を有している。
受信部21は、情報処理装置2および端末装置3からデータを受信する。
購入商品情報生成部22は、受信部21によって、端末装置3からユーザが購入しようとしている商品の情報が受信されると、受信した商品に関する購入商品情報を生成する。
売上登録処理部23は、受信部21によって、情報処理装置2から決済が終了した旨の通知が受信されると、売上登録処理を行う。また、売上登録処理部23は、商品がユーザに送付されたとき、商品出荷処理を行う。
送信部24は、情報処理装置2および端末装置3にデータを送信する。
商品情報記憶部25は、EC店舗が取り扱っている商品の情報を記憶する。
管理情報記憶部26は、ユーザが購入しようとしている商品に関する情報を記憶する。
図11は、商品情報記憶部25のデータ構成例を示した図である。図11に示すように、商品情報記憶部25は、商品No.25aと、商品名25bと、金額25cとを記憶する。
商品No.25aは、情報処理装置1を管理している、EC店舗が取り扱っている商品を識別する情報である。
商品名25bは、情報処理装置1を管理している、EC店舗が取り扱っている商品の商品名称である。
金額25cは、情報処理装置1を管理している、EC店舗が取り扱っている商品の金額である。
例えば、図11に示す商品情報記憶部25により、商品No.25aが「123456789」の商品名25bは、「商品A」であることが分かる。また、「商品A」の金額25cは、「1,234円」であることが分かる。
送信部24は、例えば、図2のステップS2のショッピング画面送信の際、商品情報記憶部25に記憶されている商品の情報を送信する。これにより、端末装置3は、EC店舗が取り扱っている商品の商品名26aや金額25cをディスプレイに表示することができる。
図12は、管理情報記憶部26のデータ構成例を示した図である。図12に示すように、管理情報記憶部26は、商品名26aと、ユーザID26bと、購入商品情報26cと、決済情報26dと、決済要求情報26eと、売上登録情報26fと、商品発送情報26gと、を記憶する。
商品名26aは、ユーザが購入しようとしている商品の商品名である。
ユーザID26bは、商品を購入しようとしているユーザのユーザIDである。ユーザID26bは、例えば、ユーザがEC店舗の情報処理装置1にログインするとき(図2のステップS1)に用いられるユーザIDである。
購入商品情報26cは、ユーザが購入しようとしている商品に関する情報である。購入商品情報26cは、店舗情報26caと、商品No.26cbと、金額26ccと、を有している。
店舗情報26caは、ユーザが購入しようとしている商品の購入先の店舗を識別する情報である。
商品No.26cbは、ユーザが購入しようとしている商品を識別する情報である。
金額26ccは、ユーザが購入しようとしている商品の金額である。
決済情報26dは、ユーザが購入しようとしている商品に対し、情報処理装置2が発行した決済情報である。
決済要求情報26eは、ユーザが端末装置3を用いて、決済要求情報を情報処理装置2に送信したか否かを示す情報である。例えば、受信部21は、図3のステップS43にて、決済要求情報を受信すると、決済要求情報26eを「有」にする。一方、受信部21が、決済要求情報を受信していない場合は、例えば、決済要求情報26eは、「無」となっている。
売上登録情報26fは、クレジットカード会社の情報処理装置2によって、商品の売上処理が行われたか否かを示す情報である。例えば、情報処理装置2が、図3のステップS46にて売上処理を行い、その旨の通知を受信部21が受信すると、売上登録処理部23は、売上登録情報26fを「済」する。一方、受信部21が、売上処理を行った旨の情報を受信していない場合は、例えば、決済要求情報26eは、「未」となっている。
なお、売上登録情報26fが「済」になると、それに対応する各情報は、商品を購入したユーザの情報となる。例えば、売上登録情報26fが「済」となった購入商品情報26cは、ユーザが購入した商品の購入商品情報となる。
商品発送情報26gは、ユーザが購入した商品の発送日を示す情報である。例えば、売上登録処理部23は、ユーザが購入した商品がユーザに発送されると、その発送日をEC店舗の従業員等から受付け、商品発送情報26gを管理情報記憶部26に記憶する。
例えば、図12に示す「商品A」は、売上登録情報26fが「済」となっている。従って、商品名26aが「商品A」である商品は、ユーザID26bが「xxxx」のユーザが購入した商品の商品名である。また、ユーザID26bが「xxxx」のユーザが「商品A」を購入するのに発行された決済情報26dは、「00000001」であることが分かる。また、「商品A」の発送日は、商品発送情報26gより、「aa/bb/cc」であることが分かる。なお、「商品A」の売上登録情報26fが「未」であった場合は、「商品A」は、ユーザが購入しようとしている商品の商品名26aを示していることになる。
図13は、情報処理装置2の機能ブロックの一例を示した図である。図13に示すように、情報処理装置2は、受信部31と、信用承認部32と、決済情報発行部33と、決済認証部34と、売上処理部35と、送信部36と、記憶部39と、を有している。
受信部31は、情報処理装置1および端末装置3からデータを受信する。受信部31は、第1の受信部31aおよび第2の受信部31bを有している。第1の受信部31aは、情報処理装置1が生成した、ユーザが購入しようとしている商品に関する購入商品情報と、ユーザのクレジットカードのカード情報とを、ユーザの端末装置3から受信する。第2の受信部31bは、ユーザの端末装置3から送信される購入商品情報と決済情報とを受信する。
信用承認部32は、受信部31が端末装置3から受信したユーザのクレジットカードのカード情報に基づいて、クレジットカードの信用承認を行う。
決済情報発行部33は、信用承認部32の信用承認結果に基づいて、商品の決済を行うための決済情報を発行する。
決済認証部34は、受信部31が受信した、端末装置3から送信された購入商品情報と決済情報とに基づいて、ユーザが購入しようとしている商品の決済認証を行う。
売上処理部35は、決済認証部34の決済認証結果に基づいて、EC店舗の売上処理を行う。
送信部36は、情報処理装置1および端末装置3にデータを送信する。
記憶部39は、顧客情報記憶部37と、決済情報記憶部38と、有している。顧客情報記憶部37は、ユーザのクレジットカードに関する情報を記憶する。
決済情報記憶部38は、端末装置3から受信したユーザのカード情報、ユーザが購入しようとしている商品の購入商品情報、および決済情報発行部33が発行した決済情報を記憶する。
図14は、顧客情報記憶部37のデータ構成例を示した図である。図14に示すように、顧客情報記憶部37は、ユーザID37aと、PAN情報37bと、カード有効期限37cと、を記憶する。顧客情報記憶部37に記憶されるこれらの情報は、例えば、ユーザがクレジットカード会社とクレジットカード契約を行ったときに記憶される。
ユーザID37aは、クレジットカード契約を行ったユーザの識別情報である。ユーザは、例えば、ユーザID37aによって、図3のステップS21で説明した、情報処理装置2へのログインを行うことができる。
PAN情報37bは、ユーザが所有するクレジットカードのPAN情報を示す。
カード有効期限37cは、ユーザが所有するクレジットカードの有効期限を示す。
例えば、図13の信用承認部32は、顧客情報記憶部37を参照することにより、ユーザのクレジットカードの信用承認を行うことができる。より具体的には、図3のステップS21にてログインしたユーザは、図3のステップS32にて、信用承認要求情報を情報処理装置2に送信する。その際、ユーザのカード情報(PAN情報および有効期限)は、情報処理装置2に送信され、情報処理装置2の受信部31は、ユーザのカード情報を受信する。信用承認部32は、図3のステップS21にてログインしたユーザのユーザID37aと、受信部31によって受信されたカード情報とに基づいて顧客情報記憶部37を参照し、ユーザのクレジットカードの信用承認を行うことができる。
図15は、決済情報記憶部38のデータ構成例を示した図である。図15に示すように、決済情報記憶部38は、PAN情報38aと、決済情報38bと、購入商品情報38cと、を記憶する。
PAN情報38aは、ユーザが所有するクレジットカードのPAN情報を示す。
決済情報38bは、決済情報発行部33が発行した決済情報である。
購入商品情報38cは、ユーザが購入しようとしている商品に関する情報である。購入商品情報38cは、店舗情報38caと、商品No.38cbと、金額38ccと、を有している。
店舗情報38caは、ユーザが購入しようとしている商品の購入先の店舗を識別する情報である。
商品No.38cbは、ユーザが購入しようとしている商品を識別する情報である。
金額38ccは、ユーザが購入しようとしている商品の金額である。
例えば、端末装置3は、ユーザからの信用承認要求の受付けに応じて(図3のステップS31)、信用承認要求情報を情報処理装置2に送信する(図3のステップS32)。その際、端末装置3は、ユーザから受付けたカード情報と購入商品情報とを情報処理装置2に送信する。
情報処理装置2の信用承認部32は、端末装置3から送信されたカード情報に基づいて、信用承認要求を行ってきたユーザの信用承認を行う(図3のステップS34)。決済情報発行部33は、信用承認部32によって、信用承認要求を行ってきたユーザが正当であると判定されると、信用承認要求を行ってきたユーザに対し、決済情報を発行する(図3のステップS35)。そして、決済情報発行部33は、発行した決済情報と、信用承認要求とともに送信されてきたユーザのカード情報(PAN情報38a)と、購入商品情報38cとを対応付けて、決済情報記憶部38に記憶する。
なお、図15では、カード情報のうちのPAN情報38aを決済情報記憶部38に記憶しているが、有効期限も対応付けて記憶してもよい。
また、決済情報記憶部38は、カード情報(PAN情報38a)を記憶しなくてもよい。すなわち、決済情報発行部33は、発行した決済情報39bに対し、端末装置3から送信された購入商品情報38cのみを対応付けて、決済情報記憶部38に記憶するようにしてもよい。
図16は、情報処理装置1の購入商品情報の生成動作例を示したフローチャートである。EC店舗の情報処理装置1は、端末装置3から商品購入要求が送信されると(図2のステップS12)、以下の処理を実行する。
まず、受信部21は、端末装置3から商品購入要求を受信する(ステップS51)。受信部21は、端末装置3から商品購入要求を受信する際、ユーザが選択した、購入しようとしている商品の情報も受信する。
次に、購入商品情報生成部22は、受信部21によって受信された、ユーザが選択した商品に基づいて、購入商品情報を生成する(ステップS52)。例えば、購入商品情報生成部22は、ユーザが選択した商品を識別する情報(商品No.)と、商品の購入先である店舗を識別する情報(店舗情報)と、商品の金額と、を含む購入商品情報を生成する。
次に、購入商品情報生成部22は、ステップS52にて生成した購入商品情報を管理情報記憶部26に記憶する(ステップS53)。その際、購入商品情報生成部22は、ステップS51にて受信された、ユーザが選択した商品の商品名26aと、商品を購入しようとしているユーザのユーザID26bとを対応付けて、生成した購入商品情報26cを管理情報記憶部26に記憶する。
次に、送信部24は、ステップS52にて、購入商品情報生成部22によって生成された購入商品情報を、ユーザの端末装置3に送信する(ステップS54)。
これにより、端末装置3のユーザは、情報処理装置1によって生成された購入商品情報を用いて、クレジットカード会社の情報処理装置2から、商品の決済を行うための決済情報を発行してもらうことができる。
図17は、情報処理装置1の決済要求情報の転送、売上登録、および商品出荷処理の動作例を示したフローチャートである。EC店舗の情報処理装置1は、端末装置3から決済要求情報が送信されると(図3のステップS42)、以下の処理を実行する。
まず、受信部21は、端末装置3から決済要求情報を受信する(ステップS61)。その際、受信部21は、端末装置3から送信される購入商品情報と決済情報とを受信する。
次に、受信部21は、受信した購入商品情報と決済情報とに基づいて、管理情報記憶部26を更新する(ステップS62)。例えば、受信部21は、管理情報記憶部26を参照し、受信した購入商品情報に対応する決済情報26dの欄に、受信した決済情報を記憶する。また、受信部21は、管理情報記憶部26を参照し、受信した購入商品情報に対応する決済要求情報26eを、「無」から、決済要求があったことを示す「有」に変更する。
次に、送信部24は、ステップS61にて、受信された商品購入情報と決済情報とを、クレジットカード会社の情報処理装置2へ転送する(ステップS63)。
なお、情報処理装置2は、購入商品情報と決済情報とに基づいて決済認証を行い(図3のステップS45)、売上処理を行うと、売上処理を行った旨の通知を情報処理装置1に対して行う(図3のステップS46)。
次に、受信部21は、情報処理装置2から、売上処理の通知を受信する(ステップS64)。
次に、売上登録処理部23は、ユーザが購入した商品の売上処理および商品出荷処理を行う(ステップS65)。例えば、売上登録処理部23は、管理情報記憶部26の売上登録情報26fを、「未」から、売上処理が行われたことを示す「済」に変更する。また、売上登録処理部23は、商品がユーザに発送された場合、その発送日を示す商品発送情報26gを管理情報記憶部26に記憶する。
次に、送信部24は、決済が終了した旨を端末装置3に送信する(ステップS66)。これにより、ユーザは、商品購入手続きが完了したことが分かる。
このように、EC店舗の情報処理装置1は、ユーザのカード情報を記憶することなく、管理情報記憶部26にて、ユーザが購入しようとしている商品またはユーザが購入した商品の情報を管理する。これにより、決済システムは、ユーザとクレジットカード会社以外の第三者に、カード情報が保有されないよう商品取引を行うことができる。
図18は、情報処理装置2の決済情報発行処理例を示したフローチャートである。クレジットカード会社の情報処理装置2は、端末装置3から信用承認要求が送信されると(図3のステップS32)、以下の処理を実行する。
まず、受信部31は、端末装置3から、信用承認要求情報を受信する(ステップS71)。その際、受信部31は、端末装置3から送信されるカード情報と購入商品情報とを受信する。
次に、信用承認部32は、ステップS71にて受信されたカード情報に基づいて、ユーザのクレジットカードの信用承認処理を行う(ステップS72)。例えば、信用承認部32は、ユーザがログインした際(図3のステップS21)に用いたユーザID37aに基づいて、顧客情報記憶部37を参照し、そのユーザID37aに対応するユーザのPAN情報37bおよびカード有効期限37cを取得する。信用承認部32は、顧客情報記憶部37から取得したユーザのPAN情報37bおよびカード有効期限37cと、受信部31が受信したPAN情報37bおよびカード有効期限37cとを比較して、ユーザのクレジットカードの信用認証処理を行う。
次に、信用承認部32は、ステップS72の信用承認処理に基づいて、クレジットカードの信用承認ができたか否か判定する(ステップS73)。例えば、信用承認部32は、ステップS72の比較結果が一致した場合、クレジットカードの信用承認ができたと判定し、ステップS74の処理へ移行する(S73のyes)。信用承認部32は、ステップS72の比較結果が一致しなかった場合、クレジットカードの信用承認ができなかったと判定し、ステップS77の処理へ移行する(S73のNo)。
決済情報発行部33は、ステップS73にて、信用承認部32がクレジットカードの信用承認ができたと判定した場合、ワンタイムの決済情報を発行する(ステップS74)。
次に、決済情報発行部33は、ステップS74にて発行した決済情報を決済情報記憶部38に記憶する(ステップS75)。その際、決済情報発行部33は、ステップS71にて受信されたユーザのカード情報(PAN情報38a)と、購入商品情報38cとを対応付けて、発行した決済情報38bを決済情報記憶部38に記憶する。
次に、送信部36は、ステップS74にて発行された決済情報を端末装置3に送信する(ステップS76)。
ステップS73にて、信用承認部32がクレジットカードの信用承認ができなかったと判定した場合、送信部36は、クレジットカードの信用承認ができなかった旨を端末装置3に送信する(ステップS77)。
このように、クレジットカード会社の情報処理装置2は、ユーザが商品の決済をするための決済情報を発行する。
図19は、情報処理装置2の決済処理例を示したフローチャートである。クレジットカード会社の情報処理装置2は、EC店舗の情報処理装置1から、端末装置3の決済要求情報が転送されると(図3のステップS43)、以下の処理を実行する。
まず、受信部31は、情報処理装置1から、決済要求情報を受信する(ステップS81)。その際、受信部31は、情報処理装置1から転送される購入商品情報と決済情報とを受信する。
次に、決済認証部34は、ステップS81にて受信された購入商品情報と決済情報とに基づいて、ユーザが購入しようとしている商品の決済認証処理を行う(ステップS82)。例えば、決済認証部34は、決済情報記憶部38を参照し、受信部31が受信した購入商品情報に対応する決済情報38bを取得し、取得した決済情報38bと、受信部31が受信した決済情報とを比較して、ユーザが購入しようとしている商品の決済認証処理を行う。
次に、決済認証部34は、ステップS82の決済認証処理に基づいて、ユーザの商品の決済認証が正当か否か判定する(ステップS83)。例えば、決済認証部34は、ステップS82の比較結果が一致した場合、決済認証が正当であると判定し、ステップS84の処理へ移行する(S83のYes)。決済認証部34は、ステップS82の比較結果が一致しない場合、決済認証が正当でないと判定し、ステップS86の処理へ移行する(S83のNo)。
売上処理部35は、ステップS83にて、決済認証部34が決済認証を正当であると判定した場合、売上処理を行う(ステップS84)。例えば、売上処理部35は、ユーザが商品を購入したEC店舗の口座に商品の代金を振り込む。
なお、決済認証部34は、売上処理部35によって売上処理が行われると、売上処理が行われた商品のPAN情報38a、決済情報38b、および購入商品情報38cを決済情報記憶部38から削除する。または、決済認証部34は、売上処理が行われた商品の決済情報38bを、例えば、売上処理が行われた旨を示す情報(例えば、「0」)に書き換えてもよい。これにより、決済情報38bは、ワンタイムな情報とすることができる。
次に、送信部36は、売上処理を行った旨を、EC店舗の情報処理装置1に送信する(ステップS85)。
ステップS83にて、決済認証部34が決済認証を正当でないと判定した場合、送信部36は、決済認証は不正当である旨を情報処理装置1に介して端末装置3に送信する(ステップS86)。
このように、クレジットカード会社の情報処理装置2は、ユーザのクレジットカードのカード情報ではなく、ワンタイムで発行した決済情報によって、ユーザが購入しようとしている商品の決済を行う。
図20は、情報処理装置のハードウェア構成例を示した図である。情報処理装置1は、例えば、図20に示すような、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置41と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置42と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置43と、有線又は無線により通信ネットワークと接続するための通信インターフェイス(I/F)44と、マウス、キーボード、タッチセンサーやタッチパネルなどの入力装置45と、液晶ディスプレイなどの表示装置46と、DVD(Digital Versatile Disk)などの持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行う読み書き装置47と、を備えるコンピュータで実現することができる。
例えば、図10の受信部21、購入商品情報生成部22、売上登録処理部23、および送信部24の機能は、補助記憶装置43などから主記憶装置42にロードされた所定のプログラムを演算装置41が実行することで実現される。受信部21および送信部24は、例えば、演算装置41が通信I/F44を利用することで実現される。商品情報記憶部25および管理情報記憶部26は、例えば、演算装置41が主記憶装置42または補助記憶装置43を利用することで実現される。
なお、上記の所定のプログラムは、例えば、読み書き装置47により読み取られた記憶媒体からインストールされてもよいし、通信I/F44を介してネットワークからインストールされてもよい。
情報処理装置2についても上記と同様である。例えば、図13の受信部31、信用承認部32、決済情報発行部33、決済認証部34、売上処理部35、および送信部36の機能は、補助記憶装置43などから主記憶装置42にロードされた所定のプログラムを演算装置41が実行することで実現される。受信部31および送信部36は、例えば、演算装置41が通信I/F44を利用することで実現される。顧客情報記憶部37および決済情報記憶部38は、例えば、演算装置41が主記憶装置42または補助記憶装置43を利用することで実現される。
このように、クレジットカード会社の情報処理装置2の受信部31は、EC店舗の情報処理装置1が生成した、ユーザが購入しようとしている商品に関する購入商品情報と、ユーザのクレジットのカード情報とを、ユーザの端末装置3から受信する。信用承認部32は、受信部31が受信したカード情報に基づいて、ユーザのクレジットカードの信用承認を行う。決済情報発行部33は、信用承認部32の信用承認結果に基づいて、商品の決済を行うための決済情報を発行する。決済情報記憶部38は、決済情報発行部33が発行した決済情報と、受信部31が受信した購入商品情報とを対応付けて記憶する。送信部36は、決済情報発行部33の発行した決済情報をユーザの端末装置3に送信する。受信部31は、ユーザの端末装置3から送信される購入商品情報と決済情報とを受信する。そして、決済認証部34は、決済情報記憶部38に記憶された購入商品情報および決済情報と、受信部31によって受信された購入商品情報および決済情報とに基づいて、ユーザの商品の決済認証を行う。これにより、ユーザは、ユーザとクレジットカード会社以外であるEC店舗に、カード情報が保有されないよう商品取引ができ、カード情報が悪用されるのを防止することができる。
なお、上記では、情報処理装置1は、ユーザが購入しようとして選択した1つの商品に対し、1つの購入商品情報を生成するとしたが、ユーザが、例えば、1度に複数の商品を購入する場合、複数の商品に対し、1つのユニークな購入商品情報を生成してもよい。例えば、購入商品情報生成部22は、ユーザが購入しようとして選択した複数の商品に対し、1つのユニークな商品No.を付与し、その商品No.と、EC店舗の情報と、複数の商品の合計金額とを含む購入商品情報を生成してもよい。
また、情報処理装置1は、EC店舗から委託を受けた業者によって管理されていてもよい。また、その業者は、複数のEC店舗から委託を受けていてもよい。
また、上記のカード情報は、PAN情報と有効期限とを含むとしたが、セキュリティコードを含んでいてもよい。すなわち、情報処理装置2は、セキュリティコードを含むカード情報に基づいて、決済情報を発行するようにしてもよい。
また、購入商品情報には、商品の金額は含まれていなくてもよい。
また、情報処理装置1は、管理情報記憶部26に記憶した決済情報26dを用いて、CAFISにより、ユーザのクレジットカードの限度額等の問い合わせもできる。
また、情報処理装置1の売上登録処理部23は、情報処理装置2から、売上処理を行った旨を受信すると、管理情報記憶部26の売上登録情報26fを「済」にするとしたが、情報処理装置2から売上処理を行った旨を受信した日付を、売上登録情報26fとして管理情報記憶部26に記憶してもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、決済情報に有効期間を設ける。そして、クレジットカード会社の情報処理装置は、決済情報を発行してから所定日が経過すると、その決済情報を無効にする。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図21は、第2の実施の形態に係る決済情報記憶部のデータ構成例を示した図である。図21において、図15と同じものには同じ符号が付してある。
図21に示すように、クレジットカード会社の情報処理装置2の決済情報記憶部50は、決済情報発行日51を記憶する。例えば、決済情報発行部33は、図18のステップS75にて、決済情報を記憶する際、その日付を決済情報発行日51として決済情報記憶部50に記憶する。すなわち、決済情報発行部33は、決済情報の発行日を決済情報発行日51として決済情報記憶部50に記憶する。
決済認証部34は、図19のステップS83の判定処理において、決済認証が正当であると判定しても、ステップS81にて受信された決済情報の受信日が、決済情報発行日51より所定の日にちが経過している場合、ステップS86の処理へ移行する。すなわち、決済認証部34は、決済情報を発行してから所定の日にちが経過した場合には、その決済情報は不正当であると判定する。そして、売上処理部35は、売上処理を行わない。
このように、決済認証部34は、受信部31によって決済情報が受信された日が、決済情報記憶部50に記憶された日付より所定の日にちを経過していた場合、商品の決済は不正当であると判定する。これにより、決済システムは、決済情報が悪用されるのを防止することができる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、ユーザは、EC店舗が提供する画面(ウェブサイト)とは別に、クレジットカード会社の画面(ウェブサイト)を立ち上げた(図3のステップS21)。第3の実施の形態では、ユーザがクレジットカード会社の画面を立ち上げなくても、EC店舗の画面において、商品取引を可能にする。第3の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図22は、第3の実施の形態に係るユーザ登録画面例を示した図である。端末装置3は、例えば、図2のステップS3の処理によって、ディスプレイに表示したショッピング画面に、ユーザ登録を行うためのボタンを表示する。端末装置3は、例えば、ショッピング画面に表示されたユーザ登録を行うためのボタンが押下されると、ディスプレイに画面61aを表示する。なお、画面61aの画像データは、EC店舗の情報処理装置1から送信される。
端末装置3は、画面61aの説明部61aaに、ユーザが利用(契約)しているクレジットカード会社を選択するように促す情報を表示する。これにより、ユーザは、選択欄61abにおいて、利用しているクレジットカードのクレジットカード会社を選択すればよいことが分かる。
端末装置3は、画面61aの説明部61acに、選択したクレジットカード会社の情報処理装置2にログインするためのログイン情報を入力するように促す情報を表示する。これにより、ユーザは、入力欄61adに、利用しているクレジットカードのログイン情報を入力すればよいことが分かる。
端末装置3は、ユーザによって、ボタン61aeが押下されると、選択欄61abで選択されたクレジットカード会社と、入力欄61adに入力されたクレジットカード会社のログイン情報とを、EC店舗の情報処理装置1に送信する。
なお、画面61aでのユーザ登録は、1度行えばよい。情報処理装置1に送信された、選択欄61abで選択されたクレジットカード会社の情報と、入力欄61adに入力されたログイン情報は、情報処理装置1に記憶され、その後の情報処理装置2へのログインに用いられる。
図23は、端末装置3の購入商品情報の画面例を示した図である。図23に示す画面61bは、端末装置3が図2のステップS16の処理を実行すると、端末装置3のディスプレイに表示される。
例えば、情報処理装置1は、図2のステップS14で説明したように、端末装置3から、ユーザの購入したい商品の情報を受信すると、受信した商品に関する購入商品情報を生成し、生成した購入商品情報を端末装置3に送信する。端末装置3は、情報処理装置1が生成した購入商品情報を受信すると(図2のステップS15)、図23の画面61bをディスプレイに表示する(図2のステップS16)。端末装置3は、画面61bの表示欄61baに、情報処理装置1が生成した商品購入情報を表示する。
画面61bは、図5で説明した画面11bに対し、決済No.(決済情報)を入力する入力欄11bcが表示されていない。第3の実施の形態では、以下で説明するように、ユーザは、情報処理装置2によって発行される「決済No.」を入力しなくて済むようになっている。
端末装置3は、ボタン61bbが押下されると、EC店舗の情報処理装置1に対し、クレジットカード会社の情報処理装置2にログインするよう要求する。情報処理装置1は、端末装置3からの要求に応じて、図22において登録された、ユーザが利用しているクレジットカード会社の情報と、ログイン情報とに基づいて、ユーザが利用しているクレジットカード会社の情報処理装置2にログインする。情報処理装置2の送信部36は、情報処理装置1を介したユーザからのログインに応じて、カード情報を入力するための画面の画像データを端末装置3に送信する。
図24は、端末装置3のカード情報入力画面例を示した図である。図24に示す画面62aは、図23に示した画面61bのボタン61bbが押下されると、端末装置3のディスプレイに表示される。画面62aの画像データは、情報処理装置2の送信部36から送信される。
画面62aは、例えば、ポップアップ画面としてディスプレイに表示される。従って、図24には、図23に示した画面61bの一部も示してある。
端末装置3は、画面62aの説明部62aaに、ユーザにクレジットカードのカード情報を入力するように促す情報を表示する。これにより、ユーザは、入力欄62abにカード番号を入力し、入力欄62acに有効期限を入力すればよいことが分かる。
端末装置3は、ボタン62adが押下されると、入力欄62ab,62acに入力されたカード番号と有効期限とを、情報処理装置1を経由せずに、情報処理装置2に送信する。その際、端末装置3は、画面61bに表示されている購入商品情報も情報処理装置2に送信する。
なお、情報処理装置2の信用承認部32は、端末装置3から送信されたカード情報に基づいて、信用承認を行う。そして、決済情報発行部33は、信用承認部32によって、ユーザのクレジットカードの承認がされた場合、決済情報を発行し、端末装置3に送信する。
図25は、端末装置3の決済情報の通知画面例を示した図である。図25に示す画面62bは、図24に示した画面62aのボタン62adが押下されると、端末装置3のディスプレイに表示される。
図24で説明したように、画面62aのボタン62adが押下され、情報処理装置2によって、ユーザのクレジットカードの信用承認が行われると、情報処理装置2の送信部36から決済No.が送信される。端末装置3は、情報処理装置2から送信された決済No.を受信し、画面62bの表示欄62baに表示する。
端末装置3は、ボタン62bbが押下されると、表示欄62baに表示されている決済No.と、画面62bの表示欄62bcに表示されている商品購入情報とを情報処理装置2に送信する。そして、情報処理装置2は、受信した決済No.と商品購入情報とに基づいて、決済認証を行う(ステップS45)。
このように、情報処理装置2の送信部36は、端末装置3が、EC店舗の情報処理装置1が生成した購入商品情報を表示している画面61bにおいて、画面61b上に表示されたボタン61bbが押下された場合、ユーザのカード情報を入力するための画面62aの画像データを端末装置3に送信する。これにより、ユーザは、EC店舗の画面とは別に、クレジットカード会社の画面を立ち上げずに、商品の取引を行うことができる。
また、情報処理装置2の決済情報発行部33が発行した決済情報は、図25で説明したように、端末装置3のディスプレイ(画面62aの表示欄62ba)に表示される。従って、ユーザは、決済情報発行部33が発行した決済情報を端末装置3に入力しなくても、ボタン62bbを押下することにより、決済情報を情報処理装置2に送信することができる。
上述した情報処理装置1,2の機能構成は、情報処理装置1,2の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。情報処理装置1,2の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、上述したシーケンスおよびフローチャートの各処理単位は、情報処理装置1,2の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。情報処理装置1,2の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であり、また、各実施の形態を組み合わせることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、本発明は、決済方法、決済処理を行うプログラム、当該プログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。