JP2016038408A - オートフォーカス装置、及び、標本観察装置 - Google Patents

オートフォーカス装置、及び、標本観察装置 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な広さの捕捉範囲を確保しつつ、フレア光が発生する対物レンズを用いた場合であっても合焦状態を検出可能なオートフォーカス技術を提供する。
【解決手段】AF装置100は、対物レンズ13を備える顕微鏡装置10用のAF装置である。AF装置100は、光を検出する2分割PD117と、結像レンズ114を有するオートフォーカス光学系と、結像レンズ114と2分割PD117の受光面との間に配置された絞り116を有している。絞り116には開口が形成されていて、その開口径をΦAPとし、標本Sで反射した光をオートフォーカス光学系が2分割PD117の受光面に集光させている状態での絞り116における正規光の光束径をΦLDとするとき、AF装置100は以下の条件式を満たす。
2.1 < ΦAP/(2・ΦLD)
【選択図】図1

Description

本発明は、オートフォーカス装置、及び、オートフォーカス装置を備えた標本観察装置に関する。
顕微鏡の分野で利用されているオートフォーカス技術の一つとして、例えば、特許文献1に記載されているようなアクティブ方式のオートフォーカス技術が知られている。この方式は、対物レンズの瞳面を2分割した一方の領域を介して標本に照射したオートフォーカス用の光(以降、AF光と記す)を複数の受光素子を備えた光検出器で検出して、その検出信号に基づいて合焦状態を検出するものである。
上述した方式のオートフォーカス技術は、工業系顕微鏡、生物系顕微鏡を問わず採用されている。しかしながら、生物系顕微鏡でオートフォーカスの対象となる面は、工業系顕微鏡でオートフォーカスの対象となる面に比べて反射率が低いため、生物系顕微鏡で検出されるAF光は工業系顕微鏡よりも少なくS/N比も低い。このため、生物系顕微鏡では、対物レンズやオートフォーカス装置の光学系のレンズ面で反射したAF光(以降、フレア光と記す)の影響により合焦状態の検出が正しく行われないといった事態が生じやすく、フレア光が発生する対物レンズの使用に制約がある。
このような課題に対しては、例えば、対物レンズのレンズ面に、赤外域の光(IR光)であるAF光の反射を抑えるためのAR(Anti-Reflection coat)コートを施して、フレア光の発生を抑制するといった対処法が知られている。
特開2006−293222号公報
しかしながら、一般に、特定波長の光に対する反射率を下げるためのARコートは、他の波長の光に対しては比較的高い反射率を有する。このため、AF光(IR光)に対する反射率を下げるためのARコートを対物レンズに施すと、その対物レンズでは、可視光に対する反射率が増加することになり、好ましくない。従って、フレア光が発生する対物レンズであっても、合焦状態を正しく検出することができるオートフォーカス装置が求められている。
また、近年のオートフォーカス装置(以降、AF装置と記す)は、コンティニュアスAFと呼ばわる機能を有しているものが少なくない。コンティニュアスAFは、一時的に合焦状態から外れても直ぐに合焦状態に復帰させて合焦状態を維持する機能であり、例えば、継続的に標本を観察するタイムラプス観察などにおいて有益である。コンティニュアスAFでは、合焦状態を維持可能な範囲(つまり、オートフォーカスの対象となる面とAF光が集光する面とのずれが許容される範囲、以降、捕捉範囲と記す)は、ある程度広く設計されていることが望ましい。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、十分な広さの捕捉範囲を確保しつつ、フレア光が発生する対物レンズを用いた場合であっても合焦状態を検出可能なオートフォーカス技術を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、対物レンズを備える標本観察装置用のオートフォーカス装置であって、光を検出する光検出器と、結像レンズを有し、前記対物レンズの光軸に沿って2分割された前記対物レンズの瞳面の2領域の一方に光を導き、且つ、標本で反射して前記2領域の他方を通過した光を前記結像レンズを介して前記光検出器に導くオートフォーカス光学系と、前記結像レンズと前記光検出器の受光面との間に配置された、開口が形成された遮光部材と、を備え、前記遮光部材の開口径をΦAPとし、前記標本で反射した光を前記オートフォーカス光学系が前記受光面に集光させている状態での前記遮光部材における当該光の光束径をΦLDとするとき、以下の条件式を満たすオートフォーカス装置を提供する。
2.1 < ΦAP/(2・ΦLD)
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のオートフォーカス装置において、以下の条件式を満たすオートフォーカス装置を提供する。
2.1 < ΦAP/(2・ΦLD) < 6.7
本発明の第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に記載のオートフォーカス装置において、前記遮光部材は、前記結像レンズと前記結像レンズの焦点面との間に配置されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第4の態様は、第1の態様又は第2の態様に記載のオートフォーカス装置において、さらに、前記結像レンズと前記光検出器の間に配置された、前記結像レンズの焦点面を前記受光面に投影するリレー光学系を備え、前記遮光部材は、前記リレー光学系と前記受光面との間に配置されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第5の態様は、第1の態様又は第2の態様に記載のオートフォーカス装置において、さらに、前記結像レンズと前記光検出器の間に配置された、前記結像レンズの焦点面を前記受光面に投影するリレー光学系を備え、前記遮光部材は、前記結像レンズの焦点面と前記リレー光学系との間に配置されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つに記載のオートフォーカス装置において、前記遮光部材は、開口径を変更可能に構成されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つに記載のオートフォーカス装置において、前記遮光部材は、前記オートフォーカス光学系の光軸に沿って移動自在に配置されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第8の態様は、第1の態様乃至第7の態様のいずれか1つに記載のオートフォーカス装置において、前記遮光部材は、前記遮光部材の開口径とは異なる開口径を有する開口が形成された遮光部材と交換自在に配置されるオートフォーカス装置を提供する。
本発明の第9の態様は、対物レンズと、第1の態様乃至第8の態様のいずれか1つに記載のオートフォーカス装置と、を備える標本観察装置を提供する。
本発明によれば、十分な広さの捕捉範囲を確保しつつ、フレア光が発生する対物レンズを用いた場合であっても合焦状態を検出可能なオートフォーカス技術を提供することができる。
本発明の実施例1に係る顕微鏡装置の構成を例示した図である。 フレア光の影響について説明するための図である。 図1に示す顕微鏡装置に含まれる2分割フォトダイオードの前に配置された絞りについて説明するための図である。 図1に示す顕微鏡装置における絞り径と捕捉範囲の関係を示す図である。 図1に示す顕微鏡装置における絞り径とS/N比の関係を示す図である。 図1に示す顕微鏡装置における絞り径と捕捉範囲とS/N比の関係を示す図である。 本発明の実施例2に係る顕微鏡装置の構成を例示した図である。
図1は、本実施例に係る顕微鏡装置10の構成を例示した図である。顕微鏡装置10は、ステージ11上に配置された標本保持部材12に保持された標本Sを観察するための標本観察装置であり、対物レンズ13と、アクティブ方式のAF装置100と、を備えている。標本Sは、例えば、培養液に浸された生体標本であり、標本保持部材12は、例えば、ペトリデッシュやマルチウェルプレートである。
AF装置100は、レーザダイオード(以降、LDと記す)101と、オートフォーカス光学系と、絞り116と、2分割フォトダイオード(以降、2分割PDと記す)117とを備えている。なお、本明細書では、LD101から出射したレーザ光が絞り116を介して2分割PD117で検出されるまでの間でレーザ光が作用する光学素子をまとめて、オートフォーカス光学系と称する。オートフォーカス光学系には、PBS108、オフセットレンズ110、結像レンズ114などが含まれている。
LD101から出射したレーザ光(AF光)の一部は、ミラー102で反射しモニタフォトダイオード(以降、モニタPDと記す)103で検出される。AF装置100は、モニタPD103からの出力信号に基づいてLD101の出力を監視する。一方、ミラー102を通過したレーザ光は、コリメータレンズ104で平行光束に変換され、開口絞り105及びミラー106を介して偏光ビームスプリッタ(以降、PBSと記す)108の手前に配置された遮光板107に入射する。遮光板107はレーザ光の光束の半分を遮蔽するように配置されているため、遮光板107で遮蔽されなかった、レーザ光の残りの半分の光束がPBS108に入射し透過する。PBS108を透過したレーザ光は、その後、レンズ109を介して、光軸方向に移動自在に配置されたオフセットレンズ110に入射する。オフセットレンズ110は、AF装置100から出射したレーザ光の集光位置を調整するための手段である。オフセットレンズ110を通過したレーザ光は、その後、1/4λ板111を介してバンドパスフィルタ(以降、BPFと記す)112に入射し、レーザ光のうちの所定の赤外域の波長を有するIR光が、BPF112を透過してAF装置100から出射する。
AF装置100から出射したIR光は、ダイクロイックミラー14で反射し、対物レンズ13を介して標本Sに導かれる。より詳細には、IR光は、対物レンズ13の光軸に沿って2分割された対物レンズ13の瞳面PPの2領域の一方に導かれ、さらに、その一方の領域を介して標本Sに導かれる。標本Sに照射されたIR光は、標本Sで反射し、再び対物レンズ13に入射する。この際、IR光は、対物レンズ13の瞳面PPのうちの上述した2領域の他方を通過する。つまり、IR光は、標本Sに向かうときと標本Sから戻るときでは、瞳面PPにおいて異なる領域を通過する。その後、IR光は、ダイクロイックミラー14で反射してAF装置100に入射する。
AF装置100に入射したIR光は、複数の光学素子(BPF112、1/4λ板111、オフセットレンズ110、レンズ109)を介してPBS108に入射する。IR光は、LD101側からPBS108に入射したレーザ光の偏光面と直交する偏光面を有しているため、PBS108で反射し、遮光板113を介して結像レンズ114に入射する。なお、遮光板113は、遮光板107によりレーザ光の半分の光束が遮蔽された結果、本来的にはレーザ光(IR光)が入射しない位置に配置されている。つまり、遮光板113に入射する光は、フレア光などの迷光であり、遮光板113は迷光を遮蔽するための手段である。結像レンズ114に入射したIR光は、収斂光束に変換されて、ミラー115及び絞り116を介して2分割PD117に入射する。
2分割PD117は、オートフォーカス光学系の光軸を中心に対称な位置に配置された受光素子であるPD117aとPD117bとを備えた光検出器であり、その受光面が結像レンズ114の焦点面に位置するように配置されている。AF装置100は、2分割PD117から出力されるPD117aとPD117bの各々で受光したIR光の光量に対応する信号に基づいて、合焦状態を検出する。より具体的には、AF装置100では、オートフォーカスの対象となる面(反射面)と対物レンズ13から出射したAF光が集光する面が一致しているときに、AF光は2分割PD117の受光面上であって且つ結像レンズ114の光軸上に集光し、スポットを形成する。このため、AF装置100は、PD117aとPD117bで受光した光量の合計が一定以上であり、且つ、PD117aで受光した光量とPD117bで受光した光量が同じときに、顕微鏡装置10が合焦状態にあると判定し、合焦状態を検出する。
なお、AF装置100では、上述した判定方法によって合焦状態を検出するが、フレア光が2分割PD117に入射する前に十分に遮断されていない場合には、誤った判定がされる可能性がある。この点について、図2を参照しながら説明する。図2は、フレア光の影響について説明するための図であり、絞り116がない場合に、2分割PD117から出力される信号値について示した図である。横軸は、ステージ11と対物レンズ13の相対的な位置関係を示すZ位置である。縦軸は、2分割PD117から出力される信号値である。グラフA、Bは、それぞれPD117a、PD117bからの出力を示している。
図2に示されているように、絞り116がない場合、PD117aから出力される信号値(グラフA)はZ位置を変化させることで0となるが、PD117bから出力される信号値(グラフB)は、Z位置を変化させても0にはならない。これは、PD117bに標本Sで反射したAF光だけではなくフレア光も入射しているためである。その結果、フレア光の光量分だけPD117bからの信号値がかさ上げされ、ノイズNを含む信号値がPD117bから出力される。一方、PD117aについては、遮光板113によってフレア光のほとんどが遮断されているため、ノイズの影響は軽微である。このように、絞り116がない場合には、フレア光の影響がPD117aとPD117bの一方に偏って生じてしまうため、合焦状態を誤って検出してしまう可能性がある。このため、AF装置100には、絞り116が設けられている。
以下、図3を参照しながら、絞り116について詳細に説明する。絞り116は、2分割PD117へ入射するフレア光の光量を抑制するために、結像レンズ114と2分割PD117の受光面(つまり、結像レンズ114の焦点面)との間に配置された遮光部材である。絞り116には、結像レンズ114の光軸を中心とした開口が形成されている。
絞り116の存在によりフレア光の2分割PD117への入射は制限される。そして、一般に、AF装置のオートフォーカス光学系の射出側のNAは0.01から0.064程度であることを踏まえると、フレア光を抑制しつつ十分な広さの捕捉範囲を確保するためには、AF装置100は、条件式(1)を満たすことが望ましい。さらに、フレア光をより効果的に抑制するためには、条件式(2)を満たすことが望ましい。
2.1 < ΦAP/(2・ΦLD) ・・・(1)
2.1 < ΦAP/(2・ΦLD) < 6.7 ・・・(2)
ここで、ΦAPは、絞り116の絞り径(開口径)である。ΦLDは、標本Sで反射した光(より厳密には、オートフォーカスの対象となる面で反射した光、以降、正規光と記す)をオートフォーカス光学系が2分割PD117の受光面上に集光させている状態(つまり、合焦状態)での、絞り116における正規光の光束径である。
条件式(1)は、光束径との関係で絞り径を規定した式である。なお、光束径ΦLDを2倍しているのは、絞り116に入射する正規光が遮光板107及び遮光板113により光束の半分が遮断された光であることを考慮したものである。ΦAP/(2・ΦLD)が1以上であれば合焦状態において絞り116が正規光を遮断することを防止することができるが、非合焦状態ではフレア光とともに正規光が遮断される可能性がある。ある程度の捕捉範囲を確保するためには、非合焦状態においても正規光を一定光量以上検出することが必要である。このため、非合焦状態における正規光の遮断を抑制するために、ΦAP/(2・ΦLD)を大きく、具体的には、2.1よりも大きくすることが望ましい。
図4は、顕微鏡装置10における絞り径と捕捉範囲の関係を示す図であり、絞り径毎の捕捉範囲をシミュレーションにより算出したものである。なお、シミュレーションの条件は、以下のとおりである。
オートフォーカス光学系の射出側(2分割PD117側)の開口数 NA=0.023
2分割PD117の受光面から絞り116までの距離 L=4.2mm
合焦状態で絞り116に入射する正規光の光束径の2倍 2・ΦLD=0.19mm
図4に示すように、絞り径を大きくするほど、正規光が遮光されにくくなるため、捕捉範囲は広くなる。そして、絞り径ΦAPがおよそ0.4よりも大きいとき、つまり、ΦAP/(2・ΦLD)が2.1よりも大きいときに、およそ200μm以上の広い捕捉範囲が得られる。従って、AF装置100は、フレア光を抑制しつつ十分な広さの捕捉範囲を確保するためには、条件式(1)を満たすことが望ましい。
図5は、顕微鏡装置10における絞り径とS/N比の関係を示す図であり、絞り径毎のS/N比をシミュレーションにより算出したものである。シミュレーションの条件は、図4の場合と同様である。また、図6は、顕微鏡装置10における絞り径と捕捉範囲とS/N比の関係を示す図であり、図4と図5のグラフを重ねて示したものである。なお、S/N比は、正規光の光量とフレア光の光量の比である。
図5及び図6に示すように、絞り径を大きくするほど、フレア光が遮光されにくくなるため、ノイズ成分が大きくなり、その結果S/N比が低下する。そして、絞り径ΦAPがおよそ1.3以上になると、つまり、ΦAP/(2・ΦLD)が6.7以上になると、S/N比はおよそ10未満にまで低下してしまう。従って、フレア光を十分に抑制し10以上のS/N比を得るためには、AF装置100は、ΦAP/(2・ΦLD)は6.7未満とすることが望ましい。そして、フレア光を十分に抑制しつつ、広い捕捉範囲を確保するためには、AF装置100は、図6に示すように、条件式(2)を満たすことがより望ましい。
以上のように構成された本実施例に係るAF装置100、及び、AF装置100を備える顕微鏡装置10によれば、十分な広さの捕捉範囲を確保しつつ、フレア光が発生する対物レンズを用いた場合であっても合焦状態を検出することができる。
なお、図1では、AF装置100を備えた装置として顕微鏡装置10を例示したが、AF装置100は対物レンズを備えた標本観察装置全般に利用することができる。ただし、以下の理由から、生物系顕微鏡装置への適用が特に効果的である。
まず1点目は、生物系顕微鏡装置では、フォーカス対象となる面でのAF光の反射率が低いため、わずかなフレア光であっても合焦状態の検出の妨げとなり得るからである。この点に関して、AF装置100によれば、対物レンズやオートフォーカス光学系でフレア光が発生したとしても、2分割PD117で検出される前に十分に排除することができるため、合焦状態を検出することが可能である。
2点目は、生物系顕微鏡では、マルチウェルプレートを用いた多点タイムラプス観察など、オートフォーカスの対象となる面の高さが変化しやすい観察が行われることが多く、コンティニュアスAF機能が使用される機会も多いからである。この点に関して、AF装置100によれば、広い捕捉範囲を実現することができるため、コンティニュアスAF機能を使用して合焦状態を安定的に維持することができる。
また、以上では、所定の開口径を有する絞り116が結像レンズ114と2分割PD117の受光面の間の所定の位置に固定されているものとして説明したが、絞り116は開口径が変更可能に構成されていてもよい。また、絞り116は、結像レンズ114と2分割PD117の受光面の間で、オートフォーカス光学系の光軸に沿って移動自在に配置されていてもよい。顕微鏡装置10で使用する対物レンズを変更する際に、対物レンズに応じて絞り116の開口径や位置を調整してもよい。さらに、図1に示すように、絞り116の開口径とは異なる開口径を有する開口が形成された絞り116aが設けられていて、絞り116が絞り116aと交換自在に配置されていてもよい。
図7は、本実施例に係る顕微鏡装置20の構成を例示した図である。顕微鏡装置20は、AF装置100の代わりにAF装置200を備えている点が、顕微鏡装置10と異なっている。その他の点は、顕微鏡装置10と同様である。
AF装置200は、結像レンズ114と2分割PD117の間にリレー光学系120を備える点、及び、絞り116の代わりに絞り118及び絞り119を備える点が、AF装置100とは異なっている。その他の点は、AF装置100と同様である。
リレー光学系120は、結像レンズ114の焦点面(中間結像位置P1)を2分割PD117の受光面に投影するように構成されている。即ち、顕微鏡装置10では、結像レンズ114の焦点面上に2分割PD117が配置されているのに対して、顕微鏡装置20では、結像レンズ114の焦点面と共役な面に2分割PD117が配置されている。
絞り118及び絞り119は、AF装置100の絞り116と同様に、2分割PD117へ入射するフレア光の光量を抑制するための遮光部材である。また、結像レンズ114の光軸を中心とした開口が形成されている点も絞り116と同様である。さらに、絞り118及び絞り119は、それぞれ少なくとも条件式(1)を満たし、より望ましくは条件式(2)を満たすような開口径を有している。なお、絞り118は、正規光が収斂光束である結像レンズ114と結像レンズ114の焦点面の間に配置されているのに対して、絞り119は、正規光が発散光束である結像レンズ114の焦点面とリレー光学系120の間に配置されている。
以上のように構成されたAF装置200及び顕微鏡装置20によっても、実施例1に係るAF装置100及び顕微鏡装置10と同様に、十分な広さの捕捉範囲を確保しつつ、フレア光が発生する対物レンズを用いた場合であっても合焦状態を検出することができる。
なお、図7では、絞り118と絞り119が示されているが、AF装置200は、絞り118と絞り119のいずれか一方のみを有してもよい。また、絞り118及び絞り119の代わりに、リレー光学系120と2分割PD117の受光面との間に、少なくとも条件式(1)を、より望ましくは条件式(1)及び条件式(2)を満たす絞りを有してもよい。
上述した各実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。AF装置及び標本観察装置は、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。この明細書で説明される個別の実施例の文脈におけるいくつかの特徴を組み合わせて単一の実施例としてもよい。
10、20・・・顕微鏡装置
11・・・ステージ
12・・・標本保持部材
13・・・対物レンズ
14・・・ダイクロイックミラー
100、200・・・AF装置
101・・・LD
102・・・モニタPD
103・・・ハーフミラー
104・・・コリメータレンズ
105・・・開口絞り
106、115・・・ミラー
107、113・・・遮光板
108・・・PBS
109・・・レンズ
110・・・オフセットレンズ
111・・・1/4λ板
112・・・BPF
114・・・結像レンズ
116、116a、118、119・・・絞り
117・・・2分割PD
117a、117b・・・PD
120・・・リレー光学系
S・・・標本
P1・・・中間結像位置
PP・・・瞳面

Claims (9)

  1. 対物レンズを備える標本観察装置用のオートフォーカス装置であって、
    光を検出する光検出器と、
    結像レンズを有し、前記対物レンズの光軸に沿って2分割された前記対物レンズの瞳面の2領域の一方に光を導き、且つ、標本で反射して前記2領域の他方を通過した光を前記結像レンズを介して前記光検出器に導くオートフォーカス光学系と、
    前記結像レンズと前記光検出器の受光面との間に配置された、開口が形成された遮光部材と、を備え、
    前記遮光部材の開口径をΦAPとし、前記標本で反射した光を前記オートフォーカス光学系が前記受光面に集光させている状態での前記遮光部材における当該光の光束径をΦLDとするとき、以下の条件式
    2.1 < ΦAP/(2・ΦLD)
    を満たすことを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 請求項1に記載のオートフォーカス装置において、
    以下の条件式
    2.1 < ΦAP/(2・ΦLD) < 6.7
    を満たすことを特徴とするオートフォーカス装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のオートフォーカス装置において、
    前記遮光部材は、前記結像レンズと前記結像レンズの焦点面との間に配置される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のオートフォーカス装置において、さらに、
    前記結像レンズと前記光検出器の間に配置された、前記結像レンズの焦点面を前記受光面に投影するリレー光学系を備え、
    前記遮光部材は、前記リレー光学系と前記受光面との間に配置される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のオートフォーカス装置において、さらに、
    前記結像レンズと前記光検出器の間に配置された、前記結像レンズの焦点面を前記受光面に投影するリレー光学系を備え、
    前記遮光部材は、前記結像レンズの焦点面と前記リレー光学系との間に配置される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のオートフォーカス装置において、
    前記遮光部材は、開口径を変更可能に構成される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のオートフォーカス装置において、
    前記遮光部材は、前記オートフォーカス光学系の光軸に沿って移動自在に配置される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のオートフォーカス装置において、
    前記遮光部材は、前記遮光部材の開口径とは異なる開口径を有する開口が形成された遮光部材と交換自在に配置される
    ことを特徴とするオートフォーカス装置。
  9. 対物レンズと、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のオートフォーカス装置と、を備える
    ことを特徴とする標本観察装置。
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