JP2016038107A - ヒートポンプ - Google Patents

ヒートポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2016038107A
JP2016038107A JP2014159297A JP2014159297A JP2016038107A JP 2016038107 A JP2016038107 A JP 2016038107A JP 2014159297 A JP2014159297 A JP 2014159297A JP 2014159297 A JP2014159297 A JP 2014159297A JP 2016038107 A JP2016038107 A JP 2016038107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat pump
outdoor
space
outdoor fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014159297A
Other languages
English (en)
Inventor
延原 寛彦
Hirohiko Nobuhara
寛彦 延原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2014159297A priority Critical patent/JP2016038107A/ja
Priority to PCT/JP2015/064168 priority patent/WO2016021262A1/ja
Publication of JP2016038107A publication Critical patent/JP2016038107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/89Arrangement or mounting of control or safety devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/02Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems

Abstract

【課題】室外ファンが故障や動作不良等の不具合の発生により換気性能を維持できない場合に対する可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成を提示する。【解決手段】室外ファンを備えたヒートポンプは、室外ファンの回転数に関する信号を検知する回転数信号検知部を備え、室外ファンの駆動を指令する室外ファン駆動指令を受け付けた場合に、回転数信号検知部を用いて室外ファンの回転数を検出し、検出した回転数が予め定めた所定の目標回転数以下のときに当該ヒートポンプの運転を停止する。【選択図】図5

Description

本発明は、室外ファンを備えたヒートポンプに関する。
ヒートポンプは、一般的に、圧縮機により冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を凝縮して第1熱交換器(例えば室外熱交換器)または第2熱交換器(例えば室内熱交換器)を介して冷媒から凝縮熱を放出させ、凝縮した冷媒を膨張弁により減圧膨張させ、減圧膨張させた冷媒を蒸発させて第2熱交換器または第1熱交換器を介して冷媒に蒸発熱を吸熱させ、蒸発させた冷媒を再び圧縮機に吸入するように構成されている。このようなヒートポンプは、通常、第1熱交換器(例えば室外熱交換器)の周囲の空気を流通させる室外ファンを備えている。
ところで、近年、オゾン層保護や地球温暖化抑制という観点から、次世代冷媒の選定に世界的な関心が高まっている。ヒートポンプに使用される冷媒は、フロン系の冷媒として、かつてのCFC(クロロフルオロカーボン:Chloro Fluoro Carbon)から、HCFC(ハイドロクロロフルオロカ−ボン:Hydro Chloro Fluoro Carbon)を経て、現在は、HFC(ハイドロフルオロカーボン:Hydro Fluoro Carbon)、中でも地球温暖化係数が比較的大きい冷媒(例えば冷媒番号R407A,R410Aといった混合冷媒)から、地球温暖化係数が比較的小さい冷媒(例えば冷媒番号R32といった単一冷媒)に移行しつつあり、さらには非フロン系の冷媒への転換が要求されている。
フロン系の冷媒は、地球温暖化係数が小さいほど、可燃性を示す傾向にあり、また、非フロン系の冷媒の中にも可燃性のものがあり、安全に配慮する必要がある。すなわち、冷媒として可燃性冷媒を用いる場合、ヒートポンプから可燃性冷媒が漏れると、漏れた可燃性冷媒の着火が懸念される。例えば、冷媒として微燃性冷媒であるR32を用いる場合、R32は、他のフロンガスと同様、空気より重いことから、底部(床面近傍)にたまる傾向がある。このように、漏れた可燃性冷媒が室内や底部に充満すると、着火濃度に至る可能性がある。このことは、ヒートポンプが窪地、地下室や密閉された部屋において設置され、或いは/さらに、無風状態の場合に特に顕著となる。
この点に関し、特許文献1は、可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成として、火花が発生する可能性がある部材の設置構成を開示している。
特許第3237218号公報
ところで、冷媒として可燃性冷媒を用いたヒートポンプから可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合において、室外ファンを駆動している場合には、漏れた可燃性冷媒は、室外ファンの換気作用により拡散し易く、着火濃度に達することを回避することができるものの、室外ファンが故障や動作不良等の不具合の発生により停止してしまうと、ヒートポンプの設置状況や設置環境によっては、漏れた可燃性冷媒が着火濃度に達するまでヒートポンプの周辺に滞留するおそれがある。
しかしながら、特許文献1は、室外ファンが故障や動作不良等の不具合の発生により換気性能を維持できない場合において可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成については何も開示していない。
そこで、本発明は、室外ファンが故障や動作不良等の不具合の発生により換気性能を維持できない場合において可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成を提示することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、室外ファンを備えたヒートポンプであって、前記室外ファンの回転数に関する信号を検知する回転数信号検知部を備え、前記室外ファンの駆動を指令する室外ファン駆動指令を受け付けた場合に、前記回転数信号検知部を用いて前記室外ファンの回転数を検出し、検出した前記回転数が予め定めた所定の目標回転数以下のときに当該ヒートポンプの運転を停止することを特徴とするヒートポンプを提供する。
本発明において、前記室外ファン駆動指令を受け付けた時点から予め定めた所定の時間が経過した後に、前記回転数信号検知部を用いて検出した前記回転数が前記目標回転数以下か否かを判定する回転数判定を開始する態様を例示できる。
本発明において、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する駆動源または当該ヒートポンプを構成する電装品と、前記冷媒が流れる冷媒機器とを有する室外機を備え、前記室外機の内部を、前記駆動源を設置した空間である駆動源設置空間または前記電装品を設置した空間である電装品設置空間から、前記冷媒機器を設置した空間である冷媒機器設置空間を経て、前記室外ファン側へ換気風を流す構成とした態様を例示できる。
本発明において、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する駆動源または当該ヒートポンプを構成する電装品と、前記冷媒が流れる冷媒機器とを有する室外機を備え、前記室外機の内部に、前記駆動源を設置した空間である駆動源設置空間または前記電装品を設置した空間である電装品設置空間から、前記冷媒機器を設置した空間である冷媒機器設置空間に換気風を送風する換気ファンを設けた態様を例示できる。
本発明によると、室外ファンが故障や動作不良等の不具合の発生により換気性能を維持できない場合において可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成を提示することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプにおける冷媒回路の一例を示す概略ブロック図である。 本実施の形態に係るヒートポンプを構成する室外機の概略構成を示す図であって、(a)は、その背面側の内部構造図であり、(b)は、その背面図であり、(c)は、その正面図である。 本実施の形態に係るヒートポンプを構成する室外機の概略構成を示す図であって、(a)は、その平面図であり、(b)は、その左側面図であり、(c)は、その右側面図である。 図1から図3に示す室外機に適用した本実施の形態に係る制御構成を示すシステムブロック図である。 室外機における制御装置による第1実施形態に係る制御動作の一例を示すフローチャートである。 室外機における制御装置による第2実施形態に係る制御動作の一例を示すフローチャートである。 室外機における室外ファンが駆動している状態での換気状態の一例を説明するための模式図である。 室外機における室外ファンが駆動している状態での換気状態の他の例を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<ヒートポンプの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るヒートポンプ500における冷媒回路の一例を示す概略ブロック図である。
図1に示すヒートポンプ500は、室外機100と、熱交換部(この例では空調用の室内機200)と、冷媒循環路300とを備えており、冷媒を減圧して低温になる状態と、冷媒を加圧して高温になる状態とを繰り返しながら冷媒を室外機100と室内機200との間で冷媒循環路300を介して循環させるようになっている。この例では、冷媒として、可燃性冷媒(具体的には冷媒番号R32の微燃性冷媒)を用いている。
室外機100は、駆動源(この例ではエンジン110)、エンジン110によりクラッチ121を介して駆動されて冷媒を圧縮する圧縮機120、冷媒を流通させる室外機側冷媒回路130、冷媒と空気との間で熱交換を行う第1熱交換器140(この例では室外熱交換器)、および、圧縮した冷媒を膨張させて低温にする膨張弁150を備えている。ここで、エンジン110としては、例えば、ガス燃料を用いたエンジン(所謂ガスエンジン)であってもよいし、液体燃料を用いたエンジンであってもよい。この例では、エンジン110は、ガスエンジンとされている。従って、ヒートポンプ500は、ガスヒートポンプ(GHP:Gas Heat Pump)とされる。駆動源としては、エンジン110の他、電気モーターを用いてもよい。駆動源として電気モーターを用いる場合、ヒートポンプ500は、電気ヒートポンプ(EHP:Electric Heat Pump)とされる。
室内機200は、冷媒を流通させる熱交換部側冷媒回路(この例では室内機側冷媒回路210)、および、冷媒と空気や給湯用の水或いはチラー用の循環液(この例では室内の空気)との間で熱交換を行う第2熱交換器220(この例では室内熱交換器)を備えている。
冷媒循環路300は、冷媒を流通させる一方側第2冷媒管310および他方側第2冷媒管320を備えている。
室外機100における室外機側冷媒回路130は、圧縮機120の吐出側に接続される吐出側第1冷媒管131、冷媒循環路300の一方側第2冷媒管310に接続される一方側第1冷媒管132、冷媒循環路300の他方側第2冷媒管320に接続される他方側第1冷媒管133と、圧縮機120の吸入側に接続される吸入側第1冷媒管134と、四方弁135とを備えている。
四方弁135は、吐出側第1冷媒管131、一方側第1冷媒管132、他方側第1冷媒管133および吸入側第1冷媒管134に接続される。四方弁135は、吐出側第1冷媒管131からの冷媒を一方側第1冷媒管132に導き、かつ、他方側第1冷媒管133からの冷媒を吸入側第1冷媒管134に導く動作と、吐出側第1冷媒管131からの冷媒を他方側第1冷媒管133に導き、かつ、一方側第1冷媒管132からの冷媒を吸入側第1冷媒管134に導く動作とを切り替え可能とされている。
第1熱交換器140は、他方側第1冷媒管133に設けられており、膨張弁150は、他方側第1冷媒管133において第1熱交換器140と冷媒循環路300の他方側第2冷媒管320との間に設けられている。
室内機200における室内機側冷媒回路210は、冷媒循環路300の一方側第2冷媒管310および他方側第2冷媒管320に接続される第3冷媒管211を備えている。第2熱交換器220は、第3冷媒管211に設けられている。
以上説明したヒートポンプ500では、暖房や給湯(この例では暖房)に利用する場合は、吐出側第1冷媒管131からの冷媒を一方側第1冷媒管132に導き、かつ、他方側第1冷媒管133からの冷媒を吸入側第1冷媒管134に導くように四方弁135を切り替えて、低温の冷媒を外気と第1熱交換器140を介して間接的に接触させて熱を取り込み、さらに冷媒を圧縮機120で圧縮して高温にしてから、第2熱交換器220を介して室内の空気や給湯用の水或いはチラー用の循環液(この例では室内の空気)を温めるようになっている。一方、ヒートポンプ500は、冷房や冷蔵(この例では冷房)に利用する場合は、吐出側第1冷媒管131からの冷媒を他方側第1冷媒管133に導き、かつ、一方側第1冷媒管132からの冷媒を吸入側第1冷媒管134に導くように四方弁135を切り替えて、高温の冷媒を外気と第1熱交換器140を介して間接的に接触させて熱を放出し、さらに膨張弁150で減圧して低温にしてから、第2熱交換器220を介して室内や冷蔵庫内(この例では室内)の空気を冷却するようになっている。
また、室外機100は、エンジン110により駆動される発電機160をさらに備えている。室外機100は、発電機160の発電電力系統が図示を省略した電力消費機器(負荷)への送電系統に電気的に接続可能とされており、外部商用電源の商用電力系統に代えて電力消費機器(負荷)の需要電力を賄うことができるようになっている。
図2および図3は、本実施の形態に係るヒートポンプ500を構成する室外機100の概略構成を示す図である。図2(a)は、その背面101b側の内部構造図であり、図2(b)は、その背面図であり、図2(c)は、その正面図であり、図3(a)は、その平面図であり、図3(b)は、その左側面図であり、図3(c)は、その右側面図である。
図2および図3に示すように、室外機100は、略直方体に形成された筺体としてのパッケージ101と、室外機100内を換気しつつ第1熱交換器140(この例では室外熱交換器)(図2(b)、図2(c)参照)の周囲の空気を流通させる室外ファン170(図2(a)、図3(a)参照)とを備えている。
室外ファン170は、1または複数(この例では3つ)の室外ファン170(1)〜170(n)(図3(a)参照)とされている。ここで、nは、1または2以上の整数であり、この例では、3とされている。
室外ファン170(1)〜170(n)は、羽根部171(図2(a)、図3(a)参照)と羽根部171を回転駆動するファンモーター172(図2(a)参照)とを備えている。室外ファン170(1)〜170(n)は、羽根部171が外側(この例では上面101e側)を向くように支持部材173(図2(a)参照)に支持されている。
室外ファン170(1)〜170(n)は、パッケージ101の上部に設けられている。熱交換器室103の上面101eの室外ファン170(1)〜170(n)に対応する位置には、室外機100内の空気を排出する換気出口103a〜103a(図3(a)参照)が設けられている。そして、室外ファン170(1)〜170(n)は、換気出口103aを介して室外機100内の空気Wを外部へ排出するようになっている。
パッケージ101は、上下方向Zの中央部(この例では中央より下側寄り)において上下方向Zに直交または略直交する方向に沿った上下区画部材102(図2、図3(b)、図3(c)参照)を境として上下に区画されている。
パッケージ101において、上側(上方区画)には、熱交換器室103が設けられ、下側(下方区画)には、ヒートポンプ500を作動させる作動機器が設置される作動室104(図2、図3(c)参照)、および、冷媒が流れる冷媒機器が設置される冷媒機器室105(図2、図3(b)参照)が設けられている。
パッケージ101の下側(下方区画)において、作動室104と冷媒機器室105とは、室外機100の長手方向Xに直交または略直交する方向に沿った隔壁106(図2(a)参照)を間にして長手方向Xの一方側および他方側に区画されている。この例では、正面101a(図2(c)参照)から視て右側には作動室104が設けられ、左側には冷媒機器室105が設けられている。
ここで、作動室104は、本実施の形態では、圧縮機120を駆動する駆動源としてエンジン110(つまり着火源となり得る点火プラグを有するエンジン)(図2(a)参照)が設置される圧縮機駆動源室として機能する。また、本実施の形態では、作動室104は、室外機100を構成する電気部品である電装品180(例えば着火源となり得るブラシを有する電気モーター、リレー、スイッチ等の電装品)(図2(c)、図3(c)参照)が設置される電気箱としても機能する。なお、圧縮機120を駆動する駆動源として電気モーターを用いる場合、すなわち、ヒートポンプ500が電気ヒートポンプ(EHP)とされる場合には、作動室104は電気箱として機能する。
熱交換器室103には、第1熱交換器140(図2(b)、図2(c)参照)、室外ファン170(1)〜170(n)(図3(a)参照)が配置されている。室外ファン170(1)〜170(n)は、熱交換器室103の上部に長手方向Xに沿って並設されている。第1熱交換器140は、熱交換器室103の正面101a側および背面101b側において室外機100の短手方向Yに直交または略直交する方向に沿うように配設されている。ここで、短手方向Yは、長手方向Xおよび上下方向Zの双方に直交する方向である。
作動室104において、短手方向Yの一方側(この例では正面101a側)には、電装品180(図2(c)、図3(c)参照)が配設されており、短手方向Yの他方側(この例では背面101b側)には(図2(a)参照)、エンジン110および発電機160が配設されている。
エンジン110の下方には、エンジン110の潤滑油を貯溜するサブオイルタンク111(図2(a)参照)が配設され、エンジン110の側方には、エンジン110から排出される排気ガスを消臭する消臭触媒112(図2(a)参照)が配設され、エンジン110の上方には、エンジン110から排出される排気ガスを冷却する排気ガス冷却器113(図2(a)参照)が配設されている。
また、作動室104において、短手方向Yの他方側(この例では背面101b側)には、エンジン110への燃料ガスのガス圧を調整するガスレギュレータ114(図2(a)参照)が配設され、ガスレギュレータ114の下方には、エンジン110への燃料ガスの供給を開放または遮断するガス電磁弁115(図2(a)参照)が配設され、ガス電磁弁115の下方には、燃料ガスを背面101b側から供給する燃料ガス入口116(図2(a)参照)が配設されている。パッケージ101の背面101bの燃料ガス入口116に対応する位置には、燃料ガス入口116の開口である燃料ガス入口開口116a(図2(b)参照)が設けられている。
冷媒機器室105には、冷媒が流れる冷媒機器として、圧縮機120、四方弁135および膨張弁150を接続した室外機側冷媒回路130(図2(a)参照)が設けられている。
本実施の形態では、ヒートポンプ500を構成する室外機100は、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)(図2、図3(c)参照)と、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)(図2、図3(b)参照)と、熱交換器設置空間SP3(この例では熱交換器室103の空間)(図2、図3参照)とを有している。
上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)は、駆動源(この例ではエンジン110)を設置した空間である駆動源設置空間を構成する。或いは/さらに(この例ではさらに)、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)は、電装品180を設置した空間である電装品設置空間を構成する。
冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)は、冷媒機器(この例では圧縮機120、四方弁135および膨張弁150を接続した室外機側冷媒回路130)を設置した空間である。
熱交換器設置空間SP3(この例では熱交換器室103の空間)は、第1熱交換器140を設置した空間である。
作動室104の一方側の側面(この例では右側面101c)には、室外機100内に空気を取り入れる換気入口104a(図2(b)、図2(c)、図3(c)参照)が設けられている。これにより、室外機100は、外部から、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)へ空気を流通させることができる。
隔壁106には、作動室104と冷媒機器室105とを連通する通風口106a(図3(b)、図3(c)参照)が設けられている。これにより、室外機100は、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)へ空気を流通させることができる。
冷媒機器室105の他方側の側面(この例では左側面101d)には、室外機100内を換気する換気口105a(図2(b)、図2(c)、図3(b)参照)が設けられている。これにより、室外機100は、外部と冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)との間で空気を流通させることができる。
上下区画部材102の冷媒機器室105と熱交換器室103との間の部分には、冷媒機器室105と熱交換器室103とを連通する通風口102a(図2、図3(b)参照)が設けられている。これにより、室外機100は、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)から、熱交換器設置空間SP3(この例では熱交換器室103の空間)へ空気を流通させることができる。
本実施の形態では、作動室104の底面101fの中央部には、換気入口104b(図2(b)、図2(c)参照)が設けられている。これにより、室外機100は、外部から、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)へ空気を流通させることができる。冷媒機器室105の底面101fの中央部には、換気入口105b(図2(b)、図2(c)参照)がさらに設けられている。これにより、室外機100は、外部から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)へ空気を流通させることができる。
<本実施の形態に係る制御構成について>
図4は、図1から図3に示す室外機100に適用した本実施の形態に係る制御構成を示すシステムブロック図である。
図4に示すように、室外機100は、本実施の形態に係る制御構成を実現する制御装置181をさらに備えている。
室外ファン170(1)〜170(n)におけるファンモーター172は、制御装置181の出力系に電気的に接続されている。また、ファンモーター172は、自身の回転数に関する信号を検知する回転数信号検知部172aを有している。ここで、回転数とは、単位時間当たりの回転数をいう。回転数信号検知部172aは、制御装置181の入力系に電気的に接続されている。
回転数信号検知部172aとしては、それには限定されないが、代表的には角度センサーを挙げることができる。角度センサーとしては、光エンコーダーや磁気センサーを例示できる。光エンコーダーは、例えば、発光素子からの光をファンモーター172により回転されるコードホイールを介して受光素子で受光した光量の変化によりファンモーター172の回転数に応じた信号の周期を検知する。光エンコーダーとしては、反射型のものと透過型のものとがある。磁気センサーは、例えば、回転駆動されるファンモーター172の磁極の変化により、ホールセンサーや磁気抵抗(MR:Magneto-Resistance)センサーでファンモーター172の回転数に応じた信号の周期を検知する。
制御装置181は、ヒートポンプ500を構成する室外機100全体の制御を司るものである。制御装置181は、CPU(Central Processing Unit)等の処理部181aと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリやRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部181bとを備えている。室外機100は、制御装置181の処理部181aが記憶部のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部181bのRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素を制御するようになっている。また、記憶部181bにおける不揮発性メモリには、ヒートポンプ100の動作パラメータや設定データなどの各種システム情報が格納されている。
制御装置181は、サーモオン状態では室外ファン170(1)〜170(n)を駆動し、サーモオフ状態では室外ファン170(1)〜170(n)の駆動を停止する。ここで、サーモオン状態とは、圧縮機120が稼働している状態を意味し、サーモオフ状態とは、圧縮機120が停止している状態を意味する。
制御装置181は、室外ファン170の駆動を指令する室外ファン駆動指令Sを受け付けた場合に、回転数信号検知部172aを用いて室外ファン170の回転数Rを検出し、検出した回転数Rが予め定めた所定の目標回転数Rs以下のときにヒートポンプ500の運転を停止する構成とされている。
詳しくは、制御装置181は、ファン駆動判定手段P1と、回転数検出手段P2と、回転数判定手段P3と、運転停止手段P4とを備える構成とされている。
ファン駆動判定手段P1は、室外ファン170(1)〜170(n)の駆動を指令する室外ファン駆動指令Sを受け付けたか否かを判定する。
制御装置181は、ユーザーの指示により運転停止状態から起動する運転開始時や、ヒートポンプ500の運転状態において温調制御(この例では空調制御)によりサーモオフ状態からサーモオン状態に切り替えるサーモオン開始時に、室外ファン駆動指令Sを受け付ける。例えば、ユーザーの指示による運転開始時には、室内機200と有線または無線により通信するリモートコントローラ230を介したユーザーからのヒートポンプ500の運転要求により、室外ファン駆動指令Sとして、室内機200からのサーモオン指令を受け付ける。また、サーモオン開始時には、温調制御によるヒートポンプ500の運転要求により、室外ファン駆動指令Sとして、室内機200からのサーモオン指令を受け付ける。
回転数検出手段P2は、ファン駆動判定手段P1により室外ファン駆動指令Sを受け付けたと判定した場合に、回転数信号検知部172aにて検知した室外ファン170(1)〜170(n)におけるファンモーター172の回転数に関する信号の周期からファンモーター172の回転数Rを検出する。ここで、「室外ファン駆動指令Sを受け付けた場合にファンモーター172の回転数Rを検出する」とは、ユーザーの指示による運転開始時に回転数Rを検出する場合や、温調制御によるサーモオン開始時に回転数Rを検出する場合の他、ヒートポンプ500の運転中に回転数Rを検出する場合も含む概念である。
第1実施形態では、回転数判定手段P3は、回転数検出手段P2にて検出したファンモーター172の回転数Rが目標回転数Rs(例えば560回転/分)以下であるか否かを判定する。ここで、目標回転数Rsは、通常回転数(例えば700回転/分)以下でかつ所定の換気性能を維持できる回転数以上の値とすることができる。目標回転数Rsは、実験等で予め設定しておくことができる。目標回転数Rsは、記憶部181b(図4参照)の不揮発性メモリに予め記憶されている。
ところで、室外ファン170(1)〜170(n)は、始動時には過渡状態を示し、室外ファン170(1)〜170(n)が始動してから目標回転数に達するまでにある程度の時間を要する。
そこで、第2実施形態では、回転数判定手段P3は、室外ファン駆動指令Sを受け付けた時点から予め定めた所定の時間Tf(ファン始動時間)が経過した後に、回転数検出手段P2にて検出した回転数Rが目標回転数Rs以下か否かの回転数判定を開始する。ここで、所定の時間Tf(ファン始動時間)は、室外ファン170(1)〜170(n)の始動時での過渡状態が終了する時間を考慮した時間であり、具体的には、室外ファン170(1)〜170(n)が始動してから目標回転数Rsに達するまでに要する目標回転数到達所要時間以上の時間である。所定の時間Tf(ファン始動時間)は、実験等で予め設定しておくことができる。所定の時間Tf(ファン始動時間)は、記憶部181b(図4参照)の不揮発性メモリに予め記憶されている。
運転停止手段P4は、回転数判定手段P3にて回転数R(本実施の形態のように室外ファン170が複数ある場合には複数の室外ファン170(1)〜170(n)のうち少なくとも1台の室外ファン170の回転数R)が目標回転数Rs(例えば560回転/分)以下であると判定したときにヒートポンプ500の運転を停止する。
なお、図4に示す記憶部181bに記憶されている保持時間Thについては、後ほど説明する。
<第1実施形態に係る制御動作>
次に、室外機100における制御装置181による第1実施形態に係る制御動作の一例について図5を参照しながら以下に説明する。
図5は、室外機100における制御装置181による第1実施形態に係る制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示す処理動作に先立って、変数iは、リセットされる(0が代入される)。
図5に示す処理動作では、先ず、制御装置181は、ユーザーの指示によるヒートポンプ500の運転要求または温調制御によるヒートポンプ500の運転要求(サーモオン開始要求)があると、室外機100の換気動作を開始する(ステップS1)。
次に、制御装置181は、室外ファン170(1)〜170(n)の駆動を指令する室外ファン駆動指令Sを受け付けるまで待機し(ステップS2:No)、室外ファン駆動指令Sを受け付けると(ステップS2:Yes)、変数iに1を加算する(ステップS3)。
次に、制御装置181は、回転数信号検知部172aにて検知した室外ファン170(i)におけるファンモーター172の回転数に関する信号の周期からファンモーター172の回転数Rを検出する(ステップS4)。
次に、制御装置181は、ステップS4で検出したファンモーター172の回転数Rが目標回転数Rs(例えば560回転/分)以下であるか否かを判定し(ステップS5)、回転数Rが目標回転数Rs以下であるときには室外ファン170(1)〜170(n)の換気不足と判定し(ステップS5:Yes)、ヒートポンプ500の起動制御を中止し(ステップS6)、ヒートポンプ500の運転を停止する。具体的には、制御装置181は、エンジン110を起動させず、従って、冷媒を圧縮する圧縮機120も起動しない。これにより、たとえヒートポンプ500を構成する室外機100からの可燃性冷媒の漏れの不具合が発生した場合であっても、室外機100から可燃性冷媒が漏れることを回避することができる。
一方、制御装置181は、ステップS5で回転数Rが目標回転数Rsを超えるときには室外ファン170(1)〜170(n)の換気動作が問題なしと判定し(ステップS5:No)、変数iが室外ファン170の台数であるファン台数nに達したか否かを判定し(ステップS7)、変数iがファン台数nに達していない場合には(ステップS7:No)、ステップS3に移行する一方、変数iがファン台数nに達した場合には(ステップS7:Yes)、ステップS8に移行する。
次に、制御装置181は、ヒートポンプ500の起動制御を開始し(ステップS8)、室外ファン170(1)〜170(n)の換気動作を予め定めた所定の保持時間Thだけ保持した後(ステップS9)、ヒートポンプ500の運転を開始する。具体的には、制御装置181は、エンジン110を起動させ、従って、冷媒を圧縮する圧縮機120も起動する。ここで、保持時間Thは、室外機100内の換気が完了する時間を考慮した時間であり、具体的には、室外機100のパッケージ101内の空気が入れ替わったとみなせる空気入れ替え時間以上の時間である。保持時間Thは、実験等で予め設定しておくことができる。これにより、たとえヒートポンプ500を構成する室外機100からの可燃性冷媒の漏れの不具合が発生した場合であっても、漏れた可燃性冷媒は、室外ファン170(1)〜170(n)の換気作用により拡散し易く、着火濃度に達することを回避することができる。保持時間Thとしては、それには限定されないが、例えば、2分〜3分程度を例示できる。保持時間Thは、記憶部181b(図4参照)の不揮発性メモリに予め記憶されている。また、サーモオン時における室外ファン170(1)〜170(n)の第1熱交換器140(この例では室外熱交換器)への送風動作は必要に応じて行われる。
なお、図5に示す処理例では、ユーザーの指示による運転開始時または温調制御によるサーモオン開始時に室外ファン170(1)〜170(n)の回転数Rを検出するようにしたが、ヒートポンプ500の運転中も同様に室外ファン170(1)〜170(n)の回転数Rを検出して、回転数R(本実施の形態のように室外ファン170が複数ある場合には複数の室外ファン170(1)〜170(n)のうち少なくとも1台の室外ファン170の回転数R)が目標回転数Rs以下であると判定したときにヒートポンプ500の運転を停止するようにしてもよい。
<第2実施形態に係る制御動作>
次に、室外機100における制御装置181による第2実施形態に係る制御動作の一例について図6を参照しながら以下に説明する。
図6は、室外機100における制御装置181による第2実施形態に係る制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す制御動作の処理例は、図5に示す制御動作の処理例において、ステップS4とステップS5との間にステップS40を設けた以外は、図5に示す制御動作の処理例と同じであり、同一処理に符号を付し、その説明を省略する。
制御装置181は、ステップS4の処理の後、室外ファン駆動指令Sを受け付けた時点から所定の時間Tf(ファン始動時間)が経過するまで待機し(ステップS40:No)、所定の時間Tf(ファン始動時間)が経過すると(ステップS40:Yes)、ステップS5に移行する。
<室外機の換気状態の一例について>
図7は、室外機100における室外ファン170(1)〜170(n)が駆動している状態での換気状態の一例を説明するための模式図である。なお、この例では、nは3とされている。図7では、室外機100の背面101b側を示している。
図7に示すように、冷媒が漏洩する可能性がある冷媒機器室105は、空気Wの流れ方向において、可燃性冷媒の着火源になり得る作動室104よりも下流側に設けられている。
詳しくは、図7に示す室外機100では、室外ファン170(1)〜170(n)が駆動している状態において、室外ファン170(1)〜170(n)の換気作用により、作動室104の一方側の側面(この例では右側面101c)における換気入口104aを介して外部から上流側空間SP1に空気Wが吸入され、また、作動室104の底面101fの中央部における換気入口104bを介して外部から上流側空間SP1に空気Wが吸入される。
上流側空間SP1に吸入された空気Wは、作動室104と冷媒機器室105との間の隔壁106における通風口106aを介して冷媒機器設置空間SP2に吸入される。また、冷媒機器室105では、冷媒機器室105の他方側の側面(この例では左側面101d)における換気口105aを介して外部から冷媒機器設置空間SP2に空気Wが吸入され、冷媒機器室105の底面101fの中央部における換気入口105bを介して外部から冷媒機器設置空間SP2に空気Wが吸入される。
冷媒機器設置空間SP2に吸入された空気Wは、上下区画部材102における通風口102aを介して熱交換器設置空間SP3に吸入される。
そして、熱交換器設置空間SP3に吸入された空気Wは、熱交換器室103の上面101eにおける換気出口103a〜103aを介して外部に排出される。
このように、ヒートポンプ500は、室外機100の内部を、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)を経て、室外ファン170(1)〜170(n)側へ換気風を流す構成としている。
<室外機の換気状態の他の例について>
図8は、室外機100における室外ファン170(1)〜170(n)が駆動している状態での換気状態の他の例を説明するための模式図である。なお、この例では、nは3とされている。図8では、室外機100の背面101b側を示している。
図8に示すように、可燃性冷媒が漏洩する可能性がある冷媒機器室105は、空気Wの流れ方向において、可燃性冷媒の着火源になり得る作動室104よりも下流側に設けられている。
本実施の形態では、室外機100は、室外機100の内部に設けられて上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)に換気風を送風する換気専用の換気ファン190をさらに備えている。
換気ファン190は、作動室104の一方側の側面(この例では右側面101c)における換気入口104aの近傍に設けられており、換気入口104aを介して外部の空気Wを作動室104内に吸引して冷媒機器室105に向けて送り出すようになっている。
詳しくは、図8に示す室外機100では、室外ファン170(1)〜170(n)および換気ファン190が駆動しており、熱交換器室103内の圧力(空気圧)と冷媒機器室105内の圧力(空気圧)とが均衡または略均衡となっている状態において、換気ファン190の換気作用により、作動室104の一方側の側面(この例では右側面101c)における換気入口104aを介して外部から上流側空間SP1に空気Wが吸入される。
上流側空間SP1に吸入された空気Wは、作動室104と冷媒機器室105との間の隔壁106における通風口106aを介して冷媒機器設置空間SP2に吸入される。
そして、冷媒機器設置空間SP2に吸入された空気Wは、冷媒機器室105の他方側の側面(この例では左側面101d)における換気口105aを介して外部に排出される。
なお、換気ファン190の駆動タイミングは、室外ファン170(1)〜170(n)の駆動タイミングと同一タイミングとされている。
このように、ヒートポンプ500は、室外機100の内部を、上流側空間SP1(この例では作動室104の空間)から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)に換気風を強制的に流す構成としている。
<スリットについて>
本実施の形態において、通風口102a、換気入口104a、換気入口104b、換気口105a、換気入口105bおよび通風口106aには、複数のスリットが設けられている。スリットの1個当たりの開口面積は、火炎が伝播されない面積とすることができる。こうすることで、熱交換器室103内、作動室104内或いは冷媒機器室105内でたとえ火炎が発生しても、熱交換器室103、作動室104或いは冷媒機器室105の外へ火炎が伝播されることを回避することができる。
<その他の実施形態>
本実施の形態では、ヒートポンプ500は、第2熱交換器220を室内機200内に設け、第2熱交換器220を、空気と冷媒との間で熱交換させる冷媒−空気熱交換器として作用させて空調するヒートポンプ式空調機であったが、第2熱交換器220を室外機100内に設け、第2熱交換器220を、水等の循環液と冷媒との間で熱交換させる冷媒−循環液熱交換器として作用させて循環液により温調するヒートポンプ式チラーであってもよい。
<本実施の形態について>
以上説明したように、本実施の形態によれば、たとえヒートポンプ500(この例ではヒートポンプ500を構成する室外機100)から可燃性冷媒が漏れる不具合が発生して室外ファン170(1)〜170(n)の故障や動作不良等の不具合が発生した場合でも、回転数信号検知部172aを用いて室外ファン170(1)〜170(n)の回転数Rを検出し、検出した回転数Rが目標回転数Rs以下のときにヒートポンプ500の運転を停止するので、ヒートポンプ500から可燃性冷媒が漏れることを回避でき、これにより、室外ファン170(1)〜170(n)(室外ファン170(1)〜170(n)の少なくとも1台)が故障や動作不良等の不具合の発生により換気性能(室外ファン170(1)〜170(n)全体としての換気性能)を維持できない場合に対する可燃性冷媒が漏れる不具合が発生した場合での安全対策に関する構成を提示することができる。
また、本実施の形態では、室外ファン駆動指令Sを受け付けた時点から所定の時間Tf(ファン始動時間)が経過した後に、回転数信号検知部172aを用いて検出した回転数Rが目標回転数Rs以下か否かを判定する回転数判定を開始することで、室外ファン170(1)〜170(n)の過渡状態の後に回転数判定を行うことができ、これにより、回転数判定の判定精度を向上させることができる。
ところで、圧縮機120を駆動する駆動源(この例ではエンジン110)やヒートポンプ500を構成する電装品180は、可燃性冷媒の着火源として作用することがある。
この点、本実施の形態では、室外機100の内部を、駆動源設置空間または電装品設置空間(この例では上流側空間SP1)から、冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)を経て、室外ファン170(1)〜170(n)側へ換気風を流す構成としたことで、室外ファン170(1)〜170(n)が正常に駆動しているときに、室外ファン170(1)〜170(n)により、駆動源設置空間または電装品設置空間(この例では上流側空間SP1)の圧力よりも冷媒機器設置空間SP2(この例では冷媒機器室105の空間)の圧力を小さくするようにすることができ、これにより、たとえヒートポンプ500から可燃性冷媒が漏れたとしても、漏れた可燃性冷媒が駆動源設置空間側または電装品設置空間側(上流側空間SP1側)に侵入することを効果的に防止でき、従って、駆動源(この例ではエンジン110)または電装品180が可燃性冷媒の着火源になることを有効に回避することが可能となる。
また、本実施の形態では、室外機100の内部に、駆動源(この例ではエンジン110)を設置した空間である駆動源設置空間または電装品180を設置した空間である電装品設置空間(この例では上流側空間SP1)から、冷媒機器(この例では圧縮機120、四方弁135および膨張弁150を接続した室外機側冷媒回路130)を設置した空間である冷媒機器設置空間SP2に換気風を送風する換気ファン190を設けたことで、換気ファン190により、駆動源設置空間または電装品設置空間(上流側空間SP1)から冷媒機器設置空間SP2に向けて空気Wを強制的に流通させることができ、ひいては、駆動源設置空間または電装品設置空間(上流側空間SP1)の圧力よりも冷媒機器設置空間SP2の圧力を強制的に小さくするようにすることができ、これにより、たとえヒートポンプ500から可燃性冷媒が漏れたとしても、漏れた可燃性冷媒が駆動源設置空間側または電装品設置空間側(具体的には上流側空間SP1側)に侵入することを効果的に防止でき、従って、駆動源(この例ではエンジン110)または電装品180が可燃性冷媒の着火源になることを有効に回避することが可能となる。
また、何れにしても、本実施の形態のように、駆動源がガスエンジンである場合には、たとえ燃料ガスが漏れたとしても、漏れた燃料ガスが駆動源設置空間(この例では上流側空間SP1)側から速やかに空気を流通させることができ、従って、駆動源(この例ではエンジン110)が燃料ガスの着火源になることを有効に回避することが可能となる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
100 室外機
101 パッケージ
101a 正面
101b 背面
101c 右側面
101d 左側面
101e 上面
101f 底面
102 上下区画部材
102a 通風口
103 熱交換器室
103a 換気出口
104 作動室
104a 換気入口
104b 換気入口
105 冷媒機器室
105a 換気口
105b 換気入口
106 隔壁
106a 通風口
110 エンジン
111 サブオイルタンク
112 消臭触媒
113 排気ガス冷却器
114 ガスレギュレータ
115 ガス電磁弁
116 燃料ガス入口
116a 燃料ガス入口開口
120 圧縮機
121 クラッチ
130 室外機側冷媒回路
131 吐出側第1冷媒管
132 一方側第1冷媒管
133 他方側第1冷媒管
134 吸入側第1冷媒管
135 四方弁
140 第1熱交換器
150 膨張弁
160 発電機
170 室外ファン
171 羽根部
172 ファンモーター
172a 回転数信号検知部
173 支持部材
180 電装品
181 制御装置
181a 処理部
181b 記憶部
190 換気ファン
200 室内機
210 室内機側冷媒回路
211 第3冷媒管
220 第2熱交換器
230 リモートコントローラ
300 冷媒循環路
310 一方側第2冷媒管
320 他方側第2冷媒管
500 ヒートポンプ
P1 ファン駆動判定手段
P2 回転数検出手段
P3 回転数判定手段
P4 運転停止手段
R 回転数
Rs 目標回転数
S 室外ファン駆動指令
SP1 上流側空間
SP2 冷媒機器設置空間
SP3 熱交換器設置空間
Tf 所定の時間(ファン始動時間)
Th 保持時間
W 空気
X 長手方向
Y 短手方向
Z 上下方向
i 変数
n ファン台数

Claims (4)

  1. 室外ファンを備えたヒートポンプであって、
    前記室外ファンの回転数に関する信号を検知する回転数信号検知部を備え、前記室外ファンの駆動を指令する室外ファン駆動指令を受け付けた場合に、前記回転数信号検知部を用いて前記室外ファンの回転数を検出し、検出した前記回転数が予め定めた所定の目標回転数以下のときに当該ヒートポンプの運転を停止することを特徴とするヒートポンプ。
  2. 請求項1に記載のヒートポンプであって、
    前記室外ファン駆動指令を受け付けた時点から予め定めた所定の時間が経過した後に、前記回転数信号検知部を用いて検出した前記回転数が前記目標回転数以下か否かを判定する回転数判定を開始することを特徴とするヒートポンプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のヒートポンプであって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する駆動源または当該ヒートポンプを構成する電装品と、前記冷媒が流れる冷媒機器とを有する室外機を備え、
    前記室外機の内部を、前記駆動源を設置した空間である駆動源設置空間または前記電装品を設置した空間である電装品設置空間から、前記冷媒機器を設置した空間である冷媒機器設置空間を経て、前記室外ファン側へ換気風を流す構成としたことを特徴とするヒートポンプ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のヒートポンプであって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する駆動源または当該ヒートポンプを構成する電装品と、前記冷媒が流れる冷媒機器とを有する室外機を備え、
    前記室外機の内部に、前記駆動源を設置した空間である駆動源設置空間または前記電装品を設置した空間である電装品設置空間から、前記冷媒機器を設置した空間である冷媒機器設置空間に換気風を送風する換気ファンを設けたことを特徴とするヒートポンプ。
JP2014159297A 2014-08-05 2014-08-05 ヒートポンプ Pending JP2016038107A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159297A JP2016038107A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 ヒートポンプ
PCT/JP2015/064168 WO2016021262A1 (ja) 2014-08-05 2015-05-18 ヒートポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159297A JP2016038107A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 ヒートポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016038107A true JP2016038107A (ja) 2016-03-22

Family

ID=55263541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014159297A Pending JP2016038107A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 ヒートポンプ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016038107A (ja)
WO (1) WO2016021262A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019074286A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 新星冷蔵工業株式会社 冷却システム及び冷却システムの改造方法
WO2019102729A1 (ja) * 2017-11-27 2019-05-31 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110410934A (zh) * 2019-08-02 2019-11-05 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调器制冷剂泄漏处理方法、装置及空调器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09189467A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JPH10213332A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Daikin Ind Ltd 可燃性冷媒を用いた空気調和装置の室外機
JP2007139202A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Denso Corp 制御装置
JP2009168420A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Yanmar Co Ltd エンジン駆動式ヒートポンプ
WO2011052046A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 三菱電機株式会社 空気調和装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09189467A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JPH10213332A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Daikin Ind Ltd 可燃性冷媒を用いた空気調和装置の室外機
JP2007139202A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Denso Corp 制御装置
JP2009168420A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Yanmar Co Ltd エンジン駆動式ヒートポンプ
WO2011052046A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 三菱電機株式会社 空気調和装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019074286A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 新星冷蔵工業株式会社 冷却システム及び冷却システムの改造方法
JP7005855B2 (ja) 2017-10-19 2022-01-24 新星冷蔵工業株式会社 冷却システム及び冷却システムの改造方法
WO2019102729A1 (ja) * 2017-11-27 2019-05-31 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調機
JP2019095156A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調機
JP7030489B2 (ja) 2017-11-27 2022-03-07 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016021262A1 (ja) 2016-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6289757B2 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
JP6598878B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6143977B1 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
JP6198922B2 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
JP6797278B2 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
US20180119998A1 (en) Refrigeration cycle apparatus
JP6250236B1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6253853B1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2017187618A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2017187562A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6157789B1 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷媒漏洩検知方法
JP6177158B2 (ja) 空気調和機
WO2018092197A1 (ja) 空気調和装置および冷媒漏洩検知方法
WO2016021262A1 (ja) ヒートポンプ
JP7356306B2 (ja) 空気調和機
JP7360285B2 (ja) 空気調和機
JP2010096479A (ja) 空気調和機
JP6906708B2 (ja) 水冷式空気調和装置
WO2017037841A1 (ja) 冷凍サイクル装置及びその設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180731