JP2016037198A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で軽量かつ簡単な構成により、体格差のある乗員の下肢部を拘束できる信頼性の高い保護装置を提供する。【解決手段】上端部がブラケット1に取り付けられ乗員の下肢部を受け止める位置に配置された上部受止部材4と、下端部がブラケット1に取り付けられ上部受止部材4の下方位置に配置された下部受止部材6と、上部受止部材4の前面側に前方のブラケット1に向かって突出して並設された複数の上部リブ11と、下部受止部材6の前面側に前方のブラケット1に向かって突出して並設された複数の下部リブ12とを備え、上部リブ11の前下部と下部リブ12の前上部とが、側面視で一部重なりつつ交互に配設されている。【選択図】図1
Description
本発明は、乗員の下肢部に対面するように配設されて衝突時に下肢部を受け止める部材を有する車両用乗員保護装置に関する。
従来、車両の衝突時における衝撃から乗員を保護する装置として、シートベルトやエアバッグに加えて、インストルメントパネルの内部に配設されたピラートゥピラーメンバーに、車両の衝突によって前方に移動するドライバや助手席乗員の下肢部(膝部)に当接して衝撃を吸収するニーボルスタと称される部材を設けることが提案されている。
とりわけ、乗員の体格差によって、乗員の下肢部(膝部)の上下位置が異なることを考慮して、許容応力の異なる2種類の高密度発泡体を上下のニーボルスタにそれぞれ配し、上部の高密度発泡体は許容応力が大きく潰れる際の衝撃エネルギー吸収量を大きくし、上部の高密度発泡体は下部の高密度発泡体よりも許容応力を大きくして潰れる際の衝撃エネルギー吸収量を大きくし、体格の小さい乗員の膝荷重が極端に大きくならないようにしたものがある(特許文献1参照)。
しかし、上記した特許文献1に記載のものでは、高密度発泡体が必要になり、コストが高く重量も増加するという問題がある。また、上下の高密度発泡体が接触しているため、負荷位置と負荷方向によって、膝荷重が狙いの値からばらつき、体格差のある乗員に対して安定した衝撃吸収効果を発揮することができないおそれもある。
本発明は、安価で軽量かつ簡単な構成により、体格差のある乗員の下肢部の衝撃を吸収可能な信頼性の高い保護装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の車両用乗員保護装置は、乗員の下肢部に対面するように配設されて衝突時に下肢部を受け止める部材を有する車両用乗員保護装置において、上端部が車両構造部材に取り付けられ乗員の下肢部を受け止める位置に配置された上部受止部材と、下端部が前記車両構造部材に取り付けられ前記上部受止部材の下方位置に配置された下部受止部材と、前記上部受止部材の前面側に前方の前記車両構造部材に向かって突出して並設された複数の上部リブと、前記下部受止部材の前面側に前方の前記車両構造部材に向かって突出して並設された複数の下部リブとを備え、前記上部リブの前下部と前記下部リブの前上部とが、側面視で一部重なりつつ交互に配設されていることを特徴としている(請求項1)。
請求項1に係る発明によれば、上部受止部材を体格の大きい乗員の下肢部(膝部)の位置に合わせ、下部受止部材を体格の小さい乗員の下肢部(膝部)の位置に合わせておけば、車両衝突が生じた場合に、体格の大きい乗員の下肢部は上部受止部材に当接し、体格の小さい乗員の下肢部は下部受止部材に当接する。そして、衝突時の衝撃により乗員の下肢部(膝部)が上部受止部材または下部受止部材を前方に押圧することにより、各上部リブまたは各下部リブが押し潰されることによって乗員の荷重を吸収し、乗員の下肢部への衝撃が緩和されて保護される。
このとき、上部リブの前下部と下部リブの前上部とが、側面視で一部重なりつつ交互に配設されているため、体格の大きい乗員の下肢部(膝部)が上部受止部材に当接してこれを押圧するときに、上部受止部材の下部が下部リブの一部も押し潰すことになり、体格の大きい乗員の荷重を十分に吸収することができる。
したがって、上部受止部材および下部受止部材にそれぞれ複数の上部リブおよび下部リブを設けるだけでよく、安価で軽量かつ簡単な構成により、体格差のある乗員の下肢部の衝撃を吸収可能な信頼性の高い保護装置を提供することができる。また、上部リブの前下部と下部リブの前上部とが、側面視で一部重なるように交互に配設することで、上部リブまたは下部リブのいずれか一方が前後方向に潰れるように他方のリブがガイドの役目を果たすため、一方のリブが左右方向に折れるように倒れて衝撃吸収効果を発揮できない事態を未然に防止することができる。
本発明を前部座席乗員の保護に適用した一実施形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態でいう前後、左右とはシートに着座した状態で見た前後、左右を意味する。
図1、図2に示すように、一対の横向きワ字状のブラケット1が、インストルメントパネルの内側に左右方向に配設されたピラートゥピラーメンバ(以下、PPメンバという)2の下側に、乗員の両膝間に相当する間隔をあけて固着され、左右方向に長尺の曲面を有する板材からなる上部受止部材4の上端部が、該上端部に一体に植設されたクリップ5により両ブラケット1の上辺後端に固定され、左右方向に長尺の曲面を有する板材からなる下部受止部材6の上端部が、両ブラケット1の下辺にボルト7により固定されている。ここで、両ブラケット1およびPPメンバ2が、本発明における車両構造部材に相当する。
そして、上部受止部材4の下端部と下部受止部材6の上端に形成された2個の舌片8とが、上部受止部材4の下端部の前面に一体に植設された2個の連結ピン9により連結されており、下部受止部材6に前方への荷重がかかったときには、舌片8またはピン9が容易に破断して下部受止部材6のみが前方に移動可能な状態になり、上部受止部材4に前方への荷重がかかったときには、舌片8またはピン9が容易に破断して上部受止部材4のみが前方に移動可能な状態になる。このように、舌片8またはピン9はわずかな荷重で破断し易いように形成されている。
ここで、上部受止部材4および下部受止部材6は、例えばFRP(強化プラスチック)から成る曲面を有する板材本体の表面にエネルギー吸収層を形成して構成するのが望ましい。
さらに、上部受止部材4は、体格の大きな乗員の下肢部(膝部)を受け止める位置に配置され、下部受止部材6は、上部受止部材4の下方位置であって体格の小さい乗員の下肢部(膝部)を受け止める位置に配置されている。
また、上部受止部材4の前面側には前方のブラケット1に向かって突出して複数の上部リブ11が平行に並んだ状態で設けられ、下部受止部材6の前面側にも同様に、前方のブラケット1に向かって斜め上向きに突出して複数の下部リブ12が平行に並んだ状態で設けられており、上部リブ11の前下部と下部リブ12の前上部とが、側面視で一部重なりつつ交互に配設され、上面視で櫛歯のように並んでいる。
そして、体格の小さい乗員がシートに着座しているときに車両の前方衝突が生じると、図3に示すように、衝突時の衝撃により乗員の下肢部(膝部)が下部受止部材6に当接し、そのときの衝撃で下部受止部材6の舌片8またはピン9が破断して下部受止部材6のみが前方に押圧される状態になるため、下部受止部材6が押されることにより各下部リブ12が押し潰され、これによって乗員の荷重が吸収され、乗員の下肢部への衝撃が緩和されて保護される。
一方、体格の大きい乗員がシートに着座しているときに車両の前方衝突が生じると、図4に示すように、衝突時の衝撃により乗員の下肢部(膝部)が下部受止部材6に当接し、そのときの衝撃で下部受止部材6の舌片8またはピン9が破断して上部受止部材4のみが前方に押圧される状態になるため、上部受止部材4が押されることにより各上部リブ11が押し潰されるとともに、上部受止部材4の下端部により各下部リブ12の前上部が押し潰され、これによって乗員の荷重が吸収され、乗員の下肢部への衝撃が緩和されて保護される。
このとき、上部リブ11の前下部と下部リブ12の前上部とが、側面視で一部重なるように交互に配設することで、上部リブ11または下部リブ12のいずれか一方が前後方向に潰れるように他方のリブがガイドの役目を果たし、一方のリブが押し潰れされる際に左右方向に折れるように倒れて押し潰されなくなる事態が防止されている。
したがって、上記した実施形態によれば、上部受止部材4および下部受止部材6にそれぞれ複数の上部リブ11および下部リブ12を設けるだけでよく、安価で軽量かつ簡単な構成により、体格差のある乗員の下肢部を拘束できる信頼性の高い保護装置を提供することができる。
また、上部リブ11の前下部と下部リブ12の前上部とが、側面視で一部重なるように交互に配設することで、上部リブ11または下部リブ12のいずれか一方が前後方向に潰れるように他方のリブがガイドの役目を果たすため、一方のリブが左右方向に折れるように倒れて衝撃吸収効果を発揮できない事態を未然に防止することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、上部受止部材4と下部受止部材6とを、下部受止部材6に形成した舌片8およびピン9により連結し、車両衝突時に、乗員の下肢部の当接による衝撃で舌片8またはピン9が破断するようにした場合について説明したが、上部受止部材4の下端部が下部受止部材6の上端部に後方から重なるように配設し、体格の小さい乗員の下肢部(膝部)が下部受止部材6に当接すれば、下部受止部材6のみが前方に押されて各下部リブ12を押し潰し、体格の大きい乗員の下肢部(膝部)が上部受止部材4に当接すれば、上部受止部材4が前方に押されて各上部リブ11を押し潰すと同時に、上部受止部材4の下端部により下部受止部材6の上端部も前方におされて各下部リブ12の一部を押し潰すようにして、体格の大きい乗員に対する衝撃エネルギー吸収量を、体格の小さい乗員に対する衝撃エネルギー吸収量よりも大きくするようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、前部座席の乗員の下肢部を保護する例について説明したが、後部座席の乗員の下肢部を保護するために、前部座席の車両構造部材に上記した車両用乗員保護装置を取り付けるようにしてもよい。
1 …ブラケット(車両構造部材)
2 …PPメンバ(車両構造部材)
4 …上部受止部材
6 …下部受止部材
11 …上部リブ
12 …下部リブ
2 …PPメンバ(車両構造部材)
4 …上部受止部材
6 …下部受止部材
11 …上部リブ
12 …下部リブ
Claims (1)
- 乗員の下肢部に対面するように配設されて衝突時に下肢部を受け止める部材を有する車両用乗員保護装置において、
上端部が車両構造部材に取り付けられ乗員の下肢部を受け止める位置に配置された上部受止部材と、
下端部が前記車両構造部材に取り付けられ前記上部受止部材の下方位置に配置された下部受止部材と、
前記上部受止部材の前面側に前方の前記車両構造部材に向かって突出して並設された複数の上部リブと、
前記下部受止部材の前面側に前方の前記車両構造部材に向かって突出して並設された複数の下部リブとを備え、
前記上部リブの前下部と前記下部リブの前上部とが、側面視で一部重なりつつ交互に配設されていることを特徴とする車両用乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014162290A JP2016037198A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | 車両用乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014162290A JP2016037198A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | 車両用乗員保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016037198A true JP2016037198A (ja) | 2016-03-22 |
Family
ID=55528672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014162290A Pending JP2016037198A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | 車両用乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016037198A (ja) |
-
2014
- 2014-08-08 JP JP2014162290A patent/JP2016037198A/ja active Pending
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