JP2016037089A - タイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置 - Google Patents

タイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置 Download PDF

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功 大谷
Isao Otani
功 大谷
横溝 正二郎
Shojiro Yokomizo
正二郎 横溝
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Abstract

【課題】 自動タイヤ組立ラインにおけるタイヤ組立体に対するエア充填とフィッティングのための設備コストを低減し作業効率の向上させることができるようにする。【解決手段】 エア充填工程では、選択された押圧筒52でタイヤ70のサイドウオール部71を全周にわたって弾性変形させながら押し込むことにより、タイヤ70のビード部72とリム62のビードシート部62bとの間に環状の隙間80を形成し、この隙間80から圧縮エアをタイヤ70内に充填する。フィッティング工程では、上記押圧筒52でタイヤ70のサイドウオール部71を全周にわたり上記エア充填工程の時よりも小さな変形量で押し込むことにより、タイヤ70のビード部72をリム62のビードシート部62bに残したまま、ビード部72とリム62のフランジ部62aとの間の高圧のエア溜まり90を外部に放出する。【選択図】 図5

Description

本発明は、自動タイヤ組立ラインにおけるタイヤ組立体に圧縮エアを充填するとともにフィッティングを行う装置に関する。
ホイールのリムにタイヤを取り付けた後、このタイヤ組立体に圧縮エアを充填し、フィッティングを行うことは知られている。このフィッティングにより、タイヤの一対のビード部が確実にリムのビードシート部とフランジ部にフィットし、タイヤ組立体の回転バランスが高められ、車両を安全にかつ低振動で走行させることができる。
特許文献1では、タイヤ組立体へのエア充填後に、タイヤのサイドウオール部を複数のローラを押し当てて回転させることにより、フィッティングを行っている。
特許文献2では、自動タイヤ組立ラインでは公知であったエア充填装置(インフレータ)を用い、昇降可能な押圧筒によりタイヤのサイドウオール部を押し込むことにより、タイヤのビード部をリムのビードシート部から離間させ、両者の隙間から圧縮エアをタイヤ内に充填する。この後、上記押圧筒を元の位置に後退させてタイヤのビード部をリムのビードシート部に戻してから、再び上記押圧筒によりタイヤのサイドウオール部を押し込んで、タイヤのビード部をリムのビードシート部から外し、タイヤ内部空間の圧縮エアを抜く。このエア充填とエア抜きを複数回実行することにより、タイヤのビード部がリムのビードシート部とフランジ部にフィットするようになる。そして、最後にエア充填を実行する。
特許2959750号公報 特開2003−11629号公報
特許文献1では、エア充填のための設備とは別の設備で回転ローラを用いてフィッティングを行うため、自動タイヤ組立ラインとしては設備コストが嵩むとともに作業性が悪かった。
特許文献2では、エア充填と共通の設備でフィッティングを行うことで設備コストの改善はなされたが、エアの出し入れを何回も行うことによりフィッティングを行うことから、作業効率が悪いという問題が残っている。
本発明は、エア充填工程において、押圧筒を元の位置に戻す際に、タイヤのビード部がリムのビードシート部へと戻るが、この時、タイヤのビード部とリムのフランジ部との間に高圧のエア溜まりが生じることがあり、この場合、この高圧のエア溜まりの抵抗によりタイヤのビード部はリムのフランジ部にフィットした位置まで戻ることができないことを発見したことにより、上記課題を解決するものである。
本発明の第1の態様は、ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体に対してエア充填工程とフィッティング工程を順次実行する方法において、
上記エア充填工程では、押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し込むことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この隙間から圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除し、
上記フィッティング工程では、上記押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたり上記エア充填工程の時よりも小さな変形量で押し込むことにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離し、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除することにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部とフランジ部にフィットさせることを特徴とする。
上記方法によれば、タイヤのビード部とリムのフランジ部との間のエア溜まりを放出することにより、タイヤのリムへのフィットを確実に行うことができ、タイヤ組立体の回転バランスが向上する。
しかも、エア充填工程と同じ設備でフィッティング工程を続けて行うことができ、設備コストの低減と作業効率の向上を図ることができる。また、エアの出し入れを何回も行わないで済むので、この点からも作業効率を向上させることができる。
本発明の第2の態様では、ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体に対してエア充填工程とフィッティング工程を順次実行する方法において、
上記エア充填工程では、押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し込むことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この隙間から圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除し、
上記フィッティング工程では、上記押圧筒の径方向内側または外側に配置された押圧手段で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたり上記エア充填工程の時よりも小さな変形量で押し込むことにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離し、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧手段による押し込みを解除することにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部とフランジ部にフィットさせることを特徴とする。
この第2の態様は第1の態様より制御は複雑になるが、第1態様と同様の効果を得ることができる。
好ましくは、上記押圧手段が、環状をなして配置された1つまたは複数の部材により構成され、上記フィッティング工程において、上記タイヤのサイドウオール部の全周を同時に押し込む。
これによれば、上記第2の態様において、フィッティング工程をより効率良く行うことができる。
好ましくは、上記押圧手段が、上記押圧筒と同心をなして当該押圧筒の径方向内側または外側に配置された他の押圧筒により構成される。
これによれば、上記第2の態様において、簡単な構成でエア充填工程とフィッティング工程を実行することができる。
本発明に係るタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置の第1の態様は、
ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体を、その軸線を垂直にした状態で支持する昇降台と、
上記昇降台を昇降させる昇降台駆動手段と、
上記昇降台の上方に垂直に配置され、互いに同心をなして気密に接する複数の押圧筒と、
上記複数の押圧筒を個別に昇降させる押圧筒駆動手段と、
上記押圧筒の径方向内側から圧縮エアを供給する圧縮エア供給手段と、
上記昇降台駆動手段、上記押圧筒駆動手段および上記圧縮エア供給手段を制御する制御手段と、
を備え、上記制御手段は、エア充填工程とフィッティング工程を順次実行し、
上記エア充填工程では、選択された押圧筒の押圧筒駆動手段及び昇降台駆動手段の駆動により、当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この状態で上記圧縮エア供給手段から上記隙間を経て圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除し、
上記フィッティング工程では、上記押圧筒駆動手段及び/又は昇降台駆動手段の駆動により、上記選択された押圧筒を昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって上記エア充填時よりも小さな変形量で押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離すことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除することを特徴とする。
上記第1の態様の装置によれば、タイヤのビード部とリムのフランジ部との間のエア溜まりを放出することにより、タイヤのリムへのフィットを確実に行うことができ、タイヤ組立体の回転バランスが向上する。
しかも、同一装置でエア充填工程とフィッティング工程を続けて行うことができ、設備コストの低減と作業効率の向上を図ることができる。
さらに、同心をなす複数の押圧筒を備えているので、各種径のタイヤ・ホイール組立体に対するエア充填工程とフィッティング工程に適用できる。また、エア充填工程とフィッティング工程で同じ押圧筒を用いるので、制御を簡略化できる。
好ましくは、上記押圧筒駆動手段は、一定のストロークで押圧筒を昇降するようになっており、上記制御手段は、
上記エア充填工程において、上記押圧筒駆動手段により上記選択された押圧筒を上記一定ストローク下降させた状態で、上記昇降台駆動手段により昇降台を上昇させることにより、上記選択された押圧筒による上記タイヤのサイドウオール部の押し下げを行い、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に形成された上記環状の隙間を介して圧縮エアを充填した後、上記選択された押圧筒の上記下降位置を維持したまま上記昇降台を下降させることにより、上記選択された押圧筒による上記サイドウオール部の押し下げ状態を解除し、
上記フィッティング工程において、上記選択された押圧筒を上記下降位置に維持した状態で、上記昇降台駆動手段により、上記昇降台を上記エア充填工程の時より低い高さまで再上昇させることにより、上記選択された押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を小さな変形量で押し下げて高圧のエア溜まりの放出を行う。
この構成によれば、押圧筒を下降位置に維持したまま昇降台の昇降制御だけで、エア充填とフィッティングを確実に行うことができ、作業時間を短縮できる。
本発明に係るタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置の第2の態様は、
ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体を、その軸線を垂直にした状態で支持する昇降台と、
上記昇降台を昇降させる昇降台駆動手段と、
上記昇降台の上方に垂直に配置され、互いに同心をなして気密に接する複数の押圧筒と、
上記複数の押圧筒を個別に昇降させる押圧筒駆動手段と、
上記押圧筒の径方向内側から圧縮エアを供給する圧縮エア供給手段と、
上記昇降台駆動手段、上記押圧筒駆動手段および上記圧縮エア供給手段を制御する制御手段と、
を備え、上記制御手段は、エア充填工程とフィッティング工程を順次実行し、
上記エア充填工程では、選択された押圧筒の押圧筒駆動手段及び昇降台駆動手段の駆動により、当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この状態で上記圧縮エア供給手段から上記隙間を経て圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除し、
上記フィッティング工程では、上記押圧筒駆動手段及び/又は昇降台駆動手段の駆動により、上記選択された押圧筒の内側または外側にある他の押圧筒を昇降台に対して相対的に下降させ、当該他の押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって上記エア充填時よりも小さな変形量で押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離すことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記他の押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該他の押圧筒による押し下げ状態を解除することを特徴とする。
この第2の態様の装置では、第1の態様の装置よりも制御が複雑となるが、同様の効果を得ることができる。特に、押圧筒が3つ以上ある場合には、エア充填工程とフィッティング工程で異なる押圧筒を用いながら、各種径のタイヤ・ホイール組立体に用いることができる。
本発明によれば、タイヤ組立体に対するエア充填とフィッティングのための設備コストを低減し作業効率の向上させることができるとともに、確実にタイヤをホイールのリムにフィットさせることができる。
本発明の一実施形態をなすエア充填・フィッティング装置の全体構成を示す概略図であり、コンベアによりタイヤ組立体を搬入した状態を示す。 同装置の要部概略図であり、昇降台を上昇させてタイヤ組立体をコンベアから所定高さに持ち上げ、センタリングシャフトを下降させてホイールのセンター出しを行ない、エア供給管を上昇させてその上端の吹き出しヘッド部をホイールのハブ取付部に当接させる工程を示す。 同装置の要部概略図であり、3つの押圧筒のうちの中間の押圧筒を所定ストロークだけ下降させる工程を示す。 同装置の要部概略図であり、昇降台を上昇させることにより、中間の押圧筒の下端押圧部でタイヤのサイドウオール部を押し下げ、タイヤに圧縮エアを充填する工程を示す。 同装置による上記エア充填工程を示す要部拡大図であり、(A)は上記中間の押圧筒によりタイヤのサイドウオール部を押し下げてエアを充填している状態を示し、(B)はエア充填後にリムのフランジ部とタイヤのビード部との間にエア溜まりが残されている状態を示す。 同装置によるフィッティング工程を示す要部拡大図であり、(A)は上記中間の押圧筒によりタイヤのサイドウオール部を押し下げてエア溜まりを放出している状態を示し、(B)はフィッティング後にタイヤのビード部がリムのフランジ部にフィットした状態を示す。 同装置による他のエア充填・フィッティング方法を示すもので、中間の押圧筒によりエア充填を実行した後、外側の押圧筒によりフィッティングを実行している状態を示す。
以下、本発明の第1実施形態に係るエア充填・フィッティング方法および装置について図1〜図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、エア充填・フィッティング装置は、フレームのベース部(図示しない)に設置された下部機構1と、フレームのクラウン部2(図1にのみ示す)に設置された上部機構3と、これら下部機構1と上部機構3との間に配置されたコンベア4とを備えている。
上記コンベア4は一対設置され、図1において紙面と直交する方向に互いに離れており、タイヤ組立体5を、例えば右から上記下部機構1と上部機構3との間に搬入し、エア充填とフィッティングが完了した後、左へと搬出するようになっている。
上記下部機構1は昇降台10を備えている。この昇降台10は水平なベース板11と、このベース板11上に固定された支持筒12とを有している。この支持筒12の外周面は円錐面をなしている。昇降台10は、ボールねじ機構とモータを含む周知の昇降台駆動手段15により、一対のコンベア4間を通って昇降するようになっている。
上記下部機構1は圧縮エア供給手段20を備えている。この圧縮エア供給手段20は、上記昇降台10のベース板11の中央を、気密をなして貫通するとともに昇降台10に対して相対的な上下動が可能な垂直のエア供給管21と、このエア供給管21の上端に設けられた吹き出しヘッド22と、エア供給管21を昇降させるエアシリンダ23(昇降手段)とを有している。エア供給管21は、図示しない高圧エア源に接続されている。
なお、エア供給手段は、必ずしも図2のエア供給管21とする必要はなく、公知のように支持台12に貫通孔を設け支持台12の上面側開口部をエア供給口とし、貫通孔の逆側に図示しない高圧エア源を接続させてもよい。または閉塞板45に貫通孔を開けその下面をエア供給口とし、貫通孔の逆側に図示しない高圧エア源を接続させてもよい。
上記昇降台10には、周方向に間隔をおいて複数の押圧機構30が設けられている。この押圧機構30は、昇降台10のベース板11に傾斜して固定されたエアシリンダ31と、このエアシリンダ31のロッド31a先端に設けられた押圧部材32とを有している。
上記上部機構3は、フレームのクラウン部2に図示しない支柱を介して固定されたガイド板40と、このガイド板40に図示しない支柱を介して固定された円盤形状の閉塞板45と、この閉塞板45の中央を気密にかつ昇降可能に貫通する垂直のセンタリングシャフト50と、このセンタリングシャフト50と同心をなして配置された径の異なる3つ(複数)の押圧筒51,52,53とを備えている。
上記センタリングシャフト50はエアシリンダ55(昇降手段)により昇降されるようになっている。上記3つの押圧筒51,52,53は、それぞれ等しいストロークを有するエアシリンダ56,57,58(押圧筒駆動手段)により独立して昇降されるようになっている。
上記エアシリンダ55〜58は上記フレームのクラウン部2に固定され、そのロッドがガイド板40に形成されたガイド穴を通りこのガイド穴により案内されるようになっている。
上記内側の押圧筒51の内周と上記閉塞板45の外周は気密をなして接しており、内側の押圧筒51の外周と中間の押圧筒52の内周も気密をなして接し、中間の押圧筒52の外周と外側の押圧筒53の内周も気密をなして接している。
上記センタリングシャフト50はその下端に位置決めヘッド50aを有している。この位置決めヘッド50aは円筒面とその下端に連なるテーパ面とを有している。
上記押圧筒51〜53は、筒本体とその下端に着脱可能に取り付けられた環状の押圧部51a〜53aとからそれぞれ構成されている。この押圧部51a〜53aは、筒本体より径方向の厚さが薄くなっている。
さらに装置は、上記コンベア4、上記昇降台駆動手段15、上記エアシリンダ31、55〜58、および圧縮エア源を制御するコントローラ6(制御手段:図1にのみ示す)を備えている。
上記タイヤ組立体5は、ホイール60とタイヤ70とを有している。ホイール60は、略円盤形状のディスク61(図5、図6にのみ示す)と、一端がこのディスク61の周縁に連なる筒形状のリム62とを有している。本実施形態のホイール60ではディスク61とリム62が一体に鋳造されているが、2ピース型であっても良いことは勿論である。
図1に示すように、上記リム62は、ディスク61側からディスク61の反対側に向かって順に、フランジ部62a、ビードシート部62b、立ち上がり部62c、ウエル部62d、レッジ部62e,ビードシート部62f、フランジ部62gを有している。なお、図5、図6に示すように、ビードシート部62b、62fには、フランジ部62a,62gの反対側の端に環状に隆起したハンプ部62xが形成されている。
上記タイヤ70は、一対のサイドウオール部71と一対のビード部72とを有しており、周知の方法でホイール60のリム62に取り付けられることにより、タイヤ組立体5となっている。
以下に、上記構成をなす装置によるタイヤ組立体5に対するエア充填・フィッティングについて説明する。
図1に示すように、上記タイヤ組立体5は、中心軸線を垂直にし、ホイール60のディスク61を上にした状態でコンベア4により、装置の下部機構1と上部機構3との間の所定位置に搬入される。
タイヤ組立体5が所定位置に達した時に、コントローラ6は以下のシーケンス制御を実行する。
最初に、昇降台駆動手段15を駆動させて昇降台10を図2に示すように上昇させる。すると、昇降台10のテーパをなす支持筒12がホイール60のリム62の下端開口に嵌り、タイヤ組立体5をコンベア4の上方に所定の初期高さまで持ち上げる。
次に、エアシリンダ55を駆動させてセンタリングシャフト50を図2に示すように下降させ、その下端の位置決めヘッド50aのテーパ部をホイール60のディスク61のハブ穴に差し込むことにより、ホイール60のセンタリングを行うとともに、ディスク61を押さえる。
本実施形態では、位置決めヘッド50aのテーパ部をハブ穴に差し込むが、円筒部まで差し込んでもよい。この場合には位置決めヘッド50aに鍔を設けてディスク61を押さえる。
次に、エアシリンダ23を駆動させてエア供給管21を図2に示すように上昇させ、その上端の吹き出しヘッド22をホイール60のディスク61のハブ取付部に当てる。エア供給管21には昇降ストローク測定手段が接続されており、ハブ取付部に当たるまでの上昇距離、換言すればホイール60のディスク61の高さを測定することができる。このホイール60の高さ情報がコントローラ6に送られる。
なお、エアシリンダ23の力は弱いため、吹き出しヘッド22がホイール60のディスク61に当たっても、タイヤ組立体5は持ち上げられない。
吹き出しヘッド22には、位置決めヘッド50aとの干渉を避けるための逃げ穴が形成されている。
次に、図3に示すように、3つの押圧筒51〜53のうちの選択された1つ例えば中間の押圧筒52を、エアシリンダ57によりストロークエンドまで所定ストローク分だけ下降させる。この押圧筒51〜53の選択は、ホイール60(またはタイヤ10)の径の大きさに応じて行われる。
次に、上記押圧筒52の下降位置を維持したまま、昇降台駆動手段15を駆動させて昇降台10を図4に示すように上昇させる。昇降台10を上昇させる力はエアシリンダ55によりセンタリングシャフト50に働く下方への力に比べてはるかに大きいので、センタリングシャフト50は、その位置決めヘッド50aがハブ穴に嵌ったまま上方へ後退する。
コントローラ6は、昇降台10が上記ホイール60の高さに対応した高さに達した時、すなわちホイール60の押圧筒52に対する相対高さが所定の高さに達した時に、昇降台駆動手段15を停止させる。
図4、図5(A)に示すように上記昇降台10が上昇すると、押圧筒52の下端の押圧部52aがタイヤ70の上側に位置するサイドウオール部71に当たり、このサイドウオール部71を全周にわたり弾性変形させながら押し下げる。これにより、タイヤ70の上側のビード部72も下方に移動し、このビード部72とホイール60のリム62のビードシート部62bとの間に、環状の隙間80が形成される。この状態で、エア供給管21に圧縮エアを供給する。
上記圧縮エアは、上記昇降台10の支持台12またはベース板11と閉塞板45と押圧筒52により形成された閉塞空間を満たし、上記環状の隙間80を通ってタイヤ70の内部空間に充填される。上記押圧部52aは全周にわたりサイドウオール部71に気密に接している。
次に、昇降台駆動手段15を駆動させて昇降台10を下降させ、タイヤ組立体5を押圧筒52に対して下降させる。この過程で、図5(B)に示すように、上側のサイドウオール部71は、その弾性復帰力で上方へ移動し、上側のビード部72がフランジ部62aに当たり、ビードシート部62bに乗る。
タイヤ組立体5がさらに下降すると、上記押圧筒52が上側のサイドウオール部71から離れ、サイドウオール部71の上方の空間が大気圧になる。この直後にエア供給管21への圧縮エアの供給を停止する。昇降台10は、タイヤ70が押圧筒52からわずかに離れた位置で下降を停止する。
図5(B)に示すように、上側のビード部72とリム62のフランジ部62aとの間には、高圧のエア溜まり90が形成される。その理由を説明する。上述したように押圧筒52が元の位置へと上昇する過程で、最初にタイヤ70の上側のビード部72のビードヒール部72aがハンプ部62xに当たりこのハンプ部62xを越える。しかし、このビードヒール部72aがフランジ部62aに到達する前に、ビード部72のビードフィニッシュ部72bがフランジ部62aの外周部に当たる。その結果、ビード部72とフランジ部62aとの間にエア溜まり90が形成されるのである。
上記エア溜まり90内のエア圧はタイヤ70の内部空間のエア圧と略等しいため、ビード部72は、フランジ部62aに到達することができず、エア溜まり90が残ったまま維持される。
上記のようにエア溜まり90が残されたまま、タイヤ組立体5を車両に装着して走行すると、回転バランスが悪く、振動が生じ、安定した走行ができない。そのため、上記装置では、エア充填工程に続いて以下のフィッティング工程を実行する。
図6(A)に示すように、上記押圧筒52の下降位置を維持したまま、昇降台駆動手段15を制御して昇降台10を再度上昇させる。これにより、押圧筒52の押圧部52aがタイヤ70の上側のサイドウオール部71を押し下げる。この昇降台10の高さはエア充填時の高さより低い。
上記押圧筒52による上側のサイドウオール部71の弾性変形量はエア充填時よりはるかに小さい。なぜなら、タイヤ組立体5の高さがエア充填時より低く押圧筒52による押し下げ量がエア充填時の押し下げ量より小さいからである。その結果、図6(A)に示すように、上側のビード部72のビードトー部72cがハンプ部62xに引っ掛かり、ビード部72はビードシート部62bから外れずに残されたままであり、タイヤ70の内部空間の高圧エアは抜けない。
図6(A)に示すように、押圧筒52により、サイドウオール部71が小さく弾性変形した時、ビード部72のビードフィニッシュ部72bがフランジ部62aの外周部から離れ、隙間95が生じる。その結果、エア溜まり90の高圧エアがこの隙間95から外部に放出される。この高圧エアの放出により、ビード部72とフランジ部62aとの間が大気圧となるため、昇降台10が下降して、タイヤ70の上側サイドウオール部71への押圧力が解除されると、図6(B)に示すように、タイヤ70の内部空間のエア圧により、ビード部72のビードヒール部72aがフランジ部62aに押し付けられ、ビード部72とフランジ部62aとの間にエア溜まりが無くなる。このようにしてビード部72はフランジ部62aとビードシート部62bに確実にフィットする。
上記第1実施形態によれば、選択された1つの押圧筒を下降位置に維持したまま昇降台10を昇降させるだけで、エア充填工程とフィッティング工程を実行できるので、制御を簡略化できるとともに作業時間を短縮できる。
次に、タイヤ70の下側のビード部72のリム62へのフィッティングについて説明する。上記エア充填により、下側のサイドウオール部71は外側が大気圧であり内側が高圧であるため下方への力を受ける。その結果、下側のビードシート部72はリム62のフランジ部62gに当たりビード部62fに乗る。これらビードシート部72とフランジ部62gとの間に高圧のエア溜まりが残される可能性は上側に比べると低いが、エア溜まりが残された場合でも、押圧機構30により解消することができる。
詳述すると、上記フィッティング工程において、押圧筒52によるエア溜まり解消を行うと同時期に又はこれと相前後して、押圧機構30のエアシリンダ31を駆動し、押圧部材32でタイヤ70の下側のサイドウオール部71を全周にわたって押し上げる。この押圧力は、タイヤ70の下側のビード部72がリム62のビードシート部62fから外れず、下側のビード部72がフランジ部62gの外周部から離れて隙間が生じる程度の力である。このようにして、下側のビード部72とフランジ部62gと間にエア溜まりが生じていたとしても、このエア溜まりを上記隙間から放出することができる。その結果、押圧部材32を後退させた時に、下側のビード部72をビードシート部62f、フランジ部62gに確実にフィットさせることができる。
上記押圧筒52は、ホイール60(またはタイヤ70)の径が同じであれば、下降位置をそのまま維持され、昇降台60の昇降制御だけで、次のタイヤ組立体のエア充填・フィッティングが実行することができる。
上記実施形態において、ホイール60(またはタイヤ70)の径が小さい場合には、内側の押圧筒51を下降させ、大きい場合には外側の押圧筒53を下降させる。
次に、第2実施形態について説明する。例えば中間の押圧筒52を選択して、第1実施形態と同様にしてエア充填を行った後、エアシリンダ57を駆動させて中間の押圧筒52を上昇させて元の位置に戻すとともに昇降台10を下降させる。
次に、図7に示すように、外側の押圧筒53(押圧手段)のエアシリンダ58を駆動させて、この押圧筒53をストロークエンドまで所定ストローク分だけ下降させる。この状態で、昇降台10をエア充填工程の時より低い位置まで上昇させることにより第1実施形態と同様にしてフィッティング工程を実行する。フィッティング工程が完了した後で、押圧筒53を元の位置まで上昇させ、昇降台10を下降させる。
この実施形態において、選択された押圧筒52の内側の押圧筒51を用いてフィッティングを行なってもよい。
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用することができる。
フィッティング工程において、エア充填工程で選択された押圧筒の内側または外側に配置された押圧手段を用いる場合に、この押圧手段は、周方向に間隔をおいて環状に配置された複数の押圧部材で構成してもよい。この場合、共通の駆動手段によりこれら押圧部材を同時に移動させてタイヤのサイドウオール部を押し込む。
上記装置でエア充填・フィッティング工程を実行した後、十分にフィットしていない場合には、補助的に別設備でフィッティングを行ってもよい。この場合でも、補助的フィッティングの負担は軽くて済む。
本発明は、車両に装着されるタイヤ組立体のエア充填・フィッティングに適用することができる。
5 タイヤ組立体
6 コントローラ(制御手段)
10 昇降台
15 昇降台駆動手段
20 圧縮エア供給手段
30 押圧機構(補助押圧手段)
51〜53 押圧筒
56〜58 エアシリンダ(押圧筒駆動手段)
60 ホイール
62 リム
62a,62g フランジ部
62b,62f ビードシート部
70 タイヤ
71 サイドウオール部
72 ビード部
80 環状の隙間
90 エア溜まり

Claims (7)

  1. ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体に対してエア充填工程とフィッティング工程を順次実行する方法において、
    上記エア充填工程では、押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し込むことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この隙間から圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除し、
    上記フィッティング工程では、上記押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたり上記エア充填工程の時よりも小さな変形量で押し込むことにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離し、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除することにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部とフランジ部にフィットさせることを特徴とするタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング方法。
  2. ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体に対してエア充填工程とフィッティング工程を順次実行する方法において、
    上記エア充填工程では、押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し込むことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この隙間から圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で上記押圧筒による押し込みを解除し、
    上記フィッティング工程では、上記押圧筒の径方向内側または外側に配置された押圧手段で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたり上記エア充填工程の時よりも小さな変形量で押し込むことにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離し、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧手段による押し込みを解除することにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部とフランジ部にフィットさせることを特徴とするタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング方法。
  3. 上記押圧手段が、環状をなして配置された1つまたは複数の部材により構成され、上記フィッティング工程において、上記タイヤのサイドウオール部の全周を同時に押し込むことを特徴とする請求項2に記載のエア充填・フィッティング方法。
  4. 上記押圧手段が、上記押圧筒と同心をなして当該押圧筒の径方向内側または外側に配置された他の押圧筒により構成されることを特徴とする請求項3に記載のエア充填・フィッティング方法。
  5. ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体を、その軸線を垂直にした状態で支持する昇降台と、
    上記昇降台を昇降させる昇降台駆動手段と、
    上記昇降台の上方に垂直に配置され、互いに同心をなして気密に接する複数の押圧筒と、
    上記複数の押圧筒を個別に昇降させる押圧筒駆動手段と、
    上記押圧筒の径方向内側から圧縮エアを供給する圧縮エア供給手段と、
    上記昇降台駆動手段、上記押圧筒駆動手段および上記圧縮エア供給手段を制御する制御手段と、
    を備え、上記制御手段は、エア充填工程とフィッティング工程を順次実行し、
    上記エア充填工程では、選択された押圧筒の押圧筒駆動手段及び昇降台駆動手段の駆動により、当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この状態で上記圧縮エア供給手段から上記隙間を経て圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除し、
    上記フィッティング工程では、上記押圧筒駆動手段及び/又は昇降台駆動手段の駆動により、上記選択された押圧筒を昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって上記エア充填時よりも小さな変形量で押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離すことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除することを特徴とするタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置。
  6. 上記押圧筒駆動手段は、一定のストロークで押圧筒を昇降するようになっており、上記制御手段は、
    上記エア充填工程において、上記押圧筒駆動手段により上記選択された押圧筒を上記一定ストローク下降させた状態で、上記昇降台駆動手段により昇降台を上昇させることにより、上記選択された押圧筒による上記タイヤのサイドウオール部の押し下げを行い、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に形成された上記環状の隙間を介して圧縮エアを充填した後、上記選択された押圧筒の上記下降位置を維持したまま上記昇降台を下降させることにより、上記選択された押圧筒による上記サイドウオール部の押し下げ状態を解除し、
    上記フィッティング工程において、上記選択された押圧筒を上記下降位置に維持した状態で、上記昇降台駆動手段により、上記昇降台を上記エア充填工程の時より低い高さまで再上昇させることにより、上記選択された押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を小さな変形量で押し下げて高圧のエア溜まりの放出を行うことを特徴とする請求項5に記載のエア充填・フィッティング装置。
  7. ホイールのリムにタイヤを装着してなるタイヤ組立体を、その軸線を垂直にした状態で支持する昇降台と、
    上記昇降台を昇降させる昇降台駆動手段と、
    上記昇降台の上方に垂直に配置され、互いに同心をなして気密に接する複数の押圧筒と、
    上記複数の押圧筒を個別に昇降させる押圧筒駆動手段と、
    上記押圧筒の径方向内側から圧縮エアを供給する圧縮エア供給手段と、
    上記昇降台駆動手段、上記押圧筒駆動手段および上記圧縮エア供給手段を制御する制御手段と、
    を備え、上記制御手段は、エア充填工程とフィッティング工程を順次実行し、
    上記エア充填工程では、選択された押圧筒の押圧筒駆動手段及び昇降台駆動手段の駆動により、当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に下降させ、当該押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって弾性変形させながら押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部と上記リムのビードシート部との間に環状の隙間を形成し、この状態で上記圧縮エア供給手段から上記隙間を経て圧縮エアを上記タイヤ内に充填し、その後で当該押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該押圧筒による押し下げ状態を解除し、
    上記フィッティング工程では、上記押圧筒駆動手段及び/又は昇降台駆動手段の駆動により、上記選択された押圧筒の内側または外側にある他の押圧筒を昇降台に対して相対的に下降させ、当該他の押圧筒で上記タイヤのサイドウオール部を全周にわたって上記エア充填時よりも小さな変形量で押し下げ、これにより、上記タイヤのビード部を上記リムのビードシート部に残したまま上記リムのフランジ部の外周部から離すことにより、上記タイヤのビード部と上記リムのフランジ部との間の高圧のエア溜まりを外部に放出し、その後で上記他の押圧筒を上記昇降台に対して相対的に上昇させて当該他の押圧筒による押し下げ状態を解除することを特徴とするタイヤ組立体のためのエア充填・フィッティング装置。
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