JP2016036461A - ランバーサポート及び椅子 - Google Patents

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利造 村上
Toshizo Murakami
利造 村上
拓馬 池田
Takuma Ikeda
拓馬 池田
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Abstract

【課題】ランバーサポートにおいて、ランバーサポート部材の縁が当たっているという感触を低減させることができるようにする。【解決手段】椅子10の背凭れ8の背凭れ面を構成するメッシュ張地が張設される背フレーム7の左右枠部材7a,7aの間に架け渡されるランバーサポートであり、樹脂によって一体に形成された着座者の腰部を支える本体部1aと背フレーム7の左右枠部材7a,7aに対して本体部1aを支持する左右の取付部1b,1bとを有し、本体部1aには複数の開口1dが形成されると共に、本体部1aの上端辺1fと下端辺1gとが、上下どちらか一方の同一の向きに湾曲しているようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、椅子の背凭れに取り付けられて着座者の腰部を支えるランバーサポートに関する。さらに詳述すると、本発明は、枠部材と当該枠部材によって周縁部分が支持されるメッシュ状の張地とによって身体支持面が構成される背凭れに取り付けられるランバーサポートに関する。
従来から、背凭れに凭れた着座者の腰部を支えるためにランバーサポートを備える椅子がある。しかしながら、ランバーサポート部材が取り付けられることにより、着座者が背凭れに凭れた時に、ランバーサポート部材が在る部分と無い部分との境においてランバーサポート部材の縁が当たっているという感触が生じ、背面全体が一様の感触でまんべんなく支えられているという快適性を発揮することができないという問題がある。
特に、枠状部材にメッシュ状の張地が張設されて構成された背凭れの場合には、クッション材が配設されて構成された背凭れと比べ、ランバーサポート部材の縁が当たっているという感触が直接的に感じられ、背凭れ面に凹凸があるように感じられてしまうという問題がある。
上述の問題を解消する従来のランバーサポートとして、図6に示すように、ランバーサポート部材101を着座者の腰部を支える当接部材102と当該当接部材102の左右の支持部材103,103とから構成することによって着座者の背中に当接する箇所を柔らかくするものがある(特許文献1)。なお、図6において、符号104は背枠を、符号105はメッシュ状の張地を、それぞれ表す。
特開2008−119410号
しかしながら、特許文献1のランバーサポートでは、複数の部材を組み合わせてランバーサポートを構成する必要があるため、部品点数の増加によってコストが高くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、身体支持面(即ち、背凭れ面)を構成するメッシュ状の張地が張設された背凭れに備えられ、樹脂によって一体に成形されながらも、ランバーサポート部材の縁が当たっているという感触を低減させることができるランバーサポートを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のランバーサポートは、椅子の背凭れの背凭れ面を構成するメッシュ張地が張設される背フレームの左右枠部材の間に架け渡されるランバーサポートであり、樹脂によって一体に形成された着座者の腰部を支える本体部と背フレームの左右枠部材に対して本体部を支持する左右の取付部とを有し、本体部には複数の開口が形成されると共に、本体部の上端辺と下端辺とが、上下どちらか一方の同一の向きに湾曲しているようにしている。
したがって、このランバーサポートによると、背フレームの左右枠部材の間に架け渡される態様のランバーサポートにおいて、着座者の腰部を支える本体部が上下どちらか一方に湾曲しているようにしているので、左右枠部材に取り付けられる両取付部間の最短距離で架け渡されるように直線形状である場合と比べて本体部の部材長を長くして撓み代を確保すると共に、左右枠部材に取り付けられる両取付部を結ぶ線分位置(即ち、最短距離の場合の位置)から離れるように上下どちらか一方に張り出した湾曲の凸部分(即ち、本体部の左右方向における中央部分)で着座者の腰部を受けてモーメントが働き易くすることにより、着座者の腰部(背面)を支える面が傾斜し易くなる。
また、本発明のランバーサポートは、本体部の部分によって開口の大きさが異なるようにしても良い。この場合には、開口の大きさ(面積)が変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部の部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節され得る。
また、本発明のランバーサポートは、本体部の部分によって開口の相互の間隔が異なるようにしても良い。この場合には、開口の分布の粗密が変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部の部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節され得る。
また、本発明のランバーサポートは、本体部と左右の取付部との間にスリットが設けられるようにしても良い。この場合には、取付部の本体部との連接箇所において本体部を支持する部分の上下方向幅が小さくなって本体部が傾斜し易くなると共に撓み易くなる一方で、左右の取付部の上下方向幅は確保されてこれら左右の取付部の背フレームへの係止強度が十分に確保される。
また、本発明のランバーサポートは、本体部の上下方向の幅が、左右の取付部寄りの部分と比べて左右方向における中央部分の方が広いようにしても良い。この場合には、上下方向の幅が変えられることにより、本体部の中央部分は撓み易くなると共に左右の取付部寄りの部分は撓み難くなり、本体部の部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節され得る。
また、本発明のランバーサポートは、本体部の部分によって厚さが異なるようにしても良い。この場合には、厚さが変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部の部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節され得る。
また、本発明の椅子は上述のランバーサポートを備えるようにしている。この場合には、上述のランバーサポートの作用が奏される椅子が実現される。
本発明のランバーサポートやこのランバーサポートを備える椅子によれば、ランバーサポートの本体部を湾曲させることによって部材長を長くして撓み代を確保すると共に湾曲の凸部分で着座者の腰部を受けてモーメントが働き易くすることにより、着座者の腰部を支える面を傾斜し易くすることができるので、ランバーサポートの支持面の、着座者の背面傾斜への追従性を向上させることが可能になり、樹脂によって一体に成形されながらも、背凭れに凭れた時のランバーサポートの上端や下端の当たりを柔らかくしてサポート感や快適性の向上を図ることが可能になる。
また、本発明のランバーサポートやこのランバーサポートを備える椅子は、本体部の部分によって、開口の大きさが異なるようにしたり、開口の相互の間隔が異なるようにしたり、上下方向の幅が左右両側と比べて中央部分の方が広いようにしたり、さらに、厚さが異なるようにしたりしても良く、これらの場合には、本体部の部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節することができるので、ランバーサポートの支持面の、着座者の背面傾斜への追従性を更に向上させることが可能になり、背凭れに凭れた時のランバーサポートの上端や下端の当たりを柔らかくしてサポート感や快適性の更なる向上を図ることが可能になる。
また、本発明のランバーサポートやこのランバーサポートを備える椅子は、本体部と左右の取付部との間にスリットが設けられるようにしても良く、この場合には、本体部を傾斜し易くすると共に撓み易くする一方で取付部の係止強度を十分に確保することができるので、椅子としての安全性を確保しつつ、ランバーサポートの支持面の、着座者の背面傾斜への追従性を更に向上させることが可能になり、背凭れに凭れた時のランバーサポートの上端や下端の当たりを柔らかくしてサポート感や快適性の更なる向上を図ることが可能になる。
本発明のランバーサポートの実施形態の一例を示す図であり、椅子の全体構造を含む正面図である。 本発明のランバーサポートの実施形態の一例を示す図であり、椅子の全体構造を含む側面図である。 実施形態のランバーサポートの正面図である。 実施形態のランバーサポートを示す図である。(A)は平面図である。(B)は正面上方からの斜視図である。 ランバーサポートの本体部の形状の例(a)〜(c)を示す図である。 従来のランバーサポートを示す図であり、椅子の背凭れを含む正面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1から図5に、本発明のランバーサポートの実施形態の一例を示す。なお、本実施形態では、本発明のランバーサポートが図1及び図2に全体構造を示す椅子10に適用された場合を例に挙げて説明する。また、本明細書においては、椅子10の座9に座った着座者を基準にして上下、前後、左右の各方向を定義する。
本実施形態の椅子10は、事務用椅子とも呼ばれる回転椅子であり、キャスターを備える脚11と、当該脚11の脚支柱11aの頂端に取り付けられ支持されるメインフレーム12と、当該メインフレーム12に支持される座9及び背凭れ8とを有する。
なお、本発明における背凭れ8,座9,メインフレーム12の取り付け・支持の仕方は、特定の態様・仕組みに限定されるものではなく、例えば椅子全体としての構造やデザインなども考慮されて適当なものが適宜選択され得る。
背凭れ8は、左右方向において相対向する二辺の枠部材を少なくとも有する背フレームと、当該背フレームを前面において覆うように張り渡されて身体支持面(即ち、背凭れ面)を構成するメッシュ状の張地(以下、メッシュ張地と呼ぶ)とを有する。
背凭れ8の背凭れ面は、平面視において(言い換えると、横断面において)、左右方向における中央部が、左右両側部に対して後方に凸となる弓形をなすように構成される。
本実施形態の椅子10における背凭れ8は、上下左右においてメッシュ張地を支持する概ね矩形環状の背フレーム7と、係止用の細板状(言い換えると、帯状)の樹脂コードが周縁に縫い付けられたメッシュ張地とで構成される。なお、図1及び図2においては、ランバーサポート1の構造が分かり易いようにメッシュ張地を図示していない。
本実施形態の背フレーム7は、概ね矩形環状の枠体として構成され、一対の左右枠部材7a,7aと上枠部材7bと下枠部材7cとを有する。
背フレーム7は、側面視において着座者の腰部を支える位置が前方に最も突出するく字形をなすように構成される。
そして、背フレーム7の左右枠部材7a,上枠部材7b,下枠部材7cそれぞれの外側周面(言い換えると、外周縁部)に形成された張地取付用溝7dに、メッシュ張地の周縁に縫い付けられた樹脂コードともどもメッシュ張地の縁部が折り返されて嵌め込まれることにより、所定のテンションが付与されながら背フレーム7の前面側にメッシュ張地が張設されて固定される。
なお、メッシュ張地の背フレーム7への固定構造は、上述のように張地取付用溝7dを利用する構造に限定されるものではなく、背フレーム7の形状や構造などが考慮されて適当なものが適宜選択され得る。具体的には例えば、熱収縮性を有するメッシュ張地が無張力状態で若しくは背凭れの身体支持面(背凭れ面)として必要な張力より弱い張力が付与された状態で枠部材に予め固定されてから、メッシュ張地が加熱されて縦横に収縮することにより、背凭れの身体支持面(背凭れ面)として必要な弾力性を発揮する張力が与えられるようにしても良い。
さらに、メッシュ張地の背フレーム7への固定の仕方は、上述の手法に限定されるものではなく、メッシュ張地の素材などが考慮されて適当なものが適宜選択され得る。具体的には例えば、厚み方向に二分割されたフレームの間にメッシュ張地の周縁が挟み込まれてから接着,ねじ止め,嵌合,縫製などがなされることにより、メッシュ張地が背フレーム7に固定されるようにしても良い。
本発明におけるメッシュ張地の素材は、特定の種類に限定されるものではなく、椅子の背凭れの身体支持面(背凭れ面)として必要とされる強度や弾性力を発揮し得るものであることなどが考慮されて適当なものが適宜選択され得る。例えば、必要な強度や弾力性を発揮させる張力を生じ得る柔軟性を有する熱収縮性素材によって構成される全てのメッシュ状の編物若しくは織物が用いられることが考えられ、具体的にはポリエステル糸やナイロン糸などの熱可塑性樹脂繊維による編物若しくは織物が用いられることが考えられる。
そして、本実施形態のランバーサポート1は、椅子10の背凭れ8の背凭れ面を構成するメッシュ張地が張設される背フレーム7の左右枠部材7a,7aの間に架け渡されるランバーサポートであり、樹脂によって一体に形成された着座者の腰部を支える本体部1aと背フレーム7の左右枠部材7a,7aに対して本体部1aを支持する左右の取付部1b,1bとを有し、本体部1aには複数の開口1dが形成されると共に、本体部1aの上端辺1fと下端辺1gとが、下向きに湾曲しているようにしている。
ランバーサポート1は、側面視く字形をなす背フレーム7の前方に最も突出する箇所(高さ位置)において左右枠部材7a,7aの間に架け渡される。
左右の取付部1b,1bは、ランバーサポート1を背フレーム7に取り付けるためのものであり、本体部1aの左右両側に連接して樹脂によって形成され、それぞれ、背フレーム7の左右枠部材7a,7aに取り付けられる。
取付部1bに溝が形成される場合には(図3,図4参照)、溝の方向に沿って取付部1bが撓み易くなるので、溝の方向が調整されることによって取付部1bが撓み易くなる方向が適切になるように調節され得ると共に、溝の本数が調整されることによって撓み易さが適切になるように調節され得る。
左右の取付部1b,1bのそれぞれには、後方に延出する係止片1c,1cが設けられる。
また、背フレーム7の一対の左右枠部材7a,7aのそれぞれには、前面側の、着座者の腰部に対応する高さ位置に、溝7eが形成される。
本実施形態では、背フレーム7の溝7eが左右枠部材7aの長手方向に沿う方向(即ち、概ね上下方向)に形成され、当該溝7eの方向に沿う方向で後方に延出する板状の係止片1cがランバーサポート1に形成される。
そして、左右の取付部1b,1bの後面側に形成された係止片1c,1cが一対の左右枠部材7a,7aの各々の前面側に形成された溝7eにそれぞれ嵌め込まれることによって取付部1bが左右枠部材7aに取り付けられ、ランバーサポート1が背フレーム7の一対の左右枠部材7a,7aの間に架け渡される。なお、係止片1cの形状は、左右枠部材7aの溝7eに挿入されることによって所定の係止の働きをし得るものであれば、特定の形状には限定されない。
ランバーサポート1は、背フレーム7の左右枠部材7a,7aに対して昇降可能であるように構成されるようにしても良い。具体的には例えば、背フレーム7の左右枠部材7aの溝7eが、長手方向長さ(言い換えると、上下方向長さ)がランバーサポート1の取付部1bの係止片1cの上下方向長さよりも長くなるように形成され、且つ、係止片1cが溝7eに摺動可能に挿入されることにより、取付部1bが左右枠部材7aに対して上下スライド自在であってランバーサポート1が背フレーム7の左右枠部材7aに対して昇降可能に構成されるようにしても良い。
なお、メッシュ張地は、背フレーム7の一対の左右枠部材7a,7aにランバーサポート1が取り付けられた状態で、背フレーム7及びランバーサポート1を覆うように背フレーム7の前面側に張り渡されて取り付けられる。すなわち、ランバーサポート1は、メッシュ張地の後ろ側に配設され、メッシュ張地を後方から支えるように設けられる。
メッシュ張地とランバーサポート1とは、あるいは、背フレーム7を覆うように背フレーム7の前面側にメッシュ張地が張り渡されて取り付けられた状態で、背フレーム7の後面側から一対の左右枠部材7a,7aにランバーサポート1が取り付けられるようにしても良い。この場合には、メッシュ張地の若干の伸びを利用して背フレーム7の後面側からランバーサポート1の係止片1cが滑り込ませられる。
また、本発明における背フレーム7へのランバーサポート1の取り付けの仕方は、ランバーサポート1が着座者の腰部付近を横切るように一対の左右枠部材7a,7aの間に架け渡されて背フレーム7に支持されるものであれば、特定の態様・仕組みに限定されるものではなく、背フレーム7の形状や構造なども考慮されて適当なものが適宜選択され得る。
ランバーサポート1の本体部1aは、着座者の腰部付近に位置してメッシュ張地と共に着座者の腰部を支えるものであり、左右の取付部1b,1bと一体のものとして樹脂によって形成される。
本体部1aの素材としての樹脂は、適度な弾性を有するものであれば特定の種類に限定されるものではなく、具体的には例えばポリプロピレンなどが用いられ得る。
ランバーサポート1は、平面視において(言い換えると、横断面において)、左右方向における中央部分が、左右両端部に対して後方に凸となる弓形をなすように、そして、背フレーム7に張り渡されるメッシュ張地の横断面形状に沿う形状に構成される。また、ランバーサポート1の本体部1aは、側面視において(言い換えると、縦断面において)、上下方向における中央部が、上下両端部に対して前方に凸となる弓形をなすように、そして、背フレーム7に張り渡されるメッシュ張地の縦断面形状に沿う形状に構成される。
ランバーサポート1の本体部1aは、上端辺1fと下端辺1gとがどちらも上に凸になるように(言い換えると、上向きに)湾曲して形成されることによって全体として左右方向における中央部が上に凸となる弓形に形成されるようにしても良いし、上端辺1fと下端辺1gとがどちらも下に凸になるように(言い換えると、下向きに)湾曲して形成されることによって全体として左右方向における中央部が下に凸となる弓形に形成されるようにしても良い。
ランバーサポート1の本体部1aは、また、上端辺1fと下端辺1gとが相互に平行であるように形成されて左右方向の全長に亘って同一幅の帯状に形成されるようにしても良いし、左右の取付部1b,1b寄りの部分よりも左右方向における中央部分の方が幅広に形成されるようにしても良い。なお、この場合も、ランバーサポート1の本体部1aは、全体としては、中央部が上に凸となる弓形に形成されたり、中央部が下に凸となる弓形に形成されたりする。
さらに言えば、ランバーサポート1の本体部1aの形状は、上端辺1fと下端辺1gとのどちらもが本体部1aの左右両端間の直線長さLよりも長く且つ上端辺1fと下端辺1gとが上下どちらか一方の同一の向きに湾曲していれば(言い換えると、本体部1a全体として中央部が上若しくは下に凸となる概ね弓形であれば)、どのような形状であっても構わない。具体的には、ランバーサポート1の本体部1aは、上述のように、上端辺1fと下端辺1gとが相互に平行であるように形成されて左右方向の全長に亘って同一幅の帯状に形成されるようにしても良いし(図5(a))、左右の取付部1b,1b寄りの部分から左右方向における中央部分に向かって徐々に幅広になるように形成されるようにしても良いし(同図(b))、或いは、左右の取付部1b,1b寄りの部分が細幅の帯状に形成されると共に下端辺1gの左右方向における中央部分が特に突出して湾曲しているように形成されるようにしても良い(同図(c))。そして、図5(a),(b),(c)はいずれも上端辺1fと下端辺1gとのどちらもが下向きに湾曲するようにしているが、ランバーサポート1全体として上下を逆さにし、上端辺1fと下端辺1gとのどちらもが上向きに湾曲するようにしても良い。なお、図5においては、本体部1aの、後述する開口1d及びスリット1eを図示していない。
そして、本体部1aの部分(言い換えると、領域)によって上下方向の幅が変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部1aの部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節されることが可能になる。
ランバーサポート1の本体部1aには、複数の開口1d(言い換えると、貫通孔)が形成される。開口1dの形状は、特定のものに限定されるものではなく、具体的には例えば、円形や楕円形などの四方への拡がりを有する面的な形状でも良いし、スリットなどの細長の線的な形状でも良い。
ランバーサポート1の本体部1aに形成される複数の開口1dは、全てが同じ形状・大きさに形成されるようにしても良いし、一部若しくは全てが異なる形状・大きさに形成されるようにしても良い。本体部1aの部分(言い換えると、領域)によって開口1dの大きさ(面積)が変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部1aの部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節されることが可能になる。
ランバーサポート1の本体部1aに形成される複数の開口1dは、また、本体部1aの全面に亙って均一のピッチで(言い換えると、開口1dの相互の間隔が均一であるように)形成されるようにしても良いし、本体部1aの一部において若しくは全面に亙って異なるピッチで(言い換えると、開口1dの分布に粗密があるように)形成されるようにしても良い。本体部1aの部分(言い換えると、領域)によって開口1dの分布の粗密が変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部1aの部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節されることが可能になる。
ランバーサポート1の本体部1aに形成される複数の開口1dの形状・大きさやピッチを変えることにより、着座者が背凭れ8に凭れた際の本体部1aの撓み易さを調節することができる。すなわち、本体部1aの部分(領域)によって、本体部1aの面積当たりの開口1dの面積の合計(即ち、開口1dの割合)が異なる場合には、開口1dの面積の合計(割合)が大きい部分の方が小さい部分よりも撓み易い。
例えば、図3に示す例のように、本体部1aの中央部分(領域)の開口1dの径を周縁部分の開口1dの径よりも大きくすることにより、着座者を支える部分を撓み易くして着座者の腰部とのフィット感を向上させると共に周縁部は適当な剛性を有して着座者の腰部を確り支えるようにすることが考えられる。
また、本体部1aの中央部分(領域)における開口1dの相互の間隔を周縁部分における開口1dの相互の間隔よりも小さくする(即ち、開口1dの分布を密にする)ことにより、着座者を支える部分を撓み易くして着座者の腰部とのフィット感を向上させると共に周縁部は適当な剛性を有して着座者の腰部を確り支えるようにすることが考えられる。
また、本体部1aの開口としてスリットなどの細長の形状の開口が形成される場合には、細長形状の長手方向に沿って本体部1aが撓み易くなるので、細長形状の開口の長手方向が調整されることによって本体部1aが撓み易くなる方向が適切になるように調節され得る。
ランバーサポート1の本体部1aは、全体に亘って厚さが同一であるように形成されるようにしても良いし、一部において若しくは全体に亘って厚さが異なるように形成されるようにしても良い。本体部1aの部分(言い換えると、領域)によって厚さが変えられることによって撓み易い箇所と撓み難い箇所とが作られ、本体部1aの部分によって異なる適切な撓み易さが発揮されるように細かく調節されることが可能になる。
また、ランバーサポート1は、図3に示す例のように、本体部1aと左右の取付部1b,1bとの間のそれぞれに、下端側から細長に切り込まれて形成されたスリット1e,1eが設けられるようにしても良い。なお、本体部1aと左右の取付部1b,1bとの間のスリットは、上端側から細長に切り込まれて形成されるようにしても良く、また、上端側から細長に切り込まれて形成される上側スリットと下端側から細長に切り込まれて形成される下側スリットとの上下対向する一対のスリットとして形成されるようにしても良い。
本体部1aと左右の取付部1b,1bとの間にスリット1e,1eが設けられることにより、取付部1bの本体部1aとの連接箇所において本体部1aを支持する部分の上下方向幅が小さくなって(言い換えると、左右の取付部1b,1bによる本体部1aの拘束が緩和されて)本体部1aが傾斜し易くなると共に撓み易くなる一方で、左右の取付部1b,1b及び係止片1c,1cの上下方向幅は確保されてこれら左右の取付部1b,1b及び係止片1c,1cの背フレーム7への係止強度が十分に確保される。また、スリット1e,1eの切り込み長さが調整されることにより、本体部1aの傾斜のし易さが適切になるように調節され得る。
また、図1乃至図4に示す本実施形態のランバーサポート1のように全体として下に凸となる湾曲形状に形成されると共に本体部1aと左右の取付部1b,1bとの間にスリット1e,1eが設けられた場合には、本体部1aは上端側と比べて下端側の方が撓み易くなる。この場合に、着座者の着座姿勢との関係を考えると、着座者の腰部付近を本体部1aの上端側で確りと支えたときに、下端側は着座者の腰部から臀部にかけての緩やかなS字の変曲点から下方の部分を支えることになる。このとき、本体部1aの下端側は、本体部1a自体の湾曲形状とスリット1e,1eとにより、着座者の腰部から臀部にかけてのS字に沿って撓み、着座者の背面に適確に追従することができる。
本体部1aの傾斜のし易さが適切になるように調節されることにより、着座者の背面傾斜へのランバーサポート支持面の追従性が向上してランバーサポート1の上端や下端の当たりを柔らかくし、背凭れ8に凭れた時のサポート感や快適性が向上する。
以上のように構成されたランバーサポート1やこのランバーサポート1を備える椅子によれば、着座者の腰部を支える本体部1aが上下どちらか一方に湾曲しているようにしているので、背フレーム7の一対の左右枠部材7a,7aに取り付けられる両取付部1b,1b間の最短距離で架け渡されるように直線形状である場合と比べて本体部1aの部材長を長くして撓み代を確保すると共に、一対の左右枠部材7a,7aに取り付けられる両取付部1b,1bを結ぶ線分位置(即ち、最短距離の場合の位置)から離れるように上下どちらか一方に張り出した湾曲の凸部分(即ち、本体部1aの左右方向における中央部分)で着座者の腰部を受けてモーメントが働き易くすることにより、着座者の腰部を支える面を傾斜し易くすることができる。これにより、ランバーサポート1の支持面の、着座者の背面傾斜への追従性を向上させることが可能になり、背凭れ8に凭れた時のランバーサポート1の上端(上端辺1f)や下端(下端辺1g)の当たりを柔らかくしてサポート感や快適性の向上を図ることが可能になる。
以上のように構成されたランバーサポート1やこのランバーサポート1を備える椅子によれば、さらに、本体部1aと左右の取付部1b,1bとの間のそれぞれにスリット1e,1eが設けられるようにしているので、取付部1bの本体部1aとの連接箇所において本体部1aを支持する部分の上下方向幅が小さくなって本体部1aを傾斜し易くすると共に撓み易くする一方で、左右の取付部1b,1bの上下方向幅は確保されてこれら左右の取付部1b,1bの背フレーム7への係止強度を十分に確保することができる。これにより、椅子としての安全性を確保しつつ、ランバーサポート1の支持面の、着座者の背面傾斜への追従性を更に向上させることが可能になり、背凭れ8に凭れた時のランバーサポート1の上端(上端辺1f)や下端(下端辺1g)の当たりを柔らかくしてサポート感や快適性の更なる向上を図ることが可能になる。
なお、上述の形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では本発明のランバーサポートが図1及び図2に全体構造を示す椅子10に適用された場合を例に挙げて説明したが、本発明のランバーサポートが適用され得る椅子は図1及び図2に示す椅子10に限られるものではなく、背凭れを構成する背フレームが左右一対の枠部材を有すると共にこれら左右一対の枠部材の間にランバーサポートが架け渡される空間を有していれば、他の構成・構造はどのような椅子であっても構わない。
1 ランバーサポート
1a 本体部
1b 取付部
1c 係止片
1d 開口
1e スリット
1f 上端辺
1g 下端辺
7 背フレーム
7a 左右枠部材
8 背凭れ
9 座
10 椅子

Claims (7)

  1. 椅子の背凭れの背凭れ面を構成するメッシュ張地が張設される背フレームの左右枠部材の間に架け渡されるランバーサポートであり、樹脂によって一体に形成された着座者の腰部を支える本体部と前記背フレームの前記左右枠部材に対して前記本体部を支持する左右の取付部とを有し、前記本体部には複数の開口が形成されると共に、前記本体部の上端辺と下端辺とが、上下どちらか一方の同一の向きに湾曲していることを特徴とするランバーサポート。
  2. 前記本体部の部分によって前記開口の大きさが異なることを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  3. 前記本体部の部分によって前記開口の相互の間隔が異なることを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  4. 前記本体部と前記左右の取付部との間にスリットが設けられることを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  5. 前記本体部の上下方向の幅が、前記左右の取付部寄りの部分と比べて左右方向における中央部分の方が広いことを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  6. 前記本体部の部分によって厚さが異なることを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載のランバーサポートを備えることを特徴とする椅子。
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