JP2016036290A - 建物緑化構造体及び建物緑化システム - Google Patents

建物緑化構造体及び建物緑化システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016036290A
JP2016036290A JP2014161326A JP2014161326A JP2016036290A JP 2016036290 A JP2016036290 A JP 2016036290A JP 2014161326 A JP2014161326 A JP 2014161326A JP 2014161326 A JP2014161326 A JP 2014161326A JP 2016036290 A JP2016036290 A JP 2016036290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
greening
building
panel body
partition wall
greening panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014161326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6489602B2 (ja
Inventor
今関 弘雄
Hiroo Imazeki
弘雄 今関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2014161326A priority Critical patent/JP6489602B2/ja
Publication of JP2016036290A publication Critical patent/JP2016036290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6489602B2 publication Critical patent/JP6489602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にて動力源の駆動で所定角度まで位置変更又は横にスライド可能とし、緑化植物に対する水やり等の管理、枝葉の切除等の手入れなどや建物の居室との間で空気の換気を可能とする建物緑化構造体を提供する。【解決手段】枠体6の内側空間に、緑化植物10が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体1を、建物の居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺に設けられた落下防止柵5より上記居室2との仕切壁面3側に寄った位置にて該仕切壁面3に平行に設け、上記緑化パネル体1の縦軸を中心にして該緑化パネル体1を所定角度まで位置変更可能とし、上記枠体6の外側に上記緑化パネル体1の位置変更を行うための動力源16を設け、この動力源16の駆動により該緑化パネル体1を回動させるようにしたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、つる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図る建物緑化構造体に関し、詳しくは、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にて動力源の駆動で所定角度まで位置変更又は横にスライド可能とし、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能としたり、建物の居室との間で空気を換気する建物緑化構造体及びそれを利用した建物緑化システムに係るものである。
従来のこの種の建物緑化構造体としては、本出願人により提案され、既に特許を取得したものがある(特許第4456549号)。この建物緑化構造体は、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より建物の壁面側に寄った位置にて該壁面に略平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を上記張出床部の内側に向けて所定角度まで位置変更可能としたり、上記壁面に略平行にスライド可能としていた(例えば、特許文献1参照)。
また、建物内で植物を生育させるものとして、窓が設けられた建物の外壁の少なくとも一部と、前記建物の内部に前記外壁に対向して設置された仕切り部とにより仕切られた空間に設けられた植物の栽培室と、前記栽培室と前記仕切り部を介して隣り合う居室と、前記栽培室の温度と前記居室の温度とをそれぞれ測定する手段と、前記測定された前記栽培室と前記居室とのそれぞれの温度に応じて、前記栽培室と前記居室の間で空気を換気する換気手段と、を含む建物内植物生育システムがある(例えば、特許文献2参照)。
特許第4456549号公報 特許第5113595号公報
しかし、特許文献1に記載の建物緑化構造体は、緑化パネル体を上記張出床部の内側に向けて所定角度まで位置変更したり、上記壁面に略平行にスライドするのを、住人又は作業員が手動で操作しなければならなかった。例えば、集合住宅(マンション)のように住戸ごとに区画されている張出床部(ベランダ)に、従来の建物緑化構造体を設置した場合は、住人は緑化パネル体を回動又はスライドさせるために張出床部にいちいち出て手動で操作しなければならず、夏季又は冬季のように厳しい季節においてはつらい作業であった。また、業務用の事務所ビルの各張出床部(ベランダ)に、従来の建物緑化構造体を設置した場合は、作業員は緑化パネル体を回動又はスライドさせるために、各区画の張出床部にそれぞれ出て手動で操作しなければならず、特に事務所ビル全体を緑化構造としたときは各区画の張出床部に設置された緑化パネル体を操作するのに、重労働を要するものであった。
また、特許文献2に記載の建物内植物生育システムは、建物の外壁に対向する仕切り部を建物内部に設けて二重構造にしたダブルスキン構造の建物において、上記外壁と仕切り部とにより仕切られた空間に設けられた植物の栽培室に、枝葉が面状に繁茂しないような樹木のような植物を生育させるようなものであり、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図ることはできない。したがって、少ない設置面積で面状に緑化することができないため、植物の葉っぱの蒸散作用(植物の葉っぱが光を感じてその裏側の気孔を開き、根から吸い上げた水分を上記気孔から蒸発させる作用。植物の葉っぱ自身を暑さから守ると共に、周囲の空気を冷やす作用がある。)により温度低下した空気帯をある範囲で生じさせることは期待できないものであった。
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にて動力源の駆動で所定角度まで位置変更又は横にスライド可能とし、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能としたり、建物の居室との間で空気を換気する建物緑化構造体及びそれを利用した建物緑化システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明による建物緑化構造体は、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を所定角度まで位置変更可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体の位置変更を行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体を回動させるようにしたものである。
第2の発明による建物緑化構造体は、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた複数枚の緑化パネル体を、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体のスライドを行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体をスライドさせるようにしたものである。
また、第3の発明による建物緑化システムは、居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を所定角度まで位置変更可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体の位置変更を行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体を回動させるようにしたものである。
第4の発明による建物緑化システムは、居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた複数枚の緑化パネル体を、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体のスライドを行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体をスライドさせるようにしたものである。
請求項1に係る発明によれば、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設けられた緑化パネル体を、その縦軸を中心にして所定角度まで位置変更可能とし、上記緑化パネル体の枠体の外側に設けられた動力源の駆動により、該緑化パネル体を回動させてその位置変更を行うことができる。これにより、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にて所定角度まで位置変更するのを動力源の駆動で行うことができ、住人又は作業員が手動で操作する必要がなくなる。また、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能とする。したがって、上記動力源の駆動を例えば居室内からスイッチ操作により行って、夏季又は冬季のように厳しい季節においても緑化パネル体を容易に位置変更することができる。また、業務用の事務所ビルの各張出床部(ベランダ)に本発明の建物緑化構造体を設置した場合は、作業員が緑化パネル体を所定角度まで位置変更するのに、上記動力源の駆動を例えば管理室からスイッチ操作により行うことで、事務所ビル全体の各区画の張出床部に設置された緑化パネル体を容易に操作することができる。さらに、上記緑化パネル体を居室との仕切壁面に平行に設けることで、枝葉が面状に繁茂した緑化パネル体の植物の葉っぱの蒸散作用により温度低下した空気帯をある範囲で生じさせることができる。
請求項2に係る発明によれば、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面に平行に設けられた複数枚の緑化パネル体を、前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記緑化パネル体の枠体の外側に設けられた動力源の駆動により、該緑化パネル体をスライドさせることができる。これにより、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にてスライドさせるのを動力源の駆動で行うことができ、住人又は作業員が手動で操作する必要がなくなる。また、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能とする。したがって、上記動力源の駆動を例えば居室内からスイッチ操作により行って、夏季又は冬季のように厳しい季節においても緑化パネル体を容易にスライドすることができる。また、業務用の事務所ビルの各張出床部(ベランダ)に本発明の建物緑化構造体を設置した場合は、作業員が緑化パネル体をスライドするのに、上記動力源の駆動を例えば管理室からスイッチ操作により行うことで、事務所ビル全体の各区画の張出床部に設置された緑化パネル体を容易に操作することができる。さらに、上記緑化パネル体を居室との仕切壁面に平行に設けることで、枝葉が面状に繁茂した緑化パネル体の植物の葉っぱの蒸散作用により温度低下した空気帯をある範囲で生じさせることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設けられた緑化パネル体を、その縦軸を中心にして所定角度まで位置変更可能とし、上記緑化パネル体の枠体の外側に設けられた動力源の駆動により、該緑化パネル体を回動させてその位置変更を行うことができる。これにより、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にて所定角度まで位置変更するのを動力源の駆動で行うことができ、住人又は作業員が手動で操作する必要がなくなる。また、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能とする。したがって、上記動力源の駆動を例えば居室内からスイッチ操作により行って、夏季又は冬季のように厳しい季節においても緑化パネル体を容易に位置変更することができる。また、業務用の事務所ビルの各張出床部(ベランダ)に本発明の建物緑化システムを設置した場合は、作業員が緑化パネル体を所定角度まで位置変更するのに、上記動力源の駆動を例えば管理室からスイッチ操作により行うことで、事務所ビル全体を緑化構造としたときでも各区画の張出床部に設置された緑化パネル体を容易に操作することができる。この場合、ダブルスキン構造の建物においては、上記外壁と仕切壁面とにより仕切られた空間に例えばつる性植物等の緑化植物を少ない設置面積で面状に繁茂させることができ、緑化パネル体の植物の葉っぱの蒸散作用により温度低下した空気帯をある範囲で生じさせることができる。
更に、請求項6に係る発明によれば、居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記緑化パネル体の枠体の外側に設けられた動力源の駆動により、該緑化パネル体をスライドさせることができる。これにより、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を建物の張出床部にてスライドさせるのを動力源の駆動で行うことができ、住人又は作業員が手動で操作する必要がなくなる。また、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを可能とする。したがって、上記動力源の駆動を例えば居室内からスイッチ操作により行って、夏季又は冬季のように厳しい季節においても緑化パネル体を容易にスライドすることができる。また、業務用の事務所ビルの各張出床部(ベランダ)に本発明の建物緑化システムを設置した場合は、作業員が緑化パネル体をスライドするのに、上記動力源の駆動を例えば管理室からスイッチ操作により行うことで、事務所ビル全体を緑化構造としたときでも各区画の張出床部に設置された緑化パネル体を容易に操作することができる。この場合、ダブルスキン構造の建物においては、上記外壁と仕切壁面とにより仕切られた空間に例えばつる性植物等の緑化植物を少ない設置面積で面状に繁茂させることができ、緑化パネル体の植物の葉っぱの蒸散作用により温度低下した空気帯をある範囲で生じさせることができる。
建物緑化構造体の第1の実施形態を示す右側断面図である。 上記第1の実施形態の建物緑化構造体を示す平面図である。 上記第1の実施形態の建物緑化構造体を示す正面図である。 上記第1の実施形態の緑化パネル体の取り付けを示す部分拡大右側断面図である。 建物緑化構造体の第2の実施形態を示す右側断面図である。 上記第2の実施形態の建物緑化構造体を示す平面図である。 上記第2の実施形態の緑化パネル体の取り付けを示す部分拡大右側断面図である。 上記第2の実施形態の緑化パネル体の取り付けを示す正面図である。 建物緑化システムの第1の実施形態を示す右側断面図である。 上記第1の実施形態の建物緑化システムを示す平面図である。 建物緑化システムの第2の実施形態を示す右側断面図である。 上記第2の実施形態の建物緑化システムを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は建物緑化構造体の第1の実施形態を示す右側断面図であり、図2は上記第1の実施形態の建物緑化構造体を示す平面図であり、図3は上記第1の実施形態の建物緑化構造体を示す正面図である。この建物緑化構造体は、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図るもので、緑化パネル体1を、建物の居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺に設けられた落下防止柵5より上記居室2との仕切壁面3側に寄った位置(以下、本書において「外側辺近傍」という)にて該仕切壁面3に略平行に設けている。
上記緑化パネル体1は、張出床部4の上に緑化植物が生長できる状態で垂直状態に立てて支持するもので、枠体6と、メッシュ状支持部材7と、植栽容器8とを備えて成る。上記枠体6は、メッシュ状支持部材7を支持する枠部材となるもので、図3に示すように、内側に縦長の空間を有し、例えば金属製の角形鋼管等で矩形状枠に形成されている。
上記枠体6の内側空間には、メッシュ状支持部材7が取り付けられている。このメッシュ状支持部材7は、例えばつる性植物等の緑化植物を実際に支持するもので、適宜の大きさの網目を有する金網等から成る。図1〜図3の実施形態では、このメッシュ状支持部材7は、上記枠体6の内側空間に固定状態で取り付けられている。
上記メッシュ状支持部材7の下部には、図1及び図3に示すように、植栽容器8が配置されている。この植栽容器8は、つる性植物等の緑化植物を生長させるためのもので、例えばプラスチック、金属等で上記枠体6の内側空間の下部に嵌る大きさの箱状に形成されている。上記植栽容器8の内部には、土壌や培養土が入れられて緑化植物10が植え付けられている。なお、上記メッシュ状支持部材7と植栽容器8とで、緑化植物10が生長できる状態で支持する植物支持パネルを構成している。また、上記枠体6の内側空間の下部には、上面が開口した箱状の収納ボックス9が設けられており、この収納ボックス9の内部に上記植栽容器8が収容されるようになっている。そして、上記緑化パネル体1の全体は、張出床部4に対して着脱可能とされている。緑化パネル体1の全体を着脱可能とすることで、生育環境の良い生産農場において緑化パネル体1の緑化植物10を繁茂させた状態とし、その後、設置すべき建物の張出床部4に搬送して設置することにより、短期間で建物全体の緑化が実現できる。
上記緑化パネル体1は、図2及び図3に示すように、建物の張出床部(例えばビルのベランダなど)4に設置された支柱11を用いて直立して設けられている。この支柱11は、建物の居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺近傍に上下方向に設置されており、図3に示すように、例えば2個の緑化パネル体1の横幅が入り得る間隔をあけて複数個並べて設けられている。具体的には、上記張出床部4において、下階張出床部4aと上階張出床部4b(図1参照)との間に垂直状態に設けられている。
ここで、図3において、代表的に一番右側の緑化パネル体1の取り付け状態について、図1及び図4を参照して説明する。まず、一番右側に位置する支柱11と真中の支柱11との間に2個の緑化パネル体1が配置されるようになっており、上記支柱11,11間には、上階張出床部4bの下面から適宜の長さで下がり壁12が下向きに張り出しており、その下がり壁12と対向する下階張出床部4aの上面には下枠13が設置されている。そして、上記下がり壁12と下枠13との間に、緑化パネル体1がその縦軸を中心にして所定角度(例えば90度)まで位置変更可能に回動するように取り付けられている。具体的には、図3に示すように、1個1個の緑化パネル体1の横幅の真中位置にて、枠上部には駆動軸14が設けられ、枠下部には支持回転軸15が下向きに設けられて、この駆動軸14と支持回転軸15とを結ぶ線を縦軸としてこの縦軸を中心にして回動可能とされている。
この場合、本発明においては、上記枠体6の外側に上記緑化パネル体1の位置変更を行うための動力源16を設け、この動力源16の駆動により該緑化パネル体1を回動させるようになっている。すなわち、図4に示すように、下がり壁12の内部に動力源16が内蔵状態で組み込まれており、この動力源16から下向きに突出した回転軸に軸継手17及びスラストベアリング18を介して駆動軸14としての吊下げボルトが接続されており、この吊下げボルト(14)が上記枠体6の枠上部に固定されている。また、上記枠体6の枠下部に設けられた支持回転軸15が下枠13の係合孔に回転可能に嵌合されている。このような状態で、上記緑化パネル体1は、下がり壁12と下枠13との間で、図2に示すように、建物の居室2との仕切壁面3に略平行に設けられると共に、動力源16の駆動により回動されるようになっている。
なお、上記動力源16は、回転駆動力を発生させるものであるならば、電気駆動、空気圧駆動又は油圧駆動等の何れであってもよい。また、図2において、符号16sは上記動力源16を駆動させるためのスイッチを示しており、例えば居室2内又は管理室内に設けられたスイッチ16sを住人又は作業員がON,OFF操作することにより、上記緑化パネル体1を回動させて、開いたり閉じたりすることができる。
また、図1〜図3に示すように、建物の居室2との仕切壁面3には、上記張出床部4と居室2との間で空気を換気する換気手段19を設けてもよい。この換気手段19は、例えば夏季において、居室2との仕切壁面3に略平行に位置する緑化パネル体1の緑化植物10の存在による蒸散作用により張出床部4の領域Bで冷えた空気を居室2内に流入させるようにするもので、換気用ダンパーや換気扇等の給排気装置を用いればよい。上記換気手段19は、図1に示すように、仕切壁面3の上部及び下部の両方に設けてもよいし、何れか一方に設けてもよい。また、図2に示す平面図にて、居室2の両サイドに設けてもよいし、何れか一方に設けてもよい。なお、冬季においては、上記緑化パネル体1を回動して仕切壁面3に略直角状態とし、太陽で暖められた空気を換気手段19により居室2内に取り込むようにしてもよい。
なお、図1において、符号20は緑化植物10が植え付けられた植栽容器8に水を供給する水分供給管を示し、符号21は上記植栽容器8に液体肥料等を供給する養分供給管を示している。
このような緑化パネル体1の取り付け状態により、例えば図2に示す居室2内の住人がスイッチ16sをON操作することにより、図3に示すように今まで仕切壁面3に略平行状態に位置して閉じられていた各緑化パネル体1を、図2に示すように回動して開くことができる。このとき、動力源16の回転軸の回転により、駆動軸14と支持回転軸15とを結ぶ縦軸を中心にして所定角度(例えば90度)まで回動する。また、スイッチ16sをOFF操作することにより、動力源16の回転軸の回転により、図3に示すように各緑化パネル体1を閉じることができる。
上記のように、動力源16のスイッチ16sをON,OFF操作することにより、緑化パネル体1を回動させて、開いたり閉じたりすることができるので、上記緑化パネル体1を張出床部4において所定角度まで位置変更することで、張出床部4や居室2に対する太陽の日射調節を可能とすることができる。したがって、夏季においては、緑化パネル体1を閉じて、緑化植物10の蒸散作用により張出床部4の領域Bで冷えた空気を居室2内に流入させることができる。また、冬季においては、上記緑化パネル体1を回動して開き、太陽で暖められた空気を居室2内に取り込むことができる。
上記動力源16の駆動により緑化パネル体1を回動(位置変更)させる作動パターンとしては、以下のようなものがある。
(1)スイッチ16sのON,OFF操作により、個々の緑化パネル体1を1枚ずつ作動させる(一般の集合住宅向き)。
(2)スイッチ16sのON,OFF操作により、複数枚の緑化パネル体1を同時に作動させる(一般の集合住宅又は業務用の事務所ビル向き)。
(3)スイッチ16sのON,OFF操作により、建物のフロアー毎に複数枚の緑化パネル体1を同時に作動させる(業務用の事務所ビル向き)。
(4)スイッチ16sのON,OFF操作により、全面に緑化パネル体1が設置された建物の方位に応じて、南向き又は西向きなどの方位に合わせて全面の緑化パネル体1を同時に作動させる(業務用の事務所ビル向き)。
図5は建物緑化構造体の第2の実施形態を示す右側断面図であり、図6は上記第2の実施形態の建物緑化構造体を示す平面図である。この実施形態は、図1及び図2に示す建物緑化構造体に対して、複数枚の緑化パネル体1を、建物の居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺に設けられた落下防止柵5より上記居室2との仕切壁面3側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面3に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体1の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体1を前記仕切壁面3に平行にスライド可能とし、枠体6の外側に設けた動力源16の駆動により該緑化パネル体1をスライドさせるようにしたものである。図5及び図6の例では、前後2列に合計4枚の緑化パネル体1を配列し、居室2との仕切壁面3に近い後列の緑化パネル体1bを固定とし、落下防止柵5に近い前列の緑化パネル体1aをスライド可能としたものである。
後列の緑化パネル体1bは、図5に示すように、上階張出床部4bの下面に前後2列で設けられた下がり壁12のうち後列の下がり壁12bの下側に取り付けたハンガーレール22bの上面に、緑化パネル体1bの枠体6の上部に設けた係止具23を引っ掛け、上記枠体6の下部に設けた支持軸24を下階張出床部4aの上面に設置された後列側の下枠13の孔又は溝に嵌合している。このような状態で、後列の緑化パネル体1bは、下がり壁12bと下枠13との間で、建物の居室2との仕切壁面3に略平行に固定されている。
一方、前列の緑化パネル体1aは、図5及び図7に示すように、上階張出床部4bの下面に前後2列で設けられた下がり壁12のうち前列の下がり壁12aの下側に取り付けたハンガーレール22aの上面に、緑化パネル体1aの枠体6の上部に設けた吊車25を回転可能に載せ、上記枠体6の下部に設けた支持軸24を下階張出床部4aの上面に設置された前列側のガイドレール26の溝に嵌合している。このような状態で、前列の緑化パネル体1aは、下がり壁12aとガイドレール26との間で、建物の居室2との仕切壁面3に略平行にスライド可能とされている。
上記前列の緑化パネル体1aの取り付け状態について、図7及び図8を参照して具体的に説明する。図7において、上記ハンガーレール22aの上面に載せられた吊車25の回転軸端には吊車連結金具27が一側方に突出され、この吊車連結金具27の片面にスプロケット28に巻き回されたチェーン29の特定個所が固着されて、上記スプロケット28が緑化パネル体1aの枠体6の外側に設けた動力源16により回転駆動されるようになっている。上記スプロケット28は、図8に示すように、1枚の緑化パネル体1aの横幅の例えば2倍以上の距離だけ離れて2個配置され、この2個のスプロケット28,28の間にチェーン29が巻き回されて、上記緑化パネル体1aの横幅の両端部に設けられた吊車連結金具27が上記チェーン29の特定個所に固着されている。なお、図7において符号27aは、上記吊車連結金具27の下端部を枠体6の上部に固定する取付ボルトを示している。
このような取り付け状態により、図7に示す動力源16を回転駆動することによりスプロケット28及びチェーン29が回転し、図8に矢印C,Dで示すように、ガイドレール26に沿って前列の緑化パネル体1aが居室2との仕切壁面3に略平行にスライド可能とされる。なお、上記ハンガーレール22aにおいて、緑化パネル体1aが矢印C,D方向にスライドする領域の両端部にはリミットスイッチ30,30が設けられており、上記緑化パネル体1aの枠体6の一部が該リミットスイッチ30,30に接触することで、緑化パネル体1aが停止するようになっている。また、図7に示す動力源16は、図8に示す2個のスプロケット28,28の少なくとも一方側に設けられていればよい。なお、図6において符号Eは、前列の緑化パネル体1aのスライド範囲を示している。
上記前列の緑化パネル体1aをスライドさせるには、例えば図6に示す居室2内の住人がスイッチ16sをON操作することにより、図6に示すように今まで後列の緑化パネル体1bと重ならない位置に停止していた前列の緑化パネル体1aを、矢印C又はD方向にスライドして後列の緑化パネル体1bに重なる位置まで移動させることができる。また、スイッチ16sをOFF操作することにより、前列の緑化パネル体1aをスライドさせて元の位置に戻すことができる。
上記のように、動力源16のスイッチ16sをON,OFF操作することにより、前列又は後列の緑化パネル体1をスライドさせることができるので、上記緑化パネル体1を張出床部4において前列及び後列の緑化パネル体1a,1bが重なる位置又は重ならない位置まで位置変更することで、張出床部4や居室2に対する太陽の日射調節を可能とすることができる。したがって、夏季においては、緑化パネル体1a,1bが重ならない位置として、緑化植物10の蒸散作用により張出床部4の領域Bで冷えた空気を居室2内に流入させることができる。また、冬季においては、緑化パネル体1a,1bが重なる位置まで移動させて太陽光を取り入れ、太陽で暖められた空気を居室2内に取り込むことができる。
上記動力源16の駆動により緑化パネル体1をスライドさせる作動パターンとしては、以下のようなものがある。
(5)スイッチ16sのON,OFF操作により、前列又は後列の緑化パネル体を1枚ずつスライドさせる(一般の集合住宅向き)。
(6)スイッチ16sのON,OFF操作により、前列又は後列の複数枚の緑化パネル体を同時に作動させる(一般の集合住宅又は業務用の事務所ビル向き)。
(7)スイッチ16sのON,OFF操作により、建物のフロアー毎に前列又は後列の複数枚の緑化パネル体を同時に作動させる(業務用の事務所ビル向き)。
(8)スイッチ16sのON,OFF操作により、全面に緑化パネル体が設置された建物の方位に応じて、南向き又は西向きなどの方位に合わせて全面の前列又は後列の緑化パネル体を同時に作動させる(業務用の事務所ビル向き)。
なお、図5及び図6においては、緑化パネル体1を前後2列に合計4枚配列したものとしたが、本発明はこれに限られず、前後3列又はそれ以上に配列し、前後3列又はそれ以上の緑化パネル体1の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体1を仕切壁面3に平行にスライド可能としてもよい。
図9は建物緑化システムの第1の実施形態を示す右側断面図であり、図10は上記第1の実施形態の建物緑化システムを示す平面図である。この建物緑化システムは、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図るもので、居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺に上記仕切壁面3に対向して、一部に窓が備えられた外壁31を設けてダブルスキン構造とされた建物において、緑化パネル体1を、上記外壁31より居室2との仕切壁面3側に寄った位置にて該仕切壁面3に略平行に設け、上記緑化パネル体1の縦軸を中心にして該緑化パネル体1を所定角度まで位置変更可能とし、枠体6の外側に設けられた動力源16の駆動により該緑化パネル体1を回動させるようにしたものである。
この実施形態は、図1及び図2に示す建物緑化構造体を、上述のダブルスキン構造とされた建物に設置したもので、上記仕切壁面3と外壁31との間の空間に図1及び図2に示すと同様に構成された建物緑化構造体を設置して、仕切壁面3と外壁31との間の空間にて閉じた緑化パネル体1の蒸散作用により冷えた空気(夏季)、又は緑化パネル体1を開放して太陽で暖められた空気(冬季)を居室2内に取り込むことができるシステムとしたものである。
また、図9及び図10に示すように、上記仕切壁面3に対向して設けられた外壁31には、上記張出床部4の内部と外壁31の外部との間で空気を換気する換気手段として換気用ダンパー32を備えてもよい。この換気用ダンパー32は、特に張出床部4の領域Aの空気を自然換気するもので、例えば通風調整弁を有するものなどである。上記換気用ダンパー32は、図9に示すように、外壁31の上部及び下部の両方に設けてもよいし、何れか一方に設けてもよい。また、図10に示す平面図にて、張出床部4の両サイドに設けてもよいし、何れか一方に設けてもよい。なお、換気用ダンパー32に限られず、換気扇等の給排気装置を用いてもよい。
この実施形態の建物緑化システムにおいて、上記動力源16の駆動により緑化パネル体1を回動(位置変更)させる作動パターンとしては、前述の(1)〜(4)と同様であるので、説明は省略する。
なお、図9に示した矢印F,Gは、張出床部4を空気が上下に流通する構造(例えば格子状又はすのこ状など)とした場合に、上記張出床部4を空気が流通する状態を示したものである。この場合は、夏季においては、緑化パネル体1の蒸散作用により冷えた空気を上下階に流通させることができ、冬季においては、緑化パネル体1を開放して太陽で暖められた空気を上下階に流通させることができる。
図11は建物緑化システムの第2の実施形態を示す右側断面図であり、図12は上記第2の実施形態の建物緑化システムを示す平面図である。この建物緑化システムは、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図るもので、居室2との仕切壁面3に沿って外側に張り出した張出床部4の外側辺に上記仕切壁面3に対向して、一部に窓が備えられた外壁31を設けてダブルスキン構造とされた建物において、複数枚の緑化パネル体1を、上記外壁31より居室2との仕切壁面3側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面3に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体1の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体1を前記仕切壁面3に平行にスライド可能とし、枠体6の外側に設けた動力源16の駆動により該緑化パネル体1をスライドさせるようにしたものである。
この実施形態は、図5及び図6に示す建物緑化構造体を、上述のダブルスキン構造とされた建物に設置したもので、上記仕切壁面3と外壁31との間の空間に図5及び図6に示すと同様に構成された建物緑化構造体を設置して、仕切壁面3と外壁31との間の空間にて閉じた緑化パネル体1の蒸散作用により冷えた空気(夏季)、又は緑化パネル体1を開放して太陽で暖められた空気(冬季)を居室2内に取り込むことができるシステムとしたものである。
また、図11及び図12に示すように、上記仕切壁面3に対向して設けられた外壁31には、上記張出床部4の内部と外壁31の外部との間で空気を換気する換気手段として換気用ダンパー32を備えてもよい。この換気用ダンパー32は、上述した図9及び図10に示すものと同様である。なお、換気用ダンパー32に限られず、換気扇等の給排気装置を用いてもよい。
この実施形態の建物緑化システムにおいて、上記動力源16の駆動により緑化パネル体1をスライドさせる作動パターンとしては、前述の(5)〜(8)と同様であるので、説明は省略する。
なお、図11に示した矢印F,Gは、張出床部4を空気が上下に流通する構造(例えば格子状又はすのこ状など)とした場合に、上記張出床部4を空気が流通する状態を示したものである。この場合は、夏季においては、緑化パネル体1の蒸散作用により冷えた空気を上下階に流通させることができ、冬季においては、緑化パネル体1を開放して太陽で暖められた空気を上下階に流通させることができる。
なお、図11及び図12においては、緑化パネル体1を前後2列に合計4枚配列したものとしたが、本発明はこれに限られず、前後3列又はそれ以上に配列し、前後3列又はそれ以上の緑化パネル体1の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体1を仕切壁面3に平行にスライド可能としてもよい。
1,1a,1b…緑化パネル体
2…居室
3…仕切壁面
4…張出床部
5…落下防止柵
6…枠体
7…メッシュ状支持部材
8…植栽容器
9…収納ボックス
10…緑化植物
11…支柱
12,12a,12b…下がり壁
13…下枠
14…駆動軸(吊下げボルト)
15…支持回転軸
16…動力源
19…換気手段
22a,22b…ハンガーレール
24…支持軸
25…吊車
26…ガイドレール
27…吊車連結金具
28…スプロケット
29…チェーン
30…リミットスイッチ
31…外壁
32…換気用ダンパー

Claims (8)

  1. 枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を所定角度まで位置変更可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体の位置変更を行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体を回動させるようにしたことを特徴とする建物緑化構造体。
  2. 枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた複数枚の緑化パネル体を、建物の居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より上記居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体のスライドを行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体をスライドさせるようにしたことを特徴とする建物緑化構造体。
  3. 上記緑化パネル体は、枠体と、緑化植物を支持するためのメッシュ状支持部材と、このメッシュ状支持部材の下部に配置され緑化植物を生長させるための植栽容器とを備えて成り、上記張出床部に対して着脱可能とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物緑化構造体。
  4. 上記建物の居室との仕切壁面に、上記張出床部と居室との間で空気を換気する換気手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物緑化構造体。
  5. 居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、
    枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置にて該仕切壁面に平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を所定角度まで位置変更可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体の位置変更を行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体を回動させるようにしたことを特徴とする建物緑化システム。
  6. 居室との仕切壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に上記仕切壁面に対向して、一部に窓が備えられた外壁を設けてダブルスキン構造とされた建物において、
    枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた複数枚の緑化パネル体を、上記外壁より居室との仕切壁面側に寄った位置で前後に隙間をあけて前後2列以上に配列して該仕切壁面に平行に設け、前後2列以上の緑化パネル体の何れかの列を固定し、それ以外の列の緑化パネル体を前記仕切壁面に平行にスライド可能とし、上記枠体の外側に上記緑化パネル体のスライドを行うための動力源を設け、この動力源の駆動により該緑化パネル体をスライドさせるようにしたことを特徴とする建物緑化システム。
  7. 上記緑化パネル体は、枠体と、緑化植物を支持するためのメッシュ状支持部材と、このメッシュ状支持部材の下部に配置され緑化植物を生長させるための植栽容器とを備えて成り、上記張出床部に対して着脱可能とされたことを特徴とする請求項5又は6に記載の建物緑化システム。
  8. 上記居室との仕切壁面に、上記張出床部と居室との間で空気を換気する換気手段を設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の建物緑化システム。
JP2014161326A 2014-08-07 2014-08-07 建物緑化構造体及び建物緑化システム Active JP6489602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014161326A JP6489602B2 (ja) 2014-08-07 2014-08-07 建物緑化構造体及び建物緑化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014161326A JP6489602B2 (ja) 2014-08-07 2014-08-07 建物緑化構造体及び建物緑化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016036290A true JP2016036290A (ja) 2016-03-22
JP6489602B2 JP6489602B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=55527978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014161326A Active JP6489602B2 (ja) 2014-08-07 2014-08-07 建物緑化構造体及び建物緑化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6489602B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041335A (ko) * 2016-10-14 2018-04-24 이영무 회전형 벽체가 구비된 이동주택
CN113841538A (zh) * 2021-09-22 2021-12-28 福建省同天建设工程有限公司 一种建筑物垂直绿化系统

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3935671A (en) * 1974-02-11 1976-02-03 Olaf Soot Modular planter panel system
JPH07222525A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Kajima Corp 日射遮蔽装置
JPH07222527A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Kajima Corp 日射遮蔽装置
JPH09252654A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Seiwa:Kk つる性植物支持装置
JP2003274762A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Noborien:Kk 移動式植栽構築物および緑化ゲート
JP2006022573A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 緑化装置およびそれを用いた建造物
JP2009247274A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Ntt Facilities Inc 建物内植物生育システム、及び建物内植物生育システムの制御方法
JP2011006916A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Ohbayashi Corp 建物
JP2012052367A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Fujita Corp 建物耐震補強構造
JP2013212075A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Hiroo Imazeki 建物緑化構造体
JP2013223456A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Hiroo Imazeki 建物緑化構造体

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3935671A (en) * 1974-02-11 1976-02-03 Olaf Soot Modular planter panel system
JPH07222525A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Kajima Corp 日射遮蔽装置
JPH07222527A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Kajima Corp 日射遮蔽装置
JPH09252654A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Seiwa:Kk つる性植物支持装置
JP2003274762A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Noborien:Kk 移動式植栽構築物および緑化ゲート
JP2006022573A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 緑化装置およびそれを用いた建造物
JP2009247274A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Ntt Facilities Inc 建物内植物生育システム、及び建物内植物生育システムの制御方法
JP2011006916A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Ohbayashi Corp 建物
JP2012052367A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Fujita Corp 建物耐震補強構造
JP2013212075A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Hiroo Imazeki 建物緑化構造体
JP2013223456A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Hiroo Imazeki 建物緑化構造体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041335A (ko) * 2016-10-14 2018-04-24 이영무 회전형 벽체가 구비된 이동주택
CN107956255A (zh) * 2016-10-14 2018-04-24 李英茂 设置有旋转型壁泉的移动房屋
KR101884994B1 (ko) * 2016-10-14 2018-08-02 이영무 회전형 벽체가 구비된 이동주택
CN107956255B (zh) * 2016-10-14 2019-10-18 李英茂 设置有旋转型壁泉的移动房屋
CN113841538A (zh) * 2021-09-22 2021-12-28 福建省同天建设工程有限公司 一种建筑物垂直绿化系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6489602B2 (ja) 2019-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3177129U (ja) モジュール化可能なソーラエネルギ施設の温室棚
CN201789821U (zh) 一种垂直旋转立体式多层种植大棚
JP4456549B2 (ja) 建物緑化構造体
KR101479400B1 (ko) 다목적 온실 돔
KR101377218B1 (ko) 터널형 온실
JP2013063061A (ja) 栽培用ハウス設備の換気装置
KR20160150459A (ko) 비닐하우스용 다겹보온커튼 개폐장치
KR101547646B1 (ko) 포켓형 버티칼 팜
JP6489602B2 (ja) 建物緑化構造体及び建物緑化システム
KR101336154B1 (ko) 차광막 내장 이중창을 구비하는 온실
KR101329036B1 (ko) 농업 및 다목적 돔형 비닐하우스
KR20170108909A (ko) 다단재배 키트를 이용한 버섯재배 시스템 및 재배시설 장치
CN107646431B (zh) 一种可控散热保温斜拱型育苗大棚
KR101499021B1 (ko) 온실
KR101260145B1 (ko) 창문용 식물 재배유닛
KR200417366Y1 (ko) 다지붕형 온실
CN207443847U (zh) 一种农作物多层育苗用阳光板房
JP6023972B2 (ja) 建物緑化構造体
JP2016073263A (ja) ハウス等の栽培作物への炭酸ガス施用設備と施用方法
KR102139861B1 (ko) 수직형 도시농장시설
CN218163808U (zh) 一种环境可控的绣球菌菇房
JP2013212075A (ja) 建物緑化構造体
JP5032375B2 (ja) 建造物の緑化装置
KR101391096B1 (ko) 2중 비가림 표고버섯 표준 재배사
KR20180024272A (ko) 작물 재배용 하우스

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170731

AA91 Notification that invitation to amend document was cancelled

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971091

Effective date: 20170829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6489602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150