JP2016073263A - ハウス等の栽培作物への炭酸ガス施用設備と施用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はハウス等で栽培用水槽に複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ作物を栽培する方法において、作物の葉部分に効率的に炭酸ガスを施用する炭酸ガス施用設備とその施用方法を提供する。【解決手段】栽培用水槽上を流れる風が一定方向に流れるようハウス内に設置した栽培用水槽の周りに農業用エアコンや換気扇等を設置し、栽培用水槽に複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ、栽培用水槽の風上側に電磁弁に接続した炭酸ガス施用口を設置し、電磁弁の開閉で炭酸ガス施用を制御できるようにし、タイマーで施用時間を、照度計で曇天や雨天時の余分な施用を抑制するようにし、栽培用水槽の風下側に設置した炭酸ガス濃度計の炭酸ガス濃度により施用を制御できるようにし、それぞれの制御を単独、または組み合わせることにより栽培作物の葉部分に集中的に炭酸ガスを施用し、光合成に必要な適正量の炭酸ガスを供給することができる炭酸ガス施用設備と施用方法。【選択図】図1
Description
本発明はハウス等で大型の栽培用水槽を設置し、複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ、作物を栽培するための炭酸ガス施用において、栽培作物の葉部分に集中的に炭酸ガスを施用する炭酸ガス施用設備とその施用方法に関する。
ハウス内で大型の水耕栽培用水槽を設置し、複数の栽培ベッドを載せ、栽培ベッドを移動させて、任意の箇所に移植や収穫等の作業スペースを形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ハウス内にて栽培ベッドで作物を栽培する場合の効率的な炭酸ガス施用方法は、栽培作物に近接した場所に設置した送気管から炭酸ガスを放出して栽培作物の葉に炭酸ガスを吸収させる方法が一般的であり、送気管が固定されているため、栽培ベッドが移動する場合には使用できないという問題があり、炭酸ガスの有効な施用方法が提案されていなかった。
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的はハウス等において大型の栽培用水槽を設置し、省スペース化や任意の箇所に移植や収穫等の作業スペースを形成するため、複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ移動させ、作物を栽培する方法において、炭酸ガスを栽培作物の葉部分に集中的に施用し、必要な適正量の炭酸ガスを効率的に施用することにある。
上記課題を解決するため本発明は栽培用水槽上を流れる風が一定方向に流れるようハウス内に設置した栽培用水槽の周りに農業用エアコンや換気扇を設置し、栽培用水槽に複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ、栽培用水槽の風上側で栽培用水槽の端近くの移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルの上部で作物の高さより5cmから30cm程度高くなる位置にタイマーやシーケンサーやリレーで制御する電磁弁に接続した炭酸ガス施用口を風下となる方向に向け設置し、電磁弁の先にニードルバルブ付流量計、次いで炭酸ガスボンベや炭酸ガス貯蔵タンクに接続された圧力調整器を接続し、電磁弁の開閉で炭酸ガス施用を制御するようにし、炭酸ガスの施用時、重量の重い炭酸ガスが移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルの上に降下し、風下方向に拡散しながら、流れるようにする。また栽培用水槽が横に広い場合は、炭酸ガス施用口を必要数設置し、移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルの全てに炭酸ガスが行き渡るようにし、時間帯で施用制御する場合は、タイマーで設定された時間帯に電磁弁の開閉を行い、炭酸ガスの施用を制御する。
炭酸ガス濃度制御を行う場合は、炭酸ガス濃度計のガス吸引口を栽培用水槽の風下側で栽培作物と触れない側面部分に設置し、炭酸ガス濃度計で炭酸ガス濃度を測定し、炭酸ガス濃度が設定下限濃度以下になった場合は電磁弁を開にし、設定上限濃度以上となった場合は電磁弁を閉にする制御をシーケンスによって行う。例えばフリルレタスの栽培用パネルが移働する場合、風上側を収穫用作業スペースとし、光合成の盛んな収穫前のフリルレタスに高濃度の炭酸ガスを供給し、風下側を植付用作業スペースとすることで、葉の少ない場所の側面部分に炭酸ガス濃度計の検知部や検知部にガスを吸引する吸引口を設置することができる。照度によって炭酸ガス施用を制御する場合は、照度計をハウス内または、ハウス外に設置し、照度を測定し、設定照度値以上となった場合は電磁弁を開にし、設定照度値より小さくなった場合は電磁弁を閉にする制御をシーケンスによって行う。
タイマーによる施用時間制御により光合成の盛んな時間帯のみ炭酸ガス施用ができ、炭酸ガス濃度計の炭酸ガス濃度制御により栽培作物の葉部分への炭酸ガスの施用を一定範囲内となるよう炭酸ガス施用量を制御し、照度計で一定照度値以上でのみ炭酸ガス施用することにより、曇天や雨天や夕方から夜間に炭酸ガスを施用しないようにすることができ、これらのタイマー、炭酸ガス濃度計、照度計とシーケンサーやリレーとを組み合わせて、それぞれの制御を単独、または組み合わせることにより、光合成に必要な適正量の炭酸ガスを供給することができる。
本発明に係る炭酸ガス施用設備によれば、ハウス等において大型の栽培用水槽を設置し、省スペース化や任意の箇所に移植や収穫等の作業スペースを形成するため、複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ移動させ、作物を栽培する方法において、炭酸ガスを栽培作物の葉部分に集中的に施用し、必要な適正量の炭酸ガスを効率的に施用することができる。
以下、本発明の形態を図1と図2に基づいて説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
図1と図2はハウスと換気扇と農業用エアコン等の炭酸ガス施用設備を側面と平面から図示したものである。ハウスには壁面換気扇1が設置され、大型栽培用水槽2を挟んで、農業用エアコン3が設置されており、送風と換気により、一定方向に風を流すことができるようになっている。大型栽培用水槽上2には、図2の矢印に示すような移動方向の移動式栽培ベッド4が設置され、壁面換気扇1で換気する側の移動式栽培ベッド4が植付の作業スペースに、また、農業用エアコン3で送風する側の移動式栽培ベッド4が収穫の作業スペースとなっており、収穫日数に合わせて植付側から収穫側へ移動式栽培ベッド4移動するようになっている。
炭酸ガス施用口5は風上側の収穫の作業スペースにある移動用栽培ベッドの上部で作物の高さより5cmから30cm程度高い位置に風下側に向けて設置し、炭酸ガス施用口5には、タイマー付きシーケンサー6で制御される電磁弁7を接続してその先にニードルバルブ付き流量計8、次いで圧力調整器9に接続された炭酸ガスボンベ10を接続する。タイマー付きシーケンサー6には、ガス吸引口11付きの炭酸ガス濃度計12を接続し、そのガス吸引口11は大型栽培用水槽2の植付側で真ん中となる場所の側面部分に設置する。
タイマーで決定された時間帯となりガス吸引口11部分の炭酸ガス濃度が設定下限濃度以下となったことを炭酸ガス濃度計12が検知するとタイマー付きシーケンサー6の制御により電磁弁7が開き炭酸ガスが施用され、施用が続いた場合や曇天や雨天により光合成による炭酸ガス吸収量よりも炭酸ガス施用量が過剰となり設定上限濃度以上となったことを炭酸ガス濃度計12が検知するとタイマー付きシーケンサー6の制御により電磁弁7を閉じる。この開閉を繰り返すことにより、所定時間帯での栽培作物の葉の部分の炭酸ガス濃度が一定濃度範囲となり、必要量以上の炭酸ガスの流出を抑制することができる。
本設備では省略したが、タイマーのほかにシーケンサー6に照度計を付けて設定し、照度が設定値より低い場合に炭酸ガスを流れないようにすることにより、曇天や雨天時に炭酸ガスを施用しないようにすることもできる。
1 壁面換気扇
2 大型栽培用水槽
3 農業用エアコン
4 移動式栽培ベッド
5 炭酸ガス施用口
6 タイマー付きシーケンサー
7 電磁弁
8 ニードルバルブ付き流量計
9 圧力調整器
10 炭酸ガスボンベ
11 ガス吸引口
12 炭酸ガス濃度計
2 大型栽培用水槽
3 農業用エアコン
4 移動式栽培ベッド
5 炭酸ガス施用口
6 タイマー付きシーケンサー
7 電磁弁
8 ニードルバルブ付き流量計
9 圧力調整器
10 炭酸ガスボンベ
11 ガス吸引口
12 炭酸ガス濃度計
Claims (5)
- 栽培用水槽上を流れる風が一定方向に流れるようハウス内に設置した栽培用水槽の周りに農業用エアコンや換気扇等を設置し、栽培用水槽に複数の移動式栽培ベッドや移動式水耕栽培用パネルを載せ、栽培用水槽の風上側で栽培用水槽の端近くの栽培ベッドや水耕栽培用パネルの上部で作物の高さより5cmから30cm程度高くなる位置にタイマーやシーケンサーやリレーで制御する電磁弁に接続した炭酸ガス施用口を風下となる方向に向け設置し、電磁弁の先にニードルバルブ付流量計、次いで炭酸ガスボンベや炭酸ガス貯蔵タンクに接続された圧力調整器を接続し、電磁弁の開閉で炭酸ガス施用を制御することを特徴とする炭酸ガス施用設備。
- タイマーで設定された時間帯に電磁弁の開閉を行い、炭酸ガスの施用を制御することを特徴とする請求項1記載の炭酸ガス施用設備。
- シーケンサーやリレーと接続した炭酸ガス濃度計のガス吸引口を栽培用水槽の風下側で栽培作物と触れない側面部分に設置し、炭酸ガス濃度計で炭酸ガス濃度を測定し、炭酸ガス濃度が設定下限濃度以下になった場合は電磁弁を開にし、設定上限濃度以上となった場合は電磁弁を閉にする制御をシーケンスによって行うことにより炭酸ガスを施用することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の炭酸ガス施用設備。
- シーケンサーやリレーと接続した照度計をハウス内または、ハウス外に設置し、照度を測定し、設定照度値以上となった場合は電磁弁を開にし、設定照度値より小さくなった場合は電磁弁を閉にする制御をシーケンスによって行うことにより炭酸ガスを施用することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炭酸ガス施用設備。
- タイマーによる施用時間制御により光合成の盛んな時間帯のみ炭酸ガス施用ができ、炭酸ガス濃度計の炭酸ガス濃度制御により栽培作物の葉部分への炭酸ガスの施用を一定範囲内となるよう炭酸ガス施用量を制御し、照度計で一定照度値以上でのみ炭酸ガス施用することにより、曇天や雨天時に炭酸ガスを施用しないようにすることができ、それぞれの制御を単独、または組み合わせることにより、光合成に必要な適正量の炭酸ガスを供給することができることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載に炭酸ガス施用設備を用いた施用方法。
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JP2014214026A JP2016073263A (ja) | 2014-10-02 | 2014-10-02 | ハウス等の栽培作物への炭酸ガス施用設備と施用方法 |
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JP2014214026A Pending JP2016073263A (ja) | 2014-10-02 | 2014-10-02 | ハウス等の栽培作物への炭酸ガス施用設備と施用方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020178598A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 株式会社クボタ | 植物栽培システム |
CN114451190A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-10 | 安徽威斯贝尔智能科技有限公司 | 一种温室大棚用二氧化碳浓度均匀性调控通风装置 |
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2014
- 2014-10-02 JP JP2014214026A patent/JP2016073263A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020178598A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 株式会社クボタ | 植物栽培システム |
CN114451190A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-10 | 安徽威斯贝尔智能科技有限公司 | 一种温室大棚用二氧化碳浓度均匀性调控通风装置 |
CN114451190B (zh) * | 2021-12-30 | 2023-08-08 | 安徽威斯贝尔智能科技有限公司 | 一种温室大棚用二氧化碳浓度均匀性调控通风装置 |
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