JP2016034124A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカの音出力によるカメラ装置への好ましくない影響を低減する。【解決手段】本発明の一態様に係る携帯端末(1)は、電流によってレンズを駆動するAFコイル(40)を有するカメラ装置(12)と、スピーカ(11)と、所定の条件が満たされていると判定された場合、カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、スピーカが音を出力する期間に、AFコイルに電流を流す駆動電流制御部(26)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は電子機器に関し、特にレンズ駆動機構を有するカメラ装置とスピーカとを備える電子機器に関する。
多くの携帯電話(スマートフォンを含む)等の電子機器は、小型のカメラモジュール、スピーカ、および画像を表示するための表示パネルを備えている。近年では、携帯電話に搭載されるカメラモジュールは、オートフォーカス(AF)機能を有しているものが多い。オートフォーカス機能を有するカメラモジュールは、撮像素子に対してレンズを前後(光軸方向)に駆動するレンズ駆動機構を備える。
特許文献1には、このようなオートフォーカス機能を有するカメラモジュールに関する技術が記載されている。このカメラモジュールでは、レンズ駆動機構としての電磁コイルに電流が流されることにより、レンズホルダを移動させる。
特開2013−142798号公報(2013年7月22日公開)
従来のカメラモジュールでは、撮影が行われていない間は、フォーカスを調節する必要がないので、レンズ駆動機構に電流は流されない。
しかしながら、通話のためのスピーカとカメラモジュールとを備えた携帯電話等の電子機器では、スピーカの音による振動はカメラモジュールにも伝わる。スピーカから出力される音量が大きくなると、固定されているはずのレンズホルダが、音の振動によって光軸方向に運動してしまう。これにより、レンズホルダがストローク端のストッパ等に衝突し、異音が発生する。これはまた、カメラモジュールの劣化の要因にもなりうる。
本発明は、スピーカの音出力によるカメラ装置への好ましくない影響を低減することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電子機器は、電流によってレンズを駆動するレンズ駆動機構を有するカメラ装置とスピーカとを備える電子機器であって、上記スピーカの音出力、および/または上記電子機器の姿勢が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、上記条件が満たされていると判定された場合、上記カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、上記スピーカが音を出力する期間に、上記レンズ駆動機構に電流を流す電流制御部とを備える。
本発明の一態様によれば、スピーカの音出力がレンズ駆動機構を有するカメラ装置に好ましくない影響を与えることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る携帯端末の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の外観を示す概略図である。 上記携帯端末のカメラ装置の光軸を含む断面図である。 側面から見た上記携帯端末の姿勢を示す図である。 上記実施形態の一動作例における動作フローを示すフローチャートである。 上記実施形態の他の動作例における動作フローを示すフローチャートである。 上記実施形態のさらに他の動作例における動作フローを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る携帯端末の要部構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。以下の特定の項目(実施形態)における構成について、それが他の項目で説明されている構成と同じである場合は、説明を省略する場合がある。また、説明の便宜上、各項目に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
以下の説明では電子機器の一例としてスマートフォンである携帯端末を例にして説明するが、これに限定されるものではなく、スピーカとカメラ装置とを備える電子機器であれば本発明を適用できる。電子機器としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等が含まれる。
〔実施形態1〕
(携帯端末1の構成)
図2は、本実施形態に係る携帯端末1の外観を示す概略図である。携帯端末1は、筐体の少なくとも1つの面に表示パネル10(タッチパネル等)および近接センサ13を備えている。近接センサ13は、近接センサ13の所定範囲内に近接する近接物の存在を検出する。なお、表示パネル10を備える面を携帯端末1の「正面」と呼称する。
携帯端末1は、その筐体の内部に、スピーカ11を備える。スピーカ11は、筐体に接しており、筐体を介して表示パネル10を振動させることにより音を発生させる。表示パネル10およびスピーカ11は、パネルが振動することにより音を発生させるパネルスピーカ(パネルレシーバ)として機能する。なお、パネルスピーカに限らず、通常のスピーカと表示パネルであってもよい。
携帯端末1は、裏面にカメラ装置12を備える。カメラ装置12は、携帯端末1に組み込まれた、オートフォーカス機能および光学的手振れ補正(OIS:Optical Image Stabilizer)機能を有するカメラモジュールである。
(カメラ装置12の構成)
図3は、カメラ装置12の光軸を含む断面図である。図3には、説明のため、断面より奥にある一部の物体も図示している。カメラ装置12の構造については、撮影される光が入射する側を上側として説明する。カメラ装置12は、光学素子を有する光学部30と、光学部30を駆動するレンズ駆動装置50と、光学部30の下方に配置される撮像部60とを備える。
カメラ装置12の光学部30は、図3に示すように、1つ以上の撮像レンズ31と、この撮像レンズ31を支持するレンズバレル32とを備える。そして、光学部30の周りにはレンズ駆動装置50が設けられている。
レンズ駆動装置50は、レンズホルダ34、中間支持体35、ベース36、モジュールカバー37、AFバネ38a・38b、サスペンションワイヤ39、AFコイル40、永久磁石41、OISコイル42を備える。
レンズホルダ34は、その内部に光学部30のレンズバレル32が接着剤43により接着固定されており、レンズバレル32を保持する。光学部30が固定されたレンズホルダ34は、上下2枚のAF(オートフォーカス)バネ38a・38bにより中間支持体35に対して光軸方向に可動に支持されている。そして、レンズホルダ34の外周部には、AFコイル40が固定されている。また、レンズホルダ34の下部には突起部34aが形成されている。この突起部34aは、光軸方向の可動範囲における無限遠側焦点のメカ端にて、中間支持体35に当接している。AFバネ38a・38bは、突起部34aが中間支持体35に当接するよう、光軸方向に沿ってレンズホルダ34を中間支持体35に押しつける。レンズホルダ34の変位に応じて、AFバネ38a・38bの力は線形的に増加する。
中間支持体35には、AF駆動用の永久磁石と手振れ補正用の永久磁石とが固定される。本実施形態ではこれら2種類の永久磁石を共通化した兼用の永久磁石41が中間支持体35に固定されている。中間支持体35は、4本のサスペンションワイヤ39(図示されているのは2本)により、ベース36に対して光軸に垂直な2軸方向に可動に支持されている。これによって、中間支持体35、永久磁石41、AFばね38a・38b、レンズホルダ34、AFコイル40、レンズバレル32および撮像レンズ31が、光軸に垂直な方向に一体的に駆動される。
モジュールカバー37は、ベース36に対して固定されており、中間支持体35の側面および上面を覆うように配置される。モジュールカバー37の上面中央部には、光学部30の撮像レンズ31を露出させるための開口部37aが形成されている。モジュールカバー37の内側の側面には、OISコイル42が固定されている。
撮像部60は、撮像素子61、基板62、センサカバー63、およびガラス基板64を備える。基板62、撮像素子61、センサカバー63およびガラス基板64は、下側からこの順に光軸方向に積層されている。撮像素子61は、基板62上に載置され、光学部30を経由して到達した光の光電変換を行う。センサカバー63およびガラス基板64は、撮像素子61をカバーする。センサカバー63に形成された下方の突起63aは、撮像素子61の上面に当接する。
(カメラ装置のオートフォーカス機能および手振れ補正機能)
カメラ装置12において、焦点調整のために光学部30を光軸方向に進退移動させる場合には、レンズ駆動装置50のAFコイル40(レンズ駆動機構)に電流が流される。AFコイル40に流れる電流が永久磁石41から発生する磁界と作用することによって、AFコイル40を光軸方向に移動させる推力が発生する。この結果、AFコイル40が固定されたレンズホルダ34、および光学部30が光軸方向に進退移動する。したがって、光学部30をオートフォーカス(AF)制御することができる。AFコイル40および永久磁石41は、オートフォーカスのために撮像レンズ31を駆動するボイスコイルモータとして機能する。
カメラ装置12において、手振れ補正のために、光学部30を光軸方向に垂直な方向に駆動させる場合には、レンズ駆動装置50のOISコイル42(レンズ駆動機構)に電流が流される。これにより、OISコイル42に流れる電流が永久磁石41から発生する磁界と作用することにより、OISコイル42を光軸方向に垂直な方向に移動させる推力が発生する。この結果、サスペンションワイヤ39、中間支持体35、AFばね38a・38b、レンズホルダ34を介して光学部30が光軸方向に垂直な方向に進退移動する。したがって、光学部30を手振れ補正制御することができる。OISコイル42および永久磁石41は、手振れ補正のために撮像レンズ31を駆動するボイスコイルモータとして機能する。
なお、カメラ装置12による撮影が行われていない間、すなわち撮像素子61が撮影動作を行っていない間は、AFコイル40およびOISコイル42には電流は流されない。そのため、カメラ装置12による撮影が行われていない間、撮像レンズ31は、光軸方向の撮像レンズ31の可動範囲におけるストローク端にAFバネ38a・38bによって押しつけられている。同様に、カメラ装置12による撮影が行われていない間、撮像レンズ31は、光軸に垂直な方向の撮像レンズ31の可動範囲における中心付近にサスペンションワイヤ39によって保持されている。
(携帯端末1の内部構成)
図1は、携帯端末1の要部構成の一例を示すブロック図である。携帯端末1は、音量設定部21、音出力制御部22、姿勢特定部23、近接センサ制御部24、条件判定部25、および駆動電流制御部26を備える。
音量設定部21は、タッチパネル等を介してユーザから入力された指示に基づき、携帯端末1の各種音量の設定を行う。音量設定部21は、例えば通話時の受話音量、および音楽の再生音量等の設定を行う。音量設定部21は、音出力制御部22および条件判定部25に各種音量の設定値を通知する。
音出力制御部22は、音量の設定値と、音信号とに基づいて、スピーカ11を駆動するための駆動信号を生成する。音出力制御部22は、スピーカ11に駆動信号に応じた電圧(電流)を供給する。ここで、音信号とは、通話時において受話される音声信号または再生される音楽の再生信号等である。例えば、音信号における音の大きさが大きくても、音量の設定値が小さいと、実際に出力される音は小さいものとなる。一方、スピーカ11に供給される駆動信号は、音量の設定値と音信号とに基づいて生成されるので、実際に出力される音の大きさを反映したものとなる。また、音出力制御部22は、音信号を条件判定部25に出力してもよい。
姿勢特定部23は、携帯端末1が備えるジャイロセンサから携帯端末1の傾きの情報を取得し、携帯端末1が鉛直方向(重力方向)に対してどのような姿勢にあるかを特定する。姿勢特定部23は、特定した携帯端末1の姿勢を示す情報を条件判定部25に出力する。
近接センサ制御部24は、近接センサ13の動作を制御し、近接センサ13から近接物の検出結果を取得する。近接センサ制御部24は、近接センサ13に近接する近接物の有無を示す情報を条件判定部25に出力する。
条件判定部25は、スピーカ11の音出力、携帯端末1の姿勢、および/または、近接物の検出結果が所定の条件を満たすか否かを判定する。所定の条件の詳細については後述する。条件判定部25は、所定の条件が満たされるか否かの判定結果を、駆動電流制御部26に通知する。
駆動電流制御部26は、カメラ装置12のAFコイル40およびOISコイル42にそれぞれ供給される電流を制御する。カメラ装置12が撮影動作を行う間、駆動電流制御部26は、携帯端末1からの指示にしたがって、フォーカス調節および手振れ補正のためにAFコイル40およびOISコイル42に電圧を印加し、それらに電流を流す。
カメラ装置12が撮影動作を行っていない間、上記所定の条件が満たされなければ、駆動電流制御部26は、AFコイル40およびOISコイル42に電流を流さない。一方、上記所定の条件が満たされている場合、カメラ装置12が撮影を行っていなくとも、スピーカ11が音を出力する期間に、駆動電流制御部26は、AFコイル40および/またはOISコイル42に電圧を印加し、それらに電流を流す。印加される電圧は、直流電圧でも、パルス幅変調された電圧でもよく、連続的に変化する電圧でもよく、これらに限らない。
AFコイル40に電流が流れていない場合、レンズホルダ34は、光軸方向の可動範囲におけるストローク端にAFバネ38a・38bによって押しつけられている。もし、携帯端末1の振動等によってレンズホルダ34に加わる力がAFバネ38a・38bによる保持力を上回ると、一時的にレンズホルダ34は、中間支持体35から浮き上がり、元の位置に戻るときに中間支持体35に衝突する。例えばスピーカの音出力が大きい場合、この現象が連続的に発生し、衝突の振動が異音となってユーザに聞こえうる。この問題を解決するいくつかの動作例について、以下に説明する。
(動作例1)
動作例1では、条件判定部25は、スピーカ11の音出力によってレンズホルダ34および光学部30が、所定位置(ストローク端)から外れて振動するような場合、スピーカの音出力が上記所定の条件を満たすと判定する。例えば音量の設定値が大きい場合、スピーカから出力される音の大きさも大きくなる。そのため、携帯端末1の筐体およびカメラ装置12の振動も大きくなる。カメラ装置12に与えられる振動(加速度)が大きくなると、AFバネ38a・38bによる保持力に反して、レンズホルダ34および光学部30が、所定位置(ストローク端)から外れて動きうる。それゆえ、音量の設定値が所定の設定値以上である場合、条件判定部25は、レンズホルダ34および光学部30が所定位置から外れて振動する程度に、スピーカ11の音出力が大きいという条件を満たすと判定する。
図5は、動作例1における動作フローを示すフローチャートである。条件判定部25は、例えば、受話音量の設定値が所定の第1設定値以上であるか否かを判定する(S11)。受話音量の設定値が所定の第1設定値以上である場合(S11でYes)、駆動電流制御部26は、携帯端末1が通話中であるか否かを判定する(S12)。
受話音量の設定値が所定の第1設定値以上である場合、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話している間(S12でYes)、AFコイル40に電流を流す(S13)。AFコイル40が発生させる電磁力により、レンズホルダ34は中間支持体35から浮いた(接触しない)所定のストローク範囲内に保持される。これにより、スピーカ11の音出力の振動がカメラ装置12に伝わっても、レンズホルダ34は中間支持体35に接触しない範囲内で振動する。すなわち、レンズホルダ34は、電磁力によってストローク端から離れた位置に保持される。そのため、レンズホルダ34と中間支持体35との衝突が生じず、異音も発生しない。
なお、受話音量の設定値が所定の第1設定値未満である場合(S11でNo)、駆動電流制御部26は、カメラ装置12が撮影を行っていない間、AFコイル40に電流を流さない(S14)。また、受話音量の設定値が所定の第1設定値以上であっても、カメラ装置12が撮影を行っておらず携帯端末1が通話中でない場合(S12でNo)、AFコイル40に電流を流さない(S14)。
また、駆動電流制御部26は、携帯端末1が通話で受信した音声信号をスピーカ11に出力する期間に、AFコイル40に電流を流す構成であってもよい。この場合、通話時であっても相手方の音声を受信していない期間、AFコイル40に電流を流す必要がないので、消費電力を低減することができる。
また例えば、音楽の再生音量の設定値が所定の第2設定値以上である場合、駆動電流制御部26は、携帯端末1で音楽を再生する間、AFコイル40に電流を流す。このように、音量設定が所定の設定値以上である場合、駆動電流制御部26は、該音量設定に対応する音を出力する期間、AFコイル40に電流を流す。
(動作例2)
動作例2でも、動作例1と同様に、条件判定部25は、スピーカ11の音出力によってレンズホルダ34および光学部30が所定位置(ストローク端)から外れて振動するような場合、スピーカの音出力が上記所定の条件を満たすと判定する。ただし、動作例2では、条件判定部25は、音量の設定値および音信号から、スピーカ11から出力される音出力の大きさを特定する。または、条件判定部25は、音出力制御部22からスピーカ11を駆動するための駆動信号を受け取り、該駆動信号から音出力の大きさを特定する。条件判定部25は、音出力の大きさが所定の出力値以上である場合、スピーカ11の音出力が上記条件を満たすと判定する。
例えば、音出力の大きさが所定の第1出力値以上である場合、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話している間またはスピーカ11から音を出力する期間に、AFコイル40に電流を流す。あるいは、駆動電流制御部26は、少なくとも、音出力の大きさが所定の第1出力値以上である期間に、AFコイル40に電流を流す。
(動作例3)
動作例3では、条件判定部25は、携帯端末1の姿勢が特定の条件を満たす場合、スピーカ11の音出力によってレンズホルダ34および光学部30が所定位置(ストローク端)から外れて振動しうると判定する。
図4は、側面から見た携帯端末1の姿勢を示す図である。レンズ駆動装置50がレンズホルダ34および光学部30を駆動する方向(レンズ駆動方向:矢印A)と、鉛直方向(矢印G)とのなす角度をθとする。ここではレンズ駆動方向は、AFコイル40によってレンズホルダ34および光学部30が駆動される方向、すなわち、撮像素子61から撮像レンズ31へ向かう方向を指す。AFバネ38a・38bの力は、レンズホルダ34を撮像素子61側のストローク端に押しつける方向(矢印B)に働いている。
レンズホルダ34および光学部30を含む可動部の質量をm、重力加速度をgとすると、可動部に働く重力のレンズ駆動方向に沿った成分は、mgcosθとなる。角度θが小さいほど、重力のレンズ駆動方向の成分は、より大きくなる。それゆえ、角度θが小さいほど、レンズホルダ34および光学部30は、所定位置(ストローク端)から外れて振動しやすくなる。
条件判定部25は、姿勢特定部23から受け取った携帯端末1の姿勢を示す情報から、角度θを特定する。条件判定部25は、角度θが所定の角度以下である場合、携帯端末1の姿勢が上記条件を満たしていると判定する。
図6は、動作例3における動作フローを示すフローチャートである。例えば、条件判定部25は、角度θが所定の角度閾値以下であるか否かを判定する(S31)。角度θが所定の角度閾値以下である場合(S31でYes)、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話中である(またはスピーカ11から音を出力している)か否かを判定する(S32)。
角度θが所定の角度閾値以下である場合、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話している間(またはスピーカ11から音を出力する期間)に(S32でYes)、AFコイル40に電流を流す(S33)。所定の角度閾値は、0°より大きく、180°未満の任意の角度であってよい。より好ましくは、所定の角度閾値は、90°以下の角度(例えば30°)に設定される。例えば、θ=90°のとき、可動部に働く重力は、レンズ駆動方向には働かない。
なお、角度θが所定の角度閾値より大きい場合(S31でNo)、または、携帯端末1が通話中でない場合(S32でNo)、駆動電流制御部26は、カメラ装置12が撮影を行っていなければ、AFコイル40に電流を流さない(S34)。
(動作例4)
動作例4では、複数の条件が組み合わされた場合について説明する。条件判定部25は、上記の複数の条件(音出力および携帯端末1の姿勢)を組み合わせて、スピーカ11の音出力によってレンズホルダ34および光学部30が所定位置(ストローク端)から外れて振動しうるか否かを判定してもよい。
角度θが小さいほど、より小さい音量設定でもレンズホルダ34および光学部30が所定位置から外れて振動しうる。例えば、条件判定部25は、音量設定が所定の設定値以上であり、かつ、レンズ駆動方向と鉛直方向とのなす角度θが所定の角度閾値以下である場合、スピーカ11の音出力および携帯端末1の姿勢が上記所定の条件を満たすと判定する。または、角度θに応じて、異なる音量の設定値を用いてもよい。
条件判定部25がこのように判定を行うことで、AFコイル40に流す電流の無駄を省くことができる。
また、条件判定部25は、音出力の大きさが所定の出力値以上であり、かつ、レンズ駆動方向と鉛直方向とのなす角度θが所定の角度閾値以下である場合、スピーカ11の音出力および携帯端末1の姿勢が上記所定の条件を満たすと判定してもよい。
(動作例5)
動作例5では、近接センサの検出結果に応じて、AFコイル40に電流を流すか否かが決定される。例えば、通話中においては、ユーザの顔(または耳)が近接センサ13に近接することになる。ユーザの耳が携帯端末1の近くにある場合、レンズホルダ34と中間支持体35との衝突が発生すると、ユーザは異音を聞くことになる。一方、ユーザの耳が携帯端末1から遠く離れている場合、レンズホルダ34と中間支持体35との衝突による異音は、ユーザには大した影響を与えない。
近接センサ13は、近接センサ13の所定範囲内に近接する近接物(ユーザの顔等)の存在を検出する。条件判定部25は、上記近接物が検出された場合、近接物の検出結果が上記所定の条件を満たすと判定する。
図7は、動作例5における動作フローを示すフローチャートである。例えば、条件判定部25は、近接物が検出されたか否かを判定する(S51)。近接物が検出された場合(S51でYes)、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話中である(またはスピーカ11から音を出力している)か否かを判定する(S52)。
近接物が検出された場合、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話している間に(S52でYes)、AFコイル40に電流を流す(S53)。すなわち、異音が発生するとユーザに与える影響が大きい場合、駆動電流制御部26は、AFコイル40に電流を流し、レンズホルダ34をストローク端から離れた位置に保持する。
これにより、ユーザが携帯端末1に耳を近づけている場合に、レンズホルダ34と中間支持体35との衝突、および、衝突による異音の発生を回避することができる。そのため、ユーザは携帯端末1で快適に通話を行うことができる。
なお、近接物が検出されていない場合(S51でNo)、または、携帯端末1が通話中でない場合(S52でNo)、駆動電流制御部26は、カメラ装置12が撮影を行っていなければ、AFコイル40に電流を流さない(S54)。
なお、近接物の検出結果と、他の条件とが組み合わされてもよい。例えば、条件判定部25は、近接物が検出され、かつ、音量設定が所定の設定値以上である場合、スピーカ11の音出力および近接物の検出結果が上記所定の条件を満たすと判定してもよい。また例えば、条件判定部25は、近接物が検出され、かつ、レンズ駆動方向と鉛直方向とのなす角度θが所定の角度閾値以下である場合、近接物の検出結果および携帯端末1の姿勢が上記所定の条件を満たすと判定してもよい。また例えば、条件判定部25は、音量設定が所定の設定値以上であり、かつ、レンズ駆動方向と鉛直方向とのなす角度θが所定の角度閾値以下であり、かつ、近接物が検出された場合、スピーカ11の音出力、携帯端末1の姿勢、および近接物の検出結果が上記所定の条件を満たすと判定してもよい。
(動作例6)
上述の動作例では、駆動電流制御部26は、レンズホルダ34をストローク端から離れた位置(中間支持体35から離れた状態)に保持するような電流をAFコイル40に流す。これにより、レンズホルダ34と中間支持体35との衝突が回避される。この場合、ストローク端におけるAFバネ38a・38bによる保持力を上回る電磁力を発生させる必要がある。
一方、動作例6では、駆動電流制御部26は、レンズホルダ34をストローク端に押しつけるような電流をAFコイル40に流してもよい。レンズホルダ34をストローク端に押しつけるときにAFコイル40に流す電流は、レンズホルダ34をストローク端から離すとき(通常のフォーカス動作時)にAFコイル40に流す電流とは、逆向きである。すなわち、条件判定部25が上記所定の条件が満たされたと判定すると、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話している間またはスピーカ11から音を出力する期間に、AFコイル40に通常とは逆向きの電流を流す。
これにより、AFバネ38a・38bの力に加えて、AFコイル40による電磁力によって、レンズホルダ34および光学部30をストローク端に保持することができる。レンズホルダ34は中間支持体35に接触した状態で保持される。この場合、AFバネ38a・38bの力と、AFコイル40による電磁力とは同じ方向に働くので、発生させる電磁力は小さくて済む。それゆえ、レンズホルダ34をストローク端から離れた位置に保持する場合よりも、消費電力を低減することができる。
さらに、駆動電流制御部26は、スピーカ11の音出力の大きさに応じて、AFコイル40に流す電流の大きさを変化させてもよい。例えば、音出力が第1出力値未満の場合、AFコイル40に流す電流は0であり、音出力が第1出力値以上の場合、AFコイル40に0ではない電流を流す。このとき、駆動電流制御部26は、AFコイル40に流す電流を動的に変化させてもよい。例えば、音出力が第1出力値を超えて大きくなるほど、AFコイル40に流す電流の大きさを大きくしてもよい。電流の大きさは、音出力の上昇に応じて連続的に増加してもよいし、段階的に増加してもよい。音出力が第1出力値を超えていても、音出力が小さければ、必要となる電磁力は小さくて済む。そのため、音出力に応じて電流の大きさを変えることにより、適切にレンズホルダ34と中間支持体35との衝突を回避しながらも、消費電力を低減することができる。
同様に、駆動電流制御部26は、音量設定の大きさに応じて、AFコイル40に流す電流の大きさを変化させてもよい。音量設定は音出力のように時間で変化しないので、AFコイル40に流す電流は一定になるが、音量設定が変更されると電流も変化する。
同様に、駆動電流制御部26は、角度θに応じて、AFコイル40に流す電流の大きさを変化させてもよい。角度θが小さいほど、AFコイル40に流す電流を大きくする。
(実施形態1のまとめ)
携帯端末(特にスマートフォン)において、表示パネルの周辺の額縁領域を狭くするフレームレスの要求がある。携帯端末において額縁領域を狭くすると、配置制限から、パネルスピーカのためのスピーカを表示パネルに接触させられなくなることがある。この場合、スピーカによって筐体を振動させ、筐体等を介して表示パネルに音の振動を伝える必要がある。また、スピーカをカメラ装置の近くに配置する必要が生じることがある。それゆえ、パネルスピーカの携帯端末では、カメラ装置にも振動が伝わりやすくなる。
本実施形態によれば、カメラ装置12のレンズホルダ34および光学部30がスピーカの音出力によって所定位置から外れて振動しやすい状況、または、該振動により発生する異音がユーザに聞こえる状況であれば、駆動電流制御部26がAFコイル40に電流を流す。これにより、携帯端末1は、レンズホルダ34が他の部材と衝突しないように、レンズホルダ34を保持する。
例えば、音量設定が大きい場合、音出力が大きい場合、および/または、レンズ駆動方向と鉛直方向とのなす角度θが小さい場合は、所定位置から外れて振動しやすい状況であると判断できる。このような場合にAFコイル40に電流を流してレンズホルダ34を保持することにより、レンズホルダ34と他の部材との衝突を防止することができる。これにより、異音の発生の防止に加えて、カメラ装置12の劣化を防止することもできる。
また、携帯端末1の近接センサに近接する近接物が検出された場合は、該振動により発生する異音がユーザに聞こえる状況であると判断できる。このような場合にAFコイル40に電流を流してレンズホルダ34を保持することにより、異音がユーザに聞こえることを防止することができる。
〔実施形態2〕
本実施形態では、カメラ装置12の可動部が所定範囲を外れて振動しているかを検出し、検出結果に基づいてレンズ駆動機構(AFコイル)を駆動する点が、上述の実施形態とは異なる。なおカメラ装置12の構成は実施形態1と同じである。
図8は、本実施形態の携帯端末2の要部構成の一例を示すブロック図である。携帯端末2は、スピーカ11およびカメラ装置12に加えて、音量設定部21、音出力制御部22、条件判定部25、駆動電流制御部26、および振動検出部27を備える。
振動検出部27は、カメラ装置12のレンズホルダ34および光学部30が、所定の位置を外れて振動しているか否かを検出する。本実施形態では、駆動電流制御部26は、AFコイル40に誘導電流が生じているか否かに基づいて、レンズホルダ34および光学部30が、所定の位置を外れて振動しているか否かを判定する。
カメラ装置12が撮影動作を行っている場合、駆動電流制御部26は、焦点調節のためにAFコイル40に電流を流す。
カメラ装置12が撮影動作を行っていない場合、スイッチ(図示せず)は、駆動電流制御部26とAFコイル40との間を遮断し、代わりに、AFコイル40を振動検出部27に接続する。この状態において、レンズホルダ34が移動すると、永久磁石41の磁界によりAFコイル40に誘導電流が流れる。振動検出部27は、AFコイル40に生じた誘導電流を検出する。誘導電流が検出されると、振動検出部27は、レンズホルダ34および光学部30が所定の位置を外れて振動していることを、条件判定部25に通知する。
振動検出部27からの通知に基づいて、条件判定部25は、スピーカ11の音出力が、レンズホルダ34および光学部30が所定の位置を外れて振動するような条件を満たしていると判定する。そして、駆動電流制御部26は、携帯端末1で通話中である(またはスピーカ11から音を出力している)間、駆動電流制御部26とAFコイル40とを接続するようスイッチを切り替えて、AFコイル40に電流を流す。
本実施形態によれば、レンズホルダ34および光学部30が所定の位置を外れるような振動を検出し、その場合にAFコイル40に電流を流して、レンズホルダ34および光学部30を保持することができる。なお、振動検出部27は、振動センサ等により、レンズホルダ34またはカメラ装置12に生じる振動を検出してもよい。
〔変形例〕
以下に、上述の実施形態の変形例について説明する。音量設定値、音出力の出力値、または角度閾値等の閾値は、学習によって携帯端末1が決定(変更)してもよい。例えば、レンズホルダ34および光学部30が所定の位置を外れて振動するときの特有の振動数を携帯端末1が検出してもよい。特有の振動数はあらかじめ携帯端末1に記憶させることができる。このような特有の振動数の振動が生じるような状況(音量設定値、音出力の出力値、および/または角度閾値)を学習することで、携帯端末1は、上記閾値を適切な値に変更することができる。
上述の実施形態では、AF駆動される可動部の保持について言及したが、これに限らない。例えば、AFコイル40と同様にまたはその代わりに、OISコイル42に電流を流し、OIS駆動される可動部を所定範囲内に保持してもよい。
上述の実施形態では、AF駆動機構とOIS駆動機構とを備えるカメラ装置12を例に挙げて説明したが、本発明は、例えば一方の駆動機構(AF駆動機構)のみを備えるカメラ装置を有する携帯端末にも適用することができる。また、上述の実施形態では、OIS駆動機構の内側にAF駆動機構が配置されているが、本発明は、AF駆動機構の内側にOIS駆動機構が配置されているカメラ装置にも適用することができる。
また、スピーカの音出力の他に、携帯端末のバイブレータの振動もカメラ装置に影響しうる。そのため、音量設定の代わりに、バイブレータの振動強度設定に基づいて、AFコイル40に電流を流してもよい。
また、カメラ装置12は、AFバネ38a・38bによってレンズホルダ34がストローク端に保持されていたが、これに限らない。例えば、本発明は、バネを用いないクローズドループ制御を行う駆動機構にも、適用することができる。この場合、レンズホルダの位置は、位置センサによって検出できる。レンズホルダが所定範囲(例えばストロークの中央の範囲)から外れて振動するような場合、AFコイル等に電流を流し、他の部材(中間支持体)と衝突しない範囲に、レンズホルダを保持する。
例えば、携帯端末の背面側に設けられるメインカメラの他に、正面側に設けられるサブカメラがある場合、それぞれのカメラ毎に、レンズホルダの保持制御を行ってもよい。メインカメラのための音量設定等の閾値と、サブカメラのための音量設定等の閾値とは、異なっていてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
携帯端末1・2の制御ブロック(特に音量設定部21、音出力制御部22、姿勢特定部23、近接センサ制御部24、条件判定部25、駆動電流制御部26)の少なくとも一部は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、携帯端末1・2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器は、電流によってレンズを駆動するレンズ駆動機構(AFコイル40、OISコイル42)を有するカメラ装置(12)とスピーカ(11)とを備える電子機器(携帯端末1)であって、上記スピーカの音出力、および/または上記電子機器の姿勢が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部(25)と、上記条件が満たされていると判定された場合、上記カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、上記スピーカが音を出力する期間に、上記レンズ駆動機構に電流を流す電流制御部(駆動電流制御部26)とを備える。
スピーカの音出力が大きいと、カメラ装置のレンズを含む可動部に好ましくない振動を生じさせる可能性がある。また、電子機器の姿勢によっては、そのような振動が生じやすくなる。上記の構成によれば、所定の条件が満たされた場合、例えばスピーカの音出力がカメラ装置に好ましくない影響を与えるような場合に、レンズ駆動機構に電流を流し、レンズ駆動機構を動作させる。これにより、例えば、レンズを保持またはレンズの移動範囲を制限し、可動部と他の部材との衝突を防止することができる。それゆえ、スピーカの音出力がレンズ駆動機構を有するカメラ装置に好ましくない影響を与えることを防止することができる。
本発明の態様2に係る電子機器では、上記態様1において、上記条件判定部は、上記スピーカの音出力によって上記レンズが所定位置から外れて振動するような場合、上記音出力および/または上記電子機器の姿勢が上記条件を満たしていると判定する。
上記の構成によれば、音出力の振動によって上記レンズが所定位置から外れて振動するような場合でも、レンズ駆動機構を動作させ、レンズを含む可動部と他の部材との衝突を防止することができる。
本発明の態様3に係る電子機器では、上記態様1または2において、上記条件判定部は、音量設定が所定の設定値以上である場合、上記音出力が上記条件を満たしていると判定する。
音量設定が大きければ、音出力は大きくなりうる。そのため、カメラ装置のレンズを含む可動部に好ましくない振動を生じさせる可能性が高くなる。
上記の構成によれば、好ましくない振動を生じさせやすい音量設定であれば、レンズ駆動機構を動作させ、レンズを含む可動部と他の部材との衝突を防止することができる。
本発明の態様4に係る電子機器では、上記態様1または2において、上記条件判定部は、上記レンズ駆動機構が上記レンズを駆動する方向と鉛直方向とのなす角度が所定の角度以下である場合、上記電子機器の姿勢が上記条件を満たしていると判定する。
レンズ駆動機構がレンズを駆動する方向と鉛直方向とのなす角度が小さいほど、レンズを含む可動部に対してレンズを駆動する方向に働く重力が大きくなる。そのため、カメラ装置のレンズを含む可動部に好ましくない振動を生じさせる可能性が高くなる。上記の構成によれば、レンズを駆動する方向と鉛直方向とのなす角度が好ましくない振動を生じさせやすい角度であれば、レンズ駆動機構を動作させ、レンズを含む可動部と他の部材との衝突を防止することができる。
本発明の態様5に係る電子機器では、上記態様1または2において、上記条件判定部は、音量設定と音信号とから決まる上記音出力の大きさが、所定の出力値以上である場合、上記音出力が上記条件を満たしていると判定する。
上記の構成によれば、実際に出力される音出力の大きさから、レンズ駆動機構に電流を流すか否かを判断することができる。そのため、より適切な場合にレンズ駆動機構に電流を流し、無駄な電流を削減し、消費電力を低減することができる。
本発明の態様6に係る電子機器は、上記態様1から5において、近接物の存在を検出する近接センサを備え、上記電流制御部は、上記近接物が検出され、かつ、上記条件が満たされていると判定された場合、上記カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、上記スピーカが音を出力する期間に、上記レンズ駆動機構に電流を流す。
上記の構成によれば、近接物(例えばユーザの顔または耳)を検出しない場合、ユーザに異音が聞こえる可能性が低いので、レンズ駆動機構に電流を流さない。そのため、無駄な電流を削減し、消費電力を低減することができる。
本発明の態様7に係る電子機器では、上記態様1から6において、上記レンズ駆動機構は、オートフォーカスのために上記レンズを駆動するボイスコイルモータであり、上記レンズ駆動機構に電流が流れていない間、上記レンズはストローク端に位置する。
本発明の態様8に係る電子機器では、上記態様7において、上記電流制御部は、上記レンズが上記ストローク端から離れた位置に保持されるような上記電流を上記レンズ駆動機構に流す。
上記の構成によれば、撮影時にレンズを駆動する電流と同じ方向の電流によって、レンズを保持することができる。そのため、レンズ駆動機構に電流を供給する電流制御部の回路を簡単なものにすることができる。
本発明の態様9に係る電子機器では、上記態様7において、上記電流制御部は、上記レンズが上記ストローク端に押しつけられるような上記電流を上記レンズ駆動機構に流す。
上記の構成によれば、電流制御部は、撮影時にレンズを駆動する電流とは逆方向の電流をレンズ駆動機構に供給することによって、レンズを保持することができる。例えばバネ等の弾性力によってレンズがストローク端に保持されている場合、レンズ駆動機構がレンズを含む可動部に加える力と、弾性力とは同じ方向に作用する。そのため、レンズ駆動機構が可動部に加える力を小さくすることができる。それゆえ、消費電力を低減することができる。
本発明の態様10に係る電子機器では、上記態様9において、上記電流制御部は、上記スピーカの音出力の大きさが所定の出力値以上である場合、上記スピーカの音出力の大きさに応じて、上記レンズ駆動機構に流れる電流の大きさを動的に変化させる。
上記の構成によれば、上記スピーカの音出力の大きさが所定の出力値以上であっても、例えば所定の出力値を超える分が小さい場合、レンズ駆動機構に流れる電流を小さくし、消費電力を低減することができる。
本発明の態様11に係る電子機器は、上記態様1から10において、表示パネルを備え、上記スピーカは、上記表示パネルを振動させて音を出力するパネルスピーカである。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、スピーカとカメラ装置とを備える電子機器に利用することができる。
1、2 携帯端末(電子機器)
10 表示パネル
11 スピーカ
12 カメラ装置
13 近接センサ
21 音量設定部
22 音出力制御部
25 条件判定部
26 駆動電流制御部(電流制御部)
30 光学部
31 撮像レンズ
34 レンズホルダ
35 中間支持体
38a・38b AFバネ
40 AFコイル(レンズ駆動機構)
42 OISコイル(レンズ駆動機構)

Claims (11)

  1. 電流によってレンズを駆動するレンズ駆動機構を有するカメラ装置とスピーカとを備える電子機器であって、
    上記スピーカの音出力、および/または上記電子機器の姿勢が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、
    上記条件が満たされていると判定された場合、上記カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、上記スピーカが音を出力する期間に、上記レンズ駆動機構に電流を流す電流制御部とを備えることを特徴とする電子機器。
  2. 上記条件判定部は、上記スピーカの音出力によって上記レンズが所定位置から外れて振動するような場合、上記音出力および/または上記電子機器の姿勢が上記条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記条件判定部は、音量設定が所定の設定値以上である場合、上記音出力が上記条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 上記条件判定部は、上記レンズ駆動機構が上記レンズを駆動する方向と鉛直方向とのなす角度が所定の角度以下である場合、上記電子機器の姿勢が上記条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 上記条件判定部は、音量設定と音信号とから決まる上記音出力の大きさが、所定の出力値以上である場合、上記音出力が上記条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 近接物の存在を検出する近接センサを備え、
    上記電流制御部は、上記近接物が検出され、かつ、上記条件が満たされていると判定された場合、上記カメラ装置が撮影動作を行っていなくとも、上記スピーカが音を出力する期間に、上記レンズ駆動機構に電流を流すことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 上記レンズ駆動機構は、オートフォーカスのために上記レンズを駆動するボイスコイルモータであり、
    上記レンズ駆動機構に電流が流れていない間、上記レンズはストローク端に位置することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 上記電流制御部は、上記レンズが上記ストローク端から離れた位置に保持されるような上記電流を上記レンズ駆動機構に流すことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 上記電流制御部は、上記レンズが上記ストローク端に押しつけられるような上記電流を上記レンズ駆動機構に流すことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  10. 上記電流制御部は、上記スピーカの音出力の大きさが所定の出力値以上である場合、上記スピーカの音出力の大きさに応じて、上記レンズ駆動機構に流れる電流の大きさを動的に変化させることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 表示パネルを備え、
    上記スピーカは、上記表示パネルを振動させて音を出力するパネルスピーカであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電子機器。
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