JP2006106070A - 鏡枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータとして超音波振動子を適用する鏡枠において、衝撃による移動枠の移動を防止することが可能な鏡枠を提供する。
【解決手段】鏡枠1は、固定枠2と移動枠3とを有しており、固定枠2にはアクチュエータ取り付け板6を介して超音波振動子35が取り付けられ、さらに、外周部にショックセンサ14が固着される。移動枠3には振動子35の駆動子38が当接する摺動部材11が固着されている。摺動部材11には、コイル12が巻回されている。さらに、振動子35側の駆動子38の間に摺動部材11に対向して磁性体片39が固着されている。万一、鏡枠1を落下させ、所定レベル以上の衝撃力がショックセンサ14により検出された場合、コイル12が通電され、磁性体片39が摺動部材11に圧着する状態となる。その圧着による摩擦力で移動枠3の固定枠2に対する相対移動がロックされ、ずれが防止、低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波アクチュエータを適用し、進退可能な移動枠を有する鏡枠に関する。
従来から無音動作、停止時保持力、低速・高トルク駆動特性等の特徴を活かして、一部のカメラの交換レンズ駆動源として超音波モータ(超音波アクチュエータ)が採用されている。上述のレンズ駆動用としてこれまでに実用化された超音波モータは、振動子を円環形状に配列させ、超音波振動子に進行波を励起させ、振動子に押圧されたロータを駆動する構造が主流であった。
また、超音波モータの機械出力は、回転型と直進(リニア)型とがあり、いずれも容易に実現することができる。
ところで、超音波振動子が発生し得る振動は、上述の進行波モード以外に定在波モードがある。この定在波モードの振動は、振動子の長さ方向に定在波を発生させ、曲げを生じる屈曲振動と、長さ方向に伸縮する縦振動とを合成した楕円振動となる。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、リニア駆動型超音波モータを焦点調節駆動用として用いたものである。
特許文献1は、特開平8−179184号公報である。
しかし、上述した特許文献1のレンズ駆動装置に適用されるリニア駆動型超音波モータは、構造上、超音波モータと被駆動体とが点接触で接触しており、停止時保持力が低い。そのため、カメラの交換レンズに上述のようなリニア駆動型超音波モータを用いた場合、取外した状態や非駆動時に移動方向への衝撃が加わると、被駆動体(移動枠)が移動するこがとが予想され、さらに超音波モータと被駆動体との摩擦界面状態が変化して駆動時の効率が劣化するおそれもあった。
本発明は、斯かる状況に鑑みてなされたものであり、アクチュエータとして超音波振動子を適用する鏡枠において、衝撃による移動枠の不用意の移動を防止または低減させることが可能な鏡枠を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の鏡枠は、楕円振動を発生する超音波振動子と上記超音波振動子を押圧保持するホルダと所定値を超える衝撃加速度を検出する衝撃センサとを有する固定枠と、上記超音波振動子との接触面を有する摺動部材を備え、上記固定枠内部で軸方向に移動可能に収納され、レンズを保持する移動枠と、上記衝撃センサの出力に応答して、上記超音波振動子と上記摺動部材との相対移動を規制する移動規制手段とを具備する。
本発明の請求項2の鏡枠は、請求項1に記載の鏡枠において、上記移動規制手段は、上記摺動部材の周囲に巻回されたコイルと、上記超音波振動子に設けられた磁性体片とを含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記コイルに通電して上記強磁性体片を吸着せしめる。
本発明の請求項3の鏡枠は、請求項1に記載の鏡枠において、上記超音波振動子に設けられる駆動子周囲に巻回されたコイルを設けると共に、上記摺動部材を磁性体とし、上記衝撃センサの出力に応答して、上記コイルに通電して上記摺動部材を吸着せしめる。
本発明の請求項4の鏡枠は、上記磁性体の摺動部材表面を薄膜で被覆したことを特徴とする請求項3記載の鏡枠において、。
本発明の請求項5の鏡枠は、請求項1に記載の鏡枠において、上記移動規制手段は、上記超音波振動子に取付けられた所定形状の形状記憶合金部材と、この形状記憶合金部材を変形させる手段とを含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記形状記憶合金部材を変形させて接触させる。
本発明の請求項6の鏡枠は、請求項1に記載の鏡枠において、上記移動規制手段は、上記超音波振動子に取付けられたバイモルフ圧電素子を含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記バイモルフ圧電素子に通電して上記バイモルフ圧電素子を移動枠側に曲げて接触させる。
本発明の請求項7の鏡枠は、固定枠と上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と先端に楕円振動を発生させる振動子と上記振動子を保持する保持機構とからなる鏡枠において、上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出する。
本発明の請求項8の鏡枠は、固定枠と、上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と、先端に楕円振動を発生させる振動子と、
上記振動子を保持する保持機構と、上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出する衝撃センサと、上記振動子と上記移動枠との接触部で生じる摩擦力を制御する摩擦制御手段とを具備している。
本発明の請求項9の鏡枠は、請求項8に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、形状記憶素子の形状記憶作用を利用して振動子と移動枠の圧着力を制御する。
本発明の請求項10の鏡枠は、請求項9に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると形状記憶素子に通電する。
本発明の請求項11の鏡枠は、請求項8に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、電磁気による吸着力または反発力により上記振動子と上記移動枠の圧着力を制御する。
本発明の請求項12の鏡枠は、請求項11に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると通電を行って電磁気を発生させる。
本発明の請求項13の鏡枠は、請求項8に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、圧電電歪素子の伸縮を利用して振動子と移動枠の圧着力を制御する。
本発明の請求項14の鏡枠は、請求項13に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると圧電電歪素子に通電する。
本発明の請求項15の鏡枠は、請求項8、または、10、または、12、または、14に記載の鏡枠において、上記衝撃センサは、電圧感度型である。
本発明の請求項16の鏡枠は、請求項8、または、10、または、12、または、14に記載の鏡枠において、上記衝撃センサは、電荷感度型である。
本発明の請求項17の鏡枠は、固定枠と上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と縦屈曲振動を発生させる振動子と上記振動子に固着され先端に楕円振動を発生させる駆動子と上記振動子を保持する保持機構とからなる鏡枠において、上記固定枠と上記移動枠との相対的移動方向の衝撃を検出する。
本発明の請求項18の鏡枠は、固定枠と、上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と、縦屈曲振動を発生させる振動子と、上記振動子に固着され先端に楕円振動を発生させる駆動子と、上記振動子を保持する保持機構と、上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出する衝撃センサと、上記振動子に固着された上記駆動子と上記移動枠との接触部で生じる摩擦力を制御する摩擦制御手段とを具備する。
本発明の請求項19の鏡枠は、請求項18に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、電磁気による吸着力または反発力により振動子に固着された駆動子と移動枠との圧着力を制御する。
本発明の請求項20の鏡枠は、請求項19に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると通電によって電磁気を発生させる。
本発明の請求項21の鏡枠は、請求項18に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、形状記憶素子の形状記憶作用を利用して振動子に固着された駆動子と移動枠の圧着力を制御する。
本発明の請求項22の鏡枠は、請求項21の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると形状記憶素子に通電する。
本発明の請求項23の鏡枠は、請求項18に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、圧電電歪素子の伸縮を利用して振動子に固着された駆動子と移動枠の圧着力を制御する。
本発明の請求項24の鏡枠は、請求項23に記載の鏡枠において、上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると圧電電歪素子に通電する。
本発明の請求項25の鏡枠は、請求項20、または、22、または、24に記載の鏡枠において、上記衝撃センサは、電圧感度型である。
本発明の請求項26の鏡枠は、請求項20、または、22、または、24に記載の鏡枠において、上記衝撃センサは、電荷感度型である。
本発明によれば、アクチュエータとして超音波振動子を適用する鏡枠において、衝撃加速度を検出する衝撃センサの出力に応答して、超音波振動子と摺動部材との相対移動を規制する手段を設け、鏡枠への衝撃による移動枠の変位を防止または低減させることができる鏡枠を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態の鏡枠の斜視図である。図2は、図1の鏡枠の分解斜視図である。図3は、図1の鏡枠の光軸と直交する面に沿った縦断面図である。図4は、図1の鏡枠に組み込まれる超音波アクチュエータまわりの部分拡大図である。図5は、図4の超音波アクチュエータと摺動部材を下方側から見た斜視図である。図6は、図1の鏡枠の固定枠に装着されるショックセンサ部まわりの拡大斜視図である。
本実施形態の鏡枠1は、図1,2等に示すように固定枠2と、撮影レンズ4を保持する移動枠3と、固定枠2に装着される超音波アクチュエータ30と、移動枠3に取り付けられる摺動部材11と、固定枠2に取り付けられる衝撃センサであるショックセンサ14と、振動子およびロック部を駆動するための駆動制御回路部60(後述する図14に示す)とを有してなる。
なお、以下の説明において、撮影レンズ光軸Oと平行な方向をOz方向とし、その被写体側を+Oz側、結像側を−Oz側とする。また、光軸Oに対するラジアル方向をR方向とし、光軸Oまわりの円周の接線方向をT方向とする。
固定枠2は、カメラ本体等に固定支持される円環形状の枠部材であって、円環部に超音波振動子取り付け用開口部2aが設けられている。
移動枠3は、固定枠2の内周部に良摺動性の1つ、または、2つの潤滑シート部材5(図3)を介した状態で回動が規制された状態で進退可能に嵌入する円環状の枠部材であり、その前方部に撮影光学系である撮影レンズ4が保持されている。また、固定枠2に嵌入した状態で固定枠2の開口部2aに対応する外周位置の摺動部材取り付け面3aに摺動部材11が接着固定されている。
摺動部材11は、強磁性体からなる直方体形状の電磁石部材であり、外周部にロック部54となる移動規制手段のコイル12がR方向の軸まわりに巻回されており、該コイル12が通電されると摺動部材11は磁化される。
超音波アクチュエータ30は、形式的にはリニア型の超音波アクチュエータを構成するものであって、振動子35と、接続基板であるフレキシブルプリント基板(以下、FPCと記載する)42とからなり、アクチュエータ支持板6に支持された状態で固定枠2の開口部2aの中央部に跨った状態で取り付けられる。
振動子35は、後述する図12に示す積層圧電体35Aからなり、さらに、該積層圧電体35AをT方向に貫通し、振動の節に固着配置される支持軸36と、振動子35の下面側楕円振動の腹部に固着される支持軸方向と垂直なOz方向の一対の駆動子38と、駆動子38の間であって、振動子35の支持軸36の下方位置に固定される強磁性体からなる移動規制手段の磁性体片39が設けられている。
なお、駆動子38の接触面は、平面で形成され、移動枠3側の摺動部材11に接触する。また、強磁性体片39の表面は、駆動子38の接触面と同一平面、または、磁気的ギャップ分凹んだ平面で形成される。
超音波アクチュエータ30の振動子35に超音波駆動電圧を印加すると、縦屈曲振動が励起され、駆動子38が楕円振動を行う。この超音波アクチュエータ30の詳細な構成については後で説明する。
アクチュエータ支持板6は、金属板で形成され、振動子35を支持する保持機構を構成するホルダ部材であって、外方斜め下方に延び、R方向に弾性変形可能な付勢手段となる4つの腕部6bと、腕部6bの先端部に配されるビス挿通穴6aと、折り曲げて形成される、中央部にてT方向に対向して配される2つの起立部6cと、該起立部先端に配される振動子35の支持軸36を支持するための切り欠き6dとを有している。
アクチュエータ支持板6は、振動子35がその支持軸36を切り欠き6dに嵌入させて取り付けられた状態で固定枠2の開口部2aにビス7のより固着される。
ショックセンサ14は、+,−Oz方向(移動枠3の相対移動方向)の衝撃の加速度を検出するセンサであって、図1,6に示すようにFPC13に実装された状態で固定枠2の外周部に固定される。その固定状態でショックセンサ14は、鏡枠1が落下、あるいは、障害物に突き当たったときの固定枠2の所定値を超えるOz方向(固定枠2と移動枠3の相対移動方向)の衝撃力、すなわち、瞬間的な衝撃の加速度の変化を検出する。そのショックセンサ14は、電圧感度型、または、電荷感度型とする。
駆動制御回路部60は、振動子駆動制御部と移動規制制御部を有してなり、後述する図14に示すように振動子35と摺動部材11のコイル12とを駆動制御するボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと記載する)50により制御される制御回路であり、そして、Bμcom50は、ロック部54となるコイル12の通電を制御して移動枠3の移動を摩擦力によって規制制御する摩擦制御手段を有している。
ここで、超音波アクチュエータ30の詳細な構成について、図7〜14を用いて説明する。
図7は、上記超音波アクチュエータの振動子にフレキシブルプリント基板を固着した状態を支持軸方向からみた図である。図8は、図7のA矢視図である。図9は、図7の振動子からフレキシブルプリント基板を外した状態を支持軸方向から見た図である。図10は、図9のB矢視図である。図11は、図9のC矢視図である。図12は、上記振動子を構成する圧電素子部と絶縁板の焼結前の分解斜視図である。図13は、上記振動子の屈曲振動と縦振動との合成振動時の変形状態を拡大して示した図であって、振動子が図13(A)の屈曲状態から図13(B)の伸張状態、図13(C)の屈曲状態、図13(D)の収縮状態の順に変形する様子を示している。図14は、本実施形態の鏡枠における振動子およびロック部を駆動するための駆動制御回路部のブロック構成図である。なお、図中のOz,R,T方向は、超音波アクチュエータ30の鏡枠装置取り付け状態での方向を示している。
上記超音波アクチュエータ30を構成する振動子35は、図9,12等に示すように複数の2種類の圧電シート37X,37Yと2枚の絶縁板37A,37Bからなる積層圧電体35Aと、導電性銀ペーストからなる電極41a,41b,41c,41d,41a′,41b′とで形成され、さらに、前述したように支持軸36,一対の駆動子38,磁性体片39を有している。
2種類の圧電シート37X,37Yは、それぞれ厚さ100μm程度の矩形の圧電素子からなる。圧電シート37Xには、その前面に厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が塗布された第一内部電極37Xa,37Xc,37Xc′,37Xa′が絶縁された4つの領域に分割されて配置されている。圧電素子の長手方向(Oz方向)の端面位置まで上記各内部電極の上側端部が伸びている(図12)。
一方、圧電シート37Yには、その前面に厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が塗布された第二内部電極37Yb,37Yd,37Yd′,37Yb′が絶縁された4つの領域に分割されて配置されている。圧電素子の長手方向(Oz方向)の端面位置まで上記内部電極の下側端部が伸びている(図12)。
互いに隣接する上記圧電シート37X,37Y同士の第一内部電極37Xa,37Xc,37Xc′,37Xa′と第二内部電極37Yb,37Yd,37Yd′,37Yb′とは形状が同じで、電極端部が上下が逆になり、積層されたときに矩形電極面が互いに重なる位置に配置されている。このような内部電極が施された2種類の圧電シート37X,37Yを交互に40層程度積層される。
図12に示すように積層された圧電素子の左側端面には、第一内部電極37Xa,37Xcおよび第二内部電極37Yb,37Ydの端部が積層状態で露呈する内部電極露呈部が形成されている(図示せず)。積層された圧電素子の右側端面には、第一内部電極37Xc′,37Xa′および第二内部電極37Yd′,37Yb′の端部が積層状態で端面に露呈する内部電極露呈部が形成される(図示せず)。さらに、上記内部電極露呈部上にそれぞれ導電性銀ペーストからなる各4つの独立した外部電極が両側面部に形成され、該内部電極と導通するようになっている(図10)。
上記積層された圧電素子の前後面に圧電シート37X,37Yと同一矩形形状の絶縁板37A,37Bが配され、積層圧電体35Aが形成される。前面側の絶縁板37Aの表面には図9に示されるように導電銀ペーストからなる電極41a(A1+),41b(A1−),41c(A2+),41d(A2−),41a′(B1+),41b′(B1−)が形成される。
上記絶縁板37A上の電極41a,41b,41c,41d,41a′,41b′は、上記各積層された圧電シート毎の両側に露呈した積層状態の両側面内部電極にそれぞれにより電気接続される。すなわち、電極41aには、第一内部電極37Xaが電気接続される。電極41bは、第二内部電極37Ybと電気接続される。電極41cには、第一内部電極37Xcおよび第一内部電極37Xc′が電気接続される。電極41dには、第二内部電極37Ydおよび第二内部電極37Yd′が電気接続される。電極41a′には、第一内部電極37Xa′が電気接続される。電極41b′には、第二内部電極37Yb′が電気接続される。
上記電極接続状態の積層された圧電シート37X,37Yに絶縁板37A,37Bを重ねた状態の積層圧電体35Aを焼結処理し、上記各電極を利用して分極を行うと振動子35となる。
前述したように振動子35の積層方向と直交する方向(R方向)の下端面上であって、長手方向(Oz方向)の振動の腹位置に一対の駆動子38が接着固着される。なお、該駆動子38は、高分子材料にアルミナを分散して形成されている。
振動子35の略中央部、すなわち、振動子の振動中立点である節となる位置には積層方向(T方向)に貫通穴が穿設されており、該貫通穴には、ステンレス材等よりなる支持軸36が貫通して接着固定されている(図10)。
さらに、振動子35の積層方向と直交する方向(R方向)の下端面上(駆動子38の固定面と同一面側)であって、支持軸36の下側の駆動子38の間に磁性体片39が固着されている。
一方、振動子35の絶縁板37Aに設けられた各電極41a(A1+),41b(A1−),41c(A2+),41d(A2−),41a′(B1+),41b′(B1−)上には、接続パターンを有する接続基板であるFPC42が各電極と電気接続された状態で装着される(図7)。
詳しくは、接続FPC42は、図7に示すように信号ライン42a,42b,42c,42dの接続パターンを有しており、信号ライン42a(A1+側)には、絶縁板37Aの電極41a(A1+)と41a′(B1+)とが共に接続される。信号ライン42b(A1−側)には、絶縁板37Aの電極41b(A1−)と41b′(B1−)とが共に接続される。信号ライン42c(A2+側)には、絶縁板37Aの電極41c(A2+)が接続される。信号ライン42d(A2−側)には、絶縁板37Aの電極41d(A2−)が接続される。そして、該信号ライン42a,42b,42c,42dは、駆動制御回路部60に含まれる振動子駆動回路51(図14)に接続される。
なお、振動子駆動回路51は、発振部45,移相部46,駆動部47等を有してなり、後述するように駆動部47を介して位相制御された駆動電圧が振動子35に印加される。
上記駆動電圧が印加された振動子35は、図13(A),(B),(C),(D)に示す屈曲定在波振動と縦振動が合成された振動が生じ、駆動子38の先端に位相のずれた楕円振動(図7に示す軌跡E1 ,E2 の楕円振動、または、その逆方向の楕円振動)を発生させる。駆動子38の接触面には移動枠3側の摺動部材11の表面がR方向に押圧されているので、上記楕円振動によって移動枠3が相対的にOz方向に進退移動する。
次に、超音波アクチュエータ30の振動子35の動作について、図13,14等を用いて詳しく説明する。
超音波アクチュエータ30の振動子35は、鏡枠1が装着されるカメラボディに内蔵される図14の駆動制御回路部60に含まれるボディ制御用マイクロコンピュータのBμcom50の制御部からの制御信号と、鏡枠1側に内蔵されるレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと記載する)52の振動情報検出部である位相差検出部48および電流検出部49の検出信号に基づいて制御され、図14に示す発振部45,移相部46,駆動部47からなる振動子駆動回路51によって駆動される。
図14の駆動回路において、発振部45からの信号は、1つの信号ライン42a,42b(A1+,−)にはそのままの信号を、他方の信号ライン42c,42d(A2+,−)には移相部46により90°位相を変えた信号が駆動部47に入力される。
すなわち、移相部46を通らない信号入力のうち、1つは、そのままの位相で電圧増幅された信号が第一の信号(A1+)として接続FPC42の信号ライン42aに出力される。他の1つは、第一の出力とは出力を反転し(マイナスの電圧)、すなわち、位相を180°ずらして電圧増幅された出力が第二の信号(A1−)として信号ライン42bに出力される。
一方、移相部46を通った90°位相を変えた信号入力のうち、1つはそのままの位相で電圧増幅された信号が第三の信号(A2+)として信号ライン42cに出力され、他の1つは第三の信号とは出力を反転し(マイナスの電圧)、すなわち、位相を180°ずらして電圧増幅された出力が第四の信号(A2−)として信号ライン42dに出力される。
上述した第一〜四の信号を振動子35に入力することによって、振動子35は屈曲振動と縦振動が合成された振動が生じ(図13(A)〜(D))、駆動子38の先端に位相のずれた楕円振動(図7の軌跡E1 ,E2 に示される)を発生させる。振動子35の駆動子38の先端には被駆動体である移動枠3の摺動部材11が押圧されているので、駆動子38によって上記楕円振動の回転方向に沿ったOz方向の相対駆動力が摺動部材11を介して移動枠3に与えられる。
なお、上記駆動子38の楕円振動の回転方向によって移動枠3に与える駆動力の方向が定まるが上記楕円振動の回転方向は、移相部46における位相ずれによって設定される。
振動子35の駆動信号ラインには振動状態を表すパラメータである振動子に印加される周波信号の電流を検出するLμcom52内の電流検出部49が接続されている。さらに、電流検出部49には発振部45からの周波信号の電圧と電流検出部49で検出した電流との位相差を検出するLμcom52内の位相差検出部48が接続されている。また、位相差検出部48には、検出した電流と電圧との位相差信号を取り込むためにBμcom50内の制御部が接続されている。上記制御部には、発振部45が接続されている。
位相差検出部48により、振動子35の振動状態のパラメータである電流と電圧との位相差が検出され、検出された電流と電圧との位相差を利用して上記制御部では、外部環境により振動状態が変化した振動子35の共振周波数付近の周波数を検出することができる。また、検出された共振周波数付近の周波数を発振部45にフィードバックする。
なお、本実施形態の場合、振動子35に印加する駆動信号を周波信号としたが、矩形波、正弦波信号、または、鋸波信号とすることもできる。また、本実施形態の場合、位相差検出部48で検出される位相差は、発振部45の周波信号の電圧と振動子に印加される周波信号の電流との位相差としたが、これに限定するものではなく振動子に印加する周波信号の電圧と電流との位相差であっても良い。
上述したように、本実施形態における超音波アクチュエータ30では、位相差検出部48で検出した振動子35に印加する周波信号の電流と発振部45からの周波信号の電圧との位相差を上記Bμcom50の制御部に入力して、周波数検出動作を行った時点での振動子35の共振周波数近傍の周波数が検出される。その結果を発振部45にフィードバックすることにより、外部要因の変化に伴い振動子35の共振状態が変化した場合でも共振周波数付近の周波数を検出して該周波数で駆動することができるため、駆動効率の良い状態で振動子35を駆動できるという効果が得られる。
次に、鏡枠1の駆動制御回路部60における上述した移動規制制御部(摩擦制御部)の詳細について、図14,15を用いて説明する。
図15は、図14の駆動制御回路部60に含まれる上記移動規制制御部についてのより詳細な構成を示すブロック構成図である。
図14,15に示すように上記移動規制制御部には、Bμcom50に接続され、衝撃加速度検出信号を出力するショックセンサ14,ショック検出回路55からなる衝撃検出部53と、Bμcom50により制御されるコイル12,コイル駆動回路56からなるロック部54とで構成される。
ショックセンサ14は、鏡枠1に衝撃、または、外力が作用したとき、固定枠2が受けた+,−Oz方向の衝撃加速度を検出する。その検出出力は、ショック検出回路55を介してBμcom50に取り込まれる。Bμcom50は、上記衝撃加速度出力値(絶対値)が所定のレベル、例えば、振動子35による保持力対応のレベルを越えたことが検知された場合、コイル駆動回路56を介してコイル12に通電させる。摺動部材11に磁性体片39を吸引する方向の電磁気を発生させ、摺動部材11に磁性体片39が吸着し、圧着する(厳密には、吸引状態の場合もあり得る)。
上述した構成を有する鏡枠1において、移動枠3は固定枠2内に嵌入され、回動、進退可能に支持される。一方、アクチュエータ支持板6の切り欠き6dに支持軸36を嵌入させて振動子35を取り付ける。超音波アクチュエータ30の振動子35が装着されたアクチュエータ支持板6は、ビス挿通穴6aを挿通させたビス7をビス穴2bに螺着して固定枠2の開口部2aに取り付けられる。
上述のアクチュエータ支持板6の取り付け状態で振動子35の駆動子38は、移動枠3の摺動部材11の表面にアクチュエータ支持板6の腕部6bによる付勢力でR方向に圧接する。また、振動子35の磁性体片39は、摺動部材11の表面に対して非当接状態で保持される。
いま、鏡枠1が初期状態(繰り込み状態)にあるとし、超音波アクチュエータ30の振動子35に上述した周波信号が印加されると、駆動子38が所定方向(図7に示す方向とは逆の方向)の楕円振動を行う。駆動子38に圧接している摺動部材11が移動枠3に+Oz方向の駆動力が作用し、移動枠3は+Oz方向に繰り出される。
その後、上記周波信号と位相ずれの異なる周波信号が振動子35に印加された場合、移動枠3には−Oz方向の駆動力が作用し、移動枠3は、−Oz方向に繰り込まれる。
また、万一、鏡枠1が所定レベル以上の衝撃をうけた場合、ロック部54の移動枠規制動作により移動枠3が固定枠2に対してロックされるので、移動枠3が不用意に移動せずに現位置に保持される。その移動枠規制動作について、図16に示すBμcomにおける割り込み処理であるコイル駆動処理のフローチャートを用いて説明する。
まず、鏡枠1が組み込まれたカメラの電源オンの状態にあるとき、ステップS01にて固定枠2がOz方向の衝撃力を受け、ショックセンサ14で衝撃加速度が検出されると、その検出出力が衝撃検出部53を介してBμcom50に取り込まれる。Bμcom50にて上記衝撃加速度出力が上記所定のレベルを超えていると判断されると、ステップS02にてコイル駆動回路56を介してコイル12に通電が行われる。コイル12の通電によって前述したように摺動部材11に電磁気が発生し、振動子35側の磁性体片39が摺動部材11に吸着され、圧着状態となる。その圧着により移動枠3は、固定枠2に対して進退規制された状態になり、移動枠3が不用意に移動することが防止される。
上記通電をオフすると摺動部材11の吸着力はなくなり、摺動部材11と磁性体片39とは、圧着状態から解放されるので、移動枠3は再び相対移動可能な状態に戻る。なお、上記通電状態オフに対して積極的に逆極性の通電を行うようにすれば、摺動部材11と磁性体片39とが反発するので、移動枠3をより確実に相対移動可能な状態に戻すことができる。
以上、説明した本実施形態の鏡枠1によれば、移動枠3の進退駆動中、あるいは、静止状態で保持しているとき、落下させたり、あるいは、障害物に当接させた場合、そのときの衝撃加速度を衝撃検出部53で検出し、直ちにロック部54にて移動枠3がロックされる。したがって、上記落下や障害物当接による移動枠3の不用意の移動が防止、または、低減できる。
次に、上述した実施形態の鏡枠1に適用されるロック部の各種変形例について、図17〜21を用いて説明する。
なお、これらの変形例が適用される鏡枠は、ロック部とロックされる摺動部などの構成が異なるが、固定枠2に装着されるショックセンサ14や固定枠2にアクチュエータ支持板6を介して支持される振動子35等は、同様の構成を有し、上記各変形例のロック部も摩擦制御手段を有するBμcom50により制御される。
第一の変形例のロック部として図17の振動子と摺動部材の分解斜視図に示すように振動子35の駆動子38Aにコイル38Aaを巻回したものが適用される。駆動子38Aは、強磁性体で形成される。また、移動枠3の外周面には、強磁性体からなる直方体形状の摺動部材11Aが固着される。
振動子35は、前記実施形態の場合と同様に固定枠に取り付けられ、駆動子38Aは、摺動部材11Aに所定の付勢力で当接する。
この第一の変形例において、通常の移動枠3の進退移動状態では、コイル38Aaには通電されていない。しかし、固定枠2にOz方向の所定レベル以上の衝撃加速度の衝撃が作用した場合、コイル38Aaに通電され、駆動子38Aが磁化される。駆動子38Aは摺動部材11Aに対して吸着状態、すなわち、高摩擦力で圧着する状態となり、移動枠3は、固定枠2にロックされる。
本変形例を適用した鏡枠においても、前記実施形態の鏡枠1の場合と同様の効果を奏し、特に鏡枠に衝撃が作用したとき、コイル38Aaに通電し、摺動部材11Aに当接している駆動子38Aを磁化させ、該摺動部材11Aに吸着させるので確実に移動枠3をロックすることができる。
なお、上述した第一の変形例における摺動部材11Aに対して、図18の摺動部材の斜視図に示すように駆動子38Aとの接触面にカーボン膜からなる界面シート11Aa′を貼り付けるか、あるいは、カーボンコーティングを施した摺動部材11A′を適用すれば、摩耗粉の発生を減らし、耐摩耗性を向上させることが可能である。
第二の変形例のロック部を適用するものとして振動子と摺動部材まわりの側面図であるロック部の非ロック状態を示す図19(A)と、ロック部のロック状態を示す図19(B)のように振動子35の2つの駆動子38の間に形状記憶素子(形状記憶合金)からなる湾曲片39Bを設ける。なお、湾曲片39Bは、その両端部がビス21により振動子35に固着されている。
湾曲片39Bは、非通電状態では、図19(A)に示すように移動枠3側の摺動部材11Bの表面(接触面)に対して僅かな隙間のある状態の形状を保持している。しかし、固定枠2に衝撃が加わり、Oz方向の上記所定レベル以上の衝撃加速度が検出された場合、湾曲片39Bへの通電が開始され、湾曲片39Bが図19(B)に示すように摺動部材11Bの表面(接触面)に圧着するように変形する。湾曲片39Bが摺動部材11Bに圧着すると、その摩擦力により移動枠3がロック状態となる。
本変形例を適用した鏡枠においても、前記実施形態の鏡枠1の場合と同様の効果を奏する。
第三の変形例のロック部を適用するものとして、振動子と摺動部材まわりの側面図であるロック部の非ロック状態を示す図20(A)と、ロック部のロック状態を示す図20(B)のように振動子35の2つの駆動子38の間に圧電電歪素子(圧電素子)からなる積層圧電体39Cを固着して配する。
積層圧電体39Cは、非通電状態では、図20(A)に示すように移動枠3側の摺動部材11Bの表面(接触面)に対して隙間のある状態の形状を保持している。しかし、固定枠2に衝撃が加わり、Oz方向の上記所定レベル以上の衝撃加速度が検出された場合、積層圧電体39Cへの通電が開始され、図20(B)に示すように摺動部材11Bの表面(接触面)に圧着するように伸張する。積層圧電体39Cが摺動部材11Bに圧着すると、その摩擦力により移動枠3がロック状態となる。
本変形例を適用した鏡枠においても、前記実施形態の鏡枠1の場合と同様の効果を奏する。
第四の変形例のロック部を適用するものとして、振動子と摺動部材まわりの側面図であるロック部の非ロック状態を示す図21(A)と、ロック部のロック状態を示す図21(B)のように振動子35の2つの駆動子38の間に複数枚のバイモルフ圧電体からなるバイモルフ圧電体片39Dを設ける。なお、バイモルフ圧電体片39Dは、その一端部がビス22により振動子35に固着されている。
バイモルフ圧電体片39Dの先端部は、非通電状態では、図21(A)に示すように移動枠3側の摺動部材11Bの表面(接触面)に対して隙間のある状態の形状を保持している。しかし、固定枠2に衝撃が加わり、Oz方向の上記所定レベル以上の衝撃加速度が検出された場合、バイモルフ圧電体片39Dへの通電が開始され、該圧電体片39Dの先端部が図21(B)に示すように摺動部材11Bの表面(接触面)に圧着するように変形する。バイモルフ圧電体片39Dが圧着すると、その摩擦力により移動枠3がロック状態となる。
本変形例を適用した鏡枠においても、前記実施形態の鏡枠1の場合と同様の効果を奏する。
本発明による鏡枠は、アクチュエータとして超音波振動子を適用する鏡枠において、衝撃による移動枠の移動を防止または低減させることが可能な鏡枠として利用できる。
本発明の一実施形態の鏡枠の斜視図である。 図1の鏡枠の分解斜視図である。 図1の鏡枠の光軸直交する面に沿った縦断面図である。 図1の鏡枠に組み込まれる超音波アクチュエータまわりの部分拡大図である。 図4の超音波アクチュエータと摺動部材を下方側から見た斜視図である。 図1の鏡枠の固定枠に装着されるショックセンサ部まわりの拡大斜視図である。 図4の超音波アクチュエータの振動子にフレキシブルプリント基板を固着した状態を支持軸方向からみた図である。 図7のA矢視図である。 図7の振動子からフレキシブルプリント基板を外した状態を支持軸方向から見た図である。 図9のB矢視図である。 図9のC矢視図である。 図7の振動子を構成する圧電素子部と絶縁板の焼結前の分解斜視図である。 図7の振動子の屈曲振動と縦振動との合成振動時の変形状態を拡大して示した図であって、振動子が図13(A)の屈曲状態から図13(B)の伸張状態、図13(C)の屈曲状態、図13(D)の収縮状態の順に変形する様子を示している。 図1の鏡枠における振動子およびロック部を駆動するための駆動制御回路部のブロック構成図である。 図14の駆動制御回路部に含まれる上記移動規制制御部の詳細な構成を示すブロック構成図である。 図1の鏡枠における移動枠規制処理におけるコイル駆動処理のフローチャートである。 図1の鏡枠のロック部に対する第一の変形例を適用した振動子と摺動部材との分解斜視図に示す 図17のロック部に適用される摺動部材に対する別の構成の摺動部材の斜視図である。 図1の鏡枠のロック部に対する第二の変形例を適用した振動子と摺動部材まわりの側面図であり、図19(A)は、ロック部の非ロック状態を示し、図19(B)は、ロック部のロック状態を示す。 図1の鏡枠のロック部に対する第三の変形例を適用した振動子と摺動部材まわりの側面図であり、図20(A)は、ロック部の非ロック状態を示し、図20(B)は、ロック部のロック状態を示す。 図1の鏡枠のロック部に対する第四の変形例を適用した振動子と摺動部材まわりの側面図であり、図21(A)は、ロック部の非ロック状態を示し、図21(B)は、ロック部のロック状態を示す。
符号の説明
2 …固定枠
3 …移動枠
6 …アクチュエータ支持板(ホルダ,保持機構)
11,11A,11B
…摺動部材
11Aa′
…界面シート(薄膜)
12…コイル(移動規制手段)
14 …ショックセンサ(衝撃センサ)
35 …超音波振動子
38Aa
…コイル(移動規制手段)
39 …磁性体片(移動規制手段)
39B…湾曲片(移動規制手段,形状記憶素子)
39C…積層圧電体(移動規制手段)
39D…バイモルフ圧電体(移動規制手段)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (26)

  1. 楕円振動を発生する超音波振動子と上記超音波振動子を押圧保持するホルダと所定値を超える衝撃加速度を検出する衝撃センサとを有する固定枠と、
    上記超音波振動子との接触面を有する摺動部材を備え、上記固定枠内部で軸方向に移動可能に収納され、レンズを保持する移動枠と、
    上記衝撃センサの出力に応答して、上記超音波振動子と上記摺動部材との相対移動を規制する移動規制手段と、
    を具備したことを特徴とする鏡枠。
  2. 上記移動規制手段は、上記摺動部材の周囲に巻回されたコイルと、上記超音波振動子に設けられた磁性体片とを含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記コイルに通電して上記強磁性体片を吸着せしめることを特徴とする請求項1に記載の鏡枠。
  3. 上記超音波振動子に設けられる駆動子周囲に巻回されたコイルを設けると共に、上記摺動部材を磁性体とし、上記衝撃センサの出力に応答して、上記コイルに通電して上記摺動部材を吸着せしめることを特徴とする請求項1に記載の鏡枠。
  4. 上記磁性体の摺動部材表面を薄膜で被覆したことを特徴とする請求項3記載の鏡枠。
  5. 上記移動規制手段は、上記超音波振動子に取付けられた所定形状の形状記憶合金部材と、この形状記憶合金部材を変形させる手段とを含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記形状記憶合金部材を変形させて接触させることを特徴とする請求項1に記載の鏡枠。
  6. 上記移動規制手段は、上記超音波振動子に取付けられたバイモルフ圧電素子を含み、上記衝撃センサの出力に応答して、上記バイモルフ圧電素子に通電して上記バイモルフ圧電素子を移動枠側に曲げて接触させることを特徴とする請求項1に記載の鏡枠。
  7. 固定枠と上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と先端に楕円振動を発生させる振動子と上記振動子を保持する保持機構とからなる鏡枠において、
    上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出することを特徴とする鏡枠。
  8. 固定枠と、
    上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と、
    先端に楕円振動を発生させる振動子と、
    上記振動子を保持する保持機構と、
    上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出する衝撃センサと、
    上記振動子と上記移動枠との接触部で生じる摩擦力を制御する摩擦制御手段と、
    を具備していることを特徴とする鏡枠。
  9. 上記摩擦制御手段は、形状記憶素子の形状記憶作用を利用して振動子と移動枠の圧着力を制御することを特徴とする請求項8に記載の鏡枠。
  10. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると形状記憶素子に通電することを特徴とする請求項9に記載の鏡枠。
  11. 上記摩擦制御手段は、電磁気による吸着力または反発力により上記振動子と上記移動枠の圧着力を制御することを特徴とする請求項8に記載の鏡枠。
  12. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると通電を行って電磁気を発生させることを特徴とする請求項11に記載の鏡枠。
  13. 上記摩擦制御手段は、圧電電歪素子の伸縮を利用して振動子と移動枠の圧着力を制御することを特徴とする請求項8に記載の鏡枠。
  14. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると圧電電歪素子に通電することを特徴とする請求項13に記載の鏡枠。
  15. 上記衝撃センサは、電圧感度型であることを特徴とする請求項8、または、10、または、12、または、14に記載の鏡枠。
  16. 上記衝撃センサは、電荷感度型であることを特徴とする請求項8、または、10、または、12、または、14に記載の鏡枠。
  17. 固定枠と上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と縦屈曲振動を発生させる振動子と上記振動子に固着され先端に楕円振動を発生させる駆動子と上記振動子を保持する保持機構とからなる鏡枠において、
    上記固定枠と上記移動枠との相対的移動方向の衝撃を検出することを特徴とする鏡枠。
  18. 固定枠と、
    上記固定枠と相対的に移動するように配設された撮影光学系を有する移動枠と、
    縦屈曲振動を発生させる振動子と、
    上記振動子に固着され先端に楕円振動を発生させる駆動子と、
    上記振動子を保持する保持機構と、
    上記固定枠と上記移動枠の相対的移動方向の衝撃を検出する衝撃センサと、
    上記振動子に固着された上記駆動子と上記移動枠との接触部で生じる摩擦力を制御する摩擦制御手段と、
    を具備することを特徴とする鏡枠。
  19. 上記摩擦制御手段は、電磁気による吸着力または反発力により振動子に固着された駆動子と移動枠との圧着力を制御することを特徴とする請求項18に記載の鏡枠。
  20. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると通電によって電磁気を発生させることを特徴とする請求項19に記載の鏡枠。
  21. 上記摩擦制御手段は、形状記憶素子の形状記憶作用を利用して振動子に固着された駆動子と移動枠の圧着力を制御することを特徴とする請求項18に記載の鏡枠。
  22. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると形状記憶素子に通電することを特徴とする請求項21の鏡枠。
  23. 上記摩擦制御手段は、圧電電歪素子の伸縮を利用して振動子に固着された駆動子と移動枠の圧着力を制御することを特徴とする請求項18に記載の鏡枠。
  24. 上記摩擦制御手段は、衝撃センサが加速度を検出すると圧電電歪素子に通電することを特徴とする請求項23に記載の鏡枠。
  25. 上記衝撃センサは、電圧感度型であることを特徴とする請求項20、または、22、または、24に記載の鏡枠。
  26. 上記衝撃センサは、電荷感度型であることを特徴とする請求項20、または、22、または、24に記載の鏡枠。
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