JP2016033548A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスカートリッジの新旧の判断を正確に行えるようにする。【解決手段】画像形成装置は、装置本体に着脱自在であり、感光ドラム100と、帯電ローラ700と、帯電ローラと感光ドラムとの間に介在して帯電ローラを感光ドラムから離間させる離間部材710と、離間部材を帯電ローラと感光ドラムとの間から外す1対のギア110,730とを有するカートリッジと、帯電ローラにバイアス電圧を印加して感光ドラムを帯電する帯電発生回路と、互いに接触した帯電ローラと感光ドラムとに流れる第1電流の値または離間部材が介在して帯電ローラと感光ドラムとに流れる第2電流の値とを検知することでカートリッジの新旧を判断し、第1電流と第2電流とのいずれも検知できないとき、装置本体にカートリッジが装着されていないものと判断する帰還電流検知回路及びコントローラとを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を利用してシート等の記録媒体に画像を形成するプリンタ、複写機等の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、画像形成装置の装置本体にプロセスカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」と称す)が着脱自在に装着されるタイプのものがある。カートリッジには、画像を担持して回転可能な像担持体と、像担持体に接触して像担持体を帯電する帯電部材等が収納されている。このカートリッジは、収納している像担持体や帯電部材が寿命に達した場合、カートリッジごと交換されるようになっている。
画像形成装置の装置本体に新たに装着したカートリッジが未使用の新品(以下、「新品カートリッジ」という)の場合、新品カートリッジに対して初期化(イニシャライズ)動作を行う必要がある。また、カートリッジが交換時期に達しないうちに取り外されて、再度装着された、使用途中のカートリッジ(旧品カートリッジ)の場合、画像形成装置は、カートリッジが一旦使用されたことを考慮して新品カートリッジとは画像形成条件を変える必要がある。このように、画像形成装置は、交換されたカートリッジが新品か旧品かを検知する必要がある。
そこで、カートリッジの新旧を検知できる画像形成装置が、特許文献1に開示されている。この画像形成装置は、カートリッジの基板に設けられて製造ナンバーが記録されたメモリを画像形成装置の装置本体側のコントローラが読取り、記憶してある過去に使用したカートリッジの製造ナンバーと比較してカートリッジの新旧を検知するようになっている。
特開平7−92752号公報
しかし、従来の画像形成装置は、他の画像形成装置の使用途中で取り外された旧品のカートリッジが装着された場合、そのカートリッジの製造ナンバーを記憶していないため、その旧品のカートリッジを新品のカートリッジであると誤判断することがあった。
本発明は、プロセスカートリッジの新旧品の誤判断を防止した画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、装置本体と、前記装置本体に着脱自在であり、画像を担持して回転可能な像担持体と、前記像担持体に接離自在に接触して前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材と前記像担持体との間に介在して前記帯電部材を前記像担持体から離間させる導電体と、前記導電体を前記帯電部材と前記像担持体との間から外す離間解除手段とを有するカートリッジと、前記帯電部材にバイアス電圧を印加して前記像担持体を帯電する帯電バイアス電源と、前記バイアス電圧によって、前記帯電部材と前記像担持体とに流れる電流を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した電流値に基づいて前記帯電部材と前記像担持体との間に前記導電体が介在しているか否かを判断する制御手段と、を備えた、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、検知手段が、帯電部材と像担持体との間に導電体が介在しているか否かを判断するようになっている。導電体が帯電部材と像担持体との間に介在しているカートリッジは新品であり、介在していないカートリッジは旧品であるので、画像形成装置は、他の画像形成装置で、一旦使用されたカートリッジを新品のカートリッジであると誤検知することを防止できる。
また、本発明の画像形成装置は、検知手段が、帯電部材と像担持体とに流れる電流を検知できないとき、装置本体にカートリッジが装着されていないものと自動的に判断することもできる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 コントローラ、帯電発生回路、及び帰還電流検知回路の結線回路図である。 離間部材の動作図である。(A)は離間部材が帯電ローラと感光ドラムとの間に介在している図である。(B)は離間部材が帯電ローラと感光ドラムとの間から抜け出た図である。 プロセスカートリッジの新品、旧品、未装着を検知するためのフローチャートである。 帯電ローラに印加するバイアス電圧の波形と、帯電ローラと感光ドラムとの間に流れる帰還電流の波形とを示す図である。図5において、縦軸はバイアス電圧の波形の部分は電圧を示し、帰還電流の波形の部分は電流を示し、横軸は時間(ms)を示している。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に記載されている構造、各部材の形状、各部材同士の配置関係等に限定されるものではない。また、本実施形態で取り上げている数値は、説明を理解しやすくするため取り上げた数値であって、本発明を限定する数値ではない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。図2は、コントローラ、帯電発生回路、及び帰還電流検知回路の結線回路図である。図3は、離間部材の動作図である。(A)は離間部材が帯電ローラと感光ドラムとの間に介在している図である。(B)は離間部材が帯電ローラと感光ドラムとの間から抜け出た図である。
画像形成装置1は、後述するプロセスカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」という)200を装置本体1Aに着脱自在に備えている。カートリッジ200は、像担持体としての感光ドラム100、帯電部材としての帯電ローラ700、離間部材710、感光ドラム100の表面を清掃するクリーニング装置900等を内在している。
像担持体としての感光ドラム100は、画像を担持してカートリッジ200に回転自在(回転可能)に設けられて、静電潜像が形成された後、可視像としてのトナー画像を形成されるようになっている。
感光ドラム100の周囲には、感光ドラム100の外周面100aを帯電する帯電ローラ700が配置されている。帯電ローラ700は、感光ドラム100に対して接離自在にカートリッジ200に設けられて、不図示のばねによって、常時、感光ドラム100に接する方向に付勢されている。使用前の帯電ローラ700は、離間部材710によって、感光ドラム100から離間した状態に保持されるようになっている。離間部材710は、カートリッジ200に設けられた回転軸720に回動自在に設けられて、感光ドラム100と帯電ローラ700との間に進入した状態から抜け出た状態になるようになっている。なお、離間部材710には、帯電ローラ700よりも電気抵抗値の低い材料が使用された導電体である。
新品(未使用品)のカートリッジ200は、図3(A)に示すように、帯電ローラ700が、離間部材710に設けられた係止部710aが帯電ローラ700の回転軸700aに係合して感光ドラム100の外周面から離間された状態に保持されている。このとき、離間部材710は、回動端部710bに形成された離間ギア730が、感光ドラム100の両端部に固定されて感光ドラム100と一体に回転する感光ドラムギア110に噛み合って、帯電ローラ700を感光ドラム100から離している。
感光ドラムギア110は、感光ドラム100の端部に設けられて、帯電ローラ700に接触しないようになっている。離間部材710の離間ギア730は、感光ドラム100の画像形成領域に接触しないようになっている。また、離間ギア730と感光ドラムギア110は、感光ドラム100の回転を離間部材710に伝達する伝達部材であり、離間解除部(離間解除手段)120の構成要素である。回転軸720には、離間部材710を矢印B方向に回転力を付与するねじりコイルばね740が遊嵌している。ねじりコイルばね740の一端はストッパピン711に係合し、他端は離間部材710に係合している。ストッパピン711は、カートリッジ200の内面に突設された固定ピンである。
図3(A)に示すように、感光ドラム100が矢印A方向に右回転すると、感光ドラム100と一体に感光ドラムギア110が回転し、離間ギア730が矢印B方向に左回転すすると、図3(B)に示すように、離間部材710も矢印B方向に回転する。すると、離間部材710の係止部710aが帯電ローラ700の回転軸700aから外れて脱離し、帯電ローラ700が不図示のばねによって感光ドラム100の回転中心方向に押されて感光ドラム100の外周面100aに当接する。帯電ローラ700と感光ドラム100とから抜け出た離間部材710は、ねじりコイルばね740によって、矢印B方向に回転させられる。そして、離間部材710は、カートリッジ200に突設されたストッパピン711に受け止められて、帯電ローラ700と感光ドラム100とから抜け出た状態に保持される。
なお、離間部材710は、新品のカートリッジ200のみ、帯電ローラ700と感光ドラム100との間に進入しており、カートリッジ200が一度でも使用されると、帯電ローラ700と感光ドラム100から抜け出た状態に保持されている。また、離間部材710は、ねじりコイルばね740によって、帯電ローラ700と感光ドラム100との間から抜け出た状態に保持されているが、自重によって抜け出た状態に保持するようにした場合、ねじりコイルばね740は、必ずしも必要としない。
画像形成装置の装置本体1Aには、帯電発生回路500が設けられている。帯電バイアス電源としての帯電発生回路500は、帯電ローラ700に帯電バイアス電圧を印加するようになっている。帯電発生回路500は、感光ドラム100が画像形成前の非画像形成時の回転駆動直前から、帯電ローラ700に帯電バイアス電圧Vtを印加するようになっている。帯電バイアス電圧Vtは、交流電圧(図5のパルス波形)と直流電圧(図5の上から2番目の電流値Hの直線波形)との何れか一方の帯電バイアス電圧、または、直流電圧と交流電圧とを重畳した帯電バイアス電圧である。
本実施形態では、感光ドラム100の外周面に電子写真プロセスに必要な均一な電荷を載せるために、帯電発生回路500は、通常の正弦波からなる交流電圧に直流電圧を重畳した帯電バイアス電圧を使用している。
図3(B)に示すように、帯電ローラ700が感光ドラム100の外周面100aに当接した状態で、図2に示す帯電発生回路500が、帯電バイアス電圧Vtを帯電ローラ700に印加すると、感光ドラム100の外周面100aに均一な電荷が形成される。
帯電ローラ700によって均一の電位に帯電された感光ドラム100の外周面100aにレーザスキャナ300により画像データに応じたレーザ光300aを照射する。すると、感光ドラム100の外周面100aに、不可視画像の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、トナーを供給して現像する現像スリーブ410を有する現像装置400によってトナー現像されてトナー画像となり、可視像化される。感光ドラム100には、転写ローラ800が接触している。
一方、シートPが、不図示のシート搬送ローラにより搬送されて、感光ドラム100と転写ローラ800とのニップに送り込まれる。シートPは、転写ローラ800に印加される転写バイアス電圧によって感光ドラム100の外周面100aのトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートPは、加熱ローラ1010と加圧ローラ1011とを有する定着装置1000に搬送される。シートPは、加熱ローラ1010と加圧ローラ1011とのニップ部において加熱、加圧されてトナー像を定着される。その後、シートは、不図示のシート搬送ローラによって装置本体外に排出される。シートPに転写した後、感光ドラム100の外周面に残留したトナーは、クリーニング装置900によって除去される。これによって、感光ドラム100は、外周面100aを清浄にされて、次の画像形成に備えられる。
図2において、コントローラ600は、CPU(Central Processing Unit;中央演算装置)600cと、記憶部620等を有している。記憶部620は、ROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)600dと、RAM(Randam AccessMemory;ランダムアクセスメモリ)600e等を有している。
コントローラ600には、帯電発生回路500と、帰還電流検知回路2とが接続されている。帯電発生回路500は、帯電ローラ700に、帯電バイアス電圧Vtを印加して、感光ドラム100の外周面に電子写真プロセスに必要な均一な電荷を載せるようになっている。帯電バイアス電圧Vtには、直流電圧と交流電圧との何れか一方の帯電バイアス電圧と、または、直流電圧と交流電圧とを重畳した帯電バイアス電圧とがある。帰還電流検知回路2は、帯電発生回路500から帯電ローラ700に印加した帯電バイアス電圧Vtにより、感光ドラム100を経由して帰還する帰還電流を検知するようになっている。帯電発生回路500は、コントローラ600によって、制御されるようになっている。帰還電流検知回路2は、離間部材710によって、帯電ローラ700が感光ドラム100に接触しているか離れているかを検知する検知手段である。
ROM600dには、画像形成装置1を制御する各種制御プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM600eは、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、或いは、画像データを一時的に記憶する記憶領域として使用されている。CPU600cは、ROM600dから読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM600eに記憶させながら、各構成要素を制御するようになっている。
図2に示すように、コントローラ600の出力ポート600aから帯電発生回路500に、図5に示すように、周波数が200Hz〜1kHz程度の方形波が出力される。方形波は、画像形成装置1のプロセススピード(画像形成速度)等により決定される。
本実施形態では、コントローラ600から帯電発生回路500に出力されるサンプリング制御信号Goは、周波数が470Hz、デューティ(Duty)が50%、ピークトゥピーク電圧Vppが5Vの方形波である。コントローラ600から帯電発生回路500に出力されたサンプリング制御信号Goは、帯電発生回路500に設けられたトランジスタ502と、抵抗503とによりピークトゥピーク電圧Vppが24Vにレベル変換される。
図2の帯電発生回路500に設けられたオペアンプ501は、コントローラ600から入力された図5に示す方形波を、ピークトゥピーク電圧Vppが20Vの正弦波電圧に変換する。オペアンプ501からトランス511の一次側巻線に入力された正弦波電圧は、トランス511の一次側巻線と二次側巻線との巻線比に応じた正弦波電圧に変換される。トランス511の二次側巻線には、ピークトゥピーク電圧Vppが約2kVの正弦波電圧が出力される。
図2の帯電発生回路500のトランス511の二次側に設けられるダイオード509とコンデンサ508は、トランス511の二次側巻線に出力される正弦波電圧を整流する整流回路である。直流電源510は、帯電ローラ700に印加される帯電バイアス電圧Vtの交流成分である交流電圧の中心値をずらすための帯電バイアス電圧Vtの直流成分である直流電圧を出力する。
帯電発生回路500のトランス511の二次側に接続されたコンデンサ519は、回路へ帯電ローラ700を介して感光ドラムへ流れる電流を検知するための帰還電流を発生させるコンデンサである。この帰還電流は、帰還電流検知回路2に設けられた抵抗520により電流電圧変換される。その後、帰還電流検知回路2に設けられたダイオード521により正電圧のみを取り出してオペアンプ522と、コンデンサ524と、抵抗523とによってピークチャージされた検知信号に変換されてコントローラ600の入力ポート600bに入力される。
カートリッジ200が新品ではなく一旦使用してまだ使用できる使用途中(旧品)の場合は、図3(B)に示すように、帯電ローラ700が感光ドラム100に接触している。このため、図3(B)の状態のカートリッジ200が装置本体1Aに装着されて、帯電バイアス電圧Vtが帯電ローラ700に印加される。すると、互いに接触した状態の感光ドラム100と帯電ローラ700との間に、離間部材710を介さず電流が流れて、帰還電流検知回路2に設けられた抵抗520に帰還電流値Ionの電流が流れる。
カートリッジ200が新品(未使用)の場合は、図3(A)に示すように、感光ドラム100の回転前は帯電ローラ700が離間部材710によって感光ドラム100から離間している。図3(A)の状態のカートリッジ200が装置本体1Aに装着されて、感光ドラム100が回転を開始する前に帯電バイアス電圧Vtが帯電ローラに印加される。すると、離間部材710を介して帯電ローラ700と感光ドラム100との間に、電流が流れて、抵抗520に帰還電流値Ioffの電流が流れる。この場合、離間部材710には、帯電ローラ700よりも電気抵抗値の低い導電体が使用されているため、新品カートリッジの帰還電流値Ioffは、旧品カートリッジの帰還電流値Ionよりも大きい(Ioff>Ion)。
また、感光ドラム100が回転すると、感光ドラムギア110と離間ギア730とが回転し、離間部材710が帯電ローラ700と感光ドラム100との間から抜け出る。すると、帯電ローラ700が感光ドラム100に接触して、帯電ローラ700と感光ドラム100との間に流れる電流によって、抵抗520に発生する帰還電流値が、Ionになる。
カートリッジ200が未装着の場合、帯電ローラ700と感光ドラム100との間に電流が流れない。このため、抵抗520に流れる電流が無く、帰還電流が無い(I=0)。なお、装置本体1Aの内部には、浮遊電流があり、この浮遊電流が帰還電流として流れる場合が有り、必ずしもI=0にならない。しかし、この浮遊電流は、カートリッジの新旧、装着未装着の判断に影響与える程の電流ではない。
帰還電流値の大小関係(Ioff>Ion>0)は、予めROM600dに記憶されている。よって、CPU600cは、帰還電流検知回路2に生じて、コントローラの入力ポート600bに入力された帰還電流の値が、帰還電流値の大小関係(Ioff>Ion>0)のどの範囲に入っているかによって、カートリッジの新品、旧品、未装着を判断する。また、未装着の場合、CPU600cは、装置本体1Aに設けられた表示パネル1020(図1)にカートリッジ200の装着の有無を確認するように表示をする。
次に、コントローラ600による、カートリッジの新品、旧品、未装着の検知動作を図4のフローチャートと、図5とに基づいて説明をする。
画像形成装置1は、装置本体1Aに設けられた不図示のメイン電源スイッチがオンされると、画像形成を目的とした感光ドラム100の回転駆動(前多回転)が開始される前にカートリッジ200の新品、旧品、未装着の検知動作を行う。
コントローラ600は、帯電発生回路500を制御して帯電発生回路500から帯電ローラ700に対して帯電バイアス電圧Vtを印加する(S101)。また、コントローラ600は、出力ポート600aから帯電発生回路500にサンプリング制御信号を出力し、入力ポート600bで帰還電流値のサンプリングを繰り返す(S102)。
コントローラ600は、所定時間(本例では400msec)、サンプリングした帰還電流値の平均値を検知電流値Icとして、算出する(S103)。サンプリングは、帯電出力が出力されている間、連続して行われる。コントローラ600は、カートリッジ有無検知動作の発動時間内に上記平均の検知電流値Icと、帰還電流値Ioff(本例では1mA)とを比較する(S104)。コントローラ600は、Ic≧Ioffの場合(S104でYes)、装置本体にカートリッジ200が正しく装着され、かつ新品のカートリッジが装着されているものと判断する(S105)。
コントローラ600は、カートリッジが新品であると判断した場合(S105)、RAM600eに記憶された平均の検知電流値Icをクリアして(S106)、カートリッジのイニシャライズ動作(初期立ち上げ動作)を実行(S107)する。このカートリッジのイニシャライズ動作とは、新品のカートリッジの使用開始時における帯電ローラの変形や、カートリッジに付着した塵埃を除去するため、感光ドラム100や帯電ローラ700を回転させる動作などのことである。このとき、感光ドラム100の回転と、回転する感光ドラムギア110によって回転する離間ギア730の回転とによって、離間部材710が、帯電ローラ700と感光ドラム100との間から抜け出て、帯電ローラ700が、感光ドラム100に当接する。その後、コントローラ600は、表示パネル1020に入力されている種々の画像形成情報に基づいて画像形成装置の画像形成動作を開始する(S108)。
また、コントローラ600は、上記平均の検知電流値Icがカートリッジ有無検出動作の発動時間内において、上記帰還電流値Ioff(1mA)未満(S104でNo)で、かつ上記帰還電流値Ion(0.1mA)以上の場合(S109でYes、Ion≦Ic<Ioff)、カートリッジが旧品であると判断する(S110)。この場合、その後、画像形成装置は、スタート信号の入力にもとづいて画像形成動作を開始する(S108)。
また、コントローラ600は、上記平均の検知電流値Icがカートリッジ有無検出動作の発動時間内において、帰還電流値がIon(0.1mA)未満の場合(S109でNo、Ic<Ion)、カートリッジが未装着か、装着されていても装着が不確実であると判断する(S111)。そして、コントローラ600は、カートリッジの装着状態を確認するように、表示パネル1020に表示してユーザに報知する(S112)。なお、カートリッジが未装着、装着不確実の場合、帰還電流値が0のはずであるが、Ion(0.1mA)未満の帰還電流が流れるのは、装置本体1Aの内部の上記浮遊電流が流れるからであり、浮遊電流が流れない場合には、Ion=0mAになる。
なお、以上の説明において、離間部材710は、帯電ローラ700よりも電気抵抗値の低い導電体を使用されているが、帯電ローラ700よりも電気抵抗値の高い導電体を使用してもよい。この場合、離間部材710が帯電ローラ700と感光ドラム100との間に介在しているときの帰還電流値Ioffは、介在していないときの帰還電流値Ionよりも小さい(Ioff<Ion)。また、コントローラ600は、上記平均の検知電流値Icが帰還電流値Ion以上であるとき(Ic≧Ion)、カートリッジ200が、帯電ローラ700と感光ドラム100との間に離間部材710が介在していない旧品であると判断する。また、コントローラ600は、上記平均の検知電流値Icが帰還電流値Ion未満で、かつ帰還電流値Ioff以上であるとき(Ion>Ic≧Ioff)、カートリッジ200が、帯電ローラ700が離間部材710によって感光ドラム100から離間した新品であると判断する。さらに、コントローラ600は、帰還電流値がIoff未満の場合、或いは、上記平均の検知電流値Icを検知できていないときカートリッジが未装着か、或いはカートリッジが装着されていても、装着が不確実であると判断する。
なお、画像形成装置は、カートリッジが、新品、旧品、いずれの場合でも、電源投入後、あるいは再起動後に自動的にカートリッジの新旧検知動作を行うようになっている。
以上のように、画像形成装置1は、帰還電流検知回路2とコントローラ600とで、カートリッジ200のイニシャライズ動作前に、帯電ローラ700と感光ドラム100との間に離間部材710が介在しているか否かを判断するようになっている。離間部材710が帯電ローラ700と感光ドラム100との間に介在しているカートリッジ200は新品であり、介在していないカートリッジ200は旧品であるので、画像形成装置1は、他の画像形成装置で、使用途中のカートリッジ200を新品のカートリッジ200であると誤検知することが無い。また、画像形成装置1は、帰還電流を検知できないとき、装置本体1Aにカートリッジ200が装着されていないものと自動的に判断することもできる。
1:画像形成装置、1A:装置本体、2:帰還電流検知回路(検知手段)、100:感光ドラム(像担持体)、110:感光ドラムギア(伝達部材)、120:離間解除部(離間解除手段)、200:プロセスカートリッジ(カートリッジ)、500:帯電発生回路(帯電バイアス電源)、520:抵抗、600:コントローラ(検知手段)、600a:出力ポート、600b:入力ポート、620:記憶部、700:帯電ローラ(帯電部材)、710:離間部材(導電体)、730:離間ギア(伝達部材)、Ic:平均の検知電流値、Ioff、Ion:帰還電流値。

Claims (4)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に着脱自在であり、画像を担持して回転可能な像担持体と、前記像担持体に接離自在に接触して前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材と前記像担持体との間に介在して前記帯電部材を前記像担持体から離間させる導電体と、前記導電体を前記帯電部材と前記像担持体との間から外す離間解除手段とを有するカートリッジと、
    前記帯電部材にバイアス電圧を印加して前記像担持体を帯電する帯電バイアス電源と、
    前記バイアス電圧によって、前記帯電部材と前記像担持体とに流れる電流を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した電流値に基づいて前記帯電部材と前記像担持体との間に前記導電体が介在しているか否かを判断する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記導電体が介在しているときは前記カートリッジが未使用品であると判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記検知手段が電流を検知できないときは前記装置本体に前記カートリッジが装着されていないものと判断する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記離間解除手段は、前記導電体と前記像担持体に設けられて、前記像担持体の回転を前記導電体に伝達する伝達部材である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

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