JP2016032959A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の側面をブラッシングする洗車ブラシを備える洗車機において、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシを備えた洗車機を提供する。
【解決手段】ブラシ軸51に複数の環状ブラシ体52を多段状に装着した洗車ブラシ(サイドブラシ5)とし、環状ブラシ体52は長方形状の布製のブラシ単体52aの長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳み、長手方向の複数個所をブラシ軸51の円周方向に等配状に取り付ける取付部52bを形成し、長手方向の他の側部を円環状の円周部として長手方向の両端部を接続すると共に、取付部52bをブラシ軸51の軸方向に千鳥状に段ちに配設した洗車機WAとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗車ブラシを備えた洗車機に関し、特に、布ブラシを用いた洗車ブラシを備えた洗車機に関する。
従来、洗車に使用される洗車機としては、給油所などに設置されて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両に貯液タンクに貯留された液剤や洗浄水を噴射して、また、ブラッシングして洗車を行う構成とされる門型洗車機が知られている。
従来の門型洗車機の洗車方法は、先ず、洗浄水を用いて汚れを落とし、次いでシャンプーなどの液剤を用いて洗浄し、さらに洗浄水を用いて水洗いする洗浄工程を実施する。この洗浄工程の後で、各送風ノズルから送風して乾燥する乾燥工程が行われる。また、必要に応じてワックスや撥水コートなどの液剤塗布工程を適宜組み合わせて洗車を行う。また、複数の洗車モードから所望のモードを選択し、使用する液剤の種類を選択して所定の洗車モードに設定する操作パネルやリモートパネルを備えている。操作パネルは洗車機本体に配設しているが、リモートパネルは洗車機本体から離れた位置に設置して、このリモートパネルと操作パネルとを電気的に接続して、リモートパネルに設定された洗車モードにより、洗車機を駆動可能にしている。
上記した洗車機においては、被洗浄車両の側面をブラッシングするためのサイドブラシと上面をブラッシングするためのトップブラシと、ブラッシング洗浄した後で乾燥するためのサイド送風ノズルとトップ送風ノズルを備えているものが知られている。また、サイドブラシやトップブラシなどの洗車ブラシを被洗浄車両に軽く当接させた状態でブラッシング洗浄するために、例えば、左右一対のサイドブラシを左右方向に移動可能(開閉可能)に支持し、トップブラシを上下に昇降可能に支持して、それぞれのブラシと車体との反発バランスにより、ブラシ位置を車体表面から一定距離に保つようにしている。また、それぞれのブラシを回転駆動するモータの電流値を検知し、この電流値を所定範囲内に抑制するように開閉移動もしくは昇降移動制御することにより、被洗浄車両の形状に沿って洗浄することが行われている。
また、被洗浄車両の側面を洗浄するサイドブラシを用いて被洗浄車両の前面や後面を洗浄することも一般に行われている。そのために、サイドブラシに用いるブラシ体は、車体表面をブラッシングする際に柔らかく接触できる布(織布、編布、不織布等)や樹脂繊維を用いて形成している。
特に、車体表面の塗装面を傷付けず静かでソフトな洗車を行うために、良好な柔軟性を有する布ブラシを用いることが模索されている。例えば、特許文献1、2には、長方形状の布から成るブラシ単体を用いて円環状のブラシ体を形成した洗車機用ブラシが開示されており、特許文献3には、長尺な布帛をブラシ軸の周囲に螺旋状に巻き付けるように取り付けて形成した洗車ブラシが開示されている。
特許第4858296号公報 特許第3092502号公報 登録実用新案第3045170号公報
しかし、特許文献1、2に開示された円環状のブラシ体を単に多段式にブラシ軸に装着した構成では、その各段の境界部分に隙間が生じると筋状の洗い残しが発生して問題となる。
また、特許文献3に開示された洗車ブラシは、長尺な布帛をブラシ軸の周囲に螺旋状に巻き付けるように取り付けて洗車ブラシを形成するので、取付作業が容易でなく、布製ブラシ体の交換作業も簡単ではない。また、ブラシ体の一部が破損した際には、長尺な布帛をそっくり交換する必要が生じて問題となる。
そのために、給油所などに設置されて、車体表面の塗装面を傷付けず安全に、また、良好に洗車することが求められる洗車機に用いる洗車ブラシは、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできると共に、洗い残しも発生せず、さらに、取付容易で交換作業も容易であることが望まれる。
本発明は、上記問題点に鑑み、車両の表面をブラッシングする洗車ブラシを備える洗車機において、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシを備えた洗車機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被洗浄車両の表面をブラッシングする洗車ブラシを用いて被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、前記洗車ブラシは、ブラシ軸に複数の環状ブラシ体を多段状に装着して構成され、前記環状ブラシ体は長方形状の布製のブラシ単体の長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳み、蛇腹状に折り畳んだ複数個所を前記ブラシ軸の円周方向に等配状に取り付ける取付部を形成し、長手方向の他の側部を円環状の円周部として長手方向の両端部を接続すると共に、前記取付部を前記ブラシ軸の軸方向に千鳥状に段ちに配設したことを特徴としている。
この構成によると、布製のブラシ単体を蛇腹状に折り畳んで形成した環状ブラシ体をブラシ軸に多段に装着するだけで洗車ブラシを構築できるので、車体表面に柔らかくソフトに当接でき、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行える。また、環状ブラシ体をブラシ軸に固定する取付部を千鳥状に段ちに配設するので、各段の境界部分に隙間が生じずに、筋状の洗い残しが発生しない。従って、本発明によれば、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシを備えた洗車機を得ることができる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記取付部は前記ブラシ軸の円周方向の4箇所に設けられると共に、相対向する前記取付部同士は同じ高さ位置に配設され、隣り合う前記取付部同士は、次の段の環状ブラシ体を取付ける部位に相当する位置に1段ずらして配設されることを特徴としている。この構成によると、互いに段ちとされる4か所の取付部を介して複数の環状ブラシ体をブラシ軸に多段に装着するだけで、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシを構築できる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記環状ブラシ体は、所定長さのブラシ係止具を用いて前記ブラシ軸に取付固定され、前記ブラシ軸は前記ブラシ係止具を挿入可能な通し溝を有し、前記通し溝に前記ブラシ係止具を連続して挿入して取り付けることにより多段状に配設し、同一の前記環状ブラシ体の隣り合うブラシ係止具を1個ずらして配設して千鳥状に段ちに構成することを特徴としている。この構成によると、ブラシ軸にブラシ係止具を挿入可能な通し溝を設け、この通し溝にブラシ係止具を順に嵌め込んでいくことで環状ブラシ体を多段に装着することができる。また、同一段の環状ブラシ体の隣り合うブラシ係止具を1個ずらして装着するだけで、隙間のないブラッシングが可能になり、洗い残しが生じないようにできる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記ブラシ係止具の長さが環状ブラシ体の配設ピッチを規定し、ブラシ体を取付けない前記ブラシ係止具をスペーサー部材として用いることにより段ちに構成することを特徴としている。この構成によると、長方形状の布製のブラシ単体を用いて形成した環状ブラシ体をブラシ軸に装着する際に、ブラシ軸に設ける4箇所の通し溝の対面する一方のペアに布ブラシを取付けていない空のブラシ係止具をスペーサー部材として装着するだけで、円周上4箇所のブラシ係止具を千鳥状に段ちに構成できる。
本発明によれば、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシを備えた洗車機を得ることができる。
本発明に係る洗車機が備える洗車ブラシのブラシ体部の構成を示す概略説明図である。 図1に示す洗車ブラシの要部拡大図である。 洗車ブラシの平面断面図である。 洗車ブラシを構成するブラシ単体を示す概略正面図である。 洗車ブラシを用いた洗車結果の良否を説明する概略説明図である。 洗車機の概略正面図である。 洗車機の全体構成を示す概略側面図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本実施形態に係る洗車機WAは図6の概略正面図および図7の概略側面図に示すように、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら洗車を行うものである。洗車機WAは、例えば、左右の対向する2つのスタンド部90の上端を連結する天井部91を有して門型に形成される洗車機本体(本体部)1を備える。洗車機本体1の進入経路上にはリモートパネル7Aが配される。被洗浄車両CAはリモートパネル7Aの面前で停車し、リモートパネル7Aの操作によって洗車の受け付け等を行う。
洗車機本体1の底面には地面に設けられた左右一対のレール2上に配される車輪3が設けられる。これにより、洗車機本体1はレール2上を走行して被洗浄車両CAに対して前後に相対移動するように立設される。
洗車機本体1には被洗浄車両CAをブラッシングする複数の回転する洗車ブラシを設けている。洗車ブラシはトップブラシ4、サイドブラシ5及びロッカーブラシ6から成っている。トップブラシ4は被洗浄車両CAの上面をブラッシングして洗浄し、布(織布、編布、不織布等)や樹脂繊維から成るブラシ体を放射状に固着して形成される。
サイドブラシ5は左右一対設けられ、被洗浄車両CAの両側面と前後面に摺動して被洗浄車両CAを洗浄する。ロッカーブラシ6は左右一対設けられ、被洗浄車両CAのタイヤを含む側面下部を洗浄する。サイドブラシ5及びロッカーブラシ6もトップブラシ4と同様の回転軸及びブラシ体を有している。
洗車機本体1の一方の側方には洗剤やワックス等の各種液剤を貯液する複数の貯液タンク(不図示)を収納するタンク収納部17が配される。タンク収納部17の上方には市水及び各貯液タンクからの液剤を電磁弁等を介して分配する分配配管部18が設けられる。分配配管部18には第1、第2浄水ノズル11、13、第1、第2洗剤ノズル12、15、撥水コートノズル14、ワックスノズル16が導出される。洗車機本体1の後方には洗浄液や高圧空気を供給する供給部(不図示)が設けられ、分配配管部18に接続される。洗浄液は市水だけでなく、洗剤やワックス等の各種液剤と混合されてもよい。
第1、第2浄水ノズル11、13は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して市水を噴射する。第1、第2洗剤ノズル12、15は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して洗剤を噴射する。撥水コートノズル14は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対して撥水コート剤を噴射する。ワックスノズル16は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対してワックスを噴射する。
また、洗車機本体1には被洗浄車両CAを乾燥させる送風ノズルとしてトップ送風ノズル21とサイド送風ノズル22とを設けている。洗車機本体1の手前側上部にはトップ送風ノズル21が設けられ、両側方にサイド送風ノズル22が設けられる。トップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22はブロワ20からの送風を被洗浄車両CAに対して吹き付けて乾燥させる。
洗車機本体1の前面上部には車両センサ8(車形検知部)が設けられている。車両センサ8は光電センサや超音波センサ等から成り、洗車機本体1に進入する被洗浄車両CAを検知し車体の幅方向突出した装備品も検知する。また、洗車機本体1の入り口部には、被洗浄車両CAの車形を検知する車形検知センサ9(車形検知部)を設けている。この車形検知センサ9は、透過式光電センサからなるエリアセンサであって、洗車機本体1の一方の側部の上下方向に投光器を併設し、これらの投光器に対向する他方の側部の上下方向に受光器を併設することで、洗浄位置に進入してくる被洗浄車両の車形を検知して、その先端部と後端部およびボンネット高さや、Aピラー、Cピラーの位置や形状を検知する。この車両センサ8と車形検知センサ9とが本発明の車形検知部に相当する。
洗車機本体1の一方の側方の前面には操作パネル7が配される。操作パネル7はリモートパネル7Aと同様の操作ボタンを備え、被洗浄車両CAから降車したユーザ等の操作により洗車の受け付けや洗車条件の設定を行う。
洗車条件の設定としてはシャンプー、ワックス掛け、撥水コート等を水洗いに追加するボタンが操作パネル7及びリモートパネル7Aに設けられる。また、高級なシャンプー、高級なワックス(例えば、艶出しコーティング)、高級な撥水コート、特殊なコート等を行うボタンも設けられている。さらに、フロントガード有り、フェンダーポール有り、ドアミラー有り、リヤワイパー有り、該当装備品無し等の装備品設定ボタンが設けられている。
サイドブラシ5は、洗車機本体1の上部の幅方向に配設される走行レール(不図示)に、被洗浄車両の正面側から見た左右方向に移動自在に吊り下げ状態に支持され、且つ、左右一対のそれぞれのブラシ軸がそれぞれ走行ホルダー(不図示)に回転自在に支持されて構成されている。
左右一対のサイドブラシ5は、それぞれが揺動支持部を介して揺動自在に吊り下げられ、それぞれの走行ホルダーを介して走行レールに沿って往復移動自在な構成とされている。また、別に設ける回転駆動用モータによってブラシ軸が回転可能とされる。そのために、ブラシを被洗浄車両CAの傾斜した側面部に対応して傾斜させて当接させた状態で回転させることができる。つまり、サイドブラシ5を被洗浄車両CAの傾斜した側面部に合致させてブラッシングすることが可能な構成である。
次に、図1〜図4を用いて本実施形態に係る洗車ブラシをサイドブラシ5に適用した構成例について説明する。図1は洗車ブラシ(サイドブラシ5)のブラシ体部の構成を示す概略説明図であり、図2は洗車ブラシの要部拡大図であり、図3は洗車ブラシの平面断面図であり、図4は洗車ブラシを構成するブラシ単体52aを示す概略正面図ある。
本実施形態に係るサイドブラシ5は、ブラシ軸51に複数の環状ブラシ体52(52A、52B・・・52N)を多段状に装着して構成される。環状ブラシ体52は長方形状の布製のブラシ単体52a(図4参照)の長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳み、蛇腹状に折り畳んだ複数個所を前記ブラシ軸の円周方向に等配状に取り付ける取付部52bを形成し、長手方向の他の側部を円環状の円周部として長手方向の両端部(第1の端部E1と第2の端部E2)を接続している。
すなわち、本実施形態に係る洗車ブラシ(サイドブラシ5)が備えるブラシ体は、図4に示す長さLで幅Hの長方形状の布製のブラシ単体52aの第1の端部E1と第2の端部E2を接続して円筒状とされる。また、蛇腹状に折り畳んで取付部52bとなる部位には複数のネジ挿通孔が設けられており、蛇腹状に折り畳んでネジ挿通孔を重ね合せた後、後述するプレート部材(ブラシ係止具53)を用いてブラシ軸51に取り付けられる。
また、図1、図2に示すように、ブラシ軸51に環状ブラシ体52(52A、52B・・・52N)を多段状に装着する際に、通し溝51aに嵌め込むブラシ係止具53をブラシ軸51の軸方向に千鳥状に段ちに配設している。例えば、円周上の隣り合うブラシ係止具53の配設位置を軸方向に1段ずらして配設している。従って、蛇腹状に折り畳んで形成した取付部52bをブラシ軸51の軸方向に千鳥状に段ちに配設したことになる。
すなわち、図2の要部拡大図に示すように、ブラシ軸51にブラシ係止具53を挿入して装着可能な通し溝51aを設け、多数のブラシ係止具53を軸方向に連続して装着すると共に、図中のブラシ軸51の左右両端側に対向して装着するブラシ係止具53は、高さを同一高さとし、その間のブラシ軸51の図中の中心部に装着するブラシ係止具53は、1段下方にずらして段ちにする。
例えば、最上段の環状ブラシ体52Aの場合には、図中の左側のブラシ係止具53(53A)と右側のブラシ係止具53(53C)に対して、中心部に装着するブラシ係止具53(53B、53D)の上側にスペーサー54(図中のハッチングで示す部材)を装着することにより、千鳥状に段ちに配設している。また、ブラシ軸51に設ける通し溝51aの端部(上下の端部)には抜け防止部材55を装着するとよい。
この構成であれば、布製のブラシ単体52aを蛇腹状に折り畳んで形成した環状ブラシ体52を、ブラシ係止具53を介してブラシ軸51に多段に装着するだけで洗車ブラシ(サイドブラシ5)を構築できるので、車体表面に柔らかくソフトに当接でき、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行える。また、スペーサー54を介して環状ブラシ体52をブラシ軸51に固定する取付部52bを千鳥状に段ちに配設するので、各段の境界部分に隙間が生じずに、筋状の洗い残しが発生しない。従って、本発明によれば、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシ(サイドブラシ5)を備えた洗車機WAを得ることができる。
図3の平面図に示すように、取付部52bは円周上の4箇所に等配して設置される。すなわち、相対向する取付部52bの取付高さは同じ高さであり、隣り合う取付部52bの高さ位置は軸方向にずれている。例えば、ブラシ係止具53Aと53Cが同じ高さであり、ブラシ係止具53Bと53Dは1段ずれて千鳥状に段ちとされる。
環状ブラシ体52は長方形状のブラシ単体52aの両端を接続して円筒状にしている。また、長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳んで取付部52bを形成しており、長手方向の他の側部を円環状の円周部としている。すなわち、図3の平面図にあるように、接続部となる縫い目E0を備えて全体として円形の環状ブラシ体52を形成する。
取付部52bを形成する内側部には必要な部位に切り込み52cを設けてもよい。ブラシ係止具53は、例えば、53A、53B、53C、53Dの4個のブラシ係止具53であり、それぞれが樹脂製のプレート部材から成る。また、ブラシ体を止めネジB1を用いてネジ固定するための本体枠53aと、ブラシ軸51の通し溝51aに嵌め込む側片部53bを備えた枠体から成る。
ブラシ軸51は一様断面なアルミ押出型材から成り、円周上の4箇所に側片部53bを嵌め込み可能な通し溝51aを設けて、ブラシ係止具53を連続して装着可能な装着部を形成している。そのために、長尺なブラシ軸51の軸方向に環状ブラシ体52(52A、52B・・・52N)を多段状に装着可能になる。
また、各通し溝51aにブラシ係止具53を嵌め込む際に、所定長さのスペーサー54を装着することにより、適当な長さに段ちに配設することが可能になる。例えば、ブラシ体を固定しないブラシ係止具53をスペーサー54として用いて嵌め込むことにより、1ピッチずらすことができる。
上記したように、取付部52bはブラシ軸51の円周方向の4箇所に配設されると共に、相対向する取付部52b同士は同じ高さ位置に配設され、隣り合う取付部52b同士は、次の段の環状ブラシ体52を取付ける部位に相当する位置に1段ずらして配設されることが好ましい。この構成であれば、互いに段ちとされる4か所の取付部52bを介して複数の環状ブラシ52体をブラシ軸51に多段に装着するだけで、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシ(サイドブラシ5)を構築できる。
環状ブラシ体52(52A、52B・・・52N)は、所定長さのブラシ係止具53を用いてブラシ軸51に取付固定され、ブラシ軸51はブラシ係止具53を挿入可能な通し溝51aを有し、通し溝51aにブラシ係止具53を連続して挿入して取り付けることにより多段状に配設し、同一の環状ブラシ体52の隣り合うブラシ係止具53を1個ずらして配設して千鳥状に段ちに構成することが好ましい。この構成であれば、ブラシ軸51にブラシ係止具53を挿入可能な通し溝51aを設け、この通し溝51aにブラシ係止具53を順に嵌め込んでいくことで環状ブラシ体52を多段に装着することができる。また、同一段の環状ブラシ体52の隣り合うブラシ係止具53を1個ずらして装着するだけで、隙間のないブラッシングが可能になり、洗い残しが生じないようにできる。
例えば、図5に示すように、環状ブラシ体52が平行に多段に装着した従来構成のサイドブラシ5Xであれば、上下の環状ブラシ体52に間隙C1が生じてしまうので、ブラッシングした際に、洗浄領域BA1に筋状の洗い残し部DK1が生じてしまう場合がある。
一方、同一段の環状ブラシ体52の隣り合うブラシ係止具53を1個ずらして段ちに配設した本実施形態のサイドブラシ5であれば、上下の環状ブラシ体52によるブラッシング領域が重複して間隙が生じなくなるので、ブラッシングした際に洗浄領域BA2に洗い残し部が生じずに、一様なブラッシング面DK0を得る構成となる。
従って、本実施形態に係る洗車ブラシを適用したサイドブラシ5によれば、従来構成のサイドブラシ5Xでは発生する虞がある布ブラシの布間の隙間による洗い残しをなくし、より洗浄性の良好な布ブラシを構築できる。
段ちにする長さは、多数の環状ブラシ体52を多段に積み重ねる1ピッチ程度が好ましい。1ピッチよりも短い1/2ピッチ程度の場合には、洗車ブラシ(サイドブラシ5)を回転してブラッシングした際に、上下の環状ブラシ体52によるブラッシング領域が十分には重複せずに、筋状の洗い残しが生じてしまので好ましくない。また、1ピッチよりも長いと、長方形状の布製のブラシ単体を用いて形成した環状ブラシ体をブラシ軸に良好に装着できなくなってしまうので好ましくない。
すなわち、環状ブラシ体52をブラシ軸51に段ちに配設する際には、ブラシ係止具53と同じ長さのスペーサー54を用いるとよい。しかし、このスペーサー54も、ブラシ軸51に設ける通し溝51aに挿入する係止部(側片部)が必要になるので、ブラシ体を取付けないブラシ係止具53をスペーサー部材として用いることがより好ましいと言える。
上記したように、ブラシ係止具53の長さが上下の環状ブラシ体52の配設ピッチを規定し、ブラシ体を取付けないブラシ係止具53をスペーサー部材として用いることにより段ちに構成することが好ましい。この構成であれば、長方形状の布製のブラシ単体52aを用いて形成した環状ブラシ体52をブラシ軸51に装着する際に、ブラシ軸51に設ける4箇所の通し溝51aの対面する一方のペアに布ブラシを取付けていない空のブラシ係止具53をスペーサー部材として装着するだけで、円周上4箇所のブラシ係止具53を千鳥状に段ちに構成できる。
すなわち、ブラシ軸51に設ける通し溝51aの一方の端部にブラシ体を取付けていない空のブラシ係止具53を対面状に挿入しておくことにより、円周上の4個のブラシ係止具53を互い違いに千鳥状に段ちに固定できる。同様に、通し溝51aの他方の端部には90°ずらした対面に2枚のブラシ係止具53を挿入しておけばよい。
上記したように本発明は、被洗浄車両CAの表面をブラッシングする洗車ブラシを用いて被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機WAであって、前記洗車ブラシは、ブラシ軸51に複数の環状ブラシ体52を多段状に装着して構成され、前記環状ブラシ体52は長方形状の布製のブラシ単体52aの長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳み、蛇腹状に折り畳んだ複数個所を前記ブラシ軸51の円周方向に等配状に取り付ける取付部52bを形成し、長手方向の他の側部を円環状の円周部として長手方向の両端部を接続すると共に、前記取付部52bをブラシ軸51の軸方向に千鳥状に段ちに配設したことを特徴としている。
この構成であれば、布製のブラシ単体52aを蛇腹状に折り畳んで形成した環状ブラシ体52をブラシ軸51に多段に装着するだけで洗車ブラシ(サイドブラシ5)を構築できるので、車体表面に柔らかくソフトに当接でき、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行える。また、環状ブラシ体52をブラシ軸51に固定する取付部52bを千鳥状に段ちに配設するので、各段の境界部分に隙間が生じずに、筋状の洗い残しが発生しない。従って、本発明によれば、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じない洗車ブラシ(サイドブラシ5)を備えた洗車機WAを得ることができる。
以上、本発明に係る洗車機が備える洗車ブラシをサイドブラシ5に適用した例について説明したが、トップブラシ4に適用することも可能である。すなわち、本実施形態に係る洗車ブラシがトップブラシ4であれば、ブラシ体の取付作業や交換作業が容易に行え、車体表面に柔らかくソフトに当接してブラッシングできて洗い残しも生じないトップブラシを備えた洗車機WAとなる。
そのために、本発明に係る洗車機は、多種多様な被洗浄車両に対して洗車を実行すること、および、よりソフトに、また安全にブラッシングして良好な洗浄性が求められる洗車場の洗車機に好適に適用される。
1 洗車機本体
2 レール
3 車輪
4 トップブラシ(洗車ブラシ)
5 サイドブラシ(洗車ブラシ)
51 ブラシ軸
51a 通し溝
52 環状ブラシ体
52a ブラシ単体
52b 取付部
53 ブラシ係止具
54 スペーサー
55 抜け防止部材
CA 被洗浄車両
WA 洗車機

Claims (4)

  1. 被洗浄車両の側面をブラッシングする洗車ブラシを用いて被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、
    前記洗車ブラシは、ブラシ軸に複数の環状ブラシ体を多段状に装着して構成され、
    前記環状ブラシ体は、長方形状の布製のブラシ単体の長手方向の1側部を蛇腹状に折り畳み、蛇腹状に折り畳んだ複数個所を前記ブラシ軸の円周方向に等配状に取り付ける取付部を形成し、長手方向の他の側部を円環状の円周部として長手方向の両端部を接続すると共に、
    前記取付部を前記ブラシ軸の軸方向に千鳥状に段ちに配設したことを特徴とする洗車機。
  2. 前記取付部は前記ブラシ軸の円周方向の4箇所に設けられると共に、相対向する前記取付部同士は同じ高さ位置に配設され、隣り合う前記取付部同士は、次の段の環状ブラシ体を取付ける部位に相当する位置に1段ずらして配設されることを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記環状ブラシ体は、所定長さのブラシ係止具を用いて前記ブラシ軸に取付固定され、前記ブラシ軸は前記ブラシ係止具を挿入可能な通し溝を有し、前記通し溝に前記ブラシ係止具を連続して挿入して取り付けることにより多段状に配設し、同一の前記環状ブラシ体の隣り合うブラシ係止具を1個ずらして配設して千鳥状に段ちに構成することを特徴とする請求項1または2に記載の洗車機。
  4. 前記ブラシ係止具の長さが環状ブラシ体の配設ピッチを規定し、ブラシ体を取付けない前記ブラシ係止具をスペーサー部材として用いることにより段ちに構成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗車機。
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