JP2016032008A - 太陽電池モジュール用の封止材シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
加熱条件:加熱圧着処理を行っている間の前記封止材シートの樹脂温度が50℃以上100℃以下であること。
本発明の封止材シートは、封止材組成物の溶融成形後に電離放射線による架橋処理を行って製造する太陽電池モジュール用の封止材シートである。又、本発明の封止材シートは、中間層と最外層を含んでなる多層の封止材シートである。中間層と最外層のそれぞれの損失正接(tanδ)を最適化することによって、耐熱性とモールディング特性の高水準での両立を実現したものである。
中間層用封止材組成物は、本発明の多層の封止材シートの中間層を成形するために用いる封止材組成物である。中間層用封止材組成物は、ポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする。又、架橋助剤を含有することが好ましい。
中間層用封止材組成物のベース樹脂(以下「中間層用ベース樹脂」とも言う)として用いるポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を好ましく用いることができる。
中間層用封止材組成物には、中間層用ベース樹脂に加えて、架橋助剤が含有されることが好ましい。本発明においては架橋助剤として、炭素−炭素二重結合及び/又はエポキシ基を有する多官能モノマーを好ましく用いることができる。架橋助剤としてより好ましくは、多官能モノマーの官能基がアリル基、(メタ)アクリレート基、ビニル基であるものが用いられる。このような架橋助剤の添加により、低密度ポリエチレンの結晶性を低下させ、低温柔軟性に優れる架橋済みの封止材シートを得ることができる。
末端ビニル基数=0.231/(d×t)×A(910cm−1)
ビニリデン基数=0.271/(d×t)×A(888cm−1)
トランスビニレン基数=0.328/(d×t)×A(965cm−1)
全二重結合数=末端ビニル基数+ビニリデン基数+トランスビニレン基数上記方法による2000炭素当たりの全二重結合数のことを言うものとする。
最外層用封止材組成物は、本発明の多層の封止材シートの少なくとも一方の最外面、好ましくは両方の最外面に配置される最外層を形成するために用いる封止材組成物である。最外層用封止材組成物は、ポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、好ましくは、シラン変性ポリエチレン系樹脂等の密着性共重合体樹脂を含有する。
最外層用封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を適宜好ましく用いることができる。
最外層用封止材組成物には、最外層用ベース樹脂に加えて、シラン変性ポリエチレン系樹脂が含有されることが好ましい。シラン変性ポリエチレン系樹脂は、主鎖となる低密度ポリエチレン、好ましくは直鎖低密度ポリエチレンに、エチレン性不飽和シラン化合物を側鎖としてグラフト重合してなる樹脂である。このようなグラフト共重合体は、接着力に寄与するシラノール基の自由度が高くなるため、太陽電池モジュールにおける封止材シートの他の部材への密着性を向上することができる。尚、本明細書におけるシラン変性ポリエチレン系樹脂とは、例えば、下記の製造方法によって製造することができるシラン変性ポリエチレン系樹脂のことを言い、主鎖となる直鎖低密度ポリエチレン樹脂の少なくとも一部が、エチレン性不飽和シラン化合物とグラフト重合してなる樹脂のことを示す概念である。尚、上記の主鎖となる樹脂は、上記ベース樹脂と同様、密度0.870g/cm3以上0.900g/cm3以下のポリエチレン系樹脂であることが好ましい。
中間層用及び最外層用の各封止材組成物には、いずれについても、必要に応じて、適宜、以下の添加物を含有させることができる。
中間層用及び最外層用の各封止材組成物には、必要最小限度の架橋剤を含有させてもよいが、架橋剤はいずれの層にも添加しないことがより好ましい。上記の中間層への架橋助剤の添加によって、十分に適切な架橋を進行させることができる一方で、有機過酸化物等の架橋剤を別途添加したには、太陽電池モジュールとの一体化のための熱ラミネート処理時に、デガスによる発泡等の問題が生じるリスクが高まるからである。架橋剤を添加する場合、公知のものが使用でき特に限定されず、例えば公知のラジカル重合開始剤を用いることができる。
中間層用及び最外層用の各封止材組成物には、いずれについても、適宜、密着性向上剤を添加することにより、更に、他基材との密着耐久性を高めることができる。密着性向上剤としては、公知のシランカップリング剤を用いることができる。シランカップリング剤は特に限定されないが、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニル系シランカップリング剤、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のメタクリロキシ系シランカップリング剤等を好ましく用いることができる。尚、これらは単独で又は二種以上を混合して使用することもできる。
中間層用及び最外層用の各封止材組成物において、ラジカル重合開始剤となる上記の架橋助剤と、それをクエンチするラジカル吸収剤とを併用することにより、架橋の程度を更に微細に調整することができる。このようなラジカル吸収剤としては、ヒンダードフェノール系等の酸化防止剤や、ヒンダードアミン系の耐候安定化等が例示できる。架橋温度付近でのラジカル吸収能力が高い、ヒンダードフェノール系のラジカル吸収剤が好ましい。ラジカル吸収剤の使用量は、封止材組成物の全樹脂成分の合計100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下含まれることが好ましく、より好ましくは0.05質量部以上〜2.0質量部以下の範囲である。
中間層用及び最外層用の各封止材組成物には、更にその他の成分を含有させることができる。例えば、本発明の封止材シートに耐候性を付与するための耐候性マスターバッチ、各種フィラー、光安定化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等の成分が例示される。これらの含有量は、その粒子形状、密度等により異なるものではあるが、それぞれの封止材組成物の全樹脂成分の合計100質量部に対して0.001質量部以上5.0質量部以下の範囲内であることが好ましい。これらの添加剤を含むことにより、封止材シートに対して、長期に亘って安定した機械強度や、黄変やひび割れ等の防止効果等を付与することができる。
本発明の封止材シートは、中間層と、中間層のいずれか一方、好ましくは両方の最外面に配置される最外層と、を含む複数の層によって構成される多層の封止材である。電離放射線の照射による架橋処理を経て製造された多層の封止材シートであって、中間層及び最外層の80℃〜110℃におけるそれぞれの層の損失正接(tanδ)の平均値が所定範囲内となるように制御されているものであることを、特徴とする。
本発明の封止材シートの製造方法は、多層シートの製造に用いる封止材組成物を、上記の通り、その二重結合量の差異に着目して、中間層と最外層の各層毎に、それぞれ使用する専用の組成物を限定し、それらの組合せを最適化することが好ましい。これにより、溶融形成後に行う電離放射線の照射による架橋度の進行の程度を、上記各層毎に個別に最適な程度に促進或いは抑制することができる。
[シート化工程]
中間層用及び最外層用の各組成物の溶融成形は、通常の熱可塑性樹脂において通常用いられる成形法、即ち、射出成形、押出成形、中空成形、圧縮成形、回転成形等の各種成形法により行われる。多層シートとしての成形方法としては、一例として、二種以上の溶融混練押出機による共押出により成形する方法が挙げられる。
上記のシート化工程後の未架橋の封止材シートに対して、電離放射線による架橋処理を施す架橋工程を、シート化工程の終了後、且つ、封止材シートを他の部材と一体化する太陽電池モジュール一体化工程の開始前に行う。この架橋処理によってゲル分率が2%以上80%以下となる封止材シートとする。架橋処理はシート化工程に続いて連続的にインラインで行われてもよく、オフラインで行われてもよい。
次に、本発明の太陽電池モジュールの好ましい一実施形態について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態である太陽電池素子を備える太陽電池モジュール10について、その層構成の一例を示す断面図である。太陽電池モジュール10は、入射光の受光面側から、透明前面基板2、透明前面基板2上に成形された太陽電池素子3、封止材シート1、及び裏面保護シート4が順に積層されている。
以下において説明する封止材組成物原料を下記表1の割合(質量部)で混合し、それぞれ実施例、比較例の封止材シートの中間層用封止材組成物及び最外層用封止材組成物とした。
実施例1〜2及び比較例1〜2の各封止材シート用の封止材組成物原料としては、以下の原料を使用した。
中間層用ベース樹脂:密度0.880g/cm3、融点60℃であり、190℃でのMFRが3.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
最外層用ベース樹脂:密度0.880g/cm3、融点60℃であり、190℃でのMFRが19.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
耐候性マスターバッチ1:ベース樹脂:100質量部。KEMISTAB62(HALS):0.6質量部。KEMISORB12(UV吸収剤):3.5質量部。KEMISORB79(UA吸収剤):0.6質量部。CHIMASORB202(UV吸収剤):0.07質量部。トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(架橋助剤):2.14質量部。
耐候性マスターバッチ2:ベース樹脂:100重量部。トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(架橋助剤):2.04質量部。
耐候性マスターバッチ3:ベース樹脂:100質量部。KEMISTAB62(HALS):0.6質量部。KEMISORB12(UV吸収剤):3.5質量部。KEMISORB79(UV吸収剤):0.6質量部。CHIMASORB202(UV吸収剤):0.07質量部。
架橋助剤を含有する耐候性マスターバッチ1、2は、全ての実施例、比較例の中間層用封止材組成物のみにそれぞれベース樹脂100質量部に対して10質量部ずつ添加した。又、架橋助剤を含有しない耐候性マスターバッチ3は、全ての実施例、比較例の外層用封止材組成物のみにそれぞれベース樹脂100質量部に対して10質量部ずつ添加した。
シラン変性ポリエチレン系樹脂1:密度0.880g/cm3、MFRが30.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン100質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.15質量部とを混合し、200℃で溶融、混練して得たシラン変性ポリエチレン系樹脂。密度0.880g/cm3、MFR13.0g/10分。融点60℃。
シラン変性ポリエチレン系樹脂1は、実施例1〜2及び比較例1〜2の最外層用の組成物のみにそれぞれベース樹脂100質量部に対して、15質量部ずつ添加した。
比較例3の封止材シート用の封止材組成物原料としては、以下の原料を使用した。尚、この比較例3の封止材シートはポリエチレン系樹脂を用いた製膜後の架橋処理を行わない熱可塑系の封止材シートを想定するものである。
耐候性マスターバッチ4は、比較例3の中間層用封止材組成物及び最外層用封止材組成物に、いずれも5質量部ずつ添加した。
中間層用重合開始剤コンパウンド樹脂1:密度0.880g/cm3、190℃でのMFRが3.5g/10分のM−LLDPEペレット100質量部に対して、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン0.032質量部を含浸させ、中間層用コンパウンドペレットを得た。
中間層用重合開始剤コンパウンド樹脂1は、比較例3の中間層用封止材組成物に、97質量部添加した。
最外層用重合開始剤コンパウンド樹脂2:密度0.880g/cm3、190℃でのMFRが3.5g/10分のM−LLDPEペレット100質量部に対して、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン0.041質量部を含浸させ最外層用コンパウンドペレットを得た。
中間層用重合開始剤コンパウンド樹脂2は、比較例3の最外層用封止材組成物に、80質量部添加した。
シラン変性ポリエチレン系樹脂2:密度0.881g/cm3であり、MFRが2g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン98質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.1質量部とを混合し、200℃で溶融、混練し、密度0.884g/cm3、190℃でのMFRが1.8g/10分であるシラン変性ポリエチレン系樹脂を得た。
シラン変性ポリエチレン系樹脂2は、比較例3の中間層用の封止材組成物には、3質量部、最外層用封止材組成物には、20質量部添加した。
実施例、比較例の各層の損失正接(tanδ)を、それぞれ単膜にて、以下の測定方法により、80℃〜110℃の範囲で測定し、同温度範囲における各層のtanδの平均値を算出した。上記温度範囲における各封止材シートの中間層のtanδの推移を図3のグラフに示す。又、上記温度範囲における各封止材シートの各層のtanδの平均値について表1に示す。尚、上記温度範囲における各封止材シートの最外層のtanδは、100を明らかに超えた値〜3000程度の間で推移した。
(測定方法) 実施例、比較例の封止材シートを5×20mmに切り出したものを試料とし、UBM社製レオゲル・E−4000で測定を実施。引っ張りモードにて下記条件のもと測定した。初期荷重100g、連続加振モード、波形:正弦波、周波数10hz、昇温速度3℃/min
耐熱クリープ試験を行った。シボ加工を施した大判のガラス板に5×7.5cmに切り出した実施例、比較例の封止材シートを2枚重ね置き、その上から5×7.5のシボガラスを重ね置き、150℃、10分で真空加熱ラミネータ処理を行い評価用試料を作成した。この加熱処理中におけるラミネート中の封止材シートの樹脂温度(到達温度)は100℃であった。この後、大判ガラスを垂直に置き、140℃で12時間放置し、放置後の5×7.5のシボガラスの移動距離(mm)を測定し、評価した。評価は以下の基準で行った。
(評価基準) A:0.00mm
B:0.00mm超え1.0mm未満
C:1.0mm以上
評価結果を「耐熱性」として表1中に記した。
上記の耐熱クリープ試験に用いたものと同様のガラス基板上に、疑似的な太陽電池素子を想定した厚さ200μm、150mm×150mmのアルミ板を静置し、更に、そのアルミ板上にリード線(250μm径)を配置し、更にその上から、150mm×150mmにカットした実施例、比較例の各封止材シートを、各封止材シートの電離放射線の非照射面側を積層したものを、上記のアルミ板等に対面させる配置で、上記耐熱クリープ試験と同じ熱ラミネート条件により、真空加熱ラミネータ処理を行い、それぞれの実施例、比較例について太陽電池モジュール評価用サンプルを得た。これらの太陽電池モジュール評価用サンプルについて、目視観察により、下記の評価基準により、モールディング特性を評価した。
(評価基準) A:封止材シートが対面する基材面の凹凸に完全に追従。
B:封止材シートが対面する基材面の凹凸に概ね追従。微細な密着不良はあり。
C:封止材シートの一部が対面する基材面の凹凸に完全に追従せず、ラミネート不良部分が発生。
評価結果を「モールディング特性」として表1中に記した。
11 中間層
12 最外層
2 透明前面基板
3 太陽電池素子
4 裏面保護シート
10 太陽電池モジュール
Claims (10)
- 電離放射線の照射によって架橋処理が行われた太陽電池モジュール用の封止材シートであって、
前記封止材シートは、少なくとも中間層と最外層とを含んでなる多層シートであって、
該多層シートの総厚さは、100μm以上1000μm以下であり、
前記中間層は、密度0.870g/cm3以上0.970g/cm3以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、
該中間層の80℃〜110℃における損失正接の平均値は0.39〜0.69の範囲にあり、
前記最外層は、密度0.870g/cm3以上0.900g/cm3以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、
該最外層は、80℃〜110℃における損失正接の平均値が1を超えて5000以下である封止材シート。 - 前記中間層の80℃〜110℃における損失正接の平均値が0.49〜0.59の範囲にある請求項1に記載の封止材シート。
- 前記最外層の80℃〜110℃における損失正接の平均値が100を超えて3000以下である請求項1又は2に記載の封止材シート。
- 前記中間層の両表面上に前記最外層がそれぞれ積層されていて、
総厚さが200μm以上1000μm以下であり、
最外層:中間層:最外層の厚さ比が、1:2:1〜1:30:1の範囲にある請求項1から3のいずれかに記載の封止材シート。 - 請求項1から4のいずれかに記載の封止材シートと、太陽電池素子と、を備える太陽電池モジュールであって、
前記封止材シートの前記最外層が前記太陽電池素子の金属電極と対面するように配置されている太陽電池モジュール。 - 請求項5に記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、
前記封止材シートと、前記太陽電池素子と、を含む太陽電池モジュール構成部材を、加熱圧着処理により積層一体化する一体化工程を備え、
前記加熱圧着処理を下記の加熱条件で行うことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
加熱条件:加熱圧着処理を行っている間の前記封止材シートの樹脂温度が50℃以上100℃以下であること。 - 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法であって、
密度0.870g/cm3以上0.970g/cm3以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする中間層用封止材組成物からなる中間層と、密度0.870g/cm3以上0.900g/cm3以下のポリエチレン系樹脂からなる最外層用封止材組成物からなる最外層と、を積層して多層シートを成形するシート化工程と、
前記多層シートに電離放射線の照射によって架橋処理を行う架橋工程と、を含んでなり、
前記架橋工程後における中間層の80℃〜110℃における損失正接の平均値が0.49〜0.59の範囲となり、前記架橋工程後における最外層の80℃〜110℃における損失正接の平均値が1を超えて5000以下となる照射条件により、前記架橋工程を行う封止材シートの製造方法。 - 前記中間層用封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂は、前記最外層用封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂よりも、赤外吸収スペクトル法による2000炭素当たりの全二重結合数が多い樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法。
- 前記中間層用封止材組成物には、炭素−炭素二重結合及び/又はエポキシ基を有する多官能モノマーである架橋助剤が含有されており、
前記最外層用封止材組成物には、前記架橋助剤が含有されていないことを特徴とする請求項7又は8に記載の封止材シートの製造方法。 - 前記中間層用封止材組成物中の前記架橋助剤の含有量が0.01質量%以上3質量%以下である請求項7から9のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
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