JP2016031366A - 振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法 - Google Patents

振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】改良された振動質量型ジャイロスコープシステムを提供する。【解決手段】センサシステムは、両側の第1および第2の表面と、第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも一方の上に周期的なパターンで横断的に伸張する電極とを含む実質的に平面の振動質量を含む。電極は、一組の駆動電極および感知電極を含み、一組の駆動電極および感知電極は、ハウジングに関連づけられたそれぞれのマッチする一組の駆動電極および感知電極に容量性結合され、かつそれぞれの第1および第2の表面と離間され対向する。ジャイロスコープコントローラは、振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供するために駆動電極のアレイと駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成し、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために感知電極のアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成する。【選択図】 図2

Description

本開示は、概してセンサシステムに関し、具体的には振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法に関する。
受感(たとえば、入力)軸を中心とした回転を計算するように構成される、複数の異なるタイプの振動質量型ジャイロスコープシステムが存在する。ジャイロスコープの1つのタイプは、コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG:Coriolis Vibratory Gyroscope)である。CVGの一例は、2つの質量(たとえば、尖叉)が駆動軸に沿った平面で振動する音叉型ジャイロスコープである。音叉の尖叉に平行な入力軸を中心に付与された角速度に応答して、コリオリ力により尖叉が、(たとえば、駆動軸に対し90°の)感知軸に沿って平面外で振動する。開ループ器具における平面外運動の振幅、または、閉ループ器具において平面外運動を再平衡化し、かつ無効にするために必要とされる力は、入力軸を中心に付与された角速度の計測値に対応する。
本発明の一実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムを含む。センサシステムは、両側の第1および第2の表面と、第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも一方の上に周期的なパターンで横断的に伸張する電極とを含む、実質的に平面の振動質量を含む。電極は、一組の駆動電極および感知電極を含み、一組の駆動電極および感知電極は、ハウジングに関連づけられたそれぞれのマッチする一組の駆動電極および感知電極に容量性結合され、それぞれの第1および第2の表面と離間され対向する。ジャイロスコープコントローラは、振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供するために駆動電極のアレイと駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成し、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために感知電極のアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成する。
本発明の別の実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムにおいて入力軸を中心とした回転を計算するための方法を含む。方法は、実質的に平面の振動質量の第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイと、ハウジングの第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた駆動ピックオフ信号を監視することを含む。実質的に平面の振動質量の第1の表面は、ハウジングの第1の表面と対向し、実質的に平面の振動質量の第2の表面は、ハウジングの第2の表面と対向する。方法はまた、駆動ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の駆動電極のアレイと、ハウジングの駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに駆動信号を提供して、実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供することを含む。方法はまた、実質的に平面の振動質量の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極のアレイと、ハウジングの第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた力再平衡化ピックオフ信号を監視することを含む。方法はさらに、力再平衡化ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の感知電極のアレイと、ハウジングの感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに力再平衡化信号を提供して、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算することを含む。
本発明の別の実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムを含む。システムは、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1および第2の表面の各々の上に周期的なパターンで横断的に伸張する複数の電極と、を各々が備える複数の実質的に平面の振動質量を備えるセンサシステムを含む。複数の電極は、駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを含み、駆動電極のアレイと感知電極のアレイはそれぞれ、ハウジングに関連づけられた駆動電極の実質的にマッチするアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイに容量性結合され、複数の振動質量の各々の第1および第2の表面のそれぞれのうちの少なくとも1つと離間され対向する。システムはまた、複数の実質的に平面の振動質量の各々の平面内の周期的な発振運動を提供するために、複数の振動質量の各々に関連づけられた駆動電極のアレイと駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成するように構成されたジャイロスコープコントローラを含む。ジャイロスコープコントローラはまた、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために、複数の振動質量の各々に関連づけられた感知電極のアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成する。
振動質量型ジャイロスコープシステムの一例を示す図である。 センサシステムの一例を示す図である。 振動質量の一例を示す図である。 センサシステムの別の例を示す図である。 クアッド質量センサシステムの一例を示す図である。 振動質量の別の例を示す図である。 振動質量型ジャイロスコープシステムにおいて入力軸を中心とした回転を計算するための方法の一例を示す図である。
本開示は、概してセンサシステムに関し、具体的には振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法に関する。振動質量型ジャイロスコープシステムは、センサシステムとジャイロスコープコントローラとを含む。センサシステムは、第1の表面と第1の表面の反対側の第2の表面とを有する実質的に平面の振動質量として配列された少なくとも1つの振動質量を含む。振動質量(単数または複数)は、振動質量(単数または複数)の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを含む。例として、駆動電極と感知電極は、互いに対し直交する方向に伸張し、互いに対し振動質量の同一面(たとえば、両面)上に配列される。センサシステムはまた、振動質量(単数または複数)と対向するハウジングのそれぞれの表面上に配列された駆動電極および感知電極のそれぞれのマッチするアレイを含むハウジングを含み、電極のマッチするアレイは、振動質量(単数または複数)に関連づけられた駆動電極および感知電極のアレイに容量性結合される。
ジャイロスコープコントローラは、振動質量(単数または複数)およびハウジングに関連づけられた駆動電極および感知電極のアレイにそれぞれ提供される駆動信号および力再平衡化信号を生成するように構成される。たとえば、それぞれの信号がハウジング上の電極に提供される一方で、振動質量(単数または複数)上の電極は、バイアス電圧に電気結合される。駆動信号は、たとえば、ハウジングに結合された振動質量ばねシステムの共振周波数とほぼ等しい周波数(たとえば、50kHz未満)で、振動質量(単数または複数)の平面内の周期的な発振運動を誘発する静電力を提供する。例として、平面内の周期的な発振運動は、振動質量の所与のペアに関し180°の位相外れである。力再平衡化信号も同様に、入力軸を中心としたセンサシステムの回転に応答して振動質量(単数または複数)の力再平衡化を提供するための静電力を提供する。例として、振動質量(単数または複数)の力再平衡化のための静電力は、駆動信号によって提供される平面内の周期的な発振運動に対し直交する。力再平衡化信号の大きさ、感知軸に沿ったピックオフの無効位置に振動質量(単数または複数)を維持するために必要とされる静電力は、入力軸を中心としたセンサシステムの回転速度とジャイロスコープバイアスとの組み合わせに対応する。したがって、力再平衡化信号の大きさは、(たとえば、ジャイロスコープバイアスを補償して)入力軸を中心としたセンサシステムの角回転を計算するためにジャイロスコープコントローラ(たとえば、関連づけられた慣性センサプロセッサ)によって実現される。
図1は、振動質量型ジャイロスコープシステム10の例を示す。振動質量型ジャイロスコープシステム10は、航空宇宙および航海ナビゲーションのような、回転の精確な計測が必要であるさまざまな用途のいずれかで実現される。振動質量型ジャイロスコープシステム10は、センサシステム12とジャイロスコープコントローラ14とを含む。
センサシステム12は、実質的に平面の慣性質量として配列された少なくとも1つの振動質量16を含む。例として、振動質量(単数または複数)16は、偶数量(たとえば4つ)の振動質量として配列される。たとえば、振動質量(単数または複数)16は、シリコンの層として製造される。センサシステム12はまた、たとえば、振動質量(単数または複数)16の上の層および振動質量(単数または複数)16の下の層を含んで、振動質量(単数または複数)16を封入するハウジング18を含む。例として、振動質量(単数または複数)16の各々は、振動質量(単数または複数)16の直交方向における平面内運動を可能にするばね質量システム(たとえば、フレキシャ)によってハウジング18に結合される。図1の例において、振動質量(単数または複数)16は各々、駆動電極20のアレイと感知電極22のアレイとを含み、ハウジング18は、駆動電極24のアレイと感知電極26のアレイとを含み、各々のアレイが振動質量(単数または複数)16のそれぞれに関連づけられている。駆動電極20および感知電極22のアレイの各々は、第1の表面(たとえば、上面)と第1の表面の反対側の第2の表面(たとえば、底面)とのうちの少なくとも1つの上に配列される。同様に、駆動電極24および感知電極26のアレイの各々は、振動質量(単数または複数)16の第1の表面と対向する第1の表面(たとえば、上面)と、振動質量(単数または複数)16の第2の表面と対向する第2の表面(たとえば、底面)とのうちの少なくとも1つの上に配列される。したがって、駆動電極20と駆動電極24は、互いに対し容量性結合され、駆動電極22と駆動電極26は、互いに対し容量性結合される。
ジャイロスコープコントローラ14は、振動質量(単数または複数)16の平面内の周期的な発振運動を提供するための静電力を発生させるために、駆動電極20および24のアレイのうちの少なくとも1つに提供される駆動信号DRVを生成するように構成される。たとえば、駆動信号DRVは、ハウジング18に結合された1つ以上のばねおよび振動質量(単数または複数)16に関連づけられた共振周波数とほぼ等しい周波数を有する。例として、複数の振動質量16の例では、平面内の周期的な発振運動は、振動質量(単数または複数)16の平衡化された運動を提供するために振動質量の各々の所与のペアに関し180°の位相外れで提供される。ジャイロスコープコントローラ14はまた、感知電極22および26のアレイのうちの少なくとも1つに提供される静電力を発生させるための力再平衡化信号FRBを生成するように構成され、その静電力は、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転およびジャイロスコープバイアスに応答して感知ピックオフおよび振動質量(単数または複数)16の運動を無効にするためのものである。たとえば、力再平衡化信号FRBは、駆動信号DRVの周波数とほぼ等しい(たとえば、共振周波数とほぼ等しい)周波数を有する。
駆動信号DRVと力再平衡化信号FRBは、復調されたピックオフ信号(単数または複数)に基づいた振幅で生成される。復調されたピックオフ信号POは、力再平衡化信号FRBの周波数よりも著しく高い(たとえば、一桁以上)周波数を有する。例として、感知電極22および26は、それぞれの駆動電極20および24の横断的な伸張に対し横断的におよび直交して伸張する周期的なアレイで配列される。したがって、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転は、駆動電極20および24に関連づけられた平面内の周期的な発振運動に対し直交する振動質量(単数または複数)16の運動という結果を生じる。したがって、力再平衡化信号FRBに応答して感知電極22および26により発生させられた静電力は、振動質量(単数または複数)16を感知軸に沿った無効位置に強制的に維持するようにする。本明細書において説明される場合、「無効位置」は、復調されたピックオフ信号(単数または複数)に関連づけられたほぼゼロの値に対応する感知軸に沿った振動質量(単数または複数)16の位置に対応する。
ジャイロスコープコントローラ14は、プロセッサ28、信号生成器30、および復調器システム32を含む。信号生成器30は、駆動電極20および駆動電極24のうちの少なくとも一方に提供される駆動信号DRVと、感知電極22および駆動電極26のうちの少なくとも一方に提供される力再平衡化信号FRBとを生成するように構成される。駆動信号DRVと力再平衡化信号FRBの印加に応答して、ピックオフ信号POが復調器システム32に提供される。例として、ピックオフ信号POは、振動質量(単数または複数)16の運動に応答して駆動電極20と駆動電極24および感知電極22と感知電極26のうちの少なくとも一方に容量性結合される振幅変調されたピックオフ信号に対応する。ピックオフ信号POは復調器システム32によって復調されて、たとえば、振動質量(単数または複数)16の平面内の周期的な発振運動を維持すること、および感知軸における無効位置に振動質量(単数または複数)16を維持すること等のために、それぞれの駆動信号DRVおよび力再平衡化信号FRBの適切な大きさが決定される。
プロセッサ28は、入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転速度とジャイロスコープバイアスとを示すように、力再平衡化信号FRBの大きさを計算する。例として、力再平衡化信号の大きさ、即ち、感知軸に沿った無効位置に振動質量(単数または複数)16を維持するために必要とされる静電力は、(たとえば、ジャイロスコープバイアスを含む)入力軸を中心としたセンサシステム12の回転速度に対応する。したがって、力再平衡化信号FRBの大きさは、たとえば、ジャイロスコープバイアスの補償後に入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転を計算するために、プロセッサ28によって具体化される。したがって、ジャイロスコープコントローラ14は、入力軸を中心とした回転の角速度の計測を出力信号ROTとして提供する。追加の例において、駆動電極20および24と感知電極22および26は、ジャイロスコープバイアスの自己較正のための逆のモードを提供するために、駆動信号DRVおよび力再平衡化信号FRBに関し交換可能である。
図2は、センサシステム50の一例を示す。センサシステム50は、図2の例では、デカルト座標系53に基づいた第1の方句視51および第2の方句視52に示されており、第2の方句視52は、第1の方句視51に対しY軸を中心に90°回転させられている(すなわち、−Y方向を中心に右回りに回転させられている)。センサシステム50は、図1の例におけるセンサシステム12に対応する。したがって、図2の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
センサシステム50は、第1のカバー層54、振動質量56、および第2のカバー層58を含む。図2の例において、振動質量56は、実質的に平面であるものとして示されており、第1のカバー層54は、振動質量56の上の層として提供され、第2のカバー層58は、振動質量56の下の層として提供されている。例として、振動質量56は、エッチングされたシリコンの層であり、第1および第2のカバー層54および58は各々、エッチングされたシリコンオンインシュレータ(SOI:Silicon−on−Insulator)の層から形成される。第1のカバー層54および第2のカバー層58は、デカルト座標系53によって示されているX−Z平面における第1および第2のカバー層54および58に対する振動質量56の平面内運動を可能にするために振動質量56がばね質量システム(図示せず)を介して結合されるハウジング18の一部を集合的に形成する。
図2の例において、振動質量56は、実質的に平面の振動質量56の上面上に配置された、駆動電極60の第1のアレイと感知電極62の第1のアレイを含み、上面の反対側の実質的に平面の振動質量56の底面上に配置された、駆動電極64の第2のアレイと感知電極66の第2のアレイを含む。駆動電極60および64と感知電極62および66は各々、駆動電極60および64がZ軸に沿って伸張し、感知電極62および66がX軸に沿って伸張し、かつ駆動電極60および64に対し直交するように、振動質量56のそれぞれの上面および底面上に横断的に伸張する。同様に、第1のカバー層54は、実質的に平面の振動質量56の上面と対向する表面上に配置された、駆動電極68のアレイと感知電極70のアレイを含み、第2のカバー層58は、実質的に平面の振動質量56の底面と対向する表面上に配置された、駆動電極72のアレイと感知電極74のアレイを含む。
駆動電極68と72のアレイ、および感知電極70と74のアレイは、駆動電極60と64および感知電極62と66のそれぞれのアレイと、たとえば、寸法、量、および一般的な配列に基づいて実質的にマッチするものとして配列される。駆動電極60と感知電極62は、それぞれのマッチする駆動電極68と70から距離「D」(たとえば、約2μm)だけ離間され、駆動電極64と感知電極66は、それぞれのマッチする駆動電極72と74から距離「D」だけ離間される。図2の例において、振動質量56は、静止状態である(たとえば、振動質量56に働く機械的なばね力が、実質的に等しく、かつ反対である)ものとして示されている。駆動電極68および72のアレイと感知電極70および74のアレイは、駆動電極60および64と感知電極62および66のそれぞれのマッチするアレイに対し実質的にアラインメントがずれているものとして示されている。Y軸に沿ったそれぞれの電極の重複の量に基づいて、たとえば、Y軸に対し平行である入力軸を中心とした回転に応答して、駆動電極60および感知電極62は、それぞれのマッチする駆動電極68および70に容量性結合され、駆動電極64および感知電極66は、それぞれのマッチする駆動電極72および74に容量性結合される。したがって、静電力は、本明細書においてより詳細に説明するように、周期的な発振運動と力再平衡化とを提供するための、マッチする一組の電極に対する変調された引力である。
図3は、振動質量100の例を示す。振動質量100は、図2の例において示された振動質量56に対応し、たとえば、振動質量56をデカルト座標系58のY軸に沿って真上から見た図である。振動質量100は、図3の例において、振動質量100の上面または底面のいずれかの図で示されている。振動質量100は、駆動電極102のアレイと感知電極104のアレイとを含む。駆動電極102および感知電極104は各々、駆動電極102がZ軸に沿って伸張し、感知電極104がX軸に沿って伸張し、かつ駆動電極102に対し直交するように、振動質量100の表面上に横断的に伸張する。例として、実質的に平面の振動質量100の反対側の表面も同様に、駆動電極と感知電極の実質的に同様の(たとえば、等しい)配列を含む。図3の例において、駆動電極102のアレイと感知電極104のアレイは各々、振動質量100の面積の約半分を占有する。しかしながら、駆動電極102および力再平衡化104のアレイのうちの一方が振動質量100の表面の相対的により広い面積を占有することが理解されるべきである。加えて、駆動電極102および力再平衡化電極104の方向が、反対の表面上のそれぞれの電極の配列と整合しながら、交換可能であることもまた、理解されるべきである。
先に説明したように、振動質量100は、振動質量56に対応するので、第1および第2のカバー層54および58の間に配列される。例として、第1および第2のカバー層54および58は、各々、駆動電極102および感知電極104のアレイに実質的にマッチする駆動電極および感知電極のアレイを含む。これもまた先に説明したように、駆動電極102および感知電極104のアレイの配列は、駆動電極102および感知電極104のアレイが、静止状態において、第1および第2のカバー層54および58上のマッチする電極に対しアラインメントされない(たとえば、横にオフセットされる)ようになっている。したがって、駆動信号DRVに応答して、静電力が、X−Z平面における、特に駆動軸(「DRV」)に対応するX軸に沿った、振動質量100の周期的な発振の動きを提供するように、駆動電極102と、それぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間に発生される。同様に、力再平衡化信号FRBに応答して、静電力が、X−Z平面における、特に感知軸(「SNS」)に対応するZ軸に沿った、振動質量100の動きに応答して、振動質量の力再平衡化を提供するように、感知電極104と、それぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間に発生される。
例として、駆動電極102および感知電極104は、幅約25μm、深さ約50μmの間隙によって離間される。駆動電極102は、約1400μmの長さを有し、感知電極104は、約2800μmの長さを有する。したがって、感知電極104は、駆動電極102の長さの約2倍の長さを有する。しかしながら、駆動電極102および感知電極104の直交配列と、駆動電極102および感知電極104が各々振動質量100の表面の面積の約半分を占有することに基づいて、駆動電極102の量は、感知電極104の量の約2倍である。したがって、駆動電極102および感知電極104は各々、ほぼ電圧刺激に応答したほぼ等しい静電力を有し、実質的に等しい静電容量を示す。ハウジングのそれぞれの電極との容量性結合に対する駆動電極102と感知電極104のそのような配列は、運動を強制および検出するための典型的な可変面積静電フォーサシステム(たとえば、「くし型」駆動システム)に対する著しい性能の改善という結果を生じる。
図4は、センサシステム150の別の例を示す。センサシステム150は、図1の例におけるセンサシステム12および図2の例におけるセンサシステム50のうちの少なくとも一方に対応する。例として、センサシステム150は、センサシステム50に対応する。したがって、図3の例の以下の説明では、図1および図2の例を参照する。
センサシステム150は、第1のカバー層152、振動質量154、および第2のカバー層156を含む。図2の例において、振動質量154は、実質的に平面であるものとして示され、第1のカバー層152は、振動質量154の上の層として提供され、第2のカバー層156は、振動質量154の下の層として提供されている。例として、振動質量154は、エッチングされたシリコンの層であり、第1および第2のカバー層152および156は各々、エッチングされたシリコンオンインシュレータ(SOI)の層から形成される。第1のカバー層152および第2のカバー層156は、上述のごとく第1および第2のカバー層152および156に対する振動質量154の平面内運動を可能にするために振動質量154がばね質量システム(図示せず)を介して結合されるハウジング18の一部を集合的に形成する。
図4の例において、振動質量154は、実質的に平面の振動質量154の上面および底面上に配置された、駆動電極160の第1のアレイと駆動電極162の第2のアレイを含む。同様に、第1のカバー層152は、駆動電極160の第1のアレイと対向する表面上に配置された駆動電極164のアレイを含み、第2のカバー層156は、駆動電極162の第2のアレイと対向する表面上に配置された駆動電極166のアレイを含む。加えて、第1のカバー層152、振動質量154、および第2のカバー層156は各々、上記と同様に、感知電極のアレイを含む(たとえば、振動質量が上面と底面の両方の上にアレイを含む)。たとえば、感知電極は、駆動電極160、162、164、および166に対し直交する方向に横断的に伸張する。
上記と同様に、たとえば、寸法、量、および一般的な配列に基づいて、駆動電極160は、駆動電極164のそれぞれのアレイと実質的にマッチするものとして配列され、駆動電極162は、駆動電極166のそれぞれのアレイと実質的にマッチするものとして配列される。駆動電極160と164、駆動電極162と166は、距離「D」(たとえば、約2μm)だけ離間される。図4の例に示されているように、駆動電極160と164および駆動電極162と166の実質的にマッチする組は、振動質量154の静止状態でアラインメントされていない(たとえば、横にオフセットしている)ものとして示されている。したがって、駆動電極160と164、駆動電極162と166は、Y軸に沿ったそれぞれの電極の重複の量に基づいて容量性結合される。図4の例において、第1のカバー層152は、第1の駆動信号DRVと第1の力再平衡化信号FRBを受け取り、第2のカバー層156は、第2の駆動信号DRVと第2の力再平衡化信号FRBを受け取る。例として、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVは、同一の信号に対応し、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBは、同一の信号に対応する。
振動質量154は、所定のバイアス電圧Vに結合されているものとして示されており、所定のバイアス電圧Vは、正弦波の静電引力が第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVと第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBに応答して振動質量154に作用できるようにする。バイアス電圧Vが振動質量154に結合されているものとして示されている一方で、バイアス電圧Vがその代わりに第1および第2のカバー層152および156に結合できることが理解されるべきである。したがって、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVは、駆動軸に沿った振動質量154の平面内の周期的な発振運動を提供する静電力を発生させ、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBは、入力軸を中心としたセンサシステム150の回転に応答して感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持する静電力を発生させる。例として、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVと第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの各々は、振動質量154の共振周波数とほぼ等しい周波数を有する。加えて、キャリア信号CAが振動質量154に提供される。例として、キャリア信号CAは、振動質量の共振周波数よりも著しく高い周波数(たとえば、約200kHz以上)を有するAC電圧としてジャイロスコープコントローラ14により生成される。キャリア信号CAが所定のバイアス電圧Vと合計される。
ジャイロスコープコントローラ14は、信号D_POとして示された駆動電極160と164の間の容量性結合に関連づけられた静電容量と、信号D_POとして示された駆動電極162と166の間の容量性結合に関連づけられた静電容量とを監視する。同様に、ジャイロスコープコントローラ14は、信号F_POとして示された、振動質量154と第1のカバー層152に関連づけられた感知電極(たとえば、図2の例における感知電極62と70)の間の容量性結合に関連づけられた静電容量と、信号F_POとして示された、振動質量154と第2のカバー層156に関連づけられた感知電極(たとえば、図2の例における感知電極66と74)の間の容量性結合に関連づけられた静電容量とを監視する。信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POは一括して、図1の例におけるピックオフ信号POに対応する。それに応答して、ジャイロスコープコントローラ14は、駆動軸に沿った振動質量154の平面内の周期的な発振運動を維持するために必要とされる第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVの大きさを計算し、また感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持するために第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの大きさを計算する。
例として、ジャイロスコープコントローラ14は、キャリア信号CAの周波数の信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POを復調して、復調された信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POが、周期的な発振運動、入力軸を中心とした角回転、および2つの原理弾性軸間の共振周波数の差の結果として生じる直角効果のうちの少なくとも1つに基づいて、ほぼ振動質量154の共振周波数で変調された振幅を有するようにする。ジャイロスコープコントローラ14は、駆動軸に沿った振動質量154の周期的な運動を維持するために必要とされる振幅で第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVを提供することができる。ジャイロスコープコントローラ14はまた、感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持するためと、信号F_POおよびF_PO(たとえば、それぞれ、サインおよびコサイン)において提供される角回転効果の約90°の位相外れを示す直角効果を実質的に緩和するためとに必要とされる振幅で第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBを提供することができる。加えて、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの大きさが入力軸を中心とした回転に応答した感知軸に沿った振動質量154の動きに比例するので、ジャイロスコープコントローラ14は、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの計算された大きさに基づいて(たとえば、信号F_POおよびF_POに対する角回転変調に応答して)、入力軸を中心とした回転ROTを計算することができる。
電極160、162、164、および166の配列に基づいて、センサシステム150は、両側の電極に関する重複する相互嵌合を変えるように移動される電極を具体化するシステム(すなわち、「くし型」駆動構成)のような、容量性結合によって運動検出を具体化する他の典型的な力再平衡化システムに対して著しい性能の改善を達成することができる。たとえば、電極160、162、164、および166は、「くし型」駆動アーキテクチャよりも著しく広い面積の重複とより狭い間隙距離を有するので、センサシステム150は、「くし型」駆動アーキテクチャよりも著しく大きな力の付加能力(forcing capability)と静電容量を達成することができる。加えて、振動質量154は、他の運動センシングアプリケーション(たとえば、「くし型」駆動アーキテクチャ)における動く要素よりも著しく大きな質量を有し、電極160および162が振動質量154の両側の表面上に配置されるので、距離「D」は、振動質量154の両面上に実質的に等しく正反対に印加される静電力に基づいて非常に短いものである。したがって、これらの理由のすべてにより、関連づけられたセンサシステム(たとえば、センサシステム10)は、典型的な他の運動センシングアプリケーションに対して著しく改善された信号対雑音比(SNR)で角回転ROTを計算することができる。
図5は、クアッド質量センサシステム200の例を示す。クアッド質量センサシステム200は、図1の例におけるセンサシステム12に対応する。したがって、図5の例の以下の説明では図1の例を参照する。
クアッド質量センサシステム200は、ペアで配列された、第1の振動質量202、第2の振動質量204、第3の振動質量206、および第4の振動質量208を含む。図5の例において、第1の振動質量202と第2の振動質量204は、実質的に同一に配列されているが、互いに対し反対方向の運動を実現する振動質量の第1のペアであり、第3の振動質量206と第4の振動質量208は、実質的に同一に配列されているが、互いに対し反対方向の運動を実現し、かつ第1および第2の振動質量202、204とは180°の位相外れの振動質量の第2のペアである。たとえば、第1および第2の振動質量202および204は各々、図3の例における振動質量100と実質的に同様に構成され、各々が駆動電極210のアレイと感知電極212のアレイとを含む。
1つまたは2つのそれぞれの駆動信号DRVに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に駆動軸に沿って反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、平面内で周期的に発振して動くように構成される。加えて、1つまたは2つのそれぞれの力再平衡化信号FRBに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、印加された静電力に基づき、感知軸に沿った無効位置を維持するように構成される。同様に、駆動信号(単数または複数)DRVに応答して、第3および第4の振動質量206および208は、所与の時間に駆動軸に沿って反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、平面内で周期的に発振して動くように構成される。
加えて、1つまたは2つのそれぞれの力再平衡化信号FRBに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、印加された静電力に基づき、感知軸に沿った無効位置を維持するように構成される。第1の振動質量202は、第4の振動質量208と同相であり、第2および第3の振動質量204および206に対し位相外れであり、第2の振動質量204は、第3の振動質量206と同相であり、第1および第4の振動質量202および208に対し位相外れである。したがって、振動質量202、204、206、および208の反対の運動に基づいて、センサシステム200は、所与の時間に、センサシステム200のほぼ中心210を通過する入力軸を中心として実質的に平衡化される。
図6は、振動質量250の別の例を示す。振動質量250は、デカルト座標系253のY軸に沿って真上から見た図といったように、図2の例に示された振動質量56に対応する。振動質量250は、図6の例では、振動質量250の上面または底面のいずれかの図において示されている。振動質量250は、駆動電極252のアレイと感知電極254のアレイとを含む。駆動電極252および感知電極254は各々、駆動電極252がZ軸に沿って伸張し、感知電極254がX軸に沿って伸張し、駆動電極252に対し直交するように、振動質量250の表面上に横断的に伸張する。
加えて、振動質量250はさらに、駆動電極252と感知電極254の両方に対し約45°に配列された直角電極256のアレイを含む。直角電極256は、図3の例における振動質量100について先に説明したのと同様に、幅、深さ、および介在する間隙の幅に関し駆動電極252と感知電極254の両方の寸法とほぼ同様の寸法を有する。例として、実質的に平面の振動質量250の両側の表面も同様に、実質的に同様の(たとえば、等しい)駆動電極、力再平衡化電極、および直角電極の配列を含む(たとえば、振動質量250の静止状態において横にオフセットする)。図6の例では、直角電極256のアレイが、振動質量250の面積のほぼ中心を占有する。しかしながら、直角電極256のアレイが振動質量250の表面上のさまざまな場所に配列されることが理解されるべきである。
先に説明したように、振動質量250は、振動質量56に対応するので、第1および第2のカバー層54および58の間に配列される。例として、第1および第2のカバー層54および58の各々は、駆動電極252および感知電極254のアレイと実質的にマッチする駆動および力再平衡化のアレイを含む。したがって、駆動信号DRVに応答して、静電力が、駆動電極252とそれぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間で発生し、X−Z平面における、特に駆動軸(「DRV」)に対応するX軸に沿った、振動質量250の周期的な発振の動きを提供する。同様に、力再平衡化信号FRBに応答して、静電力が、感知電極254とそれぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間で発生して、X−Z平面における、特に感知軸(「SNS」)に対応するY軸に沿った、振動質量250の動きに応答した、振動質量の力再平衡化を提供する。
加えて、第1および第2のカバー層54および58は各々、直角電極256のアレイと各々が実質的にマッチする直角電極のアレイを含む(たとえば、Y軸に沿った直角電極256と実質的にマッチする直角電極との重複を実質的に最適化するほぼ等しい向きと角度を有する)。さらに、ジャイロスコープコントローラ14は、DC直角信号を生成するように構成される。例として、直角信号は、第1および第2のカバー層54および58上の実質的にマッチする直角電極に印加され、振動質量250は、所定のバイアス電圧Vに結合される。DC直角信号は、2つの原理弾性軸における共振周波数に実質的にマッチし、力再平衡化信号FRBに結合する直角効果を打ち消す、X−Z平面における直角電極256の角度に沿った負のDC静電ばね力を提供する。図6の例における振動質量250を実現する振動質量型ジャイロスコープに関して、ジャイロスコープコントローラ14は、直角効果を実質的に緩和するために力再平衡化信号FRBおよびFRBにおけるサイン振幅変調を提供する必要がない。DC直角制御は、角速度チャネルへの直角効果の結合に起因する入力角速度ROTの計算における誤差を最小化することができる。
たとえば、製造によるおよび電子的なばらつきは、振動質量250のばね剛性と質量のばらつきに起因した、振動質量250の駆動軸DRVと感知軸SNSの共振周波数の分離における変化という結果を生じさせる。そのような周波数の分離の結果として、再変調位相誤差が、直角効果を感知軸に結合するので、生成される力再平衡化信号FRBの大きさに影響を及ぼす。力再平衡化信号FRBの大きさは入力軸を中心としたセンサシステム50の回転に対応しているので、そのような直角結合は、入力軸を中心とした回転ROTの計算における誤差を生み出す。したがって、直角電極256に対するDC直角信号によって発生する負の静電ばね力が、直角運動、および力再平衡化信号FRBへの直角結合を実質的に緩和することができる。結果として、直角電極に対するDC直角信号の印加は、入力軸を中心とした回転ROTの計算における直角に基づいた誤差を実質的に緩和することができる。
上述された上記構造的な特徴および機能的な特徴を考慮すると、本発明のさまざまな態様に係る方法が、図7に関連してより良好に理解されるであろう。説明の単純化の目的のために、図7の方法は連続的に実行されるものとして示され説明されるが、本発明に係るいくつかの態様は、本明細書に示され説明された順序とは異なる順序でおよび他の態様のうちの少なくとも一方と同時に行われるので、本発明が例示の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。さらに、例示されたすべての特徴が、本発明の態様に係る方法を実現するために必要とされるわけではない。
図7は、振動質量型ジャイロスコープシステム(たとえば、振動質量型ジャイロスコープシステム10)において入力軸を中心とした回転を計算するための方法300の例を示す。302で、実質的に平面の振動質量(たとえば、振動質量56)の第1の表面と第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイ(たとえば、駆動電極60および64)と、ハウジングの第1の表面と第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極の実質的にマッチするアレイ(たとえば、駆動電極68および72)とのうちの1つに関連づけられた、駆動ピックオフ信号(たとえば、駆動ピックオフ信号D_PO)が監視される。実質的に平面の振動質量の第1の表面は、ハウジングの第1の表面と対向し、実質的に平面の振動質量の第2の表面は、(たとえば、第1および第2のカバー層54および58を含む)ハウジングの第2の表面と対向する。304で、駆動信号(たとえば、駆動信号DRV)が、駆動ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の駆動電極のアレイと、ハウジングの駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供されて、実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動(たとえば、X−Z平面における)が提供される。306で、実質的に平面の振動質量の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極のアレイ(たとえば、感知電極62および68)と、ハウジングの第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイ(たとえば、感知電極70および74)とのうちの1つに関連づけられた力再平衡化ピックオフ信号(たとえば、力再平衡化ピックオフ信号F_PO)が監視される。308で、力再平衡化信号(たとえば、力再平衡化信号FRB)が、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転(たとえば、回転ROT)を計算するために、ハウジングの力再平衡化ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の感知電極のアレイと、感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される。
上述されているものは、本発明の例である。当然のことながら、本発明を説明する目的のために構成要素または方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは可能でないが、当業者は、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識するであろう。したがって、本発明は、添付の請求項の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような代替、変更、変形を含むように意図される。
本開示は、概してセンサシステムに関し、具体的には振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法に関する。
受感(たとえば、入力)軸を中心とした回転を計算するように構成される、複数の異なるタイプの振動質量型ジャイロスコープシステムが存在する。ジャイロスコープの1つのタイプは、コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG:Coriolis Vibratory Gyroscope)である。CVGの一例は、2つの質量(たとえば、尖叉)が駆動軸に沿った平面で振動する音叉型ジャイロスコープである。音叉の尖叉に平行な入力軸を中心に付与された角速度に応答して、コリオリ力により尖叉が、(たとえば、駆動軸に対し90°の)感知軸に沿って平面外で振動する。開ループ器具における平面外運動の振幅、または、閉ループ器具において平面外運動を再平衡化し、かつ無効にするために必要とされる力は、入力軸を中心に付与された角速度の計測値に対応する。
米国特許第6230563号明細書 米国特許第6296779号明細書 米国特許第7213458号明細書 米国特許第7231824号明細書 米国特許第8322213号明細書 米国特許出願公開第2011/0030472号明細書 米国特許出願公開第2013/0055787号明細書 米国特許出願公開第2013/0098153号明細書
本発明の一実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムを含む。センサシステムは、両側の第1および第2の表面と、第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも一方の上に周期的なパターンで横断的に伸張する電極とを含む、実質的に平面の振動質量を含む。電極は、一組の駆動電極および感知電極を含み、一組の駆動電極および感知電極は、ハウジングに関連づけられたそれぞれのマッチする一組の駆動電極および感知電極に容量性結合され、それぞれの第1および第2の表面と離間され対向する。ジャイロスコープコントローラは、振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供するために駆動電極のアレイと駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成し、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために感知電極のアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成する。
本発明の別の実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムにおいて入力軸を中心とした回転を計算するための方法を含む。方法は、実質的に平面の振動質量の第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイと、ハウジングの第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた駆動ピックオフ信号を監視することを含む。実質的に平面の振動質量の第1の表面は、ハウジングの第1の表面と対向し、実質的に平面の振動質量の第2の表面は、ハウジングの第2の表面と対向する。方法はまた、駆動ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の駆動電極のアレイと、ハウジングの駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに駆動信号を提供して、実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供することを含む。方法はまた、実質的に平面の振動質量の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極のアレイと、ハウジングの第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた力再平衡化ピックオフ信号を監視することを含む。方法はさらに、力再平衡化ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の感知電極のアレイと、ハウジングの感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに力再平衡化信号を提供して、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算することを含む。
本発明の別の実施形態は、振動質量型ジャイロスコープシステムを含む。システムは、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1および第2の表面の各々の上に周期的なパターンで横断的に伸張する複数の電極と、を各々が備える複数の実質的に平面の振動質量を備えるセンサシステムを含む。複数の電極は、駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを含み、駆動電極のアレイと感知電極のアレイはそれぞれ、ハウジングに関連づけられた駆動電極の実質的にマッチするアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイに容量性結合され、複数の振動質量の各々の第1および第2の表面のそれぞれのうちの少なくとも1つと離間され対向する。システムはまた、複数の実質的に平面の振動質量の各々の平面内の周期的な発振運動を提供するために、複数の振動質量の各々に関連づけられた駆動電極のアレイと駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成するように構成されたジャイロスコープコントローラを含む。ジャイロスコープコントローラはまた、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために、複数の振動質量の各々に関連づけられた感知電極のアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成する。
振動質量型ジャイロスコープシステムの一例を示す図である。 センサシステムの一例を示す図である。 振動質量の一例を示す図である。 センサシステムの別の例を示す図である。 クアッド質量センサシステムの一例を示す図である。 振動質量の別の例を示す図である。 振動質量型ジャイロスコープシステムにおいて入力軸を中心とした回転を計算するための方法の一例を示す図である。
本開示は、概してセンサシステムに関し、具体的には振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法に関する。振動質量型ジャイロスコープシステムは、センサシステムとジャイロスコープコントローラとを含む。センサシステムは、第1の表面と第1の表面の反対側の第2の表面とを有する実質的に平面の振動質量として配列された少なくとも1つの振動質量を含む。振動質量(単数または複数)は、振動質量(単数または複数)の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを含む。例として、駆動電極と感知電極は、互いに対し直交する方向に伸張し、互いに対し振動質量の同一面(たとえば、両面)上に配列される。センサシステムはまた、振動質量(単数または複数)と対向するハウジングのそれぞれの表面上に配列された駆動電極および感知電極のそれぞれのマッチするアレイを含むハウジングを含み、電極のマッチするアレイは、振動質量(単数または複数)に関連づけられた駆動電極および感知電極のアレイに容量性結合される。
ジャイロスコープコントローラは、振動質量(単数または複数)およびハウジングに関連づけられた駆動電極および感知電極のアレイにそれぞれ提供される駆動信号および力再平衡化信号を生成するように構成される。たとえば、それぞれの信号がハウジング上の電極に提供される一方で、振動質量(単数または複数)上の電極は、バイアス電圧に電気結合される。駆動信号は、たとえば、ハウジングに結合された振動質量ばねシステムの共振周波数とほぼ等しい周波数(たとえば、50kHz未満)で、振動質量(単数または複数)の平面内の周期的な発振運動を誘発する静電力を提供する。例として、平面内の周期的な発振運動は、振動質量の所与のペアに関し180°の位相外れである。力再平衡化信号も同様に、入力軸を中心としたセンサシステムの回転に応答して振動質量(単数または複数)の力再平衡化を提供するための静電力を提供する。例として、振動質量(単数または複数)の力再平衡化のための静電力は、駆動信号によって提供される平面内の周期的な発振運動に対し直交する。力再平衡化信号の大きさ、感知軸に沿ったピックオフの無効位置に振動質量(単数または複数)を維持するために必要とされる静電力は、入力軸を中心としたセンサシステムの回転速度とジャイロスコープバイアスとの組み合わせに対応する。したがって、力再平衡化信号の大きさは、(たとえば、ジャイロスコープバイアスを補償して)入力軸を中心としたセンサシステムの角回転を計算するためにジャイロスコープコントローラ(たとえば、関連づけられた慣性センサプロセッサ)によって実現される。
図1は、振動質量型ジャイロスコープシステム10の例を示す。振動質量型ジャイロスコープシステム10は、航空宇宙および航海ナビゲーションのような、回転の精確な計測が必要であるさまざまな用途のいずれかで実現される。振動質量型ジャイロスコープシステム10は、センサシステム12とジャイロスコープコントローラ14とを含む。
センサシステム12は、実質的に平面の慣性質量として配列された少なくとも1つの振動質量16を含む。例として、振動質量(単数または複数)16は、偶数量(たとえば4つ)の振動質量として配列される。たとえば、振動質量(単数または複数)16は、シリコンの層として製造される。センサシステム12はまた、たとえば、振動質量(単数または複数)16の上の層および振動質量(単数または複数)16の下の層を含んで、振動質量(単数または複数)16を封入するハウジング18を含む。例として、振動質量(単数または複数)16の各々は、振動質量(単数または複数)16の直交方向における平面内運動を可能にするばね質量システム(たとえば、フレキシャ)によってハウジング18に結合される。図1の例において、振動質量(単数または複数)16は各々、駆動電極20のアレイと感知電極22のアレイとを含み、ハウジング18は、駆動電極24のアレイと感知電極26のアレイとを含み、各々のアレイが振動質量(単数または複数)16のそれぞれに関連づけられている。駆動電極20および感知電極22のアレイの各々は、第1の表面(たとえば、上面)と第1の表面の反対側の第2の表面(たとえば、底面)とのうちの少なくとも1つの上に配列される。同様に、駆動電極24および感知電極26のアレイの各々は、振動質量(単数または複数)16の第1の表面と対向する第1の表面(たとえば、上面)と、振動質量(単数または複数)16の第2の表面と対向する第2の表面(たとえば、底面)とのうちの少なくとも1つの上に配列される。したがって、駆動電極20と駆動電極24は、互いに対し容量性結合され、駆動電極22と駆動電極26は、互いに対し容量性結合される。
ジャイロスコープコントローラ14は、振動質量(単数または複数)16の平面内の周期的な発振運動を提供するための静電力を発生させるために、駆動電極20および24のアレイのうちの少なくとも1つに提供される駆動信号DRVを生成するように構成される。たとえば、駆動信号DRVは、ハウジング18に結合された1つ以上のばねおよび振動質量(単数または複数)16に関連づけられた共振周波数とほぼ等しい周波数を有する。例として、複数の振動質量16の例では、平面内の周期的な発振運動は、振動質量(単数または複数)16の平衡化された運動を提供するために振動質量の各々の所与のペアに関し180°の位相外れで提供される。ジャイロスコープコントローラ14はまた、感知電極22および26のアレイのうちの少なくとも1つに提供される静電力を発生させるための力再平衡化信号FRBを生成するように構成され、その静電力は、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転およびジャイロスコープバイアスに応答して感知ピックオフおよび振動質量(単数または複数)16の運動を無効にするためのものである。たとえば、力再平衡化信号FRBは、駆動信号DRVの周波数とほぼ等しい(たとえば、共振周波数とほぼ等しい)周波数を有する。
駆動信号DRVと力再平衡化信号FRBは、復調されたピックオフ信号(単数または複数)に基づいた振幅で生成される。復調されたピックオフ信号POは、力再平衡化信号FRBの周波数よりも著しく高い(たとえば、一桁以上)周波数を有する。例として、感知電極22および26は、それぞれの駆動電極20および24の横断的な伸張に対し横断的におよび直交して伸張する周期的なアレイで配列される。したがって、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転は、駆動電極20および24に関連づけられた平面内の周期的な発振運動に対し直交する振動質量(単数または複数)16の運動という結果を生じる。したがって、力再平衡化信号FRBに応答して感知電極22および26により発生させられた静電力は、振動質量(単数または複数)16を感知軸に沿った無効位置に強制的に維持するようにする。本明細書において説明される場合、「無効位置」は、復調されたピックオフ信号(単数または複数)に関連づけられたほぼゼロの値に対応する感知軸に沿った振動質量(単数または複数)16の位置に対応する。
ジャイロスコープコントローラ14は、プロセッサ28、信号生成器30、および復調器システム32を含む。信号生成器30は、駆動電極20および駆動電極24のうちの少なくとも一方に提供される駆動信号DRVと、感知電極22および駆動電極26のうちの少なくとも一方に提供される力再平衡化信号FRBとを生成するように構成される。駆動信号DRVと力再平衡化信号FRBの印加に応答して、ピックオフ信号POが復調器システム32に提供される。例として、ピックオフ信号POは、振動質量(単数または複数)16の運動に応答して駆動電極20と駆動電極24および感知電極22と感知電極26のうちの少なくとも一方に容量性結合される振幅変調されたピックオフ信号に対応する。ピックオフ信号POは復調器システム32によって復調されて、たとえば、振動質量(単数または複数)16の平面内の周期的な発振運動を維持すること、および感知軸における無効位置に振動質量(単数または複数)16を維持すること等のために、それぞれの駆動信号DRVおよび力再平衡化信号FRBの適切な大きさが決定される。
プロセッサ28は、入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転速度とジャイロスコープバイアスとを示すように、力再平衡化信号FRBの大きさを計算する。例として、力再平衡化信号の大きさ、即ち、感知軸に沿った無効位置に振動質量(単数または複数)16を維持するために必要とされる静電力は、(たとえば、ジャイロスコープバイアスを含む)入力軸を中心としたセンサシステム12の回転速度に対応する。したがって、力再平衡化信号FRBの大きさは、たとえば、ジャイロスコープバイアスの補償後に入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転を計算するために、プロセッサ28によって具体化される。したがって、ジャイロスコープコントローラ14は、入力軸を中心とした回転の角速度の計測を出力信号ROTとして提供する。追加の例において、駆動電極20および24と感知電極22および26は、ジャイロスコープバイアスの自己較正のための逆のモードを提供するために、駆動信号DRVおよび力再平衡化信号FRBに関し交換可能である。
図2は、センサシステム50の一例を示す。センサシステム50は、図2の例では、デカルト座標系53に基づいた第1の方句視51および第2の方句視52に示されており、第2の方句視52は、第1の方句視51に対しY軸を中心に90°回転させられている(すなわち、−Y方向を中心に右回りに回転させられている)。センサシステム50は、図1の例におけるセンサシステム12に対応する。したがって、図2の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
センサシステム50は、第1のカバー層54、振動質量56、および第2のカバー層58を含む。図2の例において、振動質量56は、実質的に平面であるものとして示されており、第1のカバー層54は、振動質量56の上の層として提供され、第2のカバー層58は、振動質量56の下の層として提供されている。例として、振動質量56は、エッチングされたシリコンの層であり、第1および第2のカバー層54および58は各々、エッチングされたシリコンオンインシュレータ(SOI:Silicon−on−Insulator)の層から形成される。第1のカバー層54および第2のカバー層58は、デカルト座標系53によって示されているX−Z平面における第1および第2のカバー層54および58に対する振動質量56の平面内運動を可能にするために振動質量56がばね質量システム(図示せず)を介して結合されるハウジング18の一部を集合的に形成する。
図2の例において、振動質量56は、実質的に平面の振動質量56の上面上に配置された、駆動電極60の第1のアレイと感知電極62の第1のアレイを含み、上面の反対側の実質的に平面の振動質量56の底面上に配置された、駆動電極64の第2のアレイと感知電極66の第2のアレイを含む。駆動電極60および64と感知電極62および66は各々、駆動電極60および64がZ軸に沿って伸張し、感知電極62および66がX軸に沿って伸張し、かつ駆動電極60および64に対し直交するように、振動質量56のそれぞれの上面および底面上に横断的に伸張する。同様に、第1のカバー層54は、実質的に平面の振動質量56の上面と対向する表面上に配置された、駆動電極68のアレイと感知電極70のアレイを含み、第2のカバー層58は、実質的に平面の振動質量56の底面と対向する表面上に配置された、駆動電極72のアレイと感知電極74のアレイを含む。
駆動電極68と72のアレイ、および感知電極70と74のアレイは、駆動電極60と64および感知電極62と66のそれぞれのアレイと、たとえば、寸法、量、および一般的な配列に基づいて実質的にマッチするものとして配列される。駆動電極60と感知電極62は、それぞれのマッチする駆動電極68と70から距離「D」(たとえば、約2μm)だけ離間され、駆動電極64と感知電極66は、それぞれのマッチする駆動電極72と74から距離「D」だけ離間される。図2の例において、振動質量56は、静止状態である(たとえば、振動質量56に働く機械的なばね力が、実質的に等しく、かつ反対である)ものとして示されている。駆動電極68および72のアレイと感知電極70および74のアレイは、駆動電極60および64と感知電極62および66のそれぞれのマッチするアレイに対し実質的にアラインメントがずれているものとして示されている。Y軸に沿ったそれぞれの電極の重複の量に基づいて、たとえば、Y軸に対し平行である入力軸を中心とした回転に応答して、駆動電極60および感知電極62は、それぞれのマッチする駆動電極68および70に容量性結合され、駆動電極64および感知電極66は、それぞれのマッチする駆動電極72および74に容量性結合される。したがって、静電力は、本明細書においてより詳細に説明するように、周期的な発振運動と力再平衡化とを提供するための、マッチする一組の電極に対する変調された引力である。
図3は、振動質量100の例を示す。振動質量100は、図2の例において示された振動質量56に対応し、たとえば、振動質量56をデカルト座標系58のY軸に沿って真上から見た図である。振動質量100は、図3の例において、振動質量100の上面または底面のいずれかの図で示されている。振動質量100は、駆動電極102のアレイと感知電極104のアレイとを含む。駆動電極102および感知電極104は各々、駆動電極102がZ軸に沿って伸張し、感知電極104がX軸に沿って伸張し、かつ駆動電極102に対し直交するように、振動質量100の表面上に横断的に伸張する。例として、実質的に平面の振動質量100の反対側の表面も同様に、駆動電極と感知電極の実質的に同様の(たとえば、等しい)配列を含む。図3の例において、駆動電極102のアレイと感知電極104のアレイは各々、振動質量100の面積の約半分を占有する。しかしながら、駆動電極102および力再平衡化104のアレイのうちの一方が振動質量100の表面の相対的により広い面積を占有することが理解されるべきである。加えて、駆動電極102および力再平衡化電極104の方向が、反対の表面上のそれぞれの電極の配列と整合しながら、交換可能であることもまた、理解されるべきである。
先に説明したように、振動質量100は、振動質量56に対応するので、第1および第2のカバー層54および58の間に配列される。例として、第1および第2のカバー層54および58は、各々、駆動電極102および感知電極104のアレイに実質的にマッチする駆動電極および感知電極のアレイを含む。これもまた先に説明したように、駆動電極102および感知電極104のアレイの配列は、駆動電極102および感知電極104のアレイが、静止状態において、第1および第2のカバー層54および58上のマッチする電極に対しアラインメントされない(たとえば、横にオフセットされる)ようになっている。したがって、駆動信号DRVに応答して、静電力が、X−Z平面における、特に駆動軸(「DRV」)に対応するX軸に沿った、振動質量100の周期的な発振の動きを提供するように、駆動電極102と、それぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間に発生される。同様に、力再平衡化信号FRBに応答して、静電力が、X−Z平面における、特に感知軸(「SNS」)に対応するZ軸に沿った、振動質量100の動きに応答して、振動質量の力再平衡化を提供するように、感知電極104と、それぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間に発生される。
例として、駆動電極102および感知電極104は、幅約25μm、深さ約50μmの間隙によって離間される。駆動電極102は、約1400μmの長さを有し、感知電極104は、約2800μmの長さを有する。したがって、感知電極104は、駆動電極102の長さの約2倍の長さを有する。しかしながら、駆動電極102および感知電極104の直交配列と、駆動電極102および感知電極104が各々振動質量100の表面の面積の約半分を占有することに基づいて、駆動電極102の量は、感知電極104の量の約2倍である。したがって、駆動電極102および感知電極104は各々、ほぼ電圧刺激に応答したほぼ等しい静電力を有し、実質的に等しい静電容量を示す。ハウジングのそれぞれの電極との容量性結合に対する駆動電極102と感知電極104のそのような配列は、運動を強制および検出するための典型的な可変面積静電フォーサシステム(たとえば、「くし型」駆動システム)に対する著しい性能の改善という結果を生じる。
図4は、センサシステム150の別の例を示す。センサシステム150は、図1の例におけるセンサシステム12および図2の例におけるセンサシステム50のうちの少なくとも一方に対応する。例として、センサシステム150は、センサシステム50に対応する。したがって、図3の例の以下の説明では、図1および図2の例を参照する。
センサシステム150は、第1のカバー層152、振動質量154、および第2のカバー層156を含む。図2の例において、振動質量154は、実質的に平面であるものとして示され、第1のカバー層152は、振動質量154の上の層として提供され、第2のカバー層156は、振動質量154の下の層として提供されている。例として、振動質量154は、エッチングされたシリコンの層であり、第1および第2のカバー層152および156は各々、エッチングされたシリコンオンインシュレータ(SOI)の層から形成される。第1のカバー層152および第2のカバー層156は、上述のごとく第1および第2のカバー層152および156に対する振動質量154の平面内運動を可能にするために振動質量154がばね質量システム(図示せず)を介して結合されるハウジング18の一部を集合的に形成する。
図4の例において、振動質量154は、実質的に平面の振動質量154の上面および底面上に配置された、駆動電極160の第1のアレイと駆動電極162の第2のアレイを含む。同様に、第1のカバー層152は、駆動電極160の第1のアレイと対向する表面上に配置された駆動電極164のアレイを含み、第2のカバー層156は、駆動電極162の第2のアレイと対向する表面上に配置された駆動電極166のアレイを含む。加えて、第1のカバー層152、振動質量154、および第2のカバー層156は各々、上記と同様に、感知電極のアレイを含む(たとえば、振動質量が上面と底面の両方の上にアレイを含む)。たとえば、感知電極は、駆動電極160、162、164、および166に対し直交する方向に横断的に伸張する。
上記と同様に、たとえば、寸法、量、および一般的な配列に基づいて、駆動電極160は、駆動電極164のそれぞれのアレイと実質的にマッチするものとして配列され、駆動電極162は、駆動電極166のそれぞれのアレイと実質的にマッチするものとして配列される。駆動電極160と164、駆動電極162と166は、距離「D」(たとえば、約2μm)だけ離間される。図4の例に示されているように、駆動電極160と164および駆動電極162と166の実質的にマッチする組は、振動質量154の静止状態でアラインメントされていない(たとえば、横にオフセットしている)ものとして示されている。したがって、駆動電極160と164、駆動電極162と166は、Y軸に沿ったそれぞれの電極の重複の量に基づいて容量性結合される。図4の例において、第1のカバー層152は、第1の駆動信号DRVと第1の力再平衡化信号FRBを受け取り、第2のカバー層156は、第2の駆動信号DRVと第2の力再平衡化信号FRBを受け取る。例として、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVは、同一の信号に対応し、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBは、同一の信号に対応する。
振動質量154は、所定のバイアス電圧Vに結合されているものとして示されており、所定のバイアス電圧Vは、正弦波の静電引力が第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVと第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBに応答して振動質量154に作用できるようにする。バイアス電圧Vが振動質量154に結合されているものとして示されている一方で、バイアス電圧Vがその代わりに第1および第2のカバー層152および156に結合できることが理解されるべきである。したがって、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVは、駆動軸に沿った振動質量154の平面内の周期的な発振運動を提供する静電力を発生させ、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBは、入力軸を中心としたセンサシステム150の回転に応答して感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持する静電力を発生させる。例として、第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVと第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの各々は、振動質量154の共振周波数とほぼ等しい周波数を有する。加えて、キャリア信号CAが振動質量154に提供される。例として、キャリア信号CAは、振動質量の共振周波数よりも著しく高い周波数(たとえば、約200kHz以上)を有するAC電圧としてジャイロスコープコントローラ14により生成される。キャリア信号CAが所定のバイアス電圧Vと合計される。
ジャイロスコープコントローラ14は、信号D_POとして示された駆動電極160と164の間の容量性結合に関連づけられた静電容量と、信号D_POとして示された駆動電極162と166の間の容量性結合に関連づけられた静電容量とを監視する。同様に、ジャイロスコープコントローラ14は、信号F_POとして示された、振動質量154と第1のカバー層152に関連づけられた感知電極(たとえば、図2の例における感知電極62と70)の間の容量性結合に関連づけられた静電容量と、信号F_POとして示された、振動質量154と第2のカバー層156に関連づけられた感知電極(たとえば、図2の例における感知電極66と74)の間の容量性結合に関連づけられた静電容量とを監視する。信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POは一括して、図1の例におけるピックオフ信号POに対応する。それに応答して、ジャイロスコープコントローラ14は、駆動軸に沿った振動質量154の平面内の周期的な発振運動を維持するために必要とされる第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVの大きさを計算し、また感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持するために第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの大きさを計算する。
例として、ジャイロスコープコントローラ14は、キャリア信号CAの周波数の信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POを復調して、復調された信号D_PO、D_PO、F_PO、およびF_POが、周期的な発振運動、入力軸を中心とした角回転、および2つの原理弾性軸間の共振周波数の差の結果として生じる直角効果のうちの少なくとも1つに基づいて、ほぼ振動質量154の共振周波数で変調された振幅を有するようにする。ジャイロスコープコントローラ14は、駆動軸に沿った振動質量154の周期的な運動を維持するために必要とされる振幅で第1および第2の駆動信号DRVおよびDRVを提供することができる。ジャイロスコープコントローラ14はまた、感知軸に沿った無効位置に振動質量154を維持するためと、信号F_POおよびF_PO(たとえば、それぞれ、サインおよびコサイン)において提供される角回転効果の約90°の位相外れを示す直角効果を実質的に緩和するためとに必要とされる振幅で第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBを提供することができる。加えて、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの大きさが入力軸を中心とした回転に応答した感知軸に沿った振動質量154の動きに比例するので、ジャイロスコープコントローラ14は、第1および第2の力再平衡化信号FRBおよびFRBの計算された大きさに基づいて(たとえば、信号F_POおよびF_POに対する角回転変調に応答して)、入力軸を中心とした回転ROTを計算することができる。
電極160、162、164、および166の配列に基づいて、センサシステム150は、両側の電極に関する重複する相互嵌合を変えるように移動される電極を具体化するシステム(すなわち、「くし型」駆動構成)のような、容量性結合によって運動検出を具体化する他の典型的な力再平衡化システムに対して著しい性能の改善を達成することができる。たとえば、電極160、162、164、および166は、「くし型」駆動アーキテクチャよりも著しく広い面積の重複とより狭い間隙距離を有するので、センサシステム150は、「くし型」駆動アーキテクチャよりも著しく大きな力の付加能力(forcing capability)と静電容量を達成することができる。加えて、振動質量154は、他の運動センシングアプリケーション(たとえば、「くし型」駆動アーキテクチャ)における動く要素よりも著しく大きな質量を有し、電極160および162が振動質量154の両側の表面上に配置されるので、距離「D」は、振動質量154の両面上に実質的に等しく正反対に印加される静電力に基づいて非常に短いものである。したがって、これらの理由のすべてにより、関連づけられたセンサシステム(たとえば、センサシステム10)は、典型的な他の運動センシングアプリケーションに対して著しく改善された信号対雑音比(SNR)で角回転ROTを計算することができる。
図5は、クアッド質量センサシステム200の例を示す。クアッド質量センサシステム200は、図1の例におけるセンサシステム12に対応する。したがって、図5の例の以下の説明では図1の例を参照する。
クアッド質量センサシステム200は、ペアで配列された、第1の振動質量202、第2の振動質量204、第3の振動質量206、および第4の振動質量208を含む。図5の例において、第1の振動質量202と第2の振動質量204は、実質的に同一に配列されているが、互いに対し反対方向の運動を実現する振動質量の第1のペアであり、第3の振動質量206と第4の振動質量208は、実質的に同一に配列されているが、互いに対し反対方向の運動を実現し、かつ第1および第2の振動質量202、204とは180°の位相外れの振動質量の第2のペアである。たとえば、第1および第2の振動質量202および204は各々、図3の例における振動質量100と実質的に同様に構成され、各々が駆動電極210のアレイと感知電極212のアレイとを含む。
1つまたは2つのそれぞれの駆動信号DRVに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に駆動軸に沿って反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、平面内で周期的に発振して動くように構成される。加えて、1つまたは2つのそれぞれの力再平衡化信号FRBに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、印加された静電力に基づき、感知軸に沿った無効位置を維持するように構成される。同様に、駆動信号(単数または複数)DRVに応答して、第3および第4の振動質量206および208は、所与の時間に駆動軸に沿って反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、平面内で周期的に発振して動くように構成される。
加えて、1つまたは2つのそれぞれの力再平衡化信号FRBに応答して、第1および第2の振動質量202および204は、所与の時間に反対方向に、たとえば、互いに対し180°の位相外れで、印加された静電力に基づき、感知軸に沿った無効位置を維持するように構成される。第1の振動質量202は、第4の振動質量208と同相であり、第2および第3の振動質量204および206に対し位相外れであり、第2の振動質量204は、第3の振動質量206と同相であり、第1および第4の振動質量202および208に対し位相外れである。したがって、振動質量202、204、206、および208の反対の運動に基づいて、センサシステム200は、所与の時間に、センサシステム200のほぼ中心210を通過する入力軸を中心として実質的に平衡化される。
図6は、振動質量250の別の例を示す。振動質量250は、デカルト座標系253のY軸に沿って真上から見た図といったように、図2の例に示された振動質量56に対応する。振動質量250は、図6の例では、振動質量250の上面または底面のいずれかの図において示されている。振動質量250は、駆動電極252のアレイと感知電極254のアレイとを含む。駆動電極252および感知電極254は各々、駆動電極252がZ軸に沿って伸張し、感知電極254がX軸に沿って伸張し、駆動電極252に対し直交するように、振動質量250の表面上に横断的に伸張する。
加えて、振動質量250はさらに、駆動電極252と感知電極254の両方に対し約45°に配列された直角電極256のアレイを含む。直角電極256は、図3の例における振動質量100について先に説明したのと同様に、幅、深さ、および介在する間隙の幅に関し駆動電極252と感知電極254の両方の寸法とほぼ同様の寸法を有する。例として、実質的に平面の振動質量250の両側の表面も同様に、実質的に同様の(たとえば、等しい)駆動電極、力再平衡化電極、および直角電極の配列を含む(たとえば、振動質量250の静止状態において横にオフセットする)。図6の例では、直角電極256のアレイが、振動質量250の面積のほぼ中心を占有する。しかしながら、直角電極256のアレイが振動質量250の表面上のさまざまな場所に配列されることが理解されるべきである。
先に説明したように、振動質量250は、振動質量56に対応するので、第1および第2のカバー層54および58の間に配列される。例として、第1および第2のカバー層54および58の各々は、駆動電極252および感知電極254のアレイと実質的にマッチする駆動および力再平衡化のアレイを含む。したがって、駆動信号DRVに応答して、静電力が、駆動電極252とそれぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間で発生し、X−Z平面における、特に駆動軸(「DRV」)に対応するX軸に沿った、振動質量250の周期的な発振の動きを提供する。同様に、力再平衡化信号FRBに応答して、静電力が、感知電極254とそれぞれのハウジングに関連づけられた実質的にマッチする駆動電極との間で発生して、X−Z平面における、特に感知軸(「SNS」)に対応するY軸に沿った、振動質量250の動きに応答した、振動質量の力再平衡化を提供する。
加えて、第1および第2のカバー層54および58は各々、直角電極256のアレイと各々が実質的にマッチする直角電極のアレイを含む(たとえば、Y軸に沿った直角電極256と実質的にマッチする直角電極との重複を実質的に最適化するほぼ等しい向きと角度を有する)。さらに、ジャイロスコープコントローラ14は、DC直角信号を生成するように構成される。例として、直角信号は、第1および第2のカバー層54および58上の実質的にマッチする直角電極に印加され、振動質量250は、所定のバイアス電圧Vに結合される。DC直角信号は、2つの原理弾性軸における共振周波数に実質的にマッチし、力再平衡化信号FRBに結合する直角効果を打ち消す、X−Z平面における直角電極256の角度に沿った負のDC静電ばね力を提供する。図6の例における振動質量250を実現する振動質量型ジャイロスコープに関して、ジャイロスコープコントローラ14は、直角効果を実質的に緩和するために力再平衡化信号FRBおよびFRBにおけるサイン振幅変調を提供する必要がない。DC直角制御は、角速度チャネルへの直角効果の結合に起因する入力角速度ROTの計算における誤差を最小化することができる。
たとえば、製造によるおよび電子的なばらつきは、振動質量250のばね剛性と質量のばらつきに起因した、振動質量250の駆動軸DRVと感知軸SNSの共振周波数の分離における変化という結果を生じさせる。そのような周波数の分離の結果として、再変調位相誤差が、直角効果を感知軸に結合するので、生成される力再平衡化信号FRBの大きさに影響を及ぼす。力再平衡化信号FRBの大きさは入力軸を中心としたセンサシステム50の回転に対応しているので、そのような直角結合は、入力軸を中心とした回転ROTの計算における誤差を生み出す。したがって、直角電極256に対するDC直角信号によって発生する負の静電ばね力が、直角運動、および力再平衡化信号FRBへの直角結合を実質的に緩和することができる。結果として、直角電極に対するDC直角信号の印加は、入力軸を中心とした回転ROTの計算における直角に基づいた誤差を実質的に緩和することができる。
上述された上記構造的な特徴および機能的な特徴を考慮すると、本発明のさまざまな態様に係る方法が、図7に関連してより良好に理解されるであろう。説明の単純化の目的のために、図7の方法は連続的に実行されるものとして示され説明されるが、本発明に係るいくつかの態様は、本明細書に示され説明された順序とは異なる順序でおよび他の態様のうちの少なくとも一方と同時に行われるので、本発明が例示の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。さらに、例示されたすべての特徴が、本発明の態様に係る方法を実現するために必要とされるわけではない。
図7は、振動質量型ジャイロスコープシステム(たとえば、振動質量型ジャイロスコープシステム10)において入力軸を中心とした回転を計算するための方法300の例を示す。302で、実質的に平面の振動質量(たとえば、振動質量56)の第1の表面と第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイ(たとえば、駆動電極60および64)と、ハウジングの第1の表面と第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極の実質的にマッチするアレイ(たとえば、駆動電極68および72)とのうちの1つに関連づけられた、駆動ピックオフ信号(たとえば、駆動ピックオフ信号D_PO)が監視される。実質的に平面の振動質量の第1の表面は、ハウジングの第1の表面と対向し、実質的に平面の振動質量の第2の表面は、(たとえば、第1および第2のカバー層54および58を含む)ハウジングの第2の表面と対向する。304で、駆動信号(たとえば、駆動信号DRV)が、駆動ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の駆動電極のアレイと、ハウジングの駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供されて、実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動(たとえば、X−Z平面における)が提供される。306で、実質的に平面の振動質量の第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極のアレイ(たとえば、感知電極62および68)と、ハウジングの第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイ(たとえば、感知電極70および74)とのうちの1つに関連づけられた力再平衡化ピックオフ信号(たとえば、力再平衡化ピックオフ信号F_PO)が監視される。308で、力再平衡化信号(たとえば、力再平衡化信号FRB)が、入力軸を中心とした振動質量型ジャイロスコープシステムの回転(たとえば、回転ROT)を計算するために、ハウジングの力再平衡化ピックオフ信号に基づいて、実質的に平面の振動質量の感知電極のアレイと、感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される。
上述されているものは、本発明の例である。当然のことながら、本発明を説明する目的のために構成要素または方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは可能でないが、当業者は、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識するであろう。したがって、本発明は、添付の請求項の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような代替、変更、変形を含むように意図される。

Claims (20)

  1. 振動質量型ジャイロスコープシステムであって、
    第1の表面と、前記第1の表面の反対側の第2の表面と、前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する複数の電極とを備える実質的に平面の振動質量を備えるセンサシステムであって、前記複数の電極は、駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを備え、駆動電極の前記アレイと感知電極の前記アレイはハウジングに関連づけられた駆動電極の実質的にマッチするアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイに容量性結合され、前記第1および第2の表面のそれぞれのうちの少なくとも1つと離間され対向する、前記センサシステムと、
    前記実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供するために駆動電極の前記アレイと駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成し、入力軸を中心とした前記振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために感知電極の前記アレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成するように構成されたジャイロスコープコントローラと
    を備える振動質量型ジャイロスコープシステム。
  2. 駆動電極の前記アレイと感知電極の前記アレイは各々、互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列され、駆動電極の前記実質的にマッチするアレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイは各々、互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記実質的に平面の振動質量はさらに、一組の駆動電極および感知電極の各々に対し45°の角度で配列された直角電極のアレイを備え、前記ハウジングはさらに、前記実質的にマッチする一組の駆動電極および感知電極の各々に対し45°の角度で配列された直角電極の実質的にマッチするアレイを備え、前記ジャイロスコープコントローラはさらに、前記力再平衡化信号への直角結合を実質的に緩和するために、直角電極の前記アレイと、直角電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される直角信号を生成するように構成される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記実質的に平面の振動質量は、前記第1の表面上の駆動電極の第1のアレイと感知電極の第1のアレイとを備えるとともに、前記第2の表面上の駆動電極の第2のアレイと感知電極の第2のアレイとを備え、前記ハウジングは、前記第1の表面と離間され対向する、駆動電極の第1の実質的にマッチするアレイと感知電極の第1の実質的にマッチするアレイを備えるとともに、前記第2の表面と離間され対向する、駆動電極の第2の実質的にマッチするアレイと感知電極の第2の実質的にマッチするアレイとを備える、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記駆動信号は、駆動電極の前記アレイと駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供されて、前記入力軸を中心とした前記振動質量型ジャイロスコープシステムの回転に応答した前記力再平衡化信号に応答して発生された力に対し直交する方向において前記実質的に平面の振動質量の前記平面内の周期的な発振運動を提供する、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記センサシステムは、ペアで配列された複数の実質的に平面の振動質量を備え、前記複数の実質的に平面の振動質量の各々は、第1の表面と、前記第1の表面の反対側の第2の表面と、前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する複数の電極とを備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記ジャイロスコープコントローラは、所与のペアに関し180°の位相外れであるように前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の前記平面内の周期的な発振運動を提供するために前記駆動信号を生成するように構成され、前記ジャイロスコープコントローラは、所与のペアに関し前記複数の実質的に平面の振動質量の各々について交互で反対の方向の力を発生させるために前記力再平衡化信号を生成するように構成される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記複数の電極はさらに、前記ハウジングに関連づけられた直角電極の実質的にマッチするアレイに容量性結合された直角電極のアレイを備え、直角電極の前記アレイは、一組の駆動電極および感知電極のうちの少なくとも1つに対し45°の角度で配列され、直角電極の前記実質的にマッチするアレイは、前記実質的にマッチする一組の駆動電極および感知電極のうちの少なくとも1つに対し45°の角度で配列される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記ジャイロスコープコントローラは、前記力再平衡化信号への直角結合を実質的に緩和するために、直角電極の前記アレイと直角電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つにDC直角信号を提供するように構成される、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記振動質量は、少なくとも1つのばね質量システムを介して前記ハウジングに結合され、前記ジャイロスコープコントローラは、前記少なくとも1つのばね質量システムの共振周波数よりも高い周波数を有するキャリア信号を生成するように構成され、前記駆動信号および前記力再平衡化信号は、前記キャリア信号の前記周波数で前記複数の電極に関連づけられたピックオフ信号を復調することに基づいて、前記少なくとも1つのばね質量システムの前記共振周波数とほぼ等しい周波数で生成される、請求項1に記載のシステム。
  11. 振動質量型ジャイロスコープシステムにおいて入力軸を中心とした回転を計算するための方法であって、
    実質的に平面の振動質量の第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極のアレイと、ハウジングの第1の表面および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する駆動電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた駆動ピックオフ信号を監視することであって、前記実質的に平面の振動質量の前記第1の表面は、前記ハウジングの前記第1の表面と対向し、前記実質的に平面の振動質量の前記第2の表面は、前記ハウジングの前記第2の表面と対向する、前記監視すること、
    前記駆動ピックオフ信号に基づいて、前記実質的に平面の振動質量の駆動電極の前記アレイと、前記ハウジングの駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの前記1つに駆動信号を提供して、前記実質的に平面の振動質量の平面内の周期的な発振運動を提供すること、
    前記実質的に平面の振動質量の前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極のアレイと、前記ハウジングの前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに関連づけられた力再平衡化ピックオフ信号を監視すること、
    前記力再平衡化ピックオフ信号に基づいて、前記実質的に平面の振動質量の感知電極の前記アレイと、前記ハウジングの感知電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに力再平衡化信号を提供して、入力軸を中心とした前記振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算すること
    を含む方法。
  12. 駆動電極の前記アレイと感知電極の前記アレイは各々、前記実質的に平面の振動質量と前記ハウジングのそれぞれの前記第1および第2の表面の前記少なくとも1つの上に、互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列され、駆動電極の前記実質的にマッチするアレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイは各々、前記実質的に平面の振動質量と前記ハウジングのそれぞれの前記第1および第2の表面の前記少なくとも1つの上に、互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列される、請求項11に記載の方法。
  13. DC直角信号を生成すること、
    前記力再平衡化信号への直角結合を実質的に緩和するために、前記実質的に平面の振動質量の前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する直角電極のアレイと、前記ハウジングの前記第1および第2の表面のうちの少なくとも1つの上に周期的なパターンで横断的に伸張する感知電極の実質的にマッチするアレイとのうちの1つに前記DC直角信号を提供すること
    をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 直角電極の前記アレイは、一組の駆動電極および感知電極のうちの少なくとも1つに対し45°の角度で配列される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記駆動信号を提供することは、第1の方向の前記実質的に平面の振動質量の前記平面内の周期的な発振運動を提供するために、駆動電極の前記アレイと駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの前記1つに前記駆動信号を提供することを含み、前記力再平衡化信号を提供することは、前記入力軸を中心とした前記振動質量型ジャイロスコープシステムの回転に基づいて、前記第1の方向に直交する第2の方向の前記力再平衡化信号に応答して発生した力を提供するために、感知電極の前記アレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに前記力再平衡化信号を提供することを含む、請求項11に記載の方法。
  16. 前記駆動信号を提供することは、ペアで配列された複数の実質的に平面の振動質量に関連づけられた駆動電極の前記アレイと駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに前記駆動信号を提供して、所与のペアに関し180°の位相外れの前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の前記平面内の周期的な発振運動を提供することを含み、前記力再平衡化信号を提供することは、前記複数の実質的に平面の振動質量に関連づけられた感知電極の前記アレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに前記力再平衡化信号を提供して、所与のペアに関し交互で反対の方向の力を提供することを含む、請求項11に記載の方法。
  17. 振動質量型ジャイロスコープシステムであって、
    第1の表面と、前記第1の表面の反対側の第2の表面と、前記第1および第2の表面の各々の上に周期的なパターンで横断的に伸張する複数の電極とを各々が備える複数の実質的に平面の振動質量を備えるセンサシステムであって、前記複数の電極は、駆動電極のアレイと感知電極のアレイとを備え、駆動電極の前記アレイと感知電極の前記アレイは、ハウジングに関連づけられた駆動電極の実質的にマッチするアレイと感知電極の実質的にマッチするアレイに容量性結合され、前記複数の振動質量の各々の前記第1および第2の表面のそれぞれのうちの少なくとも1つと離間され対向する、前記センサシステムと、
    前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の平面内の周期的な発振運動を提供するために、前記複数の振動質量の各々に関連づけられた駆動電極の前記アレイと駆動電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される駆動信号を生成し、入力軸を中心とした前記振動質量型ジャイロスコープシステムの回転を計算するために、前記複数の振動質量の各々に関連づけられた感知電極の前記アレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される力再平衡化信号を生成するように構成されたジャイロスコープコントローラと
    を備える振動質量型ジャイロスコープシステム。
  18. 前記複数の振動質量の各々に関連づけられた駆動電極の前記アレイと感知電極の前記アレイは各々、複数の振動質量の各々の前記第1および第2の表面の各々の上で互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列され、前記ハウジング上の、前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の前記第1および第2の表面の各々にそれぞれ関連づけられた、駆動電極の前記実質的にマッチするアレイと感知電極の前記実質的にマッチするアレイは各々、互いに対するそれぞれの直交軸において前記周期的なパターンで横断的に配列される、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記実質的に平面の振動質量の各々はさらに、一組の駆動電極および感知電極の各々に対し45°の角度で配列された、前記第1および第2の表面の各々の上の直角電極のアレイを備え、前記ハウジングはさらに、前記実質的にマッチする一組の駆動電極および感知電極の各々に対し45°の角度で配列された、前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の前記第1および第2の表面の各々に関連づけられた直角電極の実質的にマッチするアレイを備え、前記ジャイロスコープコントローラはさらに、前記力再平衡化信号への直角結合を実質的に緩和するために、前記複数の実質的に平面の振動質量の各々に関連づけられた直角電極の前記アレイと直角電極の前記実質的にマッチするアレイとのうちの1つに提供される直角信号を生成するように構成される、請求項17に記載のシステム。
  20. 前記複数の実質的に平面の振動質量は、ペアで配列され、前記ジャイロスコープコントローラは、所与のペアに関し180°の位相外れであるように前記複数の実質的に平面の振動質量の各々の前記平面内の周期的な発振運動を提供するために前記駆動信号を生成するように構成され、前記ジャイロスコープコントローラは、所与のペアに関し前記複数の実質的に平面の振動質量の各々について交互で反対の方向の力を発生させるために前記力再平衡化信号を生成するように構成される、請求項17に記載のシステム。
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