JP6363638B2 - 振動マスジャイロスコープシステムおよび方法 - Google Patents

振動マスジャイロスコープシステムおよび方法 Download PDF

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Description

この発明は、連邦政府契約番号第N66001−12−C−4035号に従って、政府の支援によって行われた。政府は、この発明において、一定の権利を有している。
この開示は、概してセンサシステム、特に振動マスジャイロスコープシステムおよび方法に関する。
受感軸(例えば、入力軸)を中心とした回転を計算するように構成することができる多くの異なる種類の振動マスジャイロスコープシステムがある。1つの種類のジャイロスコープは、コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)である。CVGの一例は、2つのマス(例えば叉)が駆動軸に沿って平面内で振動することができる音叉ジャイロスコープである。音叉の叉に平行な入力軸を中心として印加される角速度に応答して、コリオリ力がそれらの叉を感知軸に沿って(例えば、駆動軸に対して90°で)面外で振動させる。開ループ機器における面外運動の振幅、すなわち閉ループ機器における面外運動を再平衡(リバランス)させて無効にするのに要する力は、入力軸を中心として印加された角速度の尺度と対応させることができる。
本発明の一実施形態は、振動マスジャイロスコープシステムを含む。このシステムは、振動マスと、振動マスに結合されて、振動マスの面内運動を容易にするように構成された複数の電極とを備えるセンサシステムを含む。このシステムはまた、駆動軸に沿った前記振動マスの面内周期的振動運動(in-plane periodic oscillatory motion)をもたらすべく前記複数の電極のうちの第1のセットに供給される駆動信号を生成するように、かつ、入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算するべく前記複数の電極のうちの第2のセットに供給される力再平衡(フォースリバランス)信号を生成するように、かつ、前記振動マスに関連する直交位相効果(quadrature effects)を実質的に緩和するべく前記複数の電極のうちの第3のセットに供給される直交位相信号(quadrature signal)を生成するように構成されたジャイロスコープ制御部も備える。
本発明の別の実施形態は、振動マスジャイロスコープシステムにおける入力軸を中心とした回転を計算するための方法を含む。この方法は、振動マスに結合されている駆動電極シャトルのセットに関連する駆動ピックオフ信号を監視する工程と、前記駆動電極シャトルのセットに駆動信号を供給して、前記振動マスの面内周期的振動運動をもたらす工程とを含む。この方法はまた、振動マスに結合されている感知電極シャトルのセットに関連する力再平衡ピックオフ信号を監視する工程と、前記力再平衡ピックオフ信号に基づいて前記感知電極シャトルのセットに力再平衡信号を供給して、前記入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算する工程とを含む。この方法は、振動マスに結合されている直交位相電極シャトルのセットに直交位相信号を供給して、直交位相効果を実質的に緩和する工程をさらに含む。
本発明の別の実施形態は、振動マスジャイロスコープシステムを含む。このシステムは、複数の振動マスと、複数の振動マスの各々に結合されたそれぞれ複数の電極のセットとを備えるセンサシステムを備える。実質的に平坦な振動マスの前記複数のセットの各々は、前記複数の振動マスのそれぞれ1つの面内運動を容易にするように構成することができる。このシステムはさらに、駆動軸に沿った前記複数の振動マスのそれぞれの面内周期的振動運動をもたらすべく前記電極の複数のセットの各々の電極を駆動するために供給される駆動信号を生成するように、かつ、入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算するべく前記電極の複数のセットの各々の感知電極に供給される力再平衡信号を生成するように、かつ、前記複数の振動マスのそれぞれに関連する直交位相効果を実質的に緩和するべく前記電極の複数のセットの各々の直交位相電極に供給される直交位相信号を生成するように構成されたジャイロスコープ制御部を含む。
振動マスジャイロスコープシステムの実施例を示す。 センサシステムの実施例を示す。 電極シャトルの実施例を示す。 センサシステムの別の実施例を示す。 センサシステムの周期運動の実施例を示す。 振動マスジャイロスコープシステムにおける入力軸を中心とした回転を計算するための方法の実施例を示す。
本開示は、概してセンサシステムに関し、特に振動マスジャイロスコープシステムおよび方法に関する。振動マスジャイロスコープシステムは、センサシステムおよびジャイロスコープ制御部を含む。このセンサシステムは、例えば、八角形形状を有することができる実質的に平坦な振動マスとして構成することができる少なくとも1つの振動マスを含むことができる。振動マスは、駆動電極のセットと、感知電極のセットと、力、ひいては振動マスの面内運動をもたらすように実施することができる直交位相電極のセットとを含むことができる。1つの例として、駆動電極、感知電極および直交位相電極のそれぞれのセットは、それぞれの力を供給して、振動マスの面内運動をもたらすように振動マスに結合されている電極シャトルに関連付けることができる。
ジャイロスコープ制御部は、駆動信号と、力再平衡信号(force-rebalance signal)と、駆動電極、感知電極および直交位相電極にそれぞれ供給される少なくとも1つの直交位相信号(quadrature signal)とを生成するように構成することができる。1つの例として、駆動電極シャトルは、駆動電極シャトルに印加された駆動信号に応答して、駆動軸に沿った面内周期運動をもたらすように、振動マスに対して互いに反対側に配置することができる。したがって、駆動信号は、例えば、ハウジングに結合されている駆動電極シャトルに関連する振動マスばねシステムの共振周波数にほぼ等しい周波数で、振動マスの面内周期的振動運動を引き起こす静電力を供給することができる。1つの例として、面内周期的振動運動は、振動マスの所与のペアに対して180°だけ位相をずらすことができる。
感知電極シャトルは、感知電極シャトルに印加された力再平衡信号に応答して、駆動軸に直角な感知軸に沿って力再平衡をもたらすように、振動マスに対して互いに反対側に配置することができる。力再平衡信号は、同様に、入力軸を中心としたセンサシステムの回転に応答して、振動マスの力再平衡をもたらすように静電力を供給することができる。力再平衡信号の大きさ、ひいては、感知軸に沿ってピックオフのヌル位置で振動マスを維持するのに必要な静電力は、入力軸を中心としたセンサシステムの回転の速度の組合せに一致させることができる。そのため、力再平衡信号の大きさは、入力軸を中心としたセンサシステムの角回転を計算するために、ジャイロスコープ制御部(例えば、関連する慣性センサプロセッサ)によって実施することができる。
直交位相電極は、直交位相信号を受け取って静電力を生成し、例えば、振動マスの原理弾性軸間のミスマッチから生じる、センサシステムの回転の速度の計算における直交位相効果を実質的に緩和するように構成される。直交位相電極は、振動マスに対して互いに反対側に配置され、および第1の直交位相信号を受け取って、駆動軸および感知軸に対して45°である第1の直交位相軸に沿って対向する直交力(opposing quadrature forces)を供給する、直交位相電極シャトルの第1のペアとして構成することができる。直交位相電極は、振動マスに対して互いに反対側に配置され、および第2の直交位相信号を受け取って、第1の直交位相軸に対して直角な第2の直交位相軸に沿って対向する直交力を供給する、直交位相電極シャトルの第2のペアも含むことができる。直交位相信号は、例えば、製造/検査から、または、振動マスの面内運動の周波数に基づいて、直交位相効果を判断するように構成されているフィードバックシステムからの、予め決められている振幅を有するDC信号とすることができる。そのため、直交位相効果は、振動マスセンサシステムの回転の速度のより正確な計算をもたらすように実質的に緩和することができる。
図1は、振動マスジャイロスコープシステム10の実施例を示す。振動マスジャイロスコープシステム10は、それに関して回転の正確な測定が必要である可能性のある、航空宇宙および船舶航法等のさまざまな用途のいずれかにおいて実施することができる。振動マスジャイロスコープシステム10は、センサシステム12およびジャイロスコープ制御部14を含む。
センサシステム12は、実質的に平坦な慣性マスとして構成することができる少なくとも1つの振動マス16を含む。1つの例として、振動マス16は、偶数個(例えば、4個)の振動マスとして構成することができる。例えば、振動マス16は、シリコンの層として製造することができ、および例えば、八角形形状において、約45°で離間されている4つの別々の軸を中心とした面内運動を可能にする形状で製造することができる。図1の実施例において、センサシステム12は、振動マス16の各々を、駆動電極18、感知電極20および直交位相電極22の各々のそれぞれのセットと関連付けることができるように、振動マス16のそれぞれ1つに結合することができる、駆動電極18の1つ以上のセット、感知電極20の1つ以上のセットおよび直交位相電極22の1つ以上のセットを含むことができる。1つの例として、駆動電極18、感知電極20および直交位相電極22のセットは、振動マス16の面内運動をもたらすように、振動マス16の周辺に配置されている電極シャトルとして構成することができる。例えば、駆動電極18、感知電極20および直交位相電極22のセットは、各々が、(例えば、駆動電極18、感知電極20および直交位相電極22のセットの部分を含む)固定ハウジングに対して振動マス16を動かすように、互いに対して誘引静電力を生成するように構成されている容量結合電極ペアを含むことができる。
ジャイロスコープ制御部14は、駆動電極18および感知電極20とまとめて関連付けることができるピックオフ信号POを受け取るように構成されている。また、ジャイロスコープ制御部14は、例えば、駆動ピックオフ信号POに応答して、駆動電極18のセットに供給されて、駆動軸に沿った振動マス16の面内周期的振動運動をもたらすように静電力を生成する駆動信号DRVを生成するように構成することもできる。例えば、駆動信号DRVは、駆動電極18を含み、および振動マス16に結合されている駆動電極シャトルに結合された1つ以上のばねに関連する共振周波数にほぼ等しい周波数を有することができる。1つの例として、複数の振動マス16の実施例では、振動マス16の相殺運動をもたらすために、振動マス16の各所与のペアに対して180°だけ位相をずらして面内周期的振動運動をもたらすことができる。また、ジャイロスコープ制御部14は、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転に応答して、例えば、感知ピックオフ信号POに応答して、感知電極20のセットのうちの少なくとも1つに供給されて、駆動軸に対して直角な感知軸に沿って静電力を生成し、感知ピックオフおよび振動マス16の運動を無効にする力再平衡信号FRBを生成するようにも構成されている。例えば、力再平衡信号FRBは、駆動信号DRVの周波数にほぼ等しい(例えば、共振周波数にほぼ等しい)周波数を有することができる。
駆動信号DRVおよび力再平衡信号FRBは、図1の実施例において信号POとして明示されている復調ピックオフ信号に基づく振幅で生成することができる。復調感知ピックオフ信号POは、力再平衡信号FRBよりもかなり大きい(例えば、一桁以上大きい)周波数を有することができる。そのため、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転は、駆動電極18に関連する面内周期的振動運動に対して振動マス16の運動を直角に生じさせることができる。したがって、力再平衡信号FRBに応答して感知電極20によって生成される静電力は、振動マス16を、感知軸に沿ったヌル位置に維持させることができる。本願明細書に記載されているように、「ヌル位置」という用語は、復調ピックオフ信号に関連する略ゼロ値に相当する、感知軸に沿った振動マス16の位置に一致する。
ジャイロスコープ制御部14は、プロセッサ24と、信号発生器26と、復調システム28とを含む。信号発生器26は、駆動電極18に供給される駆動信号DRVと、感知電極20に供給される力再平衡信号FRBと、直交位相電極22に供給される直交位相信号QDRとを生成するように構成されている。駆動信号DRVおよび力再平衡信号FRBの印加に応答して、ピックオフ信号POが復調システム28に供給される。1つの例として、ピックオフ信号POは、振動マス16の運動に応答して、駆動電極18および感知電極20の両方または一方に容量結合されている振幅変調ピックオフ信号に対応させることができる。したがって、ピックオフ信号POは、復調システム28を介して復調して、各駆動信号DRVおよび力再平衡信号FRBの両方または一方の適切な大きさを決めることができ、例えば、それぞれ、振動マス16の面内周期的振動運動を維持し、および振動マス16を感知軸のヌル位置に維持することができる。
したがって、プロセッサ24は、入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転の速度を示す形で力再平衡信号FRBの大きさを計算することができる。1つの例として、力再平衡信号FRBの大きさ、ひいては、振動マス16を感知軸に沿ったヌル位置に維持するのに必要な静電力は、入力軸を中心としたセンサシステム12の回転の速度に対応させることができる。そのため、力再平衡信号FRBの大きさは、入力軸を中心としたセンサシステム12の角回転を計算するように、プロセッサ24によって実施することができる。したがって、ジャイロスコープ制御部14は、入力軸を中心とした回転の角速度の測定結果を出力信号ROTとして生成することができる。
1つの例として、製造および電子変動は、ばね剛性の変動および振動マス16の質量による各振動マス16の駆動軸および感知軸の共振周波数のセパレーションの変化を生じさせる可能性がある。そのような周波数セパレーションの結果として、再変調位相誤差が直交位相効果を感知軸に結合して、生成された力再平衡信号FRBの大きさに影響を与える可能性がある。力再平衡信号FRBの大きさは、センサシステム12の入力軸を中心とした回転に対応させることができるため、このような直交結合(quadrature coupling)は、入力軸を中心とした回転の速度ROTの計算において誤差を生じさせる可能性がある。したがって、信号発生器26は、直交位相電極22に対して負の静電ばね力を供給するように直交位相信号QDRを生成して、直交位相運動(quadrature motion)、ひいては力再平衡信号FRBへの直交結合を実質的に緩和するように構成されている。その結果、直交位相電極22に対する直交位相信号QDRの印加は、入力軸を中心とした回転の速度ROTの計算における直交位相ベースの誤差を実質的に緩和することができる。
1つの例として、直交位相信号QDRは、直交位相効果の所定の大きさ(例えば、直交位相効果による力再平衡信号FRBの誤差の量)に対応する振幅を有するDC信号とすることができる。1つの例として、原理弾性軸間の周波数ミスマッチ、ひいては直交位相効果の大きさは、振動マスジャイロスコープシステム10の製造中に決めることができる。したがって、直交位相信号QDRは、直交位相効果を実質的に緩和するように、振動マスジャイロスコープシステム10の検査中に決められる振幅を有する1つ以上のDC信号に対応させることができる。別の例として、プロセッサ28は、振動マス16の原理弾性軸間の周波数ミスマッチに基づいて、例えば、ピックオフ信号POの復調に基づいて、振動マスジャイロスコープシステム10の動作中にリアルタイムで、直交位相効果の大きさを計算するように構成することができる。その結果、振動マスジャイロスコープシステム10は、直交位相効果を観測可能にすることができ、および直交位相信号QDRのDC振幅をリアルタイムで計算して、回転速度ROTの計算に対する直交位相効果を実質的に緩和することができる。
図2は、センサシステム50の実施例を示す。センサシステム50は、センサシステム50を、XY平面内の実質的に平坦な配置(substantially planar arrangement)として構成できるように、図2の実施例において俯瞰図で明示されている。センサシステム50は、図1の実施例におけるセンサシステム12に対応させることができる。そのため、図2の実施例に関する以下の説明においては、図1の実施例が参照される。
センサシステム50は、図2の実施例において、実質的に平坦な八角形形状を有するように明示されている振動マス52を含む。1つの例として、振動マス52は、エッチングされたシリコンから成る層とすることができる。振動マス52は、振動マス52の八角形形状の周囲の8つの側部の各々において振動マス52に結合されている複数の電極シャトルによって実質的に包囲されている。それらの電極シャトルは、振動マス52のX軸に沿って配置された電極シャトル54から成る第1のペア、振動マス52のY軸に沿って配置された電極シャトル56から成る第2のペア、第1および第2のペア54および56に対して45°の軸に沿って配置された電極シャトル58から成る第3のペア、および電極シャトル58から成る第3のペアに対して直角に配置された電極シャトル60から成る第4のペアとして図2の実施例に明示されている。1つの例として、電極シャトル54,56,58および60は、それぞれ少なくとも1つのばねおよびローラアセンブリを介して振動マス52に結合することができる。また、電極シャトル54,56,58および60は、それぞれ、振動マス52を実質的に包囲することができるセンサシステム50のフレーム部62に結合されている。したがって、フレーム部62は、実質的に固定された位置において、センサシステム50をその中に含めることができる関連する集積回路(IC)チップのハウジング(例えば、基板)の部分とすることができ、または、該ハウジングと一体化させることができる。したがって、本願明細書に記載されているように、電極シャトル54の軸方向運動は、XY平面内の振動マス52の面内運動に変換することができる。
図3は、電極シャトルシステム100の実施例を示す。電極シャトルシステム100は、図2の実施例における電極シャトル54,56,58および/または60のうちの所与の1つの分解図に対応させることができる。そのため、図3の実施例に関する以下の説明においては、図2の実施例が参照される。電極シャトルシステム100は、センサシステム50における電極シャトル54,56,58および/または60のいずれか1つに対応させることができる電極シャトル102を含む。そのため、図2の実施例における電極シャトル54,56,58および60の各々は、互いに実質的に同じに構成することができる。したがって、電極シャトル54,56,58および/または60の各々は、図3の実施例に明示されている電極シャトル102の構成要素を含むことができる。
図3の実施例において、電極シャトル102は、振動マス52の八角形形状の所与の1つの側部の周辺面に結合されているばねおよびローラアセンブリから成るペア104を含む。1つの例として、ばねおよびローラアセンブリから成るペア104は、一方向ばね(例えば、U字状に折り畳まれたビーム湾曲部)として構成することができる。したがって、ばねおよびローラアセンブリから成るペア104は、電極シャトル102の軸方向運動に応答して、電極シャトル102が振動マス52を押したり引いたりできるように振動マス52に取り付けられたままの状態で、それぞれの電極シャトル102の方向性に対する振動マス52の横方向運動を可能にするように構成することができる。電極シャトル102の方向性の1つの例では、ばねおよびローラアセンブリから成るペア104は、Y軸に沿った電極シャトル102の軸方向運動に応答して、電極シャトル102が振動マス52を押したり引いたりできるように振動マス52に取り付けられたままの状態で、X軸に沿った振動マス52の横方向運動を可能にするように構成することができる。電極シャトル102は、図3の実施例におけるY軸に沿うように明示された、フレーム部105に対する電極シャトル102の軸方向運動を可能にするばねおよびローラアセンブリから成るペア106を介して(例えば、フレーム部62に対応する)フレーム部105に結合されているように明示されている。1つの例として、ばねおよびローラアセンブリから成るペア104と同様に、ばねおよびローラアセンブリから成るペア106は、一方向ばねとして(例えば、U字状に折り畳まれたビーム湾曲部として)構成することができる。
電極シャトル102は、ばねおよびローラアセンブリ104と、ピストン部110とを相互接続する電極108のセットも含んでいる。1つの例として、ピストン部110は、例えば、電極シャトル102を(例えば、レバーを介して)独立した振動マスに関連する電極シャトルに結合するために、遠位端においてレバー(図示せず)に結合することができ、または、遠位端において分離することができる。電極108は、フレーム部62に固定されている対応する電極(図示せず)と相互に作用して、電極108と、電極108がそれと相互に作用する対応する電極との間の静電力に基づいて、電極シャトル102の軸方向運動をもたらすようにさまざまな方法で構成することができる。1つの例として、電極108(および例えば、電極108がそれと相互に作用する対応する電極)は、横方向櫛駆動配置(lateral comb-drive arrangement)、歯車駆動配置(tooth-drive arrangement)、平行プレート配置(parallel-plate arrangement)、または、電界を生成することができ、および電極108がそれと相互に作用する対応する電極と容量結合することができるさまざまな微小電気機械システム(MEMS)電極装置(microelectromechanical systems electrode arrangements)のいずれかとして構成することができる。例えば、電極108および対応する電極のうちの一方は、(例えば、駆動信号DRV、力再平衡信号FRBまたは直交位相信号QDRのそれぞれ1つに応答して)ある電位に保持することができ、電極108および対応する電極のうちの他方は、低圧レール電位(例えば、アース)に保持することができる。そのため、電極108と、対応する電極との間に静電力を生成して、電極シャトル102の軸方向運動を容易にすることができる。
図2の実施例に戻って説明すると、駆動信号DRVを電極シャトル54から成る第1のペアに供給して、電極シャトル54から成る第1のペアの電極(例えば、電極108)と、フレーム部62に結合された電極との間に交番静電力を生成することができる。したがって、電極シャトル54から成る第1のペアは、矢印64で明示されたX軸に沿って軸方向に動いて、駆動軸に対応する大きな双方向矢印66によって明示されたX軸に沿った振動マス52の単軸の周期的振動運動をもたらすことができる。同様に、力再平衡信号FRBを、電極シャトル56から成る第2のペアに供給して、電極シャトル56から成る第2のペアの電極(例えば、電極108)と、フレーム部62に結合された電極との間に静電力を供給することができる。したがって、電極シャトル56から成る第2のペアは、感知軸に対応する大きな双方向矢印70によって明示されたY軸に沿った振動マス52の運動に応答して、矢印68によって明示されたY軸に沿って軸方向に動いて、振動マス52の単軸力再平衡をもたらす(例えば、振動マス52をY軸のヌル位置に維持する)ことができる。振動マス52のこのような運動は、Z軸を中心としたセンサシステム50の回転に基づくことができ、したがって、振動マス52の力再平衡は、力再平衡信号FRBの振幅に基づいて、Z軸を中心としたセンサシステム50の回転の速度ROTを示すことができる。その結果、電極シャトル54から成るペアおよび電極シャトル56から成るペアは、(例えば、X軸に沿った)電極シャトル54および(例えば、Y軸に沿った)電極シャトル56のそれぞれの単軸運動に基づいて、2つの軸における振動マス52の面内運動をもたらす(例えば、X軸における周期運動およびY軸におけるヌル位置に維持する)ことができる。駆動軸がX軸として明示され、および感知軸がY軸として明示されているが、図2の実施例において、駆動軸および感知軸は、任意の2つの直交する軸とすることができるという点で、軸の表示は任意であることを理解すべきである。
さらに、直交位相信号QDRを(例えば、電極108を介して)電極シャトル58から成る第3のペアおよび電極シャトル60から成る第4のペアのうちの少なくとも一方に供給して、振動マス52の面内運動の剛性を与えるように振動マス52の直交力を供給し、それによって、回転の速度ROTの計算において、直交位相効果を実質的に緩和することができる。1つの例として、第1の直交位相信号QDRを、例えば、電極シャトル58の各々に対して等しい第1の振幅で(例えば、電極108を介して)電極シャトル58から成る第3のペアに供給して、X軸とY軸の間の45°の軸と、−X軸と−Y軸の間の各45°の軸とにおいて、大きな矢印72によって明示された実質的に等しい直交力および反対の直交力を供給することができる。同様に、第2の直交位相信号QDRを、例えば、電極シャトル60の各々に対して等しい、第1の振幅と異なっていてもよい第2の振幅で(例えば、電極108を介して)電極シャトル60から成る第4のペアに供給して、X軸と−Y軸の間の45°の軸と、−X軸とY軸の間の各45°の軸とにおいて、大きな矢印74によって明示された実質的に等しい直交力および反対の直交力を供給することができる。第1および第2の直交位相信号QDRおよびQDRのそれぞれの振幅は、振動マス52の面内運動における十分な剛性をもたらすように、直交位相効果の大きさに基づいて(例えば、製造中の検査に基づいて、または、フィードバックに基づいてリアルタイムで)予め決めて、原理弾性軸の周波数がほぼ等しくなるように設定してもよい。そのため、例えば、より正確なナビゲーションソリューションを実現できるように、原理弾性軸の周波数のミスマッチから生じる直交位相効果を、振動マスジャイロスコープシステム10の回転の速度ROTの計算において実質的に緩和することができる。
図4は、センサシステム150の別の実施例を示す。センサシステム150は、第1の振動マス152と、第2の振動マス154と、第3の振動マス156と、第4の振動マス158とを含むクワッド質量センサシステムとして図4の実施例に明示されている。振動マス152,154,156および158の各々は、図2の実施例における振動マス52に対応させることができる。センサシステム150は、図1の実施例におけるセンサシステム12に対応させることができる。そのため、図4の実施例に関する以下の説明においては、図1および図2の実施例が参照される。
センサシステム150は、振動マス152,154,156および158に対して実質的に平坦な構成で配置することができる。図4の実施例において、振動マス152,154,156および158の各々は、実質的に平坦な八角形形状を有するように明示されている。振動マス152,154,156および158の各々は、各振動マス152,154,156および158の八角形形状の周囲の8つの側部の各々において、各振動マス152,154,156および158に結合されている複数の電極シャトルによって実質的に包囲されている。それらの電極シャトルは、各振動マス152,154,156および158に対して互いに反対側に配置された駆動電極シャトル160のペア、各振動マス152,154,156および158に対して互いに反対側に配置された感知電極シャトル162のペア、第1および第2のペア160および162に対して45°の軸に沿って互いに反対側に配置された直交位相電極シャトル164の第1のペア、および電極シャトル164の第3のペアに対して直角に配置された直交位相電極シャトル166の第2のペアとして図4の実施例に明示されている。したがって、電極シャトル160,162,164および166は、図2の実施例における電極54,56,58および60のペアに対応させることができる。
1つの例として、電極シャトル160,162,164および166はそれぞれ、少なくとも1つのばねおよびローラアセンブリを介して各振動マス152,154,156および158に結合することができる。また、電極シャトル152,154,156および158はそれぞれ、各振動マス152,154,156および158を実質的に包囲することができる、センサシステム150のフレーム部168に結合されている。例えば、電極シャトル152,154,156および158の各々は、図3の実施例における電極シャトル102と実質的に同様に構成することができる。したがって、フレーム部168は、実質的に固定された位置において、例えば、センサシステム150をその中に含めることができる関連するICチップのハウジング(例えば、基板)の部分とすることができ、または、該ハウジングと一体化することができる。したがって、電極シャトル54の軸方向運動を、XY平面内の各振動マス152,154,156および158の面内運動に変換することができる。
駆動信号DRVは、信号発生器26から、独立した駆動信号DRVとして、各振動マス152,154,156および158における駆動電極シャトル160のペアに供給して、駆動軸に沿った各振動マス152,154,156および158の周期的振動運動をもたらすように交番静電力を供給することができる。1つの例として、駆動軸は、各振動マス152,154,156および158に対して、実質的に同じ軸とすることができる。同様に、力再平衡信号FRBは、信号発生器26から、独立した力再平衡信号FRBとして、各振動マス152,154,156および158の各々における感知電極シャトル162のペアに供給して、各振動マス152,154,156および158の、感知軸に沿った運動に応答して、各振動マス152,154,156および158の力再平衡をもたらすように、交番静電力を供給することができる。各振動マス152,154,156および158のこのような運動は、(例えば、駆動軸および感知軸の両方に直角な)入力軸を中心としたセンサシステム150の回転に基づくことができ、したがって、各振動マス152,154,156および158の力再平衡は、力再平衡信号FRBの振幅に基づいて、Z軸を中心としたセンサシステム150の回転の速度ROTを示すことができる。
さらに、直交位相信号QDRは、信号発生器26から、独立した直交位相信号QDRおよびQDRとして、各振動マス152,154,156および158における直交位相電極シャトル164および166の各第1および第2のペアに供給して、各振動マス152,154,156および158の各直交力を供給し、回転の速度ROTの計算における直交位相効果を実質的に緩和することができる。1つの例として、各振動マス152,154,156および158に関連する独立した製造および電気的許容差に基づいて、第1および第2の直交位相信号QDRおよびQDRは、各振動マス152,154,156および158に対して別々の振幅を有するDC信号として供給することができる。そのため、各振動マス152,154,156および158は、各振動マス152,154,156および158の駆動軸および感知軸から45°だけオフセットされている直角直交位相軸(orthogonal quadrature axes)の各々に沿って実質的に等しくかつ反対側の直交力を受ける可能性がある。各振動マス152,154,156および158の各第1および第2の直交位相信号QDRおよびQDRの振幅は、各振動マス152,154,156および158の原理弾性軸の周波数がほぼ等しくなるように設定するために、直交位相効果の大きさに基づいて予め決めてもよい。そのため、関連する振動マスジャイロスコープシステム(例えば、振動マスジャイロスコープシステム10)の回転の速度ROTの計算において、直交位相効果を実質的に緩和することができる。
図4の実施例において、振動マス152および154と、振動マス156および158は、駆動電極シャトル160のそれぞれ1つを介して、それぞれのレバーアセンブリ170によって結合されている。同様に、振動マス152および156と、振動マス154および158は、感知電極シャトル162のそれぞれ1つを介して、それぞれのレバーアセンブリ172によって結合されている。さらに、振動マス152および154と、振動マス156および158は、感知電極シャトル162のそれぞれ1つを介して、それぞれのレバーアンカーアセンブリ174によって結合されている。同様に、振動マス152および156と、振動マス154および158は、駆動電極シャトル160のそれぞれ1つを介して、それぞれのレバーアンカーアセンブリ176によって結合されている。したがって、レバーアセンブリ170および172と、レバーアンカーアセンブリ174および176は、例えば、駆動信号DRVおよびセンサシステム150の感知軸を中心とした回転に応答して、振動マス152,154,156および158間の運動を変換して、振動マス152,154,156および158の面内周期運動および力再平衡において実質的に等しい周波数を維持することができる。同様に、レバーアンカーアセンブリ174および176はそれぞれ、フレーム部168に結合され、それによって、結合された振動マス152,154,156および158に対して安定性をもたらしている。したがって、レバーアセンブリ170および172と、レバーアンカーアセンブリ174および176は、結合された振動マス152,154,156および158の面内運動の相関運動を容易にすることができる。
図5は、センサシステム150の実施例の略図200を示す。略図200は、駆動信号DRV、力再平衡信号FRBおよび直交位相信号QDRに応じた振動マス152,154,156および158のそれぞれの運動を明示し、それによって、図4の実施例におけるセンサシステム150に対してより単純化された方法で明示されている。そのため、図5の実施例に関する以下の説明においては、図4の実施例が参照される。
センサシステム150は、ペアで構成されている第1の振動マス152と、第2の振動マス154と、第3の振動マス156と、第4の振動マス158とを含む。図5の実施例において、第1の振動マス152と第2の振動マス154は、実質的に同様に構成されているが、互いに対して反対方向の運動を実施する振動マスの第1のペアであり、第3の振動マス156と第4の振動マス158は、実質的に同様に構成されているが、互いに対して反対方向の運動を実施し、および第1および第2の振動マス152および154に対して180°だけ位相がずれている振動マスの第2のペアである。
1つまたは2つの各駆動信号DRVに応答して、第1および第2の振動マス152および154は、任意の時点で、例えば、互いに対して180°だけ位相がずれている、図5の実施例においてX軸として明示されている駆動軸に沿って反対方向で面内周期振動的に動くように構成することができる。さらに、1つまたは2つの各力再平衡信号FRBに応答して、第1および第2の振動マス152および154は、任意の時点で反対方向に、例えば、互いに対して180°だけ位相がずれて印加される静電力に基づいて、図5の実施例においてY軸として明示されている感知軸に沿ってヌル位置に維持するように構成することができる。図5の実施例において、第1および第2の振動マス152および154の面内周期運動は、実線矢印で明示されているが、第1および第2の振動マス152および154の力再平衡運動は、点線矢印で明示されている。
同様に、駆動信号DRVに応答して、第3および第4の振動マス156および158は、任意の時点で、例えば、互いに対して180°だけ位相がずれている駆動軸に沿って反対方向で面内周期振動的に動くように構成することができる。さらに、1つまたは2つの各力再平衡信号FRBに応答して、第3および第4の振動マス156および158は、任意の時点で反対方向に、例えば、互いに対して180°だけ位相がずれて印加される静電力に基づいて、感知軸に沿ってヌル位置に維持するように構成することができる。上記と同様に、第3および第4の振動マス156および158の面内周期運動および力再平衡運動は、それぞれ実線矢印および点線矢印で明示されている。したがって、第1の振動マス152は、第4の振動マス158と同相であり、および第2および第3の振動マス154および156に対しては位相がずれており、また、第2の振動マス154は、第3の振動マス156と同相であり、および第1および第4の振動マス152および158に対しては位相がずれている。したがって、振動マス152,154,156および158の反対の運動に基づいて、センサシステム150は、任意の時点でセンサシステム150のほぼ中心を通る入力軸に関して実質的にバランスをとることができる。
さらに、各振動マス152,154,156および158に対する1つまたは2つの各直交位相信号QRDに応答して、各振動マス152,154,156および158は、図5の実施例において点線矢印で明示されている、各振動マス152,154,156および158の駆動軸および感知軸に対して45°だけ位相がずれて、各振動マス152,154,156および158から外側に延びている直交力を受ける。各振動マス152,154,156および158のさまざまな製造および電気的許容差のため、直交位相効果の大きさは、振動マス152,154,156および158間で変化する可能性がある。そのため、各振動マス152,154,156および158に供給される各直交位相信号QDRの大きさ(例えば、DCの大きさ)も同様に変化して、(例えば、駆動軸および力再平衡軸の両方に沿って)振動マス152,154,156および158の面内運動の十分な剛性をもたらすことができる。例えば、各振動マス152,154,156および158に供給される各直交位相信号QDRの振幅は、振動マスジャイロスコープシステム10の製造検査段階で、または、フィードバックを介して(例えば、ピックオフ信号POを介して)リアルタイムで決めることができる。そのため、振動マス152,154,156および158の面内運動の十分な剛性は、力再平衡信号FRBの生成時、およびそれに伴って、各振動マスジャイロスコープシステム10の回転の速度ROTの計算時における直交位相効果を実質的に緩和することができる。
センサシステム150の略図200の周期運動および動作に加えて、センサシステム150は、振動マス152,154,156および158の運動に基づいて、自己較正処理手順を実施するように構成することもできる。例えば、センサシステム150は、各駆動軸および感知軸を切り替えることに基づいて、第1の較正処理手順を実施するように構成することができる。1つの例として、センサシステム150は、第1の期間内に、駆動信号DRVに応答して、駆動軸に対応するX軸に沿って振動マス152,154,156および158の周期運動をもたらすように構成することができ、その結果、センサシステム150は、力再平衡信号FRBに応答して、感知軸に対応するY軸に沿って振動マス152,154,156および158のヌル位置に維持するように構成することができる。その後、センサシステム150は、センサシステム150を、その間に、駆動信号DRVに応答して、駆動軸に対応するY軸に沿った振動マス152,154,156および158の周期運動をもたらすように構成することができ、およびセンサシステム150を、その間に、力再平衡信号FRBに応答して、感知軸に対応するX軸に沿って振動マス152,154,156および158のヌル位置に維持するように構成することができる第2の期間に切り替えることができる。したがって、駆動信号DRVおよび力再平衡信号FRBは、第1および第2の期間の各々において、電極シャトル160および162の交互セットに印加される。
別の例として、センサシステム150は、駆動軸と、感知軸と、直交位相軸とが、振動マス152,154,156および158の各々の周りで連続して回転されるように、パターン角度変調に基づいて、第2の較正処理手順を実施するように構成することができる。1つの例として、センサシステム150は、上記と同様に、第1の期間中に、X軸に沿った振動マス152,154,156および158の周期運動をもたらすように、および、Y軸に沿った振動マス152,154,156および158のヌル位置に維持するように構成することができる。その後、センサシステム150は、各振動マス152,154,156および158の駆動軸、感知軸および直交位相軸の各々が、各振動マス152,154,156および158の周りで45°だけ回転するその後の期間に切り替えることができる。XY軸に沿って(例えば、X軸およびY軸の各々に対して45°で)配置された駆動軸の周期的振動が、振動マス154および156が互いに向かって動きつつも振動マス152および158が互いから離れて動くように(逆もまた同様に)するよう、各振動マス152,154,156および158の各々の駆動軸、感知軸および直交位相軸の回転時に、駆動信号DRV、力再平衡信号FRBおよび直交位相信号QRDから生じるそれぞれの力を、振動マス152,154,156および158の各々のそれぞれ反対側に配置されたものに対して反対方向に印加することができる。
自己較正処理手順(例えば、本願明細書に記載されている第1および第2の自己較正処理手順)の結果として、プロセッサ24は、センサシステム150を構成するように、例えば、バイアス誤差およびスケール因子誤差の両方または一方を緩和するように構成することができる。例えば、プロセッサ24は、各期間内で感知軸が変化する際に、異なる感知軸の各々において、力再平衡信号FRBの一連の測定値を取得するように構成することができる。異なる感知軸は、互いに対して、およびそれぞれの駆動軸に対して規定された関係を有しているため、バイアス誤差およびスケール因子誤差の両方または一方は、別々の期間の各々の測定期間にわたって、力再平衡信号FRBの振幅において識別することができる。そのため、バイアス誤差およびスケール因子誤差の両方または一方は、各期間の間の変化のサイクルにわたって観測可能にすることができる。したがって、別々の期間にわたる力再平衡信号FRBの振幅は、バイアス誤差およびスケール因子誤差の両方または一方を観測可能にすること、および入力軸を中心としたセンサシステム150の回転の計算時に、力再平衡信号FRBの測定された振幅からの誤差を相殺することと、に基づいて、センサシステム150を実質的に連続的に較正するように実施することができる。
上述の構造的および機能的特徴を考慮して、本発明のさまざまな態様による方法は、図6を参照すれば、より良好に認識されるであろう。説明を簡単にするために、図6の方法は、連続的に実行するように図示され、および記載されているが、本発明は、図示されている順序によって限定されず、いくつかの態様は、本発明に従って、本願明細書に図示および記載されているのとは異なる順番でおよび他の態様と同時に、または異なる順番でもしくは他の態様と同時に存在することができることを理解すべきであり、および正しく認識すべきである。さらに、図示されている形状構成は、本発明の態様による方法を実施するのにすべて必要なわけではない。
図6は、振動マスジャイロスコープシステム(例えば、振動マスジャイロスコープシステム10)における入力軸を中心とした回転を計算するための方法250の実施例を示す。252において、振動マス(例えば、振動マス16)に結合されている駆動電極シャトル(例えば、駆動電極18)のセットに関連する駆動ピックオフ信号(例えば、ピックオフ信号PO)が監視される。254において、駆動信号(例えば、駆動信号DRV)が駆動電極シャトルのセットに供給されて、振動マスの面内周期的振動運動がもたらされる。256において、振動マスに結合されている感知電極シャトル(例えば、感知電極20)のセットに関連する力再平衡ピックオフ信号(例えば、ピックオフ信号PO)が監視される。258において、入力軸を中心とした振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算するために(例えば、計算された回転の速度ROT)、力再平衡ピックオフ信号に基づいて、力再平衡信号(例えば、力再平衡信号FRB)が感知電極シャトルのセットに供給される。260において、直交位相信号(例えば、直交位相信号QDR)が、振動マスに結合されている直交位相電極シャトル(例えば、直交位相電極22)のセットに供給されて、直交位相効果が実質的に緩和される。
上述してきたことは、本発明の実施例である。当然のことながら、本発明を説明するために、構成要素または方法の考えられる限りのあらゆる組合せについて記載することは不可能であるが、当業者は、本発明のさらに多くの組合せおよび置換が可能であることを認識するであろう。したがって、本発明は、添付クレームの趣旨および範囲内にあるそのようなすべての変更、修正および変形を包含することが意図されている。

Claims (17)

  1. センサシステムとジャイロスコープ制御部とを備える振動マスジャイロスコープシステムであって、
    前記センサシステムは、振動マスおよび複数の電極を備え、前記複数の電極は、前記振動マスに結合されて、前記振動マスの面内運動を容易にするように構成されており、
    前記ジャイロスコープ制御部は、駆動信号、力再平衡信号、および直交位相信号を生成するように構成されており、
    前記駆動信号は、駆動軸に沿った前記振動マスの面内周期的振動運動を、前記駆動信号に応答して生成された前記駆動軸に沿った駆動軸力に応答してもたらすべく、前記複数の電極のうちの第1のセットに供給され、
    前記力再平衡信号は、入力軸を中心とした振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算するべく前記複数の電極のうちの第2のセットに供給され、前記力再平衡信号は、前記駆動軸に直角な第2の軸に沿って力再平衡力を生成するように構成され、
    前記直交位相信号は、前記振動マスに関連する直交位相効果を実質的に緩和するべく、前記駆動軸および前記第2の軸に対して約45°に配置されている第3の軸に沿って直交力を生成するように前記複数の電極のうちの第3のセットに供給される、振動マスジャイロスコープシステム。
  2. 前記振動マスは、実質的に平坦な八角形形状で構成され、前記複数の電極は、それぞれ単一の軸に沿って、前記実質的に平坦な八角形形状の周囲の8つの側部に対して直角なそれぞれの方向に前記振動マスを引っ張るように、前記実質的に平坦な八角形形状の周囲の前記側部のうちの1つにそれぞれ配置されている8つの電極シャトルを備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記直交位相信号は、第1の直交位相信号および第2の直交位相信号を含み、前記複数の電極のうちの前記第3のセットは、
    前記振動マスに対して互いに反対側に配置されて、それぞれが前記第1の直交位相信号を受け取るように構成されている直交位相電極配置の第1のペアと、
    前記振動マスに対して互いに反対側に配置され、かつ、前記直交位相電極配置の第1のペアに対して直角に配置されて、それぞれが前記第2の直交位相信号を受け取るように構成されている直交位相電極配置の第2のペアと
    を備える、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記ジャイロスコープ制御部はさらに、前記振動マスの前記面内運動の周波数に基づいて、前記直交位相効果の大きさを計算するように構成され、さらに、前記直交位相効果の前記大きさに基づく帰還的方法で前記直交位相効果を実質的に緩和するべく前記直交位相信号の振幅を設定するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記直交位相信号は、前記振動マスに関連する前記直交位相効果を実質的に緩和するのに十分な静電力に対応する所定の振幅を有するDC信号である、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記センサシステムは、
    ペアで配置されて、互いに対して実質的に平坦な配置で構成された複数の振動マスと、
    前記複数の振動マスの各々の面内運動を容易にするように構成されて、前記複数の振動マスの各々に結合された複数の電極と
    を備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記ジャイロスコープ制御部は、所与のペアに対して180°だけ位相がずれるようにして前記複数の振動マスの各々の面内周期的振動運動をもたらすべく前記駆動信号を生成するように構成され、前記ジャイロスコープ制御部は、所与のペアに対して、前記複数の振動マスの各々のための力再平衡力を互い違いの反対方向に生成するべく前記力再平衡信号を生成するように構成されている、請求項に記載のシステム。
  8. 前記複数の振動マスは複数の電極シャトルを備え、前記複数の振動マスの各々の前記複数の電極シャトルのうちの少なくとも1つは、ばね湾曲部を介して、残りの振動マスのうちの少なくとも1つの前記複数の電極シャトルのうちの少なくとも1つに結合されている、請求項に記載のシステム。
  9. 前記ジャイロスコープ制御部は、それぞれの駆動軸に沿って前記複数の振動マスの各々に駆動信号を供給して、前記複数の振動マスのそれぞれの面内周期的振動運動をもたらすように、かつ、力再平衡信号を供給して前記複数の振動マスのそれぞれの感知軸に沿って力再平衡力をもたらすように、かつ、前記複数の振動マスの各々に直交位相信号を供給して、前記複数の振動マスのそれぞれの直交位相軸に沿って直交力をもたらすように構成され、前記ジャイロスコープ制御部はさらに、別々の期間の各々において、前記複数の振動マスの各々の前記駆動軸、前記感知軸、および前記直交位相軸のうちの少なくとも2つを周期的に切り替えることに基づいて、前記センサシステムの自己較正処理手順を実施するように構成されている、請求項に記載のシステム。
  10. 振動マスジャイロスコープシステムにおける入力軸を中心とした回転を計算するための方法であって、
    八角形形状の振動マスに結合されている駆動電極シャトルのセットに関連する駆動ピックオフ信号を監視する工程であって、前記駆動電極シャトルのセットは、駆動軸に沿った単軸の周期運動をもたらすように、前記駆動軸に沿って前記振動マスに対して互いに反対側に配置された駆動電極シャトルのペアを備えることと、
    前記駆動電極シャトルのセットに駆動信号を供給して、前記振動マスの面内周期的振動運動をもたらす工程と、
    前記振動マスに結合されている感知電極シャトルのセットに関連する力再平衡ピックオフ信号を監視する工程であって、前記感知電極シャトルのセットは、感知軸に沿った単軸の力再平衡をもたらすように、前記駆動軸に対して直角な前記感知軸に沿って前記振動マスに対して互いに反対側に配置された感知電極シャトルのペアを備えることと、
    前記力再平衡ピックオフ信号に基づいて前記感知電極シャトルのセットに力再平衡信号を供給して、前記入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算する工程と、
    前記振動マスに結合されている直交位相電極シャトルのセットに直交位相信号を供給して、直交位相効果を実質的に緩和する工程であって、前記直交位相電極シャトルのセットは、第1の直交位相軸に沿った単軸の直交力をもたらすように、前記振動マスに対して互いに反対側に配置されて、かつ、前記駆動軸および前記感知軸に対して略45°になっている前記第1の直交位相軸に沿って配置された直交位相電極シャトルのペアを備えること
    を含む方法。
  11. 前記直交位相信号は第1の直交位相信号であり、前記直交位相電極シャトルのペアは、第1の直交位相軸に沿って配置された直交位相電極シャトルの第1のペアであり、前記直交位相信号を供給する工程は、
    前記第1の直交位相信号を、前記直交位相電極シャトルの第1のペアに供給する工程と、
    前記振動マスに対して互いに反対側に配置されて、かつ、前記第1の直交位相軸に対して直角になっている第2の直交位相軸に沿って配置された直交位相電極シャトルの第2のペアに、第2の直交位相信号を供給する工程と
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記振動マスの面内運動の周波数に基づいて、前記直交位相効果の大きさを計算する工程と、
    前記直交位相効果の前記大きさに基づく帰還的方法で前記直交位相効果を実質的に緩和するように、前記直交位相信号の振幅を設定する工程と
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記振動マスは第1の振動マスであり、前記振動マスジャイロスコープシステムは第2の振動マスを備え、前記方法は、
    前記第2の振動マスに結合されている駆動電極シャトルの第2のセットに関連する第2の駆動ピックオフ信号を監視する工程と、
    前記駆動電極シャトルの第2のセットに第2の駆動信号を供給して、前記第2の振動マスの面内周期的振動運動をもたらす工程と、
    前記第2の振動マスに結合されている感知電極シャトルの第2のセットに関連する第2の力再平衡ピックオフ信号を監視する工程と、
    前記第2の力再平衡ピックオフ信号に基づいて、前記感知電極シャトルの第2のセットに第2の力再平衡信号を供給する工程と、
    前記力再平衡ピックオフ信号に基づいて、前記直交位相電極シャトルの第2のセットに結合されている直交位相電極シャトルの第2のセットに第2の直交位相信号を供給して、直交位相効果を実質的に緩和する工程と、
    前記第1および第2の力再平衡ピックオフ信号の少なくとも一方に基づいて、前記入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの前記回転を計算する工程と
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記駆動信号を供給する工程は、第1の方向において駆動軸に沿って、前記第1の振動マスに関連する前記駆動電極シャトルのセットに前記駆動信号を供給することを含み、前記第2の駆動信号を供給する工程は、前記第1および第2の振動マスの面内周期的運動の位相が180°だけずれるように、前記第1の方向と反対の第2の方向において前記駆動軸に沿って、前記第2の振動マスに関連する前記駆動電極シャトルの第2のセットに前記第2の駆動信号を供給することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. センサシステムとジャイロスコープ制御部とを備える振動マスジャイロスコープシステムであって、
    前記センサシステムは、複数の振動マスと、前記複数の振動マスの各々に結合されたそれぞれ複数の電極のセットとを備え、実質的に平坦な振動マスの前記複数のセットの各々は、前記複数の振動マスのそれぞれ1つの面内運動を容易にするように構成されており、
    前記ジャイロスコープ制御部は、駆動信号、力再平衡信号、および直交位相信号を生成するように構成されており、
    前記駆動信号は、駆動軸に沿った前記複数の振動マスのそれぞれの面内周期的振動運動を、前記駆動信号に応答して生成された前記複数の振動マスの各々の前記駆動軸に沿った駆動軸力に応答してもたらすべく、前記電極の複数のセットの各々の電極を駆動するために供給され、
    前記力再平衡信号は、入力軸を中心とした前記振動マスジャイロスコープシステムの回転を計算するべく前記電極の複数のセットの各々の感知電極に供給され、前記力再平衡信号は、前記各駆動軸に直角な前記複数の振動マスの各々の第2の軸に沿って力再平衡力を生成するように構成され、
    前記直交位相信号は、前記複数の振動マスのそれぞれに関連する直交位相効果を実質的に緩和するべく、当該振動マスの前記駆動軸および前記第2の軸に対して約45°に配置されている前記複数の振動マスの各々の第3の軸に沿って直交力を生成するように前記電極の複数のセットの各々の直交位相電極に供給される、振動マスジャイロスコープシステム。

  16. 前記複数の振動マスの各々は、実質的に平坦な八角形形状で構成され、前記電極の複数のセットの各々は、それぞれ単一の軸に沿って、前記実質的に平坦な八角形形状の周囲の8つの側部に対して直角な各方向に前記複数の振動マスのそれぞれ1つを引っ張るように、前記複数の振動マスの各々の前記実質的に平坦な八角形形状の周囲の前記8つの側部のうちの1つにそれぞれ配置されている8つの電極シャトルを備える、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記ジャイロスコープ制御部は、前記複数の振動マスの所与のペアに対して180°だけ位相がずれるようにして前記複数の実質的に平坦な振動マスの各々の面内周期的振動運動をもたらすべく前記駆動信号を生成するように構成され、前記ジャイロスコープ制御部は、所与のペアに対して、前記複数の実質的に平坦な振動マスの各々のための力再平衡力を互い違いの反対方向に生成するべく前記力再平衡信号を生成するように構成されている、請求項15に記載のシステム。
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