JP2016031044A - 蒸気弁 - Google Patents

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Tsutomu Oishi
勉 大石
塩山 勉
Tsutomu Shioyama
勉 塩山
朋男 大藤
Tomoo Ofuji
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Abstract

【課題】弁座と弁体との間を蒸気が通過することで低下した蒸気の温度を回復させることができる蒸気弁を提供する。
【解決手段】実施形態の蒸気加減弁20は、弁ケーシング40と、弁ケーシング40内に収容され、昇降可能な弁棒70によって支持された弁体80と、弁体80と当接する弁座60とを備える。さらに、蒸気加減弁20は、弁座60の下流側に設けられ、下流に行くに伴って通路断面積が増加する通路42と、通路42の内周面に、下流方向に形成された溝部43とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、蒸気弁に関する。
火力発電所や原子力発電所などの蒸気タービン発電設備において、蒸気タービンの上流側には蒸気弁が設置されている。この蒸気弁は、負荷変化に応じた蒸気流量の制御や、緊急時の蒸気供給の遮断などを行う。
高圧タービンの上流に設置される蒸気弁は、主蒸気止め弁と蒸気加減弁とで構成される。上流側に主蒸気止め弁が設けられ、下流側に蒸気加減弁が設けられる。これらの蒸気弁は、直列に配置される。主蒸気止め弁は、非常時等に蒸気タービンに流入する蒸気を瞬時に止める弁である。蒸気加減弁は、蒸気タービンに導入する蒸気の流量を制御する弁である。
このような蒸気弁、特に蒸気加減弁において、騒音、振動などの不適合な事例が知られている。蒸気加減弁は、弁室において弁体を移動させ、弁体と弁座との間の間隙を調整することで、蒸気の流量を制御している。騒音や振動は、この間隙を蒸気が流れる際、弁体の周囲において、流れが乱れたり、不安定になることで発生する。最近では、超臨界圧力プラントなどにおける発電設備の蒸気条件の上昇や、蒸気タービンの単機容量の増加に伴い、上記した騒音や振動は、さらに増加することが考えられる。また、これらの騒音や振動は、蒸気加減弁における蒸気の圧力損失も増加せる。そこで、蒸気加減弁における騒音や振動を改善するための検討がなされている。
図9は、蒸気タービンに使用される従来の蒸気加減弁300の縦断面を模式的に示した図である。この蒸気加減弁300は、騒音や振動を改善するために提案された蒸気弁である。なお、図9には、開弁された状態を示している。
蒸気加減弁300は、側部が主蒸気止め弁(図示しない)と連通する弁ケーシング310を備える。弁ケーシング310内には、弁室311が形成されている。弁ケーシング310の上部には、上蓋312が設けられている。
弁室311の下流側の通路には、中央に開口を有する弁座313が設けられている。この弁座313は、開口の一部にスロート部を有する環状部材で構成されている。そして、スロート部から下流に行くに伴って通路断面積が徐々に増加されている。
弁座313の下流の弁ケーシング310の通路も、弁座313の下流端から連続して通路断面積が徐々に増加している。なお、通路断面積の増加は、所定の断面積となるまで増加する。
弁室311には、弁棒314の一端に連結された弁体315が設けられている。この弁体315は、上方から弁座313に当接する。弁体315の弁座313に当接する先端部は、球形状に形成されている。なお、弁座313の、弁体315との当接部も曲面で形成されている。弁体315の底部には、弁棒314側に窪む凹部である凹陥部316を備えている。凹陥部316の周縁には、エッジ317が形成されている。このエッジ317によって、弁体315の球面に沿って流れる蒸気の流れを剥離させて、弁座313に沿う安定した流れとしている。これにより、騒音や振動の発生を防止している。
特開昭56−109955号公報 特開2006−63957号公報
最近の蒸気タービンにおいては、効率向上が要求されている。そのためには、蒸気タービンそのものの内部効率の向上も重要であるが、蒸気加減弁300における蒸気の圧力損失を抑制することも重要である。蒸気加減弁300における圧力損失は、例えば、前述した騒音や振動の発生を防止することで、抑制することができる。
しかしながら、蒸気加減弁300において弁座313と弁体315との間を蒸気が通過する際、蒸気の温度が低下する。この温度が低下した蒸気が蒸気タービンに導入されることで、蒸気タービンにおける効率が低下する。
本発明が解決しようとする課題は、弁座と弁体との間を蒸気が通過することで低下した蒸気の温度を回復させることができる蒸気弁を提供するものである。
実施形態の蒸気弁は、弁ケーシングと、前記弁ケーシング内に収容され、昇降可能な弁棒によって支持された弁体と、前記弁体と当接する弁座とを備える。さらに、蒸気弁は、前記弁座の下流側に設けられ、下流に行くに伴って通路断面積が増加する拡大通路と、前記拡大通路の内周面に、下流方向に形成された溝部とを備える。
実施の形態の蒸気弁を備える蒸気タービン発電設備の概略を示した系統図である。 実施の形態の蒸気加減弁の縦断面を模式的に示した図である。 実施の形態の蒸気加減弁の縦断面を示した斜視図である。 図2のA−A断面を示す図である。 実施の形態の蒸気加減弁における弁座および弁体の一部を拡大した縦断面を模式的に示した図である。 実施の形態の蒸気加減弁の縦断面において、弁座と弁体との間を通過した蒸気の流れを模式的に示した図である。 管内圧力変動による発熱が確認された配管構成の断面を模式的に示す図である。 管内圧力変動による発熱が確認された配管構成の断面を模式的に示す図である。 蒸気タービンに使用される従来の蒸気加減弁の縦断面を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態の蒸気弁を備える蒸気タービン発電設備の概略を示した系統図である。図1に示すように、蒸気タービン発電設備は、ボイラ11、高圧タービン14、中圧タービン15、低圧タービン16、復水器17を備える。
ボイラ11の過熱器12で発生した蒸気は、主蒸気管18に設けられた、主蒸気止め弁19、蒸気加減弁20を通り、高圧タービン14に導入される。高圧タービン14で膨張仕事をした蒸気は、高圧タービン14から排気される。高圧タービン14から排気された蒸気は、低温再熱管21の逆止弁22を介してボイラ11の再熱器13に導かれる。
再熱器13に導かれた蒸気は、加熱される。そして、加熱された蒸気は、高温再熱管23に設けられた、再熱蒸気止め弁24、インターセプト弁25を通り、中圧タービン15に導入される。中圧タービン15で膨張仕事をした蒸気は、中圧タービン15から排気される。中圧タービン15から排気された蒸気は、クロスオーバ管26を介して低圧タービン16に導入される。
低圧タービン16で膨張仕事をした蒸気は、低圧タービン16から排気され、復水器17に導かれる。蒸気は、復水器17で水に戻される。そして、給水ポンプ27で昇圧され、給水管28を介して再び過熱器12に戻される。
例えば、蒸気タービン発電設備の運用効率を高めるために、図1に示すように、高圧タービンバイパス管29や低圧タービンバイパス管30を備えることがある。この場合、高圧タービン14、中圧タービン15、低圧タービン16の運転状態によらず、ボイラ11を単独で運転できる。
ここで、例えば、高圧タービンバイパス管29は、過熱器12の出口において、主蒸気管18から分岐し、過熱器12の入口において、給水管28に接続されている。高圧タービンバイパス管29は、例えば、高圧タービンバイパス弁31を備える。また、低圧タービンバイパス管30は、再熱器13の出口において、高温再熱管23から分岐し、復水器17の入口側に接続されている。低圧タービンバイパス管30は、例えば、低圧タービンバイパス弁32を備える。
次に、実施の形態の蒸気弁について説明する。
実施の形態の蒸気弁としては、例えば、蒸気加減弁20、インターセプト弁25が例示できるが、ここでは蒸気加減弁20を例示して説明する。なお、インターセプト弁25においても、蒸気加減弁20と同様の作用効果を得ることができる。
図2は、実施の形態の蒸気加減弁20の縦断面を模式的に示した図である。図3は、実施の形態の蒸気加減弁20の縦断面を示した斜視図である。蒸気加減弁20は、側部が主蒸気止め弁(図示しない)と連通する弁ケーシング40を備える。弁ケーシング40内には、図2および図3に示すように、弁室41が形成されている。弁ケーシング40の上部には、上蓋50が設けられている。上蓋50は、弁ケーシング40に、例えば、ボルト51によって締結されている。
弁室311の下流側の通路には、中央に開口61を有し、球形曲面62を有する弁座60が設けられている。この弁座60は、開口61の一部にスロート部を有する環状部材で構成されている。弁座60の開口61からなる通路は、スロート部から下流に行くに伴って通路断面積が徐々に増加するように構成されている。
弁座60の下流の弁ケーシング40の通路42も、弁座60の下流端から連続して通路断面積が徐々に増加している。なお、通路42における通路断面積の増加は、所定の断面積となるまで増加する。この通路42は、拡大通路として機能する。
弁室41には、弁棒70の一端に連結された弁体80が設けられている。弁棒70の他端は、図示しない駆動装置に連結されている。そのため、弁棒70は、例えば、上下方向に昇降可能である。蒸気の流量は、弁棒70を昇降し、弁体80と弁座60との間の間隙を変化させることで調整される。
弁体80は、上方から弁座60に当接する。弁体80の弁座60に当接する先端側面は、球形曲面81で構成されている。弁体80の底部には、弁棒70側に窪む凹部である凹陥部82を備えている。凹陥部82の周縁には、エッジ83が形成されている。このエッジ83によって、弁体80の球形曲面81に沿って流れる蒸気の流れは、剥離し、弁座60に沿う安定した付着流となる。このエッジ83を備えることで、騒音や振動の発生が防止される。
弁座60の下流の弁ケーシング40の通路42の内周面には、下流方向に向かって溝部43が形成されている。溝部43は、例えば、通路42の弁座60側の上流端から通路42の下流端に亘って形成される。なお、溝部43は、例えば、通路42の内周面の少なくとも一部に、下流方向に向かって形成されていればよい。
溝部43は、例えば、図2および図3に示すように、周方向に等間隔に配置された、複数の螺旋状の溝で構成される。ここで、図2に示すように、隣り合う溝部43において、一方の溝部43の上流端43aと、他方の溝部43の下流端43bとが、軸方向に沿う同一線M上にあることが好ましい。具体的には、例えば、一方の溝部43の上流端43aの幅方向の中心と、他方の溝部43の下流端43bの幅方向の中心とが、軸方向に沿う同一線M上にあることが好ましい。溝部43の形状は、溝部43の軸方向に垂直な断面において、例えば、矩形などに構成される。
なお、図2には、便宜上、同一線をMとして破線で示しているが、実際には表示されない線である。また、他方の溝部43の下流端43bは、例えば、上記した同一線Mを超えて、一方の溝部43の下流端側に位置してもよい。
ここで、軸方向とは、弁棒70や弁体80の中心軸の方向、弁座60の中心軸の方向をいう。なお、弁棒70や弁体80の中心軸と、弁座60の中心軸は、同一軸上にある。このように溝部43の上流端43aおよび下流端43bを備えることで、通路42の内周面に沿って軸方向に流れる蒸気の一部は、通路42内で溝部43に流入する。
図4は、図2のA−A断面を示す図である。なお、図4に示す断面において、溝部43の形状は矩形である。図4に示すように、溝部43の深さをL1、溝部43の幅をL2としたとき、次の式(1)の関係を満たすように、溝部43が形成されることが好ましい。
Figure 2016031044
なお、L1/L2の上限は、特に限定されるものではない。
上記式(1)の関係を満たすことで、溝部43内において音響共鳴の影響によって圧力変動が生じ、発熱効果が得られる。そのため、溝部43内を通過した蒸気の温度が上昇する。
ここで、図5は、実施の形態の蒸気加減弁20における弁座60および弁体80の一部を拡大した縦断面を模式的に示した図である。図5に示すように、弁体80の球形曲面81の曲率半径をR(中心O)とし、弁座60の球形曲面62の曲率半径をr(中心O)とし、弁座60のシート径をDoとするとき、次の式(2)および式(3)の関係を満たすことが好ましい。なお、弁座60の球形曲面62は、弁体80の球形曲面81と当接する。弁座60のシート径Doとは、弁体80と接する位置における、弁座60の直径である。
Figure 2016031044
Figure 2016031044
なお、式(3)のrの上限値は、製造および組み立て上の理由から、0.85Do程度である。
上記した式(2)、式(3)を満たすことで、蒸気加減弁20の微小開度から中間開度において、弁座60に沿う安定した蒸気の流れが得られる。なお、例えば、高圧タービン14の定格運転時において、蒸気加減弁20の開度は中間開度となる。
また、弁体80のエッジ直径をDiとし、弁座60の内径をDthとするとき、次の式(4)および式(5)の関係を満たすことが好ましい。なお、弁座60の内径Dthは、球形曲面62の曲率半径rに接する弁座内径であり、例えば、弁座60のスロート部における内径である。
Figure 2016031044
Figure 2016031044
上記した式(4)、式(5)を満たすことで、蒸気加減弁20の微小開度から中間開度において、弁座60に沿う安定した蒸気の流れが得られる。
なお、式(2)および式(3)、または式(4)および式(5)を満たすことで、弁座60に沿う安定した蒸気の流れが得られるが、式(2)〜式(5)を満たすように構成してもよい。
次に、蒸気加減弁20内の蒸気の流れについて、図2および図6を参照して説明する。図6は、実施の形態の蒸気加減弁20の縦断面において、弁座60と弁体80との間を通過した蒸気の流れを模式的に示した図である。なお、図6には、蒸気の流れを矢印で示し、矢印の長さは、速度の大きさを示している。
弁ケーシング40内の弁室41に流入した蒸気は、弁座60と弁体80との間の隙間を流れ、弁座60の開口61からなる通路を流れる。弁座60と弁体80との間を通過する際、弁体80の球形曲面81に沿って流れる蒸気の流れの一部は、エッジ83により剥離する。そして、弁座60と弁体80との間を通過した蒸気の流れは、図6に示すように、 弁座60の内面に沿って流れる安定した付着流となる。
この付着流は、弁座60の開口61を通過後、通路42に流入する。通路42に流入した流れの一部は、溝部43に流入し、溝部43に沿って流れる。この際、溝部43内において、蒸気の流れは、音響共鳴によって圧力変動を生じて発熱する。このように発熱した蒸気は、溝部43の下流端において、通路42の主流を流れる蒸気と混合される。混合された蒸気は、主蒸気管18を通り、高圧タービン14に導かれる。
ここで、蒸気の温度は、例えば、弁座60と弁体80との間の隙間を通過する際、低下する。一方、溝部43を流れる蒸気の温度は上昇する。そして、この温度が上昇した蒸気と、主流を流れる蒸気とが混合する通路42の出口における蒸気の温度は、弁座60と弁体80との間の隙間を通過前の温度に近くまで回復する。
上記したように、実施の形態の蒸気加減弁20によれば、弁座60の下流の弁ケーシング40の通路42に溝部43を備えることで、弁座60と弁体80との間を蒸気が通過することで低下した蒸気の温度を回復させることができる。
(蒸気が溝部43を流れることで発熱ことの説明)
上記したように、弁座60の下流の弁ケーシング40の通路42の溝部43を蒸気が流れることで発熱する。ここでは、蒸気が溝部43を流れることで発熱する理由について説明する。
まず、管内圧力変動による発熱(熱音響効果)について説明する。次に、通路42に溝部43を備えたことによる発熱(熱音響効果)について説明する。
(1)管内圧力変動による発熱(熱音響効果)の説明
ここで、内径がRの円筒の管内圧力変動の周波数をf(Hz)とする。文献1(荒川、川橋、機械学会論文集、62巻598号、B(1996)、p.2238−2245)によれば、管内圧力変動振幅Pを管内平均圧力Pで割って無次元化した式(6)の関係を用いて、管壁近傍の境界層内で圧力変動による熱音響効果で発生する熱流束q(W/m)は、式(7)で求められる。
Figure 2016031044
Figure 2016031044
ここで、Pは無次元圧力振幅、Kは配管形状で決まる定数、γは比熱比、μは粘性係数、aは音速、δは境界層の厚さである。
円筒の内周長は、πRであるので、円筒の単位長さあたりの発熱量Q(W/m)は、式(8)によって求められる。ここで、Rは円筒の内径である。
Figure 2016031044
ここで、角振動数ωを2πfとすると、境界層の厚さδは、式(9)で求められる。
Figure 2016031044
ここで、νは動粘性係数である。
すなわち、管内圧力変動による発熱(熱音響効果)は、式(8)から明らかなように、無次元圧力振幅の2乗に比例している。そのため、管内圧力変動が生じれば、発熱することがわかる。
ここで、図7および図8は、管内圧力変動による発熱が確認された配管構成の断面を模式的に示す図である。図7には、一端に開口部101、他端に閉端部102を有する配管100を示している。図7では、開口部101に、ノズル110からの蒸気の噴流を衝突させる。図8には、母管120と、母管120から分岐され、閉端部122を有する分岐配管121とを備えた配管構成を示している。母管120には、蒸気が矢印の方向に流れている。
発明者らは、図7においては配管100において、図8においては分岐配管121において、蒸気の温度が管内圧力変動によって発熱することを確認している。
(2)通路42に溝部43を備えたことによる発熱(熱音響効果)の説明
ここでは、図4を参照して説明する。図4に示すように、溝部43の深さをL1、溝部43の幅をL2としたとき、溝部43が延設されている方向における単位長さあたりの発熱量Q(W/m)は、前述した式(8)に基づいて、式(10)によって求められる。
Figure 2016031044
式(10)においては、式(8)における円筒の内周長πRを、溝周長(2×L1+L2)に置き換え、溝部43が延設されている方向における単位長さあたりの発熱量Q(W/m)としている。
そして、式(10)から明らかなように、溝部43内の圧力変動による発熱(熱音響効果)は、無次元圧力振幅の2乗に比例している。そのため、溝部43内に圧力変動が生じれば、発熱することがわかる。
なお、上記した発熱効果を確実に得るためには、例えば、前述したように、L1とL2は、式(1)の関係を満たすように設定されることが好ましい。
以上説明した実施形態によれば、弁座と弁体との間を蒸気が通過することで低下した蒸気の温度を回復させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…ボイラ、12…過熱器、13…再熱器、14…高圧タービン、15…中圧タービン、16…低圧タービン、17…復水器、18…主蒸気管、19…主蒸気止め弁、20…蒸気加減弁、21…低温再熱管、22…逆止弁、23…高温再熱管、24…再熱蒸気止め弁、25…インターセプト弁、26…クロスオーバ管、27…給水ポンプ、28…給水管、29…高圧タービンバイパス管、30…低圧タービンバイパス管、31…高圧タービンバイパス弁、32…低圧タービンバイパス弁、40…弁ケーシング、41…弁室、42…通路、43…溝部、43a…上流端、43b…下流端、50…上蓋、51…ボルト、60…弁座、61…開口、62,81…球形曲面、70…弁棒、80…弁体、82…凹陥部、83…エッジ。

Claims (7)

  1. 弁ケーシングと、
    前記弁ケーシング内に収容され、昇降可能な弁棒によって支持された弁体と、
    前記弁体と当接する弁座と、
    前記弁座の下流側に設けられ、下流に行くに伴って通路断面積が増加する拡大通路と、
    前記拡大通路の内周面に、下流方向に形成された溝部と
    を具備することを特徴とする蒸気弁。
  2. 前記溝部が、周方向に等間隔に配置された、複数の螺旋状の溝であることを特徴とする請求項1記載の蒸気弁。
  3. 隣り合う前記溝部において、一方の前記溝部の上流端と、他方の前記溝部の下流端とが、軸方向に沿う同一線上にあることを特徴とする請求項2記載の蒸気弁。
  4. 前記弁体が、前記弁体の底部側に設けられ、縁辺にエッジを有する凹陥部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の蒸気弁。
  5. 前記弁座のシート径をDo、前記弁体の、前記弁座と当接する面における曲率半径をR、前記弁座の、前記弁体と当接する面における曲率半径をrとするとき、
    R=(0.52〜0.6)Doおよびr≧0.6Do
    の関係を満たすことを特徴とする請求項4記載の蒸気弁。
  6. 前記弁体のエッジ直径をDi、前記弁座のシート径をDo、前記弁座の内径をDthとするとき、
    Do>Di≧0.9DoおよびDi>Dth≧0.8Do
    の関係を満たすことを特徴とする請求項4または5記載の蒸気弁。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の蒸気弁を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
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