JP2016031002A - 物干し構造 - Google Patents

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JP2016031002A
JP2016031002A JP2014155236A JP2014155236A JP2016031002A JP 2016031002 A JP2016031002 A JP 2016031002A JP 2014155236 A JP2014155236 A JP 2014155236A JP 2014155236 A JP2014155236 A JP 2014155236A JP 2016031002 A JP2016031002 A JP 2016031002A
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泰史 菅野
Yasushi Sugano
泰史 菅野
亜矢子 伊東
Ayako Ito
亜矢子 伊東
雅至 中川
Masashi Nakagawa
雅至 中川
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Abstract

【課題】屋内の空間を有効に活用することができると共に、下階部から上階部への上昇気流を利用して効率的に洗濯物を乾燥させることができる物干し構造を提供する。【解決手段】下階部2と最上階部6とを接続する階段4の上方に、下階部2から最上階部6へと流通する空気を導入可能な物干し部屋10が形成され、物干し部屋10には、通気性を有する床部20と、物干し部屋10を囲む前壁部12、後壁部14、左壁部16及び右壁部18と、後壁部14に配置され、物干し部屋10と外部の空間とを連通する開口部14aと、開口部14aに配置され、開口部14aを開閉可能なドア22とが設けられる。【選択図】図7

Description

本発明は、屋内に物干し部屋が形成される物干し構造に関する。
従来、屋内に洗濯物を干すための物干し部屋が形成される物干し構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術では、玄関の上方から天窓部まで吹き抜ける吹き抜け空間の、上階の床の高さとほぼ等しい位置に通風採光床が設けられると共に、前記吹き抜け空間の上階部分が壁で囲まれて囲繞空間(物干し部屋)が形成され、前記囲繞空間に物干し棒が設けられている。
特許文献1に記載の技術は、前記玄関の上方に吹き抜け空間が形成される建物において、当該吹き抜け空間を物干しのために有効活用するための技術である。しかしながら、玄関の上方の空間に限らず、屋内の空間を物干しのために有効活用する物干し構造の技術は依然として求められている。
特許第5502423号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、屋内の空間を有効に活用することができる物干し構造を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、下階部と上階部とを接続する階段の上方に、前記下階部から前記上階部へと流通する空気を導入可能な物干し部屋が形成されるものである。
請求項2においては、前記物干し部屋の下方には、通気性を有する床部が設けられるものである。
請求項3においては、前記物干し部屋には、前記物干し部屋を囲む壁部と、前記壁部に配置され、前記物干し部屋と外部の空間とを連通する開口部と、前記開口部に配置され、前記開口部を開閉可能な開閉手段とが設けられるものである。
請求項4においては、前記物干し部屋には、前記物干し部屋を換気する換気手段が設けられるものである。
請求項5においては、前記物干し部屋には、前記物干し部屋から出し入れ可能な、洗濯物を干すための物干し部材が設けられるものである。
請求項6においては、前記物干し部材は、前記洗濯物を保持する物干し具が取り付けられる本体と、前記物干し具が取り付けられた状態の前記本体を、前記物干し部屋から出し入れされる方向に移動可能に支持する支持部材と、を具備するものである。
請求項7においては、前記物干し部材は、前記本体を移動させるための操作部材をさらに具備するものである。
請求項8においては、前記支持部材は、前記本体を支持する支持部と、前記支持部を前記物干し部屋に固定する固定部と、を備え、前記本体は、前記支持部が前記物干し部屋から出し入れされる方向に摺動可能に挿通される摺動溝と、前記摺動溝が前記支持部に対して摺動する際に、前記固定部との干渉を回避する回避溝と、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、屋内の空間を有効に活用することができると共に、下階部から上階部への上昇気流を利用して効率的に洗濯物を乾燥させることができる。
請求項2においては、洗濯物が階段に落ちてしまうことを防止することができる。
請求項3においては、視覚的な不快感を緩和することができる。
請求項4においては、効率的に洗濯物を乾燥させることができる。
請求項5においては、洗濯物を簡単に物干し部屋から出し入れすることができる。
請求項6においては、洗濯物を簡単に物干し部屋から出し入れすることができる。
請求項7においては、物干し部材の本体を物干し部屋から簡単に出し入れすることができる。
請求項8においては、洗濯物を簡単に物干し部屋から出し入れすることができる。
物干し部屋及び回り階段を示した平面図。 物干し部屋を示した図。(a)側面断面図。(b)正面断面図。 物干し部屋を示した拡大側面断面図。 物干し竿及びハンドルを示した図。(a)斜視図。(b)軸部の背面断面図。 支持部材を示した図。(a)斜視図。(b)背面断面図。 洗濯物を干している状態を示した拡大側面断面図。 洗濯物を乾燥させる状態を示した拡大側面断面図。 物干し部屋及び階段を示した平面図。(a)物干し部屋及び直階段を示した図。(b)物干し部屋及びかね折れ階段を示した図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向、及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本実施形態に係る物干し構造が採用された物干し部屋10について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る物干し部屋10は、二階建ての建物の屋内で洗濯物を干すための空間である。物干し部屋10は、二階建ての建物の一階部分である下階部2と二階部分である最上階部6とを接続する階段4の上方に形成される。
本実施形態に係る階段4は、右後部が下階部2と接続されると共に左後部が最上階部6と接続される、上り下りの途中で180°向きを変える回り階段である。階段4の上方の空間は、下階部2の天井及び最上階部6の床部が設けられない、下階部2と最上階部6とが連続した吹き抜け空間となっている。
最上階部6において、階段4は、廊下6aと接続される。最上階部6の廊下6aは、階段4の左後部から右方向に伸びるように形成される。廊下6aの右前部には、板面を前後方向に向けた腰壁6bが設けられる。
本実施形態に係る物干し部屋10は、階段4の右部の上方、すなわち、階段4の下階部2側の上方に形成される。物干し部屋10は、平面視において階段4の後端部から前端部に亘って形成され、長手方向を前後方向に向けた平面視略矩形状に形成される。物干し部屋10は、廊下6aよりも高い位置に配置される。物干し部屋10には、前壁部12、後壁部14、左壁部16及び右壁部18が設けられる。
前壁部12は、壁面を前後方向に向けて物干し部屋10の前部に配置される。本実施形態に係る前壁部12は、物干し部屋10が形成される建物の外壁の前上端部である。
後壁部14は、壁面を前後方向に向けて物干し部屋10の後部に配置される。後壁部14は、最上階部6の腰壁6bの上部に設けられる。後壁部14には、前後方向に貫通する正面視略矩形状の開口部14aが形成される。すなわち、物干し部屋10は、その内部空間が最上階部6において外部の空間と連通され、開口部14aから洗濯物を出し入れ可能な構成となっている。
左壁部16は、壁面を左右方向に向けて物干し部屋10の左部に配置される。左壁部16は、後壁部14の左端部から前壁部12に伸びるような形状に形成される。
右壁部18は、壁面を左右方向に向けて物干し部屋10の右部に配置される。右壁部18は、後壁部14の右端部から前壁部12に伸びるような形状に形成される。本実施形態に係る右壁部18は、物干し部屋10が形成される建物の外壁の右上端部である。
このような前壁部12、後壁部14、左壁部16及び右壁部18によって前後方向及び左右方向を囲まれた物干し部屋10には、床部20、ドア22、換気扇24及び物干し部材30が設けられる。
図2及び図3に示すように、床部20は、板面を上下方向に向けて物干し部屋10の下方に配置される平面視略矩形状の部材である。床部20は、腰壁6bの上端部と同程度の高さに配置される。床部20は、その外縁部が前壁部12、腰壁6b、左壁部16及び右壁部18に固定される。床部20には、複数のスリット孔20aが形成される。
スリット孔20aは、床部20を上下方向に貫通する平面視略矩形状の孔である。スリット孔20aは、床部20の前部及び後部に、前後方向及び左右方向に所定の間隔を空けて複数形成される。
本実施形態に係る床部20は、スリット孔20aが形成されることにより、下階部2から最上階部6へと流通するの空気をスリット孔20aを通して物干し部屋10に導入可能な通気性を有した床部として構成される。このような床部20と天井8とにより、物干し部屋10は、上下方向を囲まれる。
ドア22は、後壁部14の開口部14aに配置される。ドア22は、開口部14aを開閉可能に取り付けられる。
換気扇24は、前壁部12の上端部に設けられる。換気扇24は、動作されることで物干し部屋10の空気を屋外に排出し、物干し部屋10の換気を行うことが可能に構成される。
物干し部材30は、物干し部屋10で洗濯物を干すためのものである。本実施形態に係る物干し部材30は、物干し部屋10の左部に配置される。物干し部材30は、物干し竿40、ハンドル50及び支持部材60を具備する。
物干し竿40は、洗濯物を干すためのハンガーH10及びピンチハンガー等の物干し具が取り付けられるものである(図5(b)参照)。物干し竿40は、長手方向を前後方向に向けて物干し部屋10の上部に配置される。図3及び図4に示すように、物干し竿40は、軸部42及び取付部44を備える。
軸部42は、ハンガーH10のフックH11等が引っ掛けられる部分である(図5(b)参照)。軸部42の外形は、略円柱形状に形成される。軸部42は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。軸部42には、摺動溝42a、スリット42b及び拡径部42cが形成される。
摺動溝42aは、軸部42の軸線方向に沿って、軸部42の前側面から後端部近傍まで形成される穴である。摺動溝42aは、背面視における断面形状が略円形状に形成される。すなわち、軸部42は、前側面が開口すると共に後側面が閉塞する有底略筒状に形成される。
スリット42bは、軸部42の外周面を前端部から後端部に亘って切り欠くことで形成される。スリット42bは、軸部42にハンガーH10のフックH11等を引っ掛けたときに、ハンガーH10のフックH11等と重ならないような部分、本実施形態では軸部42の左下部に形成される(図5(b)参照)。軸部42は、スリット42bによって内部(摺動溝42a)と外部とが連通される。すなわち、軸部42は、背面視における断面形状が略C字状に形成される。
拡径部42cは、軸部42の前端部に形成される。拡径部42cは、後端部から前端部に向かうにつれて直径が徐々に大きくなるような形状に形成される。
摺動溝42a及びスリット42bは、このような拡径部42cにも形成されている。摺動溝42aは、拡径部42cの後端部から前端部に向かうにつれて内径が徐々に大きくなるような形状に形成される。
取付部44は、棒状の部材が側面視略U字状(台形状)に折り曲げられて形成される部材である。取付部44は、軸部42の下部に固定される。取付部44は、前後方向に所定の間隔を空けて軸部42の下端部に複数(本実施形態では四つ)取り付けられる。
ハンドル50は、物干し竿40を前後方向に移動させるための部材である。ハンドル50は、円筒部52及び把持部54を備える。
円筒部52は、物干し竿40の軸部42の後部の直径と略同一の内径を有する円筒状に形成される部分である。円筒部52は、物干し竿40の軸部42の後部に固定される。
把持部54は、上下方向を長手方向に向けた略直方体状に形成される部分である。把持部54は、円筒部52の下端部に固定され、円筒部52から下方向に突出する。
物干し部屋10を利用する居住者等は、このように構成されるハンドル50の把持部54を握って物干し竿40を前後方向に移動させることにより、物干し竿40を物干し部屋10の後部から出し入れする。
図3及び図5に示すように、支持部材60は、物干し竿40を物干し部屋10で支持するための部材である。本実施形態に係る支持部材60は、左壁部16に前後方向に間隔を空けて複数(本実施形態では三つ)固定される。より詳細には、支持部材60は、左壁部16の後部、前後中央部の後方及び前端部近傍に固定される。前後中央部の後方に固定される支持部材60は、後部及び前端部近傍に固定される支持部材60に対して同じ距離だけ離れた位置(中間位置)に配置されるのではなく、前端部近傍に固定される支持部材60よりも後部に固定される支持部材60に近い位置に配置されている。支持部材60は、固定部62及び挿通部64を備える。
固定部62は、左端部が上方向に伸びると共に、前記上方向に伸びた端部が右方向に伸びるような正面視略L字状に形成される部分である。固定部62の左端部は、左壁部16に固定される。固定部62は、支持部材60に支持された物干し竿40の軸部42の左下方に配置される。固定部62には、突出部62aが形成される。
突出部62aは、固定部62の右端部から右上方向に(支持部材60に支持された物干し竿40の軸部42に向けて)突出する部分である。突出部62aは、スリット42bが前後方向に通過可能となる程度に薄い厚みを有し、前記右上方向に伸びた端部がスリット42bを通って物干し竿40の軸部42の内部に配置される。
突出部62a及びスリット42bは、背面視において同じ位相、かつ、物干し竿40が前後方向に移動するときに軸部42に引っ掛けられたハンガーH10のフックH11等と干渉しないような位相に配置される。
挿通部64は、固定部62の突出部62aの右端部に形成される略円錐台状の部分である。挿通部64は、固定部62を介して物干し部屋10に固定され、軸線方向を前後方向に向けて配置される。
本実施形態に係る挿通部64は、前記円錐台の底面(直径が大きい面)が前部に位置するように配置される。すなわち、挿通部64の直径は、後方向から前方向に向けて徐々に大きくなるように形成される。挿通部64の外形は、軸部42の摺動溝42aに挿通可能となるような形状に形成される。より詳細には、挿通部64の外形は、底面の直径が物干し竿40の軸部42の内径よりも小さくなるような形状に形成されている。
このように構成される支持部材60の挿通部64は、固定部62の突出部62aに軸部42のスリット42bの位相が合わせられると共に挿通部64の軸心位置に軸部42の軸心位置が合わせられた軸部42(物干し竿40)に挿通される。このとき、軸部42の摺動溝42aは、挿通部64の外周面に対して摺動する。これによって、支持部材60は、物干し竿40の軸部42を前後方向に移動可能に支持する。
次に、物干し部屋10に洗濯物を干す作業(物干し作業)の手順について説明する。
なお、以下では、居住者が物干し作業を行うものとする。
まず、図3及び図6に示すように、居住者は、最上階部6の廊下6aに移動して、物干し部屋10のドア22を空け、物干し竿40のハンドル50の把持部54を握って物干し竿40を引っ張る。これにより、居住者は、物干し竿40を後方向に移動させ、物干し竿40の一部(例えば、物干し竿40の後端部から前後中途部まで)を物干し部屋10から引き出す。
その後、居住者は、シャツ等の洗濯物を掛けたハンガーH10のフックH11を、物干し竿40の軸部42に引っ掛ける。また、居住者は、物干し竿40に挟んで固定するようなクリップ式のピンチハンガーH20のクリップH21を、物干し竿40の取付部44に挟む。
こうして、居住者は、物干し竿40の前部側(居住者の奥手側)から洗濯物を取り付ける。そして、居住者は、ハンドル50の把持部54を握って物干し竿40を押し、物干し竿40を徐々に前方向に移動させながら、物干し竿40の後部側(居住者の手前側)にも洗濯物を取り付ける。
前述したように、物干し竿40のスリット42b及び支持部材60の突出部62aは、物干し竿40が前後方向に移動するときに、物干し竿40の軸部42に引っ掛けられたハンガーH10のフックH11等と干渉しないような位相に配置されている(図5参照)。
このため、居住者は、物干し竿40の軸部42にハンガーH10を引っ掛けたままで、物干し竿40を移動させることができる。
仮に、クリップ式のピンチハンガーH20のクリップH21を軸部42に挟んだ場合には、物干し竿40の移動時にピンチハンガーH20と支持部材60の突出部62aとが干渉する可能性がある。そこで、居住者は、軸部42の下端部に配置される取付部44にピンチハンガーH20のクリップH21を挟んでいる。
こうして、居住者は、物干し竿40の移動時にピンチハンガーH20が突出部62aに干渉しないようにして、物干し竿40にハンガーH10引っ掛けると共にピンチハンガーH20を挟んだ状態で、物干し竿40を移動できるようにしている。
前述したように、前後中央部の後方に固定される支持部材60は、後部に固定される支持部材60に対して近い位置に配置されている。このため、支持部材60は、物干し竿40の一部が物干し部屋10から引き出された場合でも、後部及び前後中央部の後方に固定される支持部材60の挿通部64、すなわち、複数の挿通部64によって物干し竿40を支持することができる。
従って、支持部材60は、物干し竿40の一部が物干し部屋10からある程度引き出された場合でも、物干し竿40を傾けることなく安定して支持することができる。
図6及び図7に示すように、居住者は、全ての洗濯物を物干し竿40に取り付けた後で、ハンドル50の把持部54を握って物干し竿40を押し、物干し竿40を前方向に移動させて物干し部屋10に物干し竿40を入れる。
物干し竿40の軸部42の摺動溝42aは、このような物干し竿40の前方向への移動時に、前端部近傍に固定される支持部材60の挿通部64に対して摺動する。こうして、前記挿通部64は、摺動溝42aに挿通される。
居住者は、物干し竿40を前方向に移動させた後でドア22を閉め、物干し作業を完了する。
これによれば、居住者は、階段4の上方の空間、すなわち、他の用途に利用不能な屋内のデッドスペースを利用して、洗濯物を干すことができる。これにより、玄関の上方に吹き抜け空間が形成されていない建物等においても、物干しのために屋内の空間を有効に活用することができる。このため、物干し構造においては、床面積のロスを低減することができる。
前述したように、物干し部屋10は、前壁部12、後壁部14(ドア22)、左壁部16及び右壁部18によって前後方向及び左右方向、すなわち、水平方向から囲まれている。また、物干し部屋10は、天井8及び床部20によって上下方向が囲まれている。
このため、物干し構造が採用された物干し部屋10においては、洗濯物を干している状態を外部から見えにくくすることができ、視覚的な不快感を緩和することができる。
ここで、階段4(吹き抜け空間)には、下階部2から最上階部6に向けた暖かい空気の上昇気流が発生する(図7に示す矢印参照)。本実施形態に係る物干し部屋10の下方には、スリット孔20aによって通気性を有する床部20が設けられている。このため、前記上昇気流は、スリット孔20aを通って物干し部屋10に導入されることとなる。
これによれば、物干し構造が採用された物干し部屋10においては、床部20によって洗濯物の階段4への落下を防止しつつ、前記上昇気流を利用して洗濯物を効率的に(短時間で)乾燥させることができる。
また、居住者は、物干し部屋10に洗濯物を干した後で換気扇24を動作させることにより、物干し部屋10から湿った空気を外部に排出することができる。居住者は、湿った空気を外部に排出することによって、階段4に発生した暖かい空気の上昇気流を積極的に物干し部屋10に導入することができる。
これにより、物干し構造が採用された物干し部屋10においては、洗濯物をより効率的に乾燥させることができる。
居住者は、洗濯物が乾燥した後で、ドア22を空け、物干し竿40のハンドル50の把持部54を握り、物干し竿40を後方向に引っ張って物干し竿40の一部を物干し部屋10から引き出す。そして、居住者は、物干し部屋10から洗濯物を取り込む。
本実施形態に係る物干し部屋10には、物干し竿40が支持部材60に移動可能に支持されて、物干し部屋10から物干し竿40を出し入れ可能な物干し部材30が設けられている。
このため、居住者は、左壁部16に物干し竿が固定されている場合等と比較して、物干し部屋10から簡単に(物干し部屋10に入ることなく)洗濯物を出し入れすることができる。
本実施形態に係る物干し部材30は、ハンドル50を備えることで、居住者等が物干し竿40を前後方向に簡単に移動可能な構成としている。これにより、居住者は、物干し部屋10から簡単に(無理のない姿勢で)洗濯物を出し入れすることができる。
本実施形態に係る物干し竿40は、拡径部42cにおいて、摺動溝42aが前方向に向かうにつれて内径が徐々に大きくなるようにしている。また、本実施形態に係る支持部材60は、直径が後方向に向かうにつれて小さくなる略円錐台状に挿通部64を形成している。
これにより、本実施形態に係る物干し部材30は、摺動溝42a(拡径部42c)の前端部に形成される摺動溝42aの内径と挿通部64の後端部の直径との差を大きくしている。これによって、物干し部材30は、物干し竿40と挿通部64との軸心位置がずれている場合でも、挿通部64を摺動溝42aに簡単に挿通することができるようにしている。
また、支持部材60の挿通部64は、拡径部42cに形成される摺動溝42aによって後方向へと滑らかに案内される。
物干し竿40の移動時等において、洗濯物の重み等によって居住者が誤って物干し竿40を傾けてしまった場合、物干し竿40に引っ掛けられたハンガーH10等は、物干し竿40の軸部42の軸線方向に沿って移動することとなる。前記ハンガーH10等の移動は、軸部42の下端部に固定される取付部44によってある程度のところで規制される。
このように、物干し竿40は、取付部44によって、クリップ式のハンガー(ピンチハンガーH20)が掛けられた状態でも支持部材60を移動可能としつつ、傾いた場合においても前端部及び後端部にハンガーH10等が集まってしまうことを防止することができる。
以上のように、本実施形態に係る物干し構造は、下階部2と最上階部6(上階部)とを接続する階段4の上方に、前記下階部2から前記最上階部6へと流通する空気を導入可能な物干し部屋10が形成されるものである。
このように構成することにより、屋内の空間を有効に活用することができると共に、下階部2から最上階部6への上昇気流を利用して効率的に洗濯物を乾燥させることができる。
前記物干し部屋10の下方には、通気性を有する床部20が設けられるものである。
このように構成することにより、洗濯物が階段4に落ちてしまうことを防止することができる。
前記物干し部屋10には、前記物干し部屋10を囲む前壁部12、後壁部14、左壁部16及び右壁部18(壁部)と、前記後壁部14に配置され、前記物干し部屋10の内部空間と外部の空間とを連通する開口部14aと、前記開口部14aに配置され、前記開口部14aを開閉可能開なドア22(開閉手段)とが設けられるものである。
このように構成することにより、視覚的な不快感を緩和することができる。
前記物干し部屋10には、前記物干し部屋10を換気する換気扇24(換気手段)が設けられるものである。
このように構成することにより、効率的に洗濯物を乾燥させることができる。
前記物干し部屋10には、前記物干し部屋10から出し入れ可能な、洗濯物を干すための物干し部材30が設けられるものである。
このように構成することにより、洗濯物を簡単に物干し部屋10から出し入れすることができる。
前記物干し部材30は、洗濯物を保持するハンガーH10(物干し具)が取り付けられる物干し竿40(本体)と、前記ハンガーH10が取り付けられた状態の前記物干し竿40を、前後方向(物干し部屋10から出し入れされる方向)に移動可能に支持する支持部材60と、を具備するものである。
このように構成することにより、洗濯物を簡単に物干し部屋10から出し入れすることができる。
前記物干し部材30は、前記物干し竿40を移動させるためのハンドル50(操作部材)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、物干し部材30の物干し竿40を物干し部屋10から簡単に出し入れすることができる。
前記支持部材60は、前記物干し竿40を支持する挿通部64(支持部)と、前記挿通部64を物干し部屋10に固定する固定部62と、を備え、前記物干し竿40は、前記挿通部64が前後方向に摺動可能に挿通される摺動溝42aと、摺動溝42aが挿通部64に対して摺動する際に、固定部62との干渉を回避するスリット42b(回避溝)を備える。
このように構成することにより、洗濯物を簡単に物干し部屋10から出し入れすることができる。
以上のように、本実施形態に係る最上階部6は、本発明に係る上階部の実施の一形態である。
本実施形態に係る前壁部12、後壁部14、左壁部16及び右壁部18は、本発明に係る壁部の実施の一形態である。
本実施形態に係る後壁部14は、本発明に係る開閉手段が設けられる壁部の実施の一形態である。
本実施形態に係るドア22は、本発明に係る開閉手段の実施の一形態である。
本実施形態に係る換気扇24は、本発明に係る換気手段の実施の一形態である。
本実施形態に係る物干し竿40は、本発明に係る物干し部材の本体の実施の一形態である。
本実施形態に係るハンドル50は、本発明に係る操作部材の実施の一形態である。
本実施形態に係る挿通部64は、本発明に係る支持部材の支持部の実施の一形態である。
本実施形態に係るスリット42bは、本発明に係る本体の回避溝の実施の一形態である。
本実施形態に係るハンガーH10は、本発明に係る物干し具の実施の一形態である。
また、本実施形態における前後方向は、本発明に係る「物干し部屋から出し入れされる方向」に対応する。
なお、物干し部屋10を形成するための階段4は、本実施形態のような回り階段に限定されるものでない。物干し部屋は、例えば、図8(a)に示す物干し部屋110のように上り下りの途中で向きを変えない直階段104の上方に形成されていてもよい。また、物干し部屋は、図8(b)に示す物干し部屋210のように上り下りの途中で90°向きを変えるかね折れ階段204の上方に形成されていてもよい。さらに、物干し部屋は、回りながら上り下りする螺旋階段の上方に形成されていてもよい。
物干し部屋10は、最上階部6と接続される階段4の上方に形成される必要はなく、例えば、三階建て建物の一階及び二階と接続される階段(最上階部と接続されない階段)の上方に形成されていても構わない。すなわち、本発明に係る「上階部」は、建物の最上階部でなくてもよい。
物干し部屋10は、階段4の下階部2側の上方に形成されることが好ましい。これにより、物干し部屋10は、階段4に対してある程度(居住者等が姿勢を変更せずに階段4を利用可能な程度)離れた位置、かつ最上階部6の廊下6aにある程度(居住者が無理のない姿勢で洗濯物を干せる程度に)近い高さに物干し部材30を配置可能となる。
床部20の構成は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、床部20は、通気性を有していればよく、例えば、平面視略円状の孔部が形成される床部であっても構わない。
物干し部屋10は、下階部2から最上階部6への空気が導入可能であればよく、必ずしも下方に床部20が設けられていなくても構わない。
本実施形態においては、物干し部屋10は前壁部12、後壁部14、左壁部16、右壁部18、床部20及び天井8によって前後方向、左右方向及び上下方向を囲まれているものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、前壁部12等のうち少なくとも一部分が開放されていても良い。例えば、後壁部14や左壁部16を設けない構成や、後壁部14や左壁部16の一部に開口部を設けて常に開放した状態としてもよい。
換気扇24は、前壁部12に設けられる必要はなく、例えば、天井8等に設けられていても構わない。また、物干し部屋10には、例えば、換気扇24に替えて、前壁部12に窓が設けられていても構わない。この場合には、窓が換気手段として機能する。
物干し部材30は、洗濯機の上方の空間のような、電化製品や家具によって居住者が出入りしにくい空間や手の届きにくい空間等に設けられていても構わない。
物干し竿40に取り付けられる物干し具は、本実施形態のようなハンガーH10及びクリップ式のピンチハンガーH20に限定されるものでない。物干し具は、例えば、靴下等の洗濯物を取り付けるためのピンチハンガーや物干し竿40に挟んで固定するようなクリップ式のハンガー等であっても構わない。
スリット42bは、支持部材60と干渉しなければ、ハンガーH10のフックH11の一部と重なっても構わない。
支持部材60は、左壁部16に固定される必要はなく、例えば、右壁部18及び天井8等に固定されていても構わない。
支持部材60が設けられる個数は、本実施形態のような三つに限定されるものでなく、例えば、一つであってもよい。この場合、支持部材60は、挿通部64を前後方向に幅広く形成し、物干し竿40を安定して支持するようにすることが望ましい。
ハンガーH10のフックH11等との干渉を回避する必要がない支持部材、すなわち、物干し部屋10の前端部近傍に固定される支持部材60は、突出部62a及び挿通部64が形成されていなくても構わない。このような突出部62a及び挿通部64が形成されていない支持部材60は、例えば、軸部42が引っ掛けられて物干し竿40が落下しないように支持することが可能な正面視略円弧状に形成される。
物干し部屋10には、複数の物干し部材30が設けられていても構わない。この場合、物干し部材30は、例えば、左壁部16及び右壁部18にそれぞれ支持部材60が固定され、二つの物干し竿40が左壁部16及び右壁部18に固定される支持部材60にそれぞれ支持される。
2 下階部
4 階段
6 最上階部(上階部)
10 物干し部屋

Claims (8)

  1. 下階部と上階部とを接続する階段の上方に、前記下階部から前記上階部へと流通する空気を導入可能な物干し部屋が形成される物干し構造。
  2. 前記物干し部屋の下方には、
    通気性を有する床部が設けられる請求項1に記載の物干し構造。
  3. 前記物干し部屋には、
    前記物干し部屋を囲む壁部と、
    前記壁部に配置され、前記物干し部屋と外部の空間とを連通する開口部と、
    前記開口部に配置され、前記開口部を開閉可能な開閉手段とが設けられる請求項1又は請求項2に記載の物干し構造。
  4. 前記物干し部屋には、
    前記物干し部屋を換気する換気手段が設けられる請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の物干し構造。
  5. 前記物干し部屋には、
    前記物干し部屋から出し入れ可能な、洗濯物を干すための物干し部材が設けられる請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の物干し構造。
  6. 前記物干し部材は、
    前記洗濯物を保持する物干し具が取り付けられる本体と、
    前記物干し具が取り付けられた状態の前記本体を、前記物干し部屋から出し入れされる方向に移動可能に支持する支持部材と、
    を具備する請求項5に記載の物干し構造。
  7. 前記物干し部材は、
    前記本体を移動させるための操作部材をさらに具備する請求項6に記載の物干し構造。
  8. 前記支持部材は、
    前記本体を支持する支持部と、
    前記支持部を前記物干し部屋に固定する固定部と、
    を備え、
    前記本体は、
    前記支持部が前記物干し部屋から出し入れされる方向に摺動可能に挿通される摺動溝と、
    前記摺動溝が前記支持部に対して摺動する際に、前記固定部との干渉を回避する回避溝と、
    を備える請求項6又は請求項7に記載の物干し構造。
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CN107458979A (zh) * 2017-10-12 2017-12-12 浙江华尔特机电股份有限公司 一种用于电动晾衣机的绕线装置及电动晾衣机
CN107500168A (zh) * 2017-10-12 2017-12-22 浙江华尔特机电股份有限公司 一种用于电动晾衣机的绕线装置及电动晾衣机
JP2020020115A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 積水ハウス株式会社 物干し構造

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