JP2016030623A - 蓋保持機能付きキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒンジ蓋を有するキャップの見栄えや製造性を向上させる。
【解決手段】内容物を取り出す開口部3が設けられた天板部6と、天板部6の周縁部に垂下して形成された外周壁5と、天板部6にヒンジ10を介して取り付けられ開口部3を開閉するヒンジ蓋9とを備えた蓋保持機構付きキャップであって、天板部6のヒンジ10を境にして開口部3とは反対側に、ヒンジ蓋9を収納できるように窪ませて形成された凹部11と、ヒンジ蓋9の外周縁と凹部11の内周縁との間の少なくとも一部に、ヒンジ蓋9を凹部11内に留めるようヒンジ蓋9を外周側から挟み付けて把持する把持部14とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、蓋をヒンジ止めしたキャップに関し、特にその蓋を開いた状態に安定的に保持するように構成されたキャップに関するものである。
この種の容器蓋が特許文献1に記載されている。その容器蓋は、蓋天板の中央部に設けられた蓋天板を折り曲げ可能とする折り曲げ溝が設けられており、一方の蓋天板の中央に凸部が設けられ、他方の蓋天板の中央に凹部がそれぞれ設けられており、折曲げ溝で折曲げた際に一方の蓋天板の中央の凸部が他方の蓋天板の中央にある凹部に嵌合される。また特許文献2には、上記の容器蓋と同様の蓋が記載されている。具体的には、その蓋には、容器開口部を覆う蓋が折り曲げ線を介して区分される前半体と後半体とからなり、前半体を開状態に保持可能とするために、前半体には固定リブと凸部が設けられ、後半体には固定リブの取付け部と凹部が設けられており、前半体を折り曲げ線を介して上方に折り曲げて、前半体の固定リブと後半体の取付け部を嵌合させ、前半体の凸部と後半体の凹部を相互に嵌合させる。
特開2001−278300号公報 特開2002−68240号公報
特許文献1に記載されている蓋天板では、蓋天板の上面から凸部を突出させる必要があり、特許文献2に記載されている蓋も、蓋の上面からリブと凸部を突出させる必要がある。このため、蓋により開口部を閉じている場合において、見栄えが悪くなる可能性があった。また、輸送中などに、凸部やリブが他の物体に衝突したり、引っかかるなどして、破損するなどの問題があった。さらに、蓋の外表面に突起を設けることになるので、金型の構造が複雑になり、また、成型欠陥が生じやすいなど製造性に劣る問題があった。
この発明は、開いた蓋を安定的に保持でき、しかも製造性に優れた、ヒンジ止めした蓋を備えるキャップを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、内容物を取り出す開口部が設けられた天板部と、前記天板部の周縁部に垂下して形成された外周壁と、前記天板部にヒンジを介して取り付けられ前記開口部を開閉するヒンジ蓋とを備えた蓋保持機構付きキャップにおいて、前記天板部の前記ヒンジを境にして前記開口部とは反対側に、前記ヒンジ蓋を収納できるように窪ませて形成された凹部と、前記ヒンジ蓋の外周縁と前記凹部の内周縁との間の少なくとも一部に、前記ヒンジ蓋を前記凹部内に留めるよう前記ヒンジ蓋を外周側から挟み付けて把持する把持部とを有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記ヒンジ蓋は、前記ヒンジ蓋の外周部から突出した指掛け部を備え、前記ヒンジ蓋を前記凹部内に収納した状態では、前記指掛け部が前記外周壁から外側に突出するように構成されている
ことを特徴とする蓋保持機構付きキャップである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記外周壁は、前記天板部から前記外周壁の円筒状の外周面に至るように斜めに形成された切り欠き部を含み、前記指掛け部は、前記切り欠き部上に突出するように構成されていることを特徴とする蓋保持機構付きキャップである。
この発明によれば、天板部に、ヒンジ蓋の形状に対応した凹部を設け、ヒンジ蓋を凹部に収納することができ、凹部の周縁に設けられた把持部によりヒンジ蓋を押圧することにより、蓋保持機構付きキャップを倒立させた場合でも、ヒンジ蓋が凹部から外れず凹部内に留め置かれる。このため、天板部の上面に突起部等を設ける必要はなく、開口部を開いた状態に維持することが可能となる。また、天板部の一部を窪ませるだけでよいから、製造が容易になり、低廉化を図ることができる。
さらに、ヒンジ蓋により開口部が閉じた状態又は、ヒンジ蓋が凹部に収納された状態では、ヒンジ蓋に設けられた指掛け部がヒンジ蓋の外周部から突出するため、ヒンジ蓋により開口部を開閉させる際、指掛け部を押してヒンジ蓋を凹部側又は開口部側へ回動することができるので、ヒンジ蓋により開口部を容易に開閉することができる。
この発明の一実施例を示す断面図である。 この発明の一実施例を、開口部が閉じた状態で示す斜視図である。 この発明の一実施例を、開口部が閉じた状態で示す上面図である。 この発明の一実施例を、開口部が開いた状態で示す斜視図である。 この発明の一実施例を、開口部が開いた状態で示す上面図である。 この発明の一実施例を、開口部が開き、かつ指掛け部がヒンジ蓋の外周部から突出している状態で示す斜視図である。 この発明の一実施例を、開口部が開き、かつ指掛け部がヒンジ蓋の外周部から突出している状態で示す上面図である。 この発明の一実施例を、開口部が開いた状態で、かつ切欠き部を有することを示す斜視図である。 この発明の一実施例を、開口部が開いた状態で、切欠き部を有することを示す上面図である。
以下、本発明にかかるキャップの実施の一形態を図面を参照して説明する。図1は、キャップ1を示す断面図で、キャップ1が、容器本体2の上部に形成された開口部3のねじ部4に螺着されている。
容器本体2は、有底筒状の容器で、上部の開口端3から投入された図示しない内容物を内部に収納している。この容器本体2の開口端3にキャップ1を取り付けると内容物取出容器が構成され、内容物取出容器を倒立させると内容物を取り出すことができる。
キャップ1は、外周壁5と、天板部6とから構成されている。外周壁5は、キャップ1の外周壁を形成する円筒体であって、下端部内周面に、開口端3のネジ部4と螺合する雌ネジ7が形成されている。天板部6は、板厚方向に貫通された開口部8と、開口部8を開閉するヒンジ蓋9と、キャップ1およびヒンジ蓋9を回動自在に接続させるヒンジ10と、ヒンジ蓋9の形状に対応した凹部状で、開状態のヒンジ蓋9を保持する凹部11とを有している。
ヒンジ蓋9は、半円状の板で、図2および図3に示すように開口部8を閉じた状態では、外表面は平面となっている。また、図4および図5に示すように開口部8が開いた状態では、ヒンジ蓋9は凹部11に収納できる。なお、開口部8がヒンジ蓋9により閉じられた状態では、ヒンジ蓋9の裏面に形成された嵌合部13を開口部8の外周面に嵌合させている。
凹部11は、図1ないし図3に示すように、天板部6において、ヒンジ10を境にして開口部8と反対方向に設けられた半円状の凹部であり、開口部8が開いた状態において、図4および図5に示すようにヒンジ蓋9を収納することができる。
ヒンジ蓋9は上記の凹部11に嵌め込んだ状態では、凹部11によって保持されるようになっている。例えば指掛け部12を含むヒンジ蓋9全体の外周の寸法が凹部11の内周の寸法に対して、いわゆる止まり嵌めとなる程度に大きく設定され、ヒンジ蓋9を凹部11に押し込むことによりヒンジ蓋9が凹部11の内部に保持される。このような構成の場合、凹部11の内周縁が把持部14を形成している。また、把持部14は凹部11の内周側に突出した部分として形成することもできる。その例を図2ないし図9に示してあり、凹部11の周縁には間隔をあけて把持部14が複数設けられている。把持部14は、凹部の中心に向かい凸形状となっている。ヒンジ蓋9を凹部11に収納させる際に、ヒンジ蓋9が把持部14を弾性変形させて凹部11に収納されかつ保持される。そして、ヒンジ蓋9が凹部11に収納されている状態では、把持部14がヒンジ蓋9を弾性力で掴んだ状態になっている。このため、キャップ1を倒立させたとしても、ヒンジ蓋9は凹部11から外れず、凹部11内に留めおかれる。なお、把持部14は、凹部11の内周縁のうちの上側の部分に設けられていてもよい。この場合、ヒンジ蓋9が凹部11に収納されている際は、ヒンジ蓋9の上側に把持部14が配置されるようになる。このため、キャップ1を倒立させたとしても、把持部14がストッパーとして機能して、ヒンジ蓋9が凹部11内から外れず、凹部11内に留めおかれる。なお、凸状の把持部14は、指掛け部12に係合するように構成してもよい。
ヒンジ蓋9の外周端部には指掛け部12を有する。図2および図3に示す実施例では、ヒンジ蓋9が開口部8を閉じている状態でかつ嵌合部13が開口部8の外周面と嵌合している状態で、指掛け部12は外周壁5から外周側に向けて突出している。図6および図7に示す実施例では、開口部8が開いた状態でかつヒンジ蓋9が凹部11に収納されている状態で、指掛け部12は外周壁5から外周側に向けて突出している。
ヒンジ蓋9が開口部8を閉じている状態から開口部8を開く場合には、指掛け部12を押して、ヒンジ10を支点としてヒンジ蓋9を開口部8に対して約180度回動させる。そして、ヒンジ蓋9が把持部14を押圧し、把持部14を弾性変形させて、ヒンジ蓋9を凹部11に収納させる。ヒンジ蓋9が凹部11に収納されている際に、把持部14がヒンジ蓋9を押圧していることにより、キャップ1を倒立させてもヒンジ蓋9が凹部11から外れず、凹部11内に留めおかれる。したがって、ヒンジ蓋9が凹部11に収納されることと把持部14によりヒンジ蓋9が凹部11から外れず、凹部11内に留めおかれることとにより、ヒンジ蓋9の外表面に凸部やそれに対応する凹部を天板部6に設ける必要はないため、製造が容易となる。
ヒンジ蓋9が凹部11に収納されている状態からヒンジ蓋9により開口部8を閉じる場合には、指掛け部12を押して、把持部14を弾性変形させてヒンジ蓋9を凹部11から取り出し、ヒンジ10を支点として凹部11に対して約180度回転させて開口部8に嵌合部13を嵌合させることができる。図6および図7に示す実施例では、指掛け部12が外周壁5から突出しているため、ヒンジ蓋9を凹部11から取り出す際に、外周壁5の外周側から指掛け部を押すことが可能となり、把持部14がヒンジ蓋9を押圧していても、容易にヒンジ蓋9を凹部11から取り出すことができる。
次に、他の構成について図8および図9を参照して説明すると、キャップ本体1は、外表面のうち、天面を形成する円形状の天板部6と、外周側側面を形成する円筒状の外周壁5と、天板部6から外周壁5の円筒状の外周面に至るように斜めに形成された切り欠き部15とを備えている。ヒンジ蓋9が凹部11に収納されている状態では、指掛け部12が切欠き部15から外周側に向けて突出する。したがって、開口部8をヒンジ蓋9によって閉める場合には、指掛け部12を上に押して、ヒンジ蓋9をヒンジ10を支点として、把持部14を弾性変形させて、ヒンジ蓋9を凹部11から容易に取り出すことができる。
1…キャップ本体、 2…容器本体、 3…開口端、 5…外周壁、 6…天板部、 7…雌ネジ部、 8…開口部、 9…ヒンジ蓋、 10…ヒンジ、 11…凹部、 1…指掛け部、 13…嵌合部、 14…把持部、 15…切欠き部。

Claims (3)

  1. 内容物を取り出す開口部が設けられた天板部と、前記天板部の周縁部に垂下して形成された外周壁と、前記天板部にヒンジを介して取り付けられ前記開口部を開閉するヒンジ蓋とを備えた蓋保持機構付きキャップにおいて、
    前記天板部の前記ヒンジを境にして前記開口部とは反対側に、前記ヒンジ蓋を収納できるように窪ませて形成された凹部と、
    前記ヒンジ蓋の外周縁と前記凹部の内周縁との間の少なくとも一部に、前記ヒンジ蓋を前記凹部内に留めるよう前記ヒンジ蓋を外周側から挟み付けて把持する把持部と
    を有することを特徴とする蓋保持機構付きキャップ。
  2. 前記ヒンジ蓋は、前記ヒンジ蓋の外周部から突出した指掛け部を備え、
    前記ヒンジ蓋を前記凹部内に収納した状態では、前記指掛け部が前記外周壁から外側に突出するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋保持機能付きキャップ。
  3. 前記外周壁は、前記天板部から前記外周壁の円筒状の外周面に至るように斜めに形成された切り欠き部を含み、
    前記指掛け部は、前記切り欠き部上に突出するように構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の蓋保持機能付きキャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56100370U (ja) * 1979-12-27 1981-08-07
JPS62182245U (ja) * 1986-05-13 1987-11-19
JPH04124952U (ja) * 1991-04-30 1992-11-13 東洋製罐株式会社 ヒンジキヤツプ

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