JP2016030526A - インホイールモータの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によって冷却能力を向上したインホイールモータの冷却構造を提供する。【解決手段】ステータ10及びロータ20を車輪に隣接して配置されるハウジング100に収容するとともにロータに固定された出力軸30に車輪が取り付けられるハブ210を接続して構成されたインホイールモータ1の冷却構造を、ハブに取り付けられ内径側から外径側へ連通する空気流路221aが形成された通風式ブレーキディスク220と、ハウジングの車幅方向外側の端面と通風式ブレーキディスクとの間の空間部から空気を吸入して空気流路の内径側の端部へ導入する導風手段230とを備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車等の電動車両の車輪に隣接して設けられるインホイールモータの冷却構造に関し、特に簡単な構成によって冷却能力を向上したものに関する。
電動モータを走行用動力源とする電動車両の場合、内蔵される永久磁石やデバイスの劣化,故障等を防止して性能を維持するため、適切な冷却を行うことが重要である。
電動車両の駆動用モータ等の冷却に関する従来技術として、例えば特許文献1には、ヒートパイプを用いてモータ潤滑用のオイルを冷却することが記載されている。
また、特許文献2には、インホイールモータへ送風する冷却ファンをブレーキディスクに設けることが記載されている。
また、特許文献3には、インホイールモータの内部を冷却する冷却風流路からの排気を、通風式ブレーキディスクロータの内径側へ向けて排出することが記載されている。
特開2010−148272号公報 特開2006− 57732号公報 特開2005−168120号公報
電動車両の走行用モータが、車輪に隣接してホイールハウス内に配置されるインホイールモータである場合には、モータ自体の発熱に加えて、制動時における摩擦ブレーキからの受熱によって、モータの温度が上昇しやすい。
このようなインホイールモータの場合には、車輪を収容するホイールハウス内の限られた空間内に全ての構成部品を配置する必要があり、また、バネ下重量の軽減も要求されることから、インホイールモータの外部にラジエータやクーラ等の冷却装置を配置することが困難である。
従来、インホイールモータの筐体(ハウジング)に冷却フィンなどを形成し、放熱面積を増加させることが提案されているが、インホイールモータのハウジングは車輪からの入力が負荷されるため強度が重要であることから、必然的にその外壁は肉厚となり、十分な冷却性能の確保は困難であった。
また、冷媒を通流させる冷却装置を設けることも考えられるが、冷媒の搬送経路の設定自由度が低いうえ、スペースにも余裕がないことから、冷却装置の複雑化、圧力損失の増加による搬送装置の大型化、部品の加工コスト等が問題となる。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、簡単な構成によって冷却能力を向上したインホイールモータの冷却構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、ステータ及びロータを車輪に隣接して配置されるハウジングに収容するとともに前記ロータに固定された出力軸に前記車輪が取り付けられるハブを接続して構成されたインホイールモータの冷却構造であって、前記ハブに取り付けられ内径側から外径側へ連通する空気流路が形成された通風式ブレーキディスクと、前記ハウジングの車幅方向外側の端面と前記通風式ブレーキディスクとの間の空間部から空気を吸入して前記空気流路の内径側の端部へ導入する導風手段とを備えることを特徴とするインホイールモータの冷却構造である。
これによれば、車両の走行時(車輪の回転時)に、導風手段がハウジングと通風式ブレーキディスクとの間の空間部から空気を吸入することによって、ハウジングのブレーキディスク側のほぼ全面に沿って外径側から内径側へ流れる冷却風を形成することができ、冷却のために専用の動力等を用いることなく効果的にインホイールモータを冷却することができる。
また、ブレーキディスクによって加熱された空気がハウジング側へ流れることを防止できるため、ブレーキディスクからインホイールモータへの受熱量も低減することができ、インホイールモータの温度をいっそう低下させることができる。
なお、導風手段によって吸入された空気は、導風手段の出側と大気圧との圧力差、及び、通風式ブレーキディスクの回転による遠心力によって、通風式ブレーキディスクの内部を搬送されて外部へ排気される。
請求項2に係る発明は、前記導風手段は、前記ハブに固定され車両前進時における回転方向前方側に向けて前記空間部側へ開口したエアスクープを周方向に複数分布させた円盤状の導風板を有することを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータの冷却構造である。
これによれば、簡単な構成によって上述した効果を確実に得ることができる。
このような導風板は、例えば、板金のプレス加工によって容易、安価かつ軽量に制作することが可能である。
請求項3に係る発明は、前記ハウジングは、内部に冷媒が封入されるとともに、一方の端部が前記ハウジングにおける潤滑油が貯留される領域に沿って延在し、他方の端部が前記ハウジングの車幅方向外側の端面に沿って延在する冷媒流路を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインホイールモータの冷却構造である。
これによれば、インホイールモータ各部の熱によって高温となったオイルの熱を、ハウジングの車幅方向外側の端面側へ運び、導風手段によって形成される冷却風で効果的に冷却することができる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成によって冷却能力を向上したインホイールモータの冷却構造を提供することができる。
本発明を適用したインホイールモータの冷却構造の実施例1におけるインホイールモータ周辺部の断面図である。 実施例1におけるインホイールモータ周辺部の断面斜視図である。 図1のIII−III部矢視図である。 実施例1におけるハブ及び整流板をインホイールモータ側から見た外観斜視図である。 実施例1のインホイールモータの冷却構造における整流板周辺部の拡大断面斜視図である。 本発明を適用したインホイールモータの冷却構造の実施例2におけるインホイールモータの断面斜視図である。
以下、本発明を適用したインホイールモータの冷却構造の実施例1について説明する。
図1は、実施例1におけるインホイールモータ周辺部の断面図であって、回転中心軸を含みかつ鉛直方向に沿った平面で切って見た図である。
図2は、インホイールモータ周辺部の断面斜視図である。
図3は、図1のIII−III部矢視図である。
図4は、実施例1におけるハブ及び整流板をインホイールモータ側から見た外観斜視図である。
実施例1におけるインホイールモータ1は、例えば電気自動車やエンジン電気ハイブリッド自動車等の電動車両の車輪に隣接して配置された駆動用モータであって、少なくとも一部が、タイヤのビード部が取り付けられるリムの内径側に収容されるものである。
インホイールモータ1は、例えば、永久磁石(PM)型の三相交流誘導モータであって、車両の走行用動力源(駆動力発生源)として用いられるとともに、制動時には回生発電機としても機能するものである。
インホイールモータ1は、ステータ10、ロータ20、出力軸30、ハウジング100等を有して構成されている。
ステータ10は、磁性体からなるコアの周囲に、コイル巻線を巻き回したコイルを有して構成されている。
ステータ10は円環状に形成され、コイルは、例えばU相、V相、W相に分けられて周方向に配列されている。
各相のコイル巻線には図示しないインバータから供給される交流電力が通電され、ステータ10の周囲に回転磁界を形成する。
ロータ20は、円盤状に形成された磁性鉄板の内部に、複数の永久磁石を埋設して形成されている。
ロータ20は、ステータ10に対して、所定の回転中心軸回りに回転可能に支持されている。
ロータ20は、ステータ10の内部に挿入され、コイルが発生する磁界によって回転駆動される。
出力軸30は、ロータ20の回転出力をハブ210に伝達する回転軸である。
出力軸30は、中間部分の外周面部にロータ20が固定されるとともに、ハウジング100に対して中心軸回りに回転可能なよう図示しない軸受によって保持されている。
出力軸30の車幅方向外側(車輪側)の端部は、ハウジング100から突出して設けられ、ハブ210が締結されている。
ハウジング100は、ステータ10、ロータ20等が収容されるインホイールモータ1のケース(筐体)である。
ハウジング100は、本体部110、内側カバー部120、外側カバー部130等を有して構成されている。
本体部110、内側カバー部120、外側カバー部130は、例えば、アルミニウム系合金等の金属を鋳造後、必用な箇所に所定の機械加工を施して形成されている。
本体部110は、車軸と実質的に平行に配置された略円筒状に形成され、内周面部にはステータ10が固定されている。
内側カバー部120は、本体部110の車幅方向内側(車両中央側)の開口を閉塞する蓋状の部材である。
内側カバー部120には、インホイールモータ1の各部に潤滑油を供給する油路121、及び、ハウジング100内部における下部(オイルパン部P)に貯留される潤滑油を吸い上げて油路121に供給するオイルポンプ122等が設けられている。
外側カバー部130は、本体部110の車幅方向外側(ハブ210側)の開口を閉塞する蓋状の部材である。
外側カバー部130の中央部には、出力軸30が貫通する開口131が形成されている。
ハウジング100の下部には、下方に突出して形成され潤滑油が貯留されるオイルパン部Pが形成されている。
図1等に破線で図示するオイルレベルL以下の領域には、インホイールモータ1の各部を潤滑及び冷却する潤滑油が貯留されている。
ハウジング100は、さらに、ヒートパイプ140を備えている。
ヒートパイプ140は、内部に冷媒が封入され密封された円管状の部材である。
冷媒は、ヒートパイプ140の内部を対流し循環することによって潤滑油の熱をハウジング100の内部から外側カバー部130の外表面側へ伝送するものである。
ヒートパイプ140は、オイル内挿入部141、被冷却部142を一体に形成して構成されている。
オイル内挿入部141は、外側カバー部130の下端部近傍に設けられた開口から、インホイールモータ1の回転軸方向にほぼ沿って挿入されたストレートな部分である。
オイル内挿入部141は、ハウジング100の内部に配置された実質的に全部が、オイルレベルL以下の領域に設けられ、潤滑油中に配置されている。
オイル内挿入部141は、外側カバー部130側の端部を、外側カバー部130の開口に圧入される円筒状のブラケット141aによって保持されている。
オイル内挿入部141は、ブラケット141aの内径側に圧入され、ブラケット141aの外周面は、外側カバー部130に形成された開口に圧入されている。
ブラケット141aのブレーキディスク220側の端部には、外径側に張り出したフランジ部が形成されている。
また、ブラケット141aの内周面部には、オイル内挿入部141との間で潤滑油をシールする図示しないオイルシールが設けられている。
被冷却部142は、オイル内挿入部141の外側カバー部130側の端部と連続して形成されるとともに、外側カバー部130の外表面(ブレーキディスク220側の面部)に沿って配置されている。
図3に示すように、被冷却部142は、外側カバー部130の外表面に形成された溝部に沿って上方へ延在し、主要部分はインホイールモータ1の中心軸と実質的に同心となる円弧状に配置されている。
特に、実施例1のように複数の(例えば実施例1においては4本)ヒートパイプ140が配置される場合には、この円弧状の部分は同心円状に配置される。
被冷却部142の上端部142は、出力軸30よりも上方側の領域まで到達している。
出力軸30には、ハブ210が締結されている。
ハブ210には、ブレーキディスク220、整流板230が締結されている。
ハブ210は、図示しない車輪のリム中央部(ディスク部)がハブボルト及びホイルナットによって締結される部材である。
ハブ210は、例えば鋼により一体に形成された円盤部211、円筒部212等を有して構成されている。
円盤部211は、出力軸30と実質的に同心に形成されている。
円盤部211の中央部には、出力軸30の端部が挿入され、ナットNによって締結される開口211aが形成されている。
円筒部212は、出力軸30と同心の円筒状に形成され、円盤部211の中央部(開口211aの周縁部)から、ハウジング100の内部側へ突き出して形成されている。
円筒部212の内径側には、出力軸30のハブ210側の端部が挿入され固定される。
円盤部211のハウジング100側の面部には、突条213が形成されている。
突条213は、円盤部211のハウジング100側の面部から突出して形成され、円盤部211の径方向に沿って延在している。
突条213は、円盤部211の周方向に例えば5本が等間隔かつ放射状に配列されている。
突条213は、整流板230を取り付ける基部となる部分である。
ブレーキディスク220は、図示しないブレーキキャリパと協働して車両の液圧式サービスブレーキを構成するものである。
ブレーキディスク220は、被挟持部221、締結部222等を例えば鋳鉄によって一体に形成したものである。
ブレーキディスク220は、被挟持部221の内部に、内径側から外径側へ連通する空気流路221aが形成された、通風式(ベンチレーテッド)ディスクロータである。
被挟持部221は、ブレーキキャリパに備えられたブレーキパッドによって挟持され摩擦力を発生させることによって、運動エネルギを熱エネルギに変換し、制動力を発生させるものである。
被挟持部221は、中央部に開口が設けられた円盤状に形成されている。
被挟持部221の中央部開口には、ハブ210の円盤部211が挿入されている。
被挟持部221の軸方向における中間部には、被挟持部221の内周縁部から外周縁部にかけて延在する空気流路221aが形成されている。
空気流路221aは、被挟持部221の内部を径方向にほぼ沿って貫通して形成され、周方向に分布して放射状に複数配置されている。
締結部222は、被挟持部221の中央部に設けられ、ボルトBによってハブ210の円盤部211に締結される部分である。
締結部222は、被挟持部221に対して、車幅方向外側に段状にオフセットして配置され、その結果ブレーキディスク220は、締結部222の周囲に被挟持部221が鍔状に張り出したハット状に形成されている。
整流板230は、図4に示すように、ハブ210の円盤部211のハウジング100側に取り付けられる円盤状の部材である。
整流板230は、例えば、ビス等の機械的締結手段や、圧入、溶接等によって、ハブ210に固定され、車輪の回転に応じてハブ210及びブレーキディスク220とともに回転する。
整流板230は円盤部211と軸方向に所定の間隔を隔てて配置され、これらの間には冷却風が通過可能な空間部が形成される。
整流板230は、例えば鋼板等の板金部材をプレス加工して一体に形成されている。
整流板230は、エアスクープ231、突条係合部232等を有する。
エアスクープ231は、整流板230が回転した際に、整流板230のハウジング100側の空気を取り込んで、整流板230とハブ210の円盤部211との間の空間部に導入するものである。
この空間部は、回転軸方向における位置が、ブレーキディスク220の空気流路221aと実質的に重複するように配置されている。
エアスクープ231は、例えば、整流板230の一部をプレス加工によって切起すことによって、車両の前進時における整流板230の回転方向前方側に開口して形成されている。エアスクープ231は、整流板230の周方向に分散して例えば5か所に設けられている。
突条係合部232は、ハブ210の突条213の先端部が嵌め込まれることによって、整流板230の位置決めを行う部分である。
突条係合部232は、整流板230の一部を、ハウジング100側が凸となるようにブリスター状に張り出させて構成されている。
突条係合部232は、突条213の形状、配置に適合するように、整流板230の周上例えば5か所に放射状に配置されている。
整流板230の周回りにおいて、エアスクープ231及び突条係合部232は交互に配置されている。
以下、上述した実施例1の効果について説明する。
図5は、実施例1のインホイールモータの冷却構造における整流板230周辺部の拡大断面斜視図である。
図5において、車両の走行時(車輪の前転時)に発生する気流(冷却風W)を矢印によって図示する。
車両の走行時には、整流板230が、図5における反時計回りに回転することによって、エアスクープ231は、ブレーキディスク220の被挟持面221とハウジング100の外側カバー部130との間の空間部内の空気を取り込み、整流板230とハブ210の円盤部211との間の空間部内に吸入する。
このような空気の取り込みは、整流板230が回転することによってその全周から行われるため、外側カバー部130の表面に沿って外径側から内径側に流れる冷却風Wが、実質的に全周にわたって発生する。
この冷却風Wは、直接外側カバー部130を冷却するとともに、ヒートパイプ140の被冷却部142を冷却することによって、ヒートパイプ140内の冷媒温度を下げ、これによりハウジング100内のオイルパン部Pに貯留された潤滑油を冷却する。
整流板230と円盤部211との間に取り込まれた空気は、この領域での圧力と大気圧との差圧、及び、ブレーキディスク220の回転による遠心力によって、空気流路221a内に導入され、その内部を通ってブレーキディスク220の外径側へ排気される。
以上説明したように、実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)車両の走行時(車輪の回転時)に、整流板230がハウジング100とブレーキディスク220との間の空間部から空気を吸入することによって、ハウジング100のブレーキディスク220側のほぼ全面に沿って流れる冷却風Wを形成することができ、冷却のために専用の動力等を用いることなく効果的にインホイールモータ1を冷却することができる。
また、ブレーキディスク220からインホイールモータ1への受熱量も低減することができ、インホイールモータ1の温度をいっそう低下させることができる。
(2)板金をプレス加工してエアスクープ231を形成した整流板230を用いることにより、簡単な構成によって上述した効果を確実に得ることができる。
(3)ヒートパイプ140を設けることによって、インホイールモータ1各部の熱によって高温となった潤滑油の熱を、ハウジング100の外側カバー部130側へ運び、整流板230によって形成される冷却風Wで効果的に冷却することができる。
次に、本発明を適用したインホイールモータの冷却構造の実施例2について説明する。
以下説明する各実施例において、従前の実施例と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図6は、実施例2のインホイールモータの部分断面斜視図である。
実施例2のインホイールモータ1においては、実施例1におけるヒートパイプ140に代えて、ハウジング100の本体部110における下面部の内部、及び、外側カバー部130の内部に、冷却用の油路151、152をそれぞれ形成したことを特徴とする。
油路151は、インホイールモータ1の回転軸方向にほぼ沿って配置され、外側カバー部130側の端部は開口している。
油路152は、油路151と連通して形成され、外側カバー部130のブレーキディスク220と対向する面部に沿って延在している。
油路151,152は、ヒートパイプ140と同様の冷媒が封入された後に図示しないプラグによって密封される。
以上説明した実施例2によれば、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、部品点数の低減を図ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)インホイールモータ及びその周辺部品の形状、構造、材質、製法、数量、配置等は、上述した実施例の構成に限らず、適宜変更することが可能である。
(2)実施例においては、ヒートパイプの一方の端部をハウジングの車輪側の端面側に配置しているが、反車輪側(図1における右側)の端面側にも配置してもよい。
この場合、インホイールモータの出力軸と連動する送風ファンを反車輪側の端面に隣接して設けて、冷却風を発生させてもよい。
1 インホイールモータ 10 ステータ
20 ロータ 30 出力軸
100 ハウジング 110 本体部
120 内側カバー部 121 油路
122 オイルポンプ 130 外側カバー部
131 開口 140 ヒートパイプ
141 オイル内挿入部 141a ブラケット
142 被冷却部 151 油路
152 油路
210 ハブ 211 円盤部
211a 開口 212 円筒部
213 突条
220 ブレーキディスク 221 被挟持部
221a 空気流路 222 締結部
230 整流板 231 エアスクープ
232 突条係合部
P オイルパン部 W 冷却風
L オイルレベル

Claims (3)

  1. ステータ及びロータを車輪に隣接して配置されるハウジングに収容するとともに前記ロータに固定された出力軸に前記車輪が取り付けられるハブを接続して構成されたインホイールモータの冷却構造であって、
    前記ハブに取り付けられ内径側から外径側へ連通する空気流路が形成された通風式ブレーキディスクと、
    前記ハウジングの車幅方向外側の端面と前記通風式ブレーキディスクとの間の空間部から空気を吸入して前記空気流路の内径側の端部へ導入する導風手段とを備えること
    を特徴とするインホイールモータの冷却構造。
  2. 前記導風手段は、前記ハブに固定され車両前進時における回転方向前方側に向けて前記空間部側へ開口したエアスクープを周方向に複数分布させた円盤状の導風板を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のインホイールモータの冷却構造。
  3. 前記ハウジングは、内部に冷媒が封入されるとともに、一方の端部が前記ハウジングにおける潤滑油が貯留される領域に沿って延在し、他方の端部が前記ハウジングの車幅方向外側の端面に沿って延在する冷媒流路を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインホイールモータの冷却構造。
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