JP2016030314A - ドリル用ブランク、ドリル用ブランクの製造方法、およびドリル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 切刃部5となる一端部Aと、接合部9となる他端部Bと、フルート部6となる一端部Aと他端部Bとの間の中央部Cとを有する超硬合金からなり、一端部Aおよび他端部BにおけるCoの含有比率が、中央部CにおけるCoの含有比率よりも少ないドリル用ブランク2、およびその製造方法、並びに、ドリル用ブランク2がシャンク3に接合されて刃付けされるドリル1である。
【選択図】 図1
Description
プレス成形金型のダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が少ない第1顆粒を充填し、上方から上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の第1顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、
前記第1顆粒が加圧された前記ダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が多い第2顆粒を充填し、上方から前記上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の前記第1顆粒および第2顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、
前記第1顆粒および前記第2顆粒が加圧された前記ダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が少ない第3顆粒を充填し、上方から前記上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の前記第1顆粒、第2顆粒および第3顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、前記第1顆粒、第2顆粒および第3顆粒が順に積層された成形体を焼成する工程と、を具備する。
ここで、上記ドリル用ブランクを作製する方法の一例について説明する。まず、ブラン
クおよびドリルをなす超硬合金を作製するためのWC粉末およびCo粉末等の原料粉末を調合し、これにバインダや溶媒を添加してスラリーを作製する。このスラリーを造粒して顆粒とし、成形用粉末とする。本実施態様においては、Co原料の添加量が異なる2種類以上の混合粉末を調合して、2種類以上の成形用顆粒を作製する。
、dB、dCを制御する。例えば、中心部CはCo含有量が多いので、焼成が先に進行しやすく、dCが小さい中凹み形状になりやすい。そのために、第2顆粒27に添加するバインダの添加量を他の顆粒よりも少なくして、中心部Cの焼成時の収縮率を一端部Aおよび他端部Bよりも小さくすることができる。それ以外にも、第2顆粒27中の原料粉末の平均粒径を他の顆粒よりも大きくすることによって、中心部Cにおける焼成の進行を遅くすることができ、一端部Aおよび他端部Bにおける焼成の進行状態に近づけることができる。この構成によれば、ブランク2の焼成中に毛細管現象によってCoの拡散が抑制され、一端部A、他端部Bおよび中央部CにおけるCo含有比率を所定の範囲内とすることができる。その結果、dCをdAおよびdBに近づけることができる。
上記工程によって得られたブランク2は、数十本または数百本の単位でランダムに接合装置内に投入される。ブランク2は、接合装置内で長手方向に整列され、自動的に、別途準備されたシャンク3に続く首部7の所定の位置に当接された後、レーザ等で接合される。その後、接合されたブランク2に刃付け加工を施す。
、接合時の整列機内にてランダムに選択されるため、一端部Aがドリル1のシャンク3側で、他端部Bがドリル1の切刃部5側となる場合もある。
上記ブランク2の刃付け加工によって、ドリル1が作製される。図3Aのドリル1の側面形状は、一端部A側に切刃部5を備え、切刃部5と、それに続くフルート部6と、首部7とでボディ8を構成している。切刃部5とフルート部6が加工部となっている。フルート部6と、首部7との間は接合部9となっている。そして、ボディ8に続いてシャンク3を有している。ここで、切刃部5は中心軸を有して回転しながら被削材に最初に接触する部分であり、高い耐チッピング性と耐摩耗性が要求される。フルート部6は加工によって発生する切屑を後方へ排出する機能を持ち、首部7はドリル1の加工径(フルート部6の直径)とシャンク3の直径とを調整するつなぎである。シャンク3はドリル1を加工機に固定する部分である。
一括で加圧することにより、成形体を作製した。この成形体を真空中、1350℃で焼成してブランクとした。なお、ブランクの長手方向の長さは8mmであった。
(ドリル加工テスト条件)
被削材 :FR4・6層板、1.6mm厚、2枚重ね
ドリル形状:φ0.3mmアンダーカットタイプ
回転数:160krpm
送り速度:3.2m/min.
評価項目:3000孔加工時のドリル加工径の減少量(μm)、3000孔加工した時点での穴位置精度(μm)、孔開け加工ができた製品の個数(個)
2 ブランク(ドリル用ブランク)
A 一端
B 他端
C 中央部
3 シャンク
4 チゼル
5 切刃部
5a 切刃
6 フルート部(加工部)
6a 切屑排出溝
7 首部
8 ボディ
9 接合部
dA 一端部A側の直径
dB 他端部B側の直径
dC 中央部の最小直径
DA 成形体の下パンチ側の直径
DB 成形体の上パンチ側の直径
Claims (7)
- 切刃部となる一端部と、接合部となる他端部と、フルート部となる前記一端部と前記他端部との間の中央部とを有する、WC粒子とCoとを含有する超硬合金からなり、前記一端部および前記他端部における前記Coの含有比率が、前記中央部における前記Coの含有比率よりも少ないドリル用ブランク。
- プレス成形にて作製されている請求項1記載のドリル用ブランク。
- 前記一端部および前記他端部におけるWC粒子の平均粒径が、前記中央部におけるWC粒子の平均粒径よりも大きい請求項1または2記載のドリル用ブランク。
- 前記Co原料の添加量が異なる2種類以上の混合粉末を調合して、2種類以上の成形用顆粒を作製する工程と、
プレス成形金型のダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が少ない第1顆粒を充填し、上方から上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の第1顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、
前記第1顆粒が加圧された前記ダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が多い第2顆粒を充填し、上方から前記上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の前記第1顆粒および第2顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、
前記第1顆粒および前記第2顆粒が加圧された前記ダイスの空隙部内に、前記Co原料の添加量が少ない第3顆粒を充填し、上方から前記上パンチを下降させて、前記ダイスの空隙部内の前記第1顆粒、第2顆粒および第3顆粒を加圧した後、前記上パンチを前記ダイスから引き抜く工程と、前記第1顆粒、第2顆粒および第3顆粒が順に積層された成形体を焼成する工程と、を具備するドリル用ブランクの製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか記載のドリル用ブランクがシャンクに接合されているとともに、前記ドリル用ブランクに刃付け加工が施されているドリル。
- 切刃部と、最大直径が2mm以下のフルート部を含む加工部と、シャンク部と、前記加工部と前記シャンク部との間の接合部とを備え、前記切刃部、前記加工部および前記接合部が超硬合金からなるとともに、前記切刃部および前記接合部における前記Coの含有比率が、前記加工部における前記Coの含有比率よりも少ないドリル。
- 前記切刃部および前記接合部におけるWC粒子の平均粒径が、前記加工部の中央部におけるWC粒子の平均粒径よりも大きい請求項5記載のドリル。
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