JP2016030299A - 抜き穴加工用打抜き刃、抜き穴加工用刃型及び抜き穴加工方法 - Google Patents

抜き穴加工用打抜き刃、抜き穴加工用刃型及び抜き穴加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスを、抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、カス排出路から排出させることを可能にする抜き穴加工用刃型及びそれを用いた抜き穴加工方法を提供する。【解決手段】 打抜き刃先12aを備えると共に内側にカス通路13を有するループ状の抜き穴加工用打抜き刃12を備えた抜き穴加工用刃型11において、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面に、前記打抜き刃先12aと同方向に向くと共に抜き穴加工に際して抜きカス31bの周縁部に切り込まれる切込み刃先51aを端縁に備えたカス係合刃51が突設されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、原料シートの抜き穴加工により発生する抜きカスを円滑に排出することができる抜き穴加工用打抜き刃、該抜き穴加工用打抜き刃を組み込んだ抜き穴加工用刃型及び該抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法に関する。
抜き穴加工用刃型による原料シートの抜き穴加工においては、抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスを、前記カス通路に連通するカス排出路に沿って円滑に排出させる必要があり、仮に前記抜きカスが、前記カス通路の刃先側から離脱して製品シート側へと反カス排出路方向に逆流する等の抜きカスの排出不良が発生すると、抜き穴加工の作業効率の低下や打抜き製品シートへの抜きカスの混入等の不都合を招くことになる。
前記問題に対しては、抜き穴加工用刃型を下型として使用して原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用打抜き刃を加熱してそのカス通路内の抜きカスを軟化させ、それによって前記カス通路内の抜きカスをカス排出路方向に円滑に落下させる方法(特許文献1)、抜き穴加工用刃型を上型又は下型として使用して原料シートに抜き穴加工を施すに際して、カス排出路側にバキューム装置を配置して抜き穴加工用打抜き刃のカス通路をカス排出路方向に吸引し、それによって前記カス通路内の抜きカスをカス排出路に沿って空気搬送させる方法(特許文献2、特許文献3)、さらには抜き穴加工用刃型を下型として使用して原料シートに抜き穴加工を施すに際して、原料シートに抜き穴加工用打抜き刃による抜き穴加工を施すと同時に抜きカスをカス分割用補助刃で2部分以上に分割切断し、それによって前記カス通路内の抜きカスを分割状態でカス排出路方向に円滑に落下させる方法(特許文献4)等が解決案として報告されている。
前記抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合、抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスは、重力でカス排出路方向に付勢されるので、前記従来技術における抜きカスの加熱軟化、バキューム吸引、分割落下等の手段は、前記重力の作用と相まって抜きカスの排出を促進すると考えられる。しかしながら、前記の場合でも、前記カス通路内の抜きカスが、例えば薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときには、前記抜きカスを前記カス通路内に保持させつつ該カス通路からカス排出路へと順次落下させることが困難となり、抜き穴加工時の風圧やプレス振動等で、反カス排出路方向に、即ち前記カス通路の刃先側から離脱して製品シート側へと移動し易くなる。
他方、前記抜き穴加工用刃型を上型として使用する場合、抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスは、前記とは反対に、重力で反カス排出路方向に付勢されるので、前記抜きカスは、カス排出路方向へのバキューム吸引等の付勢作用下にあっても、反カス排出路方向に、前記カス通路の刃先側から離脱して製品シート側に落下し易くなり、特に、前記抜きカスが、例えば薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときには前記問題点がさらに拡大し、既述の従来技術では対応することが極めて困難となる。
特開平05-154795号公報 特開2006-150579号公報 特開2010-52091号公報 特開2011-56610号公報
本発明の解決すべき課題は、前記従来技術の問題点に鑑み、抜き穴加工用刃型を用いて原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることを可能にする抜き穴加工用打抜き刃、該抜き穴加工用打抜き刃が組み込まれた抜き穴加工用刃型及び該抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法を提供することにある。
本発明に係る抜き穴加工用打抜き刃は、請求項1に記載のように、抜き穴加工用刃型に組み込まれて用いられ、打抜き刃先を端縁に備えると共にカス通路を内側に有するループ状の抜き穴加工用打抜き刃において、前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に、前記打抜き刃先と同方向に向くと共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に切り込まれる切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃が突設されたことを特徴としている。
本発明に係る別態様の抜き穴加工用打抜き刃は、請求項2に記載のように、抜き穴加工用刃型に組み込まれて用いられ、打抜き刃先を端縁に備えると共にカス通路を内側に有するループ状の抜き穴加工用打抜き刃において、前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に、前記打抜き刃先と同方向に向くと共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に切り込まれる切込み刃先を端縁に備え、且つ前記打抜き刃先と同方向に向き、前記切込み刃先にその高さを越えて連接すると共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に突き刺される突刺し尖端を端部に備えたカス係合刃が突設されたことを特徴としている。
また、本発明に係る抜き穴加工用刃型は、請求項3に記載のように、請求項1に記載の抜き穴加工用打抜き刃と、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路に連通すると共に該カス通路内に発生する抜きカスを排出へと導くカス排出路と、前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路方向に付勢するカス付勢手段とを少なくとも備え、原料シートの抜き穴加工により前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路へと排出させるようにしたことを特徴としている。
また、本発明に係る別態様の抜き穴加工用刃型は、請求項4に記載のように、請求項2に記載の抜き穴加工用打抜き刃と、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路に連通すると共に該カス通路内に発生する抜きカスを排出へと導くカス排出路と、前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路方向に付勢するカス付勢手段とを少なくとも備え、原料シートの抜き穴加工により前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路へと排出させるようにしたことを特徴としている。
本発明に係る抜き穴加工方法は、請求項3に記載の抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法であって、請求項5に記載のように、抜き穴加工用打抜き刃による原料シートの連続的抜き穴加工において、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に順次発生する抜きカスが、それらの各周縁部において前記カス係合刃の切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされると共に前記カス係合刃から離脱されるようにしたことを特徴としている。
前記抜き穴加工方法によれば、前記カス通路内に順次発生する抜きカスは、前記抜き穴加工に伴って、各周縁部において前記カス係合刃の切込み刃先により切り込まれ、前記切込み刃先による切込み状態では、前記抜きカスは、前記カス通路の内壁との弾力的接触のみならず、前記切込み刃先の切込みによるカス係合刃との周縁部における係合により、前記カス通路内に、反カス排出路方向には逆流し難い状態に保持される。
また、前記抜きカスは、前記のように前記カス係合刃の切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされて、前記カス係合刃から離脱されると共に該カス係合刃を通過するが、前記カス係合刃の通過後は、該カス係合刃が前記カス通路内に突出した逆止め用突起として作用し、従って、前記抜きカスは、前記逆止め用突起としての前記カス係合刃の作用により、前記カス通路の内壁との弾力的接触と相まって、反カス排出路方向への前記抜きカスの逆流が阻止されることになる。
また、本発明に係る別態様の抜き穴加工方法は、請求項4に記載の抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法であって、請求項6に記載のように、抜き穴加工用打抜き刃による原料シートの連続的抜き穴加工において、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に順次発生する抜きカスが、それらの各周縁部において、先ずカス係合刃の突刺し尖端により突き刺され、続いてカス係合刃の切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされると共に前記カス係合刃から離脱されるようにしたことを特徴としている。
前記抜き穴加工方法によれば、前記カス通路内に順次発生する抜きカスは、前記抜き穴加工に伴って、各周縁部において前記カス係合刃の突刺し尖端により突き刺され、次いで切込み刃先により切り込まれ、前記突刺し尖端による突刺し及び切込み刃先による切込み状態では、前記抜きカスは、前記カス通路の内壁との弾力的接触のみならず、前記突刺し尖端及び切込み刃先の各突刺し及び切込みによるカス係合刃との周縁部における係合により、前記カス通路内に、反カス排出路方向には逆流し難い状態に保持される。なお、前記抜きカスの周縁部に対する切込み刃先による切込みについては、前記突刺し尖端による突刺しが生じる抜き穴加工時のみならず、それに続く次回、次々回等の抜き穴加工時に行われてもよい。
また、前記抜きカスは、前記のように前記カス係合刃の突刺し尖端により突き刺され、切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされて、前記カス係合刃から離脱されると共に該カス係合刃を通過するが、前記カス係合刃の通過後は、該カス係合刃が前記カス通路内に突出した逆止め用突起として作用し、従って、前記抜きカスは、前記逆止め用突起としての前記カス係合刃の作用により、前記カス通路の内壁との弾力的接触と相まって、反カス排出路方向への前記抜きカスの逆流が阻止されることになる。
前記抜き穴加工用刃型の形態に特別の制限はなく、例えばトムソン刃型、エッチング刃型、彫刻刃型等が必要に応じて選択される。また、前記カス付勢手段として、重力、バキューム吸引、アクチュエータによる移送機構等の公知手段やそれらの組合せが適宜採用される。
前記切込み刃先若しくは突刺し尖端及び切込み刃先を備えたカス係合刃の態様については、前記抜きカスの逆流防止作用を奏し得る限り、特別の制限はなく、その形状、構造、サイズ、切込み刃先の種類及び形態、突刺し尖端の種類及び形態等は必要に応じて自在に選択される。前記突刺し尖端及び切込み刃先の両方を備えたカス係合刃では、例えば、前記切込み刃先の先端に突刺し尖端が連続的に形成されていてもよい。なお、前記カス係合刃が突設される抜き穴加工用打抜き刃における打抜き刃先の種類及び形態についても、前記抜きカスの逆流防止作用を阻害しない限り、特別の制限はなく、例えば片刃や、刃先の傾斜角が製品シート側と抜きカス側で相違し、或いは両側で同じである両刃、複数段刃等の何れであってもよく、またそれらの変形であってもよい。
前記カス係合刃は、前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に、それと一体的に突設されていてもよく、またそれとは別の部材として突設されていてもよい。前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に対するカス係合刃の突設角度、即ち前記抜き穴加工における、抜きカスの周縁部に対する切込み刃先の切込み角度については、前記抜きカスの逆流防止作用を奏し得る限り、特別の制限はなく、例えば直角(90度)が採用されてもよい。
また、前記カス係合刃は、前記抜き穴加工用打抜き刃のループ形状及びループサイズ並びに原料シートの材質等に応じて、前記抜き穴加工用打抜き刃の一個所に設けられ又は複数個所に、前記抜きカスをバランスよく保持し得る配置で、例えば正面で対向し、又は斜め方向に対向する配置で設けられる。
請求項1に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工用打抜き刃が組み込まれた抜き穴加工用刃型を用いて抜き穴加工を施すことにより、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
請求項2に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工用打抜き刃が組み込まれた抜き穴加工用刃型を用いて抜き穴加工を施すことにより、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、突刺し尖端を端部に備えると共に切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
請求項3に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工用刃型を用いて抜き穴加工を施すことにより、既述のように、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
請求項4に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工用刃型を用いて抜き穴加工を施すことにより、既述のように、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、突刺し尖端を端部に備えると共に切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
請求項5に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工方法を用いて抜き穴加工を施すことにより、既述のように、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
請求項6に係る発明においては、該発明に係る抜き穴加工方法を用いて抜き穴加工を施すことにより、既述のように、原料シートに抜き穴加工を施すに際して、抜き穴加工用刃型を下型として使用する場合は勿論、それを上型として使用する場合も、また抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に発生する抜きカスが薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときでも、前記抜きカスを、突刺し尖端を端部に備えると共に切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃の作用により、前記カス通路内に確実に保持させると共に抜き穴加工時の風圧やプレス振動等による反カス排出路方向への逆流を阻止しつつ、前記カス通路に沿ってカス排出路方向に移動させ、重力やバキューム吸引等のカス付勢手段によってカス排出路から排出させることが可能である。
図1は、本発明に係る抜き穴加工用打抜き刃及びそれが組み込まれた抜き穴加工用刃型を例示し、同図(A)は縦断面図、同図(B)は底面図、同図(C)は同図(A)における一方側のカス係合刃の拡大図である。 図2は、図1に示す抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工の過程を示し、同図(A)、(B)及び(C)は、各々、抜き穴加工前、抜き穴加工時及び抜き穴加工後の各状態の説明断面図である。 図3は、図1に示す抜き穴加工用刃型におけるカス係合刃を変形してなる別態様のカス係合刃を示し、同図(A)は打抜き刃先から離隔した切込み刃先を有する一方側のカス係合刃の拡大図、同図(B)は、凹曲状切込み刃先に突刺し尖端が連接されてなる一方側のカス係合刃の拡大図である。 図4は、図3(B)に示すカス係合刃を備えた抜き穴加工用打抜き刃を有する抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工の過程を示し、同図(A)、(B)及び(C)は、各々、抜き穴加工前、抜き穴加工時及び抜き穴加工後の各状態の説明断面図である。 図5は、図1に示す抜き穴加工用打抜き刃及び抜き穴加工用刃型と同形態であって、カス係合刃を備えていない従来の抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工の過程を示し、同図(A)、(B)及び(C)は、各々、抜き穴加工前、抜き穴加工時及び抜き穴加工後の各状態の説明断面図である。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明し、最後に、カス係合刃を備えない比較例を例示する。
〔実施例1に係る抜き穴加工用刃型の構成〕
図1(A)〜(C)に示すように、実施例1に係る抜き穴加工用刃型11は、上型として昇降可能にプレス装置(図示省略)に連結され、下方に設置された基台21上に間欠的に搬送される原料シート31に対して抜き穴加工のために昇降操作される。
前記抜き穴加工用刃型11には矩形ループ状の抜き穴加工用打抜き刃12(対向する長辺部分のみ図示される)が設けられ、前記抜き穴加工用打抜き刃12の下端縁に打抜き刃先12aが形成されると共に内側にカス通路13が形成されている。前記打抜き刃先12aは、製品シート31aに対する抜きカス31bの分離を促進するために、抜きカス31b側の傾斜角が製品シート31a側の傾斜角より大きく形成された両刃から構成されている。また、前記カス通路13は、原料シート31から打ち抜かれた抜きカス31bを保持する、幾分上拡がりのカス保持部13aと、前記カス保持部13aよりも拡張されると共に該カス保持部13aから順次押し出されてくる抜きカス31bを一時収納するカス収納部13bとから構成されている。さらに、前記抜き穴加工用刃型11には、前記カス通路13にそのカス収納部13bにおいて連通すると共に抜きカス31bを前記カス収納部13bから排出へと導くカス排出路14が設けられ、前記カス排出路14には、前記カス通路13内の抜きカス31bをカス排出路14へと真空吸引し、排出させる、カス付勢手段としてのバキューム吸引装置15が連結されている。
前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面には、矩形ループの対向する長辺及び短辺側の略中間位置において、カス係合刃51が各々対向するようにループ内部に向かって突設されている(図1(A)、(B)では対向する長辺部分のみ図示される)。前記カス係合刃51は、前記打抜き刃先12aと同方向に向くと共に該打抜き刃先12aと端部において連結又は略連結する両刃形態の直線状切込み刃先51aを下端縁に備え、前記切込み刃先51aは、抜き穴加工に際して抜きカス31bの周縁部に略直角方向に切り込まれる。
なお、抜き穴加工における、基台21上の原料シート31に対する前記抜き穴加工用刃型11の昇降移動は相対的であってもよく、必要に応じて、前記抜き穴加工用刃型11及び/又は基台21が昇降移動するものであってもよい。前記抜き穴加工用刃型11は、前記のような上型としての使用に代えて、下型として、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12a及び前記カス係合刃51の切込み刃先51aを上方に向けて配置されるように使用されてもよい。また、前記カス係合刃51の配置については、前記実施態様に限定されるものではなく、前記抜き穴加工用打抜き刃12のループ形状及びループサイズ並びに原料シート31の材質等に応じて、配置数、配置個所及び配置形態等が適宜選択されればよい。また、前記カス係合刃51の切込み刃先51aの形態や、抜き穴加工時における抜きカス31bの周縁部への前記切込み刃先51aの切込み角度等についても、前記実施態様に限定されるものではない。また、前記カス係合刃51の切込み刃先51aは、直線状に限定されるものではなく、例えば横方向や縦方向に湾曲した曲線状であってもよい。
〔実施例1に係る抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法〕
図2(A)に示すように、抜き穴加工用刃型11が、抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12a及びカス係合刃51の切込み刃先51aを下方に向けて、次の抜き穴加工のために上方に保持され、下方に設けた基台21上に未加工の原料シート31が搬送されると共に載置されている。
また、前記抜き穴加工用打抜き刃12におけるカス通路13のカス保持部13a及びカス収納部13bには、これまでの複数回の抜き穴加工により生じた複数枚の抜きカス31bが滞留している(カス保持部13a内の滞留状況のみ図示される)。それらの滞留した抜きカス31bの内、一部の抜きカス31bは、前記カス通路13の内壁と弾力的に接触され、且つそれらの周縁部を前記カス係合刃51の切込み刃先51aにより切り込まれると共にそれによって前記カス係合刃51と係合された状態でカス通路13内に保持され、反カス排出路方向への逆流を阻止されている。
また、その他の抜きカス31bは、前記カス係合刃51から離脱されると共に該カス係合刃51を通過した後におけるカス保持部13aやカス収納部13bに滞留し、前記逆止め用突起としての前記カス係合刃51の作用により、前記カス通路13の内壁との弾力的接触と相まって、反カス排出路方向への逆流を阻止されている。
次に、図2(B)に示すように、抜き穴加工用刃型11が下降させられると共に抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aが基台21上に載置された原料シート31に打ち込まれ、それによって原料シート31が打ち抜かれると共に、前記打抜き刃先12aの外側における製品シート31aと、前記打抜き刃先12aの内側における抜きカス31bとに分離される。
前記のように、原料シート31に対して、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aによる打込み、打抜きが行われる一方、それと同時に、前記打抜き刃先12aの内側における抜きカス31bの周縁部に対して、カス係合刃51の切込み刃先51aによる切込みが行われる。
また、原料シート31に対する前記打抜き刃先12aによる打込み、打抜き及び抜きカス31bの周縁部に対する前記切込み刃先51aによる切込みに伴って、カス通路13内において、前記カス係合刃51の切込み刃先51aにより切り込まれた状態で前記カス係合刃51上に係合、保持されていた既存の抜きカス31bは、カス通路13内をその奥方向に順送りされ、さらには該カス係合刃51を離脱することになる。
続いて、図2(C)に示すように、抜き穴加工用刃型11が上昇させられると共に、抜き穴加工用打抜き刃12が、既存の抜きカス31b及び打ち抜かれたばかりの最新の抜きカス31bを前記の図2(B)に示す状態に保持しつつ、基台21上に抜き穴加工後の製品シート31aを残して引き上げられ、続いて、抜き穴加工後の前記製品シート31aは次工程へと搬送される。
その後、抜き穴加工用刃型11は、図2(A)に示す状態に戻り、次の抜き穴加工に備えることになる。
〔実施例2に係る抜き穴加工用刃型の構成〕
実施例2に係る抜き穴加工用刃型111については、抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面に突設されたカス係合刃151の形態において実施例1と相違し、その他の構成は基本的に実施例1と共通している。
即ち、実施例2に係る抜き穴加工用刃型111では、図3(A)に示すように、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面に、前記打抜き刃先12aと同方向に向きつつ該打抜き刃先12aと端部において連結せずに明確に離隔した切込み刃先151aを備えてなるカス係合刃151が突設されている。
〔実施例2に係る抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法〕
実施例1に係る抜き穴加工用刃型を用いた既述の抜き穴加工方法と基本的に同様である。
〔実施例3に係る抜き穴加工用刃型の構成〕
実施例3に係る抜き穴加工用刃型211については、抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面に突設されたカス係合刃251の形態と作用において実施例1と相違し、その他の構成は基本的に実施例1と共通している。
即ち、実施例3に係る抜き穴加工用刃型211では、図3(B)に示すように、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aの内側面に、矩形ループの対向する長辺側において、カス係合刃251が各々対向するように突設されている(対向する長辺部分のみ図示される)。前記カス係合刃251は、前記打抜き刃先12aと同方向に向くと共に該打抜き刃先12aと端部において連結する両刃形態の凹曲状切込み刃先251aを下端縁に備えると共に、前記打抜き刃先12aと同方向に向き、前記切込み刃先251aにその高さを越えて連接する突刺し尖端251bを外端部に備える。前記切込み刃先251aは、抜き穴加工に際して抜きカス31bの周縁部に略直角方向に切り込まれ、また前記突刺し尖端251bは、抜き穴加工に際して抜きカス31bの周縁部に、前記切込み刃先251aによる切込みに先立って、略垂直方向に突き刺される。
なお、抜き穴加工における、基台21上の原料シート31に対する前記抜き穴加工用刃型211の昇降移動は相対的であってもよく、必要に応じて、前記抜き穴加工用刃型211及び/又は基台21が昇降移動するものであってもよい。前記抜き穴加工用刃型211は、前記のような上型としての使用に代えて、下型として、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12a並びに前記カス係合刃251の切込み刃先251a及び突刺し尖端251bを上方に向けて配置されるように使用されてもよい。また、前記カス係合刃251の態様については、前記実施態様に限定されるものではなく、前記抜き穴加工用打抜き刃12のループ形状及びループサイズ並びに原料シート31の材質等に応じて、配置数、配置個所及び配置形態等が適宜選択されればよい。また、前記カス係合刃251の切込み刃先251aの形態及び抜き穴加工時における抜きカス31bの周縁部への前記切込み刃先251aの切込み角度並びに前記カス係合刃251の突刺し尖端251bの形態及び抜き穴加工時における抜きカス31bの周縁部への前記突刺し尖端251bの突刺し角度等についても、前記実施態様に限定されるものではない。
〔実施例3に係る抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法〕
図4(A)に示すように、抜き穴加工用刃型211が、抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12a並びに前記カス係合刃251の切込み刃先251a及び突刺し尖端251bを下方に向けて、次の抜き穴加工のために上方に保持され、下方に設けた基台21上に未加工の原料シート31が搬送されると共に載置されている。
また、前記抜き穴加工用打抜き刃12におけるカス通路13のカス保持部13a及びカス収納部13bには、これまでの複数回の抜き穴加工により生じた複数枚の抜きカス31bが滞留している(カス保持部13a内の滞留状況のみ図示される)。それらの滞留した抜きカス31bの内、一部の抜きカス31bは、前記カス通路13の内壁と弾力的に接触され、且つそれらの周縁部を前記カス係合刃251の突刺し尖端251bにより突き刺され、また前記切込み刃先251aにより切り込まれると共にそれらによって前記カス係合刃251と係合された状態でカス通路13内に保持され、反カス排出路方向への逆流を阻止されている。
また、その他の抜きカス31bは、前記カス係合刃251から離脱されると共に該カス係合刃251を通過した後におけるカス保持部13aやカス収納部13bに滞留し、前記逆止め用突起としての前記カス係合刃251の作用により、前記カス通路13の内壁との弾力的接触と相まって、反カス排出路方向への逆流を阻止されている。
次に、図4(B)に示すように、抜き穴加工用刃型211が下降させられると共に抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aが基台21上に載置された原料シート31に打ち込まれ、それによって原料シート31が打ち抜かれると共に、前記打抜き刃先12aの外側における製品シート31aと、前記打抜き刃先12aの内側における抜きカス31bとに分離される。
前記のように、原料シート31に対して、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aによる打込み、打抜きが行われる一方、それと同時に、前記打抜き刃先12aの内側における抜きカス31bの周縁部に対して、前記カス係合刃251の突刺し尖端251bによる突刺し及び切込み刃先251aによる切込みが行われる。
また、前記のように、カス通路13内において、前記カス係合刃251の突刺し尖端251bにより突き刺され、また切込み刃先251aにより切り込まれた状態で前記カス係合刃251上に係合、保持されていた既存の抜きカス31bは、カス通路13内をその奥方向に順送りされ、さらには該カス係合刃251を離脱することになる。
続いて、図4(C)に示すように、抜き穴加工用刃型211が上昇させられると共に、抜き穴加工用打抜き刃12が、既存の抜きカス31b及び打ち抜かれたばかりの最新の抜きカス31bを前記の図4(B)に示す状態に保持しつつ、基台21上に抜き穴加工後の製品シート31aを残して引き上げられ、続いて、抜き穴加工後の前記製品シート31aは次工程へと搬送される。
その後、抜き穴加工用刃型211は、図4(A)に示す状態に戻り、次の抜き穴加工に備えることになる。
[比較例]
既述のような実施例1〜3に係る抜き穴加工用刃型11、111、211に対して、図5に例示する、従来技術に係る抜き穴加工用刃型311は、実施例1〜3に係る抜き穴加工用刃型11、111、211と同形態であって、カス係合刃51、151,251を備えていないものである。
即ち、図5(A)に示すように、従来技術に係る抜き穴加工用刃型311が、抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aを下方に向けて、次の抜き穴加工のために上方に保持され、下方に設けた基台21上に未加工の原料シート31が搬送されると共に載置されている。
また、前記抜き穴加工用打抜き刃12におけるカス通路13のカス保持部13a及びカス収納部13bには、これまでの複数回の抜き穴加工により生じた複数枚の抜きカス31bが滞留し、特に前記カス保持部13a内の抜きカス31bは、湾曲した状態で、それらの弾力性により該カス保持部13aにその内壁との弾力的接触によって保持されている。
次に、図5(B)に示すように、抜き穴加工用刃型311が下降させられると共に抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aが基台21上に載置された原料シート31に打ち込まれ、それによって原料シート31が打ち抜かれると共に、前記打抜き刃先12aの外側における製品シート31aと、前記打抜き刃先12aの内側における抜きカス31bとに分離される。
前記のように、原料シート31に対して、前記抜き穴加工用打抜き刃12の打抜き刃先12aによる打込み、打抜きが行われ、それに伴って、カス保持部13aに保持されていた既存の抜きカス31bは、カス通路13内をその奥方向に順送りされる。
続いて、図5(C)に示すように、抜き穴加工用刃型311が上昇させられると共に、抜き穴加工用打抜き刃12が、既存の抜きカス31b及び打ち抜かれたばかりの最新の抜きカス31bを前記の図5(B)に示す状態に保持しつつ、基台21上に抜き穴加工後の製品シート31aを残して引き上げられ、続いて、抜き穴加工後の前記製品シート31aは次工程へと搬送される。
その後、抜き穴加工用刃型311は、図5(A)に示す状態に戻り、次の抜き穴加工に備えることになる。
しかしながら、前記従来技術において、図5(A)や図5(C)に示す状態の前記抜きカス31bは、カス付勢手段としてのバキューム吸引装置15の作動下にあっても、抜き穴加工時の風圧やプレス振動等によってカス通路13から下方に、即ち反カス排出路方向に離脱、落下し易い状態にあり、前記抜きカス31bが特に、薄手で腰のないフィルム等のように弾力性に欠け、また面積が比較的大きなときには、前記現象の発生は殆ど不可避となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神と特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形、組合せ等による前記以外の多くの広範な実施態様が実施可能であることは言うまでもない。
11 抜き穴加工用刃型(実施例1)
12 抜き穴加工用打抜き刃
12a 打抜き刃先
13 カス通路
13a カス保持部
13b カス収納部
14 カス排出路
15 バキューム吸引装置
21 基台
31 原料シート
31a 製品シート
31b 抜きカス
51 カス係合刃
51a 切込み刃先
111 抜き穴加工用刃型(実施例2)
151 カス係合刃
151a 切込み刃先
211 抜き穴加工用刃型(実施例3)
251 カス係合刃
251a 切込み刃先
251b 突刺し尖端
311 抜き穴加工用刃型(従来技術)

Claims (6)

  1. 抜き穴加工用刃型に組み込まれて用いられ、打抜き刃先を端縁に備えると共にカス通路を内側に有するループ状の抜き穴加工用打抜き刃において、前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に、前記打抜き刃先と同方向に向くと共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に切り込まれる切込み刃先を端縁に備えたカス係合刃が突設されたことを特徴とする抜き穴加工用打抜き刃。
  2. 抜き穴加工用刃型に組み込まれて用いられ、打抜き刃先を端縁に備えると共にカス通路を内側に有するループ状の抜き穴加工用打抜き刃において、前記抜き穴加工用打抜き刃の打抜き刃先の内側面に、前記打抜き刃先と同方向に向くと共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に切り込まれる切込み刃先を端縁に備え、且つ前記打抜き刃先と同方向に向き、前記切込み刃先にその高さを越えて連接すると共に抜き穴加工に際して抜きカスの周縁部に突き刺される突刺し尖端を端部に備えたカス係合刃が突設されたことを特徴とする抜き穴加工用打抜き刃。
  3. 請求項1に記載の抜き穴加工用打抜き刃と、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路に連通すると共に該カス通路内に発生する抜きカスを排出へと導くカス排出路と、前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路方向に付勢するカス付勢手段とを少なくとも備え、原料シートの抜き穴加工により前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路へと排出させるようにしたことを特徴とする抜き穴加工用刃型。
  4. 請求項2に記載の抜き穴加工用打抜き刃と、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路に連通すると共に該カス通路内に発生する抜きカスを排出へと導くカス排出路と、前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路方向に付勢するカス付勢手段とを少なくとも備え、原料シートの抜き穴加工により前記カス通路内に発生する抜きカスをカス排出路へと排出させるようにしたことを特徴とする抜き穴加工用刃型。
  5. 請求項3に記載の抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法であって、抜き穴加工用打抜き刃による原料シートの連続的抜き穴加工において、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に順次発生する抜きカスが、それらの各周縁部において前記カス係合刃の切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされると共に前記カス係合刃から離脱されるようにしたことを特徴とする抜き穴加工方法。
  6. 請求項4に記載の抜き穴加工用刃型を用いた抜き穴加工方法であって、抜き穴加工用打抜き刃による原料シートの連続的抜き穴加工において、前記抜き穴加工用打抜き刃のカス通路内に順次発生する抜きカスが、それらの各周縁部において、先ずカス係合刃の突刺し尖端により突き刺され、続いてカス係合刃の切込み刃先により切り込まれつつ、前記カス通路内をカス排出路方向に順送りされると共に前記カス係合刃から離脱されるようにしたことを特徴とする抜き穴加工方法。
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