JP2016029407A - 擦弦楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定的に保持することができ、無理なく弓と弦とを操作できる擦弦楽器を提供する。【解決手段】擦弦楽器1は、本体102と、本体102に接続された肩当て103と、本体102の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受け106と、本体102を球面に沿って摺動自在としつつ本体102と本体受け106とを互いに連結する可動連結部107とを備える。本体102は、指板105と、指板105上に延びる複数の弦104と、複数の弦104を支持して指板105上に複数の弦104を張架する1対の駒とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、擦弦楽器に関し、特に弓等と弦が擦れることによって音が生じる擦弦楽器に関するものである。
弦を弓等で擦ることによって音を発生させる擦弦楽器としては、華美な音質によって舞踏音楽や協奏曲等に幅広く使用されるバイオリンがよく知られている。しかしながら、そのポピュラーさにも関わらず、バイオリンは、ギター等の弦楽器に比べると奏者の数がきわめて少ない。
その理由として主に以下の点が挙げられる。まず、図1に示すように、バイオリン1000を演奏するためには、一般的に、バイオリン1000の尾部を左肩1002に乗せ、左肩1002と顎1004でバイオリンの尾部を挟み込み、さらに、左手1006でバイオリンのネック1008を把持する基本姿勢を習得する必要がある。上記基本姿勢では、上記のように左肩1002と顎1004でバイオリンの尾部を支持しつつ、左手1006によってネック1008を把持し、かつ、左指1016で弦(例えば、弦1010)を押弦して音高をとる必要があるため、安定的な姿勢を維持することは概して非常に困難である。
また、図1に示すように、バイオリン1000を演奏する場合、バイオリン1000のネック1008を把持する左手1006は、大きく反って捻じれている状態にあるため、左手1006の関節部はその可動域のほぼ限界に達している。したがって、関節が固くなった成人にとっては、音高を変えるために、例えば、弦1010から他の弦1011まで左指1016を正確に移動させることは、幼少期から訓練を重ねた場合を除き、殆ど不可能といっても過言ではない。
さらに、バイオリン1000を演奏する際には、右手1014で弓1012を持ち、この弓1012で所望の弦を擦らなければならない。図2に示すように、バイオリン1000の低音弦(例えば、弦1020)を擦る場合には、弓を第1の方向1022に動かす必要があるのに対し、高音弦(例えば、弦1024)を擦る場合には、弓を第2の方向1026に動かす必要がある。したがって、演奏する楽曲が弦1020の音高と弦1024の音高とを含む場合、弓を扱う右腕をα度以上上下に動かさねばならない。上記基本姿勢を維持しつつ、このような動作によって正確に音高を変化させるためには、相当な技量が必要であり、技量習得のために長い習得期間を要する。
以上のように、バイオリンを習熟することは難しく、特に、成人にとっては初歩的な段階を脱することすら非常に困難である。したがって、バイオリンは楽器としては非常にポピュラーであるにも関わらず、奏者の裾野が広がらないという問題が生じている。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、安定的に保持することができ、また、無理なく弓と弦とを操作できる擦弦楽器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、安定的に保持することができ、また、無理なく弓と弦とを操作できる擦弦楽器が提供される。この擦弦楽器は、本体と、上記本体に接続された肩当てと、上記本体の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受けと、上記本体を球面に沿って摺動自在としつつ上記本体と上記本体受けとを互いに連結する可動連結部とを備える。上記本体は、指板と、上記指板上に延びる複数の弦と、上記複数の弦を支持して上記指板上に上記複数の弦を張架する1対の駒とを有する。
このように、本体は可動連結部により球面に沿って摺動自在となっているため、奏者は、擦る弦を変える場合でも、弓を操作する腕(例えば右腕)の角度を略一定に保つことができる。また、本体受けによって、奏者は、着座状態でも安定して擦弦楽器を保持することができる。そのため、バイオリンに比べて容易に演奏することが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、安定的に保持することができ、また、無理なく弓と弦とを操作できる擦弦楽器が提供される。この擦弦楽器は、本体と、上記本体に接続された肩当てと、上記本体の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受けと、上記本体を上記本体受けに対して少なくとも1つの軸周りに回動自在としつつ上記本体と上記本体受けとを互いに連結する可動連結部とを備える。上記本体は、指板と、上記指板上に延びる複数の弦と、上記複数の弦を支持して上記指板上に上記複数の弦を張架する1対の駒とを有する。
このように、本体は可動連結部により本体受けに対して少なくとも1つの軸周りに回動自在となっているため、奏者は、擦る弦を変える場合でも、弓を操作する腕(例えば右腕)の角度を略一定に保つことができる。また、本体受けによって、奏者は、着座状態でも安定して擦弦楽器を保持することができる。そのため、バイオリンに比べて容易に演奏することが可能となる。
ここで、上記可動連結部は、上記本体を曲面に沿って回動自在としつつ上記本体と上記本体受けとを互いに連結してもよい。本体を曲面に沿って回動自在とすることで、本体の本体受けに対する回動域を広げることができる。
また、上記可動連結部は、磁気の力によって上記本体と上記本体受けとを互いに連結してもよい。これにより、本体と本体受けとの着脱が容易となる。この場合において、上記可動連結部が、上記本体及び上記本体受けの一方に設けられた突出部と、上記突出部を受ける突出部受けとを含んでいてもよい。この突出部受けは、上記本体及び上記本体受けの他方に設けられている。また、上記突出部及び上記突出部受けの一方を磁石とし、上記突出部及び上記突出部受けの他方を磁性体とすることができる。あるいは、上記可動連結部は、上記突出部及び上記突出部受けが互いに係合することによって上記本体と上記本体受けとを互いに連結するように構成されていてもよい。
上記擦弦楽器は、上記複数の弦に対して上記指板の反対側に上記指板と離間して配置される離間部と、上記本体と上記離間部とを連結する少なくとも2つの連結部とをさらに備えていてもよい。これにより、本体には環状構造が形成され、張架された弦によって生じる張力が分散されるため、本体が張力によって反り返ることを防止することができる。
上記本体は、上記指板上の上記複数の弦のうちいずれかの弦に隣接する位置に、音高を把握するための少なくとも1つの音高目安部をさらに有していてもよい。このような音高目安部によって、ある音高を生じさせるための押弦位置を視覚的に把握することができる。この場合において、上記隣接する弦を押弦した際に該弦と接触しないように上記音高目安部を構成してもよい。また、上記指板から突出する突起により上記音高目安部を形成してもよい。このような突起により、音高位置を視覚的だけでなく触覚的にも把握することができる。
上記本体受けは、奏者の腿部に当接可能な当接部を有していてもよい。これにより、着座した奏者の腿のような曲面上であっても、擦弦楽器を設置することができる。また、上記当接部は、少なくとも2つの棒状体を含んでいてもよい。これにより、上記本体受けは、2つ以上の棒状体によって対象物に接触できるため、着座した奏者の腿のような曲面上であっても、擦弦楽器を安定的に設置することができる。また、上記当接部は、奏者の腿部の少なくとも3点に接触する接触部を有してもよい。また、上記当接部は、奏者の腿部の少なくとも一部に面接触する接触面を有してもよい。これにより、着座した奏者の腿部の少なくとも一部に本体受けを面接触させることができるため、着座した奏者の腿のような曲面上であっても、擦弦楽器を安定的に設置することができる。また、上記当接部は、その底部が同一面上に接するように形成されてもよい。この場合、例えば机上のような平面であっても、擦弦楽器を安定的に設置することができる。
上記本体受けは、奏者に固定可能な固定部と、上記固定部と上記可動連結部とを接続する固定接続部とを備えてもよい。これにより、奏者が起立状態であっても安定した体勢で擦弦楽器を演奏することができる。
本発明に係る擦弦楽器によれば、奏者は、擦る弦を変える場合でも、弓を操作する腕(例えば右腕)の角度を略一定に保つことができる。また、本体受けによって、奏者は、着座状態でも安定して擦弦楽器を保持することができる。そのため、奏者は、本発明に係る擦弦楽器を安定的に保持しつつ、無理なく弓と弦とを操作することができる。
バイオリンを演奏する際の基本姿勢を示す模式図である。 バイオリンの高音弦と低音弦を弓で擦る際の弓の動きを説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態における擦弦楽器を示す模式図である。 図3に示される擦弦楽器の正面図である。 図4に示される擦弦楽器の右側面図である。 図4に示される擦弦楽器の底面図である。 図5に示される擦弦楽器の可動連結部付近を示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態における本体受け及び可動連結部の突出部を示す正面図である。 図8に示される本体受け及び突出部の側面図である。 図8に示される本体受け及び突出部の平面図である。 図8に示される本体受けの変形例を示す正面図である。 図3に示される擦弦楽器を演奏する際の本体の摺動状態を説明するための模式図である。 図8に示される本体受けの変形例を示す斜視図である。 図13に示される本体受け及び突出部の正面図である。 本発明の第2の実施形態における擦弦楽器の本体及び肩当てを示す正面図である。 図15に示される擦弦楽器の音高目安部を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態における本体受け及び可動連結部の突出部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態における本体受け及び可動連結部の突出部を示す斜視図である。 図18に示される本体受け及び突出部の平面図である。 図18に示される本体受け及び突出部の右側面図である。 本発明の第4の実施形態における擦弦楽器を演奏する状態を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態における擦弦楽器を示す側面図である。 本発明の第6の実施形態における可動連結部を示す縦断面図である。 図23のA−A線断面図である。 本発明の第7の実施形態における可動連結部を示す縦断面図である。 本発明の第8の実施形態における可動連結部を示す模式図である。 本発明の一実施形態における本体及び肩当てを示す模式図である。
以下、本発明に係る擦弦楽器の実施形態について図3から図27を参照して詳細に説明する。なお、図3から図27において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図3は本発明の第1の実施形態における擦弦楽器1を示す模式図、図4は正面図、図5は右側面図、図6は底面図である。図3から図5に示すように、本実施形態における擦弦楽器1は、本体102と、本体102の上方に接続された肩当て103と、本体102の下方に配置されて本体102の荷重を受ける本体受け106(図4及び図6においては図示を省略)と、本体102と本体受け106とを互いに連結する可動連結部107(図4及び図6においては図示を省略)とを備えている。
図3から図5に示すように、本体102は、指板105と、指板105上に延びる複数の弦104と、複数の弦104を支持して指板105上に複数の弦104を張架する1対の駒である上駒108及び下駒109と、本体102の指板105の上方に設けられた湾曲部111とを備えている。なお、図6では、湾曲部111及び肩当て103が省略して示されている。
図4に示すように、それぞれの弦104は、上駒108より上方に配置された弦挿通穴112に挿通されており、弦104の一端に設けられたボールエンド(図示せず)が弦挿通穴112に係止することにより固定されている。弦104の他端は下駒109より下方に設置されたペグ110に巻きつけられている。本実施形態では、弦104の一端が上記のようにペグ110に巻きつけられて固定されているため、上記一端がペグ110に巻きつく度合いを調節することによって、張架された弦104の張力を変えることができ、弦104を擦った際に生じる音の高さを調整することができる。なお、本実施形態では、上駒108は指板105の長手方向に移動可能に構成されており、上駒108を所望の位置に移動させた後、ボルト170によって上駒108が本体102に固定されている。
図3から図5に示すように、肩当て103は、本体102の指板105の上方に設けられた湾曲部111の先端に設置されている。そのため、湾曲部111の湾曲の度合いや湾曲部111の長さを調節することによって、奏者にとって最も演奏し易い肩部130(図3参照)に肩当て103を当てることができる。
図7は、可動連結部107付近を拡大した断面模式図である。図7に示すように、本実施形態における可動連結部107は、本体受け106の上部に設けられた突出部114と、本体102の底部に設けられた突出部受け113とから構成されている。図8は本体受け106及び可動連結部107の突出部114を示す正面図、図9は側面図、図10は平面図である。
図8から図10に示すように、本実施形態では、本体受け106は、2つの棒状体により構成される当接部115と、2つの当接部115の長手方向の中間部を架橋する架橋部116とを備える。架橋部116は上方に凸形状となるように湾曲している。上記2つの当接部115は、上記架橋部116の両端に接続され、かつ、同一方向に向けられている。このような構成により、図3に示すように、着座した奏者の腿160が延びる方向と当接部115の長手方向を一致させるように、本体受け106を着座した奏者の腿160に当接させることによって、着座した奏者の腿160のような曲面上であっても、擦弦楽器1を奏者の腿160に対して固定することができる。
また、当接部115は、2つの当接部115の底部117がいずれも同一面に接するように構成されている。したがって、例えば机上のような平面であっても擦弦楽器1を安定的に設置することができる。
なお、図11に示すように、当接部115の外周面にスポンジなどの弾性部材151を貼付してもよい。このような弾性部材151を当接部115の外周面に設ければ、弾性部材151がクッションとなって奏者の腿160を挟み込んで締め上げるように作用するため、さらに安定して擦弦楽器を奏者の腿160に固定することができる。
図8に示すように、可動連結部107の突出部114は、本体受け106の架橋部116の中央頂部に配置されている。この突出部114は、例えば磁性体である鉄球により構成されており、突出部114に対応する突出部受け113(図7参照)は、突出部114の球面に対応する半球面を有する磁石により構成される。このような構成により、本体102と本体受け106は、突出部受け113の磁石と突出部114の鉄球との間に生じる磁気の力によって互いに着脱可能に連結される。
また、図7に示すように、突出部114の球面と突出部受け113の半球面とが摺接しつつ磁力により互いに連結されているため、本体102は本体受け106に連結された状態で、突出部114の球面に沿ってあらゆる角度に自在に動くことが可能となっている。
なお、突出部114に用いる材料は鉄に限られず、磁性体であればよいが、特に、強磁性体であることが好ましい。例えば、鉄以外の強磁性体として、コバルト、ニッケル、ガドリニウム等を用いることが考えられる。
図12は、擦弦楽器1を演奏するときの本体102の摺動状態を説明するための模式図である。図12では、高音弦104aを弓で擦る際の本体102の位置が実線で、低音弦104bを弓で擦る際の本体102の位置が破線で示されている。上記のように、本体102は可動連結部107により本体受け106に対して摺動自在となっているため、例えば、弓が擦る弦を高音弦104aから低音弦104bに変える際には、図12に示すように、本体102を鉛直方向の軸周りにα°摺動させる。このとき、図12に示すように、高音弦104aを擦るときに弓を動かす方向(以下、擦弦方向という)130aと低音弦104bを擦るときの擦弦方向130bとは同一方向である。したがって、擦弦楽器1の奏者は、複数の弦104のうち弓で擦る弦がいずれの弦であっても、本体102を鉛直方向の軸周りにα°揺動させることで、弓を動かす腕(例えば右腕)の角度を略一定に保つことができる。さらに、図3に示すように、本体受け106によって着座状態でも安定して擦弦楽器1を保持することができる。このように、擦弦楽器1の本体102を摺動又は回動させることにより無理なく弓と弦とを操作することができ、バイオリンに比べて容易に擦弦楽器1を演奏することが可能となる。
本実施形態では、図10に示すように、本体受け106が1つの架橋部116を有しているが、本体受け106は2つ以上の架橋部116を有していてもよい。また、本実施形態では、本体受け106が2つの当接部115を有しているが、3つ以上の当接部115を有していてもよい。また、本実施形態では、2つの当接部115が平行に延びているが、当接部115は必ずしも平行に延びていなくてもよい。
また、本実施形態では、可動連結部107は、磁性体(例えば、鉄)によって形成された突出部114と、磁石によって形成された突出部受け113とにより構成されているが、磁石によって形成される突出部114と磁性体(例えば、鉄)によって形成される突出部受け113とにより構成されていてもよい。
さらに、可動連結部107の突出部114の形態は球体に限られるものではなく、突出部受け113もこれに対応して半球面形状とする必要はない。すなわち、本体102と本体受け106が摺動可能に連結されていれば、突出部114と突出部受け113を任意の形状とすることができる。例えば、突出部114を球体とし、突出部受け113を突出部114の球体の表面に接触可能な端部を有する管形状としてもよい。また、本実施形態では、突出部114の球面と突出部受け113の半球面との摺接により、突出部114の球面に沿ってあらゆる角度に本体102を自在に動かせるように構成したが、少なくとも1つの軸周りに回動するように突出部114と突出部受け113の形状を変更することができる。そのような場合においても、安定して擦弦楽器1を保持することができ、バイオリンに比べて容易に擦弦楽器1を演奏することが可能となる。
また、本実施形態では、本体受け106に突出部114を設け、本体102に突出部受け113を設けた例を説明したが、本体102に突出部114を設け、本体受け106に突出部受け113を設けてもよい。さらに、本体102が本体受け106に対して摺動可能に又は回動可能に連結されていれば、必ずしも突出部114や突出部受け113を設ける必要もない。
図13は、上述した本体受け106の変形例を示す斜視図、図14は正面図である。この変形例における本体受け906は、図13及び図14に示すように、それぞれ端部915A,915Bを有する2つの当接部915と、2つの当接部915のそれぞれの端部915A同士を架橋する架橋部916とを備える。それぞれの当接部915は上方に向かって湾曲している。架橋部916は、当接部915の長手方向の中央に向かって傾斜した略U字形状をしており、この架橋部916の中央頂部に突出部114が設けられている。
また、図14に示すように、本体受け906は、突出部114の中心を基準として左右対称の構造を有している。また、突出部114は、2つの当接部915の間であって、当接部915の長手方向中央付近の上方に位置している。
上述したように、それぞれの当接部915は上方に向かって湾曲しているため、本体受け906の当接部915は、2つの端部915Aと2つの端部915Bの少なくとも4点(接触部)で奏者の腿部に接触するため、本体受け906を奏者の腿に安定的に固定することができる。ここでは、本体受け906の当接部915が、2つの端部915Aと2つの端部915Bの少なくとも4点で奏者の腿部に接触する例について説明したが、これに限られるものではなく、少なくとも3点で接触する接触部を有していれば、この3点で規定される平面で本体受け906を奏者の腿に安定的に固定することができる。
また、2つの当接部915の長手方向の中央部付近にベルト状部材を巻き付けて本体受け906を奏者の腿に固定してもよい。このようなベルト状部材を使用することにより、本体受け906をより安定的に奏者の腿に固定することができる。なお、このようなベルト状部材を第1の実施形態の本体受け106に対して用いることもできる。
図15は、本発明の第2の実施形態における擦弦楽器2の本体102及び肩当て103を示す正面図である。図15に示すように、本体102の指板105上には、4本の弦104が張架されているため、3つの弦間部(第1の弦間部202、第2の弦間部203及び第3の弦間部204)が形成されている。本実施形態においては、指板105上の第1の弦間部202と第2の弦間部203に、それぞれ音高を把握するための音高目安部201が複数個設けられている。また、第1の弦間部202における1つの音高目安部201とこれに対応する第2の弦間部203における音高目安部201は、上駒108から略同一の距離に配置されている。例えば、半音ずつ音高が変化する距離ごとに音高目安部201が設けられる。
このように弦104に隣接した位置に音高目安部201を設けることにより、ある音高を生じさせるための押弦位置を視覚的に把握することができる。また、本実施形態では、図15に示すように、音高目安部201は上記弦間部に設けられているため、弦を押弦した際に該弦と接触することがない。そのため、バイオリン等のノンフレット楽器の特徴を活かした楽音を得ることができる。また、本実施形態では、図15に示すように、第1の弦間部202と第2の弦間部203の2つの弦間部に音高目安部201が設けられているため、1つの弦間部にのみ音高目安部201が設けられている場合に比べて、音高位置の視覚的把握が一層容易になる。
また、図16に示すように、例えば釘等を用いて指板105上に突起205を形成することにより音高目安部201を構成してもよい。この場合、指290で突起205に触れることにより、音高位置を視覚的だけでなく触覚的にも把握することができる。このとき、図16に示すように、指板105から突起205の頂部までの高さD1は、指板105から弦104までの高さD2に比べて微小であるため、弦104を押弦した際に、例えばギターにおけるフレットと弦のように音高目安部201と弦104とが接触することがない。したがって、バイオリン等のノンフレット楽器の特徴を活かした楽音を得ることができる。
本実施形態では、音高目安部201は第1の弦間部202と第2の弦間部203にのみ設置されているが、音高の視覚的把握をより一層容易するため、あるいは、デザイン的な観点から、第3の弦間部204にさらに音高目安部201を設けてもよい。あるいは、弦間部のいずれか1つのみに音高目安部201を設けることも可能である。なお、張架する弦の数に応じて、音高目安部201を設置し得る弦間部の数が変化することは言うまでもない。
なお、例えば、ゴムのようなものを指板105に粘着させて突起205を形成することによって音高目安部201を構成してもよい。また、視覚的に音高を把握する観点から、突起205を形成せずに、指板105上の所望の位置に施したマーキングによって音高目安部201を構成してもよい。
図17は、本発明の第3の実施形態における本体受け306及び突出部114を示す斜視図である。本実施形態の本体受け306は、太鼓橋形状の当接部301により構成される。この当接部301は、上方に凸形状となるように湾曲した湾曲表面302及び湾曲裏面303を有している。これらの湾曲表面302及び湾曲裏面303は一方向に延びて当接部301はトンネル形状となっている。湾曲表面302の中央頂部には、可動連結部107の突出部114が設置されている。また、湾曲裏面303の2つの下縁部304は、同一平面で接するように形成されている。
本実施形態においては、本体受け306の湾曲裏面303の湾曲形状を着座した奏者の腿部に対応するように形成することにより、着座した奏者の腿部に本体受け306を面接触させることができる。すなわち、本実施形態における湾曲裏面303は、奏者の腿部の少なくとも一部に面接触する接触面として機能する。このような接触面を当接部301に形成することにより、着座した奏者の腿に擦弦楽器1を固定することができる。また、湾曲裏面303の2つの下縁部304は、同一平面に接するように形成されているため、例えば机上のような平面であっても、擦弦楽器を安定的に設置することができる。なお、突出部114は、湾曲表面302の中央頂部以外の部分に設置されてもよい。また、本実施形態における本体受け306の当接部301はトンネル形状を有しているが、奏者の腿部の少なくとも一部に面接触するように構成されていればどのような形状を有していてもよい。
図18は本発明の第4の実施形態における本体受け406及び突出部114を示す斜視図、図19は平面図、図20は右側面図である。図18から図20に示すように、本実施形態における本体受け406は、奏者に固定可能なベルト状の固定部401と、上記固定部401と可動連結部の突出部114とを接続する固定接続部402とを備える。
図18から図20に示すように、固定接続部402は、奏者の正面の2箇所で固定部401と接続することができるように、枝分かれ構造をしている。この枝分かれ構造によって、固定接続部402は、突出部114と固定部401を直線的に接続する第1の接続部403と、第1の接続部403の長手方向のおよそ中間部から枝分かれして固定部401に接続される第2の接続部404とを含んでいる。
このように、固定部401と突出部114とが固定接続部402により接続されているので、固定接続部402の第1の接続部403が延びる方向が奏者の起立方向と直交するように、本体受け406を奏者に装着することによって、奏者が起立状態であっても本体102の底部を本体受け406によって支持することができる。したがって、図21に示すように、肩当て103で本体102の上部をさらに支持すれば、起立した状態でも安定した体勢で擦弦楽器4を演奏することができる。
また、本実施形態では、第1の接続部403と第2の接続部404という2つの接続部がそれぞれ固定部401に接続しているため、本実施形態における本体受け406は、1つの接続部が固定部401に接続する場合に比べて、より安定的に本体102を支持することができる。
また、本実施形態では、固定部401の固定接続部402が設けられている側とは反対側にストラップ410(図19及び図20では図示を省略)が取り付けられている。図21に示すように、このストラップ410は肩当て103に接続可能となっており、演奏時にストラップ410を肩当て103に接続することにより、より安定的に擦弦楽器4を保持することが可能となる。
なお、本実施形態では、固定接続部402は、1つの枝分かれ構造を有することにより2箇所で固定部401と接続するが、固定部401との接続箇所は2箇所に限定されるものではない。例えば、さらにもう1つの枝分かれ構造を形成して第3の接続部を備えることにより、3箇所で固定部401と接続してもよいし、それ以上の箇所で固定部401と接続してもよい。
また、本実施形態では、固定接続部402が固定部401に接合されているが、固定接続部402を磁気的な力によって固定部401に接続してもよい。すなわち、固定部401及び固定接続部402のいずれか一方に磁石を装着し、他方に鉄等の磁性体を装着することによって両者を磁気的な力で接続することができる。
さらに、本実施形態における本体受け406は、ベルト状の固定部401を有しているが、固定部を奏者のズボンに通したベルトに取り付け可能に構成してもよい。例えば、奏者のズボンに通したベルトと係合可能な鉤状部材によって固定部を構成してもよい。
図22は、本発明の第5の実施形態における擦弦楽器5を示す側面図である。図22に示すように、本実施形態における擦弦楽器5は、本体502と、弦104に対して指板105の反対側に離間して延びる離間部501と、本体502と離間部501とを連結する第1の連結部510及び第2の連結部503とを備えている。
このような構成により、離間部501と、第1の連結部510と、離間部501に対向する本体502と、第2の連結部503とによって開口部504が形成される。この開口部504によって生じる本体502の環状構造によって、張架された弦104によって生じる張力が第1の連結部510及び第2の連結部503を介して離間部501に分散されるため、本体502が上記張力によって反り返ることを防止することができる。なお、上記張力に対する剛性を高める観点から、本体502、離間部501、第1の連結部510、及び第2の連結部503は一体成形されることが好ましい。
また、図22に示すように、第1の連結部510にはコレット507が取り付けられている。肩当て103からはロッド508が延出しており、コレット507によってロッド508を把持することによって、肩当て103が本体502に接続される。なお、本実施形態では、コレット507を用いて肩当て103と本体502を接続しているが、他の接続部材(例えば、ボルトやネジ、ナット)を用いて肩当て103を本体502に接続してもよい。また、上述した第1の実施形態においても、本実施形態におけるコレット507のような接続部材を用いて肩当て103を本体102に接続してもよい。
本実施形態においては、離間部501と本体502との間に略楕円状の開口部504が形成されているが、三角形状や半円形状の開口部が形成されるように離間部501及び連結部510,503を構成してもよい。また、連結部は2つに限定されるものではなく、3つ以上の連結部を設けてもよい。
図23は、本発明の第6の実施形態における可動連結部607を模式的に示す縦断面図である。図24は、図23のA−A線断面図である。図23に示すように、本実施形態における可動連結部607は、第1の実施形態における本体受け106の架橋部116の中央頂部に配置された突出部601と、本体602の底部に形成された突出部受け620とを含んでいる。
図23及び図24に示すように、突出部601は、本体受け106の架橋部116から上方に延びる円筒形状の挿通部603と、挿通部603の上方に形成される係合部604とを含んでいる。図24に示すように、挿通部603の鉛直方向に直交する平面における断面は正円である。また、係合部604の鉛直方向に直交する平面における断面は正方形である。一方、図23に示すように、突出部受け620は、本体602の底部に形成された挿通口605と、挿通口605の上部であって本体602の内部に形成された収容部608とを含んでいる。図24に示すように、挿通口605の鉛直方向に直交する平面における断面は正円であり、収容部608の鉛直方向に直交する平面における断面は正方形である。図23及び図24は、挿通部603、挿通口605、係合部604、及び収容部608が共通の中心点609を有するように配置された状態を示している。
図24に示すように、挿通部603の鉛直方向に直交する平面における断面の半径R1、挿通口605の鉛直方向に直交する平面における断面の半径R2、係合部604の鉛直方向に直交する平面における断面の一辺の長さL3、収容部608の鉛直方向に直交する平面における断面の一辺の長さL4は、L4>L3>R2>R1となっている。また、図23に示すように、挿通部603の高さH1と挿通口605の高さH2は、H1>H2となっている。さらに、係合部604の高さH3と収容部608の高さH4は、H4>H3となっている。そのため、図23に示すように、本実施形態における突出部601と突出部受け620は、ある程度の隙間を有した状態で互いに嵌合することができる。また、図24に示すように、中心点609から収容部608の1つの角部611までの長さR4、中心点609から係合部604の1つの角部610までの長さR3は、R4>R3となっている。また、本実施形態における可動連結部607は、上記L4と上記R3がL4>2×R3となるように構成されている(図24参照)。
上述した構成によって、突出部601の係合部604と突出部受け620の収容部608との係合によって本体602が本体受け106に連結されている。また、上記のように、挿通部603は、本体受け106の架橋部116から上方に延びる円筒形の形状をしており、突出部601と突出部受け620との間にはある程度の隙間が形成されている。したがって、本体602は本体受け106に連結された状態で、突出部601の挿通部603の円筒面と挿通口605の円筒面とが摺接するようになっている。このように、本実施形態では、本体602が本体受け106に連結された状態で、突出部601の挿通部603の外周曲面に沿って鉛直方向に延びる挿通部603周りに自在に回動することが可能となっている。
なお、突出部601と突出部受け620との係合により本体602と本体受け606とを連結し、本体602が本体受け606に対して1以上の軸を中心として回動することができれば、他の構成を採用することもできる。例えば、係合部604の鉛直方向に直交する平面における断面及び/又は収容部608の鉛直方向に直交する平面における断面が正円になるように可動連結部607を構成することができる。
図25は、本発明の第7の実施形態における可動連結部707を模式的に示す縦断面図である。図25に示すように、本実施形態における可動連結部707は、第1の実施形態における本体受け106の架橋部116の中央頂部に配置された突出部701と、本体702の底部に形成された突出部受け720とを含んでいる。
図25に示すように、突出部701は、本体受け106の架橋部116から上方に延びる円筒形状の挿通部703と、挿通部703の上方に形成される球体状の係合部704とを含んでいる。突出部受け720は、本体702の底部に形成された挿通口705と、挿通口705の上部であって本体702の内部に形成された収容部708とを含んでいる。収容部708は、係合部704の球体の外周面に対応した球面709を有している。
このような構成によって、突出部701の係合部704と突出部受け720の収容部708との係合によって本体702が本体受け106に連結されている。また、収容部708は係合部704の球体の外周面に対応した球面709を有しており、突出部701と突出部受け720との間にはある程度の隙間が形成されている。したがって、本体702は本体受け106に連結された状態で、突出部701の係合部704の球面と収容部708の球面709とが摺接するようになっている。このように、本実施形態では、本体702が本体受け106に連結された状態で、突出部701の係合部704の球面に沿ってあらゆる角度に自在に動くことが可能となっている。
図26は本発明の第8の実施形態における可動連結部807を示す模式図である。図26に示すように、本実施形態における可動連結部807は、本体802に埋設された環状のベアリング813と、ベアリング813と本体受け106の架橋部116とを接続するユニバーサルジョイント(自在継手)814とを含んでいる。ユニバーサルジョイント814は、ベアリング813の開口部に嵌設される円筒状の第1の継手820と、本体受け106の架橋部116の中央頂部に固定される円筒状の第2の継手821とを含んでいる。また、ユニバーサルジョイント814は、第1の継手820のベアリング813に嵌設される端部とは反対側の端部に設置された第1のシャフト822と、架橋部116に固定される第2の継手821とは反対側の端部に設置された第2のシャフト823とを含んでいる。
このような構成によって、本体802は、本体受け106に対して、第1のシャフト822を軸として回動可能であり、第2のシャフト823を軸として回動可能であり、さらに、ベアリング813の中心軸周りに回動可能となる。このように、本実施形態における可動連結部807は、本体802を本体受け106に対して3つの軸周りに回動自在としつつ本体受け106に連結している。
なお、本実施形態では、ベアリング813を本体802に埋設し、第2の継手821を本体受け106に固定したが、ベアリング813を本体受け106に設置し、第2の継手821を本体802に設置してもよい。また、本体802を本体受け106に対して回動させる観点から、第1の継手820を円筒形状にすることが好ましい。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、以下のような実施形態が考えられる。
本発明の擦弦楽器1の弦104は、例えば、以下のように固定されてもよい。弦104は、上駒108の上方部と下駒109の下方部に設けられた2つのペグ110によって固定されてもよい。また、弦104は、上駒108の上方部に設けられたペグ110と下駒109の下方に設けられた弦挿通穴112によって固定されてもよい。
上述した実施形態では、弦104が4本張架されているように示されているが、擦弦楽器1の発する音域に合わせて、張架される弦104の本数を調節してもよい。例えば、張架される弦の本数を2本又は3本にすることも、あるいは、5本以上にすることも可能である。
上述した実施形態における肩当て103の形状は球体として表されているが、奏者が演奏し易いように、又は、デザイン的な観点から、肩当て103の形状を平板状や湾曲状に変更してもよい。また、肩当て103は、奏者の肩に接するものに限定されるわけではなく、例えば、奏者の肩に掛けることができるように、略鉤型の形状で提供されてもよい。
また、本発明の擦弦楽器の本体は、種々の形状に変更することが可能である。例えば、図27に示すような本体92を用いてもよい。図27に示す本体92は、指板(図示せず)が設置される第1の部材92Aと、第1の部材92Aの下端部から上方に延びる第2の部材92Bとを含み、略V字型の形状を有している。この場合において、上述したようなコレット、ボルト、ネジ、ナットなどの接続部材94によって肩当て93を本体92に接続してもよい。
また、上述した各実施形態における擦弦楽器の本体に、ピックアップやマイクロフォンなどの入力装置を設けてもよく、この入力装置で得られた電気信号を外部に出力するためのジャックを本体に形成してもよい。さらに、この入力装置で得られた電気信号を増幅するアンプと増幅された電気信号を音として出力するスピーカとを本体の内部に内蔵させることも可能である。
1,2,4,5 擦弦楽器
92,102 本体
93,103 肩当て
104 弦
105 指板
106 本体受け
107 可動連結部
108 上駒
109 下駒
110 ペグ
111 湾曲部
112 弦挿通穴
113 突出部受け
114 突出部
115 当接部
116 架橋部
117 底部
170 ボルト
201 音高目安部
202 第1の弦間部
203 第2の弦間部
204 第3の弦間部
205 突起
301 当接部
302 湾曲表面
303 湾曲裏面
304 下縁部
306 本体受け
401 固定部
402 固定接続部
403 第1の接続部
404 第2の接続部
406 本体受け
410 ストラップ
501 離間部
502 本体
503 第2の連結部
504 開口部
507 コレット
508 ロッド
510 第1の連結部
601 突出部
602 本体
603 挿通部
604 係合部
605 挿通口
606 本体受け
607 可動連結部
608 収容部
609 中心点
620 突出部受け
701 突出部
702 本体
703 挿通部
704 係合部
705 挿通口
707 可動連結部
708 収容部
709 球面
720 突出部受け
802 本体
807 可動連結部
813 ベアリング
814 ユニバーサルジョイント
820 第1の継手
821 第2の継手
822 第1のシャフト
823 第2のシャフト
906 本体受け
915 当接部
916 架橋部
920 ベルト状部材
本発明の第2の態様によれば、安定的に保持することができ、また、無理なく弓と弦とを操作できる擦弦楽器が提供される。この擦弦楽器は、本体と、上記本体に接続された肩当てと、上記本体の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受けと、上記本体を上記本体受けに対して少なくとも1つの軸周りに回動自在としつつ上記本体と上記本体受けとを互いに連結する可動連結部とを備える。上記本体は、指板と、上記指板上に延びる複数の弦と、上記複数の弦を支持して上記指板上に上記複数の弦を張架する1対の駒とを有する。上記本体受けは、奏者の腿部に当接可能な当接部を有する。上記擦弦楽器は、前記複数の弦に対して前記指板の反対側に前記指板と離間して配置される離間部と、前記本体と前記離間部とを連結する第1の連結部及び第2の連結部とをさらに備える。前記第1の連結部は、前記第2の連結部よりも上方に位置し、前記本体と前記離間部とを曲線状に接続している。この場合において、前記第1の連結部及び前記第2の連結部は、前記複数の弦によって生じる張力を分散させるように前記本体と前記離間部とを連結することが好ましい。

Claims (16)

  1. 指板と、前記指板上に延びる複数の弦と、前記複数の弦を支持して前記指板上に前記複数の弦を張架する1対の駒とを有する本体と、
    前記本体に接続された肩当てと、
    前記本体の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受けと、
    前記本体を球面に沿って摺動自在としつつ前記本体と前記本体受けとを互いに連結する可動連結部と、
    を備えることを特徴とする擦弦楽器。
  2. 指板と、前記指板上に延びる複数の弦と、前記複数の弦を支持して前記指板上に前記複数の弦を張架する1対の駒とを有する本体と、
    前記本体に接続された肩当てと、
    前記本体の下方に配置され該本体の荷重を受ける本体受けと、
    前記本体を前記本体受けに対して少なくとも1つの軸周りに回動自在としつつ前記本体と前記本体受けとを互いに連結する可動連結部と、
    を備えることを特徴とする擦弦楽器。
  3. 前記可動連結部は、前記本体を曲面に沿って回動自在としつつ前記本体と前記本体受けとを互いに連結することを特徴とする、請求項2に記載の擦弦楽器。
  4. 前記可動連結部は、磁気の力によって前記本体と前記本体受けとを互いに連結することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  5. 前記可動連結部は、
    前記本体及び前記本体受けの一方に設けられた突出部と、
    前記突出部を受ける突出部受けであって、前記本体及び前記本体受けの他方に設けられた突出部受けと、
    を含み、
    前記突出部及び前記突出部受けの一方が磁石であり、
    前記突出部及び前記突出部受けの他方が磁性体である
    ことを特徴とする請求項4に記載の擦弦楽器。
  6. 前記可動連結部は、
    前記本体及び前記本体受けの一方に設けられた突出部と、
    前記突出部を受ける突出部受けであって、前記本体及び前記本体受けの他方に設けられた突出部受けと、
    を含み、
    前記可動連結部は、前記突出部及び前記突出部受けが互いに係合することによって前記本体と前記本体受けとを互いに連結することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  7. 前記複数の弦に対して前記指板の反対側に前記指板と離間して配置される離間部と、
    前記本体と前記離間部とを連結する少なくとも2つの連結部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  8. 前記本体は、前記指板上の前記複数の弦のうちいずれかの弦に隣接する位置に、音高を把握するための少なくとも1つの音高目安部をさらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  9. 前記音高目安部は、前記隣接する弦を押弦した際に該弦と接触しないように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の擦弦楽器。
  10. 前記音高目安部は、前記指板から突出する突起により形成されることを特徴とする請求項8又は9に記載の擦弦楽器。
  11. 前記本体受けは、奏者の腿部に当接可能な当接部を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  12. 前記当接部は、少なくとも2つの棒状体を含むことを特徴とする請求項11に記載の擦弦楽器。
  13. 前記当接部は、奏者の腿部の少なくとも3点に接触する接触部を有することを特徴とする請求項11に記載の擦弦楽器。
  14. 前記当接部は、奏者の腿部の少なくとも一部に面接触する接触面を有することを特徴とする請求項11に記載の擦弦楽器。
  15. 前記当接部は、その底部が同一面上に接するように形成されていることを特徴とする、請求項11から14のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
  16. 前記本体受けは、
    奏者に固定可能な固定部と、
    前記固定部と前記可動連結部とを接続する固定接続部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の擦弦楽器。
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