JP2016028882A - データ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

データ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録ヘッドの数が増えても記録ヘッドへデータを転送するデータ転送時間を抑制することができるデータ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るデータ転送装置は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッドのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部に共通に接続される第1信号線を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する第1データ出力部と、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに1対1に接続された複数の第2信号線を介して、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、当該記録ヘッド駆動部が必要とする前記データを前記第1信号線に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部に取り込むための制御信号を出力する制御信号出力部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、データ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、複写機複合機等の各種画像形成装置としては、記録媒体上にインク滴を吐出するインク吐出ヘッドで構成した記録ヘッド(印字ヘッド)をキャリッジに搭載し、このキャリッジを記録媒体の搬送方向に対して直交する方向にシリアル走査させながら記録媒体を搬送することで画像形成を行うシリアル型画像形成装置(シリアルプリンタ)、又はライン型の記録ヘッドを搭載したライン型画像形成装置(ラインヘッドプリンタ)がある。このうち、インク吐出ヘッドを複数個並べたラインヘッドプリンタが注目されているが、従来の記録ヘッドを走査させるシリアルプリンタに比べて、記録ヘッド数及びインク吐出ノズル数が増えてしまう。そのため、記録ヘッド及びインク吐出ノズルを制御するためのデータを転送するデータ信号線の増加や、データ転送時間の増加を抑制するための技術が知られている。
例えば、特許文献1には、データ信号線数の増加を抑制することができる記録ヘッド及び該記録ヘッドを備えた記録装置が開示されている。特許文献1に記載の記録ヘッドは、記録を行うための記録素子の群と、この群の記録素子を駆動するための駆動回路とが複数組設けられた記録ヘッドであり、記録素子の駆動を行うためのデータと、データを複数の記録素子の群に対応した複数の駆動回路列に対して共通に供給するデータ信号線を共通化し、記録ヘッドに対して時分割にてデータを送信するものである。
また、特許文献2には、簡単な構成で信号線数の削減を図ったヘッドデータ転送装置及びこれを備えた画像形成装置が開示されている。特許文献2に記載のヘッドデータ転送装置は、転送クロックがLレベルのときに設定され、転送クロックの立ち上がり時に取り込まれる転送データを画像シリアルデータとし、転送クロックがHレベルのときの転送データ立ち上がり信号をデータ転送のための制御信号として、画像シリアルデータと制御信号を共通のデータ信号線で転送する構成としたものである。すなわち、従来の信号に含まれるラッチ信号をなくし、共通のデータ信号線にてラッチ情報を送信するものである。
また、特許文献3には、簡単な構成により、ヘッド駆動部側から複数のノズル選択用スイッチICに対して、多チャンネルを重畳させた1つの共通のデータ信号を送出して、印刷を行なうことができるインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及びノズル選択用スイッチICが開示されている。特許文献3に記載のヘッド駆動装置は、プリンタ本体側のヘッド駆動部がノズル選択信号として各ノズル選択用スイッチICに対して一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号をプリンタヘッド側に転送し、各ノズル選択用スイッチICが、前もって付与されたIDに基づいて、上記共通のデータ信号から、対応するデータを選択して取り込むものである。すなわち、データ信号線を共通化し、記録ヘッドに対して時分割にてデータを送信するものである。
しかしながら、特許文献1に記載の記録ヘッド及び該記録ヘッドを備えた記録装置では、記録ヘッドに対して時分割にてデータを送信する場合に、従来と比較してクロック周波数を高速にしなければヘッド数に比例してデータ転送時間が増加してしまう、という問題がある。
また、特許文献2に記載のデータ転送装置及びこれを備えた画像形成装置では、従来と比較してヘッド周辺回路が増加するため制御方法が複雑になる、という問題がある。
また、特許文献3に記載のヘッド駆動装置及びノズル選択用スイッチICでは、記録ヘッドに対して時分割にてデータを送信する場合に、従来と比較してクロック周波数を高速にしなければヘッド数に比例してデータ転送時間が増加してしまうと共に記録ヘッド側に内包する制御回路の規模が大きくなってしまう、という問題がある。
このように、従来の技術では、記録ヘッドの数が増えた場合、データ転送時間を短縮するためにはデータ信号線の数が増加し、制御回路の規模が大きくなると共に回路の制御が複雑化してしまう、という問題があった。そして、データ信号線の数の増加を抑制するとデータ転送時間が長くなってしまう、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、記録ヘッドの数が増えても記録ヘッドへデータを転送するデータ転送時間を抑制することができるデータ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るデータ転送装置は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッドのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部に共通に接続される第1信号線を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する第1データ出力部と、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに1対1に接続された複数の第2信号線を介して、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、当該記録ヘッド駆動部が必要とする前記データを前記第1信号線に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部に取り込むための制御信号を出力する制御信号出力部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの数が増えても記録ヘッドへデータを転送するデータ転送時間を抑制することができる、という有利な効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るデータ転送装置を備えた画像形成装置の概略構成の一例を説明するブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。 図3は、記録ヘッド制御部から記録ヘッド駆動部への画像データの取り込みと各種信号の流れの一例について説明する図である。 図4は、ラインヘッドの構成の一例について説明する図である。 図5は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する図である。 図6は、第1実施形態のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図7は、従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図8は、第1実施形態のデータ転送装置の基本構成で、画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図9は、データ転送装置の画像データを出力する制御の一例について説明する図である。 図10は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する図である。 図11は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する図である。 図12は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する図である。 図13は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する図である。 図14は、データ転送装置の処理動作の一例について説明するフローチャート図である。 図15は、第2実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド制御部の概略構成の一例を説明する図である。 図16は、第3実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。 図17は、タイミング生成信号とデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートの一例を説明する図である。 図18は、第4実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。 図19は、第4実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド駆動部の概略構成の一例を説明する図である。 図20は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する図である。 図21は、第4実施形態のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図22は、従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図23は、第4実施形態のデータ転送装置の基本構成で、画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した一例について説明する図である。 図24は、第5実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。 図25は、記録ヘッドのノズル列の配置の一例について説明する図である。 図26は、記録ヘッドのノズル列の配置の一例について説明する図である。 図27は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する図である。 図28は、第6実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド駆動部の概略構成の一例を説明する図である。 図29は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する図である。 図30は、従来のデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。 図31は、従来のデータを転送する転送チャートの一例について説明する図である。 図32は、従来のデータを転送する転送チャートの一例について説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るデータ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、画像形成装置の一例として、インクジェット方式の記録装置(以下、インクジェット記録装置と表記する。)を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、画像形成装置であればいずれにも適用することができる。さらに、本発明は、インクジェット記録装置に限らず、記録媒体上にインク滴を吐出させて画像形成する画像形成装置に対して広く適用可能である。
本実施形態に係る画像形成装置であるインクジェット記録装置は、例えば、KCMYの4色のインクを吐出するノズル列で構成される記録ヘッドを複数個有し、これらの複数の記録ヘッドが記録用紙の搬送方向と直交する方向に沿って多数列設されたラインヘッドを固定した状態で、記録用紙を搬送しながら用紙全体へ画像記録を行う。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るデータ転送装置を備えた画像形成装置の概略構成の一例を説明するブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置(インクジェット記録装置)のデータ転送装置10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、ホストI/F14とを備えている。また、データ転送装置10が有する機能は、データ転送装置10のCPU11がROM12等に格納された所定の制御プログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、これらの機能の少なくとも一部を個別の回路(ハードウェア)で実現することもできる。
CPU(Central Processing Unit)11は、装置全体の制御を行う。また、CPU11は、例えば、各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理する。また、CPU11は、記録ヘッド20a〜20dが搭載されたキャリッジ18を印刷媒体に対して操作する制御を行う。
ROM(Read Only Memory)12は、例えば、CPU11が実行するプログラム、その他の固定データを格納する。ROM12は、例えば、装置のハードウェア制御を行うファームウェアや記録ヘッド20a〜20dを駆動するための駆動波形データなどを格納する。
RAM(Random Access Memory)13は、例えば、画像形成するための画像データ等を一時格納する。
ホストI/F14は、例えば、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置であるホストPC25側とのデータや信号の送受を行う。ホストI/F14は、例えば、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホストPC25側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはインターネットを介してホストI/F14で受信する。なお、データ転送装置10に対する印刷データの生成出力は、ホストPC25側の例えば、プリンタドライバによって行うようにしている。ホストI/F14としては、例えば、IEEE1394規格の通信インターフェースや、USB(Universal Serial Bus)規格のインターフェース等が使用できる。これらの通信インターフェースは、データ転送装置10の制御の下、転送速度を切り替えることができる。例えば、USB規格のVersion2.0では、480MbpsのHigh−Speedモード(高速モード)や、12MbpsのFull−Speedモード(低速モード)などの複数のデータ転送速度をサポートしている。
また、データ転送装置10は、記録ヘッド制御部15と、主走査制御部16と、副走査制御部17とを備えている。
記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19a〜19dと共にキャリッジ18に搭載された記録ヘッド20a〜20dの駆動を制御する。また、記録ヘッド制御部15は、データ転送装置10の制御の下、記録紙などの媒体上に画像を形成する。例えば、キャリッジ18には、それぞれ液状記録剤として黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドを有する4個の記録ヘッド20a〜20dが少なくとも搭載されている。データ転送装置10は、この記録ヘッド20a〜20dから記録媒体140上に液滴を吐出させて画像形成を行う。なお、以下では、「記録ヘッド駆動部19a〜19d」、及び「記録ヘッド20a〜20d」を区別する必要がない場合には「記録ヘッド駆動部19」、及び「記録ヘッド20」と表記する。記録ヘッド制御部15は、各種エンコーダから得られるキャリッジ18の印刷媒体に対する位置情報に連動しRAM13に格納された画像データ、ROM12に格納された記録ヘッド駆動波形、および制御信号を記録ヘッド駆動部19a〜19dに転送する。記録ヘッド駆動部19は、記録ヘッド制御部15より転送された各種データをもとに記録ヘッド20を駆動してインク滴を吐出させる。なお、以下では、「記録ヘッド駆動部」を「ヘッドドライバ」とも表記することがある。また、記録ヘッド制御部15は、第1データ出力部31と、制御信号出力部32とを含む。
第1データ出力部31は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。具体的には、第1データ出力部31は、例えば、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dの各々を駆動させるために、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、それぞれの記録ヘッド20a〜20dで画像形成するための画像データを出力する。第1信号線101は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19d各々が必要とする画像データを出力するためのデータ信号線である。
制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線103〜110を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とするデータを第1信号線101に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部19に取り込むための制御信号を出力する。具体的には、制御信号出力部32は、例えば、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1で接続された複数の第2信号線103〜110を介して、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データを第1信号線101に出力したタイミングに同期して、画像データを記録ヘッド駆動部19に取り込むためのデータ取り込み信号を制御信号として出力する。第2信号線103〜110は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれに独立して1対1に接続され、データ取り込み信号として、例えば、クロック信号を制御信号として出力する。
主走査制御部16は、CPU11からの制御に基づいて主走査エンコーダ21からの信号を受けながら主走査モータ22を回転駆動させてキャリッジ18を主走査方向に移動させる制御を行う。
副走査制御部17は、CPU11からの制御に基づいて副走査エンコーダ23からの信号を受けながら副走査モータ24を回転駆動させてキャリッジ18を副走査方向に移動させる制御を行う。
また、データ転送装置10には、インクジェット記録装置に必要な情報の入力および表示を行うための図示しない操作パネルが接続されている。
次に、図2を用いて、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。
図2に示すように、記録ヘッド制御部15からは、第1データ出力部31から複数のノズル列(記録ノズルM0〜K1)で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、画像データDATA[1:0]を出力するために第1信号線101が共通に接続されている。図2の例では、共通の第1信号線101で出力するDATA[1:0]は、2bitのデータ信号線であることを示している。すなわち、DATA[1]とDATA[0]とを出力するために、それぞれのbit(DATA[1]とDATA[0])と1対1に対応する2本の第1信号線101が共通に接続されていることを示している。なお、例えば、3bitのデータ信号線であれば、3本の第1信号線101が共通に接続されることになる。以下では、DATA[1:0]は、2bitデータであることを示す。
また、記録ヘッド制御部15からは、第1データ出力部31から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データの最終を示す目印信号(ラッチ信号)SLnを出力するために信号線102が共通に接続されている。以下では、「目印信号」を「ラッチ信号」と表記することがある。
また、記録ヘッド制御部15からは、制御信号出力部32から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データを出力したタイミングに同期してデータ取り込み信号を制御信号として出力するための複数の第2信号線103〜110が、それぞれ独立して接続されている。
図2の例では、例えば、記録ヘッド駆動部19aの記録ヘッド20aには2つの記録ノズルM0,C0が配置されているため、各記録ノズルM0,C0で画像形成させる画像データを取り込むデータ取り込み信号を出力する第2信号線103、104は2本である。すなわち、記録ノズルM0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_M0は第2信号線103で出力し、記録ノズルC0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_C0は第2信号線104で出力することを示している。
また、記録ヘッド駆動部19bの記録ヘッド20bには、記録ノズルY0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Y0は第2信号線105で出力し、記録ノズルK0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_K0は第2信号線106で出力することを示している。
また、記録ヘッド駆動部19cの記録ヘッド20cには、記録ノズルM1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_M1は第2信号線107で出力し、記録ノズルC1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_C1は第2信号線108で出力することを示している。
また、記録ヘッド駆動部19dの記録ヘッド20dには、記録ノズルY1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Y1は第2信号線109で出力し、記録ノズルK1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_K1は第2信号線110で出力することを示している。
このように、図2の例では、画像データDATA[1:0]を複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を用いて複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。また、データ取り込み信号SCLK_M0〜K1をそれぞれ独立した第2信号線103〜110を介して複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力することで画像データを取り込むタイミングを制御信号として供給し、記録ヘッド駆動部19a〜19d内の各ラインバッファ(図示せず)に対して、記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な1ラインの画像データを取り込ませるように構成されている。
次に、図3を用いて、記録ヘッド制御部15から記録ヘッド駆動部19への画像データの取り込みと各種信号の流れの一例について説明する。図3は、記録ヘッド制御部から記録ヘッド駆動部への画像データの取り込みと各種信号の流れの一例について説明する図である。
図3に示すように、記録ヘッド駆動部19は、記録ヘッド制御部15から記録ヘッド駆動部19に対して出力されるシリアルデータSD[1:0]121を、記録ヘッド制御部15から記録ヘッド駆動部19に対して出力されるクロック信号SCK122がLowレベルからHighレベルへの立ち上がりにて記録ヘッド駆動部19内のシフトレジスタ111に取り込む。具体的には、記録ヘッド駆動部19は、記録ヘッド制御部15の第1データ出力部31から記録ヘッド駆動部19に対して出力される画像データであるシリアルデータSD[1:0]121を、制御信号出力部32から記録ヘッド駆動部19に対して出力される画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号(クロック信号)SCK122がLowレベルからHighレベルへ立ち上がるタイミングで記録ヘッド駆動部19内のシフトレジスタ111に取り込む。なお、シリアルデータSD[1:0]121は、2bitデータであることを示している。
図3の例では、記録ヘッド制御部15は、例えば、記録ヘッド駆動部19が、例えば320個目の最終データ取り込み後に、データの最終を示すラッチ信号SLn123をレジスタ112に入力してシフトレジスタ111内の画像データをレジスタ112へ取り込ませる。その後、記録ヘッド駆動部19は、レジスタ112に取り込まれたレジスタ値に対して、DAC(Digital to Analog Converter:デジタル−アナログ変換回路)26でデジタル信号をアナログ信号に変換し、電圧を増幅した信号に対して電流を増幅した信号Vcom124としてアナログスイッチドライバ115に入力されるアナログ波形と、記録ヘッド駆動部19のセレクタ113に入力されるマスクデータ信号MN[3:0]125とから、レベルシフタ114を経由して記録ヘッド20内の各アクチュエータ116に出力する駆動波形Vdo[1:320]を生成して駆動波形Vdo[1:320]をアクチュエータ116に対して出力する。記録ヘッド20のアクチュエータ116は、入力された駆動波形Vdo[1:320]に基づいて駆動することでインク滴を吐出して画像形成を行う。
次に、図4を用いて、本実施形態の複数のノズル列で構成される記録ヘッドが複数配列されたラインヘッドの構成の一例について説明する。図4は、ラインヘッドの構成の一例について説明する図である。
図4に示すように、ラインヘッドプリンタは、複数のノズル列で構成される記録ヘッド131〜139が複数配列されたラインヘッドを搭載したインクジェット記録装置である。ラインヘッドプリンタは、記録媒体140上にインク滴を吐出するインク吐出ヘッドで構成した記録ヘッド(印字ヘッド)20をキャリッジ18に搭載し、このキャリッジ18を記録媒体140の搬送方向に対して直交する方向にシリアル走査させながら記録媒体140を搬送することで画像形成を行うシリアル型画像形成装置(シリアルプリンタ)と比較して、キャリッジ18を搬送方向に対して直交する方向に走査することなく高速で画像形成を行うことができる。
図4の例では、例えば、A4サイズの記録媒体140に対して1つの記録ヘッドのノズル列が例えば、1インチの長さだった場合のヘッド配置例を示している。図4の例では、A4サイズの記録媒体140の短尺方向210mmに対して、1インチは25.4mmであるので、すべての記録媒体140の領域をカバーするためには少なくとも記録ヘッドが9個必要となる。YMCK各色を1ノズル列毎で印字する場合でも、ヘッド数は9個×各色:4=36ノズル列となる。また、画像の解像度を上げる場合は、例えば、インク種を増加させる場合には解像度の倍数分だけ記録ヘッドが増加する。また例えば、インクの種類分だけ列数が増えるため9個ずつ記録ヘッドが増加することになる。さらに、A3サイズの記録媒体140を対象とした場合は12ヘッド並べる必要がある。
このように、ラインヘッドプリンタでは、記録ヘッドの数が増えた場合、データ転送時間を短縮するためにはデータ信号線の数が大幅に増加するので、制御回路の規模が大きくなると共に回路の制御が複雑化してしまう。そこで、本実施形態のデータ転送装置10を適用することによって、記録ヘッドの数が増えてもデータ信号線の数の増加を抑制すると共に記録ヘッドへデータを転送するデータ転送時間を抑制することができる、という有利な効果を達成できる。
次に、図2を用いて説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成の一例において、画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する。図5は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する図である。
図5の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図5の例では、図2に示したように、第1データ出力部31は、複数のノズル列(記録ノズルM0〜K1)で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を用いて、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。
具体的には、例えば、出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0](2bitデータ)として繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、ある決まった出力順のデータを、例えば、画像データ[0]、[1]、[2]、[3]という組合せを、例えば[0]、[1]、[2]、[3]という順番で順次繰り返して第1信号線(データ信号線)101を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。具体的には、画像データDATA[1:0]は、2bitデータであるので、それぞれのbitに1対1で対応する2本の第1信号線101で、例えば、[00]、[01]、[10]、[11]の何れかで表現される[0]、[1]、[2]、[3]という4種類の情報を出力していることを示している。より具体的には、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[Low]であれば、[00]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[High]であれば、[01]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[Low]であれば、[10]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[High]であれば、[11]を表す。このように記録ヘッド制御部15は、例えば、データ群を構成する複数のデータDATA[1:0]が2bitである場合、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101に対して出力する信号のレベルを[Low]と[High]とに制御することで、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する。
また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線103〜110を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とするデータを出力したタイミングに同期してデータを取り込むデータ取り込み信号を制御信号として出力する。すなわち、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立した第2信号線103〜110を介して、各記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号CLK_K0〜Y1を出力する。なお、以下では、例えば、上記の図2で示した、データ取り込み信号「SCLK_M0〜SCLK_K1」と、データ取り込み信号「CLK_K0〜CLK_Y1」とは、同じデータ取り込み信号のことを表す。
具体的には、例えば、制御信号出力部32は、第1データ出力部31が記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを出力したタイミングに同期して(合わせて)、データ取り込み信号CLK_K0〜Y1を制御信号として出力して画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dに取り込ませる。
上記の第1データ出力部31からの画像データDATA[1:0]の出力と制御信号出力部32からのデータ取り込み信号CLK_K0〜Y1の出力は、記録ヘッド制御部15が制御する。
図5の例で示す転送チャートは、例えば、データ取り込み信号CLK_K0〜Y1はクロック信号を示し、クロック信号CLK_K0〜Y1がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミングで必要な画像データを取り込む制御を行うことを示している。具体的には、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルK0を駆動するための、例えば[0,1,2,3]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力とデータ取り込み信号CLK_K0の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルK0を駆動する[0,1,2,3]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルC0を駆動するための、例えば[2,0,2,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0を駆動するための、例えば[1,3,1,3]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0を駆動するための、例えば[0,3,2,1]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルK1を駆動するための、例えば[1,0,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルC1を駆動するための、例えば[3,2,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_C1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルM1を駆動するための、例えば[3,0,3,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_M1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルY1を駆動するための、例えば[2,2,2,2]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。
このように、図5の例で示した転送チャートを用いて、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続された第1信号線(データ信号線)101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0](2bitデータ)として繰り返して出力する。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立した第2信号線103〜110を用いて、各記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを取り込むためのデータ取り込み信号CLK_K0〜Y1を出力する。そして、記録ヘッド制御部15は、例えば、図5で示した転送チャートに基づいて画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御を行う。
また、図2で示した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成の場合では、図5に示した転送チャートを用いることにより、例えば11本の信号線で記録ヘッド駆動部19を制御することが可能となる。
ここで、図30、図31及び図32を用いて、従来のデータ転送装置10の基本構成、及び画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する。図30は、従来のデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。図31及び図32は、従来のデータを転送する転送チャートの一例について説明する図である。
図30に示すように、記録ヘッド制御部15からは、制御信号出力部51から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、画像データを取り込むタイミングを示すクロック信号SCLKを出力するために共通の信号線141が接続されている。
また、記録ヘッド制御部15からは、制御信号出力部51から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データの最終を示すラッチ信号SLnを出力するために共通に接続された信号線142が接続されている。
記録ヘッド制御部15のデータ送信部52から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、画像データDATA_M0〜K1[1:0]を出力するためのデータ信号線143〜150がそれぞれ独立して接続されている。データ送信部52は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数のデータ信号線143〜150を介して、それぞれ独立して画像データを送信する。図30の例では、複数のデータ信号線143〜150は、2bitのデータ信号線であることを示している。具体的には、複数のデータ信号線143〜150ごとに、各bitのDATA[1]、DATA[0]に1対1で対応する2本のデータ信号線を介して、それぞれ独立して画像データを送信する。すなわち、データ信号線143は、2本の信号線を介して画像データを送信する。同様にデータ信号線144〜150もそれぞれ2本の信号線を介して画像データを送信する。
図30に示した従来のデータ転送装置10の基本構成において、図31に示したデータの転送チャートを用いて、データ転送する場合について説明する。図31の例では、図30に示したように、制御信号出力部51は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続された信号線141を介して画像データを取り込むためのクロック信号SCLKを出力する。データ送信部52は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立したデータ信号線143〜150を用いて画像データDATA_M0〜K1[1:0](2bitデータ)を出力する。図31の例では、記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々は、クロック信号SCLKがLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミングに同期して必要な画像データを取り込む制御を行うことを示している。
図31の例では、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルK0を駆動するための、例えば[0,1,2,3]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルC0を駆動するための、例えば[2,0,2,0]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0を駆動するための、例えば[1,3,1,3]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0を駆動するための、例えば[0,3,2,1]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。
また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルK1を駆動するための、例えば[1,0,1,0]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルC1を駆動するための、例えば[3,2,1,0]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルM1を駆動するための、例えば[3,0,3,0]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。また、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルY1を駆動するための、例えば[2,2,2,2]の画像データをクロック信号SCLKに同期して転送することを示している。
図30に示した従来のデータ転送装置10の基本構成で、図31に示した従来のデータを転送する転送チャートを用いた場合、図3で説明した記録ヘッド制御部15から記録ヘッド駆動部19への画像データの取り込みを行わせるためには、例えば、2bitデータでは18本の信号線が必要となる。これは、図2に示した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成で、図5に示した本実施形態のデータを転送する転送チャートを用いた場合の11本の信号線と比較して信号線が大幅に増加してしまうことになる。
よって、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成、及び本実施形態のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御することによって、従来より大幅に信号線を抑制することが可能となる。
次に、図2で説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成において、図32に示した従来のデータの転送チャートを用いて、データ転送する場合について説明する。図32の例では、図2に示した、第1データ出力部31は、記録ヘッド駆動部19が記録ノズルM0〜K1をそれぞれ駆動するための画像データDATA[1:0](2bitデータ)を共通に接続される第1信号線101を介して、記録ノズルM0〜K1ごとに対応した画像データを時分割で出力することを示している。また、制御信号出力部32は、第1データ出力部31が記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを時分割で順次出力したタイミングに同期して、データ取り込み信号CLK_K0〜Y1を順次出力して画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dに取り込ませる。
図32の例では、具体的には、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルK0を駆動するための、例えば[0,1,2,3]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_K0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルC0を駆動するための、例えば[2,0,2,0]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_C0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。
次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0を駆動するための、例えば[1,3,1,3]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_M0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0を駆動するための、例えば[0,3,2,1]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。
次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルK1を駆動するための、例えば[1,0,1,0]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルC1を駆動するための、例えば[3,2,1,0]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_C1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。
次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルM1を駆動するための、例えば[3,0,3,0]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_M1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。次に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルY1を駆動するための、例えば[2,2,2,2]の画像データを出力したタイミングに同期して、クロック信号CLK_Y1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力することを示している。
本実施形態のデータ転送装置10の基本構成において、図32に示した従来のデータの転送チャートを用いて、データ転送する場合、例えば11本の信号線で記録ヘッド駆動部19を制御することができる。しかし、従来のデータ転送の制御では本実施形態のデータ転送の制御と比較した場合、例えば、同じ周波数でデータ転送した場合において、8倍も多くのデータ転送時間を必要とすることになる。そのため、転送周波数を上げるか、トータルの転送レートを下げる必要がある。仮に転送周波数を上げる対策を行うとした場合、高性能な送受信装置や耐ノイズ性の高い伝送路が必要となるためにコストアップとなってしまう。また、トータルの転送レートを下げる対策を行うとした場合、プリンタとしての性能ダウンにつながってしまう。
よって、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成、及び本実施形態のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御することによって、従来のデータ転送の制御より大幅にデータ転送時間を短縮することが可能となる。
次に、上記で説明した、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成、及び本実施形態のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合と、従来のデータ転送装置10の基本構成、及び従来のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合の比較について説明する。図6は、本実施形態のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。図7は、従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。図8は、本実施形態のデータ転送装置の基本構成で、画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した一例について説明する図である。
図6に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「6」で転送時間「2」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置の基本構成でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、データ転送時間は全て「2」であり、ノズル列数「8」で信号線の本数「10」、ノズル列数「12」で信号線の本数「14」、ノズル列数「16」で信号線の本数「18」、ノズル列数「32」で信号線の本数「34」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、データ転送時間は全て「4」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「7」、ノズル列数「8」で信号線の本数「11」、ノズル列数「12」で信号線の本数「15」、ノズル列数「16」で信号線の本数「19」、ノズル列数「32」で信号線の本数「35」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、データ転送時間は全て「16」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「9」、ノズル列数「8」で信号線の本数「13」、ノズル列数「12」で信号線の本数「17」、ノズル列数「16」で信号線の本数「21」、ノズル列数「32」で信号線の本数「37」であることを示している。
次に、図7に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「6」で転送時間「1」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置10の基本構成でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「8」で信号線の本数「10」、ノズル列数「12」で信号線の本数「14」、ノズル列数「16」で信号線の本数「18」、ノズル列数「32」で信号線の本数「34」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「10」、ノズル列数「8」で信号線の本数「18」、ノズル列数「12」で信号線の本数「26」、ノズル列数「16」で信号線の本数「34」、ノズル列数「32」で信号線の本数「66」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「18」、ノズル列数「8」で信号線の本数「34」、ノズル列数「12」で信号線の本数「50」、ノズル列数「16」で信号線の本数「66」、ノズル列数「32」で信号線の本数「130」であることを示している。
次に、図8に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「6」で転送時間「4」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置10の基本構成でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、ノズル列数「8」で信号線の本数「10」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「14」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「18」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「34」、データ転送時間は「32」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、ノズル列数「4」で信号線の本数「7」、データ転送時間は「4」であることを示している。また、ノズル列数「8」で信号線の本数「11」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「15」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「19」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「35」、データ転送時間は「32」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、ノズル列数「4」で信号線の本数「9」、データ転送時間は「4」であることを示している。また、ノズル列数「8」で信号線の本数「13」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「17」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「21」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「37」、データ転送時間は「32」であることを示している。
ここで、上記の本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御した図6と従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した図7とを比較する。本実施形態の構成とデータ転送制御は、従来と比較してデータ転送時間は長くなるが、データbit数が「2bit」以上の場合には、信号線の本数を大幅に削減することができることが分かる。よって、本実施形態によれば、信号線の本数が削減できることによって、制御回路を簡素化することができる、という有利な効果を達成できる。また、制御ICのpin数が少なくなることによって、制御回路のサイズを小さくすることができコストダウンが可能となる。
次に、上記の本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御した図6と画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した図8とを比較する。本実施形態の構成とデータ転送制御は、時分割でデータ転送した場合と比較して、データbit数が「1bit」では、全てにおいてデータ転送時間を短縮することができる。また、データbit数が「2bit」では、ノズル列数が「8」以上でデータ転送時間を短縮することができる。また、データbit数が「4bit」では、ノズル列数が「32」以上でデータ転送時間を短縮することができる。
よって、本実施形態によれば、データ転送時間を短縮できることによって、高性能な送受信装置や、耐ノイズ性の高い伝送路を用いる必要がない、という有利な効果を達成できる。また、トータルの転送レートを下げる対策を行う必要がないため、プリンタの性能が低下することがない、という有利な効果を達成できる。
以上の図6、図7及び図8を比較した結果、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御することによって、従来技術より信号線の本数を大幅に削減できると共に、従来の画像データを時分割で出力してデータ転送を制御する方法よりデータ転送時間を短縮することができる。
次に、図9を用いて、本実施形態のデータ転送装置10の画像データを出力する制御の一例について説明する。図9は、データ転送装置の画像データを出力する制御の一例について説明する図である。
図9(a)及び図9(b)の例では、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0](2bitデータ)として繰り返して出力している。すなわち、図9(a)の例では、第1データ出力部31は、画像データDATA[1:0]を、2bitデータ[0→1→2→3]の順番で順次出力している。また、図9(b)の例では、第1データ出力部31は、画像データDATA[1:0]を、2bitデータ[0→2→3→1]の順番で順次出力している。つまり、図9(a)、(b)の例では、2bitデータを一例としているので、データとして、例えば4種類の情報を出力していることを示している。具体的には、例えば、[00]、[01]、[10]、[11]の何れかで表現される4種類の情報を出力していることを示している。
図9(a)に示す、2bitデータ[0→1→2→3]の出力順でのDATA[1]とDATA[0]の各bitごとに対応した第1信号線101の信号レベルの状態を見ると、DATA[1]は、2bitデータ[0,1,2,3]を出力する周期の半分(1/2)の周期でDATA[1]の信号レベルがLowレベルとHighレベルとに切り替わるように出力している。また、DATA[0]は、2bitデータ[0,1,2,3]を出力する周期の1/4の周期でDATA[0]の信号レベルがLowレベルとHighレベルとに切り替わるように出力している。より具体的には、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[Low]であれば、[0]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[High]であれば、[1]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[Low]であれば、[2]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[High]であれば、[3]を表す。このように記録ヘッド制御部15は、例えば、データ群を構成する複数のデータDATA[1:0]が2bitである場合、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101に対して出力する信号のレベルを[Low]と[High]とに制御することで、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する。
また、図9(b)に示す、2bitデータ[0→2→3→1]の出力順でのDATA[1]とDATA[0]の各bitに対応するデータの信号レベルの状態を見ると、DATA[1]は、2bitデータ[0,2,3,1]を出力する周期の半分(1/2)の周期でDATA[1]の信号レベルがLowレベルとHighレベルとに切り替わるように出力している。また、DATA[0]は、2bitデータ[0,2,3,1]を出力する周期の半分(1/2)の周期でDATA[0]の信号レベルがLowレベルとHighレベルとに切り替わるように出力している。より具体的には、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[Low]であれば、[0]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[Low]であれば、[2]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[High]であれば、[3]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[High]であれば、[1]を表す。このように記録ヘッド制御部15は、例えば、データ群を構成する複数のデータDATA[1:0]が2bitである場合、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101に対して出力する信号のレベルを[Low]と[High]とに制御することで、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する。
ここで、図9(a)の2bitデータ[0→1→2→3]の出力順と、図9(b)の2bitデータ[0→2→3→1]の出力順でのDATA[1]とDATA[0]の各bitごとに対応する第1信号線101の信号レベルの状態を比較した場合、図9(b)に示すデータ出力順でのDATA[0]の信号レベルの切り替わり周期は、図9(a)に示すデータ出力順でのDATA[0]の信号レベルの切り替わり周期の約2倍遅くなっている。すなわち、図9(a)の2bitデータ[0→1→2→3]の出力順よりも、図9(b)の2bitデータ[0→2→3→1]の出力順の方がDATA[0]の信号の周波数が低いことがわかる。つまり、2bitデータの各bitごとに対応する信号のレベルが切り替わる周波数が低い方が、高性能な送受信装置や耐ノイズ性の高い伝送路を必要としないので、2bitデータ[0→2→3→1]の出力順の方が費用を削減することができる。
よって、上記の2bitデータ出力順の比較結果より、本実施形態の記録ヘッド制御部15の第1データ出力部31は、画像データとして繰り返して出力するデータ群[0,1,2,3]を構成するそれぞれのデータが2bit以上である場合、データ群[0,1,2,3]を出力する周期の半分(1/2)の周期で、それぞれのbitごとに対応した第1信号線101の信号レベルがHighレベルとLowレベルとに切り替わるように複数のデータ[0]、[1]、[2]、[3]の出力順を制御して出力する方がより好ましい。
なお、図9(b)の例では、2bitデータを[0→2→3→1]の出力順で出力する時の一例を示しているが、これに限ることはなく、2bitデータを「2→3→1→0」の出力順や、2bitデータを「1→3→2→0」の出力順などそれぞれのbitごとに対応した第1信号線101の信号レベルがデータ群DATA[1:0]が切り替わる1/2(半分)以下の周波数で切り替わる(動作する)ように制御すればよい。また、データ信号のbit数が増えた場合でも、各bitごとに対応した第1信号線101の信号レベルがDATA[n:0]が切り替わる1/2(半分)以下の周波数で切り替わる(動作する)ように制御すればよい。例えば、3bitデータの場合には、3bitデータ「0→2→3→1→4→6→7→5」の出力順などが好適な一例として提示できる。具体的には、3bitデータでは、3本の第1信号線101で、例えば、[000]、[001]、[010]、[011]、[100]、[101]、[110]、[111]の何れかで表現される[0]、[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]という8種類の情報の出力順をデータ群が切り替わる1/2(半分)以下の周波数で切り替わる(動作する)ように制御すればよい。
次に、図10〜図13を用いて、本実施形態のデータ転送装置10の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する。図10〜図13は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の他の一例について説明する図である。
最初に、図10を用いて、データ取り込み信号(クロック信号)を立ち下げるタイミングを制御する一例について説明する。
図10の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図10の例では、第1データ出力部31が複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を介して、画像データDATA[1:0](2bitデータ)を繰り返し出力するデータは、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,2,3,1]であることを示している。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、それぞれ独立して1対1に接続された第2信号線103〜106を介して、各記録ヘッド駆動部19a、19bごとに、各記録ヘッド駆動部19a、19bが必要とする画像データを出力したタイミングに同期して画像データを取り込むデータ取り込み信号CLK_K0〜Y0を出力していることを示している。
図10(a)の例では、繰り返し出力するデータ群[0,2,3,1]から各記録ヘッド駆動部19a、19bに必要な画像データを取り込むデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がLowレベルからHighレベルに立ち上がった後に、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0を立ち下げるタイミングを、データ群[0,2,3,1]を出力する周期の終わりに合わせていることを示している。すなわち、データ群の周期の終わりであるデータ[1]と、次の周期の初めであるデータ[0]の間で、クロック信号CLK_K0〜Y0をHighレベルからLowレベルに立ち下がるように出力を制御したものである。
しかし、図10(a)で示したように、クロック信号CLK_K0〜Y0の立ち下がりタイミングを画像データ出力周期の終わりに合わせた場合、全ての記録ノズル数分のクロック信号が同時に立ち下がることになる。ラインヘッドを使用したインクジェットプリンタのように記録ノズル数が多い機器においては、例えば、全てのクロック信号が同時に立ち下がる時に電磁波放射強度が大きくなる虞がある。
そこで、本実施形態のデータ転送装置10では、図10(b)に示すように、クロック信号CLK_K0〜Y0を立ち下げるタイミングを、次にクロック信号CLK_K0〜Y0が立ち上がるタイミング時との中間に合わせるように制御を行う。すなわち、記録ヘッド制御部15の制御信号出力部32は、データ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせるタイミングを、データ取り込み信号がHighレベルに立ち上がった時点から次に当該データ取り込み信号がLowレベルからHighレベルに立ち上がる時点までの間の中間になるようにデータ取り込み信号を出力させる。このように、全てのクロック信号CLK_K0〜Y0が同時に動作する確率を少なくすることによって、電磁波放射強度を小さくすることができる。これにより、電磁波吸収のための対策部品を減らすことができるため、製造費用の削減を可能とすることができる、という有利な効果を達成できる。
また、上述の図10を参照して、クロック信号の立ち上がりタイミングをデータ送信周期に合わせた場合について説明する。図10(a)の例において、DATA[0]、DATA[1]を送信する時に最大周波数が発生する頻度が高くなる。しかし、クロック信号の立ち上がりタイミングを、次にクロック信号が立ち上がりタイミング時との中間に合わせた図10(b)の例では、送信データがDATA[1]で、次の送信データがDATA[0]の時にだけしか最大周波数が発生しないことになる。従って、電磁波放射強度は周波数が高くなるほど大きくなるため、電磁波放射強度が大きくなることを抑制することができる。このように、記録ヘッド制御部15の制御信号出力部32は、データ取り込み信号をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせるタイミングを、データ取り込み信号がLowレベルに立ち下がった時点から次に当該データ取り込み信号がHighレベルからLowレベルに立ち下がる時点までの間の中間になるようにデータ取り込み信号を出力させるようにしてもよい。
次に、図11を用いて、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データとして繰り返して出力する場合において、1つの周期のデータ群の中に、その周期で記録ヘッド駆動部19に取り込ませる必要のないデータを含まないように制御する一例について説明する。
図11の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図11の例では、第1データ出力部31が複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を介して、画像データDATA[1:0](2bitデータ)を繰り返し出力するデータは、図11(a)ではデータ群[0,1,2,3]であることを示している。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、それぞれ独立して1対1に接続される第2信号線103〜106を介して、各記録ヘッド駆動部19a、19bに必要な画像データを取り込むデータ取り込み信号CLK_K0〜Y0を出力していることを示している。
図11(a)及び(b)に示す、データを転送する転送チャートは、どちらも記録ノズルK0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,1,2,3]を、記録ノズルC0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[2,0,2,0]を、記録ノズルM0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[1,3,1,3]を、記録ノズルY0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して[0,3,2,1]を取り込ませるためのものである。
図11(a)の例では、画像データDATA[1:0]のデータ群[0,1,2,3]を繰り返し出力する第1周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、Y0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[2]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませている。第1周期では、データ[3]は使われていない。
また、第2周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[3]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0、Y0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。第2周期では、データ[2]は使われていない。
また、第3周期では、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[2]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、C0、Y0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。第3周期では、データ[0]、データ[3]は使われていない。
また、第4周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_Y0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[3]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、M0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。第4周期では、データ[2]は使われていない。
上記のように、第1データ出力部31は、データ群[0,1,2,3]を繰り返し出力する周期において、その周期では記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませる必要のない画像データDATA[1:0]も出力していることになる。そこで、本実施形態では、記録ヘッド制御部15は、データ群を画像データとして繰り返して出力する場合において、第1データ出力部31から出力させる1つの周期のデータ群の中に、その周期で複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませる必要のないデータを含まないように制御する。
そこで、図11(b)の例では、第1データ出力部31は、画像データDATA[1:0]を出力する第1周期では、データ[3]を含まずにデータ群[0,1,2]を出力している。また、第2周期では、データ[2]を含まずにデータ群[0,1,3]を出力している。また、第3周期では、データ[0]、データ[3]を含まずにデータ群[1,2]を出力している。また、第4周期では、データ[2]を含まずにデータ群[0,1,3]を出力している。
このように、記録ヘッド制御部15の第1データ出力部31は、画像データDATA[1:0]を出力する時にその周期では記録ヘッド駆動部19に取り込ませる必要のないデータを含まないように出力するように制御を行う。図11(a)、(b)を比較した場合、1つのデータ群[0,1,2,3]を出力する周期の1と1/4だけ、つまり1つのデータ群[0,1,2,3]を出力する周期の5/8だけデータ転送時間を短縮することができる。すなわち、データ信号[0]、[1]、[2]、[3]を転送する時間を5回分ほど短縮することができる。
よって、本実施形態によれば、記録ヘッド制御部15は、第1データ出力部31から出力させる1つの周期のデータ群の中に、その周期で記録ヘッド駆動部19に取り込ませる必要のないデータを含まないように制御することで、データ転送時間をさらに短縮させることができる。
次に、図12を用いて、データ取り込み信号(クロック信号)の立ち上がりと、立ち下がりで画像データDATA[1:0]の取り込みを行わせる制御の一例について説明する。
本実施形態では、記録ヘッド制御部15は、データ取り込み信号をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた時、又はデータ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた時の何れか一方又は両方を、画像データ取り込みのタイミングを示す制御信号として出力して記録ヘッド駆動部19への画像データの取り込みを制御する。
図12の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図12(a)及び(b)の例では、第1データ出力部31が複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、共通で接続される第1信号線(データ信号線)101を介して、画像データDATA[1:0](2bitデータ)を繰り返し出力するデータは、データ群[0,1,2,3]であることを示している。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a、19bの各々に対して、それぞれ独立して1対1に接続された第2信号線103〜106を介して、各記録ヘッド駆動部19a、19bのそれぞれが必要とする画像データを出力したタイミングに同期してデータを取り込むデータ取り込み信号CLK_K0〜Y0を出力していることを示している。
図12(a)及び(b)に示す、データを転送する転送チャートは、どちらも記録ノズルK0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,1,2,3]を、記録ノズルC0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[2,0,2,0]を、記録ノズルM0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[1,3,1,3]を、記録ノズルY0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して[0,3,2,1]を取り込ませるためのものである。
図12(a)の例では、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミング時に同期して各記録ヘッド駆動部19a、19bそれぞれが必要とする画像データを取り込む制御を行うことを示している。
一方、図12(b)の例では、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミング時と、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がHighレベルからLowレベルに立ち下がったタイミング時との両方に同期して各記録ヘッド駆動部19a、19bのそれぞれが必要とする画像データを取り込む制御を行うことを示している。
具体的には、図12(b)のデータ取り込み信号CLK_K0の場合を例にすると、CLK_K0の立ち上がるタイミング時にデータ[0]を取り込ませ、CLK_K0の立ち下がるタイミング時にデータ[1]を取り込ませる。次に、CLK_K0の立ち上がるタイミング時にデータ[2]を取り込ませ、CLK_K0の立ち下がるタイミング時にデータ[3]を取り込ませている。
また、データ取り込み信号CLK_C0の場合を例にすると、CLK_C0の立ち上がるタイミング時にデータ[2]を取り込ませ、CLK_C0の立ち下がるタイミング時にデータ[0]を取り込ませる。次に、CLK_C0の立ち上がるタイミング時にデータ[2]を取り込ませ、CLK_C0の立ち下がるタイミング時にデータ[0]を取り込ませている。
また、データ取り込み信号CLK_M0の場合を例にすると、CLK_M0の立ち上がるタイミング時にデータ[1]を取り込ませ、CLK_M0の立ち下がるタイミング時にデータ[3]を取り込ませる。次に、CLK_M0の立ち上がるタイミング時にデータ[1]を取り込ませ、CLK_M0の立ち下がるタイミング時にデータ[3]を取り込ませている。
また、データ取り込み信号CLK_Y0の場合を例にすると、CLK_Y0の立ち上がるタイミング時にデータ[0]を取り込ませ、CLK_Y0の立ち下がるタイミング時にデータ[3]を取り込ませる。次に、CLK_Y0の立ち上がるタイミング時にデータ[2]を取り込ませ、CLK_Y0の立ち下がるタイミング時にデータ[1]を取り込ませている。
なお、図12(b)の例では、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミング時と、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がHighレベルからLowレベルに立ち下がったタイミング時との両方に同期して各記録ヘッド駆動部19a、19bのそれぞれが必要とする画像データを取り込む制御を行う一例を示したが、これに限ることはなく、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミング時、又はデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0がHighレベルからLowレベルに立ち下がったタイミング時のどちらかに同期して各記録ヘッド駆動部19a、19bのそれぞれが必要とする画像データを取り込む制御を行うようにしてもよい。
図12(a)及び(b)を比較した場合、図12(b)の例では、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0の周期を長く(遅く)することができる。これにより、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0を、例えば、同じ転送レートで転送した場合、高周波数成分の電磁波放射を抑制することができる。
また、図12(b)の制御において、画像データDATA[1:0]及びデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0を出力する周波数を上げる、すなわち、図12(a)のデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0と同じ周波数にすることによって、同じ電波放射強度レベルで転送レートを上げることができるため全体のデータ転送時間をさらに短縮することができる。
よって、本実施形態によれば、記録ヘッド制御部15は、データ取り込み信号(クロック信号)の立ち上がるタイミング時と、立ち下がるタイミング時との両方に同期して各記録ヘッド駆動部19a、19bに必要な画像データを取り込むように制御することで、高周波数成分の電磁波放射を抑制することができる。これにより、電磁波吸収のための対策部品を減らすことができるため、製造費用の削減を可能とすることができる。また、同じ電波放射強度レベルで転送レートを上げることができるため、全体のデータ転送時間をさらに短縮することができる。
次に、図13を用いて、複数の記録ヘッド駆動部ごとに取り込ませる画像データDATA[1:0]の順番に従って、最も早く出力されるデータ群から順に全ての画像データを取り込ませる制御の一例について説明する。
本実施形態では、記録ヘッド制御部15の制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19ごとに取り込ませる画像データの順番に従って、最も早く出力されるデータ群から順に全ての画像データを取り込むように制御信号の出力を制御する。
図13の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図13(a)及び(b)の例では、第1データ出力部31が複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、共通で接続される第1信号線(データ信号線)101を介して、画像データDATA[1:0](2bitデータ)を繰り返し出力するデータは、データ群[0,1,2,3]であることを示している。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、それぞれ独立した第2信号線103〜106を介して、各記録ヘッド駆動部19a、19bごとに必要な画像データを取り込むデータ取り込み信号CLK_K0〜Y0を出力していることを示している。
図13(a)及び(b)に示す、データを転送する転送チャートは、どちらも記録ノズルK0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,1,2,3]を、記録ノズルC0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[2,0,2,0]を、記録ノズルM0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して[1,3,1,3]を、記録ノズルY0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して[0,3,2,1]を取り込ませるためのものである。
図13(a)の例では、画像データDATA[1:0]のデータ群[0,1,2,3]を繰り返し出力する第1周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、Y0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[2]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませている。
また、第2周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[3]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0、Y0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。
また、第3周期では、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_M0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[2]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、C0、Y0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。
また、第4周期では、データ[0]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_C0で記録ヘッド駆動部19aに取り込ませ、データ[1]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_Y0で記録ヘッド駆動部19bに取り込ませ、データ[3]をデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0、M0で記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませている。
これに対して、図13(b)の例では、第1データ出力部31は、画像データDATA[1:0]のデータ群[0,1,2,3]を繰り返し出力するが、制御信号出力部32は、データ群[0,1,2,3]の出力周期に関係なく、記録ヘッド駆動部19a、19bごとに取り込ませる画像データが出力されたタイミングに同期して、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0を出力する制御を行うことを示している。
具体的には、図13(b)のデータ取り込み信号CLK_K0の場合を例にすると、記録ノズルK0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,1,2,3]を取り込ませるために、データ[0]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_K0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[1]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_K0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[2]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_K0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[3]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_K0を立ち上がらせた制御信号を出力する。このようにして、記録ヘッド駆動部19bに画像データ[0,1,2,3]を取り込ませている。従って、図13(b)の例では、記録ノズルK0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して、全ての画像データ[0,1,2,3]を第1周期で取り込ませることを示している。
また、データ取り込み信号CLK_C0の場合を例にすると、記録ノズルC0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して画像データ[2,0,2,0]を取り込ませるために、データ[2]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_C0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[0]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_C0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[2]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_C0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[0]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_C0を立ち上がらせた制御信号を出力する。このようにして、記録ヘッド駆動部19aに画像データ[2,0,2,0]を取り込ませている。従って、記録ノズルC0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して、全ての画像データ[2,0,2,0]を第3周期の1番目のデータの時点で取り込ませることを示している。
また、データ取り込み信号CLK_M0の場合を例にすると、記録ノズルM0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して画像データ[1,3,1,3]を取り込ませるために、データ[1]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_M0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[3]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_M0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[1]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_M0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[3]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_M0を立ち上がらせた制御信号を出力する。このようにして、記録ヘッド駆動部19aに画像データ[1,3,1,3]を取り込ませている。従って、記録ノズルM0に対応した記録ヘッド駆動部19aに対して、全ての画像データ[1,3,1,3]を第2周期で取り込ませることを示している。
また、データ取り込み信号CLK_Y0の場合を例にすると、記録ノズルY0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,3,2,1]を取り込ませるために、データ[0]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_Y0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[3]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_Y0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[2]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_Y0を立ち上がらせた制御信号を出力する。次に、データ[1]が出力されたタイミングでデータ取り込み信号CLK_Y0を立ち上がらせた制御信号を出力する。このようにして、記録ヘッド駆動部19bに画像データ[0,3,2,1]を取り込ませている。従って、記録ノズルY0に対応した記録ヘッド駆動部19bに対して、全ての画像データ[0,3,2,1]を第3周期の2番目のデータの時点で取り込ませることを示している。
よって、本実施形態によれば、記録ヘッド制御部15は、データ群[0,1,2,3]の出力周期に関係なく、記録ヘッド駆動部19a、19bに取り込ませる画像データの順番に従って、記録ヘッド駆動部19a、19bごとに取り込ませる画像データが最も早く出力されたタイミングに同期して、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0を出力するように制御することで、全体のデータ転送時間をさらに短縮することができる、という有利な効果を達成できる。
次に、図14を用いて、データ転送装置10の処理動作の一例について説明する。図14は、データ転送装置の処理動作の一例について説明するフローチャート図である。
まず、データ転送装置10の第1データ出力部31は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する(ステップS1)。
次に、データ転送装置10の制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線103〜110を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19が必要とする画像データDATA[1:0]を第1信号線101に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部19に取り込むためのデータ取り込み信号(制御信号)を出力する(ステップS2)。
次に、データ転送装置10の記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19a〜19dに全ての画像データDATA[1:0]が取り込まれたか否かを判断する(ステップS3)。全ての画像データDATA[1:0]が取り込まれていない場合(ステップS3:No)、データ転送装置10の記録ヘッド制御部15は、ステップS1に戻り、処理を継続する。全ての画像データDATA[1:0]が取り込まれた場合(ステップS3:Yes)、データ転送装置10の記録ヘッド制御部15は、処理を終了する。
以上の処理をデータ転送装置10に実行させることにより、記録ヘッドの数が増えても記録ヘッドへデータを転送するデータ転送時間を抑制することができる、という有利な効果を達成できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成は、上述した第1実施形態で説明した図2と重複する部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。図15は、本実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド制御部の概略構成の一例を説明する図である。図15に示すように、本実施形態では、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、第1信号線101を介して画像データを時分割データとして出力する第2データ出力部33と、画像形成時の印刷モード設定に基づいて第1データ出力部31と第2データ出力部33とを切り替える切替部(セレクタ)34と、記録ヘッド制御部15と記録ヘッド駆動部19a〜19dとを接続する記録ヘッドI/F35とをさらに備える。
図15に示す記録ヘッド制御部15の構成は、ラインヘッドの構成がノズル列数「8」でデータbit数が「4」の場合の一例であり、図6を用いて説明したように記録ヘッド制御部15から記録ヘッド駆動部19a〜19dへのデータ信号線の数は13本である。
制御信号出力部32は、例えば、図32で示したように、第2データ出力部33が複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、第1信号線101を介して複数の画像データDATA[3:0]を時分割で順次出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部19に取り込むためのデータ取り込み信号CLK_K0〜Y1を出力して画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dに取り込ませる。具体的な動作としては、上述した図32に示したデータの転送チャートを用いて、データ転送する場合について説明したものと同様である。
第2データ出力部33は、複数の記録ヘッド駆動部19ごとに、共通に接続される第1信号線101を介して複数のデータを時分割に出力する。具体的には、第2データ出力部33は、例えば、図32で示したように、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ノズルM0〜K1をそれぞれ駆動するための画像データDATA[3:0]を共通に接続される第1信号線101を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データDATA[3:0]を時分割で出力する。具体的な動作としては、上述した図32に示したデータの転送チャートを用いて、データ転送する場合について説明したものと同様である。
切替部(セレクタ)34は、記録ヘッド制御部15の制御の下で、画像形成時の印刷モード設定に基づいて、第1データ出力部31と第2データ出力部33とを切り替えて複数の画像データDATA[3:0]を出力させる。
一般的に画像形成装置の場合は、印刷するモードが何種類か設定されている。具体的には、例えば、「はやいモード」や「きれいモード」などのように印刷モード設定を目的に応じて選択できるようになっている。ここで、例えば「はやいモード」では主に印字データを小さくして、印刷時の主走査モータ22、副走査モータ24やキャリッジ18の速度を上げることによって高速な画像形成を可能にする。また、例えば「きれいモード」では印字データを大きく詳細に調整できるようにし、また、主走査モータ22、副走査モータ24やキャリッジ18の速度を抑えて機械的振動などの影響を小さくすることによって高精細な画像形成を可能にする。記録ヘッド制御部15の制御として、例えば「はやいモード」の時ではデータbit数「2」に設定して画像形成を実行させる制御を行う。また、例えば「きれいモード」の時ではデータbit数「4」に切り替えて設定して画像形成を実行させる制御を行う。
ここで、上述の図8で説明したように、画像データを時分割で出力する場合、例えば、データbit数「2」、ノズル列数「8」の場合のデータ転送時間は「8」であり、例えば、データbit数「4」、ノズル列数「8」の場合のデータ転送時間も「8」である。これに対して、上述の図6で説明したように、例えば、データの組合せと順番を示すデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する場合、例えば、データbit数「2」、ノズル列数「8」の場合のデータ転送時間は「4」であり、データbit数「4」、ノズル列数「8」の場合のデータ転送時間は「16」である。
これらのことから、本実施形態のデータ転送装置10の記録ヘッド制御部15では、切替部(セレクタ)34により画像形成時の印刷モード設定に基づいて、第1データ出力部31と第2データ出力部33とを切り替えて画像データDATA[3:0]を出力させる。具体的には、上述した例えば、データbit数「2」の時は切替部(セレクタ)34で第1データ出力部31に切り替えて画像データDATA[3:0]を出力させ、例えば、データbit数「4」の時は切替部(セレクタ)34で第2データ出力部33に切り替えて画像データDATA[3:0]を出力させる。このように、記録ヘッド制御部15は、画像形成時の印刷モード設定に基づいて、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1データ出力部31と、データを時分割で出力する第2データ出力部33とを切り替えてデータを出力させることにより、画像データDATA[3:0]のデータ転送時間をさらに短縮させることができる、という有利な効果を達成できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成は、上述した第1実施形態で説明した図2と重複する部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。図16は、本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。図16に示すように、本実施形態では、記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれに画像データを取り込むタイミングを示すタイミング生成信号に基づき、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれに取り込む画像データを順次カウントして保持する複数のデータ生成カウンタ41a〜41dをさらに備える。なお、以下では、データ生成カウンタ41a〜41dを区別する必要がない場合にはデータ生成カウンタ41と表記する。
本実施形態では、第1実施形態の図2で示した、画像データDATA[1:0]を出力するための共通に接続される第1信号線101を備えない構成である。本実施形態では、記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に画像データを取り込むタイミングを示すタイミング生成信号(以下、ラッチ信号とも表記する。)SLnにてタイミングを生成して画像データDATA[1:0]を記録ヘッド駆動部19へ転送するものである。
具体的には、記録ヘッド駆動部19のデータ生成カウンタ41は、記録ヘッド駆動部19の各々に画像データを取り込むタイミングを示すタイミング生成信号(ラッチ信号)SLnに基づき、それぞれの記録ヘッド駆動部19へ取り込む画像データを順次カウントして保持し、記録ヘッド制御部15は、データ取り込み信号SCLK_M0〜K1により複数のデータ生成カウンタ41a〜41dごとに保持した複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれに取り込むデータを転送させて複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dへデータの取り込みを行わせるように制御する。
より具体的には、例えば、記録ヘッド制御部15の制御信号出力部32は、データ取り込み信号SCLK_M0〜K1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号によりデータ生成カウンタ41で保持している記録ヘッド駆動部19へ取り込む画像データを転送させて記録ヘッド駆動部19への画像データの取り込みを行わせる制御を行う。
データ生成カウンタ41は、記録ヘッド制御部15から出力される記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に画像データを取り込むタイミングを示すタイミング生成信号(ラッチ信号)SLnに基づき、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データを順次カウントして保持する。具体的には、記録ヘッド駆動部19内のデータ生成カウンタ41にラッチ信号SLnを入力して、ラッチ信号SLnがLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時で記録ヘッド駆動部19内の取り込み画像データをカウントアップする。
すなわち、記録ヘッド制御部15は、データ生成カウンタ41がラッチ信号SLnがLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時で記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データを順次カウントして保持して、データ取り込み信号(クロック信号)SCLK_M0〜K1がLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時(クロック信号の変化時)に、その時にデータ生成カウンタ41に保持されているデータの値を記録ヘッド駆動部19に転送して取り込ませるように制御する。
なお、本実施形態では、第1データ出力部31が、複数の記録ヘッド駆動部19のそれぞれに対してタイミング生成信号(ラッチ信号)SLnを出力する一例を示すが、これに限ることはなく記録ヘッド制御部15の制御の下で、任意の各部でタイミング生成信号(ラッチ信号)SLnを出力するようにしてもよい。なお、以下では、例えば、上記の図16で示した、データ取り込み信号「SCLK_M0〜SCLK_K1」と、データ取り込み信号「CLK_K0〜CLK_Y0」とは、同じデータ取り込み信号のことを表す。
図17は、タイミング生成信号とデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートの一例を説明する図である。図17の例では、第1データ出力部31が複数の記録ヘッド駆動部19a、19bのデータ生成カウンタ41a、41bに対して、タイミング生成信号(ラッチ信号)SLnを出力していることを示している。また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a、19bに対して、それぞれ独立した第2信号線103〜106を用いて、記録ヘッド駆動部19a、19b各々に必要な画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号CLK_K0〜Y0を出力していることを示している。
図17に示すデータを転送する転送チャートは、記録ノズルK0に対応する記録ヘッド駆動部19bに対して画像データ[0,1,2,3]を、記録ノズルC0に対応する記録ヘッド駆動部19aに対して[2,0,2,0]を、記録ノズルM0に対応する記録ヘッド駆動部19aに対して[1,3,1,3]を、記録ノズルY0に対応する記録ヘッド駆動部19bに対して[0,3,2,1]を取り込ませるためのものである。
具体的には、図17のデータ取り込み信号CLK_K0の場合を例にすると、データ生成カウンタ41は、ラッチ信号SLnが立ち上がるタイミングで記録ヘッド駆動部19内の画像データDATA[0]、画像データDATA[1]、画像データDATA[2]、画像データDATA[3]と順次カウントして保持する。それと同時にデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0がLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時に、その時にデータ生成カウンタ41に保持されている、例えば、画像データDATA[0]のデータを取り込ませる。
次に、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0がLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時に、その時にデータ生成カウンタ41に保持されている、例えば、画像データDATA[1]のデータを取り込ませる。
次に、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0がLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時に、その時にデータ生成カウンタ41に保持されている、例えば、画像データDATA[2]のデータを取り込ませる。
次に、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0がLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミング時に、その時にデータ生成カウンタ41に保持されている、例えば、画像データDATA[3]のデータを取り込ませる。このようにして、記録ヘッド制御部15は、ラッチ信号SLnを出力して、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0により、記録ヘッド駆動部19bに必要な画像データを取り込ませるように制御する。なお、データ取り込み信号CLK_C0、M0、Y0の場合も同様である。
また、画像データDATA[0]、[1]、[2]、[3]と順次画像データを取り込ませるのではなく、一度に画像データDATA[0、1、2、3]を取り込むようにすることもできる。具体的には、記録ヘッド制御部15は、ラッチ信号SLnとデータ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0とで、記録ヘッド駆動部19に必要な画像データDATA[0]、[1]、[2]、[3]をデータ生成カウンタ41に保持だけさせておき、その後、例えば、最終データ受信後に一度に画像データを取り込む場合は、例えば、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0の立ち上がりでラッチ信号が[0,1]の順になっていた場合にデータを取り込むと規定しておくことによって、一度に画像データDATA[0、1、2、3]を取り込ませることができる。
すなわち、タイミング生成信号(ラッチ信号)SLnは、予め設定された順で出力された場合(例えば、[0,1]の順に出力された場合)に、複数の記録ヘッド駆動部19のそれぞれに取り込む画像データの最終を示す目印信号となり、記録ヘッド制御部15は、予め設定されたデータ取り込み信号のレベルと目印信号のレベルとの関係に基づいて、複数のデータ生成カウンタ41ごとに保持した複数の記録ヘッド駆動部19のそれぞれに取り込む画像データを転送させて複数の記録ヘッド駆動部19へ画像データの取り込みを行わせる制御を行う。
なお、記録ヘッド駆動部19のデータ生成カウンタ41は、ラッチ信号SLnによって記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データを順次カウントして保持しているがこれに限ることはなく、別の信号線にしてもよいし、またタイミングをデータ出力周期ごとに出力して記録ヘッド駆動部19内で、例えば、振動子などを用いてデータを順次切り替えるようにしてもよい。また、公知の調歩同期式を用いてデータのタイミングを生成するようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、データ生成カウンタ41は、ラッチ信号SLnが立ち上がるタイミング時で記録ヘッド駆動部19a〜19dへ取り込む画像データを順次カウントして保持して、データ取り込み信号(クロック信号)CLK_K0〜Y0が立ち上がるタイミング時(クロック信号の変化時)に、その時にデータ生成カウンタ41が保持しているデータの値を記録ヘッド駆動部19に転送して取り込ませるように制御するので、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を使用せずに所望の画像データを転送することが可能になるため信号線の数をさらに削減することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成は、上述した第1実施形態で説明した図2と重複する部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。図18は、本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。
図18に示すように、本実施形態では、記録ヘッド制御部15からは、制御信号出力部32から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データを出力したタイミングに同期してデータ取り込み信号を制御信号として出力するための複数の第2信号線161〜164が、それぞれ独立して接続されている。
図18の例では、例えば、記録ヘッド駆動部19aの記録ヘッド20aには2つの記録ノズルM0,C0が配置されているが、各記録ノズルM0,C0で画像形成させる画像データを取り込むデータ取り込み信号を出力する第2信号線161は1本である。すなわち、記録ノズルM0、及びC0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_MC0を1本の第2信号線161で出力することを示している。
また、記録ノズルY0、及びK0を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_YK0を1本の第2信号線162で出力することを示している。
また、記録ノズルM1、及びC1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_MC1を1本の第2信号線163で出力することを示している。
また、記録ノズルY1、及びK1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_YK1を1本の第2信号線164で出力することを示している。
本実施形態では、例えば、1つの記録ヘッド20aを構成する記録ノズルM0、及びC0を1つのグループとして、1本の第2信号線161でデータ取り込み信号SCLK_MC0を出力する。以下、記録ヘッド20b〜20dも同様である。これにより、本実施形態によれば、例えば、図2と比較して第2信号線161〜164の数を半分にすることができる。
また、本実施形態では、記録ヘッド制御部15からは、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データを第1信号線101に出力したタイミングに同期して、データ取り込み信号(制御信号)を選択して、各記録ノズルM0〜K1を駆動する各ヘッドドライバM0〜K1に振り分ける選択信号(SELECT)を出力するための第3信号線165が共通に接続されている。
このように、図18の例では、画像データDATA[1:0]を複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を用いて複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。また、データ取り込み信号SCLK_MC0〜YK1をそれぞれ独立した第2信号線161〜164を介して複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力することで画像データを取り込むタイミングを制御信号として供給すると共に、データ取り込み信号(制御信号)を選択して、各記録ノズルM0〜K1を駆動する各ヘッドドライバM0〜K1に振り分ける選択信号(SELECT)を共通の第3信号線165を介して出力することで、記録ヘッド駆動部(ヘッドドライバ)19a〜19d内の各ラインバッファに対して、記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な1ラインの画像データを取り込ませるように構成されている。
次に、図19を用いて、本実施形態の記録ヘッド駆動部19aの概略構成を説明する。図19は、本実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド駆動部の概略構成の一例を説明する図である。図19に示すように、本実施形態では、記録ヘッド駆動部19aは、記録ヘッド20aを構成する記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0と、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0と、選択信号(SELECT)に基づいてデータ取り込み信号(制御信号)を選択して、記録ノズルM0及びC0を駆動するヘッドドライバM0及びC0にデータ取り込み信号(制御信号)を振り分ける振り分け部(デコード部)42を備える。
図19に示す記録ヘッド駆動部19aの構成は、記録ヘッド制御部15からの制御信号を受けてヘッドドライバM0及びC0で駆動波形を生成し、記録ヘッド20aの記録ノズルM0及びC0へと供給するが、振り分け部(デコード部)42では、選択信号(SELECT)に基づいて、ヘッドドライバM0及びC0に供給する制御信号を振り分けるものである。すなわち、制御信号出力部32は、制御信号(データ取り込み信号)を出力すると共に、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第3信号線165を介して、記録ヘッド20aを構成する複数のノズル列(記録ノズルM0及びC0)ごとに、記録ヘッド駆動部19aが必要とするデータ(DATA[1:0])を第1信号線101に出力したタイミングに同期して、制御信号(データ取り込み信号)を選択して記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0及びC0に振り分ける選択信号(SELECT)を出力する。振り分け部(デコード部)42は、選択信号(SELECT)に基づいてデータ取り込み信号(制御信号)を選択して、記録ノズルM0及びC0を駆動する記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0及びC0にデータ取り込み信号(制御信号)を振り分ける。各ヘッドドライバM0及びC0は、振り分けられたデータ取り込み信号(制御信号)により記録ノズルM0及びC0に対応した画像データを取り込む。以下、記録ヘッド駆動部19b〜19dの構成も同様であるので詳細な説明は省略する。なお、以下では「ヘッドドライバM0〜K1を区別する必要がない場合には、単に「ヘッドドライバ」と表記する。
次に、図18を用いて説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成の一例において、画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する。図20は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する図である。
図20の例では、画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図20の例では、図18に示したように、第1データ出力部31は、複数のノズル列(記録ノズルM0〜K1)で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を用いて、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。
具体的には、例えば、出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0](2bitデータ)として繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、ある決まった出力順のデータを、例えば、画像データ[0]、[1]、[2]、[3]という組合せを、例えば[0]、[1]、[2]、[3]という順番で順次繰り返して第1信号線(データ信号線)101を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。具体的には、画像データDATA[1:0]は、2bitデータであるので、それぞれのbitに1対1で対応する2本の第1信号線101で、例えば、[00]、[01]、[10]、[11]の何れかで表現される[0]、[1]、[2]、[3]という4種類の情報を出力していることを示している。より具体的には、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[Low]であれば、[00]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[High]であれば、[01]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[Low]であれば、[10]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[High]であれば、[11]を表す。このように第1データ出力部31は、例えば、データ群を構成する複数のデータDATA[1:0]が2bitである場合、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101に対して出力する信号のレベルを[Low]と[High]とに制御することで、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する。
また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線161〜164を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とするデータを出力したタイミングに同期してデータを取り込むデータ取り込み信号を制御信号として出力する。すなわち、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立した第2信号線161〜164を介して、各記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号CLK_YK0〜MC1を出力する。なお、以下では、例えば、上記の図18で示した、データ取り込み信号「SCLK_MC0〜SCLK_YK1」と、データ取り込み信号「CLK_MC0〜CLK_YK1」とは、同じデータ取り込み信号のことを表す。
具体的には、例えば、制御信号出力部32は、第1データ出力部31が記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを出力したタイミングに同期して(合わせて)、データ取り込み信号CLK_YK0、CLK_MC0、CLK_YK1、CLK_MC1を制御信号として出力すると共に、選択信号(SELECT)を出力し、振り分け部(デコード部)42は、選択信号(SELECT)に基づいて制御信号(データ取り込み信号)を選択して、記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0〜K1にデータ取り込み信号(制御信号)を振り分けて画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dに取り込ませる。
すなわち、データ取り込み信号(制御信号)CLK_MC0を一例にすると、振り分け部42は、選択信号(SELECT)に基づいて、CLK_MC0をヘッドドライバM0に振り分け、CLK_MC0をヘッドドライバC0に振り分けて、画像データを記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0及びC0に取り込ませる制御を行う。
上記の第1データ出力部31からの画像データDATA[1:0]の出力と、制御信号出力部32からのデータ取り込み信号CLK_YK0〜MC1の出力と、選択信号(SELECT)の出力とは、記録ヘッド制御部15が制御する。
図20の例で示す転送チャートは、例えば、データ取り込み信号CLK_YK0〜MC1はクロック信号を示し、クロック信号CLK_YK0〜MC1がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミングで必要な画像データを取り込む制御を行うことを示している。この時、振り分け部42は、選択信号(SELECT)がLowレベルでは、クロック信号CLK_YK0をヘッドドライバY0に振り分け、Highレベルでは、クロック信号CLK_YK0をヘッドドライバK0に振り分ける制御を行う。
具体的には、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0及びK0を駆動するための、例えば[0,1,2,3]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた信号を出力すると共に、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をHighレベルのままで出力すると共に、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[3]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_YK0の出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19bのヘッドドライバY0に対して記録ノズルY0を駆動する[0,1]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバK0に対して記録ノズルK0を駆動する[2,3]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0及びC0を駆動するための、例えば[2,0,2,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた信号を出力すると共に、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をHighレベルのままで出力すると共に、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_MC0の出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0に対して記録ノズルM0を駆動する[2,0]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバC0に対して記録ノズルC0を駆動する[2,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルY1及びK1を駆動するための、例えば[1,0,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルY1を駆動するヘッドドライバY1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルY1を駆動するヘッドドライバY1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた信号を出力すると共に、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK1を駆動するヘッドドライバK1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をHighレベルのままで出力すると共に、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK1を駆動するヘッドドライバK1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_YK1の出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19dのヘッドドライバY1に対して記録ノズルY1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバK1に対して記録ノズルK1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルM1及びC1を駆動するための、例えば[3,2,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルM1を駆動するヘッドドライバM1に対してデータ[3]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルM1を駆動するヘッドドライバM1に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた信号を出力すると共に、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC1を駆動するヘッドドライバC1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)をHighレベルのままで出力すると共に、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC1を駆動するヘッドドライバC1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_MC1の出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19cのヘッドドライバM1に対して記録ノズルM1を駆動する[3,2]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバC1に対して記録ノズルC1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
以上説明したように、記録ヘッド制御部15は、共通のデータ線(第1信号線)101を介して予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する。そして、記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0〜K1に取り込ませるデータが出力されたタイミングに同期して、選択信号(SELECT)とクロック信号(制御信号)とを出力する。記録ヘッド制御部15は、選択信号(SELECT)がLowレベルかHighレベルかに基づいて、クロック信号(制御信号)を各ヘッドドライバM0〜K1に振り分ける制御を行い、クロック信号CLK_YK0〜MC1がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミングで各ヘッドドライバM0〜K1に必要な画像データを取り込ませる制御を行う。
このように、上記の図19に示した記録ヘッド駆動部19の構成と図20に示した転送チャートによれば、図18で説明したデータ転送装置10の基本構成の場合7本の第1信号線で記録ヘッド駆動部19を制御することができる。
また、図18及び図19に示した例では、選択信号(SELECT)は1本の第3信号線165でLowレベルとHighレベルとを切り替えて記録ヘッド駆動部19内の2つのヘッドドライバM0,C0にクロック信号(制御信号)を振り分けているが、振り分け部42の機能(デコード機能)を拡張して、第3信号線165を、例えば、2本にすることで、(Highレベル,Highレベル)、(Highレベル,Lowレベル)、(Lowレベル,Lowレベル)、(Lowレベル,Highレベル)の4つの制御を行うことができる。すなわち、1つの記録ヘッド駆動部19に4つのヘッドドライバを含む構成とすることができる。さらに、第3信号線165を、例えば、N本にすれば、2のヘッドドライバにクロック信号(制御信号)を振り分けることが可能となるので、更なる第3信号線165の数を削減することができる。このように、本実施形態では、選択信号(SELECT)を出力する第3信号線を1以上有する。
次に、上記の図18及び図19で説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成、及び上記の図20で説明した本実施形態のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合と、図30で説明した従来のデータ転送装置10の基本構成、及び図31で説明した従来のデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合と、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成、及び図32で説明したデータを時分割で転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合の比較について説明する。図21は、本実施形態のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。図22は、従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した一例について説明する図である。図23は、本実施形態のデータ転送装置の基本構成で、画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した一例について説明する図である。
図21に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列、64列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「4」で転送時間「4」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置の基本構成(4ノズル列)でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、データ転送時間は全て「4」であり、ノズル列数「8」で信号線の本数「6」、ノズル列数「12」で信号線の本数「8」、ノズル列数「16」で信号線の本数「10」、ノズル列数「32」で信号線の本数「18」、ノズル列数「64」で信号線の本数「34」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、データ転送時間は全て「8」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「5」、ノズル列数「8」で信号線の本数「7」、ノズル列数「12」で信号線の本数「9」、ノズル列数「16」で信号線の本数「11」、ノズル列数「32」で信号線の本数「19」、ノズル列数「64」で信号線の本数「35」であることを示している。
また、データbit数「3」の場合、データ転送時間は全て「16」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「6」、ノズル列数「8」で信号線の本数「8」、ノズル列数「12」で信号線の本数「10」、ノズル列数「16」で信号線の本数「12」、ノズル列数「32」で信号線の本数「20」、ノズル列数「64」で信号線の本数「36」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、データ転送時間は全て「32」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「7」、ノズル列数「8」で信号線の本数「9」、ノズル列数「12」で信号線の本数「11」、ノズル列数「16」で信号線の本数「13」、ノズル列数「32」で信号線の本数「21」、ノズル列数「64」で信号線の本数「37」であることを示している。
次に、図22に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列、64列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「5」で転送時間「1」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置10の基本構成(4ノズル列)でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「8」で信号線の本数「9」、ノズル列数「12」で信号線の本数「13」、ノズル列数「16」で信号線の本数「17」、ノズル列数「32」で信号線の本数「33」、ノズル列数「64」で信号線の本数「65」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「9」、ノズル列数「8」で信号線の本数「17」、ノズル列数「12」で信号線の本数「25」、ノズル列数「16」で信号線の本数「33」、ノズル列数「32」で信号線の本数「65」、ノズル列数「64」で信号線の本数「129」であることを示している。
また、データbit数「3」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「13」、ノズル列数「8」で信号線の本数「25」、ノズル列数「12」で信号線の本数「37」、ノズル列数「16」で信号線の本数「49」、ノズル列数「32」で信号線の本数「97」、ノズル列数「64」で信号線の本数「193」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、データ転送時間は全て「1」であり、ノズル列数「4」で信号線の本数「17」、ノズル列数「8」で信号線の本数「33」、ノズル列数「12」で信号線の本数「49」、ノズル列数「16」で信号線の本数「65」、ノズル列数「32」で信号線の本数「129」、ノズル列数「64」で信号線の本数「257」であることを示している。
次に、図23に示すように、縦列はノズル列数が4列、8列、12列、16列、32列、64列の場合を示し、横行はデータ信号のbit数と信号線の本数とデータ転送時間とを示している。具体的には、例えば、ノズル列数「4」、データbit数「1」の場合、信号線の本数「5」で転送時間「4」であることを示している。なお、転送時間は、従来のデータ転送装置10の基本構成(4ノズル列)でデータ信号bit数「1」での転送時間を「1」とした時の相対値を表している。以下、その他の転送時間も同様である。
同様にして、データbit数「1」の場合、ノズル列数「8」で信号線の本数「9」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「13」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「17」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「33」、データ転送時間は「32」であることを示している。また、ノズル列数「64」で信号線の本数「65」、データ転送時間は「64」であることを示している。
また、データbit数「2」の場合、ノズル列数「4」で信号線の本数「6」、データ転送時間は「4」であることを示している。また、ノズル列数「8」で信号線の本数「10」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「14」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「18」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「34」、データ転送時間は「32」であることを示している。また、ノズル列数「64」で信号線の本数「66」、データ転送時間は「64」であることを示している。
また、データbit数「3」の場合、ノズル列数「4」で信号線の本数「7」、データ転送時間は「4」であることを示している。また、ノズル列数「8」で信号線の本数「11」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「15」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「19」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「35」、データ転送時間は「32」であることを示している。また、ノズル列数「64」で信号線の本数「67」、データ転送時間は「64」であることを示している。
また、データbit数「4」の場合、ノズル列数「4」で信号線の本数「8」、データ転送時間は「4」であることを示している。また、ノズル列数「8」で信号線の本数「12」、データ転送時間は「8」であることを示している。また、ノズル列数「12」で信号線の本数「16」、データ転送時間は「12」であることを示している。また、ノズル列数「16」で信号線の本数「20」、データ転送時間は「16」であることを示している。また、ノズル列数「32」で信号線の本数「36」、データ転送時間は「32」であることを示している。また、ノズル列数「64」で信号線の本数「68」、データ転送時間は「64」であることを示している。
ここで、上記の本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御した図21と従来のデータ転送装置の基本構成でデータ転送を制御した図22とを比較する。本実施形態の構成とデータ転送制御は、従来と比較してデータ転送時間は長くなるが、データbit数が「1bit」以上、ノズル列が「4」以上の場合には、データbit数及びノズル列が増加するにつれて信号線の本数を大幅に削減することができることが分かる。よって、本実施形態によれば、信号線の本数が削減できることによって、制御回路を簡素化することができる、という有利な効果を達成できる。また、制御ICのpin数が少なくなることによって、制御回路のサイズを小さくすることができコストダウンが可能となる。
次に、上記の本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御した図21と画像データを時分割で出力してデータ転送を制御した図23とを比較する。本実施形態の構成とデータ転送制御は、時分割でデータ転送した場合と比較して、全てにおいて信号線の本数を削減することができる。また、データbit数が「1bit」では、ノズル列数が「8」以上でデータ転送時間を短縮することができる。また、データbit数が「2bit」では、ノズル列数が「12」以上でデータ転送時間を短縮することができる。また、データbit数が「3bit」では、ノズル列数が「32」以上でデータ転送時間を短縮することができる。また、データbit数が「4bit」では、ノズル列数が「64」以上でデータ転送時間を短縮することができる。
このように、本実施形態のデータ転送装置10の構成とデータ転送制御では、画像データを時分割で出力するデータ転送制御に対してデータ転送時間を短縮できると共に、従来のデータ転送装置の構成でデータ転送制御した場合に対して信号線の本数を削減することができる。また、画像データを時分割で出力するデータ転送制御に対して、ノズル列の数及びデータbit数の組合せによっては信号線の数を削減することができる。
よって、本実施形態によれば、データ転送時間を短縮できることによって、高性能な送受信装置や、耐ノイズ性の高い伝送路を用いる必要がない、という有利な効果を達成できる。また、トータルの転送レートを下げる対策を行う必要がないため、プリンタの性能が低下することがない、という有利な効果を達成できる。
以上の図21、図22及び図23を比較した結果、本実施形態のデータ転送装置10の基本構成でデータ転送を制御することによって、従来技術より信号線の本数を大幅に削減できると共に、従来の画像データを時分割で出力してデータ転送を制御する方法よりデータ転送時間を短縮することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成は、上述した第1実施形態で説明した図2及び第4実施形態で説明した図18と重複する部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。図24は、本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成の一例について説明する図である。
図24に示すように、本実施形態では、記録ヘッド駆動部19a〜19dの記録ヘッド20a〜20dの各々には記録ノズルが2ノズル列配置され、2ノズル列は同色のインクを吐出する構成である。図24の例では、記録ヘッド20aの記録ノズルM0,M1はマゼンタ(M)のインク滴を吐出し、記録ヘッド20bの記録ノズルY0,Y1はイエロー(Y)のインク滴を吐出し、記録ヘッド20cの記録ノズルC0,C1はシアン(C)のインク滴を吐出し、記録ヘッド20dの記録ノズルK0,K1は黒(K)のインク滴を吐出する構成である。
また、図24に示すように、本実施形態では、記録ヘッド制御部15からは、制御信号出力部32から複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dの各々に対して、それぞれの記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データを出力したタイミングに同期してデータ取り込み信号を制御信号として出力するための複数の第2信号線171〜174が、それぞれ独立して接続されている。図24の例では、例えば、記録ヘッド駆動部19aの記録ヘッド20aには2つの記録ノズルM0,M1が配置されているが、各記録ノズルM0,M1で画像形成させる画像データを取り込むデータ取り込み信号を出力する第2信号線171は1本である。すなわち、記録ノズルM0及びM1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Mを1本の第2信号線171で出力することを示している。
また、記録ノズルY0、及びY1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Yを1本の第2信号線172で出力することを示している。
また、記録ノズルC0、及びC1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Cを1本の第2信号線173で出力することを示している。
また、記録ノズルK0、及びK1を駆動させるためのデータ取り込み信号SCLK_Kを1本の第2信号線174で出力することを示している。
本実施形態では、例えば、1つの記録ヘッド20aを構成する記録ノズルM0、及びM1を1つのグループとして、1本の第2信号線171でデータ取り込み信号SCLK_Mを出力する。以下、記録ヘッド20b〜20dも同様である。これにより、本実施形態によれば、例えば、図2と比較して第2信号線171〜174の数を半分にすることができる。
このように、図24の例では、画像データDATA[1:0]を複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を用いて複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。また、データ取り込み信号SCLK_M〜Kをそれぞれ独立した第2信号線171〜174を介して複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力することで画像データを取り込むタイミングを制御信号として供給すると共に、データ取り込み信号(制御信号)を選択して、各記録ノズルM0〜K1を駆動する各ヘッドドライバM0〜K1に振り分ける選択信号(SELECT)を共通の第3信号線165を介して出力することで、記録ヘッド駆動部19a〜19d内の各ラインバッファに対して、記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な1ラインの画像データを取り込ませるように構成されている。
すなわち、本実施形態では、制御信号出力部32は、制御信号(データ取り込み信号)を出力すると共に、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第3信号線165を介して、記録ヘッド20a〜20dを構成する複数のノズル列(記録ノズル)M0,M1〜K0,K1ごとに、記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とする画像データ(DATA[1:0])を第1信号線101に出力したタイミングに同期して、制御信号(データ取り込み信号)を選択して振り分ける選択信号(SELECT)を出力し、選択信号(SELECT)に基づいて、複数のノズル列(記録ノズル)M0,M1〜K0,K1の各々を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dの複数のヘッドドライバM0,M1〜K0,K1に対して制御信号(データ取り込み信号)を振り分ける振り分け部42を、さらに備える構成である。
ここで、図25及び図26を用いて、記録ヘッド20のノズル列の配置について説明する。図25及び図26は、記録ヘッドのノズル列の配置の一例について説明する図である。
図25に示すように、例えば、1つの記録ヘッド20aを構成する2ノズル列(記録ノズルM0、及びM1)を1つのグループとし、データ取り込み信号(制御信号)SCLK_Mを、選択信号(SELECT)に基づいて、振り分け部42で振り分ける。1つのノズル列のノズル間隔は主走査方向に、例えば、150dpiで配置される。また、一方のノズル列と他方のノズル列は主走査方向に、例えば、300dpi分ずらされて配置されている。
すなわち、1つの第3信号線165を介して出力された選択信号(SELECT)により振り分け部42で振り分けられる制御信号(データ取り込み信号)により複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、取り込まれた画像データで駆動されるノズル列を2列備え、2列のノズル列の各ノズルが配置される第1の間隔(150dpi)は同一であり、2列のノズル列のそれぞれは、主走査方向に対して第1の間隔(150dpi)の2分の1の間隔(300dpi)だけずれて配置される。なお、上記で示した第1の間隔は一例であり、第1の間隔は任意に設定できる。
上記のようなノズル列の配置では、1ノズル列を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して150dpiの解像度で印字できる。また、2ノズル列を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して300dpiの解像度で印字できる。また、一方のノズル列をインク色Aで使用し、他方のノズル列をインク色Bで使用した場合、インク色Aとインク色Bに関して、それぞれ150dpiの解像度で印字できる。なお、本実施形態のインクジェット記録装置では、解像度設定の設定は、ユーザが所望の印字解像度や印字速度などを任意に設定可能であり、解像度(150dpi、300dpi)を切り替える機能が搭載されている。なお、上記で示した解像度は一例であり、解像度は任意に設定できる。
また、図26に示すように、例えば、1つの記録ヘッド20aを構成する4ノズル列(記録ノズルM0、M1、M2、M3)のM0,M1を1つのグループとし、M2,M3を1つのグループとして、データ取り込み信号(制御信号)SCLK_Mを、選択信号(SELECT)に基づいて、振り分け部42で振り分ける。1つのノズル列のノズル間隔は主走査方向に、例えば、150dpiで配置される。また、一方のグループのノズル列M0とノズル列M1は主走査方向に、例えば、600dpi分ずらされて配置されている。一方のグループのノズル列M2とノズル列M3は主走査方向に、例えば、600dpi分ずらされて配置されている。また、一方のグループのノズル列M1と他方のグループのノズル列M2は、例えば、600dpi分ずらされて配置されている。
具体的には、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのうち2個が連動して同色のインクを吐出する場合、2列のノズル列のそれぞれは、主走査方向に対して第1の間隔(150dpi)の4分の1の間隔(600dpi)だけずれて配置され、1番目の記録ヘッド駆動部19aで駆動される1列目のノズル列M0と、2番目の記録ヘッド駆動部19bで駆動される1列目のノズル列M2とは、主走査方向に対して第1の間隔(150dpi)の2分の1の間隔(300dpi)だけ順にずれて配置される。
すなわち、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dのうちN個が連動して同色のインクを吐出する場合、2列のノズル列のそれぞれは、主走査方向に対して第1の間隔(150dpi)の2N分の1の間隔(600dpi)だけずれて配置され、1番目の記録ヘッド駆動部19aで駆動される1列目のノズル列と、2番目以降の記録ヘッド駆動部19bで駆動される1列目のノズル列とは、主走査方向に対して第1の間隔(150dpi)のN分の1の間隔(600dpi)だけ順にずれて配置される。
上記のようなノズル列の配置では、一方のグループの1ノズル列M0を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して150dpiの解像度で印字できる。また、2ノズル列M0,M1を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して300dpiの解像度で印字できる。また、他方のグループの1ノズル列M2を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して150dpiの解像度で印字できる。また、2ノズル列M2,M3を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して300dpiの解像度で印字できる。さらに、一方のグループの1ノズル列M0と他方のグループの1ノズル列M2(又はノズル列M1とノズル列M3)を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して300dpiの解像度で印字できる。また、一方のグループの2ノズル列M0,M1と他方のグループの2ノズル列M2,M3を同じインク色Aで使用した場合、そのインク色Aに関して600dpiの解像度で印字できる。このように、本実施形態のノズル列の配置では、記録ヘッド20a〜20dを構成する複数のノズル列は同色のインクを吐出することにより高解像度で画像を形成することができる。
次に、図24を用いて説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成の一例において、画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する。図27は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力する制御の一例について説明する図である。
図27の例では、画像データとデータ取り込み信号と選択信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図27の例では、図24に示したように、第1データ出力部31は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を用いて、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。具体的には、図20を用いて説明したものと同様である。
また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線171〜174を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とするデータを出力したタイミングに同期してデータを取り込むデータ取り込み信号を制御信号として出力する。すなわち、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立した第2信号線171〜174を介して、各記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号SCLK_Y〜Cを出力する。
具体的には、例えば、制御信号出力部32は、第1データ出力部31が記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを出力したタイミングに同期して(合わせて)、データ取り込み信号SCLK_Y、SCLK_M、SCLK_K、SCLK_Cを制御信号として出力すると共に、選択信号(SELECT)を出力し、振り分け部(デコード部)42は、選択信号(SELECT)に基づいて制御信号(データ取り込み信号)を選択して、記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0〜K1にデータ取り込み信号(制御信号)を振り分けて画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dに取り込ませる。
すなわち、データ取り込み信号(制御信号)SCLK_Mを一例にすると、振り分け部42は、選択信号(SELECT)に基づいて、SCLK_MをヘッドドライバM0に振り分け、SCLK_MをヘッドドライバM1に振り分けて、画像データを記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0及びM1に取り込ませる制御を行う。
上記の第1データ出力部31からの画像データDATA[1:0]の出力と、制御信号出力部32からのデータ取り込み信号SCLK_Y〜Cの出力と、選択信号(SELECT)の出力とは、記録ヘッド制御部15が制御する。
図27の例で示す転送チャートは、例えば、データ取り込み信号SCLK_Y〜Cはクロック信号を示し、クロック信号SCLK_Y〜CがLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミングで必要な画像データを取り込む制御を行うことを示している。この時、振り分け部42は、選択信号(SELECT)がLowレベルでは、クロック信号SCLK_YをヘッドドライバY0に振り分け、Highレベルでは、クロック信号SCLK_YをヘッドドライバY1に振り分ける制御を行う。
具体的には、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0を駆動するための、例えば[0,1]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_YをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_YをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号SCLK_Yの出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19bのヘッドドライバY0に対して記録ノズルY0を駆動する[0,1]の画像データを取り込ませる制御を行う。なお、本実施形態では、記録ノズルY1を使用しない制御である。つまり、2ノズル列Y0,Y1のうち1ノズル列Y0だけを使用して印字する。よって、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。なお、1ノズル列Y1だけを使用して印字する場合は選択信号(SELECT)をHighレベルで出力する。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0を駆動するための、例えば[2,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_MをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_MをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号SCLK_Mの出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0に対して記録ノズルM0を駆動する[2,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。なお、本実施形態では、記録ノズルM1を使用しない制御である。つまり、2ノズル列M0,M1のうち1ノズル列M0だけを使用して印字する。よって、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。なお、1ノズル列M1だけを使用して印字する場合は選択信号(SELECT)をHighレベルで出力する。
また、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルK0を駆動するための、例えば[1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_KをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_KをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号SCLK_Kの出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19dのヘッドドライバK0に対して記録ノズルK0を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。なお、本実施形態では、記録ノズルK1を使用しない制御である。つまり、2ノズル列K0,K1のうち1ノズル列K0だけを使用して印字する。よって、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。なお、1ノズル列K1だけを使用して印字する場合は選択信号(SELECT)をHighレベルで出力する。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルC0を駆動するための、例えば[3,2]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_CをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルで出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[3]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号SCLK_CをLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力すると共に、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号SCLK_Cの出力と、選択信号(SELECT)の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19dのヘッドドライバC0に対して記録ノズルC0を駆動する[3,2]の画像データを取り込ませる制御を行う。なお、本実施形態では、記録ノズルC1を使用しない制御である。つまり、2ノズル列C0,C1のうち1ノズル列C0だけを使用して印字する。よって、選択信号(SELECT)をLowレベルのままで出力する。なお、1ノズル列C1だけを使用して印字する場合は選択信号(SELECT)をHighレベルで出力する。
図25に示した記録ヘッド20のノズル列の配置構成において、図24を用いて説明した本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成と、図20を用いて説明したデータ転送制御では、記録ヘッド20aの記録ノズルM0,M1からそれぞれ150dpiの画像形成が可能であり、ノズル列(記録ノズル)M0,M1が倍密度になるよう配置されているため、記録ヘッド20aが記録媒体140を1走査するたびに300dpiの印字ができる。また、図27を用いて説明したデータ転送制御を行うことで、選択信号(SELECT)を固定することにより、例えば、記録ノズルM0を駆動する記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0にだけ画像データを取り込ませることが可能であり、選択信号(SELECT)を解像度の選択信号として用いることができる。よって、低解像度をユーザが所望する際、印字スピードが速くなる、記録ヘッド制御部15の制御が簡便になるという、有利な効果を達成できる。
また、図26に示した記録ヘッド20のノズル列の配置構成において、図24を用いて説明した本実施形態に係るデータ転送装置の基本構成と、図27を用いて説明したデータ転送制御では、選択信号(SELECT)により、例えば、解像度300dpiのときは記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0,M2だけに画像データを取り込ませ、600dpiのときは記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM1,M3にも画像データを取り込ませることで、より高解像度の画像を形成することができるため、高解像度と低解像度との切り替えを容易に制御することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ転送装置10の基本構成は、上述した第1実施形態で説明した図2及び第4実施形態で説明した図18と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、本実施形態に係る記録ヘッド駆動部19aの概略構成は、上述した第4実施形態で説明した図19と重複する部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。
図28は、本実施形態に係るデータ転送装置の記録ヘッド駆動部の概略構成の一例を説明する図である。本実施形態の記録ヘッド駆動部19aは振り分け部42の構成と、第3信号線165を有しないことが図19と異なる。よって、振り分け部42について説明する。
図28に示す記録ヘッド駆動部19aの構成は、記録ヘッド制御部15からの制御信号を受けてヘッドドライバM0及びC0で駆動波形を生成し、記録ヘッド20aの記録ノズルM0及びC0へと供給するが、振り分け部(デコード部)42では制御信号(SCLK_MC0)に基づいて、ヘッドドライバM0及びC0に供給する制御信号を振り分けるものである。具体的には、記録ヘッド駆動部19の制御信号出力部32は、制御信号であるデータ取り込み信号をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた時、及びデータ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた時を、制御信号を選択して振り分ける選択信号として出力する。
すなわち、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第3信号線165を介して、記録ヘッド20aを構成する複数のノズル列(記録ノズルM0及びC0)ごとに、記録ヘッド駆動部19aが必要とするデータ(DATA[1:0])を第1信号線101に出力したタイミングに同期して、制御信号(データ取り込み信号)を選択信号(SELECT)を兼ねた信号として出力する。
より具体的には、振り分け部42は、制御信号であるデータ取り込み信号がLowレベルからHighレベルに立ち上がった時に、制御信号(データ取り込み信号)をヘッドドライバM0に振り分け、データ取り込み信号がHighレベルからLowレベルに立ち下がった時に、制御信号(データ取り込み信号)をヘッドドライバC0に振り分ける。各ヘッドドライバM0及びC0は、振り分けられた制御信号(データ取り込み信号)により記録ノズルM0及びC0に対応した画像データを取り込む。このように、本実施形態では、制御信号(データ取り込み信号)は選択信号(SELECT)を兼ねた信号として出力するので、選択信号を出力する第3信号線165を削減することができる。また、本実施形態の構成によれば、図18を用いて説明した本実施形態のデータ転送装置10の基本構成で、図20を用いて説明したデータを転送する転送チャートを用いてデータ転送を制御した場合と同じ転送速度でデータを転送することができる。以下、記録ヘッド駆動部19b〜19dの構成も同様であるので詳細な説明は省略する。
次に、上記の記録ヘッド駆動部19の構成の一例において、画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する。図29は、データ転送装置の画像データとデータ取り込み信号とを出力する制御の一例について説明する図である。
図29の例では、画像データとデータ取り込み信号とを出力してデータを転送する転送チャートを示している。図29の例では、図18に示したように、第1データ出力部31は、複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッド20a〜20dのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに共通に接続される第1信号線101を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、共通に接続される第1信号線(データ信号線)101を用いて、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する。
具体的には、例えば、出力順が決まった複数のデータからなるデータ群[0,1,2,3]を画像データDATA[1:0](2bitデータ)として繰り返して出力する。すなわち、第1データ出力部31は、ある決まった出力順のデータを、例えば、画像データ[0]、[1]、[2]、[3]という組合せを、例えば[0]、[1]、[2]、[3]という順番で順次繰り返して第1信号線(データ信号線)101を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して出力する。具体的には、画像データDATA[1:0]は、2bitデータであるので、それぞれのbitに1対1で対応する2本の第1信号線101で、例えば、[00]、[01]、[10]、[11]の何れかで表現される[0]、[1]、[2]、[3]という4種類の情報を出力していることを示している。より具体的には、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[Low]であれば、[00]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[Low]、[High]であれば、[01]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[Low]であれば、[10]を表す。また、各第1信号線101の信号のレベルが、[High]、[High]であれば、[11]を表す。このように第1データ出力部31は、例えば、データ群を構成する複数のデータDATA[1:0]が2bitである場合、各bitのDATA[1]、DATA[0]のそれぞれに対応する第1信号線101に対して出力する信号のレベルを[Low]と[High]とに制御することで、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を画像データDATA[1:0]として繰り返して出力する。
また、制御信号出力部32は、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに1対1に接続された複数の第2信号線161〜164を介して、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dごとに、当該記録ヘッド駆動部19a〜19dが必要とするデータを出力したタイミングに同期してデータを取り込むデータ取り込み信号を制御信号として出力する。すなわち、複数の記録ヘッド駆動部19a〜19dに対して、それぞれ独立した第2信号線161〜164を介して、各記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを取り込むタイミングを示すデータ取り込み信号CLK_YK0〜MC1を出力する。なお、以下では、例えば、上記の図18で示した、データ取り込み信号「SCLK_MC0〜SCLK_YK1」と、データ取り込み信号「CLK_MC0〜CLK_YK1」とは、同じデータ取り込み信号のことを表す。
具体的には、例えば、制御信号出力部32は、第1データ出力部31が記録ヘッド駆動部19a〜19dに必要な画像データを出力したタイミングに同期して(合わせて)、データ取り込み信号CLK_YK0、CLK_MC0、CLK_YK1、CLK_MC1を制御信号として出力する。振り分け部(デコード部)42は、制御信号(データ取り込み信号)がLowレベルからHighレベルに立ち上がった時に、制御信号(データ取り込み信号)を記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0,Y0,M1,Y1に振り分け、制御信号(データ取り込み信号)がHighレベルからLowレベルに立ち下がった時に、制御信号(データ取り込み信号)を記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバC0,K0,C1,K1に振り分けて画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dの各ヘッドドライバM0〜K1に取り込ませる。
すなわち、データ取り込み信号(制御信号)CLK_MC0を一例にすると、振り分け部42は、制御信号(データ取り込み信号)がLowレベルからHighレベルに立ち上がった時に、CLK_MC0をヘッドドライバM0に振り分け、制御信号(データ取り込み信号)がHighレベルからLowレベルに立ち下がった時に、CLK_MC0をヘッドドライバC0に振り分けて、画像データを記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0及びC0に取り込ませる制御を行う。
上記の第1データ出力部31からの画像データDATA[1:0]の出力と、制御信号出力部32からのデータ取り込み信号CLK_YK0〜MC1の出力とは、記録ヘッド制御部15が制御する。
図29の例で示す転送チャートは、例えば、データ取り込み信号CLK_YK0〜MC1はクロック信号を示し、クロック信号CLK_YK0〜MC1がLowレベルからHighレベルに立ち上がったタイミング、及びHighレベルからLowレベルに立ち下がったタイミングで必要な画像データを取り込む制御を行うことを示している。
具体的には、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19bに対して記録ノズルY0及びK0を駆動するための、例えば[0,1,2,3]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルY0を駆動するヘッドドライバY0に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK0をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK0を駆動するヘッドドライバK0に対してデータ[3]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_YK0の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19bのヘッドドライバY0に対して記録ノズルY0を駆動する[0,1]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバK0に対して記録ノズルK0を駆動する[2,3]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19aに対して記録ノズルM0及びC0を駆動するための、例えば[2,0,2,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルM0を駆動するヘッドドライバM0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC0をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC0を駆動するヘッドドライバC0に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_MC0の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19aのヘッドドライバM0に対して記録ノズルM0を駆動する[2,0]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバC0に対して記録ノズルC0を駆動する[2,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、記録ヘッド駆動部19dに対して記録ノズルYK1を駆動するための、例えば[1,0,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルY1を駆動するヘッドドライバY1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK1を駆動するヘッドドライバK1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルY1を駆動するヘッドドライバY1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_YK1をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルK1を駆動するヘッドドライバK1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_YK1の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19dのヘッドドライバY1に対して記録ノズルY1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバC1に対して記録ノズルC1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
また、同様に、記録ヘッド制御部15は、記録ヘッド駆動部19cに対して記録ノズルM1及びC1を駆動するための、例えば[3,2,1,0]の画像データを取り込ませる場合において、予め出力順が決まったデータ、例えば、データ群[0,1,2,3]を繰り返して出力する第1周期でデータ[3]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルM1を駆動するヘッドドライバM1に対してデータ[3]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第2周期でデータ[1]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC1を駆動するヘッドドライバC1に対してデータ[1]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第3周期でデータ[2]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルM1を駆動するヘッドドライバM1に対してデータ[2]を取り込ませる制御を行う。
次に、記録ヘッド制御部15は、データ群の第4周期でデータ[0]が出力されたタイミングに同期して、クロック信号CLK_MC1をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた制御信号を出力する。すなわち、記録ノズルC1を駆動するヘッドドライバC1に対してデータ[0]を取り込ませる制御を行う。
このように、記録ヘッド制御部15は、画像データDATA[1:0]の出力と、データ取り込み信号CLK_MC1の出力とを制御することで、記録ヘッド駆動部19dのヘッドドライバM1に対して記録ノズルM1を駆動する[3,2]の画像データを取り込ませ、ヘッドドライバC1に対して記録ノズルC1を駆動する[1,0]の画像データを取り込ませる制御を行う。
以上説明したように、記録ヘッド制御部15は、共通のデータ線(第1信号線)101を介して予め出力順が決まったデータ群、例えば、[0,1,2,3]を繰り返して出力する。そして、記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0〜K1に取り込ませるデータが出力されたタイミングに同期して、クロック信号(制御信号)を出力する。記録ヘッド駆動部19a〜19dは、クロック信号(制御信号)がLowレベルからHighレベルに立ち上がった時に、制御信号(データ取り込み信号)を記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0,Y0,M1,Y1に振り分け、制御信号(データ取り込み信号)がHighレベルからLowレベルに立ち下がった時に、制御信号(データ取り込み信号)を記録ノズルM0〜K1を駆動する記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバC0,K0,C1,K1に振り分けて、画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dの各ヘッドドライバM0〜K1に取り込ませる制御を行う。
なお、上記で説明した制御信号(データ取り込み信号)CLKの立ち上がった時のタイミング、及び立ち下がった時のタイミングで制御信号(データ取り込み信号)を記録ヘッド駆動部19a〜19dのヘッドドライバM0〜K1に振り分けて、画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dの各ヘッドドライバM0〜K1に取り込ませる制御を行う以外に、例えば、図16に示したデータ生成カウンタを設けて、制御信号(データ取り込み信号)CLKの立ち上がった時のタイミングで記録ヘッド駆動部19a〜19dのそれぞれに取り込む画像データを順次カウンタに入力し、カウンタの出力を記録ヘッド駆動部19a〜19dの各ヘッドドライバM0〜K1のCLKピンに接続することで、順次画像データを記録ヘッド駆動部19a〜19dの各ヘッドドライバM0〜K1に取り込ませるようにすることもできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。また、以上の各実施形態および変形例は任意に組み合わせることも可能である。
なお、上述の各実施形態のデータ転送装置10で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでフロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の各実施形態のデータ転送装置10で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態のデータ転送装置10で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、上述の各実施形態のデータ転送装置10を備えた画像形成装置の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な装置構成例があることは言うまでもない。
10 データ転送装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 ホストI/F
15 記録ヘッド制御部
16 主走査制御部
17 副走査制御部
18 キャリッジ
19、19a〜19d 記録ヘッド駆動部
20、20a〜20d 記録ヘッド
21 主走査エンコーダ
22 主走査モータ
23 副走査エンコーダ
24 副走査モータ
25 ホストPC
26 DAC(デジタル−アナログ変換回路)
31 第1データ出力部
32 制御信号出力部
33 第2データ出力部
34 セレクタ
35 記録ヘッドI/F
41、41a〜41d データ生成カウンタ
42 振り分け部
51 制御信号出力部
52 データ送信部
101 第1信号線(データ信号線)
102 信号線
103〜110 第2信号線
111 シフトレジスタ
112 レジスタ
113 セレクタ
114 レベルシフタ
115 アナログスイッチドライバ
116 アクチュエータ
121 シリアルデータSD[1:0]
122 クロック信号SCK
123 ラッチ信号SLn
124 信号Vcom
125 マスクデータ信号MN[3:0]
131〜139 記録ヘッド
140 記録媒体
141、142 信号線
143〜150 データ信号線
161〜164 第2信号線
165 第3信号線
171〜174 第2信号線
特開2008−023990号公報 特開2006−218682号公報 特許第4356354号公報

Claims (18)

  1. 複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッドのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部に共通に接続される第1信号線を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する第1データ出力部と、
    前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに1対1に接続された複数の第2信号線を介して、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、当該記録ヘッド駆動部が必要とする前記データを前記第1信号線に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部に取り込むための制御信号を出力する制御信号出力部と、を備える、
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  2. 前記データ群を構成するそれぞれの前記データが2bit以上である場合、複数のbitと1対1に対応する複数の前記第1信号線が設けられており、
    前記第1データ出力部は、前記データ群を出力する周期の半分の周期で、前記複数のbitごとに対応した前記第1信号線の信号レベルがHighレベルとLowレベルとに切り替わるように前記複数のデータの出力順を制御して出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  3. 前記制御信号出力部は、前記制御信号であるデータ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせるタイミングを、前記データ取り込み信号がHighレベルに立ち上がった時点から次に当該データ取り込み信号がLowレベルからHighレベルに立ち上がる時点までの間の中間になるように前記データ取り込み信号を出力させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  4. 前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、前記第1信号線を介して前記複数のデータを時分割に出力する第2データ出力部と、
    画像形成時の印刷モード設定に基づいて、前記第1データ出力部と前記第2データ出力部とを切り替えて前記複数のデータを出力させる切替部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  5. 前記第1データ出力部は、前記データ群を繰り返して出力する場合において、1つの周期の前記データ群の中に、その周期で前記複数の記録ヘッド駆動部に取り込ませる必要のない前記データを含まないようにする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  6. 前記制御信号出力部は、前記データ取り込み信号をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた時、又は前記データ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた時の何れか一方又は両方を、データ取り込みの前記制御信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  7. 前記制御信号出力部は、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに取り込ませる前記データの順番に従って、最も早く出力される前記データ群の前記データから順に全ての前記データを取り込むように前記制御信号の出力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  8. 前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに前記データを取り込むタイミングを示すタイミング生成信号に基づき、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに取り込む前記データを順次カウントして保持する複数のデータ生成カウンタと、
    前記データ取り込み信号により前記複数のデータ生成カウンタごとに保持した前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに取り込む前記データを転送させて前記複数の記録ヘッド駆動部へ前記データの取り込みを行わせる記録ヘッド制御部と、
    を更に有し、
    前記第1データ出力部は、前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに対して前記タイミング生成信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  9. 前記タイミング生成信号は、予め設定された出力順で出力された場合に、前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに取り込む前記データの最終を示す目印信号となり、
    前記記録ヘッド制御部は、予め設定された前記データ取り込み信号のレベルと前記目印信号のレベルとの関係に基づいて、前記複数のデータ生成カウンタごとに保持した前記複数の記録ヘッド駆動部のそれぞれに取り込む前記データを転送させて前記複数の記録ヘッド駆動部へ前記データの取り込みを行わせる、
    ことを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
  10. 前記制御信号出力部は、前記制御信号を出力すると共に、
    前記複数の記録ヘッド駆動部に共通に接続される第3信号線を介して、前記記録ヘッドを構成する前記複数のノズル列ごとに、前記記録ヘッド駆動部が必要とする前記データを前記第1信号線に出力したタイミングに同期して、前記制御信号を選択して振り分ける選択信号を出力し、
    前記選択信号に基づいて、前記複数のノズル列の各々を駆動する前記記録ヘッド駆動部の複数のヘッドドライバに対して前記制御信号を振り分ける振り分け部を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  11. 前記選択信号を出力する前記第3信号線を1以上有する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のデータ転送装置。
  12. 前記制御信号出力部は、前記制御信号であるデータ取り込み信号をLowレベルからHighレベルに立ち上がらせた時、又は前記データ取り込み信号をHighレベルからLowレベルに立ち下がらせた時の何れか一方又は両方を、前記選択信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のデータ転送装置。
  13. 複数のノズル列で構成される複数の記録ヘッドのそれぞれが1対1に対応する複数の記録ヘッド駆動部に共通に接続される第1信号線を介して、予め出力順が決まった複数のデータからなるデータ群を繰り返して出力する第1データ出力ステップと、
    前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに1対1に接続された複数の第2信号線を介して、前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、当該記録ヘッド駆動部が必要とする前記データを前記第1信号線に出力したタイミングに同期して、当該データを当該記録ヘッド駆動部に取り込むための制御信号を出力する制御信号出力ステップと、を含む、
    ことを特徴とするデータ転送方法。
  14. 請求項1から12の何れか1項に記載のデータ転送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項10から12に記載のデータ転送装置を備えた画像形成装置において、
    前記記録ヘッドを構成する前記複数のノズル列は同色のインクを吐出することを特徴とする画像形成装置。
  16. 1つの前記第3信号線を介して出力された前記選択信号により振り分けられる前記制御信号により前記複数の記録ヘッド駆動部ごとに、取り込まれた前記データで駆動される前記ノズル列を2列備え、
    前記2列のノズル列の各ノズルが配置される第1の間隔は同一であり、前記2列のノズル列のそれぞれは、主走査方向に対して前記第1の間隔の2分の1の間隔だけずれて配置される、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記複数の記録ヘッド駆動部のうちN個が連動して同色のインクを吐出する場合、
    前記2列のノズル列のそれぞれは、主走査方向に対して前記第1の間隔の2N分の1の間隔だけずれて配置され、
    1番目の前記記録ヘッド駆動部で駆動される1列目のノズル列と、2番目以降の前記記録ヘッド駆動部で駆動される1列目のノズル列とは、主走査方向に対して前記第1の間隔のN分の1の間隔だけ順にずれて配置される、
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記画像形成装置は、複数のノズル列で構成される記録ヘッドが複数配列されたラインヘッドからインク滴を吐出するインクジェット方式である、
    ことを特徴とする請求項14から17の何れか1項に記載の画像形成装置。
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