JP6604748B2 - データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法 - Google Patents

データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6604748B2
JP6604748B2 JP2015110345A JP2015110345A JP6604748B2 JP 6604748 B2 JP6604748 B2 JP 6604748B2 JP 2015110345 A JP2015110345 A JP 2015110345A JP 2015110345 A JP2015110345 A JP 2015110345A JP 6604748 B2 JP6604748 B2 JP 6604748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
code table
offset
dot
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015110345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016225822A (ja
Inventor
秀行 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015110345A priority Critical patent/JP6604748B2/ja
Publication of JP2016225822A publication Critical patent/JP2016225822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6604748B2 publication Critical patent/JP6604748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、記録ヘッドの走査を伴って画像を記録するための画像データを処理するデータ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法に関するものである。
記録ヘッドの走査を伴って画像を記録するシリアルスキャン方式の記録装置としては、インクを吐出可能な記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置が挙げられる。インクジェット記録装置は、2値化された画像データに基づいて、記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体上にドットを形成することにより、画像を記録する。
このようなインクジェット記録装置として、特許文献1には、多値に画像データを2値の画像データに変換するために、128×128程度のサイズのテーブル(コードテーブル)を繰り返し用いる構成が記載されている。そのコードテーブル内のデータは、ドット間距離に重み付けをして決定される。特許文献2には、コードテーブルと同期させるように、量子化マトリクスとしてのディザマトリクスを生成する方法が記載されている。
特開2007−306549号公報 特開2005−001221号公報
コードテーブルを繰り返し用いた場合、その繰り返しの周期性が記録画像に現れて、画像の品位が低下するおそれがある。
本発明の目的は、コードテーブルの繰り返しの周期性が記録画像に及ぼす影響を小さく抑えることができるデータ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法を提供することにある。
本発明のデータ処理装置は、記録媒体上に形成すべき画像の多値の画像データの各画素に対応するドット形態を設定するためのコードデータの前記記録媒体の第1方向および前記第1方向と交差する第2方向における配列を示し、前記記録媒体の所定サイズの領域に対応するコードテーブルを、前記所定サイズの領域毎に前記第1方向および前記第2方向に繰り返し用いることにより、前記多値の画像データからドット配置を示すドットデータを生成する生成手段と、前記コードテーブルにおけるコードデータの配列をオフセットするコードテーブル用のオフセット手段と、を備え、前記生成手段が、前記第1方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット手段は、前記所定サイズの領域の前記第2方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第1方向にオフセットし、前記生成手段は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成する、および/または前記生成手段が、前記第2方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット手段は、前記所定サイズの領域の前記第1方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第2方向にオフセットし、前記生成手段は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成することを特徴とする。
本発明によれば、コードテーブルをオフセットすることにより、コードテーブルの繰り返しの周期性が記録画像に及ぼす影響を小さく抑えて、高品位の画像を記録することができる。
本発明を適用可能な記録ヘッドの説明図である。 本発明の第1の実施形態における記録装置の制御系のブロック図である。 図2の記録装置において用いられるコードテーブルの説明図である。 図2における2値データ展開ブロックの説明図である。 図3のコードテーブルの使用形態の説明図である。 図3のコードテーブルとディザマトリクスとの関係の説明図である。 図4における2値化処理ブロックの説明図である。 パターン展開マトリクスの説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるコードテーブルの使用形態の説明図である。 本発明を適用可能な記録装置の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。以下においては、インクジェット記録方式を用いた記録装置を例にして説明する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明を適用可能な記録装置の代表としてインクジェット記録装置を挙げているだけである。
(第1の実施形態)
図10は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置の概略構成図である。記録ヘッド101を搭載可能なキャリッジ1は、モータ2によって駆動されるベルト3により、ガイド軸4にガイドされつつ矢印Xの主走査方向に往復移動される。記録ヘッド101は、後述するように複数の吐出口からインクの吐出が可能である。トレイ5上の記録媒体6は、供給ローラ7によって供給されてから、搬送ローラ8によって、主走査方向と交差(本例の場合は、直交)する矢印Yの副走査方向に搬送される。記録ヘッド101がインクを吐出しつつ主走査方向に移動する走査と、記録媒体6の副走査方向の搬送と、を繰り替えることにより、記録媒体6に画像を記録することができる。
図1(a)は、記録ヘッド101の説明図である。本例の記録ヘッド101には、矢印Xの主走査方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に延在する1つの吐出口列102が形成されており、その吐出口列102には複数の吐出口103が配列されている。吐出口103に対しては、電気熱変換素子(ヒータ)、ピエゾ素子、静電素子、MEMS素子などの吐出エネルギー発生素子が備えられている。その吐出エネルギー発生素子が発生するエネルギーによって、それに対応する吐出口103からインクを吐出される。吐出口103および吐出エネルギー発生素子は、画像を記録するためにインク吐出する記録素子を構成し、その記録素子は、吐出口列102に沿う吐出素子列を形成するように複数配列されている。本例においては、吐出エネルギー発生素子として、電気熱変換素子(ヒータ)3を用いる。記録素子は、このようにインクを吐出する構成のみに特定されず任意であり、記録装置および記録ヘッドの形態に応じて、記録媒体に画素が形成できる構成であればよい。記録素子は、吐出口列102に対応する記録素子列を形成するように複数配備される。記録ヘッド101と記録媒体6は、所定方向に相対移動可能な構成であればよく、本例の場合は、記録素子列と交差する方向(移動方向)に相対移動する。
本例の吐出口列102は、1つの色のインク(1つの色成分のインク)の吐出に用いられる。記録ヘッド101は、図1(b)のように、一定速度Vによって主走査方向の移動するタイミングに合わせてインクを吐出する。例えば、時刻t1においては、図1(c)のように、吐出口103から吐出したインクによって記録媒体上の位置P0にドットDを形成可能である。カラー画像を記録する場合には、複数色のインクを吐出するための複数の吐出口列102を備えればよい。あるいは、1つの吐出口列102を、その長さ方向において3つの領域に分けて、それらの領域から、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)のインクを吐出するようにしてもよい。
図2は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系のブロック図である。
記録装置には、ASIC201、SD−RAM205、およびROM206が備えられている。記録装置に備わるASIC201に関しては、特徴的な部分についてのみが表されている。エンコーダ信号202は、記録ヘッド101の主走査方向の位置を示すエンコーダ信号であり、データ生成のためのタイミング信号、および記録ヘッド101にデータを転送するためのタイミング信号の生成などに使用される。PC(パーソナル・コンピュータ)203は、記録装置の外部に存在し、記録データを記録装置に対して転送、より具体的には、記録データをASIC201のデータ受信部に転送する。記録ヘッド101の動作を制御するためのデータ、すなわち、記録画像データ、および吐出エネルギー発生素子としての電気熱変換素子を駆動するためのヒートパルス信号などは、ASIC201の内部において生成される。
CPU204は、ASIC201の全体動作を統括・管理する。本例の記録装置システムにおいて、メイン・メモリはSD−RAM205である。メイン・メモリは、必ずしもSD−RAMである必要はなく、例えば、D−RAMあるいはS−RAMであってもよく、RAMの定義の範疇に属するメモリであればよい。CPU204は、ROM206に格納されている制御プログラムにしたがって、後述するように、記録ヘッド101の駆動、および記録ヘッド101と記録媒体との相対移動などを制御する。SD−RAM205およびROM206は、それぞれメモリコントローラ207および208を通してASIC201の内部バスに接続される。
受信I/F209は、PC203から転送されるデータを受信するインターフェース部である。この受信I/F209は、例えば、USBあるいはIEEE1394などのインターフェースのプロトコルに合わせて信号を取り込み、ASIC201が扱いやすい形式のデータを生成(通常、データを1バイト単位の生成)して、SD−RAM205に保存する。通常、この受信I/F209を介して受信したデータを格納するSD−RAM205内の領域は、受信バッファ210と称されている。受信バッファ210に格納されたデータは、CPU204によってコマンド解析された後、受信データ展開ブロック211を用いて、入力画像バッファ212内に色毎に展開される。入力画像バッファ212に保存された画像データは、画像処理ブロック213により、ディザマトリクスなどの量子化マトリクスを用いて多階調の画像データから多値の画像データに変換(量子化処理)されてから、画像処理バッファ214に格納される。
画像処理バッファ214に保存された画像データは、2値データ展開ブロック216により記録制御の所定のタイミングで読み出される。このとき、2値データ展開ブロック216は、コードテーブルバッファ215に格納されているコードテーブル(ドット配置用のテーブル)も読み出し、そのコードテーブルを用いて画像データを2値データ(ドット配置を示すドットデータ)に展開する。その2値データは、高速メモリ217に格納される。2値データ展開ブロック216の機能については、後述する。また、このとき2値データ展開ブロック216は、必要に応じて、データマスク制御および間引き制御などの記録モードに応じたデータ処理を行う。本例において、コードテーブルバッファ215は、SD−RAM205上に配置されている。しかし、コードテーブルサイズが小さい場合などにおいては、ASIC201の内部にて、コードテーブルを格納するようにしてもよい。
吐出口列毎に対応する画像データは高速メモリ217に格納され、その画像データは、駆動データ変換ブロック218によって読み出される。その読み出された画像データは、ヘッド駆動ブロック220によって効率的に読出し可能な形態に変換されてから、高速メモリ219に保存される。高速メモリ217、219は、システム上必須のものではない。例えば、ワイドバスを用いて低速メモリにデータを保持してもよく、また、データの読み出しに十分に時間をとることができれば、ASIC201の外部に外付けされた記憶デバイスを用いてもよい。高速メモリ219に格納された画像データは、ヘッド駆動ブロック220によって読み出される。ヘッド駆動ブロック220は、ブロック駆動テーブル221に設定された駆動順序にしたがって、記録ヘッド101への画像データの転送、およびヒートパルス信号の送信等、記録ヘッド特有の制御を行う。タイミング信号生成部222は、エンコーダ信号202に基づいて各種の記録タイミングを生成する。すなわち、エンコーダ信号202を基準として適切な間隔で信号を生成し、適切なタイミングでリアルタイムにデータが生成できるように、その信号をヘッド駆動ブロック220に供給する。
図3は、本実施形態におけるコードテーブルを説明するための図である。
図3(a)のように、本例のコードテーブル301のテーブルサイズは8×8のサイズであり、それぞれにコード(コードデータ)302が設定されている。コード302は、主走査方向に対応するX方向のオフセット量303に応じてオフセットされる。例えば、図3(a)のようにX方向における計8つのコード302の組を302Aから302Hとした場合、オフセット量303が“3”のときには、図3(b)のように、それらのコードの組302Aから302がX方向にオフセットされる。本例においては、X方向のみのオフセット量303が設定される。しかし、副走査方向に対応するY方向においてもオフセット量を設定できるようにしてもよい。オフセット量303に応じたコード302がオフセットされたコードテーブル301は、図3(c)のように、吐出口列102に沿うY方向において繰り返し使用されて、後述するように入力画像データを2値データに展開する。
図4は、2値データ展開ブロック216のブロック図である。データ処理回数カウンタ401は、コードテーブル301をY方向に繰り返し用いた回数(データ処理回数)をカウントし、そのカウント値をオフセット値生成ブロック402に通知する。オフセット値生成ブロック402は、データ処理回数のカウント値と、移動量データ保持ブロック403に格納された移動量データに対応するY方向の移動量と、を比較する。そのブロック402は、前者のカウンタ値が後者の移動量と等しいときには、X方向遷移量保持ブロック404からX方向の遷移量を取得して、その遷移量に応じたオフセット量303を計算する。テーブルオフセットブロック405は、オフセット量303に基づいて、所定の方法によりコードテーブル301のオフセット処理を実行し、そのオフセット量303に応じて、コード302をX方向にオフセットする。2値化処理ブロック406は、このようにオフセットされたコードテーブル301を使用して、後述するように入力画像データを2値化処理し、その2値データを高速メモリ217に格納する。
図5は、吐出口103とコードテーブル301との対応関係の説明図である。図5の例においては、吐出口列102に48個の吐出口103が配列されている。コードテーブル301のサイズは、図3と同様の8×8サイズである。ここでは、移動量データ保持ブロック403に保持された移動量データに対応するY方向の移動量として、“2”が設定され、X方向遷移量保持ブロック404に保持されているX方向への遷移量として、“3”が設定されているものとする。
2値データ展開ブロック216は、吐出口列102の図5中の上位側の領域A1に対応する入力画像データから、データ処理を始める。コードテーブル301による1回分のデータ処理が終了したときに、データ処理回数カウンタ401が1だけインクリメントされる。その後、コードテーブル301による1回分のデータ処理が終了したときに、さらに、データ処理回数カウンタ401が1だけインクリメントされ、そのカウント値は、移動量データ保持ブロック403に保持されている移動量の“2”と等しくなる。このように、領域A1,A2に対して計2回のデータ処理を実行した後、コードテーブル301をX方向の移動量“3”だけオフセットし、データ処理回数カウンタ401のカウンタを“0”に戻す。このようにオフセットされたコードテーブル301によって、領域A3の入力画像データが処理される。そのコードテーブル301によって、領域A3,A4に対する計2回のデータ処理を実行した後、コードテーブル301をX方向の移動量“3”だけオフセットし、データ処理回数カウンタ401のカウンタを“0”に戻す。このような処理をY方向において繰り返す。このようにコードテーブル301は、記録媒体の所定サイズの領域に対応し、その所定サイズの領域毎に、X方向およびY方向に繰り返し用いられる。それらのX方向およびY方向は互いに交差する方向であり、コードテーブル301は、これらの方向におけるコードデータの配列を示す。コードデータによって、多値の画像データの各画素に対応するドット形態が設定される。本例の場合、コードテーブル301は、X方向の繰り返しにおいてはオフセットされず、同じ配列のコードデータが用いられ、方向の繰り返しにおいては、方向に2回繰り返される毎にX方向にオフセットされる。コードテーブル301は、X方向とY方向の繰り返しのいずれかにおいてオフセットされればよい。すなわち、X方向とY方向の一方において同じコードテーブルを用い場合には、X方向とY方向の他方において、コードテーブルに対応する所定サイズの領域の位置に応じてコードテーブルをオフセットして用いることになる。
図6は、画像処理ブロック213が使用するディザマトリクス501と、2値データ展開ブロック216が使用するコードテーブル301と、の関係の説明図である。ディザマトリクス501のサイズは、X方向が512、Y方向が16とする。また、コードテーブル301のサイズは、X方向が8、Y方向が8とする。
本例における512×16のサイズのディザマトリクス501は、Y方向における1回の使用と、X方向の3オフセットと、を繰り返すようなタイル構造によって、画像処理を実行する。前述したように、コードテーブル301のY方向の繰り返しの使用回数を“2”、X方向のオフセット量を“3”に設定することにより、このようなディザマトリクス501のタイル構造に合わせて、コードテーブル301をオフセットすることができる。コードテーブル301のY方向の繰り返しの使用回数は、後述する初期移動量および固定移動量に対応する。このようにコードテーブル301をオフセットして使用することにより、ディザマトリクス501によって量子化された多値の画像データと同期をとりながら、それを後述するように2値データに展開することができる。
図7は、2値化処理ブロック406の処理を説明するための図である。本例においては、説明を単純化するために、ディザマトリクスによって量子化される多値の画像データは、レベル数が0〜3の4値(レベル0〜3)であるとし、X方向に8画素、Y方向に8画素の計64画素データの単位で処理される。
図7中の入力データは、入力画像バッファ212に格納されているデータであり、入力データに書かれている数値は、多値データレベルを表している。図7中のコードテーブルは、テーブルオフセットブロック405(図4参照)を使用してオフセット処理した後のテーブルデータである。そのコードテーブル内に記載の数値は、後述するように、多値の入力データを2値に変換を行うに当たって、どのパターンを使用するかを表すパターン番号である。図7においては、処理内容を簡単化するために、入力データのレベルの如何に拘らず、同じコードテーブルを使用する。しかし、コードテーブルは、多値データのレベル毎、あるいは吐出口列毎に別々に用意することもできる。2値化処理ブロック406は、後述するように、入力データのレベル毎に、コードテーブルのパターン番号を参照して、2値のドット配置データ(ドット配置を示すドットデータ)に変換する。多値データから、それぞれのレベル0から3に応じたドット配置データを作成した後、それらのドット配置データを合成することにより、16画素のドット配置データへ変換して、高速メモリ217に格納する。
図8は、2値化処理ブロック406において使用するパターン展開マトリクス601の説明図であり、このパターン展開マトリクス601は、2値データ展開ブロック216に格納されている。図8中の横方向は、ドット配置展開パターン番号を示している。このパターン番号は、図7のようにコードテーブルによって指定され、どのパターンのドット配置データを使用するかが決定される。図8中の縦方向はデータレベルを示す。入力画像データのデータレベルを参照して、そのデータレベルに応じたドット配置データを選択する。2値化処理ブロック406は、このようなパターン展開マトリクス601を使用し、データレベルとパターン番号を参照して2値化処理を実行し、その2値化したデータを高速メモリ217に格納する。
このように本実施形態においては、比較的小さいサイズのコードテーブルを使用し、それをX方向および/またはY方向にオフセットする。これにより、コードテーブルによるドット配置の自由度を高めて、コードテーブルのサイズの如何に拘らず、擬似的に、記録媒体のサイズに応じたサイズのコードテーブルとして使用することができる。また、コードテーブルのオフセット値は、例えば、乱数発生ブロックから導出した乱数値を用いて決定することもできる。その乱数発生ブロックは、X方向およびY方向の位置情報を使用して乱数値を導出する。
また、コードテーブルをオフセットして使用することにより、ディザマトリクスのオフセット(量子化マトリクス用のオフセット)と同期させることができる。特許文献1においては、コードテーブルがオフセットされないため、そのコードテーブルに同期をとるようにディザマトリクスを作成するためには、そのディザマトリクスのオフセット量は、コードテーブルのサイズの整数倍に制限される。本実施形態においては、このような制限を受けることなく、コードテーブルとディザマトリクスとを高い自由度をもって同期させることができる。また、コードテーブル用のオフセット量と、ディザマトリクス用のオフセット量は、互いに対応するように決定すればよく、例えば、乱数値を用いて決定してもよい。つまり、コードテーブルとディザマトリクスとを同期させるように、コードテーブルを所定回数繰り返し用いる毎に、そのコードテーブルを所定量オフセットさせる。
(第2の実施形態)
図9には、記録媒体の搬送誤差などの影響により、記録媒体の初期(1回目)の移動量だけが変化した場合に、それに応じてコードテーブルのオフセットを実行したときの、吐出口列102とコードテーブルとの関係の説明図である。図9においては、図5と同様に、48個の吐出口103が配列された吐出口列102と、8×8サイズのコードテーブル301と、を使用した。移動量データ保持ブロック403には、コードテーブル301のY方向の移動量データとして、初期移動量“1”と固定移動量“2”が保持されているものとする。また、X方向遷移量保持ブロック404には、コードテーブル301のX方向の遷移量として“3”が設定されているものとする。
2値データ展開ブロック216は、吐出口列102の上位側の領域A1からデータ処理を始め、コードテーブル301の1回分のデータ処理が終了したときに、データ処理回数カウンタ401が1つだけインクリメントされる。そのカウント値は、移動量データ保持ブロック403に保持されている初期移動量の“1”と等しくなるため、コードテーブル301を遷移量“3”だけX方向へオフセットして、データ処理回数カウンタ401のカウンタを“0”に戻す。初期移動量の“1”は、吐出口列102に対するコードテーブル301の処理の最初の1回だけが対象となる。その後、吐出口列102のY方向においてデータ処理を繰り返したときには、この初期移動量は、2回目以降の処理を対象としない。コードテーブル301の処理をY方向において繰り返し、コードテーブル301の処理を2回繰り返したとときに、カウンタ値が固定移動量の“2”と等しくなる。このときに、コードテーブル301をさらにX方向へ遷移量の“3”だけオフセットする。このような処理を、吐出口列102のY方向において繰り返す。
(他の実施形態)
記録素子は、インクを吐出口から吐出するものに限定されず、記録媒体にドットを形成することができるものであればよい。また、コードテーブルは、多値の画像データを表現する2値の画像データの形態を設定することができればよく、その2値の画像データの形態はドット形態を含む。そのドット形態としては、ドットの配置、ドットの大きさ、およびドットの形成順序のうちの少なくとも1つを含むことができる。本発明は、記録装置および記録方法の形態のみにならず、画像データを処理するデータ処理装置およびデータ処理方法としても適用することができる。
101 記録ヘッド
102 吐出口列
103 吐出口
201 ASIC
213 画像処理ブロック
216 2値データ展開ブロック
301 コードテーブル
406 2値化処理ブロック
501 ディザマトリクス

Claims (14)

  1. 記録媒体上に形成すべき画像の多値の画像データの各画素に対応するドット形態を設定するためのコードデータの前記記録媒体の第1方向および前記第1方向と交差する第2方向における配列を示し、前記記録媒体の所定サイズの領域に対応するコードテーブルを、前記所定サイズの領域毎に前記第1方向および前記第2方向に繰り返し用いることにより、前記多値の画像データからドット配置を示すドットデータを生成する生成手段と、
    前記コードテーブルにおけるコードデータの配列をオフセットするコードテーブル用のオフセット手段と、
    を備え、
    前記生成手段が、前記第1方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット手段は、前記所定サイズの領域の前記第2方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第1方向にオフセットし、前記生成手段は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成する、および/または前記生成手段が、前記第2方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット手段は、前記所定サイズの領域の前記第1方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第2方向にオフセットし、前記生成手段は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記ドット形態は、ドットの配置、ドットの大きさ、およびドットの形成順序のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記第2方向は、記録素子列を形成するように配列される複数の記録素子の配列方向に対応することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記複数の記録素子は、前記記録素子列と交差する移動方向において記録媒体と相対移動可能な記録ヘッドに備えられ、
    前記第1方向は、前記移動方向に対応することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 量子化マトリクスを繰り返し用いることにより、多階調の画像データを量子化して前記多値の画像データを生成する量子化手段と、
    前記量子化マトリクスをオフセットする量子化マトリクス用のオフセット手段と、
    を備え、
    前記コードテーブル用のオフセット手段は、前記量子化マトリクスのオフセットに同期するように、前記コードテーブルをオフセットすることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記量子化マトリクスは、前記第1および第2方向の一方において所定回数繰り返し用いられてから、前記第1および第2方向の他方にオフセットされることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  7. 前記コードテーブルのオフセットの方向は、前記量子化マトリクスのオフセットの方向に対応することを特徴とする請求項に記載のデータ処理装置。
  8. 前記コードテーブルのオフセット量は、前記量子化マトリクスのオフセット量と等しいことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  9. 前記量子化マトリクスは、ディザマトリクスであることを特徴とする請求項から8のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  10. 記録媒体上に形成すべき画像の多値の画像データの各画素に対応するドット形態を設定するためのコードデータの前記記録媒体の第1方向および前記第1方向と交差する第2方向における配列を示し、前記記録媒体の所定サイズの領域に対応するコードテーブルを、前記所定サイズの領域毎に前記第1方向および前記第2方向に繰り返し用いることにより、前記多値の画像データからドット配置を示すドットデータを生成する生成手段と、
    前記コードテーブルにおけるコードデータの配列をオフセットするコードテーブル用のオフセット手段と、
    を備え、
    前記生成手段が、前記第1方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用い、前記オフセット手段は、前記所定サイズの領域の前記第2方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第1方向にオフセットし、前記生成手段は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成することを特徴とするデータ処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のデータ処理装置を備え、
    前記ドットデータに基づいて画像を記録することを特徴とする記録装置。
  12. 前記ドットデータに基づいて記録媒体にドットを形成可能な記録素子を備えた記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対移動させる手段と、
    を備えることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 記録媒体上に形成すべき画像の多値の画像データの各画素に対応するドット形態を設定するためのコードデータの前記記録媒体の第1方向および前記第1方向と交差する第2方向における配列を示し、前記記録媒体の所定サイズの領域に対応するコードテーブルを、前記所定サイズの領域毎に前記第1方向および前記第2方向に繰り返し用いることにより、前記多値の画像データからドット配置を示すドットデータを生成する生成工程と、
    前記コードテーブルにおけるコードデータの配列をオフセットするコードテーブル用のオフセット工程と、
    を含み、
    前記生成工程が、前記第1方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット工程は、前記所定サイズの領域の前記第2方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第1方向にオフセットし、前記生成工程は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成する、および/または前記生成工程が、前記第2方向において同じ配列のコードテーブルを繰り返して用前記オフセット工程は、前記所定サイズの領域の前記第1方向における位置に応じて前記コードテーブルにおけるコードデータの配列を前記第2方向にオフセットし、前記生成工程は、当該オフセットされた前記コードテーブルを用いて当該位置の前記所定サイズの領域のためのドットデータを生成することを特徴とするデータ処理方法。
  14. 請求項13のデータ処理方法によって生成されたドットデータに基づいて、画像を記録することを特徴とする記録方法。
JP2015110345A 2015-05-29 2015-05-29 データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法 Active JP6604748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110345A JP6604748B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110345A JP6604748B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016225822A JP2016225822A (ja) 2016-12-28
JP6604748B2 true JP6604748B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=57746072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015110345A Active JP6604748B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6604748B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001086358A (ja) * 1999-09-16 2001-03-30 Ricoh Co Ltd 画像デ−タの階調処理方法および装置
JP4519875B2 (ja) * 2006-04-11 2010-08-04 キヤノン株式会社 データ処理装置およびデータ処理方法
US9064202B2 (en) * 2012-06-06 2015-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Data processing apparatus and print data generating method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016225822A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005169754A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5571884B2 (ja) 記録装置及び記録方法
US20110304666A1 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
US6626517B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP6604748B2 (ja) データ処理装置、記録装置、データ処理方法、および記録方法
JP2009078552A (ja) 記録装置及びその処理方法
JP2007001309A (ja) インクジェット画像形成装置及び高解像度印刷方法
JP5800476B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US7306314B2 (en) Recording apparatus and recording control method
US9016817B2 (en) Printing apparatus, printing method and computer program product
JP2016028882A (ja) データ転送装置、データ転送方法及びデータ転送装置を備えた画像形成装置
JP6614860B2 (ja) データ処理装置および記録データ生成方法
JP5960104B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2009292102A (ja) 記録装置及びその方法
JP6896395B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JP2024006190A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2010143122A (ja) 記録装置及び記録方法
JP5271192B2 (ja) 記録装置及びその記録制御方法
JP2012016849A (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2011245648A (ja) 記録装置
US9239972B2 (en) Recording apparatus
JP5288722B2 (ja) 記録装置及び該装置の制御方法
JP2002240370A (ja) 記録装置及び該記録装置におけるデータ変換方法
JP2009045835A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2008000920A (ja) インクジェット記録装置および画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6604748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151