JP2016028227A - 力覚センサを利用して対象物を検査する検査システム - Google Patents

力覚センサを利用して対象物を検査する検査システム Download PDF

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哲士 上田
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Abstract

【課題】対象物の寸法精度を正確に検査できる検査システムを提供する。【解決手段】検査システムは、加工部が形成された対象物と検査ゲージとの間に作用する力を検出する力覚センサを備えている。検査システムは、検査ゲージ及び加工部を互いに嵌合させたときの対象物と検査ゲージとの位置関係に応じて、加工部の良否判定を実行する。検査ゲージ及び加工部の嵌合動作は、力覚センサの検出値を利用した力制御に従って動作するロボットによって実行される。【選択図】図3

Description

本発明は、対象物の寸法精度を検査する検査システムに関する。
加工穴の許容寸法に基づいて寸法決めされた検査ゲージを支持する移動体を加工穴に向かって移動させ、検査ゲージを加工穴に挿入することによって加工穴の寸法精度を検査する検査システムが公知である(特許文献1及び特許文献2参照)。また、円筒形の製品を所定の寸法の穴に通して該製品の外径寸法精度を検査する検査システムが公知である(特許文献3参照)。このように、対象物と検査ゲージとを互いに嵌合させることによって、対象物の寸法精度を検査することが公知である。
特開2002−195803号公報 特開2012−103081号公報 特開2008−058069号公報
しかしながら、前述した公知技術によれば、対象物を検査ゲージに対して正確に位置合せする必要がある。位置合せが不十分であると、検査ゲージと対象物とが互いに干渉して嵌合できず、その結果、対象物の寸法精度とは無関係に対象物が不良品であると判定してしまうことがあった。
したがって、対象物の寸法精度をより正確に検査できる検査システムが求められている。
本願の1番目の発明によれば、一方の端面から反対側の端面に向かって一様な断面を有する加工部を備えた対象物において、前記加工部の寸法精度を検査する検査システムであって、前記加工部の断面形状に対して相補的な断面形状を有する検査ゲージと、前記加工部及び前記検査ゲージを互いに対して相対移動させるロボットと、前記対象物と前記検査ゲージとの間に作用する力を検出する力覚センサと、前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように前記ロボットを制御する制御装置と、を備えており、前記検査ゲージは、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最小許容寸法よりも小さくなるように寸法決めされる第1の検査部と、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最大許容寸法よりも大きくなるように寸法決めされる第2の検査部と、を有しており、前記制御装置は、前記力覚センサの検出値に基づいて力制御を実行する力制御部と、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記加工部及び前記検査ゲージの互いの位置関係に基づいて、前記対象物が良品であるか又は不良品であるかを判定する良否判定部と、を備えており、前記ロボットは、前記力制御部による力制御に従って前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させる、検査システムが提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットに取付けられており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサよりも前記ロボットの先端に近い箇所において前記ロボットによって保持されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットの動作領域内において固定されている。
本願の3番目の発明によれば、2番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットの手首に取付けられている。
本願の4番目の発明によれば、1番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットの動作領域内において固定されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサが固定された箇所から見て、前記力覚センサよりも離れた箇所において前記力覚センサに固定されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットによって保持される。
本願の5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明に係る検査システムにおいて、前記ロボットが前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させる際に、前記検査ゲージ及び前記加工部の互いに対する相対速度が予め定められる閾値を下回ったときに、前記検査ゲージ及び前記加工部の嵌合が完了したと判定する嵌合判定部をさらに備える。
本願の6番目の発明によれば、5番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記嵌合判定部によって嵌合が完了したと判定されたときの前記ロボットの位置情報を予め記憶された位置情報と比較することによって、前記加工部の良否判定を実行する。
本願の7番目の発明によれば、1番目から6番目の発明のいずれかに係る検査システムにおいて、前記加工部が穴であり、前記検査ゲージが、前記穴に対して相補的な外形を有する棒状の部材である。
本願の8番目の発明によれば、7番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される。
本願の9番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明に係る検査システムにおいて、前記加工部が軸部であり、前記検査ゲージが、前記軸部に対して相補的な断面形状を有する穴である。
本願の10番目の発明によれば、9番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される。
これら及び他の本発明の目的、特徴及び利点は、添付図面に示される本発明の例示的な実施形態に係る詳細な説明を参照することによって、より明らかになるであろう。
本発明に係る検査システムは、検査ゲージと検査対象物との間に作用する力を検出する力覚センサを備えている。そして、力覚センサの検出値に基づく力制御に従ってロボットを移動させることによって、検査ゲージ及び対象物を互いに嵌合させる。力制御によって検査ゲージ及び対象物の相対位置を調整しながら嵌合動作が実行されるので、検査の前工程において検査ゲージ及び対象物を互いに正確に位置決めしなくても、対象物の寸法精度を正確に検査できる。
一実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 一実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 一実施形態に係る検査システムの機能ブロック図である。 一実施形態に係る検査システムによって実行される処理を示すフローチャートである。 別の実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 別の実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムにおける検査ゲージの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムにおける検査ゲージの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムにおける検査ゲージの構成例を示す斜視図である。 図7に示される検査ゲージを使用する検査システムの構成例を示す斜視図である。 図7に示される検査ゲージを使用する検査システムの構成例を示す斜視図である。 図8A及び図8Bに示される実施形態に係る検査システムによって実行される処理を示すフローチャートである。 また別の実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムにおける検査ゲージの構成例を示す斜視図である。 また別の実施形態に係る検査システムにおける検査ゲージの構成例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される構成要素は、本発明の理解を助けるために縮尺が適宜変更されている。また、同一又は対応する構成要素には、同一の参照符号が使用される。
図1Aは、一実施形態に係る検査システム1の構成例を示す斜視図である。検査システム1は、サーボモータによってそれぞれ駆動される複数の関節を備えた多関節ロボット(以下、単に「ロボット」と称する。)2を備えている。図1Aにおいて、ロボット2は、アーム21と、アーム21の先端に取付けられた手首22と、を含む一部のみが示されている。手首22には、加工穴31が形成された検査対象物(以下、単に「対象物」と称する。)3を解放可能に保持する一対のチャック23a,23bを含むハンド23が取付けられている。
加工穴31は、延在方向(図1A及び図1Bの上下方向)に沿って一様な断面、例えば円形の断面を有している。加工穴31は対象物3の上面から下面まで延在する貫通穴である。検査システム1は、加工穴31の寸法精度を検査するために使用される。したがって、本実施形態においては、加工穴31が、検査対象として対象物3に形成された加工部である。
検査システム1は、検査ゲージ4を対象物3の加工穴31に挿通することによって、加工穴31の寸法精度の検査を行う。検査ゲージ4は、加工穴31と同一の断面形状を有する棒状の部材である。検査ゲージ4は、検査ゲージ4の先端に形成された小径部41と、小径部41から基端に向かって延在していて小径部41よりも直径が大きい大径部42と、検査ゲージ4の基端に形成されていて大径部42よりも大きい直径を有するフランジ状の基部43と、を有している。
検査ゲージ4の小径部41は、加工穴31の最小許容寸法よりも僅かに小さい直径を有するように寸法決めされる。また、検査ゲージ4の大径部42は、加工穴31の最大許容寸法よりも僅かに大きい直径を有するように寸法決めされる。検査ゲージ4の基部43は、検査ゲージ4を任意の支持体(図1A及び図1Bの場合、力覚センサ5)にねじ留めできるように適宜寸法決めされる。
別の実施形態において、検査ゲージ4は、小径部41と大径部42との間において、小径部41から大径部42に向かって直径が徐々に増大するテーパ部を有していてもよい。このようなテーパ部によれば、小径部41及び大径部42が連続的に接続されるようになる。
本実施形態において、検査ゲージ4は、ロボット2の動作領域内に設置された台座11に固定されている。検査システム1は、台座11と検査ゲージ4との間に設けられた力覚センサ5をさらに備えている。図示されるように、検査ゲージ4の基部43は力覚センサ5にねじ留めされている。力覚センサ5は、台座11にねじ留めされるフランジ部材12を介して台座11に対して固定されている。力覚センサ5は、例えば、互いに直交する3つの軸線の方向に作用する力、及びそれら軸線回りのモーメントを検出する6軸力覚センサである。
加工穴31の検査を実行する際に、ロボット2は、ハンド23によって保持された対象物3の加工穴31に検査ゲージ4を挿通して、検査ゲージ4及び加工穴31を互いに嵌合させるように、制御装置6(図2参照)によって制御される。図1Aは、加工穴31の検査を実行する前の検査システム1を示している。図1Bは、加工穴31の検査を開始した後において、検査ゲージ4の小径部41が加工穴31に挿入された状態を示している。
力覚センサ5は、検査ゲージ4及び加工穴31を互いに嵌合させる際に、検査ゲージ4と対象物3との間に作用する力を検出する。制御装置6は、力覚センサ5の検出値に基づく力制御によりロボット2を制御する。
図2は、一実施形態に係る検査システム1の機能ブロック図である。図示されるように、ロボット2を制御する制御装置6は、力検出部61と、力制御部62と、速度検出部63と、位置検出部64と、嵌合判定部65と、良否判定部66と、記憶部67と、を備えている。制御装置6は、各種演算を実行するCPUと、演算結果を一時的に記憶するRAMと、制御プログラム及びパラメータなどを記憶する不揮発性メモリと、マウス及びキーボードなどの入力デバイスと、液晶ディスプレイなどの表示デバイスと、などからなるハードウェア構成を有するデジタルコンピュータである。
力検出部61は、加工穴31を検査する際に検査ゲージ4と対象物3との間に作用する力を力覚センサ5によって検出する。力検出部61によって取得された力覚センサ5の検出値は、力制御部62に入力される。
力制御部62は、力覚センサ5の検出値に基づいて、ロボット2の関節を駆動するサーボモータ24に対して力制御を実行する。力制御部62は、力覚センサ5の検出値が小さくなるようにロボット2の位置及び姿勢を制御する。それにより、例えば、加工穴31及び検査ゲージ4の中心軸線が互いにずれている場合、力制御部62は、対象物3と検査ゲージ4との間の干渉が軽減されるように、ロボット2の位置及び姿勢を制御する。
速度検出部63は、サーボモータ24の回転速度を検出するエンコーダ25によってロボット2の移動速度、ひいてはロボット2のハンド23によって保持される対象物3の移動速度を検出する。
位置検出部64は、速度検出部63によって取得される移動速度を積分することによってサーボモータ24の位置、ひいては対象物3の位置を検出する。
嵌合判定部65は、検査ゲージ4を加工穴31に嵌合させる嵌合動作が完了したか否かを判定する。嵌合判定部65は、検査ゲージ4及び加工穴31の相対速度が所定の閾値を下回ったときに、嵌合動作が完了したと判定する。
良否判定部66は、嵌合判定部65によって嵌合動作が完了したと判定されたときの検査ゲージ4と加工穴31との間の位置関係に応じて、対象物3の良否判定を実行する。
前述したように、検査ゲージ4の小径部41は、加工穴31の最小許容寸法よりも僅かに小さい直径を有している。したがって、小径部41が加工穴31に嵌合できない場合(小径部41を加工穴31に挿入できなかった場合)は、加工穴31が最小許容寸法よりも小さい寸法を有していることを意味し、そのような加工穴31を有する対象物3は不良品であると判定される。
また、検査ゲージ4の大径部42は、加工穴31の最大許容寸法よりも僅かに大きい直径を有している。したがって、大径部42が加工穴31に嵌合した場合(大径部42を加工穴31に挿入できた場合)は、加工穴31が最大許容寸法よりも大きい寸法を有していることを意味し、そのような加工穴31を有する対象物3は不良品であると判定される。
それに対し、小径部41が加工穴31に嵌合し、かつ大径部42が加工穴31に嵌合できない場合、加工穴31が許容寸法の範囲内にあるとみなせる。したがって、そのような加工穴31を有する対象物3は良品であると判定される。
記憶部67は、嵌合判定部65が判定を実行する際に使用される閾値を記憶する。また、記憶部67は、良否判定部66が判定を実行する際に使用される位置情報を記憶する。具体的には、記憶部67は、検査ゲージ4の小径部41が加工穴31に嵌合したときの位置に対応する第1の位置情報と、検査ゲージ4の大径部42が加工穴31に嵌合したときの位置に対応する第2の位置情報と、をそれぞれ記憶する。なお、嵌合動作が完了したときの検査ゲージ4及び加工穴31の位置関係を位置センサ(図示せず)で検出してもよい。この場合、第1の位置情報及び第2の位置情報を記憶する必要はない。
図3は、一実施形態に係る検査システム1によって実行される処理を示すフローチャートである。ロボット2のハンド23によって対象物3を保持した状態で加工穴31の検査工程が開始される。先ずステップS301において、制御装置6は、ロボット2を駆動して、対象物3を検査ゲージ4に対して所定の位置(初期位置)に位置決めする(図1A参照)。この初期位置では、対象物3及び検査ゲージ4は互いに接触していない。
ステップS302では、力制御部62が、ロボット2に対する力制御を有効にするとともに、所定の教示プログラムに従ってロボット2によって嵌合動作を実行する。嵌合動作は、検査ゲージ4を加工穴31に挿通しながら、対象物3を検査ゲージ4の基部43に向かって移動させることによって実行される。嵌合動作を実行する際に、制御装置6は、検査ゲージ4を加工穴31に挿通させるようにロボット2を移動させる位置制御と、対象物3と検査ゲージ4との間に作用する力を低減するようにロボット2を移動させる力制御と、を組合せて実行する。
ステップS303では、嵌合判定部65によって、嵌合動作が完了したか否かを判定する。ロボット2の移動速度、すなわち対象物3及び検査ゲージ4の相対速度が所定の閾値を下回ったときに、嵌合判定部65は、嵌合動作が完了したと判定する。
ステップS303の判定が肯定されると、ステップS304に進み、良否判定部66によって、加工穴31が検査ゲージ4の小径部41に嵌合したか否かを判定する。ステップS304の判定は、嵌合動作が完了した時点でのロボット2の位置と、記憶部67に記憶された第1の位置情報とを比較することによって実行される。
ステップS304の判定が肯定されると、ステップS305に進み、良否判定部66によって、加工穴31が検査ゲージ4の大径部42に嵌合したか否かを判定する。ステップS305の判定は、嵌合動作が完了した時点でのロボット2の位置と、記憶部67に記憶された第2の位置情報とを比較することによって実行される。
ステップS305の判定が否定されると、ステップS306に進み、嵌合動作を実行する前の初期位置までロボット2を移動させる。続いて、力制御を無効化し(ステップS307)、対象物3が良品であると判定する。
他方、ステップS304の判定が否定された場合、或いはステップS305の判定が肯定された場合、ステップS309に進み、ロボット2を初期位置まで移動させる。続いて、力制御を無効にする(ステップS310)とともに、対象物3が不良品であると判定する(ステップS311)。
本実施形態に係る検査システム1によれば、力覚センサ5の検出値に基づく力制御に従ってロボット2が検査ゲージ4及び加工穴31の嵌合動作を実行する。それにより、検査ゲージ4と対象物3の加工穴31との位置合わせが不十分であり、検査ゲージ4が対象物3に干渉したとしても、干渉状態を解消する方向にロボット2の位置及び姿勢が変更される。それにより、検査ゲージ4と対象物3の位置合わせが正確でない場合であっても、加工穴31の検査を正確に実行できる。すなわち、検査ゲージ4及び対象物3を互いに位置合せする前工程が不要になり、また、位置合せに必要な視覚センサなどの追加の構成も不要になる。さらに、力覚センサ5が台座11に固定されているので、ロボット2が受ける負荷を軽減できる。
図4A及び図4Bは、別の実施形態に係る検査システム1の構成例を示す斜視図である。図4Aは、検査ゲージ4を加工穴31に嵌合させる前の検査システム1を示しており、図4Bは、検査ゲージ4を加工穴31に嵌合させた状態の検査システム1を示している。以下の説明において、前述した実施形態に関連して既に説明した事項については説明を省略する。
本実施形態においては、ロボット2の手首22に力覚センサ5及び検査ゲージ4が取付けられている。他方、加工穴31が形成された対象物3は、ロボット2の動作領域内に設置された台座11に固定されている。対象物3は、3つの固定部材14によって台座11に固定されている。本実施形態に係る検査システム1は、図1A及び図1Bを参照して前述した実施形態と同様に、力制御によりロボット2を制御しながら検査ゲージ4及び加工穴31を互いに嵌合させる。それにより、検査ゲージ4及び対象物3の位置合わせが正確でない場合であっても、加工穴31の寸法精度の検査を正確に実行できる。
図5は、また別の実施形態に係る検査システムにおいて使用される検査ゲージの構成例を示している。検査ゲージ4は、断面円形である円柱部4aと、円柱部4aの外周の一部から半径方向外側に向かって突出する突出片4bと、を備えている。したがって、この場合、対象物に形成される加工穴(図示せず)は、円柱部4aに対応する円形部と、突出片4bに対応する溝部と、を組合せた形状を有している。
検査ゲージ4は、前述した実施形態と同様に、小径部41及び大径部42を有している。検査ゲージ4の小径部41は、円柱部41a及び突出片41bを有しており、それぞれ加工穴の最小許容寸法よりも僅かに小さくなるように寸法決めされる。検査ゲージ4の大径部42は、円柱部42a及び突出片42bを有しており、それぞれ加工穴の最大許容寸法よりも僅かに大きくなるように寸法決めされる。
図6は、また別の実施形態に係る検査システムにおいて使用される検査ゲージの構成例を示している。本実施形態において、検査ゲージ4は、加工穴の形状に対応して形成されるスプライン軸である。すなわち、加工穴(図示せず)は、周囲に多数の溝が形成されたスプライン穴である。検査ゲージ4は、前述した実施形態と同様に、小径部41及び大径部42を有している。小径部41及び大径部42の外周面には、それぞれ多数の溝41c,42cが形成されており、加工穴に対して相補的な形状を有している。検査ゲージ4の小径部41は、加工穴の最小許容寸法よりも僅かに小さくなるように寸法決めされる。検査ゲージ4の大径部42は、加工穴の最大許容寸法よりも僅かに大きくなるように寸法決めされる。
加工穴が円形でない場合であっても、図5及び図6に示されるように加工穴に対応する形状を有する検査ゲージ4を使用することによって、図3を参照して説明した処理と同様の態様で対象物の検査を実行できる。
図7は、また別の実施形態に係る検査システムにおいて使用される検査ゲージ4の構成例を示している。本実施形態において、検査ゲージ4には、対象物3を受容する穴46が形成されている。図7では、穴46が視認されるように検査ゲージ4の一部が切除されている。穴46は、検査ゲージ4の先端側に大径部462を有しており、検査ゲージ4の基端側に小径部461を有している。大径部462及び小径部461は、互いに隣接して設けられていてもよいし、大径部462と小径部461との間に直径が連続的に変化するテーパ部が形成されていてもよい。検査ゲージ4は、力覚センサ5を介して台座11に固定されている。
図8A及び図8Bは、図7に示される検査ゲージを使用する検査システム1を示している。本実施形態において、対象物3は、例えば旋盤などによって断面円形に成形された軸部32を有している。検査システム1は、軸部32の寸法精度を検査するために使用される。したがって、軸部32が、検査対象として対象物3に形成された加工部である。対象物3は、ロボット2の手首22に取付けられた治具26を介してロボット2に固定されている。検査ゲージ4の大径部462は、軸部32の許容最大寸法よりも僅かに大きくなるように寸法決めされている。検査ゲージ4の小径部461は、軸部32の許容最小寸法よりも僅かに小さくなるように寸法決めされている。
本実施形態においても、前述した実施形態と同様に、力覚センサ5の検出値に基づいて力制御を行いながらロボット2を駆動し、対象物3の軸部32と検査ゲージ4の穴46との嵌合動作を実行する。図8Aは、嵌合動作を開始する前の状態の検査システム1を示しており、図8Bは、嵌合動作を実行中の検査システム1を示している。図8Bでは、軸部32の一部が穴46に挿入されている。
ロボット制御装置6の良否判定部66(図2参照)は、軸部32と穴46とが嵌合したときの対象物3と検査ゲージ4との位置関係に基づいて、対象物3が良品であるか、又は不良品であるかを判定する。具体的には、軸部32が、検査ゲージ4の大径部462に嵌合し、かつ検査ゲージ4の小径部461に嵌合しなかった場合に、対象物3は良品であると判定される。他方、軸部32が、検査ゲージ4の大径部462に嵌合できない場合、又は検査ゲージ4の小径部461に嵌合した場合、対象物3は不良品であると判定される。
図9は、図7に例示される検査ゲージ4を使用して実行される対象物3の検査工程の処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態においては、小径部461及び大径部462を有する穴46が検査ゲージ4に形成されている。したがって、図3に示されるフローチャートと比較すれば、良否判定部66による判定方法が相違する。ステップS901〜S903の処理は、図3のステップS301〜S303と同様なので説明を省略する。
ステップS904において、対象物3の軸部32が検査ゲージ4の大径部462に嵌合したか否かが判定される。ステップS904の判定が肯定されると、ステップS905に進み、軸部32が検査ゲージ4の小径部461に嵌合したか否かが判定される。ステップS904及びS905での判定は、嵌合動作が完了した時点でのロボット2の位置と、記憶部67に記憶された位置情報とを比較することによって実行される。
他方、ステップS904の判定が否定されると、ステップS909〜S911の処理が実行され、良否判定部66は、対象物3が不良品であると判定する。軸部32が最大許容寸法よりも大きい大径部462に嵌合できない場合、軸部32が最大許容寸法よりも大きいことを意味するので、そのような軸部32を有する対象物3は、不良品であると判定される。
ステップS905の判定が否定されると、軸部32は、許容寸法の範囲内にあるとみなせる。したがって、続いてステップS906〜S908の処理が実行され、良否判定部66は、対象物3が良品であると判定する。
他方、ステップS905の判定が肯定された場合、軸部32が最小許容寸法よりも小さいことを意味する。したがって、続いてステップS909〜S911の処理が実行され、良否判定部66は、対象物3が不良品であると判定する。
図10A及び図10Bは、また別の実施形態に係る検査システムの構成例を示している。本実施形態によれば、軸部32を有する対象物3は、台座11に設置される治具18によって固定される。それに対し、検査ゲージ4は、力覚センサ5を介してロボット2の手首22に取付けられている。
対象物3の検査を実行する際に、ロボット2は、図10Aに示される初期位置に位置決めされる。軸部32と穴46との嵌合動作が開始されると、ロボット2は、前述した実施形態と同様に、ロボット制御装置6の力制御部62によって力制御を行いながら、検査ゲージ4を対象物3に向かって移動させる。図10Bは、対象物3の一部が検査ゲージ4の穴46に挿入された状態を示している。
図11は、また別の実施形態に係る検査システムによって使用される検査ゲージの構成例を示している。検査ゲージ4には、対象物(図示せず)に対して相補的な形状を有する穴46が形成されている。図示されるように、検査ゲージ4の穴46は、円形部46aと、円形部46aの外周の一部から半径方向外側に向かって窪んだ溝46bと、から構成される。
図12は、また別の実施形態に係る検査システムによって使用される検査ゲージの構成例を示している。検査ゲージ4には、対象物(図示せず)に対して相補的な形状を有する穴46が形成されている。本実施形態において、穴46は、多数の溝46cが周囲に沿って形成されたスプライン穴である。
幾つかの例を挙げて説明したように、検査システム1の検査対象となりうる対象物の形状は特に限定されない。例えば楕円形などの長穴の断面形状を有する加工穴又は軸部を有する対象物に対しても本発明を同様に適用できる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、当業者であれば、他の実施形態によっても本発明の意図する作用効果を実現できることを認識するであろう。特に、本発明の範囲を逸脱することなく、前述した実施形態の構成要素を削除又は置換することができるし、或いは公知の手段をさらに付加することができる。また、本明細書において明示的又は暗示的に開示される複数の実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
1 検査システム
11 台座
12 フランジ部材
14 固定部材
2 ロボット
21 アーム
22 手首
23 ハンド
3 検査対象物(対象物)
31 加工穴(加工部)
32 軸部(加工部)
4 検査ゲージ
41 小径部(第1の検査部)
42 大径部(第2の検査部)
43 基部
46 穴
461 小径部(第1の検査部)
462 大径部(第2の検査部)
5 力覚センサ
6 制御装置
61 力検出部
62 力制御部
63 速度検出部
64 位置検出部
65 嵌合判定部
66 良否判定部
67 記憶部
本願の1番目の発明によれば、一方の端面から反対側の端面に向かって一様な断面を有する加工部を備えた対象物において、前記加工部の寸法精度を検査する検査システムであって、前記加工部の断面形状に対して相補的な断面形状を有する検査ゲージと、前記加工部及び前記検査ゲージを互いに対して相対移動させるロボットと、前記対象物と前記検査ゲージとの間に作用する力を検出する力覚センサと、前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように前記ロボットを制御する制御装置と、を備えており、前記検査ゲージは、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最小許容寸法よりも小さくなるように寸法決めされる第1の検査部と、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最大許容寸法よりも大きくなるように寸法決めされる第2の検査部と、を有しており、前記制御装置は、前記力覚センサの検出値に基づいて力制御を実行する力制御部と、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記加工部及び前記検査ゲージの互いの位置関係に基づいて、前記対象物が良品であるか又は不良品であるかを判定する良否判定部と、を備えており、前記ロボットは、前記力制御部による力制御に従って前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように構成されており、前記加工部が穴であり、前記検査ゲージが、前記穴に対して相補的な外形を有する棒状の部材である、、検査システムが提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される。
本願の3番目の発明によれば、一方の端面から反対側の端面に向かって一様な断面を有する加工部を備えた対象物において、前記加工部の寸法精度を検査する検査システムであって、前記加工部の断面形状に対して相補的な断面形状を有する検査ゲージと、前記加工部及び前記検査ゲージを互いに対して相対移動させるロボットと、前記対象物と前記検査ゲージとの間に作用する力を検出する力覚センサと、前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように前記ロボットを制御する制御装置と、を備えており、前記検査ゲージは、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最小許容寸法よりも小さくなるように寸法決めされる第1の検査部と、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最大許容寸法よりも大きくなるように寸法決めされる第2の検査部と、を有しており、前記制御装置は、前記力覚センサの検出値に基づいて力制御を実行する力制御部と、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記加工部及び前記検査ゲージの互いの位置関係に基づいて、前記対象物が良品であるか又は不良品であるかを判定する良否判定部と、を備えており、前記ロボットは、前記力制御部による力制御に従って前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように構成されており、前記加工部が軸部であり、前記検査ゲージが、前記軸部に対して相補的な断面形状を有する穴である、検査システムが提供される。
本願の4番目の発明によれば、番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される。
本願の5番目の発明によれば、1番目又は3番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットに取付けられており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサよりも前記ロボットの先端に近い箇所において前記ロボットによって保持されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットの動作領域内において固定されている。
本願の6番目の発明によれば、1番目又は3番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットの手首に取付けられている。
本願の7番目の発明によれば、1番目又は3番目の発明に係る検査システムにおいて、前記力覚センサが前記ロボットの動作領域内において固定されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサが固定された箇所から見て、前記力覚センサよりも離れた箇所において前記力覚センサに固定されており、前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットによって保持される。
本願の8番目の発明によれば、1番目又は3番目の発明に係る検査システムが、前記ロボットが前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させる際に、前記検査ゲージ及び前記加工部の互いに対する相対速度が予め定められる閾値を下回ったときに、前記検査ゲージ及び前記加工部の嵌合が完了したと判定する嵌合判定部をさらに備える。
本願の9番目の発明によれば、1番目又は3番目の発明に係る検査システムにおいて、前記良否判定部は、前記嵌合判定部によって嵌合が完了したと判定されたときの前記ロボットの位置情報を予め記憶された位置情報と比較することによって、前記加工部の良否判定を実行する。

Claims (10)

  1. 一方の端面から反対側の端面に向かって一様な断面を有する加工部を備えた対象物において、前記加工部の寸法精度を検査する検査システムであって、
    前記加工部の断面形状に対して相補的な断面形状を有する検査ゲージと、
    前記加工部及び前記検査ゲージを互いに対して相対移動させるロボットと、
    前記対象物と前記検査ゲージとの間に作用する力を検出する力覚センサと、
    前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させるように前記ロボットを制御する制御装置と、
    を備えており、
    前記検査ゲージは、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最小許容寸法よりも小さくなるように寸法決めされる第1の検査部と、前記加工部と同一の断面形状を有していて前記加工部の最大許容寸法よりも大きくなるように寸法決めされる第2の検査部と、を有しており、
    前記制御装置は、
    前記力覚センサの検出値に基づいて力制御を実行する力制御部と、
    前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記加工部及び前記検査ゲージの互いの位置関係に基づいて、前記対象物が良品であるか又は不良品であるかを判定する良否判定部と、を備えており、
    前記ロボットは、前記力制御部による力制御に従って前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させる、
    検査システム。
  2. 前記力覚センサが前記ロボットに取付けられており、
    前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサよりも前記ロボットの先端に近い箇所において前記ロボットによって保持されており、
    前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットの動作領域内において固定されている、請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記力覚センサが前記ロボットの手首に取付けられている、請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記力覚センサが前記ロボットの動作領域内において固定されており、
    前記対象物及び前記検査ゲージのうちの一方が、前記力覚センサが固定された箇所から見て、前記力覚センサよりも離れた箇所において前記力覚センサに固定されており、
    前記対象物及び前記検査ゲージのうちの他方が、前記ロボットによって保持される、請求項1に記載の検査システム。
  5. 前記ロボットが前記検査ゲージ及び前記加工部を互いに嵌合させる際に、前記検査ゲージ及び前記加工部の互いに対する相対速度が予め定められる閾値を下回ったときに、前記検査ゲージ及び前記加工部の嵌合が完了したと判定する嵌合判定部をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の検査システム。
  6. 前記良否判定部は、前記嵌合判定部によって嵌合が完了したと判定されたときの前記ロボットの位置情報を予め記憶された位置情報と比較することによって、前記加工部の良否判定を実行する、請求項5に記載の検査システム。
  7. 前記加工部が穴であり、前記検査ゲージが、前記穴に対して相補的な外形を有する棒状の部材である、請求項1から6のいずれか1項に記載の検査システム。
  8. 前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される、請求項7に記載の検査システム。
  9. 前記加工部が軸部であり、前記検査ゲージが、前記軸部に対して相補的な断面形状を有する穴である、請求項1から6のいずれか1項に記載の検査システム。
  10. 前記良否判定部は、前記検査ゲージ及び前記加工部が互いに嵌合したときに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合し、かつ前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合に、前記対象物を良品と判定するとともに、前記検査ゲージの前記第2の検査部が前記加工部に嵌合しなかった場合、又は前記検査ゲージの前記第1の検査部が前記加工部に嵌合した場合に、前記対象物を不良品と判定するように構成される、請求項9に記載の検査システム。
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