JP2016027269A - 多段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】共用ギヤへの負荷を抑制することができる多段変速機を提供する。【解決手段】多段変速機1は、内燃機関25の動力により回転される第1駆動軸4と、第1駆動軸4と平行に配置された出力軸3aと、出力軸3aに設けられた出力ギヤ3と、駆動ギヤと駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを有する複数のギヤ列とを備え、複数のギヤ列の何れかを選択し、第1駆動軸4の回転速度を変速して出力ギヤ3から出力する。出力ギヤ3は、リバース駆動ギヤGRaと3速駆動ギヤG3aとが噛合する2つの従動ギヤとして機能する共用ギヤである。出力ギヤ3とリバース駆動ギヤGRaと3速駆動ギヤG3aとの歯幅方向の中心位置は、出力軸3aの軸線方向に夫々異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の変速段に切換可能な多段変速機に関する。
従来、エンジンの駆動力を変速比順位で奇数番目の変速段を確立する変速ギヤが設けられた第1シャフトに解除自在に伝達させる第1クラッチと、エンジンの駆動力を変速比順位で偶数番目の変速段を確立する変速ギヤが設けられた第2シャフトに解除自在に伝達させる第2クラッチとを備えた所謂デュアル・クラッチ・トランスミッションと呼ばれる多段変速機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−170643号公報
多段変速機においては、1つのギヤに対して複数のギヤが噛合う共用ギヤを設けて、多段変速機全体としてのギヤの数を減少させる場合がある。しかしながら、ギヤの数は減らせるものの、1つの共用ギヤに複数のギヤが噛合うため、共用ギヤへの負荷が高いという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、共用ギヤへの負荷を抑制することができる多段変速機を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
駆動源の動力により回転される駆動軸と、
該駆動軸と平行に配置された従動軸と、
該従動軸に設けられた出力ギヤと、
駆動ギヤと該駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを有する複数のギヤ列とを備え、
複数の前記ギヤ列の何れかを選択し、前記駆動軸の回転速度を変速して前記出力ギヤから出力する多段変速機であって、
前記出力ギヤは、前記複数のギヤ列のうち、2つのギヤ列の駆動ギヤと噛合する2つの従動ギヤとして機能する共用ギヤであり、
前記出力ギヤと噛合う2つの駆動ギヤの歯幅方向の中心位置は、前記従動軸の軸線方向に夫々異なることを特徴とする。
本発明によれば、共用ギヤとしての出力ギヤに噛合う2つの駆動ギヤの歯幅中心がずれている。このため、各駆動ギヤから出力ギヤに動力が伝達されるときの最大荷重が加わる位置がずれて、共用ギヤとしての出力ギヤの耐久性を向上させることができる。
[2]また、本発明においては、出力ギヤに噛合する2つの駆動ギヤのうちの一方の駆動ギヤの歯幅方向の中心を、出力ギヤの歯幅方向の中心よりも従動軸の軸線方向の一方側に位置させ、出力ギヤに噛合する2つの駆動ギヤのうちの他方の駆動ギヤの歯幅方向の中心を、出力ギヤの歯幅方向の中心よりも従動軸の軸線方向の他方側に位置させることができる。
かかる構成によれば、出力ギヤの歯幅方向の中心よりも、従動軸の軸線方向の一方に2つの駆動ギヤの歯幅方向の中心を位置させる場合に比較して、最大荷重の加わる部分を分散させることができ、共用ギヤとしての出力ギヤの耐久性の更なる向上を図ることができる。
[3]また、本発明においては、中間軸を備え、複数のギヤ列は、後進段を確立するための後進段用ギヤ列を備え、後進段用ギヤ列の駆動ギヤは、中間軸に軸支され、駆動軸は、第1駆動軸と第2駆動軸の2つの軸で構成され、出力ギヤと噛合する2つの駆動ギヤのうちの1つは、後進段用ギヤ列の駆動ギヤであり、出力ギヤは、従動軸に設けられるギヤのうち、駆動源側に最も近い位置に配置されるように構成することができる。
かかる構成によれば、中間軸の長さを短くすることができ、多段変速機の軸方向の寸法の小型化を図ることができる。
[4]また、本発明においては、前記従動軸と平行に配置されたデファレンシャル伝達用軸を備え、前記出力ギヤを第1出力ギヤと定義して、前記デファレンシャル伝達用軸には、前記第1出力ギヤと噛合する第1ギヤが配置され、前記従動軸には、第2出力ギヤが配置され、前記デファレンシャル伝達用軸には前記第2出力ギヤと噛合する第2ギヤが配置され、前記従動軸から前記デファレンシャル伝達用軸への駆動力の伝達を、前記第1出力ギヤと前記第1ギヤとを介して行う第1経路状態と、前記第2出力ギヤと前記第2ギヤとを介して行う第2経路状態とに切換自在な出力経路切換機構を備え、前記第1ギヤと前記第1出力ギヤのギヤ比と、前記第2ギヤと前記第2出力ギヤのギヤ比とは、互いに異なるように設定されることが好ましい。
かかる構成によれば、出力経路切換機構によって、従動軸とデファレンシャル伝達用軸との間のギヤ比を切り換えることができ、簡易な構成で変速段の数が多い多段変速機を構成することができる。
[5]また、本発明においては、前記駆動軸は少なくとも2つ以上の構成とし、各々の前記駆動ギヤから前記第2出力ギヤが駆動されることが好ましい。かかる構成によれば、多数のギヤ段と噛合うことでコンパクトな構成で新たなギヤを追加することなく構成することができる。
本発明の多段変速機の第1実施形態を示すスケルトン図。 第1実施形態の多段変速機の断面の一部を示す説明図。 第1実施形態の共用ギヤへの最大荷重の加わり方を示す説明図。 本発明の多段変速機の第2実施形態を示すスケルトン図。 本発明の多段変速機の第3実施形態を示すスケルトン図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の多段変速機1を示している。多段変速機1は、車両等に用いられるものであり、駆動源としての内燃機関25の駆動力(出力トルク)が伝達される入力軸2と、デファレンシャルギヤ101を介して駆動輪(図示省略)としての左右の後輪に動力を出力する出力ギヤ3を有する出力軸3a(従動軸)と、変速比の異なる複数のギヤ列G1〜G9とを備える。内燃機関25には、電動機26が設けられており、電動機26の駆動力を用いて車両を走行させることもできる。なお、前輪は電動機26とは別の電動機にて駆動させ、又は回生させてもよい。
又、多段変速機1は、変速比順位で奇数番目の各変速段を確立する奇数番ギヤ列G3,G5,G7,G9の駆動ギヤG3a,G5a,G7a,G9aを回転自在に軸支する第1駆動軸4と、変速比順位で偶数番目の変速段を確立する偶数番ギヤ列G2,G4,G6,G8の駆動ギヤG2a,G4a,G6a,G8aを回転自在に軸支する第2駆動軸5と、後進段を確立する際に用いられリバース駆動ギヤGRaとリバース従動ギヤとしても機能する出力ギヤ3とからなる後進段用ギヤ列GRのリバース駆動ギヤGRaを回転自在に軸支するリバース軸6(中間軸)を備える。第1駆動軸4は入力軸2と同一軸線上に配置されており、第2駆動軸5は第1駆動軸4と平行に配置されている。
また、第1駆動軸4には、1速ギヤ列G1を構成する1速駆動ギヤG1aが固定されている。出力軸3a(従動軸)には、1速ギヤ列G1を構成する1速従動ギヤG1bが一方向クラッチG1cを介して回転自在に軸支されている。1速駆動ギヤG1aと1速従動ギヤG1bとは互いに噛合している。
又、多段変速機1は、第1駆動軸4に回転自在に軸支されたアイドル駆動ギヤGiaと、アイドル駆動ギヤGiaに噛合し、リバース軸6に固定された第1アイドル従動ギヤGibと、第1アイドル従動ギヤGibに噛合し第2駆動軸5に固定された第2アイドル従動ギヤGicとで構成されるアイドルギヤ列Giを備える。
多段変速機1は、油圧作動型の湿式摩擦クラッチからなる第1クラッチC1及び第2クラッチC2を備える。第1クラッチC1は、入力軸2に伝達された内燃機関25の駆動力を第1駆動軸4に伝達させる伝達状態と、この伝達を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。第2クラッチC2は、入力軸2に伝達された内燃機関25の駆動力をアイドルギヤ列Giを介して第2駆動軸5に伝達させる伝達状態と、この伝達を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。
両クラッチC1,C2は、図示省略したクラッチ油圧アクチュエータにより状態が切り換えられ、又、図示省略したクラッチ油圧アクチュエータにより伝達状態における締結圧を調整することができる(いわゆる半クラッチ状態にすることもできる)。
リバース軸6には、後進段用ギヤ列GRのリバース駆動ギヤGRaが回転自在に軸支されている。出力ギヤ3は、リバース駆動ギヤGRaと噛合っており、リバース従動ギヤとしても機能している。また、出力ギヤ3は、第1駆動軸4に回転自在に軸支された3速駆動ギヤG3aにも噛み合っており、3速従動ギヤとしても機能している。
出力ギヤ3を軸支する出力軸3aには、2速駆動ギヤG2aに噛合する2速従動ギヤG2bが固定されている。又、出力軸3aには、4速駆動ギヤG4a及び5速駆動ギヤG5aに噛合する第1従動ギヤGo1、6速駆動ギヤG6a及び7速駆動ギヤG7aに噛合する第2従動ギヤGo2、8速駆動ギヤG8a及び9速駆動ギヤG9aに噛合する第3従動ギヤGo3が夫々固定されている。
このように、後進段用ギヤ列GRと3速ギヤ列G3の従動ギヤを出力ギヤ3で構成し、4速ギヤ列G4と5速ギヤ列G5の従動ギヤと、6速ギヤ列G6と7速ギヤ列G7の従動ギヤと、8速ギヤ列G8と9速ギヤ列G9の従動ギヤとを夫々1つのギヤGo1,Go2,Go3で構成することにより、多段変速機1の軸長(軸方向寸法)を短くすることができ、車両への搭載性を向上させることができる。
第1駆動軸4には、同期噛合機構で構成され、3速駆動ギヤG3aと第1駆動軸4とを連結した3速側連結状態、5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4とを連結した5速側連結状態、3速駆動ギヤG3a及び5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第1噛合機構SM1が設けられている。
第2駆動軸5には、同期噛合機構で構成され、2速駆動ギヤG2aと第2駆動軸5とを連結した2速側連結状態、4速駆動ギヤG4aと第2駆動軸5とを連結した4速側連結状態、2速駆動ギヤG2a及び4速駆動ギヤG4aと第2駆動軸5との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第2噛合機構SM2が設けられている。
第1駆動軸4には、同期噛合機構で構成され、7速駆動ギヤG7aと第1駆動軸4とを連結した7速側連結状態、9速駆動ギヤG9aと第1駆動軸4とを連結した9速側連結状態、7速駆動ギヤG7a及び9速駆動ギヤG9aと第1駆動軸4との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第3噛合機構SM3が設けられている。
第2駆動軸5には、同期噛合機構で構成され、6速駆動ギヤG6aと第2駆動軸5とを連結した6速側連結状態、8速駆動ギヤG8aと第2駆動軸5とを連結した8速側連結状態、6速駆動ギヤG6a及び8速駆動ギヤG8aと第2駆動軸5との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第4噛合機構SM4が設けられている。
リバース軸6(中間軸)には、同期噛合機構で構成され、リバース駆動ギヤGRaとリバース軸6とを連結した連結状態と、この連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第5噛合機構SM5が設けられている。
つぎに、本実施形態の多段変速機1の作動を説明する。本実施形態の多段変速機1では、1速段を確立するときには、第1クラッチC1を伝達状態とし、第2クラッチC2を解放状態とする。車両の発進時においては、1速ギヤ列G1の1速従動ギヤG1b回転速度が出力軸3a(従動軸)の回転速度よりも早くなる。
このため、1速従動ギヤG1bと出力軸3aとの間に配置された一方向クラッチG1cがロック状態となり、出力軸3aの回転速度が1速従動ギヤG1bの回転速度と同一となって、1速段が確立される。出力軸3aの回転速度が1速従動ギヤG1bの回転速度を上回ると、一方向クラッチG1cが空転して、1速ギヤ列G1からの駆動力の伝達は断たれる。
又、1速段で走行中に2速段にアップシフトされることをECUなどの図示省略した制御部が車両速度やアクセルペダルの開度等の車両情報から予測した場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギヤG2aと第2駆動軸5とを連結させる2速側連結状態又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。
内燃機関25の駆動力を用いて2速段を確立する場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギヤG2aと第2駆動軸5とを連結させた2速側連結状態とし、第1クラッチC1を開放状態とすると共に、第2クラッチC2を締結して伝達状態とする。これにより、内燃機関25の駆動力が、第2クラッチC2、アイドルギヤ列Gi、第2駆動軸5、2速ギヤ列G2及び出力軸3aを介して、出力ギヤ3から出力される。
尚、2速段において、多段変速機1の制御部(図示省略)がアップシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギヤG3aと第1駆動軸4とを連結した3速側連結状態又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。これにより、アップシフトを、第1クラッチC1を伝達状態とし、第2クラッチC2を開放状態とするだけで行うことができ、変速段の切り換えを駆動力が途切れることなくスムーズに行うことができる。
逆に、動力制御装置ECUがダウンシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を、3速駆動ギヤG3a及び5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4との連結を断つニュートラル状態とし、第3噛合機構SM3を、7速駆動ギヤG7a及び9速駆動ギヤG9aと第1駆動軸4との連結を断つニュートラル状態とする。
ここで、1速従動ギヤG1bは、一方向クラッチG1cを介して出力軸3a(従動軸)に設けられているため、第1クラッチC1を伝達状態とし、第2クラッチC2を開放状態としても、出力軸3aの回転速度が1速従動ギヤG1bの回転速度よりも低くなるまで1速段にダウンシフトすることはできない。この場合、例えば、前輪に設けられた電動機26とは別の電動機で回生制動を行うなどして車速を低下させることにより出力軸3aの回転速度を速やかに減速させれば、1速段にスムーズにダウンシフトすることができる。
内燃機関25の駆動力を用いて3速段を確立する場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギヤG3aと第1駆動軸4とを連結させた3速側連結状態として、第2クラッチC2を開放状態とすると共に、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。これにより、内燃機関25の駆動力は、入力軸2、第1クラッチC1、第1駆動軸4、第1噛合機構SM1、3速ギヤ列G3を介して、出力ギヤ3から出力される。
3速段において、多段変速機1の制御部(図示省略)は、車両速度やアクセルペダルの開度等の車両情報に基づきダウンシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギヤG2aと第2駆動軸5とを連結する2速側連結状態、又はこの状態に近づけるプリシフト状態とし、アップシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギヤG4aと第2駆動軸5とを連結する4速側連結状態、又はこの状態に近づけるプリシフト状態とする。
これにより、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放させて開放状態とするだけで、変速段の切換えを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて4速段を確立する場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギヤG4aと第2駆動軸5とを連結させた4速側連結状態とし、第1クラッチC1を開放状態とするとともに、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とする。
4速段で走行中は、制御部が車両情報からダウンシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギヤG3aと第1駆動軸4とを連結した3速側連結状態、又はこの状態に近づけるプリシフト状態とする。
逆に、制御部が車両情報からアップシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4とを連結した5速側連結状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とし、第2クラッチC2を開放させて開放状態とするだけで、ダウンシフト又はアップシフトを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて5速段を確立する場合には、第1噛合機構SM1を5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4とを連結した5速側連結状態とし、第2クラッチC2を開放状態とすると共に、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。
制御部は、5速段で走行中に車両情報から4速段へのダウンシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギヤG4aと第2駆動軸5とを連結させた4速側連結状態、又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。逆に、アップシフトが予測される場合には、第4噛合機構SM4を6速駆動ギヤG6aと第2駆動軸5とを連結した6速側連結状態、又はこの状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放させて開放状態とするだけで、変速段の切換えを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて6速段を確立する場合には、第4噛合機構SM4を6速駆動ギヤG6aと第2駆動軸5とを連結した6速側連結状態とし、第1クラッチC1を開放状態とすると共に、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とする。
制御部は、6速段で走行中に車両情報から5速段へのダウンシフトが予測される場合には、第1噛合機構SM1を5速駆動ギヤG5aと第1駆動軸4とを連結させた5速側連結状態、又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。逆に、アップシフトが予測される場合には、第3噛合機構SM3を7速駆動ギヤG7aと第1駆動軸4とを連結した7速側連結状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とし、第2クラッチC2を開放させて開放状態とするだけで、ダウンシフト又はアップシフトを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて7速段を確立する場合には、第3噛合機構SM3を7速駆動ギヤG7aと第1駆動軸4とを連結した7速側連結状態とし、第2クラッチC2を開放状態とすると共に、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。
制御部は、7速段で走行中に車両情報から6速段へのダウンシフトが予測される場合には、第4噛合機構SM4を6速駆動ギヤG6aと第2駆動軸5とを連結させた6速側連結状態、又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。逆に、アップシフトが予測される場合には、第4噛合機構SM4を8速駆動ギヤG8aと第2駆動軸5とを連結した8速側連結状態、又はこの状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放させて開放状態とするだけで、変速段の切換えを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて8速段を確立する場合には、第4噛合機構SM4を8速駆動ギヤG8aと第2駆動軸5とを連結した8速側連結状態とし、第1クラッチC1を開放状態とすると共に、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とする。
制御部は、8速段で走行中に車両情報から7速段へのダウンシフトが予測される場合には、第3噛合機構SM3を7速駆動ギヤG7aと第1駆動軸4とを連結させた7速側連結状態、又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。逆に、アップシフトが予測される場合には、第3噛合機構SM3を9速駆動ギヤG9aと第1駆動軸4とを連結した9速側連結状態、又は、この状態に近づけるプリシフト状態とする。これにより、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とし、第2クラッチC2を開放させて開放状態とするだけで、ダウンシフト又はアップシフトを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて9速段を確立する場合には、第3噛合機構SM3を9速駆動ギヤG9aと第1駆動軸4とを連結した9速側連結状態とし、第2クラッチC2を開放状態とすると共に、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。
制御部は、9速段で走行中に車両情報から8速段へのダウンシフトが予測される場合には、第4噛合機構SM4を8速駆動ギヤG6aと第2駆動軸5とを連結させた8速側連結状態、又はこの状態に近付けるプリシフト状態とする。これにより、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放させて開放状態とするだけで、8速段へのダウンシフトを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
内燃機関25の駆動力を用いて後進段を確立する場合には、第5噛合機構SM5をリバース駆動ギヤGRaとリバース軸6とを連結した連結状態として、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放状態とする。これにより、内燃機関25の駆動力が入力軸2、第2クラッチC2、リバース軸6、第5噛合機構SM5、リバース駆動ギヤGRaを介して出力ギヤ3から出力され、後進段が確立される。
出力ギヤ3は、デファレンシャルギヤ101へ駆動力を伝達すべくデフ伝達用従動ギヤ103と噛合している。出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103とは駆動力の伝達経路において常時駆動力を伝達させる部分であるため、他のギヤと比較してギヤの歯の幅(歯幅)を比較的広く設定している。
そして、出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103との歯幅中心は同一になるように多段変速機1内に設けられている。図2に示すように、出力ギヤ3に噛合する3速駆動ギヤG3aは、出力ギヤ3の歯幅中心に対して出力軸3aの軸方向の一方側(図1及び図2では、左側)に歯幅xの中心がずれるように配置されている。また、出力ギヤ3に噛合するリバース駆動ギヤGRaは、出力ギヤ3の歯幅中心に対して出力軸3aの軸方向の他方側(図1及び図2では、右側)に歯幅yの中心がずれるように配置されている。
図3は、出力ギヤ3、リバース駆動ギヤGRa、3速駆動ギヤG3aの夫々に加わる荷重の分布を示すグラフである。横軸は出力ギヤ3の歯幅に対応する位置を示し、縦軸は歯元に加わる荷重(応力)を示している。また、(1)で示す実線は、出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103との間で動力伝達する場合の歯元応力を示す。(2)で示す破線は、3速駆動ギヤG3aと出力ギヤ3との間で動力伝達する場合の歯元応力を示す。(3)で示す二点鎖線は、リバース駆動ギヤGRaと出力ギヤ3との間で動力伝達する場合の歯元応力を示す。(4)で示す一点鎖線は、(1)と(2)の応力を合成した場合の応力を示す。(5)で示す破線は、(1)と(3)の応力を合成した場合の応力を示す。
図3からも明らかなように、本実施形態の多段変速機1では、出力ギヤ3の歯幅中心に対して3速駆動ギヤG3aとリバース駆動ギヤGRaとの歯幅中心を夫々異なる方向に異ならせているため、最大荷重が加わる位置も夫々異なっている。これにより、最大荷重が加わる位置が重なって局地的に大きな荷重が加わることを防止し、出力ギヤ3、リバース駆動ギヤGRa、3速駆動ギヤG3aの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の多段変速機1では、出力軸3aに設けられるギヤのうち、出力ギヤ3を駆動源としての内燃機関25に最も近くに位置するように配置している。これにより、出力ギヤ3に噛合するリバース駆動ギヤGRaも内燃機関25に近づけることができ、リバース軸6の長さ寸法を短くすることができて、多段変速機1の小型化を図ることができる。
また、出力ギヤ3が内燃機関25側に配置されることにより、デフ伝達用従動ギヤ103も内燃機関25側に配置することができる。また、デファレンシャルギヤ101も内燃機関25側に配置されている。従って、デフ伝達用従動ギヤ103を軸支し、デファレンシャルギヤ101に駆動力を伝達させるデフ伝達用軸105の長さ寸法を短くすることができて、多段変速機1の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態においては、多段変速機として、デュアル・クラッチ・トランスミッションを用いたものを説明した。しかしながら、本発明の多段変速機はこれに限らず、変速段を確立するギヤ列を複数備えるものであれば、他のものであってもよい。
また、本実施形態においては、出力ギヤ3の歯幅中心に対して、3速駆動ギヤG3aは出力軸3aの軸方向の一方側に、リバース駆動ギヤGRaは出力軸3aの軸方向の他方側に、歯幅中心がずれるように配置したものを説明した。しかしながら、本発明の多段変速機はこれに限らず、出力ギヤ3として説明した共用ギヤに噛合する2つの駆動ギヤの歯幅中心がずれていればよい。これにより、最大荷重が加わる位置をずらすことができ、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、電動機26を備える多段変速機1を説明したが、電動機26はなくてもよい。
[第2実施形態]
図4に本発明の第2実施形態の多段変速機1を示す。なお、第2実施形態の多段変速機1において、第1実施形態のものと同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態の多段変速機1では、デフ伝達用軸105に、第1従動ギヤGo1に噛合する第2ギヤ202が相対回転自在に軸支されている。第2実施形態のデフ伝達用従動ギヤ103はデフ伝達用軸105に相対回転自在に軸支されている。第2実施形態においては、出力ギヤ3が本発明の第1出力ギヤに相当し、第1従動ギヤGo1が本発明の第2出力ギヤに相当し、デフ伝達用従動ギヤ103が本発明の第1ギヤに相当する。
デフ伝達用軸105には、同期噛合機構で構成され、デフ伝達用従動ギヤ103とデフ伝達用軸105とを連結した第1側連結状態、第2ギヤ202とデフ伝達用軸105とを連結した第2連結状態、デフ伝達用従動ギヤ103及び第2ギヤ202とデフ伝達用軸105との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切換自在な第6噛合機構SM6が設けられている。
第6噛合機構SM6が第1側連結状態のとき、出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103とを介して、従動軸としての出力軸3aからデフ伝達用軸105に駆動力が伝達される。第2実施形態の第1側連結状態が本発明の第1経路状態に相当する。第6噛合機構SM6が第2側連結状態のとき、第1従動ギヤGo1と第2ギヤ202とを介して、従動軸としての出力軸3aからデフ伝達用軸105に駆動力が伝達される。第2実施形態の第2側連結状態が本発明の第2経路状態に相当する。また、デフ伝達用軸105が本発明のデファレンシャル伝達用軸に相当する。
出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103とのギヤ比(出力ギヤ3の歯数をデフ伝達用従動ギヤ103の歯数で除算した値)と、第1従動ギヤGo1と第2ギヤ202とのギヤ比(第1従動ギヤGo1の歯数を第2ギヤ202の歯数で除算した値)とが互いに異なるように、出力ギヤ3、デフ伝達用従動ギヤ103、第1従動ギヤGo1、第2ギヤ202の夫々の歯数が設定されている。
第2実施形態の多段変速機1の他の構成は第1実施形態のものと同一に構成される。
第2実施形態の多段変速機によれば、第1実施形態の多段変速機の耐久性の向上及び小型化の作用効果に加えて、更に、出力経路切換機構としての第6噛合機構SM6の状態の切り換えによって、従動軸としての出力軸3aとデフ伝達用軸105との間のギヤ比を切り換えることができ、簡易な構成で変速段の数が多い多段変速機1を構成することができるという作用効果を奏する。
なお、第2実施形態の多段変速機1においては、デフ伝達用従動ギヤ103と第2ギヤ202とをデフ伝達用軸105に回転自在に設けて、第6噛合機構SM6をデフ伝達用軸105に設けたものを説明したが、本発明の出力経路切換機構はこれに限らない。例えば、出力経路切換機構として、第6噛合機構を出力軸3aに設け、出力ギヤ3と第1従動ギヤGo1とを出力軸3aに回転自在に設けて、デフ伝達用従動ギヤ103と第2ギヤ202とをデフ伝達用軸105に固定してもよい。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、多段変速機としては、デュアル・クラッチ・トランスミッションに限らず、変速段を確立するギヤ列を複数備えるものであれば、他のものであってもよい。例えば、多段変速機としては、駆動軸が1本の所謂セミオートマチックトランスミッション(AMT)であってもよい。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、出力ギヤ3の歯幅中心に対して、3速駆動ギヤG3aは出力軸3aの軸方向の一方側に、リバース駆動ギヤGRaは出力軸3aの軸方向の他方側に、歯幅中心がずれるように配置しているが、本発明の多段変速機はこれに限らず、出力ギヤ3として説明した共用ギヤに噛合する2つの駆動ギヤの歯幅中心がずれていればよい。これにより、最大荷重が加わる位置をずらすことができ、本発明の効果を得ることができる。また、第2実施形態においても電動機26はなくてもよい。
また、第2実施形態においては、第2ギヤ202を第1従動ギヤGo1に噛合させて、第2出力ギヤとしての機能を第1従動ギヤGo1が兼ね備えたものを説明したが、本発明の第2出力ギヤはこれに限らず、他の従動ギヤGo2,Go3でもよく、又は出力軸3aの軸長が増加するものの新たに別個の第2出力ギヤを出力軸3aに設けてもよい。
[第3実施形態]
図5に本発明の第3実施形態の多段変速機1を示す。なお、第3実施形態の多段変速機1において、第1実施形態または第2実施形態のものと同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態の多段変速機1は、第2実施形態の第6噛合機構SM6を備えておらず、デフ伝達用従動ギヤ103と第2ギヤ202とがデフ伝達用軸105に固定されている。また、出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103とのギヤ比(出力ギヤ3の歯数をデフ伝達用従動ギヤ103の歯数で除算した値)と、第1従動ギヤGo1と第2ギヤ202とのギヤ比(第1従動ギヤGo1の歯数を第2ギヤ202の歯数で除算した値)とが互いに同一となるように、出力ギヤ3、デフ伝達用従動ギヤ103、第1従動ギヤGo1、第2ギヤ202の夫々の歯数が設定されている。
第3実施形態の多段変速機によれば、第1実施形態の多段変速機の耐久性の向上及び小型化の作用効果を奏する。更に、第3実施形態の多段変速機は、従動軸としての出力軸3aとデフ伝達用軸105との間のトルク伝達を、出力ギヤ3とデフ伝達用従動ギヤ103とを介する第1経路と、第1従動ギヤGo1と第2ギヤ202とを介する第2経路の2つの経路を介して行われる。従って、従動軸としての出力軸3aとデフ伝達用軸105との間で伝達されるトルクを第1と第2の2つの経路に分散させることができ、出力軸3a、デフ伝達用軸105、出力ギヤ3、デフ伝達用従動ギヤ103、第1従動ギヤGo1、第2ギヤ202を、比較的薄い肉厚で構成したり、または比較的剛性の低い安価な材料で構成することができる。
なお、第3実施形態においても、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、多段変速機としては、デュアル・クラッチ・トランスミッションに限らず、変速段を確立するギヤ列を複数備えるものであれば、他のもの、例えば、駆動軸が1本の所謂セミオートマチックトランスミッション(AMT)、であってもよい。
また、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、出力ギヤ3の歯幅中心に対して、3速駆動ギヤG3aは出力軸3aの軸方向の一方側に、リバース駆動ギヤGRaは出力軸3aの軸方向の他方側に、歯幅中心がずれるように配置しているが、本発明の多段変速機はこれに限らず、出力ギヤ3として説明した共用ギヤに噛合する2つの駆動ギヤの歯幅中心がずれていればよい。これにより、最大荷重が加わる位置をずらすことができ、本発明の効果を得ることができる。また、第3実施形態においても電動機26はなくてもよい。
また、第3実施形態においては、第2ギヤ202を第1従動ギヤGo1に噛合させて、第2出力ギヤとしての機能を第1従動ギヤGo1が兼ね備えたものを説明したが、本発明の第2出力ギヤはこれに限らず、他の従動ギヤGo2,Go3でもよく、又は出力軸3aの軸長が増加するものの新たに別個の第2出力ギヤを出力軸3aに設けてもよい。
1 多段変速機
2 入力軸
2a ポンプシャフト
3 出力ギヤ(共用ギヤ。第2、第3実施形態の第1出力ギヤ)
3a 出力軸(従動軸)
3b 出力軸用軸受
4 第1駆動軸
5 第2駆動軸
6 リバース軸(中間軸)
7 変速機ケース
8 ポンプ
25 内燃機関(駆動源)
26 電動機
101 デファレンシャルギヤ
103 デフ伝達用従動ギヤ(第2、第3実施形態の第1ギヤ)
105 デフ伝達用軸(デファレンシャル伝達用軸)
202 第2ギヤ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
SM1 第1噛合機構
SM2 第2噛合機構
SM3 第3噛合機構
SM4 第4噛合機構
SM5 第5噛合機構
SM6 第6噛合機構
G1 1速ギヤ列
G1a 1速駆動ギヤ
G1b 1速従動ギヤ
G1c 一方向クラッチ
G2 2速ギヤ列
G2a 2速駆動ギヤ
G2b 2速従動ギヤ
G3 3速ギヤ列
G3a 3速駆動ギヤ
G4 4速ギヤ列
G4a 4速駆動ギヤ
G5 5速ギヤ列
G5a 5速駆動ギヤ
Go1 第1従動ギヤ(4速・5速の従動ギヤ。第2、第3実施形態では第2出力ギヤ)
Go2 第2従動ギヤ(6速・7速の従動ギヤ)
Go3 第3従動ギヤ(8速・9速の従動ギヤ)
Gi アイドルギヤ列
Gia アイドル駆動ギヤ
Gib 第1アイドル従動ギヤ
Gic 第2アイドル従動ギヤ
GR 後進段用ギヤ列
GRa リバース駆動ギヤ

Claims (5)

  1. 駆動源の動力により回転される駆動軸と、
    該駆動軸と平行に配置された従動軸と、
    該従動軸に設けられた出力ギヤと、
    駆動ギヤと該駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを有する複数のギヤ列とを備え、
    複数の前記ギヤ列の何れかを選択し、前記駆動軸の回転速度を変速して前記出力ギヤから出力する多段変速機であって、
    前記出力ギヤは、前記複数のギヤ列のうち、2つのギヤ列の駆動ギヤと噛合する2つの従動ギヤとして機能する共用ギヤであり、
    前記出力ギヤと噛合う2つの駆動ギヤの歯幅方向の中心位置は、前記従動軸の軸線方向に夫々異なることを特徴とする多段変速機。
  2. 請求項1記載の多段変速機であって、
    前記出力ギヤに噛合する2つの駆動ギヤのうちの一方の駆動ギヤの歯幅方向の中心は、前記出力ギヤの歯幅方向の中心よりも前記従動軸の軸線方向の一方側に位置し、前記出力ギヤに噛合する2つの駆動ギヤのうちの他方の駆動ギヤの歯幅方向の中心は、前記出力ギヤの歯幅方向の中心よりも前記従動軸の軸線方向の他方側に位置することを特徴とする多段変速機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の多段変速機であって、
    中間軸を備え、
    前記複数のギヤ列は、後進段を確立するための後進段用ギヤ列を備え、
    該後進段用ギヤ列の駆動ギヤは、前記中間軸に軸支され、
    前記駆動軸は、第1駆動軸と第2駆動軸の2つの軸で構成され、
    前記出力ギヤと噛合する2つの駆動ギヤのうちの1つは、前記後進段用ギヤ列の駆動ギヤであり、
    前記出力ギヤは、前記従動軸に設けられるギヤのうち、前記駆動源側に最も近い位置に配置されることを特徴とする多段変速機。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の多段変速機であって、
    前記従動軸と平行に配置されたデファレンシャル伝達用軸を備え、
    前記出力ギヤを第1出力ギヤと定義して、
    前記デファレンシャル伝達用軸には、前記第1出力ギヤと噛合する第1ギヤが配置され、
    前記従動軸には、第2出力ギヤが配置され、
    前記デファレンシャル伝達用軸には前記第2出力ギヤと噛合する第2ギヤが配置され、
    前記従動軸から前記デファレンシャル伝達用軸への駆動力の伝達を、前記第1出力ギヤと前記第1ギヤとを介して行う第1経路状態と、前記第2出力ギヤと前記第2ギヤとを介して行う第2経路状態とに切換自在な出力経路切換機構を備え、
    前記第1ギヤと前記第1出力ギヤのギヤ比と、前記第2ギヤと前記第2出力ギヤのギヤ比とは、互いに異なるように設定されることを特徴とする多段変速機。
  5. 請求項4に記載の多段変速機であって、
    前記駆動軸は複数設けられ、
    前記従動軸には、各々の前記駆動ギヤから前記ギヤ列を介して駆動力が伝達されることを特徴とする多段変速機。
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