JP2016027190A - アルミニウムめっき液、アルミニウム膜の製造方法、及びアルミニウム多孔体 - Google Patents

アルミニウムめっき液、アルミニウム膜の製造方法、及びアルミニウム多孔体 Download PDF

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Abstract

【課題】表面が平滑性で、かつ伸びに優れるアルミニウム膜を連続的に製造可能なアルミニウムめっき液の提供。
【解決手段】基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、前記アルミニウムめっき液は(A)アルミニウムハロゲン化物と、(B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、(C1)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、を成分として含み、前記(C1)成分は、炭素数が8以上36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上45g/L以下であるアルミニウムめっき液。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面平滑性に優れ、かつ柔軟性に優れるアルミニウム膜を製造することが可能なアルミニウムめっき液に関する。更には、前記アルミニウムめっき液を用いたアルミニウム膜の製造方法及びアルミニウム多孔体に関する。
アルミニウムは導電性、耐腐食性、軽量、無毒性など多くの優れた特徴を有しており、金属製品等へのめっきに広く利用されている。しかしながらアルミニウムは酸素に対する親和力が大きく、酸化還元電位が水素より低いため、水溶液系のめっき浴では電気めっきを行うことが困難である。
このため、アルミニウムを電気めっきする方法としては溶融塩浴を用いる方法が行われている。しかし、従来の溶融塩によるめっき浴は高温にする必要があるため、樹脂製品に対してアルミニウムを電気めっきしようとすると樹脂が溶けてしまい、電気めっきをすることができないという問題があった。
この問題に対して特開2012−144763号公報(特許文献1)では、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EMIC)や、1−ブチルピリジニウムクロリド(BPC)などの有機塩化物塩と塩化アルミニウム(AlCl3)とを混合して室温で液体のアルミニウムめっき浴を形成し、このめっき浴を用いて樹脂成形体の表面にアルミニウムを電気めっきすればよいことが記載されている。
特に、特許文献1に記載のEMIC−AlCl3系のめっき液は液の特性が良好であり、アルミニウムめっき液として非常に有用である。また、特許文献1には前記アルミニウムめっき液に1,10−フェナントロリンを濃度が0.25g/L〜7.0g/Lとなるように添加することで、平滑なアルミニウム膜が形成されることが記載されている。
三次元網目構造を有する金属多孔体として、上記特許文献1に記載の方法により製造したアルミニウム多孔体は、例えば、リチウムイオン電池の正極の容量を向上させるものとして非常に有望である。アルミニウムは導電性、耐腐食性、軽量などの優れた特徴があるため、現在では、アルミニウム箔の表面にコバルト酸リチウム等の活物質を塗布したものがリチウムイオン電池の正極として使用されている。この正極をアルミニウムからなる多孔体により形成することで、表面積を大きくし、アルミニウムの内部にも活物質を充填することが可能となる。これにより、電極を厚くしても活物質の利用率が減少することがなくなり、単位面積当たりの活物質の利用率が向上し、正極の容量を向上させることが可能となる。
上記のように三次元網目状構造を有するアルミニウム多孔体は非常に有用なものであるが、前記特許文献1に記載の方法によって連続的に大量に生産するとアルミニウム膜の平滑性が徐々に低下してしまうため、めっき液を適宜新しいものに交換する必要があった。このような問題に対して特開2014−058715号公報(特許文献2)では、アルミニウムめっき液中の1,10−フェナントロリン一水和物の濃度が0.05g/L以上、7.5g/L以下となるように制御することが有効であることが記載されている。
特開2012−144763号公報 特開2014−058715号公報
特許文献1に記載のように、アルミニウムめっき液中に1,10−フェナントロリン一水和物を添加してその濃度が0.05g/L以上、7.5g/L以下となるように制御しながらアルミニウムめっきを行うことで、平滑なアルミニウム膜の形成を連続的に大量に行うことができる。このようにして得られるアルミニウム膜は表面が鏡面となるほどに平滑性に優れているが、アルミニウム膜が硬く高い強度を有しており、伸び難いという性質を有していた。
三次元網目状構造を有するアルミニウム多孔体の用途によってはアルミニウム膜に柔軟性と伸びを求められる場合があるため、本発明者らはアルミニウム多孔体に熱を加えてアルミニウムに柔軟性を持たせることを検討した。一般に金属は熱処理をすると柔らかくなるという性質を有しているが、特許文献1に記載の方法によって得たアルミニウム多孔体の場合には熱処理をしても柔軟性を有するようにはならなかった。
そこで本発明は、表面が平滑であり、かつ伸びにも優れるアルミニウム膜を連続的に製造することが可能なアルミニウムめっき液を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るアルミニウムめっき液は、
(1)基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
前記アルミニウムめっき液は、
(A)アルミニウムハロゲン化物と、
(B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
(C1)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
を成分として含み、
前記(C1)成分は、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上、45g/L以下である
アルミニウムめっき液、である。
なお、上記(1)に記載のアルミニウムめっき液において、前記(C1)成分が有する「側鎖」とは、各塩又は各化合物のN原子、P原子又はS原子に結合している基のことをいうものとする。
また、本発明の一態様に係るアルミニウムめっき液は、
(2)基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
前記アルミニウムめっき液は、
(A)アルミニウムハロゲン化物と、
(B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
(C2)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
(D)ハロゲン化アルキル、アルキン、アルケン及びアルカンからなる群より選択されるいずれか一種以上と、
を成分として含み、
前記(C2)成分は、炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
前記(D)成分は、炭素数が3以上、36以下であって、直鎖状もしくは分岐を有する化合物であり、
前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
前記(C2)成分の濃度は1.0g/L以上、45g/L以下であり、
前記(D)成分の濃度は0.5g/L以上、8.5g/L以下である
アルミニウムめっき液、である。
なお、上記(2)に記載のアルミニウムめっき液において、前記(C2)成分が有する「側鎖」とは、各塩又は各化合物のN原子、P原子又はS原子に結合している基のことをいうものとする。
上記発明によれば、表面が平滑であり、かつ伸びにも優れるアルミニウム膜を連続的に製造することが可能なアルミニウムめっき液を提供することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るアルミニウムめっき液は、
基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
前記アルミニウムめっき液は、
(A)アルミニウムハロゲン化物と、
(B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
(C1)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
を成分として含み、
前記(C1)成分は、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上、45g/L以下である
アルミニウムめっき液、である。
上記(1)に記載の発明の態様によれば、表面が平滑であり、かつ伸びにも優れるアルミニウム膜を連続的に製造することが可能なアルミニウムめっき液を提供することができる。
(2)本発明の一態様に係るアルミニウムめっき液は、基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
前記アルミニウムめっき液は、
(A)アルミニウムハロゲン化物と、
(B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
(C2)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
(D)ハロゲン化アルキル、アルキン、アルケン及びアルカンからなる群より選択されるいずれか一種以上と、
を成分として含み、
前記(C2)成分は、炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
前記(D)成分は、炭素数が3以上、36以下であって、直鎖状もしくは分岐を有する化合物であり、
前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
前記(C2)成分の濃度は1.0g/L以上、45g/L以下であり、
前記(D)成分の濃度は0.5g/L以上、8.5g/L以下である
アルミニウムめっき液、である。
上記(2)に記載の発明の態様によれば、表面が平滑であり、かつ伸びにも優れるアルミニウム膜を連続的に製造することが可能なアルミニウムめっき液を、より安価に提供することができる。
(3)上記(1)又は上記(2)に記載のアルミニウムめっき液は、前記(A)成分が塩化アルミニウムであり、かつ前記(B)成分が1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドであることが好ましい。
上記(3)に記載の発明の態様によれば、表面平滑性により優れたアルミニウム膜を連続的に安定して得ることが可能なアルミニウムめっき液を提供することができる。
(4)本発明の一態様に係るアルミニウム膜の製造方法は、上記(1)から上記(3)のいずれか一項に記載のアルミニウムめっき液を用いて基材の表面にアルミニウムを電着させるアルミニウム膜の製造方法、である。
上記(4)に記載の発明の態様によれば、表面平滑性に優れ、かつ伸びにも優れるアルミニウム膜の製造方法を提供することができる。
(5)本発明の一態様に係るアルミニウム多孔体は、上記(1)上記(3)のいずれか一項に記載のアルミニウムめっき液を用いて得られたアルミニウム多孔体であって、三次元網目状構造を有し、伸びが1.5%以上であるアルミニウム多孔体、である。
上記(5)に記載のアルミニウム多孔体は柔らかく伸びに優れているため、曲げや振動が加えられるような用途にも利用可能なアルミニウム多孔体である。
なお、本発明の一態様に係るアルミニウム多孔体の伸びは、アルミニウムの目付け量による影響を受けるため、前記伸びは、アルミニウム多孔体のアルミニウムの目付け量が100g/m2以上、180g/m2以下で、厚さが0.95mm以上、1.05mm以下の場合における伸びであるものとする。
また、前記伸びは、JIS Z 2241の規定により引張試験を行った場合に計測される伸びをいうものであり、評点間距離(Gage Length:GL)に対する変位量の割合をいうものとする。
(6)上記(5)に記載のアルミニウム多孔体は、骨格の断面における結晶粒径が1μm以上、50μm以下であることが好ましい。
上記(6)に記載のアルミニウム多孔体は結晶粒径が大きいため、柔らかく伸びに優れたアルミニウム多孔体である。
(7)上記(5)又は上記(6)に記載のアルミニウム多孔体は、炭化アルミニウムの含有量が0.8質量%以下であることが好ましい。
上記(7)に記載のアルミニウム多孔体は、アルミニウム膜中に含まれる炭化アルミニウムが少ないため、熱処理をすることでアルミニウムの再結晶化が進行し、より柔らかいアルミニウム膜からなるアルミニウム多孔体とすることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液、アルミニウム膜の製造方法及びアルミニウム多孔体の具体例を、以下に、より詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明者等は従来のアルミニウムめっき液を用いて得たアルミニウム多孔体に柔軟性を持たせるべくアルミニウム多孔体を熱処理してみたが、熱処理後にも高強度で伸びが少ないという特性が維持されることが見出された。この理由について詳細に検討したところ、熱処理によってアルミニウムの結晶の粒界に炭化アルミニウムが形成されてしまうために再結晶化が進行しないことが見出された。そして、この炭化アルミニウムは、アルミニウム膜の形成時に膜中に取り込まれた1,10−フェナントロリンが原因であった。
<アルミニウムめっき液>
そこで、本発明者等は更なる検討を重ねた結果、アルミニウム膜の平滑性に寄与する添加剤として前記(C1)成分が有効であることを見出した。
すなわち、本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液は、前記した通り少なくとも以下の(A)〜(C1)成分を混合して得られるアルミニウムめっき液である。
(A)成分:アルミニウムハロゲン化物
(B)成分:アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物
(C1)成分:アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上
但し、前記(C1)成分は、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有する。
なお、本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液は、不可避的不純物として他の成分を含んでいても構わない。また、平滑性と伸びに優れたアルミニウム膜を形成できるという本発明の実施形態に係るアルミニウム膜の効果を損なわない範囲において意図的に他の成分を含有していても構わない。
前記(A)成分であるアルミニウムハロゲン化物は、前記(B)成分と混合した場合に110℃程度以下で溶融塩を形成するものであれば良好に用いることができる。例えば、塩化アルミニウム(AlCl3)、臭化アルミニウム(AlBr3)、ヨウ化アルミニウム(AlI3)等が挙げられるが、これらの中でも塩化アルミニウムが最も好ましい。
前記(B)成分のアルキルイミダゾリウムハロゲン化物も、前記(A)成分と混合した場合に110℃程度以下で溶融塩を形成するものを良好に用いることができる。
例えば、1,3位にアルキル基(炭素原子数1〜5)を持つイミダゾリウムクロリド、1,2,3位にアルキル基(炭素原子数1〜5)を持つイミダゾリウムクロリド、1,3位にアルキル基(炭素原子数1〜5)を持つイミダゾリウムヨーシド等が挙げられる。
より具体的には、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EMIC)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(BMIC)、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムクロリド(MPIC)等が挙げられるが、これらの中でも1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EMIC)を最も好ましく用いることができる。
前記(B)成分のアルキルピリジニウムハロゲン化物は、前記(A)成分と混合した場合に110℃程度以下で溶融塩を形成するものを良好に用いることができる。
例えば、1−ブチルピリジニウムクロリド(BPC)、1−エチルピリジニウムクロリド(EPC)、1−ブチル−3−メチルピリジニウムクロリド(BMPC)等が挙げられるが、これらの中でも1−ブチルピリジニウムクロリドが最も好ましい。
前記(B)成分の尿素化合物は、尿素及びその誘導体を意味するものであり、前記(A)成分と混合した場合に110℃程度以下で溶融塩を形成するものを良好に用いることができる。
例えば、下記式(1)で表される化合物を好ましく用いることができる。
Figure 2016027190

但し、式(1)においてRは、水素原子、炭素原子数が1個〜6個のアルキル基、又はフェニル基であり、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
前記尿素化合物は上記の中でも、尿素、ジメチル尿素を特に好ましく用いることができる。
前記アルミニウムめっき液は、前記(A)成分と前記(B)成分との混合比が、モル比で1:1〜3:1の範囲にあるようにすることで、前記基材表面にアルミニウム膜を電着させるのに適したアルミニウムめっき液が得られる。
前記(B)成分を1とした場合の前記(A)成分のモル比が1未満の場合にはアルミニウムの電析反応が生じない。また、前記(B)成分を1とした場合の前記(A)成分のモル比が3を超える場合には、アルミニウムめっき液中に塩化アルミニウムが析出し、アルミニウム膜に取り込まれ、膜の品質が低下する。
前記(C1)成分は、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上である。また、前記(C1)成分は、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有していればよく、残りの側鎖は特に限定されるものではない。残りの側鎖としては、例えば、水素、ベンゼン環を含む基、及び炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基等が挙げられる。
前記(C1)成分が少なくとも1つの側鎖として有するアルキル基は、分岐があっても構わないが直鎖状のものであることが好ましい。また、前記アルキル基の炭素数が8以上であることによりアルミニウム膜の平滑性に寄与することができ、36以下であることによりアルミニウムめっき液の粘度が高くなり過ぎないようにすることができる。これらの観点から、前記(C1)成分が側鎖として有するアルキル基の炭素数は、8以上、22以下であることが好ましく、12以上、18以下であることがより好ましい。
また、前記(C1)成分が塩の場合にはハロゲン塩であることが好ましい。なかでも、塩素イオン(Cl)、臭素イオン(Br)、又はヨウ素イオン(I)の塩であることが好ましい。
前記(C1)成分としては、具体的には、ステアリルアミン、ジメチルステアリルアミン、N‐ドコシル‐N‐メチル1−ドコサンアミン、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、及びトリブチルテトラデシルホスホニウムクロリドなどが挙げられる。
前記アルミニウムめっき液における前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上、45g/L以下であることにより、平滑で、かつ伸びに優れたアルミニウム膜を形成することができる。前記(C1)成分の濃度が1.0g/L未満であるとアルミニウム膜を十分に平滑にすることができず、また、45g/L超であるとアルミニウム膜中に前記(C1)成分が取り込まれるようになってしまい硬くなるものの脆く、伸びが少ないアルミニウム膜となってしまう。前記(C1)成分の濃度は、5g/L以上、25g/L以下であることが好ましく、7.5g/L以上、20g/L以下であることが更に好ましい。
なお、前記(C1)成分を含むアルミニウムめっき液を用いて長時間めっきを行うと前記(C1)成分が減少してしまうため、アルミニウムめっき液中に前記(C1)成分を適宜補充する必要がある。前記(C1)成分をアルミニウムめっき液に補充する場合には、上記のように、アルミニウムめっき液における前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上、45g/L以下となるようにすればよい。
本発明者等はアルミニウムめっき液中から前記(C1)成分が減少する理由を検討したところ、前記(C1)成分が有する側鎖、すなわち炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基が徐々にではあるが分解してしまうためであることを見出した。更に、その切断されたアルキル基がアルミニウム膜中に取り込まれることでアルミニウム膜の平滑性に寄与していることが分かった。
上記のように前記(C1)成分を含むアルミニウムめっき液を用いて長時間めっきを行うとアルキル基の鎖長が徐々に短くなっていき、炭素数が7以下のアルキル基を側鎖に有する成分が蓄積してしまう。この場合に、前記(C1)成分の替わりに次の(D)成分をアルミニウムめっき液に補充してもよい。なお、このときのアルミニウムめっき液は前記(C1)成分が次の(C2)成分に変化している。
すなわち、本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液は、前記(A)成分及び前記(B)成分に、更に、少なくとも以下の(C2)成分及び(D)成分を含むアルミニウムめっき液である。
(C2)成分:アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上
(D)成分:ハロゲン化アルキル、アルキン、アルケン及びアルカンからなる群より選択されるいずれか一種以上
但し、前記(C2)成分は、炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有するものである。また、前記(D)成分は炭素数が3以上、36以下であって、直鎖状もしくは分岐を有する化合物である。
前記(C2)成分のうち、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を側鎖として有するものはアルミニウム膜の平滑性と伸びに寄与し、更に、前記(D)成分の溶解性にも寄与する。また、前記(C2)成分のうち、炭素数が1以上、7以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を側鎖として有するものは、前記(D)成分の溶解性に寄与する。すなわち、前記(C2)成分がアルミニウムめっき液中に含まれていることによって、前記(D)成分を容易に溶解させることができるようになる。
前記(C2)成分は、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上である。また、前記(C2)成分は、炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有していればよく、残りの側鎖は特に限定されるものではない。残りの側鎖としては、例えば、水素、ベンゼン環を含む基、及び炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基等が挙げられる。
前記(C2)成分が少なくとも1つの側鎖として有するアルキル基は、分岐があっても構わないが直鎖状のものであることが好ましい。また、前記アルキル基の炭素数が1以上であることにより前記(D)成分の溶解性に寄与することができ、36以下であることによりアルミニウムめっき液の粘度が高くなり過ぎないようにすることができる。これらの観点から、前記(C2)成分におけるアルキル基の炭素数は、1以上、18以下であることが好ましく、3以上、12以下であることがより好ましい。
また、前記(C2)成分が塩の場合にはハロゲン塩であることが好ましい。なかでも、塩素イオン(Cl)、臭素イオン(Br)、又はヨウ素イオン(I)の塩であることが好ましい。
前記(C2)成分としては、具体的には、トリメチルアミン、トリメチルホスフィン、エチルメチルスルフィド、ステアリルアミン、ジメチルステアリルアミン、N‐ドコシル‐N‐メチル1−ドコサンアミン、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムクロリド、トリブチルテトラデシルホスホニウムクロリド、及びトリエチルフェニルアンモニウムクロリドなどが挙げられる。
前記アルミニウムめっき液における前記(C2)成分の濃度は1.0g/L以上、45g/L以下である。前記(C2)成分の濃度が1.0g/L未満であると前記(D)成分をアルミニウムめっき液に溶解させることが困難になってしまう。また、前記(C2)成分の濃度が45g/L超であるとめっき液の粘度が高くなり過ぎる。
前記(C2)成分の濃度は、5.0g/L以上、30g/L以下であることが好ましく、10g/L以上、15g/L以下であることが更に好ましい。
前記(D)成分は、炭素数は3以上、36以下の、ハロゲン化アルキル、アルキン、アルケン及びアルカンからなる群より選択されるいずれか一種以上であり、直鎖状であってもよいし分岐を有していてもよい。前記(D)成分は極性が小さいため、前記(A)成分及び前記(B)成分からなるアルミニウムめっき液には殆ど溶解しないが、アルミニウムめっき液中に前記(C2)成分が含まれているとこれが界面活性剤の役割を担うため、容易に溶解するようになる。また、前記(D)成分は前記(C1)成分よりも安価であり、入手が容易である。このため前記(C1)成分の替わりに前記(D)成分を補充することで、本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液を、より安価に製造することが可能となる。
また、前記(D)成分は、基材の表面にアルミニウムが電着する際にアルミニウム膜中に取り込まれることでアルミニウム膜の平滑性に寄与する。しかしながら、前記(D)成分は熱分解温度や沸点が非常に低いため、基材である樹脂を燃焼除去する際に、炭化アルミニウムを形成する温度未満でアルミニウム膜中から除去される。このため、1,10−フェナントロリンのようにアルミニウム膜中に残存して炭化アルミニウムを形成することがない。
なお、アルミニウム膜中から前記(D)成分が除去されるとアルミニウム膜中に、多少ではあるが微小なボイドが形成される。アルミニウムめっき液における前記(D)成分の濃度が0.5g/L以上、8.5g/L以下の範囲にあれば、このボイドによってアルミニウム膜の平滑性や伸びが低下することはない。
前記(D)成分は、炭素数が3以上であることによりアルミニウム膜の平滑性に寄与することができる。また、前記(D)成分の炭素数が36以下であることにより、アルミニウムめっき液の粘度が高くなり過ぎないようにすることができる。これらの観点から、前記(D)成分の炭素数は5以上、24以下であることが好ましく、8以上、18以下であることがより好ましい。
前記(D)成分は室温で液体あるいは固体であるものの方が、アルミニウムめっき液中に溶解させやすいため好ましい。
前記ハロゲン化アルキルに含まれるハロゲン原子は特に限定されるものではないが、例えば、塩素(Cl)、臭素(Br)又はヨウ素(I)であることが好ましい。また、前記ハロゲン化アルキルに含まれるハロゲン原子の数は特に限定されるものではなく、1以上、2以下程度であることが好ましい。
前記アルキンに含まれる三重結合の数は1つであると、アルキン同士が反応しにくくなるため好ましい。
前記アルケンに含まれる二重結合の数は1つであると、アルケン同士が反応しにくくなるため好ましい。
前記(D)成分としては、具体的には、プロパン、ブタン、オクタン、ペンタン、テトラデカン、オクタデカン、クロロプロパン、クロロブタン、ラウリルクロリド、ステアリルクロリド、ペンテン、ヘキセン、デセン、プロピン、ペンチン、ブチンなどが挙げられる。
前記(C2)成分を含むアルミニウムめっき液においては、前記(D)成分の濃度が0.5g/L以上、8.5g/L以下であることにより、平滑で、かつ伸びに優れたアルミニウム膜を形成することができる。前記(D)成分の濃度が0.5g/L未満であるとアルミニウム膜を十分に平滑にすることができない場合がある。また、前記(D)成分の濃度が8.5g/L超であると、基材を燃焼除去する際に形成されるアルミニウム膜中のボイドの量が多くなり過ぎてしまう。これらの観点から、前記(D)成分の濃度は、0.85g/L以上、4.5g/L以下であることが好ましく、1.0g/L以上、3.0g/L以下であることがより好ましい。
また、前述のように前記(D)成分はアルミニウム膜中に取り込まれるため、長時間アルミニウムめっきを行うと徐々にアルミニウムめっき液中の(D)成分の量が減少してしまう。アルミニウムめっき液中の(D)成分の量が減少した場合には、前記(D)成分を前記濃度範囲となるように適宜補充すればよい。
以上の本発明の一態様に係るアルミニウムめっき液を用いることで、表面が平滑でかつ伸びに優れるアルミニウム膜を形成することができる。
<アルミニウム膜の製造方法>
本発明の実施形態に係るアルミニウム膜の製造方法は、前記本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液を用いて基材の表面にアルミニウムを電着させるアルミニウム膜の製造方法、である。
本発明の実施形態に係るアルミニウム膜の製造方法において、前記電解液中の基材表面にアルミニウムを電着させるには、前記電解液中にアルミニウム電極(陽極)を設けて前記電解液中の基材が陰極となるように電気的に接続し、通電すればよい。
このとき、電流密度が0.5A/dm2以上、10.0A/dm2以下となるようにして基材表面にアルミニウムを電着させることが好ましい。電流密度が前記範囲内にあることにより、より平滑性に優れたアルミニウム膜を得ることができる。前記電流密度は、1.5A/dm2以上、6.0A/dm2以下であることがより好ましく、2.0A/dm2以上、4.0A/dm2以下であることが更に好ましい。
基材表面にアルミニウムを電着させる際には、前記電解液の温度は15℃以上、110℃以下となるように調整しながら行うことが好ましい。電解液の温度を15℃以上にすることにより、電解液の粘度を充分に低くすることができ、アルミニウムの電着効率を向上させることができる。また、電解液の温度を110℃以下にすることで、アルミニウムハロゲン化物の揮発を抑制することができる。前記電解液の温度は30℃以上、80℃以下であることがより好ましく、40℃以上、70℃以下であることが更に好ましい。
なお、基材表面にアルミニウムを電着させる際において、前記電解液は攪拌しても良いし、攪拌しなくても構わない。
前記本発明の実施形態に係るアルミニウム膜の製造方法により、表面の算術平均粗さ(Ra)が0.2μm以下程度の平滑なアルミニウム膜を製造することができる。
前記基材は表面にアルミニウム膜を形成する用途があるものであれば特に限定されるものではない。基材としては、例えば、銅板、鋼帯、銅線、鋼線、導電化処理を施した樹脂等を利用することができる。前記導電化処理を施した樹脂としては、例えば、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等に導電化処理を施したものを利用することができる。
また、前記基材としての樹脂の形状はどのようなものでも構わないが、三次元網目状構造を有する樹脂成形体を用いることにより、最終的に、各種フィルタ、触媒担体、電池用電極などの用途に優れた特性を発揮する三次元網目状構造を有するアルミニウム多孔体を作製することができ、好ましい。また、不織布形状を有する樹脂を用いることによっても最終的に多孔質構造を有するアルミニウム多孔体を作製することができ、このようにして作製された不織布形状を有するアルミニウム多孔体も、各種フィルタ、触媒担体、電池用電極などの用途に好ましく用いることができる。
前記三次元網目状構造を有する樹脂成形体としては、例えば、ポリウレタン、メラミン樹脂等を用いて作製された発泡樹脂成形体を利用することができる。なお、発泡樹脂成形体と表記したが、連続した気孔(連通気孔)を有するものであれば任意の形状の樹脂成形体を選択できる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等の繊維状の樹脂を絡めて不織布のような形状を有するものも発泡樹脂成形体に代えて使用可能である。
なお、以下では三次元網目状構造の多孔体を単に「多孔体」とも記載する。
前記多孔体の気孔率は80%以上、98%以下、気孔径は50μm以上、500μm以下とするのが好ましい。発泡ウレタン及び発泡メラミンは気孔率が高く、また気孔の連通性があるとともに熱分解性にも優れているため発泡樹脂成形体として好ましく使用できる。発泡ウレタンは気孔の均一性や入手の容易さ等の点で好ましく、発泡ウレタンは気孔径の小さなものが得られる点で好ましい。なお、発泡ウレタンや発泡メラミン等の発泡樹脂成形体には発泡過程での製泡剤や未反応モノマーなどの残留物があることが多いため、洗浄処理を行っておくことが好ましい。
前記多孔体の気孔率は、次式で定義される。
気孔率=(1−(多孔体の重量[g]/(多孔体の体積[cm3]×素材密度)))×100[%]
また、気孔径は、多孔体表面を顕微鏡写真等で拡大し、1インチ(25.4mm)あたりの気孔数をセル数として計数して、平均孔径=25.4mm/セル数として平均的な値を求める。
前記三次元網目状構造を有する樹脂成形体としては導電化処理を施したものを用いる。樹脂表面の導電化処理は既知の方法を含めて選択可能である。無電解めっきや気相法によるニッケル等の金属層の形成や、導電性塗料による金属やカーボン層の形成による方法が利用可能である。
無電解めっきや気相法により樹脂表面に金属層を形成することにより、樹脂表面の導電率を高くすることができる。一方、導電率の観点からは多少劣るが、カーボン塗布による樹脂表面の導電化は、アルミニウム膜形成後のアルミニウム構造体にアルミニウム以外の金属を混入することなくできることから、金属として実質的にアルミニウムのみからなる構造体を製造することが可能となる。また安価に導電化できる利点もある。
導電化処理をカーボン塗布により行う場合には、まず導電性塗料としてのカーボン塗料を準備する。カーボン塗料としての懸濁液は、カーボン粒子の他に、粘結剤、分散剤および分散媒を含むことが好ましい。
前記三次元網目状構造を有する樹脂成形体を使用する場合に、多孔体中にカーボン粒子の塗布を均一に行うには、懸濁液が均一な懸濁状態を維持している必要がある。そのためには、懸濁液は20℃〜40℃に維持されていることが好ましい。懸濁液の温度を20℃以上に維持することにより、均一な懸濁状態を保つことができ、多孔体の網目構造をなす骨格の表面に粘結剤のみが集中して層をなすということがなくなり、均一にカーボン粒子の塗布を行うことができる。このようにして均一に塗布されたカーボン粒子の層は剥離し難いため、強固に密着した金属めっきの形成が可能となる。一方、懸濁液の温度が40℃以下であることにより、分散剤の蒸発を抑制することができるため、塗布処理時間の経過とともに懸濁液が濃縮され難くなる。
また、カーボン粒子の粒径は、0.01〜5μmで、好ましくは0.01〜0.5μmである。粒径が大きいと多孔質樹脂成形体の空孔を詰まらせたり、平滑なめっきを阻害したりする要因となり、小さすぎると十分な導電性を確保することが難しくなる。
<アルミニウム多孔体>
本発明の実施形態に係るアルミニウム多孔体は、伸びが1.5%以上であるアルミニウム多孔体である。従来のアルミニウムめっき液を用いた製造方法によって得られるアルミニウム多孔体は強度が高く伸びが小さかったのに対し、本発明の実施形態に係るアルミニウム多孔体は伸びが1.5%以上と柔らかいアルミニウム多孔体である。
前記伸びが1.5%以上であることにより、アルミニウム多孔体が曲げや振動に対して強くなり、アルミニウム多孔体の使用用途の範囲が広くなり好ましい。従って、アルミニウム多孔体の伸びは大きければ大きい程好ましく、1.8%以上であることがより好ましく、2.5%以上であることが更に好ましい。後述する本発明の実施形態に係るアルミニウム多孔体の製造方法によれば、前記伸びが1.5%以上、5.0%以下程度のアルミニウム多孔体を製造することができる。
なお、前述のように、アルミニウム多孔体の前記伸びはアルミニウム多孔体のアルミニウムの目付け量が100g/m2以上、180g/m2以下で、0.95mm以上、1.05mm以下の場合における伸びであり、また、JIS Z 2241の規定による引張試験によって測定されるものである。
前記アルミニウム多孔体の骨格の断面における結晶粒径は1μm以上、50μm以下であることが好ましい。前記結晶粒径が1μm以上であることにより、アルミニウム膜が柔らかくなり、前記アルミニウム多孔体の伸びが1.5%以上となるため好ましい。一方、前記結晶粒径が50μm以下であることにより、アルミニウム多孔体が柔らかくなり過ぎて強度が低下することを抑制でき好ましい。これらの観点から前記アルミニウム多孔体の骨格断面における結晶粒径は、1.5μm以上、25μm以下であることがより好ましく、2μm以上、15μm以下であることが更に好ましい。
前記アルミニウムめっき液を用いることで比較的結晶粒径が大きいアルミニウム多孔体をえることができる。また、結晶粒径を更に大きくする方法としては、例えば、アルミニウム多孔体を熱処理する、アルミニウム多孔体を製造する際にアルミニウムめっき液の液温を高くする、めっき時の電流密度を低くする、等の方法が挙げられる。
前記アルミニウム多孔体は、炭化アルミニウムの含有量が0.8質量%以下であることが好ましい。アルミニウム多孔体における炭化アルミニウムの含有量が0.8質量%以下であることによりアルミニウム膜が柔らかくなり、前記アルミニウム多孔体の伸びが1.5%以上となるため好ましい。前記アルミニウム多孔体における炭化アルミニウムの含有量は、0.5質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以下であることが更に好ましい。
前記本発明の実施形態に係るアルミニウムめっき液を用いてアルミニウム多孔体を製造した場合には、基本的には基材を燃焼除去する際に炭素を含む成分が炭化アルミニウムを形成する温度未満でアルミニウム膜中から除去される。このため、アルミニウム多孔体における炭化アルミニウムの含有量は0質量%となる。しかしながら、ごくわずかではあるがアルミニウム膜中に取り込まれた炭素を含む成分が、前記基材を燃焼除去する際にアルミニウムと反応し、アルミニウム膜中に炭化アルミニウムが形成されてしまう場合がある。また、前記(B)成分がアルミニウム膜中に巻き込まれて炭化アルミニウムが形成される原因となる場合も有り得る。
(アルミニウム多孔体の製造方法)
前記アルミニウム多孔体は、三次元網目状構造を有する導電化樹脂成形体の表面に溶融塩電解めっきによってアルミニウム膜を形成して樹脂構造体を製造する工程と、前記樹脂構造体から前記導電化樹脂成形体を除去する工程と、を経ることにより製造することができる。
以下に各工程を詳述する。
−アルミニウム膜の形成工程−
この工程は、溶融塩すなわち前記アルミニウムめっき液中で電解めっきを行うことで、三次元網目状構造を有する導電化樹脂成形体の表面にアルミニウム膜を形成する工程である。三次元網目状構造を有する導電化樹脂成形体としては、前述の三次元網目状構造を有する樹脂成形体の表面を導電化処理したものを用いればよい。
前記アルミニウムめっき液中でアルミニウム膜の形成を行うことで、三次元網目状構造を有する導電化樹脂成形体のように複雑な骨格構造を有する成形体の骨格の表面にも均一に厚いアルミニウム膜を形成することができる。溶融塩電解めっきを行うには、前記導電化樹脂成形体を陰極とし、アルミニウムを陽極として前記アルミニウムめっき液中で直流電流を印加すればよい。
アルミニウムめっき液中に水分や酸素が混入するとめっき液が劣化するため、めっきは窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、かつ密閉した環境下で行うことが好ましい。
また、アルミニウムめっき液の温度は15℃から110℃とすることができ、25℃から45℃とすることが好ましい。低温になる程めっき可能な電流密度範囲が狭くなり、導電化樹脂成形体の骨格の表面全体へのめっきが難しくなる。110℃以下の範囲でめっきをすることで基材となる導電化樹脂成形体の形状が損なわれる不具合が生じないようにすることができる。
以上の工程により、表面がアルミニウム膜で、その骨格の芯として前記導電化樹脂成形体を有する樹脂構造体を得ることができる。
−導電化樹脂成形体を除去する工程−
上記のようにして得られた樹脂構造体を、窒素雰囲気下あるいは大気下等で樹脂が分解される370℃以上、好ましくは500℃以上に加熱する熱処理を行うことで樹脂及び導電層を焼失させ、アルミニウム多孔体を得ることができる。また、この際に、アルミニウム膜中に取り込まれた炭素を含む成分も除去することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、これらの実施例は例示であって、本発明のアルミニウムめっき液等はこれらに限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲の範囲によって示され、特許請求の範囲の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
[実施例1]
(アルミニウムめっき液)
(A)成分として塩化アルミニウム(AlCl3)を、(B)成分として1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EMIC)を用い、(A)成分と(B)成分との混合比がモル比で2:1となるように混合して溶融塩を準備した。この溶融塩に(C1)成分として試薬のジメチルジステアリルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)を15g/Lの濃度となるように添加してアルミニウムめっき液1を得た。
(アルミニウム膜の形成)
基材として20×40×1.0mmの銅板を用い、上記で用意したアルミニウムめっき液1中で、銅板を整流器の陰極側に、対極のアルミニウム板(純度99.99%)を陽極側に接続して電圧を印加することで銅板の表面にアルミニウムを電着させた。アルミニウムめっき液1の温度は45℃となるようにし、また、電流密度は3.0A/dm2となるように制御した。
<アルミニウム膜の評価>
(評価方法)
上記と同様にして50枚の銅板の表面にアルミニウム膜を形成し、それぞれのアルミニウム膜の表面粗さ(算術平均粗さRa)を測定した。
平面粗さ(算術平均粗さRa)は株式会社キーエンス社製のレーザー顕微鏡により測定した。
(評価結果)
アルミニウム膜の表面の算術平均粗さRaの平均は0.11μmであった。
[実施例2]
<アルミニウム多孔体の作製>
(基材表面へのアルミニウム膜の形成)
上記実施例1で用意したアルミニウムめっき液1を用いて、基材の表面にアルミニウムを電着させて樹脂構造体を作製した。基材には導電化処理をした三次元網目構造を有する樹脂成形体を用いた。樹脂成形体には、厚み1mm、気孔率95%、1インチ当たりの気孔数(セル数)約50個の発泡ウレタン(100mm×30mm角)を用いた。導電化処理は前記発泡ウレタンをカーボン懸濁液に浸漬して乾燥させることにより行った。カーボン懸濁液の成分は、黒鉛とカーボンブラックを25%含み、樹脂バインダー、浸透剤、消泡剤を含むものとした。カーボンブラックの粒径は0.5μmとした。
そして、この基材を整流器の陰極側に接続し、対極のアルミニウム板(純度99.99%)を陽極側に接続した。アルミニウムめっき液1の温度が45℃となるようにし、また、電流密度が6.0A/dm2となるように制御した。アルミニウムめっき液は100rpmとなるように攪拌した。
(基材の除去)
アルミニウムの目付け量が140g/m2となったところで、前記樹脂構造体をアルミニウムめっき液1から取り出し、水洗処理した後に、大気下にて、610℃で20分の熱処理を行った。これにより前記基材が焼失してアルミニウム多孔体1が得られた。
<アルミニウム多孔体の評価>
(評価方法)
上記と同様の方法によりアルミニウム多孔体1を15個作製し、それぞれのアルミニウム多孔体の、伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
各アルミニウム多孔体1の伸びは、JIS Z 2241に基づいて引張試験を行うことにより測定した。装置としては、株式会社島津製作所社製のオートグラフを用いた。
骨格断面のアルミニウム結晶粒径は、前記アルミニウム多孔体1を切断後、その断面を株式会社日立ハイテクノロジーズ社製の走査電子顕微鏡を用いて観察することにより測定した。
アルミニウム多孔体1に含まれる炭化アルミニウムの量は株式会社島津製作所社製のX線回折装置を用いて測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体1の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.8%であり、最も大きいものは3.3%であった。そして、伸びの平均値は2.6%であった。
また、アルミニウム多孔体1の格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.5μmであった。更に、アルミニウム多孔体1に含まれる炭化アルミニウムの量は0.35質量%であった。
[実施例3]
アルミニウムめっき液における(C1)成分として試薬のドデシルトリメチルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)を用い、その濃度が20g/Lとなるようにした以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液2を得た。
上記アルミニウムめっき液2を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体2を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体2の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.9%であり、最も大きいものは2.8%であった。そして、伸びの平均値は2.3%であった。
また、アルミニウム多孔体2の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3μmであった。更に、アルミニウム多孔体2に含まれる炭化アルミニウムの量は0.34質量%であった。
[実施例4]
アルミニウムめっき液における(C1)成分として試薬のオクチルトリメチルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)を用い、その濃度が15g/Lとなるようにした以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液3を得た。
上記アルミニウムめっき液3を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体3を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体3の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.6%であり、最も大きいものは3.0%であった。そして、伸びの平均値は2.5%であった。
また、アルミニウム多孔体3の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.2μmであった。更に、アルミニウム多孔体3に含まれる炭化アルミニウムの量は0.37質量%であった。
[実施例5]
アルミニウムめっき液における(C1)成分として試薬のトリブチルテトラデシルホスホニウムクロリド(関東化学株式会社製)を用い、その濃度が5.0g/Lとなるようにした以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液4を得た。
上記アルミニウムめっき液4を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体4を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体4の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.8%であり、最も大きいものは3.4%であった。そして、伸びの平均値は2.8%であった。
また、アルミニウム多孔体4の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.5μmであった。更に、アルミニウム多孔体4に含まれる炭化アルミニウムの量は0.34質量%であった。
[実施例6]
アルミニウムめっき液に(C1)成分として試薬のジメチルステアリルアミン(東京化成工業株式会社製)を用い、その濃度が15g/Lとなるようにした以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液5を得た。
上記アルミニウムめっき液5を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体5を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体5の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.7%であり、最も大きいものは2.8%であった。そして、伸びの平均値は2.2%であった。
また、アルミニウム多孔体5の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体5に含まれる炭化アルミニウムの量は0.28質量%であった。
[実施例7]
実施例1において、(C1)成分の濃度が1.0g/Lとなるように添加した以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液6を得た。
上記アルミニウムめっき液6を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体6を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体6の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.5%であり、最も大きいものでも2.7%であった。そして、伸びの平均値は2.1%であった。
また、アルミニウム多孔体6の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体6に含まれる炭化アルミニウムの量は0.24質量%であった。
[実施例8]
実施例1において、(C1)成分の濃度が45g/Lとなるように添加した以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液7を得た。
上記アルミニウムめっき液7を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体7を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体7の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.9%であり、最も大きいものでも3.6%であった。そして、伸びの平均値は2.7%であった。
また、アルミニウム多孔体7の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.2μmであった。更に、アルミニウム多孔体7に含まれる炭化アルミニウムの量は0.39質量%であった。
[比較例1]
アルミニウムめっき液における(C1)成分として1,10−フェナントロリン一水和物を用い、その濃度が0.5g/Lとなるようにした以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液Aを得た。
上記アルミニウムめっき液Aを用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体Aを15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体Aの伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので0.6%であり、最も大きいものでも1.2%であった。そして、伸びの平均値は0.8%であった。
また、アルミニウム多孔体Aの骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は1.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体Aに含まれる炭化アルミニウムの量は1.2質量%であった。
[比較例2]
実施例1において、(C1)成分の濃度が0.6g/Lとなるように添加した以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液Bを得た。
上記アルミニウムめっき液Bを用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体Bを15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体Bの伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので0.5%であり、最も大きいものでも1.3%であった。そして、伸びの平均値は0.7%であった。
また、アルミニウム多孔体Bの骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体Bに含まれる炭化アルミニウムの量は0.24質量%であった。
[比較例3]
実施例1において、(C1)成分の濃度が50g/Lとなるように添加した以外は実施例1と同様にしてアルミニウムめっき液Cを得た。
上記アルミニウムめっき液Cを用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体Cを15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体Cの伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので0.8%であり、最も大きいものでも1.2%であった。そして、伸びの平均値は1.0%であった。
また、アルミニウム多孔体Cの骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は1.2μmであった。更に、アルミニウム多孔体Cに含まれる炭化アルミニウムの量は0.84質量%であった。
[実施例9]
上記実施例1で用意したアルミニウムめっき液1を1L用意し、実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体を作製した。そして、3.6Aの電流が流れるように制御しつつ、42時間、アルミニウムめっきを行った。なお、アルミニウムの目付量が140g/m2となったところで基材を交換してアルミニウムめっきを続けた。
42時間後に得られたアルミニウム多孔体2’の伸び(GLに対する変位量の割合)を測定した。同様の方法によりアルミニウム多孔体2’を20個作製した。伸びは、最も小さいものは1.2%であり、最も大きいものでも1.6%に低下していた。伸びの平均値は1.3%になっていた。
このときのアルミニウムめっき液をアルミニウムめっき液1’とし、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)によって成分を分析した。その結果、当初含まれていた(C1)成分における側鎖のアルキル基が短くなっており、炭素数が7以下のアルキル基を側鎖として有する(C2)成分に変化していることが確認された。(C2)成分の濃度は15g/Lであった。
(アルミニウムめっき液)
上記のアルミニウムめっき液1’に(D)成分としてステアリルクロリド(東京化成工業社製)を1g/Lの濃度となるように添加してアルミニウムめっき液8を作製した。
<アルミニウム多孔体の作製>
上記アルミニウムめっき液8を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体8を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体8の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので2.0%であり、最も大きいものは3.5%であった。そして、伸びの平均値は2.3%であった。
また、アルミニウム多孔体8の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.2μmであった。更に、アルミニウム多孔体8に含まれる炭化アルミニウムの量は0.3質量%であった。
[実施例10]
(D)成分であるステアリルクロリドの濃度を8.3g/Lとした以外は実施例9と同様にしてアルミニウムめっき液9を作製した。
上記アルミニウムめっき液9を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体9を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体9の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.6%であり、最も大きいものは2.5%であった。そして、伸びの平均値は1.8%であった。
また、アルミニウム多孔体9の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.2μmであった。更に、アルミニウム多孔体9に含まれる炭化アルミニウムの量は0.6質量%であった。
[実施例11]
アルミニウムめっき液における(D)成分としてテトラデカン(和光純薬工業社製)を用い、その濃度が1g/Lとなるようにした以外は実施例10と同様にしてアルミニウムめっき液10を得た。
上記アルミニウムめっき液10を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体10を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体10の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので2.5%であり、最も大きいものは3.9%であった。そして、伸びの平均値は2.8%であった。
また、アルミニウム多孔体10の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体10に含まれる炭化アルミニウムの量は0.3質量%であった。
[実施例12]
アルミニウムめっき液における(D)成分としてデセン(東京化成工業社製)を用い、その濃度が0.8g/Lとなるようにした以外は実施例10と同様にしてアルミニウムめっき液11を得た。
上記アルミニウムめっき液11を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体11を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体11の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.8%であり、最も大きいものは2.8%であった。そして、伸びの平均値は2.2%であった。
また、アルミニウム多孔体11の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は3.6μmであった。更に、アルミニウム多孔体11に含まれる炭化アルミニウムの量は0.34質量%であった。
[実施例13]
アルミニウムめっき液における(D)成分としてジクロロオクタン(東京化成工業社製)を用い、その濃度が3.0g/Lとなるようにした以外は実施例10と同様にしてアルミニウムめっき液12を得た。
上記アルミニウムめっき液12を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体12を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体12の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので2.1%であり、最も大きいものは2.8%であった。そして、伸びの平均値は2.4%であった。
また、アルミニウム多孔体12の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は6.0μmであった。更に、アルミニウム多孔体12に含まれる炭化アルミニウムの量は0.52質量%であった。
[実施例14]
アルミニウムめっき液における(D)成分としてクロロプロパン(東京化成工業社製)を用い、その濃度が3g/Lとなるようにした以外は実施例10と同様にしてアルミニウムめっき液13を得た。
上記アルミニウムめっき液13を用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体13を15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体13の伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.7%であり、最も大きいものは2.9%であった。そして、伸びの平均値は2.3%であった。
また、アルミニウム多孔体13の骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は12μmであった。更に、アルミニウム多孔体13に含まれる炭化アルミニウムの量は0.46質量%であった。
[比較例4]
実施例9において、(D)成分の濃度が0.3g/Lとなるように添加した以外は実施例9と同様にしてアルミニウムめっき液Dを得た。
上記アルミニウムめっき液Dを用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体Dを15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体Dの伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので0.8%であり、最も大きいものでも1.6%であった。そして、伸びの平均値は1.1%であった。
また、アルミニウム多孔体Dの骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は4.8μmであった。更に、アルミニウム多孔体Dに含まれる炭化アルミニウムの量は0.12質量%であった。
[比較例5]
実施例9において、(D)成分の濃度が9g/Lとなるように添加した以外は実施例9と同様にしてアルミニウムめっき液Eを得た。
上記アルミニウムめっき液Eを用いた以外は実施例2と同様にしてアルミニウム多孔体Eを15個作製し、それぞれの伸び、結晶粒径、炭化アルミニウムの含有量を測定した。
(評価結果)
アルミニウム多孔体Eの伸び(GLに対する変位量の割合)は、最も小さいもので1.2%であり、最も大きいものでも1.8%であった。そして、伸びの平均値は1.4%であった。
また、アルミニウム多孔体Eの骨格断面のアルミニウムの平均結晶粒径は0.6μmであった。更に、アルミニウム多孔体Eに含まれる炭化アルミニウムの量は2.6質量%であった。

Claims (7)

  1. 基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
    前記アルミニウムめっき液は、
    (A)アルミニウムハロゲン化物と、
    (B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
    (C1)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
    を成分として含み、
    前記(C1)成分は、炭素数が8以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
    前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
    前記(C1)成分の濃度が1.0g/L以上、45g/L以下である
    アルミニウムめっき液。
  2. 基材表面にアルミニウムを電着させることが可能なアルミニウムめっき液であって、
    前記アルミニウムめっき液は、
    (A)アルミニウムハロゲン化物と、
    (B)アルキルイミダゾリウムハロゲン化物、アルキルピリジニウムハロゲン化物及び尿素化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上の化合物と、
    (C2)アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アミン化合物、ホスフィン化合物及びスルフィド化合物からなる群より選択されるいずれか一種以上と、
    (D)ハロゲン化アルキル、アルキン、アルケン及びアルカンからなる群より選択されるいずれか一種以上と、
    を成分として含み、
    前記(C2)成分は、炭素数が1以上、36以下の直鎖状もしくは分岐を有するアルキル基を少なくとも1つの側鎖として有し、
    前記(D)成分は、炭素数が3以上、36以下であって、直鎖状もしくは分岐を有する化合物であり、
    前記(A)成分と前記(B)成分の混合比はモル比で1:1〜3:1の範囲にあり、
    前記(C2)成分の濃度は1.0g/L以上、45g/L以下であり、
    前記(D)成分の濃度は0.5g/L以上、8.5g/L以下である
    アルミニウムめっき液。
  3. 前記(A)成分が塩化アルミニウムであり、かつ前記(B)成分が1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドである請求項1又は請求項2に記載のアルミニウムめっき液。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアルミニウムめっき液を用いて基材の表面にアルミニウムを電着させるアルミニウム膜の製造方法。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアルミニウムめっき液を用いて得られたアルミニウム多孔体であって、三次元網目状構造を有し、伸びが1.5%以上であるアルミニウム多孔体。
  6. 骨格の断面における結晶粒径が1μm以上、50μm以下である請求項5に記載のアルミニウム多孔体。
  7. 炭化アルミニウムの含有量が0.8質量%以下である請求項5又は請求項6に記載のアルミニウム多孔体。
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