JP2016026744A - 遊技台 - Google Patents

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晋之輔 中原
Shinnosuke Nakahara
晋之輔 中原
児郎 河野
Jiro Kawano
児郎 河野
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Abstract

【課題】当り動作に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技台は、第一の始動領域と、複数の当り動作を実行可能な第二の始動領域と、を備えており、前記複数の当り動作は、遊技球が前記第二の始動領域に入賞しやすくなる動作である。また、前記複数の当り動作のうちの一つは、非電サポ中に実行可能であって、前記第二の始動領域の開閉動作が第一の回数、最長で第一の時間だけ行われる第一の当り動作である。また、前記複数の当り動作のうちの一つは、電サポ中に実行可能であって、前記第二の始動領域の開閉動作が前記第一の回数よりも多い第二の回数、最長で第一の時間よりも短い第二の時間だけ行われる第二の当り動作である。【選択図】図20

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、遊技状態を非電サポ状態および電サポ状態の一方から他方に制御可能な遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
従来の遊技台では、当り動作に改良の余地がある。
本発明の目的は、当り動作に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、複複数の始動領域を備えた遊技台であって、前記複数の始動領域のうちの一つは、第一の始動領域であり、前記複数の始動領域のうちの一つは、第二の始動領域であり、前記第二の始動領域は、複数の当り動作を実行可能な始動領域であり、前記複数の当り動作は、遊技球が前記第二の始動領域に入賞しやすくなる動作であり、前記複数の当り動作のうちの一つは、第一の当り動作であり、前記複数の当り動作のうちの一つは、第二の当り動作であり、前記第一の当り動作は、非電サポ中に実行可能な当り動作であり、前記第二の当り動作は、電サポ中に実行可能な当り動作であり、前記第一の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第一の回数行われる当り動作であり、前記第二の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第二の回数行われる当り動作であり、前記第一の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第一の時間であり、前記第二の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第二の時間であり、前記第一の回数と前記第二の回数では、前記第二の回数の方が多い回数であり、前記第一の時間と前記第二の時間では、前記第二の時間の方が短い時間である、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、当り動作に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)先読み処理の流れを示すフローチャートである。(b)特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。(c)特図2用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。(d)電サポ中の特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部の画像制御処理のフローチャートである。 (a)演出制御処理の流れを示すフローチャートである。(b)電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)特図当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(b)特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(c)特図当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。(d)特図当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。 (a)普図当否判定用低確率状態テーブルの一例を示したものである。(b)普図当否判定用高確率状態テーブルの一例を示したものである。 (a)特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図1の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。 (a)特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。 (a)特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルである。(b)特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルある。 タイマ番号テーブルの一例を示した図である。 (a)普図変動遊技の変動時間を決定するための普図変動時間振り分けテーブルの一例である。(b)、(c)普図の当たり時の動作を定義した当たり時動作テーブルの一例である。 実施例1に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。 実施例2に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。 実施例3に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。 第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。 第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。 変形例2に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。 変形例3に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。 変形例4に係るパチンコ機が実行する電チュー開放制御の一例を時系列で示したタイムチャートである。 (a)同パチンコ機の特図G・特図d用の特図変動時間振り分けテーブルの一例である。(b)同パチンコ機のタイマ番号テーブルの一例である。(c)同パチンコ機の特図1および特図2の平均変動時間の一例である。
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、普図始動口229、第1特図始動口230、第2特図始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、第2特図始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、第2特図始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普図始動口229、第1特図始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
この例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。この第4図柄表示領域208eでは、第4図柄として、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。
なお、この例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。また、第4図柄表示領域208eにおける変動表示の周期を遊技状態に応じて変化させてもよいし、複数の遊技状態で共通にしてもよい。また、後述する保留アニメーションの表示時間が異なる第一、第二の遊技状態がある場合に、第一、第二の遊技状態で変動表示の周期を変化させてもよいし、第一、第二の遊技状態で共通にしてもよい。また、表示する文字や図形を同一とする一方で、色彩を異ならせてもよい。また、○、×、−の表示に限定されず、他の図形や文字を表示に用いてもよい。
また、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、普図始動口229と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228、229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成している。本実施の形態では、遊技盤200の右側経路上に普図始動口228を1つ配設し、遊技盤200の左側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228、229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228、229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。第2特図始動口(以下、「電チュー」または「普電役」という場合がある。)232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228や普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」までの7種類の特図が、また、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」と「特図a」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」と「特図b」は7R特別大当たり図柄であり、「特図C」と「特図c」は7R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、15R特別大当たり、7R特別大当り、および7R大当たりの遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」と「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R特別大当たり図柄である「特図B」と「特図b」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R大当たり図柄である「特図C」と「特図c」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
また、「特図D」は、特図高確率普図高確率状態の2R大当り図柄であり、「特図E」は、特図高確率普図低確率状態の2R大当り図柄である。「特図F」は小当たり図柄(以下、「小当り」ともいう。)であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」と「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。本実施形態では、15R大当りや7R大当りよりも相対的に利益量が小さな当たりを特図1にのみ設定することで、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技の方が相対的に有利な変動遊技となるようにしている。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R特別大当り、または15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、隠れ確変や小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、突然確変を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、当り図柄3である「普図C」と、はずれ図柄である「普図D」の4種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述の検出センサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」、「普図B」、または「普図C」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図D」を停止表示する。なお、この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。
このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228、229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理(詳細は後述)を行う。また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、229、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(例えば、図8(b)参照)に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図2用始動情報記憶領域(例えば、図8(c)参照)に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、普図始動口228、229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄、および、はずれ図柄のいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(a)に示す特図A〜特図Lのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない(いわゆる、特図2優先変動)。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<先読み処理>
次に、図8を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞受付処理(ステップS217)で実行される先読み処理について説明する。なお、同図(a)は、先読み処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)〜(d)は、先読み情報の一例を示した図である。
ステップS401では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS402に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。
ステップS402では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、後述する大当り判定、図柄抽選、タイマ番号抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、当り図柄種別、はずれ図柄種別、タイマ番号を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS403では、ステップS402で先読みした先読み情報を、現在の特図2変動遊技の保留数に関連付けし、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS405、S408に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS403では、特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS404では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS405では、電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS406に進み、該当しない場合にはステップS408に進む。
ステップS406では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して上述の先読みを行う。ステップS407では、ステップS406で先読みした先読み情報を、現在の特図1変動遊技の保留数に関連付けし、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS408では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
同図(b)は、特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図1変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図1変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図1変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)に、先読み情報として小当り図柄が記憶され、特図1変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)に、先読み情報として大当り図柄が記憶されている。
同図(c)は、特図2用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図2変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図2変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)、特図2変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)、および、特図2変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)は、空き領域とされている。
同図(d)は、電サポ中の特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図1変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報として未判定(特図1の始動情報を参照していないことを示す情報)が記憶され、特図1変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)、特図1変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)、および、特図1変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)は、空き領域とされている。
<第1副制御部400の処理>
次に、図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS521では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
次に、図10(a)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS509)について説明する。なお、同図(a)は、演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、電チュー開放演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この電チュー開放演出制御処理では、電チュー232に関連する電チュー開放演出の演出制御を行う。ステップS902では、その他の演出制御処理を行った後に処理を終了する。
<電チュー開放演出制御処理>
次に、図10(b)、図11、および図12を用いて、演出制御処理における電チュー開放演出制御処理(ステップS901)について説明する。なお、同図は、電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、RAM408に記憶している電チュー開放演出フラグがONかOFFかを判定し、OFFの場合にはステップS1007に進み、ONの場合には次のステップS1002に進む。ステップS1002では、普図表示装置210による普図変動が停止中であるか否かを判定し、変動中の場合にはステップS1007に進み、停止中の場合にはステップS1003に進む。
ステップS1003では、普電役開放中(電チュー232の開放中)であるか否かを判定し、普電役開放中でない場合にはステップS1007に進み、普電役開放中の場合にはステップS1004に進む。ステップS1004では、電チュー開放演出実行処理を行った後にステップS1005に進む。すなわち、本実施形態では、電チュー開放演出実行フラグがONで、普図変動が停止中、かつ、電チュー232の開放中のときに「電チュー開放演出」を実行する。なお、「電チュー開放演出」の詳細については後述する。
ステップS1004では、電チュー開放演出終了条件が成立したか否か(例えば、電チュー232が閉鎖されたか否か、または、電チュー232が閉鎖されてから所定時間が経過したか否か、など)を判定し、成立していない場合にはステップS1007に進み、成立している場合にはステップS1006に進む。ステップS1006では、電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS1007に進む。
ステップS1007では、RAM408に記憶しているスーパー電チュー開放演出フラグがONかOFFかを判定し、OFFの場合にはステップS1013に進み、ONの場合には次のステップS1008に進む。ステップS1008では、普図表示装置210による普図変動が停止中であるか否かを判定し、変動中の場合にはステップS1013に進み、停止中の場合にはステップS1009に進む。
ステップS1009では、普電役開放中(電チュー232の開放中)であるか否かを判定し、普電役開放中でない場合にはステップS1013に進み、普電役開放中の場合にはステップS1010に進む。ステップS1010では、スーパー電チュー開放演出実行処理を行った後にステップS1011に進む。すなわち、本実施形態では、スーパー電チュー開放演出実行フラグがONで、普図変動に停止中、かつ、電チュー232の開放中のときにスーパー電チュー開放演出を実行する。なお、「スーパー電チュー開放演出」の詳細については後述する。
ステップS1011では、スーパー電チュー開放演出終了条件が成立したか否か(例えば、電チュー232が閉鎖されたか否か、または、電チュー232が閉鎖されてから所定時間が経過したか否か、など)を判定し、成立していない場合にはステップS1013に進み、成立している場合にはステップS1012に進む。ステップS1012では、スーパー電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS1103に進む。
ステップS1013では、普図表示装置210による普図の変動表示中であるか否かを判定し、変動表示中の場合にはステップS1014に進み、変動停止中の場合にはステップS1021に進む。ステップS1014では、電チュー開放示唆演出実行フラグがONかOFFかを判定し、ONの場合にはステップS1015に進み、OFFの場合にはステップS1018に進む。なお、電チュー開放示唆演出実行フラグは、後述するステップS1018の電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合にONに設定されるフラグである。
ステップS1015では、電チュー開放示唆演出実行処理により「電チュー開放示唆演出」を行う。なお、「電チュー開放示唆演出」に詳細については後述する。ステップS1016では、電チュー開放演出終了条件が成立したか(例えば、電チュー232が開放されたか否か、または、電チュー232が開放されるまでの時間が所定時間未満になったか否か、など)否かを判定し、成立していない場合にはステップS1017に進み、成立している場合にはステップS1021に進む。ステップS1017では、電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS1021に進む。
ステップS1018では、電チュー開放示唆演出実行抽選処理を行った後にステップS1019に進む。ステップS1019では、ステップS1018で実行した電チュー開放示唆演出実行抽選に当選したか否かを判定し、当選した場合には電チュー開放示唆演出実行フラグをONに設定した後にステップS1021に進み、当選しなかった場合にはステップS1021に進む。
ステップS1021では、電チュー開放演出実行フラグがOFFかONかを判定し、ONの場合にはステップS1030に進み、OFFの場合にはステップS1022に進む。ステップS1022では、スーパー電チュー開放演出実行フラグがOFFかONかを判定し、ONの場合にはステップS1030に進み、OFFの場合にはステップS1023に進む。
ステップS1023では、時短未作動状態か否かを判定し、該当しない場合にはステップS1030に進み、該当する場合にはステップS1024に進み。ステップS1024では、変動中の普図は当たり図柄か否か(変動表示中の普図変動遊技が当選か非当選か)を判定し、当り図柄でない場合にはステップS1030に進み、当り図柄の場合にはステップS1025に進む。ステップS1025では、停止される普図の図柄が所定の図柄(この例では、図5(d)に示す普図A、普図B、および普図Cのうちの、普図Aまたは普図B)であるか否かを判定し、該当しない場合にはステップS1030に進み、該当する場合にはステップS1026に進む。なお、ステップS1026の判定の基準となる「所定の図柄」は、普図Aまたは普図Bに限定されず、普図A、普図B、および普図Cのうちの一つ、複数、またはすべてでもよい。
ステップS1026では、特図1変動遊技中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1027に進み、該当しない場合にはステップS1029に進む。ステップS1027では、変動中の普図の変動停止を行うまでの時間と、変動中の特図1の変動停止を行うまでの時間が、所定時間離れているか否かを判定し、離れている場合にはステップS1028に進み、離れていない場合にはステップS1029に進む。
ステップS1028では、電チュー開放演出実行フラグONを設定した後にステップS1030に進む。ステップS1029では、スーパー電チュー開放演出実行フラグをONに設定した後にステップS1030に進む。ステップS1030では、その他の電チュー開放演出制御を処理を実行した後に処理を終了する。
<第2副制御部>
次に、図13を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、ステップS1101では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1101で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1101の次のステップS1103では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1105の処理に移行する。ステップS1105では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1105の次のステップS1107では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS1107の次のステップS1109では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1107で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS1109の次のステップS1111では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1111の次のステップS1113では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS1103に戻る。
同図(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1201では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
同図(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1301では、第2副制御部メイン処理のステップS1103において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1103において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1301の次のステップS1303では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<特図当否判定用テーブル>
図14(a)は特図当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は特図当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は特図当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの特図当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<特図当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(a)に示す特図当否判定用低確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、取得した特図当選乱数値が10220〜10384である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または10385〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図低確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は10220〜10384(数値範囲の大きさは164)であるから、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=165/65536)である。
また、特図1変動遊技の大当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(b)に示す特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が12186〜12349である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定して小当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12350〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12349(数値範囲の大きさは164)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=163/65536)である。しがって、特図1変動遊技においては、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率とほぼ同一に設定されている。
<特図当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(c)に示す特図当否判定用低確率状態テーブル(特図2)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または10220〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図低確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)である。
また、特図2変動遊技の大当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(d)に示す特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12186〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)である。
<普図当否判定用テーブル>
図15(a)は普図当否判定用低確率状態テーブルの一例を示したものであり、同図(b)は普図当否判定用高確率状態テーブルの一例を示したものである。
これらの普図当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、普図当り判定用の抽選値データと、普図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この普図当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、普図始動口228または普図始動口229を球が通過したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する普図当選乱数値に基づいて、普図変動遊技の当否結果を決定する当り判定を行う。
<普図当否判定用テーブル/普図変動遊技の当り判定>
普図変動遊技の当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(a)に示す普図当否判定用低確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が29〜31である場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定してRAM308に設けた当りフラグの格納領域に当りとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に当りの情報を設定することを「当りフラグをオンに設定する」という)。また、取得した普図当選乱数値が0〜28または32〜100の数値である場合には、普図変動遊技のはずれと判定して上述の当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜100(数値範囲の大きさは101)、特図低確率状態における当りの抽選値データの数値範囲は29〜31(数値範囲の大きさは3)であるから、特図低確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、約1/33(=3/101)である。
また、普図変動遊技の当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(b)に示す普図当否判定用高確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が0〜99の数値範囲の場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定して当りフラグをオンに設定する。また、取得した普図当選乱数値が100の場合には、普図変動遊技のはずれと判定して当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜100(数値範囲の大きさは101)、特図高確率状態における当りの抽選値データの数値は100であるから、特図高確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、約1/1(=99/101)である。このように、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率は、特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率よりも高く設定されており、特図高確率状態は、特図低確率状態よりも普図変動遊技に当選しやすい状態である。なお、普図の当選確率は特に限定されず、例えば、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率を100%に設定してもよいし、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率と特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率の両方を100%に設定してもよい。
<特図1決定用テーブル>
図16(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図1の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
特図1変動遊技の図柄抽選において特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、30/100の確率で特図Aを選択し、25/100の確率で特図Bを選択し、25/100の確率で特図Cを選択し、10/100の確率で特図Dを選択し、10/100の確率で特図Eを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で特図Fを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図Gを選択する。
また、特図A、特図B、特図D、または特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図Cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図A、特図B、特図C、または、特図Dを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図Cを選択した場合には、付与する時短を特図1の100変動分としている。また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与せず潜伏確変状態となり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与する。
同図(b)に示すように、特図1の図柄抽選の結果、特図Aを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図Bまたは特図Cを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行い、特図Dを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。
また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、可変入賞口234を100msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行い、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。すなわち、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には可変入賞口234の入球が困難であり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外に特図Eを選択した場合には可変入賞口234の入球が容易となる。また、特図F(小当り)を選択した場合には、可変入賞口234を100msの開放時間で2回開放し、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合と同様の制御を行う。
<特図2決定用テーブル>
図17(a)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
特図2変動遊技の図柄抽選において特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、70/100の確率で特図aを選択し、5/100の確率で特図bを選択し、25/100の確率で特図cを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図dを選択する。
また、特図a、または特図bを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図a、特図b、または特図cを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図cを選択した場合には、付与する時短を特図2の100変動分としている。
同図(b)に示すように、特図2の図柄抽選の結果、特図aを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図bまたは特図cを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行う。
このように、特図2変動遊技は、出球の少ない小当りが無く、大当り遊技中の可変入賞口234の開放時間がすべて29000msであり、大当り遊技終了後に必ず時短が付与されるため、特図1変動遊技よりも有利度が高い遊技である。
<特図変動時間振り分けテーブル>
図18(a)は、特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルであり、同図(b)は、特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルある。
この特図変動時間振り分けテーブルには、時短の有無と、特図変動遊技の保留数毎に定義された抽選値データと、タイマ番号と、が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この特図変動時間振り分けテーブルと、時短の有無と、特図変動遊技の保留数と、タイマ番号決定用乱数値に基づいて、タイマ番号を決定するタイマ番号抽選を行う。
また、図19は、タイマ番号テーブルの一例を示した図である。このタイマ番号テーブルには、上述のタイマ番号抽選によって選択されるタイマ番号と、特図変動遊技の変動時間と、が対応付けされて記憶されている。なお、図の右側には、変動時間に対応する変動内容を参考までに記載している。
例えば、上述の図柄抽選の結果、特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合には、図18(a)に示すテーブルを参照する。そして、時短無し、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜91の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が92〜94の数値範囲のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が95〜96の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97〜98の数値範囲のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。
ここで、タイマ6〜タイマ9をリーチ状態と定義すると、時短無し、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が92〜99の場合であるから、約1/13(=8/100)となる。
また、図18(a)に示すテーブルにおいて、時短無し、特図1変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜95の数値範囲のときにタイマ4(短縮)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短無し、特図1変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が96〜99の場合であるから、約1/26(=4/100)となる。
また、図18(a)に示すテーブルにおいて、時短有りの場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜97の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98〜99の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択する。時短有りの場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が98〜99の場合であるから、約1/50(=2/100)となる。
また、上述の図柄抽選の結果、特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合には、図18(b)に示すテーブルを参照する。そして、時短無し、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜49の数値範囲のときにタイマ2(超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が50〜99の数値範囲のときにタイマ3(超短縮2)を選択する。時短無し、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は0である。
また、図18(b)に示すテーブルにおいて、時短無し、特図2変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜79の数値範囲のときにタイマ2(超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が80〜99の数値範囲のときにタイマ3(超短縮2)を選択する。時短無し、特図2変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は0である。
なお、この例では、特図2変動遊技の結果がはずれであり、かつ、時短無しの場合に、リーチ状態となるタイマ6〜タイマ9を選択しないように構成しているが、これに限定されず、タイマ6〜タイマ9を所定の確率で選択するように構成してもよい。また、リーチ状態の有無に関わらず、第2特図始動口232の開放時間よりも長い変動時間に対応するタイマ番号を選択するように構成してもよい。
また、図18(b)に示すテーブルにおいて、時短有り、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜49の数値範囲のときにタイマ1(超超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が50〜91の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が92〜93の数値範囲のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が94〜95の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96〜97の数値範囲のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98〜99の数値範囲のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短有り、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が50〜99の場合であるから、約1/2(=50/100)となる。
また、図18(b)に示すテーブルにおいて、時短有り、特図2変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜95の数値範囲のときにタイマ1(超超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短有り、特図2変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が96〜99の場合であるから、、約1/26(=4/100)となる。
なお、特図変動時間振り分けテーブルの内容は本例に限定されず、例えば、時短無しの場合に選択される可能性がある変動時間のすべてが、時短有りの場合に選択される可能性のある変動時間のすべてよりも短くてもよい。また、時短無しの場合に選択される可能性がある変動時間の少なくとも一部と、時短有りの場合に選択される可能性がある変動時間の少なくとも一部を共通の変動時間に設定してもよい。また、時短有りの場合の変動時間と時短無しの場合の変動時間を異ならせたが、特図1の変動時間と特図2の変動時間を異ならせてもよいし、特図の第1の停止図柄(例えば、特図A)の変動時間と特図の第2の停止図柄(例えば、特図B)の変動時間を異ならせてもよい。また、特図変動遊技が第1の結果(例えば、大当り)の場合の変動時間と、特図変動遊技が第2の結果(例えば、小当り)の場合の変動時間を異ならせてもよいし、特図変動遊技が第1の結果(例えば、大当り)または第2の結果(例えば、小当り)の場合の変動時間と、特図変動遊技が第3の結果(例えば、はずれ)の場合の変動時間を異ならせてもよい。
また、変動時間を異ならせる場合に、一方の変動時間をタイマ番号テーブルから取得した後に、取得した変動時間に所定時間を加算することで他方の変動時間を算出してもよい。また、特図変動遊技が所定の結果(当たり、または、はずれ)の場合のみ選択される変動時間を設けてもよい。また、同一の変動時間であっても、対応する変動内容を変化させてもよい。
<普図変動時間振り分けテーブル>
図20(a)は、普図変動遊技の変動時間を決定するための普図変動時間振り分けテーブルの一例である。この普図変動時間振り分けテーブルには、普図の当否判定結果と、時短未作動時および時短作動時の普図の変動時間と、が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この普図変動時間振り分けテーブルと、時短の作動の有無に基づいて変動時間を選択する。具体的には、上述の普図の当たり判定の結果に関わらず、時短未作動時は変動時間として10000msを選択し、時短作動時は変動時間として700msを選択する。なお、普図の変動時間の選択方法はこれに限定されず、例えば、特図の場合と同じように、変動時間を複数種類備えていてもよいし、その場合に抽選で一つの変動時間を決定してもよい。、
図20(b)および(c)は、普図の当たり時の動作を定義した当たり時動作テーブルの一例である。主制御部300の基本回路302は、同図(b)に示すテーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、普図停止図柄の種類を決定する普図図柄抽選を行う。なお、当りフラグがオンの場合には、上述の普図当選乱数値から生成した当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、当りフラグがオフの場合には、上述の普図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
本例の普図図柄抽選では、10/100の確率で普図Aを選択し、10/100の確率で普図Bを選択し、80/100の確率で普図Cを選択する。そして、時短未作動時に普図Aを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のa1の項目を参照し、普電役開放態様として5700を選択する。また、時短作動時に普図Aを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のa2の項目を参照し、普電役開放態様として5850を選択する。
普電役開放態様として5700を選択した場合には、電チュー232を5700ms開放する制御を行い、普電役開放態様として5850を選択した場合には、電チュー232を5850ms開放する制御を行うことを示しており、本例では、時短未作動時に普図Aを選択した場合よりも、時短作動時に普図Aを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。なお、電チュー232は、普電役開放態様で規定する開放時間が経過した場合、または、所定数(例えば、10球)の遊技球が入球した場合に閉鎖する(以下同様)。
また、時短未作動時に普図Bを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のb1の項目を参照し、普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択する。また、時短作動時に普図Bを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のb2の項目を参照し、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択する。
普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択した場合には、電チュー232を550ms開放した後に2000ms閉鎖する開閉動作を10回行い、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択した場合には、電チュー232を1900ms開放した後に500ms閉鎖する開閉動作を3回行うことを示している。普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択した場合の開放時間は550×10=5500msであり、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択した場合の開放時間は1900×3=5700msであるから、本例では、時短未作動時に普図Bを選択した場合よりも、時短作動時に普図Bを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。
なお、時短作動時に普図Bを選択した場合の電チュー232の合計開放時間は5700msであり、これは時短未作動時に普図Aを選択した場合の電チュー232の合計開放時間と同じであるが、1回の最大開放時間は、前者が1900msであるのに対して、後者は5700msである。このため、前者の時短作動時に普図Bを選択した場合よりも、後者の時短未作動時に普図Aを選択した場合の方が電チュー232に入球し易い状態であるといえる。
また、時短未作動時に普図Cを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のc1の項目を参照し、普電役開放態様として100を選択する。また、時短作動時に普図Cを選択した場合には、同図(c)に示す当たり時動作テーブル(2)のc2の項目を参照し、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択する。
普電役開放態様として100を選択した場合には、電チュー232を100ms開放すする制御を行い、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択した場合には、電チュー232を1900ms開放した後に500ms閉鎖し、次に1100ms開放した後に500ms閉鎖し、最後に1100ms開放する制御を行うことを示している。普電役開放態様として100を選択した場合の開放時間は100msであり、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択した場合の開放時間は1900+1100+1100=4100msであるから、本例では、時短未作動時に普図Cを選択した場合よりも、時短作動時に普図Cを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。
なお、本例では、同一種類の普図において時短未作動時と時短作動時で普電役開放態様を異ならせたが、同じ態様であってもよい。また、本例では、時短未作動時であっても電チュー232を開放する例を示したが、時短未作動時の開放時間は、時短動作時の開放時間よりも短いことが好ましい。また、時間動作時の開放時間が複数種類有る場合には、時短未作動時の開放時間は、複数種類の時間動作時の開放時間のうちの少なくとも一つの開放時間よりも短いことが好ましい。
<実施例1に係る特図2変動遊技>
次に、図21を用いて、実施例1に係る特図2変動遊技について説明する。なお、同図は、実施例1に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。
本実施例1では、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されており、この特図1変動遊技の変動期間が、第2特図始動口232の開放期間終了直前まで継続されている状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、ほとんどが特図1変動遊技が実行される期間である。
本実施形態に係るパチンコ機100は、上述のとおり特図2優先変動機であるが、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行することができる同時変動機ではなく、特図1変動遊技の実行中は特図2変動遊技を実行しないように構成している。このため、第2特図始動口232への入球(入賞)を検出した場合でも、特図1変動遊技の実行中は特図2変動遊技を開始することができず、特図2変動遊技の保留数が満タン(本実施形態では、4)でない場合に限り、特図2変動遊技の保留数に1を加算するとともに、所定の個数(本実施形態では、4個)の球を賞球として上皿126に排出する処理を行う。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の2回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が1であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を1から2に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
次の3回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が2であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を2から3に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の4回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が3であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を3から4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
次の5回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができず、また、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。同様に、次の6回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができず、また、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。なお、1回目から4回目で保留された4回の特図2変動遊技は、特図1変動遊技の終了後に、順次、実行される。
すなわち、この例では、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技の実行期間が占める時間が長く、当該期間中は特図2変動遊技を消化することができないため、5回目と6回目の入賞検出では特図2変動遊技を保留することができずに遊技者に不利な状態となる。
<実施例2に係る特図2変動遊技>
次に、図22を用いて、実施例2に係る特図2変動遊技について説明する。なお、同図は、実施例2に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。
本実施例2は、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されており、この特図1変動遊技の変動期間が、第2特図始動口232の開放期間の前半まで継続されている状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、約半分が特図1変動遊技が実行される期間である。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出から4回目の第2特図始動口232の入賞検出までの処理は、上記実施例1に係る特図2変動遊技と同じである。しかしながら、3回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、特図1変動遊技の実行が終了しているため(特図1変動ON→特図1変動OFF)、以降は特図2変動遊技の実行が可能な状態となっている。
この例では、4回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、1回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、5回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。また、5回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、2回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、6回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
一方、次の7回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。
また、7回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、3回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、8回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。また、8回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、4回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、9回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
すなわち、この例では、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技が実行される期間が実施例1よりも短く、当該期間の終了後に特図2変動遊技を消化することができる。このため、5回目、6回目、8回目、9回目の入賞検出時に特図2変動遊技を保留し、遊技者に有利な特図2変動遊技を合計で9回実行することができ、実施例1よりも遊技者にとっては有利な状態となる。
<実施例3に係る特図2変動遊技>
次に、図23を用いて、実施例3に係る特図2変動遊技について説明する。なお、同図は、実施例3に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。
本実施例3は、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されていない状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技が実行される期間は0である。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中ではないため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の2回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、2回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、1回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
次の3回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、3回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、2回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
次の4回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、4回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、3回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
以降、この例では、第2特図始動口232の開放期間中では、5回目〜10回目の各々の入賞検出によって特図2保留数が増加する一方で、特図2変動遊技の消化によって特図2変動遊技の保留数が減少するため、保留できない特図2変動遊技が生じることがない。なお、この例では、第2特図始動口232の最大開放時間が経過する前に所定数(この例では、10球)の入球を検出したため、最大開放時間の超過前に第2特図始動口232を閉鎖している。
この例では、実施例1、2よりも長い期間において特図2変動遊技を消化することができるため、第2特図始動口232の開放期間中に10回の入球を検出し、遊技者に有利な特図2変動遊技を合計で10回実行することができ、実施例1、2よりも遊技者にとっては有利な状態となる。
<電チュー開放示唆演出、電チュー開放演出>
次に、図24および図25を用いて、上述の電チュー開放示唆演出、電チュー開放演出の一例について説明する。なお、図24および図25は、第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。
図24(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示と普図の変動表示を行っている。具体的には、特図1の変動表示として、第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を行うとともに、この特図1の変動表示と同時に、装飾図柄表示装置208の表示領域を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、普図の変動表示として、図示しない普図表示装置210を用いて普図の変動表示を行っている。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、特図1変動遊技の保留数が2であるため、第1特図保留ランプ218を2つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の左下の特図1保留アイコン表示領域に、円形の保留アイコンを2つ表示している。一方、特図2変動遊技の保留数は0であるため、第2特図保留ランプ220をすべて消灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域には、保留アイコンを表示していない。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央下の変動アイコン表示領域に円形の変動アイコンを表示することで、変動表示中の特図が特図1であることを報知している。
上述のとおり、第1副制御部400は、電チュー開放演出制御処理のステップS1013〜S1020において、普図表示装置210による普図の変動表示中、かつ、電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合には、電チュー開放示唆演出を実行する。ここでは、同図(a)に示す普図の変動表示中に、電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合を想定する。
同図(b)、(c)に示すタイミングでは、普図の変動表示中に電チュー開放示唆演出抽選に当選したことから、電チュー開放示唆演出を行っている。この例では、同図(b)に示すタイミングで、「吉宗が勝てば電チュー開放?」という文字表示と、吉宗のキャラクタが他のキャラクタとボクシングを開始した様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示した後、同図(c)に示すタイミングで、吉宗のキャラクタが他のキャラクタに勝利した様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、同図(e)に示すタイミングで実行する電チュー232の開放を事前に示唆している。なお、電チュー開放示唆演出の演出態様は特に限定されず、電チュー232が開放される前に当該開放を示唆するものであればよい。
続いて、同図(d)に示すタイミングでは、右打ちを示唆する右打ち示唆報知を行っている。この右打ち示唆演出では、「電チュー開放準備中 右打ちだ!」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、遊技者に右打ちを行うように示唆している。右打ち示唆報知を行うのは、本実施形態では電チュー232を遊技盤200の右側経路上に配置しているためである。また、このタイミングで右打ち示唆報知を行うのは、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の落下経路を遊技盤200の右側経路に変化させるまでには所定の時間を要するためである。この「電チュー開放準備中 右打ちだ!」という文字表示も、電チュー開放示唆演出の一種である。
また、第1副制御部400は、電チュー開放演出制御処理のステップS1021〜S1029において、所定の条件を満たす場合には、電チュー開放演出実行フラグをONに設定した後、同処理のステップS1001〜S1004において、普図変動停止中、かつ、電チュー開放中の場合には、電チュー開放演出を実行する。ここでは、同図(e)に示す普図の変動表示中に、電チュー開放が開始された場合を想定する。
同図(e)に示すタイミングでは、電チュー232の開放が開始されたことから、電チュー開放演出を行っている。この例では、電チュー232の開放中に、「電チュー開放中 右打ちだ!」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、電チュー232の開放を報知している。なお、電チュー開放演出の演出態様は特に限定されず、電チュー232が開放されていることを報知するものであればよい。
続いて、同図(f)に示すタイミングでは、第1特図表示装置において特図1の停止表示(この例では、特図G(はずれ図柄)に対応する停止表示)を行い、特図1変動遊技を終了し、同図(g)に示すタイミングでは、その確定表示を行っている。なお、同図(g)に示すタイミングでは、特図2変動遊技の保留数が4であるため、第2特図保留ランプ220を4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域に、矩形の保留アイコンを4つ表示している。一方、特図1変動遊技の保留数は2であるため、第1特図保留ランプ218を2つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の左下の特図1保留アイコン表示領域には、円形の保留アイコンを2つ表示している。また、同図(e)〜(g)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央下に表示していた円形の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメーションを行うことで、特図1変動遊技を1つ消化したことを報知している。
上述のとおり、本実施形態に係るパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、同図(h)に示すタイミングでは、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先し、特図2の変動表示を開始している。具体的には、特図2の変動表示として、第2特図表示装置214を用いて特図2の変動表示を行うとともに、この特図2の変動表示と同時に、装飾図柄表示装置208の表示領域を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、これらの変動表示に合わせて、電チュー開放演出として、「大盤振舞チャンス」という文字表示と、吉宗のキャラクタが千両箱をかついでいる様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、特図2変動遊技による利益が受けられることを示唆している。なお、この電チュー開放演出は時短未作動時だけ行ってもよいし、時短未作動時に加えて(または代えて)時短作動時に行ってもよい。また、この電チュー開放演出の態様は、時短未作動時と時短作動時で同じ態様であってもよいし、異なる態様であってもよい。
続いて、図25(i)に示すタイミングでは、第2特図表示装置において特図2の停止表示(この例では、特図d(はずれ図柄)に対応する停止表示)を行い、特図2変動遊技を終了し、同図(j)、(k)に示すタイミングでは、その確定表示を行っている。なお、同図(i)に示すタイミングでは、特図2変動遊技の保留数が4であるため、第2特図保留ランプ220を4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下に、矩形の保留アイコンを4つ表示している。
また、図24(h)〜図25(k)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域に表示していた矩形の保留アイコンを、左方向の変動アイコン表示領域に移動させた後に消去する移動・消去アニメーションを行うことで、特図2変動遊技の保留が一つ消化されたことを報知している。特に、この例では、移動・消去アニメーションに要する時間よりも、図24(h)、図25(i)に示す特図2の変動表示の時間が短いため、図25(j)、(k)に示す確定表示中も移動・消去アニメーションを継続するようにしている。なお、本実施形態では、確定表示中に移動・消去アニメーションを行うのは特図2だけで、特図1は行わないようにしている。
続いて、図25(m)に示すタイミングでは、電チュー232が閉鎖されたことから、電チュー232の閉鎖と同時に、「電チュー閉鎖 左に戻してね」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、電チュー232の閉鎖を報知するとともに、右打ちを止めるように報知している。
続いて、同図(n)に示すタイミングでは、最後の保留に対応する特図2変動遊技を開始し、同図(o)に示すタイミングでは、最後の保留に対応する特図2変動遊技の停止表示を行うとともに、この停止表示に合わせて、「大盤振舞チャンス終了」という文字表示と、吉宗のキャラクタが千両箱を落としている様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、特図2変動遊技が終了したことを示唆している。なお、同図(o)に示すタイミングで特図2変動遊技の保留が発生した場合には、電チュー開放演出を継続してもよい。
続いて、同図(p)に示すタイミングでは、特図2変動遊技によって保留されていた特図1変動遊技を開始するとともに、電チュー開放演出を消去している。なお、特図1変動遊技の保留が無い場合には、電チュー開放演出を消去せずに表示したままにしてもよい。
<変形例2>
次に、図26を用いて、変形例2に係るパチンコ機について説明する。なお、同図は、変形例2に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、同図(d)に示すタイミングで電チュー232の開放が行われることを事前に示唆するための電チュー開放示唆演出を開始している。この電チュー開放示唆演出では、「WARNING! 電チューが開放します。左打ちをやめて下さい。」という第1の文字表示と、「電チュー開放まであと 04:58.69」という第2の文字表示を行っている。
第1の文字表示は、遊技者に左打ちをやめさせることにより、第1特図始動口230への入球を抑制し、特図2変動遊技の消化を妨げる特図1変動遊技を抑止するための表示である。また、第2の文字表示は、電チュー232の開放が開始されるまでの残り時間を遊技者に報知するための表示であり、「04:58.69」の部分は、残り時間に合わせて100分の1秒単位で更新される。この例では、同図(a)に示す普図変動遊技の変動表示を開始してから、同図(c)に示す普図変動遊技の停止表示を行うまでの普図の変動時間(この例では、5分)と、同図(c)に示す普図変動遊技の停止表示を行ってから同図(d)に示す電チュー232を開放するまでの時間と、の合計時間を電チュー232が開放されるまでの残り時間としている。
なお、電チュー232の開放が開始されるまでの残り時間は本例に限定されず、例えば、リーチが発生しなかった場合における特図1の保留が4つ消化されるまでに要する時間よりも長い時間でもよい。この場合、リーチが発生しなければ確実に電チュー232の開放による利益を受けることができるという利点がある。また、非時短時において発生する可能性のある特図1の変動時間の中で最も長い変動時間よりも長い時間でもよい。この場合、長い変動時間よりも出現率は低くなるため、保留が複数あっても長い変動時間が連続して選択される可能性が低いため、電チュー232の開放による利益を受けることができる。また、最も長い変動時間が4連続で選択された場合よりも長い時間であってもよい。この場合、指示に従えば確実に電チュー232の開放による利益を受けることができるという利点がある。
<変形例3>
次に、図27を用いて、変形例3に係るパチンコ機について説明する。なお、同図は、変形例3に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。
変形例3に係るパチンコ機は、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行することが可能な特図同時変動機であり、特図1の変動中に特図2の変動開始条件が成立した場合には、特図2の変動が開始され、特図2の変動中に特図1の変動開始条件が成立した場合には、特図2の変動が開始される。また、一方の特図変動遊技の保留中に、先読みによって大当りとなる保留が発生した時点で以降の保留については抽選結果を強制的に、はずれにするように構成している。なお、大当り中に新たに発生した保留については、通常通りに抽選を行ってもよい。
このパチンコ機は、装飾図柄表示装置208の表示領域に、特図1変動遊技に対応する装飾図柄を表示可能な第1装飾図柄表示領域208zと、特図2変動遊技に対応する装飾図柄を表示可能な第2装飾図柄表示領域208yと、特図1変動遊技の変動アイコンを表示可能な特図1変動アイコン表示領域208xと、特図2変動遊技の変動アイコンを表示可能な特図2変動アイコン表示領域208wと、を備えている。
同図(a)に示すタイミングでは、第1装飾図柄表示領域208zにおいて特図1に対応する装飾図柄の停止表示を行うとともに、第2装飾図柄表示領域208yにおいて特図2に対応する装飾図柄の停止表示を行っている。続いて、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の変動開始条件が成立したことから、特図1変動アイコン表示領域208xに特図1変動遊技の変動アイコンを表示するとともに、第1装飾図柄表示領域208zにおいて、特図1に対応する装飾図柄の変動表示を開始している。
続いて、同図(c)に示すタイミングでは、特図1の変動中に特図2の変動開始条件が成立したことから、特図2変動アイコン表示領域208wに特図2変動遊技の変動アイコンを表示するとともに、第2装飾図柄表示領域208yにおいて、特図2に対応する装飾図柄の変動表示を開始している。また、同タイミングでは、電チュー232の開放を報知する電チュー開放演出を開始している。
このように、特図同時当選機に本発明を適用すれば、電チューが開放し、特図2の始動条件が成立した場合に、即座に特図2の変動が行われ、順次、特図2の保留が消化されるため、電チュー開放による利益を最大限受けることができる場合がある。
<変形例4>
次に、図28および図29を用いて、変形例4に係るパチンコ機について説明する。なお、図28は、変形例4に係るパチンコ機が実行する電チュー開放制御の一例を時系列で示したタイムチャートであり、図29(a)は、同パチンコ機の特図G・特図d用の特図変動時間振り分けテーブルの一例である。また、図29(b)は、同パチンコ機のタイマ番号テーブルの一例であり、図29(c)は、同パチンコ機の特図1および特図2の平均変動時間の一例である。
変形例4に係るパチンコ機は、普図変動遊技に当選した場合に、電チュー232を最初に第一の時間t1だけ開放し、次に第二の時間t2だけ閉鎖し、最後に第三の時間t3だけ開放する制御を行う。電チュー232の2回目の開放時間である第三の時間t3は、電チュー232の1回目の開放時間である第一の時間t1よりも長い時間に設定され、この例では、第一の時間t1が1000ms、第三の時間t3が4700msに設定されている。
このように、普図変動遊技に当選した場合に、電チュー(普電役)を複数回開放するよに構成し、かつ、第一の開放の開放時間よりも、該第一の開放後に行う第二の開放の開放時間を長くすれば、第一の開放時に保留された特図2変動遊技の変動表示を第二の開放前に開始できる場合があり、電チュー232の全ての開放時間(この例では、第一の開放時間+第二の開放時間)における特図2変動遊技の変動回数を増加させることができる場合がある。
また、電チュー232の閉鎖時間である第二の時間t2は、(1)第一の時間t1よりも長い時間、(2)時短未作動時における特図2の最も長い変動時間よりも長い時間、(3)時短未作動時における特図1の平均変動時間よりも長い時間、のいずれかに設定することが好ましい。
第二の期間t2を上記(1)の「第一の時間t1よりも長い時間」に設定する場合、第二の時間t2は、例えば、第一の時間t1が1000msであれば、1000msよりも長い時間である2000msなどに設定される。また、第二の期間t2を上記(2)の「時短未作動時における特図2の最も長い変動時間よりも長い時間」に設定する場合、第二の期間t2は、例えば、パチンコ機が図29(a)、(b)に示すテーブルを備えていれば、同テーブルに示すタイマCに対応する変動時間15000ms(通常(非時短用))よりも長い時間である16000msなどに設定される。
また、第二の期間t2を上記(3)の「時短未作動時における特図1の平均変動時間よりも長い時間」に設定する場合、第二の期間t2は、例えば、パチンコ機の特図の平均変動時間が図29(c)に示すとおりであれば、時短無し時の平均変動時間28510msよりも長い時間である30000msなどに設定される。
このように、時短未作動時における特図2変動時間を短くし、電チュー(普電役)を複数回開放するように構成すれば、電チュー232の全ての開放時間(この例では、第一の開放時間+第二の開放時間)における特図2変動遊技の変動回数を増加させることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の始動領域を備えた遊技台であって、前記複数の始動領域のうちの一つは、第一の始動領域(例えば、図3などに示す「第1特図始動口230」)であり、前記複数の始動領域のうちの一つは、第二の始動領域(例えば、図3などに示す「第2特図始動口232」)であり、前記第二の始動領域は、複数の当り動作を実行可能な始動領域であり、前記複数の当り動作は、遊技球が前記第二の始動領域に入賞しやすくなる動作であり、前記複数の当り動作のうちの一つは、第一の当り動作(例えば、図20などに示す「普電役開放パターンa1」)であり、前記複数の当り動作のうちの一つは、第二の当り動作(例えば、図20などに示す「普電役開放パターンb2」)であり、前記第一の当り動作は、非電サポ中に実行可能な当り動作であり、前記第二の当り動作は、電サポ中に実行可能な当り動作であり、前記第一の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第一の回数(例えば、普電役開放パターンa1の開放回数である1回)行われる当り動作であり、前記第二の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第二の回数(例えば、普電役開放パターンb2の開放回数である3回)行われる当り動作であり、前記第一の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第一の時間(例えば、普電役開放パターンa1の開放時間である5700msec)であり、前記第二の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第二の時間(例えば、普電役開放パターンb2の開放時間である1900msec)であり、前記第一の回数と前記第二の回数では、前記第二の回数の方が多い回数であり、前記第一の時間と前記第二の時間では、前記第二の時間の方が短い時間である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、非電サポ中は、第二の始動領域の開閉動作を第二の回数よりも少ない第一の回数、最長で第一の時間だけ行う第一の当り動作を実行するとともに、電サポ中は、第二の始動領域の開閉動作を第一の回数よりも多い第二の回数、最長で第一の時間よりも短い第二の時間だけ行う第二の当り動作を実行することで、非電サポ中は第二の始動領域への入賞の機会を増やすことができ、電サポ中は第二の始動領域へのオーバー入賞をし難くすることができ、当り動作に特徴のある遊技台を提供できる場合がある。
また、演出を実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記複数の当り動作のうちの一つは、第三の当り動作(例えば、図20などに示す「普電役開放パターンc2」)であり、前記第一の当り動作は、前記第三の当り動作よりも有利な当り動作であり、前記第二の当り動作は、前記第三の当り動作よりも有利な当り動作であり、前記演出手段は、前記第一の当り動作に関する演出を実行可能な手段であり、前記演出手段は、前記第二の当り動作に関する演出を実行しない手段であり、前記演出手段は、前記第三の当り動作に関する演出を実行しない手段であってもよい。
また、前記当り動作は、抽選に当選した場合に実行される動作であり、前記抽選に当選する確率は、前記非電サポ中よりも前記電サポ中の方が高くなるように構成されていてもよい。また、前記第一の回数は、一であってもよい。また、前記複数の当り動作のうちの一つは、第四の当り動作(例えば、図20などに示す「普電役開放パターンa2」)であり、前記第四の当り動作は、前記電サポ中に実行可能な当り動作であり、前記第四の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が一回行われる当り動作であり、前記第四の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間(例えば、普電役開放パターンa2の開放時間である5850msec)は、前記第一の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間よりも長い時間であってもよい。また、複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を開始可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、第一の図柄変動表示を実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、第二の図柄変動表示を実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備え、前記複数の大当り遊技のうちの一つは、第一の大当り遊技であり、前記複数の大当り遊技のうちの一つは、第二の大当り遊技であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利となる大当り遊技であり、前記第一の図柄変動表示は、遊技球が前記第一の始動領域に進入した場合に開始可能な図柄変動表示であり、前記第二の図柄変動表示は、遊技球が前記第二の始動領域に進入した場合に開始可能な図柄変動表示であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の図柄変動表示が行われた後よりも前記第二の図柄変動表示が行われた後の方が行われやすい大当り遊技であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の始動領域と、複数の図柄表示手段と、可変入賞手段と、演出表示手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の始動領域のうちの一の始動領域は、第一の始動領域(例えば、第1特図始動口230)であり、前記複数の始動領域のうちの一の始動領域は、第二の始動領域(例えば、第2特図始動口232)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの一の図柄表示手段は、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの一の図柄表示手段は、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの一の図柄表示手段は、第三の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)であり、前記第二の始動領域は、前記第三の図柄表示手段に第一の図柄態様(例えば、普図C)が停止表示された後で、第一の当り動作を開始可能な始動領域であり、前記第二の始動領域は、前記第三の図柄表示手段に第二の図柄態様(例えば、普図A)が停止表示された後で、第二の当り動作を開始可能な始動領域であり、前記第三の図柄表示手段は、非電サポ状態において、前記第二の図柄態様を停止表示可能な手段であり、前記第一の当り動作における前記第二の始動領域の開放時間は、第一の時間(例えば、100msまたは4100ms)であり、前記第二の当り動作における前記第二の始動領域の開放時間は、第二の時間(例えば、5700msまたは5850ms)であり、前記第二の時間は、前記第一の時間よりも長い時間であり、前記可変入賞手段は、前記第一の図柄表示手段に第三の図柄態様(例えば、特図D、特図E、または特図F)が停止表示された後で、第一の大当り動作(例えば、2R大当り、小当り)を開始可能な手段であり、前記可変入賞手段は、前記第二の図柄表示手段に第四の図柄態様(例えば、特図a、特図b、または特図c)が停止表示された後で、第二の大当り動作(例えば、15R大当り、7R大当り)を開始可能な手段であり、前記第二の大当り動作は、前記第一の大当り動作よりも有利度の高い大当り動作であり、前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を実行可能な手段であり、前記第二の図柄表示手段は、第一の表示時間に亘って前記第二の図柄変動表示を実行可能な手段であり、前記第二の図柄表示手段は、第二の表示時間に亘って前記第二の図柄変動表示を実行可能な手段であり、前記第一の表示時間は、前記第二の表示時間よりも短い時間であり、前記第一の表示時間は、前記第二の時間よりも短い時間であり、前記演出表示手段は、前記第一の表示時間に亘って行われる前記第二の図柄変動表示において、リーチを実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電チュー(第2特図始動口)の開放時に該電チューに入賞した遊技球に基づく変動が該電チューの開放中に行われるため、1回の電チュー開放中に実行可能な保留の数を増やすことができる場合がある。また、従来、非電サポ中において遊技者が注目していなかった普図の変動に注目を集めることができる場合がある。また、特図1の保留が上限数に達した状態であっても、遊技球を発射し続けることで、特図1よりも有利な特図2を多く変動させることができる場合があるので、止め打ちの抑止および遊技台の稼働を促進させることができる場合がある。また、従来は、電サポ状態が終了し、非電サポ状態に状態が以降された場合には、電チューに入賞しやすい状態から電チューに入賞し難い状態になるため、そのギャップから該状態の切り替え時に遊技者が遊技を終了することが多かったが、本発明では、このような従来の問題点も解消できる場合がある。
また、非電サポ状態における有利な期間の発生頻度は低く、また期間における変動により大当りとなった場合には有利になりやすいため、遊技者の期待が集中する。そのため、該変動におけるリーチがハズレになった場合には、遊技者の遊技意欲が減退してしまい離席されてしまう恐れがある。このような離席を防ぐために非電サポ状態におけるリーチの発生頻度は適切に保つ必要があるが、本発明では、非電サポ状態におけるリーチの発生頻度を適切に保つことができる場合がある。
なお、前記第二の図柄変動表示とは、リーチが実行可能な図柄変動表示のことであり、前記第二の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を実行可能な手段であり、前記第一の図柄変動表示とは、リーチが実行されない図柄変動表示のことであり、前記第二の図柄変動表示とは、はずれ図柄態様が最終的に確定表示される図柄変動表示のことであり、前記第一の図柄変動表示とは、はずれ図柄態様が最終的に確定表示される図柄変動表示のことであり、前記演出表示手段は、前記第二の表示時間に亘って行われる前記第二の図柄変動表示において、リーチを実行可能な手段であってもよい。また、前記演出表示手段とは、装飾図柄を表示可能な装飾図柄表示手段のことであってもよい。また、前記演出表示手段は、前記第一の表示時間に亘って行われる前記第二の図柄変動表示において、リーチを実行しない場合がある手段であってもよい。
このような構成とすれば、電サポ状態および非電サポ状態の両状態で、電チュー開放時間よりも短い変動時間を持ちつつ、該変動時間が選択される確率を電サポ状態>非電サポ状態とすることで、電チューサポート機能の作動有無による有利・不利は保ちつつも、不利な非電サポ状態において、該機能を遊技者に体感させることで、電サポ状態が非常な有利な状態であることを定期的に認識させ、遊技意欲を継続させることで、離席を防止することができ、遊技台の稼働を促進させることができる場合がある。すなわち、遊技者にとって有利な電サポ状態では高頻度で起こり得る有利な状態を、遊技者にとって不利な非電サポ状態でも低頻度で発生させることで、電サポ状態の有利度合いを定期的に認識させ、該電サポ状態を目指すように促すことができる。
また、前記第一の表示時間は、前記第三の表示時間よりも短い時間であってもよい。普通図柄の抽選結果によっては、1回の普電役開放時における有利度が非電サポ状態>電サポ状態になる場合がある。長時間遊技した場合における有利度は、電サポ状態>非電サポ状態だが、ごく短い期間(普電役1回の作動)においては、有利度を非電サポ状態>電サポ状態にすることで、有利ではない非電サポ状態においても遊技者の遊技意欲を盛り上げることができる場合がある。
また、複数の始動領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)と、複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、ROM306)と、複数の図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、特図1状態更新処理の一部、特図2状態更新処理の一部)と、前記始動領域の制御を少なくとも実行可能な始動領域制御手段(例えば、入賞受付処理、普図状態更新処理)と、遊技状態の制御を少なくとも実行可能な遊技状態制御手段(例えば、特図1状態更新処理の一部、特図2状態更新処理の一部)と、を備えた遊技台であって、前記複数の始動領域のうちの少なくとも一つは、第一の始動領域(例えば、第1特図始動口230)であり、前記複数の始動領域のうちの少なくとも一つは、第二の始動領域(例えば、第2特図始動口232)であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第一の時間情報(例えば、タイマ2)であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第二の時間情報(例えば、タイマ3)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)であり、前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第三の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)であり、前記始動領域制御手段は、前記第三の図柄表示手段に第一の図柄(例えば、普図C)が停止表示された場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記始動領域制御手段は、前記第三の図柄表示手段に第二の図柄(例えば、普図A)が停止表示された場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の図柄表示手段は、非電サポ状態において前記第二の図柄の停止表示を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記第二の始動領域を第一の時間(例えば、100msまたは4100ms)に亘って第一の状態(例えば、閉鎖状態)から第二の状態(例えば、開放状態)に少なくとも変更させる制御であり、前記第二の制御は、前記第二の始動領域を第二の時間(例えば、5700msまたは5850ms)に亘って前記第一の状態から前記第二の状態に少なくとも変更させる制御であり、前記第一の時間は、前記第二の時間よりも短い時間であり、前記第二の始動領域は、前記第一の状態よりも前記第二の状態の方が、遊技球が進入しやすいものであり、前記遊技状態制御手段は、遊技者に有利な特別遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、前記遊技状態制御手段は、前記第一の図柄表示手段に第三の図柄(例えば、特図D、特図E、または特図F)が停止表示された場合に、第一の特別遊技状態(例えば、2R大当り、小当り)を少なくとも実行可能なものであり、前記遊技状態制御手段は、前記第二の図柄表示手段に第四の図柄(例えば、特図a、特図b、または特図c)が停止表示された場合に、第二の特別遊技状態(例えば、15R大当り、7R大当り)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の特別遊技状態は、前記第一の特別遊技状態よりも有利度の高い状態であり、前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時間情報に基づいて少なくとも実行されるものであり、前記第一の時間情報は、前記第二の図柄変動表示の第一の表示時間(例えば、200ms)を少なくとも特定可能なものであり、前記第二の時間情報は、前記第二の図柄変動表示の第二の表示時間(例えば、400s)を少なくとも特定可能なものであり、前記第一の表示時間は、前記第二の表示時間よりも短いものであり、前記第一の表示時間は、前記第二の時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような遊技台によれば、電チュー(第2特図始動口)の開放時に該電チューに入賞した遊技球に基づく変動が該電チューの開放中に行われるため、1回の電チュー開放中に実行可能な保留の数を増やすことができる場合がある。また、従来、非電サポ中において遊技者が注目していなかった普図の変動に注目を集めることができる場合がある。また、特図1の保留が上限数に達した状態であっても、遊技球を発射し続けることで、特図1よりも有利な特図2を多く変動させることができる場合があるので、止め打ちの抑止および遊技台の稼働を促進させることができる場合がある。また、従来は、電サポ状態が終了し、非電サポ状態に状態が以降された場合には、電チューに入賞しやすい状態から電チューに入賞し難い状態になるため、そのギャップから該状態の切り替え時に遊技者が遊技を終了することが多かったが、本発明では、このような従来の問題点も解消できる場合がある。
また、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第三の時間情報(例えば、タイマ1)であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第四の時間情報(例えば、タイマ5)であり、前記第三の時間情報は、前記図柄変動表示の第三の表示時間(例えば、165ms)を少なくとも特定可能なものであり、前記第四の時間情報は、前記図柄変動表示の第四の表示時間(例えば、10000ms)を少なくとも特定可能なものであり、前記第一の表示時間は、前記非電サポ状態における前記第二の図柄変動表示の表示時間であり、前記第二の表示時間は、前記非電サポ状態における前記第二の図柄変動表示の表示時間であり、前記第三の表示時間は、電サポ状態における前記第二の図柄変動表示の表示時間であり、前記第四の表示時間は、電サポ状態における前記第二の図柄変動表示の表示時間であり、前記第三の表示時間は、前記第四の表示時間よりも短いものであり、前記始動領域制御手段は、前記非電サポ状態において前記第三の図柄表示手段に前記第一の図柄が停止表示された場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記始動領域制御手段は、前記電サポ状態において前記第三の図柄表示手段に第五の図柄(例えば、普図B)が停止表示された場合に、第五の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第五の制御は、前記第二の始動領域を前記第一の状態から第二の状態に少なくとも変更させる制御であり、前記第五の制御は、第五の時間(例えば、5500msまたは5700ms)に亘って少なくとも実行される制御であり、前記第五の時間は、前記第一の時間よりも長い時間であり、前記第三の表示時間は、前記第五の時間よりも短い時間であり、前記非電サポ状態において前記第一の時間情報が選択される確率は第一の確率(例えば、図18(b)では80/100)からなり、前記電サポ状態において前記第三の時間情報が選択される確率は第二の確率(例えば、図18(b)では96/100)からなり、前記第二の確率は、前記第一の確率よりも高い確率であってもよい。
このような構成とすれば、電サポ状態および非電サポ状態の両状態で、電チュー開放時間よりも短い変動時間を持ちつつ、該変動時間が選択される確率を電サポ状態>非電サポ状態とすることで、電チューサポート機能の作動有無による有利・不利は保ちつつも、不利な非電サポ状態において、該機能を遊技者に体感させることで、電サポ状態が非常な有利な状態であることを定期的に認識させ、遊技意欲を継続させることで、離席を防止することができ、遊技台の稼働を促進させることができる場合がある。すなわち、遊技者にとって有利な電サポ状態では高頻度で起こり得る有利な状態を、遊技者にとって不利な非電サポ状態でも低頻度で発生させることで、電サポ状態の有利度合いを定期的に認識させ、該電サポ状態を目指すように促すことができる。
また、前記第三の確率は、零であってもよい。このような構成とすれば、非電サポ状態におけるリーチの発生頻度を適切に保つことができる場合がある。
また、前記第一の表示時間は、前記第三の表示時間よりも短い時間であってもよい。普通図柄の抽選結果によっては、1回の普電役開放時における有利度が非電サポ状態>電サポ状態になる場合がある。長時間遊技した場合における有利度は、電サポ状態>非電サポ状態だが、ごく短い期間(普電役1回の作動)においては、有利度を非電サポ状態>電サポ状態にすることで、有利ではない非電サポ状態においても遊技者の遊技意欲を盛り上げることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上述のパチンコ機の構成に限定されるものではなく、例えば、非電サポ中の特図2の平均変動時間が、電サポ中の特図2の平均変動時間よりも長くてもよい。このような構成とすれば、特図の変動時間短縮機能が作動する電サポ状態の優位性を保ちつつも、非電サポ状態において1回の普電役の開放で有利な特図2を複数回変動させることができる期間を設けることで、不利な状態である非電サポ状態であっても高い利益を得ることができる場合がある。なお、この場合に、試行回数が少ない場合は、例外的に電サポ中の特図2の平均変動時間の方が長くなる場合があってもよく、例えば、特図2を10000回変動させた場合には、非電サポ状態よりも電サポ状態の方が平均変動時間が短くなり、10000回未満の場合には、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が平均変動時間が短くなるように構成してもよい。
また、普電役開放時間よりも短い変動時間は、抽選結果がハズレの場合の方が当りの場合よりも選択される確率が高くてもよい。さらに、普電役開放時間よりも短い変動時間は、抽選結果がハズレの場合にのみ選択され、抽選結果が当りの場合に選択されないようにしてもよい。また、普電役開放時間よりも短い変動時間が選択される確率が、普図低確率状態と普図高確率状態で同じであってもよい。
また、非電サポ状態において普電役が開放する場合には演出を行うが、電サポ状態において普電役が開放する場合には演出が行なわなくてもよい。また、開放タイミングを示す演出を行ってもよいし、開放するか否かを煽る演出(例えば、演出が行われた場合であっても普電役が開放しないガセ演出)を行ってもよい。
また、特図1の始動領域と特図2の始動領域は同じ経路上に配置されていてもよく、この場合、特図1の始動領域に入らなかった遊技球が特図2の始動領域に入る場合がある。また、普図は、非電サポ状態も電サポ状態も当選確率が100%であってもよく、複数の当り図柄を有し、当り図柄毎に普電役の開放時間が異なっていてもよい。
また、普電役ロング開放時の利益を最大にするために、普図当選時の普図の変動時間を長くしてもよい。この場合、実際に普図の当り図柄が表示されるまでの間に特図1の保留を消化させることで、有利な特図をたくさん変動させることができる。また、当りとなる普図変動の長さは、スーパーリーチにならない特図変動が4回続く場合よりも長くてもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
200 遊技盤
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
218 第1特図保留ランプ
220 第2特図保留ランプ
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (7)

  1. 複数の始動領域を備えた遊技台であって、
    前記複数の始動領域のうちの一つは、第一の始動領域であり、
    前記複数の始動領域のうちの一つは、第二の始動領域であり、
    前記第二の始動領域は、複数の当り動作を実行可能な始動領域であり、
    前記複数の当り動作は、遊技球が前記第二の始動領域に入賞しやすくなる動作であり、
    前記複数の当り動作のうちの一つは、第一の当り動作であり、
    前記複数の当り動作のうちの一つは、第二の当り動作であり、
    前記第一の当り動作は、非電サポ中に実行可能な当り動作であり、
    前記第二の当り動作は、電サポ中に実行可能な当り動作であり、
    前記第一の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第一の回数行われる当り動作であり、
    前記第二の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が第二の回数行われる当り動作であり、
    前記第一の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第一の時間であり、
    前記第二の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、第二の時間であり、
    前記第一の回数と前記第二の回数では、前記第二の回数の方が多い回数であり、
    前記第一の時間と前記第二の時間では、前記第二の時間の方が短い時間である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    演出を実行可能な演出手段を備え、
    前記複数の当り動作のうちの一つは、第三の当り動作であり、
    前記第一の当り動作は、前記第三の当り動作よりも有利な当り動作であり、
    前記第二の当り動作は、前記第三の当り動作よりも有利な当り動作であり、
    前記演出手段は、前記第一の当り動作に関する演出を実行可能な手段であり、
    前記演出手段は、前記第二の当り動作に関する演出を実行しない手段であり、
    前記演出手段は、前記第三の当り動作に関する演出を実行しない手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記当り動作は、抽選に当選した場合に実行される動作であり、
    前記抽選に当選する確率は、前記非電サポ中よりも前記電サポ中の方が高くなるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の回数は、一である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数の当り動作のうちの一つは、第四の当り動作であり、
    前記第四の当り動作は、前記電サポ中に実行可能な当り動作であり、
    前記第四の当り動作は、前記第二の始動領域の開閉動作が一回行われる当り動作であり、
    前記第四の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間は、前記第一の当り動作における一回の前記第二の始動領域の開放時間の最長となる時間よりも長い時間である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を開始可能な制御手段と、
    第一の図柄変動表示を実行可能な第一の図柄表示手段と、
    第二の図柄変動表示を実行可能な第二の図柄表示手段を備え、
    前記複数の大当り遊技のうちの一つは、第一の大当り遊技であり、
    前記複数の大当り遊技のうちの一つは、第二の大当り遊技であり、
    前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利となる大当り遊技であり、
    前記第一の図柄変動表示は、遊技球が前記第一の始動領域に進入した場合に開始可能な図柄変動表示であり、
    前記第二の図柄変動表示は、遊技球が前記第二の始動領域に進入した場合に開始可能な図柄変動表示であり、
    前記第二の大当り遊技は、前記第一の図柄変動表示が行われた後よりも前記第二の図柄変動表示が行われた後の方が行われやすい大当り遊技である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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