JP2013202315A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した遊技制御を行うことができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技制御を実行可能な遊技制御手段と、図柄表示手段と、遊技に関する演出を実行可能な演出手段と、演出手段の演出制御を少なくとも実行可能な演出制御手段と、を備え、遊技制御手段は、第一の条件および第二の条件のうちの少なくとも一方が成立した場合に、コマンドを演出制御手段に送信可能なものである。また、演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、演出手段で先読み予告を少なくとも実行可能なものである。また、先読み予告条件は、演出制御手段がコマンドを受信したことにより行われる予告実行判定結果が特定の判定結果である場合に少なくとも成立されるものである。また、遊技制御手段は、第一の条件および第二の条件の両方が成立した場合に、第一のコマンドを送信してから第二のコマンドを送信するまでの間に、遊技制御を進行可能なものである。
【選択図】図17

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)などに代表される遊技台に関する。
従来の遊技台では、所定の周期で発生するタイマ割込信号を契機として割込処理を行い、当該割込処理において遊技制御に関する各種処理(遊技制御処理)を実行するように構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、一部の遊技制御処理の実行時間が延びる場合があり、これにより他の遊技制御処理の開始タイミングが遅れてしまうといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、遊技制御処理の遅れを防止し、安定した遊技制御を行うことができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明は、始動領域に遊技球が進入した場合に当否判定を実行可能な遊技制御手段と、前記当否判定の結果を報知するための図柄変動表示が可能な図柄表示手段と、遊技に関する演出を実行可能な演出手段と、前記演出手段の演出制御を少なくとも実行可能な演出制御手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、所定の第一の条件または所定の第二の条件が成立した場合に、前記当否判定の実行よりも前に該当否判定の結果を事前判定することが可能なものであり、前記演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、前記演出手段に先読み予告を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記所定の第一の条件と前記所定の第二の条件が共に成立した場合に、該第一の条件の成立に基づく前記事前判定の実行を開始して終了後に該第二の条件の成立に基づく前記事前判定の実行を開始することが可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記所定の第一の条件と前記所定の第二の条件が共に成立した場合に、該第一の条件の成立に基づく前記事前判定の実行を終了後から該第二の条件の成立に基づく前記先読みの実行を開始するまでの間に特定の遊技制御を実行することが可能なものであることを特徴とする遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、安定した遊技制御を行うことができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)事前判定処理の流れを示すフローチャートである。(b)事前判定コマンド設定処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部のRAMの記憶領域に記憶される情報の一部を示した図である。 (a)大当り判定テーブルの一例を示した図である。(b)図柄決定テーブルの一例を示した図である。(c)特図2先読処理によって得られた特図2の大当り図柄情報が記憶される特図2用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図である。(d)特図1先読処理によって得られた特図1の大当り図柄情報が記憶される特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図である。(e)電サポ中の特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図である。(f)保留内に大当りがあり、該大当りが大当りの終了後に電サポを作動させる場合の特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図である。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の演出制御処理のフローチャートである。(e)演出制御処理における先読み報知処理のフローチャートである。 先読み報知処理において主に使用される各種テーブル等を示した図である。 従来のパチンコ機による事前演出を示した図である。 本実施形態によるパチンコ機による事前演出を示した図である。 従来のパチンコ機による事前演出を示した図である。 本実施形態によるパチンコ機による事前演出を示した図である。 (a)従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。(b)本実施形態に係るパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。 (a)従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。(b)変形例1に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。 変形例2に係る主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 (a)従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。(b)変形例2に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。 (a)本発明に係るパチンコ機における特図1の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。(b)本発明に係るパチンコ機における特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。(c)本発明に係るパチンコ機における特図2と特図3の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。 (a)本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理の一例を模式的に示した図である。(b)本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理の他の例を模式的に示した図である。(c)本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理のさらに他の例を模式的に示した図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第2特図始動口232の右側には、第3特図始動口231を配設している。この第3特図始動口231への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第3特図始動口231に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232(または第3特図始動口231)に球が入球したことを第2始動口センサ(または第3始動口センサ)が検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。また、後述するステップS207の基本乱数初期値更新処理やステップS209の基本乱数更新処理と同様の処理を、このステップS115において実行してもよい。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、第2特図始動口232、および第3特図始動口231への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、231、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、231、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、第3特図始動口231、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納し、RAM308に設けた特図1抽選フラグをONに設定する。
また、第2特図始動口232(または第3特図始動口231)へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納し、RAM308に設けた特図2抽選フラグをONに設定する。また、普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS218では、事前判定処理を行う。詳細は後述するが、この事前判定処理では、特図2変動遊技または特図1変動遊技に当選したか否かを、ステップS229の特図2関連抽選処理やステップS231の特図1関連抽選処理における大当り判定よりも前に判定する先読処理(特図1先読処理や特図2先読処理)を行う。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<事前判定処理>
次に、図8(a)を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における事前判定処理(ステップS218)について説明する。なお、同図は、事前判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、RAM308に設けた予告対象情報に特図2を示す情報を設定し、ステップS302では、上述の特図2抽選フラグを取得する。ステップS303では、ステップS302で取得した特図2抽選フラグがONかOFFかを判定し、ONの場合(特図2先読処理が可能な場合)にはステップS307に進み、OFFの場合にはステップS304に進む。
ステップS304では、上述の予告対象情報に特図1を示す情報を設定し、ステップS305では、上述の特図1抽選フラグを取得する。ステップS306では、ステップS305で取得した特図1抽選フラグがONかOFFかを判定し、ONの場合(特図1先読処理が可能な場合)にはステップS307に進み、OFFの場合には処理を終了する。
ステップS307では、予告対象情報に特図2を示す情報が設定されている場合には、特図2抽選フラグをOFFに設定し、予告対象情報に特図1を示す情報が設定されている場合には、特図1抽選フラグをOFFに設定する。ステップS308では、事前判定コマンド設定処理(詳細は後述)を行い、ステップS309では、ステップS308で取得した大当り図柄情報(後述する、事前当否判定の結果(当選または不当選の情報)と事前停止図柄抽選の結果(特図の停止図柄))を含む事前判定コマンドを第1副制御部400に送信するために、事前判定コマンド送信要求データを設定した後に、処理を終了する。
<事前判定コマンド設定処理>
次に、図8(b)を用いて、上記事前判定処理における事前判定コマンド設定処理(ステップS308)について説明する。なお、同図は、事前判定コマンド設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、上述の予告対象情報に特図2を示す情報が設定されている場合には、特図2に対応する保留数記憶領域から保留数を取得するとともに、上述の予告対象情報に特図1を示す情報が設定されている場合には、特図1に対応する保留数記憶領域から保留数を取得する。
ステップS402では、事前判定コマンドの予告対象情報アドレスに初期値(後述する未判定情報)を設定し、ステップS403では、予め定めた特定条件が成立したか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS404に進む。すなわち、特定条件が成立していない場合には、予告対象情報アドレスに未判定情報が設定された事前判定コマンドが第1副制御部400に送信される。ここで、ステップS403で判定する特定条件とは、(1)大当り遊技中であるか否か、(2)時短遊技中であって予告対象情報に特図1を示す情報が設定されているか否か、(3)予告対象情報に設定された特図に対応する先読処理を行う前に変動が開始される特図変動遊技の当否結果が当選か否か、のいずれかであり、(1)〜(3)のいずれかに該当する場合に、特定条件が成立したと判定する。
次に、特定条件が成立している場合に実行されるステップS404では、予告対象情報に特図1を示す情報が設定されているか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合(例えば、予告対象情報に特図2を示す情報が設定されている場合)には処理を終了する。ステップS405では、後述する特図1事前判定用記憶領域に記憶している情報を、共通事前判定用記憶領域に転送(コピー)し、ステップS406では、保留内当り種別判定処理を行う。
この保留内当り種別判定処理では、後述する共通事前判定用記憶領域に記憶している特図当選乱数値(特図当り判定乱数)を取得し、当該乱数値に基づいた乱数抽選により、特図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する事前当否判定(後述する当否判定と同等の判定)を行う。また、続いて、後述する共通事前判定用記憶領域に記憶している大当り用図柄乱数値(表示図柄判定乱数)を取得し、当該乱数値に基づいて事前停止図柄抽選(後述する停止図柄抽選と同等の抽選)を行い、これら事前当否判定の結果(当選または不当選の情報)と事前停止図柄抽選の結果(特図の停止図柄)を、RAM308に設けた大当り図柄情報(事前判定結果)に記憶する。
図9は、RAM308の記憶領域に記憶される情報の一部を示した図である。RAM308には、特図抽選処理用記憶領域と、特図1保留用記憶領域と、特図2保留用記憶領域と、共通事前判定用記憶領域と、特図1事前判定用記憶領域が、この順番でRAM308の先頭アドレスから割り当てられている。また、それぞれの記憶領域には、特図当り判定乱数(下位)、特図当り判定乱数(上位)、表示図柄判定乱数1(大当り)、表示図柄判定乱数2(小当り)、特図変動時間判定乱数(下位)、および特図変動時間判定乱数(上位)を記憶するための各々1バイト長の記憶領域が設けられている。また、特図1保留用記憶領域と特図2保留用記憶領域には、同図に示す保留1に対応する各種乱数のほかに、保留2〜4に対応する各種乱数を記憶するための記憶領域が設けられている。
上記ステップS401では、予告対象情報に特図2を示す情報が設定されている場合に、特図2に対応する保留数記憶領域から保留数を取得するが、この際に、当該保留数に対応する各種乱数を特図2保留用記憶領域から共通事前判定用記憶領域に転送(コピー)し、ステップS406の保留内当り種別判定処理では、共通事前判定用記憶領域に転送された各種乱数を用いて特図2の事前当否判定や事前停止図柄抽選を行うように構成している。以下、ステップS303において、特図2事前判定フラグがONであると判定されてから(または、ステップS401において、予告対象情報に特図2を示す情報が設定されていると判定されてから)、ステップS406において、特図2の事前当否判定や事前停止図柄抽選を完了するまでの一連の処理を「特図2先読処理」と称する場合がある。
一方、上記ステップS404では、予告対象情報に特図1を示す情報が設定されていると判定した場合には、ステップS405において、特図1に対応する保留数記憶領域から保留数を取得するとともに、当該保留数に対応する各種乱数を特図1保留用記憶領域から共通事前判定用記憶領域に転送(コピー)し、ステップS406の保留内当り種別判定処理では、共通事前判定用記憶領域に転送された各種乱数を用いて特図1の事前当否判定や事前停止図柄抽選を行うように構成している。以下、ステップS306において、特図1事前判定フラグがONであると判定されてから(または、ステップS401において、予告対象情報に特図1を示す情報が設定されていると判定されてから)、ステップS406において、特図1の事前当否判定や事前停止図柄抽選を完了するまでの一連の処理を「特図1先読処理」と称する場合がある。
なお、ステップS406の保留内当り種別判定処理では、特図の種類に関わらず、共通事前判定用記憶領域に転送された各種乱数を用いて特図の事前当否判定や事前停止図柄抽選を行うように構成しているため、ステップS406の保留内当り種別判定処理を特図1と特図2で共用することができ、制御プログラムを簡素化できる上に、ROM容量を削減することができる。
<特図変動遊技>
次に、特図変動遊技について説明する。図10(a)は主に特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)で使用される大当り判定テーブルの一例を示している。この大当り判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している遊技情報のうちの特図高確率状態または特図低確率状態と、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用する大当り乱数の範囲とを対応付けて記憶したデータテーブルである。同図の特図確変(特図確率変動状態)の「あり」は、大当りに当選する確率が高い特図高確率状態であることを示し、「なし」は、大当りに当選する確率が低い特図低確率状態であることを示している。
主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて上述の大当り判定(当否判定)を行う。第1特図始動口230、第2特図始動口232、または第3特図始動口231に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技を決定するために、特図当選乱数値と大当り用図柄乱数値が用いられる。特図当選乱数値は、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にカウンタ回路318のカウンタ値をラッチして得られたそれぞれ0〜65535の範囲内の整数値である。
例えば、遊技状態が特図低確率状態の場合に取得した特図当選乱数値が10001〜10329の範囲内(数値範囲の大きさは329)であるときは、特図変動遊技の当選(大当り)と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10329以外の値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定する。遊技状態が特図高確率状態の場合に取得した特図当選乱数値が10001〜11638の範囲内(数値範囲の大きさは1638)であるときは、特図変動遊技の当選(大当り)と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜11638以外の値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定する。本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。このため、特図低確率状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/200(=329/65536)である。また、特図高確率状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/40(=1638/65536)である。このように特図変動遊技の大当り当選確率は、特図低確率状態よりも特図高確率状態の方が高くなるように設定されている。
図10(b)は、主に特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)で使用される図柄決定テーブルの一例を示している。本実施例では、特図1および特図2において共通の図柄決定テーブルが用いられるが、特図1用および特図2用の図柄決定テーブルを用いるようにしてももちろんよい。主制御部300は、同図に示す図柄決定テーブルを用いて、上述の当否定結果に基づき、さらに、取得した大当り用図柄乱数値を組み合わせて特図1または特図2の停止図柄を決定する停止図柄抽選を行う。大当り用図柄乱数値は、第1または第2特図始動口230、232を球が通過する際に取得される。大当り用図柄乱数値は、基本回路302のRAM308に設けられた大当り用図柄乱数カウンタから抽出されて所定の加工が施されて取得される。大当り用図柄乱数値は0〜65535の範囲内(数値範囲の大きさは65536)の整数値である。本実施形態では、例えば大当り用図柄は5種類であり、大当りに当選すると停止表示される図柄は大当り図柄に決定される。
例えば、当否判定結果が「大当り」で大当り用図柄乱数値の値が0〜39320の範囲内にあれば停止図柄として大当り図柄1が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「大当り」となって停止図柄に「大当り図柄1」が選択される選択確率は、「大当り図柄1」が選択される図柄乱数の範囲が0〜39320(数値範囲の大きさは39321)であるから、約60%(=39321/65536)である。
当否判定結果が「大当り」で大当り用図柄乱数値の値が39321〜52427の範囲内にあれば停止図柄として大当り図柄2が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「大当り」となって停止図柄に「大当り図柄2」が選択される選択確率は、「大当り図柄2」が選択される図柄乱数の範囲が39321〜52427(数値範囲の大きさは13107)であるから、約20%(=131074/65536)である。
当否判定結果が「大当り」で大当り用図柄乱数値の値が52428〜55704の範囲内にあれば停止図柄として大当り図柄3が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「大当り」となって停止図柄に「大当り図柄3」が選択される選択確率は、「大当り図柄3」が選択される図柄乱数の範囲が52428〜55704(数値範囲の大きさは3277)であるから、約5%(=3277/65536)である。
当否判定結果が「大当り」で大当り用図柄乱数値の値が55705〜58980の範囲内にあれば停止図柄として大当り図柄4が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「大当り」となって停止図柄に「大当り図柄4」が選択される選択確率は、「大当り図柄4」が選択される図柄乱数の範囲が55705〜58980(数値範囲の大きさは3276)であるから、約5%(=3276/65536)である。
当否判定結果が「大当り」で大当り用図柄乱数値の値が58981〜65535の範囲内にあれば停止図柄として大当り図柄5が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「大当り」となって停止図柄に「大当り図柄5」が選択される選択確率は、「大当り図柄5」が選択される図柄乱数の範囲が58981〜65535(数値範囲の大きさは6555)であるから、約10%(=6555/65536)である。
例えば、当否判定結果が「小当り」で図柄決定用乱数値の値が0〜65535の範囲内にあれば停止図柄として小当り図柄が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して「小当り」となって停止図柄に「小当り図柄」が選択される選択確率は、「小当り図柄」が選択される図柄乱数の範囲が0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、100%(=65536/65536)である。
当否判定結果が「はずれ」の場合の図柄決定に使用されるはずれ用図柄乱数値は図柄決定時に取得される。例えば、当否判定結果が「はずれ」ではずれ用図柄乱数値の値が0〜58981の範囲内にあれば停止図柄としてはずれ図柄1が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したが「はずれ」となって停止図柄に「はずれ図柄1」が選択される選択確率は、「はずれ図柄1」が選択される図柄乱数の範囲が0〜58981(数値範囲の大きさは58982)であるから、約90%(=58982/65536)である。
例えば、当否判定結果が「はずれ」ではずれ用図柄乱数値の値が58982〜65535の範囲内にあれば停止図柄としてはずれ図柄2が選択される。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したが「はずれ」となって停止図柄に「はずれ図柄2」が選択される選択確率は、「はずれ図柄2」が選択される図柄乱数値の範囲が58982〜65535(数値範囲の大きさは6554)であるから、約10%(=6554/65536)である。
また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄1」の場合は、大当り遊技終了後の制御状態は電サポ状態となり、当該電サポ状態は次回の大当りまで継続される。また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄1」の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカの開放回数は15ラウンド(15R)であり、大当り遊技終了後に特図確変状態に移行する。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄2」の場合は、大当り遊技終了後の制御状態は電サポ状態となり、当該電サポ状態は特図変動遊技が100回行われるまで継続される。また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄2」の場合は、大当り遊技の内容はアタッカの開放回数は15ラウンド(15R)であり、大当り遊技終了後に特図確変状態に移行しない。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄3」の場合は、大当り遊技終了後の制御状態は電サポ状態となり、当該電サポ状態は次回の大当りまで継続される。また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄3」の場合は、大当り遊技の内容はアタッカの開放回数は2ラウンド(2R)であり、大当り遊技終了後に特図確変状態に移行する。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄4」の場合は、大当り遊技終了後の制御状態は電サポ状態なし(非電サポ状態)となる。また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄4」の場合は、大当り遊技の内容はアタッカの開放回数は2ラウンド(2R)であり、大当り遊技終了後に特図確変状態に移行する。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄5」の場合は、大当り遊技終了後の制御状態は電サポ状態なし(非電サポ状態)となる。また、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「大当り図柄5」の場合は、大当り遊技の内容はアタッカの開放回数は2ラウンド(2R)であり、大当り遊技終了後に特図確変状態に移行しない。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が「小当り図柄」、「はずれ図柄1」または「はずれ図柄2」のいずれかの場合は、現状の制御状態が継続される。
図10(c)は、特図2先読処理によって得られた特図2の大当り図柄情報(事前判定結果)が記憶される特図2用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図であり、同図(d)は、特図1先読処理によって得られた特図1の大当り図柄情報(事前判定結果)が記憶される特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図であり、同図(e)は、電サポ中の特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図であり、同図(f)は、保留内に大当りがあり、該大当りが大当りの終了後に電サポを作動させる場合の特図1用事前判定結果記憶部の一例を模式的に示した図である。
図(c)に示すように、特図2用事前判定結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「保留1」〜「保留4」を有している。記憶領域「保留1」〜「保留4」は特図2保留用記憶領域の保留順序に対応付けられている。この例では、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報として「はずれ図柄」が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない状態が例示されている。
同図(d)に示すように、特図1用事前判定結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「保留1」〜「保留4」を有している。記憶領域「保留1」〜「保留4」は特図1保留用記憶領域の保留順序に対応付けられている。この例では、記憶領域「保留1」および「保留2」には、停止図柄情報として「はずれ図柄」が記憶され、記憶領域「保留3」には、停止図柄情報として「大当り図柄」が記憶され、記憶領域「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない状態が例示されている。なお、同図において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態は「なし」と表されている。
同図(e)では、記憶領域「保留1」から「保留3」には、未判定情報が記憶され、記憶領域「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない状態が例示され、同図(f)では、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報として「はずれ図柄」が記憶され、記憶領域「保留2」には、停止図柄情報として「大当り図柄」が記憶され、記憶領域「保留3」から「保留4」には、未判定情報が記憶されている状態が例示されている。
<第1副制御部の処理>
次に、図11を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第1副制御部400の演出制御処理のフローチャートであり、同図(e)は、演出制御処理における先読み報知処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまで、この処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。ここでは、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、後程説明する先読み報知処理が実行される。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS801では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS803では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、後述する先読み報知演出の報知態様決定用乱数値その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400メイン処理における演出制御処理(ステップS509)について説明する。演出制御処理のステップS601では、先読み報知処理が実行され、次のステップS603では、その他演出関連処理が実行される。
次に、同図(e)を用いて、演出制御処理の先読み報知処理(ステップS601)について説明する。先読み報知処理のステップS901では、第1副制御部400は、主制御部300から送信される先読み結果情報を取得する。ステップS903では、取得された先読み結果情報に基づいて先読み報知演出の演出態様を決定する。ステップS905では、決定された演出態様に基づく画像を装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示することにより、先読み報知演出を実行する。
図12(a)は、図11(e)に示す先読み報知処理において主に使用される各種テーブル等を示している。図12(a)は、図11(e)に示す先読み結果情報取得処理(ステップS901)において第1副制御部400が先読み結果情報に含まれる図柄情報を受信する確率を示している。
本実施形態では、特図先読処理は図10(a)に示す当否判定テーブルを用いて実行され、非電サポ状態で先読処理が実行される。このため、第1副制御部400が当該図柄情報(事前判定コマンド)として大当り図柄情報(事前判定結果)を受信する確率は、図10(a)に示す特図低確率状態での大当りに当選する確率と等しく、はずれ図柄情報を受信する確率は、特図低確率状態での不当選(はずれ)となる確率と等しい。第1副制御部400が主制御部300から先読みして得られた停止図柄情報として大当り図柄情報を受信する確率は約1/200であり、はずれ図柄情報を受信する確率は約199/200である。一方、電サポ状態では先読処理は実行されずに未判定情報に記憶されるが、未判定情報には、大当りまたははずれに関する図柄情報は含まれていないので、それらの抽選確率は不定となる。
図12(b)は、図11(e)に示す先読み報知演出抽選処理(ステップS903)で主に使用される先読み演出(事前演出の一例)報知態様決定テーブルを示している。本実施形態での先読み演出報知態様は、例えば演出表示領域208dに人型の画像を表示することにより行われる。例えば、特図1または特図2の保留数は人型の画像の表示数でそれぞれ報知され、大当りに当選する確率の高低は当該人型の画像の色彩等で報知される。
先読み演出報知態様は、第1副制御部400の基本回路402に備えられたRAM408に設けた先読み演出報知態様決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得して決定される。この乱数カウンタ記憶領域の値は、例えば、図11(c)に示す各種更新処理(ステップS803)において、前述の普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域の値と同様の方法により更新される。
図12(b)に示す先読み演出報知態様決定テーブルにおいて、例えば第1副制御部400が大当り図柄情報を受信したことに基づいて取得した先読み演出報知態様決定用乱数値が0〜6554(数値範囲は、6555)の範囲内にあれば、ちょんまげをした人型の図柄(以下、「ちょんまげ柄」という。)が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が6555〜19659(数値範囲は、13105)の範囲内にあれば、迷彩色の人型の図柄(以下、「迷彩柄」という。)が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が19660〜39322(数値範囲は、19663)の範囲内にあれば、赤色の人型の図柄(以下、「赤色柄」という。)が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が39323〜52428(数値範囲は、13106)の範囲内にあれば、青色の人型の図柄(以下、「青色柄」という。)が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が52429〜65535(数値範囲は、13107)の範囲内にあれば、黒色の人型の図柄(以下、「黒色柄」という。)が先読み演出報知態様の画像として選択される。なお、大当り図柄情報受信時並びに後述のはずれ図柄情報受信時および未判定情報受信時に取得される先読み演出報知態様決定用乱数値は、共通の乱数カウンタ記憶領域から取得される。
図12(b)に示す先読み演出報知態様決定テーブルにおいて、例えば第1副制御部400がはずれ図柄情報を受信したことに基づいて取得した先読み演出報知態様決定用乱数値が0〜655(数値範囲は、656)の範囲内にあれば、「迷彩柄」が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が656〜951(数値範囲は、296)の範囲内にあれば、「赤色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が952〜2203(数値範囲は、1252)の範囲内にあれば、「青色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択される。先読み演出報知態様決定用乱数値が2204〜65535(数値範囲は、63332)の範囲内にあれば、「黒色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択される。
図12(c)は、遊技球が第1または第2特図始動口230、232に入賞してから当該入賞に基づく特図変動遊技が終了するまでの特図変動遊技全体における先読み報知演出の報知態様毎の出現率および信頼度を示している。
出現率は、特図変動遊技中に先読み報知演出用の図柄のいずれかが演出表示領域208dに表示される確率であって、停止図柄情報の受信確率と先読み演出報知態様に用いる各図柄の選択確率との積で決定される。信頼度は、先読み報知演出用の図柄が演出表示領域208dに表示された場合に「大当り」に当選する可能性であって、図12(c)に示す出現率に対する大当り図柄情報に基づく図柄の出現率の比で決定される。本実施形態のパチンコ機100は、出現率が低い図柄ほど信頼度が高くなるように設定されている。
図12(d)は、図11(e)に示す先読み報知演出抽選処理(ステップS903)で主に使用される未判定情報受信時の先読み演出(事前演出の一例)報知態様決定テーブルを示している。未判定情報に基づく先読み演出報知は、大当り図柄情報およびはずれ図柄情報に基づく先読み演出報知に関連する報知態様により行われる。本実施形態では、例えば未判定情報に基づく先読み演出報知態様は、大当り図柄情報およびはずれ図柄情報に基づく先読み演出報知態様と同様の図柄により行われる。
未判定情報受信時での先読み報知を行う場合と、停止図柄情報受信時(通常状態)での先読み報知を行う場合とで、先読み報知用の図柄の出現率を異ならせると遊技者に違和感を与えてしまう場合がある。また、主制御部300から第1副制御部400に未判定情報を送信する契機によっては、遊技者が未判定情報の送信に気付いたことに基づいて特図2変動遊技を割り込ませることにより、特図1変動遊技の大当りを保留できる場合がある。このため、未判定情報の送信自体を遊技者に極力気付かれないようにする必要がある。そこで、パチンコ機100は、未判定情報受信時の先読み報知を行う場合の先読み報知用の図柄の出現率は、通常状態での先読み報知用の図柄の出現率とほぼ同一になるように構成されている。
未判定情報に基づく先読み演出報知態様は、例えば大当り図柄情報およびはずれ図柄情報に基づく先読み演出報知態様を決定するための先読み演出報知態様決定用乱数値を用いて決定される。「迷彩柄」〜「黒色柄」を選択するための乱数範囲は、通常状態での「迷彩柄」〜「黒色柄」の出現率とほぼ等しくなるように振り分けられている。また、本実施形態のパチンコ機100は、先読み演出報知態様として「ちょんまげ柄」が演出表示領域208dに表示された場合には大当りになることの信頼度は100%となるように構成されている。このため、未判定情報受信時は大当り確定報知が行われないように、「ちょんまげ柄」は選択されないようになっている。なお、図12(d)では、選択されないことが「−」として表されている。
図12(d)に示すように、例えば第1副制御部400が未判定情報を受信したことに基づいて取得した先読み演出報知態様決定用乱数値が0〜131(数値範囲は、132)の範囲内にあれば、「迷彩柄」が先読み演出報知態様の画像として選択され、先読み演出報知態様決定用乱数値が132〜525(数値範囲は、394)の範囲内にあれば、「赤色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択され、先読み演出報知態様決定用乱数値が526〜1837(数値範囲は、1312)の範囲内にあれば、「青色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択され、先読み演出報知態様決定用乱数値が1838〜65535(数値範囲は、63698)の範囲内にあれば、「黒色柄」が先読み演出報知態様の画像として選択されるようになっている。
未判定情報受信時の先読み演出報知態様としての各図柄の出現率は、停止図柄情報受信時の当該各図柄の出現率と同じにしつつ、遊技者を必要以上に煽らないように設定されるのが望ましい。未判定情報が実際には大当りであるのか、あるいは、はずれであるのかが不明であるため、未判定情報受信時においては、先読み報知演出における信頼度は低くなる。事前判定結果に基づかない未判定情報を用いて先読み報知を行う場合、実際にははずれが多く、遊技者を煽るだけになってしまうので、図12(d)に示すテーブルは、信頼度の低い演出用の図柄(例えば、「青色柄」および「黒色柄」)程出現率が高く設定されている。また、図12(d)に示すテーブルは、停止図柄情報受信時において信頼度の高い演出用の図柄(例えば、「迷彩柄」および「赤色柄」)程出現率が低く設定されている。これにより、必要以上に遊技者を煽らないことができる場合がある。未判定情報受信時に「ちょんまげ柄」を用いた先読み演出報知を行わないようにすることにより、遊技者に対して嘘の先読み報知を行う確率が非常に高くなることを防止できる場合がある。
次に、本実施形態によるパチンコ機100で電サポ中に保留された特図1変動遊技の事前判定には基づかない報知態様での事前演出について図13および図14を用いて説明する。図13は比較例としての従来のパチンコ機による事前演出を示し、図14は本実施形態によるパチンコ機100による事前演出を示している。図13(a)〜図13(d)および図14(a)〜図14(d)は、パチンコ機での特図変動遊技における装飾図柄の変動表示および事前演出並びに先読み結果情報が記憶された特図1および特図2用事前判定結果記憶部の一例を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。図13(a)〜図14(d)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1および第2特図保留ランプ218、220、第1および第2特図表示装置212、214、遊技釘238並びに第1および第2特図始動口230、232の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図13(a)〜図14(d)はそれぞれ、左側に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208左下方に第1特図保留ランプ218が示され、その右側に第2特図保留ランプ220が示されている。第1特図保留ランプ218と第2特図保留ランプ220の下方には第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214がそれぞれ示されている。
また、第1特図保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第1特図保留ランプ218の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。例えば、各LED1−4は、特図1変動遊技の保留順序に対応付けられており、LED番号の若い方から順に、保留順序の早い特図変動遊技に対応している。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
第2特図保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第2特図保留ランプ220の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。例えば、各LED1−4は、特図2変動遊技の保留順序に対応付けられており、LED番号の若い方から順に、保留順序の早い特図変動遊技に対応している。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。なお、図において、特図変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。第1および第2特図表示装置212、214の右下方には正方形の枠内に2本の遊技釘238と、遊技釘238の下方に第1特図始動口230とが示されている。また、装飾図柄表示装置208の右側には、長方形の枠内に普図始動口228、4本の遊技釘238および羽根部材232aを備えた第2特図始動口232がこの順に示されている。
さらに、当該長方形枠の右側には、先読み結果情報が記憶された特図1および特図2用事前判定結果記憶部が模式的に示されている。上欄の「特図1」は特図1用事前判定結果記憶部を表し、下欄の「特図2」は特図2用事前判定結果記憶部を表している。「保留1」〜「保留4」は特図変動遊技の保留順序に対応付けられており、保留番号の若い方から順に、保留順序の早い特図変動遊技の先読み結果情報が記憶される記憶領域である。上記の通り、「保留1」〜「保留4」および各LED1−4は、特図変動遊技の保留順序にそれぞれ対応付けられているので、「保留1」〜「保留4」はLED番号1−4に対応付けられる。図において「はずれ」は先読みした結果の停止図柄が「はずれ図柄」であるはずれ図柄情報を表し、「当り」は先読みした結果の停止図柄が「大当り図柄」である大当り図柄情報を表し、「未判定」は未判定情報を表し、「−」はいずれの情報も記憶されていないことを表している。
図13(a)において、電サポ中に第1特図表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を実行している。また、このとき、第1特図保留ランプ218の2つのLED1および2が赤色に発光して、特図1変動遊技が2つ保留されている。一方、第2特図保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態である。さらに、特図1のLED1および2に対応する特図変動遊技の保留に基づく先読処理は既に行われており、先読み結果情報としてはずれ図柄情報が特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」および「保留2」に記憶されている。またさらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左寄りには、特図1変動遊技の保留数と同数の人型の画像(図13(a)では、例えば「黒色柄」)による事前予告が報知されている。
図13(a)に示すように、この特図1変動遊技中に第1特図始動口230に遊技球250が入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図1当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが取得され、当該乱数値のセットが第1特図始動口230に対応する内蔵の特図1乱数値記憶領域に記憶される。これにより、特図1変動遊技の保留数が1つ増加するので、図13(b)に示すように、第1特図保留ランプ218のLED3が赤色に発光する。さらに、当該特図1当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットに基づいて先読みした結果、大当りに当選していたとする。この場合、図13(b)に示すように、「大当り図柄情報」が特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留3」に記憶され、例えば大当りの事前予告報知として演出表示領域208dに表示された「黒色柄」の図中右隣に「ちょんまげ柄」の画像が表示される。
次に、図13(c)に示すように、この特図1変動遊技中に遊技球250が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技に当選し、羽根部材232aが開いて第2特図始動口232へ遊技球250が2個入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが2つ取得され、当該乱数値のセットが第2特図始動口232に対応する内蔵の特図2乱数値記憶領域にそれぞれ記憶される。これにより、特図2変動遊技の保留数が2つ増加するので、図13(c)に示すように、第2特図保留ランプ220のLED1および2が赤色に発光する。さらに、2つの当該特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットに基づいて先読みした結果、いずれも不当選(はずれ)であったとする。この場合、図13(c)に示すように、「はずれ図柄情報」が特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」および「保留2」に記憶され、例えばはずれの事前予告報知として演出表示領域208dの右寄りに2つの「黒色柄」の画像が表示される。
図13(c)に示すように特図1変動遊技と特図2変動遊技とが保留されると、特図2優先変動のパチンコ機は、現時点での変動遊技が終了すると、特図2変動遊技の保留を先に消化する。このため、パチンコ機が特図2優先変動であること、および、「ちょんまげ柄」が信頼度100%であることを知っている遊技者は、先読み演出報知に基づいて特図2の優先変動を実行させる操作が可能になる。例えばパチンコ機がST(スペシャル・タイム;回数切り)機である場合、遊技者は特図変動遊技の残り回数が数回になるまでは特図2変動遊技を実行させ、確変終了直前に打ち出しを止めることで、特図1の保留を開放することができる。これにより、図13(d)に示すように、特図2の保留を全て消化させ、特図1の大当りの保留(図13(c)に示す「ちょんまげ柄」)を最後に消化させることにより、第1特別図柄表示装置212には「特図A」が停止表示され、これに同期して左中右図柄表示領域208a−cには「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示され、再度確変に突入させることが可能となる。このように、通常よりも有利な状態でパチンコ機の遊技が可能となるので、当りの特図1変動遊技を保留しておくストック方法を知っているか否かで遊技の公平性が失われる。
上記の通り従来のパチンコ機は、先読み報知により当りの特図1変動遊技の保留が可能となるという問題を有している。この問題を解決するために、電サポ中は先読み結果情報を第1副制御部に送信せずに、先読み結果情報に基づく先読み報知演出を実行しないように構成されたパチンコ機が知られている。しかしながら、このような構成のパチンコ機は、電サポ中に特図1の先読み報知演出が行われないので、電サポ中の特図1についてのみ、他の状態に比べて演出効果が低下してしまうという問題を有している。一方、電サポ状態のように特図2の割込み頻度が高い期間において特図1の先読み報知演出を実行すると、遊技者による当りの特図1変動遊技の保留を誘発させてしまう。このため、遊技者が電サポ状態における特図1の先読み報知演出を認識しているか否かで、遊技の有利・不利が決定してしまい、好ましくない。
さらに、抽選結果に基づいて報知される先読み報知演出に基づいて特図2を割り込ませるような操作を行うと、所定の確率で当りの特図1変動遊技の保留が成功する。この所定の確率は、先読み報知演出の信頼度に依存しているため、最終的に、先読み報知に基づいて熱い保留(大当りに当選する保留)はストックし、寒い保留(不当選(はずれ))の保留)はストックしないといった攻略打法ができてしまう。
図14(a)は、本実施形態のパチンコ機100が図13(a)に示す従来のパチンコ機と同様の制御状態(電サポ状態)で、同様の特図1変動遊技を実行するとともに同数の特図1変動遊技を保留し、特図2変動遊技を保留していない状態を模式的に示している。
本実施形態のパチンコ機100は、主制御部300が電サポ中と判断すると事前判定結果を取得せずに「未判定情報」を記憶するように設定されている。このため、図14(a)に示すように、特図1のLED1および2に対応する特図変動遊技の保留にそれぞれ対応付けられた記憶領域「保留1」および「保留2」には、「未判定情報」が記憶されている。記憶された「未判定情報」は、コマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から第1副制御部400に送信される。「未判定情報」を受信した第1副制御部400は、図12(d)に示す先読み演出報知態様決定テーブルを参照して、例えば「未判定情報」の受信時に得られた先読み演出報知態様決定用乱数値に基づいて先読み演出報知態様を決定する。図14(a)では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左寄りに特図1変動遊技の保留数と同数の「黒色柄」による事前予告が報知されている状態が例示されている。
ここで、図14(a)に示すように、この特図1変動遊技中に第1特図始動口230に遊技球250が入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図1当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが取得され、当該乱数値のセットが第1特図始動口230に対応する内蔵の特図1乱数値記憶領域に記憶される。これにより、特図1変動遊技の保留数が1つ増加してLED3が赤色に発光する。特図1の事前判定結果が増加したと判断されても、現在の制御状態は電サポ中であるため先読処理は実行されずに、図14(b)に示すように、「未判定情報」が特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留3」に記憶される。記憶領域「保留3」に記憶された「未判定情報」は、「保留1」および「保留2」に記憶された「未判定情報」と同様に、第1副制御部400に送信され、「保留1」および「保留2」の「未判定情報」と同様の処理により、先読み演出報知態様が決定される。図14(b)では、事前予告報知として演出表示領域208dに表示された「黒色柄」の図中右隣に「迷彩柄」の画像が表示された状態が例示されている。
さらに、図14(c)に示すように、この特図1変動遊技中に遊技球250が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技に当選し、羽根部材232aが開いて第2特図始動口232へ遊技球250が2個入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが2つ取得され、当該乱数値のセットが第2特図始動口232に対応する内蔵の特図2乱数値記憶領域にそれぞれ記憶される。これにより、特図2変動遊技の保留数が2つ増加するので、図14(c)に示すように、第2特図保留ランプ220のLED1および2が赤色に発光する。さらに、2つの当該特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットに基づいて先読みした結果、いずれも不当選(はずれ)であり、はずれ用図柄乱数の乱数範囲が2204〜65535であったとする。この場合、図14(c)に示すように「はずれ図柄情報」が特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」および「保留2」に記憶される。また、はずれの事前予告報知として例えば、図12(b)に示す「黒色柄」が選択されて演出表示領域208dの右寄りに2つの「黒色柄」の画像が表示される。
図14(c)に示すように特図1変動遊技と特図2変動遊技とが保留されると、特図2優先変動のパチンコ機100は、現時点での変動遊技が終了すると、特図2変動遊技の保留を先に消化する。このため、パチンコ機100が特図2優先変動であること、および、「迷彩柄」が信頼度の高いことを事前報知していることを知っている遊技者は、先読み演出報知に基づいて優先変動の特図2を狙うための操作を実行する場合がある。しかしながら、本実施形態のパチンコ機100は、保留された特図1変動遊技の乱数値とは無関係な「未判定情報」に基づく先読み報知演出を実行している。当該先読み報知演出は信頼度が0%である。このため、例えばパチンコ機100がST機である場合、遊技者が確変終了直前に打ち出しを止めることで、特図2の保留を全て消化させ、特図1の「迷彩柄」に対応する保留を最後に消化させたとしても、例えば図14(d)に示すように、第1特別図柄表示装置212には「特図G」が停止表示され、これに同期して左中右図柄表示領域208a−cには「装飾7」−「装飾4」−「装飾0」が停止表示され、再度確変に突入させることができない。このように、パチンコ機100は通常よりも有利な状態で特図遊技遊技を実行できないので、ストック方法を知っているか否かで遊技の公平性は失われない場合がある。
次に、保留された特図1変動遊技の事前判定には基づかない報知態様での事前演出について図15および図16を用いて説明する。上述の例では電サポ中に事前判定した結果、保留された特図1変動遊技の事前判定結果が「大当り」の場合に未判定情報を第1副制御部400に送信するように構成されている。これに対し、この例では、非電サポ中であっても、保留された特図1変動遊技の事前判定結果が「大当り」の場合には、未判定情報を第1副制御部400に送信するように構成された点に特徴を有している。
図15は比較例としての従来のパチンコ機による事前演出を示し、図16は本実施形態によるパチンコ機100による事前演出を示している。図15(a)〜図15(d)および図16(a)〜図16(d)は、パチンコ機での特図変動遊技における装飾図柄の変動表示および事前演出並びに先読み結果情報が記憶された特図1および特図2用事前判定結果記憶部の一例を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。図15(a)〜図16(d)に示す装飾図柄表示装置208等の構成は図13および図14に示すものと同一なので、同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図15(a)において、非電サポ中に、まず、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cには前回の特図変動遊技の停止図柄として「装飾4」、「装飾5」、「装飾6」がそれぞれ停止表示されている。第1特図保留ランプ218のうちの点灯中のLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定の結果は「大当り」であり、点灯中のLED2に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定の結果は「はずれ」であり、点灯中のLED3に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定の結果は「大当り」である。また、この事前判定の結果である先読み結果情報は、特図1変動遊技の保留順序に対応付けて特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」〜「保留3」に「当り」、「はずれ」および「当り」として記憶されている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左寄りには、特図1変動遊技の保留順序に対応させて、左から順に「迷彩柄」、「黒色柄」および「ちょんまげ柄」による事前予告が報知されている。
特図1変動遊技の開始時にLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の当否判定を実行する。事前判定結果と同様に当該当否判定の結果は「大当り」となる。主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定が実行されて「大当り」が決定されると、コマンド設定送信処理において、当否判定結果等が主制御部300から第1副制御部400に送信される。
図15(b)において、第1特図表示装置212が特図1変動遊技を開始する。このとき、特図1保留数が1つ減るので、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータが消去されるとともに、第1特図保留ランプ218のLED2およびLED3に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。この結果、第1特図保留ランプ218の3つ目のLED3が消灯し、LED1および2の点灯は継続する。この処理に同期して、特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」に記憶された「大当り図柄情報」が消去されるとともに、記憶領域「保留2」に記憶されている「はずれ図柄情報」が記憶領域「保留1」に記憶され、記憶領域「保留3」に記憶されている「大当り図柄情報」が記憶領域「保留2」に記憶される。これに同期して、当否判定や特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄変動表示を開始する。その後、所定時間の経過後、第1特図表示装置212には、例えば大当り図柄として図5(a)に示す「特図B」が停止表示される。これに同期して左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾6」、「装飾6」、「装飾6」が停止表示され、さらに、第1副制御部400は、保留数が1つ減少した情報を受信しているので、演出表示領域208dの「迷彩柄」の画像を消去して「黒色柄」および「ちょんまげ柄」の画像を図中左側にずらして表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、例えば左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾6」、「装飾6」、「装飾6」が停止表示されるに至る特図1変動遊技中に、図15(b)に示すように、遊技球250が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技に当選し、羽根部材232aが開いて第2特図始動口232へ遊技球250が3個入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが3つ取得され、当該乱数値のセットが第2特図始動口232に対応する内蔵の特図2乱数値記憶領域にそれぞれ記憶される。これにより、特図2変動遊技の保留数が3つ増加するので、図15(b)に示すように、第2特図保留ランプ220のLED1−3が赤色に発光する。さらに、3つの当該特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットに基づいて先読みした結果、いずれも不当選(はずれ)であったとする。この場合、図15(b)に示すように、「はずれ図柄情報」が特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」−「保留3」にそれぞれ記憶され、例えばはずれの事前予告報知として演出表示領域208dの右寄りに3つの「黒色柄」の画像が表示される。次に、パチンコ機は「大当り」に当選したことに基づいて大当り遊技を実行し、その後、制御状態を電サポ状態に移行する。
図15(b)に示すように特図1変動遊技と特図2変動遊技とが保留されると、特図2優先変動のパチンコ機は、特図2変動遊技の保留を先に消化する。このため、図15(c)に示すように、特図2変動遊技の開始時に第2特図保留ランプ220のLED1に対応する保留中の特図2変動遊技の当否判定を実行する。事前判定結果と同様に当該当否判定の結果は「はずれ」となる。主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)で上記の当否判定が実行されて「はずれ」が決定されると、コマンド設定送信処理において、当否判定結果等が主制御部300から第1副制御部400に送信される。
図15(c)において、第2特図表示装置214が特図2変動遊技を開始する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、第2特図保留ランプ220のLED1に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータが消去されるとともに、第2特図保留ランプ220のLED2およびLED3に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。この処理に同期して、特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」に記憶された「はずれ図柄情報」が消去されるとともに、記憶領域「保留2」に記憶されている「はずれ図柄情報」が記憶領域「保留1」に記憶され、記憶領域「保留3」に記憶されている「はずれ図柄情報」が記憶領域「保留2」に記憶される。この結果、第2特図保留ランプ220の3つ目のLED3が消灯し、LED1および2の点灯は継続する。これに同期して、当否判定や特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を開始する。また、第1副制御部400は、保留数が1つ減少した情報を受信しているので、演出表示領域208dの右寄りに表示された3つの「黒色柄」のうちの最右側の画像を消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
パチンコ機が特図2優先変動であること、および、「ちょんまげ柄」が大当りに100%当選することを事前報知していることを知っている遊技者は、先読み演出報知に基づいて優先変動の特図2を狙うための操作、すなわち、図13(d)を用いて説明したのと同様の操作を実行することができる。これにより、図15(d)に示すように、特図2の保留を全て消化させ、特図1の大当りの保留(図15(c)に示す「ちょんまげ柄」)を最後に消化させることにより、第1特別図柄表示装置212には「特図A」が停止表示され、これに同期して左中右図柄表示領域208a−cには「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示され、再度確変に突入させることが可能となる。このように、非電サポ中に「大当り」に当選した場合であっても、通常よりも有利な状態でパチンコ機の遊技が可能となるので、ストック方法を知っているか否かで遊技の公平性が失われる。
図15に示す従来のパチンコ機と同様に本実施形態のパチンコ機100は、図16(a)において、非電サポ中に、まず、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cには前回の特図変動遊技の停止図柄として「装飾4」、「装飾5」、「装飾6」をそれぞれ停止表示している。第1特図保留ランプ218のうちのLED1〜3が点灯中であるため、3つの特図1変動遊技が保留されている。例えば点灯中のLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定の結果が「大当り」であると、このLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の当否判定を実行すると、事前判定結果と同様に当該当否判定の結果は「大当り」となり、その後、制御状態は電サポ状態に移行される。このため、LED2または3のいずれかに対応する保留に「大当り」が含まれていると、図15を用いて説明したように、ストック方法を知っているか否かで遊技の公平性が失われる可能性がある。
そこで、本実施形態のパチンコ機100は、図16(a)に示すように、非電サポ中に、保留された特図1変動遊技の事前判定を実行した結果「大当り」と判定されたら、事前判定がされていない特図1変動遊技の保留があったとしても事前判定せずに、「未判定情報」を特図1用先読み記憶部に記憶するようになっている。また、本実施形態のパチンコ機100は、電サポ中でない場合においても、第1特図始動口230に球が入賞して増加した保留に基づいて実際に特図変動遊技が開始される際に電サポ中となっている可能性のある期間については未判定情報を第1副制御部400に送信するようになっている。
図16(a)に示すように、パチンコ機100は、点灯中のLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定の結果が「大当り」であると判定すると、点灯中のLED2および3に対応する保留中の特図1変動遊技の事前判定は行わずに先読み結果情報として、LED2および3に対応する特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留2」および「保留3」に「未判定情報」を記憶する。また、パチンコ機100は、主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、未判定情報を主制御部300から第1副制御部400に送信する。未判定情報を取得した第1副制御部400は、図12(d)に示す未判定情報受信時の先読み演出報知態様決定テーブルを参照して、例えば未判定情報の受信時に取得した先読み演出報知態様決定用乱数値に基づいて先読み演出報知態様を決定する。本例では、第1副制御部400は第2副制御部500を介して、例えば装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左寄りに、特図1変動遊技の保留順序に対応させて、保留順序の早い順に左から「迷彩柄」、「黒色柄」および「迷彩柄」による事前予告を報知するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1変動遊技の開始時にLED1に対応する保留中の特図1変動遊技の当否判定を実行する。事前判定結果と同様に当該当否判定の結果は「大当り」となる。図7に示す主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)で上記の当否判定が実行されて「大当り」が決定されると、コマンド設定送信処理において、当否判定結果等が主制御部300から第1副制御部400に送信される。
図16(b)において、第1特図表示装置212が特図1変動遊技を開始する。このとき、特図1保留数が1つ減るので、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータが消去されるとともに、第1特図保留ランプ218のLED2およびLED3に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。この結果、第1特図保留ランプ218の3つ目のLED3が消灯し、LED1および2の点灯は継続する。この処理に同期して、特図1用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」に記憶された「大当り図柄情報」が消去されるとともに、記憶領域「保留2」および「保留3」にそれぞれ記憶されている「未判定情報」が記憶領域「保留1」および「保留2」にそれぞれ記憶される。これに同期して、当否判定や特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄変動表示を開始して所定時間の経過後、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾6」、「装飾6」、「装飾6」が停止表示され、これに同期して第1特図表示装置212には、大当り図柄として図5(a)に示す「特図B」が停止表示される。さらに、第1副制御部400は、保留数が1つ減少した情報を受信しているので、演出表示領域208dに「迷彩柄」の画像を消去して「黒色柄」および「迷彩柄」の画像を図中左側にずらして表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、図16(b)に示すように、上記の特図1変動遊技中に遊技球250が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技に当選し、羽根部材232aが開いて第2特図始動口232へ遊技球250が3個入球したとする。遊技球250の入賞に基づき特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットが3つ取得され、当該乱数値のセットが第2特図始動口232に対応する内蔵の特図2乱数値記憶領域にそれぞれ記憶される。これにより、特図2変動遊技の保留数が3つ増加するので、図16(b)に示すように、第2特図保留ランプ220のLED1−3が赤色に発光する。さらに、3つの当該特図2当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットに基づいて先読みした結果、いずれも不当選(はずれ)であったとする。この場合、図16(b)に示すように、「はずれ図柄情報」が特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」−「保留3」にそれぞれ記憶され、例えばはずれの事前予告報知として演出表示領域208dの右寄りに3つの「黒色柄」の画像が表示される。次に、パチンコ機100は「大当り」に当選したことに基づいて大当り遊技を実行し、その後、制御状態を電サポ状態に移行する。
図16(b)に示すように特図1変動遊技と特図2変動遊技とが保留されると、特図2優先変動のパチンコ機100は、特図2変動遊技の保留を先に消化する。このため、図16(c)に示すように、特図2変動遊技の開始時にLED1に対応する保留中の特図2変動遊技の当否判定を実行する。事前判定結果と同様に当該当否判定の結果は「はずれ」となる。主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)で上記の当否判定が実行されて「はずれ」が決定されると、コマンド設定送信処理において、当否判定結果等が主制御部300から第1副制御部400に送信される。
図16(c)において、第2特図表示装置214が特図2変動遊技を開始する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、第2特図保留ランプ220のLED1に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータが消去されるとともに、第2特図保留ランプ220のLED2およびLED3に対応する特図当選乱数値および大当り用図柄乱数値の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。この結果、第2特図保留ランプ220の3つ目のLED3が消灯し、LED1および2の点灯は継続する。この処理に同期して、特図2用事前判定結果記憶部の記憶領域「保留1」に記憶された「はずれ図柄情報」が消去されるとともに、記憶領域「保留2」に記憶されている「はずれ図柄情報」が記憶領域「保留1」に記憶され、記憶領域「保留3」に記憶されている「はずれ図柄情報」が記憶領域「保留2」に記憶される。これに同期して、当否判定や特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を開始する。また、第1副制御部400は、保留数が1つ減少した情報を受信しているので、演出表示領域208dの右寄りに表示された3つの「黒色柄」のうちの最右側の画像を消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
パチンコ機100が特図2優先変動であること、および、「迷彩柄」が相対的に高い信頼度であることを知っている遊技者は、先読み演出報知に基づいて特図2の優先変動を実行させる操作、すなわち、図13(d)を用いて説明したのと同様の操作を実行することができる。しかしながら、本実施形態のパチンコ機100は、保留された特図1当選乱数値および大当り用図柄乱数値とは無関係な「未判定情報」に基づく先読み報知演出を実行している。当該先読み報知演出は信頼度が0%である。このため、先読み報知演出の実行に基づいて、当りの特図1変動遊技を保留するストック動作を行っても当りの特図1変動遊技が保留されない場合があり、例えば図16(d)に示すように、第1特別図柄表示装置212には「特図G」が停止表示され、これに同期して左中右図柄表示領域208a−cには「装飾7」−「装飾4」−「装飾0」が停止表示され、再度確変に突入させることができない場合がある。このように、通常よりも有利な状態でパチンコ機100の遊技が可能とならないので、ストック方法を知っているか否かによらず、公平に遊技を行うことが可能となる場合がある。
また、従来のパチンコ機は、図15(a)に示すように、保留内に大当り乱数値が見つかった後にさらにその後の保留内に大当り乱数が見つかると、その両者について「大当り」の予告報知が実行されるように構成されている。一方、保留内に大当り乱数値が見つかった後にさらにその後の保留内に大当り乱数値が見つかっても、後者の「大当り」については予告報知が実行されないように構成された他の従来のパチンコ機が知られている。当該他の従来のパチンコ機において、図15(a)に示すように、「大当り」、「はずれ」「大当り」の順に予告報知をした場合には、遊技者は第1番目の「大当り」は偽の報知であって確実に「はずれ」であることを認識してしまうので、興趣が低下してしまう。
これに対し、本実施の形態のパチンコ機100は、保留内に大当り乱数値が見つかった後は「未判定情報」に基づいて、大当り図柄情報受信時に用いる図柄に関連した図柄を用いて予告報知をするように構成されている。これにより、パチンコ機100が「大当り」、「はずれ」「大当り」の順に予告報知をしたとしても、遊技者は第1番目の「大当り」は実際にも「大当り」であるかも知れないと認識し、興趣の向上を図ることができる場合がある。
<特図1と特図2の同時入賞時の先読処理>
次に、図17を用いて、特図1と特図2の同時入賞時の先読処理について説明する。なお、同図(a)は、従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図であり、同図(b)は、本実施形態に係るパチンコ機100における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。
<特図同時入賞時の先読処理/特図2先読処理>
本実施形態に係るパチンコ機100の主制御部300は、上述の入賞受付処理(ステップS217)において、第1特図始動口230(始動口1)および第2特図始動口232(始動口2)への入賞があったと判定し、かつ特図1および特図2に対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、各々に対応する乱数値を取得した後に、特図1抽選フラグおよび特図2抽選フラグをONに設定する。続いて、主制御部300は、上述の事前判定処理(ステップS218)のステップS303において、特図2抽選フラグがONかOFFかを判定するが、この例では、特図2抽選フラグがONであると判定し、ステップS308の事前判定コマンド設定処理を実行する。
ここで、「特図1と特図2の同時入賞」とは、第1特図始動口230(始動口1)への入賞と、第2特図始動口232(始動口2)への入賞が同一のタイミングで発生したことを意味するものではなく、特図2抽選フラグと特図1抽選フラグの両方がONの状態で事前判定処理が行われること、換言すれば、1回の事前判定処理において特図2先読処理と特図1先読処理の両方を行うことが可能な状態を意味するものである。また、この例では、事前判定処理のステップS303において特図2抽選フラグがONであると判定したタイミングを、同図(b)における特図2先読処理の開始タイミングとして定義するが、この例に限定されず、例えば、ステップS401において、予告対象情報に特図2を示す情報が設定されていると判定したタイミングを、同図(b)における特図2先読処理の開始タイミングとして定義してもよい。
続いて、主制御部300は、事前判定コマンド設定処理(ステップS308)のステップS401において、特図2に対応する保留数を取得した後に、上述の特定条件が成立していないと判定した場合には、ステップS406において特図2の事前当否判定や事前停止図柄抽選を行う。なお、この例では、事前判定コマンド設定処理のステップS406において特図2の事前当否判定や事前停止図柄抽選が完了したタイミングを、同図(b)における特図2先読処理の終了タイミングとして定義するが、この例に限定されず、例えば、ステップS406において特図2の事前当否判定が完了したタイミングを、同図(b)における特図2先読処理の終了タイミングとして定義してもよい。
<特図同時入賞時の先読処理/特図1先読処理>
特図2の事前判定処理を終えた主制御部300は、主制御部タイマ割込処理に戻り、次の払出要求数送信処理(ステップS219)以降の処理(同図(b)における他の遊技制御処理)を行った後、ステップS239において電断を検出しない限り、主制御部タイマ割込処理を終了する。続いて、主制御部300は、次回のタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を再び開始し、事前判定処理(ステップS218)のステップS306において、特図1抽選フラグがONかOFFかを判定するが、この例では、特図1抽選フラグがONであると判定し、ステップS308の事前判定コマンド設定処理を実行する。なお、この例では、事前判定処理のステップS306において特図1抽選フラグがONであると判定したタイミングを、同図(b)における特図1先読処理の開始タイミングとして定義するが、この例に限定されず、例えば、ステップS401において、予告対象情報に特図1を示す情報が設定されていると判定したタイミングを、同図(b)における特図1先読処理の開始タイミングとして定義してもよい。
続いて、主制御部300は、事前判定コマンド設定処理(ステップS308)のステップS401において、特図1に対応する保留数を取得した後に、上述の特定条件が成立していないと判定した場合には、ステップS405において、特図1事前判定用記憶領域のデータを共通事前判定用記憶領域に転送した後に、ステップS406において特図1の事前当否判定や事前停止図柄抽選を行う。なお、この例では、事前判定コマンド設定処理のステップS406において特図1の事前当否判定や事前停止図柄抽選を完了したタイミングを、同図(b)における特図1先読処理の終了タイミングとして定義するが、この例に限定されず、例えば、ステップS406において特図1の事前当否判定が完了したタイミングを、同図(b)における特図2先読処理の終了タイミングとして定義してもよい。
従来のパチンコ機では、同図(a)に示すように、特図同時入賞における先読処理において、特図2先読処理と特図1先読処理を、例えば、1回の割込処理内で連続して実行するように構成しているが、本実施形態に係るパチンコ機100では、同図(b)に示すように、最初に特図2先読処理だけを実行し、他の遊技制御処理を行った後で特図1先読処理を行うように構成している。このため、本実施形態に係るパチンコ機100では、従来のパチンコ機に比べ、他の遊技制御処理を早いタイミングで実行することが可能で、他の遊技制御処理を遅延無く実行することができる場合がある。
<変形例1の先読処理>
次に、図18を用いて、変形例1に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理について説明する。なお、同図(a)は、従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図であり、同図(b)は、変形例1に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。
同図は、特図2先読処理と特図1先読処理を、割込処理(例えば、上述の主制御部タイマ割込処理)で行い、更新処理(例えば、上述の基本乱数初期値更新処理(ステップS215)に相当する処理)を、割込処理に割り込まれる処理(例えば、上述の主制御部メイン処理(ループ処理))で行う例を示している。
上述のとおり、従来のパチンコ機では、特図同時入賞における先読処理において、特図2先読処理と特図1先読処理を他の遊技制御処理を途中で行うことなく連続して行うように構成している。このため、特図2先読処理と特図1先読処理を1回の割込処理で行った場合、同図(a)に示すように、割込処理の実行時間が長くなる結果、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が短くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数が少なくなってしまうといった問題がある。
一方、本実施形態に係るパチンコ機100では、最初に特図2先読処理だけを実行し、一度、タイマ割込処理を抜けて、メインループ処理において他の遊技制御処理を行った後に、次回のタイマ割込処理で特図1先読処理を行うように構成している。このため、本実施形態に係るパチンコ機100では、同図(b)に示すように、割込処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも短くなる結果、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
<変形例2の先読処理>
次に、図19、図20を用いて、変形例2に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理について説明する。なお、図19は、変形例2に係る主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。また、図20(a)は、従来のパチンコ機における特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図であり、同図(b)は、変形例2に係る特図1と特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。
同図は、事前判定処理(特図2先読処理と特図1先読処理)を、割込処理に割り込まれる処理(例えば、上述の主制御部メイン処理(ループ処理))で行い、更新処理(例えば、上述の基本乱数初期値更新処理(ステップS215)に相当する処理)を割込処理(例えば、上述の主制御部タイマ割込処理)で行う例を示している。
上述のとおり、従来のパチンコ機では、特図同時入賞における先読処理において、特図2先読処理と特図1先読処理を他の遊技制御処理を途中で行うことなく連続して行うように構成している。このため、特図2先読処理と特図1先読処理をループ処理で行った場合、同図(a)に示すように、ループ処理の実行時間(特に、割込み禁止期間)が長くなる結果、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまうといった問題がある。
一方、本実施形態に係るパチンコ機100では、最初の事前判定処理(ステップS121)で特図2先読処理だけを実行し、一度、事前判定処理を抜けて、割込みが禁止されていない(タイマ割込処理が割り込んで実行可能な)、その他の処理(ステップS123)を行った後に、次回の事前判定処理で特図1先読処理を行うように構成することができる。このため、本実施形態に係るパチンコ機100では、同図(b)に示すように、ループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも短くなり、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまうような事態を回避することができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
<その他の先読処理>
次に、その他の例に係る特図同時入賞時の先読処理について説明する。図21(a)は、本発明に係るパチンコ機における特図1の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。
同図は、第1特図始動口230(始動口1)への入賞が複数回(この例では2回)発生し、1回の事前判定処理において特図1先読処理を複数回(この例では2回)行うことが可能な場合に、一方の特図1先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、他方の特図1先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示している。
このように、N回目のタイマ割込処理で一方の特図1先読処理だけを実行し、一度、タイマ割込処理を抜けて、他の遊技制御処理(例えば、ループ処理における更新処理)を行った後に、N+1回目のタイマ割込処理で他方の特図1先読処理を行うように構成すれば、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
なお、この例では、一方の特図1先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、他方の特図1先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示したが、一方の特図1先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、他方の特図1先読処理をN+1回目よりも後(例えば、N+2回目)のタイマ割込処理で行ってもよい(下記の例も同様)。
同図(b)は、本発明に係るパチンコ機における特図2の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。同図は、第2特図始動口232(始動口2)への入賞が複数回(この例では2回)発生し、1回の事前判定処理において特図2先読処理を複数回(この例では2回)行うことが可能な場合に、一方の特図2先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、他方の特図2先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示している。このような構成としても、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
同図(c)は、本発明に係るパチンコ機における特図2と特図3の同時入賞時の先読処理の一例を模式的に示した図である。同図は、第2特図始動口232(始動口2)への入賞と、第3特図始動口231(始動口3)への入賞が発生し、1回の事前判定処理において特図2先読処理と特図3先読処理(第3特図始動口231(始動口3)への入賞への入賞に基づく先読処理)の両方を行うことが可能な場合に、特図2先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、特図3先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示している。このような構成としても、上述の特図1の同時入賞時の先読処理や、特図2の同時入賞時の先読処理と同様の効果を得ることができる。
図22(a)は、本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理の一例を模式的に示した図である。同図は、特図始動口へ入賞が3回以上発生し、1回の事前判定処理において3回以上の特図先読処理を行うことが可能な場合に、一つ目の特図先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、二つ目の特図先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行い、三つ目の特図先読処理をN+2回目のタイマ割込処理で行う例を示している。このような構成としても、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
同図(b)は、本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理の他の例を模式的に示した図である。同図は、特図始動口へ入賞が3回以上発生し、1回の事前判定処理において3回以上の特図先読処理を行うことが可能な場合に、一つ目の特図先読処理をN回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理で行い、二つ目と三つ目の特図先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示している。このような構成としても、N回目のタイマ割込処理については、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
同図(c)は、本発明に係るパチンコ機において、特図始動口への入賞が3回以上発生した場合の先読処理のさらに他の例を模式的に示した図である。同図は、特図始動口へ入賞が3回以上発生し、1回の事前判定処理において3回以上の特図先読処理を行うことが可能な場合に、N回目(Nは正の整数)のタイマ割込処理では特図先読処理を行わず、三つの特図先読処理をN+1回目のタイマ割込処理で行う例を示している。このような構成としても、N回目のタイマ割込処理については、1回の割込周期(割込間隔時間)で許容されるループ処理の実行時間が従来のパチンコ機よりも長くなり、ループ処理で行われる更新処理の実行回数を多くすることができる。したがって、従来のパチンコ機に比べ、更新処理(他の遊技制御処理)を早いタイミングで実行することが可能なため、更新処理の実行回数を高めることが可能で、従来のパチンコ機のように更新処理の実行回数が極端に少なくなることを防止できる場合がある。また、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
また、特図始動口への入賞判定を行うタイミング(この例では、N回目のタイマ割込処理)と、特図先読処理を行うタイミング(この例では、N+1回目のタイマ割込処理)をずらすことができるため(異なる割込処理に割り当てることができるため)、タイマ割込処理における処理負担を分散させることができ、割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態も防止することができるため、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、遊技制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、当否判定条件が成立した場合に行われる当否判定(例えば、大当り判定や停止図柄抽選)の結果を報知するための図柄変動表示が可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214)と、遊技に関する演出を実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記演出手段の演出制御を少なくとも実行可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の条件および第二の条件のうちの少なくとも一方が成立した場合に、コマンド(例えば、事前判定コマンド)を前記演出制御手段に送信可能なものであり、前記演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、前記演出手段で先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、前記先読み予告条件は、前記演出制御手段が前記コマンドを受信したことにより行われる予告実行判定結果が特定の判定結果である場合に少なくとも成立されるものであり、前記遊技制御手段は、前記第一の条件および前記第二の条件の両方が成立した場合に、第一のコマンドおよび第二のコマンドを前記コマンドとして前記演出制御手段に送信可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第一のコマンドを送信してから前記第二のコマンドを送信するまでの間に、前記遊技制御を進行可能なものであることを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、複数回のコマンドの送信が必要な場合でも、従来のパチンコ機に比べて遊技制御処理を早いタイミングで実行することが可能なため、遊技制御が必要以上に遅延することがなく、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
また、前記遊技制御は、前記当否判定に用いる所定の数値(例えば、特図1乱数値、特図2乱数値)を更新する処理および該所定の数値の初期値(例えば、特図乱数値カウンタの初期値)を更新する処理の少なくとも何れかの実行を含んでもよい。
このような構成とすれば、更新処理を遅延無く行うことができ、当該更新処理において、当否判定に用いる数値や、その初期値を確実に更新することができるため、不正者による不正行為を防止することができ、遊技制御を安定させることができる場合がある。
また、前記遊技制御手段は、ループ処理(例えば、主制御部メイン処理)と、所定の周期で行う割込処理(例えば、主制御部タイマ割込処理)と、を実行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記コマンドの送信を、前記ループ処理と前記割込処理のうちの一方で実行するものであり、前記遊技制御手段は、前記更新処理を、前記ループ処理と前記割込処理のうちの他方で少なくとも実行するものであってもよい。
このような構成とすれば、全てのコマンドの送信を連続して行わないので割込処理の実行時間が1回の割込周期(割込間隔時間)を超えてしまい、割込周期が延びてしまうような事態を防止することができ、割込処理を所定の周期毎に確実に行うことができ、遊技制御を安定させることができる。また、割込処理でコマンドの送信を行う場合には、割込処理の処理負荷を分散させることができ、遊技制御を安定させることができる。また、割込処理の処理時間が短くなることで割込処理と割込処理の間に実行される更新処理の頻度が極端に少なくなることを防ぐことができ、不正者による不正行為を防止することができ、遊技制御を安定させることができる場合がある。
また、前記遊技制御手段は、前記第一の条件および前記第二の条件の両方が成立した場合に、前記第一のコマンドを第一の時間経過後に送信可能し、前記第二のコマンドを該第一の時間よりも長い第二の時間経過後に送信可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、従来のパチンコ機に比べて遊技制御処理を早いタイミングで実行することが可能なため、遊技制御が必要以上に遅延することがなく、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
また、前記始動領域は、遊技球が進入可能な第一の始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、遊技球が進入可能な第二の始動領域(例えば、第2特図始動口232、または第3特図始動口231)と、を含み、前記所定の第一の条件は、前記第一の始動領域への遊技球の入賞に基づいて成立するものであり、前記所定の第二の条件は、前記第二の始動領域への遊技球の入賞に基づいて成立するものであってもよい。
また、遊技球が前記始動領域のうちの第一の始動領域(例えば、第1特図始動口230)に進入したことに基づいて生成した第一の始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(例えば、特図1保留用記憶領域)と、遊技球が前記始動領域のうちの第二の始動領域(例えば、第2特図始動口232)に進入したことに基づいて生成した第二の始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(例えば、特図2保留用記憶領域)と、を備え、前記当否判定手段は、前記第一の始動情報記憶手段に前記第一の始動情報が記憶され且つ前記第二の始動情報記憶手段に前記第二の始動情報が記憶されている場合には前記第二の始動情報記憶手段から該第二の始動情報を取得し、前記第一の始動情報記憶手段及び前記第二の始動情報記憶手段の一方に始動情報が記憶されている場合には該始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から該始動情報を取得し、前記事前判定手段は、前記事前判定を行っていない前記第一の始動情報と前記事前判定を行っていない前記第二の始動情報とが有る場合、該第一の始動情報に基づく事前判定よりも先に該第二の始動情報に基づく事前判定を行うものであってもよい。
このような構成とすれば、優先変動する特図2の事前判定を優先して行うことで、遊技者に不信感を与えず、変動順に基づいた予告を行うことができる場合がある。
また、前記予告手段は、前記事前判定の結果が特定の事前判定結果であると判定された前記始動情報よりも後に変動する特定の始動情報については、前記事前判定の結果に基づかずに前記予告(いわゆる、ガセ予告(偽の予告))を実行するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる。また、特図2優先変動の場合は優先変動の特図2の事前判定を優先して行うため、始動口1入賞と始動口2入賞の両方が大当たりの場合に、始動口1入賞が大当りであることを報知してしまうことがなく、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる。また、適切な予告を行うことができるとともに遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記予告手段は、前記特定の事前判定結果に基づく予告として前記特別遊技状態に制御されることを示唆する特定の予告を行い、前記特定の始動情報についての予告では前記特定の予告を行わないものであってもよい。
このような構成とすれば、適切な予告を行うことができるとともに遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の始動情報記憶手段に記憶された前記第一の始動情報を記憶可能な第一の事前判定用情報記憶手段と、前記第二の始動情報記憶手段に記憶された前記第二の始動情報を記憶可能な第二の事前判定用情報記憶手段と、を備え、前記事前判定手段は、前記第二の始動情報に基づく前記事前判定を行う場合には前記第二の事前判定用情報記憶手段に記憶された前記第二の始動情報に基づいて前記事前判定を行い、前記第一の始動情報に基づく前記事前判定を行う場合には前記第一の事前判定用情報記憶手段に記憶された前記第一の始動情報を前記第二の事前判定用情報記憶手段(例えば、共通事前判定用記憶領域)に記憶し、該記憶された第一の始動情報に基づいて前記事前判定を行うものであってもよい。
このような構成とすれば、事前判定を行うための第一の始動情報を予め記憶しておき、事前判定前に第二の始動情報を事前判定するための記憶手段に記憶するため、その後の処理を共通化できる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、実施形態に係るパチンコ機100の構成に限定されず、例えば、前記「所定の条件が成立した場合」とは、始動口に入賞した場合、始動情報が生成された場合、非大当たり中である場合、非電サポ状態時に特図1の始動情報が生成された場合などでもよい。
また、後に事前判定を行う始動情報の保留表示はデフォルトの保留表示を行い、事前判定後に先読み用保留表示を行うようにしてもよい。また、前記事前判定は、前記所定の割込処理で一つの始動情報のみに基づいて行われるものであってもよい。
また、前記事前判定手段は、前記事前判定を行っていない前記第二の始動情報が有る場合、前記事前判定を行っていない前記第一の始動情報の有無に関わらず、今回の前記所定の割込処理で該第二の始動情報に基づく事前判定を行うものであってもよい。また、前記事前判定手段は、前記第二の条件に基づく前記事前判定を行う前に電源断した場合、復電後に該事前判定を行うものであってもよい。
また、前記事前判定や前記更新処理は、主制御部メイン処理や主制御部タイマ割込処理で実行されるものに限定されず、他の制御部(例えば、第1副制御部400や第2副制御部500)で実行されるものでもよい。
なお、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。また、本発明は、異なる実施形態に記載された構成を組み合わせることによっても実現可能である。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)や所定数の遊技球を封入して循環使用する封入式遊技機などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
104 本体
106 前面枠扉
124 遊技領域
200 遊技盤
208 装飾図柄表示装置
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 第1特図始動口
231 第3特図始動口
232 第2特図始動口
234 可変入賞口

Claims (5)

  1. 遊技制御を実行可能な遊技制御手段と、
    当否判定条件が成立した場合に行われる当否判定の結果を報知するための図柄変動表示が可能な図柄表示手段と、
    遊技に関する演出を実行可能な演出手段と、
    前記演出手段の演出制御を少なくとも実行可能な演出制御手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技制御手段は、第一の条件および第二の条件のうちの少なくとも一方が成立した場合に、コマンドを前記演出制御手段に送信可能なものであり、
    前記演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、前記演出手段で先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
    前記先読み予告条件は、前記演出制御手段が前記コマンドを受信したことにより行われる予告実行判定結果が特定の判定結果である場合に少なくとも成立されるものであり、
    前記遊技制御手段は、前記第一の条件および前記第二の条件の両方が成立した場合に、第一のコマンドおよび第二のコマンドを前記コマンドとして前記演出制御手段に送信可能なものであり、
    前記遊技制御手段は、前記第一のコマンドを送信してから前記第二のコマンドを送信するまでの間に、前記遊技制御を進行可能なものであることを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台において、
    前記遊技制御は、前記当否判定に用いる所定の数値を更新する処理および該所定の数値の初期値を更新する処理の少なくとも何れかの実行を含むことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台において、
    前記遊技制御手段は、ループ処理と、所定の周期で行う割込処理と、を実行可能なものであり、
    前記遊技制御手段は、前記コマンドの送信を、前記ループ処理と前記割込処理のうちの一方で実行するものであり、
    前記遊技制御手段は、前記更新処理を、前記ループ処理と前記割込処理のうちの他方で少なくとも実行するものであることを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技台において、
    前記遊技制御手段は、前記第一の条件および前記第二の条件の両方が成立した場合に、前記第一のコマンドを第一の時間経過後に送信可能し、前記第二のコマンドを該第一の時間よりも長い第二の時間経過後に送信可能なものであることを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の遊技台において、
    遊技球が進入可能な第一の始動領域と、
    遊技球が進入可能な第二の始動領域と、を備え、
    前記第一の条件は、前記第一の始動領域への遊技球の入賞に基づいて成立するものであり、
    前記第二の条件は、前記第二の始動領域への遊技球の入賞に基づいて成立するものであることを特徴とする遊技台。
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