JP2015029551A - 遊技台 - Google Patents

遊技台 Download PDF

Info

Publication number
JP2015029551A
JP2015029551A JP2013159090A JP2013159090A JP2015029551A JP 2015029551 A JP2015029551 A JP 2015029551A JP 2013159090 A JP2013159090 A JP 2013159090A JP 2013159090 A JP2013159090 A JP 2013159090A JP 2015029551 A JP2015029551 A JP 2015029551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
special
state
address
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013159090A
Other languages
English (en)
Inventor
伶 小林
Rei Kobayashi
伶 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Giken KK
Original Assignee
Daito Giken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Giken KK filed Critical Daito Giken KK
Priority to JP2013159090A priority Critical patent/JP2015029551A/ja
Publication of JP2015029551A publication Critical patent/JP2015029551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 データの参照方法に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】 複数の当り動作を少なくとも実行可能な第一の始動領域と、大当り動作を少なくとも実行可能な可変入賞手段と、複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第一の時間情報であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第二の時間情報であり、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報は、前記記憶手段の記憶領域のうちの連続するアドレス領域に記憶されたものであり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第一の当り動作であり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第二の当り動作であり、前記第一の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの一方のみを参照して実行されるものであり、前記第二の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの両方を参照して実行されるものである。【選択図】 図12

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、記憶手段に記憶されているデータを用いて電チューの開閉制御を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
従来の遊技台では、データの参照方法に改良の余地がある。
本発明の目的は、データの参照方法に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明は、複数の当り動作を少なくとも実行可能な第一の始動領域と、大当り動作を少なくとも実行可能な可変入賞手段と、複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第一の時間情報であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第二の時間情報であり、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報は、前記記憶手段の記憶領域のうちの連続するアドレス領域に記憶されたものであり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第一の当り動作であり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第二の当り動作であり、前記第一の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの一方のみを参照して実行されるものであり、前記第二の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの両方を参照して実行されるものである、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、データの参照方法に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)先読み処理の流れを示すフローチャートである。(b)特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。(c)特図2用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。(d)電サポ中の特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部の画像制御処理のフローチャートである。 CPUのメモリマップを示した図である。 (a)普図状態更新処理ジャンプテーブルの概要を示す図である。(b)普電役制御オフセットテーブルの概要を示す図である。(c)状態1普電役制御テーブルの概要を示す図である。(d)状態2普電役制御テーブルの概要を示す図である。 (a)普電役制御オフセットテーブルの一例である。(b)状態1普電役制御テーブルの一例である。(c)状態2普電役制御テーブルの一例である。(d)普図関連RAMデータの一例について示す図である。(e)開閉時間データの構成の一例を示す図である。 従来の開閉時間テーブルの一例を示す図である。 普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。 普電役データカウンタ更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (a)普電役制御オフセットテーブルの一例である。(b)状態1普電役制御テーブルの一例である。(c)状態2普電役制御テーブルの一例である。(d)普図関連RAMデータの一例を示す図である。 実施例2に係る普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)普電役オフセットテーブルの一例を示す図である。(b)状態1普電役制御データテーブルの一例を示す図である。(c)状態2普電役制御データテーブルの一例を示す図である。(d)普図関連RAMデータの一例を示す図である。 実施例3に係る普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る普電役制御拡張データテーブルの一例である。 実施例3に係る普電役制御データテーブルの一例である。 ROMにおけるモジュール21とモジュール22の配置例を示した図である。 ROMにおけるモジュール21−A、モジュール21−B、およびモジュール22の配置例を示した図である。 (a)ジャンプテーブルの一例を示した図である。(b)主制御部300のROM領域におけるモジュールの配置例を示した図である。 (a)ジャンプテーブルと参照先データの構成例を示した図である。(b)参照先データと開放種別の一例を示した図である。(c)参照先データと開放種別の一例を示した図である。 (a)〜(c)可変入賞口240の開閉制御に用いるジャンプテーブルから参照される開放パターンの一例を示した図である。 (a)アドレスにオフセット値として変数を加算して参照先を決定する例を示したフローチャートである。(b)参照先データの一例を示した図である。 (a)オフセットテーブルから取得したオフセット値をアドレスに加算して参照先を決定する例を示したフローチャートである。(b)オフセットテーブルの一例を示した図である。(c)参照先データの一例を示した図である。 (a)ROM領域におけるモジュール03とモジュール04の配置例を示した図である。(b)ROM領域におけるモジュール03−1、モジュール04、およびモジュール04−1の配置例を示した図である。 (a)ROM領域におけるモジュール03−2、モジュール03−2、およびモジュール04の配置例を示した図である。(b)ROM領域におけるモジュール03−5、モジュール03−4、およびモジュール04の配置例を示した図である。 (a)ROM領域におけるモジュール03−6、モジュール05の配置例を示した図である。(b)ROM領域におけるモジュール03−7、モジュール04の配置例を示した図である。 (a)主制御部300が備える命令のうち、第一の機能を有する命令を集めた命令群の一部を示した図である。(b)ROMにおけるモジュール1、2の配置例を示した図である。(c)ROMにおけるモジュール3、2の配置例を示した図である。 ROMにおけるモジュール07、08、09と読み込みベクタテーブルの配置例を示した図である。 (a)演出制御処理の流れを示すフローチャートである。(b)電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)普図当否判定用低確率状態テーブルの一例を示したものである。(b)普図当否判定用高確率状態テーブルの一例を示したものである。 (a)普図変動遊技の変動時間を決定するための普図変動時間振り分けテーブルの一例である。(b)、(c)普図の当り時の動作を定義した当り時動作テーブルの一例である。 (a)特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図1の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。 (a)特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。 (a)特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルである。(b)特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルある。 タイマ番号テーブルの一例を示した図である。 特図2変動遊技のタイムチャートである。 他の例にかかる特図2変動遊技のタイムチャートである。 他の例にかかる特図2変動遊技のタイムチャートである。 第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。 第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。 変形例1に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。 変形例2に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。 変形例3に係るパチンコ機が実行する電チュー開放制御の一例を時系列で示したタイムチャートである。 (a)同パチンコ機の特図G・特図d用の特図変動時間振り分けテーブルの一例である。(b)同パチンコ機のタイマ番号テーブルの一例である。(c)同パチンコ機の特図1および特図2の平均変動時間の一例である。
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、普図始動口229、第1特図始動口230、第2特図始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、第2特図始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、第2特図始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普図始動口229、第1特図始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
この例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。この第4図柄表示領域208eでは、第4図柄として、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。
なお、この例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。また、第4図柄表示領域208eにおける変動表示の周期を遊技状態に応じて変化させてもよいし、複数の遊技状態で共通にしてもよい。また、後述する保留アニメーションの表示時間が異なる第一、第二の遊技状態がある場合に、第一、第二の遊技状態で変動表示の周期を変化させてもよいし、第一、第二の遊技状態で共通にしてもよい。また、表示する文字や図形を同一とする一方で、色彩を異ならせてもよい。また、○、×、−の表示に限定されず、他の図形や文字を表示に用いてもよい。
また、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、普図始動口229と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228、229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成している。本実施の形態では、遊技盤200の右側経路上に普図始動口228を1つ配設し、遊技盤200の左側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228、229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228、229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。第2特図始動口(以下、「電チュー」または「普電役」という場合がある。)232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228や普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」までの7種類の特図が、また、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」と「特図a」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」と「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」と「特図c」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、15R特別大当り、7R特別大当り、および7R大当りの遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」と「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R特別大当り図柄である「特図B」と「特図b」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R大当り図柄である「特図C」と「特図c」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
また、「特図D」は、特図高確率普図高確率状態の2R大当り図柄であり、「特図E」は、特図高確率普図低確率状態の2R大当り図柄である。「特図F」は小当り図柄(以下、「小当り」ともいう。)であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」と「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。本実施形態では、15R大当りや7R大当りよりも相対的に利益量が小さな当りを特図1にのみ設定することで、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技の方が相対的に有利な変動遊技となるようにしている。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R特別大当り、または15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、隠れ確変や小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、突然確変を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、当り図柄3である「普図C」と、はずれ図柄である「普図D」の4種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述の検出センサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」、「普図B」、または「普図C」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図D」を停止表示する。なお、この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。
このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228、229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理(詳細は後述)を行う。また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、229、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(例えば、図8(b)参照)に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図2用始動情報記憶領域(例えば、図8(c)参照)に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、普図始動口228、229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄、および、はずれ図柄のいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(a)に示す特図A〜特図Lのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない(いわゆる、特図2優先変動)。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<先読み処理>
次に、図8を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞受付処理(ステップS217)で実行される先読み処理について説明する。なお、同図(a)は、先読み処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)〜(d)は、先読み情報の一例を示した図である。
ステップS401では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS402に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。
ステップS402では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、後述する大当り判定、図柄抽選、タイマ番号抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、当り図柄種別、はずれ図柄種別、タイマ番号を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS403では、ステップS402で先読みした先読み情報を、現在の特図2変動遊技の保留数に関連付けし、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS405、S408に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS403では、特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS404では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS405では、電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS406に進み、該当しない場合にはステップS408に進む。
ステップS406では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して上述の先読みを行う。ステップS407では、ステップS406で先読みした先読み情報を、現在の特図1変動遊技の保留数に関連付けし、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS408では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
同図(b)は、特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図1変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図1変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図1変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)に、先読み情報として小当り図柄が記憶され、特図1変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)に、先読み情報として大当り図柄が記憶されている。
同図(c)は、特図2用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図2変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報としてはずれ図柄が記憶され、特図2変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)、特図2変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)、および、特図2変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)は、空き領域とされている。
同図(d)は、電サポ中の特図1用先読み情報記憶領域に先読み情報が記憶されている例を示した図である。この例では、特図1変動遊技の1回目の保留に対応する記憶領域(保留1)に、先読み情報として未判定(特図1の始動情報を参照していないことを示す情報)が記憶され、特図1変動遊技の2回目の保留に対応する記憶領域(保留2)、特図1変動遊技の3回目の保留に対応する記憶領域(保留3)、および、特図1変動遊技の4回目の保留に対応する記憶領域(保留4)は、空き領域とされている。
<第1副制御部400の処理>
次に、図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS521では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
ここで、図10〜図21を参照して、本実施形態のパチンコ機100のデータ構造の一例について説明する。
<主制御部のCPUのメモリ空間とI/O空間>
図10を用いて、主制御部300のCPU304のメモリ空間について説明する。なお、同図はCPU304のメモリマップを示した図である。
主制御部300のCPU304は、内蔵レジスタ、ROM306、RAM308などにアクセスするためのメモリ空間を有している。具体的には、同図のメモリマップに示すように、主制御部300のROM306のアドレス/データ信号線は、メモリ空間の内蔵ROMエリア(本実施形態では、0000H〜1FFFH(Hは16進数を示す。以下、同じ))に割り当てられ、CPU304は、この内蔵ROMエリアを指定してROM306からのデータの読み出しを行う。内蔵ROMエリアは、ユーザプログラムや、ユーザプログラムが使用するデータを記憶するための記憶領域である。また、本実施形態では、内蔵ROMエリアのメモリ空間を、遊技制御用プログラム等を記憶するROM制御領域(プログラム記憶領域)、未使用領域、遊技制御用プログラムが使用するデータを記憶するためのROMデータ領域(プログラムデータ記憶領域)およびその他領域に割り当てている。ROM制御領域は、0000Hから始まる領域である。
また、内蔵レジスタのアドレス/データ信号線は、メモリ空間の内蔵レジスタエリア(本実施形態では、2000H〜20FFH)に割り当てられ、CPU304は、この内蔵レジスタエリアを介して内蔵レジスタからのデータの読み出しやレジスタへのデータの書き込みを行う。
また、RAM308のアドレス/データ信号線は、メモリ空間の内蔵RAMエリア(本実施形態では、7E00H〜7FFFH)に割り当てられ、CPU304は、この内蔵RAMエリアを指定してRAM308からのデータの読み出しやRAM308へのデータの書き込みを行う。また、本実施形態では、内蔵RAMエリアのメモリ空間を、ユーザープログラムが使用するワークエリア、未使用領域、仮スタックエリアおよびスタックエリアに割り当てている。ワークエリアは、7E00Hから始まる領域である。
また、主制御部300は、これらの内蔵ROMや内蔵RAMなどの記憶手段の他に、CPU310の内部に、レジスタA〜レジスタFを含む複数の汎用レジスタ、プログラムカウンタ(PC)、命令レジスタなどの記憶手段を備えている。
図11を参照して、図7で説明した普図状態更新処理(ステップS221)、普図関連抽選処理(ステップS223)などで用いる普図関連データテーブルの一例について説明する。図11は各種データテーブルの概要図である。
<普図状態更新処理ジャンプテーブル>
図11(a)は、普図状態更新処理ジャンプテーブルの概要を示す。普図状態更新処理ジャンプテーブルはROM制御領域に設けられ、アドレス0B00Hに普図関連抽選処理(プログラム)の先頭アドレスのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0B01Hには、普図関連抽選処理の先頭アドレスのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。また、アドレス0B02Hに普図変動中処理(プログラム)の先頭アドレスのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0B03Hには、普図変動中処理の先頭アドレスのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。また、アドレス0B04Hに普図表示確定処理(プログラム)の先頭アドレスのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0B05Hには、普図表示確定処理の先頭アドレスのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。また、アドレス0B06Hに普電役(電チュー)制御処理(プログラム)の先頭アドレスのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0B07Hには、普電役(電チュー)制御処理の先頭アドレスのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。また、アドレス0B08Hに普電役作動終了処理(プログラム)の先頭アドレスのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0B09Hには、普電役作動終了処理の先頭アドレスのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。
<普電役制御オフセットテーブル>
図11(b)は、普電役制御オフセットテーブルの概要を示す。普電役制御オフセットテーブルは、ROMデータ領域に設けられ、普電役の状態に応じたオフセットデータが記憶されている。オフセットデータは、以下に説明する状態1普電役制御データテーブルと状態2普電役制御データテーブルとのいずれかを参照する場合に、参照先のテーブルの開始位置の決定(データテーブルの振り分け)に用いるデータであり、ここでは一例として非電サポ状態(状態1)と、電サポ状態(状態2)の場合のオフセットデータが記憶されているものとする。
<状態1普電役制御データテーブル>
図11(c)は、状態1普電役制御テーブルの概要を示す。状態1普電役制御テーブルは、ROMデータ領域に設けられ、状態1(ここでは、非電サポ状態)に対応した複数の普電役制御データが記憶されている。
<状態2普電役制御データテーブル>
図11(d)は、状態2普電役制御テーブルの概要を示す。状態2普電役制御テーブルは、ROMデータ領域に設けられ、状態2(ここでは、電サポ状態)に対応した複数の普電役制御データが記憶されている。
<普図関連RAMデータ>
図11(d)は、内蔵RAMエリア(ワークエリア)に設けられた記憶領域とそこに記憶される普図関連のデータ(以下、普図関連RAMデータともいう)の一例を示す。
同図に示すように、内蔵RAMエリアには、普図ステータス記憶領域、開放延長機能作動状態記憶領域、普図表示図柄記憶領域、普図制御データカウンタ記憶領域、普図汎用タイマ(下位)記憶領域、普図汎用タイマ(上位)記憶領域が少なくとも設けられている。
普図ステータス記憶領域には、普図の状態に応じて、同図に示す普図ST1〜普図ST5の5種類のステータスのいずれかが記憶される。普図ST1はデータ(値)としては0(「00000000」)が記憶され、普図関連抽選処理に対応する。同様に、普図ST2はデータ(値)としては1(「00000001」)が記憶されて普図変動中処理に対応し、普図ST3はデータ(値)としては2(「00000010」)が記憶された普図表示確定処理に対応し、普図ST4はデータ(値)としては3(「00000011」)が記憶されて普電役制御処理に対応し、普図ST5はデータ(値)としては4(「00000100」)が記憶されて普電役作動終了処理に対応する。
開放延長機能作動状態記憶領域は、開放延長機能作動状態が記憶される。本実施形態では状態1(非電サポ状態)であるか、状態2(電サポ状態)であるかが記憶される。普図表示図柄記憶領域は、普図の図柄の種類が記憶される。本実施形態では、図柄1(普図1)であるか、図柄2(普図2)であるかが記憶される。開放延長機能作動状態記憶領域および普図表示図柄記憶領域については、図12を参照して後に詳述する。普図制御データカウンタ記憶領域は、状態1普電役制御データテーブルまたは、状態2普電役制御データテーブルのうちいずれの(何行目の)データを読み出すのかを示すカウンタである。データカウンタは後述する普電役データカウンタ更新処理によって更新され、状態1(または状態2)普電役制御データテーブルのデータが順次取得される。普図汎用タイマ記憶領域は、普図の変動時間等や、普電役の開閉時間を計測するためのものであり、普図汎用タイマ(下位)記憶領域は下位ビットが記憶され、普図汎用タイマ(下位)記憶領域は上位ビットが記憶される。普図汎用タイマ(下位)記憶領域および普図汎用タイマ(上位)記憶領域についても、図12を参照して後に詳述する。
図7に示した普図更新処理(ステップS221)では、図11(e)の普図関連RAMデータの普図ステータス記憶領域に記憶されている普図ステータス(普図ST1〜普図ST5)の値を取得し、図11(a)の普図状態更新処理ジャンプテーブルを参照して普図ステータスに応じた処理にジャンプする。
より詳細には、普図状態更新処理ジャンプテーブルの先頭アドレス(この例では0B00H)を取得し、普図ステータスの値を2倍した値を算出する。そして、取得した普図状態更新処理ジャンプテーブルの先頭アドレスに算出した値を加算した、普図状態更新処理ジャンプテーブルのアドレスに格納されているデータがジャンプ先のアドレスとなる。具体例を挙げて説明すると、普図ステータスが普図ST02の場合、普図ST02の値として普図ステータス記憶領域に記憶された値01H(「00000001」)を2倍して、普図状態更新処理ジャンプテーブルの先頭アドレス0B00Hに02Hを加算して0B02Hを得る。そして普図状態更新処理ジャンプテーブルのアドレス0B02Hに格納されているデータ(普図変動中処理の先頭アドレス)がジャンプ先のアドレスとなる。
<実施例1>
<普電役制御処理/各種データテーブル>
図12は、図11に示した各種データテーブルの具体例を示す図であり、図7の普図状態更新処理(ステップS221)で実行される普電役制御処理を行う場合の各種データテーブルの一例である。上述の如く、普電役制御処理は、図11(a)の普図状態更新処理ジャンプテーブルの、普電役制御処理の先頭アドレスに格納されているアドレスにジャンプした先で実行される処理である。当該処理では、図12に示す各種データテーブルを用いて、普電役(電チュー)の制御情報(開放時間)の取得及び設定が行われる。
図12(a)は、普電役制御オフセットテーブルの一例である。普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(ここでは、1200H)には、状態1(非電サポ状態)オフセットデータ(値は、02H)が記憶され、次のアドレス1201Hには、状態2(電サポ状態)オフセットデータ(値は、09H)が記憶されている。尚、普電役制御オフセットテーブルの状態1オフセットデータおよび状態2オフセットデータはそれぞれ1バイトデータである。
図12(b)は、状態1普電役制御テーブルの一例である。状態1普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、1202H)に、普電役の開閉時間データA1と開放を示す情報(図12(e)で説明する)が格納されている。次のアドレス1204Hに0が格納され、その次のアドレス1206Hに普電役の開閉時間データA2および開放を示す情報が格納され、更に次のアドレス1208Hに0が格納されている。
なお、状態1普電役制御テーブルのデータ格納領域は1バイトであり、本実施形態では、1つの開閉時間データ(および開放を示す情報)を2バイトの格納領域で保持している。つまりこの例では、アドレス1202Hと1203Hの2バイトで開閉時間データA1を保持し、アドレス1206Hと1207Hの2バイトで開閉時間データA2を保持している。開閉時間データが1バイトの時間データの場合、1024ms(=1割り込み(例えば4ms)×1バイト(256))まで計測可能である。本実施形態では1バイトで十分なデータであっても、2バイトごとに区切り、2バイトで1つのデータを保持している。また、アドレス1204H,1208Hにはプログラムに連続的に読み込むデータの終了を認識させるために値0が格納されている。
図12(c)は、状態2普電役制御テーブルの一例である。状態2普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、120AH)に、普電役の開閉時間データB1と開放を示す情報が格納され、次のアドレス120CHに0が格納され、その次のアドレス120EHに普電役の開閉時間データB2と開放を示す情報が格納され、更に次のアドレス1210Hに開閉時間データB3が格納され、次のアドレスに開閉時間データB4と開放を示す情報が格納され、更に次のアドレス1214Hに0が格納されている。
ここでアドレス1210Hの開閉時間データB3は、開放を示す情報が含まれない閉鎖時間の情報であり、この場合もアドレス1210Hと1211Hの2バイトで開閉時間データB3を保持している。また、アドレス120CH、1214Hの値0はプログラムが終了を判断するデータである。
このように、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルは、それぞれ一のデータテーブルの中に、読み込み終了データと、開閉制御データとが格納されている。読み込み終了データは、プログラムに連続的に読み込むデータの終了を認識させる情報であり、開閉制御データは、開放時間の情報(開閉時間データと開放を示す情報)および/または閉鎖時間の情報である。すなわち、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルは、それぞれ一のデータテーブルの中に、開放時間の情報とプログラムに連続的に読み込むデータの終了を認識させる情報の2種類の制御情報が格納されている場合(例えば、状態1普電役制御データテーブル)と、これら2種類の制御情報に閉鎖時間の情報を加えた3種類の制御情報が格納されている場合(例えば、状態2普電役制御データテーブル)とがある。
またここでは、状態1普電役制御データテーブルに上記の2種類の制御情報が格納され、状態2普電役制御データテーブルに上記の3種類の制御情報が格納されている場合を例に示したが、状態1普電役制御データテーブルと状態2普電役制御データテーブルのいずれもが上記2種類の制御情報が格納されるものであってもよいし、両データテーブルのいずれもが上記3種類の制御情報が格納されるものであってもよい。また、状態1普電役制御データテーブルに3種類の制御情報が格納され、状態2普電役制御データテーブルに2種類の制御情報が格納されるものであってもよい。
本実施形態では、各種データテーブル間の未使用データ領域の発生を回避するため、例えば、普電役制御オフセットテーブル(の最後尾アドレス)と状態1普電役制御テーブル(の先頭アドレス)の間は余り領域がないように、連続したアドレス1201Hと1202Hに配置し、また状態1普電役制御テーブル(の最後尾アドレス)と状態2普電役制御テーブル(の先頭アドレス)も連続したアドレス1208Hと120AHに配置している。
また、各種データテーブル中のデータが1バイトデータで足りる場合であっても、2バイトデータとして管理(2バイトで1つのデータを保持)している。している。1バイトデータと2バイトデータが混在すると、未使用データ領域が増える恐れがあるが、各種データテーブル中のデータを2バイトデータで管理することで、未使用データ領域の不必要な増加を回避することができる。したがって、未使用データ領域への不正プログラムや不正データの埋め込みの可能性を少なくすることができる。
図12(d)は、普図関連RAMデータの、開放延長機能作動状態記憶領域、普図表示図柄記憶領域のデータの一例について示す図である。
開放延長機能作動状態記憶領域は、図示の如く状態1(非電サポ状態)の場合には値00Hが記憶され、状態2(電サポ状態)の場合には値01Hが記憶される。これらの値は、図7に示した特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)の抽選結果に応じて設定される。
また、普図表示図柄記憶領域は、下位の1ビット〜2ビットに図柄種別(0〜n)、3ビット〜5ビットに状態2の場合のオフセット値、上位の6ビット〜8ビットに状態1の場合のオフセット値が格納される。例えば、普図の図柄が図柄1(普図1)の場合、下位の1ビット〜2ビットに00H、3ビット〜5ビットに状態2の場合のオフセット値として00H、上位の6ビット〜8ビットに状態1の場合のオフセット値として00Hが格納される。また、例えば、普図の図柄が図柄2(普図2)の場合、下位の1ビット〜2ビットに01H、3ビット〜5ビットに状態2の場合のオフセット値として02H、上位の6ビット〜8ビットに状態1の場合のオフセット値として02Hが格納される。下位1ビット〜2ビットで示される図柄種別は、図7の普図関連抽選処理(ステップS223)の抽選結果に応じて設定される。なお、ここでは一例として普図の図柄が図柄1(普図1)と図柄2(普図2)の場合を例に説明しているが普図の図柄(種類)は3以上あってもよい。また、図柄種別、状態2の場合のオフセット値および状態1の場合のオフセット値の記憶領域は、図示の配置に限らず、1ビット目〜8ビット目のいずれに記憶されてもよい。例えば、下位の1ビット〜3ビットに状態2の場合のオフセット値、4ビット〜6ビットに状態1の場合のオフセット値、上位の7ビット〜8ビットに図柄種別(0〜n)が格納されるものとしてもよい。また、本実施形態では、データ容量削減およびデータ群の隙間(未使用データ領域)を埋めるため、普図表示図柄記憶領域のように、使用するビット数が少ない複数の情報を1つのデータ(2バイトデータ)として格納している。
図12(e)は、開閉時間データの構成の一例を示す図である。
本実施形態では、一群のデータに第一の種類のデータと第二の種類のデータを混在させている。また、第二の種類のデータは、複数バイトにまたがって格納されている。また、1バイト中に第一の種類のデータと第二の種類のデータとを格納している。また、第一の種類のデータと第二の種類のデータは、入賞口の駆動に関する制御を行うデータである。
より具体的には、一群のデータ(開閉時間データ)に格納される情報は、第一の種類のデータは、例えば、電チューを駆動させるソレノイドに出力するためのデータ(出力するデータそのものであってもよい)であり、第二の種類のデータは、例えば、電チューの開閉時間情報である。
開閉時間データは既述の如く、例えばアドレスXXX0H(下位8ビット)と、XXX1H(上位8ビット)の2バイトデータで構成されている。そして、下位1ビット〜8ビットと、上位8ビットのうち1ビット〜7ビットまでの15ビットで時間を示す情報が保持され、上位8ビットの8ビット目に開閉を示す情報が保持される。開閉を示す情報は、0が閉鎖を示す情報であり、1が開放を示す情報であって、図7の主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理S213などにおいて、電チューを駆動させるソレノイドに出力するためのデータ(出力するデータそのものであってもよい)をセットする。なお、セットしたデータをソレノイドに出力する処理は、データのセットと共に行ってもよいし、主制御部タイマ割込処理のデバイス監視処理(ステップS237)などで、他の信号出力系の処理とともに行ってもよい。また、時間を示す情報は15ビットで構成されているが、15ビット分である必要はない。
このような構成により、プログラムデータの解析が困難になる場合があるので、例えば電チューの開放時間を長くして特図2の変動を容易にするようなプログラムを不正に書き換えるゴト行為を未然に防止できる場合がある
図12(a)〜(e)を参照して、参照する普電役制御データテーブル(同図(b)または同図(c))の先頭アドレスを取得するまでの流れを説明する。
まず、同図(a)の普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(ここでは1200H)を取得する。そして当該先頭アドレスに、状態1または状態2のいずれかによって開放延長機能作動状態記憶領域の値(状態1であれば00H、状態2であれば01H)を加算して普電役制御オフセットテーブルの参照アドレスを得る(状態1であればアドレス1200Hとなり、状態2であればアドレス1201Hとなる)。この加算後の参照アドレスに、当該アドレスに記憶されているオフセットデータの値(状態1であれば02H,状態2であれば09H)を加算したアドレスが、参照する普電役制御データテーブルの先頭アドレス(状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hまたは状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス120AH)となる。
また、普電役制御データテーブルのうち、参照開始位置を取得するまでの流れは以下の通りである。まず、同図(d)の開放延長機能作動状態記憶領域の値と普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリアに基づいて、状態1オフセット値または状態2オフセット値を取得する。このオフセット値を2倍した値を、参照する状態1または状態2のいずれかの普電役制御データテーブルの先頭アドレスに加算する。この加算後のアドレスが、参照開始位置のアドレスとなる。プログラムは、参照開始位置アドレスの開閉時間データから参照を開始し、たとえば昇順でデータの終了を示すデータまで開閉時間データを順次読み込む。
例えば、普図表示図柄が図柄1の場合、開放延長機能作動状態記憶領域の状態1オフセット値および状態2オフセット値はいずれも00Hである。したがって、普図表示図柄が図柄1の場合は、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルのいずれも、先頭アドレスから開閉時間データの読み込みが開始される。
一方、普図表示図柄が図柄2の場合、開放延長機能作動状態記憶領域の状態1オフセット値および状態2オフセット値に応じて、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルの読み込み開始位置が異なる。
一例として、開放延長機能作動状態が状態2(電サポ状態)で、普図表示図柄が図柄2(普図2)の場合において、参照する普電役制御データテーブル(同図(b)または同図(c))の先頭アドレスを取得するまでの流れを説明する。
まず、同図(a)の普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス1200Hを取得する。そして当該先頭アドレスに、開放延長機能作動状態(01H)を加算して普電役制御オフセットテーブルのアドレス1201Hを得る。この加算後のアドレス1201Hに、当該アドレス1201Hに記憶されている状態2オフセットデータの値(09H)を加算したアドレス120AHが、参照する普電役制御データテーブルの先頭アドレスとなる。したがってこの場合、同図(c)の状態2普電役制御データテーブルが参照される。
また、状態2普電役制御データテーブルのうち、参照開始位置を取得するまでの流れは以下の通りである。まず、同図(d)の開放延長機能作動状態記憶領域の値(この場合、01H(状態2))と普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリア(この場合、01H(図柄2))に基づいて、状態2オフセット値(02H)を取得する。この状態2オフセット値(02H)を2倍した値(04H)を、参照する状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス120AHに加算する。この加算後のアドレス120EHが、参照開始位置のアドレスとなる。つまりこの場合、プログラムは、アドレス120EHの開閉時間データB2および開閉を示す情報から参照を開始し、アドレス1214Hの値0でデータの終了を判断する。
このように、本実施例では、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルの参照開始位置アドレスは状態および図柄によって変動し、参照開始位置アドレスの開閉時間データからデータの終了を認識させるデータ(値0のデータ)を読み込むまで、順次、開閉時間データの読み込みを行うものである。
また、実施例1は、各状態において、普図が異なる場合には参照する開閉時間データを共用しない。例えば、状態1の場合、図柄1(普図1)では、状態1オフセット値が00Hであり、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hから、データの終了を認識させるデータまでが読み込まれ、開閉時間データA1が取得される。一方、図柄2(普図2)では、状態2オフセット値が02Hであるので、これを2倍した値を状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hに加算したアドレス1206Hからデータの終了を認識させるデータまでが読み込まれ、開閉時間データA2(図柄1の場合とは異なるデータ)が取得される。
図13は、本実施形態の比較例として従来の開閉時間テーブルの一例を示す。従来では、普図の当りが1種類であったため、普電役(電チュー)の開放制御のパターン(開閉時間データ)は少量であった。現在では、特図の種類を増やし、大当り時の普電役の開放制御のパターンを多彩にして遊技者の興趣を高めるパチンコ機が多くなっている。また、特図2と特図1の変動遊技の保留があった場合は、特図2の保留から消化する特図2優先変動機では、特図2が特図1よりも遊技者に有利になるように設定し、通常遊技状態(非電サポ状態)と、時短などの電サポ状態とで有利度に差を設け、出玉感を煽ることで遊技者の興趣を高めるパチンコ機も提案されている。
このような現状において、従来では非電サポ状態であった通常遊技状態においても、普電役(電チュー)の開閉制御を行い、有利な特図2の変動遊技の機会を増やす要望が高まっている。このような要望に対応するため、普図の種類を複数に増やし、状態(通常遊技状態、電サポ状態)や図柄に応じて普電役の開閉制御を行う技術が知られている。
例えば、図13(a)に示す従来の開閉制御テーブルでは先頭アドレス1200Hから4バイト目までのアドレス1203Hを使用して、通常時用のデータテーブルが設けられており、通常時の開閉時間データ1、開閉時間データ2が格納されている。また、アドレス1210Hから6バイト目までのアドレス1215Hを使用して、開放延長時データテーブルが設けられており、開放延長時の開閉時間データ1〜4が格納されている。そしてこのような開閉制御テーブルは、複数の普図に対応して状態毎、図柄毎に設けられているため、データ容量が多くなるだけでなく、場合によってはテーブル間の未使用データ領域(ここではアドレス1204H〜アドレス120FH)が発生する場合があり、当該未使用データ領域に不正プログラムや不正データを挿入されるおそれがあった。また、これらが挿入された場合には、正当なデータ間に埋め込まれているため、発見が困難となる問題があった。
また、図13(b)に示すように、開閉時間データとして1バイトデータ(例えば、アドレス1200Hの通常時開閉時間データ1)と2バイトデータ(例えば、アドレス1201H〜1202Hの通常時開閉時間データ2)とが混在する場合もある。このような場合に、テーブル中の2バイトデータ(偶数バイトデータ)の参照に際し、先頭アドレスに所定の値(例えば、所定のインデックス値の2倍値)を加算して参照位置を算出する処理を行うことが一般的である。このため、2バイトデータ(偶数バイトデータ)が格納されたデータテーブルの先頭アドレス、および2バイトデータの格納先アドレスは偶数になる。このため、1つのテーブルに1バイトデータと2バイトデータとが混在した場合も、ROM内に未使用データ領域が増える恐れがあった。
本実施形態では、例えば図12に示すように同図(a)の普電役制御オフセットテーブルの最後尾アドレス1201Hと、同図(b)の状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hは余り領域がない連続したアドレスになっている。また、状態1普電役制御データテーブルと状態2普電役制御データテーブルも連続したアドレスに配置されている。また、各種データテーブルのデータは、全て2バイトデータとして格納しているため、データテーブル中の未使用データ領域の発生を回避できる。
すなわち、複数のテーブルの間には、未使用データ領域は存在していないため、未使用データ領域の不必要な増加を回避することができる。また、状態1普電役制御データテーブル中の一部(1つのデータあるいは、ある一群のデータ全て)が1バイトデータであっても、2バイトデータとして管理することができるので、これによっても未使用データ領域の不必要な増加を回避することができる。したがって、未使用データ領域への不正プログラムや不正データの埋め込みの可能性を少なくすることができる。
また、開放時間と閉鎖時間を混在させて記憶しているため、例えば不正書き換えで開放時間を長くしようとしたところ、閉鎖時間が長くなるなど不正書き換えのミスが生じやすい構成となっており、不正書き換えを未然に防止できる場合がある。
<普電役制御処理/フローチャート>
図14(a)は、図7の普図状態更新処理(ステップS221)で実行される、普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。同図を参照して、普電役制御処理について説明する。
ステップS901では、普図関連RAMデータテーブルから普図ステータスを取得し、普図STが4(データ値としては3であるか(図11参照))であるか否か(当該処理の初回であるか否か)を判定し、そうである場合はステップS902に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS902ではRAM308の設定領域に設定されている普電役作動状態フラグがオフであるか否かを判定し、オフである場合はステップS903に進み、そうでない場合は、ステップS909に進む。
ステップS903では、普図関連RAMデータテーブルから開放延長機能作動状態記憶領域の値を取得し、次のステップS904では普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(例えば、図12(a)ではアドレス1200H)を取得する。
ステップS904に続くステップS905では、ステップS903で取得した開放延長機能作動状態記憶領域の値と普電役制御オフセットテーブルに基づいて、参照する普電役データテーブルの先頭アドレスを取得する。すなわち、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレスに、開放延長機能作動状態記憶領域の値を加算する。当該加算後のアドレスが、参照する普電役データ制御テーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれか)の先頭アドレスとなる(図12参照)。
ステップS905に続くステップS906では、普電役データ制御テーブルの先頭アドレスと普図関連RAMデータテーブルの普図表示図柄記憶領域の値に基づき、普電役データ制御テーブルの参照開始位置を取得する。すなわち、ステップS905で取得した、参照する普電役データ制御テーブルの先頭アドレスによって、状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれを参照するかが決定するので、本ステップでは決定したいずれかの普電役制御データテーブルの参照開始位置を決定する。具体的には、普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリアの値を取得し、図柄種別エリアの値とステップS903で取得した開放延長機能作動状態記憶領域の値とに基づいて、状態1オフセット値または状態2オフセット値を取得する。この状態1または状態2オフセット値を2倍した値を、参照する状態1または状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレスに加算する。この加算後のアドレスが、参照開始位置のアドレスとなる(図12参照)。
ステップS906に続くステップS907では、普図関連RAMデータの普図制御データカウンタ記憶領域に0をセットし、続くステップS908では普電役作動状態フラグにオンをセットする。
ステップS908に続くステップS909では、ステップS906で取得した参照開始位置のアドレスとデータカウンタに基づいて、開閉時間データを読み出す。
ステップS909に続くステップS910では、ステップS909で読み出した開閉時間データが終了を示すデータ(値0)であるか否かを判定し、終了を示すデータでない場合は、ステップS911に進み、終了を示すデータ(値0)である場合は、ステップS913に進む。
ステップS911では、普電役の開閉情報(開閉を示す情報および開閉時間データ)に基づき、電チュー(第2特図始動口232)の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に出力する開閉信号をセットする。
ステップS911に続くステップS912では、普図関連RAMデータの普図汎用タイマ(下位)記憶領域および普図汎用タイマ(上位)記憶領域のそれぞれに、ステップS909で読み出した開閉時間データをセットする。
ステップS913では、普電役制御フラグにオフをセットし、続くステップS914では、普電役作動状態フラグにオフをセットする。
なお、図14(a)のフローチャートにおいて、ステップS901、ステップS902、ステップS910などの判定処理は、ステートメントを実行する前に条件を判断する(ステートメントを実行せずにループを抜ける)前判定でもよいし、ステートメントの実行後に条件を判断する(ステートメントを実行後ループを抜ける)後判定のいずれであってもよい。また、上述のフローチャートでは、ステップS909、S910などで普電役制御データテーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブル)の参照開始位置のアドレスを決定し、そのアドレスから終了を示すデータ(値0)になるまで、アドレスの昇順に(テーブルの最後尾に向かって)開閉データを読み出しているが、参照開始位置のアドレスから降順に(先頭に向かって)開閉データを読み出すものとしてもよい。
さらに、図14ではまた普電役制御処理の流れの一例を示したが、上述の普電役制御処理を実現できる構成であれば、同図のフローには限らない。たとえば、同図のフローの全ての処理が一のモジュールで実行される必要はなく、同図のフローの処理の順序もこれに限らない。また同図のフローのうちの一部の処理は、別の割込み処理において行われてもよい。また、一部の処理が第一の割込み処理で行われ、他の処理が第二の割込み処理で行われてもよい。その場合、第二の割込み処理は、第一の割込み処理に続く割込み処理でなくてもよい。さらに、各処理の間に他の処理が実行されてもよい。このようなフローチャートのアルゴリズムの変更態様については、以降のフローチャートについても同様に適用できる。
図15は、図7の主制御部タイマ割込み処理の普図状態更新処理(ステップS221)で行われる、普電役データカウンタ更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1001では、普電役作動状態フラグがオンであるか否かを判定し、オンの場合はステップS1002に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1002では、普図表示図柄更新タイマの値が0であるか否かを判定し、0の場合はステップS1003に進み、そうでない場合は処理を終了する。普図表示図柄更新タイマは、主制御部タイマ割込み処理のタイマ更新処理(ステップS213)で更新される。
ステップS1003では、普図制御データカウンタ記憶領域の値に1を加算する。
<実施例2>
<普電役制御処理/各種データテーブル>
図16は、普電役オフセットテーブル、状態1普電役制御データテーブル、状態2普電役制御データテーブル、普図関連RAMデータの他の具体例を示す図である。以下の説明においては主に実施例1と異なる部分について記載し、それ以外の構成は実施例1と同様とする。
図16(a)は、普電役制御オフセットテーブルの一例である。普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(ここでは、1200H)には、状態1(非電サポ状態)オフセットデータ(値は、02H)が記憶され、次のアドレス1201Hには、状態2(電サポ状態)オフセットデータ(値は、07H)が記憶されている。尚、普電役制御オフセットテーブルの状態1オフセットデータおよび状態2オフセットデータはそれぞれ1バイトデータである。
図16(b)は、状態1普電役制御テーブルの一例である。状態1普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、1202H)に、普電役の開閉時間データA1と開放を示す情報が格納されている。次のアドレス1204Hに開閉時間データA2(開放を示す情報が無いので閉鎖時間データ)が格納され、その次のアドレス1206Hに普電役の開閉時間データA3および開放を示す情報が格納されている。
図16(c)は、状態2普電役制御テーブルの一例である。状態2普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、1208H)に、普電役の開閉時間データB1と開放を示す情報が格納され、次のアドレス120AHに開閉時間データB2(閉鎖時間データ)が格納され、次のアドレス120CHに開閉時間データB3と開放を示す情報が格納され、その次のアドレス120EHに開閉時間データB4が格納され、更に次のアドレス1210Hに開閉時間データB5と開放を示す情報が格納されている。
なお、本実施例においても1つの開閉時間データを2バイトの格納領域で保持しているまた、各種データテーブル間の未使用データ領域の発生を回避するため、例えば、普電役制御オフセットテーブル(の最後尾アドレス)と状態1普電役制御テーブル(の先頭アドレス)とは連続したアドレス1201Hと1202Hに配置し、また状態1普電役制御テーブル(の最後尾アドレス)と状態2普電役制御テーブル(の先頭アドレス)も連続したアドレス1206Hと1208Hに配置している。
図16(d)は、普図関連RAMデータの、開放延長機能作動状態記憶領域、普図表示図柄記憶領域のデータの一例について示す図である。
開放延長機能作動状態記憶領域は、図示の如く状態1(非電サポ状態)の場合には値00Hが記憶され、状態2(電サポ状態)の場合には値01Hが記憶される。
また、普図表示図柄記憶領域は、下位の1ビット〜2ビットに図柄種別(0〜n)、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数が格納される。例えば、普図の図柄が図柄1(普図1)の場合、下位の1ビット〜2ビットに00H、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として11H(3個)、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として01H(1個)が格納される。また、例えば、普図の図柄が図柄2(普図2)の場合、下位の1ビット〜2ビットに01H、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として101H(5個)、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として11H(3個)が格納される。
図16(a)〜(d)を参照して、参照する普電役制御データテーブル(同図(b)または同図(c))の先頭アドレスを取得するまでの流れを説明する。
まず、同図(a)の普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス1200Hを取得する。そして当該先頭アドレスに、開放延長機能作動状態記憶領域の値(状態1または状態2のいずれかによってその値)を加算して普電役制御オフセットテーブルの参照アドレスを得る(状態1であればアドレス1200H、状態2であればアドレス1201H)。この加算後の参照アドレスに、当該アドレスに記憶されているオフセットデータの値(状態1であれば02H,状態2であれば07H)を加算したアドレスが、参照する普電役制御データテーブルの先頭アドレス(状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hまたは状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス1208H)となる。
また、普電役制御データテーブルのうち、参照開始位置を取得するまでの流れは以下の通りである。まず、同図(d)の開放延長機能作動状態記憶領域の値と普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリアに基づいて、状態1データ個数または状態2データ個数を取得する。そして、取得した普電役制御データテーブルの先頭アドレスから、この個数分の開閉時間データをたとえば昇順で順次読み込む。
たとえば、状態1(非電サポ状態)で図柄1(普図1)の場合には、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス1200Hに、状態1オフセットデータ(02H)を追加して状態1普電役制御データテーブルを決定する。本実施例では、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hが参照開始位置であり、図柄1の場合は、普図表示図柄格納領域の状態1データ個数が1個であるので、アドレス1202Hの開閉時間データA1および開放を示す情報を読み込み、開閉時間データの取得を終了する。
また、たとえば、状態1(非電サポ状態)で図柄2(普図2)の場合には、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hが参照開始位置になっており、図柄2の場合は、普図表示図柄格納領域の状態2データ個数が3個であるので、アドレス1202Hの開閉時間データA1および開放を示す情報から順次、3個の開閉時間データを読み込む。そして、3個目の、アドレス1206Hの開閉時間データA3および開放を示す情報を読み込んだ後に開閉時間データの取得を終了する。
また、たとえば、状態2(電サポ状態)で図柄2(普図2)の場合には、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス1200Hに、状態2オフセットデータ(07H)を追加して状態2普電役制御データテーブルを決定する。そして、状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス1208Hが参照開始位置であり、図柄2の場合は、普図表示図柄格納領域の状態2データ個数5個であるので、アドレス1208Hの開閉時間データB1および開放を示す情報から順次、5個の開閉時間データを読み込む。そして、5個目の、アドレス1210Hの開閉時間データB5および開放を示す情報を読み込んだ後に開閉時間データの取得を終了する。
このように、本実施例では、状態1普電役制御データテーブルおよび状態2普電役制御データテーブルの参照開始位置アドレスはそれぞれのテーブルの先頭アドレスに固定されており、状態および図柄によって、参照開始位置アドレス(先頭アドレス)から読み込む開閉時間データの個数が異なっている。そして、開閉時間データの取得の終了条件は、特定データ(実施例1では値0のデータ)の読み込みではなく、読み出し(読み込み)個数のカウントで判定するものである。
実施例2は、各状態において、普図が異なる場合に参照する開閉時間データの少なくとも一部を共用する。例えば、状態1の場合、図柄1(普図1)では、状態1データ個数が1個であるので、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hから1個が読み込まれ、開閉時間データA1が取得される。一方、図柄2(普図2)では、状態1データ個数が3個であるので、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hから3個が読み込まれ、開閉時間データA1〜A3が取得される。この場合、開閉時間データA1は、異なる普図(図柄1、図柄2)で共用することができる。
このように、開閉時間データの少なくとも一部を共用しているため、例えば、図柄2(普図2)の場合における開放時間を長くするような不正プログラム書き換え行為を未然に防止することが可能になる場合がある。また、状態2はもともと電チューが開放しやすい状態であるので、この状態のときに開放時間を延長させる不正プログラム書換え行為を行うと、一般的には当該行為が判明しにくいが、本実施例の構成によれば、例えば状態2の開閉時間データの格納位置の解析が困難となるため、開放時間を延長させる不正プログラム書換え行為を未然に防止することができる場合がある。
なお、共用する開閉時間データ(上記の例では、開閉時間データA1)の長さと、共用しない開閉時間データ(上記の例では、開閉時間データA2,A3)の時間の長さは、同等でもよく、共用する開閉時間データが共用しない開閉時間データよりも短くてもよく、逆に、長くてもよい。
また、図16に示すように、図柄1(普図1)の場合と図柄2(普図2)の場合で、参照する記憶領域を完全に分離していないので、データ容量の削減を図ることができる場合がある。
<普電役制御処理/フローチャート>
図17は、実施例2の普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。同図を参照して、普電役制御処理について説明する。
ステップS1101では、普図関連RAMデータテーブルから普図ステータスを取得し、普図STが4(データ値としては3であるか(図11参照))であるか否か(当該処理の初回であるか否か)を判定し、そうである場合はステップS1102に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1102ではRAM308の設定領域に設定されている普電役作動状態フラグがオフであるか否かを判定し、オフである場合はステップS1103に進み、そうでない場合は、ステップS1109に進む。
ステップS1103では、普図関連RAMデータテーブルから開放延長機能作動状態記憶領域の値を取得し、次のステップS1104では普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(例えば、図16(a)ではアドレス1200H)を取得する。
ステップS1104に続くステップS1105では、ステップS1103で取得した開放延長機能作動状態記憶領域の値と普電役制御オフセットテーブルに基づいて、参照する普電役データテーブルの先頭アドレスを取得する。すなわち、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレスに、開放延長機能作動状態記憶領域の値を加算する。当該加算後のアドレスが、参照する普電役データ制御テーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれか)の先頭アドレスとなる(図16参照)。
ステップS1105に続くステップS1106では、普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリアの値を取得し、図柄種別エリアの値とステップS1103で取得した開放延長機能作動状態記憶領域の値とに基づいて、読み出すデータの個数(状態1データ個数または状態2データ個数)を取得する。(図16参照)。
ステップS1106に続くステップS1107では、普図関連RAMデータの普図制御データカウンタ記憶領域に0をセットし、続くステップS1108では普電役作動状態フラグにオンをセットする。
ステップS1108に続くステップS1109では、ステップS1106で取得した読み出すデータの個数とデータカウンタの個数を比較し、データカウンタが読み出すデータの個数以下の場合には、ステップS1110に進み、そうでない場合はステップS1113に進む。
ステップS1110では、ステップS1105で取得した参照する普電役データ制御テーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれか)の先頭アドレスとデータカウンタに基づいて、開閉時間データを読み出す。
ステップS1111では、普電役の開閉情報(開閉を示す情報および開閉時間データ)に基づき、電チュー(第2特図始動口232)の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に出力する開閉信号をセットする。
ステップS1111に続くステップS1112では、普図関連RAMデータの普図汎用タイマ(下位)記憶領域および普図汎用タイマ(上位)記憶領域のそれぞれに、ステップS1109で読み出した開閉時間データをセットする。
ステップS1113では、普電役制御フラグにオフをセットし、続くステップS1114では、普電役作動状態フラグにオフをセットする。
<実施例3>
<普電役制御処理/各種データテーブル>
図18は、普電役オフセットテーブル、状態1普電役制御データテーブル、状態2普電役制御データテーブル、普図関連RAMデータの他の具体例を示す図である。以下の説明においては主に実施例1、実施例2と異なる部分について記載し、それ以外の構成は実施例1または実施例2と同様とする。
図18(a)は、普電役制御オフセットテーブルの一例である。普電役制御オフセットテーブルは、それぞれ1バイトデータであり、先頭アドレス(ここでは、1200H)には、状態1(非電サポ状態)オフセットデータが記憶され、次のアドレス1201Hには、状態2(電サポ状態)オフセットデータが記憶されている。
状態1オフセットデータは、下位の1ビット〜2ビットにオフセットデータの値(02H)、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として11H(3個)、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として01H(1個)が格納される。また、状態2オフセットデータは、下位の1ビット〜2ビットにオフセットデータの値(07H)、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として101H(5個)、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルから読み出すデータの個数として11H(3個)が格納される。
図18(b)は、状態1普電役制御テーブルの一例である。状態1普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、1202H)に、普電役の開閉時間データA1と開放を示す情報が格納されている。次のアドレス1204Hに開閉時間データA2(開放を示す情報が無いので閉鎖時間データ)が格納され、その次のアドレス1206Hに普電役の開閉時間データA3および開放を示す情報が格納されている。
図18(c)は、状態2普電役制御テーブルの一例である。状態2普電役制御テーブルは、先頭アドレス(ここでは、1208H)に、普電役の開閉時間データB1と開放を示す情報が格納され、次のアドレス120AHに開閉時間データB2(閉鎖時間データ)が格納され、次のアドレス120CHに開閉時間データB3と開放を示す情報が格納され、その次のアドレス120EHに開閉時間データB4が格納され、更に次のアドレス1210Hに開閉時間データB5と開放を示す情報が格納されている。
なお、本実施例においても1つの開閉時間データを2バイトの格納領域で保持しているまた、各種データテーブル間の未使用データ領域の発生を回避するため、例えば、普電役制御オフセットテーブル(の最後尾アドレス)と状態1普電役制御テーブル(の先頭アドレス)とは連続したアドレス1201Hと1202Hに配置し、また状態1普電役制御テーブル(の最後尾アドレス)と状態2普電役制御テーブル(の先頭アドレス)も連続したアドレス1206Hと1208Hに配置している。
さらに、実施例2の普電役制御オフセットテーブル(図16(a))では、オフセット値が下位3ビットに格納され、4ビット目から8ビット目は余りのビットであったが、本実施形態ではこの余りのビットに、読み出すデータの個数を格納し、データ容量の削減を実現している。
図18(d)は、普図関連RAMデータの、開放延長機能作動状態記憶領域、普図表示図柄記憶領域のデータの一例について示す図である。
開放延長機能作動状態記憶領域は、図示の如く状態1(非電サポ状態)の場合には値00Hが記憶され、状態2(電サポ状態)の場合には値01Hが記憶される。
また、普図表示図柄記憶領域は、下位の1ビット〜2ビットに図柄種別(0〜n)、3ビット〜5ビットに状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレスからのオフセット値(参照開始位置を決定するためのオフセット値)、上位の6ビット〜8ビットに状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレスからのオフセット値(参照開始位置を決定するためのオフセット値)が格納される。例えば、状態2オフセット値は、図柄1の場合が00H、図柄2の場合が10Hであり、状態1オフセット値は、図柄1の場合が00H、図柄2の場合が10Hである。
実施例3では、実施例2(図16)と比較して、普電役制御オフセットテーブルにおいても、種類の異なるデータ(普図1データ個数、普図2データ個数)を混在させて格納しているので、すると、オフセットテーブルの方にも、種類の異なるデータを混在させているので、更に解析が困難となり、例えば、不正プログラム書き換え行為を未然に防止することが可能になる場合がある。
図18を参照して、参照する普電役制御データテーブル(同図(b)または同図(c))の先頭アドレスを取得するまでの流れを説明する。
まず、同図(a)の普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(ここでは、1200H)を取得する。そして当該先頭アドレスに、開放延長機能作動状態記憶領域の値(状態1または状態2のいずれかによってその値)を加算して普電役制御オフセットテーブルの参照アドレスを得る(状態1であればアドレス1200H、状態2であればアドレス1201H)。この加算後の参照アドレスに、当該アドレスに記憶されているオフセットデータの値(状態1であれば02H,状態2であれば07H)を加算したアドレスが、参照する普電役制御データテーブルの先頭アドレス(状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hまたは状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス1208H)となる。
また、普電役制御データテーブルのうち、参照開始位置を取得するまでの流れは以下の通りである。まず、同図(d)の開放延長機能作動状態記憶領域の値と普図表示図柄記憶領域の図柄種別エリアに基づいて、状態1オフセット値または状態2オフセット値を取得する。そして、取得した普電役制御データテーブルの先頭アドレスに、取得したオフセット値を加算して、参照開始アドレスを算出する。
また、状態と図柄に応じて、普電役オフセットテーブルの、上位5ビット(4ビット目から8ビット目)に格納されている普図1データ個数または普図2データ個数を取得し、普電役制御データテーブルの参照開始アドレスから、当該データ個数分の開閉時間データを取得する。この場合、開閉時間データは例えば昇順で順次読み込み、普電役制御データテーブルの最後尾アドレスまで到達し、かつ読み出すデータ個数に満たない場合は、普電役制御データテーブルの先頭アドレスに戻って順次読み込む。
たとえば、状態1(非電サポ状態)で図柄1(普図1)の場合には、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス1200Hに、状態1オフセットデータ(02H)を追加して状態1普電役制御データテーブルを決定する。そしてその先頭アドレス1202Hに、普図表示図柄記憶領域の図柄1の場合の状態1オフセット値(02H)を加算したアドレス1204Hが参照開始アドレスとなる。また、普電役オフセットテーブルの状態1オフセットデータの上位5ビットから、普図1データ個数(1個)を取得する。そして、状態1普電役制御データテーブルの参照開始アドレス1204Hから開始して1個(すなわち、開閉時間データA2(閉鎖時間情報)を読み込み、開閉時間データの取得を終了する。
また、たとえば、状態1(非電サポ状態)で図柄2(普図2)の場合には、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hに、普図表示図柄記憶領域の図柄2の場合の状態1オフセット値(00H)を加算したアドレス1202Hが参照開始アドレスとなる。また、普電役オフセットテーブルの状態1オフセットデータの上位5ビットから、普図2データ個数(3個)を取得する。そして、状態1普電役制御データテーブルの参照開始アドレス1202Hから開始して3個分のデータを読み込む。具体的には、状態1普電役制御データテーブルの先頭アドレス1202Hの開閉時間データA1と開放を示す情報を読み込み、アドレス1204Hの開閉時間データA2(閉鎖時間データ)を読み込み、アドレス1206Hの開閉時間データA3と開放を示す情報を読み込んで、開閉時間データの取得を終了する。
また、たとえば、状態2(電サポ状態)で図柄2(普図2)の場合には、状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス1208Hに、普図表示図柄記憶領域の図柄2の場合の状態2オフセット値(00H)を加算したアドレス1208Hが参照開始アドレスとなる。また、普電役オフセットテーブルの状態2オフセットデータの上位5ビットから、普図2データ個数(5個)を取得する。そして、状態2普電役制御データテーブルの参照開始アドレス1208Hから開始して5個分のデータを読み込む。具体的には、状態2普電役制御データテーブルの先頭アドレス1208の開閉時間データB1、アドレス120AHの開閉時間データB2(閉鎖時間データ)、アドレス120Cの開閉時間データB3と肺胞を示す情報、アドレス12EHの開閉時間データB4(閉鎖時間データ)、アドレス1210Hの開閉時間データB5と開放を示す情報を読み込んで、開閉時間データの取得を終了する。
このように、実施例3では、状態1普電役制御データテーブルと状態2普電役制御データテーブルのそれぞれの先頭アドレスに、状態1オフセット値または状態2オフセット値を加算したアドレスが、参照開始位置(参照開始アドレス)となり、当該参照開始アドレスから、状態に応じて、普図1データ個数または普図2データ個数で特定される個数分の開閉時間データを読み込むものである。つまり、参照開始位置も読み出すデータ個数も状態と図柄によって異なっている。
実施例3は、各状態において、普図が異なる場合に参照する開閉時間データの少なくとも一部を共用する点では実施例2と同様である(例えば、状態1の場合、開閉時間データA2は図柄1と図柄2で共用するが、開閉時間データA2,A3は図柄2の時に読み込まれ、共用されない)。
実施例3が実施例2と異なる点は、実施例2では図柄1の場合も図柄2の場合も、それぞれの普電制御データテーブルの先頭アドレスからデータを読み込むものであったのに対し、実施例3では、図柄1の場合は、各普電役制御データテーブルの途中のアドレス(上記の例ではアドレス1204H)からデータの読み込みを開始するが、図柄2では、各普電役制御データテーブルの先頭アドレス(上記の例ではアドレス1202H)からデータの読み込みを行う点である。すなわち、実施例2では各普電役制御データテーブルの先頭アドレス側のデータが共用されるのに対し、実施例3では、当該データテーブルの後方(最後尾)アドレス側のデータが共用される。
<普電役制御処理/フローチャート>
図19は、実施例3の普電役制御処理の流れを示すフローチャートである。同図を参照して、普電役制御処理について説明する。
ステップS1201では、普図関連RAMデータテーブルから普図ステータスを取得し、普図STが4(データ値としては3であるか(図11参照))であるか否か(当該処理の初回であるか否か)を判定し、そうである場合はステップS1202に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1202ではRAM308の設定領域に設定されている普電役作動状態フラグがオフであるか否かを判定し、オフである場合はステップS1203に進み、そうでない場合は、ステップS1210に進む。
ステップS1203では、普図関連RAMデータテーブルから開放延長機能作動状態記憶領域の値を取得し、次のステップS1204では普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレス(例えば、図18(a)ではアドレス1200H)を取得する。
ステップS1204に続くステップS1205では、ステップS1103で取得した開放延長機能作動状態記憶領域の値と普電役制御オフセットテーブルに基づいて、参照する普電役データテーブルの先頭アドレスを取得する。すなわち、普電役制御オフセットテーブルの先頭アドレスに、開放延長機能作動状態記憶領域の値を加算する。当該加算後のアドレスが、参照する普電役データ制御テーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれか)の先頭アドレスとなる(図18参照)。
ステップS1205に続くステップS1206では、普図表示図柄記憶領域のデータに基づいて、状態1オフセット値エリアの値または状態2オフセット値エリアの値を取得し、これをステップS1205で取得した普電役データ制御テーブルの先頭アドレスに加算して、参照開始アドレスを取得する。
続くステップS1207では、普電役制御オフセットテーブルの上位5ビットのうち、状態と図柄に応じて、読み出すデータの個数(普図1データ個数または普図2データ個数)を取得する。
続くステップS1208では、普図表示図柄記憶領域のデータに基づいて普図関連RAMデータの普図制御データカウンタ記憶領域に初期値をセットする。例えば、状態2で普図1の場合は、「3」(普図表示図柄記憶領域の状態2オフセット値エリアの値(2)を1に加算した値)が初期値としてセットされる。これにより、図18(c)の状態2普電役制御データテーブルの3行目(アドレス120CH)から(図柄1なので普電役制御データテーブルの途中から)データが読み込まれる。続くステップS1209では普電役作動状態フラグにオンをセットする。
ステップS1209に続くステップS1210では、ステップS1207で取得した読み出すデータの個数とデータカウンタの個数を比較し、データカウンタが読み出すデータの個数以下の場合には、ステップS1211に進み、そうでない場合はステップS1214に進む。
ステップS1211では、ステップS1206で取得した参照する普電役データ制御テーブル(状態1普電役制御データテーブルまたは状態2普電役制御データテーブルのいずれか)の参照開始アドレスとデータカウンタに基づいて、開閉時間データを読み出す。既述の如く、普電役データ制御テーブルの最後尾アドレスの開閉時間データを読み出した後に、再び本ステップS1211を実行する場合(読み出すデータの個数に達していない場合)は、普電役データ制御テーブルの先頭アドレスに戻って、開閉時間データを読み出す。
ステップS1212では、普電役の開閉情報(開閉を示す情報および開閉時間データ)に基づき、電チュー(第2特図始動口232)の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に出力する開閉信号をセットする。
ステップS1212に続くステップS1213では、普図関連RAMデータの普図汎用タイマ(下位)記憶領域および普図汎用タイマ(上位)記憶領域のそれぞれに、ステップS1109で読み出した開閉時間データをセットする。
ステップS1214では、普電役制御フラグにオフをセットし、続くステップS1215では、普電役作動状態フラグにオフをセットする。
図20および図21を参照して、実施例3の各種データテーブルの変形例について説明する。
<実施例4>
図20は、実施例3において普電役制御オフセットテーブル以外の専用データテーブル(普電役制御拡張データテーブル)を備える場合の一例である。普電役制御オフセットテーブルは例えば実施例2に示すように、オフセット値のみ保持するテーブルとし、実施例3の普図1データ個数と普図2データ個数は、他の記憶領域(普電役制御拡張データテーブル)に格納してもよい。
<実施例5>
図21は、実施例3の普電役制御データテーブルに保持される開閉時間データとして、開放時間データのみ(開閉時間データと開放を示す情報)のみが格納される場合の一例である。
例えばここでは、状態2普電役制御データテーブルのアドレス1208Hに、開閉時間データB1と開放を示す情報が格納され、アドレス120AHに、開閉時間データB2と開放を示す情報のみが格納され、アドレス120CHに、開閉時間データB3と開放を示す情報のみが格納されている。
この場合、図18(c)の状態2普電役制御データテーブルに格納されていた、開閉時間データB2、開閉時間データB4(いずれも閉鎖時間データ)はプログラム内に保持されるか、あるいは他の記憶領域に格納されている。
また、ここでは状態1普電役制御データテーブルの図示は省略しているが、同様に開放時間データのみが格納されているものとする。これ以外は実施例3と同様で得あるので説明は省略する。
なお、実施例5は、実施例3(図18)と同様にデータを取得するものであるり、各状態において、普図が異なる場合に参照する開閉時間データの少なくとも一部を共用するものであるが、各開閉時間データB1〜B3の間に閉鎖時間データが含まれないため、普図表示図柄記憶領域(図21(c)の状態1オフセット値および状態2オフセット値は図18に示すものと異なっている。
<実施例6>
実施例6として、例えば実施例5において、普電役制御データテーブルのうちの例えば最後尾のアドレス120CHの開閉時間データB3を繰り返し読み出すように構成してもよい。これにより例えば、電チューを0.1秒開放した後、1秒間の開放を複数回繰り返すことができる。
なお、上記の各実施例(実施例1〜6)は、組合せ可能である。また、例えば、1つの実施例の全てまたは一部を他の実施例に含めてもよい。その際、実施例A(例えば、実施例1)に実施例B(例えば、実施例2)を組み合わせることで不都合な部分がある場合は、適宜。実施例Aや実施例Bの構成の一部を修正したものも含む。
また、例えば、特図1の場合は実施例A(実施例1〜実施例6のいずれか)を採用し、特図2は実施例B(実施例1〜実施例6のいずれか)を採用するなどとしてもよし、状態1の場合は実施例Aを採用し、状態2の場合は実施例Bを採用するなどとしてもよい。
<ジャンプテーブル/モジュールの配置例1>
図22は、ROMにおけるモジュール21とモジュール22の配置例を示した図である。ジャンプテーブルのジャンプ先1(0100H)によって呼び出すモジュール21は、先頭アドレスが0100H、最後尾アドレスが0109H、プログラム容量が10バイトの、処理AAを実行するためのプログラムである。また、ジャンプテーブルのジャンプ先2(0110H)によって呼び出すモジュール22は、先頭アドレスが0110H、最後尾アドレスが0119H、プログラム容量が10バイトの、処理BBを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例では、モジュール21とモジュール22との間には余り領域が無く、モジュール21の最後尾アドレスとモジュール22の先頭アドレスが連続したアドレスとされている。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
なお、この例では、ジャンプテーブル1のジャンプ先1(0100H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0100H番地にジャンプすることでモジュール21(処理AA)が実行され、ジャンプテーブル1のジャンプ先2(0110H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0110H番地にジャンプすることでモジュール22(処理BB)が実行される。
<ジャンプテーブル/モジュールの配置例2>
図23は、ROMにおけるモジュール21(モジュール21−A、モジュール21−B)、およびモジュール22の配置例を示した図である。ジャンプテーブルのジャンプ先2(0105H)によって呼び出すモジュール21−Bは、先頭アドレスが0105H、最後尾アドレスが0109H、プログラム容量が5バイトの、処理DD(第二の処理)を実行するためのプログラムである。また、ジャンプテーブルのジャンプ先1(0100H)によって呼び出すモジュール21−Aは、先頭アドレスが0100H、最後尾アドレスが0104H、プログラム容量が5バイトの、処理CC(第一の処理)を実行するためのプログラムと、このプログラムに連続して配置された処理DDのプログラムと、を組み合わせたプログラムである。また、ジャンプテーブルのジャンプ先3(0110H)によって呼び出すモジュール22は、先頭アドレスが0110H、最後尾アドレスが0119H、プログラム容量が10バイトの、処理EEを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例では、モジュール21−Aとモジュール22との間、および、モジュール21−Bとモジュール22との間には余り領域が無く、モジュール21−A、21−Bの最後尾アドレスとモジュール22の先頭アドレスが連続したアドレスとされている。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、この例では、ジャンプテーブル1のジャンプ先1(0100H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0100H番地にジャンプすることでモジュール21−A(処理CCと処理DDが組み合わされた処理)が実行され、ジャンプテーブル1のジャンプ先2(0105H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0105H番地にジャンプすることでモジュール21−B(処理DD)が実行され、ジャンプテーブル1のジャンプ先3(0120H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0110H番地にジャンプすることでモジュール22(処理EE)が実行される。このような構成とすれば、処理DDを少なくとも2種類の異なるジャンプ先から呼び出すことができ、プログラム容量を削減できる場合がある。
<ジャンプテーブル>
次に、RST命令によるジャンプに替えてジャンプテーブルによるジャンプを適用した例について説明する。図24(a)は、ジャンプテーブルの一例を示した図であり、同図(b)は、主制御部300のROM領域におけるモジュールの配置例を示した図である。
この例では、主制御部300は、同図(a)に示すような2種類のジャンプテーブル1、2を備えている。ジャンプテーブル1、2の各々には、各種ジャンプ命令によって参照されるジャンプ先アドレスが予め記憶されている。
例えば、ジャンプテーブル1の先頭には、ジャンプ先アドレスとして0100Hが記憶されており、当該ジャンプ先アドレスをジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0100H番地にジャンプする(プログラムカウンタ(PC)に0100Hがセットされる)。また、ジャンプテーブル2の先頭から2番目には、ジャンプ先アドレスとして0250Hが記憶されており、当該ジャンプ先アドレスをジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0250H番地にジャンプする(プログラムカウンタ(PC)に0250Hがセットされる)。
また、この例では、同図(b)に示すように、主制御部300のROM領域にはモジュール21〜25が配置されている。モジュール21〜25の先頭アドレスは、同図(b)に示すとおりであり、これらの先頭アドレスは、同図(a)に示すジャンプテーブル1、2に基づいてジャンプすることが可能なアドレスと一致している。
したがって、例えば、ジャンプテーブル1のジャンプ先1(0100H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0100H番地にジャンプすることでモジュール21が実行され、ジャンプテーブル2のジャンプ先5(0300H)をジャンプ先とするジャンプ命令を実行した場合には、ROM領域の0300H番地にジャンプすることでモジュール23が実行される。
<特図2始動口の開閉制御に用いるジャンプテーブル>
次に、図25を用いて、特図2始動口232(電チュー)の開閉制御に用いるジャンプテーブルについて説明する。なお、図25(a)は、ジャンプテーブルと参照先データの構成例を示した図であり、同図(b)は参照先データと開放種別の一例を示した図である。
この例では、ジャンプテーブルの先頭には、ジャンプ先アドレスとして1100Hが記憶されており、当該ジャンプ先アドレスを参照先とするロード命令を実行した場合には、ROM領域の1100H番地を参照してデータ1(この例では、0.1秒に相当する数値)を取得する。また、ジャンプテーブルの先頭から2番目には、ジャンプ先アドレスとして1101Hが記憶されており、当該ジャンプ先アドレスを参照先とするロード命令を実行した場合には、ROM領域の1101H番地を参照してデータ2(この例では、5.4秒に相当する数値)を取得する。
主制御部300は、例えば、特図低確率普図低確率状態において第1小当りに当選した場合には、ジャンプ先1(1100H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ1を1回読み込み、0.1秒に相当する数値を取得し、開放種別1に対応する制御(第2特図始動口232を0.1秒間、1回開放する制御)を行う。
また、特図低確率普図低確率状態において第2小当りに当選した場合には、ジャンプ先1(1100H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ1を1回読み込み、0.1秒に相当する数値を取得する。また、続けて、参照先のアドレスを1つ加算してジャンプ先2(1101H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ2を1回読み込み、5.4秒に相当する数値を取得し、開放種別2に対応する制御(第2特図始動口232を0.1秒間、1回開放した後に5.4秒間、1回開放する制御)を行う。
このように、本実施形態の特図2始動口232(電チュー)の開閉制御では、図25(a)に示すジャンプテーブルと、その参照先データとなる開放種別の2つのテーブルを用いて、複数の開放種別(開放パターン)の開閉制御を行っている。
つまり、特図低確率普図低確率状態(例えば、図16の状態1)では、第1小当り(例えば、図16の図柄1)に当選した場合と第2小当り(例えば、図16の図柄2)に当選した場合のジャンプ先テーブル(例えば、図16の状態1普電役制御データテーブル)の参照開始アドレスは同じ(図25(b)では、アドレス1100H)で、データ1またはデータ2を読み込む繰り返しの回数(例えば、図16の普図表示図柄記憶領域に格納されている、図柄1の状態1データ個数と図柄2の状態1データ個数)を異ならせ、繰り返し回数が0になるまで、最初にセットした参照開始アドレスをINC命令でインクリメントしてデータ1またはデータ2を取得することで開放態様を制御している。
具体的には、同図(b)を参照して、第1小当りに当選した場合は、参照開始アドレス(1100H)から繰り返し回数1回でデータ1(0.1秒)を読み込む。また、第2小当りに当選した場合は、第1小当りに当選した場合と同じ参照開始アドレス(1100H)からデータ1(0.1秒)を1回読み込んだ後、アドレスをインクリメントしてデータ2(5.4秒)を1回読み込む。このようにデータ読み込みの繰り返し回数を2回にして、開放種別2の開放制御を行っている。
また、特図高確率普図高確率状態または特図低確率普図高確率状態において第1小当りまたは第2小当りに当選した場合には、ジャンプ先2(1101H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ1を1回読み込み、5.4秒に相当する数値を取得し、開放種別3に対応する制御(第2特図始動口232を5.4秒間、1回開放する制御)を行う。
つまり、特図高確率普図高確率状態または特図低確率普図高確率状態(例えば、図16の状態2)では、第1小当り(例えば、図16の図柄1)に当選した場合と第2小当り(例えば、図16の図柄2)に当選した場合のジャンプ先テーブル(例えば、図16の状態2普電役制御データテーブル)の参照開始アドレスは、特図低確率普図低確率状態の参照開始アドレスとは異なっている(図25(b)では、特図低確率普図低確率状態における2回目に参照する(インクリメント後に参照する)データが格納されているアドレス1101H)。そして当該アドレスから、データ1またはデータ2を読み込む繰り返しの回数(例えば、図16の普図表示図柄記憶領域に格納されている、図柄1の状態2データ個数と図柄2の状態2データ個数)を異ならせ、繰り返し回数が0になるまで、最初にセットした参照開始アドレスをINC命令でインクリメントしてデータ1またはデータ2を取得することで開放態様を制御している。
具体的には、同図(b)を参照して、第1小当り(または第2小当り)に当選した場合は、参照開始アドレス(1101H)から繰り返し回数1回でデータ2(5.4秒)を1回読み込み、開放種別3の開放制御を行っている。
同図(c)は、参照先データと開放種別の他の例を示した図である。この例では、同図(b)のジャンプテーブルに加えて、ジャンプテーブルの先頭から3番目には、ジャンプ先アドレスとして1102Hが記憶されており、当該ジャンプ先アドレスを参照先とするロード命令を実行した場合には、ROM領域の1102H番地を参照してデータ3(この例では、1.9秒に相当する数値)を取得する。
主制御部300は、特図高確率普図高確率状態または特図低確率普図高確率状態において第1小当りまたは第2小当りに当選した場合には、ジャンプ先3(1102H)を参照先とするロード命令を3回実行することで、1.9秒に相当する数値を取得し、開放種別3に対応する制御(第2特図始動口232を1.9秒間、3回開放する制御)を行う。
この場合、普図高確率状態の参照開始アドレス1102Hを、普図低確率状態の場合の参照開始アドレス(1100Hまたは1101H)と異ならせ、普図低確率状態の場合に参照しないアドレスに格納されているデータを読み込んでいる。また、参照開始アドレスをインクリメントして変化させることなく、同じアドレスのデータ(データ3)を繰り返し(3回)読み込む処理を行っている。この処理は例えば、遊技状態を判定に利用して、特図低確率普図低確率以外の場合は、参照開始アドレスのINC命令を通らない処理とすることで実現できる。
<可変入賞口の開閉制御に用いるジャンプテーブル>
図26(a)〜(c)は、可変入賞口240の開閉制御に用いるジャンプテーブルから参照される開放パターンの一例を示した図である。例えば、同図(a)に示す例では、ジャンプ先1(例えば、1100H)に0.5秒に相当する数値を予め記憶し、ジャンプ先1の次のアドレスであるジャンプ先2(例えば、1101H)に29秒に相当する数値を予め記憶する。主制御部300は、例えば、当り種別1の場合には、ジャンプ先1を参照先とするロード命令を2回実行することで、0.5秒に相当する数値を取得し、当り種別1に対応する制御(可変入賞口240を0.5秒間、2回開放する制御)を行う。また、当り種別2の場合には、大当り遊技の1R開始時にジャンプ先1を参照先とするロード命令を2回実行することで、0.5秒に相当する数値を取得し、当り種別2の1Rに対応する制御(可変入賞口240を0.5秒間、2回開放する制御)を行った後、大当り遊技の2R〜4R開始時にジャンプ先2を参照先とするロード命令を1回実行することで、29秒に相当する数値を取得し、当り種別2の2R〜4Rに対応する制御(各ラウンドで可変入賞口240を29秒間、1回開放する制御)を行う。また、当り種別5の場合には、1R〜16R開始時にジャンプ先2を参照先とするロード命令を1回実行することで、29秒に相当する数値を取得し、当り種別5の1R〜16Rに対応する制御(各ラウンドで可変入賞口240を29秒間、1回開放する制御)を行う。
また、同図(b)に示す例では、当り種別2の場合には、同図(a)に示す当り種別2の場合の開放パターンと同様の制御を行うことに加えて、5R〜16R開始時にジャンプ先1を参照先とするロード命令を1回実行することで、0.5秒に相当する数値を取得し、当り種別2の5R〜16Rに対応する制御(可変入賞口240を0.5秒間、1回開放する制御)を行う。また、当り種別3の場合には、同図(a)に示す当り種別3の場合の開放パターンと同様の制御を行うことに加えて、9R〜16R開始時にジャンプ先1を参照先とするロード命令を1回実行することで、0.5秒に相当する数値を取得し、当り種別3の9R〜16Rに対応する制御(可変入賞口240を0.5秒間、1回開放する制御)を行う。
また、同図(c)に示す例では、当り種別2〜4の場合には、同図(b)に示す当り種別2〜4の場合の開放パターンと同様の制御を行うことに加えて、1Rの0.5秒開放後にジャンプ先2を参照先とするロード命令を1回実行することで、29秒に相当する数値を取得し、当り種別2〜4の1Rに対応する制御(可変入賞口240を0.5秒間、2回開放した後に、29秒間、1回開放する制御)を行う。
<オフセット値を用いた例>
27(a)は、アドレスにオフセット値として変数を加算して参照先を決定する例を示したフローチャートであり、同図(b)は、参照先データの一例を示した図である。
この例では、テーブル先頭アドレス取得処理において、参照先の先頭アドレス(この例では、1100H)を取得するとともに、次のオフセット値生成処理において、オフセット値を取得する。例えば、このオフセット値生成処理では、遊技状態を示す変数(例えば、特図高確率普図高確率状態を示す変数は0、特図高確率普図低確率状態を示す変数は1、特図低確率普図高確率状態を示す変数は2、特図低確率普図低確率状態を示す変数は3、など)をオフセット値として取得する。
次に、テーブル先頭アドレス取得処理で取得した先頭アドレスに、オフセット値生成処理で生成したオフセット値を加算することで、参照先のアドレスを生成する。例えば、先の例では、遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合、取得した先頭アドレス1100Hに、生成したオフセット値0を加算することで、参照先のアドレスとして1100Hを生成し、遊技状態が特図高確率普図低確率状態の場合、取得した先頭アドレス1100Hに、生成したオフセット値1を加算することで、参照先のアドレスとして1101Hを生成する。
また、続けて、例えば、遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合には、生成した参照先アドレス(1100H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ1を取得し、遊技状態が特図高確率普図低確率状態の場合には、生成した参照先アドレス(1101H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ2を取得する。
図28(a)は、オフセットテーブルから取得したオフセット値をアドレスに加算して参照先を決定する例を示したフローチャートであり、同図(b)は、オフセットテーブルの一例を示した図であり、同図(c)は、参照先データの一例を示した図である。
この例では、テーブル先頭アドレス取得処理において、参照先の先頭アドレス(この例では、1100H)を取得するとともに、次のオフセット値生成処理において、オフセット値を取得する。例えば、このオフセット値生成処理では、遊技状態を示す変数(例えば、特図高確率普図高確率状態を示す変数は0、特図高確率普図低確率状態を示す変数は1、特図低確率普図高確率状態を示す変数は2、特図低確率普図低確率状態を示す変数は3、など)に基づいてオフセットテーブルを参照し、このオフセットテーブルからオフセット値を取得する。例えば、同図(b)に示す例では、遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合、オフセットテーブルの先頭アドレスに変数0を加算することで、オフセットテーブルの先頭のオフセット値00Hを取得し、遊技状態が特図高確率普図低確率状態の場合、オフセットテーブルの先頭アドレスに変数1を加算することで、オフセットテーブルの先頭から2番目のオフセット値10Hを取得する。
次に、テーブル先頭アドレス取得処理で取得した先頭アドレスに、オフセット値生成処理で生成したオフセット値を加算することで、参照先のアドレスを生成する。例えば、先の例では、遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合、取得した先頭アドレス1100Hに、取得したオフセット値00Hを加算することで、参照先のアドレスとして1100Hを生成し、遊技状態が特図高確率普図低確率状態の場合、取得した先頭アドレス1100Hに、取得したオフセット値10Hを加算することで、参照先のアドレスとして1110Hを生成する。
また、続けて、例えば、遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合には、生成した参照先アドレス(1100H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ1を取得し、遊技状態が特図高確率普図低確率状態の場合には、生成した参照先アドレス(1110H)を参照先とするロード命令を1回実行することで、データ2を取得する。
なお、ここでは遊技状態を示す変数(ステータス値)に基づいてオフセットテーブルを参照する場合を例に説明したが、抽選結果に対応する値などに基づいてオフセットテーブルを参照してもよい。
<RST命令/モジュールの配置例1>
図29(a)は、ROM領域におけるモジュール03とモジュール04の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001FH、プログラム容量が8バイトの、処理Aを実行するためのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトの、処理Bを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例は、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03、および(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04のプログラム容量が共に8バイトであるため、モジュール03とモジュール04との間に余り領域が存在していない。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
<RST命令/モジュールの配置例2>
図29(b)は、ROM領域におけるモジュール03−1、モジュール04、およびモジュール04−1の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−1は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001DH、プログラム容量が6バイトの、処理Cを実行するためのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトの、処理Dを実行するためのプログラムである。
また、RST命令以外の他の呼び出し命令(例えば、上述のEXESUB命令)で呼び出すモジュール04−1は、先頭アドレスが001EH、最後尾アドレスが001FH、プログラム容量が2バイトの、処理Eを実行するためのプログラムと、このプログラムに連続して配置された処理Dを行うためのプログラムと、を組み合わせたプログラムである。
すなわち、この例は、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03のプログラム容量が8バイト未満の6バイトであるため、本来であれば、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04との間に2バイトの余り領域が生じることになるが、この2バイトの領域に処理Eを実行するためのプログラムを配置している。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、この例では、(RST 18H)命令を実行した場合には、ROM領域の0018H番地にジャンプすることでモジュール03(処理Cのプログラム)が実行され、(RST 20H)命令を実行した場合には、ROM領域の0020H番地にジャンプすることでモジュール04(処理Dのプログラム)が実行される。一方、RST命令以外の他のジャンプ命令の実行によってアドレス001EHにジャンプした場合には、モジュール04−1(処理Eと処理Dを組み合わせたプログラム)が実行される。このような構成とすれば、処理Dを少なくとも2種類の異なるジャンプ命令から呼び出すことができ、プログラム容量を削減できる場合がある。
<RST命令/モジュールの配置例3>
図30(a)は、ROM領域におけるモジュール03−2、モジュール03−2、およびモジュール04の配置例を示した図である。RST命令以外の他の呼び出し命令(例えば、上述のEXESUB命令)で呼び出すモジュール03−2は、先頭アドレスが001AH、最後尾アドレスが001FH、プログラム容量が6バイトの、処理Fを実行するためのプログラムである。
また、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−3は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが0019H、プログラム容量が2バイトの、処理Gを実行するためのプログラムと、このプログラムに連続して配置された処理Fを実行するためのプログラムと、を組み合わせたプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトの、処理Hを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例は、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03のプログラム容量が8バイト未満の2バイトであるため、本来であれば、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04との間に6バイトの余り領域が生じることになるが、この6バイトの領域に処理Fを実行するためのプログラムを配置している。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、この例では、(RST 18H)命令を実行した場合には、ROM領域の0018H番地にジャンプすることでモジュール03−3(処理Gと処理Fを組み合わせたプログラム)が実行され、(RST 20H)命令を実行した場合には、ROM領域の0020H番地にジャンプすることでモジュール04(処理Hのプログラム)が実行される。一方、RST命令以外のジャンプ命令の実行によってアドレス001AHにジャンプした場合には、モジュール03−2(処理Gと処理Fを組み合わせたプログラム)が実行される。このような構成とすれば、処理Fを少なくとも2種類の異なるジャンプ命令から呼び出すことができ、プログラム容量を削減できる場合がある。
<RST命令/モジュールの配置例4>
図30(b)は、ROM領域におけるモジュール03−5、モジュール03−4、およびモジュール04の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−4は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001AH、プログラム容量が3バイトの、処理Iを実行するためのプログラムである。また、RST命令以外の他の呼び出し命令(例えば、上述のEXESUB命令)で呼び出すモジュール03−5は、先頭アドレスが001BH、最後尾アドレスが001FH、プログラム容量が5バイトの、処理Jを実行するためのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトの、処理Kを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例は、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03のプログラム容量が8バイト未満の3バイトであるため、本来であれば、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04との間に5バイトの余り領域が生じることになるが、この5バイトの領域に処理Jを実行するためのプログラムを配置している。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、この例では、(RST 18H)命令を実行した場合には、ROM領域の0018H番地にジャンプすることでモジュール03−4(処理Iのプログラム)が実行され、(RST 20H)命令を実行した場合には、ROM領域の0020H番地にジャンプすることでモジュール04(処理Kのプログラム)が実行される。一方、RST命令以外のジャンプ命令の実行によってアドレス001BHにジャンプした場合には、モジュール03−5(処理Jのプログラム)が実行される。このような構成とすれば、モジュール03−4とモジュール04との間の余り領域を有効活用することができ、他のROM領域を他の用途に利用できる場合がある。
<RST命令/モジュールの配置例5>
図31(a)は、ROM領域におけるモジュール03−6、モジュール05の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−6は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が16バイトの、処理Lを実行するためのプログラムである。また、(RST 28H)命令で呼び出すモジュール05は、先頭アドレスが0028H、最後尾アドレスが002FH、プログラム容量が8バイトの、処理Mを実行するためのプログラムである。
すなわち、この例は、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−6のプログラム容量が8バイト以上の16バイトであるため、(RST 20H)命令で呼び出すモジュールは使用できなくなるが、モジュール03−6のプログラム容量を16バイトとし、(RST 28H)命令で呼び出すモジュール05を連続して配置している。このように、各モジュール間に余り領域が生じないように配置すれば、余り領域に不正なプログラムが挿入されるような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、この例では、(RST 18H)命令を実行した場合には、ROM領域の0018H番地にジャンプすることでモジュール03−6(処理Lのプログラム)が実行され、(RST 28H)命令を実行した場合には、ROM領域の0028H番地にジャンプすることでモジュール05(処理Mのプログラム)が実行される。このような構成とすれば、(RST 18H)命令で呼び出すモジュールのプログラム容量を増やすことができる。
<RST命令/モジュールの配置例6>
図31(b)は、ROM領域におけるモジュール03−7、モジュール04の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−7は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001EH、プログラム容量が7バイトの、処理Nを実行するためのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール04は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトの、処理Mを実行するためのプログラムである。
この例では、(RST 18H)命令を実行した場合には、ROM領域の0018H番地にジャンプすることでモジュール03−7(処理Nのプログラム)が実行され、(RST 20H)命令を実行した場合には、ROM領域の0020H番地にジャンプすることでモジュール04(処理Pのプログラム)が実行される。
この例では、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール03−7のプログラム容量が8バイト未満の7バイトであるため、モジュール03−7とモジュール04の間のROM領域001FH番地が余り領域となっている。このような余り領域が存在する場合、当該余り領域に不正なプログラムコードを挿入され、不正行為が行われるおそれがあるが、本発明では、このような問題を次に説明する方法によって解決する。
<命令の置き換え>
図32(a)は、主制御部300が備える命令のうち、第一の機能を有する命令を集めた命令群の一部を示した図である。主制御部300は、第一の機能を有する命令として、第一の命令と第二の命令とを少なくとも備えている。これらの第一の命令と第二の命令は同じ第一の機能を有する点では共通するが、第一の命令の命令長(オペコードとオペランドの長さの合計)は、2バイト(nH、n+1H)であるのに対し、第二の命令の命令長は、3バイト(nH、n+1H、n+2H)である点が異なっている。なお、主制御部300が備える命令群は、この例に限定されず、同図(b)の如くこの第一、第二の命令に加えて、同一の第二の機能を有し、かつ、互いに命令長が異なる第三の命令と第四の命令を少なくとも含む命令群を備えていてもよい。
同図(c)は、ROMにおけるモジュール1、2の配置例を示した図であり、同図(d)は、ROMにおけるモジュール3、2の配置例を示した図である。同図(c)に示す例では、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール1は、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001EH、プログラム容量が7バイトのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール2は、先頭アドレスが0020H、最後尾アドレスが0027H、プログラム容量が8バイトのプログラムである。したがって、この例では、モジュール1とモジュール2の間のROM領域001FH番地が余り領域となっている。
一方、同図(d)に示す例では、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール3は、同図(a)に示すモジュール1に含まれる第一の命令を第二の命令に置き換えたものであり、先頭アドレスが0018H、最後尾アドレスが001FH、プログラム容量が8バイトのプログラムである。
このように、命令長が2バイトの第一の命令を、命令長が3バイトの第二の命令に置き換えることで、モジュール1の処理内容とモジュール2の処理内容の同一性を保ちながら、モジュール3の容量を8バイトに調整することができる。このため、(RST 18H)命令で呼び出すモジュール3と、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール2と、の間に余り領域が生じることを回避することができ、不正なプログラムコードが挿入され、不正行為が行われるおそれを無くすことができる。
<RST命令/モジュールの配置例7>
図33は、ROM領域におけるモジュール07、モジュール08、モジュール09の配置例を示した図である。(RST 18H)命令で呼び出すモジュール07は、先頭アドレスが0038H、最後尾アドレスが003FH、プログラム容量が16バイトの、処理Qを実行するためのプログラムである。また、(RST 20H)命令で呼び出すモジュール08は、先頭アドレスが0040Hの、処理Rを実行するためのプログラムである。また、モジュール08の最後尾アドレスの次のアドレスには、モジュール09が配置されている。モジュール09は、処理Sを実行するためのプログラムである。さらに、モジュール09の最後尾アドレスの次のアドレス(ここでは00X0H)には割込みベクタテーブルが配置されている。
このように、(RST 20H)命令で呼び出すモジュールの最後尾のアドレスと割込みベクタテーブルのアドレス(本例では00X0H)とが連続していない場合(未使用データ領域が生じる場合)には、これらの間にモジュール09などを配置するとよい。モジュール09は、先頭アドレスが(RST 20H)命令で呼び出すモジュールの最後尾のアドレスに連続するアドレスであり、処理S3のプログラムのアドレスに連続して割込みベクタテーブルが配置される。このようにすることで、未使用データ領域の発生を回避することができる場合がある。
<演出制御処理>
次に、図34(a)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS509)について説明する。なお、同図(a)は、演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1901では、電チュー開放演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この電チュー開放演出制御処理では、電チュー232に関連する電チュー開放演出の演出制御を行う。ステップS1902では、その他の演出制御処理を行った後に処理を終了する。
<電チュー開放演出制御処理>
次に、図34(b)、図35、および図36を用いて、演出制御処理における電チュー開放演出制御処理(ステップS1901)について説明する。なお、同図は、電チュー開放演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2001では、RAM408に記憶している電チュー開放演出フラグがONかOFFかを判定し、OFFの場合にはステップS2007に進み、ONの場合には次のステップS2002に進む。ステップS2002では、普図表示装置210による普図変動が停止中であるか否かを判定し、変動中の場合にはステップS2007に進み、停止中の場合にはステップS2003に進む。
ステップS2003では、普電役開放中(電チュー232の開放中)であるか否かを判定し、普電役開放中でない場合にはステップS2007に進み、普電役開放中の場合にはステップS2004に進む。ステップS2004では、電チュー開放演出実行処理を行った後にステップS2005に進む。すなわち、本実施形態では、電チュー開放演出実行フラグがONで、普図変動が停止中、かつ、電チュー232の開放中のときに「電チュー開放演出」を実行する。なお、「電チュー開放演出」の詳細については後述する。
ステップS2004では、電チュー開放演出終了条件が成立したか否か(例えば、電チュー232が閉鎖されたか否か、または、電チュー232が閉鎖されてから所定時間が経過したか否か、など)を判定し、成立していない場合にはステップS2007に進み、成立している場合にはステップS2006に進む。ステップS2006では、電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS2007に進む。
ステップS2007では、RAM408に記憶しているスーパー電チュー開放演出フラグがONかOFFかを判定し、OFFの場合にはステップS2013に進み、ONの場合には次のステップS2008に進む。ステップS2008では、普図表示装置210による普図変動が停止中であるか否かを判定し、変動中の場合にはステップS2013に進み、停止中の場合にはステップS2009に進む。
ステップS2009では、普電役開放中(電チュー232の開放中)であるか否かを判定し、普電役開放中でない場合にはステップS2013に進み、普電役開放中の場合にはステップS2010に進む。ステップS2010では、スーパー電チュー開放演出実行処理を行った後にステップS2011に進む。すなわち、本実施形態では、スーパー電チュー開放演出実行フラグがONで、普図変動に停止中、かつ、電チュー232の開放中のときにスーパー電チュー開放演出を実行する。なお、「スーパー電チュー開放演出」の詳細については後述する。
ステップS2011では、スーパー電チュー開放演出終了条件が成立したか否か(例えば、電チュー232が閉鎖されたか否か、または、電チュー232が閉鎖されてから所定時間が経過したか否か、など)を判定し、成立していない場合にはステップS2013に進み、成立している場合にはステップS2012に進む。ステップS2012では、スーパー電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS2103に進む。
ステップS2013では、普図表示装置210による普図の変動表示中であるか否かを判定し、変動表示中の場合にはステップS2014に進み、変動停止中の場合にはステップS2021に進む。ステップS2014では、電チュー開放示唆演出実行フラグがONかOFFかを判定し、ONの場合にはステップS2015に進み、OFFの場合にはステップS2018に進む。なお、電チュー開放示唆演出実行フラグは、後述するステップS2018の電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合にONに設定されるフラグである。
ステップS2015では、電チュー開放示唆演出実行処理により「電チュー開放示唆演出」を行う。なお、「電チュー開放示唆演出」に詳細については後述する。ステップS2016では、電チュー開放演出終了条件が成立したか(例えば、電チュー232が開放されたか否か、または、電チュー232が開放されるまでの時間が所定時間未満になったか否か、など)否かを判定し、成立していない場合にはステップS2017に進み、成立している場合にはステップS2021に進む。ステップS2017では、電チュー開放演出実行フラグをOFFに設定した後に、ステップS2021に進む。
ステップS2018では、電チュー開放示唆演出実行抽選処理を行った後にステップS2019に進む。ステップS2019では、ステップS2018で実行した電チュー開放示唆演出実行抽選に当選したか否かを判定し、当選した場合には電チュー開放示唆演出実行フラグをONに設定した後にステップS2021に進み、当選しなかった場合にはステップS2021に進む。
ステップS2021では、電チュー開放演出実行フラグがOFFかONかを判定し、ONの場合にはステップS2030に進み、OFFの場合にはステップS2022に進む。ステップS2022では、スーパー電チュー開放演出実行フラグがOFFかONかを判定し、ONの場合にはステップS2030に進み、OFFの場合にはステップS2023に進む。
ステップS2023では、時短未作動状態か否かを判定し、該当しない場合にはステップS2030に進み、該当する場合にはステップS2024に進み。ステップS2024では、変動中の普図は当り図柄か否か(変動表示中の普図変動遊技が当選か非当選か)を判定し、当り図柄でない場合にはステップS2030に進み、当り図柄の場合にはステップS2025に進む。ステップS2025では、停止される普図の図柄が所定の図柄(この例では、図5(d)に示す普図A、普図B、および普図Cのうちの、普図Aまたは普図B)であるか否かを判定し、該当しない場合にはステップS2030に進み、該当する場合にはステップS2026に進む。なお、ステップS2026の判定の基準となる「所定の図柄」は、普図Aまたは普図Bに限定されず、普図A、普図B、および普図Cのうちの一つ、複数、またはすべてでもよい。また、当りの場合であっても、電チュー開放演出が行われない当り図柄を備えていてもよい。
ステップS2026では、特図1変動遊技中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2027に進み、該当しない場合にはステップS2029に進む。ステップS2027では、変動中の普図の変動停止を行うまでの時間と、変動中の特図1の変動停止を行うまでの時間が、所定時間離れているか否かを判定し、離れている場合にはステップS2028に進み、離れていない場合にはステップS2029に進む。
ステップS2028では、電チュー開放演出実行フラグONを設定した後にステップS2030に進む。ステップS2029では、スーパー電チュー開放演出実行フラグをONに設定した後にステップS2030に進む。ステップS2030では、その他の電チュー開放演出制御を処理を実行した後に処理を終了する。
<第2副制御部>
次に、図37を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、ステップS2101では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS2101で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS2101の次のステップS2103では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2105の処理に移行する。ステップS2105では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2105の次のステップS2107では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS2107の次のステップS2109では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS2107で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS2109の次のステップS2111では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS2111の次のステップS2113では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS2103に戻る。
同図(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2201では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
同図(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS2301では、第2副制御部メイン処理のステップS2103において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS2103において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS2301の次のステップS2303では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<普図当否判定用テーブル>
図38(a)は普図当否判定用低確率状態テーブルの一例を示したものであり、同図(b)は普図当否判定用高確率状態テーブルの一例を示したものである。
これらの普図当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、普図当り判定用の抽選値データと、普図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この普図当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、普図始動口228または普図始動口229を球が通過したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する普図当選乱数値に基づいて、普図変動遊技の当否結果を決定する当り判定を行う。
<普図当否判定用テーブル/普図変動遊技の当り判定>
普図変動遊技の当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(a)に示す普図当否判定用低確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が29〜31である場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定してRAM308に設けた当りフラグの格納領域に当りとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に当りの情報を設定することを「当りフラグをオンに設定する」という)。また、取得した普図当選乱数値が0〜28または32〜100の数値である場合には、普図変動遊技のはずれと判定して上述の当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜100(数値範囲の大きさは101)、特図低確率状態における当りの抽選値データの数値範囲は29〜31(数値範囲の大きさは3)であるから、特図低確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、約1/33(=3/101)である。
また、普図変動遊技の当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(b)に示す普図当否判定用高確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が0〜99の数値範囲の場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定して当りフラグをオンに設定する。また、取得した普図当選乱数値が100の場合には、普図変動遊技のはずれと判定して当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜100(数値範囲の大きさは101)、特図高確率状態における当りの抽選値データの数値は100であるから、特図高確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、約1/1(=99/101)である。このように、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率は、特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率よりも高く設定されており、特図高確率状態は、特図低確率状態よりも普図変動遊技に当選しやすい状態である。なお、普図の当選確率は特に限定されず、例えば、少なくとも普図高確率状態においては、普図変動遊技の当選確率を100%としてもよい。また、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率を100%に設定してもよいし、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率と特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率の両方を100%に設定してもよい。
<普図変動時間振り分けテーブル>
図39(a)は、普図変動遊技の変動時間を決定するための普図変動時間振り分けテーブルの一例である。この普図変動時間振り分けテーブルには、普図の当否判定結果と、時短未作動時および時短作動時の普図の変動時間と、が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この普図変動時間振り分けテーブルと、時短の作動の有無に基づいて変動時間を選択する。具体的には、上述の普図の当り判定の結果に関わらず、時短未作動時は変動時間として10000msを選択し、時短作動時は変動時間として700msを選択する。なお、普図の変動時間の選択方法はこれに限定されず、例えば、特図の場合と同じように、変動時間を複数種類備えていてもよいし、その場合に抽選で一つの変動時間を決定してもよい。また、変動時間が予め定められている場合であっても抽選を行ってもよい。
図39(b)および(c)は、普図の当り時の動作を定義した当り時動作テーブルの一例である。主制御部300の基本回路302は、同図(b)に示すテーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、普図停止図柄の種類を決定する普図図柄抽選を行う。なお、当りフラグがオンの場合には、上述の普図当選乱数値から生成した当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、当りフラグがオフの場合には、上述の普図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
本例の普図図柄抽選では、10/100の確率で普図Aを選択し、10/100の確率で普図Bを選択し、80/100の確率で普図Cを選択する。そして、時短未作動時に普図Aを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のa1の項目を参照し、普電役開放態様として5700を選択する。また、時短作動時に普図Aを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のa2の項目を参照し、普電役開放態様として5850を選択する。つまり、時短未作動時であっても、遊技球が入賞可能な普電役開放パターン(例えば、a1の項目)が選択される場合がある。なお、a1とb1の項目は低確率時の普図変動の約1/300程度で出現する。
普電役開放態様として5700を選択した場合には、電チュー232を5700ms開放する制御を行い、普電役開放態様として5850を選択した場合には、電チュー232を5850ms開放する制御を行うことを示しており、本例では、時短未作動時に普図Aを選択した場合よりも、時短作動時に普図Aを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。なお、電チュー232は、普電役開放態様で規定する開放時間が経過した場合、または、所定数(例えば、10球)の遊技球が入球した場合に閉鎖する(以下同様)。
また、時短未作動時に普図Bを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のb1の項目を参照し、普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択する。また、時短作動時に普図Bを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のb2の項目を参照し、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択する。
普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択した場合には、電チュー232を550ms開放した後に2000ms閉鎖する開閉動作を10回行い、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択した場合には、電チュー232を1900ms開放した後に500ms閉鎖する開閉動作を3回行うことを示している。普電役開放態様として(550→(2000))×10を選択した場合の開放時間は550×10=5500msであり、普電役開放態様として(1900→(500))×3を選択した場合の開放時間は1900×3=5700msであるから、本例では、時短未作動時に普図Bを選択した場合よりも、時短作動時に普図Bを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。
なお、時短作動時に普図Bを選択した場合の電チュー232の合計開放時間は5700msであり、これは時短未作動時に普図Aを選択した場合の電チュー232の合計開放時間と同じであるが、1回の最大開放時間は、前者が1900msであるのに対して、後者は5700msである。このため、前者の時短作動時に普図Bを選択した場合よりも、後者の時短未作動時に普図Aを選択した場合の方が電チュー232に入球し易い状態であるといえる。
また、時短未作動時に普図Cを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のc1の項目を参照し、普電役開放態様として100を選択する。また、時短作動時に普図Cを選択した場合には、同図(c)に示す当り時動作テーブル(2)のc2の項目を参照し、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択する。
普電役開放態様として100を選択した場合には、電チュー232を100ms開放すする制御を行い、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択した場合には、電チュー232を1900ms開放した後に500ms閉鎖し、次に1100ms開放した後に500ms閉鎖し、最後に1100ms開放する制御を行うことを示している。普電役開放態様として100を選択した場合の開放時間は100msであり、普電役開放態様として1900→(500)→1100→(500)→1100を選択した場合の開放時間は1900+1100+1100=4100msであるから、本例では、時短未作動時に普図Cを選択した場合よりも、時短作動時に普図Cを選択した場合の方が、電チュー232の開放時間が長くなるように設定している。
すなわち、合計開放時間の平均を比較した場合、普図高確率状態よりも普図低確率状態の方が開放時間が短くなりやすい。
なお、本例では、同一種類の普図において時短未作動時と時短作動時で普電役開放態様を異ならせたが、同じ態様であってもよい。また、本例では、時短未作動時であっても電チュー232を開放する例を示したが、時短未作動時の開放時間は、時短動作時の開放時間よりも短いことが好ましい。また、時間動作時の開放時間が複数種類有る場合には、時短未作動時の開放時間は、複数種類の時間動作時の開放時間のうちの少なくとも一つの開放時間よりも短いことが好ましい。また、普図の図柄が同じであっても時短の作動状態に応じて普電役開放パターンを異ならせてもよい。
<特図1決定用テーブル>
図40(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図1の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
特図1変動遊技の図柄抽選において特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、30/100の確率で特図Aを選択し、25/100の確率で特図Bを選択し、25/100の確率で特図Cを選択し、10/100の確率で特図Dを選択し、10/100の確率で特図Eを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で特図Fを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図Gを選択する。
また、特図A、特図B、特図D、または特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図Cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図A、特図B、特図C、または、特図Dを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図Cを選択した場合には、付与する時短を特図1の100変動分としている。また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与せず潜伏確変状態となり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与する。
同図(b)に示すように、特図1の図柄抽選の結果、特図Aを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図Bまたは特図Cを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行い、特図Dを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。
また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、可変入賞口234を100msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行い、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。すなわち、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には可変入賞口234の入球が困難であり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外に特図Eを選択した場合には可変入賞口234の入球が容易となる。また、特図F(小当り)を選択した場合には、可変入賞口234を100msの開放時間で2回開放し、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合と同様の制御を行う。
<特図2決定用テーブル>
図41(a)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
特図2変動遊技の図柄抽選において特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、70/100の確率で特図aを選択し、5/100の確率で特図bを選択し、25/100の確率で特図cを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図dを選択する。
また、特図a、または特図bを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図a、特図b、または特図cを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図cを選択した場合には、付与する時短を特図2の100変動分としている。
同図(b)に示すように、特図2の図柄抽選の結果、特図aを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図bまたは特図cを選択した場合には、可変入賞口234を29000msの開放時間で2回開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行う。
このように、特図2変動遊技は、出球の少ない小当りが無く、大当り遊技中の可変入賞口234の開放時間がすべて29000msであり、大当り遊技終了後に必ず時短が付与されるため、特図1変動遊技よりも有利度が高い遊技である。
<特図変動時間振り分けテーブル>
図42(a)は、特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルであり、同図(b)は、特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合に参照する特図変動時間振り分けテーブルある。
この特図変動時間振り分けテーブルには、時短の有無と、特図変動遊技の保留数毎に定義された抽選値データと、タイマ番号と、が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この特図変動時間振り分けテーブルと、時短の有無と、特図変動遊技の保留数と、タイマ番号決定用乱数値に基づいて、タイマ番号を決定するタイマ番号抽選を行う。
また、図43は、タイマ番号テーブルの一例を示した図である。このタイマ番号テーブルには、上述のタイマ番号抽選によって選択されるタイマ番号と、特図変動遊技の変動時間と、が対応付けされて記憶されている。なお、図の右側には、変動時間に対応する変動内容を参考までに記載している。
例えば、上述の図柄抽選の結果、特図1の停止図柄として特図G(はずれ図柄)を選択した場合には、図42(a)に示すテーブルを参照する。そして、時短無し、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜91の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が92〜94の数値範囲のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が95〜96の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97〜98の数値範囲のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。
ここで、タイマ6〜タイマ9をリーチ状態と定義すると、時短無し、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が92〜99の場合であるから、約1/13(=8/100)となる。
また、図42(a)に示すテーブルにおいて、時短無し、特図1変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜95の数値範囲のときにタイマ4(短縮)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短無し、特図1変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が96〜99の場合であるから、約1/26(=4/100)となる。
また、図42(a)に示すテーブルにおいて、時短有りの場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜97の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98〜99の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択する。時短有りの場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が98〜99の場合であるから、約1/50(=2/100)となる。
また、上述の図柄抽選の結果、特図2の停止図柄として特図d(はずれ図柄)を選択した場合には、図42(b)に示すテーブルを参照する。そして、時短無し、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜49の数値範囲のときにタイマ2(超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が50〜99の数値範囲のときにタイマ3(超短縮2)を選択する。時短無し、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は0である。
また、図42(b)に示すテーブルにおいて、時短無し、特図2変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜79の数値範囲のときにタイマ2(超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が80〜99の数値範囲のときにタイマ3(超短縮2)を選択する。時短無し、特図2変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は0である。
なお、この例では、特図2変動遊技の結果がはずれであり、かつ、時短無しの場合に、リーチ状態となるタイマ6〜タイマ9を選択しない(リーチ状態はすべて大当りとなる)ように構成しているが、これに限定されず、タイマ6〜タイマ9を所定の確率で選択するように構成してもよい。また、リーチ状態の有無に関わらず、抽選などによって第2特図始動口232の開放時間よりも長い変動時間に対応するタイマ番号を選択するように構成してもよい。
また、図42(b)に示すテーブルにおいて、時短有り、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜49の数値範囲のときにタイマ1(超超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が50〜91の数値範囲のときにタイマ5(通常)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が92〜93の数値範囲のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が94〜95の数値範囲のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96〜97の数値範囲のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98〜99の数値範囲のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短有り、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が50〜99の場合であるから、約1/2(=50/100)となる。
また、図42(b)に示すテーブルにおいて、時短有り、特図2変動遊技の保留数が4の場合には、タイマ番号決定用乱数値が0〜95の数値範囲のときにタイマ1(超超短縮1)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が96のときにタイマ6(ノーマルリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が97のときにタイマ7(ロングリーチ)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が98のときにタイマ8(パカパカ用)を選択し、タイマ番号決定用乱数値が99のときにタイマ9(スーパーリーチ)を選択する。時短有り、特図2変動遊技の保留数が4の場合にリーチ状態となる確率は、タイマ番号決定用乱数値の数値範囲が96〜99の場合であるから、約1/26(=4/100)となる。
なお、特図変動時間振り分けテーブルの内容は本例に限定されず、例えば、時短無しの場合に選択される可能性がある変動時間のすべてが、時短有りの場合に選択される可能性のある変動時間のすべてよりも短くてもよい。また、時短無しの場合に選択される可能性がある変動時間の少なくとも一部と、時短有りの場合に選択される可能性がある変動時間の少なくとも一部を共通の変動時間に設定してもよい。また、時短有りの場合の変動時間と時短無しの場合の変動時間を異ならせたが、特図1の変動時間と特図2の変動時間を異ならせてもよいし、特図の第1の停止図柄(例えば、特図A)の変動時間と特図の第2の停止図柄(例えば、特図B)の変動時間を異ならせてもよい。また、特図変動遊技が第1の結果(例えば、大当り)の場合の変動時間と、特図変動遊技が第2の結果(例えば、小当り)の場合の変動時間を異ならせてもよいし、特図変動遊技が第1の結果(例えば、大当り)または第2の結果(例えば、小当り)の場合の変動時間と、特図変動遊技が第3の結果(例えば、はずれ)の場合の変動時間を異ならせてもよい。
また、変動時間を異ならせる場合に、一方の変動時間をタイマ番号テーブルから取得した後に、取得した変動時間に所定時間を加算することで他方の変動時間を算出してもよい。また、特図変動遊技が所定の結果(当り、または、はずれ)の場合のみ選択される変動時間を設けてもよい。また、同一の変動時間であっても、対応する変動内容を変化させてもよい。
<特図2変動遊技1>
次に、図44を用いて、本実施形態の特図2変動遊技について説明する。同図は、特図2変動遊技のタイムチャートの一例である。
この例では、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されており、この特図1変動遊技の変動期間が、第2特図始動口232の開放期間終了直前まで継続されている状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、ほとんどが特図1変動遊技が実行される期間である。
本実施形態に係るパチンコ機100は、上述のとおり特図2優先変動機であるが、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行することができる同時変動機ではなく、特図1変動遊技の実行中は特図2変動遊技を実行しないように構成している。このため、第2特図始動口232への入球(入賞)を検出した場合でも、特図1変動遊技の実行中は特図2変動遊技を開始することができず、特図2変動遊技の保留数が満タン(本実施形態では、4)でない場合に限り、特図2変動遊技の保留数に1を加算するとともに、所定の個数(本実施形態では、4個)の球を賞球として上皿126に排出する処理を行う。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の2回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が1であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を1から2に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
次の3回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が2であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を2から3に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の4回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができないが、特図2保留数が3であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を3から4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
次の5回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができず、また、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。同様に、次の6回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中であるため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化することができず、また、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。なお、1回目から4回目で保留された4回の特図2変動遊技は、特図1変動遊技の終了後に、順次、実行される。
すなわち、この例では、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技の実行期間が占める時間が長く、当該期間中は特図2変動遊技を消化することができないため、5回目と6回目の入賞検出では特図2変動遊技を保留することができずに遊技者に不利な状態となる。
<特図2変動遊技2>
次に、図45を用いて、特図2変動遊技の他の例について説明する。なお、同図は、他の例に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。
この例では、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されており、この特図1変動遊技の変動期間が、第2特図始動口232の開放期間の前半まで継続されている状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、約半分が特図1変動遊技が実行される期間である。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出から4回目の第2特図始動口232の入賞検出までの処理は、上記実施例1に係る特図2変動遊技と同じである。しかしながら、3回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、特図1変動遊技の実行が終了しているため(特図1変動ON→特図1変動OFF)、以降は特図2変動遊技の実行が可能な状態となっている。
この例では、4回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、1回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、5回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。また、5回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、2回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、6回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
一方、次の7回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が4(満タン)であるため、賞球を上皿126に排出する処理を行うが、特図2変動遊技を保留することができない。
また、7回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、3回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、8回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。また、8回目の第2特図始動口232の入賞検出後に、4回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技が消化され、特図2変動遊技の保留数が4から3に更新される。このため、9回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2変動遊技を保留することができ、保留数に1を加算して4に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。
すなわち、この例では、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技が実行される期間が図44に示す変動遊技の場合よりも短く、当該期間の終了後に特図2変動遊技を消化することができる。このため、5回目、6回目、8回目、9回目の入賞検出時に特図2変動遊技を保留し、遊技者に有利な特図2変動遊技を合計で9回実行することができ、図44に示す変動遊技の場合よりも遊技者にとっては有利な状態となる。
<特図2変動遊技3>
次に、図46を用いて、特図2変動遊技の他の例について説明する。なお、同図は、他の例に係る特図2変動遊技のタイムチャートである。
この例では、第2特図始動口(電チュー)230の開放期間中に、特図1変動遊技が実行されていない状態を示している。すなわち、第2特図始動口232の開放期間のうち、特図1変動遊技が実行される期間は0である。
この例では、1回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図1変動遊技の実行中ではないため、対応する特図2変動遊技を直ぐに消化するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。次の2回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、2回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、1回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
次の3回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、3回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、2回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
次の4回目の第2特図始動口232の入賞検出では、特図2保留数が0であり満タンではないため、特図2変動遊技を保留して保留数を0から1に更新するとともに、賞球を上皿126に排出する処理を行う。なお、4回目の入賞検出時に保留された特図2変動遊技は、3回目の特図2変動遊技に関する処理がすべて完了した後に消化され、特図2変動遊技の保留数が1つ減算される。
以降、この例では、第2特図始動口232の開放期間中では、5回目〜10回目の各々の入賞検出によって特図2保留数が増加する一方で、特図2変動遊技の消化によって特図2変動遊技の保留数が減少するため、保留できない特図2変動遊技が生じることがない。なお、この例では、第2特図始動口232の最大開放時間が経過する前に所定数(この例では、10球)の入球を検出したため、最大開放時間の超過前に第2特図始動口232を閉鎖している。
この例では、図44、図45に示す変動遊技よりも長い期間において特図2変動遊技を消化することができるため、第2特図始動口232の開放期間中に10回の入球を検出し、遊技者に有利な特図2変動遊技を合計で10回実行することができ、図44、図45に示す変動遊技よりも遊技者にとっては有利な状態となる。
<電チュー開放示唆演出、電チュー開放演出>
次に、図47および図48を用いて、上述の電チュー開放示唆演出、電チュー開放演出の一例について説明する。なお、図47および図48は、第2特図始動口232の開放前から閉鎖後における各種演出の一例を時系列で示した図である。
図47(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示と普図の変動表示を行っている。具体的には、特図1の変動表示として、第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を行うとともに、この特図1の変動表示と同時に、装飾図柄表示装置208の表示領域を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、普図の変動表示として、図示しない普図表示装置210を用いて普図の変動表示を行っている。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、特図1変動遊技の保留数が2であるため、第1特図保留ランプ218を2つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の左下の特図1保留アイコン表示領域に、円形の保留アイコンを2つ表示している。一方、特図2変動遊技の保留数は0であるため、第2特図保留ランプ220をすべて消灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域には、保留アイコンを表示していない。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央下の変動アイコン表示領域に円形の変動アイコンを表示することで、変動表示中の特図が特図1であることを報知している。
上述のとおり、第1副制御部400は、電チュー開放演出制御処理のステップS2013〜S2020において、普図表示装置210による普図の変動表示中、かつ、電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合には、電チュー開放示唆演出を実行する。ここでは、同図(a)に示す普図の変動表示中に、電チュー開放示唆演出抽選に当選した場合を想定する。
同図(b)、(c)に示すタイミングでは、普図の変動表示中に電チュー開放示唆演出抽選に当選したことから、電チュー開放示唆演出を行っている。この例では、同図(b)に示すタイミングで、「吉宗が勝てば電チュー開放?」という文字表示と、吉宗のキャラクタが他のキャラクタとボクシングを開始した様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示した後、同図(c)に示すタイミングで、吉宗のキャラクタが他のキャラクタに勝利した様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、同図(e)に示すタイミングで実行する電チュー232の開放を事前に示唆している。なお、電チュー開放示唆演出の演出態様は特に限定されず、電チュー232が開放される前に当該開放を示唆するものであればよい。
続いて、同図(d)に示すタイミングでは、右打ちを示唆する右打ち示唆報知を行っている。この右打ち示唆演出では、「電チュー開放準備中 右打ちだ!」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、遊技者に右打ちを行うように示唆している。右打ち示唆報知を行うのは、本実施形態では電チュー232を遊技盤200の右側経路上に配置しているためである。また、このタイミングで右打ち示唆報知を行うのは、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の落下経路を遊技盤200の右側経路に変化させるまでには所定の時間を要するためである。この「電チュー開放準備中 右打ちだ!」という文字表示も、電チュー開放示唆演出の一種である。
また、第1副制御部400は、電チュー開放演出制御処理のステップS2021〜S2029において、所定の条件を満たす場合には、電チュー開放演出実行フラグをONに設定した後、同処理のステップS2001〜S2004において、普図変動停止中、かつ、電チュー開放中の場合には、電チュー開放演出を実行する。ここでは、同図(e)に示す普図の変動表示中に、電チュー開放が開始された場合を想定する。
同図(e)に示すタイミングでは、電チュー232の開放が開始されたことから、電チュー開放演出を行っている。この例では、電チュー232の開放中に、「電チュー開放中 右打ちだ!」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、電チュー232の開放を報知している。なお、電チュー開放演出の演出態様は特に限定されず、電チュー232が開放されていることを報知するものであればよい。
続いて、同図(f)に示すタイミングでは、第1特図表示装置において特図1の停止表示(この例では、特図G(はずれ図柄)に対応する停止表示)を行い、特図1変動遊技を終了し、同図(g)に示すタイミングでは、その確定表示を行っている。なお、同図(g)に示すタイミングでは、特図2変動遊技の保留数が4であるため、第2特図保留ランプ220を4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域に、矩形の保留アイコンを4つ表示している。一方、特図1変動遊技の保留数は2であるため、第1特図保留ランプ218を2つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の左下の特図1保留アイコン表示領域には、円形の保留アイコンを2つ表示している。また、同図(e)〜(g)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央下に表示していた円形の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメーションを行うことで、特図1変動遊技を1つ消化したことを報知している。
上述のとおり、本実施形態に係るパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、同図(h)に示すタイミングでは、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先し、特図2の変動表示を開始している。具体的には、特図2の変動表示として、第2特図表示装置214を用いて特図2の変動表示を行うとともに、この特図2の変動表示と同時に、装飾図柄表示装置208の表示領域を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、これらの変動表示に合わせて、電チュー開放演出として、「大盤振舞チャンス」という文字表示と、吉宗のキャラクタが千両箱をかついでいる様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、特図2変動遊技による利益が受けられることを示唆している。なお、この電チュー開放演出は時短未作動時だけ行ってもよいし、時短未作動時に加えて(または代えて)時短作動時に行ってもよい。また、この電チュー開放演出の態様は、時短未作動時と時短作動時で同じ態様であってもよいし、異なる態様であってもよい。
続いて、図48(i)に示すタイミングでは、第2特図表示装置において特図2の停止表示(この例では、特図d(はずれ図柄)に対応する停止表示)を行い、特図2変動遊技を終了し、同図(j)、(k)に示すタイミングでは、その確定表示を行っている。なお、同図(i)に示すタイミングでは、特図2変動遊技の保留数が4であるため、第2特図保留ランプ220を4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下に、矩形の保留アイコンを4つ表示している。
また、図47(h)〜図48(k)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の特図2保留アイコン表示領域に表示していた矩形の保留アイコンを、左方向の変動アイコン表示領域に移動させた後に消去する移動・消去アニメーションを行うことで、特図2変動遊技の保留が一つ消化されたことを報知している。特に、この例では、移動・消去アニメーションに要する時間よりも、図47(h)、図48(i)に示す特図2の変動表示の時間が短いため、図48(j)、(k)に示す確定表示中も移動・消去アニメーションを継続するようにしている。なお、本実施形態では、確定表示中に移動・消去アニメーションを行うのは特図2だけで、特図1は行わないようにしている。
続いて、図48(m)に示すタイミングでは、電チュー232が閉鎖されたことから、電チュー232の閉鎖と同時に、「電チュー閉鎖 左に戻してね」という文字表示を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、電チュー232の閉鎖を報知するとともに、右打ちを止めるように報知している。
続いて、同図(n)に示すタイミングでは、最後の保留に対応する特図2変動遊技を開始し、同図(o)に示すタイミングでは、最後の保留に対応する特図2変動遊技の停止表示を行うとともに、この停止表示に合わせて、「大盤振舞チャンス終了」という文字表示と、吉宗のキャラクタが千両箱を落としている様子を表す画像表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示することで、特図2変動遊技が終了したことを示唆している。なお、同図(o)に示すタイミングで特図2変動遊技の保留が発生した場合には、電チュー開放演出を継続してもよい。
続いて、同図(p)に示すタイミングでは、特図2変動遊技によって保留されていた特図1変動遊技を開始するとともに、電チュー開放演出を消去している。なお、特図1変動遊技の保留が無い場合には、電チュー開放演出を消去せずに表示したままにしてもよい。
<変形例1>
次に、図49を用いて、変形例1に係るパチンコ機について説明する。なお、同図は、変形例1に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、同図(d)に示すタイミングで電チュー232の開放が行われることを事前に示唆するための電チュー開放示唆演出を開始している。この電チュー開放示唆演出では、「WARNING! 電チューが開放します。左打ちをやめて下さい。」という第1の文字表示と、「電チュー開放まであと 04:58.69」という第2の文字表示を行っている。
第1の文字表示は、遊技者に左打ちをやめさせることにより、第1特図始動口230への入球を抑制し、特図2変動遊技の消化を妨げる特図1変動遊技を抑止するための表示である。また、第2の文字表示は、電チュー232の開放が開始されるまでの残り時間を遊技者に報知するための表示であり、「04:58.69」の部分は、残り時間に合わせて100分の1秒単位で更新される。この例では、同図(a)に示す普図変動遊技の変動表示を開始してから、同図(c)に示す普図変動遊技の停止表示を行うまでの普図の変動時間(この例では、5分)と、同図(c)に示す普図変動遊技の停止表示を行ってから同図(d)に示す電チュー232を開放するまでの時間と、の合計時間を電チュー232が開放されるまでの残り時間としている。
なお、電チュー232の開放が開始されるまでの残り時間は本例に限定されず、例えば、リーチが発生しなかった場合における特図1の保留が4つ消化されるまでに要する時間よりも長い時間でもよい。この場合、リーチが発生しなければ確実に電チュー232の開放による利益を受けることができるという利点がある。また、非時短時において発生する可能性のある特図1の変動時間の中で最も長い変動時間よりも長い時間でもよい。この場合、長い変動時間よりも出現率は低くなるため、保留が複数あっても長い変動時間が連続して選択される可能性が低いため、電チュー232の開放による利益を受けることができる。また、最も長い変動時間が4連続で選択された場合よりも長い時間であってもよい。この場合、指示に従えば確実に電チュー232の開放による利益を受けることができるという利点がある。
<変形例2>
次に、図50を用いて、変形例2に係るパチンコ機について説明する。なお、同図は、変形例2に係るパチンコ機が実行する電チュー開放示唆演出の一例を時系列で示した図である。
変形例2に係るパチンコ機は、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行することが可能な特図同時変動機であり、特図1の変動中に特図2の変動開始条件が成立した場合には、特図2の変動が開始され、特図2の変動中に特図1の変動開始条件が成立した場合には、特図2の変動が開始される。また、一方の特図変動遊技の保留中に、先読みによって大当りとなる保留が発生した時点で以降の保留については抽選結果を強制的に、はずれにするように構成している。なお、大当り中に新たに発生した保留については、通常通りに抽選を行ってもよい。
このパチンコ機は、装飾図柄表示装置208の表示領域に、特図1変動遊技に対応する装飾図柄を表示可能な第1装飾図柄表示領域208zと、特図2変動遊技に対応する装飾図柄を表示可能な第2装飾図柄表示領域208yと、特図1変動遊技の変動アイコンを表示可能な特図1変動アイコン表示領域208xと、特図2変動遊技の変動アイコンを表示可能な特図2変動アイコン表示領域208wと、を備えている。
同図(a)に示すタイミングでは、第1装飾図柄表示領域208zにおいて特図1に対応する装飾図柄の停止表示を行うとともに、第2装飾図柄表示領域208yにおいて特図2に対応する装飾図柄の停止表示を行っている。続いて、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の変動開始条件が成立したことから、特図1変動アイコン表示領域208xに特図1変動遊技の変動アイコンを表示するとともに、第1装飾図柄表示領域208zにおいて、特図1に対応する装飾図柄の変動表示を開始している。
続いて、同図(c)に示すタイミングでは、特図1の変動中に特図2の変動開始条件が成立したことから、特図2変動アイコン表示領域208wに特図2変動遊技の変動アイコンを表示するとともに、第2装飾図柄表示領域208yにおいて、特図2に対応する装飾図柄の変動表示を開始している。また、同タイミングでは、電チュー232の開放を報知する電チュー開放演出を開始している。
このように、特図同時当選機に本発明を適用すれば、電チューが開放し、特図2の始動条件が成立した場合に、即座に特図2の変動が行われ、順次、特図2の保留が消化されるため、電チュー開放による利益を最大限受けることができる場合がある。
<変形例3>
次に、図51および図52を用いて、変形例3に係るパチンコ機について説明する。なお、図51は、変形例3に係るパチンコ機が実行する電チュー開放制御の一例を時系列で示したタイムチャートであり、図52(a)は、同パチンコ機の特図G・特図d用の特図変動時間振り分けテーブルの一例である。また、図52(b)は、同パチンコ機のタイマ番号テーブルの一例であり、図52(c)は、同パチンコ機の特図1および特図2の平均変動時間の一例である。
変形例3に係るパチンコ機は、普図変動遊技に当選した場合に、電チュー232を最初に第一の時間t1だけ開放し、次に第二の時間t2だけ閉鎖し、最後に第三の時間t3だけ開放する制御を行う。電チュー232の2回目の開放時間である第三の時間t3は、電チュー232の1回目の開放時間である第一の時間t1よりも長い時間に設定され、この例では、第一の時間t1が1000ms、第三の時間t3が4700msに設定されている。
このように、普図変動遊技に当選した場合に、電チュー(普電役)を複数回開放するよに構成し、かつ、第一の開放の開放時間よりも、該第一の開放後に行う第二の開放の開放時間を長くすれば、第一の開放時に保留された特図2変動遊技の変動表示を第二の開放前に開始できる場合があり、電チュー232の全ての開放時間(この例では、第一の開放時間+第二の開放時間)における特図2変動遊技の変動回数を増加させることができる場合がある。
また、電チュー232の閉鎖時間である第二の時間t2は、(1)第一の時間t1よりも長い時間、(2)時短未作動時における特図2の最も長い変動時間よりも長い時間、(3)時短未作動時における特図1の平均変動時間よりも長い時間、のいずれかに設定することが好ましい。
第二の期間t2を上記(1)の「第一の時間t1よりも長い時間」に設定する場合、第二の時間t2は、例えば、第一の時間t1が1000msであれば、1000msよりも長い時間である2000msなどに設定される。また、第二の期間t2を上記(2)の「時短未作動時における特図2の最も長い変動時間よりも長い時間」に設定する場合、第二の期間t2は、例えば、パチンコ機が図29(a)、(b)に示すテーブルを備えていれば、同テーブルに示すタイマCに対応する変動時間15000ms(通常(非時短用))よりも長い時間である16000msなどに設定される。
また、第二の期間t2を上記(3)の「時短未作動時における特図1の平均変動時間よりも長い時間」に設定する場合、第二の期間t2は、例えば、パチンコ機の特図の平均変動時間が図29(c)に示すとおりであれば、時短無し時の平均変動時間28510msよりも長い時間である30000msなどに設定される。
このように、時短未作動時における特図2変動時間を短くし、電チュー(普電役)を複数回開放するように構成すれば、電チュー232の全ての開放時間(この例では、第一の開放時間+第二の開放時間)における特図2変動遊技の変動回数を増加させることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上述のパチンコ機の構成に限定されるものではなく、例えば、普図変動遊技の普図の当りの確率が0%の場合あるいは100%の場合であっても、主制御部タイマ割込み処理の普図関連抽選処理(ステップS223)において抽選を行う場合がある。
また、電サポ中に普図変動遊技を開始し、通常遊技中に停止した場合の開放パターンは通常遊技中のテーブルを参照して行う。また、普図変動開始時の遊技状態に合わせたテーブルを参照してもよい。また、電サポ中に普電役(電チュー)の開放処理を開始して、途中で通常遊技中に移行した場合には、引き続き電サポ中用のテーブルを参照して処理を行う。なお、通常遊技に移行した時点や、普図変動遊技の停止時など、遊技の区切りとなる時点でテーブルの参照を終了させてもよい。
また、普図の当りの確率が0%の場合であっても、図11、図12、図16、図18、図20に示した普図関連の各種データテーブルのセットを実行したり、敢えて、各種データテーブルの切り替えを行ったりするものであってもよい。
また、本発明に係る遊技台の構成は、上述のパチンコ機の構成に限定されるものではなく、例えば、非電サポ中の特図2の平均変動時間が、電サポ中の特図2の平均変動時間よりも長くてもよい。このような構成とすれば、特図の変動時間短縮機能が作動する電サポ状態の優位性を保ちつつも、非電サポ状態において1回の普電役の開放で有利な特図2を複数回変動させることができる期間を設けることで、不利な状態である非電サポ状態であっても高い利益を得ることができる場合がある。なお、この場合に、試行回数が少ない場合は、例外的に電サポ中の特図2の平均変動時間の方が長くなる場合があってもよく、例えば、特図2を10000回変動させた場合には、非電サポ状態よりも電サポ状態の方が平均変動時間が短くなり、10000回未満の場合には、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が平均変動時間が短くなるように構成してもよい。
また、普電役開放時間よりも短い変動時間は、抽選結果がハズレの場合の方が当りの場合よりも選択される確率が高くてもよい。さらに、普電役開放時間よりも短い変動時間は、抽選結果がハズレの場合にのみ選択され、抽選結果が当りの場合に選択されないようにしてもよい。また、普電役開放時間よりも短い変動時間が選択される確率が、普図低確率状態と普図高確率状態で同じであってもよい。
また、非電サポ状態において普電役が開放する場合には演出を行うが、電サポ状態において普電役が開放する場合には演出が行なわなくてもよい。また、開放タイミングを示す演出を行ってもよいし、開放するか否かを煽る演出(例えば、演出が行われた場合であっても普電役が開放しないガセ演出)を行ってもよい。
また、特図1の始動領域と特図2の始動領域は同じ経路上に配置されていてもよく、この場合、特図1の始動領域に入らなかった遊技球が特図2の始動領域に入る場合がある。また、普図は、非電サポ状態も電サポ状態も当選確率が100%であってもよく、複数の当り図柄を有し、当り図柄毎に普電役の開放時間が異なっていてもよい。
また、普電役ロング開放時の利益を最大にするために、普図当選時の普図の変動時間を長くしてもよい。この場合、実際に普図の当り図柄が表示されるまでの間に特図1の保留を消化させることで、有利な特図をたくさん変動させることができる。また、当りとなる普図変動の長さは、スーパーリーチにならない特図変動が4回続く場合よりも長くてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の当り動作(例えば、第2特図始動口232の開閉動作)を少なくとも実行可能な第一の始動領域(例えば、第2特図始動口232)と、大当り動作(例えば、可変入賞口234、235の開閉動作)を少なくとも実行可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)と、複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、ROM306)と、を備えた遊技台であって、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第一の時間情報(例えば、図16(b)の開閉時間データA1)であり、前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第二の時間情報(例えば、図16(b)の開閉時間データA2,A3)であり、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報は、前記記憶手段の記憶領域のうちの連続するアドレス領域に記憶されたものであり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第一の当り動作であり、前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第二の当り動作であり、前記第一の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの一方のみを参照して実行されるものであり、前記第二の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの両方を参照して実行されるものである、ことを特徴とするものである。
ここで、第一の始動領域としては、第2特図始動口232に限らず、可変入賞口234、235でもよいし、第2特図始動口232と可変入賞口234、235でもよい。つまり、上述の開閉時間制御を可変入賞口234、235に適用してもよい。また、第一の始動領域は第2特図始動口232にのみ限るものであってもよいし、可変入賞口234、235のみに限るものであってもよい。また、第一の始動領域として第2特図始動口232に上述の開閉時間制御を適用する場合、全ての状態で適用してもよいし、ある状態でのみ適用してもよい。
また、大当り動作は複数あってもよい。
また、前記記憶手段は、第一の記憶領域を少なくとも有するものであり、前記記憶手段は、第二の記憶領域を少なくとも有するものであり、前記第二の記憶領域のアドレス領域は、前記第一の記憶領域のアドレス領域と連続したものであり、前記第一の時間情報は、前記第一の記憶領域に少なくとも記憶されたものであり、前記第二の時間情報は、前記第二の記憶領域に少なくとも記憶されたものであってもよい。
本実施形態に係る遊技台によれば、状態毎(電サポ状態であるか非電サポ状態であるか)、および図柄毎(普図のいずれの図柄であるか)に電チューの開閉時間を制御する開閉時間データテーブルを備える必要がないため、データ容量の削減が可能となる場合がある。また、参照する記憶領域を完全に分離していないので、これによってもデータ容量の削減が可能となる場合がある。また、状態毎および図柄毎に開閉時間テーブルを設けると、テーブル内あるいはテーブル間に不必要な未使用データ領域が発生してしまう場合があり、未使用データ領域に不正プログラムや不正データを挿入される恐れがあり、また挿入の発見も困難となる恐れがあるが、本実施形態によれば未使用データ領域の発生を回避できるので、不正プログラムや不正データの挿入を防ぐことができる場合がある。また、第一の当り動作と第二の当り動作で開閉時間データの少なくとも一部(例えば、第一の時間情報)を共用することが可能となるため、例えば、図柄2(普図2)の場合における開放時間を長くするような不正プログラム書き換え行為を未然に防止することが可能になる場合がある。また、例えば状態2は電チューが開放しやすい状態である場合、状態2のときに開放時間を延長させる不正プログラム書換え行為を行うと、一般的には当該行為が判明しにくいが、本実施例の構成によれば、例えば状態2の開閉時間データの格納位置の解析が困難となるため、開放時間を延長させる不正プログラム書換え行為を未然に防止することができる場合がある。
また、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図の当否判定手段)と、を備え、前記当否判定手段は、当否判定条件の成立があった場合に、前記当否判定を少なくとも実行可能なものであり、前記当否判定条件は、前記第一の始動領域(例えば、第2特図始動口232)に遊技球が進入した場合に、成立する場合がある条件である、ものであってもよい。
このような構成とすることにより、大当り時の普電役の開放制御のパターンを多彩にして遊技者の興趣を高めることができる場合がある。また、通常遊技状態(非電サポ状態)と、時短などの電サポ状態とで有利度に差を設け、出玉感を煽ることで遊技者の興趣を高める場合などにおいても、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記可変入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)は、大当り動作条件の成立があった場合に、前記大当り動作を少なくとも開始可能なものであり、前記大当り動作条件は、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果(例えば、特図の大当りの結果)の場合に、成立する場合がある条件であるものとしてもよい。また、前記大当り動作条件は、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果(例えば、特図のハズレの結果)の場合に、成立しない条件である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、上記の開閉時間制御を可変入賞口234、235に適用した場合、可変入賞口234、235の開放制御のパターンを多彩にして遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、第二の始動領域(例えば、普図始動口228、229)と、第二の当否判定を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、普図の当否判定手段)と、を備え、前記第二の当否判定手段は、第二の当否判定条件の成立があった場合に、前記第二の当否判定を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の当否判定条件は、前記第二の始動領域に遊技球が進入した場合に、成立する場合がある条件である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り時の普電役の開放制御のパターンを多彩にして遊技者の興趣を高めることができる場合がある。また、通常遊技状態(非電サポ状態)と、時短などの電サポ状態とで有利度に差を設け、出玉感を煽ることで遊技者の興趣を高める場合などにおいても、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の始動領域は、第一の当り動作条件の成立があった場合に、前記第一の当り動作を少なくとも開始可能なものであり、前記第一の当り動作条件は、前記第二の当否判定の結果が第三の当否判定結果(例えば、普図の大当り結果(例えば、普図1など))の場合に、成立する場合がある条件である、ものとしてもよい。また、前記第一の当り動作条件は、前記第二の当否判定の結果が第四の当否判定結果(例えば、普図の大当り結果(例えば、普図2など))の場合に、成立する場合がある条件である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り時の普電役の開放制御のパターンを多彩にして遊技者の興趣を高めることができる場合がある。また、通常遊技状態(非電サポ状態)と、時短などの電サポ状態とで有利度に差を設け、出玉感を煽ることで遊技者の興趣を高める場合などにおいても、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ものとしてもよい。
<付記A>
複数の当り動作(例えば、第2特図始動口232の開閉動作)を少なくとも実行可能な第一の始動領域(例えば、第2特図始動口232)と、
大当り動作(例えば、可変入賞口234、235の開閉動作)を少なくとも実行可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)と、
複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段と、
第一の遊技状態から第二の遊技状態に遊技状態を移行させる制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合に、成立する場合がある条件である、
前記第二の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合に、成立する場合がある条件である、
前記第一の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合に、成立する場合がある条件である、
前記第二の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記B>
複数の当り動作(例えば、第2特図始動口232の開閉動作)を少なくとも実行可能な第一の始動領域(例えば、第2特図始動口232)と、
大当り動作(例えば、可変入賞口234、235の開閉動作)を少なくとも実行可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)と、
複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段と、
第一の遊技状態から第二の遊技状態に遊技状態を移行させる制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
第二の始動領域と、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、普図当否判定手段)と、
を備えた遊技台であって、
前記当否判定手段は、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を少なくとも実行可能なものであり、
前記当否判定条件は、前記第二の始動領域に遊技球が進入した場合に、成立する場合がある条件であり、
前記当否判定の結果が第一の当否判定結果
前記第一の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果(例えば、普図1)の場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果(例えば、普図2)の場合に成立する場合がある条件であり、
前記第一の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果の場合に成立する場合がある条件であり、
前記第一の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果の場合に成立する場合がある条件であり、
前記第二の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果の場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の当り動作条件は、第一の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果の場合に成立する場合がある条件であり、
前記第二の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果の場合に成立する場合がある条件であり、
前記第二の当り動作条件は、第二の遊技状態の場合でかつ、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果の場合に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記C>
付記Bに記載の遊技台であって、
第三の始動領域(例えば、第1特図始動口230)を有する、ことを特徴とする、
遊技台。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球が入賞可能な入賞手段(例えば、第2特図始動口232)と、複数種類の時間情報(例えば、開閉時間データ)を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、ROM306)と、前記時間情報に応じて前記入賞手段を制御可能な制御手段(例えば、制御部)と、を備えた遊技台であって、前記入賞手段は、複数の状態のうちの一つの状態をとることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一の状態は、第一の状態(例えば、非電サポ状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一の状態は、第二の状態(例えば、電サポ状態)であり、前記第一の状態は、前記入賞手段への遊技球の入賞が少なくとも前記第二の状態よりも入賞困難とされる状態であり、前記第二の状態は、前記入賞手段への遊技球の入賞が少なくとも前記第一の状態よりも入賞容易とされる状態であり、前記複数種類の時間情報のうちの少なくとも一の時間は、第一の時間情報(例えば、状態1普電役制御データテーブルの開閉データ)であり、前記複数種類の時間情報のうちの少なくとも一の時間は、第二の時間情報(例えば、状態2普電役制御データテーブルの開閉データ)であり、前記第一の時間情報は、前記入賞手段を前記第一の状態に維持する時間に対応する時間情報であり、前記第二の時間情報は、前記入賞手段を前記第二の状態に維持する時間に対応する時間情報であり、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報は、前記記憶手段の記憶領域に連続して記憶されるものであり、前記制御手段は、複数種類の制御を行うことが可能なものであり、前記複数種類の制御のうちの少なくとも一の制御は、第一の制御であり、前記複数種類の制御のうちの少なくとも一の制御は、第二の制御であり、前記第一の制御は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のいずれか一方のみを参照して前記入賞手段を制御するものであり、前記第二の制御は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報の双方を参照して前記入賞手段を制御するものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、状態毎(電サポ状態であるか非電サポ状態であるか)、および図柄毎(普図のいずれの図柄であるか)に電チューの開閉時間を制御する開閉時間データテーブルを備える必要がないため、データ容量の削減が可能となる場合がある。また、状態毎および図柄毎に開閉時間テーブルを設けると、テーブル内あるいはテーブル間に不必要な未使用データ領域が発生してしまう場合があり、未使用データ領域に不正プログラムや不正データを挿入される恐れがあり、また挿入の発見も困難となる恐れがあるが、本実施形態によれば未使用データ領域の発生を回避できるので、不正プログラムや不正データの挿入を防ぐことができる場合がある。
また、遊技の当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、普図関連抽選処理、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理)を備え、前記当否判定に基づいて前記入賞手段は前記第一の状態(例えば、非電サポ状態)または前記第二の状態(例えば、電サポ状態)をとることが可能なものであり、前記記憶手段には、状態種別情報と図柄種別情報とが記憶され、前記状態種別情報は、前記入賞手段が前記第一の状態と前記第二の状態のいずれの状態であるかを示す情報であり、前記図柄種別情報は、前記当否判定の結果に応じた図柄種別が記憶され、前記制御手段は、前記状態種別情報と前記図柄種別情報とに基づいて、前記第一の制御および前記第二の制御のいずれの制御を行うかを決定するものとしてもよい。
このような構成によれば、状態毎、および図柄毎に電チューの開閉時間を制御する開閉時間データテーブルを備える必要がないため、データ容量の削減が可能となる場合がある。また、テーブル内あるいはテーブル間に不必要な未使用データ領域が発生することを回避でき、未使用データ領域に不正プログラムや不正データの挿入を防ぐことができる場合がある。
また、前記制御手段(例えば、制御部)は、前記状態種別情報と前記図柄種別情報とに基づいて、前記第一の時間情報または前記第二の時間情報の参照開始位置を決定する、ものとしてもよい。
このような構成によれば、例えば、第一の時間情報(例えば、状態1普電役制御データテーブル)と第二の時間情報(例えば、第2普電役制御データテーブル)の参照開始位置を、状態種別情報と図柄種別情報に応じて適宜選択できるので、少ないデータ容量であっても入賞手段の多彩な開閉制御演出が可能となる場合がある。
また、前記当否判定手段は、第一の当否判定(例えば、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理)と、該第一の当否判定とは異なる第二の当否判定(例えば、普図関連抽選処理)を少なくとも実行可能であり、前記状態種別情報は、前記第一の当否判定により決定され、前記図柄種別情報は、前記第二の当否判定により決定される、ものとしてもよい。
このような構成によれば、例えば、第一の時間情報(例えば、状態1普電役制御データテーブル)と第二の時間情報(例えば、第2普電役制御データテーブル)の参照開始位置を、特図関連抽選処理で記憶手段にセットされる状態種別情報と、普図関連抽選処理で記憶手段にセットされる普図の図柄種別情報に応じて適宜選択できるので、少ないデータ容量であっても入賞手段の多彩な開閉制御演出が可能となる場合がある。
また、遊技球が入賞可能な他の入賞手段(例えば、普図始動口228、229)を有し、前記入賞手段(例えば、、第2特図始動口232)は、前記他の入賞手段の入賞による前記当否判定手段の当否結果に応じて前記複数の状態のうちの一つの状態をとることが可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、例えば、遊技者に有利となる特図2変動遊技の機会を増やすため、普図の種類を増やし、通常時であっても、第2特図始動口232の開閉制御を行う場合であっても、普図の図柄毎に通常時と開放延長時の開閉制御を異ならせた多彩な制御が可能となる場合がある。また、多彩な開閉制御を行う場合であっても、データ容量を削減するとともに、未使用データ容量の発生を回避できる場合がある。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
200 遊技盤
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
218 第1特図保留ランプ
220 第2特図保留ランプ
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (8)

  1. 複数の当り動作を少なくとも実行可能な第一の始動領域と、
    大当り動作を少なくとも実行可能な可変入賞手段と、
    複数の時間情報を少なくとも記憶可能な記憶手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第一の時間情報であり、
    前記複数の時間情報のうちの少なくとも一つは、第二の時間情報であり、
    前記第一の時間情報および前記第二の時間情報は、前記記憶手段の記憶領域のうちの連続するアドレス領域に記憶されたものであり、
    前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第一の当り動作であり、
    前記複数の当り動作のうちの少なくとも一つは、第二の当り動作であり、
    前記第一の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの一方のみを参照して実行されるものであり、
    前記第二の当り動作は、前記第一の時間情報および前記第二の時間情報のうちの両方を参照して実行されるものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
    を備え、
    前記当否判定手段は、当否判定条件の成立があった場合に、前記当否判定を少なくとも実行可能なものであり、
    前記当否判定条件は、前記第一の始動領域に遊技球が進入した場合に、成立する場合がある条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記可変入賞手段は、大当り動作条件の成立があった場合に、前記大当り動作を少なくとも開始可能なものであり、
    前記大当り動作条件は、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果の場合に、成立する場合がある条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    前記大当り動作条件は、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果の場合に、成立しない条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    第二の始動領域と、
    第二の当否判定を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段と、
    を備え、
    前記第二の当否判定手段は、第二の当否判定条件の成立があった場合に、前記第二の当否判定を少なくとも実行可能なものであり、
    前記第二の当否判定条件は、前記第二の始動領域に遊技球が進入した場合に、成立する場合がある条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    前記第一の始動領域は、第一の当り動作条件の成立があった場合に、前記第一の当り動作を少なくとも開始可能なものであり、
    前記第一の当り動作条件は、前記第二の当否判定の結果が第三の当否判定結果の場合に、成立する場合がある条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記第一の当り動作条件は、前記第二の当否判定の結果が第四の当否判定結果の場合に、成立する場合がある条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
JP2013159090A 2013-07-31 2013-07-31 遊技台 Pending JP2015029551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013159090A JP2015029551A (ja) 2013-07-31 2013-07-31 遊技台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013159090A JP2015029551A (ja) 2013-07-31 2013-07-31 遊技台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015029551A true JP2015029551A (ja) 2015-02-16

Family

ID=52515414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013159090A Pending JP2015029551A (ja) 2013-07-31 2013-07-31 遊技台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015029551A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016002209A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 株式会社平和 遊技機
JP2016195666A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社三共 遊技機
JP2017086779A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 株式会社三共 遊技機
JP2017196186A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2018033715A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社ソフイア 遊技機
JP2019208597A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208595A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208596A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208599A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208598A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2020195801A (ja) * 2018-09-11 2020-12-10 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279045A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Sankyo Co Ltd 遊技機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279045A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Sankyo Co Ltd 遊技機

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016002209A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 株式会社平和 遊技機
JP2016195666A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社三共 遊技機
JP2017086779A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 株式会社三共 遊技機
JP2017196186A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2018033715A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社ソフイア 遊技機
JP2019208599A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208595A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208596A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208597A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2019208598A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP7116298B2 (ja) 2018-05-31 2022-08-10 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP7116297B2 (ja) 2018-05-31 2022-08-10 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP7116299B2 (ja) 2018-05-31 2022-08-10 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP7189414B2 (ja) 2018-05-31 2022-12-14 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP7189415B2 (ja) 2018-05-31 2022-12-14 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2020195801A (ja) * 2018-09-11 2020-12-10 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4897090B1 (ja) 遊技台
JP4897091B1 (ja) 遊技台
JP5923791B2 (ja) 遊技台
JP2015029551A (ja) 遊技台
JP5344632B2 (ja) 遊技台
JP5779617B2 (ja) 遊技台
JP2012100872A (ja) 遊技台
JP2013022129A (ja) 遊技台
JP2012050790A (ja) 遊技台
JP5303811B2 (ja) 遊技台
JP2013202230A (ja) 遊技台
JP5935847B2 (ja) 遊技台
JP6277431B2 (ja) 遊技台
JP5825577B2 (ja) 遊技台
JP5315568B2 (ja) 遊技台
JP2012161538A (ja) 遊技台
JP5422014B2 (ja) 遊技台
JP5564663B2 (ja) 遊技台
JP6195084B2 (ja) 遊技台
JP5838989B2 (ja) 遊技台
JP6078831B2 (ja) 遊技台
JP2013208330A (ja) 遊技台
JP2013102974A (ja) 遊技台
JP2016026744A (ja) 遊技台
JP5899569B2 (ja) 遊技台

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160209