JP2016025755A - 太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの設置構造及び太陽電池モジュールの設置方法に関するものである。 - Google Patents

太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの設置構造及び太陽電池モジュールの設置方法に関するものである。 Download PDF

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Abstract

【課題】受光面側ガラスに傷をつけることなく簡易に設置することができる太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの設置構造を提供する。【解決手段】太陽電池モジュール本体10の受光面を覆わない枠体により枠体と太陽電池モジュール本体10の受光面との間の段差をなくし、枠体は伸長部32に突出部33を有しており、突出部33と組合せ部材を接触させることで太陽電池モジュールを固定する。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの設置構造及び太陽電池モジュールの設置方法に関するものである。
近年、地球環境問題への関心が高まりつつある中、自然エネルギーを利用した新しいエネルギー技術が大いに注目されている。そのひとつとして、太陽エネルギーを利用したシステムの関心が高く、特に光電変換効果を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電は、クリーンなエネルギーを得る手段として広く行われている。
太陽電池素子は、たとえば単結晶シリコン基板や、多結晶シリコン基板を用いて作製されている。太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を電気的に接続して実用的な電気出力が得られるようにしている。
太陽電池モジュール本体は、バックカバー上に直列あるいは並列に接続された複数の太陽電池素子を並べて配置し、さらに、太陽電池素子の受光面側に透明基板(ガラス)を配置した構造となっている。尚、太陽電池素子はEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)などの封止樹脂にて封止されている。
さらにこの太陽電池モジュール本体の外周部に、弾性体や接着層等を介して断面がコの字状の勘合部を有する枠体を取り付けた構造の太陽電池モジュールが多用されている。
太陽電池モジュールは、通常、屋根や架台に水平面に対して傾斜して設置され、降雨は太陽電池モジュールの傾斜に沿って流れる。しかしながら、上述の太陽電池モジュールは太陽電池モジュール本体の外周部に枠体を嵌めた構造であるため、太陽電池モジュール本体の受光面と枠体との間に段差が存在する。この段差のために降雨時に太陽電池モジュールの受光面に雨水が溜まり、太陽電池モジュールの発電量が低下するという問題があった。これは、雨水が蒸発した後に塵や埃、煤煙、砂、花粉、火山灰などの汚れが太陽電池モジュールの受光面に付着してしまい、太陽電池素子へ到達する光の量が減少するためである。
また、太陽電池モジュール上に積雪すると、雪が太陽電池モジュール本体の受光面と枠体との間の段差に引っかかるために落雪しにくくなり、太陽電池モジュール本体の受光面上に雪がとどまって、積雪によって低下した発電量が回復しにくいという問題があった。
このような問題を低減できる太陽電池として、例えば特許文献1(実開昭58−147260号公報)には、枠体と太陽電池モジュール本体の受光面との間の段差をなくした太陽電池モジュールが提案されている。
図14は特許文献1で開示された太陽電池モジュールを示す図である。太陽電池モジュール100において、太陽電池モジュール本体101は、フレーム102に固定されてなり、フレーム102は、左右の側壁102aおよび102bと、上下の側壁102cおよび102dからなる。左右の側壁102a,102bは太陽電池モジュール本体101の受光面を押さえているが、上下の側壁102cおよび102dは、太陽電池モジュール本体の受光面と略面一になるように形成されている。
また、特許文献2には、太陽電池パネルの一対の側部を表面の一部から裏面の一部にかけて略コの字型に第1枠部により覆い、他の一対の側部の表面を覆わずに側部から裏面の一部にかけて略L字型に第2枠部により覆う構造の太陽電池モジュールが開示されている。さらに、太陽電池モジュールは、架台レールに対して垂直に梁部材が設けられているおり、架台レールとの交差部において梁部材が架台レールに支持される旨が開示されている。
実開昭58−147260号公報 特開2014−68002号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2には、枠体と太陽電池モジュール本体の受光面との間の段差をなくした太陽電池モジュールの設置構造についての詳細な開示はない。
通常用いられる太陽電池モジュールの設置においては、受光面側に金具を押さえつけて固定するという設置構造が取られている。受光面側に枠体がない構造の太陽電池モジュールででは、受光面側ガラスに傷をつけてしまうおそれがあった。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール本体と少なくとも一対の対向して配置される枠体とを有しており、枠体は支持部と伸長部とを有し、支持部は、太陽電池モジュール本体の側面及び裏面の少なくとも一部を覆い、かつ太陽電池モジュール本体の受光面は覆っておらず、伸長部は、太陽電池モジュールを固定するための組合せ部材と接触する突出部を有することを特徴とする。
本発明によれば、枠体と太陽電池モジュール本体の受光面との間の段差をなくした太陽電池モジュールを、受光面側ガラスに傷をつけることなく簡易に設置することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すものであって、図1に示す太陽電池モジュールのA―A´の断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すものであって、図1に示す太陽電池モジュールのB−B’の断面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであって、図4に示す太陽電池モジュールのC−C´の断面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールを示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであって、複数の太陽電池モジュールの設置構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す図である。 本発明の第4の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールを示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態を示すものであって、太陽電池モジュールの設置構造を示す図である。 本発明の第4の実施形態を示すものであって、別の太陽電池モジュールの設置構造を示す図である。 従来の太陽電池モジュールを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[実施形態1]
実施形態1に係る太陽電池モジュールについて、図面を参照し説明すれば以下のとおりである。図1は、本実施形態の太陽電池モジュールを受光面側からみた様子を模式的に示す斜視図である。
太陽電池モジュール本体1は、受光面側から透光性基材、封止樹脂、太陽電池セル、封止樹脂、裏面側保護材からなる。透光性基材としてガラス基板を用い、封止樹脂としてEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)を用いた。太陽電池セルとして多結晶シリコンウエハを用いた太陽電池セルを用い、裏面側保護材としてPETシートを積層した多層シートを用いた。また、図1では記載を省略しているが、太陽電池モジュールとして十分な出力電力を得るために、複数の太陽電池セルは、内部配線を用いて直列に電気的に接続されている。さらに、太陽電池モジュールは正極側と負極側の2個の引出し電極を有しており、それぞれの引出し電極の一端は太陽電池セルと電気的に接続され、引出し電極の逆側の一端は端子ボックスに電気的に接続されている。
太陽電池モジュール1は、略矩形の太陽電池モジュール本体10の側部に枠体を嵌めこむことで形成されている。太陽電池モジュール本体の受光面を構成する4辺を、一対の側辺、下辺、上辺とする。本実施形態の太陽電池モジュールは、横枠20、21が嵌め込まれる太陽電池モジュール本体10の対向する一対の側辺11、12に、横枠20、21をそれぞれ嵌めこんでいる。横枠20、21は側辺11、12と近接する。また、太陽電池モジュール本体10の、別の一対の対向する側部には、下枠30および上枠31を嵌め込んでいる。下枠30は下辺13と近接し、上枠31は上辺14と近接する。
横枠20,21は、太陽電池モジュール本体10の側辺11、12に近接し、側部の受光面および裏面を覆っている。ここで裏面とは、受光面の逆側にある面である。一方、下枠30は、太陽電池モジュール本体10の下辺と近接しているが、太陽電池モジュール本体10の受光面を覆ってはいない。また、上枠31は、太陽電池モジュール本体10の上辺14と近接しているが、太陽電池モジュール本体10の受光面を覆ってはいない。上枠及び下枠が太陽電池モジュール本体の一対の側部の受光面を覆わない構造としているため、枠体の体積を減らすことが可能となり、太陽電池モジュールが軽量化できる。
太陽電池モジュール1は、上辺が高く下辺が低くなるように、横枠20、21の長手方向に沿って傾斜して、架台や屋根に配置された桟等に取り付けられる。太陽電池モジュール1上に雨が降った場合には、下枠及び上枠が太陽電池モジュール本体の受光面を覆ってはいないため、水が太陽電池モジュールの受光面をスムーズに流れる。よって塵やほこりを含む雨水が受光面上に留まって蒸発し、受光面に塵やほこりが堆積して発電量が低下することを防ぐことができる。
また積雪した際も、受光面上の雪がスムーズに滑落するので、長時間受光面に雪が留まって発電量が回復しないといった事象を回避することができる。なお、上枠も下枠と同様の構造であるので、太陽電池モジュールを縦方向に連続して設置しても、水の流れや積雪の滑落を妨げることがない。
図2は、図1で示した太陽電池モジュール1のA−A’の断面図であり、太陽電池モジュール本体と下枠との関係を示す図である。
下枠30は、太陽電池モジュール本体10の下辺に近接して取り付けられている。下枠30は、支持部31、伸長部32、突出部33、フランジ部34からなる。
下枠30は、太陽電池モジュール本体10の受光面を覆ってはおらず、下枠30の上端面は、太陽電池モジュール本体10の受光面と略同一面にある。より詳しく説明すると、下枠30の支持部31は横片31aと縦片31bとからなる。支持部31の縦片31bの先端は、太陽電池モジュール本体の受光面とほぼ同じ面上にある。縦片31bの先端は、太陽電池モジュール本体の受光面より下にあっても良い。
伸長部32は、支持部31の縦片31bと同一面上にはなく、横片31aの両端ではない箇所において横片31aと交わっている。このような構造とすることで、支持部31の横片31aにかかった荷重を伸長部32と保持部34でバランス良く受けることが可能となる。また、伸長部32から突出部33が突出している。突出部33は、後で述べる組合せ部材と接触する部位である。本実施形態の突出部は、受光面側に伸びたJ字状の形状を有しているがこの形状に限定されるものではない。例えば、L字状でも良い。
太陽電池モジュール本体10の下端側の裏面と下枠30の支持部31の横片31aの上面との間に、シリコーン樹脂からなる接着層40を配置している。さらに、太陽電池モジュール本体の下辺13を含む端面と支持部31の縦片31bとの間にも、シリコーン樹脂からなる接着層40を配置している。このような構造とすることで、太陽電池モジュール本体10と下枠30の接着面積が広くなるため、本体と下枠との間の接着強度を上げることが可能となる。シリコーン樹脂を用いることにより、下枠と太陽電池モジュール本体との高い接着強度を維持することが可能となった。また、シリコーン樹脂は耐候性が高く、高い接着強度を維持することが可能であるため、太陽電池モジュールの長期信頼性も確保することができる。接着層はシリコーン樹脂に限定されるものではない。
本実施形態においては、下枠の支持部の上端面が太陽電池モジュール本体の受光面と略同一面にある場合について述べたが、上端面が受光面より下にあってもよい。
ここまで、太陽電池モジュール本体の下辺に近接して配置すると下枠について説明したが、上辺と上枠についても同様である。
図3は、図1で示した太陽電池モジュール1のB−B’断面図であり、太陽電池モジュール本体と横枠との関係を示す図である。
横枠20は、下枠、上枠と同様にアルミニウムの押出加工により形成されてなる。横枠20は、嵌合部22とボックス部23とフランジ部24とからなる。嵌合部22は、ボックス部23の上方にあり、上片と側片と下片とを連結したC字状に形成されている。ボックス部23は、上片と内側片と下片と外側片が箱状に連結された形状であり、内側には仕切片が形成され、内側片と外側片を連結している。また、内側片の一部にねじ穴部23a、23bが形成されている。嵌合部22の下片はボックス部の上片と共有している。フランジ部24は、ボックス部23の下片を太陽電池モジュール本体10の内側に向かって延設されたものである。フランジ部24の先端は少し上方に折り曲げられて形成されている。尚、枠体の構造によっては、仕切片は省略することができる。
太陽電池モジュール本体10と横枠21の間に弾性体50を配置した。エラストマー樹脂からなる弾性体50は、嵌合部22の内壁に密着している。本実施形態においては、断面が嵌合部22の内壁の形状に合わせて略C字状に形成されている弾性体50を用いた。太陽電池モジュール本体10を横枠21の嵌合部22に挿入することにより、横枠20が太陽電池モジュール本体10に取り付けられている。嵌合部22と太陽電池モジュール本体10に挟まれた弾性体50は、圧縮されて嵌合部と太陽電池モジュール本体に接触し、枠体にかかった衝撃を太陽電池モジュール本体に伝えにくくする機能を有している。また、太陽電池モジュール本体の側辺を含む端面をより確実に封止し、水分等の侵入を防ぐ機能も有している。弾性体50としては、エラストマー樹脂の他にブチルゴム、シリコーン樹脂や合成ゴム等を用いても良い。
[実施形態2]
実施形態2に係る太陽電池モジュールについて以下に説明する。実施形態1と異なる点は、下枠の支持部の横片にスペーサを配置した点である。
図4は、本実施形態の太陽電池モジュールの下枠の周辺部を受光面側からみた斜視図である。横枠は記載を省略している。
本実施形態における太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール本体11と下枠35の支持部横片の上面との間に、スペーサ50と接着層41とを有している。スペーサ50は下枠35の長手方向にほぼ等間隔に5個配置しており、下枠35の横片のスペーサ50のない部分は接着層41で覆われている。スペーサ50はEPDM(エチレンプロピレンゴム)を主成分とする材料を用いて形成した。材料はEPDMに限る必然性はなく、太陽電池モジュール本体14を載せても大きく変形せず、耐熱性のある材料であれば良い。太陽電池モジュールの内部配線や引出し電極が、スペーサと近い位置に配置される場合がある。内部配線や引出し電極で発熱がおこった場合に、熱がスペーサに伝わり、スペーサが熱変形しないため耐熱性が必要とされるためである。
図5は、図4における太陽電池モジュールのC−C´断面にあたり、本実施形態の太陽電池モジュールの下枠の周辺部の断面図である
下枠35の支持部36の横片36a上にスペーサ50と接着層41が配置されており、スペーサ50と接着層41上に太陽電池モジュール本体14が載置されている。太陽電池モジュール本体11の下辺側の端面と下枠35の支持部36の縦片36bの端面は、ほぼ同一面としている。
接着層41としてシリコーン樹脂を用いた。スペーサ50の主成分であるEPDMは、接着層41として用いたシリコーン樹脂よりも常温における硬度が高いため、太陽電池モジュール本体11の自重でたわみが生じることを防ぐことが可能となる。たわみを確実に防止するためには、スペーサ50は少なくとも下枠の長手方向のほぼ中央部に配置することが望ましい。裏面保護部材として防湿性を向上させるため、PETフィルムの間にアルミニウム層をいれた構造の積層フィルムを用いる場合がある。太陽電池モジュール本体11の自重でたわみが生じると、裏面側保護材の中にあるAl層と下枠との距離が短くなり、落雷等により太陽電池モジュールに高電圧がかかった際に、絶縁破壊が発生する恐れがあった。スペーサ50を配置することで、たわみを防ぎ、太陽電池モジュールの信頼性をより高めることが可能となった。
また、副次的な効果として複数枚の太陽電池モジュールを載置した際の意匠性を向上させることが可能となった。太陽電池モジュールを、規則性を持って配置した場合、全体としての統一感が得にくいという問題があった。太陽電池モジュール本体と枠体との間の平行性を保つことができないためである。太陽電池モジュール本体と枠体との間の平行性を保つことで、複数枚の太陽電池モジュールを載置した際の意匠性を向上させることができた。全体としての統一感が得られたためである。
さらに、太陽電池モジュールの別の例を図6に示す。実施形態1と異なる点は、コーナ部材を用いた点である。
太陽電池モジュール本体の4つの角部にコーナ部材60を設置した。コーナ部材60は太陽電池モジュール本体の角部を覆うと共に、太陽電池モジュール本体の隣り合う2辺に嵌めこんだ枠体とそれぞれ連結している。コーナ部材60は、太陽電池モジュール本体の角部を太陽電池モジュール本体の受光面と、受光面と反対の面の両側から挟持することができる。特に、太陽電池モジュール本体の下辺の端を挟持するので、太陽電池モジュール本体と枠体の取り付け強度が増し、信頼性が増加する。太陽電池モジュールを傾斜して設置した際に、太陽電池モジュールの自重によって太陽電池モジュール本体が枠体からはずれることを長期間にわたりより確実に防ぐことができるからである。また、コーナ部材は、太陽電池モジュール本体の側辺と下辺とを挟持している。太陽電池モジュール本体の側辺と下辺の両方を、1つのコーナ部材で挟持することができるので、取り付け強度を増大させることができる。すなわち、降雪の滑落を妨げることがなく、太陽電池モジュール本体と枠体との間の取り付け強度がより高い太陽電池モジュールを提供することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る太陽電池モジュールの設置構造及び設置方法について、図面を参照し説明する。
図7は、本実施形態の太陽電池モジュールの設置構造を説明するための断面模式図である。太陽電池モジュール2の下枠37と太陽電池モジュール3の上枠38とが隣接するように配置した場合の断面を示している。太陽電池モジュール2から太陽電池モジュール3に向かって滑雪する。
太陽電池モジュール2及び太陽電池モジュール3はいずれも、枠体保持部70上に配置され組合せ部材71と固定用ボルト72によって桟(図示せず)に固定されている。組合せ部材71は、太陽電池モジュール2の突出部と接触するとともに、太陽電池モジュール3の突出部と接触している。すなわち、組合せ部材71を隣接する太陽電池モジュールの突出部に接触させることで、太陽電池モジュールを固定している。
また、枠体保持部70は、桟固定補助具73によって桟に固定される。桟は、太陽電池モジュールの下枠に略平行に配置しても良く、横枠に略平行に配置しても良い。太陽電池モジュールの一辺の長さを越えるような長い桟を用いても良く、太陽電池モジュールの一辺の長さの数分の一というような短い桟を用いても良い。
図8〜図10を用いて、太陽電池モジュールの設置方法について説明する。
図8(a)に示す枠体保持部固定工程において、桟に桟固定補助具73と固定用ボルト72を用いて枠体保持部70を固定する。枠体保持部70の固定用ボルトを通すための穴にはネジ切り加工が施されており、固定用ボルト72の位置が安定する構造となっている。
図8(b)に示す太陽電池モジュール配置工程において、枠体保持部70上に太陽電池モジュール2の下枠37を配置する。下枠37の保持部371が枠体保持部70の上面に接するように配置することで、太陽電池モジュール2の重さを枠体保持部でバランスよく受けることが可能となる。本実施形態においては略コ字状の枠体保持部70を用いた。略コ字状とすることで、下枠37の保持部371の位置が大きくずれることを防ぐことができ、設置工程の簡略化が可能となる。
次に、図9(a)に示すように、組合せ部材71を固定用ボルト72に受光面側から嵌め込む。組合せ部材71の固定用ボルトを通すための穴にはあらかじめネジ切りが行わせている。組合せ部材71は回転させず、固定用ボルト72を回転させることで、位置決めを行う。
さらに、図9(b)に示すように、枠体保持部70の上面に、太陽電池モジュール3の上枠38を受光面側から斜めにして入れ込むことで配置する。その際、枠体保持部70、組合せ部材71、固定用ボルト72は動かしていない。
次に、図10(a)に示すように、太陽電池モジュール3の上枠38の保持部382を枠体保持部70の上面に配置する。
さらに、図10(b)に示す太陽電池モジュール固定工程において、組合せ部材71を太陽電池モジュール2の下枠37の突出部371に接触させることで太陽電池モジュール2を固定する。固定用ボルト72を回転させ、組合せ部材71の位置を枠体保持部70に近付けることで、突出部371に接触させる。太陽電池モジュール3の上枠38の突出部381についても同様である。組合せ部材71が、下枠37の突出部371及び上枠38の突出部381の両方にあたることで、太陽電池モジュール2及び太陽電池モジュール3を同時に固定することができる。
枠体の保持部に穴をあけ、枠体と桟とを直接ボルトで固定する方法もあるが、狭い場所にボルトやナットを入れる必要があった。本発明の太陽電池モジュールの設置構造を用いることで、施工性が向上した。
本実施形態においては、桟に太陽電池が固定される場合について述べたが、架台に固定される場合も同様であることは言うまでもない。
[実施形態4]
実施形態4に係る太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの設置構造について、図面を参照し説明する。実施形態1に係る太陽電池モジュールと異なる点は、補助枠を有することである。実施形態1と重複する箇所について説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール4は、略矩形の太陽電池モジュール本体の側部に一対の横枠をそれぞれ嵌めこみ、下辺に近接して下枠390を取り付け、上辺に近接して上枠391を取り付けた構造を有している。横枠25及び26は、太陽電池モジュール本体側部の受光面および裏面を覆っている。一方、下枠は、太陽電池モジュール本体の下辺に近接して取り付けているが、太陽電池モジュール本体の受光面を覆ってはいない。また、上枠は太陽電池モジュール本体の上辺に近接して取付けているが、太陽電池モジュール本体の受光面を覆ってはいない構造である。
本実施形態においては、さらに太陽電池モジュール本体の裏面側に、横枠に略平行に補助枠80を配置した。補助枠の一端を上枠391と勘合し、反対側の一端を下枠390と勘合した。さらに、補助枠80の一部を太陽電池モジュール本体の裏面に接着樹脂で接着した。補助枠の全体を接着してもよく、全く接着しなくても良い。このように補助枠を配置することにより、太陽電池モジュールに荷重がかかった場合でも、太陽電池モジュール本体と枠体との間で高い接着強度を維持することができる。太陽電池モジュール本体のたわみを軽減することができるからである。また、太陽電池モジュール本体のたわみが小さくなるため、設置した際の意匠性を維持することが可能である。
図11に示すように、補助枠80を有する複数枚の太陽電池モジュールを横枠の長手方向に沿って傾斜して設置した。いずれの太陽電池モジュールも上枠及び下枠が太陽電池モジュール本体の受光面を覆ってはいないので、雪や汚れは、太陽電池モジュールの横枠の長手方向に流れ落ちる。
太陽電池モジュールの設置に際しては、複数の桟90を太陽電池モジュールの横枠の長手方向に沿って設置した。太陽電池モジュールの上枠及び下枠を実施形態3で述べた設置構造を用いて、桟90に固定した。より詳しくは、各太陽電池モジュールの上枠及び下枠と桟90とが交差する箇所(図12における74)に、枠体保持部、桟固定補助具及び固定用ボルトを配置することで固定した。受光面側から見た際に、補助枠と桟とは互いに重ならないような位置関係となるように設置した。補助枠と桟が重なることを前提とした配置設計を行わないことで、架台設計・架台部材配置の自由度が確保することができる。
図13に、補助枠81を有する複数枚の太陽電池モジュールの別の設置例を示す。図12で示した設置構造と異なる点は、桟を上枠及び下枠の長手方向に沿って設置した点である。太陽電池モジュール4は横枠に略平行に補助枠81を有する構造であるので、桟と補助枠は直交することになる。
複数の桟91を太陽電池モジュールの上枠及び下枠の直下に配置している。太陽電池モジュールは、枠体保持部、桟固定補助具、固定用ボルト等で固定される。上枠及び下枠の直下に桟が配置されているので、固定箇所としてはどの場所にしても問題はないが、太陽電池モジュールの4つの角部ではなく辺の途中箇所とすることが望ましい。途中箇所を固定することで、太陽電池モジュールにかかる荷重が分散され、安定して固定することが可能となる。補助枠81と桟91とは重ならないように補助枠と下枠、補助枠と上枠との勘合部の設計を行った。太陽電池モジュールに荷重がかかった場合でも、補助枠と桟とは接することはない。太陽電池モジュールに荷重が加わった場合に、補助枠と桟が接すると桟が補助枠のたわみを抑制することとなる。その結果、補助枠直上の太陽電池モジュールに応力が集中し、太陽電池セルの割れを引き起こす恐れがあった。補助枠と桟とが接することのない構造とすることで、太陽電池モジュールの一部に局所的に応力が集中することを防ぐことができる。
ここまで、1つの太陽電池モジュールに補助枠を1本配置した場合について示したが、複数本配置してもよい。複数本配置することにより、より安定して太陽電池モジュール本体と枠体との間の高い接着強度を維持することが可能となる。
また、補助枠は上下枠に略平行に配置しても良い。
尚、ここまでいずれの実施形態においても、横枠の長手方向の長さよりも上下枠の長手方向の長さが小さい太陽電池モジュールを図示しているが、横枠の長手方向の長さよりも上下枠の長手方向の長さの方が長い場合についても同様であることはいうまでもない。
以上、実施形態1から実施形態4について具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した4つの実施形態それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1、2、3、4 太陽電池モジュール
10、14 太陽電池モジュール本体
11、12、17 側辺
13、18 下辺
14 上辺
20、21、25、26 横枠
30、35、37、390 下枠
31、36、38、391 上枠
40 接着層
50 弾性体
60 コーナ部材
70 枠体保持部
71 組合せ部材
72 固定用ボルト
73 桟固定補助具
74、75 固定箇所
80、81 補助枠
90、91 桟

Claims (5)

  1. 太陽電池モジュール本体と、少なくとも一対の対向して配置される枠体とを有する太陽電池モジュールであって、
    前記枠体は支持部と伸長部とを有し、
    前記支持部は、前記太陽電池モジュール本体の側面及び裏面の少なくとも一部を覆い、かつ前記太陽電池モジュール本体の受光面は覆っておらず、
    前記伸長部は、前記太陽電池モジュールを固定するための組合せ部材と接触する突出部を有する太陽電池モジュール。
  2. 前記枠体の前記支持部を構成する横片と前記太陽電池モジュール本体との間に、スペーサと接着剤とが配置された請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの設置構造であって、
    前記太陽電池モジュールの前記突出部と組合せ部材とが接触する太陽電池モジュールの設置構造。
  4. 請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの設置構造であって、前記太陽電池モジュールは補助枠体を有し、前記補助枠と桟とを略平行に配置する太陽電池モジュールの設置構造。
  5. 桟に枠体保持部を固定する枠体保持部固定工程と、
    突出部を有する枠体を有する太陽電池モジュールを配置する太陽電池モジュール配置工程と、
    前記突出部と前記組合せ部材とを接触させる太陽電池モジュール固定工程とを有する太陽電池モジュールの設置方法。
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