JP2016025427A - 半導体装置、ランプ信号の制御方法、画像データ生成方法及びカメラシステム - Google Patents

半導体装置、ランプ信号の制御方法、画像データ生成方法及びカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置において、画像データのダイナミックレンジを拡大する。
【解決手段】ランプ信号の傾きを設定する複数のレジスタ21〜26を備え、所定のタイミングでランプ信号の傾きに反映させるレジスタ24〜26の値を切り替えることで傾きが所定のタイミングで変化するランプ信号を生成し、アナログデジタル変換器において当該ランプ信号を用いて画素領域から取得した画素信号をデジタル値に変換する。
【選択図】図6

Description

本発明は半導体装置、ランプ信号の制御方法、画像データ生成方法及びカメラシステムに関し、例えば、画素から得られた画素信号をデジタル値に変換する際にランプ信号を利用するアナログデジタル変換器を有する半導体装置、ランプ信号の制御方法、画像データ生成方法及びカメラシステムに関する。
画像処理により種々の制御を行う例が多くなっている。この画像処理に用いる画像を取得する際にはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等の固体撮像素子が用いられる。近年、この画像処理の精度を高めるためにCMOS撮像素子における高画質化が要求されている。そこで、特許文献1にCMOS撮像素子の高画質化のための技術が開示されている。
特許文献1では、ランプ波電圧を出力するランプ波発生部と、ランプ波電圧を用いて画素に入射する光の光量に対応する入力アナログ信号を出力デジタル信号に変換するAD変換部と、を有する。そして、特許文献1では、ランプ波発生部が第1のデジタルデータに応じた出力電流を生成する第1電流出力DA変換回路と、第1出力電流の積分に対応する電圧をランプ波電圧として出力する積分器と、を有する。
特開2013−175936号公報
しかしながら、特許文献1では、ダイナミックレンジを十分に大きく取ることができない問題がある。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態では、半導体装置は、ランプ信号の傾きを設定する複数のレジスタを備え、所定のタイミングでランプ信号の傾きに反映させるレジスタの値を切り替えることで傾きが所定のタイミングで変化するランプ信号を生成し、アナログデジタル変換器において当該ランプ信号を用いて画素領域から取得した画素信号をデジタル値に変換する。
なお、上記実施の形態の装置を方法やシステムに置き換えて表現したものなども、本発明の態様としては有効である。
前記一実施の形態によれば、半導体装置は、画素から得られた情報に基づき生成される画像データのダイナミックレンジを拡大することができる。
実施の形態1にかかる半導体装置が適用されるカメラシステムの第1の例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置が適用されるカメラシステムの第2の例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置における画素信号を取得する際のタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる半導体装置のアナログデジタル変換器及び制御部のブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置のランプ信号生成回路のブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置におけるランプ信号の生成方法のフローチャートである。 実施の形態1にかかるランプ信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。 比較例にかかるランプ波生成回路の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる半導体装置と、比較例にかかる半導体装置と、のダイナミックレンジを比較するグラフである。 実施の形態2にかかる半導体装置のランプ信号生成回路のブロック図である。 実施の形態3にかかる半導体装置における画素信号を取得する際のタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる半導体装置のランプ信号生成回路のブロック図である。 実施の形態3にかかる半導体装置のランプ信号の変化を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる半導体装置のダイナミックレンジを説明するグラフである。 比較例にかかる半導体装置のダイナミックレンジを説明するグラフである。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1にかかる半導体装置は、画素が配置される画素領域と、当該画素領域に蓄積された電荷の情報(以下、画素信号と称す)をデジタル値の画素情報に変換して出力する周辺回路と、を有する。これら画素領域と周辺回路とを含む装置を撮像装置と以下では称する。そこで、この撮像装置を含むカメラシステムについて最初に説明する。
図1及び図2に実施の形態1にかかる半導体装置が適用されるカメラシステムの例のブロック図を示す。図1のカメラシステムの例は、車載用のカメラシステムである。図2のカメラシステムの例は、監視カメラのカメラシステムである。実施の形態1にかかる半導体装置は、図1及び図2に示す撮像素子となる。カメラシステムにおいて、撮像素子はレンズを介して入射される入射光に応じて画像情報を出力する。そして、カメラシステムでは、信号処理回路が撮像素子から出力された画像情報に対してして信号処理を施して後段に接続される上位システムに信号処理結果の情報を出力する。このとき、車載用途では、信号処理回路がCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークに接続され、監視カメラ用ではLAN(Local Area Network)等の汎用的なネットワークに接続される。
また、カメラシステムは、カメラシステム制御回路により撮影タイミング、スタンバイ等の全体の動作が制御される。ここで、車載用途では、レンズが固定焦点であることが多く、監視カメラ用途ではレンズの焦点が可変である場合が多い。そのため、監視カメラ用途では、レンズの焦点距離を制御するアクチュエータが備えられることが多い。
このような車載用途、或いは、監視カメラ用途では、カメラシステムがトンネル内、或いは、夜間の暗い環境の中に設置されている状態で、トンネルの出口付近を撮影する、或いは、暗い中で部分的に照明がある等の撮影条件においては、広いダイナミックレンジを有していなければ画像の一部が白飛び(Blown out highlights又はClipped whites)、或いは、黒つぶれ(Blocked up shadows又はCrushed shadows)してしまう状況が発生する。また、特に車載用途では、夜間の歩行者や障害物、対向車の明るいライトの間にあるナンバープレートなど、暗く移った、すなわち低照度の被写体を高精度に撮像する必要性が高い。そのため、車載用途、或いは、監視カメラ用途では、上記の用途の特徴を踏まえた上で広いダイナミックレンジで画像を取得することの要求が大きい。
続いて、図3に実施の形態1にかかる半導体装置1のブロック図を示す。図3に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置1は、画素領域10、アナログデジタル変換器11、制御部12を有する。また、制御部12は、ランプ信号生成回路13、参照電圧生成回路14、制御信号生成回路15を有する。
画素領域10は、入射光の光量に応じた電荷を蓄積して画素信号を出力する。図3に示す例では、画素領域10には、画素が行列上に形成される。画素は、それぞれが画像情報の1画素分の電荷を蓄積する。画素から得られる画素信号は、列毎に読み出される。
アナログデジタル変換器11は、画素領域10から画素信号を読み出し、ランプ信号を用いて前記画素信号の大きさに応じたデジタル値(例えば、出力信号)を出力する。アナログデジタル変換器11は、画素領域10の画素の列毎に設けられる。図3に示す例では、画素領域10の奇数列に対応するアナログデジタル変換器11が画素領域10の図面上側に並べられ、偶数列に対応するアナログデジタル変換器11が画素領域10の図面下側に並べられる。アナログデジタル変換器11の詳細な構成については後述する。
制御部12は、アナログデジタル変換器11を制御するランプ信号S1、参照電圧信号S2、動作制御信号S3を出力する。なお、図3では図示を省略したが、半導体装置1では、アナログデジタル変換器11が配置される領域の上であって、アナログデジタル変換器11が配置される領域を横切る(アナログデジタル変換器11が並ぶ方向)に電源配線及び接地配線が配置される。図3では、制御部12の内部の回路として、ランプ信号生成回路13、参照電圧生成回路14、制御信号生成回路15を示したが、他の回路を含むことも可能である。
ランプ信号生成回路13は、所定のタイミングでランプ信号S1を出力する。参照電圧生成回路14は、アナログデジタル変換器11、ランプ信号生成回路13等で利用される参照電圧信号S2を生成する。制御信号生成回路15は、アナログデジタル変換器11を制御するため動作制御信号S3及びランプ信号生成回路13の動作を制御する制御信号を生成する。ランプ信号生成回路13について詳細については後述する。
ここで、実施の形態1にかかる半導体装置1における画素信号を取得する際の動作について説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかる半導体装置における画素信号を取得する際のタイミングチャートを示す。図4に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ブランキング期間Tbr、露光期間Tch、読み出し期間Trdの3つの異なる動作期間を経て1フレームの画像を取得する。ブランキング期間Tbrは、露光期間Tchの長さを調節するとともに、画素の電荷をリセットするための期間である。露光期間Tchは、画素を実際に入射光にさらしてその光量に応じた電荷を画素に蓄積する期間である。読み出し期間Trdは、画素に蓄積された電荷の量を示す画素信号をアナログデジタル変換器11に読み出す期間である。読み出し期間Trdにおいてアナログデジタル変換器11はアナログ値である画素信号をデジタル値である画像情報に変換する。また、図4に示すように、半導体装置1は、画素行に対して逐次処理を行うローリングシャッタ方式のため、例えば、アナログデジタル変換器11から遠い行に対する処理が、アナログデジタル変換器11に近い行に対する処理よりも遅いタイミングで行われる。そのため、縦軸に処理対象の画素行、横軸に時間をとった場合、各期間が菱形の処理タイミングで表されるタイミングチャートとなる。
続いて、アナログデジタル変換器11の詳細について説明する。図5に実施の形態1にかかる半導体装置1のアナログデジタル変換器11及び制御部12のブロック図を示す。図5に示すように、アナログデジタル変換器11は、増幅器OP、比較器CMP、コンデンサC1〜C4、スイッチSW1、SW2を有する。なお、図5に示したPGA(Programmable Gain Amplifier)ゲイン設定信号、ADC(Analog to Digital Converter)サンプリングパルス信号、ADCオートゼロパルス信号は、動作制御信号S3に含まれる信号である。
増幅器OPは、反転入力端子にコンデンサC1を介して画素信号が入力される。増幅器OPの出力端子と出力端子との間にはコンデンサC2が設けられる。そして、増幅器OPの正転入力端子には、参照電圧生成回路14からPGA参照電圧が与えられる。コンデンサC1は、制御信号生成回路15が出力するPGAゲイン設定信号により容量値が決定される可変容量である。ここで、増幅器OP、コンデンサC1、C2は、プログラマブルゲインアンプとして機能する。このプログラマブルゲインアンプは、PGAゲイン設定信号によりコンデンサC1とコンデンサC2との容量比を変化させることで、画素信号の増幅率を可変する。
比較器CMPは、反転入力端子と接地配線との間にコンデンサC4が接続され、正転入力端子がスイッチSW1を介して増幅器OPの出力端子と接続される。比較器CMPの正転入力端子にはコンデンサC3の一端が接続される。コンデンサC3の他端にはランプ信号生成回路13からランプ信号S1が入力される。また、比較器CMPの反転入力端子と出力端子との間にはスイッチSW2が接続される。スイッチSW1は、制御信号生成回路15が出力するADCサンプリングパルス信号により開閉状態が制御される。スイッチSW2はADCオートゼロパルス信号により開閉状態が制御される。なお、図5では図示を省略しているが、アナログデジタル変換器11は、比較器CMPの出力値に応じて基準クロック等をカウントするカウンタを有する。
ここで、比較器CMP、コンデンサC3、C4は、シングルスロープ積分型AD変換回路として機能する。シングルスロープ積分型AD変換回路は、比較器CMPの出力値をカウントするカウンタのカウント値と相関を有するランプ信号S1を参照基準電圧する。そしてシングルスロープ積分型AD変換回路は、ランプ信号S1を比較器CMPに入力し、変換対象のアナログ信号とこのランプ信号S1とを比較し、両者が一致した時点でのカウント値を保持し、これをAD変換結果として出力する。なお、図5に示す例では、コンデンサC3、C4にプログラムゲインアンプ側から入力される画素信号のアナログレベルを保持する。そして、実施の形態1にかかるシングルスロープ積分型AD変換回路では、コンデンサC3の他端に与えたランプ信号S1の電圧レベルを変化させながら2つのコンデンサに蓄積された電荷により生じた電圧の比較を行う。
アナログデジタル変換器11では、アナログデジタル変換器の性能を最大限に利用し、かつ、量子化ノイズなどによるS/Nの低下を抑えるために、比較器CMPより前の段階において、変換対象の画素信号を比較器CMPのダイナミックレンジに最適なレベルに増幅するアナログゲイン制御が必要となっている。また、実施の形態1にかかる半導体装置1ではでは、ランプ信号生成回路13が出力するランプ信号S1の最大電圧及び傾きを変化させることで、画素信号の信号レベルに対してアナログデジタル変換器11の分解能を変化させる。
そこで、ランプ信号生成回路13の詳細な構成について以下で説明する。図6に実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13のブロック図を示す。図14に示すように、ランプ信号生成回路13は、ランプ波形制御部20、ランプ波形生成回路30を有する。
ランプ波形制御部20は、ランプ信号S1の目標電圧、基準電圧、及び、傾きにより決定されるランプ波形を設定すると共に、ランプ信号S1の波形を変化させる掃引期間中にその設定値を切り換えるものである。より具体的には、ランプ信号生成回路13は、掃引期間中に初期傾き期間、第1の傾き期間、及び第2の傾き期間を有し、それぞれの期間でランプ信号S1の傾きを可変させる。ランプ波形制御部20は、オフセット設定レジスタ21、第1の傾き変更タイミングレジスタ22、第2の傾き変更タイミングレジスタ23、傾き初期設定レジスタ24、第1の傾き設定レジスタ25、第2の傾き設定レジスタ26、カウンタ27、切替制御回路28、セレクタ29を有する。ここで、傾きとは、時間に対する電圧の比の絶対値をいう。
オフセット設定レジスタ21は、初期傾き期間の初期のランプ信号S1の電圧値を設定するオフセット設定値を格納する。第1の傾き変更タイミングレジスタ22は、初期傾き期間から第1の傾き期間への変更タイミングを示す第1の変更タイミング値を格納する。第2の傾き変更タイミングレジスタ23は、第1の傾き期間から第2の傾き期間への変更タイミングを示す第2の変更タイミング値を格納する。傾き初期設定レジスタ24は、初期傾き期間のランプ信号S1の傾きを示す初期傾き設定値を格納する。第1の傾き設定レジスタ25は、第1の傾き期間におけるランプ信号S1の傾きを指示する第1の傾き設定値を格納する。第2の傾き設定レジスタ26は、第2の傾き期間におけるランプ信号S1の傾きを指示する第2の傾き設定値を格納する。
初期傾き設定値、第1の傾き設定値、及び、第2の傾き設定値はnビットの値であり、2個の値をとる。また、オフセット設定値、第1の傾き変更タイミング値、及び、第2の傾き変更タイミング値はkビットの値であり、2個の値をとる。なお、n及びkは整数であり、nとkとが同じ値となっていても構わない。本実施の形態では、ランプ信号の傾き変更回数を2回に設定した例を示したが、変更回数は1回或いは3回以上でもよい。
カウンタ27は、掃引期間パルスSWPが掃引期間であることを示すイネーブル状態(例えば、ハイレベル)となっている期間に入力される基準クロックCLKのクロック数をカウントしてカウント値を出力する。切替制御回路28は、カウント値と第1の変更タイミング値との比較、及び、カウント値と第2の変更タイミング値との比較、を行って期間に応じた選択信号S11、S12を出力する。セレクタ29は、選択信号S11、S12に応じて、傾き初期値、第1の傾き設定値及び第2の傾き設定値のいずれか1つを出力する。
ランプ波形生成回路30は、ランプ波形制御部20から与えられた設定値に基づき、ランプ信号の生成を行う。ランプ波形生成回路30は、オフセット電流源31、電流デジタルアナログ変換回路32、波形切替回路33、積分回路34、バッファ回路35を有する。
オフセット電流源31は、オフセット設定値に応じて積分回路34にオフセット電流を出力する。オフセット電流源31は、カレントミラー回路のミラー比をオフセット設定値に応じて切り替えることでオフセット電流の電流値を可変する。より具体的には、オフセット電流源31は、電流源ISp、PMOSトランジスタMPs、MPd、MP0〜MPk(末尾のkは整数であり、オフセット設定値のビット数と同じ値)、スイッチSWp00〜SWp0k、SWp10〜SWp1k(末尾のkは整数であり、オフセット設定値のビット数と同じ値)を有する。
オフセット電流源31は、PMOSトランジスタMPsがソース側トランジスタとなり、PMOSトランジスタMPd、MP0〜MPnが枝側トランジスタとなるカレントミラー回路を有する。PMOSトランジスタMPs、MPd、MP0〜MPkは、ソースが電源配線に接続される。PMOSトランジスタMPsのドレインには、電流源ISpから基準電流が与えられる。PMOSトランジスタMPs、MPdは、ゲートが共通接続される。また、PMOSトランジスタMPsのドレインは、PMOSトランジスタMPsのゲート及びPMOSトランジスタMPdのゲートに接続される。PMOSトランジスタMP0〜MPkのゲートと電源配線との間にはスイッチSWp00〜SWp0kが設けられる。また、PMOSトランジスタMP0〜MPkのゲートとPMOSトランジスタMPsのゲートとの間にはスイッチSWp10〜SWp1kが設けられる。スイッチSWp00〜SWp0kとスイッチSWp10〜SWp1kは、オフセット設定値の対応するビットの値に応じて開閉状態が制御される。また、スイッチSWp00〜SWp0kとスイッチSWp10〜SWp1kは、オフセット設定値の対応するビットの値に基づき開閉状態が排他的になるように制御される。つまり、オフセット電流源31は、オフセット設定値に応じてカレントミラー回路において出力電流を出力する枝側トランジスタの数が1〜k+1個のいずれかに制御され、2階調でオフセット電流の電流値を切り換えることができる。
なお、電流デジタルアナログ変換回路32の出力電流の可変幅は、基準となる出力電流を1とした場合に、例えば、1/4倍から4倍の範囲等の一定の出力電流の変化範囲内で可変できるようにカレントミラー回路のミラー比を設定する。そして、2階調で電流デジタルアナログ変換回路32の出力電流の可変できるように設定する。
電流デジタルアナログ変換回路32は、セレクタ29が出力した値に応じた大きさの出力電流を出力する。セレクタ29から出力される設定値はnビットの値であるため、電流デジタルアナログ変換回路32は、2階調で出力電流の電流値を切り換えることができる。電流デジタルアナログ変換回路32は、電流源ISn、NMOSトランジスタMNs、MNd、MN0〜MNn(末尾のnは整数であり、セレクタ29から出力される設定値のビット数と同じ値)、スイッチSWn00〜SWn0n、SWn10〜SWn1n(末尾のnは整数であり、セレクタ29から出力される設定値のビット数と同じ値)を有する。
電流デジタルアナログ変換回路32は、NMOSトランジスタMNsがソース側トランジスタとなり、NMOSトランジスタMNd、MN0〜MNnが枝側トランジスタとなるカレントミラー回路を有する。NMOSトランジスタMNs、MNd、MN0〜MNnは、ソースが設置配線に接続される。NMOSトランジスタMNsのドレインには、電流源ISnから基準電流が与えられる。NMOSトランジスタMNs、MNdは、ゲートが共通接続される。また、NMOSトランジスタMNsのドレインは、NMOSトランジスタMNsのゲート及びNMOSトランジスタMNdのゲートに接続される。NMOSトランジスタMN0〜MNnのゲートと設置配線との間にはスイッチSWn00〜SWn0nが設けられる。また、NMOSトランジスタMN0〜MNnのゲートとNMOSトランジスタMNsのゲートとの間にはスイッチSWn10〜SWn1nが設けられる。スイッチSWn00〜SWn0nとスイッチSWn10〜SWn1nは、セレクタ29が出力する設定値の対応するビットの値に応じて開閉状態が制御される。また、スイッチSWn00〜SWn0nとスイッチSWn10〜SWn1nは、セレクタ29が出力する設定値の対応するビットの値に基づき開閉状態が排他的になるように制御される。つまり、電流デジタルアナログ変換回路32は、セレクタ29が出力する設定値に応じてカレントミラー回路において出力電流を出力する枝側トランジスタの数が1〜n+1個のいずれかに制御され、2階調で出力電流の電流値を切り換えることができる。
波形切替回路33は、積分回路34にオフセット電流源31が出力するオフセット電流を与えるか、電流デジタルアナログ変換回路32が出力する出力電流を与えるかを切り換える。波形切替回路33は、スイッチSW3、SW4を有する。スイッチSW3は、オフセット電流を積分回路34側に流すか、参照電圧VREFが入力される側の端子に流すかを切り換える。スイッチSW4は、出力電流を積分回路34側に流すか、参照電圧VREFが入力される側の端子に流すかを切り換える。スイッチSW3は、オフセット印加期間パルスOSPにより経路の切り換えを行う。スイッチSW4は、掃引期間パルスSWPにより経路の切り換えを行う。なお、参照電圧VREFは、参照電圧生成回路14から与えられるものである。また、オフセット印加期間パルスOSP及び掃引期間パルスSWPは制御信号生成回路15から与えられるものである。
積分回路34は、出力電流を積分してランプ信号S1を出力する。また、積分回路34は、オフセット電流が入力されるにおいては、当該オフセット電流を積分してランプ信号S1の電圧レベルをオフセットレベルとする。なお、積分回路34が出力したランプ信号はバッファ回路35を介してアナログデジタル変換器11に与えられる。
積分回路34は、増幅器OP1、コンデンサC5、スイッチSW5を有する。増幅器OP1は、正転入力端子に参照電圧VREFが入力される。増幅器OP1は、非反転入力端子に波形切替回路33を介してオフセット電流又は出力電流が入力される。増幅器OP1の反転入力端子と出力端子との間にはコンデンサC5とスイッチSW5が並列接続となるように接続される。積分回路34は、参照電圧VREFを基準電圧として、出力電流又はオフセット電流の積分値に基づき出力するランプ信号S1の電圧を変化させる。なお、スイッチSW5は、制御信号生成回路15から出力される積分アンプオートゼロパルスZPに基づき開閉状態が制御される。
続いて、実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13の動作について説明する。そこで、まず、実施の形態1にかかる半導体装置1におけるランプ信号S1の生成方法について説明する。図7に、実施の形態1にかかる半導体装置1におけるランプ信号S1の生成方法のフローチャートを示す。
図7に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ信号S1の掃引を開始すると、まず初期傾き設定値に従って、初期傾きでランプ信号S1を掃引する(ステップST1)。そして、この初期傾きでのランプ信号S1の掃引を第1変更トリガ信号を受信するまで継続する(ステップST2)。この第1変更トリガ信号は、カウンタ27が出力するカウント値が第1変更タイミング値に達したことに応じて切替制御回路28内で生成される信号であり、切替制御回路28内で送受信されるものである。
次いで、ステップST2で第1変更トリガ信号を受信したと判断したことに応じて、実施の形態1にかかる半導体装置1は、ランプ信号S1の傾きを第1の傾き設定値に従って第1の傾きに変更する(ステップST3)。そして、この第1の傾きでのランプ信号S1の掃引を第2変更トリガ信号を受信するまで継続する(ステップST4)。この第2変更トリガ信号は、カウンタ27が出力するカウント値が第2変更タイミング値に達したことに応じて切替制御回路28内で生成される信号であり、切替制御回路28内で送受信されるものである。
次いで、ステップST4で第2変更トリガ信号を受信したと判断したことに応じて、実施の形態1にかかる半導体装置1は、ランプ信号S1の傾きを第2の傾き設定値に従って第2の傾きに変更する(ステップST5)。そして、この第2の傾きでのランプ信号S1の掃引を掃引期間が終了するまで継続する(ステップST6)。
続いて、図8に実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13の動作を示すタイミングチャートを示す。なお、図8では、例として、カウンタ27の内部で生成される第1分周クロックから第4分周クロックを示した。この第1分周クロックから第4分周クロックの組みにより表される値がカウント値となる。また、図8では、切替制御回路28内で用いられる第1変更トリガ信号及び第2変更トリガ信号を示した。なお、図8に示したタイミングチャートは、ランプ信号生成回路13の動作を簡潔に説明するために少ない基準クロックCLKの数で一周期分のランプ信号S1を生成する例を示したが、実際には、1つの1画素処理期間に含まれる基準クロックはさらに多い。また、カウンタ27の分周クロック数も実際には図8に示す例よりも多い。
図8に示すように、ランプ信号生成回路13は、1画素分の画素信号の処理を行う期間毎に一周期分のランプ信号S1を生成する。図8では、1画素分の処理期間を1画素処理期間として示した。タイミングT0で1画素処理期間が開始されると、まず、タイミングT0〜T1において、積分アンプオートゼロパルスがロウレベルからハイレベルとなる。これにより、積分回路34のコンデンサC5に蓄積されている電荷がゼロにリセットされる。
次いで、タイミングT2において、オフセット印加期間パルスOSPがロウレベルからハイレベルに遷移する。図8に示す例では、基準クロックCLKの一周期分の間オフセット印加期間パルスOSPがハイレベルとなる。このオフセット印加期間パルスOSPがハイレベルとなっている期間においては、積分回路34にオフセット電流源31からオフセット電流が印加される。これにより、ランプ信号S1の電圧レベルが上昇する。また、ランプ信号S1は、オフセット印加期間パルスOSPがハイレベルとなっている期間に上昇し、オフセット印加期間パルスOSPがロウレベルに遷移した後は上昇した電圧に維持される。
次いで、タイミングT3で掃引期間パルスSWPがロウレベルからハイレベルに遷移する。これにより、カウンタ27はカウントを開始する。また、掃引期間パルスSWPがハイレベルに遷移したことに応じて、積分回路34には出力電流が与えられる。実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13では、積分回路34から電流を引き抜く方向で電流デジタルアナログ変換回路32から出力電流が出力されるため、ランプ信号S1はタイミングT3から電圧が低下する。このタイミングT3から次のタイミングT4までの初期傾き期間TDDは、カウンタ27のカウント値が第1の傾き変更タイミング値に達していないため、切替制御回路28はセレクタ29に初期傾き設定値を選択させる。そのため、タイミングT3からタイミングT4の初期傾き期間TDDの間、ランプ信号S1の傾きは初期傾き設定値に応じた傾きとなる。
次いで、タイミングT4でカウンタ27のカウンタ値が第1の傾き変更タイミング値に達すると、切替制御回路28内において第1変更トリガ信号がハイレベルに遷移する。切替制御回路28は、この第1変更トリガ信号の立ち上がりに応じて選択信号S11をハイレベルに切り換える。これにより、セレクタ29は、選択する設定値を第1の傾き設定値に切り換える。図8に示す例では、第1の傾き設定値は初期傾き設定値よりも大きい。そのため、タイミングT4からランプ信号S1の傾きが初期傾き期間TDDの傾きよりも急峻になる。また、このタイミングT4から、次にランプ信号S1の傾きが変化するタイミングT5間での期間を第1の傾き期間TD1と称す。
次いで、タイミングT5でカウンタ27のカウンタ値が第2の傾き変更タイミング値に達すると、切替制御回路28内において第2変更トリガ信号がハイレベルに遷移する。切替制御回路28は、この第2変更トリガ信号の立ち上がりに応じて選択信号S12をハイレベルに切り換える。これにより、セレクタ29は、選択する設定値を第2の傾き設定値に切り換える。図8に示す例では、第2の傾き設定値は第1の傾き設定値よりも大きい。そのため、タイミングT5からランプ信号S1の傾きが第1の傾き期間TD1の傾きよりも急峻になる。また、このタイミングT5から、ランプ信号S1の傾きが第2の傾き設定値に応じた傾きで維持される期間を第2の傾き期間TD2と称す。
そして、タイミングT6において、掃引期間パルスSWPがハイレベルからロウレベルに遷移すると、電流デジタルアナログ変換回路32による積分回路34への出力電流の印加が停止される。これにより、ランプ信号S1の電圧変化が停止する。タイミングT3からタイミングT6までの期間を掃引期間と称す。
その後、タイミングT7で、積分アンプオートゼロパルスZPがハイレベルとなると、積分回路34のコンデンサC5に蓄積された電荷がリセットされ、ランプ信号S1の電圧が初期の状態に戻る。なお、このタイミングT7は次の1画素処理期間の開始タイミングに相当する。また、ここで示した各パルス期間は一例であり、クロック数は任意である。
ここで、ランプ波形制御部20を有していないランプ信号生成回路13を用いた場合のランプ信号の遷移を比較例として説明する。図9に、比較例にかかるランプ波生成回路の動作を示すタイミングチャートを示す。図9に示すように、比較例にかかるランプ信号生成回路においても、図8のタイミングT0〜T3に対応するタイミングT10〜T13では、実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13と同様にランプ信号の電圧レベルが変化する。そして、タイミングT13以降、比較例にかかるランプ信号生成回路では、傾きを変化させずに直線的に電圧が低下するようにランプ信号の電圧を遷移させる。なお、以上の説明で示した各タイミングは一例であり、パルス幅すなわちクロック数は任意に定められる。また、ランプ信号は電圧が下降する波形を元に説明したが、上昇する波形でも同様である。
続いて、実施の形態1にかかる半導体装置のダイナミックレンジについて説明する。そこで、図10に実施の形態1にかかる半導体装置と、比較例にかかる半導体装置と、のダイナミックレンジを比較するグラフを示す。図10に示すグラフは、縦軸をアナログデジタル変換器11が出力する画像情報のコード(例えば、出力コード)、横軸を画素信号に対応する照度とするものである。また、画素信号の電圧レベルが低い出力コードに対応するレベルである場合、画素信号の電圧レベルは、ノイズレベルと同程度の電圧となってしまうため、この部分の出力コードは無効化(黒レベル)される。
まず、シングルスロープ積分型AD回路では、ランプ信号S1の傾きが小さなほど分解能が向上する。4096(=212)クロックの基準クロックCLKが生成される期間(以下、単位期間と称す)にランプ信号S1の電圧が1V遷移した場合に12ビットの分解能が得られる例を考える。この場合において、単位期間中のランプ信号S1の遷移量が0.5Vとなると13ビットの分解能となり、単位期間中のランプ信号S1の遷移量が2Vとなると11ビットの分解能となる。
ここで、図10に示すグラフを参照すると、実施の形態1にかかる半導体装置1では、低照度側で分解能が高く、高照度側で分解能が低くなっている。一方、比較例にかかる半導体装置では、照度全体にわたって一定の分解能となっている。
これは、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ信号S1の電圧を遷移させる掃引期間中の第1の傾き期間TD1と第2の傾き期間TD2とでランプ信号S1の傾きを変化させているものである。より具体的には、実施の形態1では、ランプ信号S1の電圧レベルを低下させる方向で遷移させる。そのため、実施の形態1にかかる半導体装置1では、遷移期間中の第1の傾き期間TD1で低照度側の出力コードを生成し、第2の傾き期間TD2で高照度側の出力コードを生成する。そして、実施の形態1にかかる半導体装置1では、第1の傾き期間TD1の傾きを第2の傾き期間TD2の傾きよりも緩やかにする。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1では、低照度側の分解能を高め、高照度側の分解能を低くすることができる。
一方、図9に示すランプ信号を生成する比較例にかかる半導体装置では、ランプ信号の電圧を遷移させている期間中にランプ信号の傾きを変化させないため、照度全体にわたって一定の分解能となる。
図10に示すように、比較例にかかる半導体装置では、最大照度で最大出力コードとなるように分解能の傾きを設定した場合、低照度側で黒つぶれが発生する照度の範囲が発生する。一方、実施の形態1にかかる半導体装置1では、低照度側で分解能を高くすることで、黒つぶれが発生する照度の領域を比較例よりも小さくすることができる。また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、高照度側の分解能を低照度側の分解能よりも低くすることで、最大照度で最大出力コードが得られる。そして、図10に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置1は、黒つぶれが発生する照度bの領域を比較例に比べて小さくすることで、比較例よりも広いダイナミックレンジとなる。
上記説明より、実施の形態1にかかる半導体装置1は、画素領域10と、画素領域10から読み出された画素信号をランプ信号S1に従ってデジタルデータに変換するアナログデジタル変換回路11と、ランプ信号S1をアナログデジタル変換回路11に供給する制御部12を有する半導体装置であって、ランプ信号S1が複数の傾きを有し、複数の傾きは、それぞれ対応する複数の傾き設定レジスタ(例えば、初期傾き設定レジスタ24、第1の傾き設定レジスタ25、第2の傾き設定レジスタ26)の設定値によって規定される。そして、実施の形態1にかかる半導体装置1は、ランプ信号S1の複数の傾きは、それぞれ対応する複数の傾き変更トリガ信号(例えば、第1変更トリガ信号及びだし2変更トリガ信号)のパルス発生タイミングに従って変更される。また、複数の傾き変更トリガ信号のパルスは、それぞれ対応する複数の傾き変更タイミングレジスタ(例えば、第1の傾き変更タイミングレジスタ22、第2の傾き変更タイミングレジスタ23)の値に従って規定されるタイミングで出力される。
より具体的には、実施の形態1にかかる半導体装置1では、アナログデジタル変換器11にランプ信号S1を与えるランプ信号生成回路13がランプ波形制御部20を有する。そして、ランプ信号生成回路13は、ランプ波形制御部20内のレジスタに格納された設定値及びその設定値の切り換えによりランプ信号S1の掃引期間中に傾きを切り換えることができる。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1では、アナログデジタル変換器11の分解能を低照度側と高照度側とで切り替えることができる。そして、実施の形態1にかかる半導体装置1では、黒つぶれが発生する照度の範囲を小さくして画像情報のダイナミックレンジを拡大することができる。上記観点から、ランプ波形制御部20内に格納される第1の傾き設定値は低照度側分解能設定値、第2の傾き設定値は高照度側分解能設定値と考えることもできる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ信号S1の傾きを変化させることでダイナミックレンジの拡大を実現することができる。例えば、ダイナミックレンジを拡大するために、低照度側の分解能を向上させると共に低照度側の分解能に合わせて最大出力コードを大きくした場合、高い分解能を実現するためにアナログデジタル変換器11に冗長ビットに対応する回路を追加する必要がある。しかしながら、実施の形態1にかかる半導体装置1では、アナログデジタル変換器11に特に変更を施す必要がない。従って、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ダイナミックレンジの広さに対して回路規模を削減することができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ信号生成回路13が積分回路34と、積分回路34に印加する出力電流を出力する電流デジタルアナログ変換回路32を有する。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ信号S1の線形性を高めることができる。ランプ信号S1の線形性を高めることで、ランプ信号S1を階段状に変化させる場合よりもアナログデジタル変換器11の変換結果の線形性を高めることができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ波形制御部20のレジスタにkビット及びnビットの設定値を格納し、これらの設定値によりそれぞれランプ信号の傾き変更タイミング及びランプ信号の傾きを変更することができる。そのため、実施の形態1にかかる半導体装置1は、ランプ信号の再現性が高い特徴を有する。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ波形制御部20内のレジスタに格納された値のビット数に応じてオフセット電流の電流値、傾き変更タイミング、ランプ信号S1の傾きの設定階調を設定することができる。例えば、ランプ信号S1の傾きは、傾き設定値がnビットであるため、2階調分設定することができる。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1は、ランプ信号S1の傾き及び傾きの変更タイミングをより細かく設定し、ダイナミックレンジの拡大幅を大きくすることができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、ランプ波形制御部20内のレジスタに各種設定値を格納している。この設定値は、例えば、上位システム、或いは、カメラ制御回路等の外部のシステムから書き換えることができる。画素領域10に配置される画素は、温度条件の変化等により、例えば、ノイズ特性等の特性が変化する。そのため、レジスタにランプ信号S1の波形設定値を格納することで、例えば、温度条件が変化する等の条件の変化に対して設定値の調整を行い、常に最適なランプ信号S1となるようにランプ信号S1を調節することができる。また、画素領域10に配置される画素のばらつきに対してもランプ信号S1を調整して対応することができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、電流デジタルアナログ変換回路32の出力電流の可変幅を、一定の出力電流の変化範囲内で可変ステップを2階調の細かさで可変できるようにカレントミラー回路のミラー比が設定される。積分回路34は、出力電流を積分してランプ信号S1を出力する。この構成により、実施の形態1にかかる半導体装置1では、一定の傾き変化範囲内で可変ステップ2階調でランプ信号S1の傾き調整ができるため、細かく分解能を設定することができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、掃引期間中の初期傾き期間TDDの長さを第1の傾き変更タイミング値により設定し、初期傾き期間TDD中のランプ信号S1の傾きを初期傾き設定値により設定することができる。また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、オフセット電流源31を有することで初期傾き期間TDDの開始時のランプ信号S1の電圧レベルを設定することができる。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1は、限られたランプ信号S1の変化幅に対して、第1の傾き期間TD1及び第2の傾き期間TD2の間のランプ信号S1の傾き設定幅を拡大することができる。実施の形態1にかかる半導体装置1では、傾き変更タイミングは、傾き変更タイミングレジスタに格納された傾き変更タイミング値によって設定されるが、外部端子から受信した傾き変更パルスによって傾きを変更する構成とすることもできる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1では、第1の傾き設定値を第2の傾き設定値よりも小さくすることが好ましい。つまり、第1の傾き期間TD1のランプ信号S1の傾きを第2の傾き期間TD2のランク信号S1の傾きよりも小さくすることが好ましい。このような設定とすることで、低照度側で発生する黒つぶれが発生する照度の範囲を小さくすることができるためである。
車載用途、或いは、監視カメラ用途の撮像素子では、暗い環境内で一部に明るい部分がある画像を取得する使用例が多くあり、このような場合においても、画像全体の対象物をそれぞれ明確に認識できなければならず、特に低照度側の分解能を向上させる要求がある。そのため、このようなダイナミックレンジの拡大は、車載用途及び監視カメラ用途では特に有効である。
また、取得する画像のフレームレートを高めようとする場合、アナログデジタル変換処理の分解能を落とす等の対処が必要となる。しかしながら、実施の形態1にかかる半導体装置1では、アナログデジタル変換処理の全体の分解能を一定に維持しても、照度に応じて部分的に分解能を切り替えることで、黒つぶれ或いは白飛びを抑えた画像を取得することができる。つまり、実施の形態1にかかる半導体装置1では、白飛び或いは黒つぶれを防止しながら、画像取得のフレームレートを高めることができる。特に、車載用途では、高速で走行する車体において周囲の画像を高分解能で取得することが求められるため、高フレームレートかつ広いダイナミックレンジで画像を取得することの意義が大きい。
また、実施の形態1にかかる半導体装置1を用いた場合、画像データの生成方法は次のようになる。実施の形態1にかかる半導体装置1における画像データ生成方法は、撮像素子の画素信号をデジタルデータに変換する画像データ生成方法であって、(a)初期の傾きでランプ信号を掃引する工程と、(b)傾き変更パルスを受信した時に、傾き変更レジスタの値に従って、ランプ信号の掃引の傾きを第1の傾きに変更する工程と、(c)前記ランプ信号の電圧と前記画素信号の電圧を比較することにより、画素信号のアナログ電圧をデジタル値に変換する工程と、を有する。そして、第1の傾きは、傾き変更レジスタのビット幅nに対し、2通りの値から選択される。そして、このような方法により画像データを生成することで、小さな回路面積でありながら、広いダイナミックレンジで画像データを生成することができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置を用いたカメラシステムは、レンズと、レンズを介して入力された画像をデジタル信号に変換する撮像素子と、デジタル信号を外部伝送手段に出力する出力回路と、を有するカメラシステムであって、撮像素子は、画素領域10と、画素領域10から読み出された画素信号をランプ信号S1に従ってデジタルデータに変換するアナログデジタル変換回路11を有し、ランプ信号S1は、第1及び第2の傾き設定レジスタの値に従ってそれぞれ設定される第1及び第2の傾きを有し、第2の傾きは前記第1の傾きより大きいカメラシステムとなる。これにより、実施の形態1にかかるカメラシステムでは、小さな回路面積の半導体装置を用いながら、広いダイナミックレンジの画像データを取得できる。
実施の形態2
実施の形態2では、ランプ信号生成回路13の別の形態となるランプ信号生成回路13aについて説明する。そこで、実施の形態2にかかるランプ信号生成回路13aのブロック図を図11に示す。なお、実施の形態2の説明において実施の形態1で説明した構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、ランプ信号生成回路13aは、ランプ波形生成回路30に代えてランプ波形生成回路40を有する。ランプ波形生成回路40は、オフセット電流源31をオフセット電流源41に置き換え、抵抗選択デコーダ42、基準電圧生成回路43を追加したものである。また、実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13aでは、オフセット設定レジスタ21に積分回路に与える基準電圧の値を設定する基準電圧設定値を格納する。
オフセット電流源41は、オフセット電流源31のオフセット電流源31のPMOSトランジスタMPs、MPd及び電流源ISpを有する。つまり、オフセット電流源41は、予め決められた電流値のオフセット電流を出力する。
抵抗選択デコーダ42は、オフセット設定レジスタ21に格納された基準電圧設定値をデコードして抵抗選択信号を出力する。基準電圧生成回路43は、抵抗R、セレクタSEL、バッファ回路を有する。抵抗Rの一端には、参照電圧生成回路14で生成される参照信号VRTが印加され、他端には、参照電圧生成回路14で生成される参照信号VRBが印加される。そして、抵抗Rには、複数のタップが設けられており、当該タップからタップの参照電圧VRT側に配置される抵抗の抵抗値と、タップの参照電圧VRB側に配置される抵抗の抵抗値と、の抵抗比に応じた候補基準電圧を出力する。セレクタSELは、抵抗選択デコーダ42から出力される抵抗選択信号に応じて、抵抗Rのタップの1つを選択して、選択したタップから出力される候補基準電圧をバッファ回路に伝達する。バッファ回路は、セレクタSELから与えられた候補基準電圧を基準電圧として出力する。この基準電圧は、積分回路34の増幅器OP1の正転入力端子に与えられる。
ここで、ランプ波形生成回路40の動作について説明する。ランプ波形生成回路40は、図8のタイミングT2から開始されるオフセット印加期間(図8のオフセット印加期間パルスOSPがハイレベルとなる期間)の動作が実施の形態1とは異なる。より具体的には、ランプ波形生成回路40では、オフセット設定レジスタ21に格納された基準電圧設定値に応じて積分回路34に与えられる基準電圧が設定される。そして、オフセット印加期間では、一定期間の間一定の電流量のオフセット電流が積分回路34に与えられる。つまり、ランプ波形生成回路40では、オフセット印加期間中のランプ信号S1の電圧変化を一定とし、ランプ信号S1の基準となる電圧を可変させることで、ランプ信号S1の初期傾き期間TDD開始時のランプ信号S1の電圧値を設定する。
実施の形態2では、ランプ信号S1のオフセット量を設定するための回路の別の例を示した。このように、ランプ信号S1のオフセット量を設定するための回路の例は様々あり、これら回路は、回路面積及び要求される仕様に応じて選択することができる。
実施の形態3
実施の形態3では、二回露光により画像情報のダイナミックレンジをさらに拡大する例について説明する。なお、実施の形態3の説明において実施の形態1で説明した構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
まず、実施の形態3にかかる半導体装置における画素信号を取得する際のタイミングチャートを図12に示す。図12に示すように、二回露光方式を採用した場合、1フレームの画像を取得する際に、高輝度露光期間と低輝度露光期間の2つの期間で2つの画素信号を得る。高輝度露光期間では、レンズを介して多くの入射光が入射される。一方、低輝度露光期間では、レンズを介して入力される入射光の光量が高輝度露光期間よりも少ない。また、二回露光方式では、高輝度露光期間と低輝度露光期間の両方がブランキング期間Tbr、露光期間Tch、読み出し期間Trdを有する。このとき、高輝度露光期間の露光期間Tchは、低輝度露光期間の露光期間Tchよりも短い。そして、カメラシステム内で輝度の異なる2枚の画像を合成することで広いダイナミックレンジの画像を取得する。
この二回露光方式に対応する半導体装置では、実施の形態1にかかるランプ信号生成回路13をランプ信号生成回路13bに置き換えることで対応することができる。そこで、図13に実施の形態3にかかるランプ信号生成回路13bのブロック図を示す。図13に示すように、ランプ信号生成回路13bは、ランプ信号生成回路13のランプ波形制御部20をランプ波形制御部50に置き換えたものである。
ランプ波形制御部50は、傾き初期設定レジスタ、第1の傾き設定レジスタ、第2の傾き設定レジスタ、第1の傾き変更タイミング設定レジスタ、第2の傾き変更タイミング設定レジスタ、セレクタ、を有する傾き設定部を2つ有する。図13に示したランプ信号生成回路13bは、傾き設定部51と傾き設定部52とを有する。例えば、傾き設定部51は、高輝度露光期間において適用される傾き設定値等を格納するものであり、傾き設定部52は、低輝度露光期間において適用される傾き設定値等を格納するものである。また、ランプ信号生成回路13bは、この2つの傾き設定部から出力される設定値を選択する設定切替部60を有する。
より具体的には、傾き設定部51は、第1の傾き変更タイミングレジスタ22、第2の傾き変更タイミングレジスタ23、第1の傾き初期設定レジスタ24、第1の傾き設定レジスタ25、第2の傾き設定レジスタ26、切替制御回路28、セレクタ29を有する。また、傾き設定部52は、第3の傾き変更タイミングレジスタ53、第4の傾き変更タイミングレジスタ54、第2の傾き初期設定レジスタ55、第3の傾き設定レジスタ56、第4の傾き設定レジスタ57、切替制御回路58、セレクタ59を有する。
第1の傾き初期設定レジスタ24は、傾き初期設定レジスタ24と同じものであるが、傾き設定部52の傾き初期設定レジスタ55と区別するために名称を変更したものである。第1の傾き変更タイミングレジスタ53、第1の傾き変更タイミングレジスタ53、傾き初期設定レジスタ55、第1の傾き設定レジスタ56、第2の傾き設定レジスタ57は、第1の傾き変更タイミングレジスタ22、第2の傾き変更タイミングレジスタ23傾き初期設定レジスタ24、第1の傾き設定レジスタ25、第2の傾き設定レジスタ26と同じものであるが、格納される設定値の値が異なる。切替制御回路58、セレクタ59は、切替制御回路28、セレクタ29と同じものである。なお、カウンタ27は、傾き設定部51及び傾き設定部52により共有される。
このランプ信号生成回路13bを適用した実施の形態3にかかる半導体装置では、高輝度露光期間と低輝度露光期間とでランプ信号S1の波形が異なる。そこで、露光期間の違いによるランプ信号S1の波形の違いについて説明する。そこで、図14に実施の形態3にかかる半導体装置のランプ信号の変化を示すタイミングチャートを示す。
図14に示すように、実施の形態3では、高輝度露光期間のランプ信号S1の傾きに対して、低輝度露光期間のランプ信号S1の傾きを緩やかにする。これは、実施の形態3にかかる半導体装置が露光期間毎に適用する傾き設定部を切り換えることができるために実現できるものである。また、実施の形態3では、2つの露光期間でランプ信号S1の電圧変化幅は同じ変化幅に設定する。これは、一回の露光で得られる電荷情報に対する最大出力コード分の電圧変化をランプ信号S1が必要とするためである。
また、高輝度露光期間の初期傾き期間TDD1、第1の傾き期間TD1、第2の傾き期間TD2は、それぞれ第1の傾き変更タイミングレジスタ22、第2の傾き変更タイミングレジスタ23に格納されたタイミング値によって設定される。また、初期傾き期間TDD1におけるランプ信号S1の傾きは第1の傾き初期設定レジスタ24に格納された初期傾き設定値により設定される。第1の傾き期間TD1におけるランプ信号S1の傾きは第1の傾き設定レジスタ25に格納された第1の傾き設定値によって設定される。第2の傾き期間TD2におけるランプ信号S1の傾きは第2の傾き設定レジスタ26に格納された第2の傾き設定値により設定される。
また、低輝度露光期間の初期傾き期間TDD2、第3の傾き期間TD3、第4の傾き期TD4は、それぞれ第3の傾き変更タイミングレジスタ53、第4の傾き変更タイミングレジスタ54に格納されたタイミング値によって設定される。また、初期傾き期間TDD2におけるランプ信号S1の傾きは第2の傾き初期設定レジスタ55に格納された初期傾き設定値により設定される。第3の傾き期間TD3におけるランプ信号S1の傾きは第3の傾き設定レジスタ56に格納された第3の傾き設定値によって設定される。第4の傾き期間TD4におけるランプ信号S1の傾きは第4の傾き設定レジスタ57に格納された第4の傾き設定値により設定される。
続いて、実施の形態3にかかる半導体装置におけるダイナミックレンジについて説明する。そこで、まず、図15に実施の形態3にかかる半導体装置のダイナミックレンジを説明するグラフを示す。図15では、1回目に高輝度露光期間(短露光)で画素信号を取得し、2回目に低輝度露光期間(長露光)で画素信号を取得する。そして、図15では、2回の露光で得られた画像情報を合成した最終出力のグラフを太線で示した。
図15に示すように、実施の形態3にかかる半導体装置では、2つの露光期間で取得された画素信号のいずれに対しても、低照度側で分解能が高く、高照度側で分解能が低くなるようなアナログデジタル変換を行う。また、高輝度露光期間で取得された画素信号に対しては、低輝度露光期間で得られた画素信号に対する分解能よりも低い分解能でアナログデジタル変換を行う。
このとき、実施の形態3にかかる半導体装置では、ランプ信号S1の傾きの設定階調を細かく設定できるため、高輝度露光期間で得られた高い照度の画素信号まで白飛び(グラフが1回の露光での最高出力コードに張り付く状態)を生じることなく、デジタル値を出力することができる。また、低輝度露光期間で得られた低い照度の画素信号に対しても黒つぶれ(グラフがノイズレベルと同じになる状態)の範囲を極力小さくしてデジタル値を出力することができる。さらに、実施の形態3にかかる半導体装置により生成される画像情報では、2回の露光で得られた画像情報において、一方の画像が白飛びし、かつ、他方の画像が黒つぶれとなる状態が生じない。
ここで、比較例として、2つの露光期間に対してはランプ信号の傾きを変更できるものの、掃引期間中にランプ信号の傾きを変更できない半導体装置により出力される画像情報のダイナミックレンジを比較例として説明する。そこで、比較例にかかる半導体装置のダイナミックレンジを説明するグラフを図16に示す。
図16に示すように、比較例にかかる半導体装置では、2つの露光期間で得られる画像情報の間でアナログデジタル変換の分解能を切り換えることはできる。しかしながら、掃引期間中にランプ信号の傾きを変更できないため、高輝度露光期間で取得された画像情報において黒つぶれが発生する範囲が広い。また、低輝度露光期間で取得された画像情報における黒つぶれの範囲を狭くすると白飛びを発生させずにデジタル値に変換できる輝度範囲が狭くなる。また、図16に示すように、比較例では、一方の画像が白飛びし、かつ、他方の画像が黒つぶれとなる状態が発生する。このような状態が発生する範囲では、HDR合成後、画像情報は黒つぶれと白飛びの中間レベルのグレーに塗りつぶされる。この範囲をデッドゾーンと称す。
上記説明より、実施の形態3にかかる半導体装置は、高輝度露光期間と低輝度露光期間とでランプ信号S1の傾きをそれぞれ設定することができる。また、実施の形態3にかかる半導体装置は、2つの露光期間のぞれぞれの掃引期間中にランプ信号S1の傾きを切り替えることができる。さらに、実施の形態3にかかる半導体装置は、ランプ信号S1の傾きの設定値の自由度を実施の形態1にかかる半導体装置1と同様に高くすることができる。これにより、2つの期間で黒つぶれと白飛びが発生する照度範囲が狭い画像情報を出力し、デッドゾーンを生じさせることなく広いダイナミックレンジの画像情報を出力することができる。
また、二回露光方式では、一回露光方式に比べ出力コードとして2倍の範囲の照度の画像を得ることができる。このような広いダイナミックレンジの画像においてデッドゾーンのない画像を取得することで、取得した画像を用いた物体認識を従来よりも高精度で行うことができる。
また、二回露光方式では、1フレーム分の画像を取得するために2回の露光期間を必要とするため最終出力を得るまでの時間が長くなる傾向がある。一方、実施の形態1でも説明した様に、実施の形態3にかかる半導体装置においても、画素信号に対するアナログデジタル変換処理の時間を延ばすことなく白飛び或いは黒つぶれとなる照度範囲が小さい画像を取得することができる。そのため、二回露光方式のカメラシステムにおいて、実施の形態3にかかる半導体装置を適用することで二回露光方式のカメラシステムのフレームレートを高めることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 半導体装置
10 画素領域
11 アナログデジタル変換器
12 制御部
13、13a、13b ランプ信号生成回路
14 参照電圧生成回路
15 制御信号生成回路
20、50 ランプ波形制御部
21 オフセット設定レジスタ
22 第1の傾き変更タイミングレジスタ
23 第2の傾き変更タイミングレジスタ
24 傾き初期設定レジスタ
25 第1の傾き設定レジスタ
26 第2の傾き設定レジスタ
27 カウンタ
28 切替制御回路
29 セレクタ
30、40 ランプ波形生成回路
31、41 オフセット電流源
32 電流デジタルアナログ変換回路
33 波形切替回路
34 積分回路
35 バッファ回路
42 抵抗選択デコーダ
43 基準電圧生成回路
51、52 傾き設定部
53 第3の傾き変更タイミングレジスタ
54 第4の傾き変更タイミングレジスタ
55 第2の傾き初期設定レジスタ
56 第3の傾き設定レジスタ
57 第4の傾き設定レジスタ
58 切替制御回路
59 セレクタ
60 設定切替部
S1 ランプ信号
S2 参照電圧信号
S3 動作制御信号

Claims (20)

  1. 入射光の光量に応じた電荷を蓄積して画素信号を出力する画素領域と、
    前記画素信号を読み出し、ランプ信号を用いて前記画素信号の大きさに応じたデジタル値を出力するアナログデジタル変換器と、
    前記ランプ信号を出力するランプ信号生成回路と、を有し、
    前記ランプ信号生成回路は、
    予め設定した掃引期間の中の初期傾き期間の前記ランプ信号の傾きを示す初期傾き設定値を格納する傾き初期設定レジスタと、
    前記掃引期間において前記初期傾き期間に続く第1の傾き期間における前記ランプ信号の傾きを指示する第1の傾き設定値を格納する第1の傾き設定レジスタと、
    前記掃引期間において前記第1の傾き期間に続く第2の傾き期間における前記ランプ信号の傾きを指示する第2の傾き設定値を格納する第2の傾き設定レジスタと、
    前記初期傾き期間から前記第1の傾き期間への変更タイミングを示す第1の変更タイミング値を格納する第1の傾き変更タイミング設定レジスタと、
    前記第1の傾き期間から前記第2の傾き期間への変更タイミングを示す第2の変更タイミング値を格納する第2の傾き変更タイミング設定レジスタと、
    前記掃引期間中に入力される基準クロックをカウントしてカウント値を出力するカウンタと、
    前記カウント値と前記第1の変更タイミング値との比較、及び、前記カウント値と前記第2の変更タイミング値との比較、を行って期間に応じた選択信号を出力する切替制御回路と、
    前記選択信号に応じて、前記傾き初期値、前記第1の傾き設定値及び前記第2の傾き設定値のいずれか1つを出力するセレクタと、
    前記セレクタが出力した値に応じた傾きで線形に変化する前記ランプ信号を出力するランプ波形生成回路と、
    を有する半導体装置。
  2. 前記ランプ波形生成回路は、
    前記セレクタが出力した値に応じた大きさの出力電流を出力する電流デジタルアナログ変換回路と、
    前記出力電流を積分してランプ信号を出力する積分回路と、を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記傾き初期値、前記第1の傾き設定値及び前記第2の傾き設定値は、nビットの値であり、
    前記電流デジタルアナログ変換回路は、一定の出力電流の変化範囲において2階調で前記出力電流の電流値を可変する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記電流デジタルアナログ変換回路は、電流源に接続されるソース側トランジスタと、前記出力電流を出力する複数の枝側トランジスタと、を有するカレントミラーを有し、前記複数の枝側トランジスタは、それぞれ前記傾き初期値、前記第1の傾き設定値及び前記第2の傾き設定値の各値に対応して設けられ、各値に応じて前記複数の枝側トランジスタのゲートと前記ソース側トランジスタとの接続が切り換えられる請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記傾き初期設定レジスタと、前記第1の傾き設定レジスタと、前記第2の傾き設定レジスタと、前記第1の傾き変更タイミング設定レジスタと、第2の傾き変更タイミング設定レジスタと、前記セレクタと、を有する傾き設定部を複数有し、
    前記画素領域において、異なる露光時間で取得される画素信号に対して、複数の前記傾き設定部の1つの出力を切り換える設定切替部を有する請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の傾き設定値は、前記第2の傾き設定値よりも小さい請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記ランプ信号生成回路は、
    前記初期傾き期間の初期の前記ランプ信号の電圧値を設定するオフセット設定値を格納するオフセット設定レジスタと、
    前記オフセット設定値に応じて前記積分回路にオフセット電流を出力するオフセット電流源と、を有する請求項2に記載の半導体装置。
  8. 前記ランプ信号生成回路は、
    前記積分回路に与える基準電圧の値を設定する基準電圧設定値を格納するオフセット設定レジスタと、
    前記基準電圧設定値に応じて前記基準電圧を可変する基準電圧生成回路と、を有する請求項2に記載の半導体装置。
  9. 入射光の光量に応じた電荷を蓄積して画素信号を出力する画素領域と、前記画素信号を読み出し、ランプ信号を用いて前記画素信号の大きさに応じたデジタル値を出力するアナログデジタル変換器と、前記ランプ信号を出力するランプ信号生成回路と、を有する半導体装置におけるランプ信号の制御方法であって、
    前記ランプ信号生成回路が、傾き初期設定レジスタ、第1の傾き設定レジスタ、第2の傾き設定レジスタ、第1の傾き変更タイミング設定レジスタ、及び、第2の傾き変更タイミング設定レジスタと、線形に変化する前記ランプ信号を出力するランプ波形生成回路と、を有し、
    前記ランプ信号を変化させる掃引期間の開始から前記第1の傾き変更タイミング設定レジスタに格納された第1の変更タイミング値に達するまでの期間、前記傾き初期設定レジスタに格納された初期傾き設定値に応じた傾きで前記ランプ信号を変化させ、
    前記掃引期間の開始から前記第2の傾き変更タイミング設定レジスタに格納された第2の変更タイミング値に達するまでの期間、前記第1の傾き変更タイミング設定レジスタに格納された第1の傾き設定値に応じた傾きで前記ランプ信号を変化させ、
    前記掃引期間の開始からの時間が前記第2の変更タイミング値に達した後は、前記第2の傾き変更タイミング設定レジスタに格納された第2の傾き設定値に応じた傾きで前記ランプ信号を変化させるランプ信号制御方法。
  10. 前記ランプ波形生成回路は、電流源と、前記電流源が出力する出力電流を積分して前記ランプ信号を出力する積分回路と、を有し、
    前記電流源は、前記第1の傾き設定値及び前記第2の傾き設定値が示す値に従って前記出力電流の電流値を切り換える請求項9に記載のランプ信号制御方法。
  11. 前記初期傾き設定値、前記第1の傾き設定値及び前記第2の傾き設定値は、多ビットの値であり、前記電流源は、一定の出力電流の変化範囲において2階調で前記出力電流の電流値を可変する請求項10に記載のランプ信号制御方法。
  12. 前記傾き初期設定レジスタと、前記第1の傾き設定レジスタと、前記第2の傾き設定レジスタと、前記第1の傾き変更タイミング設定レジスタと、第2の傾き変更タイミング設定レジスタと、を有する傾き設定部を複数有し、
    前記画素領域において、異なる露光時間で取得される画素信号に対して、複数の前記傾き設定部の1つの出力を切り換える設定切替部を有する請求項9に記載のランプ信号制御方法。
  13. 前記第1の傾き設定値は、前記第2の傾き設定値よりも小さい請求項9に記載のランプ信号制御方法。
  14. 前記ランプ信号生成回路は、
    前記初期傾き期間の初期の前記ランプ信号の電圧値を設定するオフセット設定レジスタを有し、前記オフセット設定レジスタに格納されたオフセット値に応じて前記掃引期間の初期値の前記ランプ信号の電圧値を設定する請求項9に記載のランプ信号制御方法。
  15. 画素領域と、前記画素領域から読み出された画素信号をランプ信号に従ってデジタルデータに変換するアナログデジタル変換回路と、前記ランプ信号を前記アナログデジタル変換回路に供給する制御部を有する半導体装置であって、
    前記ランプ信号は複数の傾きを有し、
    前記複数の傾きは、それぞれ対応する複数の傾き設定レジスタの設定値によって規定される半導体装置。
  16. 前記ランプ信号の前記複数の傾きは、それぞれ対応する複数の傾き変更トリガ信号のパルス発生タイミングに従って変更される請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記複数の傾き変更トリガ信号のパルスは、それぞれ対応する複数の傾き変更タイミングレジスタの値に従って規定されるタイミングで出力される請求項16に記載の半導体装置。
  18. 撮像素子の画素信号をデジタルデータに変換する画像データ生成方法であって、
    (a)初期の傾きでランプ信号を掃引する工程と、
    (b)傾き変更パルスを受信した時に、傾き変更レジスタの値に従って、ランプ信号の掃引の傾きを第1の傾きに変更する工程と、
    (c)前記ランプ信号の電圧と前記画素信号の電圧を比較することにより、画素信号のアナログ電圧をデジタル値に変換する工程と、
    を有する画像データ生成方法。
  19. 前記第1の傾きは、前記傾き変更レジスタのビット幅nに対し、2通りの値から選択される請求項18記載の画像データ生成方法。
  20. レンズと、
    前記レンズを介して入力された画像をデジタル信号に変換する撮像素子と、
    前記デジタル信号を外部伝送手段に出力する出力回路と、
    を含むカメラシステムであって、
    前記撮像素子は、画素領域と、前記画素領域から読み出された画素信号をランプ信号に従ってデジタルデータに変換するアナログデジタル変換回路を有し、
    前記ランプ信号は、第1及び第2の傾き設定レジスタの値に従ってそれぞれ設定される第1及び第2の傾きを有し、
    前記第2の傾きは前記第1の傾きより大きいカメラシステム。
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