JP2016024848A - ダブルエンド型ショートアークランプおよびその製造方法 - Google Patents

ダブルエンド型ショートアークランプおよびその製造方法 Download PDF

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山崎 憲五
Kengo Yamazaki
憲五 山崎
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Ushio Denki KK
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Abstract

【課題】発光管および封止構造について高い耐圧強度が得られ、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができるダブルエンド型ショートアークランプおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】単結晶アルミナよりなる発光管11内に配置され、それぞれ電極棒21,26に支持された陰極および陽極とを備え、希ガスが封入されたダブルエンド型ショートアークランプにおいて、前記発光管11の少なくとも一端側に配置された、前記電極棒21,26が貫通して固定されたアルミナセラミックスよりなる封止部材15,16と、前記発光管11の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第1の管状部材41,46と、前記封止部材15,16の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第2の管状部材42,47とを有し、前記第1の管状部材41,46と前記第2の管状部材42,47とが、互いに気密に溶接されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、単結晶アルミナよりなる発光管内に希ガスが封入されたダブルエンド型ショートアークランプおよびその製造方法に関する。
例えば半導体を製造する際の露光工程や、紫外線硬化性樹脂の硬化処理工程においては、発光管内に希ガスが封入された、真空紫外線を放射するショートアークフラッシュランプが用いられている。このショートアークフラッシュランプの発光管は、真空紫外線を透過する材料、例えば石英ガラスによって構成されている。
このようなショートアークフラッシュランプにおいては、良好な始動性が得られることが肝要である。このため、発光管内において一対の電極間に先端が位置するよう配置されたトリガー電極と、発光管内において一対の電極の一方に電気的に接続されたスパーカ電極とを備えてなるダブルエンド型ショートアークフラッシュランプが提案されている(特許文献1参照。)。
而して、最近においては、真空紫外線の放射強度がより高いショートアークフラッシュランプが求められている。ショートアークフラッシュランプにおいて、真空紫外線の放射強度を高める手段としては、発光管内に希ガスをより高い封入圧で封入することが考えられる。
しかしながら、石英ガラスよりなる発光管は、それ自体の耐圧強度や封止部の耐圧強度が高いものではない。そのため、発光管内に高い封入圧で希ガスを封入した場合には、ショートアークフラッシュランプの点灯時に、まれであるが、発光管が破損する、という問題がある。
従来、発光管の耐圧強度が高いショートアークフラッシュランプとしては、単結晶アルミナよりなる発光管を有するショートアークフラッシュランプが提案されている(特許文献2および特許文献3参照。)。
しかしながら、このようなショートアークフラッシュランプにおいて、複雑な封止構造を形成することが困難である。そのため、陽極および陰極以外にトリガー電極やスパーカ電極を設けることが困難である。従って、半導体を製造する際の露光工程や、紫外線硬化性樹脂の硬化処理工程に用いられるショートアークフラッシュランプとしては、実用上問題がある。
特開2012−94362号公報 特開2005−44635号公報 特開2006−196333号公報
そこで、本発明の目的は、発光管および封止構造について高い耐圧強度が得られ、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができるダブルエンド型ショートアークランプおよびその製造方法を提供することにある。
本発明のダブルエンド型ショートアークランプは、単結晶アルミナよりなる発光管と、この発光管内に配置された、それぞれ電極棒に支持された陰極および陽極とを備えてなり、前記発光管内に希ガスが封入されたダブルエンド型ショートアークランプにおいて、
前記発光管の少なくとも一端側に配置された、前記電極棒が貫通して固定されたアルミナセラミックスよりなる封止部材と、
前記発光管の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第1の管状部材と、
前記封止部材の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第2の管状部材とを有し、
前記第1の管状部材と前記第2の管状部材とが、互いに気密に溶接されていることを特徴とする。
本発明のダブルエンド型ショートアークランプにおいては、前記発光管の端面と、前記第2の管状部材の端面および前記封止部材の内面の少なくとも一方との間には、塑性変形可能な金属部材が配置されていることが好ましい。
本発明のダブルエンド型ショートアークランプの製造方法は、上記のダブルエンド型ショートアークランプを製造する方法であって、
前記発光管の外周面に、前記第1の管状部材が気密に固定されてなる発光管複合体と、前記陽極または前記陰極を有する前記電極棒が貫通して固定された前記封止部材の外周面に、前記第2の管状部材が気密に固定された電極構造体とを作製し、
前記電極構造体を、前記陽極または前記陰極が前記発光管内に位置するよう配置し、その後、前記第1の管状部材と前記第2の管状部材とを互いに気密に溶接することを特徴とする。
本発明のダブルエンド型ショートアークランプにおいては、高い強度の単結晶アルミナよりなる発光管の少なくとも一端側に、強度の高いアルミナセラミックスよりなる封止部材が配置されている。また、発光管の外周面に気密に固定された第1の管状部材と、封止部材の外周面に気密に固定された第2の管状部材とが、互いに気密に溶接されている。従って、本発明のダブルエンド型ショートアークランプによれば、発光管および封止構造について高い耐圧強度が得られる。
また、発光管を構成する単結晶アルミナは、波長が短い紫外線に対する透過性が高く、しかも、発光管内には発光ガスを高い圧力で封入することができる。そのため、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができる。
また、発光管の端面と、第2の管状部材の内端面および封止部材の内面の少なくとも一方との間に、塑性変形可能な金属部材が配置されることにより、ダブルエンド型ショートアークランプを製造する際に、発光管と第2の管状部材または封止部材とが接触することによって損傷することを防止することができる。
本発明に係るショートアークフラッシュランプの一例における発光管の内部の構成を示す説明用断面図である。 図1に示すショートアークフラッシュランプにおける両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。 発光管複合体の構成を示す説明用断面図である。 電極構造体の構成を示す説明用断面図である。 発光管複合体における第1の管状部材の内部に金属部材が配置された状態を示す説明用断面図である。 発光管複合体における発光管および第1の管状部材の内部に電極構造体が挿入された状態を示す説明用断面図である。 本発明に係るショートアークフラッシュランプの他の例における両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。 本発明に係るショートアークフラッシュランプの更に他の例における両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。
以下、本発明のダブルエンド型ショートアークランプについて、ショートアークフラッシュランプとして実施した場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係るショートアークフラッシュランプの一例における発光管の内部の構成を示す説明用断面図である。図2は、図1に示すショートアークフラッシュランプにおける両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。
このショートアークフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」ともいう。)10は、円管状の発光管11を有する。この発光管11の一端(図1において右端)および他端(図1において左端)には、それぞれ円板状の封止部材15,16が、当該発光管11の開口12,13に対向するよう配置されている。封止部材15には、後述する電極棒21およびリード棒32,33,37が挿通される複数の貫通孔が形成されている。また、封止部材16には、後述する電極棒26が挿通される貫通孔が形成されている。そして、封止部材15,16および後述する複合金属管40,45によって、発光管11の両端を封止する封止構造が構成されている。また、図1において、19は、封止部材16の厚み方向に貫通して伸びる排気管残部である。この排気管残部19は、例えばコバール金属によって構成されている。
発光管11を構成する材料としては、単結晶アルミナ、具体的には単結晶サファイアが用いられる。
封止部材15,16を構成する材料としては、多結晶セラミックスを用いることが好ましい。多結晶セラミックスとしては、線熱膨張係数が発光管11を構成する単結晶アルミナと近似するもの、例えば40×10-7〜90×10-7-1のものを用いることが好ましい。好適な多結晶セラミックスとしては、40質量%以上のアルミナを含有するアルミナ−シリカ系多結晶酸化物が挙げられる。
発光管11内には、陰極20および陽極25が、当該発光管11の管軸方向に互いに離間して対向するよう配置されている。陰極20は、発光管11の管軸方向に伸びる電極棒21の先端部に電気的に接続されて支持されている。この電極棒21は、その基端部が外部に突出するよう封止部材15の貫通孔に挿通されている。また、電極棒21における封止部材15の貫通孔内に位置する部分は、ロウ付けによって封止部材15の貫通孔の内面に気密に固定されている。
陽極25は、発光管11の管軸方向に伸びる電極棒26の先端部に電気的に接続されて支持されている。この電極棒26は、その基端部が外部に突出するよう封止部材16の貫通孔に挿通されている。また、電極棒26における封止部材16の貫通孔内に位置する部分は、ロウ付けによって封止部材16の貫通孔の内面に気密に固定されている。
陰極20と陽極25との離間距離は、例えば1〜10mm、好ましくは2〜5mmである。
また、発光管11内には、2つのトリガー電極30,31が、それぞれの先端が陰極20および陽極25の間に位置するよう互いに離間して配置されている。トリガー電極30,31の各々は、発光管11の管軸方向に伸びるリード棒32,33の先端部に電気的に接続されて支持されている。リード棒32,33は、それぞれの基端部が外部に突出するよう封止部材15の貫通孔に挿通されている。また、リード棒32,33における封止部材15の貫通孔内に位置する部分は、ロウ付けによって封止部材15の貫通孔の内面に気密に固定されている。
また、発光管11内には、放電を安定して生じさせるためのスパーカ電極35が配置されている。このスパーカ電極35は、アルミナよりなる絶縁性碍管35aと、この絶縁性碍管35a内に挿入されて当該絶縁性碍管35aの一端から突出する、タングステンよりなる芯棒35bとにより構成されている。絶縁性碍管35aは、ニッケルよりなる金属箔36を介して陰極20を支持する電極棒21に接続されている。芯棒35bは、発光管11の管軸方向に伸びるリード棒37の先端部に電気的に接続されている。リード棒37は、封止部材15を貫通して伸び、その基端部が外部に突出するよう設けられている。また、リード棒37における封止部材15を貫通する部分は、ロウ付けによって封止部材15に気密に固定されている。
陽極25を構成する材料としては、例えばタングステンなどの高融点金属材料を用いることが好ましい。
陰極20を構成する材料としては、各種酸化物ドープタングステン、エミッター含浸タングステンなどのエミッターを含有する高融点金属を用いることが好ましい。
トリガー電極30,31を構成する材料としては、例えばタングステンなどの高融点金属を用いることが好ましい。
電極棒21,26およびリード棒32,33,37を構成する材料としては、線熱膨張係数が封止部材15,16を構成する材料と近似する金属材料、例えばコバール金属を用いることが好ましい。
封止部材15,16と、電極棒21,26およびリード棒32,33,37とをロウ付けするための金属ロウとしては、銀ロウ、銅ロウ、金ロウなどを用いることができる。
複合金属管40,45は、第1の管状部材41,46および第2の管状部材42,47により構成されている。第1の管状部材41,46および第2の管状部材42,47は、コバール金属により構成されている。図示の例では、第2の管状部材42,47は、発光管11と同等の外径を有すると共に、封止部材15,16の外径より僅かに大きい内径を有する。また、第1の管状部材41,46は、発光管11および第2の管状部材42,47の外径より僅かに大きい内径を有すると共に、第2の管状部材42,47より大きい全長を有する。そして、第2の管状部材42,47は、第1の管状部材41,46内に挿入されている。この状態で、第1の管状部材41,46および第2の管状部材42,47の外端部が互いに気密に溶接されている。
第1の管状部材41,46の内端部には、発光管11の一端部および他端部が挿入されている。そして、第1の管状部材41,46の内端部の内周面は、ロウ付けによって発光管11の一端部および他端部の外周面に気密に固定されている。発光管11と第1の管状部材41,46とをロウ付けするための金属ロウとしては、銀ロウ、銅ロウ、金ロウなどを用いることができる。
第2の管状部材42,47の外端部には、封止部材15,16が当該第2の管状部材42,47の軸方向に垂直な面に沿って配置されている。そして、第2の管状部材42,47の外端部の内周面は、ロウ付けによって封止部材15,16の外周面に気密に固定されている。封止部材15,16と、第2の管状部材42,47とをロウ付けするための金属ロウとしては、銀ロウ、銅ロウ、金ロウなどを用いることができる。
発光管11の一端面および他端面と、第2の管状部材42,47の内端面との間には、塑性変形可能な金属材料よりなるリング状の金属部材43,48が配置されている。金属部材43,48を構成する金属材料としては、ガス放出がないまたは少ないものを用いることが好ましく、その具体例としては、無酸素銅が挙げられる。
発光管11内には、発光ガスとして希ガスが封入されている。希ガスとしては、キセノンガス、クリプトンガス、アルゴンガス、またはこれらの混合ガスなどを用いることができる。また、発光管11内には、希ガスと共に、窒素ガス、炭酸ガス、酸素ガスなどの他のガスが封入されていてもよい。
発光ガスの封入圧は、例えば0.01MPa以上であることが好ましく、より好ましくは0.01〜3MPaであり、特に好ましくは0.1〜2MPaである。発光ガスの封入圧が過小である場合には、高出力の紫外線を出射することが困難となる。一方、発光ガスの封入圧が過大である場合には、フラッシュランプ10が点灯しにくくなるため好ましくない。
上記のフラッシュランプ10の具体的な仕様の一例を挙げると、以下の通りである。
発光管11は、単結晶アルミナよりなり、全長が80mm、外径が19mm、内径が16mm(肉厚が1.5mm)である。
封止部材15,16は、アルミナ−シリカ系多結晶酸化物よりなり、外径が17.75mm、厚みが4mmである。
陽極25は、タングステンよりなり、胴部の外径が4mm、長さが5mmである。陰極20は、バリウム系酸化物含浸タングステンよりなり、胴部の外径が4mm、長さが5mmである。陰極20と陽極25との離間距離は3mmである。
トリガー電極30,31は、タングステンよりなり、外径が0.5mmである。一方のトリガー電極30と陽極25との離間距離は1mm、他方のトリガー電極31と陰極20との離間距離は0.5mmである。
スパーカ電極35の絶縁性碍管35aは、アルミナよりなり、外径が1mm、長さが3mmである。スパーカ電極35の芯棒35bは、タングステンよりなり、外径が0.4mm、長さが7mmである。
電極棒21,26は、コバール金属よりなり、外径が2mmである。
リード棒32,33,37は,コバール金属よりなり、外径が1mmである。
第1の管状部材41,46は、コバール金属よりなり、全長が20mm、外径が20mm、内径が19mm(肉厚が0.5mm)である。
第2の管状部材42,47は、コバール金属よりなり、全長が14mm、外径が18.75mm、内径が17.75mm(肉厚が0.5mm)である。
発光管11内に封入された発光ガスは、クリプトンガスであり、その封入圧は1MPaである。
定格入力電力は、50Wである。
上記のフラッシュランプ10は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、図3に示す構成の発光管複合体11Aを作製する。この発光管複合体11Aは、発光管11と、発光管11の一端部および他端部に挿入された第1の管状部材41,46とにより構成されている。第1の管状部材41,46は、発光管11の一端部および他端部の外周面にロウ付けによって気密に固定されている。
発光管11と第1の管状部材41,46とのロウ付けを行う具体的な方法としては、下記の(1)または(2)の方法が挙げられる。
(1)発光管11におけるロウ付けされる部分に対して、例えばMo−Mn法によってメタライズ処理を施し、その後、発光管11内に第1の管状部材41,46を挿入し、発光管11および第1の管状部材41,46を金属ロウによってロウ付けする方法。
(2)発光管11内に第1の管状部材41,46を挿入し、活性金属法により、発光管11および第1の管状部材41,46を金属ロウによってロウ付けする方法。
また、図4に示す構成の一対の電極構造体20A、25Aを作製する。
一方の電極構造体20Aは、第2の管状部材42と、第2管状部材42内に配置されてロウ付けによって固定された、4つの貫通孔を有する封止部材15と、封止部材15の貫通孔に挿通されてロウ付けによって固定された電極棒21およびリード棒32,33,37とを有する。電極棒21の先端には陽極(図示省略)が固定されている。リード棒32,33,の先端には、トリガー電極(図示省略)が固定されている。リード棒37の先端には、スパーカ電極(図示省略)の芯棒が固定され、このスパーカ電極の絶縁碍管には、金属箔を介して電極棒21に接続されている。
他方の電極構造体25Aは、第2の管状部材47と、第2の管状部材47内に配置されてロウ付けによって固定された、貫通孔を有する封止部材16と、封止部材16の貫通孔に挿通されてロウ付けによって固定された電極棒26とを有する。電極棒26の先端には陰極(図示省略)が固定されている。また、封止部材16には、例えばコバール金属よりなる排気管19aが当該封止部材16の厚み方向に貫通して伸びるよう設けられている。 封止部材15,16と電極棒21,26およびリード棒32,33,37および第2の管状部材42,47とのロウ付け、並びに封止部材15,16と第2の管状部材42,47とのロウ付けを行う具体的な方法としては、発光管11と第1の管状部材41,46とのロウ付けと同様の方法を用いることができる。
次いで、図5に示すように、発光管複合体11Aにおける第1の管状部材41,46内に、リング状の金属部材43,48を発光管11の端面に接するよう配置する。その後、図6に示すように、管状部材41,46内に、電極構造体20A、25Aにおける第2の管状部材42,47を、その端面が金属部材43,48に接するよう挿入する。これにより、陰極20、陽極25、トリガー電極30,31およびスパーカ電極35の各々が、発光管11内における所定の位置に配置される。そして、第1の管状部材41,46の外端部と第2の管状部材42,47との外端部とを気密に溶接することにより、図2に示す構成の複合金属管40,45を形成する。
第1の管状部材41,46と第2の管状部材42,47とを溶接する方法としては、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法、レーザ溶接法などを用いることが好ましい。
その後、排気管19aを介して、発光管11内のガスを排気すると共に、当該発光管11内に発光ガスを導入する。そして、排気管19aを封止することによって、図1および図2に示すフラッシュランプ10が得られる。
上記のフラッシュランプ10においては、高い強度(例えば引張強度が300MPa以上)の単結晶アルミナよりなる発光管11の両端側に、強度の高いアルミナセラミックスよりなる封止部材15,16が配置されている。また、発光管11の外周面にロウ付けによって気密に固定された第1の管状部材41,46と、封止部材15,16の外周面にロウ付けによって気密に固定された第2の管状部材42,47とが、互いに気密に溶接されている。従って、上記のフラッシュランプ10によれば、発光管11および封止構造について高い耐圧強度が得られる。
また、発光管11を構成する単結晶アルミナは、波長が短い紫外線に対する透過性が高く、しかも、発光管11内には発光ガスを高い圧力で封入することができる。そのため、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができる。
また、発光管11の一端面および他端面と、第2の管状部材42,47の内端面との間には、塑性変形可能な金属部材43,48が配置されている。そのため、フラッシュランプ10を製造する際に、発光管11と第2の管状部材42,47とが接触することによって損傷することを防止することができる。また、発光管11が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に接していないため、点灯によって発光管11に生じた熱が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に伝導することを抑制することができる。その結果、封止部材15,16と電極棒21,26およびリード棒32,33,37とを気密に固定する金属ロウに、熱劣化が生じることを抑制することができる。
また、金属部材43,48の厚みを調整することによって、陰極20および陽極25の位置合わせ作業を容易に行うことができる。
また、金属部材43,48を構成する材料として、ガス放出のないまたは少ない材料を用いることにより、発光管11内に不純ガスが混入することを防止または抑制することができる。
また、金属部材43,48はガスケットとして機能するため、第1の管状部材41,46と第2の管状部材42,47とを溶接することによって発生したガスが、発光管11内に混入することを防止または抑制することができる。
図7は、本発明に係るショートアークフラッシュランプの他の例における両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。
このフラッシュランプ10において、封止部材15,16は、複合金属管40,41における第1の管状部材41,46の外径と同等の外径を有する。また、複合金属管40,41における第2の管状部材42,47は、第1の管状部材41,46および封止部材15,16の外径より僅かに大きい内径を有する。そして、第1の管状部材41,46の外端部が、第2の管状部材42,47の内端部に挿入されている。この状態で、第1の管状部材41,46の外端部と第2の管状部材42,47の内端部とが互いに気密に溶接されている。
また、発光管11の一端面および他端面と、封止部材15,16内面との間には、塑性変形可能な金属材料よりなるリング状の金属部材43,48が配置されている。
第1の管状部材41,46の内端部には、発光管11の一端部および他端部が挿入されている。そして、第1の管状部材41,46の内端部の内周面は、ロウ付けによって発光管11の一端部および他端部の外周面に気密に固定されている。
第2の管状部材42,47の外端部には、封止部材15,16が当該第2の管状部材42,47の軸方向に垂直な面に沿って配置されている。そして、第2の管状部材42,47の外端部の内周面は、ロウ付けによって封止部材15,16の外周面に気密に固定されている。
図7に示すフラッシュランプにおけるその他の構成は、図1および図2に示すフラッシュランプ10と同様である。
上記のフラッシュランプ10においては、高い強度の単結晶アルミナよりなる発光管11の両端側に、強度の高いアルミナセラミックスよりなる封止部材15,16が配置されている。また、発光管11の外周面にロウ付けによって気密に固定された第1の管状部材41,46と、封止部材15,16の外周面にロウ付けによって気密に固定された第2の管状部材42,47とが、互いに気密に溶接されている。従って、上記のフラッシュランプ10によれば、発光管11および封止構造について高い耐圧強度が得られる。
また、発光管11を構成する単結晶アルミナは、波長が短い紫外線に対する透過性が高く、しかも、発光管11内には発光ガスを高い圧力で封入することができるため、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができる。
また、発光管11の一端面および他端面と、封止部材15,16の内面との間には、塑性変形可能な金属部材43,48が配置されている。そのため、フラッシュランプ10を製造する際に、発光管11と封止部材15,16とが接触することによって損傷することを防止することができる。また、発光管11が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に接していないため、点灯によって発光管11に生じた熱が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に伝導することを抑制することができる。その結果、封止部材15,16と電極棒21,26およびリード棒32,33,37とを気密に固定する金属ロウに、熱劣化が生じることを抑制することができる。
また、金属部材43,48の厚みを調整することによって、陰極20および陽極25の位置合わせ作業を容易に行うことができる。
また、金属部材43,48を構成する材料として、ガス放出のないまたは少ない材料を用いることにより、発光管11内に不純ガスが混入することを防止または抑制することができる。
また、金属部材43,48はガスケットとして機能するため、第1の管状部材41,46と第2の管状部材42,47とを溶接することによって発生したガスが、発光管11内に混入することを防止または抑制することができる。
図8は、本発明に係るショートアークフラッシュランプの更に他の例における両端部の構成を拡大して示す説明用断面図である。このフラッシュランプ10において、複合金属管40,41における第1の管状部材41,46は、外側管部41a,46a内に、当該外側管部41a,46aの内径より小さい外径の内側管部41b,46bが配置された二重管構造を有する。外側管部41a,46aの外端部と内側管部41b,46bの外端部とは、屈曲部41c,46cを介して一体に連結されている。内側管部41b,46bは、発光管11の外径より僅かに大きい内径を有する。
封止部材15,16は、第1の管状部材41,46における外側管部41a,46aの外径と同等の外径を有する。また、複合金属管40,41における第2の管状部材42,47は、第1の管状部材41,46における外側管部41a,46aおよび封止部材15,16の外径より僅かに大きい内径を有する。そして、第1の管状部材41,46が、第2の管状部材42,47の内端部に挿入されている。この状態で、第1の管状部材41,46における外側管部41a,46aと第2の管状部材42,47の内端部とが互いに気密に溶接されている。また、発光管11の一端面および他端面と、封止部材15,16内面との間には、塑性変形可能な金属材料よりなるリング状の金属部材43,48が配置されている。
第1の管状部材41,46における内側管部41b,46bには、発光管11の一端部および他端部が挿入されている。そして、第1の管状部材41,46における内側管部41b,46bの内周面は、ロウ付けによって発光管11の一端部および他端部の外周面に気密に固定されている。
第2の管状部材42,47の外端部には、封止部材15,16が当該第2の管状部材42,47の軸方向に垂直な面に沿って配置されている。そして、第2の管状部材42,47の外端部の内周面は、ロウ付けによって封止部材15,16の外周面に気密に固定されている。
図8に示すフラッシュランプにおけるその他の構成は、図1および図2に示すフラッシュランプ10と同様である。
上記のフラッシュランプ10においては、高い強度の単結晶アルミナよりなる発光管11の両端側に、強度の高いアルミナセラミックスよりなる封止部材15,16が配置されている。また、発光管11の外周面にロウ付けによって気密に固定された第1の管状部材41,46と、封止部材15,16の外周面にロウ付けによって気密に固定された第2の管状部材42,47とが、互いに気密に溶接されている。従って、上記のフラッシュランプ10によれば、発光管11および封止構造について高い耐圧強度が得られる。
また、発光管11を構成する単結晶アルミナは、波長が短い紫外線に対する透過性が高く、しかも、発光管11内には発光ガスを高い圧力で封入することができるため、紫外線、特に波長が短い紫外線を高い強度で放射することができる。
また、発光管11の一端面および他端面と、封止部材15,16の内面との間には、塑性変形可能な金属部材43,48が配置されている。そのため、フラッシュランプ10を製造する際に、発光管11と封止部材15,16とが接触することによって損傷することを防止することができる。また、発光管11が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に接していないため、点灯によって発光管11に生じた熱が第2の管状部材42,47や封止部材15,16に伝導することを抑制することができる。その結果、封止部材15,16と電極棒21,26およびリード棒32,33,37とを気密に固定する金属ロウに、熱劣化が生じることを抑制することができる。
また、金属部材43,48の厚みを調整することによって、陰極20および陽極25の位置合わせ作業を容易に行うことができる。
また、金属部材43,48を構成する材料として、ガス放出のないまたは少ない材料を用いることにより、発光管11内に不純ガスが混入することを防止または抑制することができる。
また、金属部材43,48はガスケットとして機能するため、第1の管状部材41,46と第2の管状部材42,47とを溶接することによって発生したガスが、発光管11内に混入することを防止または抑制することができる。
本発明のダブルエンド型ショートアークランプは、上記の実施の形態に限定されず、以下のように、種々の変更を加えることができる。
(1)アルミナセラミックスよりなる封止部材は、発光管の一端側のみに配置されていてもよく、発光管の他端側には、金属よりなる封止部材が配置されていてもよい。
(2)本発明のダブルエンド型ショートアークランプは、フラッシュランプに限定されず、その他のショートアークランプとして構成されていてもよい。
10 ショートアークフラッシュランプ
11 発光管
11A 発光管複合体
12,13 開口
15,16 封止部材
19 排気管残部
19a 排気管
20 陰極
20A 電極構造体
21 電極棒
25 陽極
25A 電極構造体
26 電極棒
30,31 トリガー電極
32,33 リード棒
35 スパーカ電極
35a 絶縁性碍管
35b 芯棒
36 金属箔
37 リード棒
40 複合金属管
41 第1の管状部材
41a 外側管部
41b 内側管部
41c 屈曲部
42 第2の管状部材
43 金属部材
45 複合金属管
46 第1の管状部材
46a 外側管部
46b 内側管部
46c 屈曲部
47 第2の管状部材
48 金属部材

Claims (3)

  1. 単結晶アルミナよりなる発光管と、この発光管内に配置された、それぞれ電極棒に支持された陽極および陰極とを備えてなり、前記発光管内に希ガスが封入されたダブルエンド型ショートアークランプにおいて、
    前記発光管の少なくとも一端側に配置された、前記電極棒が貫通して固定されたアルミナセラミックスよりなる封止部材と、
    前記発光管の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第1の管状部材と、
    前記封止部材の外周面に気密に固定されたコバール金属よりなる第2の管状部材とを有し、
    前記第1の管状部材と前記第2の管状部材とが、互いに気密に溶接されていることを特徴とするダブルエンド型ショートアークランプ。
  2. 前記発光管の端面と、前記第2の管状部材の端面および前記封止部材の内面の少なくとも一方との間には、塑性変形可能な金属部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のダブルエンド型ショートアークランプ。
  3. 請求項1に記載のダブルエンド型ショートアークランプを製造する方法であって、
    前記発光管の外周面に、前記第1の管状部材が気密に固定されてなる発光管複合体と、前記陽極または前記陰極を有する前記電極棒が貫通して固定された前記封止部材の外周面に、前記第2の管状部材が気密に固定された電極構造体とを作製し、
    前記電極構造体を、前記陽極または前記陰極が前記発光管内に位置するよう配置し、その後、前記第1の管状部材と前記第2の管状部材とを互いに気密に溶接することを特徴とするダブルエンド型ショートアークランプの製造方法。
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