JP2016024610A - 製品採取計画作成方法および製品採取計画作成装置 - Google Patents

製品採取計画作成方法および製品採取計画作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して製品採取計画を作成すること。
【解決手段】製品採取計画計算機11が、母材コイルの幅および重量を含む母材コイル情報と、製品の幅、納期および要求重量を含む製品情報と、製品採取計画作成時の条件を規定する計画立案条件との入力を受け付け、母材コイル情報、製品情報および計画立案条件に基づいて、母材コイルから同時に採取できる1または複数の製品の幅と該幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙し、刃組パターンのうちの1つを切断順に並んだ母材コイルのそれぞれに対応づけして1または複数の製品採取計画候補を作成し、母材コイル情報、製品情報および計画立案条件に基づく複数の評価指標を所定の重み係数で重みづけした評価値により製品採取計画候補のそれぞれを評価して、最も評価の高い製品採取計画候補を製品採取計画として採用して端末12に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、母材コイルから板状鉄鋼製品を採取する製品採取計画を作成する製品採取計画作成方法および製品採取計画作成装置に関するものである。
従来、切断設備で中間製品である母材コイルから1または複数の板状鉄鋼製品を採取する製品採取計画を作成する技術が多数開示されている。例えば、特許文献1には、全製品を採取できる最小限の母材コイルを選択し、歩留まりが最大となるよう、切断する幅および長さのパターン(切断パターン)を探索する技術が記載されている。すなわち、この技術では、まず要求される製品の数量を確保した後、歩留まりが最大となるように製品採取計画を探索する。また、特許文献2には、要求される製品の数量を充足しつつ母材コイルの使用量を最小にして歩留まりを最大にする製造採取計画を作成する技術が記載されている。
ここで、切断幅を変更する際に必要となる鋸刃の幅調整や上下刃のクリアランス調整などの段取替作業の間、切断設備を停止する必要があり、切断設備の稼働率が低下してしまう。そこで、特許文献3には、段取替作業の回数を少なくして、生産する製品を原反から採取する技術が記載されている。
特開2005−316878号公報 特開平09−174387号公報 特開平10−156621号公報
生産する製品を母材コイルから採取する際、歩留まりの向上、段取替作業の回数の最小化、採取が必須である製品の採取(製品取りきり)などの複数の評価指標を考慮して、製品採取計画が作成される。しかしながら、特許文献1,2記載の技術では、製品取りきりを前提として、歩留まりの向上が最優先されているが、段取替作業の回数の最小化が考慮されていない。一方、特許文献3記載の技術では、段取替作業の回数を最小化することが最優先されているため、歩留まりの向上は二の次になっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して製品採取計画を作成することが可能な製品採取計画作成方法および製品採取計画作成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る製品採取計画作成方法は、母材コイルを鋸刃で切断して製品を採取する製品採取計画を作成する製品採取計画作成方法であって、前記母材コイルの幅および重量を含む母材コイル情報と、前記製品の幅、納期および要求重量を含む製品情報と、前記製品採取計画を作成する際の条件を規定する計画立案条件との入力を受け付ける受付ステップと、前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づいて、前記母材コイルから同時に採取できる1または複数の前記製品の幅と該幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙する列挙ステップと、列挙された前記刃組パターンのうちの1つを切断順に並んだ前記母材コイルのそれぞれに対応づけして1または複数の製品採取計画候補を作成する候補作成ステップと、製品の歩留まり、鋸刃の交換を含む段取替作業の能率、および採取が必須である製品の採取の有無を含む前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づく複数の評価指標を、所定の重み係数で重みづけした評価値により、前記製品採取計画候補のそれぞれを評価して、最も評価の高い製品採取計画候補を製品採取計画として採用する採用ステップと、採用された前記製品採取計画を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る製品採取計画作成装置は、母材コイルを鋸刃で切断して製品を採取する製品採取計画を作成する製品採取計画作成装置であって、前記母材コイルの幅および重量を含む母材コイル情報と、前記製品の幅、納期および要求重量を含む製品情報と、前記製品採取計画を作成する際の条件を規定する計画立案条件との入力を受け付ける受付手段と、前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づいて、前記母材コイルから同時に採取できる1または複数の前記製品の幅と該幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙する列挙手段と、列挙された前記刃組パターンのうちの1つを切断順に並んだ前記母材コイルのそれぞれに対応づけして1または複数の製品採取計画候補を作成する候補作成手段と、製品の歩留まり、鋸刃の交換を含む段取替作業の能率、および採取が必須である製品の採取の有無を含む前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づく複数の評価指標を、所定の重み係数で重みづけした評価値により、前記製品採取計画候補のそれぞれを評価して、最も評価の高い製品採取計画候補を製品採取計画として採用する採用手段と、採用された前記製品採取計画を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る製品採取計画作成方法および製品採取計画作成装置によれば、環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して製品採取計画を作成することができる。
図1は、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システムが作成する製品採取計画の対象となる母材コイルの切断設備の概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システムの全体構成例を示すブロック図である。 図3は、製品情報のデータ構成を例示する図である。 図4は、母材コイル情報のデータ構成を例示する図である。 図5は、製品採取計画立案条件のデータ構成を例示する図である。 図6は、作業指示情報のデータ構成を例示する図である。 図7は、本発明の一実施形態である製品採取計画作成処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、刃組パターン列挙処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、製品採取計画の候補から最良の製品採取計画を探索する手順を説明するための図である。 図10は、製品採取計画の候補を例示する図である。 図11は、製品採取計画の候補を例示する図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システムの構成およびその動作について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
〔鉄鋼製品の切断設備〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システムが製品採取計画を作成する対象となる板状鉄鋼製品の切断設備について説明する。図1に示すように、切断設備1では、母材コイル2の幅方向に配置された複数の鋸刃3によって、1つの母材コイル2から1または複数の製品4が同時にスリット(切断)され巻き取られて採取される。ここで、同時に採取される製品4の幅とその幅の条数との組み合わせを刃組パターンと呼ぶ。
〔製品採取計画作成システムの構成〕
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システムの構成について説明する。図2に示すように、本発明の一実施形態である製品採取計画作成システム10は、製品採取計画作成装置としての製品採取計画計算機11と、端末12と、データベース13とを含み、端末12、およびデータベース13が製品採取計画計算機11と接続され互いにデータの送受を可能に構成されている。
製品採取計画計算機11は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって構成され、CPU、更新記録可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMなどの各種メモリ、ハードディスク、CD−ROM等の記録媒体といった各種記録装置、通信装置、表示装置や印刷装置等の出力装置、入力装置などを備えて構成される。製品採取計画計算機11は、情報処理装置内部のCPU等の演算処理装置がメモリに記憶された製品採取計画作成プログラムを実行することによって、後述する製品採取計画作成処理を実行する。
端末12は、例えばパソコンなどで実現され、製品採取計画計算機11との間でデータ通信を行って、製品採取計画計算機11が実行する製品採取計画作成処理の結果などを表示する。
データベース13は、製品採取計画作成処理に用いるデータを記録・管理する。このデータベース13は、後述の図3に示す製品情報と、図4に示す母材コイル情報と、図5に示す計画立案条件と、図6に示す作業指示情報とを含む。
製品情報は、図3に示すように、要求されている製品4のそれぞれに付与された固有の識別情報(製品ID)と、製品IDに対応する製品4の納期、厚み、幅、および要求重量を含む。
母材コイル情報は、図4に示すように、計画対象の母材コイル2のそれぞれに付与された固有の識別情報(母材コイルID)と、母材IDに対応する母材コイル2の厚み、幅、および重量を含む。
計画立案条件は、製品採取計画を作成する際の条件を規定するものであり、図5に示すように、刃組パターン幅最小値、刃組パターン計算ピッチ、製品取りきり最遅日、歩留重み係数、段取替重み係数、および製品取りきり重み係数を含む。
ここで、刃組パターン幅とは、同時に採取される製品4の幅とその幅の条数との組み合わせである刃組パターンの全体の幅を意味する。刃組パターン幅最小値とは、後述する製品採取計画作成処理において計算対象とする刃組パターン幅の最小値を意味する。本実施の形態では、計画対象の母材コイル2の幅の最小値から要求されている製品4の幅の最大値を減じた値が設定される。
刃組パターン計算ピッチとは、製品採取計画作成処理で計算対象とする刃組パターン幅の加減量の最小値を意味する。この刃組パターン計算ピッチの設定値を調整することにより、後述する製品採取計画作成処理における計算規模や計算時間を調整することができる。
製品取りきり最遅日とは、製品採取計画への組み込みが必須である製品4の納期のうち最も遅い日を意味する。歩留重み係数、段取替重み係数、および製品取りきり重み係数は、後述する最良計画探索処理に使用される。
作業指示情報は、後述する結果出力処理により出力される製品採取計画を意味し、図6に例示するように、母材コイルIDと、対応する母材コイル2の幅と、刃組パターン幅と、採取する製品4の幅別の条数とを含む。
〔製品採取計画作成処理〕
このような構成を有する製品採取計画作成システム10では、製品採取計画計算機11が以下に示す製品採取計画作成処理を実行することによって、母材コイルと刃組パターンとを対応づけした製品採取計画を作成する。以下、図7および図8に示すフローチャートを参照して、製品採取計画作成処理を実行する際の製品採取計画計算機11の動作について説明する。なお、以下に示す製品採取計画計算機11の動作は、CPUがROM内に記憶されている製品採取計画作成プログラムを実行することによって実現される。
図7は、本発明の一実施形態である製品採取計画作成処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、本実施の形態の製品採取計画作成処理は、データ入力処理S1、刃組パターン列挙処理S2、母材コイル集約処理S3、最良計画探索処理S4、および結果出力処理S5を含んで構成される。なお、図7に示すフローチャートは、例えば、オペレータが端末12を操作することによって製品採取計画作成処理の実行を指示したタイミングで開始となり、製品採取計画作成処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、製品採取計画計算機11が、データベース13に格納されている製品情報と母材コイル情報との入力を受け付けるデータ入力処理を行う。この製品情報と母材コイル情報とを材源(計画対象)として、以下の処理により製品採取計画が作成される。これにより、ステップS1の処理は完了し、製品採取計画作成処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、製品採取計画計算機11が、材源の製品4の幅とその幅の条数との組み合わせである刃組パターンを探索して列挙する刃組パターン列挙処理を行う。
具体的に、図8に示すフローチャートを参照して、刃組パターン列挙処理手順について説明する。図8に示すフローチャートは、ステップS1の処理が完了したタイミングで開始となり、刃組パターン列挙処理はステップS201の処理に進む。
ステップS201の処理では、製品採取計画計算機11が、データベース13に格納されている計画立案条件の入力を受け付ける。これにより、ステップS201の処理は完了し、刃組パターン列挙処理はステップS202の処理に進む。
ステップS202の処理では、製品採取計画計算機11が、計算(探索)対象とする刃組パターン幅の範囲(最小値および最大値)を設定する。具体的に、最小値には、計画立案条件を参照して刃組パターン幅最小値が設定される。また、最大値には、材源の母材コイル2の幅の最大値が設定される。これにより、ステップS202の処理は完了し、刃組パターン列挙処理はステップS203の処理に進む。
ステップS203の処理では、製品採取計画計算機11が、計算対象とする刃組パターン幅の初期値にステップS202の処理で設定された最小値を設定する。これにより、ステップS203の処理は完了し、刃組パターン列挙処理はステップS204の処理に進む。
ステップS204の処理では、製品採取計画計算機11が、材源の製品4の幅を組み合わせて、計算対象とする刃組パターン幅に一致するような刃組パターンを探索する。製品採取計画計算機11は、計算対象の刃組パターン幅に一致する刃組パターンがあれば(ステップS204,Yes)、刃組パターン列挙処理をステップS205の処理に進め、そのような刃組パターンがなければ(ステップS204,No)、刃組パターン列挙処理をステップS206の処理に進める。
ステップS205の処理では、製品採取計画計算機11が、計算対象の刃組パターン幅に一致する刃組パターンを列挙する。すなわち、製品採取計画計算機11は、適当な記憶領域に格納された刃組パターンリストにそれらの刃組パターンを追加する。これにより、ステップS205の処理は完了し、刃組パターン列挙処理はステップS206の処理に進む。
ステップS206の処理では、製品採取計画計算機11が、計画立案条件を参照し、刃組パターン計算ピッチの分だけ計算対象とする刃組パターン幅を拡げる。これにより、ステップS206の処理は完了し、刃組パターン列挙処理はステップS207の処理に進む。
ステップS207の処理では、製品採取計画計算機11が、計算対象とする刃組パターン幅がステップS202の処理で設定された最大値より大きいか否かを確認する。計算対象とする刃組パターン幅が最大値以下の場合(ステップS207,No)、製品採取計画計算機11は、刃組パターン列挙処理をステップS204の処理に戻す。一方、計算対象とする刃組パターン幅が最大値より大きい場合には(ステップS207,Yes)、製品採取計画計算機11は、一連の刃組パターン列挙処理を終了する。
以上の刃組パターン列挙処理により、刃組パターン幅の所定範囲で、材源の製品4の幅とその条数とを組み合わせた刃組パターンが列挙される。これにより、ステップS2(S201〜S207)の処理は完了し、製品採取計画作成処理はステップS3の処理に進む。
例えば、図3〜5に示す例では、刃組パターン幅の最小値(図5参照)は680mm(=860mm−180mm)であり、この刃組パターン幅最小値に対する刃組パターンの1つに「180mm×1条+125mm×4条」が挙げられる。なお、上述したように、本実施の形態では、刃組パターン幅の最小値を材源の母材コイル2の幅の最小値から材源の製品4の幅の最大値を減じた値とした。これにより、刃組パターン列挙処理において、刃組パターン幅を拡げる過程で、少なくとも1つの刃組パターンを挙げることができる。
ステップS3の処理では、製品採取計画計算機11が、材源の母材コイル2にステップS2の処理で列挙された刃組パターンを対応づけして製品採取計画の候補を作成する母材コイル集約処理を行う。
例えば、製品採取計画計算機11は、切断順に並べられた各母材コイル2に、ステップS2の処理で列挙された刃組パターンリストの刃組パターンのうちのいずれかを割り当てる。その際、製品採取計画計算機11は、各母材コイル2に割り当てられた刃組パターンの各条に製品4を例えば納期が早い順に対応づけして、採取が必須である製品4の全てが母材コイル2に対応づけされるようにする。採取が必須である製品4に対応する母材コイル2の全てにいずれかの刃組パターンが割り当てられたものが、1つの製品採取計画候補となる。
ここで、切断順が前後する母材コイル2の刃組パターンが異なれば、段取替作業が発生する。そこで、製品採取計画計算機11は、切断順が連続する母材コイル2にできるだけ同じ刃組パターンを割り当てるように、刃組パターンごとに母材コイル2を集約する。その際、同じ刃組パターンを割り当てる母材コイル2の切断順が連続するように、母材コイルの切断順を入れ替える刃組パターン順序入替処理を母材コイル集約処理に含めてもよい。これにより、ステップS3の処理は完了し、製品採取計画作成処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、製品採取計画計算機11が、ステップS3の処理で作成された製品採取計画候補から、最良のものを探索する最良計画探索処理を行う。
具体的に、製品採取計画計算機11は、ステップS3の処理で作成された各製品採取計画候補を所定の評価指標で評価して、最良のものを製品採取計画として採用する。これにより、ステップS4の処理は完了し、製品採取計画作成処理はステップS5処理に進む。
図9は、製品採取計画の候補から最良のものを探索する手順を説明するための図である。図9に示す例では、6つの母材コイル2に対する製品採取計画候補のそれぞれについて、歩留まり、段取替作業能率、および製品取りきりの3つの評価指標に基づいて総合評価値を算出して評価している。
なお、評価指標値を算出する際、製品採取計画計算機11は、各母材コイル2の幅、重量などの母材コイル情報と、各母材コイル2に割り当てられた刃組パターンに対応する製品4のそれぞれの納期、要求重量などの製品情報を参照する。
例えば、図9に示す製品採取計画の候補のうち、最左の製品採取計画候補は、6つの母材コイル2の全てに同一の刃組パターンが割り当てられている。この場合、歩留まりに関しては、全ての母材コイル2の幅が同一であれば歩留まりは高くなる。しかし、各母材コイル2の幅に大きな差がある場合、製品にならない部分(幅ロス)が増加するため、歩留まりが低下する一方で、段取替作業が発生しないため、段取替作業能率は高くなる。
これに対し、図9の最右の製品採取計画候補は、6つの母材コイル2に割り当てられた刃組パターンが全て異なる。この場合、製品にならない部分(幅ロス)を最小にできるので、歩留まりが高くなる一方で、母材コイル2ごとに段取替作業が発生する(図9の三角形内部に段取替作業の回数を示している)ため、段取替作業能率は大きく低下する。
製品取りきりについては、製品採取計画計算機11は、計画立案条件(図5参照)の製品取りきり最遅日を参照し、各製品の納期と比較して評価指標値を算出する。例えば、製品取りきり最遅日が20131125である場合に、図3に示す製品情報によれば、製品IDがA1001,A2001,A3001である納期が20131125の3つの製品4の採取が必須である。これに対し、製品IDがA3002,A4001、A4002の3つの製品4は、納期が20131127と製品取りきり最遅日より遅く、採取が必須ではない。採取が必須でない製品を含む製品採取計画候補に対しては、母材コイル2を必要以上に使用するため、製品取りきりの評価指標値は低下する。
評価指標値の算出に際し、例えば、段取替作業能率を歩留まりと同じ尺度で評価するため、予め切断設備1の作業コストを求めておき、段取替作業の回数に段取替作業に要する時間(切断設備停止時間)を乗じ、機会損失によるコスト増を算出する。
また、歩留まり、段取替作業能率、および製品取りきりの各評価指標に重み係数を適用して総合評価値を算出することにより、これらの全ての評価指標を同時に扱うことができる。各評価指標の重み係数を変化させることにより、多様な製品採取計画候補を、環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して評価することができる。
なお、各評価指標の重み係数(歩留重み係数、段取替重み係数、および製品取りきり重み係数)は、計画立案条件に設定されている値が適用される。計画立案条件設定の際、図5に例示するように、製品取りきり重み係数に非常に大きな値を設定することにより、採取が必須である製品の取りきりの有無を制約条件として扱うことができる。
総合評価値は、例えば、各評価指標の重みつき線形和として、次式(1)によって算出できる。
Figure 2016024610
製品採取計画計算機11は、この総合評価値が最小となるものを評価の最も高い最良の製品採用計画として採用する。
ステップS5の処理では、製品採取計画計算機11が、製品採取計画を端末12の表示装置などに出力する製品採取計画出力処理を行う。また、製品採取計画計算機11は、製品採取計画を作業指示情報としてデータベース13に格納する。これにより、ステップS5の処理は完了し、一連の製品採取計画作成処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である製品採取計画作成処理では、製品の幅とその幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙して、その刃組パターンのいずれかが母材コイル2に対応づけされて製品採取計画候補が作成される。ここで作成された製品採用計画候補を歩留まり、段取替作業能率、および製品取りきりの各評価指標に基づいて評価して、最良の製品採用計画が採用される。各製品採用計画候補の評価の際、歩留まり、段取替作業能率、および製品取りきりの各評価指標に重み係数に基づいて総合評価値が算出され、これらの全ての評価指標が同時に扱われる。各評価指標の重み係数を変化させることにより、多様な製品採取計画候補を、環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して評価して、最良の製品採取計画を採用することができる。これにより、環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して製品採取計画を作成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者などによりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術などは全て本発明の範疇に含まれる。
[実施例]
図10および図11は、母材コイル集約処理で作成された製品採取計画の候補を例示する図である。ここでは、幅ロスが追記されている。幅ロスとは、母材コイル2上の製品4にならない部分の幅を意味し、母材コイル2の幅と刃組パターン全体の幅との差で表され、歩留まりに反映される。
図10に示す製品採取計画の候補は、段取替作業能率の低下を抑制することを優先して作成されたものであって、歩留まりは88.2%、段取替作業は1回であった。一方、図11に示す製品採取計画候補は、歩留まりの向上を優先して作成されたものであって、歩留まりは91.4%、段取替作業は2回であった。この2つの製品採取計画候補のうちのどちらを製品採取計画として採用するかは、各評価指標の重み係数で制御することができる。
なお、上記の2つの製品採取計画候補では、どちらも採取が必須である製品4の採取は実現しているため、歩留まりの差は、採取必須製品ではない製品(図3の製品IDがA3002,A4001,A4002の3製品)の採取の多少に起因する。
本実施例において、切断設備1の稼働率に余裕がない場合には、切断設備1の稼働率最大化を重視して、段取替作業能率の高い図10に示す製品採取計画候補を採用する。一方、切断設備1の稼働率に余裕がある場合には、歩留まり最大化を重視して、歩留まりの高い図11に示す製品採取計画候補を採用する。このように、本実施例によって、多様な製品採取計画候補の中から環境の変化に応じて優先する評価指標を選択して製品採取計画を作成できることが確認された。
1 切断設備
2 母材コイル
3 鋸刃
4 製品
10 製品採取計画作成システム
11 製品採取計画計算機
12 端末
13 データベース

Claims (5)

  1. 母材コイルを鋸刃で切断して製品を採取する製品採取計画を作成する製品採取計画作成方法であって、
    前記母材コイルの幅および重量を含む母材コイル情報と、前記製品の幅、納期および要求重量を含む製品情報と、前記製品採取計画を作成する際の条件を規定する計画立案条件との入力を受け付ける受付ステップと、
    前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づいて、前記母材コイルから同時に採取できる1または複数の前記製品の幅と該幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙する列挙ステップと、
    列挙された前記刃組パターンのうちの1つを切断順に並んだ前記母材コイルのそれぞれに対応づけして1または複数の製品採取計画候補を作成する候補作成ステップと、
    製品の歩留まり、鋸刃の交換を含む段取替作業の能率、および採取が必須である製品の採取の有無を含む前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づく複数の評価指標を、所定の重み係数で重みづけした評価値により、前記製品採取計画候補のそれぞれを評価して、最も評価の高い製品採取計画候補を製品採取計画として採用する採用ステップと、
    採用された前記製品採取計画を出力する出力ステップと、
    を含むこと特徴とする製品採取計画作成方法。
  2. 前記候補作成ステップは、前記母材コイルの切断順を入れ替えて前後の前記母材コイルに対応づけされた前記刃組パターンを同一にする入替ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の製品採取計画作成方法。
  3. 前記列挙ステップにおいて、列挙可能な前記刃組パターンの幅の最小値を、前記母材コイルの幅の最小値から前記製品の幅の最大値を差し引いた値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の製品採取計画作成方法。
  4. 前記候補作成ステップにおいて、同一の前記刃組パターンが対応づけされた前記母材コイルの幅の差を小さくすることにより、前記歩留まりの評価指標による評価を高くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の製品採取計画作成方法。
  5. 母材コイルを鋸刃で切断して製品を採取する製品採取計画を作成する製品採取計画作成装置であって、
    前記母材コイルの幅および重量を含む母材コイル情報と、前記製品の幅、納期および要求重量を含む製品情報と、前記製品採取計画を作成する際の条件を規定する計画立案条件との入力を受け付ける受付手段と、
    前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づいて、前記母材コイルから同時に採取できる1または複数の前記製品の幅と該幅の条数とを組み合わせた刃組パターンを列挙する列挙手段と、
    列挙された前記刃組パターンのうちの1つを切断順に並んだ前記母材コイルのそれぞれに対応づけして1または複数の製品採取計画候補を作成する候補作成手段と、
    製品の歩留まり、鋸刃の交換を含む段取替作業の能率、および採取が必須である製品の採取の有無を含む前記母材コイル情報、前記製品情報および前記計画立案条件に基づく複数の評価指標を、所定の重み係数で重みづけした評価値により、前記製品採取計画候補のそれぞれを評価して、最も評価の高い製品採取計画候補を製品採取計画として採用する採用手段と、
    採用された前記製品採取計画を出力する出力手段と、
    を備えること特徴とする製品採取計画作成装置。
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