JP2016024532A - 医用情報サーバおよび病院情報システム - Google Patents

医用情報サーバおよび病院情報システム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる病院内システム間で病院情報データや表示をシームレスに利用できる医用情報サーバを提供する。
【解決手段】医用情報サーバ600は、複数の異なる病院の病院内システム10と、ネットワークを介して通信可能に構成され、病院内システム10にある病院情報データを取得するデータ取得部41と、病院情報データを、サーバ用のデータ形式に変換する変換部43と、変換した病院情報データを記憶するデータベース部52と、複数の異なる病院内システムで使用されている画面レイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部51と、病院内システムの使用者に対して、データベース部52にある病院情報データを、他の病院の画面レイアウト情報を用いて配置した参照画面を提供する情報提供部45を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明の一態様としての実施形態は、医用情報サーバおよび病院情報システムに関する。
近年、電子カルテシステム、読影レポート作成システム、医用画像一元管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)、放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)、医療会計システム、薬剤管理システムや看護支援システムなど、医療にかかわる様々な業務が電子化、システム化されている(以下、これらの病院内で使用されるシステムを病院内システムと総称する)。これらの病院内システムは、X線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などのモダリティ装置や、手術や診断のナビゲーションシステム、電子カルテや画像診断にかかわる様々なアプリケーションと連携している。また、病院内システムはモダリティ装置の発展や、各種アプリケーションの開発などに伴って発展してきている。このように、要求されるサービスが刻々と変化する中、モダリティ装置などのハードウェアの発展、アプリケーションの仕様変更により、現行システムの陳腐化や機能拡張・改変など、様々な理由によりシステムの再構築や移行が発生する。このようなシステムの再構築や移行に伴い、サーバなどの物理マシンの交換やアプリケーションのバージョンアップなどが発生する。
そこで、システムの再構築や移行などにおける情報の移行作業を軽減するため、システムで使用しているサーバの共通情報を抽出し、新しいサーバに適用する技術が提供されている(たとえば、特許文献1等)。
また、病院内システムは多岐にわたる機能を有することから、たとえばユーザごとにカスタマイズされた表示を提供している。これらの表示の操作状況を分析し、より操作しやすい表示を提供する医用情報装置が提供されている(たとえば、特許文献2等)。
特開2009−034385号公報 特開2011−43962号公報
特に医療の現場では、システムの再構築または移行において業務の停止は難しく、業務を継続しながらシステム移行する必要がある。また、24時間体制での治療または看護が要求されるため、システムが停止することなく情報を移行できることが必要である。しかしながら、特許文献1の技術は、サーバの通信設定の移行に関するものであって、システム内部に記憶されたシステムやユーザの識別情報やシステムやユーザごとの設定情報など(以下、病院情報データと呼ぶこととする)のデータの移行に関する技術ではない。従来、システムやユーザの識別情報やシステムやユーザごとの設定情報など(病院情報データ)の大量のデータの移行作業は手作業で行われており、膨大な時間がかかる煩雑な作業であった。
また、医療機関等では医療情報を長期間保存する。その際、システム更新アプリケーションの改変などを経ても旧バージョンで保存された医療情報を、情報の欠落がない状態で、確実に利用できるようにしておくことが必要である。たとえば、新バージョンと旧バージョンとで表示のレイアウトが異なる場合であっても、旧バージョンのレイアウトで表示することが可能であるといった相互運用性を確保する必要がある。
さらに、医師等のユーザによっては、複数の病院または複数の診療科に勤務する場合がある。特許文献2に記載されているように、病院内システムで使用される表示は、病院ごと、診療科ごとまたはユーザごとに異なる。複数の病院や診療科で勤務する医師等のユーザはこのような表示のレイアウトを、使用するシステムに応じて覚えなければならず、作業負担が増加し、また不慣れなレイアウトでの作業による作業効率の低下が問題となる。
そこで、異なる病院内システム間で病院情報データや表示をシームレスに利用できる医用情報サーバが要望されている。
本実施形態に係る医用情報サーバは、複数の異なる病院の病院情報システムと、ネットワークを介して通信可能に構成された医用情報サーバであって、前記病院情報システムにある病院情報データを取得するデータ取得部と、前記病院情報システムから受信した前記病院情報データを、サーバ用のデータ形式に変換する変換部と、変換した前記病院情報データを記憶するデータベース部と、複数の異なる病院情報システムで使用されている画面レイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部と、前記病院情報システムの使用者に対して、前記データベース部にある前記病院情報データを、他の病院の画面レイアウト情報を用いて配置した参照画面を提供する情報提供部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態に係る医用情報サーバおよび病院情報システムの一例を示す概念的な構成図。 第1の実施形態に係る医用情報サーバの機能構成例を示す機能ブロック図。 第1の実施形態に係る医用情報サーバの動作の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用情報サーバの参照画面を構成する情報の配置を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの画面レイアウト情報の一例を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの参照画面を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの参照画面選択の表示例を説明する図。 第2の実施形態に係る医用情報サーバの機能構成例を示す機能ブロック図。 第2の実施形態に係る医用情報サーバの動作の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用情報サーバの変更前の参照画面と選択した参照画面を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの必須情報の一例を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの推奨参照画面の選択方法を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバにおける差分抽出を説明する図。 実施形態に係る医用情報サーバの差分コンテンツの追加方法の例を説明する図。
以下、病院情報システムおよび医用情報サーバの実施の形態について添付図面を参照して説明する。本実施形態に係る病院情報システムは、複数の病院に設置された病院内システムと病院外に設置されたデータセンタとが電子ネットワークを介して接続されたシステムのことである。また、本実施形態に係る医用情報サーバは、データセンタや病院内に設置され、データセンタや病院内のシステムや他の電子機器等と電子ネットワークを介して接続された装置である。
(全体構成)
図1は、実施形態に係る医用情報サーバ600および病院情報システム1の一例を示す概念的な構成図である。図1に示すように、病院情報システム1は1つまたは複数の病院に設置された病院内システム10と電子ネットワークN経由で接続されたデータセンタシステム20とから構成される。図1の例では、病院Aに設置された病院内システム10a、病院Bに設置された病院内システム10b、データセンタシステム20がそれぞれ示されている。図1のデータセンタシステム20は病院Aおよび病院Bと電子ネットワークNを介して接続されており、1つまたは複数の医用情報サーバ600から構成されている。医用情報サーバ600は、通信制御装置30、主制御部40、記憶部50などを備えたサーバである。データセンタシステム20は、病院内システム10が設置される病院とは異なる場所にある所定のデータセンタに設置されてもよいし、病院内システム10が設置される病院に設置されてもよい。データセンタシステム20の複数の医用情報サーバ600は、1つの仮想サーバとして機能してもよく、病院内システム10は物理的なサーバを意識することなく医用情報サーバ600に接続することができる。このように病院情報システム1はクラウドシステムで構成されていてもよい。また、医用情報サーバ600は、データセンタシステム20に限らず、各病院に設置されていてもよい。
病院内システム10は、病院内に設置された電子カルテシステム、読影レポート作成システム、PACS、HIS/RIS、医療会計システム、薬剤管理システムや看護支援システムなど、医療にかかわる様々なシステムまたはそれらのシステムで使用される様々なアプリケーションソフトウェアから構成される。以下、医療にかかわる様々なシステムまたはそれらのシステムで使用される様々なアプリケーションプログラムを単に「システム」と呼ぶこととする。図1では、病院Aおよび病院Bを構成する病院内システム10aおよび病院内システム10bには、PACS100、HIS/RIS200、モダリティ装置300、読影レポート作成システム(装置)400、電子カルテシステム(装置)500がそれぞれ例示されている。病院内に設置されたこれらのシステムは電子ネットワークNを介して相互接続している。また、PACS100、HIS/RIS200、モダリティ装置300、読影レポート作成システム(装置)400、電子カルテシステム(装置)500は、それぞれ通信制御装置30、主制御部40、記憶部50、表示部60、入力部70など(図示せず)から構成されたコンピュータまたはサーバを1つ以上備えたシステムである。
通信制御装置30は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。通信制御装置30は、この各種プロトコルに従って病院内においては、各種システムまたは電気機器同士を接続し、病院外においては病院内システム10とデータセンタシステム20とを接続する。この接続には、電子ネットワークNを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークNとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LANなどの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
記憶部50は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、主制御部40のCPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶部50は、病院情報データや画面レイアウト情報を記憶するほか、主制御部40のCPUで実行する各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。
表示部60は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、主制御部40の制御に従って病院内のシステムの各種表示を表示する。
入力部70は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキー、マウスなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を主制御部40に出力する。
以下の説明では病院情報システムの情報をユーザ等が参照するために表示する画面を参照画面と呼ぶこととする。本実施形態に係る病院情報システムおよび医用情報サーバについて、病院情報データおよび参照画面の蓄積と利用を行う医用情報サーバおよび病院情報システムを「第1の実施形態」とし、第1の実施形態に加えて、参照画面が変更されても病院またはシステムで必須の情報が非表示とならないようにする医用情報サーバおよび病院情報システムを「第2の実施形態」として説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る医用情報サーバは病院情報データおよび参照画面の蓄積と利用方法に関する。
(1)構成
図2は、第1の実施形態に係る医用情報サーバ600の機能構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように病院情報システム1のデータセンタシステム20内に設置された病院情報サーバ600は、データ取得部41、変換部43、情報提供部45、レイアウト情報記憶部51、データベース部52を有する。このうち、データ取得部41、変換部43、情報提供部45は、主制御部40のCPUにより記憶部50に格納されたプログラムが実行されることによって実現される機能構成である。
データ取得部41は、病院情報システムにある病院情報データを取得する。データ取得部41は、各病院(図2では病院Aと病院B)の病院内システム10に設置された1つまたは複数のシステムの病院情報データを取得する。病院情報データは、システムを識別するために必要な情報、およびそのシステムを使用するユーザに関する情報のことである。たとえば、病院情報データには、当該システムが設置される病院の施設名、病院における診療科名、病院内で使用されるシステム名(病院内で使用されるアプリケーションソフトウェアの名称も含む)、およびシステムを使用するユーザ名が含まれる。病院の施設名、病院における診療科名、病院内で使用されるシステム名、ユーザ名は、それらを一意に特定するIDであってもよい。また、システムについてはバージョンごとに異なる名称やIDが付与されていてもよい。また、病院情報データには、マスタデータ、回復やバックアップ設定、更新頻度設定などの様々な病院内システムで蓄積されるデータが含まれてもよい。
変換部43は、病院情報システムから受信した病院情報データを、サーバ用のデータ形式に変換する。病院情報データのデータベースに登録可能な形式への変換は一般的な方法によって行われる。たとえば、変換部43は情報変換用のコンバータプログラムを記憶しておき、主制御部40のCPUが変換部43に記憶されているコンバータプログラムを実行することによって変換してもよいし、各病院内システム10で変換した病院情報データを取得してもよい。
データベース部52は、変換した病院情報データを記憶する。データ取得部41で取得された各病院内システム10の病院情報データは、変換部43により医用情報サーバ600のデータベース部52に登録可能な形式に変換されて記憶される。この際、たとえば、XML形式で記憶されていてもよいし、テーブル形式で記憶されていてもよい。なお、各病院内システム10の病院情報データは、データセンタシステム20と重複して各病院内システム10の記憶部50にそれぞれ記憶されていてもよい。
レイアウト記憶部51は、複数の異なる病院情報システムで使用されている画面レイアウト情報を記憶する。画面レイアウト情報は、病院情報システムで使用されている参照画面を構成する情報の種類および病院情報システムで使用されている参照画面を構成する情報の配置を規定する情報である。参照画面を構成する情報(以下、コンテンツと呼ぶ)の種類には、入力欄、表示欄、画像および定型文などが含まれる。参照画面を構成する情報(コンテンツ)の種類や参照画面を構成する情報(コンテンツ)の配置については後述する。参照画面は、各病院や各診療科、各システム、またはシステムを使用する医師等のユーザごとにそれぞれ設定される。たとえば、病院が異なれば、同一のシステムであっても参照画面は異なる。たとえば、読影レポート作成システム400はマルチディスプレイで構成されており、読影レポートを作成するディスプレイと読影レポートの作成対象である医用画像を表示するディスプレイとが並べて配置される。病院ごとにこれらのディスプレイの配置が(たとえば左右が)異なる場合がある。このようなディスプレイの配置に合わせて所見入力欄やキー画像表示欄などの画面レイアウトが設定される。また、読影を行う医師等ユーザの利き手や好みなどによって、ユーザごとに細かく設定されている。さらに、病院内においてシステムやアプリケーションの変更が行われると、表示がそれに伴って変更される。このような参照画面の設定は、読影レポート作成システム400に限らず、電子カルテシステム500やHIS/RIS200等の参照画面においても同様である。したがって、レイアウト情報記憶部51は、データ取得部41で取得された病院情報データである、病院の施設名、病院における診療科名、システム名、およびシステムを使用するユーザ名のうちいずれかに基づいてレイアウト情報を分類し、記憶する。レイアウト情報記憶部51に格納される画面レイアウト情報については後述する。
情報提供部45は、病院情報システムの使用者に対して、データベース部52にある病院情報データを、他の病院の画面レイアウト情報を用いて配置した参照画面を提供する。情報提供部45は、データベース部52に格納されている病院情報データと、レイアウト情報記憶部51に格納されている画面レイアウト情報とに基づいて参照画面を生成し、参照画面を要求しているシステム等の表示部60に表示する。また、ユーザは参照画面を用いて使用しているシステムの表示を変更する。参照画面の提供については後述する。
(2)動作
図3は、第1の実施形態に係る医用情報サーバ600の動作の一例を示すフローチャートである。図3では、病院Aと病院Bに勤務する医師等のユーザが、病院Bに設置された読影レポート作成システム400の参照画面を、病院Aの読影レポート作成システム400の参照画面で表示する場合を例として動作を説明する。
まず、病院Aの病院内システム10aの病院情報データと参照画面が医用情報サーバ600に蓄積される動作について説明する(ST101からST103)。
ST101では、データ取得部41が病院Aの病院内システム10aから病院情報データを取得する。すでに医用情報サーバ600に病院Aの病院情報データが記憶されている場合はこの処理は省略できる。なお、データ取得部41は、病院情報データを定期的に収集してもよいし、ユーザにより指定されたタイミング(たとえば、バージョンアップなどのタイミング)で収集してもよい。
ST103では、病院Aの病院内システムで使用されている参照画面の画面レイアウト情報がレイアウト情報記憶部51に格納される。すでにレイアウト情報記憶部51に病院Aのレイアウト情報が記憶されている場合はこの処理は省略できる。また、病院情報データと同様に画面レイアウト情報も定期的に収集してもよいし、ユーザにより指定されたタイミング(たとえば、バージョンアップなどのタイミング)で収集してもよい。
画面レイアウト情報は、参照画面を画面のキャプチャなどの画像として取得してもよい。画面のキャプチャとは、表示部60上に表示された参照画面を写した画像であって、ある瞬間における参照画面の表示状態をそのまま複製したものである。画面のキャプチャは、参照画面の全体であってもよいし、一部であってもよい。また、画面レイアウト情報は、システムやアプリケーションのプログラムデータやプログラムで生成された参照画面用のデータ(たとえば、WebアプリケーションにおいてHTTPレスポンスに格納されたHTMLデータやCSSデータなど)を取得してもよい。レイアウト情報記憶部51は、すでに同じ参照画面の画面レイアウト情報が存在する場合は対応する画面レイアウト情報を更新する。画面レイアウト情報は、取得した画面キャプチャの画像やHTMLデータなどのデータを解析することによって抽出される。たとえば、画面キャプチャからは画像のパターン認識や光学文字認識(OCR:optical character recognition)など一般的な画像解析技術を用いて画面レイアウト情報が抽出される。なお、画面キャプチャに画面レイアウト情報をあらかじめ画像のメタ情報として付帯させてもよい。また、HTMLデータの場合はタグを解析することで画面レイアウト情報を抽出する。
画面レイアウト情報は、病院情報データとして取得された病院の施設名やシステム、アプリケーションなどの情報により分類して生成される。画面レイアウト情報には、参照画面を構成する情報(コンテンツ)の種類および参照画面を構成する情報(コンテンツ)の配置が含まれる。参照画面を構成する情報(コンテンツ)とは、画面に表示される入力欄、表示欄、ボタン、画像などのことである。たとえば、読影レポート作成システム400の参照画面には、読影レポートを作成する画面において、所見入力欄、定型文選択ボタン、キー画像表示欄、検査目的や検査内容が表示される検査目的表示欄、患者の氏名、性別または年齢などが表示される患者情報表示欄などが表示される。定型文選択ボタンは、所見入力によく使用される定型文を選択するボタンやプルダウンメニューなどのグラフィカルユーザインタフェース(GUI:graphical user interface)のことである。定型文選択ボタンを押下すると、病院情報データに登録された定型文が一覧で表示される。また、電子カルテシステム500の参照画面には、電子カルテを作成する画面において、患者情報入力(あるいは表示)欄、患者の問診内容入力欄、検査結果入力欄、薬剤処方入力欄、既往歴や治療履歴などが表示される履歴欄、病名や薬剤などに関する定型文選択ボタンなどが表示される。画面レイアウト情報には、これらのコンテンツの種類に加えて、コンテンツの配置が含まれる。
図4は、実施形態に係る病院情報システム1の参照画面を構成する情報の配置を説明する図である。図4は、コンテンツの左上と右下の座標でコンテンツの配置を規定する情報を示す例を説明している。図4には表示部60が示されており、その左上にはX軸とY軸を示す矢印が示されている。図4では、表示部60の左右方向をX軸、上下方向をY軸とする例が示されている。表示部60にはコンテンツとして「コンテンツ1」が示されており、画面レイアウト情報はコンテンツ1の左上と右下に示した矢印の座標を配置情報として抽出される。図4の例では左上は(Xa1、Ya1)、右下は(Xb1、Yb1)で示される。左上と右下の2つの座標を取得することで、コンテンツ1の画面上の表示位置と、コンテンツ1の高さおよび幅を一意に特定することができる。
なお、図4では、左上と右下の座標を取得する例を示したが、左下と右上であってもよい。また、コンテンツ1の右上や中心座標など特定の座標と、コンテンツ1の高さおよび幅を配置情報として抽出してもよい。また、幅や高さはピクセル値であってもよいし、表示部60の画面の大きさに基づく比率などであってもよい。さらに、参照画面を構成する情報が複数存在する場合、基準となるコンテンツを特定し、そこからの距離や比率、間隔などを配置情報としてもよい。
図5は、実施形態に係る病院情報システム1の画面レイアウト情報の一例を説明する図である。図5は病院Aの読影レポート作成システム400の参照画面のユーザごとに設定された参照画面の画面レイアウト情報の一例を示している。図5のレイアウト情報には左から、「ユーザ名」、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」、「コンテンツ2(所見入力欄)」、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」が示されている。1段目は「ユーザ名」が基準設定、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」左上(X1a、Y1a)、右下(X1b、Y1b)、「コンテンツ2(所見入力欄)」左上(X2a、Y2a)、右下(X2b、Y2b)、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」左上(X3a、Y3a)、右下(X3b、Y3b)が示されている。基準設定は、病院Aまたは、読影レポート作成システム400であらかじめ準備された設定値のことである。2段目は「ユーザ名」が医師1、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」左上(X2a、Y2a)、右下(X2b、Y2b)、「コンテンツ2(所見入力欄)」左上(X3a、Y3a)、右下(X3b、Y3b)、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」左上(X1a、Y1a)、右下(X1b、Y1b)、3段目は「ユーザ名」が医師2、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」左上(X3a、Y3a)、右下(X3b、Y3b)、「コンテンツ2(所見入力欄)」左上(X1a、Y1a)、右下(X1b、Y1b)、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」左上(X2a、Y2a)、右下(X2b、Y2b)、同様に、4段目は「ユーザ名」が医師3、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」左上(X4a、Y4a)、右下(X4b、Y4b)、「コンテンツ2(所見入力欄)」左上(基準設定)、右下(基準設定)、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」左上(X1a、Y1a)、右下(X1b、Y1b)が示されている。
図5では、画面レイアウト情報が病院Aの読影レポート作成システム400のユーザごとに作成された例を示したが、病院Aごと、読影レポート作成システム400ごとに作成されてもよい。また、診療科ごとまたはその他の病院情報データごとに作成されてもよい。さらに施設名、診療科名、システムのバージョン、ユーザ名など様々な情報と組み合わせて作成されてもよい。たとえば、病院Aは診療科AにシステムAが設置され、病院Bは診療科BにシステムAが設置されている場合に、システムや診療科ごとにコンテンツの種類およびコンテンツの配置などの画面レイアウト情報を保持してもよい。また、医師等ユーザごとに使用するシステム、アプリケーションにおける参照画面の画面レイアウト情報を保持していてもよい。
上述のように、病院Aの画面レイアウト情報がレイアウト情報記憶部51に記憶される(ST103)。
図3のフローチャートに戻って、蓄積したレイアウト情報を利用して参照画面を生成する動作を説明する。
ST105では、データ取得部41が病院Bの病院内システム10aから病院情報データを取得する。たとえば、病院Aおよび病院Bの両方に勤務する医師等のユーザ(以下、医師1とする)が、病院Bの読影レポート作成システム400を使用する場合、病院Bにおいても病院Aと同じ画面で読影レポートを作成することが望まれる。たとえば、医師1が、病院Bの読影レポート作成システム400にログインしたとき、医師1が病院Bの読影レポート作成システム400にログインしたという情報が入力部70等を介してデータ取得部41で取得される。
ST107では、情報提供部45が、病院Bから取得した病院情報データに対応する病院Aの病院情報データに基づいて、レイアウト情報記憶部51に格納された病院Aの参照画面の画面レイアウト情報を取得する。上述の医師1が病院Bの読影レポートシステムを使用する例では、医師1が病院Bで読影レポートシステムにログインしたという病院情報データ(たとえばユーザ識別情報)を情報提供部45が取得する。情報提供部45は、医師1が病院Aの読影レポート作成システムで使用している参照画面と同じ参照画面を生成するための画面レイアウト情報を、レイアウト情報記憶部51から取得する。なお、情報提供部45でのレイアウト情報の取得は、上述のように医師1がログインしたタイミングであってもよいし、医師1が画面レイアウト情報の取得を実行した場合であってもよい。
情報提供部45は、取得した画面レイアウト情報に基づいて、参照画面を生成する。参照画面に表示される内容(それぞれのコンテンツ内の表示内容、たとえば、定型文の一覧や患者情報など)は、医用情報サーバ600のデータベース部51に蓄積された病院Bの病院情報データを利用して生成されてもよいし、病院BのPACS100、HIS/RIS200や読影レポート作成システムなどに記憶された情報を利用して生成されてもよい。情報提供部45では、画面レイアウト情報に基づいてコンテンツをどの位置に表示するかを決定し、参照画面を生成する。
ST109では、生成された参照画面が病院Bの読影レポート作成システム400の表示部60に表示される。
図6は、実施形態に係る病院情報システム1の参照画面を説明する図である。
図6(a)は病院Aの読影レポート作成システム400で表示される医師1の参照画面の例を示している。図6(b)は病院Bの読影レポート作成システム400で表示される標準の参照画面の例を示している。図6が示すように、異なる病院では同じシステムであっても参照画面の画面レイアウトが異なる。図6(a)に示した病院Aの医師1の参照画面ではコンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3がそれぞれ表示されているのに対し、図6(b)に示した病院Bの標準設定では、コンテンツ2、コンテンツ3のみ表示されている。病院Bの読影レポート作成システム400において医師1が病院Aで使用している参照画面と同じ画面レイアウトで表示しようとすると、情報提供部45は、医師1の読影レポート作成システム400における画面レイアウト情報をレイアウト情報記憶部51から取得する。たとえば、図5に示した画面レイアウト情報がレイアウト情報記憶部51に格納されていた場合、2段目に示された「ユーザ名」が医師1に対応するレイアウト情報として、「コンテンツ1(検査目的表示欄)」左上(X2a、Y2a)、右下(X2b、Y2b)、「コンテンツ2(所見入力欄)」左上(X3a、Y3a)、右下(X3b、Y3b)、「コンテンツ3(キー画像表示欄)」左上(X1a、Y1a)、右下(X1b、Y1b)が取得される。取得した画面レイアウト情報に基づいて情報提供部45は病院Bの読影レポート作成システム400の表示部60に表示する参照画面を生成する。
このように、画面レイアウト情報を病院ごとシステムごと、あるいはユーザごとにデータセンタシステム20の医用情報サーバ600に記憶しておくことで、医師等のユーザはあらゆる病院やシステムで共通の参照画面を利用することができる。したがって、病院あるいはシステムが変更した場合であっても、容易に設定を引き継ぐことができる。また、複数の病院で勤務する医師等の場合、同じ参照画面で作業でき、作業効率を均一にすることができる。さらに、複数の病院のうち1箇所で変更した設定を、他の病院にも容易に反映させることができる。また、病院に専用のシステム(特に、専用のアプリケーション)がない場合でもレイアウトを再現することができ、病院情報システムが異なることによる障壁を感じることなく作業を行うことが可能となる。さらに、システムのバージョンが変更になった場合でも、旧バージョン、新バージョンで情報を確認することができ、バージョンの異なるシステムで作成した読影レポートや電子カルテを両方の形式で確認することが可能である。
また、データ取得部41は、病院内システムに蓄積された様々なデータを取得することができ、データベース部52に記憶することができる。このように蓄積された病院情報データを用いることで、たとえば、旧システムに蓄積された定型文などのデータを新システムに容易に移行することができる。病院情報データはデータセンタシステム20のデータベース部52に登録可能な形式に変換されて記憶されており、新システムに合わせた形式に再変換することでデータ移行が可能である。
上述では複数のシステムを利用するユーザに対して共通の参照画面を提供する例を示したが、実施形態はそれに限らない。本実施形態に係る病院情報システム1は、ユーザは医用情報サーバ600のレイアウト情報記憶部51に格納された画面レイアウト情報から、所望の画面レイアウトを選択し、選択した画面レイアウト情報に応じて参照画面をカスタマイズすることもできる。従来は、他の病院における参照画面は患者の情報などの個人情報が記載されているため、院外に持ち出すことは困難であった。しかしながら、本実施形態に係る医用情報サーバ600のレイアウト情報記憶部51は、参照画面を構成する入力欄や表示欄のコンテンツの種類や配置を規定する情報のみを画面レイアウト情報として記憶しており、入力欄や表示欄などのコンテンツに実際に表示される情報を非表示の状態で参照画面を生成することができる。このように生成された参照画面を利用して、既存の参照画面から適当な参照画面に変更することができる。
図7は、実施形態に係る医用情報サーバ600の参照画面選択の表示例を説明する図である。図7には参照画面選択画面W1に複数の参照画面(参照画面1から5)が示されている。参照画面選択画面W1に示される参照画面には入力欄や表示欄を示す領域のみが表示されていてもよいし、サンプルデータが表示されていてもよい。参照画面2と参照画面4のように、コンテンツの配置が左右で異なる参照画面や、参照画面1と参照画面2のようにコンテンツの種類が異なる参照画面がそれぞれ表示され、表示された参照画面サンプルの中からユーザは所望の参照画面を選択することで、そのレイアウト情報を使用することができてもよい。なお、参照画面サンプルは画像ファイルやPDFファイルとしてレイアウト情報記憶部51にあらかじめ記憶されていてもよいし、必要に応じて生成されてもよい。
図7では、レイアウト情報記憶部51に記憶された画面レイアウト情報から参照画面サンプルを一覧で表示する例を示したが、画面レイアウト情報をキーワードなどで検索できてもよい。たとえば、システムやアプリケーションの種類を入力することで、同一のシステムやアプリケーションで使用されている参照画面のサンプルが一覧で表示されてもよいし、表示する入力欄や表示欄などのコンテンツの種類に応じて画面レイアウト情報を検索できてもよい。
このように画面レイアウト情報に基づいて様々に生成される参照画面を選択できることで、より簡単に参照画面のレイアウト変更を行うことができる。また、実際に他の病院等で使用実績のある参照画面が画面レイアウト情報として蓄積されていることから、実用性の高い参照画面を選択することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に加えて、参照画面のレイアウトが変更されても病院情報システムまたはアプリケーションで必須の情報が非表示とならないようにする方法に関する。たとえば、病院ごとのシステム等の運用において、必ず表示しなければならない情報や、確認すべき情報などが個別に存在する。レイアウトを変更すると内部的にはデータを保持していていも参照画面から欠落してしまう場合がある。また、必須情報の入力欄が参照画面になければ情報を入力できず、必須情報を記憶できない可能性もある。第2の実施形態はレイアウト変更により必須情報が欠落していないか判定し、ユーザにその旨を通知することができる医用情報サーバ600に関する。
(1)構成
図8は、第2の実施形態に係る医用情報サーバ600の機能構成例を示す機能ブロック図である。なお、図2に示した第1の実施形態と同一の構成には同一の記号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、病院情報システム1のデータセンタシステム20内に設置された病院情報サーバ600は図2の構成に加えて、差分抽出部46、判定部47、推奨参照画面提示部48、メッセージ生成部49を有する。差分抽出部46、判定部47、推奨参照画面提示部48、メッセージ生成部49は、主制御部40のCPUにより記憶部50に格納されたプログラムが実行されることによって実現される機能構成である。
差分抽出部46は、病院情報システム1に表示された参照画面と、複数の参照画面の中から選択された参照画面との差を抽出する。差分抽出部46での参照画面の差の抽出方法については後述する。
判定部47は、複数の異なる病院の病院情報システムのうちいずれかのシステムにおいて参照画面の画面レイアウトを変更する際に、変更対象の病院情報システムの参照画面を構成する画面レイアウ情報に必須情報が含まれるか否かを判定する。判定部47での判定方法については後述する。
推奨参照画面提示部48は、変更対象のシステムにおいて参照画面を変更する際に選択された参照画面に、必須情報を加えた推奨参照画面を生成し、提示する。推奨参照画面提示部48の動作については後述する。
メッセージ生成部49は、判定部47の判定に応じてメッセージを生成する。メッセージ生成部49で生成されるメッセージについては後述する。
(2)動作
図9は、第2の実施形態に係る医用情報サーバ600の動作の一例を示すフローチャートである。図9では、病院Aの電子カルテシステム500の参照画面を変更する動作を例にとって説明する。
ST201では、ユーザにより病院Aの電子カルテシステム500の参照画面の変更が開始される。参照画面の変更は、たとえば参照画面変更ボタンなどを押下することによって開始される。以下、ユーザにより変更が開始された参照画面を変更前の参照画面と呼ぶこととする。
ST203では、ユーザが変更したい参照画面を選択する。以下、ユーザが変更したい参照画面を変更先の参照画面と呼ぶこととする。変更先の参照画面の選択は、たとえば、図7に例示した参照画面選択画面W1を利用して行われてもよい。また、ユーザが入力部70からコンテンツの種類(たとえば入力欄や表示欄の種類など)を入力することによって、レイアウト情報記憶部51から自動的に選択されてもよいし、変更前の参照画面に対応する画面レイアウト情報に基づいて共通の画面レイアウト情報を有する変更先の参照画面が選択されてもよい。
ST205では、判定部47が変更前の参照画面が必須情報を含むか否かを判定する。必須情報は、病院ごと、システムごとあるいはユーザごとに設定されている。必須情報はレイアウト情報記憶部51に記憶されている。必須情報は画面レイアウト情報の一部として関連付けされて記憶されていてもよいし、画面レイアウト情報と独立して記憶されていてもよい。判定部47での判定の結果、選択した変更先の参照画面が変更前の参照画面の必須情報を含まない場合(ST205 No)はST207でメッセージが生成される。判定部47での判定の結果、選択した変更先の参照画面が変更前の参照画面の必須情報を含む場合(ST205 Yes)はST213の処理が実行される。
以下、選択した変更先の参照画面が変更前の参照画面の必須情報を含まない場合(ST205 No)について説明する。
図10は、実施形態に係る医用情報サーバ600の変更前の参照画面と選択した変更先の参照画面を説明する図である。図10(a)は、病院Aの電子カルテシステム500の変更前の参照画面の例を示しており、図10(b)は選択した変更先の参照画面の例を示している。図10(a)に示すように、変更前の参照画面はコンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3で構成されている。また図10(b)に示すように、選択された変更先の参照画面はコンテンツ2、コンテンツ3、コンテンツ4で構成されている。
図11は、実施形態に係る医用情報サーバ600の必須情報の一例を説明する図である。図11の必須情報は、病院Aの電子カルテシステム500における必須情報を例示している。図11の表は、左から「施設名」、「コンテンツ」、「必須/任意」が示されている。1段目から4段目は「施設名」が病院Aであり、「コンテンツ」としてコンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3、コンテンツ4がそれぞれ示されている。そのうち、コンテンツ1、コンテンツ3、コンテンツ4が必須であることが示されている。
たとえば、病院Aの電子カルテシステム500の参照画面を変更する場合、コンテンツ1、コンテンツ3、コンテンツ4が必須情報として登録されている。しかしながら、図10(b)に示した選択した変更先の参照画面は「コンテンツ1」が非表示の参照画面である。したがって、判定部47は、選択した変更先の参照画面は、病院Aの電子カルテシステム500の変更前の参照画面において必須情報であるコンテンツ1を含まないと判断する。
図9のフローチャートに戻って説明する。判定部47での判定の結果、選択した変更先の参照画面が必須情報を含まない場合(ST205 No)の動作について引き続き説明する。
ST207では、メッセージ生成部49が判定部47での判定結果に応じてメッセージを生成する。メッセージ生成部49は、たとえば、選択した変更先の参照画面が必須情報を含まない旨のメッセージを生成する。このようなメッセージを変更先の参照画面を選択した後に、画面上、ダイアログメッセージまたはポップアップ画面等に表示し、必須情報が欠落する可能性のある参照画面を選択していることをユーザに通知する。また欠落する必須情報をメッセージとして通知してもよい。なお、生成されるメッセージは文言に限らず、○や×などの記号や表などであってもよく、これらを組み合わせて生成されてもよい。
本実施形態に係る医用情報サーバ600では、このようなメッセージにより参照画面を再度選択するようにユーザに案内するほか、選択した変更先の参照画面に必須情報を組み合わせた推奨参照画面の提示を行い、ユーザは提示された推奨参照画面から参照画面を選択することで、必須情報を持ち、かつ所望の参照画面を選択することができる。
以下、図9のフローチャートに戻って推奨参照画面の提示による参照画面の変更について説明する。
ST209では、推奨参照画面提示部48が推奨参照画面を生成し、表示部60に表示する。推奨参照画面は、選択された参照画面と必須情報とに基づいて生成される。推奨参照画面は、レイアウト情報記憶部51に格納されたレイアウト情報を検索した結果が表示されてもよいし、推奨参照画面提示部48が選択された参照画面に必須情報を加えた参照画面が新たに生成されてもよい。
ST211では、ユーザが提示された推奨参照画面の中から1つの推奨参照画面を選択する。
ST213では、選択された推奨参照画面のレイアウト情報に基づいて、情報提供部45が参照画面を生成する。
ST215では、生成された参照画面が表示部60に表示される。
図12は、実施形態に係る医用情報サーバ600の推奨参照画面の選択方法を説明する図である。図12の推奨参照画面選択W2には推奨参照画面1から5が示されている。すべての推奨参照画面は、図10(b)で選択された参照画面に含まれるコンテンツ2、コンテンツ3、コンテンツ4に加えて、病院Aで必須とされるコンテンツ1が表示されている。ユーザは推奨参照画面提示部48により提示された推奨参照画面の中から参照画面を選択することで、必須情報を備え、かつ、選択した参照画面のレイアウトを備えた参照画面を選択することができる。
このように、第2の実施形態では、病院やシステムあるいはユーザごとに表示しなければならない必須情報に基づいて推奨参照画面を提案することで、必須情報の欠落を防止しつつ、参照画面を所望のレイアウトに変更することを可能とする。
上述では、必須情報に基づいてメッセージや推奨参照画面を提示する例を説明したが、実施形態は上述に限らず、差分抽出部46で抽出した差分情報をユーザに提示してもよい。また、差分情報に基づいて推奨参照画面を生成してもよい。差分抽出部46は、ユーザが参照画面を選択した後に、変更前の参照画面と選択された参照画面との差を抽出する。
図13は、実施形態に係る医用情報サーバ600における差分抽出を説明する図である。図13の例は、図10(a)の変更前の参照画面と図10(b)の選択した参照画面とのコンテンツの種類の差を表で示している。図13に示すように、変更前の参照画面と選択した参照画面とでは、1段目のコンテンツ1について、変更前の参照画面では「有り」であるのに対して選択した参照画面では「無し」となっている(差分1)。また、4段目のコンテンツ4について、変更前の参照画面では「無し」であるのに対して選択した参照画面では「有り」となっている(差分2)。コンテンツ2およびコンテンツ3は変更前の参照画面と選択した参照画面とで共通のコンテンツとなっている。
このように、差分抽出部46は変更前と選択した参照画面のレイアウト情報を比較し、それぞれのコンテンツの種類の差を抽出する。なお、コンテンツの種類だけではなく、配置の差を抽出してもよい。
たとえば、参照画面の変更が実行される前に、メッセージ生成部49がどのコンテンツが変更されるのか、またどのコンテンツの配置が変更となるのかといった差分情報をユーザに提示してもよい。また、差分に関するコンテンツのレイアウト情報を検索し、共通部分のコンテンツに組み合わせた推奨参照画面を生成してもよい。また、変更前の参照画面とユーザが選択した参照画面の共通部分のコンテンツのみを表示した参照画面を基に、ユーザが差分のコンテンツを自由に配置できてもよい。
図14は、実施形態に係る医用情報サーバ600の差分コンテンツの追加方法の例を説明する図である。図14は、入力部70を構成するマウスなどによりドラックアンドドロップすることにより差分コンテンツを所望の場所に配置する例を示している。図14左側には変更前の参照画面とユーザが選択した参照画面の共通部分のみを表示した参照画面W3が示されている。差分コンテンツW4には、図13に示した差分1と差分2に対応するコンテンツ1および4が表示されている。ユーザは差分コンテンツW4に表示されたコンテンツ1または4を選択し、参照画面W3の所望の位置にドラックアンドドロップなどの操作により移動させることで、参照画面を変更できてもよい。
なお、それぞれのコンテンツの大きさなども入力部70を構成するマウスなどによりドラックアンドドロップにより変更できてもよい。また、幅や高さなど数値の入力により大きさを変更できてもよい。また、各コンテンツの位置もマウスなどによりドラックアンドドロップにより変更できてもよい。なお、表示部60がタッチパネル式の画面である場合は、タッチ操作によって各コンテンツの大きさや位置を変更できてもよい。
このように、差分情報として抽出されたコンテンツを自由に配置できることで、既存のレイアウト情報を利用しつつ、ユーザの好みに合わせたカスタマイズを容易に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 病院情報システム
10 病院内システム
20 データセンタシステム
30 通信制御装置
40 主制御部
50 記憶部
60 表示部
70 入力部
41 データ取得部
43 変換部
45 情報提供部
46 差分抽出部
47 判定部
48 推奨参照画面提示部
49 メッセージ生成部
51 レイアウト情報記憶部
52 データベース部
100 PACS
200 HIS/RIS
300 モダリティ装置
400 読影レポート作成システム(装置)
500 電子カルテシステム(装置)
600 医用情報サーバ

Claims (10)

  1. 複数の異なる病院の病院情報システムと、ネットワークを介して通信可能に構成された医用情報サーバであって、
    前記病院情報システムにある病院情報データを取得するデータ取得部と、
    前記病院情報システムから受信した前記病院情報データを、サーバ用のデータ形式に変換する変換部と、
    変換した前記病院情報データを記憶するデータベース部と、
    複数の異なる病院情報システムで使用されている画面レイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部と、
    前記病院情報システムの使用者に対して、前記データベース部にある前記病院情報データを、他の病院の画面レイアウト情報を用いて配置した参照画面を提供する情報提供部と、
    を備えたことを特徴とする医用情報サーバ。
  2. 前記データベース部は、前記病院の施設名、前記病院における診療科名、病院内に設置されたシステム名および前記システムを使用するユーザ名のすくなくともいずれかを含む前記病院情報データを記憶し、
    前記レイアウト情報記憶部は、前記画面レイアウト情報を前記病院の施設名、前記病院における診療科名、前記病院内に設置されたシステム名および前記システムを使用するユーザ名のうちすくなくともいずれかで分類して記憶し、
    前記情報提供部は、前記病院の施設名、前記病院における診療科名、前記病院内に設置されたシステム名および前記システムを使用するユーザ名のうちすくなくともいずれかに基づいて前記参照画面を提供すること、
    を特徴とする請求項1に記載の医用情報サーバ。
  3. 前記画面レイアウト情報は、前記病院情報システムで使用されている参照画面を構成する情報の種類および前記病院情報システムで使用されている参照画面を構成する情報の配置を規定する情報であること、
    を特徴とする請求項2に記載の医用情報サーバ。
  4. 前記病院情報システムで使用されている前記参照画面を構成する情報の種類には、入力欄、表示欄、画像および定型文が含まれること、
    を特徴とする請求項3に記載の医用情報サーバ。
  5. 前記情報提供部は、前記参照画面のうち選択された参照画面の画面レイアウト情報に基づいて、前記病院情報システムに表示する参照画面を生成すること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の医用情報サーバ。
  6. 前記複数の異なる病院の病院情報システムのうちいずれかのシステムにおいて前記参照画面の画面レイアウトを変更する際に、変更対象の病院情報システムの参照画面を構成する画面レイアウ情報に必須情報が含まれるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の結果に応じてメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    をさらに備え、
    前記レイアウト情報記憶部は、前記病院情報データまたは前記画面レイアウト情報ごとに前記参照画面を構成する情報が前記必須情報か否かの情報を含み、
    前記判定部は変更後の参照画面に前記必須情報が含まれているかを判定すること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の医用情報サーバ。
  7. 前記参照画面を変更する際に選択された参照画面と、前記病院情報システムにおける変更前の参照画面との差を抽出する差分抽出部と、
    前記差分抽出部で抽出された差に応じてメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の医用情報サーバ。
  8. 前記差分抽出部で抽出された差に基づいて推奨参照画面を生成する推奨参照画面提示部をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項7に記載の医用情報サーバ。
  9. 前記参照画面を変更する際に選択された参照画面に、必須情報を加えた推奨参照画面を生成し、提示する推奨参照画面提示部をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の医用情報サーバ。
  10. ネットワークを介して通信可能に構成された複数の異なる病院の病院情報システムであって、
    前記病院情報システムにある病院情報データを取得するデータ取得部と、
    前記病院情報システムから受信した前記病院情報データを、サーバ用のデータ形式に変換する変換部と、
    変換した前記病院情報データを記憶するデータベース部と、
    複数の異なる病院情報システムで使用されている画面レイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部と、
    前記病院情報システムの使用者に対して、前記データベース部にある前記病院情報データを、他の病院の画面レイアウト情報を用いて配置した参照画面を提供する情報提供部と、
    を備えたことを特徴とする病院情報システム。
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