JP2016024010A - センサ装置およびセンサ装置の製造方法 - Google Patents

センサ装置およびセンサ装置の製造方法 Download PDF

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Hidekazu Tanaka
秀和 田中
一之 渡辺
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Abstract

【課題】金属板製の電極部を備えるセンサ装置およびセンサ装置の製造方法に関し、電極部の変形を抑えて樹脂でモールドした構成のものを提供する。【解決手段】被固定部材であるスペーサ34の下面に、横長形状に形成された金属板製の電極部50が配され、この電極部50の短手側を横断する方向に延伸して、対応する電極部50の一部をスペーサ34に部分的に保持させる第一樹脂製の保持部60を設けたものとし、かつ保持部60を含んで電極部50を下方側から覆う第二樹脂製の第二外装部22を有する構成とした。電極部50は保持部60で部分的な保持状態であるため、第二外装部22の成形時に、電極部50の変形を抑えて第二樹脂でモールドした構成のセンサ装置に実現できる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属板製の電極部を備えるセンサ装置およびセンサ装置の製造方法に関するものである。
近年、各種のセンサ装置が普及しており、その代表として磁気式のセンサ装置があげられる。
磁気式のセンサ装置は、様々な構成のものが提案されており、例えば、特許文献1や特許文献2には、ホールIC等の磁気検出素子を樹脂でモールドした構成のものが示されている。
特許文献1のセンサ装置は、ホールIC、制御用抵抗、各種電子部品、それらの間をむすぶ回路等を絶縁性のホルダーの表面に配備して、その表面を弾性樹脂で被覆し、その後、このホルダーを支持ピンで支えつつ射出成形によって樹脂モールドして形成される外装ケースを備えている。
特許文献2のセンサ装置は、第一のモールド樹脂で、バイアス磁界の与えられた磁気抵抗素子を有するICチップやリードフレームを一次モールドしてモールドICに形成し、その後、このモールドICを磁石の貫通孔内に配置した状態で第二のモールド樹脂で外部を二次モールドして構成するものが示されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
特開2003−177171号公報 特開2004−233103号公報
近年では、指や手でのタッチ操作や近接操作を検出する静電容量式のセンサ装置が普及している。その構成は、検出部としてなる金属板製の電極部を有したものが多く、指などが電極部に近接した際に電極部に生じる静電容量の変化を検出して操作状態が判定される。
そして、金属板製の電極部を有する静電容量式のセンサ装置は、自動車関連にも適用されるようになっている。つまり、使用者が保有している携帯機への操作で、ドアハンドル内に配されたアンテナ装置との間での通信を介してドアの施解錠等を遠隔制御で行うものが増える中、例えば、そのアンテナ装置に静電容量式のセンサ装置を一体化させた構成とする。そして、ドアハンドルに指が近接したことを静電容量式のセンサ装置で検出し、この結果に応じてドアの施解錠等を制御可能に構成する。
ここで、ドアハンドル内に配されるアンテナ装置においては、防水性や防塵性を求められ、それを実現するためにセンサ装置の電極部を含めて外部を単に樹脂でモールドしてセンサ装置付きのアンテナ装置に構成することが考えられるが、センサ装置の電極部が金属板製である場合には、樹脂でのモールド時に電極部の変形が生じることもあり、静電容量式のセンサ装置の検出精度が悪くなることがあった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、金属板製の電極部の変形を抑えて樹脂でモールドした構成のセンサ装置およびセンサ装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるセンサ装置は、横長形状に形成された金属板製の電極部が被固定部材に配され、この電極部の短手側を横断する方向に延伸して、対応する電極部の一部を被固定部材に部分的に保持する第一樹脂製の保持部を設けたものとし、かつ保持部を含んで電極部を覆う第二樹脂製の外装部を有する構成のものとする。
また、本発明によるセンサ装置の製造方法は、横長形状に形成された金属板製の電極部が被固定部材に配されている一次仕掛品に対して一次成形をすることで、電極部の短手側を横断する方向に延伸し、対応する電極部の一部を被固定部材に部分的に保持させる保持部を第一樹脂で形成し、その後、二次成形で、保持部を含んで電極部を第二樹脂で覆うものである。
本発明によれば、金属板製の電極部の変形を抑えて樹脂でモールドした構成のセンサ装置およびセンサ装置の製造方法が得られるという有利な効果を得ることができる。
本発明によるセンサ装置を備えたアンテナ装置の断面図 同外観斜視図 同短手方向での断面図 一次仕掛品の斜視図 二次仕掛品を下方からみた斜視図 同アンテナ装置をドアハンドルのハンドル台座に配した状態を示す図 二次仕掛品の第一変形例を示す斜視図 二次仕掛品の第二変形例の要部を示す斜視図 二次仕掛品の第三変形例の要部を示す斜視図 二次仕掛品の第四変形例を下方からみた斜視図 二次仕掛品の第四変形例を形成するための一次仕掛品の斜視図 二次仕掛品の第四変形例を用いて構成したアンテナ装置の短手方向での断面図 二次仕掛品の第五変形例を用いたアンテナ装置の短手方向での断面図
(実施の形態)
本発明について以下に説明する。その事例として、本発明によるセンサ装置を備えたアンテナ装置を例とする。
図1は本発明によるセンサ装置を備えたアンテナ装置の断面図、図2は同外観斜視図、図3は同短手方向での断面図、図4は一次仕掛品の斜視図、図5は二次仕掛品を下方からみた斜視図、図6は同アンテナ装置をドアハンドルのハンドル台座に配した状態を示す図である。図7〜図13は、各種の変形事例を示す図である。
アンテナ装置100は、図1〜図3に示すように、外形が略直方体状で、一次仕掛品5を上方から覆い込む第一外装部11と、一次仕掛品5を下方から覆い込む第二外装部22とを有している。
第一外装部11は絶縁性の第一樹脂からなり、第二外装部22は絶縁性の第二樹脂からなる。言い換えると、アンテナ装置100の上部の外表面は第一樹脂で形成され、下部の外表面は第二樹脂で形成されたものになっている。
一次仕掛品5は、第一外装部11および第二外装部22の中に埋設されている。一次仕掛品5は、ケーブル36を有しており、ケーブル36のリード線36Bは略直方体状の側面部から外方に導出されている。なお、図1などの断面図では、一次仕掛品5を簡略化して図示している。
ここで、図4を用いて一次仕掛品5について説明する。図4に示したように、一次仕掛品5は、アンテナ部31と、配線基板32と、電子回路部33と、スペーサ34と、静電容量式のセンサ装置の電極部50と、ケーブル36とを少なくとも備える。
アンテナ部31は、磁性体コア41とその周囲に巻回されたコイル42とを有している。磁性体コア41は、ソフトフェライト、鉄、或いはパーマロイ等の軟磁性材料を用いて、略直方体形状に形成されている。コイル42は、例えば直径0.1mm〜0.7mmのポリウレタン銅線等の被覆金属線からなる。
配線基板32は、ガラスエポキシ基板、紙フェノール基板等からなり、プリント配線を有するものが用いられている。配線基板32の外形は横長の細長い矩形状であり、板厚は1.0mm〜1.6mmである。
アンテナ部31は、配線基板32の上面に配置されている。コイル42のコイル線はアンテナ部31の台座部に設けられた端子を通じて配線基板32のプリント配線に接続されている。
そして、配線基板32の上面には、アンテナ部31に隣接して電子回路部33が構成されている。電子回路部33は、配線基板32に実装されているIC(Integrated Circuit)、ダイオード等の半導体部品、抵抗、コンデンサ、コイル等のチップ部品などで構成されている。
ケーブル36は、コネクタ部36Aとリード線36Bとから構成されており、コネクタ部36Aは、配線基板32の長手側の端部位置に装着されている。その装着位置は電子回路部33に隣接している。コネクタ部36Aが装着されることによって、リード線36Bは配線基板32のプリント配線を通じて電子回路部33とアンテナ部31に接続されている。
以上の説明から判るように、配線基板32の上面には、長手方向に沿って、アンテナ部31、電子回路部33、ケーブル36が順に配されている。
配線基板32の下面にはスペーサ34が重ねて配されており、スペーサ34は配線基板32に保持されている。スペーサ34は、絶縁樹脂等を材料とする薄板状で、その下面は平坦面で形成されている。
スペーサ34の下面には、センサ装置の電極部50が重ねて配されている。センサ装置は、静電容量式のものであり、当該構成ではスペーサ34が被固定部材に相当する。そして、このセンサ装置は、電極部50への指などの近接状態やタッチ状態が検出された際、車両のドアをアンロック状態にするためのアンロックセンサ用に設けられている。
電極部50は、内電極51と外電極52とから構成されている(図5参照)。内電極51と外電極52は、厚みが例えば0.1mm〜0.4mmで、鋼或いは銅合金等の金属板製の薄板、または鋼或いは銅合金等にニッケルメッキ、錫メッキ等の金属メッキを施した金属板製の薄板からなる。
図5から判るように、内電極51は、横長の方形リング状である。外電極52も横長の方形リング状であり、内電極51は外電極52のリングの孔の内部に外電極52とは離間して配置されている。この内電極51と外電極52は一枚の金属板から打ち抜き加工、曲げ加工などを施して同時に形成されている。
内電極51は、長手側の両端位置でスペーサ34に固定され、また、外電極52も、長手側の両端位置でスペーサ34に固定されている。そして、内電極51および外電極52は、各々上方に向けて突出形成された結合部を有している。それらの結合部は、スペーサ34に設けられた貫通孔を介して配線基板32に至り、配線基板32に機械的に結合されている。
内電極51は、その結合部を介して配線基板32のプリント配線に接続され、電子回路部33と電気的に接続されている。同様に、外電極52も、その結合部を介して配線基板32のプリント配線に接続され、電子回路部33と電気的に接続されている。
電子回路部33は、センサ装置の電極部50の近傍に手を伸ばした際に、内電極51と外電極52の間の静電容量の変化から電極部50に対する指等の接近を検出し、それに応じた所定出力をする機能を有している。
そして、電子回路部33で指等の接近が検出された際、つまりアンロックセンサで指等の接近が検出された際には、ケーブル36のリード線36Bを通じてアンテナ装置100の外部の制御装置(図示せず)に所定信号が伝達される。また、ケーブル36のリード線36Bは、制御装置からの信号、例えばアンテナ部31を介して送信する要求信号などを伝達する。
アンテナ装置100の一次仕掛品5は以上のように構成されている。この一次仕掛品5自身を搭載して使用することも可能であるが、当該アンテナ装置100では、一次仕掛品5を第一樹脂および第二樹脂でモールドして第一外装部11と第二外装部22とを有する構成にしている。これは、例えば自動車のドアハンドル内に搭載する場合等に防水性や防塵性の要求に対応するためである。
ここで、一次仕掛品5を第一樹脂、第二樹脂によってモールドする製造方法について説明する。
まず、一次仕掛品5を準備して金型にセットし、第一樹脂による一次成形を行う。このステップによって図5に示す二次仕掛品7が得られる。
二次仕掛品7は、第一樹脂で一次仕掛品5の上部全体を覆う第一外装部11が形成され、また、電極部50に重なって第一樹脂で形成された細幅の保持部60を有した形状に形成される。なお、第一外装部11の周縁部の下端は、配線基板32の下面と略同一の高さ位置に形成される(図3、図5参照)。
保持部60は、電極部50の下方側から重なる帯状部60Aと、帯状部60Aの両端それぞれを第一外装部11の周縁部の下端に連結させる連結部60Bとが一体形成された構成になっている(図3、図5参照)。
帯状部60Aは、電極部50の短手側に横断する方向に細幅で直線的に延伸した形状で、その両端位置は、それぞれ対応する連結部60Bと一体化されている。なお、帯状部60Aは、外電極52と内電極51との間の空間位置や内電極51のリングを構成している空間位置に第一樹脂が入り込み、スペーサ34の下面に直接接するように形成される突部60Cを含む。連結部60Bは、スペーサ34の側面に沿って上下方向に伸び、その上端位置が第一外装部11の周縁部の下端に一体化している。
この二次仕掛品7では、図5に示すように、保持部60が四つ設けられ、かつ隣り合う保持部60同士の間隔は同一寸法で設定されている。
二次仕掛品7を得るための一次成形用の金型は、成形後に上述した保持部60が構成されるものを用いる。つまり、下型の内部形状としては、四つの保持部60に対応する溝部が設けられていると共に、その溝部以外の電極部50やスペーサ34の下面に対応する位置は型締め時にそれぞれの位置で密着状態になるものを用いる。特に、溝部近傍の電極部50に応じた位置では電極部50を下面側から押さえ込む平坦面を有したものを用いる。
この一次成形で、第一外装部11およびそれと同時に保持部60が形成された二次仕掛品7を得るようにすると、電極部50の変形を抑えることができる。
すなわち、保持部60を設けることなく、電極部50全体を一度に樹脂で覆うようにモールドすると、内電極51と外電極52との非固定箇所、例えば長手側の中央位置とスペーサ34の下面との間等に樹脂が入り込む可能性が高い。樹脂が入り込んでしまうと、内電極51や外電極52は長手側の中央位置が下方に下がった弓状に膨らんだ変形状態になる。この変形状態になると、操作状態における静電容量の変化の検出精度が悪いものになる。
これを防ぐために、当該製造方法では、複数の保持部60を有した二次仕掛品7を得るようにしたものである。
つまり、保持部60は、電極部50の非固定箇所を部分的にスペーサ34などに保持状態にすることを目的として設けている。なお、一次仕掛品5のように、内電極51と外電極52とが各々長手側の両端位置のみで固定されたものの場合に特に有効で、保持部60を有した二次仕掛品7であれば、後述する二次成形時に電極部50の変形を抑えて電極部50全体を第二樹脂で覆うことが可能となる。
保持部60の帯状部60Aの厚みは、使用する第一樹脂の流動性や下型の溝部の幅などに応じて適宜設定すればよい。ただし、電極部50からの下方側への厚みはセンサ装置の検出精度に影響を及ぼす。そのため、電極部50の下面からの帯状部60Aの厚みは、0.3mm〜0.8mm程度の厚さを目安にすればよい。なお、第一樹脂としてフローテスター法による流動性評価で500dPa/s以下のポリエステル系のホットメルト樹脂を用いるのが、流動性が良好で、その厚さを薄く形成することができるため好適である。
なお、保持部60を複数箇所に設ける場合には、電極部50の長手側に沿って非固定箇所が短寸でほぼ同じ寸法になるように、それぞれの保持部60の配設位置を設定すると好ましい。ここで、内電極51と外電極52のように、長手方向に沿った非固定箇所の長さが異なる場合には、長い方(つまり、一次仕掛品5では外電極52)を基準にして、上述した保持部60の配設位置の決定をするとよい。
なお、第一外装部11と保持部60とを一次成形で同時に形成すると、工数や使用材料の種類などが抑えられて好ましいが、第一外装部11を構成する工程と、保持部60を構成する工程とを分けて行ってもよい。この場合、連結部60Bの形成有無は適宜決定すればよい。
そして、次のステップでは、二次仕掛品7に対して第二樹脂での二次成形を行い、二次仕掛品7の下方部分を第二樹脂で覆う。つまり、この二次成形によって、アンテナ装置100の第二外装部22を形成して、図1などに示したアンテナ装置100に完成させる。なお、保持部60は、二次成形で第二外装部22内に埋め込まれた状態となる(図1〜図3参照)。
このとき、電極部50は、スペーサ34に対して複数の保持部60の位置で部分的に保持状態になっているため、電極部50の全体を第二樹脂でモールドしてアンテナ装置100の第二外装部22を形成しても電極部50の変形は殆ど生じない。
第二外装部22は、内部に保持部60を埋め込むことができる厚みに設定すればよいが、上述したように電極部50からの下方側への厚みはセンサ装置の検出精度に影響を及ぼす。そのため、例えば、保持部60の下面からの第二樹脂の厚みは、0.3mm〜0.8mm程度の厚さを目安にすればよい。なお、第一樹脂としてポリエステル系のホットメルト樹脂を用いると、流動性などが良好であるため、その厚さを薄く形成できるため好適なことは上述したとおりである。
そして、第一外装部11を形成する第一樹脂と第二外装部22を形成する第二樹脂とを同じものを用いると、第一外装部11と第二外装部22の間の界面どうしの密着性が向上し易いため、誘電率がばらつかずセンサ装置の性能が安定する。
さらには、保持部60を形成する第一樹脂と第二外装部22を形成する第二樹脂とを同じ樹脂を用い、かつ第二外装部22の下面を電極部50に平行な平坦面に形成すると、使用樹脂の誘電率などの特性に左右されることなく、電極部50に対して一種類の樹脂が均等的な厚さで重なった構成にできる。
例えば、第一樹脂および第二樹脂として、同一のポリエステル系のホットメルト樹脂を用いた場合では、電極部50の下面から第二外装部22の下面までの厚みが、一種類の樹脂で形成され、その厚みとしても、0.5mm〜1.2mm程度の薄い厚みで形成されたものとして得ることができる。
以上のように、当該製造方法を用いると、アンテナ装置100を製造する際に、電極部50の変形を防ぎつつ、電極部50を含むセンサ装置を樹脂でモールドして埋設状態に配設することができる。そして、このセンサ装置であれば、検出精度が良好で、防水性や防塵性に優れるものに構成することができる。
続いて、アンテナ装置100の搭載状態や動作について説明する。なお、センサ装置の動作状態についても同時に説明する。
アンテナ装置100は、図6に示すように、例えば車両のドアハンドルのハンドル台座311に配されて搭載される。ドアハンドルは、ハンドル台座311と、ハンドル台座311上を覆うようにハンドル台座311に結合されるハンドルカバー(図示せず)とから構成される。
ドアハンドルは、ハンドル台座311が車両のドア(図示せず)に対して前方取付け部311Aを支点として、後方取付け部311Bが操作者側に可動するように車両に取り付けられる。このとき、ケーブル36のリード線36Bは、前方取付け部311A側を通じてドア内部に引き込まれた状態にされる。
このように搭載されたアンテナ装置100は、携帯機を所持した操作者が、ドアハンドルの内側つまり車両ドアの外表面とハンドル台座311との間に手を差し入れると、アンロックセンサ用に配されたセンサ装置の電極部50に静電容量の変化が生じ、その静電容量の変化を電子回路部33が検出して車両内部に配置された制御装置にケーブル36を介して所定信号を伝送する。その信号を受けた制御装置は、ケーブル36及びアンテナ部31等を介して、所定の周波数の要求信号を送信する。
携帯機は要求信号を受信すると、応答信号を車両側に送信する。
車両側の制御装置が受信アンテナ(図示せず)を介して応答信号を受信すると応答信号を確認しドアを解錠する。
以上のようにしてアンテナ装置100およびアンロックセンサ用に配されたセンサ装置は用いられる。なお、アンテナ装置100およびアンロックセンサ用に配されたセンサ装置は、車両用に用いる以外にドアハンドルを有するもの、例えば住宅用のドア施解錠用などに用いることもできる。
当該センサ装置を備えさせたアンテナ装置100として、以上には四つの保持部60で電極部50を保持させた二次仕掛品7やその製造方法などの説明をしたが、保持部60の配設位置や配設数などは適宜決定すればよい。また、保持部60自身の形状としても様々な形状に変形することができる。以下に、それらの変形例の代表的なものを図面を用いて説明する。
図7は二次仕掛品の第一変形例を示す斜視図である。この第一変形例では、保持部60の配設位置を変えている。すなわち、同図に示す二次仕掛品7Aでは、保持部60の数を奇数に設定して配設している。隣り合う保持部60同士での間隔は同一寸法である。これであれば、電極部50の非固定箇所の中で、長手方向側で最も自由度が高くなり易い中心位置を保持部60で保持させることができる。保持部60を一つのみ設ける場合にも同様の思想で設けるとよい。
保持部60自身の形状についても各種の変形が可能であり、その事例を図8および図9に示す。
図8は二次仕掛品の第二変形例の要部を示す斜視図である。同図に示すように、この二次仕掛品7Bの保持部61は、電極部50の短手側の中央位置で分断されて形成された第一部分71、第二部分72が対になった構成になっている。第一部分71と第二部分72は一次成形による第一樹脂で第一外装部11と同時に形成されている。
第一部分71は、電極部50に下方側から重なる帯状部71Aと、帯状部71Aの外縁側の端部に一体化された一つのみの連結部71Bとからなり、帯状部71Aは、外電極52と内電極51との間などの空間位置に入り込んでスペーサ34の下面に直接接する突部71Cを含む。連結部71Bは、スペーサ34の側面に沿って上下方向に伸び、その上端位置が第一外装部11の周縁部の下端に一体化している。
第二部分72は、電極部50に下方側から重なる帯状部72Aと、帯状部72Aの外縁側の端部に一体化された一つのみの連結部72Bとからなり、帯状部72Aは、外電極52と内電極51との間などの空間位置に入り込んでスペーサ34の下面に直接接する突部72Cを含む。連結部72Bも、スペーサ34の側面に沿って上下方向に伸び、その上端位置が第一外装部11の周縁部の下端に一体化している。
第一部分71の帯状部71Aと第二部分72の帯状部72Aは、電極部50の短手側を横断する仮想的な直線に沿って配置されている。このように、第一部分71、第二部分72に分断した保持部61の形状としても良い。
なお、保持部61を構成する第一部分71と第二部分72との分断位置は、電極部50の短手側の中央位置以外であってもよい。
例えば、図9に示すものがあげられる。図9は二次仕掛品の第三変形例の要部を示す斜視図である。同図に示すように、この二次仕掛品7Cによる保持部62は、第一部分75、第二部分76が対になって構成されている。第一部分75と第二部分76は一次成形による第一樹脂で第一外装部11と同時に形成されている。
第一部分75は、電極部50に下方側から重なり突部75Cを含む帯状部75Aと、帯状部75Aの外縁側の端部に一体化された一つのみの連結部75Bとからなり、第二部分76は、電極部50に下方側から重なり突部76Cを含む帯状部76Aと、帯状部76Aの外縁側の端部に一体化された一つのみの連結部76Bとからなる。
第一部分75の帯状部75Aと第二部分76の帯状部76Aとは、電極部50の短手側を横断する仮想的な直線に沿って配置されていることは同様であるが、帯状部75Aは長寸で形成され、帯状部76Aは短寸で形成されている。
そして、長寸の帯状部75Aで、リング状に形成された外電極52の一方と外電極52内に配置されたリング状の内電極51を保持し、短寸の帯状部76Aで、外電極52の他方を保持した構成になっている。短寸の帯状部76Aの突部76Cは適宜設けるようにすればよい。
連結部75Bおよび連結部76Bは、上端位置が第一外装部11の周縁部の下端に一体化している点などは同じであるため、詳細な説明は省略する。
この保持部62であっても、電極部50の変形の発生を抑えて二次成形を行って第二外装部22を形成することができる。
以上の保持部60、61、62は、電極部50の下面側から重なった帯状のものであるが、電極部50の上面側に重なるものとすることも可能であり、その事例を図10〜図12を用いて説明する。
図10は二次仕掛品の第四変形例を下方からみた斜視図、図11は二次仕掛品の第四変形例を形成するための一次仕掛品の斜視図、図12は二次仕掛品の第四変形例を用いて構成したアンテナ装置の短手方向での断面図である。
図10に示したように、二次仕掛品7Dでは、電極部50を部分的に保持する保持部90が電極部50の上面側に重なって設けられたものとなっている。
この二次仕掛品7Dを得るためには、図11に示した一次仕掛品5Dを用いる。
一次仕掛品5Dは、配線基板32A、スペーサ34Aを用いて構成されている。それらの材質は一次仕掛品5と同じであり、またその他の構成部分についても一次仕掛品5と同じであるため、それらの説明は省略する。
配線基板32Aは、短手側の外縁端部に矩形状で内側に窪む第一凹部81を所定位置に有する。また、スペーサ34Aは、第一凹部81毎に対応する位置に矩形状で内側に窪む第二凹部82が設けられ、かつ下面には、短手側で対となる第二凹部82同士を接続するように下方が開口する細幅で直線状の第三凹部83が設けられたものになっている。
一次仕掛品5Dは、第三凹部83が下面側に位置するように配線基板32Aの下面にスペーサ34Aが保持されている。その状態では、第一凹部81と第二凹部82との位置は上下で合わせ込まれている。
そして、スペーサ34Aの下面に電極部50が配されている。電極部50は、内電極51と外電極52からなり、内電極51と外電極52は、それぞれの長手側の両端位置でスペーサ34Aに固定されている。
この一次仕掛品5Dを第一樹脂で一次成形して、図10に示した二次仕掛品7Dを得る。このときに使用する金型の下型の内部形状としては、第三凹部83の位置に応じた箇所は電極部50の下面位置で受ける平坦面で、それ以外の電極部50の下面やスペーサ34Aの下面に対応する位置は型締め時にそれぞれに密着状態になるものを用いる。これによって、二次仕掛品7Dとしては、第一樹脂で形成された第一外装部11および保持部90を有したものに形成することができる。
保持部90は、図10や図12から判るように、第三凹部83内の第一樹脂で形成された帯状部90Aと、第一凹部81、第二凹部82内の第一樹脂で形成された連結部90Bとからなる。帯状部90Aは、第一樹脂が、電極部50の下面と同一高さまでに内電極51と外電極52との間などの空間位置に入り込んで下方に突出する突部90Cを含む。
帯状部90Aは、スペーサ34Aと電極部50との間に形成されており、電極部50を上面側から部分的に保持している。連結部90Bは、上下方向に伸び、帯状部90Aの端部と第一外装部11の周縁部の下端とを連結させている。第一外装部11、帯状部90A、連結部90Bは一体形成されている。
その後、二次仕掛品7Dに対して第二樹脂で二次成形を行い、第二樹脂で電極部50の全体を下方から覆う第二外装部22を形成してアンテナ装置100Aに完成させる。このとき、二次仕掛品7Dにおいても、保持部90の配設位置では電極部50が部分的に上面側から保持されているため、二次成形時に電極部50の変形を抑えつつ電極部50全体を第二樹脂で覆って第二外装部22を有するものに形成することができる。
さらに第五変形例としては、一次仕掛品5に対応する一次成形用の金型を用いて、配線基板32Aの下面にスペーサ34Aが保持され、そのスペーサ34Aの下面に電極部50が配された一次仕掛品5Dをセットして、第一樹脂で一次成形することによって、電極部50を上下面の両方から部分的に保持させた二次仕掛品に構成することもできる。図13に、その二次仕掛品の第五変形例を用いたアンテナ装置の短手方向での断面図を示す。
同図に示すように、このアンテナ装置100Bは、一次成形による第一樹脂で形成された保持部95の配設位置では、電極部50が保持部95の帯状部95A内に部分的に埋設状態になって保持されている。つまり、保持部95の帯状部95Aは、対応する電極部50箇所を上下面の両方を含む全周で保持したものになっている。なお、帯状部95Aは、両端位置で連結部95Bを介して第一外装部11の周縁部の下端に一体化されていることなどは同様である。
そして、第二樹脂による二次成形が行われ、保持部95や電極部50を下方側から覆う第二外装部22が形成されて、電極部50を含めてモールドされたセンサ装置を有するアンテナ装置100Bが構成されている。
なお、この保持部95であれば、二次仕掛品での電極部50の保持状態がより安定的なものとなり好ましい。
以上のように、本発明によれば、金属板製の電極部50の変形を抑えて樹脂内にモールドされた構成のセンサ装置を得ることができる。
なお、保持部60、61、62、90、95は、混在させて設けてもよいし、複数箇所に設ける場合には等間隔以外に設けてもよい。例えば、二次成形時に電極部50の変形が生じ易い箇所があれば、密に設ける等にしてもよい。また、電極部50の形状や電極部50を配する被固定部材なども限定はされない。
また、保持部60、61、62、90、95は、直線的な形状のものとして説明したが、電極部50の短手側を横断する方向に延伸するものであれば曲線状などであってもよい。
そして、センサ装置を配するものはアンテナ装置100、100A、100Bに限定されることはない。さらに、電極部50としても静電容量式以外のセンサ装置に用いられてもよい。
本発明によるセンサ装置およびセンサ装置の製造方法では、金属板製の電極部の変形を抑えて樹脂でモールドした構成のものが得られ、金属板製の電極部を備えるセンサ装置の各種に適用でき有用である。
5、5D 一次仕掛品
7、7A、7B、7C、7D 二次仕掛品
11 第一外装部
22 第二外装部
31 アンテナ部
32、32A 配線基板
33 電子回路部
34、34A スペーサ
36 ケーブル
36A コネクタ部
36B リード線
41 磁性体コア
42 コイル
50 電極部
51 内電極
52 外電極
60、61、62、90、95 保持部
60A、71A、72A、75A、76A、90A、95A 帯状部
60B、71B、72B、75B、76B、90B、95B 連結部
60C、71C、72C、75C、76C、90C 突部
71、75 第一部分
72、76 第二部分
81 第一凹部
82 第二凹部
83 第三凹部
100、100A、100B アンテナ装置
311 ハンドル台座
311A 前方取付け部
311B 後方取付け部

Claims (5)

  1. 被固定部材と、
    前記被固定部材に配され、横長形状に形成された金属板製の電極部と、
    第一樹脂によって構成され、前記電極部の短手側を横断する方向に延伸して、対応する前記電極部の一部を前記被固定部材に部分的に保持させる保持部と、
    第二樹脂によって形成され、前記保持部を含んで前記電極部を覆って構成される外装部と、を有した構成としたことを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記電極部が横長のリング状であり、前記リング状の短手側を横断する方向に延伸する前記保持部が帯状部で構成され、複数の前記帯状部が、前記リング状の長手側に沿って間隔をもって配された請求項1記載のセンサ装置。
  3. 第一樹脂と第二樹脂とが、同じ樹脂である請求項1記載のセンサ装置。
  4. 前記被固定部材が、配線基板に重ねて配された薄板状のスペーサである請求項1記載のセンサ装置。
  5. 横長形状に形成された金属板製の電極部が被固定部材に配された一次仕掛品を準備し、
    前記一次仕掛品を第一樹脂で一次成形して、前記電極部の短手側を横断する方向に延伸し、対応する前記電極部の一部を前記被固定部材に部分的に保持させる保持部を前記第一樹脂で形成するステップと、
    その後、第二樹脂による二次成形で、前記保持部を含んで前記電極部を前記第二樹脂で覆うステップとを備えた、センサ装置の製造方法。
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JP2018054523A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 国立大学法人九州大学 生体の接近距離検出装置

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