JP2016023010A - 物品搬送設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体部Bhの上端に被支持部を備える物品Bを下方から支持して収納する収納部を左右方向に複数並べた収納棚前面の移動用空間を走行移動自在な走行部及び自己と収納部との間で物品Bを移載する移載部Mを備えた搬送装置が設けられ、移載部Mが物品Bの被支持部を支持して物品Bを吊下げ支持する支持部Jと、支持部Jを収納部内に突入させた突出位置と収納部外に引退させた引退位置との間で基部32に対して出退操作する出退操作部Sを備え、支持部Jに吊り下げ支持された物品Bの本体部Bhの左右方向の少なくとも一方の側部に当接して走行方向での走行部に対する物品の位置変化を規制する走行方向規制部43、44が、基部32に設けられている。
【選択図】図5
Description
また、収納部に収納されている物品を取り出す場合は、支持部を突出位置にして、当該支持部により物品を支持し、物品を支持部にて吊り下げ支持した状態で引退位置に引き込むだけでよく、収納部に収納されている物品の側方に走行方向規制部を突入させる空間を確保する必要がない。
したがって、例えば、収納部内に挟持部材を突入させる構成とした場合のように、収納部内の物品の左右両側に一対の挟持部が突入できるだけの空間を確保する必要がなく、収納部を極力高密度に配置して収納棚の収納効率を向上させることができる。
このように、搬送中の物品の走行部に対する位置変化を規制できるものでありながら、収納棚の収納効率の向上を図ることができる物品搬送設備を提供できる。
このため、走行方向規制部が物品の位置変化を規制するための適正位置に物品を位置させるだけのために別途駆動機構を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
また、上記のように案内した後、支持部に支持されている物品の出退方向の位置を保持する保持部を兼用することが好ましい。
このようにすれば、搬送中の物品の走行部に対する位置を、走行方向のみならず出退方向でも搬送用位置に適切に位置させることができる。
図1に示すように、本実施形態では、上端に被支持部としての持ち手部Btを備えたアタッシュケース状の直方体状物品B(図4を参照)を収納する収納部10Rを、左右方向及び上下方向に複数並べて備えた収納棚10と、当該収納棚10の前面の移動用空間を左右方向に沿って走行自在な搬送装置としてのスタッカークレーン2とを備えて構成されている。
収納棚10は、図1及び図3に示すように、前後及び左右の棚支柱10Sに支持された載置体14を備えている。載置体14は、物品Bの下端を載置して支持する底部板14sと、底部板14sの物品出し入れ方向奥側端部から起立する後背板14rと、底部板14sの物品出し入れ方向手前側端部から起立する係止部とを備えている。
走行部20は、走行駆動部(図示省略)にて走行駆動されるようになっている。また、昇降体24には、マスト21の上端と下端とに設けられる回転体に巻き掛けられた昇降ワイヤ25が接続され、当該昇降ワイヤ25を長手方向に沿って巻取又は繰出し移動させる昇降駆動部90M(図12参照)によって昇降体24が昇降駆動されるようになっている。
移載部Mは、図5及び図6に示すように、マスト21に沿って昇降移動される昇降枠31と、昇降枠31に取り付けられて昇降枠31と一体に移動する上部枠32と、上部枠32の下端に走行部20の走行方向に沿う姿勢で取り付けられた摺動レール80に対して摺動移動自在な摺動駆動部81と、摺動駆動部81と一体移動自在に設けられる出退操作部Sと、を備えている。出退操作部Sは、摺動駆動部81に固設される基端固定部33と、中間出退部34と、先端出退部35とを備え、公知の出退駆動機構によって、平面視で走行部20による走行方向(以降、単に走行方向と称する)と直交する方向に先端出退部35を出退操作可能に構成されている。以降の説明において、出退操作部Sによる出退操作方向を出退方向と称する。先端出退部35の出退方向中央部の下端には、物品Bの持ち手部Btに形成された挿通孔に挿通されるフック36が取り付けられている。そして、出退操作部Sの出退操作によって、先端出退部35に取り付けられたフック36が、平面視で上部枠32に重複する状態(詳しくは、先端出退部35の出退方向の全長が平面視で上部枠32に重複する状態)となる引退位置と、先端出退部35に取り付けられたフック36が収納部10R内に突入する突出位置とに出退操作される。なお、フック36は、挿通孔の物品Bの奥行き方向(図4にてYで示す方向)での寸法よりも、挿通したときにおける奥行き方向の寸法が小さく形成されている。このため、フック36に支持された物品Bは、奥行き方向に摺動することができる。すなわち、フック36は、持ち手部Btを出退方向に摺動自在に支持する。
図7及び図8に示すように、一対の被係止部側走行方向規制部44の夫々の対向する部分には、物品Bを支持するフック36を引退位置に位置させたとき(図8に示す状態)に、当該物品Bの持ち手部Btに左右から当接する被係止部側走行方向規制部分44kが形成されている。また、図6に示すように、被係止部側走行方向規制部44よりも下方で、引退位置のフック36により支持された大物品B2の下端部より高くかつ引退位置のフック36により支持された小物品B1の下端部より低い高さには、一対の本体側走行方向規制部43(43A,43B)が固設されている。図7及び図8に示すように、一対の本体側走行方向規制部43(43A,43B)における互いに対向する部分には、大物品B2を支持するフック36を引退位置に位置させたとき(図11に示す状態)に、当該大物品B2における本体部Bh2の左右方向の両側部に当接する一対の本体側走行方向規制部分43kが形成されている。なお、図6〜9では、フック36にて小物品B1を吊り下げ支持した状態を示しており、小物品B1の本体部Bh1の側部と一対の本体側走行方向規制部43の間には隙間が形成されている。小物品B1の本体部Bh1の側部に対しては、後述の小物品用当接部70が当接することになる。
すなわち、一対の被係止部側走行方向規制部44及び一対の本体側走行方向規制部43における出退方向で突出位置側の端部は、図7〜図9に示すように、平面視における間隔が、出退方向で突出位置側ほど大きくなる形状となる案内用傾斜部に構成されている。
このため、図7に示すように、フック36に支持された物品Bを平面視で上部枠32と重複する位置(基部)に引き込むに伴って、被係止部側走行方向規制部44の案内用傾斜部44n及び本体側走行方向規制部43の案内用傾斜部43nにて、当該物品Bを、走行方向規制部によって位置変化を規制される場合の適正位置に案内することができる。
すなわち、スタッカークレーン2は、フック36により吊り下げ支持された物品Bにおける本体部Bhの左右方向の少なくとも一方の側部に当接して走行部20の走行方向での走行部20に対する当該物品Bの位置変化を規制する走行方向規制部を備え、当該走行方向規制部が基部としての上部枠32に設けられている。
また、上下枠41A、41Bの下端部に、フック36にて小物品B1を支持したときにおける当該小物品B1の下端よりも下方側における物品の有無を検出する在荷センサK2が取り付けられている。在荷センサK2は、検出光D2によって物品Bの存否を検出する光線検出式センサにて構成されているが、超音波センサやエリアセンサ等の他の方式を用いてもよい。
後述の制御部H(図12参照)は、在荷センサK1にて小物品B1及び大物品B2の在荷を検出できるとともに、在荷センサK1が在荷を検出している場合において、在荷センサK2が物品を検出していれば、フック36に支持する物品Bが大物品B2であると判別できる。また、制御部Hは、在荷センサK1が在荷を検出している場合において、在荷センサK2が物品を検出していなければ、フック36に支持する物品Bが小物品B1であると判別できる。すなわち、本実施形態においては、在荷センサK1と在荷センサK2とで物品種別センサKが構成される。
一対の規制部材60A、60Bの夫々の対向する部分には、引退位置に位置しているフック36に支持されている物品Bにおける持ち手部Btに当接して走行部20に対する当該物品Bの出退方向の位置変化を規制する出退方向規制部分60kが形成されている。
さらに、上下方向で、固定上下枠50における出退方向規制部60よりも下方で、フック36が小物品B1を支持した場合における当該小物品B1の本体部Bh1の側部に相当する位置(引退位置のフック36により支持された小物品B1の下端部より高いさ)には、小物品B1における本体部Bh1の固定上下枠50側の側部に当接することで小物品B1の揺れを抑制するための小物品用当接部70が、支持部材52を介して取り付けられている。
そして、摺動駆動部81をさらに固定上下枠50に接近する側に摺動移動させることで、図9に示すように、フック36にて支持している物品Bにおける持ち手部Btに出退方向規制部分60kを当接させて、走行部20に対する当該物品Bの出退方向の位置変化を規制することができる。
すなわち、スタッカークレーン2は、上下方向の寸法が異なる複数種の物品B(小物品B1及び大物品B2)を搬送し、走行方向規制部として、小物品B1及び大物品B2のうち上下方向の寸法が最も大きい大物品B2に対して規制作用する本体側走行方向規制部43と、複数種の物品のうち上下方向の寸法が最も小さい小物品B1に対して規制作用する小物品用当接部70とが各別に設けられている。
すなわち、出退方向規制部60が、引退位置に位置しているフック36に支持されている物品Bに対して左右方向に相対接近移動するに伴って持ち手部Btに当接することで、走行部20に対する出退方向での搬送用位置に当該物品Bを案内する案内部を備えている。
図示はしないが、本実施形態における搬送対象箇所として、複数の物品Bをまとめて搬送するためのパレットが備えられている。このパレットは、上端が開口した箱型に形成されており、当該パレットの内部に、物品Bに接して物品Bを保持するウレタンフォーム等の緩衝材が設けられている。この緩衝材を物品Bに密接させる必要がある場合、移載部Mによってパレットに物品Bを卸す場合に、厳密に位置を合わせる必要があるため、上記のように物品Bを、スタッカークレーン2にて搬送するための適正な位置としての搬送用位置に移動させることが一層求められるものとなる。
制御部Hは、例えば中央処理装置(CPU)と記憶装置(メモリ、ハードディスク等)とを備えた汎用コンピュータにて構成され、スタッカークレーン2の作動を制御するための制御プログラムを実行する。制御部Hは、走行部20を走行駆動するための走行駆動部20M、昇降体24を昇降駆動するための昇降駆動部90M、出退操作部S、摺動駆動部81の夫々の駆動を制御自在に、それら各駆動部の駆動装置と接続されている。また、制御部Hには、物品種別センサKが接続され、物品Bの有無、及び、物品Bがあると判別した場合においてその物品が小物品B1であるか大物品B2であるかを判別自在に構成されている。
そして、制御部Hは、図13のフローチャートに示すように、物品Bを収納部10Rから取り出す掬い指令(出庫指令)が指令されると(ステップ#1:Yes)掬い作動を実行し、物品Bを基部に引き込む(ステップ#2)。
そして、昇降駆動部90Mを上昇駆動させて、フック36の水平部36Hの上面が持ち手部Btの水平部材Bt3の下端を載置する状態となり、物品Bの底部が載置体14の底部板14sから離間する状態とする。そして、出退操作部Sを作動させて、フック36を上部枠32側の引退位置に位置させることで、物品Bの移載部Mへの引き込みが完了する。
(1)上記実施形態では、物品Bを、小物品B1と大物品B2との2種類の寸法の物品とする例を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、物品Bの種類を1種類のみとしてもよい。この場合には、走行方向規制部を、当該物品の側部に当接可能な単一の高さに設けてもよい。なお、上記単一の種類の物品Bに対して走行方向規制部を複数の高さに設けてもよい。
10 収納棚
10R 収納部
20 走行部
43、44 走行方向規制部
60 出退方向規制部
70 最小物品規制部
B 物品
B1 最小物品
B2 最大物品
Bh 本体部
Bt 被支持部
J 支持部
M 移載部
S 出退操作部
Claims (6)
- 本体部の上端に被支持部を備える物品の底部を下方から支持する形態で物品を収納する収納部を、少なくとも左右方向に複数並べた収納棚と、
前記収納棚の前面の移動用空間を左右方向に沿って走行移動自在な走行部及び自己と前記収納部との間で物品を移載する移載部を備えた搬送装置とが、設けられ、
前記移載部は、前記物品における前記被支持部を支持して前記物品を吊下げ支持する支持部と、前記支持部を前記収納棚の前面から前記収納部内に突入させた突出位置と、前記収納部外に引退させた引退位置との間で基部に対して出退操作する出退操作部と、を備え、
前記搬送装置は、前記支持部により吊り下げ支持された物品における前記本体部の左右方向の少なくとも一方の側部に当接して前記走行部の走行方向での前記走行部に対する当該物品の位置変化を規制する走行方向規制部を備えた物品搬送設備であって、
前記走行方向規制部が、前記基部に設けられ、前記引退位置に位置する支持部により吊下げ支持されている物品に当接して当該物品の位置変化を規制する物品搬送設備。 - 前記被支持部は、前記支持部を左右方向に沿って挿通させる挿通孔を有し、
前記支持部は、前記挿通孔に挿通された状態で前記被支持部に係合することで物品を支持する請求項1に記載の物品搬送設備。 - 前記走行方向規制部は、物品における前記本体部に左右方向の両側から当接する一対の当接部を備え、
前記一対の当接部における前記出退方向で突出位置側の端部は、平面視における間隔が、前記出退方向で突出位置側ほど大きくなる形状に構成されている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。 - 前記支持部は、前記被支持部を前記出退方向に摺動自在に支持し、
前記搬送装置は、前記引退位置に位置している前記支持部に支持されている物品における記被係合部に当接して前記走行部に対する当該物品の前記出退方向の位置変化を規制する出退方向規制部を前記基部に備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。 - 前記出退方向規制部は、前記引退位置に位置している前記支持部に支持されている物品に対して左右方向に相対接近移動するに伴って前記被係合部に当接することで、前記走行部に対する前記出退方向での搬送用位置に当該物品を案内する案内部を備えている請求項4に記載の物品搬送設備。
- 前記搬送装置は、上下方向の寸法が異なる複数種の物品を搬送し、
前記走行方向規制部として、前記複数種の物品のうち上下方向の寸法が最も大きい最大物品に対して規制作用する最大物品規制部と、前記複数種の物品のうち上下方向の寸法が最も小さい最小物品に対して規制作用する最小物品規制部とが各別に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
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