JP2016022975A - 保存容器の収容袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】より容易にシールを行うことができる保存容器の収容袋を提供すること。
【解決手段】保存容器を収容するための収容袋は、互いに対向して配置されたシート状部材における長手方向沿いの両端部が接合されて、長手方向の一端に開口部、他端に底部を有し、互いに対向して配置された第1シート状部材と第2シート状部材とを備え、第1シート状部材において、外側に突出するように折り返すことで第1折り返し部が形成され、第1折り返し部における第1シート状部材の長手方向沿いの両端部が互いに接合されており、第1折り返し部と底部との間に保存容器が収容される。
【選択図】図1A

Description

本発明は、保存容器を収容するための収容袋に関する。
生体性物質などを保存した保存容器を収容するための収容袋が種々開発されている(例えば、特許文献1)。
これらの収容袋に保存容器を収容して、収容袋を封止(シール)することで、保存容器内の内容物の飛散を防止しながら、例えば冷凍保存などの手法により保存容器を保管することができる。
特許第4882494号
しかしながら、昨今では、このような収容袋において、各種の取扱い性を向上させることが求められている。特に、保存容器を収容した状態で収容袋をシールする際に、より容易にシールすることに関して未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、より容易にシールすることができる保存容器の収容袋を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、保存容器を収容するための収容袋であって、互いに対向して配置されたシート状部材における長手方向沿いの両端部が接合されて、長手方向の一端に開口部、他端に底部を有し、
互いに対向して配置された第1シート状部材と第2シート状部材とを備え、
第1シート状部材において、外側に突出するように折り返すことで第1折り返し部が形成され、第1折り返し部における第1シート状部材の長手方向沿いの両端部が互いに接合されており、
第1折り返し部と底部との間に保存容器が収容される、収容袋、保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第2態様によれば、底部は、第1シート状部材および第2シート状部材の長手方向Aの接続部を内側に折り返して形成される第2折り返し部を構成する、第1態様に記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第3態様によれば、第1折り返し部の外側端部から第2折り返し部の外側端部までの長手方向長さは、保存容器の高さに略等しい、第2態様に記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第4態様によれば、第1シート状部材において、第1折り返し部と第1折り返し部を除く部分とは、互いに接合されていない、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第5態様によれば、シート状部材は、EFEP層とポリイミド層の2層構造であるとともに、ポリイミド層を外側に露出させ、EFEP層を内側にて融着して接合するように配置される、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第6態様によれば、第1折り返し部は、第1シート状部材にのみ形成されており、第2折り返し部には、外側に突出するように折り返される折り返し部は形成されない、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第7態様によれば、第1折り返し部は、開口部側に向かって突出するように折り返されている、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第8態様によれば、第1、第2シート状部材の接合部は、第1、第2シート状部材の面のうち、互いに対向する側の面における長手方向の全長にわたって設けられる、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の第9態様によれば、保存容器は、生体性物質を冷凍保存するための保存容器である、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋を提供する。
本発明の保存容器の収容袋は、より容易にシールすることができる保存容器の収容袋を提供することができる。
第1実施形態にかかる収容袋の斜視図 第1実施形態にかかる収容袋の斜視図 第1実施形態にかかる収容袋の断面図(図1AのC−C断面) 第1実施形態にかかる収容袋の断面図(図1AのC−C断面) 第1実施形態にかかる収容袋の斜視図 第2実施形態にかかる収容袋の斜視図 第2実施形態にかかる収容袋の斜視図 第2実施形態にかかる収容袋の断面図(図2AのC−C断面) 第2実施形態にかかる収容袋の断面図(図2AのC−C断面) 第2実施形態にかかる収容袋の斜視図
以下に、本発明にかかる第1、第2実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる収容袋1について、図1A−1Eを用いて説明する。図1A−1Eは、第1実施形態にかかる収容袋1の概略図である。図1A−1Eに示される収容袋1は、保存容器5を収容するためのシート状の袋である。図1A−1Cは、保存容器5が収容されていない状態(図1Bは展開図)を示し、図1D、1Eは、保存容器5が収容された状態を示す。収容袋1に収容する保存容器5の形状としては、大略円柱形状を主に想定している。また、保存容器5に保存する対象物としては、DNAや細胞などの各種生体性物質を主に想定している。このような生体性物質の保存時には、冷凍や冷蔵といった低温環境下で、かつ周囲に漏洩しないような状態での保存が求められる。なお、本明細書における生体性物質には、例えば、血液成分(血液・臍帯血・赤血球等)、体液(骨髄液等)、細胞(生殖細胞・iPS細胞・ES細胞・幹細胞・稀少細胞等)、DNA、RNA、ウィルス、細菌などが含まれる。
第1実施形態における収容袋1は、1枚のシート状部材を複数回折り曲げることで形成されている。具体的には、まず、図1Bに示されるシート状部材を、図1Aに示すように互いに対向して配置するように折り曲げる。さらに、互いに対向して配置されたシート状部材(第1シート状部材7と第2シート状部材8)における長手方向A沿いの両端部を接合する。すなわち、第1、第2シート状部材7、8の短手方向Bにおける両端部を、第1、第2シート状部材7、8の長手方向Aに沿って互いに接合する。図1A−1Eでは、接合部6の境目を2点鎖線で表している。
このように構成される収容袋1は、図1A、1Cなどに示すように、開口部2と、底部3と、折り返し部4とを備えている。
開口部2は、保存容器5を挿入するための開口を形成した第1、第2シート状部材7、8の長手方向Aの一端に相当する。開口部2を形成するには、図1Bに示すように、シート状部材の長手方向Aにおける両端部2a、2b(第1シート状部材7の一端2b、第2シート状部材8の一端2a)を、図1Aに示すように互いに対向するように重ね合わせることで形成する。開口部2の短手方向Bにおける両端部では、第1、第2シート状部材7、8が互いに接合されており、接合部6を形成している。このように開口部2の両端部に接合部6を設けて、開口部2の中央部には接合部6を設けないことで、開口部2の中央部を開放し、保存容器5を挿入するための開口を形成している。
底部3は、収容袋1に挿入された保存容器5の底面を支持する部分である(図1D、1E参照)。底部3は、図1Aに示されるように、第1、第2シート状部材7、8の長手方向Aの他端に相当する。底部3を形成するには、図1Bに示すように、シート状部材の短手方向Bに延びるライン3aで折り曲げる(第1シート状部材7と第2シート状部材8を対向させるよう配置する)とともに、折り曲げた部分において、第1、第2シート状部材7、8の長手方向A沿いの両端部を互いに接合して、接合部6を形成する。これにより、底部3が形成される。
折り返し部4は、開口部2と底部3の間において、シート状部材を外側に突出するように折り返して形成された部分である。具体的には、図1A−1Cに示すように、対向するシート状部材の片側(第1シート状部材7)において、第1シート状部材7を外側に向けて突出するように折り返すことで形成されている。より具体的には、図1Bに示すように、短手方向Bに延びる3つのライン(第1ライン4a―第3ライン4c)のそれぞれで第1シート状部材7を折り曲げることで、折り返し部4を形成している。これらのラインは、図1A、1Cに示すように、第1ライン4a、第3ライン4cが、折り返し部4の中で第2シート状部材8に最も近い側(すなわち、内側)としての内側端部に相当し、第2ライン4bが、折り返し部4の中で第2シート状部材8から最も遠い側(すなわち、外側)としての外側端部に相当する。なお、折り返し部4における第1シート状部材7の長手方向A沿いの両端部も互いに接合されており、接合部6を形成している(図1B参照)。
第1実施形態における折り返し部4は、図1A、1Cに示すように、開口部2側に向かって突出するように折り返されている。すなわち、折り返し部4が突出する方向は、図1Cに示すように、シート状部材全体の長手方向Aに対して垂直な方向Dから、開口部2側に向かって傾斜している。さらに言い換えれば、折り返し部4は、その折り返しによって形成される内側の開口部分が収容袋1の底部3側に向かって開口するように、折り返されている。このような折り返し部4の折り返し方向を定めるには、収容袋1を製造する際に、折り返し部4を方向付けしながらプレス加工することで定めることができる。
上述した折り返し部4は、後述するように、保存容器5を収容した際に、保存容器5を収容空間内に維持させる(抜けにくくする)機能を有している。これより、折り返し部4の位置(シート状部材の長手方向Aにおける位置)は、折り返し部4と底部3の間に保存容器5を収容可能とする位置(すなわち、底部3から十分に離れた位置)に設定する。
なお、本明細書における折り返し部4とは、1枚のシート状部材が少なくとも2重に重なるように折り返された部分のことである。
接合部6は、上述したように、第1、第2シート状部材7、8の互いに対向する側の面における長手方向A沿いの端部(短手方向Bの端部)に設けられている。また、第1実施形態における接合部6は、図1Bに示すように、第1、第2シート状部材7、8の対向する側の面における長手方向Aの全長にわたって設けられている。第1、第2シート状部材7、8の対向する側の面における長手方向Aの全長にわたって接合部6が設けられることで、図1Aに示される収容袋1においては、開口部2のみが開口し、その他の部分は接合部6によって接合され、閉塞した構造となる。
接合部6は、第1、第2シート状部材7、8が互いに対向する内側(裏面側)にのみ設けられており、互いに対向せず外部に露出した外側(表面側)には設けられていない。例えば、図1A、1Cに示される第2ライン4bから第3ライン4cまでと、第3ライン4cからシート状部材の端部2bまでの部分とは互いに接合されていない。すなわち、第1シート状部材7において、第1折り返し部4と第1折り返し部4を除く部分とは、互いに接合されていない。
第1実施形態では、収容袋1を構成するシート状部材として、EFEP層とポリイミド層の2層による構造を採用している。EFEPは融着性物質であり、ポリイミドは非融着性物質である。第1実施形態では、このような構造のシート状部材を、ポリイミド層が外側に露出し、EFEP層が内側に位置されるようにして配置している。すなわち、内側に配置したEFEP層を融着して接合することで、シート状部材の接合部6を形成する一方、外側に配置したポリイミド層では融着・接合しないようにしている。このような配置により、接合部6をシート状部材の内側のみに形成し、外側には形成しないという収容袋1の構造をより簡易的に実現している。なお、当該構造は、特に極低温耐性の観点で優れており、例えば、液体窒素の沸点である-196℃という温度に対しても耐性を有する。
このような構成において、収容袋1内に大略円柱形の保存容器5を収容したときの作用および効果について、図1D、1E等を用いて説明する。
保存容器5を収容袋1内に挿入する際には、まず、保存容器5の下部(底部)から、開口部2を通して収容袋1内に挿入する。その後、保存容器5を収容袋1の長手方向Aに沿って押し込むことで、保存容器5の上部(頂部)を折り返し部4に到達および通過させる。これと同時に、保存容器5の下部は収容袋1の底部3に到達する。このようにして、保存容器5は、底部3と折り返し部4の間で保持されて、底部3と折り返し部4の間には、保存容器5を収容するための収容空間が形成される。
保存容器5の挿入により、図1D、1Eに示すように、折り返し部4から底部3までのシート状部材は、保存容器5の径方向に沿って広げられた状態となる。また、図1Dに示すように、保存容器5の上部には、折り返し部4の内側端部である第3ライン4cを含む部分が接触した状態となる。このような状態にて、収容袋1内に保存容器5が収容される。
保存容器5の収容後、折り返し部4から開口部2までの位置にて封止(シール)を行うことで、収容袋1内をシールすることができる。すなわち、保存容器5を収容袋1内に密封・シールした状態で保管することができる。
上述したように、収容袋1内に保存容器5が挿入されて、折り返し部4と底部3の間の収容空間に収容されると、折り返し部4は、保存容器5の径方向に広げられた状態となる。このような状態の折り返し部4は、図1Dに示すように、収容空間内に保存容器5を維持させる(抜けにくくする)ように作用する。さらに、この折り返し部4は、折り返し部4を基準として底部3側の部分(下側部分)と、その反対側に位置する開口部2側の部分(上側部分)とを分断するように作用する。
このような作用によれば、収容袋1内に保存容器5を収容した状態で、折り返し部4から開口部2までの領域において、収容袋1を容易にシールすることができる。さらに、折り返し部4を設けない場合に比べて、折り返し部4から開口部2までの第1、第2シート状部材7、8の長さを短くすることができるため、収容袋1の材料の使用量を低減することができる。この効果は、前述したEFEPとポリイミドの2層による構造のような高価な材質を用いた場合に特に効果的である。また、収容袋1の起立姿勢時の高さも低減できるため、保存容器5を収容した状態の収容袋1を起立させながら箱に保管する際に、箱(箱の蓋)と収容袋1の上端との干渉を抑制することができる。これにより、収容袋1および保存容器5をより安定した状態で保管することができる。さらに、折り返し部4によって収容袋1を容易にシールできるようにすることで、より確実なシール作業を実現することにもつながるため、収容袋1の密封性およびシール性を向上させることもできる。
上述したように、第1実施形態にかかる収容袋1によれば、第1シート状部材7において、外側に突出するように折り返された折り返し部4が形成され、折り返し部4における第1シート状部材7の長手方向A沿いの両端部が接合されており、折り返し部4と底部3との間に保存容器5が収容される。これにより、保存容器5を折り返し部4と底部3の間に収容した際に、折り返し部4によって保存容器5を収容空間内に維持させる(抜けにくくする)とともに、折り返し部4を基準として底部3側の領域と開口部2側の領域とが分断される。このような作用により、折り返し部4から開口部2までの領域において、収容袋1を容易にシールすることができる。
また、第1実施形態の収容袋1によれば、折り返し部4を保存容器5の位置決めを行う位置に設けている。具体的には、第1実施形態における折り返し部4は、保存容器5の下部が底部3に到達した際に、折り返し部4が保存容器5の上部に接触する位置に設けられている。すなわち、保存容器5が折り返し部4と底部3の間に収容された状態において、折り返し部4は、保存容器5を底部3側に押さえ込んで保存容器5を収容空間にて位置決めするように作用する。これにより、保存容器5をより安定した状態で収容袋1内に収容することができる。
さらに、第1実施形態の収容袋1によれば、シート状部材は、EFEP層とポリイミド層の2層構造であり、ポリイミド層を外側に露出させ、EFEP層を内側にて融着して接合するように配置されている。このようなEFEP層とポリイミド層の2層構造は、極低温耐性に優れているため、特に冷凍保存用や冷蔵保存用の保存容器5を収容する際に、保存容器5およびその内容物をより適切に保護することができる。
また、第1実施形態の収容袋1によれば、折り返し部4は、対向するシート状部材のうちの片側(第1シート状部材7)にのみ形成されている。すなわち、第2折り返し部8には、外側に突出するように折り返された折り返し部は形成されていない。このような構成であれば、対向する第1、第2シート状部材7、8の両側に折り返し部が形成される場合に比べて、収容袋1における部位による厚み(図1Cに示すD方向の厚み)の違いを適切な程度に抑えることができる。よって、収容袋1を製造する際に、接合部6の形成等をより容易に行うことができる。
また、第1実施形態の収容袋1によれば、折り返し部4は、開口部2側に向かって突出するように折り返されている。このような構成によれば、折り返し部4が底部3側に向かって突出するように折り返された場合に比べて、保存容器5を挿入する際に折り返し部4が障害となりにくいため、保存容器5をスムーズに挿入することができる。
また、第1実施形態の収容袋1によれば、第1、第2シート状部材7、8の接合部6は、第1、第2シート状部材7、8の面のうち、互いに対向する側の面における長手方向Aの全長にわたって設けられる。これにより、収容袋1の密封性・シール性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかる収容袋10について、図2A−2Eを用いて説明する。図2A−2Cは、保存容器5が収容されていない状態(図2Bは展開図)を示し、図2D、2Eは、保存容器5が収容された状態を示す。
第2実施形態では、第1実施形態と比較して、第1、第2シート状部材17、18によって形成される収容袋10の底部13の形状のみが異なり、その他の形状等については第1実施形態と共通するため、その説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図2A、2Cに示すように、第2実施形態にかかる底部13は、第1、第2シート状部材17、18の接続部(第1実施形態におけるライン3aに相当)をそれぞれ内側に折り返すことで形成されている。具体的には、底部13のシート状部材を、短手方向Bに延びる3つのライン(第1ライン13a―第3ライン13c)のそれぞれで折り曲げることで、2股に別れた形態となるように底部13を形成する。図2Aに示すように、第1ライン13aは、第2シート状部材18が底部13において最も外側に位置する外側端部に相当し、第2ライン13bは、第1、第2シート状部材17、18が底部13において最も内側に位置する内側端部に相当し、第3ライン13cは、第1シート状部材17が底部13において最も外側に位置する外側端部に相当する。
このような構成によれば、開口部2と底部13の間において、第1シート状部材17を外側に折り返して形成された折り返し部4は、第1折り返し部4として設けられ、底部13において第1、第2シート状部材17、18を内側に折り返して形成された部分は、第2折り返し部13(底部13)として設けられる。
このような構成において、収容袋10内に保存容器5を収容したときの作用および効果について、図2D、2E等を用いて説明する。
保存容器5が開口部2から挿入されて、図2D、2Eに示すように、保存容器5の下部が底部13に到達すると、底部13が保存容器5の下部により、保存容器5の径方向に広げられる。保存容器5は、第1折り返し部4と第2折り返し部13の間において、図2Dに示すような断面が大略矩形の収容空間に収容されることとなる。このとき、保存容器5の上側でも下側でもシート状部材が保存容器5の径方向に広がって収容空間が形成されている。これにより、保存容器5を収容空間内でより安定した状態で収容することができる。
このような状態では、保存容器5の挿入により広がった第2折り返し部13は、図2D、2Eに示されるように自立可能な形状となる。具体的には、第2ライン13bを中心として概ね対称に配置された第1ライン13aおよび第3ライン13bを載置ポイントとして、安定的に自立可能な形状となっている。このように、保存容器5を収容した状態において収容袋10を自立可能な構造とすることができる。保存容器5に保存される対象物が生体性物質などの場合には、漏洩防止などの観点から、保存容器5をできるだけ直立させた状態で保管することが好ましい。これに対して、第2実施形態にかかる収容袋10であれば、保存容器5を収容した状態において収容袋10単体で自立可能な構造となっている。よって、収容袋10を保持する保持器具などを別途設けることなく、収容袋10自体により保存容器5を直立させた状態で保管することができる。これにより、収容袋10の取扱い性を向上させることができる。
また、第2実施形態においても、第1折り返し部4は、保存容器5の位置決めを行う位置、すなわち、保存容器5の下部が底部13に到達した際に、保存容器5の上部に接触する位置に設けられている。このような第1折り返し部4の位置の設定により、保存容器5の上部を第1折り返し部4に到達および通過させると同時に、保存容器5の下部を底部13(第2折り返し部13)に到達させて、第2折り返し部13が保存容器5の径方向に広がり、収容袋1が自立可能な構造となる。このように、保存容器5の収容動作を第1折り返し部4と第2折り返し部13を連動させて行うことにより、保存容器5をより効率的に収容することができる。
また、第2実施形態では、第1折り返し部4と第2折り返し部13という2つの折り返し部を組み合わせて保存容器5を位置決めしているため、保存容器5の位置決めに関して、保存容器5の高さ方向だけでなく径方向にも安定的に位置決めすることができる(図2D参照)。これにより、より安定した状態で保存容器5を保管することができる。
すなわち、第2実施形態にかかる収容袋1によれば、保存容器5の保管という観点で特に有利な効果を発揮することができる。
上述したように、第1、第2実施形態にかかる収容袋1、10によれば、シート状部材を折り返して形成される折り返し部を利用することによって、シンプルな構造でありながら、保存容器5の収容後において収容袋1、10をより容易にシールすることができる。
次に、収容袋1、10に収容される保存容器5として市場に市販されているものを以下に例示する。これらも全て、大略円柱形状の保存容器5である。
(例示1)
外径:φ12.5mm
高さ:42mm、43mm、46mm、48mm、70mm、71mm、90mm
(例示2)
外径:φ10.5mm
高さ:46mm
(例示3)
外径:φ12.5mm
高さ:42mm、48mm、49mm、70mm、72mm、92mm
(例示4)
外径:φ12.5mm
高さ:48mm、70mm、92mm
上述した保存容器5のサイズのバリエーションに対して、第2実施形態における収容袋10について言えば、例えば以下に示す3つのサイズのパターンにより対応することができる。
(パターン1:保存容器5の高さが42mm−49mmのタイプに対応)
シート状部材の長手方向Aの全長: 177mm
シート状部材の短手方向Bの全長: 32mm
シート状部材の保持部の長さ: 50mm
(パターン2:保存容器5の高さが70mm−72mmのタイプに対応)
シート状部材の長手方向Aの全長: 223mm
シート状部材の短手方向Bの全長: 32mm
シート状部材の保持部の長さ: 73mm
(パターン3:保存容器5の高さが90mm−92mmのタイプに対応)
シート状部材の長手方向Aの全長: 263mm
シート状部材の短手方向Bの全長: 32mm
シート状部材の保持部の長さ: 93mm
ここで、上記パターン1−3に関して、シート状部材の保持部の長さと、対応する保存容器5の高さに着目する。ここでいう「シート状部材の保持部の長さ」とは、図2C、2Dに示すように、第1折り返し部4の外側端部4bから第2折り返し部13の外側端部13cまでの長手方向長さLを意味する。パターン1では、保存容器5の高さ42mm−49mmに対して、シート状部材の保持部の長さLを50mmとしている。パターン2では、保存容器5の高さ70mm−72mmに対して、シート状部材の保持部の長さLを73mmとしている。パターン3では、保存容器5の高さ90mm−92mmに対して、シート状部材の保持部の長さLを93mmとしている。
すなわち、いずれのパターンにおいても、保存容器5の高さに対して100%−120%の範囲内に、シート状部材の保持部の長さLを設定している。これにより、折り返し部4による保存容器5の押さえ・位置決めを適切に行うことができる。
このように、シート状部材の保持部の長さL(第1折り返し部4の外側端部4bから第2折り返し部13の外側端部13cまでの長手方向Aの長さL)を、保存容器5の高さに略等しく(例えば100%−120%の範囲内に)設定することで、第1折り返し部4を保存容器5の押さえ・位置決めを行う位置に設定してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、第1、第2実施形態では、シート状部材がEFEP層とポリイミド層の2層構造である場合について説明したが、シート状部材の材質や積層数はこれに限らない。例えば、単層や3層以上の構造を採用してもよい。また、2層以上の多層構造の場合には、例えば、外側に露出する最外層と、内側に配置して接合を行う最内層の材料に関して、最外層の材料の融点が最内層の材料の融点よりも高くなるように、それぞれの層の材料を選択してもよい。このような融点の違いを利用した材料の選択(例えば、熱可塑性樹脂)により、シート状部材の外側は融着せずに内側は融着するという第1、第2実施形態と同様の構造を、EFEPやポリイミドに限らずに実現することができる。例えば、最外層の材料として、融点の高い物質であるポリアミド(融点は例えば225℃)を採用し、最内層の材料として融点の低い物質であるポリエチレン(融点は例えば120℃)を採用し、例えば190℃ほどの温度にて加熱することで、最外層であるポリアミド層は融着せずに最内層であるポリエチレン層を融着させることができる。
また、前記では、折り返し部4を対向するシート状部材の片側にのみ1つ設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、対向するシート状部材の両側に折り返し部4を設けてもよい。あるいは、シート状部材の片側あるいは両側のそれぞれに複数の折り返し部4を設けてもよい。
また、前記では、保存容器5の形状として大略円柱形状を主に想定していたが、保存容器5の形状はこれに限らず例えば、大略四角柱形状などであってもよい。
また、前記では、折り返し部4を保存容器5の位置決めを行う位置に設定していたが、このような場合に限らず例えば、保存容器5を収容空間内に収容できる位置であればいずれの位置であってもよい。
また、前記では、第1ライン4aにて第1シート状部材7、17を折り曲げていたが、第1ライン4aにて折り曲げないようにしてもよい。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、例えば生体性物質を冷蔵保存するための保存容器を収容する収容袋に適用することができる。
1 収容袋
2 開口部
3 底部
4 折り返し部(第1折り返し部)
5 保存容器
6 接合部
7 第1シート状部材
8 第2シート状部材
10 収容袋
13 底部(第2折り返し部)

Claims (9)

  1. 保存容器を収容するための収容袋であって、互いに対向して配置されたシート状部材における長手方向沿いの両端部が接合されて、長手方向の一端に開口部、他端に底部を有し、
    互いに対向して配置された第1シート状部材と第2シート状部材とを備え、
    第1シート状部材において、外側に突出するように折り返すことで第1折り返し部が形成され、第1折り返し部における第1シート状部材の長手方向沿いの両端部が互いに接合されており、
    第1折り返し部と底部との間に保存容器が収容される、収容袋。
  2. 底部は、第1シート状部材および第2シート状部材の長手方向の接続部を内側に折り返して形成される第2折り返し部を構成する、請求項1に記載の保存容器の収容袋。
  3. 第1折り返し部の外側端部から第2折り返し部の外側端部までの長手方向長さは、保存容器の高さに略等しい、請求項2に記載の保存容器の収容袋。
  4. 第1シート状部材において、第1折り返し部と第1折り返し部を除く部分とは、互いに接合されていない、請求項1から3のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
  5. シート状部材は、EFEP層とポリイミド層の2層構造であるとともに、ポリイミド層を外側に露出させ、EFEP層を内側にて融着して接合するように配置される、請求項1から4のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
  6. 第1折り返し部は、第1シート状部材にのみ形成されており、第2折り返し部には、外側に突出するように折り返される折り返し部は形成されない、請求項1から5のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
  7. 第1折り返し部は、開口部側に向かって突出するように折り返されている、請求項1から6のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
  8. 第1、第2シート状部材の接合部は、第1、第2シート状部材の面のうち、互いに対向する側の面における長手方向の全長にわたって設けられる、請求項1から7のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
  9. 保存容器は、生体性物質を冷凍保存するための保存容器である、請求項1から8のいずれか1つに記載の保存容器の収容袋。
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