JP2016022654A - インクジェットヘッドおよび液体噴射記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルガードやノズルプレートをワイパによって払拭する際、ノズルガードの開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止し、インクの吐出不良を防止できるインクジェットヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。【解決手段】複数のノズル孔43aからなるノズル列を有するノズルプレート43と、インクが充填されると共にノズル孔43aに連通する複数の液体噴射チャネルを有するアクチュエータプレート40と、ノズルプレート43を覆うように設けられ、ノズルプレート43を保護するためのノズルガード61と、を備え、ノズルガード61は、ノズル列を露出させるように、ノズル列の方向に沿って長く形成された開口部62と、ノズルガード61のワイピング面で、かつ開口部62の周囲に設けられたインク溜まり部63と、を備えている。【選択図】図3

Description

この発明は、インクジェットヘッドおよび液体噴射記録装置に関するものである。
一般に、液体噴射記録装置、例えば各種印刷を行うインクジェットプリンタは、被記録媒体を搬送する搬送装置と、インクジェットヘッドと、を備えている。ここで用いられるインクジェットヘッドとしては、インクタンクからインク供給管を介してインクジェットヘッドにインクを供給し、インクジェットヘッドに設けられたヘッドチップのノズル孔からインクを被記録媒体に吐出することで記録を行っている。
上述したヘッドチップは、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、インクが充填されるとともに、ノズル孔に連通する複数のチャネルを有するアクチュエータプレートと、アクチュエータプレートの表面に接合され、各チャネルにそれぞれ連通する共通インク室を有するカバープレートと、を備えている。
また、インクジェットヘッドは、ノズルプレートを保護するために、このノズルプレートを覆うように形成されたノズルガードを備えたものがある。ノズルガードは、例えばステンレス等の薄板にプレス加工を施して形成されるものである。ノズルガードのノズル列に対応する箇所には、このノズル列を露出させる開口部が形成されている。
ここで、ヘッドチップへのインクの初期充填の際やヘッドチップからインクを吐出させる際、このインクが周囲に飛散し、ノズルプレートやノズルガードに付着する場合がある。このため、インクジェットプリンタはワイパを備えている場合が多く、このワイパを払拭動作(ワイピング)させることにより、ノズルプレートやノズルガードに付着したインクを払拭している。
特開2003−320673号公報 特開2005−186525号公報 特開2007−76296号公報 特開2008−80797号公報
ところで、ノズルガードに付着したインクの量が多い場合、ワイピングの過程で余剰インクがノズルガードの開口部全体に濡れ広がってしまうことがある。とりわけ、ノズルガードの開口部におけるワイピングする方向の上流側に余剰なインクが付着していると、ワイパに引きずられたインクがそのまま開口部に入り込み、開口部全体に濡れ広がりやすい。
このような場合、濡れ広がったインクに作用する表面張力により、開口部全体をインクが覆ったまま膜を張り、その状態が保持され続けてしまう。そして、ノズルプレートのノズル孔に適正なメニスカスが形成されず、インクの吐出が不能になってしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ノズルガードやノズルプレートをワイピングする際、ノズルガードの開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止し、インクの吐出不良を防止できるインクジェットヘッドおよび液体噴射記録装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るインクジェットヘッドは、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、インクが充填されると共に前記ノズル孔に連通する複数のチャネルを有するアクチュエータプレートと、前記ノズルプレートを覆うように設けられ、前記ノズルプレートを保護するためのノズルガードと、を備え、前記ノズルガードは、前記ノズル列を露出させるように、該ノズル列の方向に沿って長く形成された開口部と、前記ノズルガードのワイピング面で、かつ前記開口部の周囲に設けられたインク溜まり部と、を備えていることを特徴とする。
このように構成することで、ワイピングの際、ノズルガード上の余剰なインクがインク溜まり部に溜まるので、ノズルガードの開口部に濡れ広がるインクの量を減少できる。このため、ノズルガードの開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止し、インクジェットヘッドのインクの吐出不良を防止できる。
本発明に係るインクジェットヘッドでは、前記インク溜まり部は、前記開口部における前記ノズルガードをワイピングする方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
ここで、ワイピングによってノズルガードの開口部にインクが濡れ広がる最も大きな要因となるのは、ノズルガードの開口部におけるワイピングする方向の上流側に付着したインクである。このため、上記のように構成することで、ノズルガードに付着したインクが開口部に濡れ広がる前にインク溜まり部に溜まるので、開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを効率よく防止できる。
本発明に係るインクジェットヘッドでは、前記インク溜まり部は、前記ノズルガードの前記ワイピング面に形成された孔であることを特徴とする。
このように構成することで、加工が容易なインク溜まり部とすることができる。このため、安価なノズルガードを提供できる。
本発明に係るインクジェットヘッドでは、前記インク溜まり部は、前記開口部の短手方向両側に、該開口部と連通するように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ノズルガードを、プレス加工を施して形成する場合、開口部を形成する金型の駒(入れ子)とインク溜まり部を形成する金型の駒(入れ子)とを一体化することができ、金型の製造コストを低減できる。この結果、ノズルガードの製造コストを低減できる。
本発明に係るインクジェットヘッドは、少なくとも前記インク溜まり部の周縁には、前記ワイピング面に対する垂直方向の外側に向かうに従って拡がるように、テーパ部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、インク溜まり部へインクを取り込み易くすることができる。また、例えば、ノズルガードの開口部の周縁にも上記テーパ部を形成した場合、開口部に溜まったインクを排出し易くすることができる。
本発明に係るインクジェットヘッドでは、前記インク溜まり部は、前記ノズルガードの前記ワイピング面に付着したインクを、前記インク溜まり部に導くインク分離部を備えていることを特徴とする。
このように構成することで、ノズルガードに付着した余剰インクを、インク溜まり部に溜め易くすることができる。
本発明に係るインクジェットヘッドでは、前記インク分離部は、ワイピングする方向の上流側に向かって突出する突起であることを特徴とする。
このように構成することで、ワイパによって払拭されたインクがそのまま突起に突っ込むと、この突起によってインクの一部が分断され、さらに分断されたインクの一部が突起に沿ってインク溜まり部へと導かれる。このように、簡素な構造でインク分離部を構成することができ、ノズルガードの製造コストを抑えることができる。
本発明に係るインクジェットヘッドは、前記突起の先端に、面取り部を形成したことを特徴とする。
このように構成することで、突起の先端にワイパが引っ掛かるなどしてワイパが損傷してしまうことを防止できる。また、突起の先端に面取り部を形成することによって、突起の剛性を高めることができ、ノズルガードの使用寿命を高めることが可能になる。
本発明に係るインクジェットヘッドは、前記インク溜まり部は、少なくとも一部が前記ノズルガードの外周部にかかるように設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、インク溜まり部に溜まったインクを、ノズルガードの外周部に導き、さらに、この外周部からインクを排出することができる。このため、インク溜まり部の容積を小さく設定しても、この容積以上のインクをインク溜まり部に取り込むことができる。よって、インクジェットヘッドのワイピングの使用頻度に関わらず、インク溜まり部の効果を継続させることができる。
本発明に係る液体噴射記録装置は、上記に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ノズルガードやノズルプレートをワイピングする際、ノズルガードの開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止し、インクの吐出不良を防止できる液体噴射記録装置を提供できる。
本発明によれば、ノズルガードやノズルプレートをワイピングする際、ノズルガード上の余剰なインクがインク溜まり部に溜まるので、ノズルガードの開口部に濡れ広がるインクの量を減少できる。このため、ノズルガードの開口部に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止し、インクジェットヘッドのインクの吐出不良を防止できる。
本発明の実施形態における液体噴射記録装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットヘッドの斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズルガードの平面図である。 本発明の実施形態におけるワイピングの説明図であって、(a)〜(d)は、ワイパの挙動の変化を示す。 本発明の実施形態の第1変形例におけるノズルガードの平面図である。 本発明の実施形態の第2変形例におけるノズルガードの平面図である。 図8のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例におけるノズルガードの平面図である。 本発明の実施形態の第3変形例におけるノズルガードの側面図である。 本発明の実施形態の第4変形例におけるノズルガードの平面図である。 本発明の実施形態の第5変形例におけるノズルガードの平面図である。 本発明の実施形態の第6変形例におけるノズルガードの平面図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(液体噴射記録装置)
図1は、液体噴射記録装置1の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、液体噴射記録装置1は、記録紙等の被記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2、3と、被記録媒体Sに図示しないインクを噴射するインクジェットヘッド4と、インクジェットヘッド4にインクを供給するインク供給手段5と、インクジェットヘッド4を被記録媒体Sの搬送方向Yと直交する走査方向Xに走査させる走査手段6と、を備える。
なお、本実施形態では、搬送方向Yおよび走査方向Xの2方向に直交する方向を上下方向Zとする。
一対の搬送手段2、3は、搬送方向Yに間隔をあけて配置されており、一方の搬送手段2が搬送方向Yの上流側に位置し、他方の搬送手段3が搬送方向Yの下流側に位置している。これら搬送手段2,3は、走査方向Xに延設されたグリッドローラ2a,3aと、このグリッドローラ2a,3aに対して平行に配置されると共に、グリッドローラ2a,3aとの間で被記録媒体Sを挟み込むピンチローラ2b,3bと、グリッドローラ2a,3aをその軸回りに回転させるモータ等の図示しない駆動機構と、をそれぞれ備えている。
そして、一対の搬送手段2,3のグリッドローラ2a,3aを回転させることで、被記録媒体Sを搬送方向Yに沿った矢印A方向に搬送することが可能とされている。
インク供給手段5は、インクが収容されたインクタンク10と、インクタンク10とインクジェットヘッド4とを接続するインク配管11と、を備えている。
図示の例では、インクタンク10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の四色のインクがそれぞれ収容されたインクタンク10Y、10M、10C、10Bが搬送方向Yに並んで配置されている。インク配管11は、例えば可撓性を有するフレキシブルホースであり、インクジェットヘッド4を支持するキャリッジ16の動作(移動)に追従可能とされている。
走査手段6は、走査方向Xに延び、搬送方向Yに間隔をあけて互いに平行に配置された一対のガイドレール15と、これら一対のガイドレール15に沿って移動可能に配置されたキャリッジ16と、このキャリッジ16を走査方向Xに移動させる駆動機構17と、を備えている。
駆動機構17は、一対のガイドレール15の間に配置され、走査方向Xに間隔をあけて配置された一対のプーリ18と、これら一対のプーリ18の間に巻回されて走査方向Xに移動する無端ベルト19と、一方のプーリ18を回転駆動させる駆動モータ20と、を備えている。
キャリッジ16は、無端ベルト19に連結されており、一方のプーリ18の回転駆動による無端ベルト19の移動に伴って走査方向Xに移動可能とされている。また、キャリッジ16には、複数のインクジェットヘッド4が走査方向Xに並んだ状態で搭載されている。
図示の例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各インクをそれぞれ噴射する4つのインクジェットヘッド4、すなわちインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bが搭載されている。
(インクジェットヘッド)
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。
図2は、インクジェットヘッド4の斜視図である。
同図に示すように、インクジェットヘッド4は、キャリッジ16に固定される固定プレート25と、この固定プレート25上に固定されたヘッドチップ26と、インク供給手段5から供給されたインクを、ヘッドチップ26の後述するインク導入孔41aにさらに供給するインク供給部27と、ヘッドチップ26に駆動電圧を印加する制御手段28と、を備えている。
インクジェットヘッド4は、駆動電圧が印加されることで、各色のインクを所定の噴出量で吐出する。このとき、インクジェットヘッド4が走査手段6により走査方向Xに移動することにより、被記録媒体Sにおける所定範囲に記録を行うことができる。この走査を、搬送手段2,3により被記録媒体Sを搬送方向Yに搬送しながら繰り返し行うことで、被記録媒体Sの全体に記録を行うことが可能となる。
固定プレート25には、アルミ等の金属製のベースプレート30が上下方向Zに沿って起立した状態で固定されていると共に、ヘッドチップ26の後述するインク導入孔41aにインクを供給する流路部材31が固定されている。流路部材31の上方には、インクを貯留する貯留室を内部に有する圧力緩衝器32がベースプレート30に支持された状態で配置されている。そして、流路部材31と圧力緩衝器32は、インク連結管33を介して連結され、圧力緩衝器32にはインク配管11が接続されている。
このような構成のもと、圧力緩衝器32は、インク配管11を介してインクが供給されると、このインクを内部の貯留室内に一旦貯留した後、所定量のインクをインク連結管33および流路部材31を介してインク導入孔41aに供給する。
なお、これら流路部材31、圧力緩衝器32およびインク連結管33は、上記インク供給部27として機能する。
また、固定プレート25には、ヘッドチップ26を駆動するための集積回路等の制御回路(駆動回路)35が搭載されたIC基板36が取り付けられている。この制御回路35と、ヘッドチップ26の後述するコモン(吐出)電極50およびダミー電極52は、図示しない配線パターンがプリント配線されたフレキシブル基板37を介して電気接続されている。これにより、制御回路35は、フレキシブル基板37を介してコモン電極50とダミー電極52との間に、駆動電圧を印加することが可能とされる。
なお、これら制御回路35が搭載されたIC基板36、およびフレキシブル基板37は、上記制御手段28として機能する。
(ヘッドチップ)
続いて、ヘッドチップ26について詳細に説明する。
図3は、ヘッドチップ26の斜視図、図4は、ヘッドチップ26の分解斜視図である。
図3、図4に示すように、ヘッドチップ26は、アクチュエータプレート40、カバープレート41、支持プレート42、ノズルプレート43、および、このノズルプレート43を保護するノズルガード61を備えている。ヘッドチップ26は、後述する液体噴射チャネル45Aの長手方向端部に臨むノズル孔43aからインクを吐出する、いわゆるエッジシュートタイプとされている。
アクチュエータプレート40は、第1アクチュエータプレート40Aおよび第2アクチュエータプレート40Bの2枚のプレートを積層した、いわゆる積層プレートとされている。なお、アクチュエータプレート40は、積層プレートに限らず、1枚のプレートで構成してもよい。
第1アクチュエータプレート40Aおよび第2アクチュエータプレート40Bは、共に厚さ方向に分極処理された圧電基板、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックス基板であり、互いの分極方向を反対に向けた状態で接合されている。
このアクチュエータプレート40は、厚さ方向L1に直交する第1方向(配列方向)L2に長く、厚さ方向L1および第1方向L2に対して直交する第2方向L3に短い、平面視略長方形状に形成されている。
なお、本実施形態のヘッドチップ26はエッジシュート対応であるので、厚さ方向L1が液体噴射記録装置1における走査方向Xに一致し、かつ第1方向L2が搬送方向Y、第2方向L3が上下方向Zに一致する。すなわち、例えばアクチュエータプレート40の側面のうち、ノズルプレート43に対向する側面(インクが吐出される側の側面)は、下端面40aとなり、この下端面40aとは第2方向L3の反対側に位置する側面は、上端面40bとなる。以下の説明では、この上下方向に則して、単に下側、上側と称して説明する場合がある。しかしながら、通常、上下方向については、液体噴射記録装置1の設置角度に応じて変化してしまうことは言うまでもない。
アクチュエータプレート40の一方の主面(カバープレート41が重なる面)40cには、第1方向L2に所定の間隔をあけて並んだ複数のチャネル45が形成されている。これら複数のチャネル45は、一方の主面40c側に開口した状態で第2方向L3に沿って直線状に延びる溝部であり、長手方向の一方側がアクチュエータプレート40の下端面40a側に開口している。これら複数のチャネル45の間には、断面略矩形状で第2方向L3に延びる駆動壁(圧電隔壁)46が形成されている。この駆動壁46によって、各チャネル45はそれぞれ区分けされている。
また、複数のチャネル45は、インクが充填される液体噴射チャネル(液体吐出溝)45Aと、インクが充填されないダミーチャネル(液体非吐出溝)45Bと、に大別される。そして、これら液体噴射チャネル45Aとダミーチャネル45Bは、第1方向L2に交互に並んで配置されている。
このうち、液体噴射チャネル45Aは、アクチュエータプレート40の上端面40b側に開口することなく、下端面40a側にだけ開口した状態で形成されている。一方、ダミーチャネル45Bについては、アクチュエータプレート40の下端面40a側だけでなく、上端面40b側にも開口するように形成されている。
液体噴射チャネル45Aの内壁面、すなわち第1方向L2に向かい合う一対の側壁面および底壁面には、不図示のコモン電極(駆動電極)が形成されている。このコモン電極は、液体噴射チャネル45Aに沿って第2方向L3に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上に形成されたコモン端子(電極端子部)51に導通している。
一方、ダミーチャネル45Bの内壁面のうち、第1方向L2に向かい合う一対の側壁面には、不図示のダミー電極がそれぞれ形成されている。これらダミー電極は、ダミーチャネル45Bに沿って第2方向L3に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上に形成されたダミー端子(電極端子部)53に導通している。
なお、ダミー端子53は、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上における上端面40b側に形成されている。そして、液体噴射チャネル45Aを挟んだ両側に位置するダミー電極同士(異なるダミーチャネル45B内に形成されたダミー電極同士)を、接続するように形成されている。
このような構成のもと、フレキシブル基板37を介して制御回路35がコモン端子51およびダミー端子53を通じて、コモン電極とダミー電極との間に駆動電圧を印加すると、駆動壁46が変形する。そして、液体噴射チャネル45A内に充填されたインクに圧力変動が生じる。これにより、液体噴射チャネル45A内のインクをノズル孔43aより吐出することができ、被記録媒体Sに文字や図形等の各種情報を記録することが可能となる。
アクチュエータプレート40の一方の主面40c上には、カバープレート41が重ね合わされている。このカバープレート41には、インク導入孔41aが第1方向L2に長い平面視矩形状に形成されている。
このインク導入孔41aには、流路部材31を介して供給されてきたインクを液体噴射チャネル45A内に導入させ、かつダミーチャネル45B内への導入を規制する複数のスリット55aが形成されたインク導入板55が形成されている。つまり、複数のスリット55aは、液体噴射チャネル45Aに対応する位置に形成されており、各液体噴射チャネル45A内にのみインクを充填することが可能とされる。
なお、カバープレート41は、例えばアクチュエータプレート40と同じPZTセラミックス基板で形成され、アクチュエータプレート40と同じ熱膨張をさせることで、温度変化に対する反りや変形を抑制している。但し、この場合に限られず、アクチュエータプレート40とは異なる材料でカバープレート41を形成しても構わないが、熱膨張係数が近い材料を用いることが好ましい。
支持プレート42は、重ね合されたアクチュエータプレート40およびカバープレート41を支持していると共に、ノズルプレート43、ノズルガード61を同時に支持している。支持プレート42は、アクチュエータプレート40に対応するように、第1方向L2に長く形成された略長方形状の板材で、中央の大部分に、厚さ方向に貫通する嵌合孔42aが形成されている。この嵌合孔42aは、第1方向L2に沿って略長方形状に形成されており、重ね合されたアクチュエータプレート40およびカバープレート41を嵌合孔42a内に嵌め込んだ状態で支持している。
また、支持プレート42は、その外形状が厚さ方向下端に向かうに従って段差により小さくなるように段付き板状に形成されている。すなわち、支持プレート42は、厚さ方向上端側に位置するベース部42Aと、ベース部42Aの下端面に配置され、このベース部42Aよりも外形状が小さくなるように形成された第1段差部42Bと、第1段差部42Bの下端面に配置され、この第1段差部42Bよりも外形状が小さくなるように形成された第2段差部42Cとが一体成形されたものである。そして、支持プレート42は、第2段差部42Cの端面がアクチュエータプレート40の下端面40aと面一となるように組み合わされている。
また、第2段差部42Cの端面に、ノズルプレート43が、例えば接着等により固定されている。
ノズルプレート43は、例えばポリイミド等のフィルム材からなるシートで、その外形状は、第2段差部42Cの外形状に対応する大きさに形成されている。なお、ノズルプレート43における被記録媒体Sに対向する対向面(下端面)には、例えばインクの付着等を防止するための撥水膜がコーティングされている。
また、ノズルプレート43には、第1方向L2に所定の間隔をあけて複数のノズル孔43aが形成されている。これらノズル孔43aは、複数の液体噴射チャネル45Aに対してそれぞれ対向する位置に形成され、一列に並んでノズル列43bを構成している。そして、各ノズル孔43aは、それぞれ対応する液体噴射チャネル45A内に連通している。なお、通常時にノズル孔43aからインクが吐出されないように、各ノズル孔43aにおいて適切なメニスカスが保たれている。
(ノズルガード)
図5は、ノズルガード61の平面図である。
図3〜図5に示すように、ノズルプレート43を保護するノズルガード61は、例えばステンレス等の薄板材にプレス加工を施すことによって形成されたものである。また、ノズルガード61は、ノズルプレート43を下端側から覆うように、このノズルプレート43側が開口された箱状に形成されている。さらに、ノズルガード61は、支持プレート42の第1段差部42Bの外形状に対応するように形成されており、この第1段差部42Bの外側面にノズルガード61の周壁61aが嵌合した状態で、例えば接着等により固定されている。なお、ノズルガード61の板厚は、例えば約0.2mm程度に設定されている。
また、ノズルガード61には、ノズルプレート43の複数のノズル孔43a(ノズル列43b)を露出させる開口部62が形成されている。開口部62は、ノズル列43bに対応するように、第1方向L2に長く形成されている。
さらに、ノズルガード61には、開口部62の長手方向(第1方向L2)の両端で、かつ開口部62の短手方向(ヘッドチップ26の厚さ方向L1)の両側に、それぞれインク溜まり部63が形成されている。
インク溜まり部63は、ノズルガード61、およびノズルプレート43に付着したインクをワイパ71(図6参照)によって払拭する際(以下、この作業を単にワイピングという)、ノズルガード61上に付着したインクの一部を溜めるためのものである。インク溜まり部63は、開口部62と連通するように孔状に形成されている。また、インク溜まり部63は、外形状が略円形となるように形成されている。
さらに、開口部62とインク溜まり部63との接続部には、それぞれノズルガード61の長手方向両端に向かって突出する突起部64が形成されている。突起部64は、先端に向かうに従って先細りとなるように形成されている。突起部64は、ワイパ71によって引きずられるインクを分断し、このインクの一部をインク溜まり部63へと導く役割を有している。これらインク溜まり部63や突起部64の作用の詳細については、後述する。
なお、以下の説明では、ノズルガード61、およびノズルプレート43のワイピングされる表面を、単にワイピング面と称して説明する。
(液体噴射記録装置の作用)
次に、上記のように構成された液体噴射記録装置1により、被記録媒体Sに情報を記録する場合の作用について説明する。
この場合には、図1に示すように、例えば、一対の搬送手段2、3により被記録媒体Sを搬送方向Yに搬送させながら、走査手段6によりキャリッジ16を介して各インクジェットヘッド4を走査方向Xに往復移動させる。この間に、各インクジェットヘッド4において、制御回路35がコモン端子51とダミー端子53との間に駆動電圧を印加する。これにより、駆動壁46に厚みすべり変形を生じさせ、液体噴射チャネル45A内に充填されたインクに圧力波を発生させる。この圧力波により、液体噴射チャネル45Aの内圧が高まるので、インクをノズル孔43aから吐出させることができる。この際、インクはノズル孔43aを通過する際に、液滴状のインク滴となって吐出される。
その結果、被記録媒体Sに4色のインクを利用して、文字や図形等の各種情報を記録することができる。
(ワイピング)
次に、図6に基づいて、インク溜まり部63および突起部64の作用について、ワイピングの説明と共に詳述する。
図6は、ワイピングの説明図であって、(a)〜(d)は、ワイパ71の挙動の変化を示す。ここで、図6(a)〜図6(d)に示すように、ワイピングは、ワイパ71をノズルガード61の長手方向(第1方向L2)に沿って走査させることにより行われる。また、ワイパ71は、ノズルガード61の長手方向一端から他端に至るまで往復動作する。
以下の説明では、ワイパ71の走査方向前方をワイピングする方向の下流側と称し、ワイパ71の走査方向後方をワイピングする方向の上流側と称して説明する。なお、図6(a)〜図6(d)では、紙面の左側から右側に向かってワイパ71が走査するので、紙面左側がワイピングする方向の上流側となり、紙面右側が下流側となる。しかしながら、図示は省略するが、ワイパ71が紙面の右側から左側に向かって走査する場合、紙面右側がワイピングする方向の上流側となり、紙面左側が下流側となる。
まず、図6(a)、図6(b)に示すように、ワイパ71がノズルガード61のワイピング面を走査すると、ノズルガード61に付着している複数のインクIが表面張力によって1つに纏まり、ワイパ71に引きずられる。
そのままワイパ71が走査していくと、図6(c)に示すように、ノズルガード61の開口部62、およびインク溜まり部63にインクIが入り込む。
ここで、開口部62とインク溜まり部63との接続部には、それぞれノズルガード61の長手方向両端に向かって突出する、つまり、上流側に向かって突出する突起部64が形成されている。
このため、ワイパ71が走査し続けると、図6(d)に示すように、開口部62、およびインク溜まり部63に入り込んだインクIが突起部64によって分断される。
ここで、ノズルガード61の開口部62、およびインク溜まり部63を介して露出しているノズルプレート43には、撥水膜がコーティングされている。一方、ノズルガード61は、ステンレス等により形成されているので、親水性である。このため、突起部64によって分断されたインクIのうち、インク溜まり部63側のインクIは、インク溜まり部63の周縁に付着し、その場に留まる。
一方、突起部64によって分断されたインクIのうち、開口部62側のインクIは、そのままワイパ71に引きずられていく。ここで、インク溜まり部63にインクIの一部が留まることにより、開口部62に滞留するインクIの量が減少する。このため、開口部62に滞留するインクIがワイパ71によって濡れ広がったとしても、そのインクIが開口部62全体を覆って膜を形成することがない。
その後、開口部62に滞留するインクIは、ワイパ71によってノズルガード61の下流側端から外部へと排出され、ワイピングが完了する。
このように、ノズルガード61にインク溜まり部63を形成することにより、ノズルガード61の開口部62に濡れ広がるインクの量を減少できる。このため、ワイピングの際、ノズルガード61の開口部62に余剰インクが膜を張ってしまうことを防止できる。よって、インクジェットヘッド4のインクの吐出不良を防止できる。
また、インク溜まり部63は、ノズルガード61に形成されている開口部62の長手方向の両端、つまり、開口部62におけるワイピングする方向の上流側に形成されている。このため、ノズルガード61に付着したインクが開口部62に濡れ広がる前にインク溜まり部63に溜まるので、開口部62に余剰インクが膜を張ってしまうことを効率よく防止できる。
さらに、開口部62の短手方向の両側に、それぞれ開口部62と連通するように孔を形成し、この孔をインク溜まり部63として構成している。このため、ノズルガード61を、プレス加工を施して形成する場合、開口部62を形成する金型の駒(入れ子)とインク溜まり部63を形成する金型の駒(入れ子)とを一体化することができ、金型の製造コストを低減できる。この結果、ノズルガード61の製造コストを低減できる。
また、ノズルガード61には、開口部62とインク溜まり部63との接続部に、それぞれノズルガード61の長手方向両端に向かって突出する、つまり、上流側に向かって突出する突起部64が形成されている。このため、突起部64が余剰インクの一部を分断してインク溜まり部63へと導くように機能するので、インク溜まり部に効率よく余剰インクを溜めることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、エッジシュートタイプのヘッドチップ26を例に挙げて説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、液体噴射チャネル45Aの長手方向中央に臨むノズル孔43aからインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプとしても構わない。
この場合、例えばアクチュエータプレート40の他方の主面側にノズルプレート43を重ね合せ、その上からノズルガード61を取り付ければよい。また、液体噴射チャネル45Aの長手方向中央部分に、ノズル孔43aに連通する連通口を形成する等すればよい。
また、上述の実施形態では、インク溜まり部63は、ノズルガード61の開口部62の長手方向の両端で、かつ開口部62の短手方向の両側に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、開口部62の周囲で、ノズルガード61上に付着したインクを取り込むことができる箇所であればよい。
その他、ノズルガード61の開口部62に入り込むインクの量を低減できる形であれば、インク溜まり部63の形状は、上述の実施形態の形状に限られるものではない。以下に、ノズルガード61の変形例について具体的に説明する。
(第1変形例)
図7は、第1変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。
同図に示すように、第1変形例では、ノズルガード61の突起部64の先端に、丸面取り部64aが形成されている。
このように構成することで、突起部64の先端にワイパ71(図6参照)が引っ掛かるなどして、ワイパ71が損傷してしまうことを防止できる。また、突起部64の先端に丸面取り部64aを形成することによって、突起部64の剛性を高めることができ、ノズルガード61の使用寿命を高めることが可能になる。
なお、上述の第1変形例では、突起部64の先端に丸面取り部64aを形成した場合について説明したが、面取りの形状は、丸面取りに限られるものではない。例えば、丸面取り部64aに代わって角面取りとしてもよい。この場合であっても、突起部64の先端が尖っている場合と比較して、ワイパ71の損傷を防止できると共に、突起部64の剛性を高めることができる。
(第2変形例)
図8は、第2変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。図9は、図8のA−A線に沿う断面図である。
図8、図9に示すように、第2変形例では、ノズルガード61に形成されている開口部62およびインク溜まり部63の周縁には、それぞれテーパ部81が形成されている。テーパ部81は、下面に向かうに従って、つまり、被記録媒体S(図1参照)に対向する対向面側に向かうに従って拡がるように形成されている。
このように構成することで、ノズルガード61上のインクをインク溜まり部63に取り込み易くすることができる。また、開口部62に溜まったインクを排出し易くすることができる。
(第3変形例)
図10は、第3変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。図11は、ノズルガード61の側面図である。
図10、図11に示すように、第3変形例のインク溜まり部63は、それぞれノズルガード61の短手方向両側に至るまで延出形成されている。より具体的には、インク溜まり部63は、開口部62におけるワイピングする方向の上流側端から下流側に向かって斜めに延出している。
このように構成することで、インク溜まり部63に溜まったインクを、ノズルガード61の短手方向外側から排出することができる。このため、インク溜まり部63の容積を小さく設定しても、この容積以上のインクをインク溜まり部に取り込むことができる。よって、インクジェットヘッド4のワイピングの使用頻度に関わらず、インク溜まり部63の効果を継続させることができる。
また、インク溜まり部63は、開口部62におけるワイピングする方向の上流側端から下流側に向かって斜めに延出している。このため、ワイパ71(図6参照)を走査させたときにインク溜まり部63のインクが、インク溜まり部63の内周縁に沿って自然とノズルガード61の短手方向両側に押し出される。よって、インク溜まり部63のインクを、スムーズに排出することができる。
なお、上述の第3変形例では、インク溜まり部63は、それぞれノズルガード61の短手方向両側に至るまで延出形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ノズルガード61の長手方向両側に至るまで延出形成されていてもよい。このように構成した場合であっても、インク溜まり部63に溜まったインクをノズルガード61の外部に排出することができるので、上述の第3変形例と同様の効果を奏することができる。
(第4変形例)
図12は、第4変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。
同図に示すように、第4変形例のインク溜まり部63は、開口部62とは連通形成されておらず、さらに、複数の孔63aにより構成されている。
このように構成した場合であっても、ノズルガード61に付着したインクの一部が開口部62に入り込む前にインク溜まり部63に溜まるので、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第5変形例)
図13は、第5変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。
同図に示すように、第5変形例のインク溜まり部63は、孔ではなく、ノズルガード61のワイピング面から突出するように形成された凸部である。また、インク溜まり部63は、ノズルガード61の長手方向外側(ワイピングする方向の上流側)が開口するように平面視略C字状に形成されている。このため、ワイピングの際、ノズルガード61に付着したインクの一部がインク溜まり部63に留まる。よって、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、第5変形例におけるインク溜まり部63は、ノズルガード61の短手方向両側の先端が、先細り形成されていることが望ましい。このように構成することで、ワイピングの際、ワイパ71(図6参照)に付着したインクを分断し易い。すなわち、第5変形例におけるインク溜まり部63の両端(先端)は、ワイパ71によって引きずられるインクを分断し、このインクの一部をインク溜まり部63へと導く役割を有している。
(第6変形例)
図14は、第6変形例におけるノズルガード61の平面図であって、上述の図5に対応している。
ここで、同図に示すように、第5変形例と第6変形例との相違点は、第5変形例のインク溜まり部63は、ノズルガード61の短手方向両側に至るまで延出形成されていないが、第6変形例のインク溜まり部63は、ノズルガード61の短手方向両側に至るまで延出形成されている点にある。
このように構成することで、前述の第5変形例と同様の効果を奏するのに加え、インク溜まり部63に溜まったインクを、ノズルガード61の短手方向外側から排出することができる。このため、インクジェットヘッド4のワイピングの使用頻度に関わらず、インク溜まり部63の効果を継続させることができる。
1…液体噴射記録装置 4…インクジェットヘッド 40…アクチュエータプレート 40A…第1アクチュエータプレート 40B…第2アクチュエータプレート 43…ノズルプレート 43a…ノズル孔 43b…ノズル列 45A…液体噴射チャネル(チャネル) 61…ノズルガード 62…開口部 63…インク溜まり部 63a…孔 64…突起部(突起) 64a…丸面取り部

Claims (10)

  1. 複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、
    インクが充填されると共に前記ノズル孔に連通する複数のチャネルを有するアクチュエータプレートと、
    前記ノズルプレートを覆うように設けられ、前記ノズルプレートを保護するためのノズルガードと、
    を備え、
    前記ノズルガードは、
    前記ノズル列を露出させるように、該ノズル列の方向に沿って長く形成された開口部と、
    前記ノズルガードのワイピング面で、かつ前記開口部の周囲に設けられたインク溜まり部と、
    を備えていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記インク溜まり部は、前記開口部における前記ノズルガードをワイピングする方向の上流側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記インク溜まり部は、前記ノズルガードの前記ワイピング面に形成された孔であることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記インク溜まり部は、前記開口部の短手方向両側に、該開口部と連通するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 少なくとも前記インク溜まり部の周縁には、前記ワイピング面に対する垂直方向の外側に向かうに従って拡がるように、テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記インク溜まり部は、前記ノズルガードの前記ワイピング面に付着したインクを、前記インク溜まり部に導くインク分離部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記インク分離部は、ワイピングする方向の上流側に向かって突出する突起であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記突起の先端に、面取り部を形成したことを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記インク溜まり部は、少なくとも一部が前記ノズルガードの外周部にかかるように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備えた液体噴射記録装置。
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