JP2016022619A - 異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラム - Google Patents

異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラム Download PDF

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修 木崎
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Abstract

【課題】本発明は、装置の異常を動作音で判断して動作制御しつつ、利用性を向上させる。【解決手段】画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、画像形成装置1の異常発生時の異常音を異音検出部33の既知異音データメモリに予め記憶する。異音動作制御部40は、画像形成装置1の動作音を動作音取得部31が取得すると、異音検出部33が、動作音分析部32の分析した動作音の周波数毎に、該動作音を前記異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定し、また、異常音と判定した動作音を発生する異常音発生部品を特定する。CPU21が、前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する。【選択図】 図2

Description

本発明は、異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムに関し、詳細には、動作音に基づいて部品の状態を判定する異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムに関する。
複写装置、プリンタ装置、複合装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の画像形成装置は、モータ、アクチュエータの各種駆動部分等のように動作する際に音を発生する部品を搭載している。このような部品は、経年使用により、劣化や異常状態が発生すると、発生する音が正常時とは異なった音になり、また、異常の進行状態によって、その音が異なる。また、画像形成装置は、通常は音を発生しないが、異常状態に近づくほど音を発する部品を備えていることがある。
そこで、従来、装置内部の動作音を取得する動作音取得部を有する画像形成装置であって、装置内の各部品の異常発生時の異常動作音を予め記憶する既知異音メモリと、前記各部品の異常動作音の大きさと、各部品の寿命との関係を示す部品交換時期換算データを予め記憶する部品交換時期換算データ記憶部と、前記動作音取得部で取得した動作音を含むデータを定期的に記憶する経時動作時音メモリと、前記経時動作時音メモリに新たな動作音を含むデータが記憶されると、該新たなデータと該メモリに記憶された過去のデータとを比較して、新たな動作音が過去の動作音より所定の閾値以上大きな動作音であると、該新たな動作音を異常の兆しのある動作音であると判定する経時異常判定部と、前記経時異常判定部で新たな動作音が異常の兆しのある動作音であると判定されると、該動作音と前記既知異音メモリに記憶されたいずれかの異常動作音とを照合し、照合一致の場合異常音を発する部品を特定する異音特定部と、前記異音特定部が部品を特定すると、該特定された部品と、当該部品が発する異常音の大きさとに基づいて前記交換時期換算データ記憶部を検索し、該部品の寿命を示す部品交換時期を算出する部品交換時期算出部と、前記部品交換時期算出部が算出した部品交換時期を通知する通知部とを備える画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、動作音を検出して、該動作音の異音に基づいて、部品交換時期を算出して通知している。したがって、ユーザは、この部品交換時期の通知に基づいて、修理依頼や画像形成装置の動作の停止を行う等の対応をとることができる。
しかしながら、上記従来技術にあっては、異常部品の交換時期を知ることはできるが、異常部品の交換時期に近づくと、画像形成装置を故障させないためには、画像形成装置全体を停止させるしかなく、画像形成装置の利用性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、異音に基づく動作制御において、装置全体の安全性を確保しつつ、装置の利用性を向上させることを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の異音動作制御装置は、装置の異常発生時の異常音を予め記憶する異常音記憶手段と、前記装置の動作音を取得する動作音取得手段と、取得された前記動作音を前記異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定手段と、異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定手段と、前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、異音に基づく動作制御において、装置全体の安全性を確保しつつ、装置の利用性を向上させることができる。
本発明の第1実施例を適用した画像形成装置の正面概略構成図。 画像形成装置のブロック構成図。 異音検知制御部の詳細なブロック構成図。 動作音データメモリの記憶する動作音データの一例を示す図。 異音データベースの一例を示す図。 異音詳細データベースの一例を示す図。 可聴音と非可聴音の異音の関係を示す図。 故障頻度と印刷枚数、ジョブ数、装置電源のON/OFF回数の関係を示す図。 画像形成装置の部品グループと動作タイミング及び音圧レベルの関係を示す図。 異音動作制御処理を示すフローチャート。 図10の続きの処理を示すフローチャート。 図10の続きの処理を示すフローチャート。 図11の続きの処理を示すフローチャート。 第2実施例の故障音判定部のブロック構成図。 第2実施例の異音動作制御処理を示すフローチャート。 図15の続きの処理を示すフローチャート。 周囲音判断処理を示すフローチャート。 異音と周囲音との関係を示す図。 CPMダウン判断処理を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図13は、本発明の異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムの第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムの第1実施例を適用した画像形成装置1の正面概略構成図である。
図1において、画像形成装置1は、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写装置、複合装置、スキャナ装置等の画像処理を行なう画像処理装置である。画像形成装置1は、例えば。図示しないコンピュータ等の情報処理装置JS(図2参照)からの画像処理要求に応じて、画像形成処理、スキャナ処理、ファクシミリ処理、画像種類変更処理、画像データ転送処理、画像データ蓄積処理等の各種画像処理動作を行う。また、画像形成装置1は、画像形成装置1自体で、原稿の画像を読み取って用紙に記録出力するコピー処理等を行う。ここで、画像形成装置1は、本発明の装置に該当する。
画像形成装置1は、給紙部100、プリンタ部200及びスキャナ部300が順次重ねられた構成となっており、スキャナ部300の上には、原稿自動搬送装置(以下、ADFという。)400が搭載されている。また、画像形成装置1は、操作表示部500(図2参照)を備えている。
プリンタ部200は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kからなる画像形成ユニット210、光書込ユニット230、中間転写ユニット240、2次転写部250、レジストローラ対260、ベルト定着方式の定着部270及び用紙反転ユニット280等を備えている。
光書込ユニット230は、図示しない光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射ミラー等を有し、各色の画像データに基づいて変調させたレーザ光を、各色のプロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kの感光体211Y、211C、211M、211Kの表面に照射して、該感光体211Y、211C、211M、211K上に各色用の静電潜像を形成する。各プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、それぞれICタグが付与されて、画像形成装置1に着脱可能に搭載されている。
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、ドラム状の感光体211Y、211C、211M、211Kの周囲に、番号は付さないが、帯電器、現像器、クリーニング部及び除電器等を備えている。プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、帯電器が、交流電圧の印加される帯電ローラを感光体211Y、211C、211M、211Kに摺擦させることで、感光体211Y、211C、211M、211Kの表面を一様に帯電させる。
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、帯電処理の施された感光体211Y、211C、211M、211Kの表面に、光書込ユニット230によってそれぞれ各色の画像データに基づいて変調及び偏向されたレーザ光が照射される。プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、感光体211Y、211C、211M、211Kのドラム表面に、それぞれ各色用の静電潜像が形成される。
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、静電潜像の形成された各色の感光体211Y、211C、211M、211Kに現像器からそれぞれ各色のトナーを供給して、該静電潜像を現像して、それぞれ各色のトナー画像を形成する。プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、感光体211Y、211C、211M、211K上に形成されたトナー画像を、後述の中間転写ベルト241に中間転写する。プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、中間転写後の感光体211Y、211C、211M、211Kの表面に残留する残トナーを、クリーニング部によってクリーニングする。
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、クリーニング部によってクリーニングされた感光体211Y、211C、211M、211Kを、さらに回転させて、除電器によって除電する。プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、除電した感光体211Y、211C、211M、211Kを、帯電器によって一様帯電させて、初期状態に戻って、再度画像形成に供する。
中間転写ユニット240は、中間転写ベルト241及び中間転写ベルト241の張り渡されている第1支持ローラ242、第2支持ローラ243、第3支持ローラ244及び中間転写ベルトクリーニング部245等を備えており、中間転写ベルト241を挟んで、各感光体211Y、211C、211M、211Kに対向する位置に、4つの中間転写バイアスローラが配設されている。中間転写ベルト241は、第1支持ローラ242、第2支持ローラ243及び第3支持ローラ244のうち少なくとも1つが回転駆動されることで、図1に矢印で示す時計方向に回転駆動され、第1支持ローラ242と第2支持ローラ243の間の中間転写ベルト241に沿って、上記各プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kの各感光体211Y、211C、211M、211Kが並んで配設されている。中間転写ベルトクリーニング部245は、第3支持ローラ244の中間転写ベルト241の回転方向下流側の位置で画像転写後の中間転写ベルト241に残留する残留トナーを除去する。
中間転写ベルト241は、例えば、伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布等の伸び難い材料で構成された基層に、弾性層重ね合わせた複層ベルトであり、弾性層は、例えば、フッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムの表面に、例えば、フッ素系樹脂をコーティングして平滑性の良好なコート層を形成したものである。
この中間転写ユニット240の下方には、2次転写部250が配設されており、2次転写部250は、無端ベルト状の2次転写ベルト251が2本の張架ローラ252によって張架されている。2次転写ベルト251は、少なくとも何れか一方の張架ローラ252の回転駆動に伴って、図1中反時計回りに回転移動され、2本の張架ローラ252のうち、図1中右側に配設された張架ローラ252は、中間転写ユニット240の第3支持ローラ244との間に、中間転写ベルト241及び2次転写ベルト251を挟み込んで、中間転写ベルト241を押し上げて第3支持ローラ244に押し当てる状態(2次転写ニップ)となっている。
そして、第3支持ローラ244側の張架ローラ252には、トナーと逆極性の2次転写バイアスが図示しない電源部によって印加され、この2次転写バイアスの印加により、中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像を中間転写ベルト241から第3支持ローラ244側の張架ローラ252側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
レジストローラ対260によって中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像に同期するように2次転写ニップに用紙が送り込まれ、この2次転写ニップに送り込まれた用紙に、2次転写電界やニップ圧によってカラーのトナー画像が中間転写ベルト241から用紙に2次転写される。
上記2次転写ニップよりも中間転写ベルト241の移動方向上流側に、レジストローラ対260が配設されており、レジストローラ対260のローラ間には、後述する給紙部100からプリンタ部200内に給紙された用紙が搬送されてくる。レジストローラ対260の用紙搬送方向手前には、レジストローラ対260に搬送される用紙を検出するレジストセンサ261が配設されている。
一方、上記中間転写ユニット240において、中間転写ベルト241上に形成されたカラーのトナー画像は、中間転写ベルト241の回転移動に伴って2次転写ニップに進入する。レジストローラ対260は、レジストセンサ261の検出結果に基づいて、ローラ間に用紙を挟み込んで、該ローラ間に挟み込んだ用紙を、2次転写ニップでカラーのトナー画像に密着させるタイミングにタイミング調整して送り出す。レジストローラ対260は、2次転写ニップでは、中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像がタイミング調整して送られてきた用紙に密着して、用紙上に2次転写されて、白色の用紙上でフルカラー画像となる。
なお、レジストローラ対260は、一般的には接地されて使用されることが多いが、用紙の紙粉除去のためにバイアス電圧が印加されることもある。例えば、レジストローラ対260は、導電性ゴムローラが用いられている場合、バイアス電圧が印加される。レジストローラ対260は、通常、直径18mmで、表面が1mm厚の導電性NBRゴムが用いられ、電気抵抗はゴム材の体積抵抗で109Ωcm程度である。このようにレジストローラ対260にバイアスを印加した場合、レジストローラ対260を通過した後の用紙の表面は、若干マイナス側に帯電している。したがって、画像形成装置1は、中間転写ベルト241から用紙への転写においては、レジストローラ対260に電圧を印加しなかった場合に比較して、転写条件が変わり、転写条件を変更する場合がある。一般的に、画像形成装置1は、中間転写ベルト241には、トナーを転写する側(表側)に、−800V程度の電圧を印加し、紙裏面側には、感光体211Y、211C、211M、211Kに対応する転写ローラによって+200V程度の電圧を印加する。
このようにしてフルカラー画像が形成された用紙は、2次転写ベルト251の回転移動に伴って2次転写ニップを出た後、2次転写ベルト251上から定着部270に送られる。
定着部270は、加熱されながら回転移動される定着ベルト271に加圧ローラ272を押し当てた構成となっている。定着部270は、2次転写ベルト251から受け取った用紙を加熱される定着ベルト271で所定の定着温度に加熱しつつ、加圧ローラ272との間で加圧しながら搬送して、カラー画像を用紙に定着させる。
給紙部100は、ペーパーバンク101内に多段に給紙カセット102が収納されており、各給紙カセット102には、それぞれ用紙種類や用紙サイズの異なる用紙が複数枚収納可能である。各給紙カセット102には、当該給紙カセット102内の用紙を送り出す給紙ローラ103と給紙ローラ103で送り出された用紙を1枚ずつ分離して送り出す分離ローラ104が配設されている。給紙部100は、それぞれの給紙カセット102から送り出された用紙をプリンタ部200に搬送する給紙路105と搬送ローラ106が配設されている。給紙部100は、原稿読取動作の開始とほぼ同時に、給紙動作を開始して、給紙ローラ103の1つが選択回転され、ペーパーバンク101内の多段に収容されている給紙カセット102の1つから用紙を送り出す。給紙部100は、送り出された用紙を、分離ローラ104で1枚ずつ分離して給紙路105に進入させた後、搬送ローラ106によってプリンタ部200内の給紙路203に給紙する。給紙カセット102には、用紙の残量や有無を検知するペーパーエンドセンサ、用紙のサイズや向きを検出するサイズ検知センサ、各給紙カセット102が画像形成装置1の給紙部100に装着されているか否かを検出するトレイセット検知センサ等が設けられている。
また、画像形成装置1は、プリンタ部200の側面に、手差しトレイ204が設けられており、また、手差しトレイ204上の用紙を1枚ずつ分離して送り出す給紙ローラ205と分離ローラ206が設けられている。
そして、画像形成装置1は、手差しトレイ204が選択されると、給紙ローラ205を回転駆動させて、手差しトレイ204上の用紙を送り出すとともに、分離ローラ206で1枚ずつ分離してプリンタ部200の手差し給紙路207に給紙する。
画像形成装置1は、プリンタ部200内の給紙路203あるいは手差し給紙路207に給紙された用紙を、レジストローラ対260、2次転写ニップを経由させて搬送して、カラーのトナー画像を2次転写させる。画像形成装置1は、トナー画像の転写された用紙を、定着部270でトナー画像を定着させた後、装置外へと排出する。
画像形成装置1は、上記2次転写ニップでトナー画像の転写された用紙の搬送経路上には、図示しないが、該用紙の有無を検出する搬送路センサが設けられており、用紙の搬送やその搬送先のユニットの動作制御を行う。
そして、定着部270を通過した用紙は、排紙ローラ対201を経て装置外へと排出されてスタック部290にスタックされるか、あるいは、定着部270の下方に配設された用紙反転ユニット280に送られる。
用紙反転ユニット280は、送り込まれてきた用紙を上下反転された後、再度、レジストローラ対260を通して、中間転写ユニット240の中間転写ベルト241と2次転写部250の2次転写ベルト251とが接触する2次転写ニップに搬送する。用紙反転ユニット280は、2次転写ニップで、他面(裏面)にもカラーのトナー画像を2次転写させ、定着部270を経由してから装置外へと排出させる。なお、画像形成装置1は、用紙を定着部270から排紙ローラ対201に送るのか、あるいは、用紙反転ユニット280に送るのかの切り換えを、切換爪202による紙搬送路の切り換えによって行う。
スキャナ部300は、コンタクトガラス301、光源と第1ミラーを搭載する第1走行体302、第2ミラーと第3ミラーを搭載する第2走行体303、結像レンズ304及び読取センサ305等を備えている。スキャナ部300は、第1走行体302及び第2走行体303が、コンタクトガラス301の下方の画像形成装置1本体筐体内に収納されて、副走査方向(図1の左右方向)に移動可能に配設されている。スキャナ部300は、第1走行体302と第2走行体303が副走査方向に移動しつつ、第1走行体302上の光源からコンタクトガラス301上にセットされた原稿に読み取り光を照射する。スキャナ部300は、読み取り光の原稿からの反射光を第1走行体302上の第1ミラーで第2走行体303上の第2ミラーに反射し、第2ミラーで入射光を第2走行体303上の第3ミラーに反射して、第3ミラーで、入射光を結像レンズ304方向に反射する。結像レンズ304は、入射光を読取センサ305に集光させ、読取センサ305は、入射光を光電変換して、原稿の画像を読み取る。
ADF400は、原稿台401、給紙ローラ402、分離ローラ403、搬送ローラ404、搬送ベルト405、排紙ローラ406及び排紙台407等を備えており、コンタクトガラス301を開閉可能に画像形成装置1の本体筐体に取り付けられている。
ADF400は、開くことでコンタクトガラス301の上面を開放して、コンタクトガラス301上へのブック型原稿等の原稿のセットを可能とする。また、ADF400は、コンタクトガラス301上に原稿がセットされた状態で閉じられると、当該原稿をコンタクトガラス301上に押しつける押さえ板としての機能を果たす。
ADF400は、閉じられた状態で、原稿台401上にシート状の原稿がセットされる。ADF400は、操作表示部500(図2参照)でスタートキーが押されて読み取り開始が指示されると、給紙ローラ402で原稿台401上の原稿を送り出して、分離ローラ403で当該送り出される原稿を1枚ずつ分離する。ADF400は、1枚ずつ分離されて送り出された原稿を搬送ローラ404で搬送ベルト405に搬送し、搬送ベルト405で、搬送されてきた原稿をコンタクトガラス301上の読み取り位置に搬送してセットする。ADF400は、コンタクトガラス301上の読み取り位置の原稿のスキャナ部300による読み取りが完了すると、当該読み取りの完了した原稿を搬送ベルト405で排紙ローラ406へと搬送して、排紙ローラ406で、排紙台407上に排出する。
そして、画像形成装置1は、図2に示すように、コントローラ部10、エンジン制御部20、異音検知制御部30を備えているとともに、上記ADF400、スキャナ部300、給紙部100、プリンタ部200、定着部270、操作表示部500等を備えている。
画像形成装置1は、コントローラ部10に、情報処理装置JSやLAN(Local Area Network)等のネットワークNWが接続され、情報処理装置JSやネットワークNWに接続されている情報処理装置や他の画像形成装置との間で画像データや情報の授受を行う。
操作表示部500は、各種操作キーやディスプレイ(液晶ディスプレイ等)を備えており、ディスプレイとしては、例えば、液晶パネル上にタッチパネルが積層されたタッチパネル付きディスプレイが用いられている。操作表示部500は、操作キーの操作内容をコントローラ部10へ出力し、コントローラ部10からの表示データをディスプレイに表示出力する。
そして、コントローラ部10は、図示しないが、ROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit )、RAM(Random Access Memory)等を備えている。コントローラ部10は、ROMに、画像形成装置1としての基本プログラム及び必要なシステムデータが格納されている。コントローラ部10は、CPUがROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ画像形成装置1の各部を制御して、画像形成装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明の異音動作制御処理を行う。
コントローラ部10は、ネットワークNWを介して画像形成装置1の修理や保守管理を行うサービスセンタに接続されており、後述する異音検知制御部30の検知結果に基づいて、サービスセンタへの情報通知や修理通知等を行う。
エンジン制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23を備えており、ROM22は、本発明のエンジン制御プログラム、本発明の尾異音動作制御プログラム及び必要なシステムデータ等を記憶している。
CPU21は、コントローラ部10に接続されるとともに、スキャナ部300、プリンタ部200、給紙部100、定着部270、操作表示部50及び異音検知制御部30に接続されている。
CPU21は、ROM22内のプログラム及びコントローラ部10からの指示に基づいて、スキャナ部300、スキャナ部300、プリンタ部200、給紙部100、定着部270等を画像処理系を制御して、画像形成装置1の各種画像処理動作を行う。また、エンジン制御部20は、異音検知制御部30の検知結果に基づいて、コントローラ部10の制御下で、画像形成装置1の各種動作のうち、異音に関連する動作の抑制制御、異音に無関係の動作の通常動作制御を行う。
異音検知制御部30は、動作音取得部31、動作音分析部32、異音検出部33、部品交換時期処理部34及び動作音取得タイミング制御部35等を備えている。
動作音取得部(動作音取得手段)31は、画像形成装置1内の動作音を集音して、デジタルデータに変換して動作音分析部32へ出力し、図3に示すように、動作音集音部31a、A/D(Analog/Digital)変換部31b、動作音メモリ31cを備えている。
動作音集音部31aは、マイクロフォンが用いられており、画像形成装置1内部の複数個所に設置されている。動作音集音部31aは、後述する動作音取得タイミング制御部35の設定する動作音取得タイミングに、画像形成装置1内部の複数個所の動作音を集音してA/D変換部31bへ出力する。
A/D変換部31bは、動作音集音部31aから入力されるアナログの動作音をデジタルデータに変換して、動作音分析部32へ出力するとともに、動作音メモリ31cへ出力する。
動作音メモリ31cは、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)等の不揮発性メモリで構成され、動作音集音部31aによる集音毎の動作音を所定回数分記憶する。
動作音分析部32は、動作音取得部31の取得した動作音の周波数及び音圧を分析し、図3に示すように、FFT(高速フーリエ変換)分析部32a及び動作音データメモリ32bを備えている。
FFT分析部32aは、動作音取得部31から入力される動作音を、フーリエ変換して、予め設定されている周波数毎に分類し、角周波数毎にサンプリングして、角周波数毎の音圧レベルを取得する。
動作音データメモリ32bは、NVRAM等の不揮発性メモリで構成され、FFT分析部32aの取得した周波数毎の音圧レベルを、例えば、図4に示すように、記憶する。
図4(a)は、動作音No1として、定着スリーブ音(定着スリーブ時の動作音)が、角周波数毎(f1〜fmax)までの音圧レベル(dB)が記憶されている。図4(b)は、動作音No2として、用紙搬送音(用紙搬送時の動作音)が、角周波数毎(f1〜fmax)までの音圧レベル(dB)が記憶されている。動作音データメモリ32bは、複数回分の動作データを記憶可能なメモリ容量を備えており、メモリ容量一杯まで動作データが格納されると、古いデータから順次新しいデータにより上書きされる。
異音検出部(異常判定手段、可聴音判定手段)33は、動作音分析部32が分析して取得した角周波数毎の音圧レベルが異音であるか否か検出し、図3に示すように、故障音判定部33aと既知異音データメモリ33bを備えている。
既知異音データメモリ33bは、NVRAM等の不揮発性メモリで構成され、予め画像形成装置1の各部品の異音(異常音)が格納されている。
故障音判定部33aは、動作音分析部32が分析して取得した角周波数毎の動作音の音圧レベルを、既知異音データメモリ33bの異音と比較して、動作音が通常音、不快音、故障音のいずれであるか判定する。
この既知異音データメモリ33bは、例えば、図5及び図6に示すような各部品の既知の異音を記憶している。すなわち、図5は、異音データベースDBの一例である。異音データベースDBは、各異音Noに対して、異音の項目、異音が発生する動作モードと発生タイミングが登録されている。例えば、図5の場合、異音No1に対して、異音項目として、定着スリーブ異音、動作モードとして、コピー、プリント、用紙条件なし、発生タイミングとして、用紙定着中が登録されている。すなわち、異音は、それぞれ、発生する動作モード、発生条件が異なり、異音データベースDBに記載されている動作のときにのみ発生する。
そして、例えば、異音No1の定着スリーブ異音については、図6(a)に示すように、異音No2の用紙搬送異音については、図6(b)に示すように、それぞれ、周波数毎に異音(異常音)の音圧レベルが、登録されている。なお、図6には、異音No1、異音No2についてのみ示しているが、図5の7つの異音全てについて、異音の音圧レベルが予め既知異音データメモリ33bに登録されている。
故障音判定部33aは、異音と判定したときには、その異音が可聴音の不快音と故障音のいずれであるかを判定する。
すなわち、故障音判定部33aは、動作音分析部32が分析して取得した角周波数毎の動作音の音圧レベルを、図5及び図6のような異常音の音圧レベルと比較して、動作音が異常の兆しのある動作音であるか否かの判定を行う。具体的には、故障音判定部33aは、動作音の音圧レベルが、異常音の音圧レベルを超えていると、異常音の兆しのある動作音であると判定し、動作音の音圧レベルが、異常音の音圧レベルに達していないと、通常音であると判定する。
そして、故障音判定部33aは、動作音の音圧レベルが異常音の音圧レベルを超えている周波数があると、その周波数と音圧レベルを部品交換時期処理部34に出力する。すなわち、故障音判定部33aは、動作音が異音であるか否かと、異音と判定した動作音を発生している部品を特定する。
また、故障音判定部33aは、後述するように、異音が、可聴音であるか否か判定して、部品交換時期処理部34に通知する。
部品交換時期処理部(残存寿命予測手段)34は、異音検出部33が異音と判定した動作音とその部品に基づいて、該部品の交換時期を判定して通知し、図3に示すように、部品交換時期算出部34a、部品交換時期通知部34b及び部品交換時期換算データメモリ34cを備えている。
部品交換時期算出部34aは、異音検出部33で特定された異常の発生の兆しのある部品の交換時期を算出し、交換時期のデータを部品交換時期換算データメモリ34cに蓄積する。また、部品交換時期算出部34aは、動作音が可聴音であるか否かに基づいて、交換時期を算出する。すなわち、部品交換時期算出部34aは、音圧レベルが異音以上であると、図7に示すように、可聴領域の異音(20Hz程度から15000Hz程度の人間の聴力で認識可能な異音)であるかどうかを判定する。部品交換時期算出部34aは、可聴領域の異音の場合、ユーザには不快音と認識されるが、非可聴領域の異音の場合は不快音と認識されないため、即故障に繋がらない限り継続使用可能である。そこで、部品交換時期算出部34aは、例えば、異音が可聴領域であるときには、部品交換時期を短く算出して、ユーザの画像形成装置1を使用する上での、快適性を向上させる。
部品交換時期換算データメモリ34cは、NVRAM等の不揮発性メモリで構成され、部品交換時期算出部34aが算出した交換時期を部品毎に記憶する。
また、一般的に、部品の故障は、図8に示すように、部品寿命を超えると、印刷枚数、ジョブ数、画像形成装置1の電源ON/OFF回数に対して、故障率が急激に上昇する。また、部品の動作タイミングは、印刷枚数、ジョブ数、画像形成装置1の電源ON/OFF回数によって部品毎に異なる。
そこで、部品交換時期算出部34aは、交換時期換算データによる部品交換時期の算出を、対象部品毎に実施している。
部品交換時期通知部34bは、部品交換時期算出部34aの算出した部品の交換時期と部品名を、エンジン制御部20のCPU21へ出力し、CPU21が、コントローラ部10へ出力する。
コントローラ部10は、通知された部品の交換時期と部品名を、操作表示部500のディスプレイやコンピュータJSのディスプレイへ表示出力させたり、ネットワークNWに接続されている画像形成装置1のサービスセンタへ通知する等の通知処理を行う。
そして、動作音取得タイミング制御部35は、異音検出部33の既知異音データメモリ33bに記憶されている異音が発生する動作モード、異音発生条件から動作音を取得するタイミング情報を取得し、エンジン制御部20のCPU21へ出力する。
CPU21は、動作音取得タイミング制御部35からの動作音取得タイミング情報に基づいて、動作音取得部31の動作を制御して、動作音取得部31に動作音を取得させる。
そして、CPU21は、部品交換時期処理部34からの部品交換時期、異音発生動作モード、異音発生条件等に基づいて、画像形成装置1の動作のうち、異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可という動作制御を、コントローラ部10を介して行う。したがって、CPU21及び部品交換時期処理部34は、全体として、異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策手段として機能している。
上記コントローラ部10、エンジン制御部20及び異音検知制御部30は、全体として、異音に基づく動作制御において、画像形成装置1全体の安全性を確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させる異音動作制御部(異音動作制御装置)40として機能する。したがって、画像形成装置1は、異音動作制御部40を搭載して、異音に基づく動作制御を行う画像形成装置となっている。
そして、画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の異音動作制御方法を実行する異音動作制御プログラムを読み込んでエンジン制御部20のROM22等に導入することで、後述する異音に基づく動作制御において、装置全体の安全性を確保しつつ、装置の利用性を向上させる異音動作制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この異音動作制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1は、異音に基づく動作制御において、装置全体の安全性を確保しつつ、装置の利用性を向上させる。
すなわち、画像形成装置1は、多数の部品を使用して各種動作を実行している。画像形成装置1は、これらの多数の部品が同時に寿命等で交換の必要が発生することは少なく、また、部品の劣化等が進行すると、部品の動作にともなって異音が大きくなる。
そして、画像形成装置1は、複数の動作モードを備えており、その動作モードによって駆動する部品が異なり、発生する動作音も異なる。
すなわち、画像形成装置1は、例えば、部品の動作タイミングが、図9に示すように異なり、大きく分けて部品グループA〜Eに分類することができる。図9において、部品グループEは、冷却ファン等のように電源がONされている間、定常的に動作する部品グループであり、部品グループDは、定着スリーブ、感光体、転写ベルト等のように、印刷ジョブが実行されている間だけ動作する部品グループである。部品グループCは、給紙カセット102からの給紙、手差しトレイ204からの給紙、スキャナモータ等のようにプリント周期、スキャン周期で単発的に動作する部品グループである。部品グループBは、中間転写の当接、2次転写の当接等のようにジョブ単位で単発的に動作する部品グループ、部品グループAは、トナーボトル等のように、特定タイミングでしか動作しない部品グループである。
図9の下段に示すように、1回のジョブで部品グループEの部品が駆動し、部品グループDの部品がジョブが終了するまで駆動する。その後、部品グループC、D、Aが駆動して、部品グループC、D、Aの駆動が終了した後に、部品グループCが駆動し、部品グループCの駆動が完了した後、部品グループDの駆動が終了することで、ジョブが完了する。また、図9では、上記ジョブのうち、1枚の印刷で、2回目に、部品グループCが駆動されるまでが駆動される。そして、これらの部品グループの駆動に応じて、図9の下段に示すように、画像形成装置1の内部の動作音の音圧レベルが変化する。
そして、画像形成装置1は、その備えている各種機能の動作モード毎に、どの動作タイミングでどの部品グループが駆動するかが、予め異音検出部33の既知異音データメモリ33bに記憶されている。
画像形成装置1は、図10に示すように、各部品グループA〜Eの動作タイミング毎に、動作音を取得して、異音の有無や大きさを検出し、異音を発生している部品を特定して、異音を発生している部品を使用する動作モードでの動作のみを制限する動作制御を行う。
なお、以下の説明では、異音の兆しのある動作音として、用紙サイズA3での「用紙搬送異音」を検出し、異音の発生源の部品が、搬送モータであるものとして、説明するが、動作音及び部品は、上記に限るものでないことは言うまでもない。
そこで、CPU21は、動作モードが異常発生動作モードになるのを待つ(ステップS101)。いま、用紙搬送異音は、図5に示したように、コピーやプリントの印刷ジョブで発生する異音であり、さらに、A3用紙の印刷のみで発生するものである。そこで、CPU21は、ステップS101で、動作モードが、A3印刷の動作モードになるまで待機する。
ステップS101で、A3印刷であると、予め設定されている動作音取得時期(例えば、A3印刷枚数が100ページ毎)であるかチェックする(ステップS102)。
ステップS101で、動作音取得時期に達すると(ステップS101で、YESのとき)、CPU21は、異音検知制御部30の動作音取得部31を制御して、動作音集音部31aにより順次動作音No2を取得する(ステップS103)。
異音検知制御部30は、動作音集音部31aが取得した「動作音No2」のアナログの動作音を、A/D変換部31bにより順次デジタルの動作音データに変換し、動作音メモリ31cに記憶する(ステップS104)。いま、動作音を、用紙搬送中のみ取得しているため、動作音メモリ31cの必要容量を削減することができる。
次に、動作音分析部32は、そのFFT分析部32aが、動作音メモリ31cの動作音をフーリエ変換して、各周波数毎の音圧レベルを生成し、各周波数毎の音圧レベルデータを、動作音データメモリ32bに保管する。
そして、異音検出部33は、動作音データメモリ32bの各動作音に異音の兆しがあるかチェックする(ステップS105、S106)。具体的には、異音検出部33は、その故障音判定部33aが、動作音データメモリ32bに記憶されている各周波数毎の動作音の音圧レベルデータを、既知異音データメモリ33bの既知異音データと比較する(ステップS105)。そして、故障音判定部33aは、動作音の音圧レベルデータが既知異音データ(基準値)以上に達しているか判定し(ステップS106)、基準値未満であると(ステップS106で、NOのとき)、異常の兆しのある動作音でないと判定して通常動作に戻る。
ステップS106で、基準値以上であると(ステップS106で、YESのとき)、故障音判定部33aは、異常の兆しのある異音(動作音)であると判定して、可聴領域の異音であるか判定する(ステップS107)。この可聴領域の異音であるか否かは、例えば、上述のように、20Hz程度から15000Hz程度の人間の聴力で認識可能な異音であるか否かで判断する。
ここで、可聴領域の異音の場合には、ユーザには不快音と認識されるが、非可聴領域の異音の場合は、不快音と認識されないため、即故障に繋がらない限り継続使用可能である。
そこで、故障音判定部33aは、ステップS107で、異音が非可聴領域の異音であると(ステップS107で、NOのとき)、図11に示すように、異音が故障音であるか否か判定する(ステップS108)。
ステップS108で、故障音でないと(ステップS108で、NOのとき)、故障音判定部33aは、非可聴音であってユーザが不快と感じないため、そのまま異音動作制御処理を終了する。
ステップS108で、故障音であると(ステップS108で、YESのとき)、故障音判定部33aは、部品交換時期算出部34aに、その異音の周波数と音圧レベルを部品交換時期処理部34へ通知する。
部品交換時期処理部34は、部品交換時期算出部34aが、異音の周波数と音圧レベルに基づいて、部品交換時期換算データメモリ34cを参照して、部品交換時期を算出する(ステップS109)。部品交換時期算出部34aは、上述のように、部品の所属する部品グループが部品グループA〜Eのいずれであるのか、その異音項目の周波数に対して、図6に示したように設定されている音圧レベル(基準レベル)を参照して、部品交換時期を算出する。
次に、部品交換時期通知部34bが、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、操作表示部500のディスプレイへの表示、コンピュータJSへの通知等によって通知する(ステップS110)。また、CPU21は、この部品交換時期及び部品グループA〜E等の情報から、画像形成装置1の備えている各種動作のうち、該交換対象となっている部品を使用する動作を制限し、該部品の非使用の動作を通常動作可能とする動作制御を行う。
また、部品交換時期通知部34bは、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、画像形成装置1のサービスセンタへ、定期訪問時期における部品の交換を通知したり、メンテナンスの要請を行う(ステップS111)。異音検知制御部30は、上記通知処理を行うと、異音動作制御処理を終了する。
上記ステップS107で、異音が可聴領域の異音であると(ステップS107で、YESのとき)、故障音判定部33aは、異音の発生回数が予め設定されている規定発生回数上限に到達しているかチェクする(ステップS112)。この規定発生回数上限は、ユーザが許容可能な異音の発生回数の上限値が適宜設定可能である。
ステップS112で、異音の発生回数が規定発生回数上限未満であると(ステップS112で、NOのとき)、図11のステップS109へ移行して、部品交換時期処理部34が、部品交換時期の算出から上記同様に処理する(ステップS109〜S111)。
ステップS112で、異音の発生回数が規定発生回数上限以上であると(ステップS112で、YESのとき)、部品交換時期通知部34bが、サービスセンタへ緊急訪問での部品交換を依頼する情報送信を行なう(ステップS113)。
また、部品交換時期通知部34bが、ユーザへ機能制限を行う旨を、操作表示部500のディスプレイへの表示、コンピュータJSへの送信等の方法で通知する(ステップS114)。
機能制限通知を受け取ったユーザは、機能制限と画像形成装置1の停止のいずれかを選択することができる。
そこで、CPU21は、機能制限が選択されたかチェックする(ステップS115)。
ステップS115で、機能制限が選択されると(ステップS115で、YESのとき)、CPU21は、異常箇所が部品グループEであるかチェックする(ステップS116)。
ステップS116で、異常箇所が部品グループEであると(ステップS116で、YESのとき)、CPU21は、画像形成装置1を停止する旨のメッセージ通知を行って、異音動作制御処理を終了する(ステップS117)。すなわち、部品グループEは、画像形成装置1の電源がONであると定常的に動作する部品であるため、CPU21は、機能制限では対応できないと判断し、画像形成装置1を停止させる。
ステップS116で、異常箇所が部品グループEでないと(ステップS116で、NOのとき)、CPU21は、異常箇所が部品グループDであるかチェックする(ステップS118)。
ステップS118で、異常箇所が部品グループDであると(ステップS118で、YESのとき)、CPU21は、異常箇所が転写ベルトと定着スリーブのいずれかまたは双方であるかチェックする(ステップS119)。
ステップS119で、異常箇所が転写ベルトと定着スリーブのいずれかまたは双方であると(ステップS119で、YESのとき)、CPU21は、画像形成装置1を停止する旨のメッセージ通知を行って、異音動作制御処理を終了する(ステップS117)。すなわち、この場合、画像形成動作においては、転写ベルトと定着スリーブを駆動させる必要があり、CPU21は、機能制限では対応することができないと判断し、画像形成装置1を停止させる。なお、この場合、画像形成動作は行うことができないが、スキャナ動作、ファクシミリ送信動作等については行うことができるため、スキャナ機能、ファクシミリ送信動作等については動作可能としてもよい。
ステップS119で、異常箇所が転写ベルトと定着スリーブのいずれでもないと(ステップS119で、NOのとき)、CPU21は、異常箇所がカラードラムであるかチェックする(ステップS120)。
ステップS120で、異常箇所がカラードラムでないと(ステップS120で、NOのとき)、CPU21は、ブラックドラブの異常であって、機能制限では対応することができないと判断し、画像形成装置1を停止させる(ステップS117)。なお、この場合、画像形成動作は行うことができないが、スキャナ動作、ファクシミリ送信動作等については行うことができるため、スキャナ機能、ファクシミリ送信動作等については動作可能としてもよい。
ステップS120で、異常箇所がカラードラムであると(ステップS120で、YESのとき)、CPU21は、カラーの画像形成の選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS121)。すなわち、この場合、ブラックのドラムのみを使用して、モノクロ印刷を行うことができるため、画像形成動作のうち、モノクロ印刷を使用する機能動作については許可する。
そして、上記ステップS118で、異常箇所が部品グループDでないとき(ステップS118で、NOのとき)、CPU21は、図13に示すように、異常箇所が部品グループCであるかチェックする(ステップS122)。
ステップS122で、異常個所が部品グループCであると(ステップS122で、YESのとき)、CPU21は、異常部品が給紙カセット102であるかチェックする(ステップS123)。
ステップS123で、異常部品が給紙カセット102でないとき(ステップS123で、NOのとき)、CPU21は、異常部品が手差しトレイ204部分であるかチェックする(ステップS124)。
ステップS124で、異常部品が手差しトレイ204でないと(ステップS124で、NOのとき)、CPU21は、スキャン、コピー動作の選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS125)。すなわち、CPU21は、この場合、給紙系統を使用することができないと判断する。
ステップS124で、異常部品が手差しトレイ204であると(ステップS124で、YESのとき)、CPU21は、手差し給紙の選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS126)。
ステップS123で、異常部品が給紙カセット102であると(ステップS123で、YESのとき)、CPU21は、異常部品が第1給紙カセット(例えば、上段)であるかチェックする(ステップS127)。
ステップS127で、異常部品が第1給紙カセットでないと(ステップS127で、NOのとき)、CPU21は、第2給紙カセット(例えば、下段)の選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS128)。
ステップS127で、異常部品が第1給紙カセットであると(ステップS127で、YESのとき)、CPU21は、第1給紙カセットの選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS129)。
ステップS122で、異常個所が部品グループCでないと(ステップS122で、NOのとき)、CPU21は、異常個所が部品グループBであるかチェックする(ステップS130)。
ステップS130で、異常個所が部品グループBでないと(ステップS130で、NOのとき)、CPU21は、図12のステップS117に移行して、画像形成装置1を停止する旨のメッセージ通知を行って、異音動作制御処理を終了する(ステップS117)。
ステップS130で、異常個所が部品グループBであると(ステップS130で、YESのとき)、CPU21は、異常部品が1次転写当接用の部品であるかチェックする(ステップS131)。この1次転写当接用部品は、モノクロモード時には、カラーのプロセスカートリッジ210Y、210C、210Mを中間転写ベルト241から引き離し、空モード時に、中間転写ベルト241へ当接させる部品である。
したがって、ステップS131で、異常部品が1次転写当接部品であると(ステップS131で、YESのとき)、CPU21は、モノクロモード選択を停止させる機能制限を設定し、異音動作制御処理を終了する(ステップS132)。
ステップS131で、異常部品が1次転写当接部品でないと(ステップS131で、NOのとき)、CPU21は、図12のステップS117に移行して、画像形成装置1を停止する旨のメッセージ通知を行って、異音動作制御処理を終了する(ステップS117)。
なお、画像形成装置1は、上記異音動作制御処理においては、前記異常音発生部品と同じ部品を前記装置が複数備えている場合には、該部品のうち、該異常音発生部品を利用した動作のみを制限し、その他の部品を使用した動作については、通常動作を行わせるようにしてもよい。
また、画像形成装置1は、前記動作音が可聴音であると、該可聴音の大きさ、周波数を音質として、該音質に基づいて、該動作音を発生する部品を利用する動作を制御してもよい。
このように、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、画像形成装置1の異常発生時の異常音を予め記憶する既知異音データメモリ(異常音記憶手段)33bと、前記画像形成装置1の動作音を取得する動作音取得部(動作音取得手段)31と、取得された前記動作音を前記異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異音検出部(異常判定手段)33と、異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異音検出部(異常音原因特定手段)33と、前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可するCPU21、部品交換時期処理部34等の異音対策手段と、を備えている。
したがって、異音(異常音)が発生した場合に、異音を発生している部品を使用した動作については、停止等の制御を行い、その他の動作については通常動作を行うことができる。その結果、異音に基づく動作制御において、画像形成装置1全体の安全性を確保しつつ、全体のダウンタイムを削減して、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、画像形成装置1の動作音を取得する動作音取得処理ステップと、取得された前記動作音を、予め既知異音データメモリ(異常音記憶手段)33bに記憶されている前記画像形成装置1の異常発生時の異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定処理ステップと、異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定処理ステップと、前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策処理ステップと、を有する異音動作制御方法を実行している。
したがって、異音(異常音)が発生した場合に、異音を発生している部品を使用した動作については、停止等の制御を行い、その他の動作については通常動作を行うことができる。その結果、異音に基づく動作制御において、画像形成装置1全体の安全性を確保しつつ、全体のダウンタイムを削減して、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、CPU21等の制御プロセッサに、画像形成装置1の動作音を取得する動作音取得処理と、取得された前記動作音を、予め既知異音データメモリ(異常音記憶手段)33bに記憶されている前記装置1の異常発生時の異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定処理と、異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定処理と、前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策処理と、を実行させる異音動作制御プログラムを搭載している。
したがって、異音(異常音)が発生した場合に、異音を発生している部品を使用した動作については、停止等の制御を行い、その他の動作については通常動作を行うことができる。その結果、異音に基づく動作制御において、画像形成装置1全体の安全性を確保しつつ、全体のダウンタイムを削減して、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、前記異常音と判定された前記動作音の大きさに基づいて、該異常音を発生している前記異常音発生部品の残存期間(残存寿命)を予測する部品交換時期処理部(残存寿命予測手段)34を、さらに備え、前記異音対策手段は、前記残存寿命に応じて、前記異常音発生部品を使用した動作を制御するとともに、少なくとも前記残存寿命予測手段の予測した前記異常音発生部品の残存期間(残存寿命)の通知、該異常音発生部品の修理要求の通知を行う。
したがって、異常音を発生している部品の残存期間に基づいて、動作制御を行うことができるとともに、必要な通知を行って対応処理を取ることができる。その結果、異音に基づく動作制御において、画像形成装置1全体の安全性をより一層適切に確保しつつ、異常音に対する対応策を速やかにとって、画像形成装置1の利用性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、動作させる部品の異なる複数の動作モードを備え、その異音動作制御部40は、前記異音対策手段が、前記異常音発生部品と関連する前記動作モードへの移行を制御する。
したがって、画像形成装置1の備えている動作モードごとに動作制御することができ、画像形成装置1全体の安全性を簡単に確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、動作させる部品の異なる複数の動作モードを備え、その異音動作制御部40の動作音取得部(動作音取得手段)31が、前記動作モード毎に前記動作音を取得する。
したがって、取得する動作音を選別しつつ適切な動作音を取得して、動作制御することができる。その結果、画像形成装置1全体の安全性を簡単かつ安価に確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、前記動作音が可聴音であるか否かを判定する異音検出部(可聴音判定手段)33を、さらに備え、前記異音対策手段は、前記動作音が可聴音であると、該可聴音の大きさに基づいて、該可聴音を発生する部品を使用した動作を制御する。
したがって、ユーザに不快感を与えるおそれのある可聴音の大きさに基づいて、動作制御することができ、画像形成装置1全体の安全性と快適性を確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
図14〜図19は、本発明の異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムの第2実施例を示す図であり、図14は、本発明の異音動作制御装置、画像形成装置、異音動作制御方法及び異音動作制御プログラムの第2実施例を適用した画像形成装置1の故障音判定部33aのブロック構成図である。
なお、本実施例の画像形成装置1は、上記第1実施例の画像形成装置1と同様の画像形成装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、図示しない部分についても、必要に応じて、第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例の画像形成装置1は、故障音の判定において、周囲音の影響を考慮して故障音の判定を行うとともに、ユーザに対する可聴音の不快度を考慮して、動作制御する。
すなわち、画像形成装置1は、図1に示したように、第1実施例の画像形成装置1と同様の画像形成装置であり、給紙部100、プリンタ部200、スキャナ部300、ADF400及び操作表示部500等を備えている。また、画像形成装置1は、図2に示したように、コントローラ部10、エンジン制御部20、異音検知制御部30等を備えている。そして、異音検知制御部30は、動作音取得部31、動作音分析部32、異音検出部33、部品交換時期処理部34及び動作音取得タイミング制御部35を備えている。
異音検出部33は、図3に示したように、故障音判定部33aと既知異音データメモリ33bを備えている。
そして、本実施例の画像形成装置1の故障音判定部(不快度検出手段)33aは、図14に示すようにブロック構成されており、音圧レベル計測部33aa、ラウドネス計測部33ab、シャープネス計測部33ac、トーナリティ計測部33ad、インパルシブネス計測部33ae、ラフネス計測部33af、フラクチュエーション・ストレングス計測部33ag及び音の不快さ算出部33ahを備えている。なお、音圧レベル計測部33aa以外の各部は、音の心理音響パラメータと呼ばれている音響物理量を計測する。
音圧レベル計測部33aは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の音圧レベルを検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
ラウドネス計測部33abは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音から該動作音の聞こえ方の大きさを検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
シャープネス計測部33acは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の高周波成分の相対的な分布量を検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
トーナリティ計測部33adは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の調音性、純音成分の相対的な分布量を検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
インパルシブネス計測部33aeは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の衝撃性を検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
ラフネス計測部33afは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の粗さ感を検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
フラクチュエーション・ストレングス計測部33agは、動作音分析部32の動作音データメモリ32bに格納された周波数毎の動作音の変動強度、うなり感を検出して、音の不快さ算出部33ahへ出力する。
上記心理音響パラメータを計測する各部33ab〜33agは、聴覚の特徴を考慮して動作音から、それぞれのパラメータを計測している。各部33ab〜33agは、聴覚の特徴として知覚する周波数帯域と音の大きさ、そしてマスキング(時間的に近接した音や、近接した周波数の音に対象音が妨害される程度)があり、これらを考慮して尺度が決められている。
例えば、ラウドネス(sone)は、知覚された音の大きさで、1kHzの純音(単一周波数の音)の場合、音圧レベルが約10dB増加する毎に2倍になるように定義されている。また、上記各パラメータは、いずれも、値が増すと、不快感が増す傾向にある。すなわち、ラウドネスの場合、その値が増えると、音が大きく聞こえ、うるさく感じる。シャープネスの場合、シャープネス値が増えると、高周波成分が増すため、シャーというような耳障り感が大きくなる。また、トーナリティの場合、トーナリティ値が増えると、純音(単一周波数)の鋭い音がキーンと耳に響き、ラフネスの場合、ラフネス値が増えると、ざら付いたような汚い音が大きく聞こえようになる。フラクチュエーション・ストレングスの場合、フラクチュエーション・ストレングス値が増えると、ウォンウォンとうなっているような感じが増すようになる。インパルシブネスの場合、インパルシブネス値が増えると、単位時間あたりの衝撃音の数が増えるか、衝撃のレベルが上昇したと感じるかどちらかである。
音の不快さ算出部33ahは、このような各心理音響パラメータの値が入力され、これらの各心理音響パラメータの大きさから、対象とする音の心理的な特徴を定量的に捉えて、不快さを算出する。
画像形成装置1は、内部で発生する騒音が、画像形成装置1の機構の複雑さから、多くの音色の騒音によって構成されている。例えば、画像形成装置1は、低周波の重苦しい音、高周波の甲高い音、衝撃的に発生する音などが、モータ、紙、ソレノイド等の複数の音源から時間的に変化しながら発生する。
人間は、これらの音を総合的に判断して不快かどうかの判定を行なっているが、音のどの部分が特に不快と関係があるかの重み付けを行なって判定していると言われている。すなわち、機械の音色によって不快に対して影響の大きい心理音響パラメータと、影響の小さい心理音響パラメータが存在する。
そこで、画像形成装置1は、装置内部で発生する動作音が、画像形成装置1の周囲で発生している周囲音と比較して、どの程度の音圧のレベルであるかを判断して、動作制御を行う。
そして、本実施例の画像形成装置1は、画像形成装置1の周囲の音(周囲音)を検出する周囲音検出部(図示略)が、所定数配設されており、該周異音検出部(周囲音取得手段)は、検出する画像形成装置1の周囲の周囲音をデジタルの音圧レベルデータに変換して異音検知制御部30へ入力する。
そこで、本実施例の画像形成装置1は、図15〜図18に示すように、動作音が動作制限を必要とする異音であるか否かの異音判定制御処理を周囲音を考慮して行う。
なお、以下の説明では、異音の兆しのある動作音として、用紙サイズA3での「用紙搬送異音」を検出し、異音の発生源の部品が、搬送モータであるものとして、説明するが、動作音および部品は、上記に限るものでないことは言うまでもない。
すなわち、CPU21は、図15に示すように、動作モードが異常発生動作モードになるのを待つ(ステップS201)。
ステップS201で、異常発生動作モードになると(ステップS201で、YESのとき)、CPU21は、予め設定されている動作音取得時期(例えば、A3印刷枚数が100ページ毎)であるかチェックする(ステップS202)。
ステップS201で、動作音取得時期に達すると(ステップS201で、YESのとき)、CPU21は、異音検知制御部30の動作音取得部31を制御して、動作音集音部31aにより順次動作音を取得する(ステップS203)。
異音検知制御部30は、動作音集音部31aが取得した動作音のアナログの動作音を、A/D変換部31bにより順次デジタルの動作音データに変換し、動作音メモリ31cに記憶するとともに、動作音分析部32へ出力する(ステップS204)。いま、動作音を、用紙搬送中のみ取得しているため、動作音メモリ31cの必要容量を削減することができる。
次に、動作音分析部32は、そのFFT分析部32aが、動作音をフーリエ変換して、各周波数毎の音圧レベルを生成し、各周波数毎の音圧レベルデータを、動作音データメモリ32bに保管する。
そして、異音検出部33は、動作音データメモリの各動作音に異音の兆しがあるかチェックする(ステップS205、S206)。具体的には、異音検出部33は、その故障音判定部33aが、動作音データメモリ32bに記憶されている各周波数毎の動作音の音圧レベルデータを、既知異音データメモリ33bの既知異音データと比較する(ステップS205)。そして、故障音判定部33aは、動作音の音圧レベルデータが既知異音データ(基準値)以上に達しているか判定し(ステップS206)、基準値未満であると(ステップS206で、NOのとき)、異常の兆しのある動作音でないと判定して通常動作に戻る。
ステップS206で、基準値以上であると(ステップS206で、YESのとき)、故障音判定部33aは、異常の兆しのある異音(動作音)であると判定して、図16に示すように、可聴領域の異音であるか判定する(ステップS207)。この可聴領域の異音であるか否かは、例えば、上述のように、20Hz程度から15000Hz程度の人間の聴力で認識可能な異音であるか否かで判断する。
故障音判定部33aは、ステップS207で、異音が非可聴領域の異音であると(ステップS207で、NOのとき)、異音が故障音であるか否か判定する(ステップS208)。
ステップS208で、故障音でないと(ステップS208で、NOのとき)、故障音判定部33aは、そのまま異音動作制御処理を終了する。
ステップS208で、故障音であると(ステップS208で、YESのとき)、故障音判定部33aは、部品交換時期算出部34aに、その異音の周波数と音圧レベルを部品交換時期処理部34へ通知する。
部品交換時期処理部34は、部品交換時期算出部34aが、異音の周波数と音圧レベルに基づいて、部品交換時期換算データメモリ34cを参照して、部品交換時期を算出する(ステップS209)。部品交換時期算出部34aは、上述のように、部品の所属する部品グループが部品グループA〜Eのいずれであるのか、その異音項目の周波数に対して、図6に示したように設定されている音圧レベル(基準レベル)を参照して、部品交換時期を算出する。
次に、部品交換時期通知部34bが、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、操作表示部500のディスプレイへの表示、コンピュータJSへの通知等によって通知する。また、部品交換時期算出部34aは、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、画像形成装置1のサービスセンタへ情報送信する(ステップS210)。
部品交換時期通知部34bは、定期訪問時期における部品の交換を通知したり、メンテナンスの要請を行い、異音動作制御処理を終了する(ステップS211)。
上記ステップS207で、異音が可聴領域の異音であると(ステップS207で、YESのとき)、故障音判定部33aは、異音の発生回数が予め設定されている上記規定発生回数上限に到達しているかチェクする(ステップS212)。
ステップS212で、異音の発生回数が規定発生回数上限未満であると(ステップS212で、NOのとき)、ステップS209へ移行して、部品交換時期処理部34が、部品交換時期の算出から上記同様に処理する(ステップS209〜S211)。
ステップS212で、異音の発生回数が規定発生回数上限以上であると(ステップS212で、YESのとき)、異音が故障音であるか否か判定する(ステップS213)。
ステップS213で、ステップS208で、故障音であると(ステップS208で、YESのとき)、故障音判定部33aは、部品交換時期算出部34aに、その異音の周波数と音圧レベルを部品交換時期処理部34へ通知する。
部品交換時期通知部34bが、サービスセンタへ緊急訪問での部品交換を依頼する情報送信を行なう(ステップS214)。
また、部品交換時期通知部34bが、ユーザへ装置を停止する旨を、操作表示部500のディスプレイへの表示、コンピュータJSへの送信等の方法で通知する(ステップS215)。CPU21は、ユーザの選択に応じて、上述のように、画像形成装置1の動作制御を行う。
そして、ステップS213で、故障音でないと(ステップS213で、NOのとき)、故障音判定部33aは、周囲音判断処理とCPMダウン判断処理を行う(ステップS216、S217)。故障音判定部33aは、この周囲音判断処理とCPMダウン判断処理においては、上記各計測部33aa〜33agの計測結果に基づいて、音の不快さ算出部33ahが不快さを算出して、その結果に基づいて判断処理を行う。
そして、ステップS216、S217の周囲音判断処理とCPMダウン判断処理を通過すると、部品交換時期処理部34が、部品交換時期の算出、情報通知及び定期訪問時部品交換/メンテナンス要求を行う(ステップS209〜S211)。
そして、故障音判定部33aは、ステップS216の周囲音判断処理を、図17に示すように実行する。
すなわち、故障音判定部33aは、周囲音判断処理に移行すると、図17に示すように、まず、外部音検出部の検出する周囲音の音圧レベルを取得する(ステップS301)。
故障音判定部33aは、異音と周囲音の音圧レベルの比率を検出する(ステップS302)。ここで、故障音判定部33a、すなわち、異音検出部33は、可聴音の大きさの周囲音の大きさに対する比率を算出する比率算出手段として機能している。
すなわち、図18に示すように、ユーザにとって、異音は、周囲音との関係で、不快音と感じられたり、不快音とは感じられなかったりする。例えば、周囲音の音圧が高いと、画像形成装置1の装置内の異音は、ユーザにとっては、不快音とは感じにくい。
故障音判定部33aは、まず、異音自体の音圧レベルが、不快音と判断されるおそれがあるとして予め設定されている基準値以上であるかチェックする(ステップS303)。
ステップS303で、異音自体の音圧レベルが基準値未満であると(ステップS303で、NOのとき)、故障音判定部33aは、異音自体が不快と感じられるほど大きくないと判断して、異音動作制御処理自体を終了する。
ステップS303で、異音自体の音圧レベルが基準値以上であると(ステップS303で、YESのとき)、故障音判定部33aは、異音と周囲音の音圧レベルの比率が予め設定されている規定値以上であるかチェックする(ステップS304)。
ステップS304で、音圧レベルの比率が規定値未満であると(ステップS304で、NOのとき)、部品交換時期算出部34aに、その異音の周波数と音圧レベルを部品交換時期処理部34へ通知する。
部品交換時期処理部34は、部品交換時期算出部34aが、異音の周波数と音圧レベルに基づいて、部品交換時期換算データメモリ34cを参照して、部品交換時期を算出する(ステップS305)。
次に、部品交換時期通知部34bが、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、操作表示部500のディスプレイへの表示、コンピュータJSへの通知等によって通知する。また、部品交換時期算出部34aは、部品交換時期算出部34aの算出した部品交換時期を、上述のように、画像形成装置1のサービスセンタへ情報送信する(ステップS306)。さらに、部品交換時期処理部34は、定期訪問時期における部品の交換を通知したり、メンテナンスの要請を行い、異音動作制御処理を終了する(ステップS307)。
なお、故障は発生していないが異音が発生する場合としては、例えば、ローラ軸の摺動不良等があり、このような場合は、定期メンテナンスでグリスの塗布等が行われることで、異音を低減することができる。
そして、ステップS304で、異音と周囲音の音圧レベルの比率が基準値以上であると(ステップS304で、YESのとき)、故障音判定部33aは、周囲音判断処理を終了して、CPU21へCPMダウン判断処理への移行通知を行う。故障音判定部33aは、CPU21へ画像形成装置1の処理速度(CPM)ダウン判断処理への移行通知を行うと、図19に示すCPMダウン判断処理へ移行する。
CPU21は、CPMダウン処理への移行通知があると、例えば、プリンタ部200による画像形成速度を所定速度遅くするCPMダウン処理を行う。
故障音判定部33aは、CPMダウン処理が開始されると(ステップS401)、異音の周囲音に対する音圧レベルの比率が上記規定値以上であるかチェックする(ステップS402)。
ステップS402で、異音の周囲音に対する音圧レベルの比率が規定値未満であると(ステップS402で、NOのとき)、故障音判定部33aは、部品交換時期処理部34及びCPU21に音圧レベルの比率が規定値未満である旨を通知する。部品交換時期処理部34は、操作表示部500のディスプレイにCPMを落として継続使用可能である旨を通知し(ステップS403)、CPU21は、以降、CPMをダウンさせて動作させる(ステップS404)。
そして、部品交換時期処理部34は、サービスセンタへ、CPMをダウンさせて動作させている旨の情報を送信し(ステップS405)、定期点検で部品交換が行われて、異音動作制御処理を終了する(ステップS406)。
ステップS402で、異音の周囲音に対する音圧レベルの比率が規定値以上であると(ステップS402で、YESのとき)、故障音判定部33aは、CPMダウン判断処理を終了して、図16のステップS209へ移行する。ステップS209並行すると、部品交換時期処理部34は、部品交換時期の算出から上記同様に処理する(ステップS209〜S211)。
このように、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、前記動作音が可聴音であるか否かを判定する動作音分析部(可聴音判定手段)32と、前記可聴音の不快度を検出する故障音判定部(不快度検出手段)33aと、を、さらに備え、前記異音対策手段は、前記可聴音の不快度に基づいて、該可聴音を発生する部品を使用した動作を制御する。
したがって、動作音が可聴音である場合に、該可聴音のユーザに与える不快度を考慮した動作制御を行うことができ、画像形成装置1全体の安全性と快適性を確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40が、画像形成装置1の周囲の音を取得する周異音検出部(周囲音取得手段)と、前記動作音が前記可聴音であると、該可聴音の大きさの前記周囲音の大きさに対する比率を算出する異音検出部(比率算出手段)33と、さらに備え、前記異音対策手段は、前記可聴音の前記周囲音に対する比率に基づいて、該可聴音を発生する部品を使用する動作を制御する。
したがって、動作音が可聴音である場合に、該可聴音のユーザに与える不快度、可聴音の大きさと周囲音の大きさの比率に基づいて適切に判定し、該不快度を考慮した動作制御を行うことができる。その結果、画像形成装置1全体の安全性と快適性を確保しつつ、画像形成装置1の利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、その異音動作制御部40の異音対策手段が、前記可聴音を発生する部品を使用する動作の処理速度を所定処理速度に低減させる動作制御を行う。
したがって、画像形成装置1全体の安全性と快適性をより一層適切に確保しつつ、画像形成装置1の利用性をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 画像形成装置
10 コントローラ部
20 エンジン制御部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
30 異音検知制御部
31 動作音取得部
31a 動作音集音部
31b A/D変換部
31c 動作音メモリ
32 動作音分析部
32a FFT分析部
32b 動作音データメモリ
33 異音検出部
33a 故障音判定部
33b 既知異音データメモリ
34 部品交換時期処理部
34a 部品交換時期算出部
34b 部品交換時期通知部
34c 部品交換時期換算データメモリ
35 動作音取得タイミング制御部
40 異音動作制御部
100 給紙部
101 ペーパーバンク
102 給紙カセット
103 給紙ローラ
104 分離ローラ
105 給紙路
106 搬送ローラ
200 プリンタ部
201 排紙ローラ対
202 切換爪
203 給紙路
204 手差しトレイ
205 給紙ローラ
206 分離ローラ
207 手差し給紙路
210Y、210C、210M、210K プロセスカートリッジ
210 画像形成ユニット
211Y、211C、211M、211K 感光体
230 光書込ユニット
240 中間転写ユニット
241 中間転写ベルト
242 第1支持ローラ
243 第2支持ローラ
244 第3支持ローラ
245 中間転写ベルトクリーニング部
250 2次転写部
251 2次転写ベルト
252 張架ローラ
260 レジストローラ対
261 レジストセンサ
270 定着部
271 定着ベルト
272 加圧ローラ
280 用紙反転ユニット
300 スキャナ部
301 コンタクトガラス
302 第1走行体
303 第2走行体
304 結像レンズ
305 読取センサ
400 ADF
401 原稿台
402 給紙ローラ
403 分離ローラ
404 搬送ローラ
405 搬送ベルト
406 排紙ローラ
407 排紙台
500 操作表示部
JS 情報処理装置
NW ネットワーク
DB 異音データベース
33aa 音圧レベル計測部
33ab ラウドネス計測部
33ac シャープネス計測部
33ad トーナリティ計測部
33ae インパルシブネス計測部
33af ラフネス計測部
33ag フラクチュエーション・ストレングス計測部
33ah 音の不快さ算出部
特開2012−177748号公報

Claims (11)

  1. 装置の異常発生時の異常音を予め記憶する異常音記憶手段と、
    前記装置の動作音を取得する動作音取得手段と、
    取得された前記動作音を前記異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定手段と、
    異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定手段と、
    前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策手段と、
    を備えていることを特徴とする異音動作制御装置。
  2. 前記異音動作制御装置は、
    前記異常音と判定された前記動作音の大きさに基づいて、該異常音を発生している前記異常音発生部品の残存寿命を予測する残存寿命予測手段を、
    さらに備え、
    前記異音対策手段は、
    前記残存寿命に応じて、前記異常音発生部品を使用した動作を制御するとともに、少なくとも前記残存寿命予測手段の予測した前記異常音発生部品の残存寿命の通知、該異常音発生部品の修理要求の通知を行うことを特徴とする請求項1記載の異音動作制御装置。
  3. 前記装置は、
    動作させる部品の異なる複数の動作モードを備え、
    前記異音対策手段は、
    前記異常音発生部品と関連する前記動作モードへの移行を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の異常音動作制御装置。
  4. 前記装置は、
    動作させる部品の異なる複数の動作モードを備え、
    前記動作音取得手段は、
    前記動作モード毎に前記動作音を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の異音動作制御装置。
  5. 前記異音動作制御装置は、
    前記動作音が可聴音であるか否かを判定する可聴音判定手段を、
    さらに備え、
    前記異音対策手段は、
    前記動作音が可聴音であると、該可聴音の大きさに基づいて、該可聴音を発生する部品を使用した動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の異音動作制御装置。
  6. 前記異音動作制御装置は、
    前記動作音が可聴音であるか否かを判定する可聴音判定手段と、
    前記可聴音の不快度を検出する不快度検出手段と、
    を、さらに備え、
    前記異音対策手段は、
    前記可聴音の不快度に基づいて、該可聴音を発生する部品を使用した動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の異音動作制御装置。
  7. 前記異音動作制御装置は、
    前記装置の周囲の音を取得する周囲音取得手段と、
    前記動作音が前記可聴音であると、該可聴音の大きさの前記周囲音の大きさに対する比率を算出する比率算出手段と、
    さらに備え、
    前記異音対策手段は、
    前記可聴音の前記周囲音に対する比率に基づいて、該可聴音を発生する部品を使用する動作を制御することを特徴とする請求項5または請求項6記載の異音動作制御装置。
  8. 前記異音対策手段は、
    前記可聴音を発生する部品を使用する動作の処理速度を所定処理速度に低減させる動作制御を行うことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の異音動作制御装置。
  9. 媒体を搬送して、該媒体を用いて各種画像処理動作を行うとともに、該画像処理動作に伴う動作音を検出して動作を制御する異音動作制御部を備えた画像形成装置であって、
    前記異音動作制御部は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の異音動作制御装置であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 装置の動作音を取得する動作音取得処理ステップと、
    取得された前記動作音を、予め異常音記憶手段に記憶されている前記装置の異常発生時の異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定処理ステップと、
    異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定処理ステップと、
    前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策処理ステップと、
    を有していることを特徴とする異音動作制御方法。
  11. 制御プロセッサに、
    装置の動作音を取得する動作音取得処理と、
    取得された前記動作音を、予め異常音記憶手段に記憶されている前記装置の異常発生時の異常音と比較して、該動作音が異常音であるか否か判定する異常判定処理と、
    異常音と判定された前記動作音を発生する異常音発生部品を特定する異常音原因特定処理と、
    前記異常音発生部品を使用した動作を制限し、該異常音発生部品を不使用の動作については通常動作を許可する異音対策処理と、
    を実行させることを特徴とする異音動作制御プログラム。
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